JP3521671B2 - 映像生成方法および映像生成システム - Google Patents

映像生成方法および映像生成システム

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JP3521671B2
JP3521671B2 JP05620897A JP5620897A JP3521671B2 JP 3521671 B2 JP3521671 B2 JP 3521671B2 JP 05620897 A JP05620897 A JP 05620897A JP 5620897 A JP5620897 A JP 5620897A JP 3521671 B2 JP3521671 B2 JP 3521671B2
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隆 宮武
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勝憲 下原
督雄 前川
力 大橋
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像生成方法および
映像生成システムに係り、特に、人とコンピュータのイ
ンタラクションによって映像を自動的に生成する映像生
成方法および映像生成システムに関する。
【0002】また、特別のスキルやプログラミングなど
の技術のない、ごく普通の人が簡単にその人なりのアー
ティスティックな質の高いコンピュータ映像を創造する
ことができる映像生成方法および映像生成システムに関
する。
【0003】
【従来の技術】従来、この種の映像生成システムは、人
の生体情報を映像パラメータ群に対応付け、このパラメ
ータ群を用いて映像を生成するシステムであった。
【0004】そして、この映像生成システムは、生成さ
れた映像に対して、システムの使用者が明示的な指示を
与えることで、生体情報と映像パラメータとの対応付け
の関係や、生体情報の信号処理の方法を適宜変更し、同
一の生体情報の時系列データに対して種々のパターンの
映像を生成することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな映像生成システムは、得られた生体情報と映像パラ
メータとの対応付けの関係や生体情報の信号処理の方法
を上述のように変更しない限り、生成する映像パターン
は一意的に決定され、たとえ、システム使用者のオリジ
ナリティ溢れる多様なパターンの映像を生成できるとは
いえ、変化に乏しい静止画的な映像生成にとどまってい
たものであった。
【0006】このため、近年において、利用者の生体情
報に基づいて絶えず変化し続ける動画的な映像生成が要
望されてきている。いわば、人がたとえば小鳥や熱帯魚
などのペットと関わりを持ちながら、その変化を楽しむ
ように、人が映像との相互作用を楽しむことができるよ
うな映像生成が期待されるに到った。
【0007】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、多彩でアーティスティッ
クな質の高いコンピュータ映像をごく普通の人が創造
し、かつインタラクションによる変化を充分に楽しむこ
とのできる映像生成システムおよび映像生成装置を提供
することにある。
【0008】本発明の前記目的並びにその他の目的及び
新規な特徴は、本明細書の記載及び添付図面によって明
らかにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0010】すなわち、本願発明は、基本的には、人の
生体情報と映像パラメータ群との間に、エージェント群
により疑似生態系を形成するエージェント空間を用意
し、人の生体情報に影響された疑似生態系の変化を映像
パラメータ群に対応付けるようにしたものである。
【0011】手段1.生体情報を検出する第1のステッ
プと、この第1のステップで検出された生体情報を記憶
する第2のステップと、前記第1のステップで検出され
た生体情報に信号処理を施す第3のステップと、エージ
ェント同士が相互作用を通して、発生(複製)・消滅・
成長・進化を繰り返し、一種のエージェントによる生態
系(エージェント空間)を形成する第4のステップと、
前記第3のステップで信号処理を施された生体情報を前
記第4のステップのエージェント空間内のエージェント
あるいはエージェント空間に対応付ける第5のステップ
と、前記第4のステップで形成される生態系の状態、そ
の変化、エージェントの状態、その変化などを基にし、
それらを映像パラメータ群へ対応付けを行なう第6のス
テップと、この第6のステップで対応付けられた映像パ
ラメータ群を入力として、映像生成プログラムを起動し
映像データを自動生成する第7のステップと、この第7
のステップで生成された映像データに基づく映像を表示
する第8のステップと、この第8のステップで表示され
