JP3529671B2 - パターン形成方法およびこれを用いた半導体装置 - Google Patents

パターン形成方法およびこれを用いた半導体装置

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JP3529671B2
JP3529671B2 JP14928599A JP14928599A JP3529671B2 JP 3529671 B2 JP3529671 B2 JP 3529671B2 JP 14928599 A JP14928599 A JP 14928599A JP 14928599 A JP14928599 A JP 14928599A JP 3529671 B2 JP3529671 B2 JP 3529671B2
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鋼児 浅川
聡 斎藤
敦子 山下
寛人 三沢
透 後河内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に用いられるパターン形成方法およびこれを用いた半
導体装置に係り、特に、紫外光もしくは電子ビーム(E
B)露光によって、ポジ型の化学増幅型レジストに断面
が上部が狭いオーバーハング形状をした微細パターンを
形成するパターン形成方法およびこれを用いた半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsを始めとする化合物半導体デバ
イスでは、ショットキー逆方向耐圧を大きくするために
リセス幅を大きくとるワイドリセス構造、および雑音指
数(NF)を小さくするために短ゲート長化が要求され
ている。
【0003】これらの要求を満足する方法として、従来
は、リセスエッチング用のエッチングマスクとなるレジ
ストのパターニングおよびゲート電極形成用のエッチン
グマスクとなるレジストのパターニングに際して、それ
ぞれ電子ビーム露光を行っている。
【0004】このストレート型ゲート電極の形成方法を
以下に説明する。
【0005】まず、表層部にバッファ・エピタキシャル
層、二次電子供給用エピタキシャル層、キャップ・エピ
ビタキシャル層が順次形成された化合物半導体基板上
に、ポジ型の第1の電子ビームレジストを塗布し、べー
キングを行う。次に、レジストに対してリセスエッチン
グ工程用のエッチングマスクとなるパターンを形成する
ための第1回目の電子ビーム露光を行う。現像、水洗、
乾操を行い、レジストに断面が逆テーパ形状をした開口
部を形成する。
【0006】続いて、リセスエッチングを行うことによ
り、基板表面の一部に溝を形成する。
【0007】第1の電子ビームレジストを除去した後、
リフトオフ用の第2の電子ビームレジストを塗布し、ベ
ーキングを行う。次に、このレジストに対してゲー卜電
極形成用のエッチングマスクとなるパターンを形成する
ための第2回目の電子ビーム露光を行う。現像、水洗、
乾燥を行い、レジストに断面が逆テーパ形状をした開口
部を形成する。
【0008】次に、基板上全面にゲート電極用の金属配
線層を堆積する。この金属配線層のうちで前記開口部の
底面に堆積されている部分を残し、第2の電子ビームレ
ジストおよびその上の不要な金属配線層をリフトオフ法
により除去する。開口部の底面に堆積されている部分の
金属配線層がゲート電極となる。
【0009】このように、電子ビーム露光によるレジス
トのバターニングをリセスエッチング工程とゲート電極
形成工程との2回に分けて行っているので、スループッ
トが非常に悪くなってしまう。また、2回の電子ビーム
露光による合わせずれにより、リセス溝とゲート電極と
の位置合わせを正確に制御することが難しい。
【0010】一方、T型ゲート電極を形成する際のエッ
チングマスクとなるようなレジストパターンを形成する
従来の方法を以下に説明する。
【0011】化合物半導体基板上にポジ型の第1の電子
ビームレジストを塗布し、ベーキングを行う。このレジ
ストに対して、電子ビームによる露光を行う。電子ビー
ム露光後のレジストを現像し、その一部に超微細な開口
部を形成する。
【0012】この開口部を通して、リン酸系の液を用い
てリセスエッチングを行い、基板表面に溝を形成する。
【0013】次に、基板上全面にT型ゲート電極下部形
成用の比較的高融点を持つ第1の金属配線層を推積す
る。
【0014】さらに、その上にノボラック系のポジ型の
第2の電子ビームレジストを塗布し、べ−キングを行っ
た後、電子ビームによる露光を行う。電子ビーム露光後
の第2の電子ビームレジストを現像し、その一部に逆テ
ーパ形状を有する比較的大きな開口部を形成する。
【0015】次に、基板上全面にT型ゲート電極上部形
成用の第2の金属配線層を堆積する。第2の金属配線層
のうちで開口部の底面に堆積されている部分を残し、第
2の電子ビームレジストおよびその上の不要な金属配線
層をリフトオフ法により除去する。底面に堆積されてい
る部分の金属配線層がT型ゲート電極の上部となる。
【0016】続いて、第1の金属配線層の露出部に対し
てリアクティブイオンエッチング(RIE)法等のドラ
イエッチング法によりエッチオフし、さらに、前記第1
のレジストをリフトオフする。第1の金属配線層の残っ
た部分がT型ゲート電極の下部となる。
【0017】このように、T型ゲート電極形成用のエッ
チングマスクとなるレジストパターンを形成する時に、
T型ゲート電極下部形成用の電子ビームレジストに超微
細な開口部を形成する工程およびT型ゲート電極上部形
成用の電子ビームレジストに比較的大きな開口部を形成
する工程の2回に分けてそれぞれ電子ビームによる露光
を行っているので、スループットが悪くなる。また、T
型ゲート電極上部形成用の電子ビームレジストのパター
ン、すなわち上部レジストパターンを形成する際に、T
型ゲート電極下部形成用の電子ビームレジストのパター
ン、すなわち下部パターンに合わせる必要があり、この
パターン合わせの精度に応じて、T型ゲート電極の上部
と下部とのずれが生じてしまう。また、下部レジストパ
ターンの形成後、上部レジストパターン形成のための電
子ビームから下部レジストパターンを保護するために、
2層のレジスト間にストッパー層を挟む必要がある。こ
れに伴い、下部レジストのアウトガス対策が必要とな
り、プロセスが複雑になるおそれがある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ストレート型ゲート電極の形成方法は、ワイドリセス構
造および短ゲート長パターンを形成するために、断面が
逆テーパ形状をした微細なレジストパターンを形成しよ
うとすると、2回の電子ビーム露光を必要とするので、
スループットが非常に悪くなり2回の電子ビーム露光に
よる合わせずれにより、リセス溝とゲート電極との位置
合わせを正確に制御することができないなどの問題があ
った。
【0019】また、従来のT型ゲート電極の形成方法
は、T型ゲート電極形成用のエッチングマスクとなるレ
ジストパターンを形成する時に、2回の電子ビーム露光
を必要とするのでスループットが非常に悪くなり、2回
の電子ビーム露光による合わせずれによりT型ゲート電
極の上部と下部とのずれが生じてしまうなどの問題があ
った。
【0020】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、断面が逆テーパ形状をした微細なレジストパ
ターンを1回のUV光による露光もしくは電子ビームに
よる描画で形成し得るパターン形成方法およびこれを用
いた半導体装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は請求項1の発明として、 (a)化合物半導体基板の一主面上にポジ型の化学増幅
形レジスト膜を形成する工程と、 (b)前記レジスト膜に150nm〜500nmのUV
光で露光、および/もしくは電子線で描画によってパタ
ーン露光を行う工程と、 (c)前記レジスト膜を現像することにより開口部が底
部に比較して大きな逆テーパー形状のパターンを形成す
る工程と、(d)前記パターンを形成することにより露出した部分
の前記基板を、下記組成を有するエッチング液を用いて
ウェットエッチングする工程と、 過酸化水素水の濃度(重量%)=(リセスエッチングの
深さ(nm))/(エッチング時間(秒)×ρ)…
(1) (但式(1)において、ρは1000〜4000の範囲
である。) 燐酸の濃度(重量%)=χ×過酸化水素水の濃度(重量
%)…(2) (但し式(2)において、χは3以下である。) (e)前記レジスト膜を形成した側の前記基板の上面に
金属を堆積する工程と、 (f)前記レジスト膜上部に堆積した金属を前記レジス
トごと剥離する工程とを備えたことを特徴とするパター
ン形成方法を提供する。上記(d)工程において、過酸
化水素水は過酸化水素が35重量%含有される水溶液の
ことであり、一般に工業用に市販されている濃度のもの
である。本発明では、過酸化水素水はこの定義である
が、例えば過酸化水素が30%の水溶液を用いるとき
は、35/30で換算してなんら差し障りはない。ま
た、過酸化水素とあるものは、水を含まない過酸化水素
の分子や過酸化水素の作用そのものを示している。
