JP3521326B2 - 光ファイバ、光受信装置及び光伝送装置 - Google Patents
光ファイバ、光受信装置及び光伝送装置Info
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- JP3521326B2 JP3521326B2 JP34708899A JP34708899A JP3521326B2 JP 3521326 B2 JP3521326 B2 JP 3521326B2 JP 34708899 A JP34708899 A JP 34708899A JP 34708899 A JP34708899 A JP 34708899A JP 3521326 B2 JP3521326 B2 JP 3521326B2
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- Japan
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- core
- optical
- optical fiber
- clad
- numerical aperture
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ、光フ
ァイバにより伝送される光信号を検出する光受信装置、
及び光ファイバに光信号を入出力する光伝送装置に関す
る。
ァイバにより伝送される光信号を検出する光受信装置、
及び光ファイバに光信号を入出力する光伝送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光信号を伝送するプラスチック光ファイ
バとして、ステップインデックス型プラスチック光ファ
イバ、及びグレーデッドインデックス型プラスチック光
ファイバが知られている。
バとして、ステップインデックス型プラスチック光ファ
イバ、及びグレーデッドインデックス型プラスチック光
ファイバが知られている。
【0003】特開平9ー101423号公報には、曲げ
損失を低減するために屈折率の異なる2層のクラッドを
コアに積層したステップインデックス型プラスチック光
ファイバ(以下、SI型プラスチック光ファイバと呼
ぶ)が記載されている。しかし、このような2層クラッ
ドSI型光ファイバの伝送帯域は、通常の単層クラッド
SI型光ファイバと同じであって狭く、例えば50m伝
送する場合、伝送速度は250Mbps以下である。
損失を低減するために屈折率の異なる2層のクラッドを
コアに積層したステップインデックス型プラスチック光
ファイバ(以下、SI型プラスチック光ファイバと呼
ぶ)が記載されている。しかし、このような2層クラッ
ドSI型光ファイバの伝送帯域は、通常の単層クラッド
SI型光ファイバと同じであって狭く、例えば50m伝
送する場合、伝送速度は250Mbps以下である。
【0004】特開平11ー95045号公報には、屈折
率の異なる複数のプラスチック材料を同心円状に積層
し、中心部の屈折率が最も大きく、外側に向かって屈折
率が順次低下するようにした多層構造光ファイバが記載
されている。この多層構造光ファイバは、屈折率が中心
から連続的に低下するグレーデッドインデックスプラス
チック光ファイバ(以下、GI型プラスチック光ファイ
バと呼ぶ)とほぼ同等の伝送帯域を得るようにしたもの
であり、マルチレイヤプラスチック光ファイバと呼ばれ
る。このようなマルチレイヤ光ファイバを用いると50
mの伝送距離では、500Mbps以上の高速伝送を行
うことができる。
率の異なる複数のプラスチック材料を同心円状に積層
し、中心部の屈折率が最も大きく、外側に向かって屈折
率が順次低下するようにした多層構造光ファイバが記載
されている。この多層構造光ファイバは、屈折率が中心
から連続的に低下するグレーデッドインデックスプラス
チック光ファイバ(以下、GI型プラスチック光ファイ
バと呼ぶ)とほぼ同等の伝送帯域を得るようにしたもの
であり、マルチレイヤプラスチック光ファイバと呼ばれ
る。このようなマルチレイヤ光ファイバを用いると50
mの伝送距離では、500Mbps以上の高速伝送を行
うことができる。
【0005】しかしながら、このような高速伝送を行う
ためには、応答速度を高速にするため受光面積の小さい
受光素子を有する光検出器を使用する必要がある。従っ
て、この小さい受光面積に適合させるため、マルチレイ
ヤ型あるいはGI型の光ファイバのコア径も小さくしな
くてはならない。具体的には、上記の低速伝送用のSI
型プラスチック光ファイバは、コア径が980μm、開
口数が0.3であるものが一般的であるのに対し、マル
チレイヤ型あるいはGI型の光ファイバは、コア径が5
00〜750μm、開口数が0.15〜0.2程度のも
のが一般的である。尚、開口数NAは、コアの屈折率を
ncore、クラッドの屈折率をncladとするとき、(n2
core − n2 clad)1/2で表され、送信側での光ファイ
バの光取り込み角度の最大値をαとするとき、NA=s
inαの関係がある。
ためには、応答速度を高速にするため受光面積の小さい
受光素子を有する光検出器を使用する必要がある。従っ
て、この小さい受光面積に適合させるため、マルチレイ
ヤ型あるいはGI型の光ファイバのコア径も小さくしな
くてはならない。具体的には、上記の低速伝送用のSI
型プラスチック光ファイバは、コア径が980μm、開
口数が0.3であるものが一般的であるのに対し、マル
チレイヤ型あるいはGI型の光ファイバは、コア径が5
00〜750μm、開口数が0.15〜0.2程度のも
のが一般的である。尚、開口数NAは、コアの屈折率を
ncore、クラッドの屈折率をncladとするとき、(n2
core − n2 clad)1/2で表され、送信側での光ファイ
バの光取り込み角度の最大値をαとするとき、NA=s
inαの関係がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、低
速用のSI型プラスチック光ファイバと高速用のGI型
プラスチック光ファイバでは、コア径・開口数に違いが
ある。コア径及び開口数の異なる低速用光ファイバ及び
高速用光ファイバには、受光素子面積等が異なる低速用
光伝送装置及び高速用光伝送装置をそれぞれ使用する必
要がある。
速用のSI型プラスチック光ファイバと高速用のGI型
プラスチック光ファイバでは、コア径・開口数に違いが
ある。コア径及び開口数の異なる低速用光ファイバ及び
高速用光ファイバには、受光素子面積等が異なる低速用
光伝送装置及び高速用光伝送装置をそれぞれ使用する必
要がある。
【0007】特開平10−239566号公報には、出
射光軸から所定の角度範囲にある光を受光し、電気信号
に変換し、波形成形する光伝送装置が記載されている
が、このような従来の光伝送装置は、高速伝送及び低速
伝送の両方に適合することはできず、これを低速用のS
I型プラスチック光ファイバと高速用のGI型プラスチ
ック光ファイバとに共通に用いると、信号光量が小さく
なったり、最大伝送距離が大幅に短くなるという問題が
ある。
射光軸から所定の角度範囲にある光を受光し、電気信号
に変換し、波形成形する光伝送装置が記載されている
が、このような従来の光伝送装置は、高速伝送及び低速
伝送の両方に適合することはできず、これを低速用のS
I型プラスチック光ファイバと高速用のGI型プラスチ
ック光ファイバとに共通に用いると、信号光量が小さく
なったり、最大伝送距離が大幅に短くなるという問題が
ある。
【0008】本発明の課題は、低速信号及び高速信号の
両方を、一つの同じ光伝送装置を用いて伝送することを
可能にする低速・高速互換光ファイバを提供することで
ある。本発明の別の課題は、上記低速・高速互換光ファ
イバから低速信号及び高速信号の両方を分離受信するの
に適した光受信装置を提供することである。
両方を、一つの同じ光伝送装置を用いて伝送することを
可能にする低速・高速互換光ファイバを提供することで
ある。本発明の別の課題は、上記低速・高速互換光ファ
イバから低速信号及び高速信号の両方を分離受信するの
に適した光受信装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は以下の手段に
より解決される。即ち、第1の屈折率を有する第1のコ
アと、第2の屈折率を有し該第1のコアを囲む筒状の第
2のコアとを備えてなることを特徴とする光ファイバで
ある。
より解決される。即ち、第1の屈折率を有する第1のコ
アと、第2の屈折率を有し該第1のコアを囲む筒状の第
2のコアとを備えてなることを特徴とする光ファイバで
ある。
【0010】上記構成によれば、第1のコアは光ファイ
バの中心部にあるので、送信側での光ファイバへの光の
入射角度が小さく、従って伝送帯域が高く、高速光信号
を伝送できる。この光ファイバでは高速光信号及び低速
光信号の一方あるいは両方を伝送することが可能であ
り、従来のように低速用及び高速用に光ファイバを別々
に布設する必要がない。
バの中心部にあるので、送信側での光ファイバへの光の
入射角度が小さく、従って伝送帯域が高く、高速光信号
を伝送できる。この光ファイバでは高速光信号及び低速
光信号の一方あるいは両方を伝送することが可能であ
り、従来のように低速用及び高速用に光ファイバを別々
に布設する必要がない。
【0011】第1のコアの第1の屈折率は中心から周縁
に向かうにつれて減少する値を有し、第2のコアの第2
の屈折率は第1のコアの第1の屈折率の最小値より大き
いことが好ましい。第1のコアに屈折率の断面分布を持
たせることにより、第1のコアでの伝送帯域を高くする
ことができる。また、第1のコアと第2のコアの屈折率
はその界面で互いに異なるので、一方のコアから他方の
コアへ向かう光は反射され、クロストークを防止でき
る。
に向かうにつれて減少する値を有し、第2のコアの第2
の屈折率は第1のコアの第1の屈折率の最小値より大き
いことが好ましい。第1のコアに屈折率の断面分布を持
たせることにより、第1のコアでの伝送帯域を高くする
ことができる。また、第1のコアと第2のコアの屈折率
はその界面で互いに異なるので、一方のコアから他方の
コアへ向かう光は反射され、クロストークを防止でき
る。
【0012】第1のコアと第2のコアとの間に第1のク
ラッドを形成し、第2のコアの外表面に第2のクラッド
を形成し、第2のコアの第2の屈折率と第2のクラッド
の屈折率との差を、第1コアの第1の屈折率の最小値と
第1のクラッドの屈折率との差より大きくすることが好
ましい。こうすることにより、各コアから外部に出る光
はクラッドで反射されるので、各コアに閉じ込めること
ができる。また、第1のコアから第1のクラッドを通過
した光も第2のクラッドで反射させ、第1のコアに戻す
ことができる。
ラッドを形成し、第2のコアの外表面に第2のクラッド
を形成し、第2のコアの第2の屈折率と第2のクラッド
の屈折率との差を、第1コアの第1の屈折率の最小値と
第1のクラッドの屈折率との差より大きくすることが好
ましい。こうすることにより、各コアから外部に出る光
はクラッドで反射されるので、各コアに閉じ込めること
ができる。また、第1のコアから第1のクラッドを通過
した光も第2のクラッドで反射させ、第1のコアに戻す
ことができる。
【0013】本発明の課題は以下の手段によっても解決
することができる。即ち、第1のクラッドでそれぞれ被
覆された複数の第1のコアと、第2のクラッドでそれぞ
れ被覆された複数の第2のコアとを備え、該複数の第1
のコアを中心領域に配置し、該複数の第2のコアを周縁
領域に配置し、該中心領域及び周縁領域内のコアの間の
隙間を第3のクラッドで充填し、該第3のクラッドの屈
折率は第1及び第2のクラッドの屈折率より小さいこと
を特徴とする光ファイバである。
することができる。即ち、第1のクラッドでそれぞれ被
覆された複数の第1のコアと、第2のクラッドでそれぞ
れ被覆された複数の第2のコアとを備え、該複数の第1
のコアを中心領域に配置し、該複数の第2のコアを周縁
領域に配置し、該中心領域及び周縁領域内のコアの間の
隙間を第3のクラッドで充填し、該第3のクラッドの屈
折率は第1及び第2のクラッドの屈折率より小さいこと
を特徴とする光ファイバである。
【0014】上記光ファイバでは、複数の第1のコアは
中心領域に配置されていることから、第1のコアのそれ
ぞれにおいて光源からの光の入射角度が小さく、従って
伝送帯域が高く、高速信号を複数のチャンネルで伝送で
きる。また、周縁領域に配置した複数の第2のコアでは
低速信号を複数のチャンネルで伝送することができる。
中心領域に配置されていることから、第1のコアのそれ
ぞれにおいて光源からの光の入射角度が小さく、従って
伝送帯域が高く、高速信号を複数のチャンネルで伝送で
きる。また、周縁領域に配置した複数の第2のコアでは
低速信号を複数のチャンネルで伝送することができる。
【0015】上記手段に代えて以下の手段とすることが
できる。即ち、第1のクラッドでそれぞれ被覆された複
数の第1のコアと、第2のクラッドでそれぞれ被覆され
た複数の第2のコアとを備え、前記複数の第1のコアを
中心領域に配置し、前記複数の第2のコアを周縁領域に
配置し、前記中心領域内のコアの間の隙間を第3のクラ
ッドで充填し、周縁領域内のコアの間の隙間を第4のク
ラッドで充填し、前記第4のクラッドの屈折率が前記第
3の屈折率よりも小さいことを特徴とする光ファイバで
ある。
できる。即ち、第1のクラッドでそれぞれ被覆された複
数の第1のコアと、第2のクラッドでそれぞれ被覆され
た複数の第2のコアとを備え、前記複数の第1のコアを
中心領域に配置し、前記複数の第2のコアを周縁領域に
配置し、前記中心領域内のコアの間の隙間を第3のクラ
ッドで充填し、周縁領域内のコアの間の隙間を第4のク
ラッドで充填し、前記第4のクラッドの屈折率が前記第
3の屈折率よりも小さいことを特徴とする光ファイバで
ある。
【0016】上記光ファイバでは、入射角度が大きいた
め第1のコアを透過し、中心領域から周縁領域に向かう
光を、第3のクラッドと第4のクラッドとの界面で反射
させることができる。これにより、送信側において光源
とファイバとの距離を小さくすることができる。
め第1のコアを透過し、中心領域から周縁領域に向かう
光を、第3のクラッドと第4のクラッドとの界面で反射
させることができる。これにより、送信側において光源
とファイバとの距離を小さくすることができる。
【0017】第1のコアの直径を330〜820μmと
し、第2のコアの直径を930〜1030μmとするこ
とが好ましい。こうすることにより、従来のGI型プラ
スチック光ファイバ及び従来のSI型プラスチック光フ
ァイバとの寸法上の互換性を確保することができる。
し、第2のコアの直径を930〜1030μmとするこ
とが好ましい。こうすることにより、従来のGI型プラ
スチック光ファイバ及び従来のSI型プラスチック光フ
ァイバとの寸法上の互換性を確保することができる。
【0018】第1のコアの開口数を0.1〜0.25と
し、第2のコアの開口数を0.2〜0.3とすることが
好ましい。このような値にすることにより、従来のGI
型プラスチック光ファイバ及び従来のSI型プラスチッ
ク光ファイバとの開口数上の互換性を確保することがで
きる。
し、第2のコアの開口数を0.2〜0.3とすることが
好ましい。このような値にすることにより、従来のGI
型プラスチック光ファイバ及び従来のSI型プラスチッ
ク光ファイバとの開口数上の互換性を確保することがで
きる。
【0019】本発明の別の課題は以下の手段により解決
される。即ち、光ファイバ端の中心部から出射する第1
の光信号と、該光ファイバ端の環状の周縁部から出射す
る第2の光信号をそれぞれ第1及び第2の光検出器に分
離して導く光分離手段を備え、前記第2の光検出器の受
光部は環状であり前記第1の光検出器は該第2の光検出
器の環状の受光部の内側に配置されることを特徴とする
光受信装置である。
される。即ち、光ファイバ端の中心部から出射する第1
の光信号と、該光ファイバ端の環状の周縁部から出射す
る第2の光信号をそれぞれ第1及び第2の光検出器に分
離して導く光分離手段を備え、前記第2の光検出器の受
光部は環状であり前記第1の光検出器は該第2の光検出
器の環状の受光部の内側に配置されることを特徴とする
光受信装置である。
【0020】上記光受信装置を使用することにより、本
発明の光ファイバを空間的に分離されて伝播する高速光
信号及び低速光信号を簡単な構成で分離して受信するこ
とができる。
発明の光ファイバを空間的に分離されて伝播する高速光
信号及び低速光信号を簡単な構成で分離して受信するこ
とができる。
【0021】第1の光検出器の出力に接続された増幅手
段と、第2の光検出器の出力に接続された切り替え手段
とを備え、該切り替え手段は、第2の光検出器が有意な
光信号を検出したときに前記第2の光検出器の出力を前
記増幅手段に接続し、第1の光信号と第2の光信号の和
を増幅することが好ましい。こうすることにより、第1
の光検出器の信号にノイズが混入することを抑制でき
る。
段と、第2の光検出器の出力に接続された切り替え手段
とを備え、該切り替え手段は、第2の光検出器が有意な
光信号を検出したときに前記第2の光検出器の出力を前
記増幅手段に接続し、第1の光信号と第2の光信号の和
を増幅することが好ましい。こうすることにより、第1
の光検出器の信号にノイズが混入することを抑制でき
る。
【0022】前記光分離手段は第1の光導波路と第2の
光導波路とを有し、該第2の光導波路は筒状であり、該
第1の光導波路は該筒状の第2の光導波路内で同軸に伸
びることが好ましい。このように構成すれば、第1及び
第2の光導波路の出口側の径を小さくして光を絞り、受
光素子の面積を小さくすることにより光検出器の応答性
を向上させることができる。
光導波路とを有し、該第2の光導波路は筒状であり、該
第1の光導波路は該筒状の第2の光導波路内で同軸に伸
びることが好ましい。このように構成すれば、第1及び
第2の光導波路の出口側の径を小さくして光を絞り、受
光素子の面積を小さくすることにより光検出器の応答性
を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明の光ファイバの
第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態に
係わる光ファイバの横断面図及び屈折率断面分布を示す
図である。光ファイバ2は、中心部から外周部に向って
第1コア4、第1クラッド8、第3クラッド12、第2
コア6、第2クラッド10を含んで構成される。光伝送
部位として、第1コア4と第2コア6の二つを有してお
り、第1コア4はGI型の屈折率分布を有しており、第
2コア6はSI型の屈折率を有する。第3クラッド12
は、第1クラッド8よりも屈折率が小さく、第2クラッ
ド10と第3クラッド12には、同一材質を用いており
同じ屈折率を有する。第1コア4の中心部、第1クラッ
ド8、第2コア6、第2クラッド10及び第3クラッド
12の屈折率をそれぞれn1、n2、n3、n4とするとき、n1
>n2>n4n3>n4の関係が存在する。
第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態に
係わる光ファイバの横断面図及び屈折率断面分布を示す
図である。光ファイバ2は、中心部から外周部に向って
第1コア4、第1クラッド8、第3クラッド12、第2
コア6、第2クラッド10を含んで構成される。光伝送
部位として、第1コア4と第2コア6の二つを有してお
り、第1コア4はGI型の屈折率分布を有しており、第
2コア6はSI型の屈折率を有する。第3クラッド12
は、第1クラッド8よりも屈折率が小さく、第2クラッ
ド10と第3クラッド12には、同一材質を用いており
同じ屈折率を有する。第1コア4の中心部、第1クラッ
ド8、第2コア6、第2クラッド10及び第3クラッド
12の屈折率をそれぞれn1、n2、n3、n4とするとき、n1
