JP3542877B2 - Vinyl chloride resin composition - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩化ビニル系樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、本発明は、木質感に富んだ軟質シートの加工に適した木粉を配合した塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
木材は光合成により繰り返し生産することができるので、石油系樹脂とは異なる豊かな将来性のある資源として見直されている。成長の早い樹種で森林育成を行い、大気中に増大した炭酸ガス濃度を低減して健全な地球環境を再生しつつ、一方で計画的に伐採して、木材を資源として人類の生活に役立てる試みが行われている。このような状況の下で、機械的強度が大きく成形加工の容易な汎用樹脂である塩化ビニル系樹脂に木粉を配合して、壁装材、天井材、床材などの内装材料に多用される塩化ビニル系樹脂組成物を開発できれば、調和のとれた地球資源利用の道が大きく開拓されることになる。
従来、木材に似た外観や触感を現出する目的で、塩化ビニル系樹脂に木粉を配合して成形することがしばしば行われてきた。しかし、木粉と可塑剤を相当量配合した軟質シート用の塩化ビニル系樹脂組成物は、カレンダー加工においてバンク廻りが悪い、すなわち、バンクがロール間隙上で喰い込まないでロールが空回りするという問題があり、安定した製造が困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、木粉を多量に含有し、木質感に富んだ内装材料となる塩化ビニル系樹脂軟質シートを安定して製造することができる塩化ビニル系樹脂組成物を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂、木粉及び可塑剤を含有する組成物に、さらに塩素化ポリエチレンを含有せしめることにより、バンク廻りが改良され、ロールにより安定して混練することが可能となることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、(A)塩化ビニル系樹脂100重量部、(B)塩素化ポリエチレン0.5〜30重量部、(C)平均粒径50〜500μmの木粉15〜150重量部及び(D)可塑剤25〜200重量部を含有することを特徴とする塩化ビニル系樹脂組成物を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明組成物において(A)成分として使用される塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニル単独重合体のほか、塩化ビニル単位を50重量%以上有する塩化ビニル共重合体を挙げることができる。塩化ビニルと共重合される単量体としては、例えば、エチレン、プロピレンなどのオレフィン類;塩化アリル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、三フッ化塩化エチレンなどのハロゲン化オレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類;イソブチルビニルエーテル、セチルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;アリル−3−クロロ−2−オキシプロピルエーテル、アリルグリシジルエーテルなどのアリルエーテル類;アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸メチル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジエチル、無水マレイン酸などの不飽和カルボン酸、そのエステル又はその酸無水物類;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニトリル類;アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライドなどのアクリルアミド類;アリルアミン安息香酸塩、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドなどのアリルアミン及びその誘導体類などを挙げることができる。以上に例示した単量体は、共重合可能な単量体の一部に過ぎず、近畿化学協会ビニル部会編「ポリ塩化ビニル」日刊工業新聞社(1988年)75〜104ページに例示されている各種単量体が使用可能である。これらの共単量体は、1種又は2種以上を共重合させることができる。
また、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、塩素化ポリエチレンなどの樹脂に、塩化ビニル又は塩化ビニルと前記した共重合可能な単量体とをグラフト重合したような樹脂も含まれる。これらの塩化ビニル系樹脂は、懸濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合など、従来から知られているいずれの製造法によって作られてもよい。塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、JIS K 6721にしたがって測定した値が、600〜3,000であることが好ましく、800〜1,500であることがより好ましい。塩化ビニル系樹脂の平均重合度が600未満であると、得られる軟質シートの機械的特性が低くなるおそれがある。塩化ビニル系樹脂の平均重合度が3,000を超えると、混練及び成形が容易でなくなり、樹脂組成物中に木粉を均一に分散させることが困難になるおそれがある。
