JP3521923B2 - 記録再生装置及び記録再生方法 - Google Patents

記録再生装置及び記録再生方法

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JP3521923B2
JP3521923B2 JP26665892A JP26665892A JP3521923B2 JP 3521923 B2 JP3521923 B2 JP 3521923B2 JP 26665892 A JP26665892 A JP 26665892A JP 26665892 A JP26665892 A JP 26665892A JP 3521923 B2 JP3521923 B2 JP 3521923B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク又は光磁
気ディスクを記録再生するディスク記録/再生装置の残
り記録可能時間の表示に用いて好適な記録可能時間の演
算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カートリッジに収納された直径64mm
の光ディスク又は光磁気ディスクを用いてディジタルオ
ーディオ信号を記録再生する光ディスク記録再生システ
ム(ミニディスク(MD)システム)が開発されている
(例えば特願昭3−275067号明細書)。このよう
な光ディスク記録再生システムでは、音声圧縮技術を用
いて、ディジタルオーディオ信号が約1/5に圧縮され
て記録される。これにより、直径64mmの小径のディ
スクで、約74分もの高音質のオーディオ信号の記録/
再生が可能とされている。
【0003】このような光ディスク記録再生システムで
は、オーディオデータが圧縮され、36セクタからなる
クラスタを単位として記録される。この36セクタから
なるクラスタのうち、32セクタがデータ用とされる。
残りの4セクタはサブデータ用とされる。
【0004】再生時には、光ディスクからの再生データ
は、バッファメモリ(DRAM)に一旦記憶される。も
し、振動等によりディスク上のディジタル信号が読み取
れなくなっても、約3秒間はこのバッファメモリに蓄え
らているデータにより、再生信号が出力され続ける。そ
の間に光ピックアップを元の位置に再アクセスし、信号
読み取りを再度行うことで、所謂音飛びの発生を防止で
きる。このバッファメモリは、ショックプルーフメモリ
と呼ばれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような光ディスク
記録再生システムにおいて、残りの記録可能時間を表示
させることが考えられる。磁気テープ等では、現在の記
録位置を検出し、全体の総記録時間から現在の記録位置
に対応する時間を現在すれば、残りの記録時間を求めら
れる。ところが、このような光ディスク記録再生システ
ムでは、オーディオデータが圧縮されて記録されている
と共に、ディスク上の任意の位置をアクセスして記録再
生できることから、ディスクの空き領域が点在するよう
なことがあり得る。また、光ディスクでは36セクタか
らなるクラスタを単位としてデータが記録されており、
1クラスタ以下の空き領域にはデータは記録できない。
【0006】したがって、この発明の目的は、ディスク
の記録可能時間を正確に演算し、表示できるようにする
ための記録可能時間演算方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、所定のデー
タ長単位で構成されるセクタが所定数連結されたクラス
タ単位でデータ記録が行われ、記録データが任意の位置
に記録可能であるとともに記録データが記録可能な記録
可能領域が点在可能なデータ領域と、データ領域に記録
された記録データと記録可能領域とを管理する目録デー
タが記録される目録記録領域とを備えるディスク状記録
媒体を記録再生する記録再生装置において、ディスク状
記録媒体にデータを記録する記録手段と、ディスク状記
録媒体からデータを再生する再生手段と、再生手段にて
再生される目録データを記憶する記憶手段と、記憶手段
に記憶された目録データが備える、記録可能領域のアド
レス情報と、記録可能領域に連結される他の記録可能領
域へのリンク情報とに基づいて目録データが管理する記
録可能領域の総クラスタ数を算出するクラスタ数算出手
段と、記録媒体のデータの記録済み領域に隣接する記録
可能領域に新たにデータを記録するときに隣接する記録
