JP3542446B2 - 歯磨き圧指示器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯磨き圧を検出して表示する歯磨き圧指示器に係り、特に、グリップ部のブラシホルダーに挿入された歯ブラシが簡単に抜けたり、動いたりすることのないようにした歯磨き圧指示器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歯ブラシ指示器として、ブラシホルダーに感圧センサーなどを内蔵し、このブラシホルダーに歯ブラシのハンドル部を挿入して歯磨きを行ない、ブラッシングによって生じるハンドル部の外側への反りを感圧センサーで取り出し、この時の出力の大小から歯磨き圧を検出するようにしたものが知られている(例えば、実開平7−18638号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような歯磨き圧指示器は、ブラシホルダーに挿入された歯ブラシのハンドル部の基端を支点、歯ブラシ先端の植毛部を力点、感圧センサ部を作用点とする、いわゆるてこの原理によって歯磨き圧を検出するものである。このため、この支点、力点、作用点の三者の位置関係が正確に設定されない限り、正しい歯磨き圧を検出することができない。
【0004】
そこで、従来においては、前記位置関係を正確に設定し、かつ、維持するために、ブラシホルダーに挿入される歯ブラシのハンドル部基端の所定の位置に、係合穴や係合突起などを予め形成しておき、歯ブラシのハンドル部をブラシホルダーに挿入した時に、この係合穴や係合突起をブラシホルダーの所定位置に形成した対となる係合突起や係合穴に係合させることにより係止し、前記正確な位置関係が得られるように工夫していた。
【0005】
しかしながら、このような構造とした場合、その歯磨き圧指示器専用に作られた使用する歯ブラシしか使用することができず、市販品の歯ブラシを用いることができないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされもので、使用する歯ブラシとして市販品のものを用いることができるとともに、正確な歯磨き圧を検出することのできる歯磨き圧指示器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の歯磨き圧指示器は、歯磨き時に把持する本体グリップ部と、該本体グリップ部内に位置して配置されたブラシホルダーとからなり、前記ブラシホルダーは前記本体グリップ部の長手方向に添って配置され、かつ、その基端部を前記本体グリップ部に固定された板状の弾性部材から構成され、前記弾性部材の先端寄りの適宜位置には、前記本体グリップ部の先端開口部から歯ブラシのハンドル部を挿入可能なハンドル挿通部が形成されているとともに、その基端部所定位置には歯磨き圧検出用の歪みセンサーが貼着され、前記ハンドル挿通部には前記本体グリップ部の外部から本体グリップ部の側壁を貫通してハンドル挿通部と係合するハンドル固定機構が設けられ、該ハンドル固定機構によって歯ブラシのハンドル部を歯ブラシホルダーの定位置に固定するように構成した。
【0008】
また、請求項2記載の歯磨き圧指示器は、歯磨き時に把持する本体グリップ部と、該本体グリップ部内に位置して配置されたブラシホルダーとからなり、前記ブラシホルダーは前記グリップ部の長手方向に添って配置され、かつ、その先端寄りの所定位置においてホルダー支軸によって前記本体グリップ部に対して回動自在に軸支された筒状体から構成され、該筒状体の基端部にはスイッチ作動板が延設されているとともに、該スイッチ作動板の軌跡内所定位置には歯磨き圧検出用のマイクロスイッチが設けられ、前記筒状体の内面には前記本体グリップ部の先端開口部から挿入される歯ブラシのハンドル部をその弾性で抱持する弾性部材が内装され、該弾性部材によって歯ブラシのハンドル部をブラシホルダーの定位置に固定するように構成した。
【0009】
【作用】
請求項1記載の歯磨き圧指示器の場合、ねじなどのハンドル固定機構によって、挿入された歯ブラシのハンドル部をブラシホルダーに固定することができる。このため、使用する歯ブラシ毎に長さ調整用ゲージなどを用いてその挿入長さを調整してやるだけで、支点、力点、作用点の三者の位置関係を正確に設定することができ、常に正しい歯磨き圧を検出することができる。また、使用する歯ブラシには何らの係合穴や係合突起を必要としないので、市販品の歯ブラシを用いることが可能となる。
