【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、電気掃除機に用いられる吸引パイプに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
電気掃除機には吸引ヘッド部に電動ブラシ等の可動部を備えるタイプがあり、このタイプの電気掃除機において用いられる吸引パイプ（吸引ヘッド部と掃除機本体側の可撓性ホースとを接続する管材）には、上記可動部に対する電源供給や信号伝達用の配線部を内蔵させる必要がある。
【０００３】
ところで、電気掃除機では一般に、使用者の身長や用途等に応じて吸引パイプを伸縮可能にすることが好適とされる。そのため、上記したように配線部を内蔵させる必要がある吸引パイプでは、吸引パイプにおける把持部寄りの端部にコードリールを付設し、吸引パイプの伸縮に応じて配線部も伸縮させるようにすることが考えられている（特開平６−１６５７４５号公報参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
吸引パイプにコードリールを付設する構造では、コードリールによる大型化及び重量化を伴うため、女性、子供、年配者等にとって吸引パイプの取り扱い（掃除だけでなく収納や移動等を含む）が困難になるという欠点があった。のみならず、コードリールは動作が頻繁になることで故障や断線を起こし易く、しかも製造コストの高騰化を招来する等、各種の不具合を有していた。
【０００５】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、配線部を内蔵し且つ伸縮可能な構成を具備したうえで、取り扱い性に優れ、故障や断線を起こし難く、且つ製造コストの高騰化を抑えることができるようにした電気掃除機用吸引パイプを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明は、内外のパイプが二重管構造により伸縮自在に組み立てられたパイプ組体に対してその両端部間を導通可能な通電手段が設けられており、該通電手段は一方のパイプに設けられた第１通電部と他方のパイプに設けられた第２通電部とが互いに接触しつつ、この接触部がパイプ組体による伸縮に伴って相対移動する構成とされていることを特徴としている。
【０００７】
前記通電手段は、第１通電部が管軸方向に沿って設けられた通電帯とされ、第２通電部が上記通電帯上を摺接可能な摺動子とされた構成にすることが可能である。
前記第１通電部を有するパイプは、その内部が管軸方向に沿って通電帯収納用の空洞部と吸引通路とに区画されており、前記第２通電部を有するパイプは、上記空洞部の長手方向一端部からその内部へ挿入可能な可撓性導電材が設けられて該導電材の突端部で前記摺動子が接続保持されるような構成にすることができる。
【０００８】
前記パイプ組体には、外パイプと内パイプとの伸縮を段階的に切替え可能な長さ調節手段を設けることができる。
前記パイプ組体には、その最大伸出時にも外パイプ内に残存するようになる内パイプの内向き端部まわりに、外パイプとの周隙間を管軸方向で遮断するシール部を設けておくのが好適である。
【０００９】
【作用】
内パイプと外パイプとが二重管構造によって伸縮自在に組み立てられたパイプ組体に対し、その両端部間にわたって通電手段が設けられているので、電動ブラシ等の可動部を具備した吸引ヘッド部と掃除機本体側の可撓性ホースとの接続が可能である。そして、上記通電手段としては、内外のパイプに対して各別に設けられた第１通電部と第２通電部とが互いに接触し、この接触部分が相対移動する構成であり、コードリールを用いた従来のものに比して構造の簡潔化及び小型化が図れる。
【００１０】
通電手段としては、第１、第２通電部の双方を管軸方向に長い通電帯とすることも可能であるが、第１通電部のみを通電帯とし、第２通電部は摺動子とするのが構造的な簡潔化を図るうえで好適である。
この場合、第２通電部としては、上記摺動子が可撓性を有する導電材の一端部に接続された構成とし、また第１通電部については、パイプにおいて吸引通路と区画して形成した空洞部内へ収納固定するような構成とすることができる。このようにすれば、パイプ組体の伸縮に伴い、第１通電部内を第２通電部の摺動子が移動するようになる。従って、パイプ組体の伸長時に第１通電部がパイプ組体としての外部又は内部（吸引通路内）へ露呈するのを防止でき、放電、漏電、感電等の防止が図れることは勿論のこと、見栄えの悪さ等を防止できる。
【００１１】
パイプ組体に長さ調節手段を設けて段階的な伸縮度合の切替えを可能にしておけば、長さ調節が簡単且つ迅速に行える利点がある。また、調節後の長さ保持も確実に行える利点がある。
パイプ組体において、内パイプの内向き端部まわりにシール部を設けておけば、内パイプと外パイプとの周間に、例えば第２通電部の導電材等を原因として隙間が生じるのを防止することができる。そのため、吸引圧の漏洩を防止できる利点がある。
【００１２】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１乃至図１０は本発明に係る吸引パイプ１の第１実施例を示しており、この吸引パイプ１は、図１及び図２に示すように外パイプ２と内パイプ３とが二重管構造を有して伸縮自在に組み立てられて成るパイプ組体４を主体とするものである。
【００１３】
そして、このパイプ組体４において、一方のパイプの外向き端部（図２では外パイプ２の上端部とした）には、掃除機本体６に設けられた可撓性ホース７（なお７ａは操作用把持部である）との接合・離脱を可能にするための差込部８が設けられ、また他方のパイプの外向き端部（図２では内パイプ３の下端部とした）には、電動ブラシ等の可動部（図示略）を具備した吸引ヘッド部１０との接合・離脱を可能にするための受口部１１が設けられている。
【００１４】
外パイプ２及び内パイプ３はいずれも丸パイプ状とされ、外パイプ２の内径と内パイプ３の外径との関係は、内パイプ３が外パイプ２内でガタツキを生じることなく伸縮摺動を許容されるような寸法とされている。