た映像から、前記第3のステップにおける信号処理の処
理モード、前記第4のステップにおける信号処理が施さ
れた生体情報をエージェント群に対応付ける対応付けの
関係、あるいは、前記第6のステップにおける映像パラ
メータ群の対応付けやその組合せの少なくとも1つを変
更する第9のステップとを具備することを特徴とするも
のである。
【0012】このように構成した映像生成方法によれ
ば、人が自然に発する生体情報を検出し、当該生体情報
に信号処理を施し、当該信号処理を施した生体情報にエ
ージェント空間内のエージェント、あるいはエージェン
ト空間を対応付け、当該エージェント空間内に構築され
た疑似生態系を変化させ、その状態や変化、さらにエー
ジェントの状態や変化を映像パラメータ群に対応付け、
当該映像パラメータ群を入力として、映像生成プログラ
ムを起動し映像を生成し、当該生成された映像に基づ
き、信号処理の処理モード、信号処理が施された生体情
報をエージェント群に対応付ける対応付けの関係、ある
いは、前記映像パラメータ格納手段に記憶されているパ
ラメータ群の対応付けあるいは組合せの少なくとも1つ
を変更するようにしたので、特別のスキルやプログラミ
ングなどの技術のない、ごく普通の人が簡単にその人な
りのアーティスティックな質の高いコンピュータ映像を
創造することができるようになる。また、全く同一の生
体情報が入力された際でも異なる質の高いコンピュータ
映像を生成することができるようになる。
【0013】手段2.前記手段1において、前記映像デ
ータを自動生成するプログラムを、ネットワークを介し
てダウンロードすることを特徴とするものである。
【0014】このような構成によれば、映像生成プログ
ラムを種類別、カテゴリー別にデータベースに蓄積し、
それらをユーザが選択し、ネットワークを介してダウン
ロードできるので、非常に幅広い映像を生成することが
できるようになる。
【0015】手段3.前記手段1または2において、自
動生成された映像データを、映像記憶手段に記憶するこ
とを特徴とするものである。
【0016】このような構成によれば、映像生成プログ
ラムで自動的に生成された映像データを、映像記憶手段
に記憶することができ、ユーザが自分の好みにあった映
像を記憶したり、またそれを繰り返し、再生して見るこ
とができるようになる。
【0017】手段4.前記手段3において、映像記憶手
段に記憶されている映像データを、ネットワークを介し
て他のシステムに送出し、あるいは他のシステムの映像
記憶手段に記憶されている映像データを、ネットワーク
を介して他のシステムから受信することを特徴とするも
のである。
【0018】このような構成によれば、映像記憶手段に
記憶されている映像データを、ネットワークを介して他
のシステムに送出し、あるいは、他のシステムの映像記
憶手段に記憶されている映像データをネットワークを介
して他のシステムから受信するようにしたので、他の人
との間で、映像データを交換することができるようにな
る。
【0019】手段5.生体情報を検出する生体情報検出
手段と、この生体情報検出手段で検出された生体情報を
記憶する生体情報記憶手段と、前記生体情報検出手段で
検出された生体情報に信号処理を施す信号処理手段と、
映像パラメータ群を記憶する映像パラメータ格納手段
と、エージェント同士が相互作用を通して、発生(複
製)・消滅・成長・進化を繰り返し、一種のエージェン
トによる生態系(エージェント空間)を形成する疑似生
態系生成手段と、前記信号処理手段で信号処理を施され
た生体情報を前記疑似生態系生成手段におけるエージェ
ント空間内のエージェントあるいはエージェント空間に
対応付けるマッピング手段と、前記疑似生態系生成手段
で形成された生態系の状態、変化、エージェントの状
態、その変化などを基にし、それらを前記映像パラメー
タ格納手段に格納されている映像パラメータ群へ対応付
けを行なう映像パラメータマッピング手段と、この映像
パラメータマッピング手段で対応付けられた映像パラメ
ータ群を入力として、映像生成プログラムを起動し映像
データを自動生成する映像生成手段と、この映像生成手
段で生成された映像データに基づく映像を表示する映像
表示手段と、入力手段から入力に基づき、前記信号処理
手段の処理モード、前記マッピング手段の生体情報とエ
ージェント、あるいはエージェント空間との対応関係、
前記映像パラメータマッピング手段における対応関係あ
るいは、前記映像パラメータ格納手段のパラメータ群の
組合せの少なくとも1つを変更する制御手段と、を具備
することを特徴とするものである。
【0020】このように構成した映像生成システムによ
れば、人が自然に発する生体情報を検出し、当該生体情
報に信号処理を施し、当該信号処理を施した生体情報に
エージェント空間内のエージェント、あるいはエージェ
ント空間を対応付け、当該エージェント空間内に構築さ
れた疑似生態系を変化させ、その状態や変化さらにエー