【0022】また、請求項2の発明として、前記化合物
半導体基板がGaAs基板である請求項1記載のパター
ン形成方法を提供し、請求項3の発明として、前記
(e)工程によって前記基板上に堆積された金属がゲー
ト電極として用いられる請求項1、2記載のパターン形
成方法を提供する。
【0023】
【0024】これに加えて本発明は請求項の発明とし
て、前記(b)工程の後、(g)前記基板を塩基性雰囲
気にさらす工程を備えた請求項1〜3記載のパターン形
成方法を提供する。
【0025】最後に本発明は請求項5の発明として、請
求項1〜4記載のパターン形成方法を用いたことを特徴
とする半導体装置を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0027】本発明のパターン形成方法は、化合物半導
体基板上にポジ型の化学増幅型レジストを塗布してべ−
キングを行う工程と、このレジストに紫外線露光もしく
は電子ビームによる描画を行う工程と、レジストの露光
部に化学反応を起こすために露光後ベーキング(PE
B)を施す工程と、PEBを施したレジストをアルカリ
水溶液によって現像した後に水洗および乾燥を行う工程
と、レジスト表面に難溶化層を形成しつつ前記レジスト
の一部に逆テーパ形状を有する開口部を形成する工程と
を具備している。
【0028】本発明におけるポジ型の化学増幅型レジス
トは、ベース樹脂、光酸発生剤、酸脱離する溶解抑止基
および/または溶解抑止剤からなり、必要に応じて塩基
などの添加剤を含有する組成物である。
【0029】例えば、ポジ型の化学増幅型レジストで
は、光、紫外光、電子線、X線などの照射により光酸発
生剤が光反応をおこし酸が発生する。この発生した酸
は、露光後ベーキングにより酸触媒としてレジスト中を
動きまわり、多数の溶解抑止剤および溶解抑止基を分解
する。1つの酸触媒が多数の溶解抑止剤および溶解抑止
基を分解するため、高感度化が可能となる。この後、現
像液によりレジスト膜の露光部分が選択的に溶解・除去
されてポジ型のパターンが形成される。
【0030】レジストのベース樹脂としては、フェノー
ルノボラック、ナフトールノボラックなどのノボラック
樹脂、ポリイソボルネン、ポリノルボルネン、ポリシク
ロヘキセン、ポリシクロペンテン、ポリシクロヘプテ
ン、ポリシクロオクテンなどの主鎖脂環ポリマーおよび
これらが水酸基、カルボキシル基、カルボニル基で置換
されたもの、α−メチルスチレン、ポリスチレン、ポリ
ヒドロキシスチレン(PHS)、ポリビニルナフタレ
ン、ポリヒドロキシビニルナフタレンなどのフェノール
樹脂、メチルメタクリレート、α−クロロメタクリレー
ト、シアノメタクリレート、トリフルオロメチルメタク
リレート、トリメチルシリルメタクリレート、トリメチ
ルシリルα−クロロメタクリレート、トリメチルメチル
シリルα−クロロメタクリレート、グリシジルメクリレ
ート、イソボルニルメタクリレート、メンチルメタクリ
レート、ノルボルニルメタクリレート、アダマンチルメ
タクリレート、アリルメタクリレート、ナフトールメタ
クリレートなどのポリメタクリル酸エステル類、メチル
アクリレート、α−クロロアクリレート、シアノアクリ
レート、トリフルオロメチルアクリレート、トリメチル
シリルアクリレート、トリメチルシリルα−クロロアク
リレート、トリメチルメチルシリルα−クロロアクリレ
ート、グリシジルアリレート、イソボルニルアクリレー
ト、メンチルアクリレート、ノルボルニルアクリレー
ト、アダマンチルアクリレート、アリルアクリレート、
ナフトールアクリレートなどのポリアクリル酸エステ
ル、無水マレイン酸、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
イミドなどが挙げられる。
【0031】これらの樹脂は単独で用いてもよく、また
数種を共重合させても良い。
【0032】ベース樹脂のポリスチレン換算重量平均分
子量(Mw)は、レジスト組成物の所望の特性に応じて
変わるが、好ましくは2,000〜100,000、さ
らに好ましくは5,000〜60,000である。Mw
が2,000未満では製膜性が悪化する傾向があり、M
wが100,000を超えると現像性、解像度等が悪化
する傾向がある。また、樹脂の分子量の分散度Mw/M
n は好ましくは1.0〜5.0、より好ましくは1.
0〜3.0、さらに好ましくは1.0〜1.4である。
また、これらの樹脂は通常ラジカル重合法で重合される
が、リビングアニオン重合、リビングカチオン重合を用
いて重合させると分散度が小さくなるため、より好まし
い。
【0033】以下、分子量の分散度で表される分子量分
布について詳細に説明する。
【0034】分子量分布が大きい樹脂を用いると、レジ
ストの基板に接する部分が裾を引いた様な構造を呈する
ことがある。また、レジストとして用いている樹脂の分
子量を低分子量化させると解像性が向上することが分か
っているが、分子量を小さくし過ぎるとレジストとして
の強度などに問題がでてくると予想される。また、分子
量の分布も大きな要因になっていることも分かってい
る。ここで分子量の分布があったときに、どのような溶
解挙動をとるか理論的に検討してみる。
【0035】まず、樹脂の溶解を予想するには、混合の
自由エネルギーを考えなければならない。高分子系と溶
液の混合の自由エネルギーΔG/RTは下記式(3)
のように予想される。 ΔG/RT=(1/N)φlnφ+(1−φ)ln(1−φ)+χφ(1−φ ) …(3) (但し式(3)において、Nは重合度、φは樹脂の分
率、χは樹脂と現像液に相互作用パラメーターであ
る。)式(3)中、N∝分子量であり、φは現像液中で
あるためかなり小さいφ<0.01である。
【0036】式(3)より、χの大きさが大きいほど樹
脂の現像液に対する溶解性がなくなることが分かる。レ
ジストでは熱力学的には、このχが露光、PEBのプロ
セス間によって引き起こされた化学変化によって小さく
なるため、現像液にとけやすくなる。
【0037】このとき、分子量が違うとNが変わるた
め、式(3)の第1項が変化する。具体的には分子量が
大きくなると、第1項が小さくなり、第1項は常に負で
あるため、系の混合の自由エネルギーΔGは大きくな
る。ΔGは0より大きいと溶解しなくなるため、高分
子成分は溶解せず、低分子成分のみ溶解することが予想
される。
【0038】式(3)においては、ポリマーを単一系と
して考えたが、ポリマーを2種類以上のコポリマーと考
えると、式(3)と同様の考え方ができ、ポリマー内で
の自由エネルギーを下記式(4)のように考えることが
できる。 ΔG/RT=(1/N)φlnφ+(1/N)φlnφ+χ12 φφ …(4) (但し式(4)において、φは、成分1の体積分率で
ある。)またモノマー1,2の各成分間の相互作用パラ
メーターχ12と溶解度パラメーターの関係は下記式
(5)のようにあらわせる。 χ12=(v/RT)|δ−δ …(5) (但し式(5)において、vはモル体積、δはコポ
リマー中のモノマー成分1の溶解度パラメーターであ
る。) 一般に化学増幅型レジストは、2種類以上のモノマー成
分をコポリマーにして用いている。溶解度パラメーター
は、一般に非極性のものは小さく、極性の高いものは大
きい。例えば、化学増幅型レジストでよく用いられるP
HSは10cal0.5/cm1.5程度であり、これ
をt−ブチル基で保護したものは8.5cal0.5
cm1.5くらいの値を示す。
【0039】式(4)にこの溶解度パラメーターを当て
はめてみると、分子量が異なると保護されている部分と
保護されてない部分の組成比が全く同じあっても(式
(4)において、N:Nの比は同じであるが、N
+Nが異なる場合)、系の自由エネルギーが異なるこ
とがわかる。これはすなわち、現像液に対する溶解性が
異なることを示している。分子量分布が広いということ
は、違う自由エネルギーのものを沢山包括しているとい
うことであり、分子量分布を小さくした方が系が安定す
ることがわかる。
【0040】このような結果、分子量分布が広い樹脂で
は、レジストの不均一な溶解が起こる可能性が高い。不
均一な溶解のため基板に近い部分は基板からの影響を受
けやすく、特に高分子成分が解けにくくなる。これは、
溶解抑止基の分解率が同じでもこのため、分子量分布が
広いと相対的に分子量の大きいものを多く含んでいるこ
とになり、溶解しにくい部分が出てくる。このため、基
板に近い部分が取り残され、裾のような形状を呈する。
これを防止するには分子量分布の狭い狭分散の樹脂が望
まれる。具体的にはMw/Mnが1.4以下であること
が望ましい。1.4より大きいと、ポリマー中で溶解し
にくい部分が出てきてしない好ましくない。このよう分
子量分布の狭い狭分散の樹脂は、例えばリビングアニオ
ン重合、リビングカチオン重合によって作ることができ
る。
【0041】続いて溶解抑止基に関して説明する。ベー
ス樹脂に導入することが可能な酸で脱離する溶解抑止基
(保護基)としては、t−ブチル基、t−ブトキシカル
ボニル基、アセチル基、1−メトキシエチル基、1−エ
トキシエチル基、1−ブトキシエチル基、1−ペントキ
シエチル基、テトラヒドロピラニル基、メチルテトラヒ
ドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、メチルテト