>n2>n4n3>n4の関係が存在する。
【0024】上記光ファイバ2では、コア及びクラッド
に透明プラスチックを用いている。コア及びクラッド材
は、特定の材料に限定されるものではなく、上記関係式
を満たすものであれば、適宜選択することができる。例
えば、次に示すようなアクリル系,メタクリル系,カル
ボネート系,非晶質オレフィン系,スルホン系,シリコ
ーン系,ビニル系のプラスチック、あるいは、フッ素化
合物である、ポリ(4−メチルペンテン−1),ポリテ
トラフルオロエチレン,ポリ(1,1−ジヒドロパーフ
ルオロヘキシルアクリレート),ポリ(1,1−ジヒド
ロパーフルオロブチルアクリレート),ポリクロロトリ
フルオロエチレン,ポリトリフルオロイソプロピルメタ
クリレート,ポリトリエトキシシリコールメタクリレー
ト,ポリブチルアセテート,ポリエチルアクリレート,
ポリビニルアセテート,ポリビニルブチラール,ポリメ
チルアクリート,ポリイソプロピルメタクリレート,ポ
リイソブチルメタクリレート,ポリモノフルオロチエル
メタクリレート,ポリ(n−ヘキシルメタクリレー
ト),ポリエチルメタクリレート,ポリ(n−ブチルメ
タクリノレート,ポリ(β−エトキシメタクリレー
ト),ポリ(n−プロピルメタクリレート),ポリ
(3,3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリレー
ト),ポリメチルメタクリレート,ポリ(2−ニトロ−
2−メチルプロピルメタクリレート),ポリトリエチル
カルビニルメタクリレート,ポリ(α−メチタリルメタ
クリレート),ポリ(3−メチルシクロヘキシルメタク
リレート),ポリ(4−メチルシクロヘキシルメタクリ
レート)、ポリイソブチレン,ポリボロニルメタクリレ
ート,ポリシクロヘキシルメタクリレート,ポリ(β−
メタリルメタクリレート),ポリテトラヒドロフルフリ
ルメタクリレート,ポリ(1−メチルシクロヘキシルメ
タクリレート),ポリエチレングリコールモノメタクリ
レート,ポリビニルクロロアセテート,ポリビニルメタ
クリレート,ポリエチレンクロロヒドリンメタクリレー
ト,ポリメチル−α−クロロアクリレート,ポリ(2ー
クロロシクロヘキシルメタクリレート),ポリアリルメ
タクリレート,ポリアクリロニトリル,ポリメタクリロ
ニトリル,ポリシクロヘキシル−シクロヘキシルメタク
リレート,ポリ(1,3−ジクロロプロピル1−2−メ
タクリレート),ポリシクロヘキシル−α−クロロアク
リレート,ポリ(β−クロロエチルクロロアクリレー
ト),ポリブチルメルカプチルメタクリレート,sec
−ブチルα−ブロモアクリレート,シクロヘキシルα−
ブロモアクリレート,ポリ(β−ブロモエチルメタクリ
レート),ポリエチルスルフィドメタクリレート,ポリ
シクロヘキシルブロモアクリレート,ポリ(α−フエニ
ルエチルメタクリレート),ポリ(p−メトキシベンジ
ルメタクリレート),ポリビニルフラン,ポリ(p−イ
ソプロピルスチレン),ポリエチレングリコールベンゾ
エートメタクリレート(α−フェニルアリルメタクリレ
ート),ポリ(p−シクロヘキシルフェニルメタクリレ
ート),ポリ(β−フェニルエチルメタクリレート),
ポリ−α−(o−クロロフェニルエチルメタクリレー
ト),ポリ(1−フェニルシクロヘキシルメタクリレー
ト),ポリメチルα−ブロモアクリレート,ポリベンジ
ルメタクリレート,ポリ(β−フェニルスルホンエチル
メタクリレート),ポリ(m−クレシルメタクリレー
ト),アクリロニトリル−スチレン共重合体,ポリジア
リルシンナード,ポリ(o−メトキシフェニルメタクリ
レート),ポリフェニルメタクリレート,ポリ(2,3
−ジブロモプロピルメタクリレート,ポリ(2−β−ジ
フェニルエチルメタクリレート),ポリ(o−クロロベ
ンジルメタクリレート),ポリ(m−ニトロベンジルメ
タクリレート),ポリカーボネート,ポリスチレン,ポ
リ(o−メトキシスチレン),ポリシンナミルメタクリ
レート,ポリベンジドリルメタクリレート,ポリ(p−
ブロモフェニルメタクリレート),ポリ(p−メトキシ
スチレン),ポリ(o−クロロベンジドリルメタクリレ
ート),3,3´,5,5´−テトラクロロジフェニル
−ホスゲン共重合体,ポリペンタクロロフェニルメタク
リレート,ポリ(o−クロロスチレン),ポリフエェニ
ルα−ブロモアクリレート,ポリ(p−ジビニルベンゼ
ン),ポリジクロロスチレン,ポリ(2,6−ジクロロ
スチレン)、ポリビニルフェニルスルフィドなどを用い
ることができる。
に透明プラスチックを用いている。コア及びクラッド材
は、特定の材料に限定されるものではなく、上記関係式
を満たすものであれば、適宜選択することができる。例
えば、次に示すようなアクリル系,メタクリル系,カル
ボネート系,非晶質オレフィン系,スルホン系,シリコ
ーン系,ビニル系のプラスチック、あるいは、フッ素化
合物である、ポリ(4−メチルペンテン−1),ポリテ
トラフルオロエチレン,ポリ(1,1−ジヒドロパーフ
ルオロヘキシルアクリレート),ポリ(1,1−ジヒド
ロパーフルオロブチルアクリレート),ポリクロロトリ
フルオロエチレン,ポリトリフルオロイソプロピルメタ
クリレート,ポリトリエトキシシリコールメタクリレー
ト,ポリブチルアセテート,ポリエチルアクリレート,
ポリビニルアセテート,ポリビニルブチラール,ポリメ
チルアクリート,ポリイソプロピルメタクリレート,ポ
リイソブチルメタクリレート,ポリモノフルオロチエル
メタクリレート,ポリ(n−ヘキシルメタクリレー
ト),ポリエチルメタクリレート,ポリ(n−ブチルメ
タクリノレート,ポリ(β−エトキシメタクリレー
ト),ポリ(n−プロピルメタクリレート),ポリ
(3,3,5−トリメチルシクロヘキシルメタクリレー
ト),ポリメチルメタクリレート,ポリ(2−ニトロ−
2−メチルプロピルメタクリレート),ポリトリエチル
カルビニルメタクリレート,ポリ(α−メチタリルメタ
クリレート),ポリ(3−メチルシクロヘキシルメタク
リレート),ポリ(4−メチルシクロヘキシルメタクリ
レート)、ポリイソブチレン,ポリボロニルメタクリレ
ート,ポリシクロヘキシルメタクリレート,ポリ(β−
メタリルメタクリレート),ポリテトラヒドロフルフリ
ルメタクリレート,ポリ(1−メチルシクロヘキシルメ
タクリレート),ポリエチレングリコールモノメタクリ
レート,ポリビニルクロロアセテート,ポリビニルメタ
クリレート,ポリエチレンクロロヒドリンメタクリレー
ト,ポリメチル−α−クロロアクリレート,ポリ(2ー
クロロシクロヘキシルメタクリレート),ポリアリルメ
タクリレート,ポリアクリロニトリル,ポリメタクリロ
ニトリル,ポリシクロヘキシル−シクロヘキシルメタク
リレート,ポリ(1,3−ジクロロプロピル1−2−メ
タクリレート),ポリシクロヘキシル−α−クロロアク
リレート,ポリ(β−クロロエチルクロロアクリレー
ト),ポリブチルメルカプチルメタクリレート,sec
−ブチルα−ブロモアクリレート,シクロヘキシルα−
ブロモアクリレート,ポリ(β−ブロモエチルメタクリ
レート),ポリエチルスルフィドメタクリレート,ポリ
シクロヘキシルブロモアクリレート,ポリ(α−フエニ
ルエチルメタクリレート),ポリ(p−メトキシベンジ
ルメタクリレート),ポリビニルフラン,ポリ(p−イ
ソプロピルスチレン),ポリエチレングリコールベンゾ
エートメタクリレート(α−フェニルアリルメタクリレ
ート),ポリ(p−シクロヘキシルフェニルメタクリレ
ート),ポリ(β−フェニルエチルメタクリレート),
ポリ−α−(o−クロロフェニルエチルメタクリレー
ト),ポリ(1−フェニルシクロヘキシルメタクリレー
ト),ポリメチルα−ブロモアクリレート,ポリベンジ
ルメタクリレート,ポリ(β−フェニルスルホンエチル
メタクリレート),ポリ(m−クレシルメタクリレー
ト),アクリロニトリル−スチレン共重合体,ポリジア
リルシンナード,ポリ(o−メトキシフェニルメタクリ
レート),ポリフェニルメタクリレート,ポリ(2,3
−ジブロモプロピルメタクリレート,ポリ(2−β−ジ
フェニルエチルメタクリレート),ポリ(o−クロロベ
ンジルメタクリレート),ポリ(m−ニトロベンジルメ
タクリレート),ポリカーボネート,ポリスチレン,ポ
リ(o−メトキシスチレン),ポリシンナミルメタクリ
レート,ポリベンジドリルメタクリレート,ポリ(p−
ブロモフェニルメタクリレート),ポリ(p−メトキシ
スチレン),ポリ(o−クロロベンジドリルメタクリレ
ート),3,3´,5,5´−テトラクロロジフェニル
−ホスゲン共重合体,ポリペンタクロロフェニルメタク
リレート,ポリ(o−クロロスチレン),ポリフエェニ
ルα−ブロモアクリレート,ポリ(p−ジビニルベンゼ
ン),ポリジクロロスチレン,ポリ(2,6−ジクロロ
スチレン)、ポリビニルフェニルスルフィドなどを用い
ることができる。
【0025】また、メチルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、ビニ
ルベンゾエート、フェニルメタクリレート、スチレン、
フッ化アルキル(メタ)アクレート類、フッ化アルキル
ーαーフルオロアクリレート類、ペンタフルオロフェニ
ルメタクリレート、等のモノマーの共重合体を用いるこ
ともできる。共重合体を用いるとその組成により屈折率
を連続的に変化させることが可能であり、例えば上記の
モノマーにより、屈折率が1.37〜1.59のポリマ
ーを得ることができる。
タクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、ビニ
ルベンゾエート、フェニルメタクリレート、スチレン、
フッ化アルキル(メタ)アクレート類、フッ化アルキル
ーαーフルオロアクリレート類、ペンタフルオロフェニ
ルメタクリレート、等のモノマーの共重合体を用いるこ
ともできる。共重合体を用いるとその組成により屈折率
を連続的に変化させることが可能であり、例えば上記の
モノマーにより、屈折率が1.37〜1.59のポリマ
ーを得ることができる。
