JP3527114B2 - 通信装置の自動接続方法及び該プログラムを記録した媒体 - Google Patents

通信装置の自動接続方法及び該プログラムを記録した媒体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信装置に関し、特
に操作者に時刻を指定させ、指定された時刻に基づいて
相手通信装置に自動的に接続を行なう通信装置の自動接
続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】蓄積型の電子メールシステムにおいて、
メールサーバに登録されている利用者のメールアドレス
に対して利用者が使用する通信端末が特定されていない
場合、メールサーバに受信メールが到着しても、メール
サーバから受け取り側の通信端末に着信の通知を行なう
ことはできない。インターネットサービスプロバイダが
メールサーバを提供し利用者がダイヤルアップ接続によ
ってこれを利用する場合などがこのケースに相当する。
また、利用者が使用する通信端末が特定されており、メ
ールサーバがこれを認識している場合でも、通信端末が
常時通信可能な状態にあるとは限らない場合にもメール
着信の通知を行なわないのが一般的である。このケース
として、携帯電話網を利用し、網内にメールサーバを設
置して携帯電話端末にメール送受信機能を持たせたメー
ルシステムが実現されている。
【0003】このようなメールシステムでは、メール受
信機能を持った通信端末に自動運転の機能を備え、あら
かじめ操作者に時刻を指定させ、指定された時刻に基づ
いてメールサーバに自動的に接続して受信メールの有無
をチェックしたり、受信メールがある場合は端末への取
り込みを行う方法が実現されている。
【0004】また、WWW(ワールドワイドウエブ)ブ
ラウズ機能やファイル転送機能を持った通信端末をイン
ターネットサービスプロバイダを経由して目的のサーバ
にアクセスし、所望する情報を通信端末へ取り込むよう
なシステムにおいて、通信コストを低減するために、ト
ラフィックの空いている時間帯や通信料金が低料金とな
る時間帯などを狙って自動運転させる技術も実現されて
いる。
【0005】これらのいずれの自動運転システムも、操
作者に時刻を指定させ、指定された時刻に基づいて相手
通信装置に自動的に接続を行なう自動接続方法を採用し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電話網やインターネッ
トなどの通信ネットワークにおいて、時間的かつ場所的
にアクセスが集中することは充分な通信速度と品質を確
保するためには無視できない問題となる。特に、通信端
末がメールサーバやインターネットサービスプロバイダ
などと行なう通信は、原理的に接続の形態が多数対一で
あるので、アクセスが輻輳する可能性はより一層高い。
上記したような自動運転システムは、指定時刻をその都
度変更しない限り、毎日あるいは毎週同じ時刻が到来す
るたびに自動接続が行なわれるような利用形態もある。
このこと自体、アクセスの輻輳の可能性をはらんでいる
といえる。
【0007】自動運転によるアクセスの輻輳に着目し、
その緩和を目的とした技術として、特開平4−2626
46や特開平7−327090に記載されたものが提案
されている。特開平4−262646は、ネットワーク
に含まれる複数のコンピュータ装置が自動運転により同
一時刻にスケジュール起動されて同時にネットワークに
発呼するようなコンピュータ網を対象とし、各コンピュ
ータ装置に記憶されている識別子(ID)の無作為性を
利用し、これを用いて個々のコンピュータ装置の発呼時
間を固定値からずらし、全体として時間的に分散させる
ようにしたものである。また、特開平7−327090
はオンラインセンタに接続される多数の端末が、停電時
などの事象発生時にセンタへのアップロードを自動的に
行うものにおいて、アップロード開始までの待機時間を
各端末の識別子IDを用いてランダム化するようにした
ものである。
【0008】端末となる通信装置を利用者個人が所有し
たり、占有するような場合は上記の先行技術のように複
数の通信装置が統一されたスケジュールに従って動作す
るのではないので、同じ技術を用いて輻輳を回避するこ
とはできない。この場合、個々の通信装置が利用者個人
の都合で使用され、ネットワーク全体を通してみればネ
ットワークへのアクセスは無作為に行われているように
みえ、アクセスが時間的に集中する可能性は上記の先行
技術よりは低くなる。しかし、この種の個人利用される
通信装置に、たとえ、自動接続機能が備えられていると
しても、それぞれの通信装置が利用者個人毎に設定した
条件に基づいて自動接続されればやはりアクセスの時間
的な集中は避けられるように推測される。
【0009】ところで、このような個人利用される通信
装置で自動接続機能を持つ場合、自動接続の時刻を利用
者に自由に指定させるのが普通である。この場合、時刻
の指定が「何時何分」などのように1分単位まで指定す
るものである場合、熟練者であれば経験的に修得した知
識から、一日のなかで(あるいは週のなかで)アクセス
の集中する時間帯を避けて積極的に自動接続したい時間
を正確に指定するかもしれないが、初心者を含めて多く
の場合はあまり細かい時刻までは指定せずに「12時0
0分」とか、「18時30分」などと、区切りの良い時
刻を指定することが多いと予想される。また、時刻の指
定が「時」単位や「10分」単位など大きな単位でしか
指定できないような通信端末も考えられ得る。これらの
事実は、このような通信装置が多数稼動した場合、たと
え利用者個人毎に異なる設定で自動接続が行われたとし
ても、毎時の「00分」や「30分」、「10分」な
ど、区切りの良い時刻にアクセスが一斉に発生すること
を誘発し、とくに接続の相手がメールサーバやインター
ネットサービスプロバイダなど、多数対一の接続関係に
ある通信装置の場合にはより一層の通信の輻輳を引き起
こす可能性があることを意味する。
【0010】本発明は、通信装置の利用者が自動接続の
時刻を任意に設定する通信装置において、接続の輻輳が
起こる可能性を低くすることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、操作者が時刻を指定し、該指定された時
刻に基づいて所定の相手通信装置に自動接続する通信装
置の自動接続方法において、前記指定された時刻が偏倚
を要するか否か判断し、前記指定された時刻が偏倚を要
するものである場合、前記指定された時刻を無作為デー
タに基づいて偏倚させ、該偏倚された時刻に相手通信装
置への自動接続を実行することを特徴とする通信装置の
自動接続方法である。
【0012】これにより、少なくとも通信装置毎に自動
接続が実際に行われる時刻は、操作者が「12時00
分」とか「18時30分」などと区切りの良い時刻を指
定したとしても設定した時刻から無作為にずらされ、通
信ネットワーク全体で見ればアクセスの発生が時間的に
分散されることになり、通信の輻輳が起こる可能性を低
くすることができる。
【0013】ここで、無作為データとして乱数を用いる
ことができる。これにより、無作為なデータを簡単に用
意することができる。
【0014】また、無作為データを、発生時間が不定な
所定の事象の発生の時刻から獲得することができる。
【0015】例えば、上記の発生時間が不定な所定の事
象の発生の時刻として所定の操作を行なった時刻を用い
ることができる。
【0016】また、上記の所定の操作を行なった時刻
を、自動接続時刻の設定操作開始から設定操作完了まで
のあいだの所定の操作を行なった時刻とすることができ
る。
【0017】さらに、上記の発生時間が不定な所定の事
象の発生の時刻を、過去の通信の時刻を用いることもで
きる。
【0018】また、一回分の通信開始時刻または通信終
了時刻を常時更新記憶しておき、直前の通信に関して記
憶されている時刻を上記の過去の通信の時刻として利用
することもできる。