ラヒドロフラニル基、カルボブトキシメチル基、カルボ
ブトキシエチル基、カルボブトキシプロピル基、トリア
ルキルシリル基等を挙げることができる。これらのう
ち、t−ブチル基、t−ブトキシカルボニル基、1−エ
トキシエチル基、1−ブトキシエチル基、テトラヒドロ
ピラニル基、メチルテトラヒドロピラニル基、テトラヒ
ドロフラニル基およびメチルテトラヒドロフラニル基が
好ましい。
【0042】樹脂中への酸の作用により容易に脱離する
保護基の導入率(酸の作用により保護基を脱離してアル
カリ可溶性となる樹脂中の酸性官能基と保護された酸性
官能基との合計数に対する保護された酸性官能基の数の
割合)は、保護基やアルカリ可溶性樹脂の種類により一
概には規定できないが、通常15〜100モル%、さら
に好ましくは20〜100モル%である。
【0043】また本発明に用いられる光酸発生剤として
は、トリフェニルスルホニウムトリフレート、トリフェ
ニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート、トリ
フェニルスルホニウムナフタレンスルホネート、ジフェ
ニルヨードニウムトリフレート、ジフェニルヨードニウ
ムピレンスルホネート、ジフェニルヨードニウムドデシ
ルベンゼンスルホネート、ビス(4−tert−ブチル
フェニル)ヨードニウムトリフレート、ビス(4−te
rt−ブチルフェニル)ヨードニウムドデシルベンゼン
スルホネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)
ヨードニウムナフタレンスルホネート、ビス(4−te
rt−ブチルフェニル)ヨードニウムへキサフルオロア
ンチモネート、(ヒドロキシフェニル)ベンゼンメチル
スルホニウムトルエンスルホネート、1−(ナフチルア
セトメチル)チオラニウムトリフレート、シクロへキシ
ルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウムト
リフレート、ジシクロへキシル(2−オキソシクロヘキ
シル)スルホニウムトリフレート、ジメチル(2−オキ
ソシクロへキシル)スルホニウムトリフレート、S−
(トリフルオロメチル)ジベンゾチオフェニウムトリフ
ルオロメタンスルホン酸、Se−(トリフルオロメチル
ジベンゾチオフェニウムトリフルオロメタンスルホン
酸、I−ジベンゾチオフェニウムトリフルオロメタンス
ルホン酸等のヨードニウム塩、スルホニウム塩、ホスホ
ニウム塩、ジアゾニウム塩、ピリジニウム塩等のオニウ
ム塩、1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル
クロリド、2,3,4,4−テトラヒドロベンゾフェノ
ンの1、2一ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エ
ステル、1,1,1−トリス(4一ヒドロキシフェニ
ル)エタンの1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル等の1,3−ジケト−2−ジアゾ化合
物、ジアゾベンゾキノン化合物、ジアゾナフトキノン化
合物等のジアゾケトン化合物、1,1−ビス(4−クロ
ロフェニル)−2,2,2−トリクロロエタン、フェニ
ル−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン、ナフ
チル−ビス−(トリクロロメチル)−S−トリアジン等
のハロアルキル基含有炭化水素化合物、ハロアルキル基
含有へテロ環状化合物等のハロゲン含有化合物、4−ト
リスフェナシルスルホン、メシチルフェナシルスルホ
ン、ビス(フェニルスルホニル)メタン等のβ一ケトス
ルホン、βスルホニルスルホン等のスルホン化合物を挙
げることが出来る。
【0044】本発明で用いる感光性組成物は、単独でも
酸分解を生じてレジストを形成し得るが、さらに高感度
化のためにアルカリ現像液に対する溶解抑止能を有する
酸分解性基が導入された化合物を、溶解抑止剤として配
合してもかまわない。本発明で用いられる溶解抑止剤と
しては、アルカリ溶液に対する充分な溶解抑止能を有す
るとともに、酸による分解後の生成物がアルカリ溶液中
で−(C=O)OH、−S(=O)−OH、−S(=
O)−OHまたは−OHを生じ得る酸分解性基を有す
る化合物が例示される。
【0045】こうした化合物は、例えばビスフェノール
A、ビスフェノールF,トリ(ヒドロキシフェニル)メ
タン、フェノールフタレイン、クレゾールフタレイン、
チモールフタレイン、カテコール、ピロガロール、ナフ
トール、ビスナフトールA、ビスナフトールF、安息香
酸誘導体などの低分子芳香族系化合物やコレート、ステ
ロイド頻、テルペノイド斎導体、糖類などの低分子脂肪
族アルコール類に酸分解性基を導入することで得ること
ができる。
【0046】具体的には、フェノール性化合物をt−ブ
トキシカルボニルエーテル、テトラヒドロピラニルエー
テル、3−ブロモテトラヒドロピラニルエーテル、1−
メトキシシクロヘキシルエーテル、4−メトキシテトラ
ヒドロピラニルエーテル、1,4−ジオキサン−2−イ
ルエーテル、テトラヒドロフラニルエーテル、2,3,
3a,4,5,6,7,7a−オクタヒドロ−7,8,
8−トリメチル−4,7−メタノベンゾフラン−2−イ
ルエーテル、t−ブチルエーテル、トリメチルシリルエ
ーテル、トリエチルシリルエーテル、トリイソプロピル
シリルエーテル、ジメチルイソプロピルシリルエーテ
ル、ジエチルイソプロピルシリルエーテル、ジメチルセ
キシルシリルエーテル、t−ブチルジメチルシリルエー
テルなどに変性した化合物、メルドラム酸誘導体などが
挙げられる。これらのうちでは、フェノール性化合物の
水酸基をt−プトキシカルポニル基、t−プトキシカル
ポニルメチル基、トリメチルシリル基、t−ブチルジメ
チルシリル基、あるいはテトラヒドロピラニル基などで
保護した化合物;ナフタルデヒドにメルドラム酸を付加
してなる化合物;脂環式構造を有するカルボニル化合物
にメルドラム環を付加してなる化合物などが好ましい。
【0047】さらに本発明に用いられる溶解抑止剤は、
多価カルポン酸のイソプロピルエステル、テトラヒドロ
ピラニルエステル、テトラヒドロフラニルエステル、メ
トキシエトキシメチルエステル、2−トリメチルシリル
エトキシメチルエステル、t−ブチルエステル、トリメ
チルシリルエステル、トリエチルシリルエステル、t−
ブチルジメチルシリルエステル、イソプロピルジメチル
シリルエステル、ジ−t−ブチルメチルシリルエステ
ル、オキサゾール、2−アルキル−1,3−オキサゾリ
ン、4−アルキル−5−オキソ−1,3−オキサゾリ
ン、5−アルキル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン
などであってもよい。
【0048】また以下の化1〜化7に示す化合物を用い
ることもできる。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】 また、塩基としては次に示すような含窒素化合物を用い
ることができる。具体的には、メチルアミン、ジメチル
アミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、n−プロピルアミン、ジ−n
−プロピルアミン、トリ−n−プロピルアミン、イソプ
ロピルアミン、n−ブチルアミン、ジ−n−ブチルアミ
ン、トリ−n−ブチルアミン、イソブチルアミン、n−
ブチルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチ
ルアミン、シクロヘキシルアミン、ジ−n−ブチルアミ
ン、トリ−n−ブチルアミン、ベンジルアミン、α−フ
ェニルエチルアミン、β−フェニルエチルアミン、エチ
レンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、アニリン、メチルアニリン、ジメチルアニ
リン、N−メチルアニリン、N,N−ジメチルアニリ
ン、ジフェニルアミン、トリフェニルアミン、o−トル
イジン、m−トルイジン、o−アニシジン、m−アニシ
ジン、p−アニシジン、o−クロルアニリン、m−クロ
ルアニリン、p−クロルアニリン、o−ブロムアニリ
ン、m−ブロムアニリン、p−ブロムアニリン、o−ニ
トロアニリン、m−ニトロアニリン、p−ニトロアニリ
ン、2,4−ジニトロアニリン、2,4,6−トリニト
ロアニリン、o−フェニレンジアミン、ベンジジン、p
−アミノ安息香酸、スルファニル酸、スファニルアミ
ド、ピリジン、ベンジルピリジン、トリメチルピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、4―フェニルピリジ
ン、3−フェニルピリジン、2−フェニルピリジン、ピ
ペリジン、ピペラジン、尿素、キノリン、メチルキノリ
ン、メトキシキノリン、イソキノリン、ピラゾール、ピ
ラゾロン、イミダゾール、メチルイミダゾール、トリフ
ェニルイミダゾール、ベンゾイミダゾール、ニコチンア
ミド、2−ベンゾイミダゾリノン、ピリダジン、ピリミ
ジン、トリアゾール、ニトロン、ベンゾトリアゾール、
プリン、オキサゾール、インドール、インダゾール、ジ
