JP3537079B2 - ポンプの入口減圧弁 - Google Patents

ポンプの入口減圧弁

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JP3537079B2
JP3537079B2 JP04344098A JP4344098A JP3537079B2 JP 3537079 B2 JP3537079 B2 JP 3537079B2 JP 04344098 A JP04344098 A JP 04344098A JP 4344098 A JP4344098 A JP 4344098A JP 3537079 B2 JP3537079 B2 JP 3537079B2
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憲司 横山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防用などのポン
プの入口に作用する圧力を減圧するポンプの入口減圧弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、消防用のポンプを用いた消火作業
において、火災現場が水源から遠い場合や高所にある場
合には、1台のポンプで送水するには高い圧力が必要と
なり、大型の原動機や耐圧性の高いポンプやホースが必
要となり、重量が重くなって取扱いが難しくなる。
【0003】これらの問題点を解消するには、一般的に
は複数のポンプを直列に接続して水源に近いポンプから
順次加圧して送水する方法がとられている。しかし、ポ
ンプを直列に接続して運転すると、上流側ポンプの入口
に作用した圧力がそのポンプで発生した圧力に加算さ
れ、この加算された圧力が下流側ポンプの入口に作用す
る。従って、接続するポンプの数が増えるに伴って下流
側ポンプの入口に作用する圧力が次第に大きくなる。
【0004】このため、上流側ポンプの圧力が下流側ポ
ンプの入口に作用している時、下流側ポンプを高い圧力
で運転したり、下流側ポンプの放水弁を閉じたり、また
は、消火作業者が放水ホースの先端の放水弁を閉じたり
すると、下流側ポンプのポンプ圧力は異常に上がり、ポ
ンプやホースを破損して消火作業ができなくなること
や、放水ホース先端で消火作業をしている消火作業者が
放水の反動力で振り回されてけがをしたりすることがあ
る。
【0005】従来は、このような不具合に対し、上流側
ポンプの入口に設けた弁を手動で操作して圧力を調節し
たり、この上流側ポンプを駆動する原動機の出力を手動
で操作していた。
【0006】また、特公平6−98197号公報に記載
されたように、中継水制御バルブをポンプの入口付近に
設け、ポンプの入口圧力を自動的に調節する方法も知ら
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】弁の操作や原動機の出
力調節を手動で行う方式では、操作の遅れや間違いが生
じて上述した事故が絶えない状況にある。まして、ポン
プ相互の距離や高低差がある条件下では情報伝達の困難
さが加わり、上記のような事故の頻度は倍加される。
【0008】また、特公平6−98197号公報に記載
されたような自動操作装置によれば、下流側ポンプが放
水しているときには入口圧力を自動的に調整できる。し
かし、上流側ポンプを駆動させたまま下流側ポンプや放
水ホース先端の放水弁を遮断して放水を停止した場合に
は、圧力調節弁の上流側にかかる圧力が上がり、圧力調
節弁を押し開くので、上流側ポンプの高い圧力が下流側
ポンプの入口に作用し、締め切り運転によりただでさえ
高圧になっている下流側ポンプの圧力がさらに高くな
り、ポンプやホースを破損するという重大な欠点があ
る。
【0009】そこで本発明は、複数台のポンプを直列に
接続した場合において、放水中及び下流側ポンプや放水
ホース先端の放水弁を遮断して放水を停止させたとき
に、上流側ポンプの圧力が下流側ポンプに作用すること
を防止し、下流側ポンプやホースに大きな圧力が作用し
て破損することや消火作業者が放水の反動力で振り回さ
れてけがをすることを防止でき、かつ、上流側ポンプの
運転中に下流側ポンプが燃料切れなどで停止した場合に
放水が中断されてしまうことを防止できるポンプの入口
減圧弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のポ
