JP3524106B2 - データベース管理方法 - Google Patents

データベース管理方法

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JP3524106B2
JP3524106B2 JP50263699A JP50263699A JP3524106B2 JP 3524106 B2 JP3524106 B2 JP 3524106B2 JP 50263699 A JP50263699 A JP 50263699A JP 50263699 A JP50263699 A JP 50263699A JP 3524106 B2 JP3524106 B2 JP 3524106B2
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/21Design, administration or maintenance of databases
    • G06F16/211Schema design and management
    • G06F16/212Schema design and management with details for data modelling support
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 1.発明の分野 本発明は、一般的にはデータベース管理の分野に係わ
り、特に、リレーショナルデータベースおよびデータベ
ース構造の作成および操作のための新しい組織プロトコ
ルに関する。
2.関連する技術の説明 ビジネスの本流にコンピュータが導入されたとき、デ
ータベースプログラムは利用可能ではなかった。ユーザ
は、書類のファイルを、その貯えられたデータの構造を
変えることなくコンピュータのメモリにコピーしてい
た。そのうち、データベースプログラムが広く利用可能
になった。各プログラムは、データベースを構築するた
めの自身の一群の規則を有していた。ユーザは、ともか
くも彼らが望むようにデータを構成するためにそれらの
プログラムの規則を用いていた。多くのユーザは、書類
のファイルに既に貯えられていた方法でデータを構造化
し続けていた。他のユーザは、データベースベンダーが
示唆するテンプレートや手続を用いていた。
そのうちデータベースプログラムは、リレーショナル
データベースモデルへと発展した。このモデルは、デー
タを構造化するための特別の規則を有していた。各リレ
ーショナルデータベースプログラムの関係付けの程度
は、そのリレーショナルデータベースがいかにリレーシ
ョナルデータベースモデルの規則に忠実であるかによっ
て判定されていた。最近のデータベースの技術革新は、
オブジェクト指向型データベースモデルである。オブジ
ェクト指向型プログラミングは、関数、ルーチンおよび
データを再利用可能なオブジェクトとして貯える。
異なる種類のデータベースモデルの全ては、それぞれ
独自の方法で、現在利用可能な全てのデータベースシス
テムが有している同じ主要な問題を解決することを試み
てきた。これらの問題は次のとおりである。(1)ほと
んど全てのデータベースは、それぞれ異質であって単一
のデータベースに自動的に統合することができない。2
つまたはそれ以上の異種データベースにおける関係付け
を完全に統合するためには、再プログラミングがほとん
ど常に必要である。再プログラミングは、しはしば費用
あるいは時間がかかりすぎるものであるから、複数のデ
ータベースを有するほとんど全ての組織は、可能な限り
効率よくは機能しない。(2)全ての関係付けが全ての
時点では保持され得ない。既存のデータベースモデル
は、任意の一時点で保持され得る関係付けの数が制約さ
れている。これは、全ての関係付けに渡る統括的検索の
ような分野において、現在のデータベースの機能的な能
力を制限している。(3)データが複数の場所に保存さ
れている同じデータ要素としばしば重複する。これは、
データベースのサイズを不必要に増大させ、検索処理を
遅くする。データ要素の一つの場所に基づく検索は、し
ばしば望ましい結果を失する。なぜならば、その検索
は、同じデータ要素の他の場所を見逃すからである。
人間の頭脳は、これらの問題のいずれをも患うことは
ない。その頭脳は、異種のデータを自動的に統合し、無
意識のうちに単一の同種のデータベースとして扱う。こ
のことは、プログラマが自らの頭脳を、複数の異種デー
タベースを単一の同種データベースにプログラムし直す
ために使うという事実によって証明される。人間の頭脳
は、全ての関係付けを全ての時点において保持する。記
憶容量の不足を除けば、われわれがこれまで得た知識
は、常に同時に利用可能である。人間の頭脳は、全ての
データ要素を一回のみ貯える。人間の頭脳は、一回以上
同じデータ要素を貯えるとしても、一つのデータ要素が
一回貯えられるかのように、同じデータ要素用の複数の
保存場所をリンクさせる。そうでなければ、われわれは
同じデータ要素の異なる保存場所を意識的に検索しなけ
ればはずであるが、われわれはそうはしていないのであ
る。
[発明の概要] 人間の頭脳は、前記問題を解決するものとして唯一知ら
れているものであるから、人間の頭脳は、ここで開示さ
れる発明の手段を発展させるにあたって重要な端緒を提
供した。研究によれば、人間の脳は、信号を送り、関係
付けを構成するためにニューロン−シナプス−ニューロ
ンを使う。1つのニューロンが1つのシナプスで所定の
度合の活動を行うと、これは、レセプタニューロンに所
定の度合の活動を引き起こす。シナプスから送られる信
号が変わるのにしたがって、レセプタニューロンの活動
も変わる。本発明の手段は、新しいデータベース構造に
おける全てのデータ要素の関係を構築するために、ニュ
ーロン−シナプス−ニューロンモデルを用いる。したが
って、ここで開示されるデータベースシステムは、マイ
ンドベース(MINDBASE)データシステムと呼ばれる。マ
インドベースデータシステムにしたがって作成されるデ
ータベースおよびデータベース構造体は、マインドベー
スデータベースおよびデータベース構造体と呼ばれる。
このデータの関係の独自の構築方法は、他のいかなるデ
ータベースシステムでも見出されないものである。
現在利用可能なデータベースは、データ要素の各々の
型を保存し操作するための規則により、データ要素を特
定の分類に分類することはしていない。本発明の手段
は、全てのマインドベースデータ要素を有形なデータ要
素と無形なデータ要素とのいずれかに分類する。有形な
データ要素は、量(weight)を有する物理的なデータ要
素である。有形なデータ要素は、「原因」データ要素と
して定義される。無形なデータ要素は、他の全てのデー
タ要素である。無形なデータ要素は、さらに「結果」デ
ータ要素として識別される動詞と、「記述子」として識
別される記述的データ要素とに分類される。記述子は、
有形データ要素と有形データ要素の活動の度合を記述す
るために使われる。
原因、結果および記述子は、ここで詳細に説明される
ように、本発明の手段によるデータベースの構造および
方法において所定の用途を有する。原因、結果および記
述的データ要素とその所定の用途の独自の類分けは、他
のいかなるデータベースシステムにもないものである。
現在利用可能なデータベース管理システムは、ユーザ
に彼らが選んだ任意の方法でデータをコンピュータに入
力することを認める。本発明の手段は、全てのデータの
保存のために単一の独自のフォーマットを用いる。本発
明の手段を用いるとき、全てのユーザは、異なるデータ
構造をこの唯一のフォーマットに入力する。ユーザは、
彼らが選んだ任意の方法でデータを構造化できるが、コ
ンピュータは、本発明の手段による任意のデータベース
において同じ唯一のフォーマットを参照するのみであ
る。これにより、マインドベースフォーマットは、他の
データベースシステムを使用するときに繰り返しプログ
ラムされなければならない多くの機能を実行するために
事前にプログラムされることができる。統合ルーチン
は、無数の異種データベースを自動的に統合するために
事前にプログラムされ得る非常に重要な機能の一つであ
る。全てのデータのためにマインドベースの単一の独自
のデータフォーマットを用いることは、他のいかなるデ
ータベースでも行われていないことである。
マインドベースフォーマットは、人が話したり書いた
りするときに通常使う「言葉の便法」ではなく、人の頭
脳の中にある完全に詳細化された情報に基づくものであ
る。図1は、この処理の図式的表記である。ほとんどの
人は同じ背景的情報をもっているから、言葉の便法は、
日常の意思伝達においてよく機能する。人が話したり書
いたりするとき、彼らは、自らが有しているのと同じ知
識の言語的連関を他の人が有しているものと想定してい
る。その結果、彼らは、聞いている人や読んでいる人が
欠落している関係を既に知っており想起するものとし
て、記述的細目を省くことができるのである。
一つの例は、「私は赤いシボレーをもっている。」と
いう言明である。話者は乗り物の一種をいっているので
あって、それはこの場合自動車である。その自動車の型
はシボレーである。さらに、その自動車は色塗りされて
おり、それはこの場合赤である。全ての当事者は、予め
乗り物を自動車に、自動車をシボレーに、塗装を色に、
色を赤に関係付けていたから、記述的細目は会話から省
略され得る。その会話に係わる全ての当事者は同じ背景
的情報をもっているので、完全な意味が伝わるのであ
る。
人々が意思伝達する方法をコンピュータシステムが模
倣するには、このシステムは、人々が通常意思伝達から
省略する全ての記述的細目および語の連関を保存する手
段をもたなければならない。マインドベースシステム
は、通常言葉の便法や他の全てのデータベースシステム
から省略されている可能な関係付けの全てを保存する独
自の能力を有している。マインドベースシステムは、各
語を原因、結果または記述子のいずれかとして分類す
る。マインドベースシステムは、同じ語が発言の異なる
部分で種々に使われることも区別することができる。例
えば、「book」のようないくつかの語は、名詞にも動詞
にも形容詞にもなり得る。
マインドベースシステムは、好ましくは全ての語を原
因、結果あるいは記述子に分類する非常に詳細な辞書ル
ーチンを備えることもできる。このルーチンは、同じ語
が発言の異なる部分で種々に使われることも区別するこ
とができる。
ユーザが一つの語をマインドベースのデータベース構造
体へ入力すると、システムは、その語が原因であるか結
果であるか記述子であるかを決めるために、その語を分
類および関係付けと比較する。入力された語と詳細辞書
との間に曖昧さがある場合、ルーチンは、ユーザに彼ら
が意図する語の使用について問い合わせる。マインドベ
ースシステムは、好ましくは言葉の便法を容認し、言葉
の便法の結果としてユーザの入力で略された欠落した語
の関係を特定し得る。このようにして、マインドベース
システムは、ユーザと双方向通信を実行する。
マインドベースシステムは、好ましくは人々が通常自
分の考えを述べる方法で情報を受け入れ、ユーザの言葉
の便法による情報を人々が情報を無意識に想起するより
詳細な様式へ展開あるいは翻訳するために、ユーザと必
要な通信を行うことができる。マインドベースシステム
は、ついでその情報を処理し、さらにそれをユーザにこ
のユーザから受け取った言葉の便法により戻すことがで
きる。これらの手続きは、マインドベースシステムに固
有のものである。
マインドベースシステムとこれにより作成されたデー
タベースおよびデータベース構造体は、現在利用可能な
データベースシステムが有している問題のほとんど全て
を解決した。マインドベースシステムが解決するもっと
も重要な問題は、(1)無数の異種データベースを単一
のデータベースに自動的に統合すること、(2)全ての
関係付けを全ての時点で保存すること、(3)全てのデ
ータ要素を一度のみ保存することである。
本発明の一手段によれば、固定媒体に保存された情報
のデータベースは、物理量をもつとともに結果をもたら
し得るものを表わす有形データ要素の集合と;物理量を
もたずかつ量化され得ない語および概念を表わす無形デ
ータ要素の集合と;単独でまた行動、目的、結末、任
務、手続および処理を記述する他の語との組み合わせで
機能する動詞を表わす結果データ要素の第1の部分集合
を含む無形データ要素の集合と;有形データ要素、結果
データ要素および有形データ要素の活動の度合を記述す
る記述的データ要素の第2の部分集合を含む無形データ
要素の集合とからなる。
前述の構造において、各有形データ要素は、その有形
データ要素によって部分的にあるいは全面的に引き起こ
される各結果要素とリンクされ;各結果要素は、この結
果が生じるために必要な各有形データ要素とリンクさ
れ;全てのデータ要素は、親子関係の階層構造に保存さ
れる。
本発明のさらなる一手段によるデータベースシステム
は、固定媒体に保存され物理量をもつとともに結果をも
たらし得るものを表わす有形データ要素の集合と、物理
量をもたずかつ量化され得ない語および概念を表わす無
形データ要素の集合とを有するデータベースと;単独で
また行動、目的、結末、任務、手続および処理を記述す
る他の語との組み合わせで機能する動詞を表わす結果デ
ータ要素の第1の部分集合と、有形データ要素、結果デ
ータ要素および有形データ要素の活動の度合を記述する
記述的データ要素の第2の部分集合とを含む無形データ
要素の集合と;前記データ要素の集合および部分集合に
したがってデータベースへ入力された語を自動的に分類
するとともに保存する辞書ルーチンとからなる。
この辞書ルーチンは、各語を有形データ、結果データ、
記述子データおよび他のデータのいずれか一つに分類で
きる。
本発明のもう一つの手段により固定媒体に情報データ
ベースを作成する方法は、物理量をもつとともに結果を
もたらし得るものを表わす情報の有形データ要素を識別
するステップと;前記情報の有形データ要素を前記固定
媒体に第1の集合として保存するステップと;物理量を
もたずかつ量化され得ない語および概念を表わす情報の
無形データ要素を識別するステップと;前記無形データ
要素の中で、単独でまた行動、目的、結末、任務、手続
および処理を記述する他の語との組み合わせで機能する
動詞を表わす結果データ要素を識別するステップと;前
記情報の結果データ要素を前記固定媒体に第2の集合と
して保存するステップと;前記無形データ要素の中で、
有形データ要素、結果データ要素および有形データ要素
の活動の度合を記述する記述的データ要素を識別するス
テップと;前記情報の記述的データ要素を前記固定媒体
に第3の集合として保存するステップとからなる。
前記方法は、さらに各有形データ要素をその有形デー
タ要素によって部分的にあるいは全面的に引き起こされ
る各結果要素とリンクさせるステップと;各結果要素を
その結果が生じるために必要な各有形データ要素とリン
クさせるステップとを含むことができる。
前記方法は、さらにまた全てのデータ要素を親子関係
の階層構造に保存するステップを含むことができる。
本発明のさらにもう一つの手段によりデータベースを
構築および管理する方法は、データベースを固定媒体に
保存するステップと;物理量をもつとともに結果をもた
らし得るものを表わす有形データ要素の集合と、物理量
をもたずかつ量化され得ない語および概念を表わす無形
データ要素の集合とに前記データベースを分割するステ
ップと;単独でまた行動、目的、結末、任務、手続およ
び処理を記述する他の語との組み合わせで機能する動詞
を表わす結果データ要素の第1の部分集合と、有形デー
タ要素、結果データ要素および有形データ要素の活動の
度合を記述する記述的データ要素の第2の部分集合とに
前記無形データ要素の集合を分割するステップと;前記
データ要素の集合および部分集合にしたがってデータベ
ースへ入力された語を自動的に分類するとともに保存す
るステップとからなる。
前記方法は、さらに語を有形データ、結果データ、記
述子データおよび他のデータのいずれか一つに自動的に
分類するステップを含むことができる。
本発明のさらにもう一つの手段により、上述のように
構成された異なるデータベースを相互連関させる方法
は、各データベースのそれぞれでかつ任意の順序で、異
なるデータベースでは異なる名前をもつ類似データ要素
の名前を標準化するとともに、異なるデータベースで類
似の名前を有する異なるデータ要素の名前を標準化する
ステップと;前記データベースのうちのいずれか一つで
孤立しておりかつ前記データベースのうちの他のいずれ
かで単一のデータ要素としてまとめられるデータ要素を
標準化するステップと;標準化されたそれぞれのデータ
ベースを標準化された他のデータベースとそれぞれ比較
するステップと;比較するステップのそれぞれで見出さ