済み領域に記録されたデータを保護するために所定長の
保護データを新たに記録されるデータに付加する保護デ
ータ付加手段と、クラスタが備えるサブデータ領域のセ
クタ数に基づいて得られるクラスタの記録可能時間とク
ラスタ数算出手段によって算出された記録可能領域の総
クラスタ数と保護データ付加手段にて付加される保護デ
ータのデータ長とに基づいて記録可能領域の記録可能時
間を算出する記録可能時間算出手段と、記録可能時間算
出手段によって算出された記録可能領域の記録可能時間
を表示する表示手段とを備える記録再生装置。である。
【0008】また、この発明は所定のデータ長単位で
構成されるセクタが所定数連結されたクラスタ単位でデ
ータ記録が行われ、記録データが任意の位置に記録可能
であるとともに記録データが記録可能な記録可能領域が
点在可能なデータ領域と、データ領域に記録された記録
データと記録可能領域とを管理する目録データが記録さ
れる目録記録領域とを備えるディスク状記録媒体を記録
再生する記録再生方法において、ディスク状記録媒体か
ら目録データを再生して記憶手段に記憶ステップと、記
憶手段に記憶された目録データが備える、記録可能領域
のアドレス情報と、記録可能領域に連結される他の記録
可能領域へのリンク情報とに基づいて目録データが管理
する記録可能領域の総クラスタ数を算出するステップ
と、クラスタが備えるサブデータ領域のセクタ数に基づ
いて得られるクラスタの記録可能時間と算出された記録
可能領域の総クラスタ数と記録媒体のデータの記録済み
領域に隣接する記録可能領域に新たにデータを記録する
ときに隣接する記録済み領域に記録されたデータを保護
するために新たに記録されるデータに付加される所定長
の保護データのデータ長とに基づいて記録可能領域の記
録可能時間を算出するステップと、記録可能時間を算出
するステップによって算出された記録可能領域の記録可
能時間を表示するステップとを備える記録再生方法であ
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】UTOCを再生し、UTOCから得られる無記
録領域の位置を示すアドレスを使用して残り記録可能な
クラスタ数を求め、このクラスタ数を時間に換算するこ
とで、残りの記録可能時間が求められる。
【0015】
【実施例】この発明は、カートリッジに収納された直径
64mmの光ディスク又は光磁気ディスクを用いてディ
ジタルオーディオ信号を記録再生する光ディスク記録再
生システム(ミニディスク(MD)システム)におい
て、ディスクの残りの記録可能時間を表示する際に用い
られる。図2に示すように、この発明が適用される光磁
気ディスク2は、再生専用領域A10と、この再生専用領
域A10の外側に設けられた記録再生領域A20とを有す
る。再生専用領域A10は、演奏情報等のデータが記録さ
れたデータ領域A11と、その内周に設けられたリードイ
ン領域A12とを有している。リードイン領域A12は、T
OC(Table Of Contentes) とされる。
【0016】光磁気ディスク2の記録再生領域A20は、
演奏情報等のデータが記録されるデータ領域A21と、そ
の内周に設けられたリードイン領域A22とを有してい
る。このリードイン領域A22はUTOCとされており、
記録データの記録位置や記録内容を示すトラック番号情
報と、各データの領域の位置を示すアドレス情報と、他
のデータ領域への結合アドレス情報が記録される。
【0017】図3は、UTOCの構成を示すものであ
る。図3のデータテーブルにおいて、バイト単位の縦方
向アドレス「0〜3」がヘッダデータであって、縦方向
アドレス「0〜2」の12バイトが同期信号、縦方向ア
ドレス「3」の第1バイト及び第2バイトがクラスタア
ドレスに割当られている。また、縦方向アドレス「1
1」の第2バイト及び第3バイトのP−DFA、P−E
MPTY、縦方向アドレス「12」のP−FRA、P−
TNOnは、縦方向アドレス76番以降のブロック定義
データを示すポインタとなっている。P−DFAは、欠
陥アリアの開始アドレスを示すポインタである。P−E
MPTYはブロック定義データのかたまりの中でまだ使
われていない部分の開始を示すポインタである。P−F
RAは自由に記録可能なエリアの開始アドレスのポイン
タである。P−TNOnはトラック番号nの開始アドレ
スを示すポインタである。ポインタP−TNOnの値
は、開始アドレス=76×4(P−TNOn)×8で与
えられるトラック番号TNO−nの開始アドレスを与え
