JP3539372B2 - 障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置に関し、特に1以上の無線基地局によりカバーするエリアを複数有してなるサービスエリアに設置した複数の前記無線基地局のそれぞれの無線基地局よりアラーム情報をそれぞれ受信し、これらのアラーム情報より前記無線基地局に対してこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決める障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の監視制御装置は、従来の監視制御装置を示す図3を参照して説明すると、サービスエリアに複数(数万局にもおよぶ)の無線基地局8を設置し、これらの無線基地局8が異常を発見したときアラーム情報9をそれぞれ出力し、複数の集約装置はこれらの装置の近隣の無線基地局8よりのアラーム情報9をそれぞれ受けプロトコル変換を行い演算処理装置へそれぞれ送信し、演算処理装置はアラーム情報9を受信しこの受信したアラーム情報9をアラーム情報分配部にて分配しデータベースに障害履歴として蓄積するとともにこのアラーム情報9を出力部を介して出力する。すなわち、監視制御装置は、サービスエリアをカバーする全無線基地局8の全アラーム情報9を受信するようにしている。そして、保守作業を行う場合、受信した全アラーム情報9を基にして、現場での保守作業の規模と作業ルーチンを決定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の監視制御装置は、サービスエリアをカバーする全無線基地局の全アラーム情報を受信し、この受信した全アラーム情報を単にデータベースに障害履歴として蓄積するとともにこのアラーム情報を出力部を介して出力するのみであるため、保守作業者はこのアラーム情報の整理に時間がかかり、緊急を要する障害復旧の必要な無線基地局に対して対応できない恐れがあるという問題がある。また、受信した全アラーム情報を基にして、無線基地局の設置現場での保守作業の規模と作業ルーチンを決定するようにしているため、保守作業の規模と作業ルーチンの決定に時間がかかるという問題がある。また、小規模エリア単位として監視しておらず無線基地局を単位として監視しているため、サービスエリア全体のどの場所にある無線基地局を優先して保守作業の実施をすれば良いか特定するのに時間がかかりエンドユーザに対するサービスの品質を保持できない恐れがあるという問題がある。
本発明の目的はこのような従来の欠点を除去するため、アラーム情報の整理に時間がかからず緊急を要する障害復旧の必要な無線基地局に対して対応でき、保守作業の規模と作業ルーチンの決定に時間がかからず、サービスエリア全体のどの場所にある無線基地局を優先して保守作業を実施すれば良いか特定するのに時間がかからない障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の障害復旧優先順位決定方法は、1以上の無線基地局によりカバーするエリアを複数有するサービスエリアに設置した複数の前記無線基地局のそれぞれの無線基地局よりアラーム情報をそれぞれ受信し、このアラーム情報より前記無線基地局に対してこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置が必要か否かを判定し必要と判定したときにこの無線基地局の設置された前記エリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップしこのカウントアップした障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア毎に求め、前記エリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量と前記求めた前記障害基地局発生率とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めるようにしている。
【0005】
本発明の障害復旧優先順位決定方法の前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番は、前記障害基地局発生率が大きく前記平均トラフィック量の多い前記エリアの順番とするようにしている。
【0006】
また、本発明の障害復旧優先順位決定方法の前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番は、予めエリアに番号を付け、このエリア番号を前記エリアの障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成し、前記エリア番号を前記エリアの前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きい前記エリア番号の順番とするようにしている。
【0007】
本発明の監視制御装置は、1以上の無線基地局によりカバーするエリアを複数有してなるサービスエリアに設置した複数の前記無線基地局のそれぞれの無線基地局よりアラーム情報をそれぞれ受信し、これらのアラーム情報より前記無線基地局に対してこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決める監視制御装置において、
複数の前記無線基地局から前記アラーム情報をそれぞれ受けこの受けたアラーム情報よりこの情報を送信した前記無線基地局がこの無線基地局の設置現場において前記障害復旧処置が必要か否かを判定し必要と判定したときに前記アラーム情報に含まれる前記無線基地局を特定するシリアル番号を送信する集約装置と、前記集約装置から前記シリアル番号を受けこの受けたシリアル番号の示す前記無線基地局の設置された前記エリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップして前記エリアに付けたエリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎に、前記エリア番号に対応付けて前記格納した前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア番号毎に求めるとともに、予め定めた期間毎に更新して格納してある前記無線基地局毎のこの無線基地局により通信された情報量より前記エリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量を前記エリア番号毎に求め、前記求めた前記障害基地局発生率と前記求めた前記平均トラフィック量とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの決めた順番に前記エリア番号を並べて出力する演算処理装置と、
を備えて構成されている。
【0008】
本発明の監視制御装置の前記演算処理装置は、前記求めた前記障害基地局発生率が大きく前記求めた前記平均トラフィック量の多い前記エリア番号の順に前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの順番に前記エリア番号を並べて出力するようにしている。
【0009】
また、本発明の監視制御装置の前記演算処理装置は、前記エリア番号を前記求めた前記障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、前記エリア番号を前記求めた前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きい順に前記エリア番号を並べて出力するようにしている。
【0010】