【0026】第1コア4のGI型プラスチック光ファイ
バの形成についても特定の方法に限定されるものではな
く、公知の技術、例えば、屈折率の異なる2種類の単量
体を単独重合体のチューブ内で重合させ延伸する界面ゲ
ル法、屈折率の異なる複数の重合体混合物を用いて多層
のファイバを作製後熱処理する方法で形成できる。ある
いは、従来技術で述べたマルチレイヤプラスチック光フ
ァイバで構成してもよい。
バの形成についても特定の方法に限定されるものではな
く、公知の技術、例えば、屈折率の異なる2種類の単量
体を単独重合体のチューブ内で重合させ延伸する界面ゲ
ル法、屈折率の異なる複数の重合体混合物を用いて多層
のファイバを作製後熱処理する方法で形成できる。ある
いは、従来技術で述べたマルチレイヤプラスチック光フ
ァイバで構成してもよい。
【0027】光ファイバの開口数NAは、コアの屈折率
をncore、クラッドの屈折率をncladとすると、
をncore、クラッドの屈折率をncladとすると、
【0028】
【数1】
【0029】で表わされる。また、開口数NAと光ファ
イバの最大光取り込み角αとの間にはNA=sinαの関係が
ある。
イバの最大光取り込み角αとの間にはNA=sinαの関係が
ある。
【0030】従来の低速用SI型プラスチック光ファイ
バとしては、例えばATM−LANにおいては、コア直
径930〜1030μm、開口数0.28〜0.32の
ものを用いている。この従来のSI型プラスチック光フ
ァイバとの互換性を確保するために、第2コア6のコア
直径を930〜1030μmとし、開口数を0.28〜
0.32とすることが望ましい。
バとしては、例えばATM−LANにおいては、コア直
径930〜1030μm、開口数0.28〜0.32の
ものを用いている。この従来のSI型プラスチック光フ
ァイバとの互換性を確保するために、第2コア6のコア
直径を930〜1030μmとし、開口数を0.28〜
0.32とすることが望ましい。
【0031】また、GI型屈折率分布を有する第1コア
4の開口数は、0.10〜0.25とすることが望まし
い。従来、GI型プラスチック光ファイバとして開口数
0.15程度のものが用いられている。これは、開口数
を0.1未満にすると光ファイバに入射する光量が上記
従来のGI型プラスチック光ファイバの場合の半分以下
になって伝送距離が短くなり、また、開口数を0.25
以上にすると屈折率分布の精密な制御が困難になり伝送
帯域が低下してしまうからである。したがって第2のコ
ア6の直径を、従来のSI型プラスチック光ファイバの
中心値980μmとし、第2コア6への入射光の開口数
を0.3とした場合、第1コア4への入射光の開口数を
0.1以上にするためには第1コア4の直径を330μ
m以上とし、第1コア4への入射光の開口数を0.25
以下とするためには第1コア4の直径を820μm以下
にする必要がある。以上から、第1コア4の直径は33
0μm〜820μmの範囲にあることが望ましい。
4の開口数は、0.10〜0.25とすることが望まし
い。従来、GI型プラスチック光ファイバとして開口数
0.15程度のものが用いられている。これは、開口数
を0.1未満にすると光ファイバに入射する光量が上記
従来のGI型プラスチック光ファイバの場合の半分以下
になって伝送距離が短くなり、また、開口数を0.25
以上にすると屈折率分布の精密な制御が困難になり伝送
帯域が低下してしまうからである。したがって第2のコ
ア6の直径を、従来のSI型プラスチック光ファイバの
中心値980μmとし、第2コア6への入射光の開口数
を0.3とした場合、第1コア4への入射光の開口数を
0.1以上にするためには第1コア4の直径を330μ
m以上とし、第1コア4への入射光の開口数を0.25
以下とするためには第1コア4の直径を820μm以下
にする必要がある。以上から、第1コア4の直径は33
0μm〜820μmの範囲にあることが望ましい。
【0032】上記実施形態においては、GI型の第1コ
ア4に入射した光は主に該第1コア4の屈折率分布によ
りファイバに閉じ込められるが、第1コア4を出て第1
クラッド8を透過した光も第1クラッド8と第3クラッ
ド12の界面で全反射することにより閉じ込めることが
できる。図2に示したように、光源18と第1クラッド
8の周縁部とが成す角度をθとするとき、
ア4に入射した光は主に該第1コア4の屈折率分布によ
りファイバに閉じ込められるが、第1コア4を出て第1
クラッド8を透過した光も第1クラッド8と第3クラッ
ド12の界面で全反射することにより閉じ込めることが
できる。図2に示したように、光源18と第1クラッド
8の周縁部とが成す角度をθとするとき、
【0033】
【数2】
【0034】となるように屈折率n2とn4を選べば、第
1コア4に入射したすべての光は、第1コア4内に閉じ
込められる。したがって、第1クラッド8と第3クラッ
ド12の屈折率により規定される開口数は大きいことが
望ましく、0.2〜0.25が好ましい。SI型プラス
チック光ファイバのコア径は一般に980μmであり、
入射光の開口数(光源とコア周縁部とが成す角度の正
弦)は0.2〜0.3の範囲に設定される。光源18か
ら光ファイバ2までの距離lを1.56〜2.4mmの
範囲にすれば、入射光の開口数は上記範囲に入る。
1コア4に入射したすべての光は、第1コア4内に閉じ
込められる。したがって、第1クラッド8と第3クラッ
ド12の屈折率により規定される開口数は大きいことが
望ましく、0.2〜0.25が好ましい。SI型プラス
チック光ファイバのコア径は一般に980μmであり、
入射光の開口数(光源とコア周縁部とが成す角度の正
弦)は0.2〜0.3の範囲に設定される。光源18か
ら光ファイバ2までの距離lを1.56〜2.4mmの
範囲にすれば、入射光の開口数は上記範囲に入る。
【0035】距離lを1.56mmとする場合、第1コ
アの直径rが0.64mm以上であれば、第1コア4へ
の入射光の開口数は0.2以上となり、また、第1コア
4の直径が0.80mm以下であれば、第1コア4への
入射光の開口数は0.25以下となる。したがって、第
1コア4の直径rを0.64〜0.8mmの範囲に設定
することが望ましい。
アの直径rが0.64mm以上であれば、第1コア4へ
の入射光の開口数は0.2以上となり、また、第1コア
4の直径が0.80mm以下であれば、第1コア4への
入射光の開口数は0.25以下となる。したがって、第
1コア4の直径rを0.64〜0.8mmの範囲に設定
することが望ましい。
【0036】第1コア4への入射光の開口数が0.2で
あるとき、第1クラッド8と第3クラッド12の開口数
が0.2〜0.25の範囲にあれば、光源18が光ファ
イバ2に近づいても、第1クラッド8と第3クラッド1
2との界面での反射により光を閉じ込めることができ
る。
あるとき、第1クラッド8と第3クラッド12の開口数
が0.2〜0.25の範囲にあれば、光源18が光ファ
イバ2に近づいても、第1クラッド8と第3クラッド1
2との界面での反射により光を閉じ込めることができ
る。
【0037】上記実施形態では、n1=1.505、n2
=1.492、n3=1.501、n4=1.471とし
ている。したがって、各レイヤ間の開口数は、以下の通
りとなる。
=1.492、n3=1.501、n4=1.471とし
ている。したがって、各レイヤ間の開口数は、以下の通
りとなる。
【0038】
【数3】
【0039】上記実施形態では、各コアに入射した光
は、それぞれのコアに閉じ込められるため、通常の多層
構造において発生する光伝送損失の増加がなく、単一コ
アの光ファイバとほぼ同じ光伝送損失に抑えることがで
きる。さらに低速及び高速の光信号は各コアに閉じ込め
られてそれぞれ伝送されるため、第1コア4に第2コア
6を伝播する光信号が混入して第1コア4の帯域を劣化
させることはない。例え、ファイバの曲げあるいは欠陥
等に起因する散乱により第3クラッド12を透過する光
が生じたとしても、第3クラッド12と第2クラッド1
0の屈折率が同じであるためこの光は第2クラッド10
を透過し、図示していない第2クラッド10の外側に設
けられたジャケットに吸収される。
は、それぞれのコアに閉じ込められるため、通常の多層
構造において発生する光伝送損失の増加がなく、単一コ
アの光ファイバとほぼ同じ光伝送損失に抑えることがで
きる。さらに低速及び高速の光信号は各コアに閉じ込め
られてそれぞれ伝送されるため、第1コア4に第2コア
6を伝播する光信号が混入して第1コア4の帯域を劣化
させることはない。例え、ファイバの曲げあるいは欠陥
等に起因する散乱により第3クラッド12を透過する光
が生じたとしても、第3クラッド12と第2クラッド1
0の屈折率が同じであるためこの光は第2クラッド10
を透過し、図示していない第2クラッド10の外側に設
けられたジャケットに吸収される。
【0040】また、第3クラッド12の屈折率は第1ク
ラッド8の屈折率より小さい。これにより、第1コアの
屈折率分布から定まる開口数よりも入射開口数の大きい
(入射角度の大きい)光を第1クラッド8との界面で閉
じ込めることができる。また、第1コア4での曲げ損失
を小さくする効果もある。このように、光線が第1クラ
ッド8を透過し第3クラッド12との界面で反射するこ
とも想定されるので、第1クラッド8の伝送損失は少な
いことが望ましく、第1コア4の伝送損失の2倍以下で
あることが好ましい。
ラッド8の屈折率より小さい。これにより、第1コアの
屈折率分布から定まる開口数よりも入射開口数の大きい
(入射角度の大きい)光を第1クラッド8との界面で閉
じ込めることができる。また、第1コア4での曲げ損失
を小さくする効果もある。このように、光線が第1クラ
ッド8を透過し第3クラッド12との界面で反射するこ
とも想定されるので、第1クラッド8の伝送損失は少な
いことが望ましく、第1コア4の伝送損失の2倍以下で
あることが好ましい。
【0041】本発明の第2の実施形態を図3を用いて説
明する。図3は、第2の実施形態の光ファイバの横断面