【0006】
本発明組成物においては、(B)成分として、塩素化ポリエチレンを塩化ビニル系樹脂100重量部当たり0.5〜30重量部、より好ましくは3〜15重量部含有せしめる。本発明組成物に用いる塩素化ポリエチレンは、エチレン含有量50重量%以上のポリエチレン系樹脂を塩素化した非結晶性のもので、塩素含有量が20〜50重量%であることが好ましく、塩素含有量が25〜45重量%であることがより好ましい。塩素含有量が20重量%未満であると、引張破壊伸びの向上効果が小さくなる。塩素含有量が45重量%を超えると、バンク廻りが悪くなり、ロール混練性が悪化する。塩素化ポリエチレンのムーニー粘度(MS1+4100℃)は、60〜90であることが好ましく、65〜85であることがより好ましい。ムーニー粘度が60未満又は90を超えると、塩化ビニル系樹脂と塩素化ポリエチレンの混合が不均一になるおそれがある。塩素化ポリエチレンは、木粉を均一に分散させるとともに、トルクを低減して成形加工性を向上する作用を有する。本発明組成物において、塩素化ポリエチレンの含有量が塩化ビニル系樹脂100重量部当たり0.5重量部未満であると、バンク廻りが悪くなるおそれがある。塩素化ポリエチレンの含有量が塩化ビニル系樹脂100重量部当たり30重量部を超えると、組成物の粘度が上昇し、蓄熱して軟質シートの熱安定性を損ねるおそれがある。
【0007】
本発明組成物においては、(C)成分として、平均粒径30〜500μm、より好ましくは平均粒径50〜100μmの木粉を含有せしめる。木粉の含有量は、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり15〜150重量部、好ましくは22〜120重量部、さらに好ましくは25〜100重量部である。本発明組成物においては、塩素化ポリエチレンを(B)成分として配合することにより、木粉を塩化ビニル系樹脂100重量部当たり15重量部を超える量を配合しても、木粉と塩化ビニル系樹脂とのなじみがよく、均一に分散することができるので、豊かな木質感を発現することができる。
本発明に用いられる木粉の樹種には特に制限はなく、例えば、杉、ツガ、ラワンなどの針葉樹や広葉樹の材木片、鉋屑、鋸屑などの木材を用いることができる。これら木材から本発明組成物において(C)成分として使用する木粉を得るためには、例えば、粉砕機を用いて木材を平均粒径が30〜500μmの比較的丸味を帯びた木粉とすることが好ましい。
本発明組成物においては、木粉として、特開平5−177610号公報及び特開平5−261708号公報に開示されている表面に硬い小粒子を付着させた木粉を用いることができる。硬い小粒子が木粉表面に付着する態様は、木粉への硬い小粒子の喰い込みを含む抱き込み結合、喰い込み結合された複数の硬い小粒子の相互による挟み込み結合などの、硬い小粒子の木粉表面部に対する押しつけ外力による付着であってもよいし、あるいは木粉に接着剤により硬い小粒子を付着させてもよい。この場合は、上記の木粉を硬い小粒子1〜50重量%と共にボールミルなどに仕込み、窒素雰囲気下におくなど粉塵爆発防止の処理を施して処理することが好ましい。
本発明組成物において、木粉の平均粒径とは、粉末を篩により分級して目開きに対する累積重量%曲線を作成し、その50重量%に該当する目開きの値の読みをいう。木粉の平均粒径が30μm未満であると、嵩比重が小さくなって組成物調製のため混合操作性が悪くなるおそれがある。木粉の平均粒径が500μmを超えると、軟質シートの表面が荒れて、木質感が低下するおそれがある。木粉の含有量が、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり15重量部未満であると、軟質シートに十分な木質感を与えることが困難となるおそれがある。木粉の含有量が塩化ビニル系樹脂100重量部当たり150重量部を超えると、軟質シートの機械的強度が低下するおそれがある。木粉の含水率は、10重量%以下であることが好ましく、5重量%以下であることがより好ましい。
【0008】
本発明組成物においては、(D)成分として、可塑剤を塩化ビニル系樹脂100重量部当たり25〜200重量部、より好ましくは40〜120重量部含有せしめる。使用する可塑剤には特に制限はなく、従来塩化ビニル系樹脂組成物の可塑剤として慣用されているもの、例えば、ジブチルフタレート、ジイソブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレートなどのフタル酸エステル系可塑剤;ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジペートなどのアジピン酸エステル系可塑剤;ジ−n−ヘキシルアゼレート、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジイソオクチルアゼレートなどのアゼライン酸エステル系可塑剤;ジ−n−ブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケートなどのセバシン酸エステル系可塑剤;ジ−n−ブチルマレエート、ジ−2−エチルヘキシルマレエートなどのマレイン酸エステル系可塑剤;ジ−n−ブチルフマレート、ジ−2−エチルヘキシルフマレートなどのフマル酸エステル系可塑剤;トリ−n−ヘキシルトリメリテート、トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、トリ−n−オクチルトリメリテートなどのトリメリット酸エステル系可塑剤;テトラ−2−エチルヘキシルピロメリテート、テトラ−n−オクチルピロメリテートなどのピロメリット酸エステル系可塑剤;トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリ−2−エチルヘキシルシトレートなどのクエン酸エステル系可塑剤;ジエチルイタコネート、ジブチルイタコネート、ジ−2−エチルヘキシルイタコネートなどのイタコン酸エステル系可塑剤;ジエチレングリコールジペラルゴネート、ペンタエリスリトールの各種脂肪酸エステルなどのその他の脂肪酸エステル系可塑剤;トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどのリン酸エステル系可塑剤;ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキサノエート、ジブチルメチレンビスチオグリコレートなどのグリコール系可塑剤;グリセロールモノアセテート、グリセロールトリアセテート、グリセロールトリブチレートなどのグリセリン系可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシブチルステアレート、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジイソデシル、エポキシトリグリセライド、エポキシ化オレイン酸オクチル、エポキシ化オレイン酸デシルなどのエポキシ系可塑剤;アジピン酸系ポリエステル、セバシン酸系ポリエステル、フタル酸系ポリエステルなどのポリエステル系可塑剤、あるいは部分水添ターフェニル、接着性可塑剤、さらにはジアリルフタレート、アクリル系モノマーやオリゴマーなどの重合性可塑剤などを挙げることができる。本発明においては、これらの中でフタル酸エステル系可塑剤を特に好適に使用することができる。これらの可塑剤は1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明組成物において、可塑剤の含有量が、塩化ビニル系樹脂100重量部当たり25重量部未満であると、シートが切れやすく、軟質シートの製造が困難となるおそれがある。可塑剤の含有量が塩化ビニル系樹脂100重量部当たり200重量部を超えると、可塑剤が軟質シートの表面からブリードしやすくなるおそれがある。
本発明組成物には、上記の各成分に加えて、通常の塩化ビニル系樹脂組成物に配合される熱安定剤や滑剤のほか、紫外線吸収剤、耐衝撃性強化剤、加工助剤、帯電防止剤、発泡剤などを適宜添加することができる。
【0009】
本発明組成物を調製するためには、通常、(A)塩化ビニル系樹脂、(B)塩素化ポリエチレン、(C)木粉、(D)可塑剤を一括してヘンシェルミキサーなどの混合機に投入し、激しく撹拌混合しつつ120〜160℃に昇温する。この混合の過程で木粉に吸収されている水分を揮散させる。ヘンシェルミキサーなどを用いて、全成分を一括投入して混合することにより、嵩比重が大きく、また顔料など添加剤が均一分散した混合物を得ることができる。上記の温度に到達したのち、混合物をクーリングミキサーに移してさらに混合しつつ冷却する。クーリングミキサー中の混合物の温度が十分に低下したのち、クーリングミキサーから混合物を粉末の状態で取り出す。取り出された粉末状の混合物は、そのまま成形用のコンパウンドとすることができ、あるいは、さらにペレット化することができる。ペレット化の方法としては、例えば、ベント付きの一軸押出機又は二軸押出機を用い、シリンダー温度及びダイス温度を150〜170℃とし、かつベント孔から木粉中の残留水分を排出しつつペレット化する方法を挙げることができる。
本発明組成物を用いて、天然木材に近似する木質感に富んだ塩化ビニル系樹脂軟質シートを得るための成形方法には特に制限はなく、通常はカレンダ加工などにより成形することができる。
【0010】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において、バンク廻りは下記の基準により評価し、引張特性は下記の方法により試験した。
(1)バンク廻り
A:ロールへの喰い込みが良好で、安定して混練することができる。
B:ロールへ喰い込まない状態がときどき生じ、混練が不安定になる。
C:ロールへの喰い込みが困難で、安定して混練することができない。
(2)引張試験
JIS K 7157にしたがって、引張強さ、引張破壊伸び及び100%モジュラスを求めた。
実施例1
塩化ビニル樹脂[ZEST1000Z、新第一塩ビ(株)、平均重合度1050]100重量部、塩素化ポリエチレン[エラスレン301A、昭和電工(株)、非結晶性塩素化ポリエチレン、塩素含有量30重量%、ムーニー粘度70(MS1+4100℃]5重量部、木粉[セルユント、(株)シマダ商会、平均粒径80μm、含水率5重量%]30重量部、可塑剤[ジ−2−エチルヘキシルフタレート]65重量部、熱安定剤[ステアリン酸バリウム/ステアリン酸鉛複合熱安定剤]4重量部、滑剤[n−ブチルステアレート]0.5重量部及び充填剤[炭酸カルシウム、CCR、白石カルシウム(株)、平均粒径0.08μm]10重量部をヘンシェルミキサーに仕込み、混合しつつ水蒸気を揮散させた。温度が上昇して140℃に達したのち、混合物をクーリングミキサーに移してさらに混合しつつ冷却し、粉末状の混合物を得た。