れた全ての共通するデータ要素を記録するステップと;
前記データベースのそれぞれにおいて前記各共通するデ
ータ要素の一つの場所を記録するステップとからなる。
本発明のさらにもう一つの手段により、上述のように
構成されたデータベースの階層形式に対応して異種のデ
ータベース構造体を統合する方法は、異種データベース
およびその一部におけるそれぞれの最上位レベルのデー
タ要素が実質的に同一であるか記述子でのみ異なってい
れば統合を続けるステップと;各データベース構造体の
それぞれでかつ任意の順序で、異なるデータベースでは
異なる名前をもつ類似データ要素の名前を標準化すると
ともに、異なるデータベースで類似の名前を有する異な
るデータ要素の名前を標準化するステップと;前記デー
タベース構造体のうちのいずれか一つで孤立しておりか
つ前記データベース構造体のうちの他のいずれかで単一
のデータ要素としてまとめられるデータ要素を標準化す
るステップと;前記データベース構造体のうちの一つを
統合されたデータベース構造体として選択するステップ
と;残りのデータベース構造体の全ての部分構造体にあ
る全てのデータ要素を前記統合されたデータベース構造
体に前記階層形式でレベル毎に下へ向かって再配置する
ステップと;再配置された各データ要素のそれぞれの新
しい場所と元の場所を相互参照して記録するステップと
からなる。
本発明の手段の現時点での望ましい実施形態が図面を
参照して以下に説明される。
[好ましい実施形態の詳細な説明] 本発明の手段の記述は、便宜上複数の節に分けられ
る。これらの節は、マインドベースのデータベース規
則、用語の説明、原因構造体および結果構造体の例、原
因構造体および結果構造体における記述子の表示、原因
−結果構造体の例、コード化技法、複合使用のためのデ
ータ要素の記憶、辞書構造、辞書技法、組織構造体の構
築、異なる言語における異種データベースの統合、相互
連関技法、第1の統合技法、第2の統合技法、第3の統
合技法、第4の統合技法、表示のための木構造体の配
置、大きな木構造体のスクロール、それにレベル検索処
理によるレベルである。
マインドベースの規則 下記のマインドベースの一群の規則を記述するための
補助として図面が用いられる。図面における規則の図式
的表記は、単に明確さと例示のためのものであり、規則
を示し、解釈し、使用するための唯一の方法を示すもの
ではない。
マインドベースシステムは、データ要素を分類する技
法と、データ要素を保存するためのフォーマットと、マ
インドベースの使用を自動化するためのマインドベース
の辞書技法と、データ構造体の相互連関および統合のた
めのルーチンと、マインドベース構造体を検索するため
のルーチンと、ディスプレー装置上でマインドベース構
造体を表示するとともにスクロールするためのルーチン
とを含む完全なデータベース管理システムである。
マインドベースシステムは、図2(a)に木構造体10
で示すように、全てのデータ要素を2つのカテゴリ、す
なわち有形のものおよび無形のものに分ける。枝12上の
有形データ要素は、図2(b)の尺度で示されているよ
うに、物理量をもち尺度上で量化され得るものを示すデ
ータ要素として定義される。枝12上の有形データ要素
は、「原因」データ要素と呼ばれる。無形データ要素
は、図2(c)の尺度で示されているように、量をもた
ない他の全てのデータ要素である。無形データ要素は、
2つのカテゴリすなわち枝16上の「結果」データ要素と
枝18上の「記述子」とに細分割される。原因データ要素
は「原因」と呼ばれ、結果データ要素は「結果」と呼ば
れる。結果は、単独で機能するかあるいは他の語と組み
合わされる動詞である。結果は、行動、目的、結末、任
務、手続あるいは処理を記述する。記述子は、原因要
素、結果要素あるいは原因要素の活動の度合を記述する
のに使われる。
全てのデータは、組織化と表示のために様々な形態を
とることができる階層構造に保存される。図3(a)は
木構造体30を示している。図3(b)はアウトライン構
造体32を示している。図3(c)はテーブル構造体34を
示している。他の構造も利用可能である。
階層の各型あるいは階層構造は、同じ階層情報を保持
している。原因および結果データ要素を保持する一つの
方法は、分割された階層構造を用いることである。構造
体は、どの型の要素を含んでいるかによって、「原因構
造体」あるいは「結果構造体」として識別される。原因
データ要素は、原因構造体に保持される。動詞は、他の
語とともに結果構造体において結果データ要素を識別す
るために使われる。記述子は、原因データ要素を記述す
るために原因構造体において原因要素に結び付けること
ができる。記述子は、原因−結果関係において原因要素
の活動の度合を記述するために、原因−結果リンクに結
び付けることができる。記述子は、原因要素に結び付け
られ記述子がいかに原因要素を識別したかを記述する結
果に結びつけることができる。記述子の記憶装置は、
「原因構造体および結果構造体における記述子の表示」
という表題の節においてより完全に述べられる。原因お
よび結果を保持するための2番目の方法は、それらを
「原因−結果」構造体と呼ばれる同一の構造体に保持す
ることである。原因−結果構造体では、動詞のみが結果
として用いられる。原因構造体および結果構造体は、
「原因構造体および結果構造体の例」という表題の節で
述べられる。原因−結果構造体は、「原因−結果構造体
の例」という表題の節で述べられる。
全ての原因要素は、それらが部分的にあるいは全面的
に引き起こす結果要素にリンクされる。全ての結果要素
は、それらを引き起こすために必要な原因要素にリンク
される。各原因要素は、その原因−結果関係の各々にお
いて所定の度合の活動を行わなければならない。この活
動の度合は、様々な方法で記録できる。活動の度合を記
録するための一つの方法は、それを原因要素がリンクさ
れた結果要素の記述子とすることである。それが記憶さ
れ得るもう一つの方法は、それを原因および結果間のリ
ンクに結び付けることである。「背の高い男が時速50マ
イルで車を運転した。」は一つの例である。「男」およ
び「車」は、量をもつから有形の原因要素である。結果
は、「運転した」あるいは「車を運転した」であり得
る。「背の高い」は、「男」を記述する記述子である。
「時速50マイルで」は、「運転した」を記述し得る記述
子である。「時速50マイルで」は、また「男」と「車」
と「運転した」(あるいは「車を運転した」)との間の
原因−結果関係において原因要素である「男」および
「車」の活動の度合をも記述し得るものである。
マインドベースのデータベースは、下記のようにして保
持された記述子によって構造化できる。記述子は、原因
−結果リンクに結び付けることができ、かつ原因にも結
び付けることができる。記述子は、原因−結果リンクに
結び付けることができ、かつ原因に結び付けられた結果
にも結び付けることができる。後者の使用においては、
結果は、記述子が原因をいかに識別するかを記述してい
る。記述子は、原因−結果リンクにのみ結び付けること
ができる。
全ての原因および結果データ要素は、原因構造体、結
果構造体および原因構−結果構造体に何回現われようと
も、あるいは、異なる場所で識別子によりいかに区別さ
れようとも、マインドベースに1回のみ保存される。例
えば、原因要素「ケーキ」は、「丸いチョコレートケー
キ」のような一つの場所および「四角いスポンジケー
キ」のような他の場所を記述する記述子とともに、一つ
の構造体において2回位置付けられ得る。また、「ケー
キ」は、別の構造体においては「丸いスパイスケーキ」
のように位置付けられ得る。コンピュータは、原因要素
「ケーキ」の一つの場所のみを保存する。2つの構造体
における「ケーキ」の他の場所は、「ケーキ」が保存さ
れた単一の場所に連結される。コンピュータは、記述子
「丸い」の一つの場所のみを保存する。「丸い」ケーキ
の2つの場所は、それに連結される。この規則は、ユー
ザによりあるいは後述するマインドベース統合技法によ
り構築された全てのマインドベース構造体に適用され
る。全てのマインドベース構造体は、ユーザあるいはマ
インドベース統合技法がデータ要素をどこへ位置付けよ
うとも、データ要素の複合的な場所とともにディスプレ
イ装置上に現われる。しかしながら、マインドベース構
造体は、内部的には全ての原因要素と結果データ要素と
記述子の複合的な場所を一回のみ保存する。
原因データ要素が子をもっていれば、これは、2つよ
り少ない子データ要素をもち得ない。親結果要素は、任
意の数の子データ要素をもち得る。
また、マインドベース規則は、相互連関技法、第1の
統合技法、第2の統合技法、第3の統合技法、第4の統
合技法、表示用木構造体の作成、ディスプレイ装置にお
ける大きな木構造体のスクロール、それにレベル検索処
理によるレベルを備えている。これらは、以下に詳細に
説明される。
他の場所では説明されていない用語の説明 階層の次のより高いレベルのデータ要素に連結された
データ要素は、それらが連結された前記次のより高いレ
ベル上にあるデータ要素の「子」である。
図3(a)、図3(b)および図3(c)のそれぞれ
において、データ要素BおよびCは、データ要素Aの子
である。データ要素DおよびEは、データ要素Bの子供
である。データ要素Aは、データ要素BおよびCの
「親」である。データ要素Bは、データ要素DおよびE
の親である。同じレベル上にあり、同じ親に連結された
データ要素は、「兄弟」データ要素である。データ要素
BおよびCは兄弟データ要素であり、データ要素Dおよ
びEは兄弟データ要素である。
用語「階層」は、あるデータ要素と、このデータ要素
の下位の家系においてこの家系の最下位のレベルに至る
全てのデータ要素とを記述するために用いられる。デー
タ要素Bの階層は、データ要素B、D、E、HおよびI
を含む。「原因階層」は、原因構造体のみで見出され、
「結果階層」は結果構造体のみで見出される。用語「副
構造体」は、ある特定のデータ要素の下位の家系におい
てこの家系の最下位のレベルに至る全てのデータ要素を
記述するために用いられる。これは、あるデータ要素の
全ての子と、これらの子の全ての子と、同様にして前記
データ要素の家系の最下位のレベルに至るまで続く全て
のデータ要素とを含む。データ要素Bの副構造体は、デ
ータ要素D、E、HおよびIを含む。
原因構造体および結果構造体の例 原因構造体および結果構造体の例が図4に示されてい
る。原因構造体#1、#2および#3は、同一の結果構
造体にリンクされている。原因構造体の全てのデータ要
素は、量を有するものを示している。結果構造体の全て
のデータ要素は、それらがリンクされた原因要素の名前
と結合して結果動詞をなすものである。結果動詞と原因
データ要素とを区別するために一つの識別技法を用いる
ことができる。例えば、結果動詞は大文字で、また、そ
れらがリンクされた原因要素の名前は小文字で表わすこ
とができる。何らかの特定の結果を生じさせるために
は、結果要素にリンクされた全ての原因要素に所定の度
合の活動を行わせることが必要である。原因または結果
構造体における任意のデータ要素は、無数のリンクを有
することができる。活動の度合は、結果要素に適用され
る記述子によって記述される。記述子は、次節で説明さ
れる。
図4には、結果データ構造体の「パンを薄切りにす
る」階層中の各データ要素についてリンクが描かれてい
る。他の原因−結果関係のリンクは明確さのために示さ
れていない。パン生地をこねる処理は、結果要素「生地
をこねる」を原因要素「料理人スミス」、「小麦粉」、
「水」および「イースト」にリンクさせることによって
表わされる。パン生地を焼く処理は、結果要素「パン生
地を焼く」を原因要素「パン生地」および「オーブン」
にリンクさせることによって表わされる。パンを薄切り
にする処理は、結果要素「パンを薄切りにする」を原因
要素「料理人スミス」、「ナイフ」および「パン」とリ
ンクさせることによって表わされる。
原因データ要素がどのような結果データ要素を生じさせ
るかを決定するために、原因データ要素からリンクをた
どることができる。また、結果データ要素を生じさせる
ためにはどのような原因データ要素が必要であるかを決
定するために結果データ要素からリンクをたどることが
できる。原因および結果階層における任意のデータ要素
から原因結果階層における他の任意のデータ要素への階
層線およびリンクをたどることができる。
原因構造体および結果構造体における記述子の表示 記述子は、(1)原因データ要素を記述するために、
(2)結果データ要素を記述するために、また、(3)
原因−結果リンクにおける原因要素の活動の度合を記述
するために用いられる無形要素である。
原因および結果要素を記述する記述子を視覚的に表示
する一つの方法は、原因および結果構造体に第3の次元
を加えることである。これは、原因構造体および結果構
造体の両方の全く同じコピーを元の構造体の後ろに配す
ることによって可能である。このような配置は図に示さ
れている。ここで、図5の木構造体40は、図6(a)に
示されている原因構造体の断面および図6(b)に示さ
れている結果構造体の断面によって表わされている。元
の原因および結果構造体のみならず各コピーも「断面」
と呼ばれる。元の原因および結果構造体は、それぞれの
構造体における第1の断面である。最初の断面の後ろの
各断面は、単一の記述子を示す。それぞれの構造体の第
1の断面における各原因および結果データ要素は、その
すぐ後ろで記述子断面のそれぞれにおいてデータ要素の
場所を有することになる。各記述子断面は、第1の断面
の各原因あるいは結果データ要素に記述子を適用する潜
在的可能性を示す。
原因あるいは結果データ要素を記述するために第1の
断面の記述子が必要ならば、記述子は、前記原因あるい
は結果データ要素のすぐ後ろにある第1の断面のデータ
要素ボックスに位置される。原因あるいは結果データ要
素がそれを記述するために特定の記述子を必要とすると
きにのみ、前記原因あるいは結果データ要素のすぐ後ろ
にある記述子断面のデータ要素ボックスは、その中に記
述子を有することになる。図6(a)においては、記述
子断面が原因要素「バーナ」に語「左」および「前」を
適用している。また、図6(b)においては、記述子断
面が結果要素「ケーキを焼く」に「350」および「度」
を適用している。
第1の断面における任意の原因あるいは結果データ要
素およびその後ろの記述子データ要素は、3次元マイン
ドベース構造体から引き出すことができるファイル引出
しであると考えることができ、また、そのように表現さ
れる。ファイル引出し内の第1の引出しは、第1の断面
にある原因あるいは結果データ要素名前である。第1の
断面の後ろの各断面にあるデータ要素の場所は、ファイ
ル引出し中のファイル群のようなものである。記述子が
第1の断面中の原因あるいは結果に適用されるならば、
その記述子が表わすファイルは、その記述子を含む。
記述子が第1の断面中の原因あるいは結果に適用され
ないならば、その記述子が表わすファイルは空である。
図7において、原因要素「こんろ」は、白くなってい
る。したがって、「茶色の」記述子断面からのデータ要
素ボックスあるいはファイルは空であり、「白い」記述
子断面からのデータ要素ボックスあるいはファイルは語
「白い」を含んでいる。
断面は、記述子が全ての原因および結果データ要素に
適用される潜在的可能性がどのようなものであるかを示
すための図式的表現として用いられるものである。この
潜在的な使用を実現する任意のプログラミング手続が使
用可能である。
記述子を結果データ要素に適用する代わりに、原因デ
ータ要素と結果データ要素との間の原因−結果リンクに
適用することもできる。上記の例において、原因要素
「オーブン」および「ケーキ」は、結果要素「ケーキを
焼く」に個別のリンクを有し、「オーブンでケーキを焼
く」を示す完全な原因−結果リンク関係を形成する。記
述子「350」および「度」は、「オーブン」と「ケーキ
を焼く」との間のリンクに結び付けられ、「オーブン」
の活動の程度を記述する。
個々の原因データ要素は、常に同じ記述子を有する。
「赤い」車は、常に「赤い」である。「背の高い」男
は、常に「背の高い」であり、「背の低い」男は、常に
「背の低い」である。しかしながら、結果データ要素
は、異なる原因−結果関係において異なる記述子を有し
得る。原因−結果関係「背の高い男が30mphで赤い車を
運転した」においては、結果「運転した」を記述する活
動の程度は「30mphで」である。原因−結果関係「背の
高い男が50mphで赤い車を運転した」においては、結果
「運転した」を記述する活動の程度は「50mphで」であ
る。これら両関係において結果データ要素「運転した」
を記述する記述子は異なるが、同じ記述子「背の高い」
および「赤い」が両原因−結果関係において原因データ
要素「男」および「車」をそれぞれ記述している。「30