る。
【0018】そして、縦方向アドレス「76〜85」
は、データ領域のアドレステーブルを形成しており、ポ
インタP−FRA、P−TNOnにより指定されるデー
タ領域の開始アドレス及び終了アドレスに割り当てられ
る。更に、縦方向アドレス「76」以降の偶数アドレス
の第4バイトは、著作権の保護モードや書き換え禁止モ
ード等の各種トラックモードに割り当てられる。そし
て、縦方向アドレス「76」以降の奇数アドレスの第4
バイトが1つのデータ領域から他のデータ領域への結合
先を示すポインタLink−Pに割り当てられている。
【0019】このUTOCのデータを基に、ディスクの
残りの記録可能時間が求められる。すなわち、前述した
ように、記録可能な領域の開始アドレスは、ポインタP
−FRAにより指し示されるブロック定義データが得ら
れる。
【0020】なお、開始及び終了アドレスは、図4に示
すように、先頭からの14ビットがクラスタを示し、そ
れに続く6ビットがセクタを示し、更にそれに続く4ビ
ットがサウンドグループ(圧縮の作業が行われる最小単
位)を示す。
【0021】このポインタP−FRAにより指し示され
るブロック定義データの開始アドレスのクラスタアドレ
ス部(上位14ビット)と終了アドレスのクラスタアド
レス部とから、その記録可能な領域のクラスタ数が求め
られる。さらに記録可能領域が続く場合には、それに続
く記録可能領域の結合先がLink−Pにより示され
る。このLink−Pにより指し示されるブロック定義
データの開始アドレスのクラスタアドレス部と終了アド
レスのクラスタアドレス部とから、これに続く記録可能
領域のクラスタ数を求めることができる。このようにし
て求められるディスクの残りのクラスタ数に、1クラス
タ当たりの演奏時間を乗算すれば、残りの記録可能時間
を求めることができる。
【0022】ステレオの場合、サンプリング周波数は4
4.1KHzで、1サウンドグループ当たりのサンプル
数は512である。そして、1セクタ当たりのサウンド
グループ数は5.5であり、1クラスタ当たりのセクタ
数は32である。したがって、1クラスタ当たりの演奏
時間は、 (1/44.1kHz)×512×5.5×32=2.04秒 となる。
【0023】なお、図5Aに示すように、残りの記録可
能領域の先頭及び終了と、クラスタの先頭及び終了と一
致しない場合と、図5Bに示すように残りの記録可能領
域の先頭とクラスタの先頭とが一致する場合若しくは図
5Cに示すように残りの記録可能領域の終了とクラスタ
の終了とが一致する場合、又は図5Dに示すように残り
の記録可能領域の先頭とクラスタの先頭とが一致し且つ
残りの記録可能領域の終了とクラスタの終了とが一致す
る場合とでは、記録可能なクラスタ数が異なってくる。
【0024】すなわち、図5Aの場合も、図5B〜図5
Dの場合も、開始アドレスのクラスタアドレス部と終了
アドレスのクラスタアドレス部とを減算することにより
得られるクラスタ数は「4」で、全て同じである。とこ
ろが、図5Aの場合には、先頭の残りクラスタC1とク
ラスタの先頭TCとが一致していないので、最初のクラ
スタC1にはデータは記録できない。また、最後のクラ
スタC5の最後はクラスタの終了ECと一致しないの
で、最後のクラスタC5にはデータは記録できない。し
たがって、データを記録できるクラスタ数は、C2〜C
4の「3」クラスタとなる。
【0025】これに対して、図5Bのように、先頭のク
ラスタC1とクラスタの先頭TCとが一致していると、
最初のクラスタC1にもデータは記録できるので、デー
タを記録できるクラスタ数は、C1〜C4の「4」クラ
スタとなる。また、図5Cのように、先頭のクラスタC
5とクラスタの最後ECとが一致していると、最後のク
ラスタC5にもデータは記録できるので、データを記録
できるクラスタ数は、C2〜C5の「4」クラスタとな
る。さらに、図5Dに示すように、先頭のクラスタC1
がクラスタの先頭TCに一致し、且つ最後のクラスタC
5がクラスタの最後ECと一致していれば、データを記
録できるクラスタ数は、C1〜C5の「5」クラスタと
なる。
【0026】したがって、先頭のクラスタC1とクラス
タの先頭TC及び最後のクラスタC5の最後とクラスタ
の終了ECが共に一致しなければ、記録可能なクラスタ
数は開始アドレスのクラスタアドレス部と終了アドレス
のクラスタアドレス部とを減算した値から「1」を減じ
たクラスタ数である。先頭のクラスタC1とクラスタの