【0019】また、無作為データを、発生時間が不定な
所定の状態偏移から別の所定の状態偏移までの所用時間
から獲得することもできる。
【0020】ここで、発生時間が不定な所定の状態偏移
から別の所定の状態偏移までの所用時間を、所定の操作
を行なってから別の所定の操作を行なうまでの所用時間
とすることもできる。
【0021】さらに、上記の所定の操作を行なってから
別の所定の操作を行なうまでの所用時間を、自動接続時
刻の設定操作開始から設定操作完了までの所用時間とす
ることもできる。
【0022】また、上記の発生時間が不定な所定の状態
偏移から別の所定の状態偏移までの所用時間を、過去の
通信の所要時間とすることができる。
【0023】また、一回分の通信の所要時間を常時更新
記憶しておき、直前の通信の所要時間を上記の過去の通
信の所要時間として利用することができる。
【0024】また、上記の通信の所用時間を、自動接続
動作ではない通信の所用時間とすることができる。
【0025】また、上記の無作為なデータを、情報量が
変化するものである記憶されている情報自身の情報量か
ら獲得することができる。
【0026】また、上記の情報量を、通信相手先への自
動接続のために記憶されている相手先情報の量とするこ
とができる。
【0027】また、上記の情報量を、通信によって受信
し記憶している情報の量とすることができる。
【0028】また、上記の情報量を、一時記憶されてい
る未送信の情報の量とすることができる。
【0029】また、上記の情報量を、設定されている自
動接続の設定情報の量とすることができる。
【0030】また、上記の無作為なデータを、通信装置
に記憶されている通信装置固有の識別情報から獲得する
ことができる。
【0031】また、上記の無作為なデータを、過去の所
定期間内の通信回数から獲得することができる。
【0032】また、上記の操作者による時刻の指定が
「時」桁まで指定するものである場合、設定時刻を前方
又は後方或いはその両方に最大30分以内の範囲で上記
の無作為なデータに応じて偏倚させることが好ましい。
これにより、操作者に時間のずれによる違和感をあまり
感じさせること無く、適度なアクセスの分散を実現する
ことができる。
【0033】さらに、上記の操作者による時刻の指定が
「分」桁まで指定するものである場合、設定時刻を前方
又は後方或いはその両方に最大30秒以内の範囲で上記
の無作為なデータに応じて偏倚させることが好ましい。
【0034】また、上記の操作者による時刻の指定が
「分」桁まで指定するもので、指定された時刻の「分」
桁数値の最下桁が「0」のとき、設定時刻を前方又は後
方或いはその両方に最大5分以内の範囲で上記の無作為
なデータに応じて偏倚させるようにすることができる。
【0035】また、上記の操作者による時刻の指定が
「分」桁まで指定するもので、指定された時刻の「分」
桁数値の最下桁が「5」のとき、設定時刻を前方又は後
方或いはその両方に最大2分30秒以内の範囲で上記の
無作為データに応じて偏倚させるようにすることができ
る。
【0036】また、本発明は操作者が開始時刻と終了時
刻または開始時刻と時間長とからなる時間範囲と、該時
間範囲より短い自動接続の時間間隔とを指定し、該指定
された時間範囲の間、前記指定された時間間隔で繰り返
し自動接続を行なう通信装置の自動接続方法において、
前記指定された開始時刻が偏倚を要するか否か判断し、
前記指定された開始時刻が偏倚を要するものである場
合、前記指定された開始時刻を無作為データに基づいて
偏倚させ、該偏倚された時刻に相手通信装置への自動接
続を開始することを特徴とする通信装置の自動接続方法
である。これにより、指定された時間間隔で繰り返し自
動接続を行なうようにした自動接続の設定の場合でも、
アクセスの分散を実現することができる。また、これに
より、短時間で繰り返される自動接続の間隔も無作為に
分散されるので、アクセスが時間的に分散される可能性
がより高いものとなる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0038】<第一の実施例>図1は本発明の第一の実
施例を示す通信システムのブロック図であり、携帯電話
網にメールサーバを設け、メール送受信機能を持つ携帯
電話装置や、メール処理機能を有する装置を接続したデ
ータ通信可能な携帯電話装置を用いてメールの送受信を
行えるようにした通信システムを示している。
【0039】図1において、符合1は本発明の自動接続
方法を実現する通信端末装置であり、具体的には電子メ
ールの送受信機能を持った携帯電話装置である。2は装
置全体の動作を統括する制御部、3は各種データを蓄積
保存する記憶部、4は各種キースイッチやポインティン
グデバイス等を含む操作部、5は各種情報を操作者に視
覚的に提示するための表示部、6は時計機能を含み現在
時刻を表すデータを出力する時計部、7は携帯電話網8
の基地局9との無線接続処理を行なう通信処理部、10
は電話として利用されるとき音声データを処理する通話
部、11は送話部であるマイク、12は受話部であるス
ピーカである。13は乱数を発生する乱数発生器である
が、これの代わりに制御部がソフトウエアによって乱数
を発生するように構成することも可能である。
【0040】携帯電話装置1は基地局9を経由して携帯
電話網8に無線接続し、携帯電話網に属する別の携帯電
話装置や、図示しない別の電話網に属する電話装置と電
話通信を行う。その詳細については周知であり、本発明
には直接関係しないので詳細説明は省略する。
【0041】携帯電話網8にはメールサーバ14が接続
されている。メールサーバ14は、網内に収容されてい
るメール送受信機能を持つ携帯電話装置(例えば1のよ
うな)や、メール処理機能を有する装置を接続したデー
タ通信可能な携帯電話装置から発信メールを受け入れ
て、宛先メールアドレスに対応するメールサーバ(自身
である場合もある)にメールを送信する。また、自身が
収容する利用者のメールアドレス宛てのメールを受信し
たときには、一旦これを蓄積し、利用者の携帯電話装置
からのアクセスがあったとき、その指示に従って、受信
メールの有無の回答、受信メールリストの作成と受け渡
し、受信メール本体の受け渡しと削除、等の処理を行な
う。なお、メールサーバ14は特定の事業者の携帯電話
網8内で閉鎖的に利用される場合もあるが、インターネ
ット網15等の他のネットワークと接続され、個別のネ
ットワークを越えてメールの送受信を可能とする場合も
ある。
【0042】次に、携帯電話装置1の自動接続機能につ
いて図1から図5を参照して詳細に説明する。
【0043】メールサーバ14が受信メールの到来を宛
先に対応する携帯電話装置に通知する、いわゆる受信通
知機能を持たないものである場合、あるいは、その機能
を持っていたとしても利用者ごとの設定が可能で通知し
ない設定を選択している場合には、受信メールがメール
サーバ14内に存在するかどうかは、携帯電話装置の利
用者がメールサーバ14に自発的に接続を行わなければ
確認することができない。携帯電話装置の自動接続機能
はこの受信メールの確認を主な目的としてメールサーバ
14への接続に利用される。自動接続を行い、メールサ
ーバに実行させる動作の内容としては、受信メールの有
無の回答、受信メールリストの作成と受け渡し、受信メ
ール本体の受け渡し或いは削除等がある。
【0044】自動接続機能の設定は、操作者が操作部4
から自動接続の設定操作開始を指示することにより開始
され、表示部5に表示する案内に従って操作者に自動接
続時刻や自動接続時の動作内容等を入力させ、この入力
や演算によって得た各種設定情報を記憶部3に記憶す
る。図2は記憶部3に記憶される設定情報を模式的に例
示したものであり、左列は設定項目を、右列はその項目
の設定内容を表し、1行が一つの設定情報に相当する。
図3は自動接続の設定操作時の制御部2による動作を表
すフローチャート、図4は図3のフローチャート内で呼
び出されるサブルーチンのフローチャート、また、図5