mphで」および「50mphで」は、「男」と「運転した」と
の間の原因−結果リンクにも適用可能である。
結果、その記述子、それに記述子が活動の度合を示す
ために用いられる原因要素は、一つの関係にリンクされ
る。結果データ要素の記述子がディスプレイ装置上に一
覧表示されるか印刷されるとき、記述子と関係のある全
ての原因要素は、各記述子とともに一覧表示され得なけ
ればならない。
前述したマインドベース辞書ルーチンは、全ての語を
原因、結果、記述子およびその他に分類するのに役立
つ。このルーチンは、ユーザが語を適切に入力すること
を自動的に保証する。また、これは、マインドベース構
造体を的確に構築するのに必要な情報をユーザが略した
場合にも役立つ。マインドベースシステムは、ユーザが
彼らの意思伝達において記述的細目を略す「言葉の便
法」の問題を回避することができる。
原因−結果構造体の例 原因−結果構造体を表示する一つの方法は、第1の断
面の後ろの断面に現われる結果として用いられる記述子
と動詞との両方をもつことである。ある結果動詞がある
原因要素と関係を有するならば、その結果動詞は、原因
要素のすぐ後ろにある結果動詞断面のデータ要素ボック
スに位置される。原因あるいは結果要素のいずれかに適
用される記述子は、その原因あるいは結果要素のすぐ後
ろにある記述子断面のデータ要素ボックスに位置され
る。
第1の断面における任意の原因要素とその後ろの結果
要素および記述子とは、3次元マインドベース構造体か
ら引き出すことができるファイル引出しであると考える
ことができ、また、そのように表現される。図8は、関
係「料理人スミスが鋸状のナイフで白いパンを薄く薄切
りにした」の一部を示している。「料理人スミス」およ
び「ナイフ」は、図面上の制限から図8に示されていな
い。
図示されている原因要素は「パン」である。記述子要
素「白い」は、パンを記述する。結果要素は「薄切りに
する」である。記述子要素「薄く」は、結果「薄切りに
する」を記述する。原因要素「料理人スミス」および
「ナイフ」が図8に示されていたならば、それらも、そ
の後ろのそれぞれの断面に結果要素「薄切りにする」と
その記述子である「薄く」を有していただろう。「ナイ
フ」も、その後ろの一つの断面に記述子「鋸状の」を有
していただろう。完全な原因−結果関係は、結果要素
「薄切りにする」にリンクされた「料理人スミス」、
「ナイフ」および「パン」をもつことにより形成され
る。
「薄く」は、「薄切りにする」の記述子であるから、
「薄切りにする」にリンクされなければならない。「薄
く」は、また原因要素「料理人スミス」、「ナイフ」お
よび「パン」の活動の度合であるから、これら原因要素
にリンクされなければならない。これら原因要素への
「薄く」のリンクは、原因−結果関係になければならな
い。結果記述子とこれが活動の度合を示すのに使われる
全ての原因要素とは、一つの関係においてリンクしてい
る。一つの結果要素の記述子がディスプレイ装置上に一
覧表示されるか印刷されるとき、一つの関係において記
述子にリンクされた全ての原因要素は、各記述子ととも
に一覧表示されなければならない。
断面は、記述子が全ての原因および結果データ要素に
適用される潜在的可能性がどのようなものであるかを示
すための図式的表現として用いられるものである。この
潜在的な使用を実現する任意のプログラミング手続が使
用可能である。
コード化技法 マインドベースのコード化技法は、コンピュータのメ
モリに保存されている大きさに制限のない任意のマイン
ドベース構造体を識別し表示するための手続である。多
才なマインドベースは、このタスクを実現するために、
文字、数値あるいは他の型の記号の選択を認める。マイ
ンドベースのコード化技法は、マインドベース構造体の
第1の断面における各データ要素のための下記の必要な
情報を含んでいる。(1)データ要素が保存されるマイ
ンドベース構造体の識別、(2)データ要素が位置付け
られるマインドベース構造体内のレベル、(3)そのレ
ベルにおけるデータ要素の場所、(4)データ要素から
最上位レベルのデータレベルまで広がるデータ要素の階
層、(5)記述子が原因または結果要素に割り当てられ
たとき、それらの記述子も各データ要素のコードに含ま
れ得る。個々の原因データ要素は、常に同じ記述子をも
つ。しかしながら、個々の結果データ要素は、それらが
ある各原因−結果関係のために別の記述子を有し得る。
結果データ要素の記述子は、個々の原因−結果関係の各
々において原因要素の活動の度合を表わす。
マインドベースのコード化技法の一実施形態は、原
因、結果、原因−結果構造体の第1の断面にある個々の
データ要素の各々のために一つのコード群を用いる。こ
の実施形態におけるマインドベースのコード群は、原因
および結果構造体において2つの部分を有している。一
つの部分は、原因および結果構造体の第1の断面におけ
る各データ要素に対する上記必要条件のうちの最初の4
つを含む。他の部分は、上記の5番目の必要条件を含
む。
本実施形態におけるマインドベースのコード群は、原
因−結果構造体内にいくつかの部分を有している。一つ
の部分は、原因および結果構造体の第1の断面における
各データ要素に対する上記必要条件のうちの最初の4つ
を含む。もう一つの部分は、第1の断面における原因要
素に対する前記第5の必要条件を含む。第1の断面の一
つの原因要素がもう一つの断面の結果要素にリンクされ
るとき、その結果断面用のコードは、マインドベースの
コード群のもう一つの場所に含まれる。原因要素にリン
クされる結果に適用される記述子は、マインドベースの
コード群のもう一つの場所に含まれる。
本実施形態のマインドベースのコード群における各部
分は、無数のデータフィールドを含んでいる。ユーザ
は、マインドベースのコード化技法の本実施形態を適用
するにあたって下記の選択を行う。(1)ユーザは、マ
インドベースのコードの最初の4つの前記必要条件をど
の部分が含むか、また、マインドベースのコードの第5
の必要条件をどの部分が含むかを選択できる。(2)ユ
ーザは、各データフィールドにどのような情報が保存さ
れるかを選択できる。(3)ユーザは、データフィール
ドを左から右に番号付けるか右から左に番号付けるかを
選択できる。(4)下記のステップ4で計算されるよう
な各データ要素の番号は、左から右にすることもできる
し右から左にすることもできる。(5)上記4つの選択
の各々は、任意の単一のマインドベース構造体の全体
で、また、相互連関あるいは統合される全てのマインド
ベース構造体の全体で首尾一貫したものでなければなら
ない。
本実施形態において、マインドベースのコード化技法
の最初の4つの必要条件を含むマインドベースのコード
群の部分は、下記の番号付け手続きにより構築される。
下記の手続きにおいては、上に一覧された5つの選択に
したがって行われる。上記一覧にしたがって行われたこ
の選択は、下記の例のみに対するものであって、個々の
ユーザの選択を何ら制限するものではない。(1)第1
のデータフィールドは、データ要素が位置付けられるマ
インドベース構造体を識別する。(2)第2のデータフ
ィールドは、データ要素が位置付けられるマインドベー
ス構造体の垂直レベルを識別する。マインドベース構造
体の垂直レベルは、最上位のレベルを1として、上から
下へ番号付けられる。(3)データ要素に対して階層が
識別される。この階層は、あるデータ要素からその親へ
上り、さらにその親の親へ上り、同様にして第1のレベ
ルの単一のデータ要素に達するまで家系を上り続ける。
(4)データ要素の階層における各データ要素は、この
データ要素およびその全ての兄弟に左から右への番号付
けを行うことにより一つの番号が与えられる。(5)各
データ要素に対するコードは、このデータ要素自身およ
びその階層においてこのデータ要素よりも上位の全ての
データ要素に対するデータ要素番号を含む。(6)第3
のデータフィールドは、データ要素の階層においてレベ
ル1のデータ要素に対するデータ要素番号を含む。第3
のデータフィールドの情報は、全てのデータ要素で同一
である限りは随意のものである。もしそれが省かれたな
ら、引き続く各データフィールドは、番号が1つ繰り上
がる。第4のデータフィールドは、データ要素の階層に
おけるレベル2のデータ要素に対するデータ要素番号を
含む。引き続く各データフィールドは、データ要素の階
層における次のより低いレベルのデータ要素に対するデ
ータ要素番号を含む。最後のデータフィールドは、コー
ドが生成中であるデータ要素に対するデータ要素番号を
含む。図9(a)は、原因構造体50を示している。対応
するデータ要素階層の表が図9(b)に示されており、
対応するコード表が図9(c)に示されている。
データ要素の記述子を含むマインドベースのコード群
の部分は、データ要素に適用される各記述子に対するデ
ータフィールドを含んでいる。各記述子のデータフィー
ルドは、特定の記述子の識別を含んでいる。
原因および結果データ構造体間の原因−結果関係は、
結果要素にリンクされる原因要素に対するマインドベー
スのコード群に、結果要素に対するマインドベースのコ
ード群を組み合わせることにより表示され得る。原因−
結果構造体内の原因−結果関係は、単一の結果要素にリ
ンクされる全ての原因要素に対するマインドベースのコ
ード群を組み合わせることにより表示され得る。
複合使用のためのデータ要素の記憶 マインドベースシステムは、マインドベースデータ構
造体においてデータ要素がいくつもの場所に位置付けら
れようとも、そのデータ要素を1回のみコンピュータの
メモリに保存する。データ要素を保存するためにそのデ
ータ要素の複数の場所のうちのどの一つを使うかは、特
別な規則によって決定される。このような規則の一例
は、データ要素をそれが現われる最も高いレベル上で最
左端に保存することである。このような規則のもう一つ
の例は、データ要素をそれが現われる最も低いレベル上
で最左端に保存することである。ユーザは、データ要素
の保存場所を決定するために、それらの規則のうちの一
つを自由に選ぶことができ、また、他の規則を自由に創
出することができる。しかしながら、規則は、一つのマ
インドベース構造体の全体で、また、相互連関あるいは
統合される全てのマインドベース構造体の全体で首尾一
貫したものでなければならない。
単一のデータ要素の他の全ての場所は、それらの単一
の保存場所に連結される。これらの連結は、文字−数値
型コード化、オブジェクトポインタあるいは他の任意の
方法で構築される。この手続きは、全てのデータ構造体
に自動的に適用される。
マインドベース構造体において各データ要素をその場
所の一つに保存する他の方法は、全てのマインドベース
構造体の外側に全てのデータ要素を保存することであ
る。ポインタにより、この保存場所のデータ要素からマ
インドベース構造体内のデータ要素を各々使用しに行く
ことができる。
辞書構造 マインドベース辞書は、下記のステップまたは基準に
したがって構築される。(1)マインドベース辞書内の
各語は、4つの分類すなわち原因、結果、記述子または
その他のいずれかに分類される。(2)マインドベース
辞書内の各語は、また全ての同義語あるいは同じ意味を
もつか同じ思考を伝える語に関係付けられる(すなわ
ち、速くfastと急速にrapidly)。(3)マインドベー
ス辞書内で2つまたはそれ以上の異なる意味をもつ各語
が識別される(すなわち、時刻を示す"Clock"と競馬を
計時する"Clock")。(4)ユーザにより作成された全
ての原因−結果関係は、マインドベース辞書に保存され
る。
マインドベース辞書内の全ての情報は、情報を目的と
するユーザが利用可能であり、語の選択とデータの入力
を支援する。
辞書技法 マインドベースの辞書技法あるいは方法は、マインド
ベース構造体に入力された各語をマインドベース辞書内
の同じ語と比較する。その技法は、入力された語につい
て下記の情報を決定する。(1)入力された各語は、
「原因」、「結果」、「記述子」あるいは「その他」の
語に分類される。(2)原因、結果あるいは記述子の場
所にそれぞれ入力されなかった原因、結果あるいは記述
子が識別される。(3)上記分類の1つ以上に属する入
力された任意の語が識別される。(4)1つまたはそれ
以上の同義語を有する入力された任意の語が識別され
る。(5)入力された語あるいはいずれかの同義語が同
じ組織内の他のいずれかのマインドベース構造体で既に
使われているかどうかが確かめられる。
ユーザが上記(2)で誤った場合、マインドベース辞
書はユーザの入力を認めない。ユーザは、エラーを通知
され、別の入力を行うように求められる。いくつかの語
は、マインドベース辞書において1つ以上の分類に現わ
れ、いくつかの語は、同じ分類内において1つの以上の
明確に異なる意味をもつ。それらの語がマインドベース
構造体内に入力されたとき、あるいは、入力された語が
マインドベース構造体内に既にある同義語をもつとき、
ユーザは、ユーザが希望する分類および意味を決めるよ
うに問い合わせられる。これらの問い合わせは、キー操
作、マウスのクリックあるいは類似の反応によって答え
られる。
問い合わせは、下記のタスクを行う。(1)入力され
た語が原因、結果、記述子あるいはその他の1つの以上
の分類に属するならば、本方法は、異なる分類をユーザ
に示す。ユーザは、正しい分類を選択する。(2)入力
された語が同じ分類内において1つ以上の明確に異なる
意味をもつならば、本方法は、異なる意味をユーザに示
す。ユーザは、正しい意味を選択する。(3)入力され
た語がマインドベース構造体内に既にある同義語をもつ
ならば、本方法は、マインドベース構造体内に既にある
同義語をユーザに示し、入力された語の代わりに同義語
を使う意志があるかどうかを尋ねる。もしもユーザが同
義語を容認するならならば、入力された語が置換され
る。もしもユーザが同義語を拒絶するならば、本方法
は、同義語をそのままにしておき、ユーザが新たに入力
した語をも受け入れる。本方法は、同義語を初めに入力
したユーザと接触し、このユーザが新たに入力された語
を前記同義語の代わりとすることを容認するかどうかを
尋ねる。もしもこのユーザが新たに入力された語を受け
入れるならば、本方法は、前記同義語を新たに入力され
た語と置換する。もしもこのユーザが新たに入力された
語を拒むならば、本方法は、新たに入力された語および
同義語の両方の使用を認める。辞書は、新たに入力され
た語と同義語とを、それらを入力したユーザとともに関
連付けるレコードを作成する。(4)本技法は、最も早
期に入力された同義語を同義語に関連する全てのデータ
検索のためのキー検索語とみなす。同義語群におけるキ
ー語は、このキー語を入力したユーザが後に代替の同義
語を容認したならば変えられる。マインドベース構造体
における全ての検索は、同義語群におけるキー語に基づ
いてなされる。キー語でない同義語は、常には検索され
ない。
辞書、それに辞書により象徴される方法は、原因デー
タ要素の不適切な入力を自動的に修正する能力を有す
る。一例は、原因要素として「赤い車」を入力すること
である。辞書は、「車」が原因要素であると認識する。
辞書は、「赤い」が「色」という名前の記述子分類に属
する記述子であることをも認識する。辞書は、「色」分
類に属する記述子が結果「塗る」、「霧吹きする」、
「染める」、「未知」あるいは「その他」に適用される
ものであることを知っている。辞書は、「車」を自動的
に原因要素であると認め、「赤い」を自動的に「色」記
述子分類の記述子であるものとして入力する。辞書は、
色の適用の方法である結果を一覧「塗る」、「霧吹きす
る」、「染める」、「未知」あるいは「その他」から選
択することをユーザに求める。もしもユーザが「その
他」を選ぶと、ユーザは他の結果を入力することを求め
られる。それから、このその他の結果は、色の適用の方
法である結果の一覧に自動的に加えられる。
組織構造体の構築 ほとんど全ての組織は、その被雇用者、物理的資産お
よび業務工程に関する情報を記録してきた。この情報
は、マインドベース辞書とともに一つあるいはそれ以上
の組織マインドベースデータベースを構築するために使
うことができる。ほとんどあらゆる組織は、自身の独自
の語彙と語法を有している。組織全体のために構築され
るマインドベースのデータベースは、この独自の語彙と
語法を含むことになる。これは、組織の全ての構成員
に、彼らが部門または事業所に特有のマインドベース構
造体を構築するとき、独自の語彙と語法を利用可能にす
る。これは、また同じ独自の語彙と語法を組織全体に保
証する。
一つの組織の独自の語彙と語法の多くは記述子であ
る。記述子テーブルが組織全体での使用のために構築さ
れるとき、その組織で構築された全てのマインドベース
データベース構造体は、同じ記述子テーブルを使うこと
になる。これは、将来構築されるマインドベースデータ
ベースの自動的な統合を非常に容易にする。