図１に示すように内パイプ３にはその外周側に第１通電部１３が設けられ、外パイプ２にはその内周側に第２通電部１４が設けられている。これら第１、第２の通電部１３，１４は、内外のパイプ３，２がパイプ組体４として組み合わされたときに相互接触して、パイプ組体４としての両端部間を導通可能にするものであって、これによって通電手段１５を構成するようになっている。
【００１５】
またこのパイプ組体４には、内外のパイプ３，２を伸縮させた場合にも上記通電手段１５の構成（第１通電部１３と第２通電部１４との導通状態）が保持されるようにするうえで、両パイプ２，３における管軸まわりの相互空転を阻止する回止め手段１７が設けられている。
更に、このパイプ組体４には、内外のパイプ３，２の伸縮を段階的に切替え可能にする長さ調節手段１８が設けられている。
【００１６】
まず、通電手段１５について説明する。
通電手段１５において、内パイプ３に設けられる第１通電部１３は、図３（ａ）に示すように内パイプ３の管軸方向に沿って細帯状をした２本の通電帯２０が、互いに所定間隔を保持した状態で内パイプ３に付設されたものである。
内パイプ３には、この第１通電部１３を設けるに際して、管軸方向に沿った外周面の一部を径方向内方へ変形させて扁平部２１を形成させると共に、この扁平部２１に対してカバー部２２を付設することにより、これら扁平部２１とカバー部２２との間で、吸引通路３ａとは区画された通電帯収納用の空洞部２３を形成させてある。
【００１７】
カバー部２２は、その断面形状を部分円弧状とする細長板状に形成されたもので、上記のように扁平部２１の形成に起因して内外両パイプ３，２の周間に生ずる管軸方向の隙間に対し、これを補充できるようになっている。なお、扁平部２１に対する通電帯２０やカバー部２２の固定には、超音波溶接を採用した（なお、接着や熱溶着又はビス止め等でもよい）。
【００１８】
内パイプ３において、外パイプ２の内方へ向けられる内向き端部（図１の左側）には、外パイプ２に対する最大伸出時にも外パイプ２内に残存する部分にシール部２５が設けられているが、上記扁平部２１及びカバー部２２は、このシール部２５までには及ばないものとなっている。そして、シール部２５とカバー部２２との間には、管軸方向に沿って開口する空洞入口２６が設けられている。
【００１９】
一方、内パイプ３の外向き端部（図１の右側）には、上記したように吸引ヘッド部１０（図２参照）との接続に用いられる受口部１１が設けられているが、上記カバー部２２には、図３（ｂ）に示すようにこの受口部１１に対応して空洞部２３を広げるような隆起部２２ａが設けられている。そして、この隆起部２２ａの内部にはソケット具２７が収納されており、このソケット具２７に内蔵された一対の雌側電極（図示略）に対して上記通電帯２０が各々接続されるようになっている。そのため、内パイプ３の外向き端部に臨んで形成された端子挿入孔２８を介して、上記ソケット具２７の雌側電極と吸引ヘッド部１０側に設けられる雄側電極（図示略）との接合・離脱が可能になっている。
【００２０】
なお、図３（ｂ）において３０は吸引ヘッド部１０との接合状態を保持するための可動ストッパ部であって、３０ａは押釦部、３０ｂは揺動支点、３０ｃは係止爪、３０ｄは復帰バネである。
前記通電手段１５（図１参照）において、外パイプ２に設けられる第２通電部１４は、図４に示すように外パイプ２の外向き端部（図１の左側）に対して一端部を固定された可撓性導電材３３と、図５に示すようにこの導電材３３の突端部に接続された摺動子３４とを有している。
【００２１】
導電材３３は、図６に示すように可撓シート材３５に、銅箔等による２本のプリント線３６が被着され、且つこれらプリント線３６が絶縁被覆されたもので、ある程度の腰の強さを有し、可撓性だけでなく弾性復元性にも優れたものとなされている。なお、３７は図４に示すように外パイプ２の外向き端部に設けられる雄側電極４０と接続するための結線用露出部である。この導電材３３は、図１及び図４に示すように外パイプ２の内周面に嵌着されるバネ輪４１（図７参照）によって外パイプ２の内周面へ押圧付勢され、腰折れ等の発生が防止されるようになっている。
【００２２】
摺動子３４は、図６に示すように移動プレート４３に対して「つ」字状に折曲された一対のシュー４４が取り付けられたもので、各シュー４４が上記導電材３３の各プリント線３６と接続されている。
図８に示すようにこれら導電材３３及び摺動子３４は、いずれも、内パイプ３の上記空洞部２３内に挿入可能な幅及び厚さに形成されている。そして、外パイプ２と内パイプ３とを組み合わせる際には、摺動子３４の各シュー４４が第１通電部１３の各通電帯２０に接触するようにし、導電材３３が空洞部２３の空洞入口２６（図１、図３（ａ）、図４参照）を介して出し入れ可能なようにする。このようなことから、内外両パイプ３，２を伸縮させるのに伴って第２通電部１４の摺動子３４（各シュー４４）と第１通電部１３の通電帯２０とが互いに摺接移動するようになっている（図５参照）。
【００２３】
なお、本実施例では、上記のような摺動子３４の移動を円滑にし、また各シュー４４と通電帯２０との脱線やこの脱線に伴うショートを防止するうえで、内パイプ３における扁平部２１及びカバー部２２の内面適所に、管軸方向に沿った複数本のガイドレール４７（図８参照）を設けた。
また、上記第２通電部１４（図６参照）の導電材３３において、その可撓シート材３５は、図９に示すようにプリント線３６が被着されたプリント基板４８を、ベースシート４９と被覆シート５０とで挟み込んだ積層構造を有したものとしてあるが、このうちプリント基板４８については腰の強さを得るうえで厚く形成する代わりに、ベースシート４９は可及的に薄く、被覆シート５０は可及的に幅狭にし、また上記プリント基板４８も可及的に幅狭に形成するようにした。これにより、カバー部２２の内面及び外パイプ２の内面に沿って導電材３３が嵩低く（コンパクト）に収められるようにした。なお、このような措置は、内パイプ３に設けられたシール部２５（図３（ａ）及び図４参照）によって外パイプ２と内パイプ３との周隙間を管軸方向に遮断する場合に、そのシール性を阻害しないようにするうえで、有益なものとなる。
【００２４】
そして更に、内パイプ３（図１、図３（ａ）、図４参照）において、扁平部２１からシール部２５へと繋がる管軸方向に沿った土手の部分を傾斜させると共に、カバー部２２の端部を斜めに形成させることで、空洞部２３の空洞入口２６が内パイプ３の径方向に対してやや傾斜するようにした。これにより、空洞部２３に対する導電材３３の出し入れが円滑に行われるようにした。
