JP3529471B2 - 車両用燃料供給装置 - Google Patents

車両用燃料供給装置

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JP3529471B2
JP3529471B2 JP02321395A JP2321395A JP3529471B2 JP 3529471 B2 JP3529471 B2 JP 3529471B2 JP 02321395 A JP02321395 A JP 02321395A JP 2321395 A JP2321395 A JP 2321395A JP 3529471 B2 JP3529471 B2 JP 3529471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料噴射装置を介し
てエンジンに燃料を供給するようになされた車両用燃料
供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特開平2−153253
号公報に示された従来の車両用燃料供給装置を示す燃料
系統図である。図において、1は燃料ポンプ、2は燃料
噴射装置、3は燃料供給管路で燃料ポンプ1と燃料噴射
装置2とを連結している。燃料ポンプ1は、ポンプ部1
0と、このポンプ部10を駆動するモータ部11と、逆
流防止用チェックバルブ4と、異常圧力防止用のリリー
フバルブ5が設けられている。6は燃料タンク、7は燃
料噴射装置で消費されなかった燃料を燃料タンク6に戻
す燃料リターン管路である。8は燃料リターン管路7の
途中に設けられたプレッシャレギュレータで、燃料供給
管路3内の燃料圧力をエンジン(図示せず)の吸気管9
の内圧力に対して所定の圧力に保つように作用する。な
お、燃料噴射装置からエンジン(図示せず)に燃料が
噴射されるが、その管路は図示を省略する。
【0003】このような従来の車両用燃料供給装置にお
いては、燃料タンク6内の燃料が燃料ポンプ1により吸
入され、これが燃料噴射装置2に供給されてエンジン
(図示せず)へ噴射される。この場合燃料ポンプ1の吐
出流量は燃料噴射装置2(以下エンジン2という)の最
大燃料消費量に対応できるように設定されている。従っ
て、通常の運転状態にあっては、燃料消費量は最大燃料
消費量に比較して少ないので、エンジン2に供給された
燃料のうち、エンジン2で消費されなかった燃料は燃料
リターン管路7を通して燃料タンク6に戻される。燃料
タンク6に戻される燃料は高温のエンジン2により加熱
されているので、燃料タンク6内が温度上昇して燃料の
一部が気化する。この気化と共に燃料タンク6内の圧力
が上昇して、燃料タンク6から外部に流出する燃料蒸気
が増加する。流出した燃料蒸気は車室内に侵入して悪臭
を発生するばかりでなく、大気中に流出した燃料蒸気は
環境破壊の原因になることがある。
【0004】この問題点に対し、特開平3−47457
号公報に示されている車両用燃料ポンプの流量制御装
置、あるいは、特開平3−88954号公報に示されて
いる燃料供給装置のように、エンジンからの戻りの高温
燃料を少量に制御することにより、燃料タンク内の燃料
の気化を抑制する手段が知られている。即ち、図7は特
開平3−47457号公報に示された従来の車両用燃料
ポンプの流量制御装置の断面図である。図において、2
1は円筒状のハウジングであり、燃料通路210、燃料
ポンプの吐出口側に連結される取付け部211、燃料供
給管路を通してエンジンに連結される取付け部212を
有する。22はシリンダ、23はピストン、24はピス
トン23と一体に結合されたシャッタ、25はピストン
23をハウジング21の側に付勢するスプリングであ
り、これらの部品が円筒状のハウジング21の側壁に設
置されている。
【0005】上記の流量制御装置を燃料供給管路に設け
れば、ハウジング21の開口部214に設置されたピス
トン23は燃料通路210を流れる燃料の圧力を受け
る。この状態において、エンジンが低負荷状態で運転さ
れているときにはエンジン内の吸気管内圧力が低いた
め、吸気管内圧力に対して燃料供給管路の圧力を所定値
に保つためにプレッシャレギュレータの設定圧力が低く
なり、ハウジング21内の燃料通路210の圧力は低く
なる。従って、ピストン23が受ける圧力は小さくな
り、スプリング25の作用によりピストン23は燃料通