ジェントの状態や変化を映像パラメータ群に対応付け、
当該映像パラメータ群を入力として、映像生成プログラ
ムを起動し映像を生成し、当該生成された映像に基づ
き、信号処理の処理モード、信号処理が施された生体情
報をエージェント群に対応付ける対応付けの関係、ある
いは、前記映像パラメータ格納手段に記憶されているパ
ラメータ群の対応付けあるいは組合せの少なくとも1つ
を変更するようにしたので、特別のスキルやプログラミ
ングなどの技術のない、ごく普通の人が簡単にその人な
りのアーティスティックな質の高いコンピュータ映像を
創造することができるようになる。また、全く同一の生
体情報が入力された際でも異なる質の高いコンピュータ
映像を生成することができるようになる。
【0021】手段6.前記手段5において、映像データ
を自動生成するプログラムをネットワークを介してダウ
ンロードするダウンロード手段を具備することを特徴と
するものである。
【0022】このような構成によれば、映像生成プログ
ラムを種類別、カテゴリー別にデータベースに蓄積し、
それらをユーザが選択し、ネットワークを介してダウン
ロードするようにしたので、非常に幅広い映像を生成す
ることができるようになる。
【0023】手段7.前記手段5または6において、自
動生成された映像データを記憶する映像記憶手段を具備
することを特徴とするものである。
【0024】このような構成によれば、映像生成プログ
ラムで自動的に生成された映像データを、映像記憶手段
に記憶することができるようにしたので、ユーザが自分
の好みにあった映像を記憶したり、またそれを繰り返
し、再生して見ることができるようになる。
【0025】手段8.前記手段7において、映像記憶手
段に記憶されている映像データをネットワークを介して
他のシステムに送出し、あるいは、他のシステムの映像
記憶手段に記憶されている映像データを、ネットワーク
を介して他のシステムから受信することを特徴とするも
のである。
【0026】このような構成によれば、映像記憶手段に
記憶されている映像データを、ネットワークを介して他
のシステムに送出し、あるいは、他のシステムの映像記
憶手段に記憶されている映像データをネットワークを介
して他のシステムから受信するようにしたので、他の人
との間で、映像データを交換することができるようにな
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発明の実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。
【0028】実施の形態1.図1は、本発明による映像
生成システムの一実施例を示す概略構成ブロック図であ
る。
【0029】同図において、101は生体情報検出手
段、102はA/D変換手段、103は生体情報記憶手
段、104は信号処理手段、105は映像パラメータ格
納手段、106はマッピング手段、107は疑似生態系
生成手段、108は映像パラメータマッピング手段、1
09は映像生成手段、110は映像表示手段、111は
映像記憶手段、112は入力手段、113は制御手段で
ある。
【0030】まず、生体情報検出手段101では、人が
自然に発する生体情報を検出するようになっており、こ
の生体情報としては、例えば、脳波や筋電、静電気、体
温、体表面温度分布、脈拍、鼓動などの生理的な生体情
報、あるいは、人の体格、身長/体重、形状、身体全体
および手足/指先の動作/動き、眼球運動、発する声の
大小/高低/ピッチ/フォルマントなどの音声特徴、さ
らには、その人特有のDNAなどの遺伝子的情報などが
含まれる。
【0031】そして、この生体情報検出手段101によ
って検出された生体情報は、A/D変換手段102を介
して、信号処理手段104によって信号処理が施される
ようになっている。この信号処理の方法としては、例え
ば、高速フーリエ変換、変化点検出、差分化、増幅/圧
縮変換あるいは平滑化や正規化などの各種の信号処理の
方法を単独、あるいはそれらの組合せで使用できるよう
になっている。
【0032】なお、この場合、信号処理手段104に入
力される前記A/D変換手段102からの信号は、必要
に応じて生体情報記憶手段103に格納することができ
るようになっている。
【0033】このように信号処理された信号はマッピン
グ手段106に入力され、このマッピング手段106に
おいて、前記信号はエージェントあるいはエージェント
空間に対応付けられるようになっている。
【0034】マッピング手段106からの信号は疑似生
態系生成手段107に入力され、この疑似生態系生成手
段107において、前記エージェント空間がエージェン
ト同士の相互作用を通して、発生(複製)・消滅・成長
・進化を繰り返し、一種のエージェントによる生態系を
形成しており、前記マッピング手段106におけるエー
ジェントやエージェント空間への対応付けによる、この
生態系に変化を与えるようになっている。