【００２５】
なお、シール部２５は、上記のように導電材３３の押圧付勢を良好にし、且つ導電材３３に対する擦過摺動が円滑に行え、しかも外パイプ２の内周面に対するシール性を高めることができるようにするうえで、複数条のリングを所定間隔で連設させた形状（図１及び図４参照）とした。
次に、前記回止め手段（図１参照）について説明する。
【００２６】
回止め手段１７は、内パイプ３の外周面に管軸に沿って設けられた溝部５５と、外パイプ２の管壁外方から内方へ向けて貫設され上記溝部５５内へ突出する係合片５６との組み合わせによって構成されている。
内パイプ３において、溝部５５はその長手方向両端部が有限のもの（即ち、内パイプ３に対してその管軸方向のいずれにも、通り抜けていないもの）とされている。
【００２７】
係合片５６は、図１０（ｃ）に示すように圧入爪５７を有した差込片５８が飾り蓋５９に対して一体的に突設されたものである。この圧入爪５７の部分が上記溝部５５内へ嵌まるようになっている（図５参照）。これに対し、外パイプ２の管壁には、図１０（ａ）に示すようにＨ型をした嵌入孔６１と、この嵌入孔６１に対して管軸方向の両側に近接配置された変形許容孔６２とが貫通形成されている。従って、この嵌入孔６１と変形許容孔６２との間には、図１０（ｂ）に示すようにリブ６３が残置されている。上記嵌入孔６１において、管軸方向の開口寸法は係合片５６の差込片５８（圧入爪５７を含まない長さ）と略同じに形成されている。また、上記リブ６３は、外パイプ２の内面側を幅広とし、外面側ほど幅狭とする断面逆三角形状に形成されている。
【００２８】
このようなことから、嵌入孔６１へ係合片５６を圧入するようにした場合、リブ６３が一旦、弾性変形しつつ圧入爪５７の通過を許容し、その後、リブ６３が復元して圧入爪５７の脱出を阻止するので、係合片５６は抜けなくなり、その結果、内パイプ３と外パイプ２との組み合わせ状態も簡単には分解できない状態となる。このようなことは、電気分野及びパイプ組体４の組立構造等に不慣れな一般人による分解作業を防止できるという点で有益なものとなる。
【００２９】
次に、前記長さ調節手段１８（図１参照）について説明する。
長さ調節手段１８は、図５に示すように内パイプ３の外面にその管軸方向に沿って所定間隔で設けられた複数の位置決め凹部６６と、外パイプ２の内向き端部で上記位置決め凹部６６に係脱可能に設けられた可動ストッパ部６７とを有している。
【００３０】
内パイプ３において上記位置決め凹部６６は、図３（ａ）に示したように前記カバー部２２の外面に対して設けるようにしてある。そのため、射出成形等においてカバー部２２の成形と一緒に位置決め凹部６６を形成させる場合であれ、また機械加工によりカバー部２２に位置決め凹部６６を後加工形成させる場合であれ、内パイプ３自体に設けることに比べれば、その形成を容易に行うことができるという利点がある。
【００３１】
しかも、例えばカバー部２２として、位置決め凹部６６を有しないタイプのものを準備しておけば、これらカバー部２２の選択により、長さ調節手段１８を具備するタイプとそうでないタイプとで、内パイプ３の部品共通化が図れるという利点がある。
可動ストッパ部６７については、前記した内パイプ３の可動ストッパ部３０（図３（ｂ）参照）と基本的に同じものであり、６７ａは押釦部、６７ｂは揺動支点、６７ｃは係止爪、６７ｄは復帰バネである。ただ、係止爪６７ｃの形状については、位置決め凹部６６との係合が鋭角的乃至直角的に行われるようにしてあり、内外両パイプ３，２に対して伸出方向及び縮退方向のいずれの方向へ力を加えた場合でも、十分な係止力が発揮されるようにしてある。
【００３２】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る吸引パイプ１では、長さ調節手段１８において外パイプ２の可動ストッパ部６７を操作する（押釦部６７ａを押す）ことでパイプ組体４の伸縮が自在に行えるものとなり、このとき通電手段１５は第２通電部１４の摺動子３４が内パイプ３の空洞部２３内を移動しつつ、第１通電部１３（通電帯２０）の導通状態を保持するようになり、しかもこの導通状態は、回止め手段１７によって内外両パイプ３，２の相互空転が阻止されるために確実なものとされ、そして任意の位置（位置決め凹部６６の位置）で上記可動ストッパ部６７の操作を解除することで、パイプ組体４として所望長さにロックすることができるものである。
【００３３】
ところで、本発明は上記第１実施例に限定されるものではない。
例えば、パイプ組体４において、内パイプ３を掃除機本体６に設けられた可撓性ホース７と接合・離脱可能にし、外パイプ２を吸引ヘッド部１０と接合・離脱可能にすることが可能である。また、外パイプ２又は内パイプ３に対して可撓性ホース７や吸引ヘッド部１０等が一体的に連結された構成とすることも可能である。
【００３４】
また、パイプ組体４の長さ調節手段としては、コレット構造（縮径用リングによる締めつけ構造）の採用により外パイプ２と内パイプ３との伸縮調節を無段階で行えるようにすることも可能である。
言うまでもなく、外パイプ２や内パイプ３の断面形状や材質等は、何ら限定されるものではない。
【００３５】
図１１に本発明の第２実施例を示すように、通電手段１５において、外パイプ２の内周側に第１通電部１３を設け、内パイプ３の外周側に第２通電部１４を設ける構成とすることができる。
また、図１２に本発明の第３実施例を示すように、内パイプ３に空洞部２３を設けるに際して、パイプ内へ中仕切板７０を挿入し、これによって吸引通路３ａと空洞部２３とを区画することができる。なお、この第３実施例では、空洞部２３内における内パイプ３の内周面に第１通電部１３（通電帯２０）を固着し、中仕切板７０寄りを第２通電部１４の摺動子３４が移動するようにした。
【００３６】
このような仕切板７０は、内パイプ３に対して一体形成させることも可能である。
図１３乃至図１６は本発明に係る吸引パイプ１の第４実施例を示しており、この第４実施例では、図１３及び図１５に示すように外パイプ２の内周側に第１通電部１３が設けられ、図１４に示すように内パイプ３の外周側に第２通電部１４が設けられている。