ンプの入口減圧弁は、内部に流路が形成されてポンプの
入口側に接続される減圧弁ケースと、この減圧弁ケース
内に設けられて流路の流軸方向に沿って摺動自在な可動
軸と、この可動軸の上流側端部に固定された第1受圧部
材と、前記減圧弁ケース内に位置固定されて前記第1受
圧部材を囲む内部壁と、この内部壁の内側において前記
第1受圧部材により仕切られた第1空間と第2空間と、
前記可動軸の下流側端部に固定された弁体と、前記流路
の内周面に形成されて前記可動軸が上流側へ所定位置ま
で摺動したときに前記弁体が着座する弁座と、前記可動
軸に固定されて前記弁座より上流側に位置する第2受圧
部材と、前記第1空間と大気中とを連通する第1連通路
と、前記第2空間と前記流路の前記弁座より下流側部分
とを連通する第2連通路と、この第2連通路の途中に設
けられて前記第2空間を前記流路における前記弁座の下
流側又は大気中に連通させる切替手段とを設けた。
【0011】従って、複数台のポンプを直列に接続し、
各下流側ポンプの入口側に入口減圧弁を設置し、第2空
間と流路における弁座の下流側とが連通するように切替
手段を切り替えて放水作業を行う。上流側ポンプから送
られた水は減圧弁ケース内の流路を通り、下流側ポンプ
の入口に流入し、流路における弁座の下流側部分の圧力
と第2空間との圧力とが同じになる。この第2空間の圧
力は、第1連通路を介して大気中に連通している第1空
間の圧力と等しくなるように自動調整されるので、上流
側ポンプの圧力が第1空間の圧力より高くなると、その
圧力が第2空間に作用して第1受圧部材と可動軸と弁体
とが上流側へ一体に摺動し、弁体と弁座との間の隙間が
小さくなり、下流側ポンプ側へ流れる水の量が少なくな
って下流側ポンプの入口に作用する圧力が第1空間の圧
力と同じ値になるまで下降する。
【0012】一方、下流側ポンプの入口側の圧力が第1
空間の圧力より低くなったときは、第1受圧部材と可動
軸と弁体とが一体に下流側へ摺動し、弁体と弁座との間
の隙間が大きくなり、下流側ポンプ側へ流れる水の量が
増えて下流側ポンプの入口に作用する圧力が第1空間の
圧力と同じ値になるまで上昇する。このようにして、入
口減圧弁を設けることにより、放水作業中に上流側ポン
プの圧力が変動しても、下流側ポンプの入口の圧力が第
1空間の圧力と同じに維持される。
【0013】また、上流側ポンプを駆動させたまま下流
側ポンプや放水ホース先端の放水弁を閉じて放水を停止
したときは、上流側ポンプからの圧力が弁体と第2受圧
部材とに作用して相殺され、この上流側ポンプからの圧
力によっては第1受圧部材と可動軸と弁体とは摺動しな
い。一方、放水を停止したとき、下流側ポンプの高圧部
から洩れた第1空間の圧力より高い圧力が弁座の下流側
部分に作用し、その圧力が第2連通路を介して第2空間
に作用し、第1受圧部材と可動軸と弁体とが上流側に一
体に摺動して弁体が弁座に着座する。従って、上流側ポ
ンプを駆動させたまま下流側ポンプや放水ホース先端の
放水弁を閉じて放水を停止したときには、上流側ポンプ
の圧力が下流側ポンプや放水ホース先端などに作用せ
ず、下流側ポンプや放水ホース先端などで異常に高い圧
力が作用することがない。
【0014】上流側ポンプの運転中に下流側ポンプが燃
料切れなどにより停止した場合は、切替手段を切り替え
て第2空間を大気中に連通させる。すると、第1空間と
第2空間とに大気圧が作用し、この入口減圧弁は減圧弁
としての機能が解除され、弁体には開く方向に水圧が作
用するので、入口減圧弁を取り付けたポンプが燃料切れ
などにより停止した場合でも、その入口減圧弁を取り外
すために放水作業を中断することなく、放水作業を続行
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図3は、水源1から離れた火災現場に
放水するために3台のポンプ(第1ポンプ2,第2ポン
プ3、第3ポンプ4)を直列に接続した状態である。第
1ポンプ2の入口側には吸水管5が接続され、第1ポン
プ2の吐出側と第2ポンプ3の入口側との間には中継ホ
ース6が接続され、第2ポンプ3の吐出側と第3ポンプ
4の入口側との間には中継ホース7が接続され、第3ポ
ンプ4の吐出側には放水ホース8が接続されている。前
記各ポンプ2〜4の吐出側にはそれぞれ開閉調節自在な
放水弁2a,3a,4aが設けられ、前記放水ホース8