得られた粉末状の混合物を、ロール間隔1mm、温度150℃に設定した8インチロールを用いて、巻きつけ1分、ナイフによる切り返し混練5分を行った。バンクの喰い込みは良好で、安定して混練を行うことができた。混練後、厚さ1mmの軟質シートとした。得られた軟質シートは、豊かな木質感を有していた。得られた軟質シートについて、引張試験を行った。引張強さ1.19kgf/cm2、引張破壊伸び300%、100%モジュラス0.65kgf/cm2であった。
実施例2〜3
第1表に示す配合の組成物について、実施例1と同様にして8インチロールを用いてバンクの喰い込みを評価し、さらに厚さ1mmの軟質シートを作製して、引張強さ、引張破壊伸び及び100%モジュラスを測定した。結果を第1表に示す。
比較例1〜3
第1表に示す配合の組成物について、実施例1と同様にして8インチロールを用いてバンクの喰い込みを評価し、さらに厚さ1mmの軟質シートを作製して、引張強さ、引張破壊伸び及び100%モジュラスを測定した。結果を第1表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】
[注]
1)ZEST1000Z、新第一塩ビ(株)、平均重合度1050。
2)エラスレン301A、昭和電工(株)、非結晶性塩素化ポリエチレン、塩素含有量30重量%、ムーニー粘度70(MS1+4100℃)。
3)ハイブレンB403、日本ゼオン(株)、メタクリル酸メチル単位約90重量%を有する共重合体、比粘度2.06(0.2g/dlクロロホルム溶液、25℃で測定)。
4)セルユント、(株)シマダ商会、平均粒径80μm、含水率5重量%。
5)E60−T5−3、ミサワテクノ(株)、酸化チタン粒子付着木粉、酸化チタン含有量5重量%、平均粒径60μm、含水率5重量%。
6)ジ−2−エチルヘキシルフタレート。
7)ステアリン酸バリウム/ステアリン酸亜鉛系熱安定剤。
8)n−ブチルステアレート。
9)炭酸カルシウム、CCR、白石カルシウム(株)製、平均粒径0.08μm。
第1表の結果から、塩素化ポリエチレンを含有する実施例1〜3の本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、バンクのロールへの喰い込みが良好で、安定して混練することができ、得られるシートが軟質シートとして適当な引張破壊伸び及び100%モジュラスを有することが分かる。
これに対して、塩素化ポリエチレンを含有しない比較例1の塩化ビニル系樹脂組成物は、バンクのロールへの喰い込みが不良である。実施例1の塩素化ポリエチレンの代わりに、加工助剤であるメタクリル酸エステル系樹脂を含有せしめた比較例2の塩化ビニル系樹脂組成物は、バンクのロールへの喰い込みが不良であり、さらに、比較例3のようにメタクリル酸エステル系樹脂の含有量を増しても、バンク廻りはそれ程改良されない。
【0013】
【発明の効果】
本発明の塩化ビニル樹脂系組成物は、バンクのロールへの喰い込みが良好で、安定して混練及びシート化することができ、木質感に富んだ内装材料に適した軟質シートを得ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vinyl chloride resin composition. More specifically, the present invention relates to a vinyl chloride resin composition containing wood flour suitable for processing a soft sheet rich in woodiness.
[0002]
[Prior art]
Since wood can be repeatedly produced by photosynthesis, it has been reviewed as a rich and promising resource different from petroleum-based resins. Attempts to grow forests with fast-growing species and reduce the concentration of carbon dioxide in the atmosphere to regenerate a healthy global environment, while also systematically cutting down and using wood as a resource for human life Has been done. Under these circumstances, wood flour is blended with vinyl chloride resin, which is a general-purpose resin that has high mechanical strength and is easy to mold, and is often used for interior materials such as wall materials, ceiling materials, and floor materials. If a vinyl chloride resin composition can be developed, a harmonious use of earth resources will be greatly pioneered.