アミノジフェニルスルホン、1,3−ビス(γ−アミノ
プロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサ
ン、ピリジニウム塩等が挙げられる。
【0049】これらの含窒素化合物のうちではピリジン
化合物が好ましく、(1)炭素原子と水素原子とで構成
された有機基、またはアルコキシ基が1つ以上置換され
たピリジン化合物、(2)置換または非置換の2つ以上
のピリジン環が、直接あるいは、炭素原子と水素原子と
で構成された2価の有機基を介して間接に結合すること
により形成されたピリジン化合物、および(3)ピリジ
ン環を側さに有する重合体等が挙げられる。
【0050】含窒素塩基性化合物の配合量は、前記成分
酸発生剤の配合量から計算されるモル数に対して、2モ
ル%以上60モル%以下の範囲が好ましく、5モル%以
上50モル%以下の範囲がより好ましい。
【0051】本発明で用いる感光性組成物は以上のよう
な成分に加えて、必要に応じ各種添加剤等をさらに含有
することができる。使用に際しては、例えば固形分濃度
が5〜50重量%になるように溶剤に溶解した後、通
常、例えば孔径0.2μm程度のフィルターで濾過する
ことによってレジスト溶液として調製される。
【0052】溶液の調製に使用される溶剤としては、例
えばエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチ
ルエーテル、2−メトキシエチルアセテート、2ーエト
キシエチルアセテート、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロ
ピルエーテルアセテート、トルエン、キシレン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、2−へプタノ
ン、3−へプタノン、4−へプタノン、シクロへキサノ
ン、2−ヒドロキシプロピオン酸メチル、2−ヒドロキ
シプロピオン酸エチル、2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢
酸エチル、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸メチル、3
−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−メトキ
シブチルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチル
ブチレート、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト酢酸メチ
ル、アセト酢酸エチル、3−メトキシプロピオン酸メチ
ル、3−エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチ
ル、ピルビン酸エチル、N−メチルピロリドン、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド等が挙げられる。
【0053】さらに前記溶剤は、必要に応じて、ペンジ
ルエチルエーテル、ジへキシルエーテル、ジエチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、アセトニルアセトン、イソホロン、
カプロン酸、カプリル酸、1−オクタノール、1−ノナ
ノール、ベンジルアルコール、酢酸ペンジル、安息香酸
エチル、蓚酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−ブチ
ロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、フェニル
セロソルプアセテート等の高沸点溶剤と併用することも
できる。これらの溶剤は、単独でまたは2種以上を混合
して使用される。
【0054】次に、図面を参照しつつ本発明の感光性組
成物を用いたレジストパターンの形成方法について説明
する。図1は本発明によるパターン形成方法の製造工程
概略断面図である。
【0055】まず、図1(a)に示すように溶媒に溶解
された感光性組成物を、回転塗布法またはディッピング
法によってGaAs基板1上に塗布した後、200℃以
下、より好ましくは70〜120℃で乾燥してレジスト
膜2を形成する。GaAs以外では、AlGaAsなど
のIII−V族化合物半導体ウェハ、II−VI族化合
物半導体ウェハ等を使用してもよい。また、シリコンウ
ェハ、表面に各種の絶縁膜や電極、配線が形成されたシ
リコンウェハ、ブランクマスク、クロムまたは酸化クロ
ム蒸着マスク、アルミ蒸着基板、IBPSGコート基
板、PSGコート基板、SOGコート基板、カーボン膜
スパッタ基板等を用いることもできる。
【0056】次いで、所定のマスクパターンを介して前
記レジスト膜に化学放射線を照射しパターン露光を行
う。このパターン露光に用いられる光源としては、ここ
で化学放射線としては、例えば、低圧水銀ランプのi
線、h線、g線、キセノンランプ光、KrFやArFや
等のエキシマレーザー光のような深紫外線などの各
種紫外線、X線、電子線、ガンマ線、中性子線、イオン
ビーム等が使用され得るが、 i線、 g線の低圧水銀ラ
ンプ光、KrF、ArFのエキシマレーザーを用いた露
光に、本発明の感光性組成物の効果が最も発揮される。
化学放射線の波長は150nm〜500nmの範囲であ
ることが望ましい。
【0057】続いて、パターン露光後のレジスト膜を、
熱板上やオーブン中での加熱あるいは赤外線照射などに
より、約50〜180℃、好ましくは約60〜120℃
で熱処理(ベーク)を適宜施す。ベークによって、レジ
スト膜の露光部では、露光により発生した酸が触媒とし
て働き、酸により分解する置換基を有する化合物と反応
する。当概温度が50℃未満であると、光酸発生剤によ
り生じた酸を、酸により分解する置換基を有する化合物
と十分に反応できない恐れがあり、180℃を超える
と、レジスト膜の露光部分および未露光部分にわたっ
て、過度の分解や硬化が発生する恐れがある。
【0058】こうして、酸により分解する置換基を有す
る化合物は、その置換基が分解してアルカリ可溶性の化
合物に変化する。なお、場合によっては、室温において
も十分な長期間放置することにより、前記の露光後ベー
クと同様の効果が得られることがある。
【0059】次いで、ベーク後のレジスト膜をアルカリ
現像液を用いて浸漬法、スプレー法にしたがって現像処
理することで、レジスト膜の露光部を選択的に溶解除去
し、図1(b)に示すような所望のパターン3を得る。
パターン3は、開口部が底部に比較して大きな逆テーパ
形状となる。
【0060】ここで、現像液として用いるアルカリ溶液
としては、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモ
ニア水等の水溶液のような無機アルカリ水溶液、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液、トリメチルヒ
ドロキシエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液などの
有機アルカリ水溶液、エチルアミン、ジ−n−プロピル
アミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、ジ
メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、ピロ
ール、ピペリジン、コリンなどの水溶液、これらにアル
コール類、界面活性剤を添加したものを挙げることがで
きる。現像処理後の基板およびレジスト膜(レジストパ
ターン)に対しては、水等を用いてリンス処理を施し、
さらに乾燥させる。
【0061】なお、上述したような工程以外の他の工程
が付加されていても何等差し支えない。例えば、レジス
ト膜の下地として平坦化形成工程、レジスト膜と基板や
下地との密着性向上のための前処理工程、基板からの反
射光を防ぎ良好なレジストパターンを得るための、反射
防止膜を施す工程、レジスト膜の現像後に現像駅を水で
除去するリンス工程、ドライエッチング前の再照射工程
等を適宜施すことができる。
【0062】本発明で用いる感光性組成物は、アルカリ
溶解性が極めて良好であるので、これをもちいたレジス
トパターンにはクラックや表面あれが生じることなく、
パターンが倒壊することもない。しかも、高い再現性を
もって逆テーパー形状のパターンを形成することができ
る。得られるパターンは、極めて解像性が良好であり、
例えば、KrF露光により解像したレジストパターンを
エッチングマスクとしたドライエッチングで、露出した
基板等に0.25μm程度の微細なパターンを忠実に転
写することができる。
【0063】化学増幅型レジストは、一般に雰囲気の影
響を受けやすく、表面難溶化層が形成され、レジストに
断面が逆テーパ形状をした微細パターンを形成すること
が可能である。しかしさらに露光後、塩基性雰囲気に積
極的に晒す工程を加えることで、より大きな逆テーパ形
状をした微細パターンを形成することが可能である。
【0064】このとき、暴露する塩基性雰囲気として
は、アンモニア、N−メチルピロリドン、ヘキサメチル
