JP3527043B2 - Z形推進機の制御装置 - Google Patents
Z形推進機の制御装置Info
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
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Description
て推進し、設定した方位を操舵装置に触れずに保持しな
がら自動的に航行するためのオートパイロット装置を備
えた船舶に関連する。特に本発明は、Z形推進機の制御
部とオートパイロット装置との間に設けられたインター
フェイスの機能に特徴を有している。
構成を示す図である。詳細は図示しないが、Z形推進機
1は図示しない主機の略水平な駆動軸に連動する垂直軸
と、垂直軸を中心に船体の外で回転する筐体と、筐体の
中に設けられて垂直軸に連動する略水平な推進軸と、推
進軸に設けられて筐体の外で回転するプロペラとを有し
ている。主機の回転は、駆動軸から垂直軸及び推進軸に
伝わり、プロペラを回転させる。
油圧装置によって垂直軸を中心として回動され、これに
よって船体の推進方向は所望の方向に設定される。Z形
推進機を回動させる油圧装置には調整手段としてのサー
ボ弁が設けられており、そのサーボ弁のコイル3に調整
電流を与えることによってZ形推進機の回動角度を設定
できる。
出力するsin・cosポテンショメータが追従発信器
4として設けられており、Z形推進機1の推進方向を検
出するようになっている。この追従発信器4は、Z形推
進機1の回転方向の位置に対応するsin・cos信号
を出力する。
メータがハンドル信号発信器6として設けられており、
Z形推進機1の推進方向を任意に設定することができ
る。このハンドル信号発信器6は、設定された回転方向
の位置に対応するsin・cos信号を出力する。
替え手段26と、出力アンプ25を有している。位置決
め回路24は、追従発信器4から出力されるsin・c
os信号と、ハンドル信号発信器6から出力されるsi
n・cos信号との偏差を算出して出力する。この偏差
信号は切り替え手段26を介して出力アンプ25に入力
され、油圧装置のサーボ弁のコイル3に制御信号として
与えられる。これによって、Z形推進機1を回動させる
油圧モータに供給される作動油が調整され、Z形推進機
1の回転方向の位置が制御される。
を操舵装置に触れずに保持しながら自動的に航行するた
めの装置であり、設定方位に対して船舶の進路を補正す
るために線形の角度信号を出力する。
の追従発信器30としてポテンショメータが設けられて
いる。この追従発信器30は、前進方向を中心として±
30°の範囲についてZ形推進機1の回転方向の位置に
対応する線形の角度信号を出力する。
ット装置7からの角度信号と、追従発信器30(ポテン
ショメータ)からの角度信号が入力される。両角度信号
の偏差は、制御部23の切り替え手段26を介して出力
アンプ25に与えられる。切り替え手段26をオートパ
イロット側に切り替えれば、Z形推進機1はオートパイ
ロット装置7において設定された方位を保持しながら自
動的に運行されるオートパイロット状態に入る。
の従来の制御装置によれば、オートパイロットのインタ
ーフェイス40はオートパイロット装置7からの線形の
角度信号をそのままの状態で使用するため、Z形推進機
1の旋回角度を線形信号で出力する追従発信器30、即
ちポテンショメータが必要であった。このオートパイロ
ット用のポテンショメータは、表現できる角度が360
°よりも小さく、よって前進方向について±30°まで
しかオートパイロット運転ができない。
イロット装置7による運転は、制御部23の切り替え手
段26によって選択的に切り替えており、通常運転時に
おけるZ形推進機1の位置決めは、操縦部5からのsi
n・cos信号と追従発信器4からのsin・cos信
号を制御部23の位置決め回路24で比較して行ってい
る。このため、オートパイロット運転のために通常運転
用の位置決め回路24は使用できず、制御部23の位置
決め回路24とは別にオートパイロット専用位置決め回
路をインターフェイス40に設けなければならなかっ
た。
信器(ポテンショメータ)を必要とせず、またZ形推進
機の旋回角360°のすべての範囲でオートパイロット
が可能であるため、2基のZ形推進機をそれぞれ外側に
向けて各Z形推進機の推進方向に角度を設けることによ
り行う微速運転を、オートパイロット時にも行うことが
できるZ形推進機の制御装置を提供することを目的とし
ている。
形推進機の制御装置は、船舶に設けられたZ形推進機を
旋回させて所望の方向に設定する駆動装置と、前記Z形
推進機の方向を検出してsin・cos信号を出力する
追従発信器と、Z形推進機の方向が設定されてこれに対