2. Description of the Related Art Conventionally, for the purpose of exhibiting an appearance and a tactile sensation similar to wood, it has been often performed to mix wood powder with a vinyl chloride resin and mold it. However, the vinyl chloride resin composition for a soft sheet containing a considerable amount of wood powder and a plasticizer has a problem in that the bank turns are poor in calendering, that is, the roll runs idle without the bank being bitten on the roll gap. And stable production was difficult.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a vinyl chloride-based resin composition that contains a large amount of wood flour and can stably produce a vinyl chloride-based resin soft sheet as an interior material with a rich woody feel. It is a thing.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, by adding a chlorinated polyethylene to a composition containing a vinyl chloride-based resin, wood flour and a plasticizer, the circulation around the bank is reduced. It has been found that the kneaded material can be kneaded more stably by a roll, and based on this finding, the present invention has been completed. That is, the present invention provides (A) 100 parts by weight of a vinyl chloride resin, (B) 0.5 to 30 parts by weight of chlorinated polyethylene, (C) 15 to 150 parts by weight of wood powder having an average particle size of 50 to 500 μm, and ( D) A vinyl chloride resin composition containing 25 to 200 parts by weight of a plasticizer.
[0005]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
Examples of the vinyl chloride resin used as the component (A) in the composition of the present invention include vinyl chloride homopolymers and vinyl chloride copolymers having a vinyl chloride unit of 50% by weight or more. Examples of monomers copolymerized with vinyl chloride include olefins such as ethylene and propylene; halogenated olefins such as allyl chloride, vinylidene chloride, vinyl fluoride and ethylene trifluoride chloride; vinyl acetate and propionic acid Carboxylic acid vinyl esters such as vinyl; vinyl ethers such as isobutyl vinyl ether and cetyl vinyl ether; allyl ethers such as allyl-3-chloro-2-oxypropyl ether and allyl glycidyl ether; acrylic acid, maleic acid, itaconic acid and acrylic Unsaturated carboxylic acids such as 2-hydroxyethyl acid, methyl methacrylate, monomethyl maleate, diethyl maleate and maleic anhydride, esters and acid anhydrides thereof; unsaturated nitriles such as acrylonitrile and methacrylonitrile Acrylamides such as acrylamide, N-methylolacrylamide, acrylamide-2-methylpropanesulfonic acid, and (meth) acrylamidopropyltrimethylammonium chloride; allylamine such as allylamine benzoate and diallyldimethylammonium chloride; and derivatives thereof. be able to. The monomers exemplified above are only a part of copolymerizable monomers, and are exemplified in “Polyvinyl Chloride” edited by Kinki Chemical Association Vinyl Subcommittee, Nikkan Kogyo Shimbun (1988), pp. 75-104. Various monomers can be used. One or two or more of these comonomers can be copolymerized.
Further, a resin such as ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-methyl methacrylate copolymer, ethylene-ethyl acrylate copolymer, chlorinated polyethylene, vinyl chloride or a copolymerizable monomer described above with vinyl chloride. And resins obtained by graft polymerization of These vinyl chloride resins may be produced by any conventionally known production method such as suspension polymerization, emulsion polymerization, solution polymerization, or bulk polymerization. The average degree of polymerization of the vinyl chloride resin is preferably from 600 to 3,000, more preferably from 800 to 1,500, as measured according to JIS K6721. If the average degree of polymerization of the vinyl chloride resin is less than 600, the mechanical properties of the obtained soft sheet may be reduced. If the average degree of polymerization of the vinyl chloride resin exceeds 3,000, kneading and molding become difficult, and it may be difficult to uniformly disperse the wood powder in the resin composition.