【0035】疑似生態系生成手段107からの信号は映
像パラメータマッピング手段108に入力され、この映
像パラメータマッピング手段108において、前記疑似
生態系生成手段107におけるエージェント空間の状態
や変化、あるいはエージェントの状態や変化などを基に
し、その結果を映像パラメータへ対応付け、映像パラメ
ータの値を決定するようになっている。
【0036】なお、前記信号処理手段104、マッピン
グ手段106、および映像パラメータマッピング手段1
08には、制御手段113を介して入力手段112から
の信号を受けるようになっている。この入力手段112
では、後述の映像表示手段110を観察している利用者
が、その映像をたとえば大きく変化させるか否かの2値
情報を入力されるようになっている。
【0037】前記制御手段113は、これを受けて、信
号処理手段104における処理モード、マッピング手段
106における生体情報とエージェントやエージェント
空間との対応関係、あるいは映像パラメータマッピング
手段108における映像パラメータ群の対応付けあるい
はその組合せのうち少なくとも1つを変更するような対
応関係を変更するようになっている。
【0038】映像パラメータマッピング手段108から
の前記映像パラメータの値に相当する信号は映像パラメ
ータ格納手段105を介して映像生成手段109に入力
され、この映像生成手段109において、それに備えら
れるプログラムによって映像データが自動生成され、さ
らに、この映像データは映像表示手段110によって映
像されるようになっている。
【0039】なお、映像表示手段110に入力される映
像生成手段109からの信号は、必要に応じて映像記憶
手段111に格納されるようになっている。
【0040】次に、このような構成からなる映像生成シ
ステムにおいて、その動作を以下に説明する。
【0041】この説明では生体情報として脳波を一例と
して揚げ、また、説明を簡単にするため映像素材として
円を用いる。したがって、映像素材として円である必要
がないことはいうまでもない。
【0042】この場合、生体情報検出手段101は脳波
計となり、この脳波計によって一定時間脳波信号を順次
検出するようになる。
【0043】この脳波信号は、A/D変換手段102に
よって時系列的なデジタルデータに変換され、生体情報
記憶手段103に記憶される。
【0044】そして、前記デジタルデータは、信号処理
手段104において、[−1,1]の範囲で正規化がな
され、その後、この算出されたデータは、マッピング手
段106において、ベクトルV(A)とされ、エージェ
ントAに割り当てられる。
【0045】次に、疑似生態系生成手段107では、前
記エージェントAがエージェント空間へ入力され、エー
ジェントで構成された疑似生態系が変化されるようにな
っている。
【0046】ここで、この際の疑似生態系のアルゴリズ
ムはたとえば以下のように構成されている。
【0047】(1)エージェント空間(128×12
8)に10個のエージェント群Bn(n=1〜10)を
用意し、エージェント空間にランダムにおく。この際、
エージェント群Bnには、エージェントAと同じ要素数
をもつベクトルV(Bn)を[−1,1]の範囲で割り
当てる。
【0048】(2)エージェントAを100個複製し
(これをAn(n=1〜100)とする)、エージェン
ト空間にランダムにおく。但し、この場合、エージェン
ト群Bnと異なる位置におく。
【0049】(3)エージェントAとエージェント群B
nの各々との内積をとり、その値が最大となるエージェ
ントBk(n=k)を選択する。
【0050】(4)選択されたエージェントBkは、複
製を1個行い、その際に確率に従い、ベクトルV(B
n)の要素に[−1,1]の範囲で乱数を付加する。こ
の時、複製されたエージェントがエージェントAとエー
ジェントBkとの内積値以上であれば、エージェント空
間中にランダムにおく。
【0051】(5)複製したエージェントがエージェン
トAnのいずれかと同じ位置におかれるなら、そのエー
ジェントAk(n=k)を消す。
【0052】(6)エージェントがエージェントBkと
それによって複製されたエージェントに対し、(4)〜
(5)を繰り返し、エージェント空間におかれたエージ
ェントAnがなくなるまで続ける。
【0053】このようにして疑似生態系生成手段107
からの信号を受けた映像パラメータマッピング手段10
8では、該疑似生態系手段107によって得られるエー
ジェントBkならびにその複製によって得られるエージ
ェントの持つベクトルを用いることによって映像パラメ
ータの値が決定される。
【0054】この実施例では、映像パラメータは円を生
成するための構成要素が与えられている。たとえば、円
の色、位置、大きさなどとし、その値をそれぞれのエー
ジェントのベクトル値から算出する。このことは、図2
に示すように、エージェントBkおよび複製されたエー
ジェントの個数分だけ円を生成することができるように
