JP3529605B2 - 水棲生物の行動状態検出装置 - Google Patents

水棲生物の行動状態検出装置

Info

Publication number
JP3529605B2
JP3529605B2 JP30729497A JP30729497A JP3529605B2 JP 3529605 B2 JP3529605 B2 JP 3529605B2 JP 30729497 A JP30729497 A JP 30729497A JP 30729497 A JP30729497 A JP 30729497A JP 3529605 B2 JP3529605 B2 JP 3529605B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
aquatic
aquatic organism
aquatic organisms
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30729497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11142148A (ja
Inventor
浦 良 輔 三
方 正 升
村 太 郎 島
崎 輝 之 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP30729497A priority Critical patent/JP3529605B2/ja
Publication of JPH11142148A publication Critical patent/JPH11142148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3529605B2 publication Critical patent/JP3529605B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水棲生物の動きを
追跡しながら水棲生物の位置を検出して水棲生物の動き
の状態を正確に安定して検出することのできる水棲生物
の行動状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水棲生物は、生活の環境でもある水質や
光の変動に対して、種々の行動を起こすことが広く知ら
れている。このうち水質の変動としては、水棲生物の逃
避・致死・鈍化の原因となる物質が水へ混入することが
考えられるが、このような物質混入については用水事業
や養殖業および環境の保全など、多くの社会生活や生産
の能率的活動を行なう上で重大な関心が寄せられてい
る。これらの原因物質混入による水棲生物の反応行動を
監視する簡便な方法として、水棲生物の行動を視覚的に
とらえるバイオアッセイ法が広く行なわれており、その
安定した人手のかからない検出装置が望まれている。特
に昼夜、自然光や室内照明などの外乱光や、飼育水槽の
汚れおよび検水の汚れなどによる背影光の変動要因に対
して、水棲生物の背影光を安定させ正確で人手のかから
ない検出装置が望まれている。
【0003】水棲生物を追跡しその動きの状態を検出す
る手段として従来、水棲生物をドラムのような限定した
空間に閉じ込め、空間の前後にそれぞれ投光器と受光器
を多数組配置し、各組の光路が水棲生物の通過で遮断さ
れることを測定することによって水棲生物の動きを検出
する検出装置が提案されている。
【0004】さらに他の従来法として、飼育水槽内を動
く水棲生物の映像をITVカメラなどで撮影し、得られ
た画像を高価な画像処理装置に取り込み、その輝度情報
を種々の画像処理技術を使用して解析し、その位置と移
動方向および移動の速度や移動のパターンを検出する装
置が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多数の組の
投光器と受光器を有する装置では、限定した空間におけ
る水棲生物の動きを正確に検出することができるが、動
きの状態を正確に安定して検出するためには、非常に多
くの投光器と受光器の組を用いねばならない。
【0006】さらにさまざまな外乱光に対する光路につ
いて清掃したり除濁したりする必要があり、そのため電
気回路や装置が複雑になる。さらに投光器と受光器の光
軸合せや校正に非常に手間がかかるなど、安定した背影
の照明を確保するためには、多くの問題がある。
【0007】また動く水棲生物をITVカメラ等で撮影
する装置では、高価で複雑な画像処理システムを導入し
なくてはならない。また、ITVカメラで撮影した水棲
生物のビデオ信号の輝度情報をA/D変換器などで、デ
ジタル化して計算機に取り込み、取り込んだ2次元の画
像データを画像メモリに記録し、さらに記録は画像メモ
リを読み出し二値化や三値化や重心計算および重心移動
速度計算等々多くの画像処理工程を施すことによって、
水棲生物の動きの状態を検出する必要がある。このため
計算機内での画像メモリの読書きや各々の画像処理工程
に多大の時間を要している。そのため水棲生物の動きの
細部を正確に検出することが難しい。すなわち、この従
来技術では検出した水棲生物の動きの状態を短時間で正
確に特定できない。このため長期間に亘って画像データ
や画像解析結果のデータを蓄積し、いわゆる統計的手法
を利用することになるため、その検出には長時間要して
いる。
【0008】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、飼育水槽の照明を適正に施すことによって
背影を安定化し、水棲生物の動きの状態を正確に安定し
て検出することのできる水棲生物の行動状態検出装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、水棲生物を収
納した水槽と、水槽内を投光する照明手段と、水槽の一
側に設けた背影板と、水槽の他側に設けられ、水棲生物
を背景板と対比させて得られた水棲生物の輝度情報と色
度情報に基づいて水棲生物の動きを追跡しながら水棲生
物のx方向およびy方向位置を検出する物体追尾手段