は自動接続が実際に行われるときの動作を示すフローチ
ャートである。
【0045】図3のフローチャートに示すように、自動
接続の設定操作を行うと、制御部2はまず乱数発生器1
3を制御して、乱数を発生させ、参照データRとして記
憶部3に記憶する(図2の「1.参照データR」)。次
に操作者に自動接続時刻の入力を促し、操作者によって
操作部4から入力された指定自動接続時刻Aを記憶部3
に記憶する(図2の「2.指定自動接続時刻A(操作者
指定)」)。また、この設定を毎日繰り返すかどうかの
入力を促し、入力されたその内容を記憶部3に記憶する
(図2の「3.繰り返し」)。ここで、操作者によって
入力された時刻Aが偏倚を必要とするものかどうかを図
4のフローチャートに示すように検査する。指定された
時刻Aの分桁の下一桁が、「0」または「5」以外の数
値であれば、操作者が積極的に所望する自動接続時刻を
指定していると推定されるが、このような時刻指定がな
されるのはむしろまれであり、利用者の立場から見れば
「12:00」、「18:30」、「09:15」など
区切りの良い時刻を適当に指定することの方が多い。こ
の指定する可能性の高い時刻でのアクセスの集中を避け
るため、操作者が指定した時刻Aがこれに該当する場合
には実行自動接続時刻Bを前方または後方に無作為に偏
倚させる。偏倚量Sは上記で既に用意されている無作為
に選ばれた参照データRを用いて決定するが、操作者が
指定した時間との差があまり多量であると違和感を与え
てしまうので、偏倚量の最大値Smaxは指定された時
刻に応じて次のような条件で適切に選択する。(条件番
号の小さい方を優先) (1)指定時刻の分桁が存在しない、すなわち「何時」
までしか指定されていないか、または分桁が「00」の
場合、最大偏倚量は前後に30分とする。
【0046】(2)指定時刻の分桁が「30」の場合、
最大偏倚量は前後に15分とする。
【0047】(3)指定時刻の分桁の下一桁が「0」の
場合、最大偏倚量は前後に5分とする。
【0048】(4)指定時刻の分桁の下一桁が「5」の
場合、最大偏倚量は前後に2分30秒とする。
【0049】(5)指定時刻が上記のいずれにも該当し
ない場合、最大偏倚量は0とする。
【0050】この実施例での最大偏倚量は、操作者に違
和感を与えない、最大限度として例示している。もし仮
に「12時」を指定したにもかかわらず、12時40分
頃に自動接続を行ったのでは、「12時」よりもむしろ
「1時」に近い時刻となってしまい、操作者に異常な動
作であるかのような印象を与えてしまう。この違和感を
与えない限界として、上記の条件を設定している。この
実施例における上記条件は最大許容値であり、実際の最
大偏倚量は上記条件に限定されるものではない。しか
し、最大偏倚量が小さくなるほど同一時間におけるアク
セスの輻輳の可能性は高くなるので、あまり小さくする
ことは好ましくない。
【0051】操作者指定時刻Aの検査の終了後、次の演
算を行って自動接続時刻の偏倚量Sを求める。
【0052】
【数1】
【0053】ここで、S:求める偏倚量、R:参照デー
タ、Rmin:参照データとして許容される最小値、R
max:参照データとして許容される最大値、Sma
x:上記条件から選択される偏倚量の±最大値、であ
る。たとえば図2の例では、参照データRが「00」か
ら「99」の範囲内、実際に乱数から獲得した参照デー
タRを「27」、指定時刻Aを「12:00」とし、従
って上記条件は(1)であり、最大偏倚量Smaxは
「30(分)」となり、演算の結果、偏倚量Sは約「−
14(分)」と算出される。こうして算出された偏倚量
Sと指定時刻Aとから実行自動接続時刻Bを「11:4
6」と設定し、記憶部3に記憶する(図2の「4.実行
自動接続時刻B(演算結果)」)。
【0054】以上の自動接続時刻の設定が完了した後、
制御部2は表示部5を使用して自動接続時の動作内容の
指定を操作者に促す。操作者が、用意されている動作内
容(前述のように、受信メールの有無の回答、受信メー
ルリストの作成と受け渡し、受信メール本体の受け渡し
と削除など)を一つまたは複数選択し、選択された動作
内容が記憶部3に記憶される(図2の「5.自動接続実
行内容1」、「6.自動接続実行内容2」)。以上で自
動接続機能の設定が終了する。
【0055】なお、自動接続動作は1件のみでなく複数
を設定できるように構成することもできる。設定件数が
複数になっても、それぞれの設定時の手順は前述と同様
である。図2の項目7.から11.は2件目の設定内容
を表している。
【0056】自動接続の設定が行われると、制御部2は
図5のフローチャートに示す自動接続機能を実際に開始
する。まず制御部2は時計部6が出力する現在時刻を参
照し、記憶部3に記憶されている実行自動接続時刻Bの
うちのもっとも近いもの(設定が1件しかなければその
実行自動接続時刻B)に相当する時刻の到来を監視す
る。該当の時刻が到来すると、制御部2は通信処理部7
を制御してメールサーバ14への接続を行う。そして、
記憶部3に設定されている該当時刻における動作内容を
順に実行してメールサーバ14に受信メールの有無の回
答や受信メールの受け渡しなどを行わせる。1件の自動
接続処理が完了すると、制御部2はこの自動接続設定に
繰り返し設定が指定されているかどうかをチェックし、
繰り返し設定があれば時刻監視を続ける。繰り返し設定
がなされていない場合は、実行済みであるこの設定内容
そのものを記憶部3から消去する。その後、記憶部3に
別の自動接続の設定が残っていれば時刻監視を続け、設
定が1件も残っていなければ自動接続機能を終了する。
【0057】以上のように実際の自動接続の実行に際し
ては、指定自動接続時刻Aと乱数を用いて携帯電話装置
1が算出した実行自動接続時刻Bに従って動作が行わ
れ、操作者が指定した指定自動接続時刻Aはもはや直接
には利用されない。操作者が無意識のうちに「12:0
0」、「18:30」、「09:15」など区切りの良
い時刻を適当に指定したとしても、実際の自動接続時刻
は無作為に分散されるので、アクセスの集中を緩和する
ことができる。
【0058】以上の第一の実施例では、指定自動接続時
刻を無作為に偏倚させるために乱数を用いたが、以下に
無作為なデータとして「発生時間が不定な所定の事象の
発生の時刻」を用いる例を説明する。具体的には、第二
の実施例として「所定の操作を行った時刻」を利用する
ものを、また第三の実施例として「記憶していおいた過
去の通信の時刻」を利用するものを例示する。
【0059】<第二の実施例>ここでは無作為なデータ
として「所定の操作を行った時刻」を用いる例を説明す
る。
【0060】図6は図1に示したものと同様の通信シス
テムのブロック図であるが、携帯電話装置201が乱数
発生器を持たない点が異なるのみで、他の構造は第1の
実施例のそれと同様であるので、詳細説明は省略する。
記憶部203に記憶される設定情報についても図2に示
したものと同様である。
【0061】図7は自動接続の設定操作時の制御部20
2による動作を表すフローチャートである。
【0062】図7のフローチャートに示すように、自動
接続の設定操作を行うと、制御部202はまず時計部2
06の出力から設定操作が開始された現在の時刻を参照
し、その分桁の数値情報(00から59の範囲となる)
を獲得し、参照データRとして記憶部203に記憶する
(図2の「1.参照データR」)。この参照データRは
操作者が自動接続の設定操作を開始した時刻から獲得さ
れるので、設定操作のたびに異なる値となり、前述の第
一の実施例における乱数と同様に無作為な値となる。こ
の後、前述の第一の実施例と同様に、操作者による指定
自動接続時刻の入力と記憶(図2の「2.指定自動接続
時刻A(操作者指定)」)、繰り返し設定の入力と記憶
(図2の「3.繰り返し」)、さらに、指定自動接続時
刻Aの偏倚の要否の検査と、その結果に応じた偏倚量S
の算出を行い、こうして算出された偏倚量Sと指定時刻
Aとから実行自動接続時刻Bを設定し、記憶部3に記憶
する(図2の「4.実行自動接続時刻B(演算結