【００３７】
第１通電部１３は、外パイプ２の外向き端部（図１３の左側）に設けられる雄側電極４０と直接的に接続された細帯材等から成る通電帯２０である。
また第２通電部１４は、内パイプ３の内向き端部（図１４の左側）で径方向外方へ向けて固定された一対の摺動子３４に対し、内パイプ３の外向き端部（図１４の右側）に設けられたソケット具２７の雌側電極（図示略）がリード線７２によって接続されて成る。摺動子３４は、針金材をフック状に折り返して形成したものである。なお、この内パイプ３には、摺動子３４及びリード線７２の取付スペースを確保し、且つ固定するためにカバー部７４が取り付けられているが、このカバー部７４は、第１実施例で説明したカバー部２２（図３等参照）とは作用的にやや異なり、空洞部２３（第１通電部１３を収納し且つ第２通電部１４における摺動子３４の移動を許容する）の形成を目的としたものではない。従って、この第４実施例のカバー部７４は、インサート成形等に置換可能である。
【００３８】
この第４実施例では、内外両パイプ３，２の伸縮に伴い、図１６に示すように第２通電部１４の摺動子３４と第１通電部１３（通電帯２０）とが互いに摺接移動するようになっている。なお、同図において７６はゴム又は軟質樹脂等により形成されたカバー材であって、第１通電部１３において摺動子３４と摺接しない部分を閉塞できるようになっている。これにより、外パイプ２内を吸引される塵埃等が第１通電部１３に付着するのを防止している。
【００３９】
またこの第４実施例では、外パイプ２（図１３参照）の内向き端部（可動ストッパ部６７が設けられる範囲）を本管部分７７とは別体の短管材７８より形成し、これら両者を連結する構造にした。これは、本管部分７７に対して第１通電部１３を固着するための溝７７ａを凹設するうえで、この溝７７ａが内向き端部まで達することがないようにするための措置である。また、内パイプ３（図１４参照）においても、内向き端部（シール部２５及び摺動子３４を取り付ける範囲）を本管部分８０とは別体の短管材８１より形成し、これら両者を連結する構造にした。これは、リード線７２やカバー部７４等における取付構造の簡潔化（成形性）を図るうえでの措置である。
【００４０】
【発明の効果】
本発明は、上述の構成を具備するものであって、内パイプと外パイプとが二重管構造によって伸縮自在に組み立てられていると共に、その両端部間にわたって通電手段が設けられているので、電動ブラシ等の可動部を具備した吸引ヘッド部と掃除機本体側の可撓性ホースとの接続が可能である。そして、上記通電手段としては、内外のパイプに対して各別に設けられた第１通電部と第２通電部とが互いに接触し、この接触部分が相対移動する構成であり、コードリールを用いた従来のものに比して構造の簡潔化及び小型化が図れる。そのため、取り扱い性に優れ、また故障や断線等を防止することができ、更に製造コストの高騰化を抑えることもできる。
【００４１】
通電手段は、第１通電部のみを通電帯とし、第２通電部は摺動子とするのが構造的な簡潔化を図るうえで好適である。特に、第２通電部は、上記摺動子が可撓性導電材の一端部に接続されたものとし、第１通電部は、パイプの吸引通路と区画された空洞部内へ収納固定する構成とすることが可能であり、これにより、パイプ組体の伸縮時にも、第１通電部がパイプ組体としての外部又は内部（吸引通路内）へ露呈するのを防止でき、その結果、放電、漏電、感電等の防止は勿論のこと、見栄えの悪さ等を防止できる。
【００４２】
パイプ組体に長さ調節手段を設けて段階的な伸縮度合の切替えを可能にしておけば、長さ調節が簡単且つ迅速に行える利点がある。また、調節後の長さ保持も確実に行える利点がある。
パイプ組体において、内パイプの内向き端部まわりにシール部を設けておけば、内パイプと外パイプとの周間に、例えば第２通電部の導電材等を原因として隙間が生じるのを防止することができる。そのため、吸引圧の漏洩を防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る吸引パイプの第１実施例を分解して示す側断面図である。
【図２】第１実施例の使用状況を説明する斜視図である。
【図３】第１実施例における内パイプを示しており、（ａ）は内向き端部寄りの一部破断斜視図であり、（ｂ）は外向き端部寄りの側断面図である。
【図４】第１実施例における外パイプの外向き端部寄りへ内パイプの内向き端部を位置付けた状態にして示す側断面図である。
【図５】第１実施例における外パイプの外向き端部寄りを示す側断面図である。
【図６】第１実施例における第２通電部を示す斜視図である。
【図７】第２通電部の保持に用いたバネ輪を示す斜視図である。
【図８】図５のＡ−Ａ線拡大断面図である。
【図９】図８の一部（可撓性導電材）の拡大断面図である。
【図１０】第１実施例における外パイプの内向き端部寄りに設けられた回止め手段を示したもので、（ａ）は平面図であり、（ｂ）は側断面図であり、（ｃ）は係合片の斜視図である。
【図１１】本発明に係る吸引パイプの第２実施例を示す模式図であって、（ａ）は縮退時であり、（ｂ）は伸出時である。
【図１２】本発明に係る吸引パイプの第３実施例で用いる内パイプを示す正面断面図である。
【図１３】本発明に係る吸引パイプの第４実施例で用いる外パイプを示す側断面図である。
【図１４】本発明に係る吸引パイプの第４実施例で用いる内パイプにつき上半部を側断面図で下半部を側面図で示したものである。
【図１５】図１３のＢ−Ｂ線拡大断面図である。
【図１６】第４実施例における第１通電部と第２通電部との接触状況を示す拡大正面断面図である。
【符号の説明】
１ 吸引パイプ
２ 外パイプ
３ 内パイプ
３ａ 吸引通路
４ パイプ組体
１３ 第１通電部
１４ 第２通電部
１５ 通電手段
１７ 回止め手段
１８ 長さ調節手段
２０ 通電帯
２１ 扁平部
２２ カバー部
２３ 空洞部
２５ シール部
３３ 可撓性導電材
３４ 摺動子
５５ 溝部
５６ 係合片
６６ 位置決め凹部
６７ 可動ストッパ部[0001]
[Industrial applications]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a suction pipe used for a vacuum cleaner.