先頭TCとが一致していれば、又は最後のクラスタC5
の最後とクラスタの終了ECとが一致していれば、記録
可能なクラスタ数はそれに「1」を加えたクラスタ数で
ある。
【0027】図6は、UTOCのデータからディスクの
残りの記録可能時間を演算するための処理を示すフロー
チャートである。図6において、UTOCのデータが読
み込まれる(ステップ51)。そして、ポインタP−F
RAが読み込まれ(ステップ52)、ポインタP−FR
Aの指し示すブロック定義データの開始アドレスと終了
アドレスが読み込まれる(ステップ53)。ポインタP
−FRAの指し示すブロック定義データは、 ((P−FRAの値×8)+(76×4))バイト目に
ある。
【0028】空きクラスタ数が「0」に初期化される
(ステップ54)。そして、開始アドレスはクラスタの
先頭と一致しているかどうかが判断される(ステップ5
5)。開始アドレスがクラスタの先頭と一致している場
合には、空きクラスタ数に「1」が加算され(ステップ
56)、それから、終了アドレスはクラスタの最後と一
致しているかどうかが判断される(ステップ57)。ス
テップ55で、開始アドレスとクラスタの先頭とが一致
していなければ、次に、ステップ57で、終了アドレス
はクラスタの最後と一致しているかどうかが判断され
る。
【0029】ステップ57で、終了アドレスとクラスタ
の最後とが一致している場合には、空きクラスタ数に
「1」が加算される(ステップ58)。そして、開始ア
ドレスのクラスタアドレス部と終了アドレスのクラスタ
アドレス部とが減算され、それから1が減じられる(ス
テップ59)。ステップ57で、終了アドレスとクラス
タの最後とが一致していなければ、次に、ステップ59
で開始アドレスのクラスタアドレス部と終了アドレスの
クラスタアドレス部とが減算され、それから1が減じら
れる。
【0030】そして、ブロック定義データのLink−
Pが読み込まれる(ステップ60)。Link−Pが
「0」なら、空きクラスタ数に1クラスタ当たりの再生
時間(ステレオなら2.04秒)が乗算され、残りの記
録時間が求められる(ステップ62)。ステップ60
で、Link−Pが「0」でなければ、Link−Pの
指し示すブロック定義データの開始アドレス及び終了ア
ドレスが読み込まれ(ステップ63)、ステップ55に
戻り、このLink−Pで示されるブロックの開始アド
レス及び終了アドレスから、前述と同様に、クラスタ数
が求められ、そのクラスタ数から残りの記録時間が求め
られる。
【0031】ところで、このような光ディスク記録再生
システムでは、書き込み時のトラックジャンプにより、
以前に記録した隣接クラスタのデータが影響されないよ
うに、カードバンドを設けることが推奨されている。す
なわち、図7に示すように、以前に記録したエリアと今
回記録する未記録エリアの開始の間の1クラスタと、以
前に記録したエリアと今回記録する未記録エリアの間の
1クラスタがガードバンイドGBとされる。このような
ガードバンドGBを設けておくと、記録時のトラクジャ
ンプのショック等でピックアップが隣接の記録済エリア
に移動し、記録済エリアのデータが消去されてしまうよ
うなことが防止できる。なお、このガードバンドGBの
大きさは、トラックジャンプの際のピックアップの移動
精度等により、機器毎に設定可能である。
【0032】このようにガードバンドGBを設ける場合
には、残りの記録可能時間を求める際に、開始アドレス
と終了アドレスとから求められるクラスタ数から、ガー
ドバンドGBに相当するクラスタ数が減じられる。この
時、開始アドレスと終了アドレスとから求められるクラ
スタ数からガードバンドに相当するクラスタ数を減じた
値が負になることがある。この場合には、記録可能なク
ラスタ数は「0」として扱われる。
【0033】つまり、図8は、このようにガードバンド
を設けた場合の処理を示すものである。図8において、
UTOCのデータが読み込まれる(ステップ71)。そ
して、ポインタP−FRAが読み込まれ(ステップ7
2)、ポインタP−FRAの指し示すブロック定義デー
タの開始アドレスと終了アドレスが読み込まれる(ステ
ップ73)。
【0034】空きクラスタ数が「0」に初期化される
(ステップ74)。そして、開始アドレスはクラスタの
先頭と一致しているかどうかが判断される(ステップ7
5)。開始アドレスがクラスタの先頭と一致している場
合には、空きクラスタ数に「1」が加算されれ(ステッ
プ76)、それから、終了アドレスはクラスタの最後と
