JP3539165B2 - Code information processing method and apparatus, code information recording method on recording medium - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばいわゆるコンパクトディスク(CD)に記録された音声データを、さらに高音質が要求される映像用ディスク(デジタルビデオディスク又はデジタルバーサタイルディスク:DVD)用の音声データに変換して再記録(リマスタ)するリマスタ装置等に設けて好適な符号情報処理装置、符号情報処理方法及び符号情報の記録媒体への記録方法に関し、詳しくは、例えば符号化された音声情報に基づいて倍音を生成し、これを所定帯域成分として元の音声情報に付加することで元の音声情報の帯域の拡張等を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
今日において、アナログ入力された音声信号を、所定のサンプリング周波数でサンプリング処理し量子化処理することにより、いわば帯域を制限して符号化した音声データを形成し、これを光ディスク等の記録媒体に記録することが一般的に行われている。この音声データが記録された記録媒体の代表的なものとして、いわゆるコンパクトディスク(CD)が知られている。このコンパクトディスクには、44.1kHzのサンプリング周波数でサンプリング処理され形成された16ビットの音声データが記録されるようになっている。
【0003】
また、今日においては、いわゆるMPEG装置(MPEG:Moving Picture image coding Experts Group)等の動画像圧縮処理装置により、音声情報及び情報量の多い動画像情報を高能率圧縮符号化し、これをコンパクトディスクと同じサイズ(12cm径)の光ディスクに記録した、いわゆるデジタルビデオディスク(DVD)が知られており、これが普及しつつある。このデジタルビデオディスクの場合は、アナログの音声信号を96kHz(又は新たに規格として追加される見込みの88.2kHz)のサンプリング周波数でサンプリング処理することで形成された24ビット(又は20ビット)の音声データが記録されるようになっている。
【0004】
例えば、アナログの音声信号が、図15中の点線で示すように48kHzまでの周波数帯域を有しているものとした場合、このアナログの音声信号を、コンパクトディスク用として44.1kHzのサンプリング周波数でサンプリング処理し16ビットの音声データに変換すると、この音声データは、図15中一点鎖線で示すように22.05kHz以上の周波数帯域が除去されたかたちの周波数特性を有するようになる。これに対して、アナログの音声信号を、デジタルビデオディスク用として96kHzのサンプリング周波数でサンプリング処理し24ビットの音声データに変換すると、図15中実線で示すようにアナログの音声信号と同様に48kHzまでの周波数帯域を有する音声データを形成することができる。
【0005】
ここで、アナログの音声信号をデジタルの音声データに変換する場合、その分解能は量子化ビット数で決まり、周波数帯域はサンプリング周波数で決まる。このため、コンパクトディスク用として44.1kHzのサンプリング周波数でサンプリング処理され形成された16ビットの音声データを、例えば88.2kHzのサンプリング周波数でオーバーサンプリング処理したとしても、16ビットの元の音声データ中には、前記22.05kHz以上の周波数帯域の音声が含まれていないため、このオーバーサンプリング後の音声データそのものの周波数帯域は変わることはない。
【0006】
理論上、人間の聴覚の限界は約20kHz程度なのであるが、聞き取り不可能であっても、コンパクトディスクの周波数帯域とデジタルビデオディスクの周波数帯域との差として図15中斜線で示すように、20kHz以上の周波数帯域の音声の存在は、聴感上、より豊かな感覚をもたらすことが知られている。
【0007】
このようなことから、元の音声情報の波形を整形して高調波を強調或いは付加し、より豊かな音声の記録再生を図る技術の研究が盛んに行われており、特開平5−127672号の特許公開公報には、変換テーブルを用いて非線形な波形を得る技術が、特開平7−175478号の特許公開公報には、さらに微分演算を加えて複雑な非線形波形を形成する技術が、特開平7−66687号の特許公開公報には、オーバーサンプリング後に非線形処理を施して高調波形成する技術が、また、特開平7−236193号の特許公開公報には、オーバーサンプリング後に非線形処理を施して広帯域成分を抽出し、これを元の音声情報に加算処理して広帯域の音声情報を形成する技術が、それぞれ開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、高調波を強調或いは付加する従来の技術は、非線形処理用の変換テーブル、微分回路、或いは3乗回路を用いるようになっているため、コスト高となるうえ、回路規模及びチップサイズが大きくなり生産性が乏しくなる問題があった。価格破壊及びダウンサイジングが求められる今日においては、小型かつ高性能のものをいかに安価に提供できるかが重要な課題となっている。
【0009】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、非線型処理用の格別な変換テーブルを用いることなく、また、3乗回路等の構成も不要で、小型、簡単かつ安価な回路構成にて、狭周波数帯域の符号情報を広周波数帯域の符号情報に変換することを可能とする符号情報処理方法、符号情報処理装置及び符号情報の記録媒体への記録方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る符号情報処理方法は、上述の課題を解決するために、波形信号をサンプリングして生成された符号情報を所定サンプル毎に比較するステップと、前記符号情報の極大サンプル点及び極小サンプル点を検出するステップと、前記ステップで検出された極大サンプル点及び極小サンプル点からそれぞれ所定時間離れた前サンプル点及び後サンプル点を検出するステップと、前記前サンプル点及び後サンプル点のレベルを設定するステップと、それぞれ時間軸上で隣り合う極大サンプル点と極小サンプル点のうち、時間的に前の極大サンプル点又は極小サンプル点における前記後サンプル点と時間的に後の極小サンプル点又は極大サンプル点における前記前サンプル点とを線分で結ぶステップと、前記ステップにより得られた線分から所定形状の波形情報を生成するステップと、前記所定形状の波形情報の所定周波数帯域成分を抽出するステップと、前記ステップにより抽出された所定周波数帯域成分を前記符号情報に付加するステップとを有する。
【0011】
また、本発明に係る符号情報処理装置は、上述の課題を解決するために、波形信号をサンプリングして生成された符号情報を所定サンプル毎に比較する比較手段と、前記符号情報の極大サンプル点及び極小サンプル点を検出する極大極小サンプル点検出手段と、前記検出された極大サンプル点及び極小サンプル点からそれぞれ所定時間離れた前サンプル点及び後サンプル点を検出する前後サンプル点検出手段と、前記前サンプル点及び後サンプル点のレベルを設定するレベル設定手段と、それぞれ時間軸上で隣り合う極大サンプル点と極小サンプル点のうち、時間的に前の極大サンプル点又は極小サンプル点における前記後サンプル点と時間的に後の極小サンプル点又は極大サンプル点における前記前サンプル点とを、線分で結ぶ線分演算手段と、前記線分から所定形状の波形情報を生成する台形波形情報生成手段と、前記所定形状の波形情報の所定周波数帯域成分を抽出する周波数成分抽出手段と、前記抽出された所定周波数帯域成分を前記符号情報に付加する付加手段とを有する。
【0012】
このような、本発明の符号情報処理方法及び符号情報処理装置においては、符号情報から所定形状の波形情報を生成し、この所定形状の波形情報から所定周波数帯域成分を生成する。そして、この所定周波数帯域成分を符号情報に付加することで、符号情報の周波数帯域の拡張化を図る。これにより、加減算のみの簡単な処理で周波数帯域の拡張化を図ることができ、小型、簡単かつ安価な回路構成で実現可能とすることができる。
【0013】
次に、本発明に係る符号情報の記録媒体への記録方法は、上述の課題を解決するために、本発明に係る符号情報処理方法で生成された符号情報を所定の記録媒体に記録する。
【0014】
このような本発明の符号情報の記録媒体への記録方法は、符号情報から所定形状の波形情報を生成し、この所定形状の波形情報から所定周波数帯域成分を生成する。そして、この所定周波数帯域成分を符号情報に付加することで、符号情報の周波数帯域の拡張化を図ると共に、この周波数帯域が拡張化された符号情報を所定の記録媒体に記録する。これにより、加減算のみの簡単な処理で周波数帯域の拡張化を図ることができると共に、その周波数帯域が拡張化された符号情報の記録された所定の記録媒体を生成することができ、小型、簡単かつ安価な回路構成で実現可能とすることができる。
【0015】
すなわち、本発明の符号情報処理方法、符号情報処理装置及び符号情報の記録媒体への記録方法においては、符号上述の波形の変化に着目して、極大サンプル点と極小サンプル点とから台形処理を行うことにより、非線型な信号を生成すること、言い換えれば本発明は、符号情報から生成した台形波形から、所定周波数帯域として例えば高調波成分を取り出し、この高調波成分を元の符号情報に加算することによって、高調波成分を元の符号情報の周波数帯域外として帯域を拡張するようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る符号情報処理方法、符号情報処理装置及び符号情報の記録媒体への記録方法の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
本発明に係る符号情報処理方法、符号情報処理装置及び符号情報の記録媒体への記録方法は、例えばコンパクトディスクから再生された音声データの周波数帯域を拡張してデジタルビデオディスクに再記録するリマスタ装置に適用することができる。
【0018】
この本発明の第1の実施の形態となるリマスタ装置は、図1に示すように44.1kHzのサンプリング周波数でサンプリング処理され形成された16ビットの音声データが供給される入力端子1と、この16ビットの音声データを24ビットの音声データにビット変換するビット変換回路2と、この24ビットの音声データに基づいて、96kHzにサンプリング周波数を変換するサンプリングレート変換回路40と、このサンプリングレート変換された音声データに基づいて高調波データを形成し、これを元の24ビットの音声データに加算処理することで周波数帯域の拡張を図る波形整形部3と、この周波数帯域が拡張された24ビットの音声データをデジタルビデオディスク等の記録媒体6に記録する記録系5とを有している。
【0019】
なお、サンプリングレート変換回路40としては、44.1kHzのサンプリング周波数以上のサンプリング周波数であれば、例えば88.2kHzのサンプリング周波数等のようにどのようなサンプリング周波数に変換するものでもよいのであるが、一例としてこのサンプリングレート変換回路40は、オーバーサンプリングを含む96kHzへのサンプリング周波数変換を行うようになっている。また、入力端子1に例えば48kHzのサンプリング周波数でサンプリング処理され形成された20ビットの音声データが供給されるような場合には、ビット変換回路2にてこの20ビットの音声データを24ビットの音声データにビット変換し、サンプリングレート変換回路40ではこの20ビットの音声データに基づいて、96kHzにサンプリング周波数を変換する。
【0020】
波形整形部3は、サンプリングレート変換回路40からの24ビットの音声データの取り込みを行うI/Oポート10と、この24ビットの波形データである音声データから後述するようにして略台形状の波形データ(以下、台形波形データと呼ぶ)を生成する台形波形生成回路41と、この台形波形データから高調波成分を抽出するためのハイパスフィルタ(HPF)42と、上記台形波形生成回路41での台形波形データ生成処理及びハイパスフィルタ42での高調波成分抽出処理に要する時間分の遅延をI/Oポート10を介して供給される音声データに施す遅延回路12と、遅延回路12からの音声データに上記ハイパスフィルタ42からの高調波成分データを加算処理して周波数帯域を拡張した音声データを形成する加算器13と、この加算器13からの音声データを出力するI/Oポート14とを有している。
【0021】