更に、本発明の監視制御装置の前記演算処理装置は、前記無線基地局を特定する前記シリアル番号に対応付けてこの無線基地局の設置された前記エリアのエリア番号を予め保持するとともに前記無線基地局により通信された情報量を示すトラフィック情報を前記無線基地局の前記シリアル番号毎に予め定めた期間毎に更新して保持するデータベースと、
前記集約装置から前記シリアル番号を受けこの受けたシリアル番号よりこのシリアル番号の示す前記無線基地局の設置された前記エリアの前記エリア番号を前記データベースから入手しこの入手したエリア番号の示すエリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップして前記エリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎に、前記エリア番号に対応付けて前記格納した前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア番号毎に求めこの求めた前記障害基地局発生率を前記エリア番号とともに送信するアラームカウント部と、
予め定めた期間毎に、前記サービスエリアに設置したすべての前記無線基地局の前記トラフィック情報とこれらの無線基地局に対応するエリア番号とを前記データベースから入手し前記エリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量を前記エリア番号毎に求めこの求めた平均トラフィック量を前記エリア番号とともに送信するトラフィックカウント部と、
前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受けこの受けた前記障害基地局発生率と前記平均トラフィック量とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの決めた順番に前記エリア番号を並べて出力する障害復旧優先順位生成部と、
を備えて構成されている。
【0011】
本発明の監視制御装置の前記障害復旧優先順位生成部は、前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受けこの受けた前記障害基地局発生率が大きく前記平均トラフィック量の多い前記エリア番号の順に前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの順番に前記エリア番号を並べて出力するようにしている。
【0012】
また、本発明の監視制御装置の前記障害復旧優先順位生成部は、前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受け、前記エリア番号を前記障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、前記エリア番号を前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算しこの加算した結果の大きい順に前記エリア番号を並べて出力するようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の監視制御装置の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0015】
図1に示す本実施の形態は、1以上の無線基地局8によりカバーするエリアを複数有してなるサービスエリアに設置した複数の無線基地局8のそれぞれの無線基地局8よりアラーム情報9をそれぞれ受信し、これらのアラーム情報9より無線基地局8に対してこの無線基地局8の設置現場において部品交換や修理を含む障害復旧処置を行うエリアの順番を決める監視制御装置1において、複数の無線基地局8からアラーム情報9をそれぞれ受けこの受けたアラーム情報9よりこの情報を送信した無線基地局8がこの無線基地局8の設置現場において障害復旧処置が必要か否かを予め定めたアラーム発生条件により判定し必要と判定したときにアラーム情報9に含まれる無線基地局8を特定するシリアル番号を送信する集約装置2と、集約装置2からシリアル番号を受けこの受けたシリアル番号の示す無線基地局8の設置されたエリア内で障害復旧処置の必要な無線基地局8が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な無線基地局8の数をカウントアップしてエリアに付けたエリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎(例えば、日毎)に、エリア番号に対応付けて格納した障害復旧処置の必要な無線基地局8の数より障害復旧処置が必要な無線基地局8の発生率を示す障害基地局発生率10をエリア番号毎に求めるとともに、予め定めた期間毎(例えば、日毎)に更新して格納してある無線基地局8毎のこの無線基地局8により通信された情報量よりエリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局8による平均を示す平均トラフィック量11をエリア番号毎に求めこの求めた障害基地局発生率10が大きくこの求めた平均トラフィック量11の多いエリア番号の順に障害復旧処置を行うエリアの順番を決めこの順番にエリア番号を並べて出力する演算処理装置3とにより構成されている。
【0016】
演算処理装置3は、エリア番号をこの求めた障害基地局発生率10の大きい順に並べこの並べたエリア番号に対応する障害基地局発生率10に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、エリア番号をこの求めた平均トラフィック量11の多い順に並べこの並べたエリア番号に対応する平均トラフィック量11に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じエリア番号に対応する重み付け障害基地局発生率と重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きい順にエリア番号を並べて出力するようにしている。
【0017】
演算処理装置3は、無線基地局8を特定するシリアル番号に対応付けてこの無線基地局8の設置されたエリアのエリア番号を予め保持するとともに無線基地局8により通信された情報量を示すトラフィック情報を無線基地局8のシリアル番号毎に予め定めた期間毎(例えば、日毎)に更新して保持するデータベース6と、集約装置2からシリアル番号を受けこの受けたシリアル番号よりこのシリアル番号の示す無線基地局8の設置されたエリアのエリア番号をデータベース6から入手しこの入手したエリア番号の示すエリア内で障害復旧処置の必要な無線基地局8が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な無線基地局8の数をカウントアップしてエリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎(例えば、日毎)に、エリア番号に対応付けて格納した障害復旧処置の必要な無線基地局8の数より障害復旧処置が必要な無線基地局8の発生率を示す障害基地局発生率10をエリア番号毎に求めこの求めた障害基地局発生率10をエリア番号とともに送信するアラームカウント部4と、予め定めた期間毎(例えば、日毎)に、サービスエリアに設置したすべての無線基地局8のトラフィック情報とこれらの無線基地局8に対応するエリア番号とをデータベース6から入手しエリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局8による平均を示す平均トラフィック量11をエリア番号毎に求めこの求めた平均トラフィック量11をエリア番号とともに送信するトラフィックカウント部5と、エリア番号毎の障害基地局発生率10とエリア番号毎の平均トラフィック量11とをアラームカウント部4とトラフィックカウント部5とよりそれぞれ受けこの受けた障害基地局発生率10が大きく平均トラフィック量11の多いエリア番号の順に障害復旧処置を行うエリアの順番を決めこの順番にエリア番号を並べて出力する障害復旧優先順位生成部7とにより構成されている。