なる。もちろん、映像パラメータの要素数はバリエーシ
ョンをもって設定することができ、そのパラメータの組
合せを変更することもできる。
【0055】そして、映像生成手段109において、そ
れに備えられている映像生成プログラムによって、前記
映像パラメータの値の映像データを自動的に生成し、映
像表示手段110により映像が表示される。すなわち、
この映像は、映像パラメータマッピング手段108によ
って生成可能となった複数個の種々の円が時系列的に表
示されるものとなる。
【0056】この場合、利用者は、入力手段112を通
して、生成された映像を大きく変化させるかどうかの支
持を入力させることができる。大きく変化させない場合
には、制御手段113の対応関係をそのままにし、もう
一度映像を生成する。大きく変化させる場合には、制御
手段111によって、ランダムに信号処理モードを変更
してもう一度映像を生成する。
【0057】以上説明した実施例のようにすることによ
って、ユーザは自らの生体情報を用い、エージェントを
用いた映像パラメータへの対応付けの方法を用いること
で、何のスキルもないごく普通の人が、多彩でかつ質の
高い映像を生成することができるようになる。
【0058】なお、上述したマッピング手段106にお
ける他のマッピング方法として、たとえば図3、図4あ
るいは図5に示す方法も考えられ、これを採用するよう
にしてもよいことはいうまでもない。
【0059】すなわち、図3に示すように、複数の生体
情報をそれぞれ個々のエージェントに対応付けるマッピ
ング方法を行うようにしてもよいし、また、図4に示す
ように、複数の生体情報をそれぞれ複数のエージェント
に対応付けるマッピング方法を行うようにしてもよい。
さらに、図5に示すように、複数の生体情報をそれぞれ
エージェントを構成するエージェント空間の環境の要素
に対応付けるマッピング方法を行うようにしてもよい。
【0060】このように、生体情報のマッピング方法と
しては他の多様な方法があり、また、これら各マッピン
グ方法に対し、エージェント空間の生態系の構成法、並
びに、エージェントの複製・進化などの方法、あるいは
相互作用の方法についても種々の方法がある。
【0061】また、入力手段110における入力をユー
ザからの指示ではなく、生態情報を入力するように構成
してもよい。このようにすることによって、制御手段1
11の対応付けにおいて、その人の感性にあった信号処
理のモードや生態情報とエージェントとの対応付け方
法、あるいは映像パラメータの組合せ方法等を検討でき
るようになる。
【0062】実施の形態2.図6は、本発明による映像
生成システムの一実施例を示す概略構成ブロック図であ
る。
【0063】図1と同一の機能を有するブロックには、
図1と同様の符号を付している。図1の構成と異なる部
分は、図1に示した映像生成システムがネットワークに
接続された状態にあることにある。
【0064】すなわち、図6において、映像生成システ
ムはネットワーク接続手段202を介してネットワーク
に接続され、映像データを自動生成するプログラムをネ
ットワークおよびネットワーク接続手段を介してダウン
ロードするダウンロード手段201が付加されている。
【0065】これにより、図7に示すように、ユーザが
種々の映像モデルの映像生成プログラムが格納されてい
るさまざまなデータベース203にアクセスを行ない、
そこから好みの映像生成プログラムを選択し、自らのシ
ステムにダウンロードする。
【0066】このように構成された映像生成システム
は、その映像生成プログラムによって生成された映像モ
デルが多岐に渡るように、種々の映像モデルを生成可能
な映像生成プログラムのネットワークを使用して映像生
成手段109にダウンロードできる。すなわち、この構
成は、実施例1に説明した映像生成システムでは、映像
生成プログラムにより生成される映像モデルが限定され
てしまう弊害を回避できることになる。
【0067】また、ネットワーク接続手段202を使用
して、映像記憶手段111に記憶されている映像データ
を、他のシステム、たとえば友人あるいは親戚の人のシ
ステムに送信し、あるいは他のシステムの映像記憶手段
111に記憶されている映像データを他のシステムから
受診することが可能となり、これにより、映像データを
交換することができるようになる。
【0068】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0069】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明による映
像生成方法および映像生成システムによれば、多彩でア
ーティスティックな質の高いコンピュータ映像をごく普
通の人が創造し、かつインタラクションによる変化を充
分に楽しむことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像生成システムの一実施例によ