マインドベースシステムが複数部門を有する組織の一
部門でのみ実装されようとするならば、基本的な組織マ
インドベースデータベースは、組織全体での全ての独自
の語彙と語法をもっては構築されないだろう。代わり
に、部門マインドベースデータベースは、組織全体での
全ての独自の語彙と語法なしで構築されるだろう。将
来、組織が組織全体でマインドベースシステムを採用す
ることを決定するならば、組織全体用のマインドベース
システムを作成するために、部門のマインドベースデー
タベースを他の部門のマインドベースデータベースと統
合することがなおも可能である。組織全体での独自の語
彙と語法は、完全に統合された組織マインドベースデー
タベースの中に取り入れられることになる。組織全体の
ためにマインドベースシステムを実装するかどうかは、
マインドベースシステムが組織内のどこかで最初に実装
される時点での組織の予測される需要に基づいて決定さ
れる。
異なる言語における異種データベースの統合 マイン
ドベースシステムは、異なる言語における異種データベ
ース、さらにまたOracle(オラクル コーポレーション
の登録商標)とSybase(サイベース・インクの登録商
標)のような異なるデータベース技術による異種データ
ベースを統合するのにも使える。これは、2つの異なる
手続きにより実現できる。
第1の手続きは、下記のように実装される。(1)既
存のデータベースをその既存の言語でマインドベースシ
ステムへ入力する。マインドベースシステムは、マイン
ドベースシステムと他のデータベース技術との間のイン
ターフェースを利用するとともに、言語翻訳機能を含む
マインドベース辞書技法を利用することによりこのステ
ップを自動化できる。(2)異種データベースが統合さ
れる言語を選択する。(3)既存の外国語のマインドベ
ースデータベースを選択された言語に翻訳する。マイン
ドベースの言語翻訳機能は、このステップを自動化でき
る。(4)選択された言語によるマインドベースデータ
ベースを単一のマインドベースデータベースに統合す
る。
第2の手続きは、下記のように実装され得る。(1)
異種データベースが統合される言語を選択する。(2)
既存のデータベースを選択された言語へ翻訳する。マイ
ンドベースの言語翻訳機能は、このステップを自動化で
きる。(3)このようにして選択された言語によるもの
となった既存のデータベースをマインドベースへ入力す
る。マインドベースは、マインドベースと他のデータベ
ース技術との間のインターフェースを利用するととも
に、マインドベース辞書技法を利用することによりこの
ステップを自動化できる。(5)選択された言語による
マインドベースデータベースを単一のマインドベースデ
ータベースに統合する。第1の手続きでは、既存のデー
タベースの作成者がそのデータベースをマインドベース
システムに入力するに際して彼ら自身の言語を使って作
業できる。したがって、通常は第1の手続きがより好ま
しい手続きである。
相互連関技法 マインドベースシステムは、マインドベースデータ構
造体のそれぞれが他のマインドベース構造体のいずれか
と少なくとも一つの共通のデータ要素を共有していれ
ば、無数のマインドベースデータ構造体を相互連関させ
ることができる。複数のマインドベースデータ構造体
は、それらが共通に有するデータ要素を通してリンクさ
れる。相互連関された構造体のうちの一つの「出発」デ
ータ要素から他の相互連関された任意の構造体の望む
「行き先」データ要素へ行くことができる。この行程
は、一つの構造体内の出発データ要素から始まって、そ
の階層構造の垂直線を辿るとともに、行き先データ要素
のある構造体にもあるデータ要素への水平レベルを辿
る。行程は、出発構造体から行き先データ要素のある構
造体へ、両構造体にそれぞれある共通のデータ要素を通
して横断する。それから、行程は、第2の構造体におい
て共通のデータ要素からその階層構造の垂直線を辿ると
ともに、水平レベルを辿り、行き先データ要素に到達す
るまで続く。
行き先データ要素のある構造体が出発データ構造体と
共通のデータ要素を有していないならば、前記行程は、
行き先データ構造体に到達するまで、2つまたはそれ以
上の相互連関されたデータ構造体に共通のデータ要素に
よって、介在データ構造体を通って行かなければならな
い。それから、行程は、行き先データ要素に到達するま
で、この行き先データ要素の階層構造の垂直線を辿ると
ともに、行き先データ要素の水平レベルを辿る。行程手
続きは、可能な限り少ない介在データ構造体を使うこと
により最適化される。
行程は、ちょうど原因および結果構造体の階層線に沿
って行くように、原因および結果構造体間のリンクに沿
って行くこともできる。したがって、一つの相互連関さ
れた構造体内の任意の原因データ要素からもう一つの相
互連関された構造体内の任意の結果データ要素に行くこ
とができる。
マインドベースの相互連関技法は、図16のフローチャ
ートに示されている。フローチャートのステップは、下
記のステップに対応している。ステップ1および2は、
任意の順序で実行できる。
(1)相互連関する全てのマインドベース構造体を検査
し、異なる構造体内の同じデータ要素が異なる構造体で
異なる名前をもつかどうかを確かめる。データ要素は、
それらが記述子によって区別されるとしても、同じであ
るとみなされることがある。この例は、一つの構造体で
赤い自動車と呼ばれ、もう一つの構造体で緑色の自動車
と呼ばれる自動車である。コンピュータは、同じデータ
要素の異なる名前を翻訳テーブル、例えば辞書に記録す
るか、何らかの他の方法により記録しなければならず、
それで、異なる構造体内で異なる名前をもつデータ要素
が実際には同じデータ要素であることを認識することに
なる。これは、同じデータ要素の名前の標準化と呼ばれ
る。
(2)相互連関する全てのマインドベース構造体を検査
し、異なる構造体内の異なるデータ要素が異なる構造体
で同じ名前をもつかどうかを確かめる。一例は、「乗り
物」という語を一つのデータ構造体内で車を示すデータ
要素の名前として使い、また、「乗り物」をもう一つの
構造体内でトラックを示すデータ要素の名前としても使
うことである。コンピュータは、異なる構造体で同じ名
前をもつ異なるデータ要素を翻訳テーブルに記録する
か、何らかの他の方法により記録しなければならず、そ
れで、異なる構造体内で同じ名前をもつデータ要素が実
際には異なるデータ要素であることを認識することにな
る。これは、異なるデータ要素の名前の標準化と呼ばれ
る。
(3)相互連関する全てのマインドベース構造体を検査
し、一つのデータ構造体内の2つまたはそれ以上の分離
したデータ要素が他の構造体において単一のデータ要素
としてグループ化されるかどうかを確かめる。一例は、
一つのデータ構造体内のデータ要素「A」および「B」
がもう一つのデータ構造体内ではデータ要素「C」とし
てグループ化されていることである。この場合、この手
続きは、「A」および「B」が「C」と同一であるとは
認識しない。もしもユーザが、AおよびBがCと同一で
あると認識されることを望むなら、ユーザは、Cの属す
るデータ構造体でCをAおよびBに分割するか、あるい
は、AおよびBの属するデータ構造体でAおよびBを結
合してCを作成しなければならない。これは、複数の単
一のデータ要素の標準化と呼ばれる。
(4)任意の順序で、相互連関すべきマインドベースデ
ータ構造体の各々を選択し、それを「選択された」構造
体と名付ける。各「選択された」構造体を下記のステッ
プ5および6で処理する。相互連関すべき全てのマイン
ドベースデータ構造体が「選択された」構造体として処
理された後、相互連関技法は完了する。
(5)任意の順序で、相互連関すべき他のマインドベー
スデータ構造体の各々を選択し、それを「他の」構造体
と名付ける。各「他の」構造体を下記のステップ6で処
理する。全ての他の構造体が下記のステップ6のように
処理された後、ステップ4へ進む。2番目からn番目の
データ構造体が「選択された」構造体として処理されて
いるとき、2つの構造体が上記ステップ4の以前の反復
で「選択された」および「他の」構造体として既に処理
されていたなら、前記2番目からn番目のデータ構造体
を「他の」構造体と一緒には処理しない。
(6)「選択された」構造体内の各データ要素を「他
の」構造体内の各データ要素と比較することにより「選
択された」構造体と「他の」構造体とを処理し、「選択
された」構造体内の各データ要素が「他の」構造体内に
もあるかどうかを確かめる。両構造体内のデータ要素は
任意の順序で比較できる。選択されたデータ構造体内で
一つのデータ要素が複数の場所を有するならば、これら
の場所の一つのみを処理する。各データ要素を処理して
いるとき、上記ステップ1および2の翻訳テーブルを用
いて、異なる名前を有する同じデータ要素および同じ名
前を有する異なるデータ要素を認識する。両データ構造
体に見出される各データ要素に対して、各構造体内のデ
ータ要素の名前と場所を「相互連関」テーブルに、ある
いは他の何らかの手段により記録する。もしも選択され
た構造体内の一つのデータ要素が他の構造体において複
数の場所を有していたら、他の構造体内のデータ要素の
単一の場所のみを記録する。マインドベースシステム
は、各マインドベース構造体内の同じデータ要素の全て
の場所を自動的にリンクするから、各構造体内のデータ
要素の単一の場所を記録すれば、そのデータ要素の検索
により両構造体内のそのデータ要素の全ての他の場所に
辿り着ける。
単一の親データ要素に対する統合技法#1 マインドベースシステムは、異種のマインドベース構
造体内の最上位レベルのデータ要素が実質的に同一であ
るか記述子のみで区別されるものであれば、2つの異種
のマインドベース構造体を単一のマインドベース構造体
に完全に統合できる。例えば、自動車とトラクタは実質
的に同一でないだろうが、自動車とスポーツカーとは実
質的に同一だろう。
大きな構造体の副構造体は、この副構造体が他の構造
体と同じ親をもつか、他の構造体の副構造体と同じ親を
もてば、他の構造体あるいは他の構造体の副構造体と統
合できる。統合された構造体あるいは副構造体は、2つ
の分離された構造体あるいは副構造体にあった全ての親
子関係を維持する。統合された構造体あるいは副構造体
は、2つの分離された構造体あるいは副構造体にあった
ときにデータ要素が有していた全ての原因−結果関係を
も維持する。2つの構造体あるいは副構造体の統合を繰
り返すことにより、無数の異種の構造体あるいは副構造
体を統合できる。
2つの異種データ構造体を統合するのに用いられたマ
インドベース統合技法#1が図17のフローチャート70に
示してある。このフローチャートの各ステップは、下記
のステップに対応している。ステップ2および3は任意
の順序で実行できる。
(1)統合されるべき2つのマインドベース構造体のう
ちの一つの最上位レベルのデータ要素が他のマインドベ
ース構造体に位置していることを確認する。
(2)統合されるマインドベース構造体を検査し、構造
体内のいずれかのデータ要素が同じではあるが異なる構
造体では異なる名前を有しているかどうかを確かめる。
データ要素は、記述子によって区別される場合であって
も同一であるとみなされることがある。統合される構造
体では、同じデータ要素の全ての場所に同一の名前が与
えられる。その一例は、統合された構造体では赤い自動
車と呼ばれ、第2の構造体では緑色の車と呼ばれる自動
車である。データ要素「自動車」および「車」に対して
一つの名前が選択され、その名前は、統合される構造体
内の自動車および車の全ての場所に与えられる。データ
要素の名前が統合されるいずれかの構造体で変更される
ならば、変更された名前は、元の構造体におけるその元
の名前と相互参照される。
(3)統合されるマインドベース構造体を検査し、異な
る構造体内の異なるデータ要素が異なる構造体内で同じ
名前を有するかどうかを確かめる。一例は、「乗り物」
という語を一つのデータ構造体内で車を示すデータ要素
の名前として使い、また、「乗り物」をもう一つの構造
体内でトラックを示すデータ要素の名前としても使うこ
とである。異なるデータ構造体内の2つの異なるデータ
要素の一つには、異なる名前が与えられなければならな
い。もしもデータ要素の名前が統合されるいずれかの構
造体で変更されるなら、変更された名前は、元の構造体
におけるその元の名前と相互参照される。
(4)統合されるマインドベース構造体を検査し、一つ
のデータ構造体内の2つまたはそれ以上の分離したデー
タ要素が他の構造体において単一のデータ要素としてグ
ループ化されるかどうかを確かめる。一例は、一つのデ
ータ構造体内のデータ要素「A」および「B」がもう一
つのデータ構造体内ではデータ要素「C」としてグルー
プ化されていることである。この場合、この手続きは、
「A」および「B」が「C」と同一であるとは認識しな
い。もしもユーザが、AおよびBがCと同一であると認
識されることを望むなら、ユーザは、Cの属するデータ
構造体でCをAおよびBに分割するか、あるいは、Aお
よびBの属するデータ構造体でAおよびBを結合してC
を作成しなければならない。分離されたデータ要素は、
元の構造体における結合されたデータ要素と相互参照さ
れなければならず、結合されたデータ要素は、元の構造
体における分離されたデータ要素と相互参照されなけれ
ばならない。
(5)統合されるべき一対のマインドベース構造体のコ
ピーを作成する。2つの構造体の最上位レベルのデータ
要素が同じならば、コピーのいずれか一方を「統合され
た」構造体と名付け、他のコピーを「第2の」構造体と
名付ける。2つの構造体の最上位レベルのデータ要素が
同じでないならば、他の構造体の最上位レベルのデータ
要素の下方に最上位レベルのデータ要素が位置している
マインドベース構造体のコピーが「第2の」構造体とし
て識別される。他のマインドベース構造体のコピーが
「統合された」構造体と呼ばれる。
(6)第2の構造体内の最上位レベルのデータ要素と同
じ、統合された構造体内の全てのデータ要素を位置付け
る。統合された構造体内のこれらデータ要素の場所を
「最上位レベルのデータ要素の場所」と名付ける。
(7)統合された構造体内の「最上位レベルのデータ要
素の場所」の下に、第2の構造体の最上位レベルのデー
タ要素の副構造体を位置させる。統合された構造体へ移
動された各データ要素に対する相互参照を記録する。こ
の相互参照は、統合された構造体におけるデータ要素の
新しい場所を第2の構造体における以前の場所に関係付
けなければならない。
(8)ステップ9から12により統合された構造体内で
「最上位レベルのデータ要素の場所」を処理する。
(9)統合された構造体における「最上位レベルのデー
タ要素の場所」の下の最初のレベル上の任意のデータ要
素を選択する。このデータ要素を選択されたデータ要素
として識別し、その場所を「選択されたデータ要素の最
初の場所」と名付ける。選択されたデータ要素が「最上
位レベルのデータ要素の場所」の副構造体における他の
場所に現われるならば、「選択されたデータ要素の最初
の場所」の副構造体を選択されたデータ要素の他の場所
の下に位置させる。選択されたデータ要素の最初の場所
が副構造体をもつかどうかにかかわらず、選択されたデ
ータ要素が「最上位レベルのデータ要素の場所」の副構
造体における他の場所に現われるならば、統合処理のこ
のステップの結果生じる構造体から「選択されたデータ
要素の最初の場所」を除去する。このステップにおいて
移動された各データ要素に対する相互参照を記録する。
この相互参照は、移動後のデータ要素の位置を移動前の
その位置に関係付けるものでなければならない。
(10)上記ステップ9の処理によって、最上位レベルの
データ要素の場所の下の最初のレベル上にある他の全て
のデータ要素を処理する。
(11)上記ステップ9および10の処理によって、最上位
レベルのデータ要素の場所の下の引き続く各レベル上の
全てのデータ要素を処理する。このステップのみのため
に、ステップ9および10の最初の文における「最初のレ
ベル」という語が「次の引き続くレベル」と置き換えら
れる。次の引き続くレベルに進む前に、各レベル上の全
てのデータ要素を処理する。
(12)統合処理の最後のステップにおける各データ要素
をその元の階層における場所に関係付ける最後の参照を
作成するために、以前の全てのステップにおける介在相
互参照を使う。
上記ステップ1−12は、引き続く各データ構造体の最
上位のデータ要素がそれまでに統合された構造体のどこ
かにあれば、無数の異種マインドベースデータ構造体を
統合するために引き続き使用することができる。統合さ
れた構造体は、統合された個々の異種構造体の全ての活
動を完全に統合するために使うことができる。統合され
た構造体の一つで活動が行われたとき、統合された構造
体は、それらの活動を統合された他の構造体の全てに統