上記台形波形生成回路41は、図2に示す構成を有しており、それぞれの詳細は後述するが、前記I/Oポート10を介して取り込まれた24ビットの音声データが供給される入力端子21と、この音声データに対して1サンプル分の遅延を施す遅延回路22と、当該遅延回路22により1サンプル分の遅延が施された音声データのレベルと入力端子21を介して供給される現在の音声データのレベルとを比較する比較回路23と、比較回路23からの比較出力に基づいて、音声データの波形の各トップピークからアンダーピークまでの間の1サンプル周期毎の比較出力及びアンダーピークからトップピークまでの間の1サンプル周期毎の比較出力を出力するピーク間比較出力形成回路24とを有している。
【0022】
上記台形波形生成回路41はまた、上記比較回路23からの比較出力に基づいて、後段の台形演算回路27での後述する台形演算時の切換選択制御を行うためのタイミングコントローラ30と、上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力が、予め記憶された後述する「1fsパターン」か又はそれ以外のパターンであるかを検出するパターン検出回路25と、当該パターン検出回路25からの検出出力に基づいて、後段の台形演算回路27での台形演算を行うか否か(或いは台形演算により生成されたデータを使用するか否か)を制御する演算実行制御回路26と、上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力に基づいて、アンダーピーク及びトップピークを検出すると共に音声データからそれらのピーク値(レベル)を検出するピーク値検出回路28と、同じくピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力に基づいて、波形間隔すなわちピーク間の間隔を計測するための波形間隔カウン29とを有し、さらに、上記演算実行制御回路26、ピーク値検出回路28、波形間隔カウンタ29、タイミングコントローラ30からの各信号に基づいて、上記入力端子21から供給された音声データに対して後述する台形波形データを生成するための演算を行う台形演算回路27を有する。なお、上記fsはサンプル周期を表す。
【0023】
以下に詳しく説明するが、当該リマスタ装置は、この図2に示す台形波形生成回路41にて生成した台形波形データを、図1に示すハイパスフィルタ42に供給して高調波成分を抽出し、その高調波成分データを図1の加算器13に供給して遅延回路12からの24ビットの音声データに加減算処理することにより、当該24ビットの音声データに高調波成分を付加(周波数帯域を拡張)して記録するようになっている。
【0024】
このような構成を有する第1の実施の形態のリマスタ装置における、高調波成分を付加した音声データの形成から記録媒体に記録するまでの一連の動作を説明する。
【0025】
当該リマスタ装置においては、先ず、入力端子1に供給された上記44.1kHzのサンプリング周波数でサンプリングされた16ビットの音声データを、ビット変換回路2により24ビットのビットレートに変換し、次にサンプリングレート変換回路40により96kHzのサンプリング周波数に変換して波形整形部3に供給する。なお、上記音声データは、実際には波形信号をサンプリングして形成されたサンプルデータからなるものであるが、以下の説明では、概念としてわかりやすくするため、上記音声データを例えば図3に示すような波形に対応するデータとして表すこととする。
【0026】
波形整形部3に供給された音声データは、前記I/Oポート10を介して、図2に示す台形波形生成回路の端子21に供給される。当該図2の入力端子21を介した音声データは、後述する台形演算回路27に供給されると共に、比較回路23及び遅延回路22に供給される。
【0027】
遅延回路22に供給された音声データは1サンプル分遅延されて比較回路23に供給される。比較回路23では、端子21から直接供給された現在の音声データと、上記遅延回路22にて1サンプル分遅延された音声データとを比較し、その比較結果を出力する。
【0028】
すなわち、この比較回路23では、供給される音声データを1サンプル毎に、前サンプルの音声データと比較し、現在の音声データが前サンプルの音声データよりもサンプル値が大きい場合は「0」を、小さい場合は「1」を比較結果として出力する。具体的にいうと、当該比較回路23における比較により、図3に示した波形に対応する音声データからは、例えば図4(b)に示すように1サンプル周期に相当する間隔で並んだ「0」或いは「1」の比較出力が得られることとなる。図4(a)の波形は図3の波形と同じものである。
【0029】
なお、この比較において、現在の音声データと前サンプルの音声データとが同じサンプル値となる場合がある。この場合、比較回路23は、現在の音声データと前々サンプルの音声データとを比較し、さらに同じサンプル値である場合は、さらに前々々サンプルの音声データと比較する等のように過去のサンプル値を順に遡って比較を行う。ただし、同一のサンプル値の音声データが9サンプル以上続く場合は、これはブランクであることを示す。このときの比較回路23は、この比較を継続して行い、変化があった時点で、現在の音声データよりもその変化時点のサンプルの音声データが大きい場合は「0」を、小さい場合は「1」を前記比較出力として出力するようになっている。
【0030】
上記比較回路23からの比較出力は、ピーク間比較出力形成回路24とタイミングコントローラ30に送られる。
【0031】
上記ピーク間比較出力形成回路24では、上記比較回路23からの比較出力に基づいて、音声データのトップピークからアンダーピークまでの間、及び、アンダーピークからトップピークまでの間の比較出力を検出し、それらピーク間の比較出力をピーク間比較出力として後段の構成に供給する。
【0032】
ここで、前記図4(a)及び(b)からわかるように、上記比較回路23からの比較出力が「0」から「1」に変化した時点における、その「1」の比較出力の1つ前の「0」の比較出力に対応する音声データは「トップピーク」を示す。同様に、上記比較回路23からの比較出力が「1」から「0」に変化した時点における、その「0」の比較出力の1つ前の「1」の比較出力に対応する音声データは「アンダーピーク」を示す。図4の例では、図4(a)中のA,C,E,Gがアンダーピークを示し、図中B,D,F,Hがトップピークを示す。
【0033】
このようなことから、ピーク間比較出力形成回路24は、この比較回路23からの比較出力の変わり目から次の変わり目(「0」から「1」に変化する点、或いは「1」から「0」に変化する点)までの比較出力を、隣接するトップピークとアンダーピークとの間のピーク間比較出力とする。図4を用いて具体的に説明すると、当該ピーク間比較出力形成回路24では、例えばアンダーピークAと隣接するトップピークBとの間の上記比較出力である「0、0、0、0」を、当該アンダーピークAとトップピークBとの間のピーク間比較出力とし、また、トップピークBと隣接するアンダーピークCとの間の比較出力である「1、1、1」を当該トップピークBとアンダーピークCとの間のピーク間比較出力とし、以下同様にして、アンダーピークCとトップピークDとの間では比較出力の「0、0、0、0、0」をピーク間比較出力とし、トップピークDとアンダーピークEとの間では比較出力の「1、1、1、1、1、1」をピーク間比較出力とし、アンダーピークEとトップピークFとの間では比較出力の「0、0、0、0」をピーク間比較出力とし、トップピークFとアンダーピークGとの間では比較出力の「1、1、1」をピーク間比較出力とし、アンダーピークGとトップピークHとの間では比較出力の「0」をピーク間比較出力とする。
【0034】
上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力は、パターン検出回路25とピーク値検出回路28と波形間隔カウンタ29に供給される。
【0035】
上記パターン検出回路25では、予め記憶しているデータパターンと上記供給されたピーク間比較出力との比較を行い、このピーク間比較出力が予め記憶されているデータパターンに相当するかを判別する。
【0036】
具体的に説明すると、パターン検出回路25は、トップピーク及びアンダーピークの間におけるピーク間比較出力が「1」或いは「0」の1サンプル分のみであることを示す「1fsパターン」のデータを少なくとも記憶しており、上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力が当該「1fsパターン」に対応するか或いはそれ以外であるかを検出する。図4の例では、アンダーピークGとトップピークHとの間が上記「1fsパターン」に相当する。このように、パターン検出回路25において上記ピーク間比較出力が「1fsパターン」かそれ以外のデータパターンかを弁別するのは、詳細は後述するが上記「1fsパターン」以外のデータパターンのときのみ後段での台形波形データ演算を行い、上記「1fsパターン」のときには台形波形データ演算を行わない(或いは台形波形データを使用しない)ようにするためである。
【0037】
上記パターン検出回路25にて上記「1fsパターン」を検出した時、或いは「1fsパターン」以外のパターンであることを検出した時、当該パターン検出回路25からはその検出結果を演算実行制御回路26に供給する。
【0038】
当該演算実行制御回路26は、上記パターン検出回路25からの検出結果に基づいて、後段の台形演算回路27における後述する台形波形データ演算を実行するか否か(或いは台形波形データを使用するか否か)を指示する為の演算実行制御信号(ON/OFF信号)を生成する。すなわち、演算実行制御回路26では、上記パターン検出回路25にて上記「1fsパターン」が検出されたときには上記台形演算回路27における後述する台形波形データ演算を実行しない(或いは台形波形データを使用しない)旨を指示し、逆に、上記「1fsパターン」以外であることが検出されたときには上記台形演算回路27における後述する台形波形データ演算を実行する(或いは台形波形データを使用する)旨を指示するための演算実行制御信号(ON/OFF信号)を生成する。
【0039】
一方、ピーク値検出回路28では、上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力に基づいて、アンダーピーク及びトップピークを検出すると共に、その検出したピークに対応するピーク値(レベル)を例えば音声データから求める。すなわち、当該ピーク値検出回路28では、前記ピーク間比較出力の値が「0」から「1」に変化する変化点の直前の「0」の比較出力、又は、「1」から「0」に変化する変化点の直前の「1」の比較出力から、トップピーク及びアンダーピークを検出し、そのトップピーク及びアンダーピークに対応する音声データのレベル(ピーク値)を、上記端子21からの音声データより求めて出力する。なお、図2の例のピーク値検出回路28では、上記ピーク間比較出力を用いてアンダーピーク及びトップピークを検出する例を挙げているが、他の例として前記比較回路23の比較出力の変わり目に基づいて、前述の図4に示したアンダーピークA,C,E,G,・・・を検出すると共に、トップピークB,D,F,H,・・・を検出することも可能である。当該ピーク値検出回路28にて求めたアンダーピーク及びトップピークのピーク値(レベル)は、台形演算回路27に供給される。
【0040】
また、波形間隔カウンタ29では、上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力に基づいて波形間隔を計測する。すなわち、当該波形間隔カウンタ29では、前記ピーク間比較出力形成回路24のピーク間比較出力の値が、「0」から「1」に変化する変化点までの比較出力の数、又は、「1」から「0」に変化する変化点までの比較出力の数、言い換えれば、トップピークから次のアンダーピークまでの間隔と、アンダーピークから次のトップピークまでの間隔を計測する。前記図4の例では、図中(c)に示すように、アンダーピークAからトップピークBまでの間隔が4サンプル周期(4fs)に相当し、トップピークBからアンダーピークCまでの間隔が3サンプル周期(3fs)に、アンダーピークCからトップピークDまでの間隔が5サンプル周期(5fs)に、トップピークDからアンダーピークEまでの間隔が6サンプル周期(6fs)に、アンダーピークEからトップピークFまでの間隔が4サンプル周期(4fs)に、トップピークFからアンダーピークGまでの間隔が3サンプル周期(3fs)に、アンダーピークGからトップピークHまでの間隔が1サンプル周期(1fs)に相当する。なお、図2の例の波形間隔カウンタ29では、上記ピーク間比較出力形成回路24のピーク間比較出力からアンダーピークとトップピーク間の波形間隔を計測する例を挙げているが、他の例として、比較回路23の比較出力の変わり目に基づいてアンダーピークとトップピーク間の間隔を計測することも可能である。この波形間隔カウンタ29からの波形間隔信号は、台形演算回路27に供給される。
【0041】