果)」)。
【0063】以上の自動接続時刻の設定が完了した後、
操作者による自動接続時の動作内容の入力とその記憶を
行う点、また、自動接続動作は1件のみでなく複数を設
定できる点も前述の第一の実施例と同様であり、以上で
自動接続機能の設定が終了する。
【0064】自動接続機能の実際の動作は図5のフロー
チャートで説明した前述の第一の実施例とまったく同一
であるので、説明は省略する。
【0065】この第二の実施例においては、「所定の操
作を行った時刻」、具体的には操作者が自動接続の設定
操作を開始した時刻を無作為なデータとして用い、指定
自動接続時刻Aを偏倚させている。これにより、前述し
た乱数を用いる方法と同様に操作者が無意識のうちに
「12:00」、「18:30」、「09:15」など
区切りの良い時刻を適当に指定したとしても、実際の自
動接続時刻は無作為に分散されるので、アクセスの集中
を緩和することができる。
【0066】なお、「所定の操作を行った時刻」とし
て、最も獲得しやすいと思われる、「操作者が自動接続
の設定操作を開始した時刻」を用いたが、本発明はこれ
に限るものではない。ただ、「自動接続時刻の設定操作
開始から設定操作完了までのあいだの所定の操作を行な
った時刻」を利用することがもっとも容易に実現可能で
あると思われる。
【0067】<第三の実施例>ここでは無作為なデータ
として「記憶しておいた過去の通信の時刻」を用いる例
を説明する。
【0068】通信システム及び携帯電話装置の全体構成
は、図6に示した第二の実施例と同様である。また記憶
部203に記憶される設定情報についても図2に示した
ものと同様である。図8は自動接続の設定操作時の制御
部202による動作を表すフローチャートである。
【0069】この実施例では、一回分の通信開始時刻ま
たは通信終了時刻を常時更新記憶しておき、直前の通信
に関して記憶されている通信時刻を無作為なデータとし
て利用する。制御部202は、携帯電話装置201が通
信を行うたび(開始のたびまたは終了のたび、あるいは
その両方)に現在時刻を時計部から得て、その分桁の数
値情報(00から59の範囲となる)を獲得し、参照デ
ータRとして記憶部203に更新記憶しておく。なお、
この携帯電話装置を購入して最初は実際の通信の記録は
存在しないので、最初の参照データは製造者が出荷前に
あらかじめ記憶させておくことが望ましい。その場合、
装置個別に無作為となるデータがより好ましいことは言
うまでもない。
【0070】図8のフローチャートに示すように、自動
接続の設定操作を行うと、制御部202は操作者による
指定自動接続時刻の入力と記憶、繰り返し設定の入力と
記憶、さらに、指定自動接続時刻Aの偏倚の要否の検査
と、その結果に応じた既に記憶されている参照データR
による偏倚量の算出を行い、こうして算出された偏倚量
Sと指定時刻Aとから実行自動接続時刻Bを設定し、記
憶部203に記憶する。
【0071】以上の自動接続時刻の設定が完了した後、
操作者による自動接続時の動作内容の入力とその記憶を
行う点、また、自動接続動作は1件のみでなく複数を設
定できる点も前述の第一の実施例と同様である。ただ
し、1件目の設定操作の実行と2件目の設定操作の実行
の間に通信が発生しなかった場合は、2件目の設定内容
の記憶領域において参照データ(図2の「7.参照デー
タR2」)は記憶されないので、その場合は前の参照デ
ータ(この場合は1件目の参照データである図2の
「1.参照データR」)を流用するようにする。以上で
自動接続機能の設定が終了する。
【0072】自動接続機能の実際の動作は図5のフロー
チャートで説明した前述の第一の実施例とまったく同一
であるので、説明は省略する。
【0073】この第三の実施例においては、「記憶して
いおいた過去の通信の時刻」、具体的には一回分の通信
開始時刻または通信終了時刻を常時更新記憶しておき、
直前の通信に関して記憶されている時刻を無作為なデー
タとして用い、指定自動接続時刻Aを偏倚させている。
これにより、前述した実施例と同様に操作者が無意識の
うちに「12:00」、「18:30」、「09:1
5」など区切りの良い時刻を適当に指定したとしても、
実際の自動接続時刻は無作為に分散されるので、アクセ
スの集中を緩和することができる。
【0074】なお、「過去の通信の時刻」として、最も
容易に獲得できると思われる、「一回分の通信開始時刻
または通信終了時刻を常時更新記憶しておき、直前の通
信に関して記憶されている時刻」を用いたが、本発明は
これに限るものではない。
【0075】次に、無作為なデータとして「発生時間が
不定な所定の状態偏移から別の所定の状態偏移までの所
用時間」を用いる例を説明する。具体的には、第四の実
施例として「所定の操作を行なってから別の所定の操作
を行なうまでの所用時間」を利用するものを、また第五
の実施例として「記憶していおいた過去の通信の所要時
間」を利用するものを例示する。
【0076】<第四の実施例>ここでは無作為なデータ
として「所定の操作を行なってから別の所定の操作を行
なうまでの所用時間」を用いる例を説明する。
【0077】通信システム及び携帯電話装置の全体構成
は、図6に示した第二の実施例と同様である。また記憶
部203に記憶される設定情報についても図2に示した
ものと同様である。図9は自動接続の設定操作時の制御
部202による動作を表すフローチャートである。
【0078】図9のフローチャートに示すように、自動
接続の設定操作を行うと、制御部202はまず時計部2
06の出力から設定操作が開始された直後からの経過時
間を秒単位で計測開始する。この後、操作者による指定
自動接続時刻Aの入力と記憶、繰り返し設定の入力と記
憶、自動接続時の動作内容の入力とその記憶を行う。そ
して、操作者が設定完了の操作を行ったとき、時間計測
を終了し、計測時間の秒単位での下2桁(00から99
の範囲となる)を参照データRとして記憶部203に記
憶する。この参照データRは操作者が自動接続の設定操
作に要した所用時間から獲得されるので、設定操作のた
びに異なる無作為な値となる。この後、制御部は指定自
動接続時刻Aの偏倚の要否の検査と、その結果に応じた
偏倚量Sの算出を行い、こうして算出された偏倚量Sと
指定時刻Aとから実行自動接続時刻Bを設定し、記憶部
203に記憶する。
【0079】以上の自動接続時刻の設定が完了した後、
操作者による自動接続時の動作内容の入力とその記憶を
行う点、また、自動接続動作は1件のみでなく複数を設
定できる点も前述の第一の実施例と同様であり、以上で
自動接続機能の設定が終了する。
【0080】自動接続機能の実際の動作は図5のフロー
チャートで説明した前述の第一の実施例とまったく同一
であるので、説明は省略する。
【0081】この第四の実施例においては、「所定の操
作を行なってから別の所定の操作を行なうまでの所用時
間」、具体的には操作者が自動接続の設定操作に要した
所用時間を無作為なデータとして用い、指定自動接続時
刻Aを偏倚させている。これにより、前述した実施例と
同様に操作者が無意識のうちに「12:00」、「1
8:30」、「09:15」など区切りの良い時刻を適
当に指定したとしても、実際の自動接続時刻は無作為に
分散されるので、アクセスの集中を緩和することができ
る。
【0082】なお、「所定の操作を行なってから別の所
定の操作を行なうまでの所用時間」として、最も容易に
獲得できると思われる、「操作者が自動接続の設定操作
に要した所用時間」を用いたが、本発明はこれに限るも
のではない。
【0083】<第五の実施例>ここでは無作為なデータ
として「記憶していおいた過去の通信の所要時間」を用
いる例を説明する。
【0084】通信システム及び携帯電話装置の全体構成
は、図6に示した第二の実施例と同様である。また記憶
部203に記憶される設定情報についても図2に示した
ものと同様である。さらに、設定操作時の制御部202
による動作については第三の実施例における図8のフロ
ーチャートと同様である。