と、物体追尾手段からの信号に基づいて、水棲生物の動
きの状態を判定する状態検定器と、を備えたことを特徴
とする水棲生物の行動状態検出装置、および水棲生物を
収納した水槽と、水槽内の水棲生物を撮影する撮像器
と、撮像器で投影した水棲生物の影像を表示する受像器
と、受像器に表示された水棲生物の動きを水棲生物の輝
度情報と色度情報に基づいて追跡しながら水棲生物のx
方向およびy方向の位置を検出する物体追尾手段と、物
体追尾手段からの信号に基づいて水棲生物の動きの状態
を判定する状態検定器と、を備えたことを特徴とする水
棲生物行動状態検出装置である。
【0010】本発明によれば、照明手段により水槽内の
水棲生物を背影板と比して明瞭に映し出すことができ
る。また、水槽内の水棲生物を撮像器により投像して受
像器に表示するとともに、受像器に表示された水棲生物
の位置を物体追尾手段により検出し、状態検定器により
水棲生物の動きの状態を判定することができる。このよ
うに水槽内の水棲生物を一旦撮像器により撮像して受像
器に表示し、受像器に表示された水棲生物の位置を物体
追尾手段により検出する。
【0011】
【発明の実施の態様】第1の実施の形態 以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図9は、本発明による水棲生物の行動状態検出
装置の第1の実施例の形態を示す図である。
【0012】本実施例の水棲生物の行動状態検出装置
は、赤色から褐色範囲の反射光を発する水棲生物を飼育
した場合に適用される。
【0013】図1に示すように、水棲生物の行動状態検
出装置は、水棲生物3を飼育して収納した飼育水槽1
と、飼育水槽1内を上方から投光する照明手段2と、飼
育水槽1の一側の設けられ照明手段2からの光を反射す
る背影板4と、飼育水槽の他側に背影板4に対向して設
けられ水棲生物の動きを追跡しながら水棲生物の位置を
検出する物体追尾手段5とを備えている。
【0014】このうち背影板4の色は、飼育される水棲
生物3の反射光の概略補色に近い青〜緑系統の色となっ
ている。この物体追尾手段5からの位置信号(x,y)
は状態検定器6に送られ、その動きの状態が判定され、
判定の結果が表示器7で表示される。
【0015】飼育水槽1は図2の平面図で示すように、
図2の右側の正面と、図2の左側の背面と、図2の上下
方の両側面の4面は透明体からなり、両側面にも外側か
ら背影板4と同色の反射板8が密着して設けられてい
る。
【0016】また照明手段2は図3に示すように、色調
の異なる2種の蛍光管からなる光源9a,9bと、光源
9a,9bの背後に設けられた反射板10a,10bと
を有している。このうち光源9aは赤系、光源9bは白
系となっている。また光源9a,9bの下方には、細隙
による光量調節器11a,11bが各々設けられ、光量
調節器11a,11bの細隙を通った光は、最下部に設
けられた散光板12により均一な光速となるように調整
される。
【0017】また物体追尾手段5は、物体の動きを輝度
情報と色度情報で追跡しながらその位置を検出して出力
するテレビカメラ等からなり、本実施の形態においては
飼育水槽1の正面(図1および図2の右側)に配置され
ている。さらに、この物体追尾手段5からの出力である
位置信号(x,y)は、図4に示す状態検定器6に送ら
れる。この状態検定器6は、位置信号(x,y)を速度
信号(x′,y′)に変換する第1の演算回路13と、
所定以上の速度信号(x′,y′)の計数値Nを求める
第2の演算回路14と、この計数値Nを分析する第3の
演算回路15からなり、水棲生物3の行動状態を判定す
るものである。
【0018】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0019】本実施の形態の物体追尾手段5は、水棲生
物3と背影板4の十分な輝度情報と、それら相互の色度
情報の十分な差異を追尾するのが原理となっている。そ
のため本実施の形態では、飼育する赤色ないし褐色の水
棲生物3の赤味を極立てることによってより効果的な水
棲生物3の追尾が期待できる。
【0020】この理由から本実施の形態では、十分な輝
度情報を得るために、白色系の光源9aと、色合情報の
十分な差異を得るために赤系の光源9bの2種の光源が
用いられ、これらの光源9a,9bにより飼育水槽1が
投光される。さらに輝度情報と色度情報と色度情報を適
正化するために、これら各光源9a,9bに対応して設
けられた光量調節器11a,11bにより随時調整し、
自然光や室内照明の変動、および飼育水槽の汚れや流入
する検水の水質変動などの外乱光の妨害を修正する。こ
の場合、光量調節器11a,11bは細隙の幅が可変な
細長のスリットで構成されており、その幅を変更するこ
とにより光量を調節することができる。
【0021】また照明手段2の光源9a,9bは色調が
異なる2種の球管である場合には、上記光量調節器11
a,11bの細隙を概略円型の絞り機構で構成する。
【0022】次に飼育水槽1内の水棲生物3が物体追尾
手段5により撮影される。このようにして物体追尾手段
5により水棲生物3の動きが追跡されて、その位置が検
出される。
【0023】物体追尾手段5による飼育水槽1内の水棲
生物3の位置信号(x,y)は、次に状態検定器6に取
り込まれ、図4の第1の演算回路13と第2の演算回路
14と第3の演算回路15とによって下記の計算が行な
われる。
【0024】第1の演算回路13内では、図5で示した
フロー図に従って以下の計算が行なわれる。すなわち図
5において、水棲生物3の位置信号(x,y)は、フィ
ルター回路16内のローパスフィルターでそのノイズが
消去される。フィルター回路12のしきい値は(x0
0 )となっている。
【0025】ついで微分器17により下式(1)(2)
より位置信号(x,y)の時間変化である速度信号
(x′,y′)に変換される。 x′=DIF[x(t) ] (1) y′=DIF[y(t) ] (2) ここでDIF[ ]は微分器の値を表わす。
【0026】次に第2の演算回路14内では、第1の演
算回路13で求めた速度信号(x′,y′)を取り込
み、図6に示したフロー図に従って以下の計算が行なわ