ジシラザン、テトラメチルヒドロキシアンモニウム、メ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチ
ルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、n−プ
ロピルアミン、ジ−n−プロピルアミン、トリ−n−プ
ロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、ジ−n−ブチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、
イソブチルアミン、n−ブチルアミン、sec−ブチル
アミン、tert−ブチルアミン、シクロヘキシルアミ
ン、ジ−n−ブチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、
ベンジルアミン、α−フェニルエチルアミン、β−フェ
ニルエチルアミン、エチレンジアミン、テトラメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、アニリン、メチル
アニリン、ジメチルアニリン、N−メチルアニリン、
N,N−ジメチルアニリン、ジフェニルアミン、トリフ
ェニルアミン、o−トルイジン、m−トルイジン、o−
アニシジン、m−アニシジン、p−アニシジン、o−ク
ロルアニリン、m−クロルアニリン、p−クロルアニリ
ン、o−ブロムアニリン、m−ブロムアニリン、p−ブ
ロムアニリン、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリ
ン、p−ニトロアニリン、2,4−ジニトロアニリン、
2,4,6−トリニトロアニリン、o−フェニレンジア
ミン、ベンジジン、p−アミノ安息香酸、スルファニル
酸、スファニルアミド、ピリジン、ベンジルピリジン、
トリメチルピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、4
―フェニルピリジン、3−フェニルピリジン、2−フェ
ニルピリジン、ピペリジン、ピペラジン、尿素、キノリ
ン、メチルキノリン、メトキシキノリン、イソキノリ
ン、ピラゾール、ピラゾロン、イミダゾール、メチルイ
ミダゾール、トリフェニルイミダゾール、ベンゾイミダ
ゾール、ニコチンアミド、2−ベンゾイミダゾリノン、
ピリダジン、ピリミジン、トリアゾール、ニトロン、ベ
ンゾトリアゾール、プリン、オキサゾール、インドー
ル、インダゾール、ジアミノジフェニルスルホン、1,
3−ビス(γ−アミノプロピル)−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン、ピリジニウム塩等の蒸気など
が挙げられる。
【0065】また、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモ
ニア水等の水溶液のような無機アルカリ水溶液、テトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液、トリメチルヒ
ドロキシエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液などの
有機アルカリ水溶液、エチルアミン、ジ−n−プロピル
アミン、トリエチルアミン、メチルジエチルアミン、ジ
メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、ピロ
ール、ピペリジン、コリンなどの水溶液などのアルカリ
現像液の蒸気でも良い。
【0066】このようにして、ゲー卜電極形成用のエッ
チングマスクとなるレジストの断面が逆テーパ形状をし
たパターン3を形成する。
【0067】次に、上記開口部を通して、リン酸系の液
を用いてリセスエッチングを行い、図1(c)に示すよ
うに基板表面に溝4を形成する。このときのリセスエッ
チングでも、以下に述べるようにエッチング液の組成と
エッチング時間により、エッチング後の側壁角を制御で
きる。
【0068】本発明者等はエッチング液の異方性エッチ
ングの観点から、エッチング液のしみ込みについて,エ
ッチング液の組成との関係を調べた。
【0069】まず、レジストで一部を覆ったGaAs基
板を燐酸と過酸化水素水の組成を振ったエッチング液に
対し、一定時間浸漬しベタ膜の垂直方向のエッチングレ
ートを調べた。この結果、基板表面に対し垂直方向への
エッチング速度は過酸化水素水の濃度に比例し,燐酸の
濃度には依存しないことがわかった。特に燐酸に対して
は、20wt%〜0.1wt%までの広い範囲でエッチ
ング速度が変化しなかった。エッチング速度は過酸化水
素、燐酸の濃度の両方に比例すると一般的にはいわれて
いるが、結晶面が違うためであろう。しかし、燐酸を全
く加えないとエッチングは進まないため、エッチングに
何らかの関与はしていると考えられる。
【0070】GaAs基板上にノボラック系レジストと
ポリヒドロキシスチレン(PHS)系レジストを塗布
し、i線により露光パターニングした後、燐酸過酸化水
素エッチング液でリセスエッチングをおこなった。Ga
As基板の表面は(100)面で、基板の1番目のオリ
フラと平行方向ニ劈開し、6μmのライン&スペースの
パターンエッジを走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し
た。
【0071】先の結果より、エッチング速度は過酸化水
素水の濃度に比例することが分かっているため、エッチ
ング時間は過酸化水素水の濃度に反比例する条件で行
い、エッチング深さが等しくなる条件でリセスエッチン
グをおこなった。
【0072】SEM像から測定したしみ込みの深さをプ
ロットしたものが図3、4である。図3は燐酸の濃度に
対するリセスエッチング時のしみ込み量を示しており、
また図4は過酸化水素水の濃度に対するリセスエッチン
グ時のしみ込み量を示している。白丸は、一般のデバイ
スに用いるリセスの深さ約100nmの時のしみ込み量
であり、黒丸は加速条件での実験であるリセスの深さ約
500nmの時のしみ込み量である。
【0073】図3、4より分かるように、ノボッラク系
レジスト、PHS系レジスト共、エッチングの深さに係
らず、燐酸の濃度が大きくなるほどしみ込みが大きくな
り、過酸化水素水の濃度が少ないほど大きくなる傾向が
みられた。
【0074】過酸化水素水の濃度に対しては、エッチン
グ時間を反比例させて深さ方向のエッチングを等しくし
ている。これを考慮し、深さ方向としみ込み方向の比が
エッチング液の組成が等しいと仮定して、エッチング時
間が等しい条件に換算すると、しみ込み方向のエッチン
グは過酸化水素水の濃度にほとんど影響してないことが
わかる。また、燐酸に対しては、燐酸が増えるとしみ込
みが大きくなるが、深さ方向はほとんど変わらない。
【0075】GaAsは、結晶面に対し異方性がある。
一般的なGaAsウエハーの表面である(100)の表
面はAsで覆われ、Asがダイマーを形成している。こ
れに対し、劈開面である(110)表面は、GaとAs
の表面原子列が交互に緩和している構造を形成してい
る。燐酸と過酸化水素水のエッチング液に対しても、安
定なAsダイマーを形成している(100)面に対し
て、不安定な軌道エネルギーを持つ(110)面の方
が、エッチング液に対して侵食されやすいと考えられ
る。実際にエッチング速度は、110>111B>10
0>111Aの順になっている。
【0076】しかし、(100)と(110)とのエッ
チング速度の比はエッチング液の組成によって大きく変
わる。いわゆる基板表面である(100)面は、表面に
Asがダイマーを形成して、エネルギー的に安定になっ
ている。Asのダイマーを酸化させることで、エッチン
グを進行させていると考えることができる。この過酸化
水素の酸化作用が深さ方向へのエッチング反応を律速と
考えられ、過酸化水素の濃度にほぼ比例してエッチング
が進むものと考えられる。
【0077】基板表面に垂直な面である(110)面に
対しては、(100)面のようなダイマーは形成されな
い。このため、過酸化水素の酸化作用なしに燐酸がエッ
チングされると考えると説明が付く。燐酸のみで(11
0)面を侵していくと考えられるため、しみ込み方向へ
の異方性エッチングが起こると考えられる。さらに、過
酸化水素は(100)面と同様(110)も侵食すると
考えられる。
【0078】ここで、エッチングについては等方性エッ
チングと異方性エッチングのモードがあると仮定する。
等方性エッチングの時は深さ方向のエッチングDと、
しみ込み方向のエッチングD//を仮定すると、等方性モ
ードの時は下記式(6)に示す D//= D …(6) であり、異方性モードの時は下記式(7)に示す D//≫ D …(7) である。
【0079】図2にリセスエッチング後のスキームを示
す。図2においてθはテーパー角である。
【0080】深さ方向のエッチングは燐酸の濃度に余り
影響されないことを実験的に確認している。よって燐酸
はしみ込み方向のエッチングD//しか作用しないと考え
られる。
【0081】ここでエッチング速度は解離した燐酸の濃
度に比例すると仮定する。燐酸の解離は下記数1の様に
進行する。
【数1】 (但し数1において、pK1,pK2,pK3は2.15,7.20,12.