の先端部にも放水弁9が設けられている。
【0016】前記第2ポンプ3の入口側には入口減圧弁
10が接続され、前記第3ポンプ4の入口側には入口減
圧弁11が接続されている。これらの入口減圧弁10,
11は同じ構造であり、一方の入口減圧弁10を例に挙
げてその構造を図1及び図2に基づいて説明する。入口
減圧弁10は、一端に流入口12が形成され、他端に流
出口13が形成され、流入口12と流出口13との間に
流路14が形成された減圧弁ケース15を有している。
この減圧弁ケース15は、それぞれ筒状形状をなす第1
ケース15aと第2ケース15bとを複数個のボルト1
6で連結することにより形成されている。第1ケース1
5aには、中継ホース6を接続するためのOリング17
とホース接続金具18とが取り付けられている。第2ケ
ース15bの内周面には、入口減圧弁10を第2ポンプ
3の入口に接続するためのネジ19が形成され、さら
に、この接続時に気密性を確保するためのガスケット2
0が取り付けられている。また、第2ケース15bの外
周部には、入口減圧弁10を第2ポンプ3の入口に接続
する際に操作するとともに携帯時の把手を兼用するハン
ドル15cが一体に形成されている。
【0017】前記減圧弁ケース15内には、流路14の
流軸方向に沿って摺動自在に可動軸である減圧弁軸21
が設けられている。この減圧弁軸21の上流側端部には
第1受圧部材である可撓性を有するダイヤフラム22の
内周側端部が固定され、ダイヤフラム22の外周側端部
は前記第1ケース15aと第2ケース15bとにより挾
持されている。また、前記減圧弁ケース15内には、前
記減圧弁軸21の上流側端部と前記ダイヤフラム22と
を囲む内部壁23が位置固定に設けられており、この内
部壁23内は、前記ダイヤフラム22によって第1空間
24と第2空間25とに仕切られている。
【0018】前記減圧弁軸21の下流側端部には弁体で
ある減圧弁体26が固定されている。前記第2ケース1
5bの内周面には前記減圧弁軸21が上流側へ所定位置
まで摺動したときに前記減圧弁体26が着座する弁座で
ある減圧弁座27が形成されている。前記減圧弁軸21
における前記減圧弁体26と前記ダイヤフラム22との
間には、前記減圧弁座27より上流側に位置する第2受
圧部材である受圧ピストン28が一体に形成されてい
る。この受圧ピストン28の径は、前記減圧弁座27と
同径に形成されている。また、前記内部壁23には案内
穴29が形成され、この案内穴29内に前記受圧ピスト
ン28の外周が摺動自在に嵌合されている。受圧ピスト
ン28の外周面にはOリング30が取り付けられてい
る。
【0019】前記第1空間24は、前記減圧弁ケース1
5に形成された第1連通路31により大気中に連通され
ている。前記第2空間25は、前記減圧弁ケース15に
形成された第2連通路32により前記流路14における
前記減圧弁座27より下流側部分に連通されている。
【0020】前記第2連通路32の途中には切替手段で
ある切替弁33が設けられている。この切替弁33に
は、内部にT字形の通路34を形成した弁体35が回動
自在及び所定位置で停止自在に設けられている。この切
替弁33を切り替え操作することにより、前記第2空間
25が流路14における前記減圧弁座27より下流側部
分に連通された状態(図1の状態)と、前記第2空間2
5が大気中に連通された状態(図2の状態)とに切り替
えられる。この切替弁33を切り替える構造は、手動方
式としてもよく、又は、ポンプ3の運転が停止したこと
を検知して自動的に切り替える方式としてもよく、又
は、それらの併用であってもよい。
【0021】このような構成において、図3に示すよう
に3台のポンプ2〜4を直列に接続し、各ポンプ2〜4
を駆動させるとともに放水弁2a〜4a,9を開くこと
により、水源1から吸い上げられた水が中継ホース6,
7と放水ホース8、及び、各ポンプ2〜4と入口減圧弁
10,11とを経て放水ホース8の先端部から放水され
る。
【0022】ここで、入口減圧弁10,11の作用につ
いて説明する。なお、入口減圧弁10,11の作用は同
じであるので、一方の入口減圧弁10の作用について説
明する。
【0023】まず、放水作業中における入口減圧弁10
の作用について説明する。なお、切替弁33を、図1に
示すように、第2空間25と流路14における減圧弁座
27より下流側部分とを連通した状態に切り替えてお