れる。すなわち、図6において上記変換された水棲生物
の速度信号(x′,y′)は積分器18で下式(3)
(4)より所定の周期でその積分値(X,Y)に変換さ
れる。 X=INT[x′] (3) Y=INT[y′] (4) ここでINT[ ]は積分器18の出力である積分値を
表わす。さらに第2の演算回路14では、積分値(X,
Y)がそれぞれ比較器19で下記の条件式(5)(6)
に従って所定の値Dx ,Dy と比較され、下記の条件式
が成立した時それぞれ+1のパルス信号(dx ,dy
が発生する。このパルス信号(dx ,dy)は次の計算
器29で式(7)より計数され、所定の計数周期Tc
計数値Nとして出力される。
【0027】
【数1】 ここで計数周期Tc は積分周期ts より大きな値であ
る。
【0028】ついで第3の演算回路15内では、上記第
2の演算回路14で求めたカウント数Nが伝送され、図
7に示したフロー図に従って以下の計算が行なわれ、水
棲生物3の追尾の状態が判定される。すなわち図7にお
いて、上記カウント数Nは検定回路21と分級器22と
に取り込まれる。この検定回路21では、まず下式
(8)により積算器23で計数値Nが所定の検定周期T
M 毎に積算され、積算計数値NN が求められ、ついで比
較器24で所定の値NO と比較され、下記の条件式
(9)(10)で追尾の状態Stateが決められる。
【0029】
【数2】 ここで検定周期TM は前記計数周期Tc より大きな値で
ある。さらに追尾の状態StateがFALSEの場
合、第3の演算回路からの出力はこのFALSE信号の
みが出力される。また追尾の状態StateがTRUE
の場合は分級器22に作動信号が発生される。分級器2
2では、あらかじめ設定しておいた級間△Nと級数nと
によって計数値Nが分級計算され、その分級値Mが追尾
の状態としてStateに代入され、この第3の演算回
路15の出力値となる。
【0030】つぎに表示器7において、図8に示すよう
に、物体追尾手段5からの位置信号(x,y)の時間経
過が2次元的に軌跡ディスプレー装置25によって表示
される。また位置信号(x,y)と速度信号(x′,
y′)と、状態Stateの数値とが数値ディスプレー
装置26によって表示され、さらに状態Stateの級
数が状態インジケータ27によって段階的に色調表示さ
れる。また、物体追尾手段5などのビデオ信号はディス
プレー装置28によって表示され、この表示器7によっ
て飼育水槽1内の水棲生物3の行動状態が常時理解でき
るようになっている。
【0031】さらに、第3の演算回路15の出力である
State=FALSEの場合は、表示器7の状態イン
ジケータ27が、フリッカー(点滅)するようになって
いる。この場合、監視員は照明手段2の光量調節器11
a,11bを調節することにより、StateがTRU
Eになるようにする。
【0032】なお図9に示すように、状態検定器6に接
続された光量調節制御回路29と、この光量調節制御回
路29に接続された細隙駆動材30を用いて、照明手段
2の光量調節器11a,11bを調整してもよい。
【0033】また式(11)で示した計数値Nは水平方
向と垂直方向のパルス信号の和(dx+dy)より求め
たが、飼育する水棲生物3の種類や飼育水槽の形状によ
って、そのdx,dyのどちらかの一方のみを用いて求
めてもよい。
【0034】また、式(5)(6)(7)で示した式は
それぞれ下式でもよい。
【0035】
【数3】 第2の実施の形態 図10乃至図17は本発明による水棲生物の行動状態検
出装置の第2の実施の形態を示す図である。本実施の形
態は、可視光のストレスを受けやすくかつ色調のとぼし
い水棲生物を飼育するとともに、汚れやすい飼育槽を用
いかつ検水の色濁度が頻繁に変動する場合に適用された
ものである。
【0036】図10に示すように飼育水槽31の背面B
に、散光板である半透明性背影板34が設けられ、背影
板34の背後に照明手段32が配置されている。飼育水
槽31の背面Bと正面Aは透明体からなり、その底面D
と両側面は不透明体からなり、かつ上面側には不透明な
板Dが設けられている。
【0037】水棲生物33はいわゆる背影照明を受け、
シルエットとして物体追尾手段35によって追尾されて
いるが、図示しない室内照明や自然光の外乱光により輝
度及び色度を有している。物体追尾手段35は水棲生物
33の位置信号(x,y)を出力するとともに、追尾し
ている場合には追尾中信号(State)をも出力する
ようになっている。物体追尾手段35の出力である水棲
生物33の位置信号(x,y)と、追尾中信号(Sta
te)は状態検出器36に送られ、行動状態が判定され
て表示器37に表示される。
【0038】この第2の実施の形態において、照明手段
32は図11に示すように、赤外ランプからなる光源3
8を有し、光源38の背後に集光反射板39が設けら
れ、光源38の前方には一様で均一な光速を照射する光
学系40が設けられている。さらにこの照明手段32
は、光源38の光量を外部からの電気信号によって調整
する光量調節器41を有している。
【0039】また物体追尾手段35は、水棲生物33の
動きを輝度情報と色相情報で追跡しながらその位置
(x,y)を検出しかつ追尾の正誤信号Stateをも
出力しかつ赤外線をも感じるビデオカメラ等からなり、
飼育水槽31の正面A側に配置されている。
【0040】さらにこの物体追尾手段35からの出力で
ある位置信号(x,y)と追尾中信号(State)
は、図12で示す状態検出器36に送られる。状態検出
器36は追尾中信号が正(TRUE)の時、物体追尾手
段35からの位置信号(x,y)を速度信号(x′,
y′)に変換する第1の演算回路42と、位置信号
(x,y)について所定の時間TF の水棲生物35の位
置頻度f(x,y)を計算する第2の演算回路43と、
上記位置信号(x,y)と速度信号(x′,y′)とに
もとづいて、上記位置頻度f(x,y)の逆数の値を所
定の時間TS で積算する第3の演算回路44とを有し、
水棲生物33の行動状態を判定するようになっている。
【0041】さらに状態検出器36は、前記追尾中信号