路210の方向に移動する。この移動により、シャッタ
24が燃料通路210の中に突出する。従って、ハウジ
ング21内の燃料通路210に形成されるオリフィス2
13の開口面積も小さくなって、通過する燃料の流量が
制限される。
【0006】次にエンジンが高負荷状態で運転されてい
るときには、エンジン内の吸気管内圧力が高いためプレ
ッシャレギュレータの設定圧力が高くなり、これにより
燃料通路210の圧力が上昇し、ピストン23をスプリ
ング25に抗して押し込む。従って、ハウジング21内
の燃料通路210に形成されるオリフィス213の開口
面積が大きくなって、通過する燃料の流量が増加する。
このように、エンジンの要求量に応じた燃料が燃料通路
に流れ、この圧力に対応してピストン23が移動し、ピ
ストン23に連動するシャッタ24はオリフィス213
の開度を調節し、オリフィス213を通過する燃料の流
量を自動的に制御する。
【0007】図8は特開平3−88954号公報に示さ
れた従来の燃料供給装置の断面図である。図において、
29は燃料タンクの本体で、以下メインタンクという。
30はメインタンク29の内部に設けられたサブタン
ク、31は燃料リターン管路であり、燃料噴射装置(エ
ンジンに対応する装置)で消費されなかった燃料をサブ
タンク30に戻すためのものである。32は流量調節
弁、33は燃料受け容器、34は燃料受け容器33の底
面に固着された弁体、35は動作抑制ばね、36はイン
タンク式の燃料ポンプ、37は燃料ポンプ36の吸入口
である。この燃料供給装置は、燃料リターン管路31を
通ってサブタンク30に戻される燃料量の増加状況に対
応して、エンジンへの燃料供給量を減少させるための流
量制御手段として使用される。即ち、エンジン側からの
要求量に応じた燃料の供給がなされる。
【0008】上記のように構成された燃料供給装置の動
作について説明すると、先ず、エンジンが低負荷状態で
運転されている場合は、エンジンでの燃料消費量が少な
いのでエンジンからサブタンク30に戻される燃料が増
加する。この戻される燃料は燃料リターン管路31を通
って燃料受け容器33に入り、動作抑制ばね35を圧縮
して燃料受け容器33を下方向に変位させる。この変位
に応じて流量調節弁32は燃料ポンプ36の吸入口37
を塞ぐので燃料ポンプ36による燃料の吸入量即ち吐出
量が減少する。また、逆にエンジンが高負荷状態で運転
されている場合は、エンジンでの燃料消費量が多いので
エンジンからサブタンク30に戻される燃料が減少す
る。この減少により、流量調節弁32は燃料ポンプ36
の吸入口37を開くので燃料ポンプ36による燃料の吐
出量が増加する。このように、エンジンで消費されない
でサブタンク30に戻される燃料量をパラメータにし
て、エンジンへの燃料供給量をコントロールするように
構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように特開平3
−47457号公報に示された従来の燃料ポンプの流量
制御装置は、燃料供給管路内の圧力だけによってエンジ
ンの燃料消費量に対応した流量に制御するので、エンジ
ンの負荷変動に対する流量制御の応答性は高いものの、
プレッシャレギュレータの機能によりエンジンの負荷変
動以外に吸気管入口の大気圧の変動によっても管路内圧
力が変動する場合があり、エンジンの燃料消費量に対応
した流量制御が適切にできないという問題点があった。
【0010】また、特開平3−88954号公報に示さ
れた従来の燃料供給装置は、燃料リターン管路によって
戻される燃料量だけによってエンジンの燃料消費量に対
応した流量に制御するので、大気圧が変動しても燃料消
費量に対応した流量制御が行えるものの、燃料消費量が
急激に増加した場合に燃料リターン管路の燃料量の変化
に時間的な差異が生じる。このため流量制御の遅れが発
生し、一時的に燃料供給量が不足するという問題点があ
った。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、車両用の燃料供給装置に関連
し、エンジン側からの要求流量に対応して、燃料ポンプ
側からの供給流量を自動的に制御し、エンジンから燃料
タンクに戻される高温度の燃料を可及的に少なくするこ
とにより、燃料タンク内の燃料蒸気の発生を抑制するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用燃
