JP3529933B2 - 輻輳判定装置 - Google Patents

輻輳判定装置

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JP3529933B2 JP05771896A JP5771896A JP3529933B2 JP 3529933 B2 JP3529933 B2 JP 3529933B2 JP 05771896 A JP05771896 A JP 05771896A JP 5771896 A JP5771896 A JP 5771896A JP 3529933 B2 JP3529933 B2 JP 3529933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ蓄積バッフ
ァの輻輳制御における輻輳判定装置に関し、特にパケッ
ト通信、ATM通信におけるスイッチノードの輻輳を判
定する輻輳判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】セルと呼ばれる固定長のパケットを予め
設定されているVC(Virtual Connection)にそって伝
送、変換するATM通信は、パケット通信の中でも高速
データ通信の実現手段として注目されている。特に、近
年、端末にてデータをセルとして送受信するためのAT
M NIC(Network Interface Card)や、セルを交換
するATMスイッチが次々と実用化され、また公衆網で
セルリレーサービスが開始されるなど、その重要性はま
すます確かなものとなっている。
【0003】このようなATM通信において、ABR
(Available Bit Rate)と呼ばれるサービスが新たに提
案されている。ABRサービスは端末が網からの輻輳情
報に応じてセルを出力するレート(帯域)を時々刻々と
変化させ網の帯域資源を有効に利用するサービスであ
る。
【0004】図2は、ABRサービスを行うATM通信
網の構成図である。同図に示すように、通信網の要素は
送信端末1と、スイッチ3と、受信端末7からなる。各
スイッチ3は、入力されたセルを一時的に蓄積する蓄積
部4と、輻輳情報(Cong)6を決定する輻輳判定部
5を備えている。
【0005】このようなABRサービスでは、スイッチ
3が入力されたセルのヘッダに存在するEFCI(Expl
icit Forward Congestion Indication)をセットするこ
とによって受信端末7へ輻輳情報を伝送する。受信端末
7はそれをRM(Resource Management )セルと呼ばれ
るセルのCI(Congestion Indication )ビットにのせ
て送信端末1へ通知する。またスイッチ3がRMセルの
CIビットを直接セットすることにより輻輳情報を通知
する方法も認められている。送信端末1は輻輳であると
通知された場合はレート(帯域)を小さくし、輻輳でな
いと通知された場合はレート(帯域)を大きくする。
【0006】上記した従来のスイッチ3の輻輳判定部5
における輻輳判定方法は、しきい値を予め設定してお
き、このしきい値とセルの蓄積部4の蓄積データ(セ
ル)量とを比較してしきい値を越えていたら輻輳とし、
しきい値以下であったら非輻輳としていた。
【0007】図12はセルの蓄積部4の蓄積データ(セ
ル)量の変化を示す図である。輻輳状態から非輻輳状態
へ、または非輻輳状態から輻輳状態へと、輻輳情報が変
化してから送信端末7がレートを変更するまでに遅延時
間が存在する。従ってスイッチ3で観測される蓄積デー
タ量はある振幅を持って振動する。
【0008】図13にしきい値の設定が小さ過ぎた場合
の蓄積データ(セル)量の変化を示す。図12と異なり
蓄積データ量がゼロになっている時間が生じている。こ
の時間はセルが到着しなければ出力するセルがない状態
であり、網が有効に利用されないことを示す。これを蓄
積部4がアンダフローしている状態と呼ぶ。
【0009】図14にしきい値の設定が大き過ぎた場合
の蓄積データ(セル)量の変化を示す。この場合は蓄積
部4がアンダフローしていないため網は有効に利用され
ている。しかし蓄積データ量が必要以上に大きいことか
ら、蓄積部4のバッファの使用量が大きいことと、セル
がスイッチを通過する遅延時間が大きいという欠点があ
る。
【0010】以上の様にしきい値は図12の様に適切に
設定することが望ましい。つまり蓄積部4がアンダフロ
ーしないように、かつできるだけしきい値が小さくなる
設定が良い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の輻輳判定装置においては、蓄積データ量の振幅
は種々の要因で決定されるために予め計算で求めること
が困難であった。たとえ求めることができたとしてもこ
の振幅は蓄積部を通過するVCの数や輻輳情報の遅延時