が誤(FALSE)の時、あらかじめ設定した計画法に
従って光量調節器41の光量を変化させるための補正信
号を算出する第4の演算回路を有している。
【0042】上記状態検出器36の出力は、表示器37
に表示されるとともに、光量補正信号は照明手段32の
光量調節器41に出力される。
【0043】次にこのような構成からなる実施の形態の
作用について説明する。
【0044】本実施例は水棲生物33の背影でなる背影
板34の十分な情報と水棲生物33と背影の相互の色度
情報の十分な差異を、自然光や室内照明などの外乱光や
飼育水槽内に発生する汚れおよび検水の濁色度の変動を
補償するために、光量が調節できる照明手段32を用い
る。
【0045】この理由から本実施の形態においては、水
棲生物の視覚に感じにくくかつ検水の濁色度に対して透
過性の良い赤外光を光源とする図11に示す照明手段3
2により、まず飼育水槽31内を投光する。この場合、
図11の光量調節器41は、図示しない電気的接点を有
しており、状態検出器36からの光量補正信号に基づい
て光源38の光量を調節する。また図11に示す光源3
9は複数の2次元点に配置した赤外線発光ダイオード
(図示せず)からなり、この赤外線発光ダイオードの点
灯数を変化させることにより光量の調節が行なわれる。
また光源38が赤外ランプやハロゲンランプからなる場
合は、その印加電圧を調節することにより光量を調節す
る。
【0046】この状態で飼育水槽31内の水槽生物33
の位置と動きが物体追尾手段35により検出される。次
に、物体追尾手段35による水棲生物33の位置信号
(x,y)と追尾中信号(State)は、状態検出器
36に入力され、状態検出器36の第1の演算回路43
では、前記追尾中信号Stateが正(TRUE)のと
き図13で示すフロー図に従って以下の計算がおこなわ
れる。
【0047】すなわち図13において、水棲生物の位置
信号(x,y)は第1の演算回路43のフィルター回路
48内に設けられたローパスフィルターによりそのノイ
ズが消去され、ついて微分器49で式(1)(2)によ
り位置信号(x,y)の時間変化である速度信号
(x′,y′)に変換される。
【0048】第2の演算回路44では、前記追尾中信号
Stateが正(TRUE)のとき、前記物体追尾手段
35の出力である水棲生物37の位置信号(x,y)が
入力され、図14で示したフロー図に従って以下の計算
が行われる。すなわち図14において、水棲生物の位置
信号(x,y)は第2の演算回路44の度数計数器50
に入力され、位置信号(x,y)の変化全域(X,Y)
を水平方向と垂直方向をそれぞれ(I,J)個に分割し
た2次元マトリックスの各要素(i,j)について所定
時間TF 、式(11)(12)(13)に従って度数マ
トリックスF(i,j)と計数値NF が計算される。
【0049】
【数4】 E(i,j)=F(i,j)+1.00 ………(12)(計数値) NF =NF +1 ………(13) さらに上記のように計算された度数マトリックスF
(i,j)は除算器51で要素(i,j)すべてについ
て計数値NF で除算され、頻度マトリックスf(i,
j)に変換される。
【0050】ついでこの頻度マトリックスf(i,j)
は平滑器52において、前回の度数計数周期(TF )で
すでに求められた平均頻度マトリックスfo (i,j)
を用いて式(14)に従って計算され、計算結果は重み
付平均値である平滑頻度マトリックスf(i,j)とし
て第2の演算回路44より出力される。
【0051】
【数5】 さらに第3の演算回路45においては、第1の演算回路
45で求めた速度信号(x′,y′)と上記第2の演算
回路44の出力である平滑頻度マトリックスf(i,
j)が位置信号(x,y)とともに入力され、所定の時
間TS 間の行動度Eが図15のフロー図に従って求めら
れる。
【0052】すなわち図15において、まず第3の演算
回路45の除算器53で位置信号(x,y)から上述し
た第2の演算回路と同様に、2次元マトリックスの各要
素(i,j)について、式(15)に基づいて条件式
(11)の(i,j)について速度信号(x′,y′)
の平方和の根(x12+y12)1/2 と平滑頻度マトリック
スの要素(i,j)の値f(i,j)で除した要素行動
頻度e(i,j)が求められる。
【0053】
【数6】 さらにこの要素行動頻度e(i,j)は、積算器54に
より所定の積算時間TS の積算値が式(16)に従って
求められ、行動度Eとして第3の演算回路45から出力
される。
【0054】
【数7】 一方、追尾中信号Stateが誤(FALSE)の時
は、第1の演算回路43と、第2の演算回路44と、第
3の演算回路45での計算は行なわれず、かつ後者の第
3の演算回路45から行動頻度Eは出力されない。その
替わりに第4の演算回路46の計算がおこなわれる。す
なわち第4の演算回路46では、まず時間計測器55に
おいて、追尾中信号が誤(FALSE)の継続時間であ
る追尾中断時間DEが測定される。同時にその値が比較
器56で所定の設定の時間長DEoと比較される。この
比較の結果がNO(擬)であれば、時間計測器55の開
始時刻tstaet と終了時刻tend の差が追尾中断時間D
Eとして時系列データとして記憶器57に記録される。
【0055】反対にこの比較の結果が真(YES)の場
合は、記憶器57に記録されている追尾中断時間DEの
時系列と、光量補正信号ΔLの前回値とから図17
(a)の表に従って今回の光量補正信号が選定され、記
憶器57に記録される。
【0056】すなわち、図17(b)のグラフに示す曲
線aのように、前回の光量では領域内に入るため追尾
中断時間が所定の値DESET 以下であり、追尾中での飼
育水槽31の照明は適正である。しかしながら、飼育水
槽31内の照明が外乱光や飼育水槽31の汚れや検水の
濁色度の変動で変化し、曲線bに移動した場合、追尾中
断時間が所定の値DSET 以下となるようにするためには
増加させた光量(領域内)に変化させねばならない。
すなわち、光量と追尾中断時間DEとは曲線a,bの関
係があり、光量最適化回路58は二原理に基づいて作用