【0010】
また、請求項2記載の歯磨き圧指示器の場合、筒状体の内面に設けた発泡ウレタンなどの弾性部材によって、挿入された歯ブラシのハンドル部を弾性的に抱持してブラシホルダーに固定することができる。このため、使用する歯ブラシ毎に長さ調整用ゲージなどを用いてその挿入長さを調整してやるだけで、支点、力点、作用点の三者の位置関係を正確に設定することができ、常に正しい歯磨き圧を検出することができる。また、使用する歯ブラシには何らの係合穴や係合突起を必要としないので、市販品の歯ブラシを用いることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1〜図5に本発明に係る歯磨き圧指示器の第1の実施形態を示す。図1は歯磨き圧指示器の全体構成を示す図、図2はブラシホルダー部分の斜視図、図3は長さ調整用ゲージの側面図、図4は歯ブラシのハンドル部の挿入長調整方法の説明図、図5は電気回路のブロック図である。
【0012】
この第1の実施形態に係る歯磨き圧指示器は、図1に示すように、手で持って歯を磨くための本体グリップ部1と、検出された歯磨き圧を表示するための表示部2とから構成されている。本体グリップ部1の内部には、歯磨き時の歯磨き圧を検出するためのブラシホルダー3がネジ4によって本体グリップ部1に片持ち梁状に固設されている。このブラシホルダー3は、アルミブロックなどからなる基部4に板状の弾性部材5を取り付けることにより構成されており、弾性部材5の先端部には、歯ブラシ6のハンドル部7を挿通するための断面コ字形のハンドル挿通部8が固設されている。このハンドル挿通部8には本体グリップ部1の外部からハンドル固定用ねじ9が挿通螺着されており、挿入された歯ブラシ6のハンドル部7をこのハンドル固定用ねじ9によってブラシホルダー3に固定できるように構成されている。
【0013】
また、前記弾性部材5の基端部所定位置には、弾性部材5が歯磨き圧によって撓んだ時の歪みからその時の歯磨き圧を検出するための歪みセンサー10が貼着され、また、金属ブロック部4には歪みセンサー10の温度変化に対する出力変動を補正するためのダミーセンサー11が貼着されている。この歪センサー10とダミーセンサー11の出力はコード12によって表示部2のセンサー中継ジャック13に送られ、表示器内の電気回路に接続されている。
【0014】
表示部4は、前記弾性部材5の撓みによる歪みセンサー10の抵抗変化からその時の歯磨き圧を検出し、歯磨き圧が150g〜250gの適性範囲にあるときはメロディを鳴らし、250gを越えた場合にはブザーによる警告音を鳴らすものである。また、歯磨き圧をメーター14によって指針表示するように構成している。なお、15は電源スイッチ、16はメロディ・ブザー切換スイッチ、17はメロディ音量調整つまみ、18はブザー音量調整つまみ、19はメーター14のゼロ点調整つまみ、20はAC電源プラグである。
【0015】
上記構成になる歯磨き圧指示器は次のようにして使用される。
すなわち、図1に示すように、本体グリップ部1の先端端面の開口部21から歯ブラシ6のハンドル部7を差し込み、ブラシホルダー3の弾性部材5の先端部に取りつけられたハンドル挿通部8に挿入する。そして、歯磨き圧指示器の付属品として添付されている図3に示すようなL字状の長さ調整用ゲージ21を用い、この長さ調整用ゲージ21を図4に示すように歯ブラシ6の側面に添わせることにより、歯ブラシ6の植毛部22の先端から本体グリップ部1の開口部21端面までの距離を、予め定めた距離L1 (例えば、L1 =11cm)となるように調整する。そして、この状態においてハンドル固定用ねじ9を回して締め付け、歯ブラシ6を該位置でブラシホルダー3に固定する。
【0016】
このようにして歯ブラシ6の挿入長さL1 を規定値に調整すれば、力点たる歯ブラシ6の植毛部22から支持点たる弾性部材5の基端部までの距離L2 は予め定めた規定距離となる。したがって、本体グリップ部1を持って歯を磨くと、距離L2 が一定であるため、歪みセンサー10に発生する歪み量はハンドル部7の撓み量に比例して一定となり、歯ブラシ毎あるいは歯磨き毎にその値が変わってしまうというようなことがなくなる。このため、歪みセンサー10によって常に正確な歯磨き圧を検出することができるようになる。
【0017】