料供給装置は、燃料タンクの燃料を吸入して所定の吐出
圧力で吐出する燃料ポンプと、上記燃料ポンプから吐出
された燃料をエンジンに給送するための燃料供給管路
と、上記エンジンで消費されなかった燃料を上記燃料タ
ンクに戻す燃料リターン管路と、上記燃料供給管路の燃
料の流量に対応した第1の制御流のモーメンタムおよび
上記燃料リターン管路の燃料の流量に対応した第2の制
流のモーメンタム差に応じて制御され、上記燃料リ
ターン管路の燃料の流量が所定量より多くなったとき上
記燃料供給管路の燃料の一部を上記燃料タンクに戻すよ
うに作用する純流体素子とを備えたものである。
【0013】また、純流体素子は、主噴流口が燃料ポン
プの吐出口側に接続され、第1の制御流口が燃料供給管
路側に、第2の制御流口が燃料リターン管路側に接続さ
れ、第1の受流口が燃料供給管路に、第2の受流口が燃
料を燃料タンクに戻すリリーフ管路に接続されたもの
ある。
【0014】また、純流体素子は、主噴流口が燃料ポン
プの吐出口側に接続され、第1の制御流口が燃料供給管
路側に、第2の制御流口が燃料リターン管路側に接続さ
れ、第1の受流口および第2の受流口が燃料を燃料タン
クに戻すリリーフ管路に挿入された弁の制御管路に接続
されたものである。
【0015】
【作用】上記のように構成された車両用燃料供給装置に
おいては、エンジンへの燃料供給量を、燃料供給管路の
燃料圧力によるモーメンタムと、燃料リターン管路を通
る燃料の流量によるモーメンタムとの差異によってエン
ジンへの燃料供給量を制御し、エンジンから燃料タンク
に戻される燃料を可及的に少なくするように噴流偏向形
比例増幅素子が働く。
【0016】また、噴流偏向形比例増幅素子と弁を用い
てエンジンへの燃料供給量を制御するようにされている
ため、弁がリリーフ管路へ流れる燃料を精密に調節する
ように働く。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例である車両用燃料
供給装置を示すものである。図において、40は燃料ポ
ンプであり、ポンプ部41と、このポンプ部41と一体
的に結合されたモータ部42と、燃料タンク43から燃
料を吸入する吸入口44と、吸入した燃料を所定の圧力
で吐出する吐出口45と、異常圧力防止用のリリーフバ
ルブ53とにより構成されている。46は燃料噴射装置
で、エンジン(図示せず)に対し燃料を噴射するもので
ある。47は燃料噴射装置46(以下エンジン46とい
う)に燃料を供給するための燃料供給管路である。48
はエンジン46で消費されなかった燃料を燃料タンク4
3に戻す燃料リターン管路である。49はプレッシャレ
ギュレータ、50はエンジンに燃焼用の空気を供給する
ための吸気管で、プレッシャレギュレータ49は燃料供
給管路47内の燃料圧力を吸気管50の内圧力に対応し
て一定圧力に調整するように作用する。
【0018】52は噴流偏向形比例増幅素子51及び逆
流チェックバルブ56などを用いて構成された流量制御
装置で、燃料供給管路47の途中に配設されている。以
下、流量制御装置52の構成について説明する。先ず、
噴流偏向形比例増幅素子51は、例えば、日刊工業新聞
社発行の図書「純流体素子入門」(著者尾崎省太郎・原
美明)に示されたものであり、図2に示すような流路パ
ターンを備えている。この噴流偏向形比例増幅素子51
には、制御される流体を入力するための主噴流口(P
s)60と、制御信号となる流体を入力するための制御
流口(PCA)61及び制御流口(PCB)62の二つの制
御流口と、出力のための受流口(POA)63及び受流口
(POB)64の二つの受流口が設けられている。
【0019】この噴流偏向形比例増幅素子51の主噴流
口(Ps)60には燃料ポンプ40の吐出口45が燃料
供給管路471を介して接続されている。また、一方の
受流口(POA)63には燃料タンク43に通じるリリー
フ管路54が接続され、他方の受流口(POB)64には
エンジン46に通じる燃料供給管路472が接続されて
いる。さらに、一方の制御流口(PCA)61には燃料供
給管路472にオリフィス57を介して接続された制御
流管路55が接続され、他方の制御流口(PCB)62に
は燃料リターン管路48に接続された制御流管路59が
接続されている。なお、制御流管路59が接続されてい
る燃料リターン管路48の下流にはオリフィス58が設
けられている。また、燃料供給管路472において制御