【0085】この実施例では、一回分の通信開始から通
信終了までの所要時間を常時更新記憶しておき、直前の
通信に関して記憶されている通信所要時間を無作為なデ
ータとして利用する。制御部202は、携帯電話装置2
01が通信を行うたびに現在時刻を時計部から得て、通
信開始から通信終了までの所要時間を計測し、その秒桁
の数値情報(00から59の範囲となる)を獲得し、参
照データRとして記憶部203に更新記憶しておく。な
お、この携帯電話装置を購入して最初は実際の通信の記
録は存在しないので、製造者が出荷前にあらかじめこの
参照データを記憶させておくことが望ましい。その場
合、装置個別に無作為となるデータがより好ましいこと
は言うまでもない。
【0086】自動接続の設定操作、及び実際の自動接続
機能の実行時の動作については前述の第三の実施例と同
様であるので説明は省略する。
【0087】この第五の実施例においては、「記憶して
いおいた過去の通信の所要時間」、具体的には一回分の
通信開始から通信終了までの所要時間を常時更新記憶し
ておき、直前の通信に関して記憶されている通信所要時
間を無作為なデータとして用い、指定自動接続時刻Aを
偏倚させている。これにより、前述した実施例と同様に
操作者が無意識のうちに「12:00」、「18:3
0」、「09:15」など区切りの良い時刻を適当に指
定したとしても、実際の自動接続時刻は無作為に分散さ
れるので、アクセスの集中を緩和することができる。
【0088】なお、「過去の通信所要時間」として、
「一回分の通信所要時間を常時更新記憶しておき、直前
の通信に関して記憶されている通信所要時間」を用いる
方法が、最も容易に実現できると思われるが、本発明は
これに限るものではない。また、自動接続によって実現
される通信については所用時間が近似する可能性がある
ので、参照データとしての所用時間の計測と記憶の対象
にはしないようにしてもよい。
【0089】次に、無作為なデータとして「情報量が変
化するものである記憶されている情報自身の情報量」を
用いる例を説明する。具体的には、第六の実施例として
「通信相手先への自動接続のために記憶されている相手
先情報の量」を利用するものを、また第七の実施例とし
て「通信によって受信し記憶している情報の量」を利用
するものを、また第八の実施例として「一時記憶されて
いる未送信の情報の量」を利用するものを、また第九の
実施例として「設定されている自動接続の情報の量」を
利用するものを例示する。
【0090】<第六の実施例>ここでは無作為なデータ
として「通信相手先への自動接続のために記憶されてい
る相手先情報の情報量」を用いる例を説明する。
【0091】通信システム及び携帯電話装置の全体構成
は、図6に示した第二の実施例と同様である。また記憶
部203に記憶される設定情報についても図2に示した
ものと同様である。
【0092】携帯電話装置を含め一般に電話装置では、
複数の通信相手先の電話番号と相手先名などの識別情報
とを対応付けて記憶させておき、発信時にはその情報か
ら相手先を選択し、記憶されている電話番号で発信動作
を行わせることにより、発信のたびに電話番号をキー入
力する必要が無いようにした自動ダイヤル機能が設けら
れる。この実施例では、この記憶されている電話番号と
相手先名などの識別情報からなる「相手先情報」の情報
量を参照データとして用いる。なお、情報量としては記
憶部に記憶される記憶量(バイト数量やブロック数量な
どの単位)、相手先の件数のどちらを利用してもよい。
また、この携帯電話装置を購入して最初は操作者が入力
した相手先情報は存在しないので、製造者が出荷前にあ
らかじめ参照データRを記憶させておくことが望まし
い。その場合、装置個別に無作為となるデータがより好
ましいことは言うまでもない。
【0093】図10は自動接続の設定操作時の制御部2
02による動作を表すフローチャートである。
【0094】図10のフローチャートに示すように、自
動接続の設定操作を行うと、制御部202はまず記憶部
に記憶されている相手先情報の情報量を参照し、その下
二桁の数値情報(00から99の範囲となる)を獲得
し、参照データRとして記憶部203に記憶する。この
参照データRは操作者が入力している相手先情報の情報
量から獲得されるので、携帯電話装置ごとに異なる無作
為な値となる。この後、前述の第一の実施例と同様に、
操作者による指定自動接続時刻の入力と記憶、繰り返し
設定の入力と記憶、さらに、指定自動接続時刻Aの偏倚
の要否の検査と、その結果に応じた偏倚量Sの算出を行
い、こうして算出された偏倚量Sと指定時刻Aとから実
行自動接続時刻Bを設定し、記憶部3に記憶する。
【0095】以上の自動接続時刻の設定が完了した後、
操作者による自動接続時の動作内容の入力とその記憶を
行う点、また、自動接続動作は1件のみでなく複数を設
定できる点も前述の第一の実施例と同様であり、以上で
自動接続機能の設定が終了する。
【0096】自動接続機能の実際の動作は図5のフロー
チャートで説明した前述の第一の実施例とまったく同一
であるので、説明は省略する。
【0097】この第六の実施例においては、「通信相手
先への自動接続のために記憶されている相手先情報の情
報量」を無作為なデータとして用い、指定自動接続時刻
Aを偏倚させている。これにより、前述した実施例と同
様に操作者が無意識のうちに「12:00」、「18:
30」、「09:15」など区切りの良い時刻を適当に
指定したとしても、実際の自動接続時刻は無作為に分散
されるので、アクセスの集中を緩和することができる。
【0098】<第七の実施例>ここでは無作為なデータ
として「通信によって受信し記憶している情報の量」を
用いる例を説明する。なお、無作為なデータの取得元が
異なるのみで、他の構成・動作は前述の第六の実施例と
同一であるので詳細説明は省略する。
【0099】メール送受信機能を持つ電話装置では、受
信したメールを複数記憶保存しておくことができるよう
に構成される。この実施例では、この記憶保存されてい
る受信メールの記憶量や件数などの「通信によって受信
し記憶している情報の量」を参照データとして用いる。
具体的には通信によって受信し記憶している情報の情報
量を参照し、その下二桁の数値情報(00から99の範
囲となる)を獲得し、参照データRとして記憶する。な
お、情報量としては記憶部に記憶される記憶量(バイト
数量やブロック数量などの単位)、件数のどちらを利用
してもよい。また、この携帯電話装置を購入して最初は
通信によって受信し記憶している情報は存在しないの
で、製造者が出荷前にあらかじめ参照データRを記憶さ
せておくことが望ましい。その場合、装置個別に無作為
となるデータがより好ましいことは言うまでもない。
【0100】この第七の実施例においては、携帯電話装
置ごとにまたは設定操作のたびに異なる無作為な値とな
る「通信によって受信し記憶している情報の量」を無作
為なデータとして用い、指定自動接続時刻Aを偏倚させ
ている。これにより、前述した実施例と同様に操作者が
無意識のうちに「12:00」、「18:30」、「0
9:15」など区切りの良い時刻を適当に指定したとし
ても、実際の自動接続時刻は無作為に分散されるので、
アクセスの集中を緩和することができる。
【0101】なお、「通信によって受信し記憶している
情報の量」として、「受信メールの記憶量または件数」
を用いる方法が、最も容易に実現できると思われるが、
本発明はこれに限るものではない。
【0102】<第八の実施例>ここでは無作為なデータ
として「一時記憶されている未送信の情報の量」を用い
る例を説明する。なお、無作為なデータの取得元が異な
るのみで、他の構成・動作は前述の第六の実施例と同一
であるので詳細説明は省略する。
【0103】メール送受信機能を持つ電話装置では、送
信しようとするメールを電話装置内に複数記憶保存して
おき、いくつかをまとめて、一度に送信することができ
るように構成したものがある。この実施例では、この記
憶保存されている未送信メールの記憶量や件数などの