応するsin・cos信号を出力する操縦部と、前記操
縦部からのsin・cos信号と前記追従発信器からの
sin・cos信号との偏差が0となるように前記駆動
装置を制御する制御部と、設定方位に対して船舶の進路
を補正するために線形の角度信号を出力するオートパイ
ロット装置とを有するZ形推進機の制御装置において、
前記オートパイロット信号が出力した線形の角度信号を
デジタル信号に変換して出力するA/Dコンバータと、
前記A/Dコンバータがデジタル化して出力したオート
パイロット装置からの角度信号をsin・cos信号に
変換するマイクロコントローラと、前記マイクロコント
ローラが出力するsin・cos信号をアナログ信号に
変換して出力するD/Aコンバータと、前記操縦部から
のsin・cos信号と前記D/Aコンバータからのs
in・cos信号を選択的に前記制御部に送る切り替え
手段とを有するインターフェイスを備えたことを特徴と
している。
置は、請求項1記載のZ形推進機の制御装置において、
2基の前記Z形推進機をそれぞれ外側に向けて各Z形推
進機の推進方向に角度を設けることにより微速運転を行
わせるために、前記角度を示す角度設定信号を線形の角
度信号として出力するポテンショメータを前記A/Dコ
ンバータに接続し、前記A/Dコンバータが出力した前
記ポテンショメータからの角度設定信号と前記オートパ
イロット装置からの角度信号とが前記マイクロコントロ
ーラで加算されてsin・cos信号に変換されるよう
に構成したことを特徴としている。
成を示す図である。Z形推進機1は、図示しない主機の
略水平な駆動軸に連動する垂直軸と、垂直軸を中心に船
体の外で旋回する筐体と、筐体の中に設けられて垂直軸
に連動する略水平な推進軸と、推進軸に設けられて筐体
の外で回転するプロペラとを有している。主機の回転
は、駆動軸から垂直軸及び推進軸に伝わり、プロペラを
回転させる。
によって垂直軸を中心に旋回され、これによって船体の
推進方向は所望の方向に設定される。図2は、2基のZ
形推進機1,1を有する本例の船舶2の平面図である。
図2(a)に示すように、Z形推進機1は垂直軸1aを
中心として同時に又は単独で360°旋回することがで
きる。これにより、船舶2の急旋回・一点旋回・急速前
後進・横すべり・微速航行などの特殊な操船を機敏かつ
用意に行うことが可能となる。図2(b)は通常運転を
示している。即ち、2基のZ形推進機1,1は互いに平
行でプロペラ側を船尾に向けており、推進力は後ろに伝
わる。白抜きの矢印は船舶2の進行方向である。
舶2の主機によって駆動される傾転ポンプと、この傾転
ポンプから作動油の供給を受けてZ形推進機1を旋回さ
せる油圧モータと、前記傾転ポンプの傾転斜板を調整す
るシリンダと、このシリンダを制御するサーボ弁とを有
している。このサーボ弁のコイル3に調整電流を与える
ことによりシリンダで傾転斜板を調整して傾転ポンプを
制御し、油圧モータによりZ形推進機1を所望の方向に
所望の角度だけ所望の速度で旋回させる。これにより、
Z形推進機1による船舶2の推進方向を任意に設定する
ことができる。
出力するsin・cosポテンショメータが追従発信器
4として設けられている。この追従発信器4は、Z形推
進機1の旋回方向の位置を検出し、それに対応したsi
n・cos信号を出力する。
メータがハンドル信号発信器6として設けられている。
操縦部5ではZ形推進機1の推進方向を任意に設定する
ことができる。このハンドル信号発信器6は、設定され
たZ形推進機1の推進方向に対応するsin・cos信
号を出力する。
を操舵装置に触れずに保持しながら自動的に航行するた
めの装置であり、設定方位に対して船舶2の進路を補正
するために線形の角度信号を出力する。この時出力する
信号は、図3に示すように右に補正する時は+、左に補
正する時は−の電圧を出力する。なお、従来と異なり、
Z形推進機1にはオートパイロット専用の追従発信器は
ない。
sin・cos信号と、オートパイロット装置7からの
線形の角度信号が入力される。インターフェイス8は、
直列に接続されたA/Dコンバータ9とマイクロコント
ローラ10とD/Aコンバータ11を有する。A/Dコ
ンバータ9は、オートパイロット信号が出力した線形の
角度信号をデジタル信号に変換して出力する。マイクロ
コントローラ10は、前記A/Dコンバータ9がデジタ
ル化して出力したオートパイロット装置7からの角度信
号をsin・cos信号に変換する。D/Aコンバータ
11は、前記マイクロコントローラ10が出力するsi
n・cos信号をアナログ信号に変換して出力する。イ
ンターフェイス8は切り替え手段12を有している。切
り替え手段12は、前記操縦部5からのsin・cos
信号と前記D/Aコンバータ11からのsin・cos