及び屈折率の断面分布を示す図である。光ファイバ2
は、中心部から外周部に向って第1コア4、第1クラッ
ド8、第2コア6、第2クラッド10を含む。第1コア
4はGI型の屈折率分布を有しており、第2コア6はS
I型の屈折率を有する。第1コア4の中心部、第1クラ
ッド8、第2コア6、第2クラッド10の屈折率をそれ
ぞれ、n1、n2、n3、n4と表すとき、 n1>n2 n3>n2 n2>n4 の関係を満たしている。
明する。図3は、第2の実施形態の光ファイバの横断面
及び屈折率の断面分布を示す図である。光ファイバ2
は、中心部から外周部に向って第1コア4、第1クラッ
ド8、第2コア6、第2クラッド10を含む。第1コア
4はGI型の屈折率分布を有しており、第2コア6はS
I型の屈折率を有する。第1コア4の中心部、第1クラ
ッド8、第2コア6、第2クラッド10の屈折率をそれ
ぞれ、n1、n2、n3、n4と表すとき、 n1>n2 n3>n2 n2>n4 の関係を満たしている。
【0042】第1コア4に入射した光は主に第1コア4
の屈折率分布により閉じ込められるが、第1コア4に閉
じ込められず第1クラッド8を透過した光も第2コア6
を透過後、第2コア6と第2クラッド10の界面で全反
射するので閉じ込めることができる。即ち、第1コア4
に
の屈折率分布により閉じ込められるが、第1コア4に閉
じ込められず第1クラッド8を透過した光も第2コア6
を透過後、第2コア6と第2クラッド10の界面で全反
射するので閉じ込めることができる。即ち、第1コア4
に
【0043】
【数4】
【0044】を満たす入射角ψで入射した光は、GI型
の第1コア4に閉じ込められないとしても、第1クラッ
ド8を透過後、第2コア6と第2クラッド10の界面で
閉じ込めれ、第2コア6、第1クラッド8、第1コア4
を順次通るので光ファイバ2内を伝送される。また、第
2コア6に
の第1コア4に閉じ込められないとしても、第1クラッ
ド8を透過後、第2コア6と第2クラッド10の界面で
閉じ込めれ、第2コア6、第1クラッド8、第1コア4
を順次通るので光ファイバ2内を伝送される。また、第
2コア6に
【0045】
【数5】
【0046】を満たす入射角ψで入射した光線は、第1
クラッド8と第2クラッド10との界面により第2コア
6内に閉じ込められ伝送される。さらに、第2コア6に
クラッド8と第2クラッド10との界面により第2コア
6内に閉じ込められ伝送される。さらに、第2コア6に
【0047】
【数6】
【0048】を満たす入射角ψで入射した光線は、第2
コア6と第2クラッド10との界面により全反射し、第
2コア6、第1クラッド8、第1コア4を通り伝送され
る。
コア6と第2クラッド10との界面により全反射し、第
2コア6、第1クラッド8、第1コア4を通り伝送され
る。
【0049】各コアに入射した光は入射したコアに閉じ
込めて伝送したほうが伝送損失の増加が少ないため望ま
しい。したがって、第1コア4への入射角は小さいこと
が望ましく、好ましくは入射光線の開口数は、0.1〜
0.2である。また、第1クラッド8と第2コア6の界
面における開口数は大きいことが望ましく、0.15〜
0.3であることが好ましい。光源18から光ファイバ
2までの距離lが1.56mmである場合、第1コア4
の直径を0.64mm以下にすれば、第1コア4への入
射光線の開口数を0.2以下にすることができる。ま
た、光源18から光ファイバ2までの距離lを2mmに
する場合は、第1コア4の直径を0.82mm以下にす
れば第1コア4への入射光線の開口数を0.2以下にす
ることができる。また、光源18から光ファイバ2まで
の距離lが2.4mmのときには、第1コア4の直径を
0.48mm以上にすれば第1コア4への入射光線の開
口数は0.1以上になる。以上から、第1コア4の直径
としては、0.48〜0.82mmが望ましく、好まし
くは0.48〜0.64mmである。第1コア4への入
射角を小さくするために、光源18と光ファイバ4を離
して設置することが望ましく、2mm以上離すことが好
ましい。しかしながら、上記したように第1コア4に大
きな入射角で光源から光が入射しても、第2コア6と第
2クラッド10との界面により閉じ込められるため、伝
送損失の増加は少ない。この場合、光は第1クラッド8
を透過するため、第1クラッド8の損失は少ないことが
望ましく、第1コア4の損失の2倍以下とすることが好
ましい。
込めて伝送したほうが伝送損失の増加が少ないため望ま
しい。したがって、第1コア4への入射角は小さいこと
が望ましく、好ましくは入射光線の開口数は、0.1〜
0.2である。また、第1クラッド8と第2コア6の界
面における開口数は大きいことが望ましく、0.15〜
0.3であることが好ましい。光源18から光ファイバ
2までの距離lが1.56mmである場合、第1コア4
の直径を0.64mm以下にすれば、第1コア4への入
射光線の開口数を0.2以下にすることができる。ま
た、光源18から光ファイバ2までの距離lを2mmに
する場合は、第1コア4の直径を0.82mm以下にす
れば第1コア4への入射光線の開口数を0.2以下にす
ることができる。また、光源18から光ファイバ2まで
の距離lが2.4mmのときには、第1コア4の直径を
0.48mm以上にすれば第1コア4への入射光線の開
口数は0.1以上になる。以上から、第1コア4の直径
としては、0.48〜0.82mmが望ましく、好まし
くは0.48〜0.64mmである。第1コア4への入
射角を小さくするために、光源18と光ファイバ4を離
して設置することが望ましく、2mm以上離すことが好
ましい。しかしながら、上記したように第1コア4に大
きな入射角で光源から光が入射しても、第2コア6と第
2クラッド10との界面により閉じ込められるため、伝
送損失の増加は少ない。この場合、光は第1クラッド8
を透過するため、第1クラッド8の損失は少ないことが
望ましく、第1コア4の損失の2倍以下とすることが好
ましい。
【0050】第2の実施形態では、n1=1.500、
n2=1.492、n3=1.509、n4=1.479
としており、各レイヤ間の開口数は、以下の通りとな
る。
n2=1.492、n3=1.509、n4=1.479
としており、各レイヤ間の開口数は、以下の通りとな
る。
【0051】
【数7】
【0052】第2の実施形態では、第1の実施形態に比
べてクラッド層の数が少なく光ファイバ2の構成が単純
であり、光ファイバ2の作製が容易である。また、光源
18を光ファイバ2から離して設置できる場合には、各
コアに入射した光をそれぞれの入射コアに閉じ込めるこ
とができるため、光ファイバ2の伝送損失を単一コアの
光ファイバとほぼ同じにすることができ、さらに入射光
が各コアに閉じ込められて伝送されるため、第1コア4
に第2コア6の光信号が混入して、第1コア4の伝送帯
域を劣化させることが抑制される。
べてクラッド層の数が少なく光ファイバ2の構成が単純
であり、光ファイバ2の作製が容易である。また、光源
18を光ファイバ2から離して設置できる場合には、各
コアに入射した光をそれぞれの入射コアに閉じ込めるこ
とができるため、光ファイバ2の伝送損失を単一コアの
光ファイバとほぼ同じにすることができ、さらに入射光
が各コアに閉じ込められて伝送されるため、第1コア4
に第2コア6の光信号が混入して、第1コア4の伝送帯
域を劣化させることが抑制される。
【0053】本発明の第3の実施形態を図4を用いて説
明する。図4は、第3の実施形態の光ファイバの横断面
及び屈折率の断面分布を示す図である。光ファイバ2
は、中心部から外周部に向って第1コア4、第2コア
6、第2クラッド10、第3クラッド12を含む。第1
コア4はGI型の屈折率分布を有しており、第2コア6
はSI型の屈折率を有する。第1コア4の中心部、第2
コア6、第2クラッド10、第3クラッドの屈折率をそ
れぞれ、n1、n2、n3、n4と表すとき、 n1>n2>n3>n4 の関係を満たしている。
明する。図4は、第3の実施形態の光ファイバの横断面
及び屈折率の断面分布を示す図である。光ファイバ2
は、中心部から外周部に向って第1コア4、第2コア
6、第2クラッド10、第3クラッド12を含む。第1
コア4はGI型の屈折率分布を有しており、第2コア6
はSI型の屈折率を有する。第1コア4の中心部、第2
コア6、第2クラッド10、第3クラッドの屈折率をそ
れぞれ、n1、n2、n3、n4と表すとき、 n1>n2>n3>n4 の関係を満たしている。
【0054】第3の実施形態においては、第1コア4に
入射した光は主に第1コア4の屈折率分布により光ファ
イバ2に閉じ込められるが、GI型の第1コア4に閉じ
込められず第2コア6に入射した光も第2コア6を透過
後、第2コア6と第2クラッド10の界面で全反射し、
閉じ込めることができる。即ち、入射角ψが
入射した光は主に第1コア4の屈折率分布により光ファ
イバ2に閉じ込められるが、GI型の第1コア4に閉じ
込められず第2コア6に入射した光も第2コア6を透過
後、第2コア6と第2クラッド10の界面で全反射し、
閉じ込めることができる。即ち、入射角ψが
【0055】
【数8】
【0056】である入射光は、GI型の第1コア4に閉
じ込められなくても、第2コア6と第2クラッド10の
界面で全反射し、第2コア6を通り、第1コア4内で伝
送される。また、第2コア6に入射した光も、第2コア
6と第2クラッド10により全反射し、第2コア6を通
り、第1コア4内で伝送される。
じ込められなくても、第2コア6と第2クラッド10の
界面で全反射し、第2コア6を通り、第1コア4内で伝
送される。また、第2コア6に入射した光も、第2コア
6と第2クラッド10により全反射し、第2コア6を通
り、第1コア4内で伝送される。
【0057】第3の実施形態においては、n1=1.5
05、n2=1.492、n3=1.462、n4=1.
406としており、各レイヤ間の開口数は、以下の通り
となる。
05、n2=1.492、n3=1.462、n4=1.