【0018】
障害復旧優先順位生成部7は、エリア番号毎の障害基地局発生率10とエリア番号毎の平均トラフィック量11とをアラームカウント部4とトラフィックカウント部5とよりそれぞれ受け、エリア番号を障害基地局発生率10の大きい順に並べこの並べたエリア番号に対応する障害基地局発生率10に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、エリア番号を平均トラフィック量11の多い順に並べこの並べたエリア番号に対応する平均トラフィック量11に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じエリア番号に対応する重み付け障害基地局発生率と重み付け平均トラフィック量とを加算しこの加算した結果の大きい順にエリア番号を並べて出力するようにしている。
【0019】
なお、集約装置2を複数設置しても良く、図1には、集約装置2を複数設置したときの例を示し、複数の集約装置2はこれらの装置の近隣の無線基地局8よりのアラーム情報9をそれぞれ受け、この受けた情報を送信した無線基地局8がこの無線基地局8の設置現場において障害復旧処置が必要か否かをそれぞれ判定し必要と判定したときにアラーム情報9に含まれる無線基地局8を特定するシリアル番号をアラームカウント部4へそれぞれ送信するようにしている。
【0020】
次に、本実施の形態の監視制御装置の動作を図2を参照して詳細に説明する。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態の動作の一例を示し、本発明の障害復旧優先順位決定方法の一例を示す流れ図である。
【0022】
図1において、監視制御装置1は、複数の集約装置2により、1以上の無線基地局8によりカバーするエリアを複数有するサービスエリアに設置した複数の無線基地局8のそれぞれの無線基地局8よりアラーム情報9をそれぞれ受信し(S21)、このアラーム情報9より無線基地局8に対してこの無線基地局8の設置現場において部品交換や修理を含む障害復旧処置が必要か否かを予め定めたアラーム発生条件を参照して判定し、必要と判定したときにこの無線基地局8のシリアル番号を演算処理装置3に送り(S22)、演算処理装置3により、このシリアル番号に対応する無線基地局8の設置されたエリア内で障害復旧処置の必要な無線基地局8が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な無線基地局8の数をカウントアップし(S23)、このカウントアップした障害復旧処置の必要な無線基地局8の数より障害復旧処置が必要な無線基地局8の発生率を示す障害基地局発生率10をエリア毎に求め(この障害基地局発生率10は、単に、エリアに対応する「障害復旧処置の必要な無線基地局8の数」でも、エリアに対応する「障害復旧処置の必要な無線基地局8の数」をこのエリア内の無線基地局8の数で除したものでも良く、ここでは、単に、エリアに対応する「障害復旧処置の必要な無線基地局8の数」として説明する。)(S24)、エリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局8による平均を示す平均トラフィック量11とステップ24(S24)で求めた障害基地局発生率10とにより障害基地局発生率10が大きく平均トラフィック量11の多いエリアの順番とするように障害復旧処置を行うエリアの順番を決めてこの決めた順番にエリア番号を出力する。すなわち、エリア番号をエリアの障害基地局発生率10の大きい順に並べこの並べたエリア番号に対応する障害基地局発生率10に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成する(ここで、重み付けの方法を説明すると、例えば、サービスエリアをカバーするエリアのエリア番号が1から100まであるとすると、各エリア番号に対応する障害基地局発生率10(例えば、「障害復旧処置が必要な無線基地局8の数」)が大きい順にならべ、例えば、55番のエリア番号に対応する障害基地局発生率10が1から100までのエリア番号に対応する障害基地局発生率10のなかで一番大きいとすると、100という自然数の重みを55番のエリア番号に対応する障害基地局発生率10に付け(障害基地局発生率10に100を掛ける)、次に、例えば、49番のエリア番号に対応する障害基地局発生率10が1から100までのエリア番号に対応する障害基地局発生率10のなかで二番目に大きいとすると、99という自然数の重みを49番のエリア番号に対応する障害基地局発生率10に付け(障害基地局発生率10に99を掛ける)、同様にして、障害基地局発生率10が100番目までのエリア番号に対応する障害基地局発生率10に重みを付ける。)。そして、エリア番号をエリアの平均トラフィック量11の多い順に並べこの並べたエリア番号に対応する平均トラフィック量11に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成する(重み付けの方法は、同上)。そして、同じエリア番号に対応する重み付け障害基地局発生率と重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きいエリア番号の順番とするように障害復旧処置を行うエリアの順番を決めてこの決めた順番にエリア番号を出力する(S25)。
【0023】
図1において、演算処理装置3を更に詳しく説明すると、演算処理装置3は、アラームカウント部4により、集約装置2から送信された無線基地局8のシリアル番号を受信し受信したときの時刻が特定の日付(例えばX日)内に該当するか判断し、該当する場合無線基地局8のシリアル番号でデータベース6を検索して無線基地局8のエリア番号を抽出する。そして、各エリア番号毎に障害復旧処置が必要な無線基地局8の数をカウントしこのカウントした結果をデータAとし、特定の日(X)の範囲内で各エリア番号毎の障害復旧処置を必要とする無線基地局8の数をインクリメントしこの結果をデータAとする。特定の日付(X)が過ぎたらその時点でのデータAをもとに、各エリア毎にカウントされた無線基地局8の発生率を計算しこの結果をデータBとし、各エリア毎のデータBをエリア番号とともに障害復旧優先順位生成部7へ送信する。次に、トラフィックカウント部5により、アラームカウント部4からデータBが障害復旧優先順位生成部7へ送信されたか確認し送信されたことを確認した場合(この時点で日付はXでなく次の日の日付(X+1)に移行している)、日付(X)の全無線基地局8のトラフィック情報をデータベース6から抽出し(このトラフィック情報は、次のようにしてデータベース6へ毎日蓄積する。すなわち、集約装置2が一日一回この集約装置2の担当する無線基地局8に対してトラフィック情報を取りに行き、演算処理部へ転送し、演算処理部はこのトラフィック情報を「無線基地局8単位の一日分のトラフィック情報」として、データベース6へ毎日蓄積する。)、各エリア番号毎に無線基地局8の平均トラフィック量11を計算しその結果をデータCとし、各エリア番号毎のデータCをエリア番号とともに障害復旧優先順位生成部7へ送信する。そして、障害復旧優先順位生成部7により、アラームカウント部4とトラフィックカウント部5とからデータBとデータCとをエリア番号とともにそれぞれ受信し、まず、データBの値を降順にソートし(これにより、障害復旧処置が必要な無線基地局8の数が大きいエリア番号順に並べられる)、その後大きい順に自然数の重みをつけこの結果をデータEとする。また、データBとデータCをもとにして、全トラフィック情報であるデータCのうちから障害復旧処置が必要な無線基地局8があるエリア番号のみのデータCを抽出しこの結果をデータD(もちろん、全トラフィック情報であるデータCをそのままデータDとしても良い。)としこのデータDをもとにしてこの値を降順にソートし(これにより、障害復旧処置が必要な無線基地局8があるエリア番号のうちの平均トラフィック量11が多いエリア番号が順に並べられる)、その後大きい順に自然数の重みを付けこの結果をデータFとする。最後にエリア番号ごとにデータEとデータFとの加算を行いこの結果をデータGとしこのデータGを降順にソートしこの結果によりエリア番号の障害復旧優先順位を決定し、決定されたエリア番号の障害復旧優先順位の結果を出力したり表示したりする。