一致しているかどうかが判断される(ステップ77)。
ステップ75で、開始アドレスとクラスタの先頭とが一
致していなければ、次に、ステップ77で、終了アドレ
スはクラスタの最後と一致しているかどうかが判断され
る。
【0035】ステップ77で、終了アドレスとクラスタ
の最後とが一致している場合には、空きクラスタ数に
「1」が加算される(ステップ78)。そして、開始ア
ドレスのクラスタアドレス部と終了アドレスのクラスタ
アドレス部とが減算され、それから1が減じられる(ス
テップ59)。ステップ77で、終了アドレスとクラス
タの最後とが一致していなければ、次に、ステップ79
で開始アドレスと終了アドレスの上位14ビットとが減
算され、それから1が減じられる。
【0036】更に、ガードバンドに相当するクラスタ数
(例えば2クラスタ)が減じられる(ステップ80)。
そして、ガードバンドに相当するクラスタ数を減じたク
ラスタ数が1以上かどうかが判断される(ステップ8
1)。ステップ81で、ガードバンドに相当するクラス
タ数を減じたクラスタ数が1以上なら、ブロック定義デ
ータのLink−Pが読み込まれる(ステップ83)。
ステップ81でガードバンドに相当するクラスタ数を減
じたクラスタ数が1以上でなければ、空きクラス数が
「0」とされ(ステップ82)、そして、ブロック定義
データのLink−Pが読み込まれる(ステップ8
3)。
【0037】Link−Pが「0」なら、空きクラスタ
数に1クラスタ当たりの再生時間(ステレオなら2.0
4秒)が乗算され、残りの記録時間が求められる(ステ
ップ86)。ステップ84で、Link−Pが「0」で
なければ、Link−Pの指し示すブロック定義データ
の開始アドレス及び終了アドレスが読み込まれ(ステッ
プ85)、ステップ75に戻り、このLink−Pで示
されるブロックの開始アドレス及び終了アドレスから、
前述と同様に、クラスタ数が求められ、そのクラスタ数
から残りの記録時間が求められる。
【0038】図1は、この発明が適用できる光ディスク
記録再生装置の一例である。図1において、光磁気ディ
スク2は、スピドルモータ1により回転される。記録
時には、例えば光学ヘッド3によりレーザー光を照射し
た状態で、記録データに応じた変調磁界が磁気ヘッド4
に印加される。再生時には、光磁気ディスク2の記録ト
ラックに沿って光学ヘッド3からレーザー光が照射され
る。これにより、光学ヘッド3の出力からデータが光学
的に再生される。
【0039】光学ヘッド3の出力は、RF回路5に供給
される。RF回路5の出力は、サーボ制御回路6に供給
されるとともに、デコーダ21に供給される。サーボ制
御回路6は、フォーカス制御回路、トラッキング制御回
路、スレッドサーボ回路から構成される。フォーカス制
御回路は、フォーカスエラー信号が「0」となるよう
に、光学ヘッド3の光学系のフォーカス制御を行う。ま
た、トラッキングサーボ回路は、トラッキングエラー信
号が「0」となるように、ヘッド3の光学系のトラッキ
ング制御を行う。さらに、スピンドルモータサーボ制御
回路は、光磁気ディスク2を所定の回転速度で回転駆動
するようにスピンドルモータ1を制御する。また、光磁
気ディスク2の目的トラック位置に光学ヘッド3及び磁
気ヘッド4を移動させる。このような各種制御動作を行
うサーボ制御回路6は、サーボ制御回路6により制御さ
れる各部の動作状態を示す情報をシステムコントローラ
7に供給する。
【0040】システムコントローラ7は、キー入力操作
部8や表示部9が接続されている。キー入力操作部8か
らの入力がシステムコントローラ7に与えられ、これに
より動作モードが設定される。システムコントローラ7
は、光磁気ディスク2の記録トラックから再生されるア
ドレス情報に基づいて、光学ヘッド3及び磁気ヘッド4
がトレースしている記録トラック上の記録位置や再生位
置を管理する。
【0041】記録時には、入力端子10からローパ
ルタ11を介してアナログオーディオ信号が供給され
る。このアナログオーディオ信号がA/D変換器12に
供給される。A/D変換器12は、アナログオーディオ
信号を、2ch×16bit×44.1kHz≒1.4
Mbit/sのデータレートでディジタル化する。この
A/D変換器12の出力は、圧縮器13に供給される。
【0042】圧縮器13は、A/D変換器12からのデ
ィジタルオーディオ信号を、高能率符号化処理により圧
縮する処理を行う。これにより、1.4Mbit/sの