く。第1ポンプ2の駆動により水源から吸い上げられた
水は、入口減圧弁10の流路14を経て第2ポンプ3内
に流入する。このとき、第1ポンプ2の駆動により発生
した圧力が流路14と第2連通路32とを通って第2空
間25に作用する。ここで、第1空間24には大気圧が
作用しており、第1ポンプ2の駆動により発生した圧力
が大気圧より大きい場合には、減圧弁軸21がダイヤフ
ラム22と減圧弁体26と共に上流側へ摺動し、減圧弁
体26が減圧弁座27に近づく。そして、減圧弁体26
と減圧弁座27との間の隙間が小さくなって第2ポンプ
3側へ流れる水の量が減り、減圧弁座27の下流側に作
用する圧力が次第に下降し、この圧力が第1空間24に
作用している大気圧と同じになる位置まで減圧弁軸21
などが摺動すると、その位置で停止する。
【0024】一方、第1ポンプ2からの給水量低下など
により減圧弁座27の下流側や第2ポンプ3の入口側の
圧力が大気圧より低くなったときは、第2空間25の圧
力も大気圧より低くなるので、減圧弁軸21がダイヤフ
ラム22や減圧弁体26と共に下流側へ摺動し、減圧弁
体26と減圧弁座27との間の隙間が大きくなる。そし
て、減圧弁体26と減圧弁座27との間の隙間が大きく
なって第2ポンプ3側へ流れる水の量が増え、減圧弁座
27の下流側や第2ポンプ3の入口に作用する圧力が次
第に上昇し、この圧力が第1空間24に作用している大
気圧と同じになる位置まで減圧弁軸21などが上流側へ
摺動し、同じになった位置で停止する。このようにし
て、第2ポンプ3の入口側に入口減圧弁10を設けるこ
とにより、放水作業中に第1ポンプ2の圧力が変動して
も、第2ポンプ3の入口の圧力を大気圧と同じに維持す
ることができる。
【0025】第3ポンプ4においても、その入口には入
口減圧弁11が接続されているため、第3ポンプ4の入
口の圧力を大気圧と同じに維持することができる。従っ
て、図3に示したように複数のポンプ2,3,4を直列
に接続して放水作業を行っても、各下流側ポンプ3,4
の入口の圧力を大気圧と同じに維持することができ、下
流側ポンプ3,4に作用する圧力が異常に高くなるとい
うことを防止でき、消火作業者が放水の反動力で振り回
されてけがをするということを防止できる。放水ホース
8の先端部からは、第3ポンプ4で加圧された水が高圧
状態で放水される。
【0026】つぎに、放水作業中に第2ポンプ3の放水
弁3aを閉じた場合における入口減圧弁10の作用につ
いて説明する。第1ポンプ2の圧力は入口減圧弁10内
に入り、減圧弁体26を下流側へ押して減圧弁座27と
の間の隙間を大きくするように作用するが、この圧力は
受圧ピストン28を上流側へ押して減圧弁体26と減圧
弁座27との隙間を小さくする向きにも作用する。従っ
て、両方の力が相殺されてゼロになり、入口減圧弁10
に作用する第1ポンプ2からの圧力は無視できるように
なる。
【0027】一方、放水弁3aを閉じたまま第2ポンプ
3の駆動を続行すると、第2ポンプ3内の高圧部から第
2ポンプ3の入口側へ大気圧より高い圧力が洩れ、第2
ポンプ3の入口側や減圧弁座27の下流側、さらには、
第2連通路32で連通された第2空間25の圧力が大気
圧より高くなる。そして、この圧力の作用により減圧弁
体26が減圧弁軸21やダイヤフラム22と共に上流側
へ摺動して減圧弁座27に着座し、流路14が遮断され
る。このため、第1ポンプ2の圧力は第2ポンプ3の入
口に作用しなくなり、この第2ポンプ3に異常に高い圧
力が作用して第2ポンプ3が破損するということが防止
される。
【0028】放水作業中に放水ホース8先端の放水弁9
を閉じて放水を停止したときにも、上流側のポンプ2,
3の圧力が下流側のポンプ3,4や放水ホース8先端な
どに作用せず、下流側のポンプ3,4や放水ホース8先
端などに異常に高い圧力が作用してポンプ3,4や放水
ホース8が破損するということが防止される。
【0029】図3に示すように複数のポンプ2,3,4
を直列に接続して放水作業を行っているとき、その入口
に入口減圧弁10を取り付けている第2ポンプ3が燃料
切れなどにより停止する場合がある。このような場合に
は、そのまま放置すると、停止したポンプ3の入口圧力
が、第2連通路32を通り第2空間25に作用するの
で、減圧弁10が閉じて放水を遮断する。そこで、切替
弁33を図2に示すように切り替え、第2空間25と大
気中とを連通させる。