流管路55の接続箇所の下流側には、噴流偏向形比例増
幅素子51の方向への燃料の逆流を阻止するようにチェ
ックバルブ56が設けられている。上記において、オリ
フィス57とオリフィス58は、両制御流口(PCA)6
1,(PCB)62に注入される制御流の差のモーメンタ
ムを小さくし、かつ、バランスさせるようになされてい
る。
【0020】上記構成における噴流偏向形比例増幅素子
51は、主噴流を制御流の注入により偏向させて、制御
流に比例した出力を取り出す機能を持つ純流体素子であ
る。普通、主噴流の持つモーメンタムは大きく、制御流
の持つモーメンタムは小さい。そして主噴流は一定であ
るから、制御流の注入によりその大きさに比例した主噴
流の偏向が行われることになる。即ち、図2において、
左右の制御流口(PCA)61及び制御流口(PCB)62
から、制御流66及び67が注入された場合には、それ
らの差のモーメンタムに比例して主噴流65は偏向す
る。主噴流65の下流に設けられた受流口(POA)63
及び受流口(POB)64では、主噴流65の偏向により
受流面積が変わり、制御流66または67に比例した出
力を取り出すことができる。その入力・出力特性は例え
ば図3に示すようになっており、2つの制御流の差が小
さい範囲、すなわち入力信号の小さい範囲では直線性が
良いことが知られている。
【0021】上記のように、噴流偏向形比例増幅素子5
1を用いた車両用燃料供給装置によれば、エンジンの負
荷に応じてエンジンへの燃料供給量が制御され、燃料タ
ンク43に戻るリターン流量が制御されてリターン流量
を可及的に少なくできる。この作用、動作を図4を用い
て説明する。
【0022】先ず、エンジン46の負荷状態が低負荷状
態に推移した場合、エンジン46の燃料消費量が減少す
るのでエンジン46からの戻り流量、つまり、燃料リタ
ーン管路48に還流される流量が増加する。また、エン
ジン46内の吸気管50の内圧力が減少するので、プレ
ッシャレギュレータ49の調整圧力が低くなり、燃料供
給管路47の内圧が低下する。噴流偏向形比例増幅素子
51の内部では、燃料供給管路472に接続された制御
流口(PCA)61から注入される制御流のモーメンタム
は減少し、燃料リターン管路48に接続された制御流口
(PCB)62から注入される制御流のモーメンタムは増
加する。これらの制御流のモーメンタムの差により主噴
流が偏向して、受流口(POA)63での流量が増加し、
受流口(POB)64での流量が減少する。従って、リリ
ーフ管路54の流量は増加し、燃料供給管路472の流
量は減少する。この結果、燃料噴射装置46から燃料タ
ンク43に戻される燃料リターン管路48の流量が可及
的に少なくなされる。
【0023】次に、エンジンの負荷状態が高負荷状態に
推移した場合には、エンジンの燃料消費量が増加するの
でエンジンからの戻り流量、つまり、燃料リターン管路
48の流量が減少する。また、エンジン内の吸気管50
の内圧力が増加するので、プレッシャレギュレータ49
の調整圧力が高くなり、燃料供給管路47の内圧が上昇
する。噴流偏向形比例増幅素子51の内部では、燃料供
給管路472に接続された制御流口(PCA)61から注
入される制御流のモーメンタムは増加し、燃料リターン
管路48に接続された制御流口(PCB)62から注入さ
れる制御流のモーメンタムは減少する。これらの制御流
のモーメンタムの差により主噴流が偏向して、受流口
(POA)63での流量が減少し、受流口(POB)64で
の流量が増加する。従って、リリーフ管路54の流量は
減少し、燃料供給管路472の流量は増加する。この結
果、燃料供給管路472の流量が増加したとしても、エ
ンジン46に必要な燃料が増加するだけであるため、エ
ンジン46から燃料タンク43に戻る燃料リターン管路
48の流量は増加しない。
【0024】上記のようにこの実施例では、燃料供給管
路47内の燃料圧力と、燃料リターン管路48内の流量
の両入力により純流体素子を用いて燃料供給量を制御す
るので、エンジン側からの要求流量に対応して燃料ポン
プ40側からの供給流量を自動的に制御できる。従っ
て、エンジンから燃料タンク43に戻される高温の燃料
を少なくすることができる。
【0025】実施例2.なお、上記実施例1では、燃料
供給管路47が噴流偏向形比例増幅素子51の主噴流口
(Ps)60から受流口(POB)64を通るように構成