次に、タイミングコントローラ30は、上記比較回路23からの比較出力に基づいて、後述する台形演算回路27での台形波形データ演算の際に使用する切換選択制御用のタイミングコントロール信号を生成する。すなわち、このタイミングコントローラ30では、後段の台形演算回路27における台形演算データ演算の為に、図4(c)に示すように、比較回路23の比較出力の変わり目に基づくアンダーピークとトップピークのタイミングTa、Tb、Tc、Td、Te、・・・に対応するタイミングコントロール信号を生成して台形演算回路27に供給する。
【0042】
上記台形演算回路27では、上記演算実行制御回路26からの演算実行制御信号(ON/OFF信号)及びピーク値検出回路28からのトップピーク又はアンダーピークのピーク値、波形間隔カウンタ29からの波形間隔信号、タイミングコントローラ30からのタイミングコントロール信号に基づいて、後述する台形波形データを生成する演算を行う。なお詳細は後述するが、上記入力端子21から当該台形演算回路27に供給される音声データは、前記パターン検出回路25にて「1fsパターン」が検出されたときに使用される。
【0043】
以下、この台形演算回路27の詳細な構成及び動作を説明する。
【0044】
上記台形演算回路27は、図5に示す構成を有しており、それぞれの詳細は後述するが、上記波形間隔カウンタ28からの波形間隔信号が供給される端子100と、上記ピーク値検出回路28からのトップピークとアンダーピークのピーク値が供給される端子101と、同じく上記ピーク値検出回路28からのアンダーピークのピーク値が供給される端子105とトップピークのピーク値が供給される端子107と、図2の入力端子21からの音声データが供給される端子109と、上記演算実行制御回路26からの演算実行制御信号(ON/OFF信号)が供給される端子104と、前記タイミングコントローラ20からのタイミングコントロール信号が供給される端子114とを有する。
【0045】
また、この台形演算回路27は、トップピーク又はアンダーピークのピーク値に対して加減算を行うことによって後述する台形波形データを生成するための加減算値を、上記端子101からのトップピーク又はアンダーピークのピーク値と端子100からの波形間隔信号とを用いて演算する加減算値演算回路102と、上記端子104からの演算実行制御信号によりON/OFF制御される切換スイッチ103と、上記加減算値演算回路102が生成した加減算値(アンダーピークに対しては加算値)を上記端子105からのアンダーピークのピーク値に加算する加算器106と、上記加減算値演算回路102が生成した加減算値を上記端子107からのトップピークのピーク値に加算する(トップピークに対しては減算値を加算、すなわち減算を行う)加算器108とを有する。
【0046】
さらに、当該台形演算回路27は、切換スイッチ103を介した上記端子101からのトップピーク又はアンダーピークのピーク値、或いは上記端子109からの音声データと、上記加算器106の加算出力と、上記加算器107の加算出力とを、端子114より供給されるタイミングコントロール信号に基づいて選択的に切り換える切換選択スイッチ110も備えている。
【0047】
これらの構成を有する台形演算回路27において、上記加減算値演算回路102では、先ず、図6に示すように、上記波形間隔信号とトップピーク又はアンダーピークのピーク値とに基づいて、トップピーク又はアンダーピークのサンプル点の前後1サンプル周期(±1fs)に相当する点を求め、次いで、それら±1fs点のレベルをトップピーク又はアンダーピークのピーク値(レベル)に設定し、さらにそれぞれ時間軸上で前後に隣り合うピークのうち前のピークにおける後1サンプル周期(+1fs)の点と、後のピークにおける前1サンプル周期(−1fs)の点との間を直線で結び、その直線の傾きに対応する加減算値を演算により求める。
【0048】
この加減算値演算回路102の動作を図6を用いてより具体的に説明すると、アンダーピークAに対しては、当該アンダーピークAの前1サンプル周期(−1fs)に相当する点をA−、後1サンプル周期(+1fs)に相当する点をA+とし、上記点A−のレベルをa−、点A+のレベルをa+とする。上記レベルa−及びa+は、アンダーピークAのピーク値レベルと同じとする。また、トップピークBに対しては、当該トップピークBの前後1サンプル周期(±1fs)に相当する点をB−、B+とし、それら点B−、B+のレベルをb−、b+(レベルb−及びb+はトップピークBのピーク値レベルと同じ)とする。アンダーピークCに対しては、当該アンダーピークCの前後1サンプル周期(±1fs)に相当する点をC−、C+とし、それら点C−、C+のレベルをc−、c+(レベルc−及びc+はアンダーピークCのピーク値レベルと同じ)とする。トップピークDに対しては、当該トップピークDの前後1サンプル周期(±1fs)に相当する点をD−、D+とし、それら点D−、D+のレベルをd−、d+(レベルd−及びd+はトップピークDのピーク値レベルと同じ)とする。以下、アンダーピークE、トップピークF以降の各ピークについても同様の処理を行う。
【0049】
次いで、加減算値演算回路102では、上述のようにして求めた各点A−(レベルa−)、点A+(レベルa+)、点B−(レベルb−)、点B+(レベルb+)、点C−(レベルc−)、点C+(レベルc+)・・・・を用い、上述のようにそれぞれ時間軸上で隣り合うピークのうち、前のピークにおける後1サンプル周期(+1fs)の点と後のピークにおける前1サンプル周期(−1fs)の点との間を結んだ直線の傾きに対応する加減算値を、演算により求める。
【0050】
このときの加減算値演算回路102の動作を図6を用いてより具体的に説明すると、アンダーピークAとそれに隣接するトップピークBとの間では、上記アンダーピークAの点A+(レベルa+)とトップピークBの点B−(レベルb−)との間を図中点線で示すように結んだときの直線の傾きに対応する加減算値を求める。このアンダーピークAとトップピークBとの間で求めた加減算値は、アンダーピークAに対する加算値として当該加減算値演算回路102から前記加算器106へ出力される。また、トップピークBとそれに隣接するアンダーピークCとの間では、上記トップピークの点B+(レベルb+)とアンダーピークCの点C−(レベルc−)との間を図中点線で示すように結んだ直線の傾きに対応する加減算値を求める。このトップピークBとアンダーピークCとの間で求めた加減算値は、トップピークBに対する減算値として当該加減算値演算回路102から前記加算器108へ出力される。さらに、アンダーピークCとそれに隣接するトップピークDとの間では、上記アンダーピークの点C+(レベルc+)とトップピークDの点D−(レベルd−)との間を図中点線で示すように結んだ直線の傾きに対応する加減算値を求める。このアンダーピークCとトップピークDとの間で求めた加減算値は、アンダーピークCに対する加算値として当該加減算値演算回路102から前記加算器106へ出力される。以下、アンダーピークE、トップピークF以降の各ピークについても同様の処理を行う。
【0051】
上述した処理により得られた加減算値は、当該加減算値演算回路102から出力され、前記加算器106及び107に送られる。この時の加算器106には、前記端子105を介してアンダーピークのピーク値が供給され、一方で加算器107には、前記端子107を介してトップピークのピーク値が供給されるようになっている。したがって、上記加算器106では、上記端子105から供給されたアンダーピークのピーク値に対して、上記加減算値演算回路102からの上記アンダーピークに対する加算値が1サンプル周期毎に加算され、一方で、上記加算値108では、上記端子107から供給されたトップピークのピーク値に対して、上記加減算値演算回路102からの上記トップピークに対する減算値が1サンプル周期毎に加算(すなわち減算)される。これら加算器106、107の加算出力は、それぞれ切換選択スイッチ110に送られる。
【0052】
また、上記端子101を介して供給されたトップピーク又はアンダーピークのピーク値は、切換スイッチ103にも送られる。この切換スイッチ103は、端子109から供給される音声データと、上記トップピーク又はアンダーピークのピーク値とを、前記演算実行制御信号(ON/OFF信号)により切り換え出力するものである。すなわち、当該切換スイッチ103は、上記演算実行制御信号が前記「1fsパターン」の検出に対応するOFF信号であるときに、当該「1fsパターン」検出時点のピークの例えば前後1サンプル周期分だけ上記端子109からの音声データ側に切り換えられ、「1fsパターン」以外の検出に対応するON信号であるときに、上記端子101からのトップピーク又はアンダーピーク側に切り換えられるものである。この切換スイッチ103の出力は、上記切換選択スイッチ110に送られる。
【0053】
上記切換選択スイッチ110は、切換スイッチ103の出力と、上記加算器106の加算出力と、上記加算器107の加算出力とを、前記端子114より供給される前記タイミングコントロール信号に基づいて選択的に切り換えるものである。
【0054】
以下に、前記演算実行制御信号がON信号であるとき、すなわち切換スイッチ103が上記端子101のトップピーク又はアンダーピークのピーク値側に切り換えられているときの、上記タイミングコントロール信号に基づく切換選択スイッチ110の切換選択動作を、前記図4及び図6を用いて具体的に説明する。上記タイミングコントロール信号がアンダーピークAのタイミングTaを示すとき、切換選択スイッチ110は、当該アンダーピークAに対応する1サンプル周期分の間だけ、上記切換スイッチ103の出力を選択し、その後、当該アンダーピークAの後1サンプル周期(−1fs)の点−Aから次のトップピークBの前1サンプル周期(−1fs)の点+Bまでの間は上記加算器106の加算出力を選択する。次いで、上記タイミングコントロール信号がトップピークBのタイミングTbを示すとき、切換選択スイッチ110は、当該トップピークBに対応する1サンプル周期分の間だけ、上記切換スイッチ103の出力を選択し、その後、当該トップピークBの後1サンプル周期(−1fs)の点−Bから次のアンダーピークCの前1サンプル周期(−1fs)の点+Cまでの間は上記加算器108の加算出力を選択する。以下同様であり、タイミングコントロール信号がアンダーピークのタイミングに対応するときには、当該アンダーピークに対応する1サンプル周期分の間だけ、上記切換スイッチ103の出力を選択し、その後、当該アンダーピークの後1サンプル周期(−1fs)の点から次のトップピークの前1サンプル周期(−1fs)の点までの間は上記加算器106の加算出力を選択するようにし、一方で、タイミングコントロール信号がトップピークのタイミングに対応するときには、当該トップピークに対応する1サンプル周期分の間だけ、上記切換スイッチ103の出力を選択し、その後、当該トップピークの後1サンプル周期(−1fs)の点から次のアンダーピークの前1サンプル周期(−1fs)の点までの間は上記加算器108の加算出力を選択する。
【0055】
なお、前記演算実行制御信号がOFF信号であるとき、すなわち切換スイッチ103が上記端子109の音声データ側に切り換えられているときの、上記タイミングコントロール信号に基づく切換選択スイッチ110の切換選択動作は、上記タイミングコントロール信号によるアンダーピーク又はトップピークのタイミングの前後1サンプル周期分の間だけ、上記切換スイッチ103を介して供給された音声データを選択するものとなる。すなわち、前記パターン検出回路25にて「1fsパターン」が検出されたとき、この切換選択スイッチ110からは、当該「1fsパターン」検出時点におけるピーク値とその前後1サンプル周期分の音声データがそのまま出力されることになる。図6の例では、アンダーピークGとトップピークHとの間が「1fsパターン」に相当し、この場合の切換選択スイッチ110からは、「1fsパターン」検出時点のピーク値であるトップピークHとその前後1サンプル周期分の音声データがそのまま出力される。このように、「1fsパターン」検出時点のピーク値とその前後1サンプル周期分の音声データをそのまま用いるのは、前記ピーク間比較出力のパターンが「1fsパターン」である場合の当該ピーク値とその前後1サンプル周期分の音声データが十分に高い高調波成分を含んでいるためである。
【0056】
上述したような構成及び動作により、当該台形演算回路27では、前記図3に示した音声データから、図7に示すように、トップピーク及びアンダーピークとそれらの前後1サンプル周期の点のレベルが一定となる略台形状の波形データが生成されることになる。この台形波形データは、図5の出力端子115から出力され、さらに図2の出力端子31を介して、図1のハイパスフィルタ42に送られる。
【0057】