【0024】
以上の説明では、トラフィックカウント部5は、すべてのエリア番号の示すエリアに対して無線基地局8による平均トラフィック量11を計算しその結果をデータCとしていたが、アラームカウント部4からデータBを受け、障害復旧処置が必要な無線基地局8があるエリア番号の示すエリアに対してのみ無線基地局8による平均トラフィック量11を計算しても良い。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置によれば、集約装置により、無線基地局から受けたアラーム情報よりこの情報を送信した無線基地局がこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置が必要か否かを判定し必要と判定したときに無線基地局を特定するシリアル番号を送信し、演算処理装置により、集約装置から受けたシリアル番号の示す無線基地局の設置されたエリア内での「障害復旧処置の必要な無線基地局の数」をカウントアップし、予め定めた期間毎に、「障害復旧処置の必要な無線基地局の数」より障害基地局発生率をエリア番号毎に求めるとともに、予め定めた期間毎にエリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量をエリア番号毎に求め、この障害基地局発生率と平均トラフィック量とにより障害復旧処置を行うエリアの順番を決めるため、アラーム情報の整理に時間がかからず緊急を要する障害復旧の必要な無線基地局に対して対応でき、保守作業の規模と作業ルーチンの決定に時間がかからず、サービスエリア全体のどの場所にある無線基地局を優先して保守作業を実施すれば良いか特定するのに時間がかからない。そして、これにより、移動体通信サービスなどにおける監視制御装置において、数万局にもおよぶ無線基地局に対する不確定で低効率な保守業務を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視制御装置の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作の一例を示し、本発明の障害復旧優先順位決定方法の一例を示す流れ図である。
【図3】従来の監視制御装置を示す図である。
【符号の説明】
1 監視制御装置
2 集約装置
3 演算処理装置
4 アラームカウント部
5 トラフィックカウント部
6 データベース
7 障害復旧優先順位生成部
8 無線基地局
9 アラーム情報
10 障害基地局発生率
11 平均トラフィック量
【発明の属する技術分野】
本発明は障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置に関し、特に1以上の無線基地局によりカバーするエリアを複数有してなるサービスエリアに設置した複数の前記無線基地局のそれぞれの無線基地局よりアラーム情報をそれぞれ受信し、これらのアラーム情報より前記無線基地局に対してこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決める障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の監視制御装置は、従来の監視制御装置を示す図3を参照して説明すると、サービスエリアに複数(数万局にもおよぶ)の無線基地局8を設置し、これらの無線基地局8が異常を発見したときアラーム情報9をそれぞれ出力し、複数の集約装置はこれらの装置の近隣の無線基地局8よりのアラーム情報9をそれぞれ受けプロトコル変換を行い演算処理装置へそれぞれ送信し、演算処理装置はアラーム情報9を受信しこの受信したアラーム情報9をアラーム情報分配部にて分配しデータベースに障害履歴として蓄積するとともにこのアラーム情報9を出力部を介して出力する。すなわち、監視制御装置は、サービスエリアをカバーする全無線基地局8の全アラーム情報9を受信するようにしている。そして、保守作業を行う場合、受信した全アラーム情報9を基にして、現場での保守作業の規模と作業ルーチンを決定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の監視制御装置は、サービスエリアをカバーする全無線基地局の全アラーム情報を受信し、この受信した全アラーム情報を単にデータベースに障害履歴として蓄積するとともにこのアラーム情報を出力部を介して出力するのみであるため、保守作業者はこのアラーム情報の整理に時間がかかり、緊急を要する障害復旧の必要な無線基地局に対して対応できない恐れがあるという問題がある。また、受信した全アラーム情報を基にして、無線基地局の設置現場での保守作業の規模と作業ルーチンを決定するようにしているため、保守作業の規模と作業ルーチンの決定に時間がかかるという問題がある。また、小規模エリア単位として監視しておらず無線基地局を単位として監視しているため、サービスエリア全体のどの場所にある無線基地局を優先して保守作業の実施をすれば良いか特定するのに時間がかかりエンドユーザに対するサービスの品質を保持できない恐れがあるという問題がある。
本発明の目的はこのような従来の欠点を除去するため、アラーム情報の整理に時間がかからず緊急を要する障害復旧の必要な無線基地局に対して対応でき、保守作業の規模と作業ルーチンの決定に時間がかからず、サービスエリア全体のどの場所にある無線基地局を優先して保守作業を実施すれば良いか特定するのに時間がかからない障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の障害復旧優先順位決定方法は、1以上の無線基地局によりカバーするエリアを複数有するサービスエリアに設置した複数の前記無線基地局のそれぞれの無線基地局よりアラーム情報をそれぞれ受信し、このアラーム情報より前記無線基地局に対してこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置が必要か否かを判定し必要と判定したときにこの無線基地局の設置された前記エリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップしこのカウントアップした障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア毎に求め、前記エリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量と前記求めた前記障害基地局発生率とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めるようにしている。
【0005】