合するために使うことができる。統合された構造体は、
個々の構造体の原因−結果関係および親子関係の全てを
有するから、元の構造体の代わりに用いることができ
る。
2つあるいはそれ以上の異種データ構造体の統合によ
り得られる統合された構造体は、自動的に他の任意のマ
インドベース構造体として扱われる。マインドベース規
則のステップ6で説明されたように、マインドベース
は、同一のデータ要素の複数の場所を単一の場所に自動
的に保存することになる。マインドベースは、統合され
た構造体をそれが他の任意のマインドベース構造体であ
るかのようにコード化することになる。
図10(a)および図10(b)は、統合される前の2つ
の結果マインドベース構造体52,54を示している。結果
を示す語は大文字(訳文では強調字体)で、一方、結果
がリンクされる原因を示す語は小文字(訳文では非強調
字体)で表わされている。この大文字および小文字によ
る表現の取り決めは、以降も同様である。図11は、上で
説明された統合技法#1のステップ7の後に統合された
構造体56を示している。構造体54からのデータ要素は、
影付きで示してある。
この例では、第2の構造体の最上位レベルのデータ要
素が統合された構造体でも最上位レベルのデータ要素に
なっている。図12は、ステップ10の後の統合された構造
体56Aを示している。図13は、統合技法#1のステップ1
2の後に最終的に統合された構造体56Bを示している。マ
インドベースの統合技法を使うとき、全ての親子関係は
維持される。しかしながら、この処理は、親と子の間に
レベルを加えることを考慮している。「食事を調理す
る」と「食物」の5つの部分との間に、「焼き品目」お
よび「非焼き品目」が挿入されていることを指摘でき
る。
単一の親データ要素に対する統合技法#2 マインドベース統合技法#2は、マインドベース統合
技法#1をコンピュータで処理するために用いられる。
マインドベースシステムは、各構造体内の最上位レベル
のデータ要素が実質的に同一であるか記述子のみで区別
されるものであれば、2つの異種のマインドベース構造
体を単一のマインドベース構造体に完全に統合できる。
例えば、自動車とトラクタは実質的に同一でないだろう
が、自動車とスポーツカーとは実質的に同一だろう。
より大きな構造体の副構造体は、この副構造体が他の
構造体と同じ親をもつか、他の構造体の副構造体と同じ
親をもてば、他の構造体あるいは他の構造体の副構造体
と統合できる。統合された構造体あるいは副構造体は、
2つの分離された構造体あるいは副構造体にあった全て
の親子関係を維持する。統合された構造体あるいは副構
造体は、2つの分離された構造体あるいは副構造体にあ
ったときにデータ要素が有していた全ての原因−結果関
係をも維持する。2つの構造体あるいは副構造体の統合
を繰り返すことにより、無数の異種の構造体あるいは副
構造体を統合できる。
用語「構造体」、「副構造体」、「階層」および「木
構造体」は、ここでは同義語として使われる。本技法
は、2つの「構造体」、「副構造体」、「階層」および
「木構造体」を、これらの用語がコンピュータ科学の文
献で使われているようにして統合する。木構造体は、視
覚的にはデータ要素としても知られており線で連結され
たノードあるいはボックスにより構成されている。木構
造体における各ノードあるいはボックスは、一つあるい
はそれ以上の「子」ノードあるいはボックスをもち得
る。木構造体における最上位のノードあるいはボックス
は、「ルート」ノードあるいはボックスと呼ばれる。そ
れは、「親」ノードあるいはボックスをもたない。最上
位のノードあるいはボックスを除く全てのノードあるい
はボックスは、一つの親ノードあるいはボックスをも
つ。ノードあるいはボックスを連結する可視の線のみが
各親をその各子に連結している。あるノードの親が他の
子をもつなら、これらの他の子は、問題のノードあるい
はボックスの兄弟である。下記の方法は、「上」という
用語をルートノードあるいはボックスの方向を示すもの
として使い、他の右、左、垂直、水平および下という用
語は前記「上」方向に対して相対的なものである。
本技法は、現在の構造体および他の構造体と呼ばれる
2つの構造体、副構造体、階層あるいは木構造体を一つ
あるいはそれ以上の「統合された構造体」に統合する。
下記の技法で、出発ノードが木構造体のルートノードで
あるならば、木構造体全体が可能な範囲まで統合される
ことになる。出発ノードが木構造体の他のいずれかのノ
ードであるならば、木構造体の一部のみが可能な範囲ま
で統合されることになる。
ともに同一の原因または結果データ要素を示すノード
あるいはボックスが一つの構造体内と他の構造体内とに
あれば、一方のノードは他方のノードに「対応する」と
いわれ、また、逆もいわれる。その2つのノードあるい
はボックスは、同一の識別子または名前をもつかもしれ
ないし、異なる識別子をもつかもしれない。2つの対応
するノードあるいはボックスが異なる識別子をもつなら
ば、コンピュータは、翻訳テーブルに、あるいは、何ら
かの他の技法により、対応するノードあるいはボックス
に対する異なる識別子を記録しなければならず、これに
より、異なる構造体において別々に識別されるノードあ
るいはボックスが実際には対応するノードあるいはボッ
クスであることを認識することになる。
一つの構造体内のノードあるいはボックスは、他の構
造体内のノードあるいはボックスと同じ識別子をもちな
がら、対応していないかもしれない。この場合、コンピ
ュータは、翻訳テーブルに、あるいは、何らかの他の技
法により、2つのノードあるいはボックスおよびそれら
の識別子を記録しなければならず、これにより、異なる
構造体において類似のものであると識別されるノードあ
るいはボックスが実際には対応しないノードあるいはボ
ックスであることを認識することになる。
一つの構造体にノードあるいはボックスがあるととも
に他の構造体にノードあるいはボックスがあって、それ
らが対応しており、新しいノードあるいはボックスが統
合された構造体において2つの元のノードあるいはボッ
クスと同じ原因または結果データ要素を示すように作成
されるのならば、元の構造体における2つのノードある
いはボックスの各々は、統合された構造体における新し
いノードに「対応する」といわれ、また逆もいわれる。
ルートノードは、木構造体において最低のレベル番号
をもつ。ルートノードの子は全て、次に低いレベル番号
をもつ。ルートノードの子の子は全て、次に低いレベル
番号をもつ、等々である。
統合技法#2は、図18(a)および図18(b)のフロ
ーチャート80に図示されている。図面の2枚の用紙分の
大きさしかない領域にフローチャートを収めるために、
フローチャートのブロックは、わずかの例外を除いて、
下記に列挙されるステップに対応するステップの番号の
みが記されている。
(1)「現在の構造体」は、2つの構造体のうちの一方
であると記録する。「他の構造体」は、他の構造体であ
ると記録する。保持ノードのリストと呼ばれるノードの
2つのリストを作成する。両リストは空であると記録す
る。各リストを2つの構造体の一つと関係付ける。特定
の構造体が現在の構造体として割り当てられたならば、
その構造体の保持ノードのリストを現在の構造体の保持
ノードのリストであるとする。廃棄ノードのリストを作
成する。そのリストは空であると記録する。現在の構造
体で出発ノードを選択する。他の構造体で出発ノードを
選択する。ステップ3へ進む。
(2)現在の構造体と他の構造体とを切り換える。この
ようにして、現在の構造体は他の構造体であると記録
し、他の構造体は以前の現在の構造体であると記録す
る。
(3)ノードの現在のリストに、現在の構造体に対する
保持ノードのリストと同じ内容をもたせる。現在の構造
体に対する保持ノードのリストが空ならば、ノードの現
在のリストは空になる。ノードの現在のリストに、現在
の構造体において開始ノードであるか開始ノードの子孫
である次の下のレベル上の全てのノードを加える。この
ステップが一つの構造体に対して最初に実行されたと
き、次の下のレベルは開始ノードのレベルである。
(4)ノードの現在のリストが何らかのノードを含んで
いれば、ステップ8へ進む。
(5)現在の構造体と他の構造体とを切り換える。この
ようにして、現在の構造体は他の構造体であると記録
し、他の構造体は以前の現在の構造体であると記録す
る。
(6)ノードの現在のリストに、現在の構造体に対する
保持ノードのリストと同じ内容をもたせる。現在の構造
体に対する保持ノードのリストが空ならば、ノードの現
在のリストは空になる。ノードの現在のリストに、現在
の構造体において開始ノードであるか開始ノードの子孫
である次の下のレベル上の全てのノードを加える。この
ステップが一つの構造体に対して最初に実行されたと
き、次の下のレベルは開始ノードのレベルである。
(7)ノードの現在のリストが何らかのノードを含んで
いれば、ステップ8へ進む。そうでなければ、本技法は
完了である。
(8)現在のノードはノードの現在のリストからの次の
ノードであると記憶する。このようにして、ノードの特
定の集合を含む特定のリストに対してこのステップが最
初に実行されたとき、リストからの次のリードはリスト
における最初のノードである。
(9)現在のノードがなければ、ステップ2に進む。
(10)現在のノードが統合された構造体に対応するノー
ドをもてば、ステップ8へ進む。
(11)パートナーノードは、他の構造体において現在の
ノードに対応するノードであると記録する。他の構造体
に対応するノードがなければ、パートナーノードはない
と記録する。統合された現在のノードは、統合された構
造体において現在のノードの親に対応するノードである
と記録する。現在のノードが親ノードをもたないか、現
在のノードの親が統合された構造体において対応するノ
ードをもたなければ、統合された現在の親ノードはない
と記録する。
(12)パートナーノードがあれば、ステップ18へ進む。
(13)統合された現在の親ノードがなければ、ステップ
15へ進む。
(14)候補の現在の親ノードは、統合された現在の親ノ
ードであると記録する。ステップ26へ進む。
(15)現在のノードの親が現在の構造体に対する保持ノ
ードのリストになければ、ステップ17へ進む。
(16)現在のノードが現在の構造体に対する保持ノード
のリストになければ、現在のノードを現在の構造体に対
する保持ノードのリストに加える。この場合、ステップ
8へ進む。
(17)現在のノードを廃棄ノードのリストに加える。ス
テップ8へ進む。
(18)統合されたパートナー親ノードは、統合された構
造体においてパートナーノードの親に対応するノードで
あると記録する。パートナーノードが親ノードをもたな
いか、あるいは、パートナーノードの親が統合された構
造体において対応するノードをもたなければ、統合され
たパートナー親ノードはないと記録する。
(19)現在のノードが親ノードをもち、かつ、パートナ
ーノードが親ノードをもつなら、ステップ21へ進む。
(20)候補の統合された親ノードはないと記録する。ス
テップ26へ進む。
(21)統合された現在の親ノードがないか、あるいは、
統合されたパートナー親ノードがなければ、ステップ23
へ進む。
(22)統合された現在の親ノードのレベル番号が統合さ
れたパートナー親ノードのレベル番号より高いか等しけ
れば、候補の統合された親ノードは統合された現在の親
ノードであると記録し、そうでなければ、候補の統合さ
れた親ノードは統合されたパートナー親ノードであると
記録する。ステップ26へ進む。
(23)現在のノードの親が廃棄ノードのリストにない
か、あるいは、パートナーノードの親が廃棄ノードのリ
ストになければ、ステップ25へ進む。
(24)候補の統合された親ノードはないと記録する。ス
テップ26へ進む。
(25)現在のノードが現在の構造体に対する保持ノード
のリストにまだなければ、それをリストに加える。ステ
ップ8へ進む。
(26)新しいノードを作成する。それに現在のノード、
あるいはあれば親ノードと同じ名前を与える。新しいノ
ードは現在のノードに対応し、逆も成り立つと記録す
る。パートナーノードがあれば、新しいノードはパート
ナーノードに対応し、逆も成り立つと記録する。
(27)候補の統合された親ノードがあれば、ステップ29
へ進む。
(28)新しい統合された構造体を作成する。それに現在
のノードあるいはパートナーノードと同じ名前を与え
る。ステップ26で作成された新しいノードは、新しい統
合された構造体内にあると記録する。新しいノードは、
新しい統合された構造体のルートノードであると記録す
る。新しいノードは親ノードをもたないと記録する。ス
テップ30へ進む。
(29)新しいノードは、候補の統合された親ノードの子
であり、候補の統合された親ノードと同じ統合された構
造体内にあると記録する。
(30)現在のノードが現在の構造体に対する保持ノード
のリストにあれば、それをリストから除去する。この場
合、ステップ8へ進む。
複数の親データ要素に対する統合技法#3 マインドベースシステムは、各構造体内の最上位レベ
ルのデータ要素が実質的に同一であるか記述子のみで区
別されるものであれば、2つの異種のマインドベース構
造体を単一のマインドベース構造体に完全に統合でき
る。例えば、自動車とトラクタは実質的に同一でないだ
ろうが、自動車とスポーツカーとは実質的に同一だろ
う。
より大きな構造体の副構造体は、この副構造体が他の
構造体と同じ親をもつか、他の構造体の副構造体と同じ
親をもてば、他の構造体あるいは他の構造体の副構造体
と統合できる。統合された構造体あるいは副構造体は、
2つの分離された構造体あるいは副構造体にあった全て
の親子関係を維持する。統合された構造体あるいは副構
造体は、2つの分離された構造体あるいは副構造体にあ
ったときの全ての親子関係をも維持する。統合された構
造体あるいは副構造体は、2つの分離された構造体ある
いは副構造体にあったときにデータ要素が有していた全
ての原因−結果関係をも維持する。2つの構造体あるい
は副構造体の統合を繰り返すことにより、無数の異種の
構造体あるいは副構造体を統合できる。
2つの異種のデータ構造体を統合するために使われる
マインドベースの繰り返し技法は、図19のフローチャー
トに示されている。フローチャート中のステップは、下
記のステップに対応している。ステップ2および3は任
意の順序で実行できる。
(1)統合されるべき2つのマインドベース構造体のう
ちの一つの最上位レベルのデータ要素が他のマインドベ
ース構造体に位置していることを確認する。
(2)統合されるマインドベース構造体を検査し、構造
体内のいずれかのデータ要素が同じではあるが異なる構
造体では異なる名前を有しているかどうかを確かめる。
データ要素は、記述子によって区別される場合であって
も同一であるとみなされることがある。統合される構造
体では、同じデータ要素の全ての場所に同一の名前が与
えられる。その一例は、統合された構造体では赤い自動
車と呼ばれ、第2の構造体では緑色の車と呼ばれる自動
車である。データ要素「自動車」および「車」に対して
一つの名前が選択され、その名前は、統合される構造体
内の自動車および車の全ての場所に与えられる。データ
要素の名前が統合されるいずれかの構造体で変更される
ならば、変更された名前は、元の構造体におけるその元
の名前と相互参照される。
(3)統合されるマインドベース構造体を検査し、異な
る構造体内の異なるデータ要素が異なる構造体内で同じ
名前を有するかどうかを確かめる。一例は、「乗り物」
という語を一つのデータ構造体内で車を示すデータ要素
の名前として使い、また、「乗り物」をもう一つの構造
体内でトラックを示すデータ要素の名前としても使うこ
とである。異なるデータ構造体内の2つの異なるデータ
要素の一つには、異なる名前が与えられなければならな
い。もしもデータ要素の名前が統合されるいずれかの構
造体で変更されるなら、変更された名前は、元の構造体
におけるその元の名前と相互参照される。
(4)統合されるマインドベース構造体を検査し、一つ
のデータ構造体内の2つまたはそれ以上の分離したデー
タ要素が他の構造体において単一のデータ要素としてグ
ループ化されるかどうかを確かめる。一例は、一つのデ
ータ構造体内のデータ要素「A」および「B」がもう一
つのデータ構造体内ではデータ要素「C」としてグルー
プ化されていることである。この場合、この手続きは、
「A」および「B」が「C」と同一であるとは認識しな
い。もしもユーザが、AおよびBがCと同一であると認
識されることを望むなら、ユーザは、Cの属するデータ
構造体でCをAおよびBに分割するか、あるいは、Aお
よびBの属するデータ構造体でAおよびBを結合してC
を作成しなければならない。分離されたデータ要素は、
元の構造体における統合されたデータ要素と相互参照さ