る概略構成ブロック図である。
【図2】本発明による映像生成システムにおいて、映像
パラメータが円を生成するための構成要素が与えられて
いる場合の説明図である。
【図3】本発明による映像生成システムにおいて、その
マッピング手段における他のマッピング方法を示す説明
図である。
【図4】本発明による映像生成システムにおいて、その
マッピング手段における他のマッピング方法を示す説明
図である。
【図5】本発明による映像生成システムにおいて、その
マッピング手段における他のマッピング方法を示す説明
図である。
【図6】本発明による映像生成システムの他の実施例に
よる概略構成ブロック図である。
【図7】本発明による映像生成システムをネットワーク
に接続させた概略構成図である。
【符号の説明】 101……生体情報検出手段、102……A/D変換手
段、103……生体情報記憶手段、104……信号処理
手段、105……映像パラメータ格納手段、106……
マッピング手段、107……疑似生態系生成手段、10
8……映像パラメータマッピング手段、109……映像
生成手段、110……映像表示手段、111……映像記
憶手段、112……入力手段、113……制御手段、2
01……ダウンロード手段、202……ネットワーク接
続手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下原 勝憲 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 前川 督雄 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール 知能映像通信研究所内 (72)発明者 大橋 力 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷 5番地 株式会社エイ・ティ・アール 人間情報通信研究所内 (56)参考文献 特開 平9−115004(JP,A) 特開 平6−149473(JP,A) 特開 平5−46587(JP,A) 宮武隆,下原勝憲,“脳波を用いた映 像生成支援実験システム”,「1997年電 子情報通信学会総合大会講演論文集 基 礎・境界」,社団法人電子情報通信学 会,1997年 3月 6日,p.370,A −15−36 宮武隆,下原勝憲,“生体情報を用い た映像生成支援システム”,「1996年電 子情報通信学会 基礎・境界ソサイエテ ィ大会講演論文集」,社団法人電子情報 通信学会,1996年 8月30日,p.227, A−226 Machiko Kusahara、 外2名,“Art as Living System”,「システム/制御 /情報」,システム制御情報学会,1996 年 8月15日,Vol.40,No.8, p.344−351 中津良平,“アーティスティックな要 素を取り入れたバーチャルリアリティ技 術 −アートと工学の融合をめざして −”,「日本バーチャルリアリティ学会 論文集」,日本バーチャルリアリティ学 会,1996年 9月30日,Vol.1,N o.1,p.1−9 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 1/00 G06T 11/60 - 17/50 G06F 3/00 JSTPLUSファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体情報を検出する第1のステップと、 この第1のステップで検出された生体情報を記憶する第
    2のステップと、 前記第1のステップで検出された生体情報に信号処理を
    施す第3のステップと、 エージェント同士が相互作用を通して、発生(複製)・
    消滅・成長・進化を繰り返し、一種のエージェントによ
    る生態系(エージェント空間)を形成する第4のステッ
    プと、 前記第3のステップで信号処理を施された生体情報を前
    記第4のステップのエージェント空間内のエージェント
    あるいはエージェント空間に対応付ける第5のステップ
    と、 前記第4のステップで形成される生態系の状態、その変
    化、エージェントの状態、その変化などを基にし、それ
    らを映像パラメータ群へ対応付けを行なう第6のステッ
    プと、 前記第6のステップで対応付けられた映像パラメータ群
    を入力として、映像生成プログラムを起動し映像データ
    を自動生成する第7のステップと、 この第7のステップで生成された映像データに基づく映
    像を表示する第8のステップと、 この第8のステップで表示された映像から前記第3のス
    テップにおける信号処理の処理モード、前記第4のステ
    ップにおける信号処理が施された生体情報をエージェン
    ト、あるいはエージェント空間に対応付ける対応付けの
    関係、あるいは前記第6のステップにおける映像パラメ