[0002]
[Prior art]
There is a type of vacuum cleaner having a movable portion such as an electric brush in a suction head portion, and a suction pipe (connecting the suction head portion and a flexible hose on the cleaner body side) used in this type of vacuum cleaner. It is necessary to incorporate a wiring section for supplying power to the movable section and transmitting a signal to the movable section.
[0003]
By the way, in general, it is preferable to make the suction pipe expandable and contractable according to the height and use of the user. Therefore, as described above, in the suction pipe that needs to incorporate the wiring portion, a code reel is attached to an end of the suction pipe near the gripping portion, and the wiring portion is also expanded and contracted according to expansion and contraction of the suction pipe. (See JP-A-6-165745).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the structure in which the code reel is attached to the suction pipe, the size and weight of the code reel are increased, which makes it difficult for women, children, elderly people, etc. to handle the suction pipe (including not only cleaning but also storing and moving). There was a disadvantage of becoming. In addition, the cord reel has various inconveniences, such as frequent operation, which is liable to cause a failure or disconnection, and also causes an increase in manufacturing cost.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has a built-in wiring portion and an expandable structure, is excellent in handleability, hardly causes breakdown and disconnection, and increases manufacturing cost. It is an object of the present invention to provide a vacuum pipe for a vacuum cleaner capable of suppressing the pressure.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, the following technical measures have been taken to achieve the above object.
That is, the present invention provides a pipe assembly in which the inner and outer pipes are telescopically assembled by a double pipe structure, provided with an energizing means capable of conducting between both ends of the pipe assembly. The first energizing section provided on the second pipe and the second energizing section provided on the other pipe are in contact with each other, and the contact section relatively moves with the expansion and contraction of the pipe assembly. And
[0007]
The energizing means may be configured such that the first energizing section is an energizing band provided along the tube axis direction, and the second energizing section is a slider that can slide on the energizing zone. It is.
The pipe having the first current-carrying portion is internally partitioned into a cavity for accommodating a current-carrying band and a suction passage along the tube axis direction, and the pipe having the second current-carrying portion is formed of the hollow portion. A flexible conductive material that can be inserted into the inside from one end in the longitudinal direction is provided, and the slider can be connected and held at the protruding end of the conductive material.
[0008]
The pipe assembly may be provided with a length adjusting means capable of switching the expansion and contraction of the outer pipe and the inner pipe in a stepwise manner.
The pipe assembly is provided around the inward end of the inner pipe, which will remain in the outer pipe even at the time of its maximum extension, with a seal portion that blocks a circumferential gap with the outer pipe in the pipe axis direction. It is preferable to keep it.
[0009]
[Action]
Since the pipe assembly in which the inner pipe and the outer pipe are telescopically assembled by the double pipe structure is provided with an energizing means between both ends thereof, a suction head part having a movable part such as an electric brush is provided. And the flexible hose on the cleaner body side can be connected. The current supply means has a configuration in which a first power supply section and a second power supply section provided separately with respect to the inner and outer pipes come into contact with each other, and the contact portion relatively moves. The structure can be simplified and downsized as compared with the conventional one.
[0010]
As the energizing means, both the first and second energizing sections may be energized zones that are long in the tube axis direction, but only the first energized section is energized and the second energized section is connected to the slider. This is preferable for simplifying the structure.
In this case, the second energizing section is configured such that the slider is connected to one end of a conductive material having flexibility, and the first energizing section is formed separately from the suction passage in the pipe. A configuration that can be housed and fixed in the hollow portion can be adopted. With this configuration, the slider of the second power supply unit moves within the first power supply unit as the pipe assembly expands and contracts. Therefore, it is possible to prevent the first current-carrying portion from being exposed to the outside or the inside (into the suction passage) as the pipe assembly when the pipe assembly is extended, so that it is possible to prevent discharge, electric leakage, electric shock, and the like. Bad appearance can be prevented.
[0011]
If the length adjustment means is provided in the pipe assembly so that the degree of expansion and contraction can be switched stepwise, there is an advantage that the length can be adjusted easily and quickly. Further, there is an advantage that the length can be reliably maintained after the adjustment.
In the pipe assembly, if a seal portion is provided around the inward end of the inner pipe, a gap is formed between the inner pipe and the outer pipe due to, for example, the conductive material of the second current-carrying portion. Can be prevented. Therefore, there is an advantage that leakage of suction pressure can be prevented.
[0012]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 to 10 show a first embodiment of a suction pipe 1 according to the present invention. As shown in FIGS. 1 and 2, the suction pipe 1 has an outer pipe 2 and an inner pipe 3 which are double pipes. It is mainly composed of a pipe assembly 4 which has a structure and is assembled to be extendable and contractible.
[0013]
In this pipe assembly 4, a flexible hose 7 (7a is provided) provided on the cleaner body 6 is provided at an outward end of one of the pipes (the upper end of the outer pipe 2 in FIG. 2). An insertion portion 8 is provided to enable joining and detachment with an operating grip portion, and the outward end of the other pipe (the lower end of the inner pipe 3 in FIG. 2). A receiving portion 11 is provided for enabling connection and detachment with a suction head portion 10 having a movable portion (not shown) such as an electric brush.
[0014]
Each of the outer pipe 2 and the inner pipe 3 has a round pipe shape, and the relation between the inner diameter of the outer pipe 2 and the outer diameter of the inner pipe 3 is such that the inner pipe 3 expands and contracts without rattling in the outer pipe 2. Are dimensioned to allow for
As shown in FIG. 1, the inner pipe 3 is provided with a first power supply unit 13 on the outer peripheral side, and the outer pipe 2 is provided with a second power supply unit 14 on the inner peripheral side. These first and second energizing portions 13 and 14 come into contact with each other when the inner and outer pipes 3 and 2 are combined as a pipe assembly 4 to enable conduction between both ends of the pipe assembly 4. This constitutes the energizing means 15.
[0015]
In addition, even when the inner and outer pipes 3 and 2 are expanded and contracted, the configuration of the energizing means 15 (the conductive state between the first energizing unit 13 and the second energizing unit 14) is maintained in the pipe assembly 4. In order to achieve the above, a detent means 17 for preventing mutual idle rotation of the two pipes 2 and 3 around the pipe axis is provided.