本発明の障害復旧優先順位決定方法の前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番は、前記障害基地局発生率が大きく前記平均トラフィック量の多い前記エリアの順番とするようにしている。
【0006】
また、本発明の障害復旧優先順位決定方法の前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番は、予めエリアに番号を付け、このエリア番号を前記エリアの障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成し、前記エリア番号を前記エリアの前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きい前記エリア番号の順番とするようにしている。
【0007】
本発明の監視制御装置は、1以上の無線基地局によりカバーするエリアを複数有してなるサービスエリアに設置した複数の前記無線基地局のそれぞれの無線基地局よりアラーム情報をそれぞれ受信し、これらのアラーム情報より前記無線基地局に対してこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決める監視制御装置において、
複数の前記無線基地局から前記アラーム情報をそれぞれ受けこの受けたアラーム情報よりこの情報を送信した前記無線基地局がこの無線基地局の設置現場において前記障害復旧処置が必要か否かを判定し必要と判定したときに前記アラーム情報に含まれる前記無線基地局を特定するシリアル番号を送信する集約装置と、前記集約装置から前記シリアル番号を受けこの受けたシリアル番号の示す前記無線基地局の設置された前記エリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップして前記エリアに付けたエリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎に、前記エリア番号に対応付けて前記格納した前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア番号毎に求めるとともに、予め定めた期間毎に更新して格納してある前記無線基地局毎のこの無線基地局により通信された情報量より前記エリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量を前記エリア番号毎に求め、前記求めた前記障害基地局発生率と前記求めた前記平均トラフィック量とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの決めた順番に前記エリア番号を並べて出力する演算処理装置と、
を備えて構成されている。
【0008】
本発明の監視制御装置の前記演算処理装置は、前記求めた前記障害基地局発生率が大きく前記求めた前記平均トラフィック量の多い前記エリア番号の順に前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの順番に前記エリア番号を並べて出力するようにしている。
【0009】
また、本発明の監視制御装置の前記演算処理装置は、前記エリア番号を前記求めた前記障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、前記エリア番号を前記求めた前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きい順に前記エリア番号を並べて出力するようにしている。
【0010】
更に、本発明の監視制御装置の前記演算処理装置は、前記無線基地局を特定する前記シリアル番号に対応付けてこの無線基地局の設置された前記エリアのエリア番号を予め保持するとともに前記無線基地局により通信された情報量を示すトラフィック情報を前記無線基地局の前記シリアル番号毎に予め定めた期間毎に更新して保持するデータベースと、
前記集約装置から前記シリアル番号を受けこの受けたシリアル番号よりこのシリアル番号の示す前記無線基地局の設置された前記エリアの前記エリア番号を前記データベースから入手しこの入手したエリア番号の示すエリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップして前記エリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎に、前記エリア番号に対応付けて前記格納した前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア番号毎に求めこの求めた前記障害基地局発生率を前記エリア番号とともに送信するアラームカウント部と、
予め定めた期間毎に、前記サービスエリアに設置したすべての前記無線基地局の前記トラフィック情報とこれらの無線基地局に対応するエリア番号とを前記データベースから入手し前記エリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量を前記エリア番号毎に求めこの求めた平均トラフィック量を前記エリア番号とともに送信するトラフィックカウント部と、
前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受けこの受けた前記障害基地局発生率と前記平均トラフィック量とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの決めた順番に前記エリア番号を並べて出力する障害復旧優先順位生成部と、
を備えて構成されている。
【0011】
本発明の監視制御装置の前記障害復旧優先順位生成部は、前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受けこの受けた前記障害基地局発生率が大きく前記平均トラフィック量の多い前記エリア番号の順に前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの順番に前記エリア番号を並べて出力するようにしている。
【0012】
また、本発明の監視制御装置の前記障害復旧優先順位生成部は、前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受け、前記エリア番号を前記障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、前記エリア番号を前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算しこの加算した結果の大きい順に前記エリア番号を並べて出力するようにしている。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の監視制御装置の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0015】