また、長さ調整用ゲージ21を用いて挿入長さL1 を調整した後、ハンドル固定用ねじ9で固定するだけでよいので、使用する歯ブラシ6に制限がなくなり、大人用の歯ブラシ、子供用の歯ブラシなど、市販品のほとんどすべての歯ブラシを使用することが可能となる。なお、歯ブラシ6のハンドル部7に、図1中に破線で示すような唾液カットラバー23を予め差し込んで嵌めておけば、子供などが歯磨きをする際、唾液が本体グリップ部1内へ流れ込むことを防ぐことができる。
【0018】
図5に、前記歯磨き圧指示器の電気回路のブロック図を示す。
前記歪みセンサー10とダミーセンサー11は図示するようにブリッジ回路に組まれた上で、定電流回路31によって駆動されている。このように歪みセンサー10とダミーセンサー11をブリッジ回路に組むと、歪みセンサー10の抵抗値が周囲温度によって変動しても、ダミーセンサー11の抵抗値も同じように変動するため、お互いの変動が相殺され、歪みセンサー10の出力が周囲温度によって変動するというようなことがなくなる。このため、正確な歯磨き圧の検出が実現される。
【0019】
前記歪みセンサー10の抵抗変化は電圧変化として取り出され、ゲイン調整用増幅回路32においてゲイン調整された後、指示メーター33において歯磨き圧として指針表示されるとともに、ブザー用コンパレータ34,メロディ用コンパレータ35,データ転送用インターフェース回路36に送られる。
【0020】
ブザー用コンパレータ34は検出された歯磨き圧が適性範囲を越える250g以上であるか否かを監視し、メロディ用コンパレータ35は検出された歯磨き圧が適性圧である150g〜250gの範囲内にあるか否かを監視する。そして、歯磨き圧が150g〜250gの適性範囲内にあるときは、メロディ用コンパレータ35が出力を発生し、メロディ制御回路37に送る。これによりメロディ制御回路37はメロディ発生回路38を起動し、メロディ発生回路38から所定のメロディ信号が出力され、スピーカ39から鳴らす。
【0021】
一方、歯磨き圧が適性範囲を越える250g以上であるときは、ブザー用コンパレータ34が出力を発生してブザー音発生回路40を起動し、圧電ブザー41から所定のブザー音によって警告を発生する。したがって、歯ブラシ使用者は指示メーター33によってそのときの歯磨き圧の値を知ることができると同時に、メロディとブザー音によってそのときの歯磨き圧が適性範囲内にあるか否かを確認することができるので、最適な歯磨き方法を効果的に体得することが可能となる。
【0022】
前記のようにして検出された歯磨き圧は、必要に応じて、データ転送用インターフェース回路3から外部へ転送され、例えば、マイクロコンピュータに取り込んだり、ペンデコーダで記録される。なお、42は各回路に動作用電源を供給するための電源回路、43は動作電圧の異なるメロディ音発生回路38のためのメロディ用電源回路である。
【0023】
図6〜図11に本発明の第2の実施形態を示す。
図6は本体グリップ部の構造を示すもので、(A)は断面図、(B)は側面図、図7はマイクロスイッチ部分の拡大側面図、図8はランプ表示器の正面図、図9は電気回路図である。この第2の実施例は、2つのマイクロスイッチを用いて歯磨き圧を検出するように構成したものである。すなわち、図6(A)(B)に示すように、本体グリップ部1内にはブラシホルダー3が設けられている。このブラシホルダー3は、歯ブラシ6のハンドル部7の断面形状よりも所定寸法だけ大きな偏平矩形状の筒状体51からなり、この筒状体51は先端側の所定位置においてホルダー支軸52により本体グリップ部1に対して回動自在に軸支されている。そして、この筒状体51の内面には、挿入された歯ブラシ6のハンドル部7をその弾性により位置ずれを起こすことのないように抱持するための発泡ウレタンなどの弾性材53が内装されている。さらに、この筒状体51の後端部には、後述する歯磨き圧検出用の2つのマイクロスイッチ55、56をオン・オフするスイッチ作動板54が延設されている。
【0024】
前記2つのマイクロスイッチ55、56はプリント基板57上に固設されていおり、一方のマイクロスイッチ55は歯磨き圧が150g以上となった時に前記スイッチ作動板54によって押されてオンし、また、他方のマイクロスイッチ56は歯磨き圧が250g以上となった時に前記スイッチ作動板54に押されてオンするものである。なお、この2つのマイクロスイッチ55、56の作動圧は、圧力調整機構58、59によってそれぞれ調整可能とされている。
【0025】
図7に、前記マイクロスイッチ55(56)と圧力調整機構58(59)部分の拡大図を示す。圧力調整機構58(59)はねじ60、キャップ61、発泡ウレタン62から構成されており、ねじ60を回すことにより先端の発泡ウレタン62によってマイクロスイッチ55(56)のばね63の上下位置を調整し、ばね63とスイッチ接点64との間のストロークを変えることにより、スイッチの作動圧を調整するものである。
【0026】
プリント基板57上には後述する図9に示すような電気回路65が組み込まれているとともに、本体グリップ部1の後端部には圧電ブザー66が内蔵されている。なお、67は図8に示すランプ表示器69を必要に応じて本体グリップ部1に接続するためのランプ中継用ジャック、68は充電用ジャックである。
【0027】
前記ランプ表示器69は図8に示すような外観構造になり、適正な歯磨き圧範囲であること示す青色のLEDランプ70と、歯磨き圧が適正範囲をオーバーしていることを示す赤色のLED71とを備えており、ランプ中継用プラブ72を前記ランプ中継用ジャック67に差し込む込むことにより、必要に応じて本体グリップ部1に接続されるものである。
【0028】
前記第2の実施形態の場合も、第1の実施形態の場合と同様に、図6(B)に示すように本体グリップ部1の先端の開口部73から歯ブラシ6のハンドル部7を差し込み、ブラシホルダー3の筒状体53内に挿入する。そして、歯磨き圧指示器の付属品として添付されているL字状の長さ調整用ゲージ21を用い、この長さ調整用ゲージ21を歯ブラシ6の側面に添わせることにより、歯ブラシ6の植毛部22の先端から本体グリップ部1の開口部21端面までの距離が予め定めた距離L1 となるように調整する(図6(B)参照)。なお、この第2の実施形態の場合、前記第1の実施形態のようなハンドル固定用ねじ9を有していないが、その代わりに、筒状体53の内面に発泡ウレタンなどの弾性材53を内装しており、歯ブラシ6のハンドル部7が挿入されると、ハンドル部7はその全体をこの弾性材53によって抱持され、少々の力が加わってもその位置がずれることのないように保持される。
【0029】
このようにして歯ブラシ6の挿入長さL1 を規定値に調整すれば、力点たる歯ブラシ6の植毛部22から支持点たるホルダー支軸52までの距離は予め定めた規定距離L3 となる。したがって、本体グリップ部1を持って歯を磨くと、距離L3 が一定であるため、筒状体53の後端部のスイッチ作動板54の移動ストロークは歯ブラシ6のハンドル部7の回転量に比例して一定となり、歯ブラシ毎あるいは歯磨き毎に移動ストロークが変わってしまうというようなことがなくなる。このため、2つのマイクロスイッチ55、56は常に正確な歯磨き圧を検出することができるようになる。また、長さ調整用ゲージ21を用いて挿入長さを調整するだけでよいので、使用する歯ブラシ6に制限がなくなり、大人用の歯ブラシ、子供用の歯ブラシなど、市販品のほとんどすべての歯ブラシを使用することが可能となる。なお、この第2の実施形態において第1の実施形態と同様なハンドル固定用ねじ9をさらに付設してやれば、さらに確実な位置保持を実現することができる。
【0030】
図9の電気回路を参照して、前記第2の実施形態の具体的な動作を説明する。まず、ランプ表示器69が本体グリップ部1に接続されていない場合の動作について説明すると、歯磨き時の歯磨き圧が適正圧よりも小さい場合、ブラシホルダー3の回動量は小さく、2つのマイクロスイッチ55、56は作動しない。したがって、バッテリー74は切断状態にあり、圧電ブザー66からは何らの音も鳴らない。
【0031】
歯を磨く力を段々と強くしていくと、歯ブラシ6を差し込まれたブラシホルダー3もそれに比例して回動量が大きくなり、スイッチ作動板54はマイクロスイッチ55、56を徐々に押していく。そして、歯磨き圧が適性圧である150gに達すると、スイッチ作動板54がマイクロスイッチ55をオンする。これにより、バッテリ74はオフ状態のマイクロスイッチ56、オン状態のマイクロスイッチ55、ランプ中継用ジャック67の端子67aを通じてメロディ用IC75に接続される。メロディ用IC75に電源が接続されると、内蔵のIC回路が作動して所定のメロディ信号を発生し、圧電ブザー66に供給する。これにより、圧電ブザー66から所定のメロディが鳴らされ、現在の歯磨き圧が適正範囲に入っていることが報知される。