Further, the pipe assembly 4 is provided with a length adjusting means 18 that enables the expansion and contraction of the inner and outer pipes 3 and 2 to be switched in a stepwise manner.
[0016]
First, the energizing means 15 will be described.
In the energizing means 15, the first energizing portion 13 provided on the inner pipe 3 is configured such that, as shown in FIG. It is attached to the inner pipe 3 while maintaining a predetermined interval.
When providing the first energizing portion 13 in the inner pipe 3, a part of the outer peripheral surface along the tube axis direction is deformed radially inward to form the flat portion 21, and the flat portion 21 is formed. By providing the cover portion 22, the suction passage 3a is formed between the flat portion 21 and the cover portion 22 so as to form a hollow portion 23 for accommodating the conduction band.
[0017]
The cover portion 22 is formed in an elongated plate shape having a partially arcuate cross-sectional shape. As described above, the pipe shaft generated between the circumferences of the inner and outer pipes 3 and 2 due to the formation of the flat portion 21 as described above The gap in the direction can be supplemented. Ultrasonic welding was used to fix the conduction band 20 and the cover 22 to the flat part 21 (adhesion, heat welding, screwing, etc.).
[0018]
In the inner pipe 3, a seal portion 25 is provided at a portion which remains in the outer pipe 2 even at the time of maximum extension with respect to the outer pipe 2 at an inward end (left side in FIG. 1) of the outer pipe 2. However, the flat portion 21 and the cover portion 22 do not extend to the seal portion 25. Further, between the seal portion 25 and the cover portion 22, there is provided a cavity entrance 26 which opens along the tube axis direction.
[0019]
On the other hand, at the outward end (the right side in FIG. 1) of the inner pipe 3, the receiving portion 11 used for connection with the suction head portion 10 (see FIG. 2) as described above is provided. As shown in FIG. 3B, the cover portion 22 is provided with a raised portion 22a that widens the hollow portion 23 corresponding to the receiving portion 11. A socket 27 is housed inside the protruding portion 22a, and the conduction band 20 is connected to a pair of female electrodes (not shown) built in the socket 27, respectively. Has become. Therefore, the female electrode of the socket 27 and the male electrode (not shown) provided on the suction head 10 side are connected via the terminal insertion holes 28 formed facing the outward end of the inner pipe 3. Joining and detaching are possible.
[0020]
In FIG. 3B, reference numeral 30 denotes a movable stopper for holding the joint state with the suction head unit 10, reference numeral 30a denotes a push button unit, reference numeral 30b denotes a swing fulcrum, reference numeral 30c denotes a locking claw, and reference numeral 30d denotes a return. It is a spring.
In the energizing means 15 (see FIG. 1), the second energizing section 14 provided on the outer pipe 2 has one end with respect to the outward end (left side in FIG. 1) of the outer pipe 2 as shown in FIG. It has a fixed flexible conductive material 33 and a slider 34 connected to the protruding end of the conductive material 33 as shown in FIG.
[0021]
As shown in FIG. 6, the conductive material 33 is a flexible sheet material 35 on which two printed wires 36 made of copper foil or the like are adhered and these printed wires 36 are insulated and coated. It has strength and is excellent not only in flexibility but also in elastic recovery. Reference numeral 37 denotes an exposed portion for connection for connection to the male electrode 40 provided at the outward end of the outer pipe 2 as shown in FIG. As shown in FIGS. 1 and 4, the conductive material 33 is pressed against the inner peripheral surface of the outer pipe 2 by a spring wheel 41 (see FIG. 7) fitted on the inner peripheral surface of the outer pipe 2 to break the hip. Is prevented from occurring.
[0022]
As shown in FIG. 6, the slider 34 is provided with a pair of shoes 44 which are bent in a “U” shape with respect to a moving plate 43. Connected to line 36.
As shown in FIG. 8, both the conductive material 33 and the slider 34 are formed to have a width and a thickness that can be inserted into the hollow portion 23 of the inner pipe 3. When the outer pipe 2 and the inner pipe 3 are combined, each shoe 44 of the slider 34 is brought into contact with each energizing zone 20 of the first energizing section 13, and the conductive material 33 is It can be moved in and out through an inlet 26 (see FIGS. 1, 3 (a) and 4). For this reason, as the inner and outer pipes 3 and 2 expand and contract, the slider 34 (each shoe 44) of the second energizing section 14 and the energizing zone 20 of the first energizing section 13 slide and move with each other. (See FIG. 5).
[0023]
In this embodiment, the flat portion of the inner pipe 3 is used to smooth the movement of the slider 34 as described above and to prevent derailment between each shoe 44 and the conduction band 20 and short-circuit caused by this derailment. A plurality of guide rails 47 (see FIG. 8) are provided at appropriate places on the inner surfaces of the cover 21 and the cover portion 22.
Further, in the conductive material 33 of the second energizing section 14 (see FIG. 6), the flexible sheet material 35 is formed by connecting a printed board 48 on which a printed wire 36 is adhered as shown in FIG. Although the printed circuit board 48 has a laminated structure sandwiched between the covering sheets 50, the printed circuit board 48 is made as thin as possible in order to obtain the stiffness, but the base sheet 49 is made as thin as possible. 50 is made as narrow as possible, and the printed circuit board 48 is formed as narrow as possible. This allows the conductive material 33 to be stored in a low volume (compact) along the inner surface of the cover portion 22 and the inner surface of the outer pipe 2. Such a measure is required when the circumferential gap between the outer pipe 2 and the inner pipe 3 is blocked in the pipe axis direction by the seal portion 25 (see FIGS. 3A and 4) provided on the inner pipe 3. This is useful in preventing the sealing property from being impaired.
[0024]
Further, in the inner pipe 3 (see FIGS. 1, 3 (a) and 4), a bank portion extending along the pipe axis direction from the flat portion 21 to the seal portion 25 is inclined, and the cover portion 22 is By forming the end portion obliquely, the cavity entrance 26 of the cavity portion 23 is slightly inclined with respect to the radial direction of the inner pipe 3. As a result, the conductive material 33 can be smoothly inserted into and removed from the hollow portion 23.