するようになっている。
【0057】次に状態検出器36の出力である光動頻度
Eと光量補正信号ΔLは、表示器37に伝送されて表示
される。
【0058】なお、本実施例において、光源38を所定
の周波数で点滅させ、光量の強弱を発生させるととも
に、光量が強の時の追尾中断時間と、光量が弱の時の追
尾中断時間を比較して、光量の増加を判定することもで
きる。
【0059】また、光源38としてナトリウムランプの
ような透過性の良い輝線スペクトルを発生する光源を用
いてもよい。この場合は光量の調節は細隙の幅を調節す
る光量補正信号を状態検出器36から出力する。第3の実施の形態 図18から図25(a)(b)は本発明による水棲生物
の行動状態検出装置の第3の実施の形態を説明する図で
ある。
【0060】本実施の形態は、背影の水平方向の動きに
対して一定した視覚行動をする水棲生物を飼育した場合
に適用される。
【0061】図18において飼育水槽61の上部に照明
手段62が設けられ、この照明手段62によって飼育水
槽61内に飼育された水棲生物63と、飼育水槽61の
背後に水平可動に設けられた背影板64を投光してい
る。
【0062】また飼育水槽61の前方に物体追尾手段6
5が設けられ、この物体追尾手段65によって水棲生物
63が撮影追跡されて、その位置信号(x,y)が出力
される。この位置信号(x,y)は状態検出器66に伝
送される。そして下記に示す演算方法によって背影板6
4の動きが調節されるとともに、水棲生物63の動きの
状態が判定され、その判定結果が表示器67により表示
される。
【0063】照明手段62は、図20に示すように螢光
管からなる光源69を有し、この光源69は反射板70
と細隙の光量調節器71で囲まれている。光源69から
発光して光量調節器71の細隙を通った光は最下部の散
光板72によって均一な光速となるように調整される。
【0064】また図18に示すように、飼育水槽61の
背後に設けられた背影板64は図21に示すように、エ
ンドレス状に構成された模様シート73を有し、この模
様シート73はローラ74と75に掛け渡されている。
このうちローラ74は、外部入力接点76を有し、可変
の駆動装置76によって自在の方向と速さで回転するよ
うになっている。
【0065】なお物体追尾手段65は、物体の動きを輝
度情報と色度情報で追跡しながらその位置を検出して出
力するビデオカメラであり、容易に入手できるものであ
る。
【0066】また状態検出器66は図22に示したよう
に、物体追尾手段65からの位置信号(x,y)を速度
信号(x′,y′)に変換する第1の演算回路78と、
位置信号(x,y)について水棲生物63の行動頻度f
(x,y)があらかじめ設定されている記憶回路79
と、位置信号(x,y)と速度信号(x′,y′)にも
とづいて上記のあらかじめ設定された行動頻度の逆数の
値を所定の時間TS で積算して視覚行動頻度Eとして出
力する第2の演算回路80とを有し、水棲生物63の視
覚行動状態を判定するものである。さらに第3の演算回
路80の出力値である視覚行動頻度Eは、背影板制御回
路81に送られる。
【0067】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。
【0068】本実施の形態は、水棲生物61の視覚行動
の情報を利用してその行動の状態を判定するようにした
ものである。この場合、水棲生物61の視覚行動を発現
させるように、背影板62の模様シート73を移動させ
ながら、物体追尾手段65の出力である位置信号(x,
y)から状態検出器66によって、その視覚行動の状態
を判定する。
【0069】具体的には、飼育水槽61内が照明手段6
2により投光され、飼育水槽61内の水棲生物63が物
体追尾手段65により検出され、検出信号は状態検出器
66に送られる。状態検出器66の第1の演算回路78
では、図23のフロー図のように水棲生物63の位置信
号(x,y)がフィルター回路82内のローパスフィル
ターでそのノイズが消去され、ついで位置信号(x,
y)が微分器83により式(1)(2)を用いてその時
間変化である速度信号(x′,y′)に変換される。
【0070】記憶回路79においては、位置信号(x,
y)の変化領域(X,Y)を水平方向と垂直方向をそれ
ぞれ(I,J)に等分割した2次元マトリックスの各素
(i,j)についての行動頻度fo (x,y)があらか
じめ設定されている。この行動頻度fo (x,y)は事
前の検討によって統計的に決めておくことができる。
【0071】第2の演算回路80においては、第1の演
算回路78で求めた速度信号(x′,y′)と記憶回路
79にあらかじめ設定した行動頻度マトリックスf
o (i,j)が位置信号(x,y)とともに入力され、
所定の時間TS の行動度Eが図24のフロー図に従って
求められる。すなわち図24において、まず位置信号
(x,y)は、変化領域(x,y)とその水平方向と垂
直方向の均等分割級数(I,J)によって分級されるマ
トリックス要素(i,j)に変換される。
【0072】ついで除算器85において、マトリックス
要素(i,j)について、速度信号(x′,y′)の
x′,y′それぞれを行動頻度マトリックスfo (i,
j)で除すことにより、下式(16)(17)より要素
行動頻度ex (i,j),ey(i,j)が求められ
る。
【0073】
【数8】 さらに、この要素行動頻度ex (i,j),ey (i,
j)は積算器86で所定の積算時間TS の積算値が式
(19)(20)(21)に従って求められ行動度
x ,Ey ,Eとしての演算回路80が出力される。
【0074】
【数9】 E=Ex +Ey ………(21) 第2の演算回路80の出力Ex ,Ey は、背影板制御回
路81に送られ図25(a)のフロー図に従って背影板
64の駆動装置の外部入力接点76を通して模様シート
73の動作を制御する。すなわち図25において、行動
度Ex とEy はそれぞれの閾値Ex1,Ex2とEy1,Ey2
により分級器87で分級される。分級された結果は判定
回路88に送られ、図25(b)に示すように、制御信
号Sが所定の判定周期Td 毎に選択される。