35である。エッチングは解離した燐酸の濃度に比例する
と仮定し、解離した燐酸の濃度はプロトンとほぼ同等と
考える。) しみ込み方向のエッチングは主に燐酸によって進行し、
しみ込みの深さD//が解離した燐酸の濃度に比例すると
仮定する。しかし、燐酸のpK1は2.15と弱酸であり
解離度が低く、酸の発生量は燐酸の濃度に比例しない。
そのため燐酸の濃度が変化したときに、どのように酸濃
度が変わるか考える。燐酸のモル濃度をCH3PO4
するとモル濃度は下記式(8)に示すように表される。 CH3PO4=[H]+[HPO ] =([H]+[HPO ])/Ka+[HPO ] …(8) ここで、pK2とpK3はpK1に比べ十分大きいため、第2と
第3の解離は第1の解離に比べはるかに少なく無視でき
るとし、pKa≒pK1となると仮定する。よって、下記式
(9)が成立する。 Ka=10−pK1 …(9) pHが小さいとき、[OH]≒0であるから、下記式
(10)、式(11)が成立する。 [HPO ]=[H]−[OH]≒[H] …(10) CH3PO4=[H/Ka+[H] …(11) よって下記式(12)が成り立つ。 [H]={−Ka+(Ka+4KaCH3PO41/2}/2 =−0.00354+(0.0000125+0.00708CH3P O41/2 …(12) pK1 = 2.15を代入した。燐酸の分子量98から得られたモ
ル濃度CH3PO4を代入し、H+の濃度を求めることが
できる。図5に燐酸の濃度の平方根(CH3PO
1/2と、エッチング時のしみ込みの深さD//のプロッ
トを示す。燐酸の濃度が濃くなると、ややしみ込みが頭
打ちになる傾向があるが、ほぼ直線に乗っているといえ
る。式(12)で導かれているように、このプロットで
直線関係が得られことにより、染み込みの深さは、H+
濃度に比例すると実験的に証明された。
【0082】さらに、(CH3PO41/2を0に慨
挿した切片の大きさは、深さ方向のエッチング深さとほ
ぼ同等であることがわかった。つまり、染み込み方向へ
のエッチングは燐酸による異方性エッチングと過酸化水
素による当方性エッチングの単純な和であることを示し
ていて、下記式(13)に示すような D//=D+ D//(CH2O2≒0) …(13) の関係があると予想される。
【0083】これより、過酸化水素の濃度が一定のとき
のGaAsのしみ込みは、燐酸の濃度CH3PO4に対
し下記式(14)のような D//=D+α{−Ka+( Ka+ 4KaCH3PO41/2}/2 =D+α{−0.0000354+(0.0000125+0.0070 8CH3PO41/2} …(14) という関係があることがわかった。ここでαは温度で変
わる定数であり、exp(-E a/RT)の形で絶対温度Tに従う。
【0084】よって、しみ込みの深さは解離している燐
酸の濃度に比例し、しみ込み方向へのエッチング、つま
りGaAsの異方性エッチングは、主に燐酸によってな
されていることがわかった。
【0085】過酸化水素が全く存在しないとエッチング
は起こらないが、過酸化水素がわずかに存在するとエッ
チングが始まると考える。このとき、異方性エッチング
方向であるしみ込み方向にエッチングが進む。
【0086】まず、過酸化水素がほんのわずかに存在す
る状態を考える。燐酸がある濃度C H3PO4 のとき
エッチング時間t後には、しみ込み方向にエッチング
がD/ /=(t,CH2O2 ≒0)だけ進むと考えら
れる。しかしながら、過酸化水素が非常少ないと仮定し
たため深さ方向のエッチングはほとんど進まず、D
(t,CH2O2 ≒0)≒0と予想される。
【0087】過酸化水素の濃度CH2O2が増していく
とエッチングが促進されていく。このとき、深さ方向の
エッチングは、過酸化水素の濃度に比例し、下記式(1
5)に示すような D=μCH2O2 …(15) という関係になっていることが実験的に確認されてい
る。μは実験より求められる定数である。しみ込み方向
のエッチングは、下記式(16)で示される異方性エッ
チングによるエッチングと等方性エッチングによるエッ
チングの和 D//(t)= D(t)+ D//(t,CH2O2 ≒0) …(16) であるため、あるエッチング時間tの後のエッチングは
下記式(17)に示す D//(t)=[βCH2O2+D//(CH2O2≒0)]t …(17) となると考えられる。
【0088】さてここで、D∝ CH2O2という関係
があるから、エッチング時間tと過酸化水素濃度C
H2O2の間には、下記式(18)に示すような CH2O2t=γ …(18) という関係があるため、交換できることがわかる。深さ
方向のエッチングDを一定にするという条件で式を変
形すると、下記式(19)のようになる。 D//(D=Const)=γ{[D//(H=0)/CH2O2]+β} …(19) よって、深さ方向のエッチングが等しいときのしみ込み
が過酸化水素の濃度の逆数に対し、1次関数であると理
論的に予想される。図6に式(19)の関係をプロット
したものを示す。白丸は、リセスの深さ約100nmの
時のしみ込み量であり、黒丸はリセスの深さ約500n
mの時のしみ込み量である。図6より分かるようにプロ
ットはほぼ直線にのり、過酸化水素によるエッチングの
メカニズムの裏付けをすることができた。
【0089】以上述べたように、エッチング溶液の組成
により、エッチング後のGaAs基板に得られる溝の側
面の角度が調整できることがわかった。次にこの角度を
得るために必要な組成を前もって予測することができ
る。
【0090】図2に示したようにテーパー角をθとす
る。エッチング時にエッチングは真下だけに進むわけで
はなく横方向にも侵食していく。このため、エッチング
された後の角の部分はレジストの端をGaAs基板の真
下に行くのではなく、図2のように多少内側に侵食して
いく。このときの角度をθ´とする。GaAs基板への
エッチング速度は、 D// とDにより規定される。
【0091】ここで、幾何学的に侵食によってできる角
度は、θを考える。染み込み部分の下の部分の侵食分
は、 D( D/ D//)と仮定する。この仮定は幾何
学的に正確ではないが、大きく外れてはいない。すると
θは、下記式(20)に示す tanθ= D/ {D//− D( D/ D//)} = D/// (D// − D ) …(20) となる。ここで、下記式(21)、式(22)に示す D=μCH2O2 …(21) D//= D+α{−0.00354+(0.0000125+0.00708C H3PO41/2} …(22) という関係があるため、実験的にαとμを求めるとθが
求められる。
【0092】μは、ある濃度の過酸化水素水溶液中で、
パターンのないGaAs基板をエッチングしたときのエ
ッチング速度より求めることができる。このとき、少量
の燐酸(0.5%)程度を加える。
【0093】αは一定量の過酸化水素を加えた水溶液に
燐酸を加え、この時のGaAsの染み込み量を燐酸の濃
度の平方根CH3PO4 1/2でプロットし、その傾き
より求めることができる。
【0094】以上求めたα、μより、 D//とDを求
め、さらに式(20)よりθを求めることができる。
【0095】以上の考察より、リセスエッチング時の組
成を次のように規定できる。
【0096】所望のリセスエッチングの深さとプロセス
上でコントロールできるエッチング時間が決まれば、過
酸化水素水の濃度は下記式(1)に示すように、 過酸化水素水の濃度(重量%)=リセスエッチングの深さ(nm)/(エッチン グ時間(秒)×ρ) …(1) と定義できる。エッチング液の温度などの要因を考慮す
ると、ρは1000から4000の値であり、好ましく
は1500から3000くらいであり、1900から2
400までの値が最も好ましい過酸化水素水濃度であ
る。
【0097】さらに、燐酸の濃度は下記式(2)に示す
ように、 燐酸の濃度(重量%)=χ×過酸化水素水の濃度(重量%) …(2) で規定される。χは3以下の値であり、好ましくは2以
下がよく、デバイス性能まで考慮した値はより好ましく
は、1.5以下である。例えば、側壁の角度を45°程
度にしたいときは1.4であり、60°程度にしたいと
きは1.0である。また、χの下限値は0.1であり、
エッチング速度の安定性を考慮すると0.3以上であ
る。0.1よりも小さいとエッチングが行われない。
【0098】図1に戻る。溝4を形成した基板上の全面
にゲート電極用の金属配線層を堆積する。
【0099】次に、図1(d)に示すように、上記金属
配線層のうちで前記開口部の底面に堆積されている部分
を残し、図1(e)に示すように、レジストおよびその
上の不要な金属配線層をリフトオフ法により除去する。
開口部の底面に堆積されている部分がゲート電極5とな
る。
【0100】以上のようなパターン形成方法を用いて、
本発明ではHEMT等の半導体装置を製造することが可
能となる。
【0101】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)ベース樹脂(ポリヒドロキシスチレン(重
量平均分子量:5100、分散度Mw/Mn:1.