[0025]
In addition, the seal portion 25 improves the urging force of the conductive material 33 as described above, and can smoothly perform rubbing and sliding on the conductive material 33, and furthermore, enhances the sealing performance on the inner peripheral surface of the outer pipe 2. In order to make it possible, a plurality of rings were continuously formed at predetermined intervals (see FIGS. 1 and 4).
Next, the detent means (see FIG. 1) will be described.
[0026]
The detent means 17 is provided with a groove 55 provided along the pipe axis on the outer peripheral surface of the inner pipe 3 and a groove 55 provided to penetrate inward from the outside of the pipe wall of the outer pipe 2 and project into the groove 55. It is constituted by a combination with the joint piece 56.
In the inner pipe 3, both ends in the longitudinal direction of the groove 55 are finite (that is, the groove 55 does not pass through the inner pipe 3 in any of the pipe axis directions).
[0027]
As shown in FIG. 10 (c), the engagement piece 56 is formed by projecting an insertion piece 58 having a press-fitting claw 57 integrally with a decorative lid 59. The portion of the press-in claw 57 fits into the groove 55 (see FIG. 5). On the other hand, in the pipe wall of the outer pipe 2, an H-shaped insertion hole 61 as shown in FIG. A hole 62 is formed therethrough. Therefore, a rib 63 is left between the fitting hole 61 and the deformation permitting hole 62 as shown in FIG. In the fitting hole 61, the opening dimension in the tube axis direction is formed to be substantially the same as the insertion piece 58 (length not including the press-fitting claw 57) of the engagement piece 56. The rib 63 is formed in an inverted triangular cross-section in which the inner surface side of the outer pipe 2 is wide and the outer surface side is narrower.
[0028]
For this reason, when the engagement piece 56 is press-fitted into the insertion hole 61, the rib 63 is allowed to pass through the press-in claw 57 while being elastically deformed once, and then the rib 63 is restored and the press-in claw is restored. Since the escape of 57 is prevented, the engagement piece 56 does not come off, and as a result, the combined state of the inner pipe 3 and the outer pipe 2 cannot be easily disassembled. This is advantageous in that the disassembly operation by an ordinary person who is not accustomed to the electric field and the assembly structure of the pipe assembly 4 can be prevented.
[0029]
Next, the length adjusting means 18 (see FIG. 1) will be described.
As shown in FIG. 5, the length adjusting means 18 includes a plurality of positioning recesses 66 provided on the outer surface of the inner pipe 3 at predetermined intervals along the pipe axis direction. A movable stopper 67 is provided in the recess 66 so as to be detachable.
[0030]
In the inner pipe 3, the positioning recess 66 is provided on the outer surface of the cover 22 as shown in FIG. Therefore, whether the positioning concave portion 66 is formed together with the molding of the cover portion 22 by injection molding or the like, or where the positioning concave portion 66 is formed in the cover portion 22 by post-processing by mechanical processing, the positioning concave portion 66 is provided on the inner pipe 3 itself. In comparison with this, there is an advantage that the formation can be easily performed.
[0031]
Moreover, for example, if a type having no positioning concave portion 66 is prepared as the cover portion 22, depending on the selection of the cover portion 22, a type having the length adjusting means 18 and a type not having the length adjusting means 18 may be used. There is an advantage that parts 3 can be shared.
The movable stopper 67 is basically the same as the movable stopper 30 of the inner pipe 3 (see FIG. 3B), 67a is a push button, 67b is a swing fulcrum, and 67c is a locking claw. , 67d are return springs. However, the shape of the locking claw 67c is such that engagement with the positioning recess 66 is performed at an acute angle or at a right angle, and the inner and outer pipes 3 and 2 are extended in either the extending direction or the retracting direction. Even when a force is applied in the direction, a sufficient locking force is exerted.
[0032]
As is apparent from the above description, in the suction pipe 1 according to the present invention, the length adjusting means 18 operates the movable stopper 67 of the outer pipe 2 (presses the push button 67a) to expand and contract the pipe assembly 4. At this time, the energizing means 15 controls the conductive state of the first energizing section 13 (energizing zone 20) while the slider 34 of the second energizing section 14 moves in the hollow portion 23 of the inner pipe 3. This conduction state is ensured because the rotation stopping means 17 prevents the inner and outer pipes 3 and 2 from slipping with each other, and is provided at an arbitrary position (position of the positioning recess 66). By releasing the operation of the movable stopper 67, the pipe assembly 4 can be locked to a desired length.
[0033]
By the way, the present invention is not limited to the first embodiment.
For example, in the pipe assembly 4, the inner pipe 3 can be joined and detached from the flexible hose 7 provided on the cleaner body 6, and the outer pipe 2 can be joined and detached from the suction head 10. It is. Further, it is also possible to adopt a configuration in which the flexible hose 7 and the suction head unit 10 are integrally connected to the outer pipe 2 or the inner pipe 3.
[0034]
Further, as the length adjusting means of the pipe assembly 4, it is possible to adjust the expansion and contraction of the outer pipe 2 and the inner pipe 3 in a stepless manner by adopting a collet structure (a tightening structure using a ring for reducing the diameter). It is.
Needless to say, the cross-sectional shape, material, and the like of the outer pipe 2 and the inner pipe 3 are not limited at all.
[0035]
As shown in a second embodiment of the present invention in FIG. 11, in the energizing means 15, a first energizing section 13 is provided on the inner peripheral side of the outer pipe 2, and a second energizing section 14 is provided on the outer peripheral side of the inner pipe 3. It can be configured.
Further, as shown in FIG. 12, when the hollow portion 23 is provided in the inner pipe 3, the partitioning plate 70 is inserted into the inner pipe 3 so that the suction passage 3 a and the hollow portion 23 are separated from each other. Can be compartmentalized. In the third embodiment, the first energizing section 13 (energizing zone 20) is fixed to the inner peripheral surface of the inner pipe 3 in the hollow section 23, and the second energizing section 14 slides near the partition 70. The child 34 is moved.
[0036]
Such a partition plate 70 can be formed integrally with the inner pipe 3.
FIGS. 13 to 16 show a fourth embodiment of the suction pipe 1 according to the present invention. In this fourth embodiment, as shown in FIGS. A portion 13 is provided, and a second current supply portion 14 is provided on the outer peripheral side of the inner pipe 3 as shown in FIG.