上記ハイパスフィルタ42は、上記台形波形データから高調波成分を抽出するものである。本実施の形態のように、サンプリングレート変換回路40にて96kHzのサンプリング周波数に変換した場合には、当該ハイパスフィルタ42によって、上記台形波形データから48kHz以上の高調波成分を抽出する。また、サンプリングレート変換回路40にて例えば88.2kHzのサンプリング周波数に変換するようにした場合には、当該ハイパスフィルタ42によって、上記台形波形データから44.1kHz以上の高調波成分を抽出する。なお、当該ハイパスフィルタ42を例えばFIR(Finite Impulse Response:非巡回型)フィルタとした場合には、そのフィルタのタップ数を30タップ以上にすることが望ましく、IIR(Infinite Impulse Response:巡回型)フィルタとした場合は、そのフィルタのタップ数を8タップ以上で構成することが望ましい。これにより、良好なフィルタ特性を得ることができる。なお、ハイパスフィルタの代わりに、上記同様の高調波成分を抽出(或いは高調波成分以外を除去)できるバンドパスフィルタを用いてもよい。
【0058】
上記ハイパスフィルタ42にて上記台形波形データから抽出された高調波成分は、24ビットの高調波データとして図1の加算器13に供給される。
【0059】
この加算器13には、前記遅延回路12から供給された元の24ビットの音声データが供給されており、したがって当該加算器13では、上記ハイパスフィルタ42から供給された24ビットの高調波データと上記元の24ビットの音声データとの加算がサンプル毎に行われる。これにより、元の24ビットの音声データには高調波が付加されたことになる。すなわち、元の24ビットの音声データの周波数帯域が拡張されたことになる。
【0060】
上述のようにして周波数帯域の拡張(高調波付加)の波形整形処理が施された24ビットの音声データは、I/Oポート14を介して記録系5に供給される。なお、この出力する音声データに対して、丸め込み処理を施し、例えば20ビットの音声データとして出力するようにしてもよい。
【0061】
上記波形整形処理が施された24ビットの音声データが供給された記録系5では、当該波形整形処理が施された24ビットの音声データを、例えばデジタルビデオディスク等の記録媒体6に記録する。
【0062】
これにより、本実施の形態のリマスタ装置では、コンパクトディスクから再生された16ビットの音声データに不足している図15中斜線で示した高調波成分を付加したうえでデジタルビデオディスクに再記録(リマスタ)することができる。
【0063】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の実施の形態のリマスタ装置は、コンパクトディスク用の音声データを、デジタルビデオディスク用の音声データに変換して該デジタルビデオディスクに記録し直すことができる。このため、新たにアナログの音声信号からデジタルビデオディスク用の音声データを形成する手間を省略することができ、既存のコンパクトディスク用の音声データを再利用することを可能とすることができる。
【0064】
また、波形整形部3においては、元の音声データの波形整形(高調波成分の形成及びこの高調波成分と元の音声データとの合成)を、加減算処理による台形波形データの生成とハイパスフィルタによるフィルタリングのみを用いて行うことができる。このため、従来、このような波形整形に必要としていた非線形処理用の変換テーブル、微分回路、或いは3乗回路等を用いることなく該波形整形を行うことができる。したがって、波形整形部3の回路規模を縮小化してチップサイズの小型化を図ることができ、ローコスト化及び生産性の向上及び高性能化を図ることができる。そして、小型かつ高性能のものを安価に提供できることから、今日における価格破壊及びダウンサイジングに十分対応可能とすることができる。
【0065】
次に、本発明の第2の実施の形態のリマスタ装置の説明をする。この第2の実施の形態では、前記第1の実施の形態と基本的に同じように動作するものであり、台形波形生成回路41内の図5に示した加減算値演算回路102での演算が異なる程度であるため、当該第2の実施の形態のリマスタ装置の構成の図示は省略する。上述の第1の実施の形態のリマスタ装置の図2及び図5の台形演算回路27においては、前記図6及び図7のように、トップピーク及びアンダーピークとそれらの前後1サンプル周期が一定レベル(ピークレベルと同じレベル)となる台形波形データを生成したが、この第2の実施の形態では、例えば図8のように、トップピーク及びアンダーピークとそれらの前後1サンプル周期分を結ぶ直線が斜めになるような略台形状の波形データを生成する。なお、この第2の実施の形態における略台形状の波形データも、簡略化して前記第1の実施の形態同様に台形波形データと呼ぶことにする。
【0066】
この図8のような略台形状の波形データを生成する台形演算回路27は、以下のように動作する。すなわち、台形演算回路27の加減算値演算回路102では、前記波形間隔信号とトップピーク又はアンダーピークのピーク値に基づいて、先ず、前記図6に示したように、トップピーク又はアンダーピークの各ピークの前後1サンプル周期(±1fs)に相当する各点を求め、次いで、それら±1fs点の各レベルをそれぞれ対応するトップピーク又はアンダーピークのピーク値と同じにする。ここまでは、前記第1の実施の形態の場合と同じであり、したがって、アンダーピークAについては、当該アンダーピークAの前1サンプル周期(−1fs)に相当する点A−と、後1サンプル周期(+1fs)に相当する点A2+と、上記点A−のレベルa−と、点A+のレベルa+とが求められる。また、トップピークBについては、当該トップピークBの前後1サンプル周期(±1fs)に相当する点B−、B+と、それら点B−、B+のレベルb−、b+とが求められ、アンダーピークCについては、当該アンダーピークCの前後1サンプル周期(±1fs)に相当する点C−、C+と、それら点C−、C+のレベルc−、c+とが求められる。以下、トップピークD、アンダーピークE、トップピークF以降の各ピークについても同様である。
【0067】
ここで、当該第2の実施の形態の加減算値演算回路102では、上記求めたアンダーピークAの前後1サンプル周期(±1fs)の点A−のレベルa−から所定のレベルを減算し、点A+のレベルa+に所定のレベルを加算することにより、図9に示すように、レベルa2−及びレベルa2+を求める。上記点A+のレベルa−から所定レベルを減算することによってレベルa2−を求める処理の具体例としては、例えばレベルa−を表すサンプルデータのLSB(最下位ビット)から1を減算してレベルa2−とするような処理を、また上記レベルa+に所定レベルを加算することによってレベルa2+を求める処理の具体例としては、例えばレベルa+を表すサンプルデータのLSBに1を加算してレベルa2+とするような処理を挙げることができる。もちろん、レベルa−やレベルa+を表すサンプルデータへの加減算値は1に限らず、それ以上の値であってもよい。同様に、トップピークBの前後1サンプル周期(±1fs)の点B−のレベルb−から所定レベルを減算(例えばサンプルデータのLSBから1を減算)してレベルb2−を求め、点B+のレベルb+に所定レベルを加算(例えばサンプルデータのLSBに1を加算)してレベルb2+を求める。以下、アンダーピークC、トップピークD、アンダーピークE、トップピークF以降の各ピークについても同様に、各ピークの前1サンプル周期(−1fs)の点のレベルについては所定レベルを減算(サンプルデータのLSBから1を減算)し、各ピークの後1サンプル周期(+1fs)の点のレベルについては所定レベルを加算(サンプルデータのLSBに1を加算)して、新たなレベルを求める。
【0068】
上述のように各ピークの前後1サンプル周期(±1fs)の点及びそのレベルを求め、さらに各±1fs点のレベルに所定レベルを加算又は減算して新たなレベルを求めた後は、前述した第1の実施の形態と同様に、それぞれ隣り合うピークの後1サンプル周期(+1fs)の点と前1サンプル周期(−1fs)の点との間を結んだ直線の傾きに対応する加減算値を求め、これら加減算値を前記加算器106又は108にてアンダーピーク又はトップピークのピーク値に1サンプル周期毎に加減算することで、前記図8のような略台形波形データを生成することができる。なお、前記演算実行制御信号による切換スイッチ103の動作と、タイミングコントロール信号による切換選択スイッチ110の動作は、前記第1の実施の形態と同様であり、その説明は省略する。
【0069】
この第2の実施の形態のように、図8のような台形波形データを用いることで、クリップ処理に相当する前記台形波形生成処理においてオーバーシュートの発生等の問題を抑えることができ、不必要な高調波が生成される不都合を防止することができる。このため、例えば台形波形生成回路41の後段のハイパスフィルタ42のフィルタ特性の一部の高調波カット特性を落としたとしても、良好な高調波成分を抽出することができる。
【0070】
以上の説明から明らかなように、本発明の第2の実施の形態のリマスタ装置においても、第1の実施の形態と同様に出力或いは記録する音声データの周波数帯域内の高音部の高調波を強調することができると共に、上述の第1の実施の形態のリマスタ装置と同じ効果を得ることができる。
【0071】
また、第2の実施の形態のリマスタ装置の波形整形部3によれば、不必要な高調波の発生を防止でき、ハイパスフィルタ42をフィルタ特性が高くない安価なものにできるため、装置全体のコスト削減が可能となる。
【0072】
次に、本発明の第3の実施の形態のリマスタ装置の説明をする。上述した第1及び第2の実施の形態では、前記加減算値演算回路102において、トップピーク又はアンダーピークの前後1サンプル周期(±1fs)に相当する点と、それら±1fs点のレベルとを求め、それぞれ時間軸で隣り合うピークのうちの前ピークの後1サンプル周期(+1fs)の点と後ピークの前1サンプル周期(−1fs)の点との間を結んだ直線の傾きに対応する加減算値を求めるようにしたが、この第3の実施の形態では、加減算値演算回路102において、トップピーク又はアンダーピークの前後nサンプル周期(±nfs、nは2以上)に相当する点を求め、さらにそれら±nfs点のレベルを前記第1又は第2の実施の形態のように求め、それぞれ時間軸で隣り合うピークのうちの前ピークの後nサンプル周期(+nfs)の点と後ピークの前nサンプル周期(−nfs)の点との間を結んだ直線の傾きに対応する加減算値と共に、各々のピークに対応する前後nサンプル周期(±nfs)に相当する点の間を結んだ直線の傾きに対応する加減算値とを求めるようにする。なお、この第3の実施の形態は、前記第1の実施の形態と基本的に同じように動作するものであり、台形波形生成回路41内の動作が異なる程度であるため、当該第3の実施の形態のリマスタ装置の構成の図示は省略する。
【0073】
この第3の実施の形態の場合、前記パターン検出回路25は、トップピーク及びアンダーピークの間におけるピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」がnサンプル分以内であることを検出するための複数のパターンデータを少なくとも記憶しており、上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力がこれら予め記憶しているパターンデータの何れかに対応するか、或いはそれ以外であるかを検出することになる。すなわち、上記nが例えば2である場合には、上記パターン検出回路25は、トップピーク及びアンダーピークの間におけるピーク間比較出力が「1」或いは「0」の1サンプル分であることを示す「1fsパターン」と、「1、1」或いは「0、0」の2サンプル分であることを示す「2fsパターン」とを予め記憶しており、上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力がこれら記憶しているパターンの何れかに対応するか否かを検出することになる。また、上記nが例えば3である場合には、上記パターン検出回路25は、トップピーク及びアンダーピークの間におけるピーク間比較出力が「1」或いは「0」の1サンプル分であることを示す「1fsパターン」と、「1、1」或いは「0、0」の2サンプル分であることを示す「2fsパターン」と、「1、1、1」或いは「0、0、0」の3サンプル分であることを示す「3fsパターン」とを予め記憶しており、上記ピーク間比較出力形成回路24からのピーク間比較出力がこれら記憶しているパターンの何れかに対応するか否かを検出することになる。上記nが4以上である場合も上述同様にパターン検出を行う。
【0074】
また、この第3の実施の形態の場合、演算実行制御回路26は、上記パターン検出回路28にてピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」がnサンプル分以内であることを検出したときにはOFF信号となり、それ以外のときにはON信号となる演算実行制御信号を生成する。
【0075】