9))を溶解抑止基(t−ブトキシカルボニル)で23
mol%保護した樹脂を12.5gに、光酸発生剤とし
てTPS・OTfを0.125g加え、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)3
7.5gに溶解させたのち、孔径0.2μmのフィルタ
ーでろ過して、レジスト溶液を得た(これをレジスト1
とする)。
【0102】得られたレジスト溶液を、スピンコート法
により2500回転/分で30秒間でGaAs基板上に
回転塗布した。その後、ホットプレート上で90℃で9
0秒間露光前ベークを行った。レジストの厚みは、1.
0μmであった。これに、KrFエキシマレーザー光
(波長248nm)で露光を行い、ゲートパターンをパ
ターニングした。露光装置はニコン社製KrF露光装置
(NA=0.55,σ=0.7)を用いた。
【0103】これを90℃で90秒間露光後ベークを行
った後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液中で25℃で60秒間現像した。これによ
り、レジスト膜の露光部分が選択的に溶解・除去されて
ポジ型の逆テーパーパターンが形成された。
【0104】次に、上記開口部を通して、85%リン
酸:35%系過酸化水素水:純水=1:2:97(重量
%)の液を用いて1分間リセスエッチングを行い、基板
表面に溝を形成した。
【0105】図2に示した方法で、エッチング後のテー
パー角を測定した結果、48°であった。なお、テーパ
ー角は大きいほどよい。
【0106】次に、金を蒸着させ基板上全面にゲート電
極用の金属配線層を堆積した。次に、上記金属配線層の
うちで前記開口部の底面に堆積されている部分(ゲート
電極となる部分)を残し、レジストおよびその上の不要
な金属配線層をリフトオフ法により除去しゲートパター
ンを形成した。 (実施例2)レジスト1を、スピンコート法により25
00回転/分で30秒間でGaAs基板上に回転塗布し
た。その後、ホットプレート上で90℃で90秒間露光
前ベークを行った。レジストの厚みは、1.0μmであ
った。これに、電子ビームで描画を行い、ゲートパター
ンをパターニングした。
【0107】これを90℃で90秒間露光後ベークを行
った後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液中で25℃で60秒間現像した。これによ
り、レジスト膜の露光部分が選択的に溶解・除去されて
ポジ型の逆テーパーパターンが形成された。
【0108】次に、実施例1と同様の方法でリセスエッ
チングを行い、基板表面に溝を形成した。エッチング後
のテーパー角を測定した結果、46°であった。次に、
金を蒸着させ基板上全面にゲート電極用の金属配線層を
堆積した。
【0109】次に、上記金属配線層のうちで前記開口部
の底面に堆積されている部分(ゲート電極となる部分)
を残し、レジストおよびその上の不要な金属配線層をリ
フトオフ法により除去しゲートパターンを形成した。 (実施例3)レジスト1を、スピンコート法により25
00回転/分で30秒間でGaAs基板上に回転塗布し
た。その後、ホットプレート上で90℃で90秒間露光
前ベークを行った。レジストの厚みは、1.0μmであ
った。これに、KrFエキシマレーザー光(波長248
nm)で露光を行い、ゲートパターンをパターニングし
た。露光装置はニコン社製KrF露光装置(NA=0.
55,σ=0.7)を用いた。
【0110】この後、10ppmに調整されたNMP雰
囲気中で10分間塩基雰囲気を暴露した。
【0111】これを90℃で90秒間露光後ベークを行
った後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液中で25℃で60秒間現像した。これによ
り、レジスト膜の露光部分が選択的に溶解・除去されて
ポジ型の逆テーパーパターンが形成された。
【0112】次に、実施例1と同様の方法でリセスエッ
チングを行い、基板表面に溝を形成した。エッチング後
のテーパー角を測定した結果、46°であった。次に、
金を蒸着させ基板上全面にゲート電極用の金属配線層を
堆積した。
【0113】次に、上記金属配線層のうちで前記開口部
の底面に堆積されている部分(ゲート電極Gとなる部
分)を残し、レジストおよびその上の不要な金属配線層
をリフトオフ法により除去しゲートパターンを形成し
た。 (実施例4)リビングアニオン重合により重合したベー
ス樹脂(ポリヒドロキシスチレン(重量平均分子量:6
000、分散度Mw/Mn:1.1))を溶解抑止基
(t−ブトキシカルボニル)で23mol%保護した樹
脂を12.5gに、光酸発生剤としてTPS・OTfを
0.125g加え、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート(PGMEA)37.5gに溶解させ
たのち、孔径0.2μmのフィルターでろ過して、レジ
スト溶液を得た(これをレジスト2とする)。
【0114】得られたレジスト溶液を、スピンコート法
により2500回転/分で30秒間でGaAs基板上に
回転塗布した。その後、ホットプレート上で90℃で9
0秒間露光前ベークを行った。レジストの厚みは、1.
0μmであった。これに、KrFエキシマレーザー光
(波長248nm)で露光を行い、ゲートパターンをパ
ターニングした。露光装置はニコン社製KrF露光装置
(NA=0.55,σ=0.7)を用いた。
【0115】この後、10ppmに調整されたNMP雰
囲気中で10分間塩基雰囲気を暴露した。
【0116】これを90℃で90秒間露光後ベークを行
った後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド水溶液中で25℃で60秒間現像した。これによ
り、レジスト膜の露光部分が選択的に溶解・除去されて
ポジ型の逆テーパーパターンが形成された。
【0117】次に、実施例1と同様の方法でリセスエッ
チングを行い、基板表面に溝を形成した。エッチング後
のテーパー角を測定した結果、48°であった。次に、
金を蒸着させ基板上全面にゲート電極用の金属配線層を
堆積した。
【0118】次に、上記金属配線層のうちで前記開口部
の底面に堆積されている部分(ゲート電極となる部分)
を残し、レジストおよびその上の不要な金属配線層をリ
フトオフ法により除去しゲートパターンを形成した。 (実施例4)リビングアニオン重合により重合したベー
ス樹脂(ポリヒドロキシスチレン(重量平均分子量:6
000、分散度Mw/Mn:1.1))を溶解抑止基
(t−ブトキシカルボニル)で23mol%保護した樹
脂を12.5gに、光酸発生剤としてナフトキノンジア
ジド(東洋合成製:NAQ400)を0.25g加え、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
(PGMEA)37.5gに溶解させたのち、孔径0.
2μmのフィルターでろ過して、レジスト溶液を得た
(これをレジスト3とする)。
【0119】得られたレジスト溶液を、スピンコート法
により2500回転/分で30秒間でGaAs基板上に
回転塗布した。その後、ホットプレート上で90℃で9
0秒間露光前ベークを行った。レジストの厚みは、1.