[0006]
In the composition of the present invention, as the component (B), chlorinated polyethylene is contained in an amount of 0.5 to 30 parts by weight, more preferably 3 to 15 parts by weight, per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin. The chlorinated polyethylene used in the composition of the present invention is a non-crystalline polyethylene obtained by chlorinating a polyethylene resin having an ethylene content of 50% by weight or more, and preferably has a chlorine content of 20 to 50% by weight. More preferably, the amount is from 25 to 45% by weight. When the chlorine content is less than 20% by weight, the effect of improving the tensile elongation at break decreases. When the chlorine content exceeds 45% by weight, the periphery of the bank is deteriorated, and the roll kneading property is deteriorated. The Mooney viscosity (MS 1 + 4 100 ° C.) of the chlorinated polyethylene is preferably from 60 to 90, and more preferably from 65 to 85. If the Mooney viscosity is less than 60 or more than 90, the mixing of the vinyl chloride resin and the chlorinated polyethylene may be uneven. Chlorinated polyethylene has an effect of uniformly dispersing wood flour, reducing torque and improving moldability. In the composition of the present invention, if the content of the chlorinated polyethylene is less than 0.5 part by weight per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin, there is a possibility that the periphery of the bank is deteriorated. When the content of the chlorinated polyethylene exceeds 30 parts by weight per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin, the viscosity of the composition increases, and heat may be stored to impair the thermal stability of the flexible sheet.
[0007]
In the composition of the present invention, wood powder having an average particle size of 30 to 500 μm, more preferably 50 to 100 μm, is contained as the component (C). The content of the wood flour is 15 to 150 parts by weight, preferably 22 to 120 parts by weight, more preferably 25 to 100 parts by weight, per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin. In the composition of the present invention, by blending the chlorinated polyethylene as the component (B), even if the wood flour is blended in an amount exceeding 15 parts by weight per 100 parts by weight of the vinyl chloride-based resin, the wood flour and the vinyl chloride-based Since it is well compatible with the resin and can be uniformly dispersed, a rich woody feeling can be exhibited.
The tree species of the wood flour used in the present invention is not particularly limited, and for example, coniferous or hardwood timber pieces such as cedar, hemlock and lauan, wood such as planing chips and sawdust can be used. In order to obtain wood flour used as the component (C) in the composition of the present invention from these woods, for example, the wood is made into a relatively round wood flour having an average particle size of 30 to 500 μm using a crusher. Is preferred.
In the composition of the present invention, wood powder having hard small particles adhered to the surface disclosed in JP-A-5-177610 and JP-A-5-261708 can be used as the wood powder. The mode in which the hard small particles adhere to the surface of the wood flour includes hard small particles such as an entanglement bond including biting of the hard small particles into the wood flour, and a pinch bond between a plurality of bite-bonded hard small particles. Adhesion to the wood flour surface may be performed by an external force, or hard small particles may be made to adhere to the wood flour using an adhesive. In this case, it is preferable that the wood flour is charged together with 1 to 50% by weight of hard small particles in a ball mill or the like and subjected to a treatment for preventing dust explosion such as placing it in a nitrogen atmosphere.
In the composition of the present invention, the average particle size of the wood flour refers to a reading of the value of the mesh corresponding to 50% by weight of the powder by classifying the powder with a sieve to form a cumulative weight% curve with respect to the mesh. When the average particle size of the wood flour is less than 30 μm, the bulk specific gravity becomes small, and the mixing operability for preparing the composition may be deteriorated. If the average particle size of the wood powder exceeds 500 μm, the surface of the soft sheet may be roughened, and the woody feeling may be reduced. If the content of the wood powder is less than 15 parts by weight per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin, it may be difficult to give the soft sheet a sufficient woody feel. When the content of the wood powder exceeds 150 parts by weight per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin, the mechanical strength of the soft sheet may be reduced. The water content of the wood flour is preferably 10% by weight or less, more preferably 5% by weight or less.