【0030】すると、ダイヤフラム22を挾んだ第1空
間24と第2空間25とに大気圧が作用し、入口減圧弁
10は減圧弁としての機能が解除されるので、減圧弁軸
21や減圧弁体26が自由状態になり、上流側のポンプ
2からの水圧に押されて開く方向に移動する。従って、
入口減圧弁10を取り付けた第2ポンプ3が燃料切れな
どにより停止した場合には、入口減圧弁10が送水を遮
断するということが起こらず、この第2ポンプ3及び入
口減圧弁10が存在しない場合と同じ状態で放水できる
ので、入口減圧弁10を取り外すために放水作業を中断
する必要がなく、放水作業を続行できる。
【0031】ここで、入口減圧弁10,11の構成部品
は、全て流路14内に直線的に配置されているので、入
口減圧弁10,11内を流れる水の流軸も直線的にな
り、流路抵抗が少なくなって効率的な送水ができる。
【0032】また、入口減圧弁10,11は中継ホース
6,7やポンプ3,4に対して簡単に着脱できるので、
各ポンプ2〜4を直列に接続せずに単独で使用する場合
には、入口減圧弁10,11を簡単に取外すことができ
る。
【0033】なお、本実施の形態では、第1受圧部材と
してダイヤフラム22を用い、第2受圧部材として受圧
ピストン28を用いた場合を例に挙げて説明したが、こ
れらの受圧部材はダイヤフラムと受圧ピストンとのいず
れでもよく、さらには、他の構造の受圧部材であっても
よい。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、直列に接
続したポンプの下流側ポンプの入口側に入口減圧弁を設
けることにより、放水中及び下流側ポンプや放水ホース
先端の放水弁を遮断して放水を停止させたときに、上流
側ポンプの圧力が下流側ポンプに作用することを防止
し、下流側ポンプや放水ホースに大きな圧力が作用して
破損することや消火作業者が放水の反動力で振り回され
てけがをすることを防止できる。さらに、上流側ポンプ
の運転中に下流側ポンプが燃料切れなどで停止した場合
には、入口減圧弁に設けた切替手段を切り替えて第2空
間を大気中に連通させることにより、この入口減圧弁の
機能を解除することができ、従って、入口減圧弁を取り
付けたポンプが燃料切れなどにより停止した場合でも、
そのポンプに取り付けられている入口減圧弁を取り外す
ために放水作業を中断する必要がなく、放水作業を続行
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す縦断正面図であ
る。
【図2】切替弁を切り替えて第2空間を大気中に連通さ
せた状態を示す縦断正面図である。
【図3】消火作業時における複数台のポンプの直列接続
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3,4 ポンプ 14 流路 15 減圧弁ケース 21 可動軸 22 第1受圧部材 23 内部壁 24 第1空間 25 第2空間 26 弁体 27 弁座 28 第2受圧部材 31 第1連通路 32 第2連通路 33 切替手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流路が形成されてポンプの入口側
    に接続される減圧弁ケースと、この減圧弁ケース内に設
    けられて流路の流軸方向に沿って摺動自在な可動軸と、
    この可動軸の上流側端部に固定された第1受圧部材と、
    前記減圧弁ケース内に位置固定されて前記第1受圧部材
    を囲む内部壁と、この内部壁の内側において前記第1受
    圧部材により仕切られた第1空間と第2空間と、前記可
    動軸の下流側端部に固定された弁体と、前記流路の内周
    面に形成されて前記可動軸が上流側へ所定位置まで摺動
    したときに前記弁体が着座する弁座と、前記可動軸に固
    定されて前記弁座より上流側に位置する第2受圧部材
    と、前記第1空間と大気中とを連通する第1連通路と、
    前記第2空間と前記流路の前記弁座より下流側部分とを
    連通する第2連通路と、この第2連通路の途中に設けら
    れて前記第2空間を前記流路における前記弁座の下流側
    又は大気中に連通させる切替手段とを設けたことを特徴
    とするポンプの入口減圧弁。
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