信号を選択的に切り替えて出力する。
ンプ15を有している。この位置決め回路14には、イ
ンターフェイス8の切り替え手段12の出力側と、前述
したZ形推進機1の追従発信器4が接続されている。イ
ンターフェイス8の切り替え手段12が通常運転に設定
されている時には、ハンドル信号発信器6から出力され
るsin・cos信号が位置決め回路14に入力され
る。そして、ハンドル信号発信器6からのsin・co
s信号と追従発信器4からのsin・cos信号との偏
差が位置決め回路14で算出され、出力アンプ15に出
力される。出力アンプ15は、前記偏差が0となるよう
に油圧装置のサーボ弁のコイル3に調整信号を与え、傾
転ポンプの傾転斜板を制御してZ形推進機を旋回させ
る。
現在のZ形推進機1の位置(角度)と操縦部5のハンド
ルの位置を示す信号を、角度センサ(sin・cosポ
テンショメータ)である追従発信器4とハンドル信号発
信器6から受け、それら信号の偏差が0になるように傾
転ポンプの傾転斜板を動かすことによって行う。
ルに連動するハンドル信号発信器6と、Z形推進機1の
追従発信器4の各センサ信号(sin・cos信号)
を、図4に示すように合成して偏差角のsinを得、こ
のsinの偏差角を展開する。即ち、 sin(θ1 −θ2 )=sinθ1 cosθ2 −cos
θ1 sinθ2 このsinの偏差角が0になるように信号を油圧装置に
出力する。Z形推進機1のように重量のある物体を定位
置に制御するには、その慣性力を考慮して目標位置手前
から徐々に旋回速度を下げなければならず、この減速カ
ーブとしてはsinカーブの形状が適切である。
オートパイロット側に設定されている時には、オートパ
イロット装置7から出力されてsin・cos信号に変
換されたオートパイロット信号が位置決め回路14に入
力される。そして、オートパイロット信号であるsin
・cos信号と追従発信器4からのsin・cos信号
との偏差が位置決め回路14で算出され、出力アンプ1
5に出力される。出力アンプ15は、前記偏差が0とな
るように油圧装置のサーボ弁のコイル3に調整信号を与
え、傾転ポンプの傾転斜板を制御してZ形推進機1を旋
回させる。Z形推進機1はオートパイロット装置7にお
いて設定された方位を保持しながら自動的に運行される
オートパイロット状態に入る。
舶2は、機械的すべり機構を必要としないハ字運転と呼
ばれる微速運転を行うことができる。Z形推進機1を、
図2(a)(b)に示す前進時の位置から図2(c)に
示す位置に旋回させる。即ち、両舷のZ形推進機1を同
じ角度で外側に向ける。船首即ち推進方向を上とした場
合に、2基のZ形推進機1,1の推進軸はハ字状の配置
となる。この時、図2(b)に示す前進時に比べると、
ハ字運転の図2(c)では推進力は後ろだけでなく両横
にも加わるので直進安定性が増し、真後ろに作用する推
進力は低下する。よって機械的すべり機構を用いずに、
微速運転が可能となる。
字運転を行うための装置が設けられている。前記A/D
コンバータ9にはポテンショメータ16が接続される。
ポテンショメータ16は、ハ字運転における2基のZ形
推進機1,1の角度を示すハ字角設定信号を線形の角度
信号として出力する。
オートパイロット装置7からの角度信号(線形信号)を
インターフェイス8内のA/Dコンバータ9によってデ
ジタル変換し、マイクロコントローラ10で操縦部5の
ハンドル信号と同等なsin・cos信号に変換する。
この信号をD/Aコンバータ11でアナログ信号に変換
して、追従発信器4のsin・cos信号と制御部13
の位置決め回路14で比較し、その差を出力アンプ15
から出力して油圧装置を駆動し、Z形推進機1を旋回さ
せる。この場合、位置決め回路14と追従発信器4は、
通常運転時のものを利用するので、360°どの位置で
もオートパイロット運転が可能となる。
ータ16に設定されたハ字角設定信号は、A/Dコンバ
ータ9でデジタル変換されて出力され、オフセットとし
てマイクロコントローラ10でオートパイロット装置7
からの角度信号と加算され、sin・cos信号に変換
されて制御部13に出力される。従って、ある一定の旋
回角度に対してのオートパイロット運転ができる。即
ち、安定した微速運転であるハ字運転によってオートパ
イロットが可能となる。
の制御装置によれば、オートパイロット装置からの線形
の角度信号を、操縦部のハンドル信号と同等なsin・
cos信号にインターフェイス内で変換する。この信号
を追従発信器のsin・cos信号と制御部において比
較し、その差が0となるように油圧装置を駆動し、Z形
推進機を旋回させる。即ち、オートパイロット専用の追
従発信器(ポテンショメータ)を必要とせず、位置決め
回路と追従発信器は通常運転時のものを利用するので、