したがって、当該演算実行制御信号が供給される第3の実施の形態での台形演算回路27では、上記パターン検出回路25においてピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」がnサンプル分以内であることを検出したとき、台形波形データ演算は行われない(或いは台形波形データを使用しない)ことになる。
【0076】
次に、本発明の第4の実施の形態のリマスタ装置の説明をする。上述した第1乃至第3に実施の形態では、前記パターン検出回路28にてピーク間比較出力が「1」或いは「0」の1サンプル分であることを示す「1fsパターン」であることを検出した場合や、ピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」がnサンプル分以内であることを検出したときに、前記台形波形データの演算を行わないようにしたが、この第4の実施の形態のように、ピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」が所定サンプル数分以上であるときにも、前記台形波形データの演算を行わないようにすることもできる。すなわち例えば、前記図2の入力端子21に供給された音声データにブランクが存在するような場合に、このブランクデータに対して台形波形データの演算を行うことは好ましくないためである。なお、この第4の実施の形態は、前記第1の実施の形態と基本的に同じように動作するものであり、台形波形生成回路41内の動作が異なる程度であるため、当該第4の実施の形態のリマスタ装置の構成の図示は省略する。
【0077】
この第4の実施の形態では、例えばピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」が9サンプル分以上であるときに、上記ブランクデータとして検出し、このブランクデータを検出したときには台形波形データの演算を行わないようにする。すなわち、この第4の実施の形態の場合、前記パターン検出回路25では、前記第1乃至第3の実施の形態同様に「1fsパターン」を検出したとき、或いは、ピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」がnサンプル分以内であることを検出したときと共に、ピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」が9サンプル分以上であることをも検出する。
【0078】
具体的にいうと、前記パターン検出回路25では、前記第1乃至第3の実施の形態同様に、「1fsパターン」、或いはピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」がnサンプル分以内であることを検出するためのパターンと共に、トップピーク及びアンダーピークの間におけるピーク間比較出力の連続する「1」或いは「0」が9サンプル分以上であることを検出するためのパターンとして、トップピーク及びアンダーピークの間における同じピーク間比較出力の連続が「1、1、1、1、1、1、1、1、1」或いは「0、0、0、0、0、0、0、0、0」の9サンプル分であることを示す「9fsパターン」、該連続が「1、1、1、1、1、1、1、1、1、1」或いは「0、0、0、0、0、0、0、0、0、0」の10サンプル分であることを示す「10fsパターン」、及び11サンプル分以上の「0」或いは「1」の連続を示す「特殊パターン」等をそれぞれ記憶しており、上記ピーク間比較出力がこれらのパターンの何れかに該当するときには、その検出信号を演算実行制御回路26に供給する。
【0079】
このときの演算実行制御回路26は、上記パターン検出回路28にて上記ピーク間比較出力が前記予め記憶しているパターンの何れかに該当することを検出したときにはOFF信号となり、それ以外のときにはON信号となる演算実行制御信号を生成する。
【0080】
したがって、当該演算実行制御信号が供給される第4の実施の形態での台形演算回路27では、上記パターン検出回路25において前記予め記憶しているパターンの何れかを検出したとき、台形波形データ演算は行われない(或いは台形波形データを使用しない)ことになる。
【0081】
次に、本発明の第5の実施の形態のリマスタ装置の説明をする。上述の第1乃至第4の実施の形態のリマスタ装置は、44.1kHzのサンプリング周波数で16ビットの音声データを、例えば96kHzのサンプリング周波数で24ビットの音声データにサンプリングレート及びビットレートを変換してデータ処理を行うものであったが、この第5の実施の形態のリマスタ装置は、最初から例えば96kHzのサンプリング周波数の16ビットの音声データが供給され、サンプリング周波数はそのままでビットレートのみ16ビットから24ビットに変換してデータ処理を行うようにしたものである。
【0082】
なお、この第5の実施の形態のリマスタ装置は、この点のみが上述の第1乃至第4の実施の形態のリマスタ装置と異なる。このため、以下の説明では、この差異の説明のみ行うこととし、第1乃至第4の実施の形態のリマスタ装置と同じ動作を示す箇所には、図10中同じ符号を付して説明を省略し、重複説明を避けることとする。
【0083】
すなわち、この第5の実施の形態のリマスタ装置は、図10に示すように前記ビット変換回路2と波形整形部3との間に接続されていたサンプリングレート変換回路40が省略されたかたちの構成となっている。
【0084】
このようなリマスタ装置は、入力端子1を介して供給されるサンプリング周波数が96kHzでビットレートが16ビットの音声データを、ビット変換回路2により24ビットの音声データとし、これを波形整形部3に供給する。
【0085】
これにより、出力或いは記録する音声データの周波数帯域内の高音部の高調波を強調することができる他、上述の第1乃至第4の実施の形態のリマスタ装置と同じ効果を得ることができる。
【0086】
次に、本発明の第6の実施の形態のリマスタ装置の説明をする。この第6の実施の形態のリマスタ装置は、図11に示すように上述の第5の実施の形態のリマスタ装置の波形整形部3と記録系5との間にローパスフィルタ44を設けたものである。なお、この第6の実施の形態のリマスタ装置は、この点のみが上述の第1乃至第4の実施の形態のリマスタ装置と異なるため、以下の説明では、この差異の説明のみ行うこととする。
【0087】
上述の第1乃至第4の実施の形態のリマスタ装置は、ローパスフィルタを省略可能なことをその効果の一つとするものであったが、万が一、エリアシングノイズ等が発生した場合には、前記ローパスフィルタ44によりエリアシングノイズ等を除去することができ、形成する音声データの高音質性を確保することができる。
【0088】
なお、当該リマスタ装置は、ローパスフィルタを必ず必要とするものではなく、これを設けることで万が一のエリアシングノイズ等にも対応可能とすることができる程度に理解されたい。
【0089】
次に、本発明の第7の実施の形態の説明をする。この第7の実施の形態は、本発明に係る符号情報処理方法及び符号情報処理装置を、CDプレーヤ用の音声処理装置に適用したものである。なお、この第7の実施の形態のCDプレーヤ用の音声処理装置の説明において、上述の第1乃至第4の実施の形態と同じ動作を示す箇所には、図12中同じ符号を付し、その詳細な説明を省略することとする。
【0090】
すなわち、この第7実施の形態のCDプレーヤ用の音声処理装置は、図12に示すように波形整形部3の後段にデジタルデータとして出力される音声データをアナログの音声信号とするD/A変換器50を有する構成となっており、このD/A変換器50により、高調波の付加された24ビットの音声データをアナログ化し、これを出力端子60を介して例えばスピーカ装置や光ディスク記録装置等に記録装置に供給する。上述のように、波形整形部3で形成される音声データは、周波数帯域が拡張されたものであるため、この音声データをアナログ化して前記スピーカ装置に供給した場合には、豊かな音響効果を得ることができる他、上述の各実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0091】
次に、本発明の第8の実施の形態の説明をする。この第8の実施の形態は、本発明に係る符号情報処理方法及び符号情報処理装置を、DVDプレーヤ用の音声処理装置に適用したものである。なお、この第8の実施の形態のCDプレーヤ用の音声処理装置の説明において、上述の第1乃至第4の実施の形態と同じ動作を示す箇所には、図13中同じ符号を付し、その詳細な説明を省略することとする。
【0092】
すなわち、この第8の実施の形態のDVDプレーヤ用の音声処理装置は、図13に示すようにサンプリング周波数が96kHzでビットレートが24ビットの音声データを、ビットレートはそのままでサンプリング周波数を192kHzとするオーバーサンプリング回路40と、このオーバーサンプリング回路40からのサンプリング周波数が192kHzの音声データ及び入力端子1を介して供給されるサンプリング周波数が96kHzの音声データを切り換えて出力する切換スイッチ65と、波形整形部3から出力されるサンプリング周波数が96kHzの音声データ及びサンプリング周波数が192kHzの音声データをアナログ化するD/A変換回路50とを有している。
【0093】
コントローラ70は、当該音声処理装置でデータ処理する音声データのサンプリング周波数に応じて前記切換スイッチ65を切り換え制御すると共に、D/A変換回路50の駆動周波数を切り換え制御するようになっている。
【0094】
次に、このような構成を有する当該第8の実施の形態のDVDプレーヤ用の音声処理装置の動作説明をする。
【0095】
まず、サンプリング周波数が96kHzの音声データのデータ処理を行う場合、コントローラ70は、選択端子65cにより被選択端子65aを選択するように切換スイッチ65を切り換え制御すると共に、96kHzのサンプリング周波数に対応するD/A変換処理を行うようにD/A変換回路50を制御する。
【0096】
これにより、入力端子1からの96kHzの音声データが切換スイッチ65を介して波形整形部3に供給され、96kHzのサンプリング周波数に応じた高調波成分が付加されD/A変換回路50によりアナログ化されて、例えばスピーカ装置や光ディスク記録装置等に出力されることとなる。
【0097】
また、サンプリング周波数が192kHzの音声データのデータ処理を行う場合、コントローラ70は、選択端子65cにより被選択端子65bを選択するように切換スイッチ65を切り換え制御すると共に、192kHzのサンプリング周波数に対応するD/A変換処理を行うようにD/A変換回路50を制御する。
【0098】
これにより、入力端子1からの96kHzの音声データがオーバーサンプリング回路40により192kHzのサンプリング周波数に変換され、切換スイッチ65を介して波形整形部3に供給される。そして、192kHzのサンプリング周波数に応じた高調波成分が付加されD/A変換回路50によりアナログ化されて、例えばスピーカ装置や光ディスク記録装置等に出力されることとなる。
【0099】
このように、当該第8の実施の形態のDVDプレーヤ用の音声処理装置は、96kHzの音声データに高調波成分を付加して出力し、或いは96kHzの音声データを192kHzのサンプリング周波数に変換したうえで高調波成分を付加して出力することができる。このため、図14に示すように同図中一点鎖線で示すDVDの音声データに対して、96kHzの音声データに高調波成分を付加するデータ処理を行った場合には、同図中例えば24kHz〜48kHzまでの高帯域の強調を図ることができ、また、96kHzの音声データを192kHzのサンプリング周波数に変換したうえで高調波成分を付加するデータ処理を行った場合には、同図中点線で示すように192kHzまでのさらなる高帯域の強調を図ることができる。従って、このデータ処理を行った音声信号をスピーカ装置に供給した場合には、より豊かな感覚で音楽等を楽しむことができる他、上述の各実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0100】
ここで、図14中実線で示す広帯域DVDの音声信号のデータ処理を行う場合、コントローラ70は、選択端子65cにより被選択端子65aを選択するように切換スイッチ65を切り換え制御すると共に、192kHzのサンプリング周波数に対応するD/A変換処理を行うようにD/A変換回路50を制御する。
【0101】
これにより、入力端子1からの192kHzの音声信号が切換スイッチ65を介して波形整形部3に供給され、192kHzのサンプリング周波数に応じた高調波成分が付加され、D/A変換回路50によりアナログ化されて、例えばスピーカ装置や光ディスク記録装置等に供給されることとなる。
【0102】