間などの影響を受けて変化することから固定的なしきい
値を用いていたのでは対応できなかった。不適当なしき
い値が設定されていると、網の使用効率が悪くなった
り、バッファの使用量が不必要に大きくなったり、遅延
時間が大きくなったりするという問題点があった。
【0012】本発明の輻輳判定装置はこのような課題に
着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、蓄積データ量の振幅に応じて動的にしきい値を変更
することによって、網の使用効率を高めるとともに、バ
ッファの使用量や伝送遅延時間を小さくすることができ
る輻輳判定装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る輻輳判定装置は、入力されたデ
ータを一時的に蓄積する一時蓄積部と、この一時蓄積部
に蓄積された蓄積データ量としきい値とを比較し、この
比較結果に基づいて、前記一時蓄積部の輻輳状態の変化
を検出する輻輳状態検出手段と、この輻輳状態検出手段
によって輻輳状態の変化が検出されたときに前記一時蓄
積部に蓄積されている蓄積データ量を記憶値として記憶
する記憶手段と、この記憶手段に記憶された記憶値と、
記一時記憶部に蓄積された蓄積データ量との差に基づ
いて、前記しきい値を変更するしきい値変更手段とを具
備する。
【0014】また、第2の発明に係る輻輳判定装置は、
第1の発明に係る輻輳判定装置において、前記記憶手段
は、前記輻輳状態検出手段が非輻輳状態から輻輳状態へ
の変化を検出したときに、前記一時蓄積部に蓄積されて
いる蓄積データ量を記憶値として記憶する。
【0015】また、第3の発明に係る輻輳判定装置は、
第1の発明に係る輻輳判定装置において、前記記憶手段
は、前記輻輳状態検出手段が輻輳状態から非輻輳状態へ
の変化を検出したときに、前記一時蓄積部に蓄積されて
いる蓄積データ量を記憶値として記憶する。
【0016】また、第4の発明に係る輻輳判定装置は、
第1の発明に係る輻輳判定装置において、前記しきい値
変更手段は、前記記憶手段に記憶された記憶値と、前記
一時蓄積部に蓄積された蓄積データ量との差が輻輳状態
において最大になったときの値に基づいて、前記しきい
値を変更する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】上記したことを要約すると、本発明では、
非輻輳状態から輻輳状態へ変化した時点、もしくは輻輳
状態から非輻輳状態へ変化した時点の蓄積データ量を記
憶し、蓄積データ量と記憶値との差に基づいてしきい値
を変更するようにしたので、網の使用効率を高めること
ができ、かつ、バッファの使用量や伝送遅延時間をも小
さくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて詳細に説明する。まず、本実施形態に係るしき
い値変更動作の概要を説明する。図1(a)は蓄積デー
タ量(ATM通信の場合は蓄積セル数)Qlen及びし
きい値thが時間の経過に従って変化する様子を示す図
である。輻輳情報Cong6は1で輻輳状態、0で非輻
輳状態を表す。
【0022】同図において、時刻t1でQlenがth
を越えると非輻輳状態から輻輳状態に変化する(Con
g6が0から1へ変化する)。Qlenはしばらくは増
加するが、輻輳状態であることを知らされた送信端末1
がレートを下げることにより時刻t2においてQlen
の増加はある値で止まる。そして、時刻t3にQlen
がthを下回ると輻輳状態から非輻輳状態に変化する
(Cong6が1から0に変化する)。その後、Qle
nはしばらく減少するが、非輻輳状態であることを知ら
された送信端末1がレートを上げることによりQlen
の減少は時刻t4にある値で止まる。
【0023】蓄積データ量の振幅を決定する大きな要因
はRTT(Round Trip Time :周回遅延時間)である。
RTTは、変化した輻輳情報がスイッチ3によって受信
端末7へ伝送され、受信端末7からその情報が送信端末
1へ伝送されて、送信端末1がレートを調整し、最後に
スイッチ3への入力レートが変化するまでの遅延時間で
ある。RTTが大きければ振幅は大きくなり、RTTが
小さければ振幅も小さくなる。
【0024】本実施形態のしきい値変更方法によると、
輻輳判定部(輻輳状態検出手段)5はまず、非輻輳状態
から輻輳状態へ変化する時刻t1においてQlenをQ
len0として記憶する。この記憶する値はしきい値t
hとほぼ等しいため、しきい値thを記憶してもよい。
次に輻輳判定部5は、時刻t1からQlenが最大値を
とったかどうかをモニタする。時刻t2においてQle
nが最大値をとったことを検出すると、しきい値thを
Qlen−Qlen0に応じた値に変更する。しきい値
thは次にQlenが最大値をとりしきい値thが変更