    ータ群の対応付けやその組合せの少なくとも1つを変更
    する第9のステップと、 を具備することを特徴とする映像生成方法。
  2. 【請求項2】 前記映像データを自動生成するプログラ
    ムを、ネットワークを介してダウンロードすることを特
    徴する請求項1に記載の映像生成方法。
  3. 【請求項3】 前記自動生成された映像データを、映像
    記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の映像生成方法。
  4. 【請求項4】 前記映像記憶手段に記憶されている映像
    データを、ネットワークを介して他のシステムに送出
    し、あるいは他のシステムの映像記憶手段に記憶されて
    いる映像データを、ネットワークを介して他のシステム
    から受信することを特徴とする請求項3に記載の映像生
    成方法。
  5. 【請求項5】 生体情報を検出する生体情報検出手段
    と、 この生体情報検出手段で検出された生体情報を記憶する
    生体情報記憶手段と、 前記生体情報検出手段で検出された生体情報に信号処理
    を施す信号処理手段と、 映像パラメータ群を記憶する映像パラメータ格納手段
    と、 エージェント同士が相互作用を通して、発生(複製)・
    消滅・成長・進化を繰り返し、一種のエージェントによ
    る生態系(エージェント空間)を形成する疑似生態系生
    成手段と、 前記信号処理手段で信号処理を施された生体情報を前記
    疑似生態系生成手段におけるエージェント空間内のエー
    ジェントあるいはエージェント空間に対応付けるマッピ
    ング手段と、 前記疑似生態系生成手段で形成された生態系の状態、変
    化、エージェントの状態、その変化などを基にし、それ
    らを前記映像パラメータ格納手段に格納されている映像
    パラメータ群へ対応付けを行なう映像パラメータマッピ
    ング手段と、 この映像パラメータマッピング手段で対応付けられた映
    像パラメータ群を入力として、映像生成プログラムを起
    動し映像データを自動生成する映像生成手段と、 この映像生成手段で生成された映像データに基づく映像
    を表示する映像表示手段と、 入力手段からの入力に基づき、前記信号処理手段の処理
    モード、前記マッピング手段の生体情報とエージェン
    ト、あるいはエージェント空間との対応関係、前記映像
    パラメータマッピング手段における対応関係あるいは、
    前記映像パラメータ格納手段のパラメータ群の組合せの
    少なくとも1つを変更する制御手段と、 を具備することを特徴とする映像生成システム。
  6. 【請求項6】 前記映像データを自動生成するプログラ
    ムを、ネットワークを介してダウンロードするダウンロ
    ード手段を具備することを特徴とする請求項5に記載の
    映像生成システム。
  7. 【請求項7】 前記自動生成された映像データを記憶す
    る映像記憶手段を具備することを特徴とする請求項5ま
    たは請求項6に記載の映像生成システム。
  8. 【請求項8】 前記映像記憶手段に記憶されている映像
    データを、ネットワークを介して他のシステムに送出
    し、あるいは他のシステムの映像記憶手段に記憶されて
    いる映像データをネットワークを介して他のシステムか
    ら受信することを特徴とする請求項7に記載の映像生成
    システム。
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Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Machiko Kusahara、外2名,"Art as Living System",「システム/制御/情報」,システム制御情報学会,1996年 8月15日,Vol.40,No.8,p.344−351
中津良平,"アーティスティックな要素を取り入れたバーチャルリアリティ技術 −アートと工学の融合をめざして−",「日本バーチャルリアリティ学会論文集」,日本バーチャルリアリティ学会,1996年 9月30日,Vol.1,No.1,p.1−9
宮武隆,下原勝憲,"生体情報を用いた映像生成支援システム",「1996年電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ大会講演論文集」,社団法人電子情報通信学会,1996年 8月30日,p.227,A−226
宮武隆,下原勝憲,"脳波を用いた映像生成支援実験システム",「1997年電子情報通信学会総合大会講演論文集 基礎・境界」,社団法人電子情報通信学会,1997年 3月 6日,p.370,A−15−36

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