【0032】
さらに歯を磨く力を強くしていき、歯磨き圧が適正値の上限である250gを越えると、マイクロスイッチ56もオンする。この結果、バッテリー74はオン状態のマイクロスイッチ56、ランプ中継用ジャック67の端子67bを通じて圧電ブザー66に接続され、圧電ブザー66から適正圧を越えたことを示すピー音が鳴る。
【0033】
次に、ランプ表示器69を本体グリップ部1に接続した場合の動作について述べる。ランプ表示器69が本体グリップ部1に接続されると、メロディ用IC75と圧電ブザー66はランプ中継用プラブ72によって回路から切り離され、これに代わって、ランプ表示器69内の2つのLEDランプ70、71が回路に接続された状態となる。このため、歯磨き圧が150g〜250gの適正範囲にあるときは前記メロディに代わって緑色のLED70が点灯し、また、歯磨き圧が250gを越えた場合には前記ピー音に代わって赤色のLEDランプ71が点灯し、ランプの表示色によって歯磨き圧の適否が表示される。
【0034】
このように、第2の実施形態の場合、視覚障害者にはメロディとブザー音によって歯磨き圧の状態を報知し、また、聴覚障害者にはランプによって歯磨き圧の状態を表示できるので、視覚障害者や聴覚障害者に対しても最適な歯磨き方法を効果的に体得させることが可能となる。なお、この第2の実施形態の場合、充電用ジャック68に充電器を接続することにより、バッテリー74を充電することができる。
【0035】
図10および図11に本発明の第3の実施形態を示す。
図10は歯磨き圧指示器の断面図、図11はその電気回路図である。この第3の実施形態は、前記第2の実施形態の変形例であり、前記第2の実施形態と異なる点は、内蔵の電気回路75を図11のような構成としてランプ表示器(図8)の接続を無くするとともに、本体グリップ部1の下端部にLEDランプ76を付設し、本体グリップ部1でランプ表示するようにした点である。なお、その他の部分の構成は前記第2の実施形態と同じであるので、同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
図11の電気回路は次のように動作する。
すなわち、歯磨き圧が適性圧である150gに達すると、スイッチ作動板54がマイクロスイッチ55をオンする。これにより、バッテリ74はオフ状態のマイクロスイッチ56、オン状態のマイクロスイッチ55を通じてメロディ用IC75に接続される。メロディ用IC75に電源が接続されると、内蔵のIC回路が作動して所定のメロディ信号を発生し、圧電ブザー66に供給する。これにより、圧電ブザー66からメロディが鳴らされ、現在の歯磨き圧が適正範囲に入っていることが報知される。そして、これと同時に、圧電ブザー66と並列接続されたLEDランプ76がメロディ信号に合わせてチカチカと光り、メロディと光によって適正圧の範囲にあることを知らせる。
【0037】
さらに歯を磨く力を強くしていき、歯磨き圧が適正値の上限である250gを越えると、マイクロスイッチ56もオンする。この結果、バッテリー74はオン状態のマイクロスイッチ56を通じて圧電ブザー66に接続され、圧電ブザー66から適正圧を越えたことを示すピー音が鳴らされると同時に、LEDランプ76も点灯しっぱなしとなり、音と光で適正範囲を越えたことを知らせる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態の幾つかについて説明したが、本発明は次に示す特徴的な構成をも含むものである。
▲1▼ 検出する歯磨き圧の値が調整可能とされた歯磨き圧指示器。
▲2▼ 検出された歯磨き圧に応じてメロディまたはブザーにより報知するようにした歯ブラシ指示器。
▲3▼ 検出した歯磨き圧をメーター表示するようにした歯磨き圧指示器。
▲4▼ 検出された歯磨き圧をランプ表示するようにした歯ブラシ指示器。
▲5▼ 検出した歯磨き圧をインターフェース回路を介して外部へ転送できるようにした歯磨き圧指示器。
▲6▼ 歯磨き圧を検出する歪みセンサーが温度センサーによって温度補償されている歯磨き圧指示器。
▲7▼ ランプ表示器を接続することによって歯磨き圧の状態をランプ表示できるようにした歯磨き圧指示器。