されるまでその値を保持する。しきい値変更のアルゴリ
ズムは、例えば蓄積部4からデータを出力する時に実行
するが、蓄積部4へデータが入力された時に実行しても
よい。輻輳判定は輻輳情報を外部へ出力するたびに行な
う。
【0025】上記したしきい値変更方法はQlen−Q
len0の最大値xと、th−Qlenの最大値zに相
関がある場合に特に有効である。すなわち、一般には、
xが大きくなるのはRTTが大きいときであり、これに
よってzも必然的に大きくなることから上記した方法は
有効に作用するといえる。
【0026】本実施形態では図1(b)に示すように、
th,thH,thLの3つのしきい値を用いており、
thH−thL=delta,th−thL=dthの
関係を保っている。thは送信端末1へ通知する輻輳状
態を判定するためのしきい値であり、thHとthLは
しきい値変更に使用するしきい値である。
【0027】図3に、本実施形態で使用する設定パラメ
タを示す。deltaはthHとthLの差を設定する
パラメタであり、dthはthとthLの差を設定する
パラメタである。
【0028】図4に、本実施形態で使用する記憶情報を
示す。Cong6は受信端末1に通知する輻輳情報であ
る。1で輻輳、0で非輻輳を表すこととする。SCはし
きい値変更に使用する輻輳情報である。thLはしきい
値、Qlen0は記憶された蓄積データ量、xは蓄積デ
ータ量増加分(Qlen−Qlen0)の最大値であ
る。また、初期値を図4に示すように設定する。
【0029】図5に、本実施形態でthLを決定するた
めに使用する関数f(x)の一例を示す。この関数f
(x)はパラメタa,b,c,d,fmax,gmi
n,MAXにより関数の形を決定する。a,b,fma
xは蓄積部4がアンダフローしないようにするための条
件に関わるパラメータであり、c,d,gmin,MA
Xは蓄積データ量Qlenが上限設定値であるMAXを
越えないようにしきい値を制御するための条件に関わる
パラメータである。f(x)の詳細については後述す
る。
【0030】図6は本実施形態に係る輻輳制御方法の全
体フローチャートの一例である。この例では、まず輻輳
かどうかを判定(s1)し、次にしきい値を変更(s
2)するアルゴリズムを実行する。
【0031】s1における輻輳判定の手順の一例を図7
に示す。図7は送信端末1へ転送する輻輳情報Cong
の判定フローチャートである。Qlenと比較するしき
い値はthを用いるが、まずこの値をthL+dthに
より求める(s3)。次にQlenがthより大きいか
どうかを比較し(s4)、大きければ輻輳(s5)、そ
うでなければ非輻輳(s6)と判定する。
【0032】なお、本発明はこの判定方法の詳細に関わ
らず有効に作用する。例えば例示した判定ではしきい値
を一つしか設けなかったが、後述する図9の様に2つの
しきい値を設けて送信端末1へ転送する輻輳情報を判定
しても良い。またしきい値変更用の輻輳情報であるSC
をそのまま送信端末1へ転送する構成でも良い。
【0033】図8は図6のs1におけるしきい値(th
L)変更のアルゴリズムの手順を示すフローチャートで
ある。まず、しきい値変更用の輻輳情報SCと蓄積デー
タ量増加分の最大値xを一時変数に退避する(s7)。
次にSCを変更する(s8)。この変更処理については
図9を参照して後述する。
【0034】次に、SCが1(輻輳状態)かどうかを判
定(s9)し、そうでないならしきい値変更を中止す
る。SCが1なら次に、変更前のSCが1かどうかを判
定する(s10)。変更前のSCが1でなく変更後のS
Cが1であるということは、非輻輳状態から輻輳状態に
変化したことを示す。このとき、QlenをQlen0
に記憶する(s11)。またxを退避した一時変数ol
dxの値をゼロに初期化する(s12)。
【0035】SCが1の場合のその後の処理は、Qle
n−Qlen0を新しいxとして計算し(s13)、一
つ前のxと比較して大きな値を新たなxとして記憶する
(s14)。この動作によりxはQlen−Qlen0
の最大値を保持する。次にXFの計算を行なう(s1
5)。XFはxが最大値をとり、これ以上増加しないと
予測できる場合に1になるフラグである。XFの計算処
理については図10を参照して後述する。次のステップ
s16でXFが1か否かを判断する。もしXFが1な
ら、つまりxが最大値をとったと予測できる場合はth
Lをf(x)により計算して変更する(s17)。以上
でしきい値変更の処理を終了する。
【0036】図9は上記したSCの変更処理の一例であ
る。上記したようにSCは、しきい値変更用の輻輳情報
である。現実世界におけるQlenの変化は、その到着
過程の影響を受け小さな雑音が重畳されていることが多
い。このため、Qlenを単一のしきい値と比較すると
SCはその雑音の影響を受ける。例えばQlenがある