データレートのオーディオデータは、約1/5の300
kbit/sのデータレートに圧縮される。これによ
り、データ転送速度は、75セクタ/秒から約15セク
タ/秒に変換される。
【0043】この圧縮されたオーディオ信号がRAM1
4に供給される。RAM14は、圧縮器13から供給さ
れる圧縮オーディオ信号を一次的に記憶しておき、必要
に応じてディスク上に記録するためのバッファメモリと
して用いられる。すなわち、圧縮器13から供給される
圧縮オーディオデータは、その転送速度が標準の約1/
5の約15セクタ/秒に低減されており、その圧縮デー
タがメモリ14に連続的に書き込まれる。この圧縮デー
タは5セクタにつき1セクタの記録を行えば足りるが、
このような5セクタおきの記録はリアルタイムでは非常
に困難であるため、休止期間を介して、所定の複数セク
タ(例えば32セクタ+数セクタ)からなるクラスタを
単位として、75セクタ/秒のデータ転送速度でバース
ト的に行われる。すなわち、メモリ14においては、ビ
ット圧縮レートに応じた15(=75/5)セクタ秒の
低い転送速度で連続的に書き込まれた圧縮オーディオデ
ータが、75セクタ/秒の転送速度でバースト的に読み
出される。
【0044】メモリ14からバースト的に読み出された
圧縮オーディオデータは、エンコーダ15に供給され
る。ここで、メモリ14からエンコーダ15に供給され
るデータ列において、1回の記録で連続記録される単位
は、複数セクタからなるクラスタである。図9に示すよ
うに、1クラスタは36セクタからなり、それは、32
セクタのメインデータと、4セクタのサブデータとから
なる。1セクタは2352バイトからなる。このような
クラスタ単位の記録を行わせることにより、他のクラス
タ間でのインターリーブにより相互干渉を考慮する必要
がなくなる。また、フォーカス外れ、トラッキングず
れ、その他の誤動作等により、記録時に記録データが政
治言うに記録できなかった場合には、クラスタ単位で再
読み取りが行なえる。
【0045】エンコーダ15は、RAM14からバース
ト的に供給される記録データについて、エラー訂正のた
めの符号化処理(パリティ付加及びインターターブ処
理)を行い、それをEFM変調する。このエンコーダ1
5の出力が磁気ヘッド駆動回路16に供給される。この
磁気ヘッド駆動回路16は、磁気ヘッド4が接続されて
おり,記録データに応じた変調磁界が光磁気ディスク
に印加されるように、磁気ヘッド4が駆動される。
【0046】次に再生時について説明する。再生時に
は、光磁気ディスク2の記録データは光学ヘッド3によ
り再生され、この再生信号がRF回路5に供給される。
RF回路5の出力がデコーダ21に供給される。デコー
ダ21は記録系におけるエンコーダ15に対応するもの
であって、再生信号をEFM復調し、この復調信号に対
してエラー訂正符号化処理を行う。このデコーダ21の
出力がRAM22に供給される。RAM22には、デコ
ーダ21からのデータが75セクタ/秒の転送速度でバ
ースト的に書き込まれる。このメモリ22に書き込まれ
たデータは、15セクタ/秒の転送速度で連続的に読み
出される。
【0047】システムコントローラ7は、光磁気ディス
ク2の読み出されたTOCデータやUTOCデータをT
OCメモリ20に記憶しておき、このTOCデータに基
づいて記録位置や再生位置を管理している。
【0048】メモリ22の出力は伸長器23に供給され
る。伸長器23は記録系の圧縮器13に対応するもの
で、圧縮オーディオデータを約5倍にデータ伸長して、
75セクタ/秒の転送速度のディジタルオーディオデー
タを再生する。この伸長器23の出力は、D/A変換器
24に供給されるとともに、ディジタル出力回路27に
供給される。ディジタル出力回路27の出力が出力端子
26から出力される。
【0049】D/A変換器24により、ディジタルオー
ディオ信号がアナログオーディオ信号に変換される。こ
のアナログオーディオ信号がローパスフィルタ25を介
して、出力端子26から出力される。
【0050】この発明が適用された光ディスク記録再生
装置では、記録時に、図10に示すように、ディスクの
記録可能時間が表示部9に表示される。図10は、記録
開始前の表示である。記録開始前には、表示部9には、
トラックナンバ表示41と、残りの記録可能時間表示4
2とがなされる。図11A及び図11Bは記録中の表示
を示すものである。記録中には、表示部9には、トラッ
クナンバ表示41と、残りの記録可能時間表示42と、