[0037]
The first energizing section 13 is an energizing zone 20 made of a strip material or the like directly connected to the male electrode 40 provided at the outward end (left side in FIG. 13) of the outer pipe 2.
In addition, the second energizing portion 14 is provided on the outer end of the inner pipe 3 with respect to a pair of sliders 34 fixed radially outward at the inward end (left side in FIG. 14) of the inner pipe 3. The female electrode (not shown) of the socket 27 provided on the right side of FIG. 14 is connected by a lead wire 72. The slider 34 is formed by folding a wire material into a hook shape. The inner pipe 3 is provided with a cover part 74 for securing and fixing a space for mounting the slider 34 and the lead wire 72. The cover part 74 is the same as that of the first embodiment. The cover part 22 (see FIG. 3 and the like) described above is slightly different in operation, and forms a hollow part 23 (which accommodates the first energizing part 13 and allows the slider 34 to move in the second energizing part 14). It is not intended. Therefore, the cover 74 of the fourth embodiment can be replaced by insert molding or the like.
[0038]
In the fourth embodiment, as the inner and outer pipes 3 and 2 expand and contract, as shown in FIG. 16, the slider 34 of the second energizing section 14 and the first energizing section 13 (the energizing zone 20) slide in contact with each other. It is designed to move. In the figure, reference numeral 76 denotes a cover material formed of rubber, soft resin, or the like, which can close a portion of the first current supply unit 13 that does not make sliding contact with the slider 34. This prevents dust and the like sucked in the outer pipe 2 from adhering to the first energizing section 13.
[0039]
In the fourth embodiment, the inward end (the area where the movable stopper 67 is provided) of the outer pipe 2 (see FIG. 13) is formed of a short pipe member 78 separate from the main pipe section 77. Are connected. This is a measure for preventing the groove 77a from reaching the inward end when forming the groove 77a for fixing the first conducting portion 13 to the main pipe portion 77. . Also, in the inner pipe 3 (see FIG. 14), the inward end (the range in which the seal portion 25 and the slider 34 are attached) is formed from a short pipe material 81 separate from the main pipe portion 80. The structure is to be connected. This is a measure for simplifying (molding) the mounting structure of the lead wire 72, the cover 74, and the like.
[0040]
【The invention's effect】
The present invention is provided with the above-described configuration, and the inner pipe and the outer pipe are assembled so as to be able to expand and contract by a double pipe structure, and the energizing means is provided between both ends thereof. It is possible to connect a suction head provided with a movable portion such as an electric brush to a flexible hose on the cleaner body side. The current supply means has a configuration in which a first power supply section and a second power supply section provided separately with respect to the inner and outer pipes come into contact with each other, and the contact portion relatively moves. The structure can be simplified and downsized as compared with the conventional one. Therefore, it is excellent in handleability, can prevent failure, disconnection, and the like, and can suppress an increase in manufacturing cost.
[0041]
It is preferable that only the first energizing section is an energizing zone and the second energizing section is a slider, in terms of structural simplicity. In particular, the second energizing section is configured such that the slider is connected to one end of the flexible conductive material, and the first energizing section is housed and fixed in a cavity defined by a suction passage of the pipe. Accordingly, even when the pipe assembly is expanded or contracted, the first current-carrying portion can be prevented from being exposed to the outside or the inside (in the suction passage) as the pipe assembly, and as a result, electric discharge and electric leakage can occur. In addition to preventing electric shock and the like, poor appearance can be prevented.
[0042]
If the length adjustment means is provided in the pipe assembly so that the degree of expansion and contraction can be switched stepwise, there is an advantage that the length can be adjusted easily and quickly. Further, there is an advantage that the length can be reliably maintained after the adjustment.
In the pipe assembly, if a seal portion is provided around the inward end of the inner pipe, a gap is formed between the inner pipe and the outer pipe due to, for example, the conductive material of the second current-carrying portion. Can be prevented. Therefore, there is an advantage that leakage of suction pressure can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded side sectional view showing a first embodiment of a suction pipe according to the present invention.
FIG. 2 is a perspective view illustrating a use state of the first embodiment.
3A and 3B show an inner pipe according to the first embodiment, in which FIG. 3A is a partially cutaway perspective view near an inward end, and FIG. 3B is a side sectional view near an outward end.
FIG. 4 is a side sectional view showing a state in which the inward end of the inner pipe is positioned closer to the outward end of the outer pipe in the first embodiment.
FIG. 5 is a side cross-sectional view showing a portion of the outer pipe near the outward end in the first embodiment.
FIG. 6 is a perspective view showing a second power supply unit in the first embodiment.
FIG. 7 is a perspective view showing a spring wheel used for holding a second power supply unit.
FIG. 8 is an enlarged sectional view taken along line AA of FIG. 5;
FIG. 9 is an enlarged sectional view of a part (flexible conductive material) of FIG.
FIGS. 10A and 10B show a detent means provided near the inward end of the outer pipe in the first embodiment, wherein FIG. 10A is a plan view, FIG. 10B is a side sectional view, and FIG. c) is a perspective view of the engagement piece.
FIGS. 11A and 11B are schematic diagrams showing a second embodiment of the suction pipe according to the present invention, wherein FIG. 11A shows a retracted state and FIG. 11B shows an extended state.
FIG. 12 is a front sectional view showing an inner pipe used in a third embodiment of the suction pipe according to the present invention.
FIG. 13 is a side sectional view showing an outer pipe used in a fourth embodiment of the suction pipe according to the present invention.
FIG. 14 is a side sectional view of the upper half and a side view of the lower half of the inner pipe used in the fourth embodiment of the suction pipe according to the present invention.
FIG. 15 is an enlarged sectional view taken along the line BB of FIG. 13;
FIG. 16 is an enlarged front sectional view showing a state of contact between a first energizing section and a second energizing section in a fourth embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Suction pipe 2 Outer pipe 3 Inner pipe 3a Suction passage 4 Pipe assembly 13 First conducting part 14 Second conducting part 15 Conducting means 17 Stopping means 18 Length adjusting means 20 Conductive band 21 Flat part 22 Cover part 23 Hollow part 25 Seal part 33 Flexible conductive material 34 Slider 55 Groove part 56 Engagement piece 66 Positioning concave part 67 Movable stopper part