したが、図5に示すように切換弁を用いて構成すること
もできる。即ち、図5において、40〜53、及び、6
0〜64は上記実施例1と同一のものであり、その説明
を省略する。実施例1と異なる構成について説明する
と、71は噴流偏向形比例増幅素子51とチェックバル
ブ56と切換弁70などを用いて構成された流量制御装
置で、燃料供給管路47の途中に配設されている。以
下、流量制御装置71の構成について説明する。先ず、
噴流偏向形比例増幅素子51の主噴流口(Ps)60に
はオリフィス78を介して燃料供給管路471からのバ
イパス管路72が接続されている。一方の制御流口(P
CA)61には燃料供給管路471にオリフィス57を介
して接続された制御流管路55が接続され、他方の制御
流口(PCB)62には燃料リターン管路48に接続され
た制御流管路59が接続されている。上記構成におい
て、オリフィス57とオリフィス78はいずれも燃料供
給管路471に接続されているが、主噴流口(Ps)6
0に対するモーメンタムに比べて制御流口(PCA)61
に対するモーメンタムは小さいので、これを調節するよ
うになされている。
【0026】なお、制御流管路59が接続されている燃
料リターン管路48の下流にはオリフィス58が設けら
れている。また、燃料供給管路472において制御流管
路55の接続箇所の下流側には、噴流偏向形比例増幅素
子51の方向への燃料の逆流を阻止するようにチェック
バルブ56が設けられている。一方の受流口(POA)6
3には切換弁70を開放側に作動させるパイロット管路
73が接続され、他方の受流口(POB)64には切換弁
70を閉塞側に作動させるパイロット管路74が接続さ
れている。切換弁70は、燃料供給管路471から燃料
タンク43に通じるリリーフ管路79を開閉するように
設けられており、開放になったときは、燃料供給管路4
71を通る燃料の一部が燃料タンク43に戻るように、
閉塞のときは燃料供給管路471を通る燃料は総て燃料
噴射装置46に供給されるように作動する。なお、7
5,76はオリフィス、77は燃料タンク43に通じる
ドレン管路である。
【0027】上記のように、噴流偏向形比例増幅素子5
1及び切換弁70を用いた車両用燃料供給装置によれ
ば、実施例1の装置と同様にエンジンの負荷に応じてエ
ンジンへの燃料供給量が制御され、燃料タンク43に戻
るリターン流量が制御されてリターン流量を可及的に少
なくできる。以下この作用、動作などについて説明す
る。
【0028】先ず、エンジンの負荷状態が低負荷状態に
推移した場合、実施例1の装置と同様に受流口(PO
A)63での流量が増加し、受流口(POB)64での
流量が減少する。これにより、パイロット管路73の流
量が増加し、パイロット管路74の流量が減少して切換
弁70が開放される。この開放によりリリーフ管路79
の流量増加し、燃料供給管路472の流量は減少す
る。従って、燃料噴射装置46から燃料タンク43に戻
るリターン流量が可及的に少なくなる。
【0029】次に、エンジンの負荷状態が高負荷状態に
推移した場合には、受流口(POA)63での流量が減
少し、受流口(POB)64での流量が増加する。これ
により、パイロット管路73の流量が減少し、パイロッ
ト管路74の流量が増加して切換弁70が閉塞される。
この閉塞によりリリーフ管路79の流量減少し、燃料
供給管路472の流量は増加する。従って、エンジン4
6に供給される燃料が必要量に応じて増加する。燃料供
給管路472の流量が増加してもエンジン46に必要な
増加であるため燃料タンク43に戻るリターン流量は増
加しない。
【0030】上記のように、この実施例においても、エ
ンジン側からの要求流量に対応して燃料ポンプ40側か
らの供給流量を自動的に制御できる。従って、エンジン
から燃料タンク43に戻される高温の燃料を抑制するこ
とができる。また、燃料供給量を純流体素子51で制御
する切換弁70で調節するのでより確実な流量制御を行
うことができる。
【0031】上記構成において、各種の管路に設けたオ
リフィス57,58,75,76,78は、それぞれ個
別の部品で形成されるものであるが、それぞれの管路に
適切なサイズの配管をすれば個別の部品によるオリフィ
スを設けなくてもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0033】純流体素子により、燃料供給管路内の燃料