今回の記録時間表示43とがなされる。今回の録音時間
が進むにつれて、図11Bに示すように、今回の記録時
間表示43が進み、その分残りの記録可能時間42が減
少する。
【0051】このディスクの記録可能時間は、前述した
ように、UTOCのディスク管理情報から求められる。
そして、以下のようにして、記録可能時間の表示がなさ
れる。
【0052】図12に示すように、記録前には、ディス
ク2が挿入されているかどうかが判断され(ステップ1
01)、ディスク2が挿入されていたら、UTOCのデ
ィスク管理情報がTOCメモリ20に読み込まれる(ス
テップ102)。このディスク管理情報から、前述した
ように、残りのディスク記録可能時間が求められる(ス
テップ103)。そして、このディスクの残りの記録可
能時間が表示部9に表示される(ステップ104)。
【0053】図13に示すように、記録中になると、デ
ィスク2にオーディオデータを記録しながら(ステップ
111)、その録音時間がカウントされる(ステップ1
12)。その録音時間により、ディスク記録可能時間が
再計算される(ステップ113)。そして、このディス
クの残りの記録可能時間が表示部9に表示される(ステ
ップ114)、録音終了かどうかが判断され(ステップ
115)、録音終了でなければ、ステップ111に戻
り、オーディオデータの記録が続けられ、ステップ11
2で記録時間がカウントされ、ステップ113で残り記
録可能時間が再計算され、ステップ114で残り記録可
能時間が表示される。
【0054】なお、上述の例では、記録中の残りの記録
可能時間の表示は、現在までに録音した時間を求め、記
録直前のディスクの記録可能時間から現在までに録音し
た時間を減算して求めているが、現在までに録音したオ
ーディオデータのクラスタ数を求め、記録直前のディス
クに記録可能なクラスタ数から現在までに録音したオー
ディオデータクラスタ数を減算し、このクラスタ数を時
間に変換して表示するようにしても良い。
【0055】また、この発明の一実施例では、表示部9
に残りの記録可能時間を数値で表示するようにしている
が、図14に示すように、残りの記録可能時間をバーグ
ラフ等で表示するようにしても良い。また、残りの記録
可能時間が所定時間以下になったら、インジケータラン
プを点燈させたり、ブザーにより警告音を鳴らすように
しても良い。
【0056】
【発明の効果】この発明によれば、UTOCを再生し、
UTOCから得られる無記録領域の位置を示すアドレス
を使用して残り記録可能なクラスタ数を求め、このクラ
スタ数を時間に換算することで、残りの記録可能時間が
求められる。したがって、光ディスク記録再生システム
で記録時に残りの記録可能時間を表示することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できる光ディクス記録再生装置
の一例のブロック図である。
【図2】この発明が適用できる光磁気ディスクの説明に
用いる平面図である。
【図3】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。
【図4】この発明の実施例におけるアドレスの説明に用
いる略線図である。
【図5】この発明の説明に用いる略線図である。
【図6】この発明の一実施例の説明に用いるフローチャ
ートである。
【図7】この発明の実施例におけるガードバンドの説明
に用いる略線図である。
【図8】この発明の他の実施例の説明に用いるフローチ
ャートである。
【図9】この発明の実施例におけるクラスタの説明に用
いる略線図である。
【図10】この発明が適用された光ディスク記録再生装
置の表示部の説明に用いる平面図である。
【図11】この発明が適用された光ディスク記録再生装
置の表示部の説明に用いる平面図である。
【図12】この発明が適用された光でディスク記録再生
装置における記録可能時間の表示の説明に用いるフロー
チャートである。
【図13】この発明が適用された光でディスク記録再生
装置における記録可能時間の表示の説明に用いるフロー
チャートである。
【図14】この発明が適用された光でディスク記録再生
装置における記録可能時間の表示の他の例の説明に用い
るフローチャートである。
【符号の説明】
2 光磁気ディスク 7 システムコントローラ 9 表示部 20 TOCメモリ 42 残り記録可能時間表示 43 今回の記録時間表示