406としており、各レイヤ間の開口数は、以下の通り
となる。
【0058】
【数9】
【0059】第3の実施形態においては、光ファイバ2
が曲げられ、第2クラッドから光が漏れても、第2クラ
ッド10と第3クラッド12との界面で反射する光の割
合が大であり、再び第2コア6に光を戻すことができ
る。このように、第3クラッド12は、曲げ損失を少な
くするために設けたものであり、第1及び第2の実施形
態の光ファイバにも同様に設けてもよい。第3の実施形
態の光ファイバの構成は第2の実施形態に比べてさらに
単純化されており、光ファイバの作製が容易である。
が曲げられ、第2クラッドから光が漏れても、第2クラ
ッド10と第3クラッド12との界面で反射する光の割
合が大であり、再び第2コア6に光を戻すことができ
る。このように、第3クラッド12は、曲げ損失を少な
くするために設けたものであり、第1及び第2の実施形
態の光ファイバにも同様に設けてもよい。第3の実施形
態の光ファイバの構成は第2の実施形態に比べてさらに
単純化されており、光ファイバの作製が容易である。
【0060】以上説明した各実施形態では、SI型の屈
折率を有するコアを有しているが、これを多層構造にし
てもよく、その場合には、外側に向かうにつれて開口数
が大きなるようにすることが望ましい。
折率を有するコアを有しているが、これを多層構造にし
てもよく、その場合には、外側に向かうにつれて開口数
が大きなるようにすることが望ましい。
【0061】本発明の第4の実施形態を図5を用いて説
明する。図5は、第4の実施形態の光ファイバの横断面
及び屈折率断面分布を示す図である。第4の実施形態の
光ファイバ2は、SI型の屈折率を有する複数のコアを
束ねたマルチコアファイバである。前記光ファイバ2
は、内側に低開口数の光ファイバコア14、外側に高開
口数の光ファイバコア16をそれぞれ複数本有する。各
々のコアには、第1クラッド8が形成されている。さら
に各コアの第1クラッド8の外側は第3クラッド12で
充填されている。コア及びクラッドは透明プラスチック
からなる。低開口数光ファイバコア14、高開口数光フ
ァイバコア16、第1クラッド8、及び第3クラッド1
2の屈折率をそれぞれ、n1、n2、n3、n4と表すとき、 n2>n1>n3>n4 の関係を満たしている。
明する。図5は、第4の実施形態の光ファイバの横断面
及び屈折率断面分布を示す図である。第4の実施形態の
光ファイバ2は、SI型の屈折率を有する複数のコアを
束ねたマルチコアファイバである。前記光ファイバ2
は、内側に低開口数の光ファイバコア14、外側に高開
口数の光ファイバコア16をそれぞれ複数本有する。各
々のコアには、第1クラッド8が形成されている。さら
に各コアの第1クラッド8の外側は第3クラッド12で
充填されている。コア及びクラッドは透明プラスチック
からなる。低開口数光ファイバコア14、高開口数光フ
ァイバコア16、第1クラッド8、及び第3クラッド1
2の屈折率をそれぞれ、n1、n2、n3、n4と表すとき、 n2>n1>n3>n4 の関係を満たしている。
【0062】開口数を小さくすればSI型ファイバであ
っても伝送帯域を高くすることができるので、中心部に
配置した低開口数光ファイバコア14を用いて高速通信
を行うことができる。各コアの径を小さくすれば、開口
数を小さくしても曲げ損失を抑えることができる。ま
た、入射開口数が大きい周縁部に高開口数の光ファイバ
コア16を配することで入射角の大きな光線を取り込む
ことができ、多くの光を光ファイバ2に取り入れること
ができる。
っても伝送帯域を高くすることができるので、中心部に
配置した低開口数光ファイバコア14を用いて高速通信
を行うことができる。各コアの径を小さくすれば、開口
数を小さくしても曲げ損失を抑えることができる。ま
た、入射開口数が大きい周縁部に高開口数の光ファイバ
コア16を配することで入射角の大きな光線を取り込む
ことができ、多くの光を光ファイバ2に取り入れること
ができる。
【0063】第4の実施形態においては、例えば500
Mbps以上で50m伝送を可能にするために、光ファ
イバコア14の開口数は0.2以下であることが望まし
く、一方、曲げ損失を小さくするために開口数を0.1
以上にすることが望ましい。また、光ファイバコア16
の開口数は、0.2〜0.35であることが望ましい。
光ファイバコア14で構成される領域の直径は490〜
830μmが望ましい。この領域の直径が700μmであ
る場合、光源18までの距離を2.4mm以下にすると
入射光の開口数は0.14以上となり、また、距離を
1.71mm以上にすれば入射光の開口数を0.2以下
にすることができる。以上から、光源18から光ファイ
バ2までの距離は1.71〜2.4mmとすることが望
ましい。
Mbps以上で50m伝送を可能にするために、光ファ
イバコア14の開口数は0.2以下であることが望まし
く、一方、曲げ損失を小さくするために開口数を0.1
以上にすることが望ましい。また、光ファイバコア16
の開口数は、0.2〜0.35であることが望ましい。
光ファイバコア14で構成される領域の直径は490〜
830μmが望ましい。この領域の直径が700μmであ
る場合、光源18までの距離を2.4mm以下にすると
入射光の開口数は0.14以上となり、また、距離を
1.71mm以上にすれば入射光の開口数を0.2以下
にすることができる。以上から、光源18から光ファイ
バ2までの距離は1.71〜2.4mmとすることが望
ましい。
【0064】また、第4の実施形態においては、コア間
が第3クラッド12で充填されており、この第3クラッ
ド12に屈折率の小さな材料を用いているため、光ファ
イバ2が曲がっても、低開口数光ファイバコア14の曲
げ損失は小さい。曲げ損失は開口数が大きいほど小さく
なるので、光ファイバコア14と第3クラッド12で決
まる開口数は、0.3〜0.65であることが望まし
い。
が第3クラッド12で充填されており、この第3クラッ
ド12に屈折率の小さな材料を用いているため、光ファ
イバ2が曲がっても、低開口数光ファイバコア14の曲
げ損失は小さい。曲げ損失は開口数が大きいほど小さく
なるので、光ファイバコア14と第3クラッド12で決
まる開口数は、0.3〜0.65であることが望まし
い。
【0065】第4の実施形態においては、n1=1.4
92、n2=1.509、n3=1.479、n4=1.
424としており、各レイヤ間の開口数は、以下の通り
となる。
92、n2=1.509、n3=1.479、n4=1.
424としており、各レイヤ間の開口数は、以下の通り
となる。
【0066】
【数10】
【0067】第4の実施形態では、全てのコアがSI型
屈折率を有するため、屈折率分布を形成する必要がなく
光ファイバ2の作製が容易である。また、クラッド材
は、第1クラッド8と第3クラッド12の2種類のみで
あり、光ファイバの構成要素の数を少なくすることがで
きる。また、各光コアから漏れた光線は、別のコアに閉
じ込められることなく、図示していない光ファイバジャ
ケットに至りそこで吸収されるので、別のコアに光信号
が混入することが避けられる。
屈折率を有するため、屈折率分布を形成する必要がなく
光ファイバ2の作製が容易である。また、クラッド材
は、第1クラッド8と第3クラッド12の2種類のみで
あり、光ファイバの構成要素の数を少なくすることがで
きる。また、各光コアから漏れた光線は、別のコアに閉
じ込められることなく、図示していない光ファイバジャ
ケットに至りそこで吸収されるので、別のコアに光信号
が混入することが避けられる。
【0068】本発明の第5の実施形態を図6を用いて説
明する。図6は、第5の実施形態の光ファイバの横断面
及び屈折率の断面分布を示す図である。第5の実施形態
も、SI型の屈折率を有する複数の光ファイバを束ねた
マルチコアファイバである。光ファイバ2は、中心部に
低開口数光ファイバコア14、外周部に高開口数光ファ
イバコア16を有する。光ファイバコア14には、第1
クラッド8が設けられ、各コアの間を第3クラッドで充
填している。また、光ファイバコア16には、第2クラ
ッド10が設けられ、その間を第4クラッド13で充填
している。各コア及びクラッドは透明プラスチックから
なり、光ファイバコア14と光ファイバコア16には同
じ材料を用いている。光ファイバコア14、光ファイバ
コア16、第1クラッド8、第2クラッド10、第3ク
ラッド12、及び第4クラッド13の屈折率をそれぞ
れ、n1、n2、n3、n4、n5とするとき、 n1>n2>n4 n1>n3>n5 の関係を満たしている。
明する。図6は、第5の実施形態の光ファイバの横断面
及び屈折率の断面分布を示す図である。第5の実施形態
も、SI型の屈折率を有する複数の光ファイバを束ねた
マルチコアファイバである。光ファイバ2は、中心部に
低開口数光ファイバコア14、外周部に高開口数光ファ
イバコア16を有する。光ファイバコア14には、第1
クラッド8が設けられ、各コアの間を第3クラッドで充
填している。また、光ファイバコア16には、第2クラ
ッド10が設けられ、その間を第4クラッド13で充填
している。各コア及びクラッドは透明プラスチックから
なり、光ファイバコア14と光ファイバコア16には同
じ材料を用いている。光ファイバコア14、光ファイバ
コア16、第1クラッド8、第2クラッド10、第3ク
ラッド12、及び第4クラッド13の屈折率をそれぞ
れ、n1、n2、n3、n4、n5とするとき、 n1>n2>n4 n1>n3>n5 の関係を満たしている。
【0069】第5の実施形態においても、500Mbp
s以上で50mの伝送を可能にするために、光ファイバ
コア14の開口数を0.2以下にすることが望ましく、
一方曲げ損失を小さくするためには開口数を0.1以上
とすることが望ましい。また、光ファイバコア16の開
口数としては、0.2〜0.35が望ましい。第3クラ
ッド12の直径は490〜830μmであることが望ま
しい。第3クラッド12の直径が700μmの場合、光
源までの距離を2.4mm以下にすれば開口数は0.1
4以上となり、距離を1.71mm以上にすれば入射光
の開口数を0.2以下にすることができる。以上から、
光源までの距離は1.71〜2.4mmであることが望
ましい。
s以上で50mの伝送を可能にするために、光ファイバ
コア14の開口数を0.2以下にすることが望ましく、
一方曲げ損失を小さくするためには開口数を0.1以上
とすることが望ましい。また、光ファイバコア16の開
口数としては、0.2〜0.35が望ましい。第3クラ
ッド12の直径は490〜830μmであることが望ま
しい。第3クラッド12の直径が700μmの場合、光
源までの距離を2.4mm以下にすれば開口数は0.1
4以上となり、距離を1.71mm以上にすれば入射光
の開口数を0.2以下にすることができる。以上から、
光源までの距離は1.71〜2.4mmであることが望
ましい。
【0070】また、第5の実施形態においては、各ファ
イバ間を第3クラッド12または第4クラッド13で充
填しており、この第3クラッド12及び第4クラッド1
3に屈折率の小さな材料を用いているため、低開口数の
光ファイバコア14の曲げ損失が少ない。光ファイバコ
ア14と第3クラッド12の間、及び光ファイバコア1
6と第3クラッド13の間の開口数は、曲げ損失を小さ
くするために、0.3〜0.65とすることが望ましい。
イバ間を第3クラッド12または第4クラッド13で充
填しており、この第3クラッド12及び第4クラッド1
3に屈折率の小さな材料を用いているため、低開口数の
光ファイバコア14の曲げ損失が少ない。光ファイバコ
ア14と第3クラッド12の間、及び光ファイバコア1
6と第3クラッド13の間の開口数は、曲げ損失を小さ
くするために、0.3〜0.65とすることが望ましい。
【0071】第5の実施形態においては、n1=1.5
09、n2=1.492、n3=1.479、n4=1.