[0008]
In the composition of the present invention, as the component (D), a plasticizer is contained in an amount of 25 to 200 parts by weight, more preferably 40 to 120 parts by weight, per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin. The plasticizer to be used is not particularly limited, and those conventionally used as plasticizers for vinyl chloride resin compositions, such as dibutyl phthalate, diisobutyl phthalate, di-2-ethylhexyl phthalate, di-n-octyl phthalate, Phthalate ester plasticizers such as dinonyl phthalate, diisodecyl phthalate and butylbenzyl phthalate; adipate ester plasticizers such as di-2-ethylhexyl adipate, diisononyl adipate and diisodecyl adipate; di-n-hexyl azelate, di- Azelaic acid ester plasticizers such as 2-ethylhexyl azelate and diisooctyl azelate; sebacic acid ester plasticizers such as di-n-butyl sebacate and di-2-ethylhexyl sebacate; di-n-butyl maleate; Jee Maleic ester plasticizers such as -ethylhexyl maleate; fumarate ester plasticizers such as di-n-butyl fumarate and di-2-ethylhexyl fumarate; tri-n-hexyl trimellitate, tri-2- Trimellitate plasticizers such as ethylhexyl trimellitate and tri-n-octyl trimellitate; pyromellitic ester plasticizers such as tetra-2-ethylhexyl pyromellitate and tetra-n-octyl pyromellitate; Citrate plasticizers such as triethyl citrate, tri-n-butyl citrate, acetyl triethyl citrate, acetyl tri-2-ethylhexyl citrate; diethyl itaconate, dibutyl itaconate, di-2-ethyl hexyl itaconate and the like Itaconic acid ester Plasticizers; other fatty acid ester plasticizers such as diethylene glycol diperargonate and various fatty acid esters of pentaerythritol; triethyl phosphate, tributyl phosphate, tri-2-ethylhexyl phosphate, tributoxyethyl phosphate, triphenyl phosphate, tricresyl phosphate Phosphate plasticizers such as diethylene glycol dibenzoate, dipropylene glycol dibenzoate, triethylene glycol dibenzoate, triethylene glycol di-2-ethyl butyrate, triethylene glycol di-2-ethylhexanoate, dibutyl methylene Glycol plasticizers such as bisthioglycolate; glycerol monoacetate, glycerol triacetate, glycerolt Glycerin-based plasticizers such as ribtylate; epoxidized soybean oil, epoxybutyl stearate, epoxy-2-diethylhexyl hexahexahydrophthalate, diisodecyl epoxyhexahydrophthalate, epoxy triglyceride, octyl oleate epyl, epyl decyl oleate Epoxy plasticizers such as adipic acid polyester, sebacic polyester, and phthalic polyester, or partially hydrogenated terphenyl, adhesive plasticizers, and diallyl phthalate, acrylic monomers and oligomers And the like. In the present invention, among these, phthalate plasticizers can be particularly preferably used. One of these plasticizers can be used alone, or two or more can be used in combination.
When the content of the plasticizer in the composition of the present invention is less than 25 parts by weight per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin, the sheet may be easily cut, and the production of a flexible sheet may be difficult. If the content of the plasticizer exceeds 200 parts by weight per 100 parts by weight of the vinyl chloride resin, the plasticizer may easily bleed from the surface of the soft sheet.
The composition of the present invention includes, in addition to the above-mentioned components, a heat stabilizer and a lubricant, which are blended in an ordinary vinyl chloride resin composition, an ultraviolet absorber, an impact resistance enhancer, a processing aid, and a charging agent. An inhibitor, a foaming agent, and the like can be appropriately added.
[0009]
In order to prepare the composition of the present invention, (A) a vinyl chloride resin, (B) chlorinated polyethylene, (C) wood flour, and (D) a plasticizer are generally put together in a mixer such as a Henschel mixer. Charge the mixture and raise the temperature to 120 to 160 ° C. with vigorous stirring and mixing. In this mixing process, the moisture absorbed in the wood flour is volatilized. By using a Henschel mixer or the like to charge all the components at once and mixing them, it is possible to obtain a mixture having a large bulk specific gravity and a uniformly dispersed additive such as a pigment. After reaching the above temperature, the mixture is transferred to a cooling mixer and cooled while further mixing. After the temperature of the mixture in the cooling mixer has sufficiently decreased, the mixture is removed from the cooling mixer in a powder state. The powdery mixture taken out can be used as it is as a molding compound or can be further pelletized. As a method of pelletizing, for example, using a single-screw extruder or twin-screw extruder with a vent, the cylinder temperature and the die temperature are set to 150 to 170 ° C, and the pellets are discharged while discharging the residual moisture in the wood flour through the vent hole. Can be mentioned.
There is no particular limitation on a molding method for obtaining a soft vinyl chloride resin sheet having a woody texture similar to natural wood using the composition of the present invention, and it can be usually molded by calendering or the like.
[0010]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
In Examples and Comparative Examples, the area around the banks was evaluated according to the following criteria, and the tensile properties were tested according to the following methods.
(1) Around the bank A: The bite into the roll is good and can be kneaded stably.
B: Occasionally a state in which the roll does not bite occurs, and kneading becomes unstable.
C: It is difficult to bite into a roll, and stable kneading cannot be performed.
(2) Tensile test According to JIS K 7157, tensile strength, tensile elongation at break and 100% modulus were determined.