【0075】さらに状態検出器66の計算結果である活
動度Ex ,Ey ,Eと制御信号Sとが、表示器67に表
示される。
【0076】なお、図19に示すように、飼育水槽61
の背後に背影板としてスクリーン90を設け、スクリー
ン90の背後にさらに照明ドラム89を設けてもよい。
この照明ドラム89はいわゆる走馬灯と呼ばれるもので
あり、模様フィルムのドラム91と、ドラム91の中央
に設けられた光源92とを有し、ドラム91は駆動装置
94により正負回転したり停止したりする。駆動装置9
4への外部信号は、接点94から入力される。第4の実施の形態 図26から図31は本発明による水棲生物の行動状態検
出装置の第4の実施の形態を説明する図である。
【0077】図26に示す実施の形態は、比較的輝度の
高い水棲生物であって、かつ自然光や周囲の景色の色変
動を受けやすく、またかなり遠方で飼育されており、そ
の映像信号の伝送手段が利用できる場合に適用されたも
のである。
【0078】図26に示すように飼育水槽90内の水棲
生物91がITVカラーカメラである撮像器92によっ
て撮影される。撮像器92によって撮影した水棲生物9
2の影像は、画像伝送線93によって遠方の受像器94
に送信される。受像器94で映し出された水棲生物の影
像は、物体追尾手段95によって検出され、物体追尾手
段95から受像器94の表示画面での位置信号が状態検
出器96に送られる。
【0079】受像器94は、その表示画面の輝度(明る
さ)と色度(色あい)を外部より変更できる図示しない
入力接点を有している。また物体追尾手段95は、上記
受像器94の表示画面に映し出された水棲生物61の動
きを輝度情報と色度情報で追跡しながらその位置信号
(x,y)を求めるとともに、輝度値YTSを求める明る
さ検出回路と、R(赤色)値RTSとB(青色)値BTS
求める色相検出回路とを有するカラービデオカメラから
なっている。さらに状態検出器96は、図27に示すよ
うに上記位置信号(x,y)を点(x,y)に変換する
第1の演算回路102と、所定の時間TS でこの点
(x,y)を計数する第2の演算回路103と、この計
数した点数Nxyを分級して受像器94の表示画面上での
水棲生物91の動きの状態信号Stateを判定して出
力する第3の演算回路104とを有している。
【0080】さらに状態検出器96からの出力である動
きの状態Stateは、物体追尾手段95の出力である
輝度値YTSと、R値RTSおよびB値BTSと同時に図28
に示す受像調節器98に入力される。図28に示すよう
に、受像調節器98は増幅回路99と、輝度値YTSとR
値RTSとB値BTSの出力偏差を求める第4の演算回路1
00とを有している。さらに状態検出器96の出力信号
は、表示器97で表示される。
【0081】次にこのような構成からなる本実施の形態
の作用について説明する。まず、飼育水槽90内の水棲
生物91が撮像器92により撮像され、撮像器92から
の撮像は受像器94により、表示される。次に受像器9
4で表示された画面は物体追尾手段95により検出され
物体追尾手段95の出力である位置信号は、図27の第
1の演算回路102で点信号(x,y)に変換される。
【0082】第1の演算回路102において、受像器9
4の表画画面の追尾の全領域(X,Y)をその水平方向
と垂直方向にそれぞれ均等な分画数(I,J)によって
分画した2次元マトリックスの各点(i,j)について
図29のフロー図に従って位置信号(x,y)の通過す
る点N(i,j)を検出する。すなわち図29に示すよ
うに、第1演算回路102の検出器105では下式の条
件式(22)で通過点(x,y)が検出される。
【0083】
【数10】 N(i,j)=1 ………(23) その後、記憶器106において、マーク1が記入され
る。
【0084】また第2の演算回路103では図30のフ
ロー図に示すように、積算器107によって式(24)
より通過点数NTSが求められる。
【0085】
【数11】 さらに第3の演算回路104においては、図31に示す
フローに従って、上記通過点の値に基づいて動きの状態
Stateが判定される。すなわち図31において、第
3の演算回路104の比較器108において通過点数N
TSが所定の値NTS0 と比較され、NTS<NTS0 が成立
(YES)の場合は、State=0として出力され
る。一方、NTS TS0 の場合は分級器109で下式
(25)により分級値Nが計算されState=Nとな
って出力される。
【0086】
【数12】 ここでNN は級間値であり水棲生物91の行動する広さ
によってあらかじめ決められるものである。
【0087】また図28に示すように受像調節器98内
では、物体追尾手段95からの信号である輝度値Y
TSと、R値RTSと、B値BTSが増幅回路99で所定の倍
率に増幅され、それらの変更値であるそれぞれの出力偏
差値FY ,FR ,FB が第4の演算回路100で下式
(26)(27)(28)に従って求められる。
【0088】 FY =fb (YTS,YTS0 ) ………(26) FR =fb (RTS,RTS0 ) ………(27) FB =fb (BTS,BTS0 ) ………(28) ここで、fb はフィードバック制御関数であって一般的
に下式(29)(30)で定義してある。
【0089】 e=PV−SV ………(29)
【0090】
【数13】 ここで、eは入力偏差で関数fb の第1引数PVとその
目標値の第2引数SVの差であり、Kp は比例ゲイン、
i は積分定数、nは今回の積算周期、n−1は前回の
積算周期を表わし、ΔSは出力偏差である。これら求め
られた出力偏差のFY ,FR ,FB は、この受像調節器
98にすでに入力されている状態検出器の出力がSta
te=0の場合、それぞれ受像器94に内蔵された輝度
ドライブと、赤ドライブと、青ドライブとに伝達され、
受像器94の表示画面の輝度(明るさ)と色相(赤と
青)が変更される。
【0091】また撮像器92からのビデオ信号と、行動
状態検出器96からの判定結果は、表示器97に送られ
表示される。
【0092】
【数14】 また、上記各実施の形態において、状態検出器6(第1