「一時記憶されている未送信の情報の量」を参照データ
として用いる。具体的には一時記憶されている未送信の
情報の情報量を参照し、その下二桁の数値情報(00か
ら99の範囲となる)を獲得し、参照データRとして記
憶する。なお、情報量としては記憶部に記憶される記憶
量(バイト数量やブロック数量などの単位)、件数のど
ちらを利用してもよい。また、この携帯電話装置を購入
して最初は一時記憶されている未送信の情報は存在しな
いので、製造者が出荷前にあらかじめ参照データRを記
憶させておくことが望ましい。その場合、装置個別に無
作為となるデータがより好ましいことは言うまでもな
い。
【0104】この第八の実施例においては、携帯電話装
置ごとにまたは設定操作のたびに異なる無作為な値とな
る「一時記憶されている未送信の情報の量」を無作為な
データとして用い、指定自動接続時刻Aを偏倚させてい
る。これにより、前述した実施例と同様に操作者が無意
識のうちに「12:00」、「18:30」、「09:
15」など区切りの良い時刻を適当に指定したとして
も、実際の自動接続時刻は無作為に分散されるので、ア
クセスの集中を緩和することができる。
【0105】なお、「一時記憶されている未送信の情報
の量」として、「記憶保存されている未送信メールの記
憶量または件数」を用いる方法が、最も容易に実現でき
ると思われるが、本発明はこれに限るものではない。
【0106】<第九の実施例>ここでは無作為なデータ
として「設定されている自動接続の設定情報の量」を用
いる例を説明する。なお、無作為なデータの取得元が異
なるのみで、他の構成・動作は前述の第六の実施例と同
一であるので詳細説明は省略する。
【0107】前述したように自動接続の設定は複数の件
数を設定することが可能である。また、1件の設定しか
ない場合でも、自動接続時の動作内容は複数を指定する
ことができる。これらのことから、自動接続の設定情報
の情報量は一定ではなく無作為に異なるものとなる。こ
の実施例では、この「設定されている自動接続の設定情
報の量」を参照データとして用いる。具体的には設定さ
れている自動接続の設定情報の情報量を参照し、その下
二桁の数値情報(00から99の範囲となる)を獲得
し、参照データRとして記憶する。なお、情報量として
は記憶部に記憶される記憶量(バイト数量やブロック数
量などの単位)、件数のどちらを利用してもよい。ま
た、この携帯電話装置を購入して最初は自動接続の設定
情報は存在しないので、最初の参照データは製造者が出
荷前にあらかじめ記憶させておくことが望ましい。その
場合、装置個別に無作為となるデータがより好ましいこ
とは言うまでもない。
【0108】この第九の実施例においては、携帯電話装
置ごとにまたは設定操作のたびに異なる無作為な値とな
る「設定されている自動接続の情報の量」を無作為なデ
ータとして用い、指定自動接続時刻Aを偏倚させてい
る。これにより、前述した実施例と同様に操作者が無意
識のうちに「12:00」、「18:30」、「09:
15」など区切りの良い時刻を適当に指定したとして
も、実際の自動接続時刻は無作為に分散されるので、ア
クセスの集中を緩和することができる。
【0109】次に、無作為なデータとしてさらに別の情
報を用いる例を説明する。具体的には、第十の実施例と
して「通信装置に記憶されている通信装置固有の識別情
報」を利用するものを、また第十一の実施例として「過
去の所定期間内の通信回数」を利用するものを例示す
る。
【0110】<第十の実施例>ここでは無作為なデータ
として「通信装置に記憶されている通信装置固有の識別
情報」を用いる例を説明する。なお、無作為なデータの
取得元が異なるのみで、他の構成・動作は前述の第六の
実施例と同一であるので詳細説明は省略する。
【0111】携帯電話装置などの通信装置では、アクセ
スしてきた通信装置が契約加入端末であることを、通信
網を運用する事業者が認識するために、通信装置個別に
異なる識別情報を記憶している。この実施例では、この
「通信装置に記憶されている通信装置固有の識別情報」
を参照データとして用いる。具体的には、識別情報を数
値データとして扱い、例えばその下二桁(00から99
の範囲となる)を参照データとする。
【0112】この第十の実施例においては、携帯電話装
置ごと異なる無作為な値となる「通信装置に記憶されて
いる通信装置固有の識別情報」を無作為なデータとして
用い、指定自動接続時刻Aを偏倚させている。これによ
り、前述した実施例と同様に操作者が無意識のうちに
「12:00」、「18:30」、「09:15」など
区切りの良い時刻を適当に指定したとしても、実際の自
動接続時刻は無作為に分散されるので、アクセスの集中
を緩和することができる。なお、通信装置固有の識別情
報はその通信装置上では不変のデータであるので、複数
の自動接続の設定を可能とする場合でも参照データ記憶
領域は一つのみとしてもよい。
【0113】<第十一の実施例>ここでは無作為なデー
タとして「過去の所定期間内の通信回数」を用いる例を
説明する。なお、無作為なデータの取得元が異なるのみ
で、他の構成・動作は前述の第六の実施例と同一である
ので詳細説明は省略する。
【0114】制御部202は通信の回数を積算計数し、
その情報を記憶部203に記憶する。この実施例では、
この「過去の通信回数」を参照データとして用いる。具
体的には、記憶されている通信回数の、例えばその下一
桁(0から9の範囲となる)を参照データとする。記憶
する通信回数は、携帯電話装置の稼動開始から現在まで
の全積算値でもよいし、1日ごと、1月ごとなど、期間
毎に更新されるものでもよい。なお、この携帯電話装置
を購入して最初は「過去の通信回数」の情報は存在しな
いので、最初の参照データは製造者が出荷前にあらかじ
め記憶させておくことが望ましい。その場合、装置個別
に無作為となるデータがより好ましいことは言うまでも
ない。
【0115】この第十一の実施例においては、自動接続
の設定操作のたびに異なる無作為な値となる「過去の所
定期間内の通信回数」を無作為なデータとして用い、指
定自動接続時刻Aを偏倚させている。これにより、前述
した実施例と同様に操作者が無意識のうちに「12:0
0」、「18:30」、「09:15」など区切りの良
い時刻を適当に指定したとしても、実際の自動接続時刻
は無作為に分散されるので、アクセスの集中を緩和する
ことができる。
【0116】以上、自動接続を行う時刻を直接指定する
形式の自動接続方法について説明したが、ここからは時
間範囲とこの時間範囲より短い自動接続の繰り返し接続
間隔とを指定し、指定された時間範囲のあいだのみ、指
定された時間間隔で繰り返し自動接続を行なうようにし
た自動接続方法に本発明を適用した実施例を説明する。
【0117】<第十二の実施例>通信システム及び携帯
電話装置の全体構成は、図6に示した第二の実施例と同
様である。
【0118】図11は記憶部203に記憶される設定情
報を模式的に例示したものであり、左列は設定項目を、
右列はその項目の設定内容を表し、1行が一つの設定情
報に相当する。図12は自動接続の設定操作時の制御部
202による動作を表すフローチャート、図13は自動
接続が実際に行われるときの動作を示すフローチャー
ト、図14は図11の設定例による実際の接続動作時刻
の偏倚の様子を示す参考図である。
【0119】図12のフローチャートに示すように、自
動接続の設定操作を行うと、制御部202はまず、操作
者に「開始時刻」、「終了時刻」、「接続間隔」の三つ
の情報の入力を促し、操作者によって入力されたそれぞ
れの情報を図11に示した記憶領域において、2.指定
開始時刻C、3.指定終了時刻D、4.指定接続間隔E
として記憶部203に記憶する。次に、前述の実施例と
同様、この設定を繰り返すかどうかの内容と、自動接続
時の動作内容とを操作者に指定させ、それぞれの情報を
記憶部203に記憶する(図11の「5.繰り返し」、
「8.自動接続実行内容1」)。以上の設定操作の入力
完了の後、制御部202は前述した実施例のうちのいず