424、n5=1.424としており、各レイヤ間の開
口数は、以下の通りとなる。
09、n2=1.492、n3=1.479、n4=1.
424、n5=1.424としており、各レイヤ間の開
口数は、以下の通りとなる。
【0072】
【数11】
【0073】第5の実施形態では、光ファイバコア14
と光ファイバコア16に、損失の小さな同じ材料を用い
て伝送損失の少ない光ファイバ2を構成することができ
る。また、低開口数の光ファイバコア14に開口数の大
きな光が入射した場合でも、第3クラッド12と第4ク
ラッド13の界面で反射されるため、光源と光ファイバ
の距離を短くすることができる。
と光ファイバコア16に、損失の小さな同じ材料を用い
て伝送損失の少ない光ファイバ2を構成することができ
る。また、低開口数の光ファイバコア14に開口数の大
きな光が入射した場合でも、第3クラッド12と第4ク
ラッド13の界面で反射されるため、光源と光ファイバ
の距離を短くすることができる。
【0074】以下に、これまで説明した本発明の各実施
形態の光ファイバ及び、従来のSI型プラスチック光フ
ァイバ及び従来のGI型プラスチック光ファイバに、従
来の光伝送装置(500Mbps用及び250Mbps
用)を組み合わせて信号伝送を行った結果を比較して説
明する。
形態の光ファイバ及び、従来のSI型プラスチック光フ
ァイバ及び従来のGI型プラスチック光ファイバに、従
来の光伝送装置(500Mbps用及び250Mbps
用)を組み合わせて信号伝送を行った結果を比較して説
明する。
【0075】従来のSI型プラスチック光ファイバに
は、コア直径980μm、開口数0.3、650nmの
波長における伝送損失が7.5dB/50mのものを用
いた。また、従来のGI型プラスチック光ファイバに
は、コア直径700μm、開口数0.2、650nmの
波長における伝送損失が8dB/50mのものを用い
た。使用した500Mbps用光伝送装置は、GI型プ
ラスチック光ファイバ用のものであり、光源に波長65
0nmの半導体レーザを用い、出射光線の開口数は0.
15であった。また、250Mbps用光伝送装置は、
SI型プラスチック光ファイバ用のものであり、光源に
中心波長650nmのLEDを用い、出射光線の開口数
は0.3であった。以上の組み合わせにおいて、距離5
0mの伝送が可能かどうかを実験により調べた。表1に
その結果を示す。
は、コア直径980μm、開口数0.3、650nmの
波長における伝送損失が7.5dB/50mのものを用
いた。また、従来のGI型プラスチック光ファイバに
は、コア直径700μm、開口数0.2、650nmの
波長における伝送損失が8dB/50mのものを用い
た。使用した500Mbps用光伝送装置は、GI型プ
ラスチック光ファイバ用のものであり、光源に波長65
0nmの半導体レーザを用い、出射光線の開口数は0.
15であった。また、250Mbps用光伝送装置は、
SI型プラスチック光ファイバ用のものであり、光源に
中心波長650nmのLEDを用い、出射光線の開口数
は0.3であった。以上の組み合わせにおいて、距離5
0mの伝送が可能かどうかを実験により調べた。表1に
その結果を示す。
【0076】
【表1】
【0077】本発明の実施形態1から4については全て
同じ結果が得られた。尚、表1中の“実施形態"は上述
の本発明の各実施形態の光ファイバを表し、“比較例"
は従来の光ファイバを表している。
同じ結果が得られた。尚、表1中の“実施形態"は上述
の本発明の各実施形態の光ファイバを表し、“比較例"
は従来の光ファイバを表している。
【0078】表1から明らかなように、従来のSI型光
ファイバでは、送信側及び受信側の光伝送装置が500
Mbps用のものであるときは信号伝送不可能であり、
一方、従来のGI型光ファイバでは、送信側及び受信側
の光伝送装置が250Mbps用のものであるときは伝
送不可能である。これに対し、本発明の実施形態1から
4の光ファイバでは、送信側及び受信側の光伝送装置が
500Mbps用のものであっても、250Mbps用
のものであっても信号伝送可能であり、低速伝送システ
ム及び高速伝送システムに互換性を有することが分か
る。
ファイバでは、送信側及び受信側の光伝送装置が500
Mbps用のものであるときは信号伝送不可能であり、
一方、従来のGI型光ファイバでは、送信側及び受信側
の光伝送装置が250Mbps用のものであるときは伝
送不可能である。これに対し、本発明の実施形態1から
4の光ファイバでは、送信側及び受信側の光伝送装置が
500Mbps用のものであっても、250Mbps用
のものであっても信号伝送可能であり、低速伝送システ
ム及び高速伝送システムに互換性を有することが分か
る。
【0079】本発明は、帯域の高いコアを中心部に配
し、周縁部に開口数の大きなコアを配することにより、
高帯域特性と大きな光の取り込み量を両立させたことを
特徴とするものであり、光ファイバの構造については、
上記実施形態に限定されるものではない。また、上記実
施形態では、プラスチック光ファイバについて説明して
きたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガラ
スファイバ、あるいはガラスとプラスチックを組み合わ
せた光ファイバにも同様に適用できる。
し、周縁部に開口数の大きなコアを配することにより、
高帯域特性と大きな光の取り込み量を両立させたことを
特徴とするものであり、光ファイバの構造については、
上記実施形態に限定されるものではない。また、上記実
施形態では、プラスチック光ファイバについて説明して
きたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ガラ
スファイバ、あるいはガラスとプラスチックを組み合わ
せた光ファイバにも同様に適用できる。
【0080】次に本発明の光伝送装置の実施形態につい
て説明する。図7は、本発明の光伝送装置の第1の実施
形態の受信部の縦断面を示す図であり、図8はその斜視
図である。本実施形態では、光導波路34を用いて光フ
ァイバ2から出射される光信号を分離している。光導波
路34は、高速光信号を分離抽出する第1光導波路コア
36と主に低速光信号を分離抽出する第2光導波路コア
38とを有している。第1光導波路コア36と第2光導
波路コア38との間には、厚みが徐々に増加する光導波
路クラッド40が設けられ、これにより該二つのコアは
入射側では互いに接しているが、出射側では離れてい
る。光導波路34の入射側における第1光導波路コア3
6と第2光導波路コア38の径は、それぞれ対応する光
ファイバ2の第1コア4と第2コア6の径にほぼ等し
い。また、出射側では、第1光導波路コア36と第2光
導波路コア38からの光信号は、それぞれ対応する第1
光検出器20と光検出器22に受信され、検出される。
第1光導波路コア36と第2光導波路コア38の径は入
射側から出射側にかけて漸減するので、光導波路34の
開口数を光ファイバ2の第2コアの開口数よりも大きく
し、径を小さくしても光損失が生じないようにすること
が望ましい。そのために、光導波路34の開口数を0.
3〜0.65とし、光ファイバ2の第2コアによる開口
数よりも1.5倍以上大きくすることが好ましい。上記
実施形態では、このように光ファイバ2からの光を絞り
込んで光検出器に結合しているため、受光面積の小さな
高速光検出器を用いることができる。
て説明する。図7は、本発明の光伝送装置の第1の実施
形態の受信部の縦断面を示す図であり、図8はその斜視
図である。本実施形態では、光導波路34を用いて光フ
ァイバ2から出射される光信号を分離している。光導波
路34は、高速光信号を分離抽出する第1光導波路コア
36と主に低速光信号を分離抽出する第2光導波路コア
38とを有している。第1光導波路コア36と第2光導
波路コア38との間には、厚みが徐々に増加する光導波
路クラッド40が設けられ、これにより該二つのコアは
入射側では互いに接しているが、出射側では離れてい
る。光導波路34の入射側における第1光導波路コア3
6と第2光導波路コア38の径は、それぞれ対応する光
ファイバ2の第1コア4と第2コア6の径にほぼ等し
い。また、出射側では、第1光導波路コア36と第2光
導波路コア38からの光信号は、それぞれ対応する第1
光検出器20と光検出器22に受信され、検出される。
第1光導波路コア36と第2光導波路コア38の径は入
射側から出射側にかけて漸減するので、光導波路34の
開口数を光ファイバ2の第2コアの開口数よりも大きく
し、径を小さくしても光損失が生じないようにすること
が望ましい。そのために、光導波路34の開口数を0.