しきい値に近付くとその近辺で輻輳になったり非輻輳に
なったりする動作を短い周期で繰り返す可能性がある。
これを避けるため雑音の大きさよりも大きな幅を持つ二
つのしきい値thHとthLを用いる。
【0037】まず、thHをthL+deltaによっ
て求める(s18)。QlenをthHと比較(s1
9)し、大きければSCを1にセット(s21)する。
また、s19がNoの場合はQlenをthLと比較
(s20)して、小さければSCをゼロにセット(s2
2)する。また、thH≧Qlen>thLならばSC
を変更しない。このアルゴリズムは良く知られておりS
Cの雑音からの影響を排除できる。この他に安定した輻
輳情報を得る方法として、Qlenの変化を平滑化しこ
れをしきい値と比較する方法が知られている。平滑化し
たQlenをQlenAとすると、QlenA:=Ql
enA+m(Qlen−QlenA)としてQlenA
を更新する。mは平滑化の係数で例えばm=0.25で
ある。このように計算したQlenAとしきい値とを比
較してSCを変更してもよい。
【0038】図10は上記したXF計算の一例である。
上記したようにXFはxが最大値をとり、これ以上増加
しないと予測できる場合に1になるフラグである。この
例ではQlenが減少しはじめたことを検知すること
で、xが最大値をとったと判定する。Qlenの最大値
はQlen0+xで計算することができるため、雑音の
マージンを考えたQlen0+x−deltaとQle
nとを比較(s23)してXFの値を決定する。すなわ
ち、Qlenの方が小さい場合はXF=1(s24)と
し、Qlenの方が大きい場合はXF=0(s25)と
する。
【0039】図11に、x(=Qlen−Qlen0の
最大値)としきい値の関係を計算する関数f(x)の一
例を示す。関数を決定する条件には大きく分けて3つあ
る。1つ目は蓄積部4がアンダフローしないようにしき
い値の下限を決定すること、2つ目は蓄積データ量が大
きくなり、ある値MAXを越えてしまうことを防止する
ためしきい値の上限を決定すること、3つ目は蓄積デー
タ量をなるべく小さくするため小さなしきい値を選択す
ることである。
【0040】蓄積データ量がしきい値を越えて増加する
量の最大値xとしきい値より小さくなり減少する最小値
zとが、例えばz=axの関係だったとする。このと
き、アンダフローしないためにはしきい値yが、y>a
xであればよい。実際にはマージンをとって、y>ax
+bとすればさらにアンダフローしないようにすること
ができる。また、しきい値の上限をfmaxとして定め
ておくことによりしきい値が大きくなり過ぎないように
することができる。
【0041】一方、蓄積データ量がMAXを越えないよ
うにするためには、y<MAX−xであればよい。xが
thHからの増加分であり、thHとthLとの差がd
eltaであることに注意し、マージンを考慮してy<
MAX−cx−d−deltaとすればよい。cは通常
は1で十分であるが、cを調整することによりxに比例
したマージンをとることができる。また、しきい値の下
限をgminと定めておくことによりしきい値が小さく
なり過ぎないようにすることができる。
【0042】y>ax+bの条件とy<MAX−cx−
d−deltaの2つの条件を同時に満たすことが可能
なxの範囲では、f(x)の値は蓄積データ量をなるべ
く小さくするために、f(x)=ax+bとすればよ
い。両方の条件を同時に満たせないxの範囲では要求条
件により決定する。もしアンダフローしてもかまわない
からバッファ溢れを防止したいという要求条件があれ
ば、y<MAX−cx−d−deltaの条件を優先さ
せ、f(x)=MAX−cx−d−deltaとすれば
よい。
【0043】以上述べたことをまとめると、 f(x)=min(min(ax+b,fmax),max(MAX-cx-d-delta,gmin)) となる。
【0044】このf(x)は一例であり他の関数でも本
発明は有効に作用する。例えばアンダフローの条件を無
視することにして、xが小さい場合には固定しきい値を
用いxが大きな場合にMAXを越えないようにしきい値
を変更するf(x)は、 f(x)=min(b,max(MAX-cx-d-delta,gmin)) となる。
【0045】なお、本発明は、出力ポート毎に計数した
蓄積セル数に基づく輻輳判定に適用できる。また、VC
毎に計数した蓄積セル数に基づく輻輳判定やサービスク
ラス毎に計数した蓄積セル数に基づく輻輳判定にも適用
することも可能である。例えば出力ポート毎およびVC
毎の輻輳判定を同時に行ない、その結果の論理和を端末
に輻輳情報として通知してもよい。
【0046】上記した実施形態では蓄積データ量を記憶
するタイミングとして非輻輳状態から輻輳状態へ変化し
たことを例に説明したが、輻輳状態から非輻輳状態へ変
化したことをきっかけにして蓄積データ量を記憶し、記