なお、この第8の実施の形態の説明では、オーバーサンプリング回路40及び切換スイッチ65を設け、96kHzのサンプリング周波数の音声データのデータ処理と、192kHzのサンプリング周波数の音声データのデータ処理とを選択可能としたが、上記オーバーサンプリング回路40及び切換スイッチ65を省略した構成としてもよい。これにより、D/A変換回路50における駆動周波数を96kHzに対応する駆動周波数のみとすることができ、構成の簡略化を図ったうえで前述の高帯域の強調を図ることができる。
【0103】
最後に、上述の各実施の形態の説明では、本発明に係る符号情報処理装置、符号情報処理方法、符号情報の記録媒体への記録方法を、コンパクトディスク用の音声データをデジタルビデオディスク用の音声データに変換して記録し直すリマスタ装置やCDプレーヤ用の音声処理装置或いはDVDプレーヤ用の音声処理装置に適用することとしたが、本発明は、これ以外に、コンパクトディスク用の音声データをサンプリング周波数が48kHzのデジタルオーディオテープ(DAT)用の音声データに変換して記録し直すリマスタ装置に適用する等、狭周波数帯域の音声データを広周波数帯域の音声データに変換する装置であれば何にでも適用可能である。
【0104】
また、上述の第1乃至第4及び第7の各実施の形態のサンプリングレート変換回路40や第8の実施の形態のオーバーサンプリング回路40は、波形整形部3の前段に設けられているが、これら各実施の形態において例えばI/Oポート10の次段に設けるようにし、このI/Oポート10の次段に設けたサンプリングレート変換回路40やオーバーサンプリング回路40からの出力を、前記遅延回路12と台形波形生成回路41に供給する構成とすることも可能である。
【0105】
さらに、上述の各実施の形態の説明では、サンプリング周波数が44.1kHz、48kHz、96kHz、192kHzであり、音声データのビットレートが16ビット、24ビット等のように具体的数値を掲げて説明したが、これは、本発明の実施の形態をより解り易く説明するためのほんの一例である。このため、本発明はこのような具体的数値或いは一例としての実施の形態に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【0106】
【発明の効果】
請求項1乃至請求項14記載の本発明に係る符号情報処理方法、及び請求項15乃至請求項28記載の本発明に係る符号情報処理装置は、符号情報から所定形状の波形情報を生成し、この所定形状の波形情報から所定周波数帯域成分を生成し、この所定周波数帯域成分を符号情報に付加することで、小型、簡単かつ安価な回路構成で符号情報の周波数帯域の拡張化が実現可能である。特に、符号情報として狭周波数帯域の音声情報を使用し、この狭帯域の音声情報を小型、簡単かつ安価な回路構成で、広周波数帯域の音声情報に変換することが可能となっている。
【0107】
また、請求項29記載の本発明に係る符号情報の記録媒体への記録方法は、符号情報から所定形状の波形情報を生成し、この所定形状の波形情報から所定周波数帯域成分を生成し、この所定周波数帯域成分を符号情報に付加して、所定の記録媒体に記録することで、小型、簡単かつ安価な回路構成で符号情報の周波数帯域の拡張化し、その符号情報を所定の記録媒体に記録することを可能とすることができる。特に、符号情報として狭周波数帯域の音声情報を使用し、この狭帯域の音声情報を小型、簡単かつ安価な回路構成で、広周波数帯域の音声情報に変換して記録媒体に記録することを可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る符号情報処理方法、符号情報処理装置、符号情報の記録媒体への記録方法を適用した第1乃至第4の実施の形態のリマスタ装置のブロック図である。
【図2】前記第1乃至第4の実施の形態のリマスタ装置に設けられている台形波形生成回路のブロック図である。
【図3】リマスタ装置に入力される一例の音声データを波形信号として表した波形図である。
【図4】音声データから生成される比較出力の説明に用いる図である。
【図5】台形波形生成回路の具体的構成を示すブロック図である。
【図6】音声データから台形波形データを生成する動作説明に用いる図である。
【図7】音声データから生成された台形波形データの一例を示す図である。
【図8】トップピーク及びアンダーピークとそれらの前後1サンプル周期分を結ぶ直線が斜めになるような略台形状の波形データの一例を示す図である。
【図9】前記台形波形データを生成する動作を説明するための図である。
【図10】本発明に係る符号情報処理方法、符号情報処理装置、符号情報の記録媒体への記録方法を適用した第5の実施の形態のリマスタ装置のブロック図である。
【図11】本発明に係る符号情報処理方法、符号情報処理装置、符号情報の記録媒体への記録方法を適用した第6の実施の形態のリマスタ装置のブロック図である。
【図12】本発明に係る符号情報処理方法、符号情報処理装置を適用した第7の実施の形態のCDプレーヤ用の音声処理装置のブロック図である。
【図13】本発明に係る符号情報処理方法、符号情報処理装置を適用した第8の実施の形態のDVDプレーヤ用の音声処理装置のブロック図である。
【図14】前記第8の実施の形態のDVDプレーヤ用の音声処理装置により高調波が付加された音声データの周波数帯域を示す図である。
【図15】アナログの音声信号、コンパクトディスクの音声データ及びデジタルビデオディスクの音声データの各周波数帯域を説明するための図である。
【符号の説明】
2…ビット変換回路、3…波形整形部、5…記録系、6…記録媒体
10、14…I/Oポート、12…遅延回路、13…加算器、22…遅延回路
23…比較回路、26…セレクタ、24…ピーク間比較出力形成回路
25…パターン検出回路、27…シフト量制御テーブル、28…差分検出回路
29…ビットシフタ、30…加減算タイミング制御回路
40…サンプリングレート変換回路、41…台形波形生成回路
42…ハイパスフィルタ、44…ローパスフィルタ、50…D/A変換回路
65…切換スイッチ、70…コントローラ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention converts, for example, audio data recorded on a so-called compact disc (CD) into audio data for a video disc (digital video disc or digital versatile disc: DVD) that requires higher sound quality, and re-records it. More specifically, the present invention relates to a code information processing apparatus, a code information processing method, and a method of recording code information on a recording medium, which are preferably provided in a remastering device or the like. This is added to the original audio information as a predetermined band component to extend the band of the original audio information.
[0002]
[Prior art]
Today, analog input audio signals are sampled at a predetermined sampling frequency and quantized to form coded audio data with a limited band, which is recorded on a recording medium such as an optical disk. It is generally done. A so-called compact disc (CD) is known as a typical recording medium on which the audio data is recorded. This compact disk is adapted to record 16-bit audio data formed by sampling at a sampling frequency of 44.1 kHz.
[0003]
Further, today, a moving image compression processing device such as a so-called MPEG device (MPEG: Moving Picture image coding Experts Group) has been used to efficiently compress and encode audio information and moving image information having a large amount of information. A so-called digital video disc (DVD) recorded on an optical disc of the same size (12 cm diameter) is known, and this is becoming popular. In the case of this digital video disc, 24-bit (or 20-bit) audio formed by sampling an analog audio signal at a sampling frequency of 96 kHz (or 88.2 kHz expected to be newly added as a standard). The data is recorded.
[0004]
For example, assuming that an analog audio signal has a frequency band of up to 48 kHz as shown by a dotted line in FIG. 15, this analog audio signal is converted to a compact disk at a sampling frequency of 44.1 kHz. When the audio data is sampled and converted into 16-bit audio data, the audio data has a frequency characteristic in which a frequency band of 22.05 kHz or more has been removed as shown by a dashed line in FIG. On the other hand, when an analog audio signal is sampled at a sampling frequency of 96 kHz for a digital video disc and converted into 24-bit audio data, as shown by a solid line in FIG. Audio data having the following frequency band can be formed.
[0005]
Here, when converting an analog audio signal into digital audio data, the resolution is determined by the number of quantization bits, and the frequency band is determined by the sampling frequency. For this reason, even if 16-bit audio data sampled and formed at a sampling frequency of 44.1 kHz for a compact disc is oversampled at a sampling frequency of 88.2 kHz, for example, even if the 16-bit audio data is oversampled at a sampling frequency of 88.2 kHz, Does not include the voice in the frequency band of 22.05 kHz or more, so that the frequency band of the voice data itself after oversampling does not change.