圧力と燃料リターン管路を通る燃料量の増減に応じてエ
ンジンへの燃料供給量を調整するように構成したので、
簡単な構成で、しかも機械的な可動部品を用いないので
長期間安定した流量制御がなされ、エンジンから燃料タ
ンクに戻される燃料が適切に抑制される。従って、燃料
タンク内の燃料蒸気の発生を抑制することができる。
【0034】また、噴流偏向形比例増幅素子と弁を組み
合わせた流量制御手段によれば、リリーフ管路に流れる
流量を弁により精密に調整できるので、エンジンに対す
る燃料供給量の流量制御をより確実に行うことができ
る。なお、燃料供給管路に直接的に噴流偏向形比例増幅
素子を挿入しなくてもよいので、噴流偏向形比例増幅素
子により燃料の流れを阻害されることが無いなどの効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例である車両用燃料供給装
置を示す燃料系統図である。
【図2】 この発明に用いる噴流偏向形比例増幅素子の
断面図である。
【図3】 噴流偏向形比例増幅素子の入出力特性曲線図
である。
【図4】 この発明の一実施例である車両用燃料供給装
置の作用・動作説明図である。
【図5】 実施例2の車両用燃料供給装置を示す燃料系
統図である。
【図6】 従来の車両用燃料供給装置を示す燃料系統図
である。
【図7】 従来の流量制御装置を示す断面図である。
【図8】 従来の燃料供給装置を示す断面図である。
【符号の説明】
40 燃料ポンプ、43 燃料タンク、44 吸入口、
45 吐出口、46 燃料噴射装置(エンジン)、47
燃料供給管路、48 燃料リターン管路、49 プレ
ッシャレギュレータ、50 吸気管、51 噴流偏向形
比例増幅素子、52,71 流量制御装置、54,79
リリーフ管路、55,59 制御流管路、60 主噴
流口、61,62 制御流口、63,64 受流口、7
0 切換弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 37/00 331 F02M 37/20 F02M 69/00 340

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクの燃料を吸入して所定の吐出
    圧力で吐出する燃料ポンプと、上記燃料ポンプから吐出
    された燃料をエンジンに給送するための燃料供給管路
    と、上記エンジンで消費されなかった燃料を上記燃料タ
    ンクに戻す燃料リターン管路と、上記燃料供給管路の燃
    料の流量に対応した第1の制御流のモーメンタムおよび
    上記燃料リターン管路の燃料の流量に対応した第2の制
    流のモーメンタム差に応じて制御され、上記燃料リ
    ターン管路の燃料の流量が所定量より多くなったとき上
    記燃料供給管路の燃料の一部を上記燃料タンクに戻すよ
    うに作用する純流体素子とを備えたことを特徴とする車
    両用燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 上記純流体素子は、主噴流口が燃料ポン
    プの吐出口側に接続され、第1の制御流口が燃料供給管
    路側に、第2の制御流口が燃料リターン管路側に接続さ
    れ、第1の受流口が燃料供給管路に、第2の受流口が燃
    料を燃料タンクに戻すリリーフ管路に接続されたことを
    特徴とする請求項1記載の車両用燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 上記純流体素子は、主噴流口が燃料ポン
    プの吐出口側に接続され、第1の制御流口が燃料供給管
    路側に、第2の制御流口が燃料リターン管路側に接続さ
    れ、第1の受流口および第2の受流口が燃料を燃料タン
    クに戻すリリーフ管路に挿入された弁の制御管路に接続
    されたことを特徴とする請求項1記載の車両用燃料供給
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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尾崎省太郎・原美明,純流体素子入門,日本,日刊工業新聞社,第1、2頁

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