図1に示す本実施の形態は、1以上の無線基地局8によりカバーするエリアを複数有してなるサービスエリアに設置した複数の無線基地局8のそれぞれの無線基地局8よりアラーム情報9をそれぞれ受信し、これらのアラーム情報9より無線基地局8に対してこの無線基地局8の設置現場において部品交換や修理を含む障害復旧処置を行うエリアの順番を決める監視制御装置1において、複数の無線基地局8からアラーム情報9をそれぞれ受けこの受けたアラーム情報9よりこの情報を送信した無線基地局8がこの無線基地局8の設置現場において障害復旧処置が必要か否かを予め定めたアラーム発生条件により判定し必要と判定したときにアラーム情報9に含まれる無線基地局8を特定するシリアル番号を送信する集約装置2と、集約装置2からシリアル番号を受けこの受けたシリアル番号の示す無線基地局8の設置されたエリア内で障害復旧処置の必要な無線基地局8が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な無線基地局8の数をカウントアップしてエリアに付けたエリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎(例えば、日毎)に、エリア番号に対応付けて格納した障害復旧処置の必要な無線基地局8の数より障害復旧処置が必要な無線基地局8の発生率を示す障害基地局発生率10をエリア番号毎に求めるとともに、予め定めた期間毎(例えば、日毎)に更新して格納してある無線基地局8毎のこの無線基地局8により通信された情報量よりエリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局8による平均を示す平均トラフィック量11をエリア番号毎に求めこの求めた障害基地局発生率10が大きくこの求めた平均トラフィック量11の多いエリア番号の順に障害復旧処置を行うエリアの順番を決めこの順番にエリア番号を並べて出力する演算処理装置3とにより構成されている。
【0016】
演算処理装置3は、エリア番号をこの求めた障害基地局発生率10の大きい順に並べこの並べたエリア番号に対応する障害基地局発生率10に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、エリア番号をこの求めた平均トラフィック量11の多い順に並べこの並べたエリア番号に対応する平均トラフィック量11に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じエリア番号に対応する重み付け障害基地局発生率と重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きい順にエリア番号を並べて出力するようにしている。
【0017】
演算処理装置3は、無線基地局8を特定するシリアル番号に対応付けてこの無線基地局8の設置されたエリアのエリア番号を予め保持するとともに無線基地局8により通信された情報量を示すトラフィック情報を無線基地局8のシリアル番号毎に予め定めた期間毎(例えば、日毎)に更新して保持するデータベース6と、集約装置2からシリアル番号を受けこの受けたシリアル番号よりこのシリアル番号の示す無線基地局8の設置されたエリアのエリア番号をデータベース6から入手しこの入手したエリア番号の示すエリア内で障害復旧処置の必要な無線基地局8が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な無線基地局8の数をカウントアップしてエリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎(例えば、日毎)に、エリア番号に対応付けて格納した障害復旧処置の必要な無線基地局8の数より障害復旧処置が必要な無線基地局8の発生率を示す障害基地局発生率10をエリア番号毎に求めこの求めた障害基地局発生率10をエリア番号とともに送信するアラームカウント部4と、予め定めた期間毎(例えば、日毎)に、サービスエリアに設置したすべての無線基地局8のトラフィック情報とこれらの無線基地局8に対応するエリア番号とをデータベース6から入手しエリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局8による平均を示す平均トラフィック量11をエリア番号毎に求めこの求めた平均トラフィック量11をエリア番号とともに送信するトラフィックカウント部5と、エリア番号毎の障害基地局発生率10とエリア番号毎の平均トラフィック量11とをアラームカウント部4とトラフィックカウント部5とよりそれぞれ受けこの受けた障害基地局発生率10が大きく平均トラフィック量11の多いエリア番号の順に障害復旧処置を行うエリアの順番を決めこの順番にエリア番号を並べて出力する障害復旧優先順位生成部7とにより構成されている。
【0018】
障害復旧優先順位生成部7は、エリア番号毎の障害基地局発生率10とエリア番号毎の平均トラフィック量11とをアラームカウント部4とトラフィックカウント部5とよりそれぞれ受け、エリア番号を障害基地局発生率10の大きい順に並べこの並べたエリア番号に対応する障害基地局発生率10に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、エリア番号を平均トラフィック量11の多い順に並べこの並べたエリア番号に対応する平均トラフィック量11に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じエリア番号に対応する重み付け障害基地局発生率と重み付け平均トラフィック量とを加算しこの加算した結果の大きい順にエリア番号を並べて出力するようにしている。
【0019】
なお、集約装置2を複数設置しても良く、図1には、集約装置2を複数設置したときの例を示し、複数の集約装置2はこれらの装置の近隣の無線基地局8よりのアラーム情報9をそれぞれ受け、この受けた情報を送信した無線基地局8がこの無線基地局8の設置現場において障害復旧処置が必要か否かをそれぞれ判定し必要と判定したときにアラーム情報9に含まれる無線基地局8を特定するシリアル番号をアラームカウント部4へそれぞれ送信するようにしている。
【0020】
次に、本実施の形態の監視制御装置の動作を図2を参照して詳細に説明する。
【0021】
図2は、本発明の実施の形態の動作の一例を示し、本発明の障害復旧優先順位決定方法の一例を示す流れ図である。
【0022】
図1において、監視制御装置1は、複数の集約装置2により、1以上の無線基地局8によりカバーするエリアを複数有するサービスエリアに設置した複数の無線基地局8のそれぞれの無線基地局8よりアラーム情報9をそれぞれ受信し(S21)、このアラーム情報9より無線基地局8に対してこの無線基地局8の設置現場において部品交換や修理を含む障害復旧処置が必要か否かを予め定めたアラーム発生条件を参照して判定し、必要と判定したときにこの無線基地局8のシリアル番号を演算処理装置3に送り(S22)、演算処理装置3により、このシリアル番号に対応する無線基地局8の設置されたエリア内で障害復旧処置の必要な無線基地局8が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な無線基地局8の数をカウントアップし(S23)、このカウントアップした障害復旧処置の必要な無線基地局8の数より障害復旧処置が必要な無線基地局8の発生率を示す障害基地局発生率10をエリア毎に求め(この障害基地局発生率10は、単に、エリアに対応する「障害復旧処置の必要な無線基地局8の数」でも、エリアに対応する「障害復旧処置の必要な無線基地局8の数」をこのエリア内の無線基地局8の数で除したものでも良く、ここでは、単に、エリアに対応する「障害復旧処置の必要な無線基地局8の数」として説明する。)(S24)、エリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局8による平均を示す平均トラフィック量11とステップ24(S24)で求めた障害基地局発生率10とにより障害基地局発生率10が大きく平均トラフィック量11の多いエリアの順番とするように障害復旧処置を行うエリアの順番を決めてこの決めた順番にエリア番号を出力する。