[0006]
Theoretically, the limit of human hearing is about 20 kHz, but even if it is impossible to hear, the difference between the frequency band of the compact disk and the frequency band of the digital video disk is 20 kHz as shown by the hatched lines in FIG. It is known that the presence of voices in the above frequency bands provides a richer sense of hearing.
[0007]
For this reason, a technique of shaping the waveform of the original audio information to emphasize or add harmonics to record and reproduce richer audio has been actively studied. Japanese Patent Application Laid-Open Publication No. 7-175478 discloses a technique for obtaining a nonlinear waveform using a conversion table, and Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-175478 discloses a technique for forming a complex nonlinear waveform by further performing differential operation. Japanese Unexamined Patent Publication No. Hei 7-66687 discloses a technique for forming a harmonic by performing nonlinear processing after oversampling, and Japanese Unexamined Patent Publication No. 7-236193 discloses a technique for performing nonlinear processing after oversampling. Techniques for extracting a wideband component and adding it to original speech information to form wideband speech information have been disclosed.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional technique of emphasizing or adding harmonics uses a conversion table for nonlinear processing, a differentiating circuit, or a cubic circuit, which increases the cost and increases the circuit scale and chip size. There was a problem that productivity became poor. In today's world where price destruction and downsizing are required, it is an important issue how to provide small and high-performance products at low cost.
[0009]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problem, and does not use a special conversion table for non-linear processing, does not require a configuration such as a cubic circuit, and has a small, simple, and inexpensive circuit configuration. Accordingly, an object of the present invention is to provide a code information processing method, a code information processing apparatus, and a method of recording code information on a recording medium, which enable conversion of code information in a narrow frequency band into code information in a wide frequency band.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
A code information processing method according to the present invention includes a step of comparing code information generated by sampling a waveform signal for each predetermined sample, and a maximum sample point and a minimum sample of the code information. Detecting a point, detecting a pre-sample point and a post-sample point separated by a predetermined time from the maximum sample point and the minimum sample point detected in the step, respectively, and determining a level of the pre-sample point and the post-sample point. Setting step, of the maximum sample point and the minimum sample point adjacent to each other on the time axis, the later sample point at the maximum sample point or the minimum sample point before the time and the minimum sample point or the maximum at the time later. Connecting the previous sample point at the sample point with a line segment, and the line segment obtained by the step It has a step of generating a fixed form like waveform information extracting a predetermined frequency band component of the waveform information of the predetermined shape and a step of adding a predetermined frequency band component extracted by said step to said code information.
[0011]
Further, in order to solve the above-described problem, the code information processing apparatus according to the present invention includes a comparing unit that compares code information generated by sampling a waveform signal for each predetermined sample, and a maximum sample point of the code information. And maximum and minimum sample point detection means for detecting the minimum sample point, and before and after sample point detection means for detecting a pre-sample point and a post-sample point separated by a predetermined time from the detected maximum sample point and the minimum sample point, respectively, Level setting means for setting the level of the previous sample point and the subsequent sample point, and the next sample at the temporally previous maximum sample point or the minimum sample point among the maximum sample points and the minimum sample points adjacent on the time axis. A line segment operator that connects the point and the preceding sample point at the minimum or maximum sample point in time with a line segment Trapezoidal waveform information generating means for generating waveform information of a predetermined shape from the line segment, frequency component extraction means for extracting a predetermined frequency band component of the waveform information of the predetermined shape, and the extracted predetermined frequency band component Adding means for adding to the code information.
[0012]
In the code information processing method and the code information processing apparatus of the present invention, a predetermined shape of waveform information is generated from the code information, and a predetermined frequency band component is generated from the predetermined shape waveform information. Then, the frequency band of the code information is extended by adding the predetermined frequency band component to the code information. As a result, the frequency band can be extended by simple processing of only addition and subtraction, and can be realized with a small, simple, and inexpensive circuit configuration.
[0013]
Next, in a method for recording code information on a recording medium according to the present invention, the code information generated by the code information processing method according to the present invention is recorded on a predetermined recording medium in order to solve the above-mentioned problem.
[0014]
Such a method of recording code information on a recording medium according to the present invention generates waveform information of a predetermined shape from the code information, and generates a predetermined frequency band component from the waveform information of the predetermined shape. Then, by adding the predetermined frequency band component to the code information, the frequency band of the code information is expanded, and the code information with the expanded frequency band is recorded on a predetermined recording medium. Thereby, the frequency band can be extended by simple processing of only addition and subtraction, and a predetermined recording medium on which the code information with the extended frequency band is recorded can be generated. Further, it can be realized with an inexpensive circuit configuration.
[0015]
That is, in the code information processing method, the code information processing apparatus, and the code information recording method of the present invention, the trapezoidal processing is performed from the maximum sample point and the minimum sample point by focusing on the change in the waveform described above. By doing so, a nonlinear signal is generated, in other words, the present invention extracts a harmonic component as a predetermined frequency band from a trapezoidal waveform generated from code information, and adds the harmonic component to the original code information. By doing so, the harmonic component is extended outside the frequency band of the original code information to extend the band.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of a code information processing method, a code information processing apparatus, and a method of recording code information on a recording medium according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0017]
A code information processing method, a code information processing apparatus, and a method for recording code information on a recording medium according to the present invention are, for example, a remaster device for extending a frequency band of audio data reproduced from a compact disc and re-recording the digital data on a digital video disc. Can be applied to
[0018]
The remaster device according to the first embodiment of the present invention has an
[0019]
As the sampling
[0020]
The
[0021]
The trapezoidal
[0022]
The trapezoidal
[0023]
As will be described in detail below, the remaster device supplies trapezoidal waveform data generated by the trapezoidal
[0024]
A series of operations from the formation of audio data to which a harmonic component has been added to the recording of the data on a recording medium in the remastering apparatus of the first embodiment having such a configuration will be described.
[0025]
In the remaster device, first, the 16-bit audio data supplied to the
[0026]
The audio data supplied to the
[0027]
The audio data supplied to the
[0028]
That is, the
[0029]
In this comparison, the current audio data and the audio data of the previous sample may have the same sample value. In this case, the
[0030]
The comparison output from the
[0031]
The inter-peak comparison
[0032]
Here, as can be seen from FIGS. 4A and 4B, one of the comparison outputs of “1” when the comparison output from the
[0033]
For this reason, the peak-to-peak comparison
[0034]
The peak-to-peak comparison output from the peak-to-peak comparison
[0035]
The
[0036]
More specifically, the
[0037]
When the
[0038]
The calculation
[0039]
On the other hand, the peak
[0040]
The waveform interval counter 29 measures the waveform interval based on the peak-to-peak comparison output from the peak-to-peak comparison
[0041]
Next, based on the comparison output from the
[0042]
In the
[0043]
Hereinafter, the detailed configuration and operation of the
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
Further, the
[0047]
In the
[0048]
The operation of the addition / subtraction
[0049]
Next, in the addition / subtraction
[0050]
The operation of the addition / subtraction
[0051]
The addition / subtraction value obtained by the above-described processing is output from the addition / subtraction
[0052]
The peak value of the top peak or under peak supplied via the
[0053]
The
[0054]
A selection switch based on the timing control signal when the operation execution control signal is an ON signal, that is, when the
[0055]
When the operation execution control signal is an OFF signal, that is, when the
[0056]
With the above-described configuration and operation, the
[0057]
The high-
[0058]
The harmonic component extracted from the trapezoidal waveform data by the high-
[0059]
The original 24-bit audio data supplied from the
[0060]
The 24-bit audio data that has been subjected to the waveform shaping process for expanding the frequency band (adding harmonics) as described above is supplied to the
[0061]
In the
[0062]
As a result, in the remastering apparatus of the present embodiment, the 16-bit audio data reproduced from the compact disc is added with the insufficient harmonic component indicated by the oblique lines in FIG. 15 and then re-recorded on the digital video disc ( Remaster).
[0063]
As is apparent from the above description, the remaster device according to the first embodiment of the present invention converts audio data for a compact disc into audio data for a digital video disc and re-records the data on the digital video disc. be able to. For this reason, it is possible to omit the trouble of newly forming audio data for a digital video disc from an analog audio signal, and it is possible to reuse existing compact disc audio data.
[0064]
The
[0065]
Next, a remaster device according to a second embodiment of the present invention will be described. In the second embodiment, the operation is basically the same as that of the first embodiment, and the operation of the addition / subtraction
[0066]
The
[0067]
Here, in the addition / subtraction
[0068]
As described above, the point and its level of one sample period (± 1 fs) before and after each peak are obtained, and a predetermined level is added to or subtracted from the level of each ± 1 fs point to obtain a new level. Similarly to the first embodiment, the addition / subtraction value corresponding to the slope of a straight line connecting the point of one sample period (+1 fs) after the adjacent peak and the point of one sample period (−1 fs) before is calculated. Then, these add / sub values are added to or subtracted from the peak value of the under peak or the top peak by the
[0069]
By using the trapezoidal waveform data as shown in FIG. 8 as in the second embodiment, it is possible to suppress problems such as occurrence of overshoot in the trapezoidal waveform generation processing corresponding to the clipping processing. It is possible to prevent the inconvenience of generating high harmonics. For this reason, for example, even if some of the filter characteristics of the high-
[0070]
As is apparent from the above description, in the remastering device according to the second embodiment of the present invention, the harmonics of the high-pitched sound portion in the frequency band of the audio data to be output or recorded are also similar to the first embodiment. This can be emphasized, and the same effects as those of the remaster device of the first embodiment can be obtained.
[0071]
Further, according to the
[0072]
Next, a remaster device according to a third embodiment of the present invention will be described. In the first and second embodiments described above, the addition / subtraction
[0073]
In the case of the third embodiment, the
[0074]
Further, in the case of the third embodiment, the operation
[0075]
Therefore, in the
[0076]
Next, a remaster device according to a fourth embodiment of the present invention will be described. In the above-described first to third embodiments, the
[0077]
In the fourth embodiment, for example, when the consecutive "1" or "0" of the peak-to-peak comparison output is equal to or more than 9 samples, it is detected as the blank data. Do not perform data operations. That is, in the case of the fourth embodiment, the
[0078]
More specifically, in the
[0079]
At this time, the arithmetic
[0080]
Therefore, in the
[0081]
Next, a remaster device according to a fifth embodiment of the present invention will be described. The remastering apparatus according to the first to fourth embodiments converts the sampling rate and the bit rate from 16-bit audio data at a sampling frequency of 44.1 kHz to 24-bit audio data at a sampling frequency of 96 kHz, for example. In the remastering apparatus according to the fifth embodiment, for example, 16-bit audio data having a sampling frequency of 96 kHz is supplied from the beginning, and only the bit rate is changed to 16 bits while the sampling frequency remains unchanged. To 24 bits for data processing.