れかの手法を用いて参照データRを取得して記憶部20
3に記憶する(図11の「1.参照データR」)。そし
て、図4に示した検査方法と同様の方法で指定開始時刻
Cを検査する。この検査結果に基づいて偏倚量Sを前述
の実施例と同様に算出し、算出した偏倚量Sを用いて指
定開始時刻Cと指定終了時刻Dとを偏倚させ、実行開始
時刻Fと実行終了時刻Gとを求めて、それぞれの情報を
記憶部203に記憶する(図11の「6.実行開始時刻
F」、「7.実行終了時刻G」)。
【0120】なお、この自動接続の設定は前述の実施例
と同様に1件だけでなく複数設定可能である。
【0121】以上の自動接続の設定が完了すると、制御
部202は図13のフローチャートに示す自動接続機能
を実際に開始する。まず制御部202は時計部206が
出力する現在時刻を参照し、記憶部203に記憶されて
いる実行開始時刻Fのうちのもっとも近いもの(設定が
1件しかなければその実行開始時刻F)に相当する時刻
の到来を監視する。該当の時刻が到来すると、制御部2
02は時計部206の出力を参照してここからの経過時
間の計測を開始する。そして、通信処理部207を制御
してメールサーバ14への接続と指定されている動作内
容の実行を行う。動作内容の実行処理が完了すると、現
在の設定における実行終了時刻Gの到来を確認し、実行
終了時刻Gに達していなければ計測中の経過時間が接続
間隔Eに達したかどうかを確認する。接続間隔Eに達し
ていなければ、処理を実行終了時刻Gの監視に戻す。接
続間隔Eに達した場合は、経過時間の計測を止め、処理
を経過時間の計測開始に戻す。実行終了時刻Gの監視で
実行終了時刻Gが到来した場合は、経過時間の計測を止
め、現在処理中の設定に繰り返しの設定があるかどうか
を確認し、繰り返し設定があれば実行開始時刻Fの監視
を続ける。繰り返し設定がなされていない場合は、実行
済みであるこの設定内容そのものを記憶部3から消去す
る。その後、記憶部3に別の自動接続の設定が残ってい
れば実行開始時刻Fの監視を続け、設定が1件も残って
いなければ自動接続機能を終了する。このようにして、
自動接続の実行は図14に図11の設定例による実際の
時刻偏倚の様子を示すように、実行開始時刻F到来の直
後に最初の動作が行われ、その後指定された接続間隔E
で実行終了時刻Gまで自動接続が繰り返される。
【0122】この第十二の実施例では、時間範囲とこの
時間範囲より短い自動接続の繰り返し接続間隔とを指定
し、指定された接続間隔のあいだのみ、指定された接続
間隔で繰り返し自動接続を行なうようにした自動接続方
法において、時間範囲の開始時刻と終了時刻とを無作為
なデータを用いて偏倚させている。自動接続の実行は開
始時刻を基点として以降接続間隔ごとに繰り返されるの
で、操作者が無意識のうちに開始時刻を「12:0
0」、「18:30」、「09:15」など区切りの良
い時刻を適当に指定したとしても、実際に自動接続され
る時刻は一括して無作為に偏倚されるので、アクセスの
集中を緩和することができる。
【0123】なお、時間範囲の指定の仕方としては上述
した開始時刻と終了時刻とを指定させるもののみでな
く、開始時刻とこれからの時間長とを指定するものにお
いても前述の手法を適用可能である。
【0124】<第十三の実施例>この実施例では、前述
の第十二の実施例において個々の接続間隔をも無作為に
偏倚するものを説明する。ここでは、乱数の発生を利用
するので、通信システム及び携帯電話装置の全体構成
は、図1に示した第一の実施例と同様のものとなる。
【0125】図15は記憶部3に記憶される設定情報を
模式的に例示したものであり、左列は設定項目を、右列
はその項目の設定内容を表し、1行が一つの設定情報に
相当する。図16は自動接続が実際に行われるときの動
作を示すフローチャート、図17は図15の設定例によ
る実際の接続動作時刻の偏倚の様子を示す参考図であ
る。
【0126】自動接続の設定操作は、図12のフローチ
ャートに示した第十二の実施例と同様であり、操作者の
入力によって、図15における、3.指定開始時刻C、
4.指定終了時刻D、5.指定接続間隔E、6.繰り返
し、10.自動接続実行内容1の各データが、また無作
為なデータから取得された参照データRがそれぞれ設定
され記憶部3に記憶され、そして、指定開始時刻Cの検
査に基づいて偏倚量Sを算出し、これを用いて7.実行
開始時刻Fと8.実行終了時刻Gとを求めて、それぞれ
の情報を記憶部3に記憶する。この自動接続の設定が1
件だけでなく複数設定可能であることも第十二の実施例
と同様である。
【0127】以上の自動接続の設定が完了すると、制御
部2は図16のフローチャートに示す自動接続機能を実
際に開始する。まず制御部2は時計部6が出力する現在
時刻を参照し、記憶部3に記憶されている実行開始時刻
Fのうちのもっとも近いもの(設定が1件しかなければ
その実行開始時刻F)に相当する時刻の到来を監視す
る。該当の時刻が到来すると、制御部2は時計部6の出
力を参照してここからの経過時間の計測を開始する。そ
して、通信処理部7を制御してメールサーバ14への接
続と指定されている動作内容の実行を行う。動作内容の
実行処理が完了すると、乱数発生器13から乱数を取得
し、2.第二参照データRaとして記憶部3に更新記憶
する。そして、この第二参照データRaを利用し次の演
算を行って指定接続間隔Eの偏倚量Saを求める。
【0128】
【数2】
【0129】ここで、Sa:求める偏倚量、Ra:第二
参照データ、Ramin:参照データとして許容される
最小値、Ramax:参照データとして許容される最大
値、である。たとえば図15の例では、参照データRa
が「00」から「99」の範囲内、実際に乱数から獲得
した現在の参照データRaを「16」、指定接続間隔E
を「10」とすると、演算の結果、偏倚量Saは約「−
3」と算出される。こうして算出された偏倚量Saと指
定接続間隔Eとから実行接続間隔Hを「7」と設定し、
記憶部3に更新記憶する(図15の「9.実行接続間隔
H」)。なお、この計算式では、偏倚量が指定接続間隔
Eの半分を越えないように規定しているが、これに限定
するものではない。
【0130】実行接続間隔Hの算出、記憶の後、現在の
設定における実行終了時刻Gの到来を確認し、実行終了
時刻Gに達していなければ計測中の経過時間が現在設定
されている実行接続間隔Hに達したかどうかを確認す
る。実行接続間隔Hに達していなければ、処理を実行終
了時刻Gの監視に戻す。実行接続間隔Hに達した場合
は、経過時間の計測を止め、処理を経過時間の計測開始
に戻す。実行終了時刻Gの監視で実行終了時刻Gが到来
した場合は、経過時間の計測を止め、現在処理中の設定
に繰り返しの設定があるかどうかを確認し、繰り返し設
定があれば実行開始時刻Fの監視を続ける。繰り返し設
定がなされていない場合は、実行済みであるこの設定内
容そのものを記憶部3から消去する。その後、記憶部3
に別の自動接続の設定が残っていれば実行開始時刻Fの
監視を続け、設定が1件も残っていなければ自動接続機
能を終了する。このようにして、自動接続の実行は図1
7に図15の設定例による実際の時刻偏倚の様子を示す
ように、実行開始時刻F到来の直後に最初の動作が行わ
れ、その後毎回無作為に偏倚する実行接続間隔Hで実行
終了時刻Gまで自動接続が繰り返される。
【0131】この第十三の実施例では、前述の第十二の
実施例における自動接続の繰り返し時間間隔をも無作為
に偏倚させるようにしたので、よりいっそう自動接続の
時刻を無作為に分散させることができ、アクセスの集中
を緩和することができる。
【0132】<実施例の応用>なお、前述した実施例で
は時刻の設定を「時:分」で行う例を示したが、これに
限らず、年、月、曜日、秒など時刻を指定可能なあらゆ
る形式で設定を行うことができる。また、繰り返しの設
定も、毎時、毎日、毎週、毎月、毎年など細かく指定で
きるようにしてもよい。
【0133】また、演算量及び記憶容量の増大が許され
るのであれば偏倚量は秒単位まで細かく扱う方が、分単