れなければならず、結合されたデータ要素は、元の構造
体における分離されたデータ要素と相互参照されなけれ
ばならない。
(5)統合されるべき一対のマインドベース構造体のコ
ピーを作成する。2つの構造体の最上位レベルのデータ
要素が同じならば、コピーのいずれか一方を「統合され
た」構造体と名付け、他のコピーを「第2の」構造体と
名付ける。2つの構造体の最上位レベルのデータ要素が
同じでないならば、他の構造体の最上位レベルのデータ
要素の下方に最上位レベルのデータ要素が位置している
マインドベース構造体のコピーが「第2の」構造体とし
て識別される。他のマインドベース構造体のコピーが
「統合された」構造体と呼ばれる。
(6)第2の構造体内の最上位レベルのデータ要素と同
じ、統合された構造体内の全てのデータ要素を位置付け
る。統合された構造体内のこれらデータ要素の場所を
「最上位レベルのデータ要素の場所」と名付ける。
(7)統合された構造体内の「最上位レベルのデータ要
素の場所」の下に、第2の構造体の最上位レベルのデー
タ要素の副構造体を位置させる。統合された構造体へ移
動された各データ要素に対する相互参照を記録する。こ
の相互参照は、統合された構造体におけるデータ要素の
新しい場所を第2の構造体における以前の場所に関係付
けなければならない。
(8)ステップ9から13により統合された構造体内で
「最上位レベルのデータ要素の場所」を処理する。
(9)統合された構造体における「最上位レベルのデー
タ要素の場所」の下の最初のレベル上の任意のデータ要
素を選択する。このデータ要素を選択されたデータ要素
として識別し、その場所を「選択されたデータ要素の最
初の場所」と名付ける。選択されたデータ要素が「最上
位レベルのデータ要素の場所」の副構造体における他の
場所に現われるならば、「選択されたデータ要素の最初
の場所」の副構造体を選択されたデータ要素の他の場所
の下に位置させる。このステップで移動された任意のデ
ータ要素は、「選択されたデータ要素の最初の場所」の
子が「選択されたデータ要素の最初の場所」を親として
保持しない点を除けば、親を全て保持する。選択された
データ要素の最初の場所が副構造体をもつかどうかにか
かわらず、選択されたデータ要素が「最上位レベルのデ
ータ要素の場所」の副構造体における他の場所に現われ
るならば、統合処理のこのステップの結果生じる構造体
から「選択されたデータ要素の最初の場所」を除去す
る。除去された「選択されたデータ要素の最初の場所」
の全ての親は、任意の残っている選択されたデータ要素
の場所の親とされることになる。このステップにおいて
移動された各データ要素に対する相互参照を記録する。
この相互参照は、移動後のデータ要素の位置を移動前の
その位置に関係付けるものでなければならない。
(10)上記ステップ9の処理によって、最上位レベルの
データ要素の場所の下の最初のレベル上にある他の全て
のデータ要素を処理する。
(11)上記ステップ9および10の処理によって、最上位
レベルのデータ要素の場所の下の引き続く各レベル上の
全てのデータ要素を処理する。このステップのみのため
に、ステップ9および10の最初の文における「最初のレ
ベル」という語が「次の引き続くレベル」と置き換えら
れる。次の引き続くレベルに進む前に、各レベル上の全
てのデータ要素を処理する。
(12)ステップ11の結果生じた構造体の複数の場所に同
一のデータ要素が現われるならば、最下位のレベル上の
単一の場所を残して全ての場所を消去する。そのデータ
要素が最下位のレベル上に1回以上現われるならば、最
下位のレベル上の任意の場所を保存のために無作為に選
択することができる。残っている場所を消去された場所
の親の全てにリンクさせる。
(13)統合処理の最後のステップにおける各データ要素
をその元の階層における場所に関係付ける最後の参照を
作成するために、以前の全てのステップにおける介在相
互参照を使う。
統合技法#3は、引き続く各データ構造体内の最上位
レベルのデータ要素がそれまでに統合された構造体内の
どこかに見出されるならば、無数の異種マインドベース
データ構造体を統合するために引き続き用いることがで
きる。統合された構造体は、統合された個々の異種構造
体の全ての活動を完全に統合するために使うことができ
る。統合された構造体の一つで活動が行われたとき、統
合された構造体は、それらの活動を統合された他の構造
体の全てに統合するために使うことができる。統合され
た構造体は、個々の構造体の原因−結果関係および親子
関係の全てを有するから、元の構造体の代わりに用いる
ことができる。
2つあるいはそれ以上の異種データ構造体の統合によ
り得られる統合された構造体は、自動的に他の任意のマ
インドベース構造体として扱われる。マインドベース規
則のステップ6で説明されたように、マインドベース
は、同一のデータ要素の複数の場所を単一の場所に自動
的に保存することになる。マインドベースは、統合され
た構造体をそれが他の任意のマインドベース構造体であ
るかのようにコード化することになる。
単一の親データ要素に対する統合技法#4 統合技法#4は、マインドベース統合技法#3をコン
ピュータで処理するために用いられる。マインドベース
システムは、各構造体内の最上位レベルのデータ要素が
実質的に同一であるか記述子のみで区別されるものであ
れば、2つの異種のマインドベース構造体を単一のマイ
ンドベース構造体に完全に統合できる。例えば、自動車
とトラクタは実質的に同一でないだろうが、自動車とス
ポーツカーとは実質的に同一だろう。
より大きな構造体の副構造体は、この副構造体が他の
構造体と同じ親をもつか、他の構造体の副構造体と同じ
親をもてば、他の構造体あるいは他の構造体の副構造体
と統合できる。統合された構造体あるいは副構造体は、
2つの分離された構造体あるいは副構造体にあった全て
の親子関係を維持する。統合された構造体あるいは副構
造体は、2つの分離された構造体あるいは副構造体にあ
ったときにデータ要素が有していた全ての原因−結果関
係をも維持する。2つの構造体あるいは副構造体の統合
を繰り返すことにより、無数の異種の構造体あるいは副
構造体を統合できる。
用語「構造体」、「副構造体」、「階層」および「木
構造体」は、ここでは同義語として使われる。本技法
は、2つの「構造体」、「副構造体」、「階層」および
「木構造体」を、これらの用語がコンピュータ科学の文
献で使われているようにして統合する。木構造体は、視
覚的にはデータ要素としても知られており線で連結され
たノードあるいはボックスにより構成されている。木構
造体における各ノードあるいはボックスは、一つあるい
はそれ以上の「子」ノードあるいはボックスをもち得
る。木構造体における最上位のノードあるいはボックス
は、「ルート」ノードあるいはボックスと呼ばれる。そ
れは、「親」ノードあるいはボックスをもたない。最上
位のノードあるいはボックスを除く全てのノードあるい
はボックスは、一つの親ノードあるいはボックスをも
つ。ノードあるいはボックスを連結する可視の線のみが
各親をその各子に連結している。あるノードの親が他の
子をもつなら、これらの他の子は、問題のノードあるい
はボックスの兄弟である。下記の方法は、「上」という
用語をルートノードあるいはボックスの方向を示すもの
として使い、他の右、左、垂直、水平および下という用
語は前記「上」方向に対して相対的なものである。
本技法は、現在の構造体および他の構造体と呼ばれる
2つの構造体、副構造体、階層あるいは木構造体を一つ
あるいはそれ以上の「統合された構造体」に統合する。
下記の技法で、出発ノードが木構造体のルートノードで
あるならば、木構造体全体が可能な範囲まで統合される
ことになる。出発ノードが木構造体の他のいずれかのノ
ードであるならば、木構造体の一部のみが可能な範囲ま
で統合されることになる。
ともに同一の原因または結果データ要素を示すノード
あるいはボックスが一つの構造体内と他の構造体内とに
あれば、一方のノードは他方のノードに「対応する」と
いわれ、また、逆もいわれる。その2つのノードあるい
はボックスは、同一の識別子または名前をもつかもしれ
ないし、異なる識別子をもつかもしれない。2つの対応
するノードあるいはボックスが異なる識別子をもつなら
ば、コンピュータは、翻訳テーブルに、あるいは、何ら
かの他の技法により、対応するノードあるいはボックス
に対する異なる識別子を記録しなければならず、これに
より、異なる構造体において別々に識別されるノードあ
るいはボックスが実際には対応するノードあるいはボッ
クスであることを認識することになる。
一つの構造体内のノードあるいはボックスは、他の構
造体内のノードあるいはボックスと同じ識別子をもちな
がら、対応していないかもしれない。この場合、コンピ
ュータは、翻訳テーブルに、あるいは、何らかの他の技
法により、2つのノードあるいはボックスおよびそれら
の識別子を記録しなければならず、これにより、異なる
構造体において類似のものであると識別されるノードあ
るいはボックスが実際には対応しないノードあるいはボ
ックスであることを認識することになる。
一つの構造体にノードあるいはボックスがあるととも
に他の構造体にノードあるいはボックスがあって、それ
らが対応しており、新しいノードあるいはボックスが統
合された構造体において2つの元のノードあるいはボッ
クスと同じ原因または結果データ要素を示すように作成
されるのならば、元の構造体における2つのノードある
いはボックスの各々は、統合された構造体における新し
いノードに「対応する」といわれ、また逆もいわれる。
ルートノードは、木構造体において最低のレベル番号
をもつ。ルートノードの子は全て、次に低いレベル番号
をもつ。ルートノードの子の子は全て、次に低いレベル
番号をもつ、等々である。
統合技法#4は、図20(a)および図20(b)のフロ
ーチャート100に図示されている。図面の2枚の用紙分
の大きさしかない領域にフローチャートを収めるため
に、フローチャートのブロックは、わずかの例外を除い
て、下記に列挙されるステップに対応するステップの番
号のみが記されている。
(1)「現在の構造体」は、2つの構造体のうちの一方
であると記録する。「他の構造体」は、他の構造体であ
ると記録する。保持ノードのリストと呼ばれるノードの
2つのリストを作成する。両リストは空であると記録す
る。各リストを2つの構造体の一つと関係付ける。特定
の構造体が現在の構造体として割り当てられたならば、
その構造体の保持ノードのリストを現在の構造体の保持
ノードのリストであるとする。廃棄ノードのリストを作
成する。そのリストは空であると記録する。現在の構造
体で出発ノードを選択する。他の構造体で出発ノードを
選択する。ステップ3へ進む。
(2)現在の構造体と他の構造体とを切り換える。この
ようにして、現在の構造体は他の構造体であると記録
し、他の構造体は以前の現在の構造体であると記録す
る。
(3)ノードの現在のリストに、現在の構造体に対する
保持ノードのリストと同じ内容をもたせる。現在の構造
体に対する保持ノードのリストが空ならば、ノードの現
在のリストは空になる。ノードの現在のリストに、現在
の構造体において開始ノードであるか開始ノードの子孫
である次の下のレベル上の全てのノードを加える。この
ステップが一つの構造体に対して最初に実行されたと
き、次の下のレベルは開始ノードのレベルである。
(4)ノードの現在のリストが何らかのノードを含んで
いれば、ステップ8へ進む。
(5)現在の構造体と他の構造体とを切り換える。この
ようにして、現在の構造体は他の構造体であると記録
し、他の構造体は以前の現在の構造体であると記録す
る。
(6)ノードの現在のリストに、現在の構造体に対する
保持ノードのリストと同じ内容をもたせる。現在の構造
体に対する保持ノードのリストが空ならば、ノードの現
在のリストは空になる。ノードの現在のリストに、現在
の構造体において開始ノードであるか開始ノードの子孫
である次の下のレベル上の全てのノードを加える。この
ステップが一つの構造体に対して最初に実行されたと
き、次の下のレベルは開始ノードのレベルである。
(7)ノードの現在のリストが何らかのノードを含んで
いれば、ステップ8へ進む。そうでなければ、本技法は
完了である。
(8)現在のノードはノードの現在のリストからの次の
ノードであると記録する。このようにして、ノードの特
定の集合を含む特定のリストに対してこのステップが最
初に実行されたとき、リストからの次のノードはリスト
における最初のノードである。
(9)現在のノードがなければ、ステップ2に進む。
(10)現在のノードが統合された構造体に対応するノー
ドをもてば、ステップ8へ進む。
(11)パートナーノードは、他の構造体において現在の
ノードに対応するノードであると記録する。他の構造体
に対応するノードがなければ、パートナーノードはない
と記録する。統合された現在のノードは、統合された構
造体において現在のノードの親(達)に対応するノード
(達)であると記録する。現在のノードが親ノードをも
たないか、現在のノードの親(達)が統合された構造体
において対応するノード(達)をもたなければ、統合さ
れた現在の親ノードはないと記録する。
(12)パートナーノードがあれば、ステップ18へ進む。
(13)統合された現在の親ノードがなければ、ステップ
15へ進む。
(14)候補の現在の親ノード(達)は、統合された現在
の親ノード(達)であると記録する。ステップ26へ進
む。
(15)現在のノードの親が現在の構造体に対する保持ノ
ードのリストになければ、ステップ17へ進む。
(16)現在のノードが現在の構造体に対する保持ノード
のリストになければ、現在のノードを現在の構造体に対
する保持ノードのリストに加える。この場合、ステップ
8へ進む。
(17)現在のノードを廃棄ノードのリストに加える。ス
テップ8へ進む。
(18)統合されたパートナー親ノード(達)は、統合さ
れた構造体においてパートナーノードの親(達)に対応
するノード(達)であると記録する。パートナーノード
が親ノードをもたないか、あるいは、パートナーノード
の親(達)が統合された構造体において対応するノード
(達)をもたなければ、統合されたパートナー親ノード
はないと記録する。
(19)現在のノードが親ノードをもち、かつ、パートナ
ーノードが親ノードをもつなら、ステップ21へ進む。
(20)候補の統合された親ノードはないと記録する。ス
テップ26へ進む。
(21)統合された現在の親ノードがないか、あるいは、
統合されたパートナー親ノードがなければ、ステップ23
へ進む。
(22)統合された現在の親ノード(達)または統合され
た親の親ノード(達)のいずれかで最も高いレベル番号
を求める。候補の統合された親ノード(達)は、前記最
も高いレベル上にある統合された親の親ノード(達)お
よび統合された現在の親ノード(達)であると記録す
る。ステップ26へ進む。
(23)現在のノードの親が廃棄ノードのリストにない
か、あるいは、パートナーノードの親が廃棄ノードのリ
ストになければ、ステップ25へ進む。
(24)候補の統合された親ノードはないと記録。ステッ
プ26へ進む。
(25)現在のノードが現在の構造体に対する保持ノード
のリストにまだなければ、それをリストに加える。ステ
ップ8へ進む。
(26)新しいノードを作成する。それに現在のノード、
あるいはあれば親ノードと同じ名前を与える。新しいノ
ードは現在のノードに対応し、逆も成り立つと記録す
る。パートナーノードがあれば、新しいノードはパート
ナーノードに対応し、逆も成り立つと記録する。
(27)候補の統合された親ノード(達)があれば、ステ
ップ29へ進む。
(28)新しい統合された構造体を作成する。それに現在
のノードあるいはパートナーノードと同じ名前を与え
る。ステップ26で作成された新しいノードは、新しい統
合された構造体内にあると記録する。新しいノードは、
新しい統合された構造体のルートノードであると記録す
る。新しいノードは親ノードをもたないと記録する。ス
テップ30へ進む。
(29)新しいノードは、候補の統合された親ノード
(達)の子であり、候補の統合された親ノード(達)と
同じ統合された構造体内にあると記録する。これととも
に、統合された現在の親ノードまたは統合されたパート
ナー親ノードである他のノードが候補の統合された親ノ
ード(達)とルートノードとの間の候補の統合された親
ノード(達)の階層内にないならば、新しいノードを全
ての前記他のノードの子とする。
(30)現在のノードが現在の構造体に対する保持ノード
のリストにあれば、それをリストから除去する。この場
合、ステップ8へ進む。
表示のための木構造体の配置 本技法は、「木構造体」をその用語がコンピュータ科
学の文献において使われているようにして配置する。木
構造体は、視覚的には線で連結されたノードあるいはボ