すなわち、エリア番号をエリアの障害基地局発生率10の大きい順に並べこの並べたエリア番号に対応する障害基地局発生率10に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成する(ここで、重み付けの方法を説明すると、例えば、サービスエリアをカバーするエリアのエリア番号が1から100まであるとすると、各エリア番号に対応する障害基地局発生率10(例えば、「障害復旧処置が必要な無線基地局8の数」)が大きい順にならべ、例えば、55番のエリア番号に対応する障害基地局発生率10が1から100までのエリア番号に対応する障害基地局発生率10のなかで一番大きいとすると、100という自然数の重みを55番のエリア番号に対応する障害基地局発生率10に付け(障害基地局発生率10に100を掛ける)、次に、例えば、49番のエリア番号に対応する障害基地局発生率10が1から100までのエリア番号に対応する障害基地局発生率10のなかで二番目に大きいとすると、99という自然数の重みを49番のエリア番号に対応する障害基地局発生率10に付け(障害基地局発生率10に99を掛ける)、同様にして、障害基地局発生率10が100番目までのエリア番号に対応する障害基地局発生率10に重みを付ける。)。そして、エリア番号をエリアの平均トラフィック量11の多い順に並べこの並べたエリア番号に対応する平均トラフィック量11に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成する(重み付けの方法は、同上)。そして、同じエリア番号に対応する重み付け障害基地局発生率と重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きいエリア番号の順番とするように障害復旧処置を行うエリアの順番を決めてこの決めた順番にエリア番号を出力する(S25)。
【0023】
図1において、演算処理装置3を更に詳しく説明すると、演算処理装置3は、アラームカウント部4により、集約装置2から送信された無線基地局8のシリアル番号を受信し受信したときの時刻が特定の日付(例えばX日)内に該当するか判断し、該当する場合無線基地局8のシリアル番号でデータベース6を検索して無線基地局8のエリア番号を抽出する。そして、各エリア番号毎に障害復旧処置が必要な無線基地局8の数をカウントしこのカウントした結果をデータAとし、特定の日(X)の範囲内で各エリア番号毎の障害復旧処置を必要とする無線基地局8の数をインクリメントしこの結果をデータAとする。特定の日付(X)が過ぎたらその時点でのデータAをもとに、各エリア毎にカウントされた無線基地局8の発生率を計算しこの結果をデータBとし、各エリア毎のデータBをエリア番号とともに障害復旧優先順位生成部7へ送信する。次に、トラフィックカウント部5により、アラームカウント部4からデータBが障害復旧優先順位生成部7へ送信されたか確認し送信されたことを確認した場合(この時点で日付はXでなく次の日の日付(X+1)に移行している)、日付(X)の全無線基地局8のトラフィック情報をデータベース6から抽出し(このトラフィック情報は、次のようにしてデータベース6へ毎日蓄積する。すなわち、集約装置2が一日一回この集約装置2の担当する無線基地局8に対してトラフィック情報を取りに行き、演算処理部へ転送し、演算処理部はこのトラフィック情報を「無線基地局8単位の一日分のトラフィック情報」として、データベース6へ毎日蓄積する。)、各エリア番号毎に無線基地局8の平均トラフィック量11を計算しその結果をデータCとし、各エリア番号毎のデータCをエリア番号とともに障害復旧優先順位生成部7へ送信する。そして、障害復旧優先順位生成部7により、アラームカウント部4とトラフィックカウント部5とからデータBとデータCとをエリア番号とともにそれぞれ受信し、まず、データBの値を降順にソートし(これにより、障害復旧処置が必要な無線基地局8の数が大きいエリア番号順に並べられる)、その後大きい順に自然数の重みをつけこの結果をデータEとする。また、データBとデータCをもとにして、全トラフィック情報であるデータCのうちから障害復旧処置が必要な無線基地局8があるエリア番号のみのデータCを抽出しこの結果をデータD(もちろん、全トラフィック情報であるデータCをそのままデータDとしても良い。)としこのデータDをもとにしてこの値を降順にソートし(これにより、障害復旧処置が必要な無線基地局8があるエリア番号のうちの平均トラフィック量11が多いエリア番号が順に並べられる)、その後大きい順に自然数の重みを付けこの結果をデータFとする。最後にエリア番号ごとにデータEとデータFとの加算を行いこの結果をデータGとしこのデータGを降順にソートしこの結果によりエリア番号の障害復旧優先順位を決定し、決定されたエリア番号の障害復旧優先順位の結果を出力したり表示したりする。
【0024】
以上の説明では、トラフィックカウント部5は、すべてのエリア番号の示すエリアに対して無線基地局8による平均トラフィック量11を計算しその結果をデータCとしていたが、アラームカウント部4からデータBを受け、障害復旧処置が必要な無線基地局8があるエリア番号の示すエリアに対してのみ無線基地局8による平均トラフィック量11を計算しても良い。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の障害復旧優先順位決定方法およびこの方法を用いた監視制御装置によれば、集約装置により、無線基地局から受けたアラーム情報よりこの情報を送信した無線基地局がこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置が必要か否かを判定し必要と判定したときに無線基地局を特定するシリアル番号を送信し、演算処理装置により、集約装置から受けたシリアル番号の示す無線基地局の設置されたエリア内での「障害復旧処置の必要な無線基地局の数」をカウントアップし、予め定めた期間毎に、「障害復旧処置の必要な無線基地局の数」より障害基地局発生率をエリア番号毎に求めるとともに、予め定めた期間毎にエリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量をエリア番号毎に求め、この障害基地局発生率と平均トラフィック量とにより障害復旧処置を行うエリアの順番を決めるため、アラーム情報の整理に時間がかからず緊急を要する障害復旧の必要な無線基地局に対して対応でき、保守作業の規模と作業ルーチンの決定に時間がかからず、サービスエリア全体のどの場所にある無線基地局を優先して保守作業を実施すれば良いか特定するのに時間がかからない。そして、これにより、移動体通信サービスなどにおける監視制御装置において、数万局にもおよぶ無線基地局に対する不確定で低効率な保守業務を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視制御装置の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作の一例を示し、本発明の障害復旧優先順位決定方法の一例を示す流れ図である。
【図3】従来の監視制御装置を示す図である。
【符号の説明】
1 監視制御装置
2 集約装置
3 演算処理装置
4 アラームカウント部
5 トラフィックカウント部
6 データベース
7 障害復旧優先順位生成部
8 無線基地局
9 アラーム情報
10 障害基地局発生率
11 平均トラフィック量
Claims (9)
- 1以上の無線基地局によりカバーするエリアを複数有するサービスエリアに設置した複数の前記無線基地局のそれぞれの無線基地局よりアラーム情報をそれぞれ受信し、このアラーム情報より前記無線基地局に対してこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置が必要か否かを判定し必要と判定したときにこの無線基地局の設置された前記エリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップしこのカウントアップした障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア毎に求め、前記エリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量と前記求めた前記障害基地局発生率とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めるようにしたことを特徴とする障害復旧優先順位決定方法。