位の場合に比較してアクセスの分散にはより効果的であ
ることはいうまでもない。
【0134】また、操作者が指定した自動接続時刻を制
御部が無条件に検査して実行自動接続時刻を算出するよ
うにしたが、この制御部による自動接続時刻の偏倚操作
を行うかどうかを操作者に問い合わせ、操作者の選択を
許容するように構成することも可能である。これは、指
定時刻が「12:00」などのアクセスの集中しやすい
時刻であっても操作者がその時刻を敢えて積極的に指定
したいものである場合に、操作者の意図を反映できるよ
うな操作体系とするものである。
【0135】また、上述した実施例ではいずれも、指定
時刻の偏倚を前後に分散させる例を示したが、本発明は
これに限らず、偏倚の範囲を前方のみ(遅らせる)ある
いは後方のみ(早める)で設定してもよい。
【0136】また、上述した実施例はいずれも携帯電話
網を利用したメールシステムを例として説明したが、本
発明はこれに限らず、ダイヤルアップ接続を利用したイ
ンターネットサービスプロバイダへの利用者端末の接続
や、LANシステムにおける端末装置からメールサーバ
への接続など、自動接続を利用できるあらゆる通信機器
間の接続方法に適用することができる。
【0137】さらに、本発明は通信ネットワークに接続
されたパーソナルコンピュータなどの汎用機器にプログ
ラムを組み込んで自動接続機能を実現させるものにも適
用可能であり、この場合は、本発明の自動接続方法をプ
ログラムで記述して実現することが可能である。
【0138】以上、ここまで挙げた実施形態における内
容は、本発明の主旨を変えない限り、上記記載内容に限
定されるものではない。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように発明によれば、少な
くとも通信装置毎に自動接続が実際に行われる時刻は、
操作者が「12時00分」とか「18時30分」などと
区切りの良い時刻を指定したとしても設定した時刻から
無作為にずらされ、通信ネットワーク全体で見ればアク
セスの発生が時間的に分散されることになり、通信の輻
輳が起こる可能性を低くすることができる。また、本発
明によれば、無作為データを種々の方法で簡単に用意す
ることができ、ランダムなものを得ることができる。
【0140】また、本発明によれば、操作者に時間のず
れによる違和感をあまり感じさせること無く、適度なア
クセスの分散を実現することができる。
【0141】さらに、発明によれば、短時間で繰り返さ
れる自動接続の間隔も無作為に分散されるので、アクセ
スが時間的に分散される可能性がより高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す通信システムのブ
ロック図である。
【図2】第一の実施例の記憶部3に記憶される設定情報
を模式的に例示した図である。
【図3】第一の実施例の自動接続の設定操作時の制御部
2による動作を表すフローチャートである。
【図4】第一の実施例の図3のフローチャート内で呼び
出されるサブルーチンのフローチャートである。
【図5】第一の実施例の自動接続が実際に行われるとき
の動作を示すフローチャートである。
【図6】第二の実施例を示す通信システムのブロック図
である。
【図7】第二の実施例の自動接続の設定操作時の制御部
202による動作を表すフローチャートである。
【図8】第三の実施例の自動接続の設定操作時の制御部
202による動作を表すフローチャートである。
【図9】第四の実施例の自動接続の設定操作時の制御部
202による動作を表すフローチャートである。
【図10】第六の実施例の自動接続の設定操作時の制御
部202による動作を表すフローチャートである。
【図11】第十二の実施例の記憶部203に記憶される
設定情報を模式的に例示したずである。
【図12】第十二の実施例の自動接続の設定操作時の制
御部202による動作を表すフローチャートである。
【図13】第十二の実施例の自動接続が実際に行われる
ときの動作を示すフローチャートである。
【図14】第十二の実施例の図11の設定例による実際
の接続動作時刻の偏倚の様子を示す参考図である。
【図15】第十三の実施例の記憶部3に記憶される設定
情報を模式的に例示したずである。
【図16】第十三の実施例の自動接続が実際に行われる
ときの動作を示すフローチャートである。
【図17】第十三の実施例の図15の設定例による実際
の接続動作時刻の偏倚の様子を示す参考図である。
【符号の説明】
1、201 携帯電話装置 2、202 制御部、 3、203 記憶部、 4、204 操作部、 5、205 表示部、 6、206 時計部、 7、207 通信処理部 8、208 携帯電話網 13 乱数発生器 14 メールサーバ R 参照データ A 指定自動接続時刻 B 実行自動接続時刻 S 偏倚量
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−222447(JP,A) 特開 平9−198327(JP,A) 特開 平10−63997(JP,A) 特開 平9−321792(JP,A) 特開 平11−296465(JP,A) 特開 平4−262646(JP,A) 特開 平7−327090(JP,A) 特開 平7−327046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/54 G06F 13/00 351

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作者が時刻を指定し、該指定された時刻
    に基づいて所定の相手通信装置に自動接続する通信装置
    の自動接続方法において、 前記指定された時刻が偏倚を要するか否か判断し、 前記指定された時刻が偏倚を要するものである場合、前
    記指定された時刻を無作為データに基づいて偏倚させ、 該偏倚された時刻に相手通信装置への自動接続を実行す
    ることを特徴とする通信装置の自動接続方法。
  2. 【請求項2】操作者が開始時刻と終了時刻または開始時
    刻と時間長とからなる時間範囲と、該時間範囲より短い
    自動接続の時間間隔とを指定し、該指定された時間範囲
    の間、前記指定された時間間隔で繰り返し自動接続を行
    なう通信装置の自動接続方法において、 前記指定された開始時刻が偏倚を要するか否か判断し、 前記指定された開始時刻が偏倚を要するものである場
    合、前記指定された開始時刻を無作為データに基づいて
    偏倚させ、 該偏倚された時刻に相手通信装置への自動接続を開始す
    ることを特徴とする通信装置の自動接続方法。
  3. 【請求項3】操作者が時刻を指定し、該指定された時刻
    に基づいて所定の相手通信装置に自動接続する通信装置
    の自動接続方法において、 前記指定された時刻が偏倚を要するか否か判断し、 前記指定された時刻が偏倚を要するものである場合、前
    記指定された時刻を無作為データに基づいて偏倚させ、 該偏倚された時刻に相手通信装置への自動接続を実行す
    ることを特徴とする通信装置の自動接続方法のプログラ
    ムを記録した媒体。
  4. 【請求項4】操作者が開始時刻と終了時刻または開始時
    刻と時間長とからなる時間範囲と、該時間範囲より短い
    自動接続の時間間隔とを指定し、該指定された時間範囲
    の間、前記指定された時間間隔で繰り返し自動接続を行
    なう通信装置の自動接続方法において、 前記指定された開始時刻が偏倚を要するか否か判断し、 前記指定された開始時刻が偏倚を要するものである場
    合、前記指定された開始時刻を無作為データに基づいて
    偏倚させ、 該偏倚された時刻に相手通信装置への自動接続を開始す
    ることを特徴とする通信装置の自動接続方法のプログラ
    ムを記録した媒体。
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