Example 1
100 parts by weight of vinyl chloride resin [ZEST1000Z, Shin Daiichi PVC Co., Ltd., average degree of polymerization 1050], chlorinated polyethylene [Eraslen 301A, Showa Denko KK, non-crystalline chlorinated polyethylene, chlorine content 30% by weight, Mooney viscosity 70 (MS 1 + 4 100 ° C) 5 parts by weight, wood flour [Selyunto, Shimada Shokai Co., Ltd., average particle size 80 µm, water content 5% by weight] 30 parts by weight, plasticizer [di-2-ethylhexyl phthalate] 65 Parts by weight, heat stabilizer [barium stearate / lead stearate composite heat stabilizer] 4 parts by weight, lubricant [n-butyl stearate] 0.5 part by weight, and filler [calcium carbonate, CCR, Shiraishi calcium Co., Ltd.] , An average particle size of 0.08 μm] was charged into a Henschel mixer, and water vapor was volatilized while mixing. And then, the mixture was further while cooling mixture transferred to a cooling mixer to obtain a powdery mixture.
The obtained powdery mixture was wound using an 8-inch roll set at a roll interval of 1 mm and a temperature of 150 ° C. for 1 minute, and kneaded with a knife for 5 minutes. The bite of the bank was good, and the kneading could be performed stably. After kneading, a soft sheet having a thickness of 1 mm was obtained. The obtained soft sheet had a rich woody feeling. A tensile test was performed on the obtained soft sheet. The tensile strength was 1.19 kgf / cm 2 , the tensile elongation at break was 300%, and the 100% modulus was 0.65 kgf / cm 2 .
Examples 2-3
For the composition having the composition shown in Table 1, the bite of the bank was evaluated using an 8-inch roll in the same manner as in Example 1, and a soft sheet having a thickness of 1 mm was further prepared. Elongation and 100% modulus were measured. The results are shown in Table 1.
Comparative Examples 1-3
For the composition having the composition shown in Table 1, the bite of the bank was evaluated using an 8-inch roll in the same manner as in Example 1, and a soft sheet having a thickness of 1 mm was further prepared. Elongation and 100% modulus were measured. The results are shown in Table 1.
[0011]
[Table 1]
[0012]
[note]
1) ZEST1000Z, Shin Daiichi PVC Co., Ltd., average degree of polymerization 1050.
2) Eraslen 301A, Showa Denko KK, amorphous chlorinated polyethylene, chlorine content 30% by weight, Mooney viscosity 70 (MS 1 + 4 100 ° C).
3) Hybrene B403, Nippon Zeon Co., Ltd., a copolymer having about 90% by weight of methyl methacrylate units, specific viscosity 2.06 (0.2 g / dl chloroform solution, measured at 25 ° C.).
4) Cellyunto, Shimada Shokai Co., Ltd., average particle size 80 μm, water content 5% by weight.
5) E60-T5-3, Misawa Techno Co., Ltd., wood powder adhered with titanium oxide particles, titanium oxide content 5% by weight, average particle size 60 μm, water content 5% by weight.
6) di-2-ethylhexyl phthalate.
7) Barium stearate / zinc stearate heat stabilizer.
8) n-butyl stearate.
9) Calcium carbonate, CCR, manufactured by Shiraishi Calcium Co., Ltd., average particle size 0.08 μm.
From the results in Table 1, the vinyl chloride resin compositions of Examples 1 to 3 of the present invention containing chlorinated polyethylene have good bite into the roll of the bank and can be stably kneaded, It can be seen that the resulting sheet has a suitable tensile elongation at break and a 100% modulus as a soft sheet.
On the other hand, the vinyl chloride resin composition of Comparative Example 1 containing no chlorinated polyethylene has a poor bite into the roll of the bank. In place of the chlorinated polyethylene of Example 1, the vinyl chloride resin composition of Comparative Example 2 in which a methacrylic acid ester resin as a processing aid was added, the bite of the bank into the roll was poor, and Even when the content of the methacrylic acid ester-based resin is increased as in Comparative Example 3, the periphery of the bank is not so much improved.
[0013]
【The invention's effect】
The vinyl chloride resin-based composition of the present invention has a good bite into a roll of a bank, can be kneaded and formed into a sheet stably, and can obtain a soft sheet suitable for an interior material with a rich woody feel. it can.
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