▲8▼ 内蔵バッテリーを充電式とした歯磨き圧指示器。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明に係る歯磨き圧指示器によれば、ねじなどのハンドル固定機構によって、挿入された歯ブラシのハンドル部をブラシホルダーに固定するようにしたので、使用する歯ブラシ毎に長さ調整用ゲージなどを用いて挿入長さを調整してやるだけで、支点、力点、作用点の三者の位置関係を正確に設定することができ、常に正しい歯磨き圧を検出することができるようになる。さらに、使用する歯ブラシには何らの係合穴や係合突起を必要としないので、市販品の歯ブラシを用いることが可能となる。
【0040】
また、請求項2記載の歯磨き圧指示器によるときは、筒状体の内面に内装した発泡ウレタンなどの弾性部材によって、挿入された歯ブラシのハンドル部全体を抱持してブラシホルダーに固定するようにしたので、使用する歯ブラシ毎に長さ調整用ゲージなどを用いて挿入長さを調整してやるだけで、支点、力点、作用点の三者の位置関係を正確に設定することができ、常に正しい歯磨き圧を検出することができる。さらに、使用する歯ブラシには何らの係合穴や係合突起を必要としないので、市販品の歯ブラシを用いることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の全体構成を示す図である。
【図2】図1中のブラシホルダー部分の斜視図である。
【図3】長さ調整用ゲージの側面図である。
【図4】歯ブラシのハンドル部の挿入長調整方法の説明図である。
【図5】第1の実施形態の電気回路のブロック図である。
【図6】第2の実施形態を示し、(A)は断面図、(B)は側面図である。
【図7】図6(B)中のマイクロスイッチ部分の拡大側面図である。
【図8】第2の実施形態におけるランプ表示器の正面図である。
【図9】第2の実施形態の電気回路図である。
【図10】第3の実施形態の断面図である。
【図11】第3の実施形態の電気回路図である。
【符号の説明】
1 本体グリップ部
2 表示器
3 ブラシホルダー
4 ねじ
5 弾性材
6 歯ブラシ
7 歯ブラシのハンドル部
8 ハンドル挿通部
9 ハンドル固定用ねじ(ハンドル固定機構)
10 歪みセンサー
11 ダミーセンサー
14 メーター
21 開口部
23 唾液カットラバー
33 指示メーター
39 スピーカ
41 圧電ブザー
51 筒状体
52 ホルダー支軸
53 弾性材
54 スイッチ作動板
55 マイクロスイッチ
56 マイクロスイッチ
57 プリント基板
58 圧力調整機構
59 圧力調整機構
60 ねじ
61 キャップ
62 発泡ウレタン(弾性材)
63 板ばね
64 接点
65 電気回路
66 圧電ブザー
69 ランプ表示器
70 LEDランプ
71 LEDランプ
73 開口部
75 電気回路
76 LEDランプ

Claims (2)

  1. 歯磨き時に把持する本体グリップ部と、該本体グリップ部内に位置して配置されたブラシホルダーとからなり、前記ブラシホルダーは前記本体グリップ部の長手方向に添って配置され、かつ、その基端部を前記本体グリップ部に固定された板状の弾性部材から構成され、前記弾性部材の先端寄りの適宜位置には、前記本体グリップ部の先端開口部から歯ブラシのハンドル部を挿入可能なハンドル挿通部が形成されているとともに、その基端部所定位置には歯磨き圧検出用の歪みセンサーが貼着され、前記ハンドル挿通部には前記本体グリップ部の外部から本体グリップ部の側壁を貫通してハンドル挿通部と係合するハンドル固定機構が設けられ、該ハンドル固定機構によって歯ブラシのハンドル部を歯ブラシホルダーの定位置に固定するようにしたことを特徴とする歯磨き圧指示器。
  2. 歯磨き時に把持する本体グリップ部と、該本体グリップ部内に位置して配置されたブラシホルダーとからなり、前記ブラシホルダーは前記グリップ部の長手方向に添って配置され、かつ、その先端寄りの所定位置においてホルダー支軸によって前記本体グリップ部に対して回動自在に軸支された筒状体から構成され、該筒状体の基端部にはスイッチ作動板が延設されているとともに、該スイッチ作動板の軌跡内所定位置には歯磨き圧検出用のマイクロスイッチが設けられ、前記筒状体の内面には前記本体グリップ部の先端開口部から挿入される歯ブラシのハンドル部をその弾性で抱持する弾性部材が内装され、該弾性部材によって歯ブラシのハンドル部をブラシホルダーの定位置に固定するようにしたことを特徴とする歯磨き圧指示器。
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