の実施の形態)、状態検出器36(第2の実施の形
態)、状態検出器66(第3の実施の形態)および状態
検出器96(第4の実施の形態)を示したが、これら各
状態検出器6、36、66、96はいずれの実施の形態
においても用いることができる。
【0093】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、水槽内
の水棲生物を背影板と対比して明瞭に映し出すことがで
きるので、水棲生物の位置を物体追尾手段により明瞭に
検出して、状態検出器により水棲生物の動きの状態を確
実に判定することができる。
【0094】さらにまた、水槽内の水棲生物を一旦撮像
器により撮像して受像器に表示し、受像器に表示された
水棲生物の位置を物体追尾手段により検出するので、遠
方に位置する水槽内の水棲生物についても、確実にその
動きの状態を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水棲生物の行動状態検出装置の第
1の実施の形態を示す構成図。
【図2】飼育水槽を示す平面図。
【図3】照明手段を示す構成図。
【図4】状態検出器を示すブロック図。
【図5】第1の演算回路のフロー図。
【図6】第2の演算回路のフロー図。
【図7】第3の演算回路のフロー図。
【図8】表示器を示す構成図。
【図9】表示器の変形例を示す図。
【図10】本発明による水棲生物の行動状態検出装置の
第2の実施の形態を示す構成図。
【図11】照明手段を示す構成図。
【図12】状態検出器を示すブロック図。
【図13】第1の演算回路のフロー図。
【図14】第2の演算回路のフロー図。
【図15】第3の演算回路のフロー図。
【図16】第4の演算回路のフロー図。
【図17】光量最適化の動作原理を示す図。
【図18】本発明による水棲生物の行動状態検出装置の
第3の実施の形態を示す構成図。
【図19】図18に示す水棲生物の行動状態の変形例を
示す図。
【図20】照明手段を示す構成図。
【図21】背影板を示す構成図。
【図22】状態検出器を示すブロック図。
【図23】第1の演算回路のフロー図。
【図24】第2の演算回路のフロー図。
【図25】背影板制御回路の動作説明図。
【図26】本発明による水棲生物の行動状態検出装置の
第4の実施の形態を示す構成図。
【図27】状態検出器を示すブロック図。
【図28】受像調節器を示す構成図。
【図29】第1の演算回路のフロー図。
【図30】第2の演算回路のフロー図。
【図31】第3の演算回路のフロー図。
【符号の説明】
1,31,61,90 飼育水槽 2,32,62 照明手段 3,33,63,91 水棲生物 4,34,64 背影板 5,35,65,95 物体追尾手段 6,36,66,96 状態検出器 7,37,67,97 表示器 9a,9b,38,69 光源 10a,10b,39,70 反射板 13,43,78,102 第1の演算回路 14,44,80,103 第2の演算回路 15,45,104 第3の演算回路
フロントページの続き (72)発明者 島 崎 輝 之 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (56)参考文献 特開 平1−217265(JP,A) 特開 平1−126546(JP,A) 特開 昭64−29763(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 33/18 G01C 15/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水棲生物を収納した水槽と、 水槽内を投光する照明手段と、 水槽の一側に設けた背影板と、 水槽の他側に設けられ、水棲生物を背景板と対比させて
    得られた水棲生物の輝度情報と色度情報に基づいて水棲
    生物の動きを追跡しながら水棲生物のx方向およびy方
    向位置を検出する物体追尾手段と、 物体追尾手段からの信号に基づいて、水棲生物の動きの
    状態を判定する状態検定器と、 を備えたことを特徴とする水棲生物の行動状態検出装
    置。
  2. 【請求項2】背影板は、水槽の照明手段とは異なる側に
    配置され、照明手段からの光を反射するものであること
    を特徴とする請求項1記載の水棲生物の行動状態検出装
    置。
  3. 【請求項3】背影板は一対のローラ間に掛け渡された模
    様シートからなることを特徴とする請求項1記載の水棲
    生物の行動状態検出装置。
  4. 【請求項4】照明手段は色調の異なる複数の光源を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の水棲生物の行動状態
    検出装置。
  5. 【請求項5】状態検定器は水平方向の位置信号(x)の
    時間変化(x′)と、垂直方向の位置信号(y)の時間
    変化(y′)の平方和の根を位置頻度で除算した値につ
    いて所定の時間(Ts)の積算値を求め、この積算値か
    ら水棲生物の動きの状態を判定することを特徴とする請
    求項1記載の水棲生物の行動状態検出装置。
  6. 【請求項6】状態検定器は水平方向の位置信号(x)の
    時間変化(x′)を行動頻度で除算した値の積算値と、
    垂直方向の位置信号(y)の時間変化(y′)を行動頻
    度で除算した値の積算値とに基づいて水棲生物の動きの
    状態を判定することを特徴とする請求項1記載の水棲生
    物の行動状態検出装置。
  7. 【請求項7】状態検定器は物体追尾手段からの信号の全
    領域をその水平方向と垂直方向に各々均等な分画数
    (I,J)によって分画した二次元マトリックスの各点
    について位置信号(x,y)が通過する点の積算値に基
    づいて水棲生物の動きの状態を判定することを特徴とす
    る請求項1記載の水棲生物の行動状態検出装置。
  8. 【請求項8】水棲生物を収納した水槽と、 水槽内の水棲生物を撮影する撮像器と、 撮像器で投影した水棲生物の影像を表示する受像器と、 受像器に表示された水棲生物の動きを水棲生物の輝度情