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−214985(JP,A) 特開 平2−312088(JP,A) 特開 平1−236488(JP,A) 特開 平3−86976(JP,A) 特開 平3−17869(JP,A) 特開 昭61−208676(JP,A) 「日経エレクトロニクス」1991年12月 9日(No.542)P.160−168

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のデータ長単位で構成されるセクタ
    が所定数連結されたクラスタ単位でデータ記録が行わ
    れ、記録データが任意の位置に記録可能であると共に記
    録データが記録可能な記録可能領域が点在可能なデータ
    領域と、上記データ領域に記録された記録データと上記
    記録可能領域とを管理する目録データが記録される目録
    記録領域とを備えるディスク状記録媒体を記録再生する
    記録再生装置において、 上記ディスク状記録媒体にデータを記録する記録手段
    と、 上記ディスク状記録媒体からデータを再生する再生手段
    と、 上記再生手段にて再生される目録データを記憶する記憶
    手段と、 上記記憶手段に記憶された目録データが備える、記録可
    能領域のアドレス情報と、上記記録可能領域に連結され
    る他の記録可能領域へのリンク情報とに基づいて上記目
    録データが管理する記録可能領域の総クラスタ数を算出
    するクラスタ数算出手段と、 上記記録媒体のデータの記録済み領域に隣接する記録可
    能領域に新たにデータを記録するときに上記隣接する記
    録済み領域に記録されたデータを保護するために所定長
    の保護データを新たに記録されるデータに付加する保護
    データ付加手段と、 クラスタが備えるサブデータ領域のセクタ数に基づいて
    得られるクラスタの記録可能時間と上記クラスタ数算出
    手段によって算出された記録可能領域の総クラスタ数と
    上記保護データ付加手段にて付加される保護データのデ
    ータ長とに基づいて記録可能領域の記録可能時間を算出
    する記録可能時間算出手段と、 上記記録可能時間算出手段によって算出された記録可能
    領域の記録可能時間を表示する表示手段とを備える記録
    再生装置。
  2. 【請求項2】 上記クラスタ毎に記録可能な時間は、ス
    テレオ記録の場合には2 . 04秒である第1項記載の記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記保護データのデータ長は装置毎に設
    定可能である第1項記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】 所定のデータ長単位で構成されるセクタ
    が所定数連結されたクラスタ単位でデータ記録が行わ
    れ、記録データが任意の位置に記録可能であると共に記
    録データが記録可能な記録可能領域が点在可能なデータ
    領域と、上記データ領域に記録された記録データと上記
    記録可能領域とを管理する目録データが記録される目録
    記録領域とを備えるディスク状記録媒体を記録再生する
    記録再生方法において、 上記ディスク状記録媒体から上記目録データを再生して
    記憶手段に記憶するステップと、 上記記憶手段に記憶された目録データが備える、記録可
    能領域のアドレス情報と、上記記録可能領域に連結され
    る他の記録可能領域へのリンク情報とに基づいて上記目
    録データが管理する記録可能領域の総クラスタ数を算出
    するステップと、 クラスタが備えるサブデータ領域のセクタ数に基づいて
    得られるクラスタの記録可能時間と算出された記録可能
    領域の総クラスタ数と上記記録媒体のデータの記録済み
    領域に隣接する記録可能領域に新たにデータを記録する
    ときに上記隣接する記録済み領域に記録されたデータを
    保護するために新たに記録されるデータに付加される所
    定長の保護データのデータ長とに基づいて記録可能領域
    の記録可能時間を算出するステップと、 上記記録可能時間を算出するステップによって算出され
    た記録可能領域の記録可能時間を表示するステップとを
    備える記録再生方法。
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