ックスにより構成されている。木構造体における各ノー
ドあるいはボックスは、一つあるいはそれ以上の「子」
ノードあるいはボックスをもち得る。
子は、順序付けられている。それらは、番号1から始
まって左から右へ番号が付けられている。これらの番号
は「子番号」といわれる。木構造体における最上位のノ
ードあるいはボックスは、「ルート」ノードあるいはボ
ックスと呼ばれる。それは、「親」ノードあるいはボッ
クスをもたない。最上位のノードあるいはボックスを除
く全てのノードあるいはボックスは、一つの親ノードあ
るいはボックスをもつ。ノードあるいはボックスを連結
する可視の線のみが各親をその各子に連結している。あ
るノードの親が他の子をもつなら、これらの他の子は、
問題のノードあるいはボックスの兄弟である。本技法
は、ルートノードあるいはボックスがディスプレイの最
上部に位置し、ノードあるいはボックスの子がその下に
位置するように木構造体を配置する。
本技法は、ルートノードあるいはボックスがディスプ
レイ装置の両側部のいずれかまたは最下部に位置し、ノ
ードあるいはボックスの子がディスプレイ装置の反対側
へ向かって広がっていくように木構造体を配置すること
もできる。
例えば、木構造体のルートノードあるいはボックスが
ディスプレイ装置の左側に位置しているならば、ノード
あるいはボックスの子はその右側に位置することにな
る。
本説明では、「方向」および「パス」の用語が用いら
れる。「方向」の選択は「上」または「下」である。辿
る「パス」は、「中央」、「左」または「右」の値をも
つことができる。「上」はルートノードあるいはボック
スの方向のことである。「下」、「中央」、「左」およ
び「右」は、「上」方向に対して相対的なものである。
単一のユニットとみなされるステップ7およびステップ
8は、本技法の効果と趣旨を変えることなく、同様に単
一のユニットとみなされるステップ9およびステップ10
と場所を交換することができる。
表示用木構造体を配置する方法は、図21(a)および
図21(b)のフローチャート110に図示されている。図
面の2枚の用紙分の大きさしかない領域にフローチャー
トを収めるために、フローチャートのブロックは、わず
かの例外を除いて、下記に列挙されるステップに対応す
るステップの番号のみが記されている。
(1)ディスプレイ装置の寸法をコンピュータプログラ
ミングに記録するか、あるいは、それがメモリ内に存在
しているならば必要なデータを検索することにより、デ
ィスプレイ装置の寸法を求める。これとともに、木構造
体の一つの水平レベルに必要なディスプレイ装置の垂直
方向のスペースの量も求める。一つのレベルは、親ノー
ドあるいはボックスからそのいずれかの子ノードあるい
はボックスまでの垂直方向の距離である。
(2)中央のノードとなるべき一つのノードあるいはボ
ックスを任意に選択する。この中央のノードをディスプ
レイ装置の中央に位置させる。
(3)辿るべきパスは「中央」であると記録する。今は
中央のノードが現在のノードであると記録する。進むべ
き方向は「下」であると記録する。親はチェックされて
はならないと記録する。
(4)辿るべきパスが「中央」ならば、ステップ5へ進
む。そうでなければ、ステップ12へ進む。
(5)進むべき方向が「下」であって、現在のノードが
子をもつとともに、もう一つのレベルを表示するのに十
分なスペースが下方向にあれば、ステップ6へ進む。そ
うでなければ、ステップ7へ進む。
(6)現在のノードの中央の子を識別する。現在のノー
ドの子の数が奇数ならば、現在のノードの子の総数を2
で除するとともにその除に1/2を加えて中央の子の子番
号に到達することにより、中央の子を識別する。現在の
ノードの子の数が偶数ならば、現在のノードの子の数を
2で除して中央の子の子番号に到達することにより、中
央の子を識別する。中央の子のノードを現在のノードの
直下で1レベル下に位置させる。中央の子ノードは、美
観のために、現在のノードからいくらかずらしてもよ
い。今は中央の子ノードが現在のノードであると記録す
る。そのレベル上のノードの最も右側の位置は、中央の
子ノードの右端ではると記録する。そのレベル上のノー
ドの最も左側の位置は、中央の子ノードの左端であると
記録する。現在のノードは以前の中央の親であると記録
する。ステップ23へ進む。
(7)現在のノードが現在のノードの子番号よりも1だ
け大きい子番号 を有する兄弟をもち、かつ、もう一つのノードを表示す
るのに十分なスペースが右方向にあれば、今は、前記兄
弟が兄弟ノードであると記録し、ステップ8へ進む。そ
うでなければ、ステップ9へ進む。
(8)前記兄弟ノードを現在のノートと同じ水平レベル
上で、現在のノードから所定距離右へ離れて位置させ
る。そのレベル上のノードの最も右側の位置は、前記兄
弟ノードの右端であると記録する。今は前記兄弟ノード
が現在のノードであると記録する。辿るべきパスは
「左」であると記録する。進むべき方向は「下」である
と記録する。ステップ21へ進む。
(9)現在のノードが現在のノードの子番号よりも1だ
け小さい子番号 を有する兄弟をもち、かつ、もう一つのノードを表示す
るのに十分なスペースが左方向にあれば、今は、前記兄
弟が兄弟ノードであると記録し、ステップ10へ進む。そ
うでなければ、ステップ11へ進む。
(10)前記兄弟ノードを現在のノードと同じ水平レベル
上で、現在のノードから所定距離左へ離れて位置させ
る。そのレベル上のノードの最も左側の位置は、前記兄
弟のノードの左端であると記録する。今は前記兄弟ノー
ドが現在のノードであると記録する。辿るべきパスは
「右」であると記録する。進むべき方向は「下」である
と記録する。ステップ23へ進む。
(11)親はチェックされなければならないと記録する。
ステップ23へ進む。
(12)辿るべきパスが「左」ならば、ステップ13へ進
む。そうでなければ、ステップ23へ進む。
(13)進むべき方向が「下」であって、現在のノードが
子をもつとともに、もう一つのレベルを表示するのに十
分なスペースが下方向にあれば、ステップ14へ進む。そ
うでなければ、ステップ15へ進む。
(14)現在のノードの最も左側の子ノードを、最も低い
子番号を有する現在のノードの子ノードであるとして識
別する。最も左側の子ノードを現在のノードの1レベル
下に位置させる。最も左側の子ノードを、以前記録され
たそのレベル上のノードの最も右側の位置から所定距離
右側に位置させる。そのレベル上で以前記録されたノー
ドがないか、あるいは、以前記録されたそのレベル上の
ノードの最も右側の位置が現在のノードから左側へ離れ
すぎているならば、最も左側の子ノードを、現在のノー
ドの直下で下記の距離の1/2左側に位置させる。この距
離とは、最も左側の子ノードの全ての兄弟の幅に各2つ
の兄弟間の隙間を加えたものである。そのレベル上のノ
ードの最も右側の位置は、最も左側の子ノードの右端で
あると記録する。そのレベル上で以前記録されたノード
がなかったならば、そのレベル上のノードの最も左側の
位置は、最も左側の子ノードの左端であると記録する。
現在のノードは以前の非中央の親であると記録する。今
は最も左側の子ノードが現在のノードであると記録す
る。ステップ23へ進む。
(15)現在のノードが現在のノードの子番号よりも1だ
け大きい子番号を有する兄弟をもち、かつ、もう一つの
ノードを表示するのに十分なスペースが右方向にあれ
ば、今は、前記兄弟が兄弟ノードであると記録し、ステ
ップ16へ進む。そうでなければ、ステップ17へ進む。
(16)前記兄弟ノードを現在のノードと同じ水平レベル
上で、現在のノードから所定距離右へ離れて位置させ
る。そのレベル上のノードの最も右側の位置は、前記兄
弟ノードの右端であると記録する。今は前記兄弟ノード
が現在のノードであると記録する。辿るべきパスは
「左」であると記録する。進むべき方向は「下」である
と記録する。ステップ23へ進む。
(17)親はチェックされなければならないと記録する。
ステップ23へ進む。
(18)進むべき方向が「下」であって、現在のノードが
子をもつとともに、もう一つのレベルを表示するのに十
分なスペースが下方向にあれば、ステップ19へ進む。そ
うでなければ、ステップ20へ進む。
(19)現在のノードの最も右側の子ノードを、最も高い
子番号を有する現在のノードの子ノードであるとして識
別する。最も右側の子ノードを現在のノードの1レベル
下に位置させる。最も右側の子ノードを、以前記録され
たそのレベル上のノードの最も左側の位置から所定距離
左側に位置させる。そのレベル上で以前記録されたノー
ドがないか、あるいは、以前記録されたそのレベル上の
ノードの最も左側の位置が現在のノードから右側へ離れ
すぎているならば、最も右側の子ノードを、現在のノー
ドの直下で下記の距離の1/2右側に位置させる。この距
離とは、最も右側の子ノードの全ての兄弟の幅に各2つ
の兄弟間の隙間を加えたものである。そのレベル上のノ
ードの最も左側の位置は、最も右側の子ノードの左端で
あると記録する。そのレベル上で以前記録されたノード
がなかったならば、そのレベル上のノードの最も右側の
位置は、最も右側の子ノードの右端であると記録する。
現在のノードは以前の非中央の親であると記録する。今
は最も右側の子ノードが現在のノードであると記録す
る。ステップ23へ進む。
(20)現在のノードが現在のノードの子番号よりも1だ
け小さい子番号を有する兄弟をもち、かつ、もう一つの
ノードを表示するのに十分なスペースが左方向にあれ
ば、今は、前記兄弟が兄弟ノードであると記録し、ステ
ップ21へ進む。そうでなければ、ステップ22へ進む。
(21)前記兄弟ノードを現在のノードと同じ水平レベル
上で、現在のノードから所定距離左へ離れて位置させ
る。そのレベル上のノードの最も左側の位置は、前記兄
弟ノードの左端であると記録する。今は前記兄弟ノード
が現在のノードであると記録する。辿るべきパスは
「右」であると記録する。進むべき方向は「下」である
と記録する。ステップ23へ進む。
(22)親はチェックされなければならないと記録する。
(23)親がチェックされなければならないならば、下記
のステップへ続く。
そうでないなら、ステップ4へ進む。
(24)今は現在のノードの親が親ノードであると記録す
る。
(25)親ノードがあるか、あるいは、ノードのもう一つ
のレベルを表示するのに十分なスペースが現在のノード
の上方向にあれば、ステップ26へ進む。そうでないな
ら、木構造体は配列され終わったのであり、本技法は完
了となる。
(26)辿るべきパスが「左」であり、かつ、親ノードが
以前の非中央の親と記録されておらず、かつ、親ノード
の中央の子の兄弟があり、かつ、この兄弟が前記中央の
子よりも1つ小さい子番号を有し、かつ、もう一つのノ
ードを表示するのに十分なスペースが左方向にあれば、
前記兄弟が兄弟ノードであると記録し、ステップ27へ進
む。そうでないなら、ステップ28へ進む。
(27)前記兄弟ノードを親ノードの中央の子と同じ水平
レベル上で、親ノードの中央の子から所定距離左へ離れ
て位置させる。そのレベル上のノードの最も左側の位置
は、前記兄弟ノードの左端であると記録する。今は前記
兄弟ノードが現在のノードであると記録する。辿るべき
パスは「右」であると記録する。進むべき方向は「下」
であると記録する。親はチェックされなければならない
と記録する。ステップ4へ進む。
(28)親ノードが以前の中央の親であると記録されてい
るか、あるいは、親ノードが以前の非中央の親であると
記録されていたならば、ステップ30へ進み、そうでない
なら、ステップ29へ進む。
(29)親ノードを1レベル上で現在のノードの真上に位
置させる。
(30)親ノードが以前の非中央の親であると記録されて
いたならば、ステップ32へ進み、そうでないなら、ステ
ップ31へ進む。
(31)辿るべきパスは「中央」であると記録する。ステ
ップ33へ進む。
(32)親ノードが以前の非中央の親であるとの記録を消
去する。
(33)親ノードをそれが以前あったのと同じ水平レベル
上に残すが、親ノードをディスプレイ装置上に位置され
たその全ての子の上で中央に位置させる。親ノードは、
美観のために、一側あるいは他側にいくらかずらしても
よい。親ノードからディスプレイ装置上に位置されたそ
の子の各々へ線を描画する。今は親ノードが現在のノー
ドであると記録する。進入すべき方向は「上」であると
記録する。親はチェックされてはならないと記録する。
ステップ4へ進む。
ディスプレイ上での確認しがたい大きな木構造体のスク
ロール ディスプレイ装置上での確認しがたい大きな木構造体
のスクロールの方法が図22のフローチャート120に示さ
れている。ブロック内のステップ番号は、下記のステッ
プに対応している。
(1)木構造体のノードの全てから開始する。各ノード
にその親および子ノードとそのすぐ左およびすぐ右のノ
ードとの識別子を保存させる。木構造体の最上位のノー
ドをランダムアクセスメモリに移す。木構造体の最上位
のノードを中央のノードとする。この中央のノードは、
「表示のための木構造体の配置」 で説明されている。
(2)ディスプレイ装置上に木構造体を配置するため
に、表示のための木構造体の配置技法を用いる。配置技
法が新しいノードを識別するとき、このノードをコンピ
ュータのランダムアクセスメモリに移す。
(3)木構造体ノードで木構造体の全てのスクロールに
名前をもたせる。スクリーンいっぱいあるいはページサ
イズの移動を、左、右、上または下である得る要求され
た次元に沿うスクリーン上で可視のノードの数と等しい
とする。
コンピュータプログラムにユーザが木構造体をスクロー
ルしたいと指示したとき、その要求を、所定の方向に所
定数のノードを移動させる要求に翻訳する。
(4)木構造体を要求された方向に要求されたノードの
数だけ移動させるか、あるいは、木構造体の端に達する
まで移動させる。要求が木構造体を上方向にスクロール
するものであるなら、新しい中央のノードが識別される
まで、親ノードおよび親ノードの親ノード等々を識別す
るために、現在の中央のノードを使う。要求が木構造体
を下方向にスクロールするものであるなら、新しい中央
のノードが識別されるまで、前記表示配置技法で定義さ
れたような中央の子および中央の子の中央の子等々を識
別するために、現在の中央ノードを使う。要求が木構造
体を右方向にスクロールするものであるなら、新しい中
央のノードが識別されるまで、右のノードおよび右のノ
ードの右のノード等々を識別するために、現在の中央の
ノードを使う。要求が木構造体を左方向にスクロールす
るものであるなら、新しい中央のノードが識別されるま
で、左のノードおよび左のノードの左のノード等々を識
別するために、現在の中央のノードを使う。木構造体を
移動させる過程において、新しいノードが識別された
ら、このノードをコンピュータのランダムアクセスメモ
リに移す。
(5)新しい中央のノードが識別されたとき、「表示の
ための木構造体の配置技法」を用いる。
レベル検索処理によるレベル 「レベル検索処理によるレベル」は、マインドベース
構造体内の各データ要素をデザインするために使うこと
ができる。それは、階層の最上位のレベルから始めて最
下位のレベルへ進むこともできるし、最下位のレベルか
ら始めて最上位のレベルへ進むこともできる。「レベル
検索処理によるレベル」は、図14に示されている一連の
行列132,134,136を用いる。行および列の値は、原因お
よび結果データ要素に対して特定の値あるいは活動の程
度を与える記述子から得られる。したがって、行および
列の値が異なれば、原因および結果データ要素に対して
異なる値あるいは活動の程度が与えられ、異なるデザイ
ンがもたらされる。レベル検索処理によるレベルは、原
因構造体および結果構造体を1レベルずつ通過してい
き、次のレベルに移る前に一つのレベル上の各原因およ
び結果データ要素をデザインする。
レベル検索処理によるレベルのステップは、図23のフ
ローチャート130に示されており、下記のステップに対
応している。
(1)変数の対と一つのデータ要素を記述するためのそ
の順序列とを決める。変数の対は、式により記述でき
る。順序列内の各対は、順序列内の変数の次の対内の変
数の一つに対する値として使われる一つの値となる。変
数の値は、マインドベース構造体の記述子から得られ
る。
(2)変数の各対は2次元行列に割り当てられる。一つ
の変数は、行列の行に値を与え、他の変数は、行列の行
に値を与える。行列の行または列のいずれかは、固定し
た値が与えられる。他の変数は、デザイン処理の各繰り
返しとともに変更することができる。このことの説明の
ために、列が固定した値を与えられ、行の値が変わるも
のとする。しかしながら、通常の使用においては、行が
固定した値を与えられてもよく、列の値が変わってもよ
い。
(3)各繰り返しとともに変わる第1の行列の変数、こ
の場合は、元の「初期値」が与えられる。この元の初期