[0082]
The remaster device of the fifth embodiment differs from the remaster devices of the first to fourth embodiments only in this point. For this reason, in the following description, only this difference will be described, and portions showing the same operations as those of the remaster devices of the first to fourth embodiments will be denoted by the same reference numerals in FIG. And avoid redundant explanations.
[0083]
That is, the remaster device according to the fifth embodiment has a configuration in which the sampling
[0084]
Such a remaster device converts audio data having a sampling frequency of 96 kHz and a bit rate of 16 bits supplied via an
[0085]
This makes it possible to emphasize the higher harmonics in the treble portion in the frequency band of the audio data to be output or recorded, and to obtain the same effects as those of the remastering devices of the above-described first to fourth embodiments.
[0086]
Next, a remaster device according to a sixth embodiment of the present invention will be described. The remaster device according to the sixth embodiment has a low-
[0087]
The remaster device according to the first to fourth embodiments described above has one of the effects that the low-pass filter can be omitted. However, if aliasing noise or the like occurs, Aliasing noise and the like can be removed by the low-
[0088]
It is to be understood that the remaster device does not necessarily require a low-pass filter, and that the remaster device can cope with an aliasing noise or the like by providing such a filter.
[0089]
Next, a seventh embodiment of the present invention will be described. In the seventh embodiment, the code information processing method and the code information processing apparatus according to the present invention are applied to an audio processing apparatus for a CD player. In the description of the audio processing apparatus for a CD player according to the seventh embodiment, the same reference numerals in FIG. 12 denote parts showing the same operations as those in the above-described first to fourth embodiments. The detailed description is omitted.
[0090]
That is, in the audio processing device for a CD player according to the seventh embodiment, as shown in FIG. 12, the D / A conversion that converts the audio data output as digital data to the subsequent stage of the
[0091]
Next, an eighth embodiment of the present invention will be described. In the eighth embodiment, the code information processing method and the code information processing apparatus according to the present invention are applied to an audio processing apparatus for a DVD player. In the description of the audio processing device for a CD player according to the eighth embodiment, the same reference numerals in FIG. 13 denote parts indicating the same operations as those in the above-described first to fourth embodiments. The detailed description is omitted.
[0092]
That is, as shown in FIG. 13, the audio processing device for a DVD player according to the eighth embodiment has a sampling frequency of 96 kHz and a bit rate of 24 bits, and a sampling frequency of 192 kHz without changing the bit rate. An
[0093]
The
[0094]
Next, an operation of the audio processing apparatus for a DVD player according to the eighth embodiment having such a configuration will be described.
[0095]
First, when performing data processing of audio data having a sampling frequency of 96 kHz, the
[0096]
As a result, the 96 kHz audio data from the
[0097]
Further, when performing data processing of audio data having a sampling frequency of 192 kHz, the
[0098]
As a result, the audio data of 96 kHz from the
[0099]
As described above, the audio processing apparatus for a DVD player according to the eighth embodiment outputs a 96 kHz audio data with a harmonic component added thereto, or converts the 96 kHz audio data to a 192 kHz sampling frequency. , And can output a harmonic component. For this reason, as shown in FIG. 14, when data processing for adding a harmonic component to audio data of 96 kHz is performed on audio data of a DVD indicated by a dashed line in FIG. In the case where the high frequency band up to 48 kHz can be emphasized and the data processing of adding the harmonic component after converting the 96 kHz audio data to the 192 kHz sampling frequency is shown by the dotted line in FIG. As described above, it is possible to emphasize a higher band up to 192 kHz. Therefore, when the audio signal that has been subjected to the data processing is supplied to the speaker device, music and the like can be enjoyed with a richer sense, and the same effects as those of the above-described embodiments can be obtained.
[0100]
Here, when performing the data processing of the audio signal of the broadband DVD indicated by the solid line in FIG. 14, the
[0101]
As a result, the 192 kHz audio signal from the
[0102]
In the description of the eighth embodiment, the
[0103]
Finally, in the description of the above embodiments, the code information processing apparatus, the code information processing method, and the method of recording the code information on the recording medium according to the present invention are described as follows. The present invention is applied to a remaster device, an audio processing device for a CD player, or an audio processing device for a DVD player, which converts and re-records audio data. Any device that converts audio data in a narrow frequency band to audio data in a wide frequency band, such as application to a remaster device that converts audio data for digital audio tape (DAT) with a sampling frequency of 48 kHz and re-records the audio data. It is also applicable to
[0104]
Also, the sampling
[0105]
Further, in the description of each of the above-described embodiments, the sampling frequency is 44.1 kHz, 48 kHz, 96 kHz, 192 kHz, and the bit rate of the audio data is described with specific numerical values such as 16 bits and 24 bits. However, this is only an example for explaining the embodiment of the present invention more easily. For this reason, the present invention is not limited to such specific numerical values or exemplary embodiments, and various modifications may be made according to the design and the like within a range not departing from the technical idea according to the present invention. Is of course possible.
[0106]
【The invention's effect】
A code information processing method according to the present invention according to
[0107]
A method for recording code information on a recording medium according to the present invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a remaster device according to first to fourth embodiments to which a code information processing method, a code information processing device, and a method of recording code information on a recording medium according to the present invention are applied.
FIG. 2 is a block diagram of a trapezoidal waveform generation circuit provided in the remaster devices of the first to fourth embodiments.
FIG. 3 is a waveform diagram illustrating an example of audio data input to a remaster device as a waveform signal.
FIG. 4 is a diagram used to explain a comparison output generated from audio data.
FIG. 5 is a block diagram showing a specific configuration of a trapezoidal waveform generation circuit.
FIG. 6 is a diagram used to explain the operation of generating trapezoidal waveform data from audio data.
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of trapezoidal waveform data generated from audio data.
FIG. 8 is a diagram showing an example of substantially trapezoidal waveform data in which a straight line connecting a top peak and an under peak and one sample period before and after them is oblique.
FIG. 9 is a diagram for explaining an operation of generating the trapezoidal waveform data.
FIG. 10 is a block diagram of a remaster device according to a fifth embodiment to which a code information processing method, a code information processing device, and a method of recording code information on a recording medium according to the present invention are applied.
FIG. 11 is a block diagram of a remastering apparatus according to a sixth embodiment to which a code information processing method, a code information processing apparatus, and a method of recording code information on a recording medium according to the present invention are applied.
FIG. 12 is a block diagram of a sound processing apparatus for a CD player according to a seventh embodiment to which a code information processing method and a code information processing apparatus according to the present invention are applied.
FIG. 13 is a block diagram of an audio processing device for a DVD player according to an eighth embodiment to which the code information processing method and the code information processing device according to the present invention are applied.
FIG. 14 is a diagram showing a frequency band of audio data to which harmonics are added by the audio processing device for a DVD player according to the eighth embodiment.
FIG. 15 is a diagram for explaining each frequency band of an analog audio signal, audio data of a compact disc, and audio data of a digital video disc.
[Explanation of symbols]
2
10, 14 I / O port, 12 delay circuit, 13 adder, 22 delay circuit
23 comparison circuit, 26 selector, 24 peak-to-peak comparison output forming circuit
25: pattern detection circuit, 27: shift amount control table, 28: difference detection circuit
29: bit shifter, 30: addition / subtraction timing control circuit
40: sampling rate conversion circuit, 41: trapezoidal waveform generation circuit
42 high-pass filter, 44 low-pass filter, 50 D / A conversion circuit
65: changeover switch, 70: controller
Claims (29)
前記符号情報の極大サンプル点及び極小サンプル点を検出するステップと、
前記ステップで検出された極大サンプル点及び極小サンプル点からそれぞれ所定時間離れた前サンプル点及び後サンプル点を検出するステップと、
前記前サンプル点及び後サンプル点のレベルを設定するステップと、
それぞれ時間軸上で隣り合う極大サンプル点と極小サンプル点のうち、時間的に前の極大サンプル点又は極小サンプル点における前記後サンプル点と、時間的に後の極小サンプル点又は極大サンプル点における前記前サンプル点とを、線分で結ぶステップと、
前記ステップにより得られた線分から所定形状の波形情報を生成するステップと、
前記所定形状の波形情報から所定周波数帯域成分を抽出するステップと、
前記ステップにより抽出された所定周波数帯域成分を前記符号情報に付加するステップと
を有する符号情報処理方法。Comparing code information generated by sampling the waveform signal for each predetermined sample;
Detecting a maximum sample point and a minimum sample point of the code information;
Detecting a pre-sample point and a post-sample point separated by a predetermined time from the maximum sample point and the minimum sample point detected in the step,
Setting the levels of the pre-sample point and post-sample point;
Of the maximum sample point and the minimum sample point adjacent to each other on the time axis, the post-sample point at the maximum sample point or the minimum sample point in time, and the minimum sample point or the maximum sample point in time. Connecting the previous sample point with a line segment,
Generating waveform information of a predetermined shape from the line segment obtained in the step,
Extracting a predetermined frequency band component from the waveform information of the predetermined shape,
Adding a predetermined frequency band component extracted in the step to the code information.
前記符号情報の極大サンプル点及び極小サンプル点を検出する極大極小サンプル点検出手段と、
前記検出された極大サンプル点及び極小サンプル点からそれぞれ所定時間離れた前サンプル点及び後サンプル点を検出する前後サンプル点検出手段と、
前記前サンプル点及び後サンプル点のレベルを設定するレベル設定手段と、
それぞれ時間軸上で隣り合う極大サンプル点と極小サンプル点のうち、時間的に前の極大サンプル点又は極小サンプル点における前記後サンプル点と、時間的に後の極小サンプル点又は極大サンプル点における前記前サンプル点とを、線分で結ぶ線分演算手段と、
前記線分から所定形状の波形情報を生成する台形波形情報生成手段と、
前記所定形状の波形情報の所定周波数帯域成分を抽出する周波数成分抽出手段と、
前記抽出された所定周波数帯域成分を前記符号情報に付加する付加手段と
を有する符号情報処理装置。Comparing means for comparing code information generated by sampling the waveform signal for each predetermined sample;
A maximum and minimum sample point detecting means for detecting a maximum sample point and a minimum sample point of the code information,
Pre- and post-sample point detection means for detecting a pre-sample point and a post-sample point separated by a predetermined time from the detected maximum sample point and minimum sample point, respectively,
Level setting means for setting the levels of the preceding sample point and the subsequent sample point,
Of the maximum sample point and the minimum sample point adjacent to each other on the time axis, the post-sample point at the maximum sample point or the minimum sample point in time, and the minimum sample point or the maximum sample point in time. Line segment calculating means for connecting the previous sample point with a line segment;
Trapezoidal waveform information generating means for generating waveform information of a predetermined shape from the line segment,
Frequency component extraction means for extracting a predetermined frequency band component of the waveform information of the predetermined shape,
A code information processing apparatus having an adding unit for adding the extracted predetermined frequency band component to the code information.
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