Z形推進機の旋回角360°のどの位置でもオートパイ
ロット運転が可能となる。
進機の制御装置によれば、ハ字運転の角度設定信号を線
形の角度信号として出力するポテンショメータをインタ
ーフェイスに接続し、この角度設定信号をオートパイロ
ット装置からの角度信号に加算した後にsin・cos
信号に変換して制御部に与えるようにしたので、オート
パイロット時にも超微速運転(ハ字運転)が可能となっ
た。
ク図である。
の作用を示す図である。
ロット装置が出力する線形の角度信号を示す図である。
演算方法を示す図である。
ック図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 船舶に設けられたZ形推進機を旋回させ
て所望の方向に設定する駆動装置と、前記Z形推進機の
方向を検出してsin・cos信号を出力する追従発信
器と、Z形推進機の方向が設定されてこれに対応するs
in・cos信号を出力する操縦部と、前記操縦部から
のsin・cos信号と前記追従発信器からのsin・
cos信号との偏差が0となるように前記駆動装置を制
御する制御部と、設定方位に対して船舶の進路を補正す
るために線形の角度信号を出力するオートパイロット装
置とを有するZ形推進機の制御装置において、前記オートパイロット信号が出力した線形の角度信号を
デジタル信号に変換して出力するA/Dコンバータと、
前記A/Dコンバータがデジタル化して出力したオート
パイロット装置からの角度信号をsin・cos信号に
変換するマイクロコントローラと、前記マイクロコント
ローラが出力するsin・cos信号をアナログ信号に
変換して出力するD/Aコンバータと、前記操縦部から
のsin・cos信号と前記D/Aコンバータからのs
in・cos信号を選択的に前記制御部に送る切り替え
手段とを有する インターフェイスを備えたZ形推進機の
制御装置。 - 【請求項2】 2基の前記Z形推進機をそれぞれ外側に
向けて各Z形推進機の推進方向に角度を設けることによ
り微速運転を行わせるために、前記角度を示す角度設定
信号を線形の角度信号として出力するポテンショメータ
を前記A/Dコンバータに接続し、前記A/Dコンバー
タが出力した前記ポテンショメータからの角度設定信号
と前記オートパイロット装置からの角度信号とが前記マ
イクロコントローラで加算されてsin・cos信号に
変換されるように構成した請求項1記載のZ形推進機の
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00744897A JP3527043B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | Z形推進機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00744897A JP3527043B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | Z形推進機の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10203485A JPH10203485A (ja) | 1998-08-04 |
JP3527043B2 true JP3527043B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=11666130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00744897A Expired - Lifetime JP3527043B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | Z形推進機の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3527043B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007076489A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Saura Keiki Seisakusho:Kk | プロペラ旋回式推進機の制御装置 |
-
1997
- 1997-01-20 JP JP00744897A patent/JP3527043B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10203485A (ja) | 1998-08-04 |
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