値は、第1の行列内の非固定変数に対して予測される最
終値の最良の推定値である。
(4)第1の行列内の変数の対に対する元の初期値およ
び固定値は、第1の行列の出力値を決める。この出力値
は、一連の行列における第3の行列の非固定変数の値に
なる。この場合、第1の行列の出力値は、第3の行列の
行の値になる。
(5)第2の行列内の行の値および第2の行列内の列の
固定値は、第2の行列の出力値を決める。この出力値
は、第3の行列の行の値になる。この処理は、一連の行
列における最後の行列で最終出力が決められるまで続
く。
(6)この最終出力は、デザイン仕様と比較される。最
終出力がデザイン仕様の許容範囲内にあれば、処理は完
了である。各行列内の変数の値は、デザインされる特定
のデータ要素のデザイン特性を決めるために用いられ
る。
(7)最終出力が許容範囲内になければ、新しい初期値
が第1の行列内の非固定変数、この場合行変数として選
択され、上記ステップ4−6で説明された処理が繰り返
される。ユーザは、各繰り返しで用いられる初期値に対
する変化の増分と、各非固定変数に対する元の初期値か
らの各方向における最大変化とを選択する。
(8)第1の行列における各非固定変数の初期値の変化
の方向は、繰り返しの最終結果が以前の繰り返しよりも
許容値から離れていれば自動的に反転されることにな
る。繰り返しは、最終出力として最も許容され得る値が
決定されるまで自動的に続くことになる。
(9)検索ルーチンが許容される最終結果を見つけられ
ないならば、行列における固定変数の一つあるいはそれ
以上が変更される。ユーザは、各対の変数を切り換え
て、非固定変数が固定変数になり、固定変数が非固定変
数になるようにすることもできる。これにより、新たな
一組の完全な繰り返しができる。
(10)以上の処理を用いて、マインドベース構造体の一
つのレベル上の全てのデータ要素がデザインされた後、
次のレベルのデータ要素が処理される。この手続きは、
マインドベース構造体の全てのレベル上の全てのデータ
要素がデザインされるまで続く。
(11)この処理は、構造体の最上位のレベルのデータ要
素から始めて、最下位のレベルまで下っていくこともで
きるし、構造体の最下位のレベルのデータ要素から始め
て、構造体の最上位のレベルのデータ要素まで上がって
いくこともできる。
この処理の一例では、重量が特定のデザイン仕様内に
ある列をデザインする。
この処理において、図15に示されている行列138,140,41
2を、それぞれ式を表わすものとして用いることができ
る。第1の行列138は、列の断面面積(長さ×幅=面
積)に対する式を表わす。第2の行列140は、列の体積
(面積×高さ=体積)に対する式を表わす。第3の行列
142は、列の重量(体積×行の比重=重量)を表わす。
固定変数は、列の変数であることになる。
初期値は、第1の行列138の長さ変数に与えられる。
第1の行列の出力値は、第2の行列140の行の値となる
面積である。第2の行列の出力値は、第3の行列142の
行の値となる体積である。第3の行列142の出力値は、
重量である。
上に説明された繰り返し処理は、長さ、幅、高さおよ
び重量が許容されるデザイン仕様内にある列をデザイン
するために使われる。
未知数の計算を容易にするために、マインドベース構
造体は、可能な限り多くの数式と工学データとを含むこ
とができる。これらの式は、予め定められた行列の形で
保存できる。ユーザは、必要になった式を選択するため
に、保存された式のインデックスを速やかに走査するこ
とも可能であろう。必要な式が保存されていなかった
ら、ユーザはそれらを追加することもできる。
全く新しい種類のデータベースと、この新しいシステ
ムによるデータベース構造体を作成し、関係付け、統合
し、検索し、表示し、利用するために必要な全ての方法
とを説明するためのあらゆる努力がなされた。
4.図面の簡単な説明 図1(a)および図1(b)は、マインドベースがコ
ンピュータをどのように拡張するものであるかを説明す
るためのものである。
図2(a)、図2(b)および図2(c)は、原因デ
ータ要素と結果データ要素と記述子データ要素との間の
相違を説明するためのものである。
図3(a)、図3(b)および図3(c)は、階層構
造の3つの型を示している。
図4は、原因および結果データ要素間の関係とともに
原因および結果構造体の例を示している。
図5は、原因データ要素と結果データ要素と記述子と
の間の相違を示すとともに、原因、結果および原因−結
果構造体におけるそれらの場所を示している。
図6(a)および図6(b)は、記述子断面が含まれ
る場合の原因および結果構造体の3次元表現を示してい
る。
図7は、記述子の使用および不使用の両方を示してい
る。
図8は、原因−結果構造体の一例を示している。
図9(a)、図9(b)および図9(c)は、コード
化技法を示している。
図10(a)および図10(b)は、統合されるべき構造
体を示している。
図11は、統合技法#1のステップ6後に図10(a)お
よび図10(b)の構造体が部分的に統合された構造体を
示している。
図12は、統合技法#1のステップ9後に図10(a)お
よび図10(b)の構造体が部分的に統合された構造体を
示している。
図13は、統合技法#1が図10(a)および図10(b)
のマインドベース構造体の統合を終えた後の完全に統合
された一つのマインドベース構造体を示している。
図14は、レベル検索処理によるマインドベースのレベ
ルを説明するための行列の例を示している。
図15は、レベル検索処理による特定のマインドベース
のレベルを説明するための行列を示している。
図16は、マインドベースの相互連関技法のフローチャ
ートを示している。
図17は、マインドベースの統合技法#1のフローチャ
ートを示している。
図18(a)および図18(b)は、マインドベースの統
合技法#2のフローチャートを示している。
図19は、マインドベースの統合技法#3のフローチャ
ートを示している。
図20(a)および図20(b)は、マインドベースの統
合技法#4のフローチャートを示している。
図21(a)および図21(b)は、表示用の木構造を構
成するマインドベースの技法のフローチャートを示して
いる。
図22は、ディスプレイ装置上での確認しがたい大きな
木構造をスクロールするためのマインドベースの技法の
フローチャートを示している。
図23は、レベル検索処理によるマインドベースのレベ
ルのフローチャートを示している。
フロントページの続き (72)発明者 シャープ,ゲイリー,エル. アメリカ合衆国,フロリダ州 33433, ボカ レイトン,バーバロッサ ストリ ート 6930 (72)発明者 サイモン,チャールズ,ケー. アメリカ合衆国,フロリダ州 33432, ボカ レイトン,ナンバー5ディー サ ウス オーシャン ブールヴァード 2800 (56)参考文献 特開 平5−204981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 G06N 5/00 - 7/06 JICSTファイル(JOIS)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンピュータシステムに情報データベース
    を生成するための方法であって、 前記コンピュータシステムに少なくとも1つのデータ要
    素を入力し、前記コンピュータシステムを操作して、該
    コンピュータシステムが備えるコンピュータメモリに記
    憶された複数のデータ要素であって、該コンピュータメ
    モリに格納される辞書を構成する複数のデータ要素のう
    ち、前記少なくとも1つのデータ要素を登録する場所を
    特定すると、前記コンピュータシステムが前記辞書にア
    クセスし、前記少なくとも1つのデータ要素の登録に対
    応するデータ要素類型及びデータ要素下位類型の少なく
    とも1つを識別するステップと、 前記データ要素類型が、物理量を持つとともに結果をも
    たらすものに相当する有形データ要素である場合、前記
    少なくとも1つのデータ要素を第1の集合として前記コ
    ンピュータメモリに記憶するステップと、 前記データ要素類型が、物理量をもたない概念に相当す
    る無形データ要素であって、かつ、前記データ要素下位
    類型が、単独または他の語との組み合わせで行動、目
    的、結果、任務、手続及び処理のうち、少なくともいず
    れか1つを表す動詞に相当する結果データ要素である場
    合は、前記少なくとも1つのデータ要素を第2の集合と
    して前記コンピュータメモリに記憶するステップと、 前記データ要素類型が無形データであって、かつ、前記
    データ要素下位類型が、有形データ要素類型であるデー
    タ要素、有形データ要素類型であるデータ要素の活動の
    程度及び結果データ要素下位類型であるデータ要素のう
    ち、少なくともいずれか1つを表す語に相当する記述的
    要素である場合には、前記少なくとも1つのデータ要素
    を第3の集合として前記コンピュータメモリへ記憶する
    ステップと、 を備えることを特徴とするデータベース管理方法。
  2. 【請求項2】前記コンピュータメモリにリンク情報を記
    憶するステップをさらに備え、 前記リンク情報は、 前記有形データ要素類型の各データ要素を、一部または
    全部が該有形データ要素類型によって引き起こされる前
    記結果データ要素下位類型の各データ要素にリンクし、
    さらに、前記結果データ要素下位類型の各データ要素
    を、該結果を引き起こすために必要な前記有形データ要
    素類型の各データ要素にリンクする、 ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】すべての前記データ要素を親子関係の階層
    構造で前記コンピュータメモリに記憶するステップをさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】有形データ要素類型である各データ要素
    が、前記階層構造において少なくとも2つの子を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】結果データ要素類型の各データ要素が、前
    記階層構造において任意数の子を有することを特徴とす
    る請求項3に記載の方法。
  6. 【請求項6】すべての前記データ要素を階層木構造で記
    憶するステップをさらに備えることを特徴とする請求項
    3に記載の方法。
  7. 【請求項7】すべてのデータ要素を階層アウトライン構
    造で記憶するステップをさらに備えることを特徴とする
    請求項3に記載の方法。
  8. 【請求項8】すべてのデータ要素を階層テーブル構造で
    記憶するステップをさらに備えることを特徴とする請求
    項3に記載の方法。
  9. 【請求項9】各データ要素を一度だけ記憶するステップ
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】各データ要素を一度だけ前記コンピュー
    タメモリの単一の場所に記憶するステップと、 前記単一の場所へのリンクバックを提供するリンク情報
    を前記コンピュータメモリに記憶することにより、前記
    階層構造において前記データ要素のさらなる発生を具体
    化するステップと、 をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の方
    法。
  11. 【請求項11】前記リンク情報を用いて前記単一の場所
    に記憶されている前記データ要素にアクセスし、該デー
    タ要素を複数のインスタンスで処理または表示するステ
    ップをさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】リンクされた前記データ要素を前記集合
    のうちのいずれか1つから生じたものとして特定するス
    テップであって、表示及びソート可能な特性から前記集
    合のうちのいずれか1つを特定するステップをさらに備
    えることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  13. 【請求項13】有形データ要素と無形データ要素との少
    なくとも1つを、該有形データ要素と無形データ要素と
    の間の少なくとも1つのリンクによって確立された前記
    原因−結果関係をより詳細に記述する少なくとも1つの
    特定の活動の程度にリンクさせて前記リンク情報の部分
    として記憶するステップをさらに備えることを特徴とす
    る請求項2に記載の方法。
  14. 【請求項14】前記コンピュータメモリにリンク情報を
    自動的に記憶するステップをさらに備え、 前記リンク情報は前記データ要素の類義語の集合にリン
    クする、 ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】前記辞書に自動的にアクセスし、少なく
    とも2つの異なる意味を持つ語であるデータ要素を特定
    するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】前記コンピュータメモリに記憶された前
    記データ要素から構成される第1のデータベースと、同
    一の処理によって第2のコンピュータメモリに記憶され
    たデータ要素から構成される第2のデータベースとを相
    互に関連させる、請求項1に記載の方法であって、 各前記データベースのそれぞれにおいて任意の順序で、
    前記第1及び第2のデータベースで異なる名称を有する
    類似データ要素の名称を標準化し、該第1及び第2のデ
    ータベースで類似の名称を有する異なるデータ要素の名
    称を標準化するステップと、 前記データベースのうちのいずれかで独立しておりかつ
    他の前記データベースで単一のデータ要素としてグルー
    プ化されるデータ要素を標準化するステップと、 標準化された前記データベースを互いに比較するステッ
    プと、 比較によって検出された、共通のデータ要素のすべてを
    前記コンピュータメモリに記憶するステップと、 各前記共通のデータ要素の各前記データベースでの記憶
    場所を記憶するステップと、 を備えることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】前記コンピュータメモリに記憶された前
    記データ要素から構成される第1の異種データベース
    と、異なる処理によって第2のコンピュータメモリに記
    憶されたデータ要素から構成される第2の異種データベ
    ースとを統合する、請求項1に記載の方法であって、 前記異種データベース及び該異種データベースの一部に
    おける最上位レベルのデータ要素が前記コンピュータシ
    ステム内でのそれぞれの処理によって実質的に同一であ
    るか記述子のみが異なっていることが示された場合、前
    記統合を進行するステップと、 各データベースで異なる名称を持つ類似データ要素の名
    称を各データベース構造で任意の潤に標準化するととも
    に各データベースで類似の名称を有する異なるデータ要
    素の名称を標準化するステップと、 前記データベース構造のうちのいずれかにおいて独立し
    ており、他の前記データベース構造において単一のデー
    タ要素としてグループ化されているデータ要素を標準化
    するステップと、 前記データベース構造のうちのいずれかを統合されたデ
    ータベース構造として選択するステップと、 他のデータベース構造のすべての副構造にあるすべての
    データ要素を前記統合されたデータベース構造に前記階
    層形式で階層レベル毎に下に向かって再配置するステッ
    プと、 再配置された各前記データ要素のそれぞれの新しい場所
    と元の場所とを対応付けて記憶するステップと、 を備えることを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】前記データベース構造においてすべての
    親子関係が、統合データベース構造で維持される、こと
    を特徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】それぞれの親と子との間に介在データ要
    素を追加するステップをさらに備えることを特徴とする
    請求項18に記載の方法。
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