    報と色度情報に基づいて追跡しながら水棲生物のx方向
    およびy方向の位置を検出する物体追尾手段と、 物体追尾手段からの信号に基づいて水棲生物の動きの状
    態を判定する状態検定器と、 を備えたことを特徴とする水棲生物行動状態検出装置。
JP30729497A 1997-11-10 1997-11-10 水棲生物の行動状態検出装置 Expired - Lifetime JP3529605B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30729497A JP3529605B2 (ja) 1997-11-10 1997-11-10 水棲生物の行動状態検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30729497A JP3529605B2 (ja) 1997-11-10 1997-11-10 水棲生物の行動状態検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11142148A JPH11142148A (ja) 1999-05-28
JP3529605B2 true JP3529605B2 (ja) 2004-05-24

Family

ID=17967412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30729497A Expired - Lifetime JP3529605B2 (ja) 1997-11-10 1997-11-10 水棲生物の行動状態検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3529605B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101670355B1 (ko) 2014-04-21 2016-10-31 한국해양과학기술원 미소생물 행동 및 호흡생리활성 측정용기

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101670355B1 (ko) 2014-04-21 2016-10-31 한국해양과학기술원 미소생물 행동 및 호흡생리활성 측정용기

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11142148A (ja) 1999-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9958384B2 (en) Method of detecting bacteria in a fluid using forward-scatter technique
US7352892B2 (en) System and method for shape reconstruction from optical images
CN100550053C (zh) 确定数字照相机图像中的场景距离
US7171037B2 (en) Optical inspection system and method for displaying imaged objects in greater than two dimensions
US10281264B2 (en) Three-dimensional measurement apparatus and control method for the same
CN110798671B (zh) 投影装置亮度的自适应调节方法及调节系统
US20040184653A1 (en) Optical inspection system, illumination apparatus and method for use in imaging specular objects based on illumination gradients
CN102342090A (zh) 图像拍摄设备、操作员监视设备、测量到面部的距离的方法和程序
CN108283004B (zh) 测量装置、系统、方法和程序
CN109767425B (zh) 机器视觉光源均匀性评估装置及方法
JP2005121486A (ja) 3次元測定装置
JP2021038929A (ja) 計測装置、エレベータシステムおよび計測方法
CN110018483A (zh) 物体距离估算方法与电子装置
CN211877766U (zh) 一种基于红外摄像的水体浊度测量装置
TW201443710A (zh) 光學導航裝置以及控制光學導航裝置中多個光學機構的方法
CN1146357C (zh) 具有可调整一次射线遮光板的x射线仪
JP2022500947A (ja) 光通信装置及び情報の伝送及び受信方法
JP3529605B2 (ja) 水棲生物の行動状態検出装置
CA2873657A1 (en) Feedback-based lightpainting, user-interface, data visualization, sensing, or interactive system, means, and apparatus
JPH09210653A (ja) 面方向検出装置
CN107392955B (zh) 一种基于亮度的景深估算装置及方法
US11698342B2 (en) Method and system for analysing fluorospot assays
US11756214B2 (en) Method and apparatus for tracking nematode worms
CN111479097A (zh) 基于深度学习的散射透镜成像系统
RU2315357C2 (ru) Способ детектирования объекта

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120305

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 9