0μmであった。これに、i線(波長365nm)で2
00mJ/cmで露光を行い、ゲートパターンをパタ
ーニングした。露光装置はニコン社製i線露光装置(N
A=0.60,σ=0.7)を用いた。
【0120】これを105℃で120秒間露光後ベーク
を行った後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液中で25℃で60秒間現像した。これに
より、レジスト膜の露光部分が選択的に溶解・除去され
てポジ型の逆テーパーパターンが形成された。
【0121】次に、上記開口部を通して、リン酸系の液
を用いてリセスエッチングを行い、基板表面に溝を形成
した。次に、基板上全面にゲート電極用の金属配線層を
堆積した。
【0122】次に、上記金属配線層のうちで前記開口部
の底面に堆積されている部分(ゲート電極となる部分)
を残し、レジストおよびその上の不要な金属配線層をリ
フトオフ法により除去しゲートパターンを形成した。
【0123】次に、実施例1と同様の方法でリセスエッ
チングを行い、基板表面に溝を形成した。エッチング後
のテーパー角を測定した結果、46°であった。次に、
金を蒸着させ基板上全面にゲート電極用の金属配線層を
堆積した。
【0124】次に、上記金属配線層のうちで前記開口部
の底面に堆積されている部分(ゲート電極となる部分)
を残し、レジストおよびその上の不要な金属配線層をリ
フトオフ法により除去しゲートパターンを形成した。 (従来型レジストとの比較)東京応化製ネガレジスト
(LOR−NO13)を、スピンコート法により250
0回転/分で30秒間でGaAs基板上に回転塗布し
た。その後、ホットプレート上で90℃で90秒間露光
前ベークを行った。レジストの厚みは、1.0μmであ
った。これに、i線(波長365nm)で露光を行い、
ゲートパターンをパターニングした。露光装置はニコン
社製i線露光装置(NA=0.60,σ=0.7)を用
いた。
【0125】2.38%テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド水溶液中で25℃で60秒間現像した。これに
より、レジスト膜の露光部分が選択的に溶解・除去され
てポジ型の逆テーパーパターンが形成された。
【0126】次に、上記開口部を通して、85%リン
酸:35%系過酸化水素水:純水=1:2:100の液
を用いて10分間リセスエッチングを行い、基板表面に
溝を形成した。エッチング後のテーパー角を測定した結
果、23°であった。次に、金を蒸着させ基板上全面に
ゲート電極用の金属配線層を堆積した。
【0127】次に、上記金属配線層のうちで前記開口部
の底面に堆積されている部分(ゲート電極となる部分)
を残し、レジストおよびその上の不要な金属配線層をリ
フトオフ法により除去しゲートパターンを形成した。 (エッチング液の組成による参考例)実施例3と同様の
方法でパターンをレジスト形成した。これをリセスエッ
チング液の組成を変更し、エッチングをおこなった。結
果を図7に示す。本発明で用いているエッチング液組成
で、 燐酸の濃度(重量%)=χ×過酸化水素水の濃度(重量
%) で規定されるχは2では、リセスエッチングをした溝の
テーパー角は従来のものに比べ非常に大きいことがわか
る。 (本発明の化学増幅型レジストを用い、エッチング液の
組成による参考例)本発明のリセスエッチング用の化学
増幅型レジストを用い本発明で定めたリセスエッチング
液の組成でエッチングしたものと、従来のレジストとの
比較を図8に示す。
【0128】従来のレジストと本発明の化学増幅型レジ
スト(レジスト2)の比較では、本発明のレジストはレ
ジストパターンの逆テーパー形状が大きいことが分か
る。すなわち、リセスのテーパー角が本発明の方が大き
いことがわかる。
【0129】また、本発明のリセスエッチング条件で
は、従来のエッチング条件に比べ、リセスのテーパー角
が非常に大きくなっていることがわかる。また、本発明
のレジストと本発明のエッチング条件を組み合わせる
と、逆テーパーの大きいレジストのパターンで、しかも
テーパー角の大きいリセスが効果的に出来ることがわか
る。 (実施例5)ポリヒドロキシスチレン(重量平均分子量
20000)の水酸基の30%をエトキシエチル基で保
護した樹脂(A)100重量部、酸発生剤としてナフチ
ルイミジルトリフルオロメタンスルホネート(P)を3
重量部、添加剤としてトリブチルアミンを酸発生剤Pに
対してモル比で10%添加しメトキシメチルプロピオン
酸に溶解してレジスト溶液を調整した。
【0130】このレジスト溶液を回転塗布法によりGa
Asウェハーに塗布し、110℃で90秒間ベークして
膜厚0.8ミクロンのレジスト膜を形成した。このレジ
スト膜をI線ステッパーで露光した後100℃で3分間
ベークし0.21Nのテトラメチルアンモニウムハイド
ロオキサイド(TMAH)水溶液で10秒間現像して逆
テーパー形状のレジストパターンを形成した。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、断面が
逆テーパ形状をした微細なレジストパターンを1回のU
V光による露光もしくは電子ビームによる描画で形成し
得るパターン形成方法およびこれを用いた半導体装置を
提供することが可能となる。本発明のパターン形成方法
では露光の所要時間が短縮され、スループットが大幅に
向上する。
【0132】この方法をストレート型ゲート電極の形成
に際して用いることにより、ワイドリセスとゲート電極
とをセルフアライメントで形成できるので、リセスエッ
チング幅とゲート電極との位置合わせを正確に制御する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のパターン形成方法の製造工程概略
図。
【図2】 エッチング後の断面を示す模式図。
【図3】 燐酸の濃度に対するリセスエッチング時のし
み込み量をプロットした図。
【図4】 過酸化水素水の濃度に対するリセスエッチン
グ時のしみ込み量をプロットした図。
【図5】 燐酸の濃度の平方根に対するリセスエッチン
グ時のしみ込み量をプロットした図。
【図6】 過酸化水素水の濃度の逆数に対するリセスエ
ッチング時のしみ込み量をプロットした図。
【図7】 エッチング液の組成を変えてパターンを形成
した図。
【図8】 レジストおよびエッチング液組成を変えてパ
ターンを形成した図。
【符号の説明】
1…GaAs基板 2…レジスト膜 3…パターン 4…溝 5…ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/88 B (72)発明者 三沢 寛人 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 多摩川工場内 (72)発明者 後河内 透 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平8−31844(JP,A) 特開 平2−231720(JP,A) 特開 平6−5565(JP,A) 特開 平6−95397(JP,A) 特開 平5−267150(JP,A) 特開 平7−311464(JP,A) 特開 平6−273934(JP,A) 特開 平10−198048(JP,A) 特開 平6−84783(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 301 G03F 7/20 504 G03F 7/20 521 H01L 21/027 H01L 21/3205

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)化合物半導体基板の一主面上にポジ
    型の化学増幅形レジスト膜を形成する工程と、 (b)前記レジスト膜に150nm〜500nmのUV
    光で露光、および/もしくは電子線で描画によってパタ
    ーン露光を行う工程と、 (c)前記レジスト膜を現像することにより逆テーパー
    形状のパターンを形成する工程と、(d)前記パターンを形成することにより露出した部分
    の前記基板を、下記組成を有するエッチング液を用いて
    ウェットエッチングする工程と、 過酸化水素水の濃度(重量%)=(リセスエッチングの
    深さ(nm))/(エッチング時間(秒)×ρ)…
    (1) (但式(1)において、ρは1000〜4000の範囲
    である。) 燐酸の濃度(重量%)=χ×過酸化水素水の濃度(重量
    %)…(2) (但し式(2)において、χは3以下である。) (e)前記レジスト膜を形成した側の前記基板の上面に
    金属を堆積する工程と、 (f)前記レジスト膜上部に堆積した金属を前記レジス
    トごと剥離する工程とを備えたことを特徴とするパター
    ン形成方法。
  2. 【請求項2】前記化合物半導体基板がGaAs基板であ
    る請求項1記載のパターン形成方法。
  3. 【請求項3】前記(e)工程によって前記基板上に堆積
    された金属がゲート電極として用いられる請求項1記載
    のパターン形成方法。
  4. 【請求項4】前記(b)工程の後、(g)前記基板を塩
    基性雰囲気にさらす工程を備えた請求項1〜3記載のパ
    ターン形成方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜4記載のパターン形成方法を用
    いたことを特徴とする半導体装置。
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