憶値と蓄積データ量との差をしきい値を決定する情報と
しても良い。記憶値Qlen0と蓄積データ量Qlen
の差の輻輳状態における最大値をv=Qlen0−Ql
enとすると、アンダフローしないしきい値yの条件
は、y>ev+fである。マージンを考えなければe=
1,f=0でよいが、eとfを適当に選ぶことにより、
アンダフローによる網利用率の低減をより抑えることが
できる。
【0047】また、上記した実施形態で説明したしきい
値変更方法はf(x)で計算した値を直接しきい値に設
定したが、過去のしきい値の変動を考慮してしきい値を
決定しても良い。例えば現在のしきい値をthAとする
と、新しいしきい値を、thA:=thA+m(f
(x)−thA)として更新しても良い。mは平滑化の
係数で例えばm=0.25である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、非
輻輳状態から輻輳状態へ変化した時点もしくは輻輳状態
から非輻輳状態へ変化した時点の蓄積データ量を記憶
し、蓄積データ量と記憶値の差に基づいてしきい値を変
更するようにしたので、網の使用効率を高めることがで
き、かつ、バッファの使用量や伝送遅延時間をも小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るしきい値変更動作の概要を説
明するための図である。
【図2】輻輳判定装置を備えたスイッチで構成されるパ
ケット網を示す図である。
【図3】本実施形態で用いられる設定パラメタの一例を
示す図である。
【図4】本実施形態で用いられる記憶情報の一例を示す
図である。
【図5】本実施形態で用いられる関数の一例を示す図で
ある。
【図6】本実施形態に係る輻輳判定方法の全体フローチ
ャートである。
【図7】本実施形態に係る輻輳判定方法の輻輳状態判定
フローチャートである。
【図8】本実施形態に係る輻輳判定方法のしきい値変更
フローチャートである。
【図9】本実施形態おいて、輻輳情報の変更処理を示す
フローチャートである。
【図10】本実施形態において、xが最大値をとったか
どうかを判定するフローチャートである。
【図11】本実施形態において、しきい値変更における
Qlen−Qlen0としきい値との関係の一例を示す
図である。
【図12】固定しきい値で輻輳を判定する従来の輻輳判
定方法を説明するための図である。
【図13】固定しきい値で輻輳を判定する従来の輻輳判
定方法において、しきい値が小さ過ぎる場合の問題点を
説明するための図である。
【図14】固定しきい値で輻輳を判定する従来の輻輳判
定方法において、しきい値が大き過ぎる場合の問題点を
説明するための図である。
【符号の説明】
1…送信端末、2…輻輳判定装置、3…スイッチ、4…
蓄積部、5…輻輳判定部、6…輻輳情報、7…受信端
末。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデータを一時的に蓄積する一
    時蓄積部と、 この一時蓄積部に蓄積された蓄積データ量としきい値と
    を比較し、この比較結果に基づいて、前記一時蓄積部の
    輻輳状態の変化を検出する輻輳状態検出手段と、 この輻輳状態検出手段によって輻輳状態の変化が検出さ
    れたときに前記一時蓄積部に蓄積されている蓄積データ
    量を記憶値として記憶する記憶手段と、 この記憶手段に記憶された記憶値と、前記一時記憶部に
    蓄積された蓄積データ量との差に基づいて、前記しきい
    値を変更するしきい値変更手段と、 を具備することを特徴とする輻輳判定装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記輻輳状態検出手段
    が非輻輳状態から輻輳状態への変化を検出したときに、
    前記一時蓄積部に蓄積されている蓄積データ量を記憶値
    として記憶することを特徴とする請求項1記載の輻輳判
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、前記輻輳状態検出手段
    が輻輳状態から非輻輳状態への変化を検出したときに、
    前記一時蓄積部に蓄積されている蓄積データ量を記憶値
    として記憶することを特徴とする請求項1記載の輻輳判
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記しきい値変更手段は、前記記憶手段
    に記憶された記憶値と、前記一時記憶部に蓄積された蓄
    積データ量との差が輻輳状態において最大になったとき
    の値に基づいて、前記しきい値を変更することを特徴と
    する請求項1記載の輻輳判定装置。
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