- 前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番は、前記障害基地局発生率が大きく前記平均トラフィック量の多い前記エリアの順番とするようにしたことを特徴とする請求項1記載の障害復旧優先順位決定方法。
- 前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番は、予めエリアに番号を付け、このエリア番号を前記エリアの障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成し、前記エリア番号を前記エリアの前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きい前記エリア番号の順番とするようにしたことを特徴とする請求項1記載の障害復旧優先順位決定方法。
- 1以上の無線基地局によりカバーするエリアを複数有してなるサービスエリアに設置した複数の前記無線基地局のそれぞれの無線基地局よりアラーム情報をそれぞれ受信し、これらのアラーム情報より前記無線基地局に対してこの無線基地局の設置現場において障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決める監視制御装置において、
複数の前記無線基地局から前記アラーム情報をそれぞれ受けこの受けたアラーム情報よりこの情報を送信した前記無線基地局がこの無線基地局の設置現場において前記障害復旧処置が必要か否かを判定し必要と判定したときに前記アラーム情報に含まれる前記無線基地局を特定するシリアル番号を送信する集約装置と、前記集約装置から前記シリアル番号を受けこの受けたシリアル番号の示す前記無線基地局の設置された前記エリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップして前記エリアに付けたエリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎に、前記エリア番号に対応付けて前記格納した前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア番号毎に求めるとともに、予め定めた期間毎に更新して格納してある前記無線基地局毎のこの無線基地局により通信された情報量より前記エリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量を前記エリア番号毎に求め、前記求めた前記障害基地局発生率と前記求めた前記平均トラフィック量とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの決めた順番に前記エリア番号を並べて出力する演算処理装置と、
を備えたことを特徴とする監視制御装置。 - 前記演算処理装置は、前記求めた前記障害基地局発生率が大きく前記求めた前記平均トラフィック量の多い前記エリア番号の順に前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの順番に前記エリア番号を並べて出力するようにしたことを特徴とする請求項4記載の監視制御装置。
- 前記演算処理装置は、前記エリア番号を前記求めた前記障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、前記エリア番号を前記求めた前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算し、この加算した結果の大きい順に前記エリア番号を並べて出力するようにしたことを特徴とする請求項4記載の監視制御装置。
- 前記演算処理装置は、前記無線基地局を特定する前記シリアル番号に対応付けてこの無線基地局の設置された前記エリアのエリア番号を予め保持するとともに前記無線基地局により通信された情報量を示すトラフィック情報を前記無線基地局の前記シリアル番号毎に予め定めた期間毎に更新して保持するデータベースと、
前記集約装置から前記シリアル番号を受けこの受けたシリアル番号よりこのシリアル番号の示す前記無線基地局の設置された前記エリアの前記エリア番号を前記データベースから入手しこの入手したエリア番号の示すエリア内で前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局が増加したとしてこの障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数をカウントアップして前記エリア番号に対応付けて格納し、予め定めた期間毎に、前記エリア番号に対応付けて前記格納した前記障害復旧処置の必要な前記無線基地局の数より前記障害復旧処置が必要な前記無線基地局の発生率を示す障害基地局発生率を前記エリア番号毎に求めこの求めた前記障害基地局発生率を前記エリア番号とともに送信するアラームカウント部と、
予め定めた期間毎に、前記サービスエリアに設置したすべての前記無線基地局の前記トラフィック情報とこれらの無線基地局に対応するエリア番号とを前記データベースから入手し前記エリア番号の示すエリア内で通信された情報量のこのエリア内の無線基地局による平均を示す平均トラフィック量を前記エリア番号毎に求めこの求めた平均トラフィック量を前記エリア番号とともに送信するトラフィックカウント部と、
前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受けこの受けた前記障害基地局発生率と前記平均トラフィック量とにより前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの決めた順番に前記エリア番号を並べて出力する障害復旧優先順位生成部と、
を備えたことを特徴とする請求項4記載の監視制御装置。 - 前記障害復旧優先順位生成部は、前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受けこの受けた前記障害基地局発生率が大きく前記平均トラフィック量の多い前記エリア番号の順に前記障害復旧処置を行う前記エリアの順番を決めこの順番に前記エリア番号を並べて出力するようにしたことを特徴とする請求項7記載の監視制御装置。
- 前記障害復旧優先順位生成部は、前記エリア番号毎の前記障害基地局発生率と前記エリア番号毎の前記平均トラフィック量とを前記アラームカウント部と前記トラフィックカウント部とよりそれぞれ受け、前記エリア番号を前記障害基地局発生率の大きい順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記障害基地局発生率に並べた順の重みを付けて重み付け障害基地局発生率を生成するとともに、前記エリア番号を前記平均トラフィック量の多い順に並べこの並べた前記エリア番号に対応する前記平均トラフィック量に並べた順の重みを付けて重み付け平均トラフィック量を生成し、同じ前記エリア番号に対応する前記重み付け障害基地局発生率と前記重み付け平均トラフィック量とを加算しこの加算した結果の大きい順に前記エリア番号を並べて出力するようにしたことを特徴とする請求項7記載の監視制御装置。
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