3〜0.65とし、光ファイバ2の第2コアによる開口
数よりも1.5倍以上大きくすることが好ましい。上記
実施形態では、このように光ファイバ2からの光を絞り
込んで光検出器に結合しているため、受光面積の小さな
高速光検出器を用いることができる。
【0081】図9は、本発明の上記第1の実施形態の光
伝送装置の光検出器及び検出回路の構成図である。光検
出器は、光ファイバ2の中心部分を伝播してきた光信号
を検出する第1光検出器20と、光ファイバ2の周縁部
を伝播してきた光信号を検出する第2光検出器22から
構成され、第1光検出器20によって高速光信号を、第
2光検出器22によって低速光信号を検出する。第1光
検出器20で検出された信号は、プリアンプ50により
増幅され、遅延回路54で遅延され、アンプ56により
増幅される。第2光検出器22で信号が検出された場合
には、これはプリアンプ52により増幅され、切替回路
60でアンプ56に信号が流れるように切り替えられ、
遅延回路54からの信号と共に増幅される。制御回路5
8は第2光検出器からの信号が、所定値以上のレベルを
有しないときには、切替回路60を制御し、プリアンプ
52とアンプ56との間の接続を遮断する。
伝送装置の光検出器及び検出回路の構成図である。光検
出器は、光ファイバ2の中心部分を伝播してきた光信号
を検出する第1光検出器20と、光ファイバ2の周縁部
を伝播してきた光信号を検出する第2光検出器22から
構成され、第1光検出器20によって高速光信号を、第
2光検出器22によって低速光信号を検出する。第1光
検出器20で検出された信号は、プリアンプ50により
増幅され、遅延回路54で遅延され、アンプ56により
増幅される。第2光検出器22で信号が検出された場合
には、これはプリアンプ52により増幅され、切替回路
60でアンプ56に信号が流れるように切り替えられ、
遅延回路54からの信号と共に増幅される。制御回路5
8は第2光検出器からの信号が、所定値以上のレベルを
有しないときには、切替回路60を制御し、プリアンプ
52とアンプ56との間の接続を遮断する。
【0082】このように制御回路58により切替回路6
0を制御することにより、光ファイバ2の中心部を介し
て高速で通信しているときに、第2光検出器22に有意
でない微少な光信号が入射しても、この信号が第1光検
出器20からの信号に混入することがないため、検出信
号の劣化が防止される。なお、高速光信号と低速光信号
が光ファイバ内で十分に分離され、光検出器間のクロス
トークが十分に小さいときには、制御回路58及び切替
回路60を省くことができる。
0を制御することにより、光ファイバ2の中心部を介し
て高速で通信しているときに、第2光検出器22に有意
でない微少な光信号が入射しても、この信号が第1光検
出器20からの信号に混入することがないため、検出信
号の劣化が防止される。なお、高速光信号と低速光信号
が光ファイバ内で十分に分離され、光検出器間のクロス
トークが十分に小さいときには、制御回路58及び切替
回路60を省くことができる。
【0083】また、周縁部の低速伝送コアを伝播してき
たパルス光信号は、中心部の高速伝送コアを伝播してき
たパルス光信号よりもパルス幅が広がるので、光強度が
ピークとなる時間に遅れが生じる。この光信号ピークの
遅れ分だけ、遅延回路54により信号を遅らせて足し合
わせるようにすれば、低速伝送コアと同一開口数を有す
る従来のSI型プラスチック光ファイバよりも伝送帯域
を高くすることができる。この場合、遅延時間を光ファ
イバの長さに合わせて制御することが望ましいが、この
ような制御を行わない場合には、使用する可能性のある
最大ファイバ長の半分のファイバ長で生じる遅延時間を
考慮して遅延回路54の遅延時間を想定することが望ま
しい。
たパルス光信号は、中心部の高速伝送コアを伝播してき
たパルス光信号よりもパルス幅が広がるので、光強度が
ピークとなる時間に遅れが生じる。この光信号ピークの
遅れ分だけ、遅延回路54により信号を遅らせて足し合
わせるようにすれば、低速伝送コアと同一開口数を有す
る従来のSI型プラスチック光ファイバよりも伝送帯域
を高くすることができる。この場合、遅延時間を光ファ
イバの長さに合わせて制御することが望ましいが、この
ような制御を行わない場合には、使用する可能性のある
最大ファイバ長の半分のファイバ長で生じる遅延時間を
考慮して遅延回路54の遅延時間を想定することが望ま
しい。
【0084】上記第1の実施形態の光伝送装置では、二
つの光検出器を同軸に設けることにより、光伝送装置を
単一の光検出器で構成した場合に比べ、個々の光検出器
の受光面積を小さくすることができるため、光検出器遮
断周波数を大きくすることができ、より高速の光信号を
送受信することができる。
つの光検出器を同軸に設けることにより、光伝送装置を
単一の光検出器で構成した場合に比べ、個々の光検出器
の受光面積を小さくすることができるため、光検出器遮
断周波数を大きくすることができ、より高速の光信号を
送受信することができる。
【0085】上記実施形態では、光ファイバ内で高速の
光信号と低速の光信号が空間的に分離されて伝送される
ため、出射側で、上に説明したような光導波路等の簡単
且つ小形の光学系を用いてこれらの信号を容易に分離す
ることができる。
光信号と低速の光信号が空間的に分離されて伝送される
ため、出射側で、上に説明したような光導波路等の簡単
且つ小形の光学系を用いてこれらの信号を容易に分離す
ることができる。
【0086】次に本発明の光伝送装置の第2の実施形態
を図10を用いて説明する。図10は第2の実施形態の
光伝送装置の光検出光学系の縦断面図である。第2の実
施形態においては、ホログラムレンズ24を用いて光信
号を分離・集光している。第1コア4と第2コア6から
の光信号は、ホログラムレンズ24を構成する第1ホロ
グラムレンズ26と第2ホログラムレンズ28によりそ
れぞれ第1光検出器20と第2光検出器22に入射す
る。第2ホログラムレンズ28は、円筒状に集光し、リ
ング状の第2光検出器22に光を集光する。ホログラム
レンズ24により光を絞り込んでいるため、第1の実施
形態と同様に受光径の小さな高速光検出器を用いること
ができる。
を図10を用いて説明する。図10は第2の実施形態の
光伝送装置の光検出光学系の縦断面図である。第2の実
施形態においては、ホログラムレンズ24を用いて光信
号を分離・集光している。第1コア4と第2コア6から
の光信号は、ホログラムレンズ24を構成する第1ホロ
グラムレンズ26と第2ホログラムレンズ28によりそ
れぞれ第1光検出器20と第2光検出器22に入射す
る。第2ホログラムレンズ28は、円筒状に集光し、リ
ング状の第2光検出器22に光を集光する。ホログラム
レンズ24により光を絞り込んでいるため、第1の実施
形態と同様に受光径の小さな高速光検出器を用いること
ができる。
【0087】第2の実施形態においても、高速光信号と
低速光信号が光ファイバ内で空間的に分離されて伝送さ
れるため、ホログラムレンズ24を光ファイバ2から離
す必要がなく、光学系を小形にできる。また、第1ホロ
グラムレンズ26と第2ホログラムレンズ28の集光位
置の設定にはある程度の自由度があり、第2ホログラム
レンズ28を円筒状に集光するようにすることができ
る。ホログラムレンズ24をブレーズ化することにより
回折効率を大きくすることができる。
低速光信号が光ファイバ内で空間的に分離されて伝送さ
れるため、ホログラムレンズ24を光ファイバ2から離
す必要がなく、光学系を小形にできる。また、第1ホロ
グラムレンズ26と第2ホログラムレンズ28の集光位
置の設定にはある程度の自由度があり、第2ホログラム
レンズ28を円筒状に集光するようにすることができ
る。ホログラムレンズ24をブレーズ化することにより
回折効率を大きくすることができる。
【0088】次に本発明の光伝送装置の第3の実施形態
を説明する。図11は第3の実施形態の光伝送装置の光
検出光学系の縦断面図である。第3の実施形態において
は、分離プリズム30を用いて光信号を分離し、レンズ
32で集光している。第1コア4からの光信号は、分離
プリズム30を透過しレンズ32で結像され第1光検出
器20で検出される。第2コア6からの光信号は、分離
プリズム30の斜面部で屈折し、レンズ32で結像され
第2光検出器22で検出される。
を説明する。図11は第3の実施形態の光伝送装置の光
検出光学系の縦断面図である。第3の実施形態において
は、分離プリズム30を用いて光信号を分離し、レンズ
32で集光している。第1コア4からの光信号は、分離
プリズム30を透過しレンズ32で結像され第1光検出
器20で検出される。第2コア6からの光信号は、分離
プリズム30の斜面部で屈折し、レンズ32で結像され
第2光検出器22で検出される。
【0089】尚、光伝送装置の送信部においては、入射
光の開口数が小さいことが望ましく、0.05〜0.2
が好ましい。図2においては、光源18と光ファイバ2
との距離lを大きくすることでこの開口数を小さくして
おり、距離lは1.56〜2.4mmが望ましく、特
に、2.0〜2.4mmが好ましい。光源18として
は、半導体レーザを用いることが望ましい。面発光型の
半導体レーザのように、レーザからの出射光の拡がり角
が小さい場合には、光源18と光ファイバ2を近づけて
設置することもできる。
光の開口数が小さいことが望ましく、0.05〜0.2
が好ましい。図2においては、光源18と光ファイバ2
との距離lを大きくすることでこの開口数を小さくして
おり、距離lは1.56〜2.4mmが望ましく、特
に、2.0〜2.4mmが好ましい。光源18として
は、半導体レーザを用いることが望ましい。面発光型の
半導体レーザのように、レーザからの出射光の拡がり角
が小さい場合には、光源18と光ファイバ2を近づけて
設置することもできる。
【0090】以下に、これまで説明した本発明の各実施
形態の光伝送装置及び従来の光伝送装置に、前述の本発
明の各実施形態の光ファイバ、従来のSI型プラスチッ
ク光ファイバ、及び従来のGI型プラスチック光ファイ
バを種々組み合わせた光伝送路で信号伝送を行った結果
について説明する。従来のSI型プラスチック光ファイ
バには、コア直径980μm、開口数0.3、波長65
0nmにおける伝送損失が7.5dB/50mのものを
用いた。また、従来のGI型プラスチック光ファイバに
は、コア直径径700μm、開口数0.2、波長650
nmにおける伝送損失が8dB/50mのものを用い
た。また、従来の光伝送装置には、500Mbps用と
250Mbps用のものを用いた。500Mbps用光
伝送装置は、GI型プラスチック光ファイバ用のもので
あり、光源に半導体レーザを用い、波長650nmで出
射光線の開口数は0.15であった。また、250Mb
ps用光伝送装置は、SI型プラスチック光ファイバ用
のものであり、光源にLEDを用い、中心波長650n
mで出射光線の開口数は0.3であった。以上の組み合
わせにおいて、距離50mの伝送が可能かどうかを調べ
た。表2に比較結果を示す。
形態の光伝送装置及び従来の光伝送装置に、前述の本発
明の各実施形態の光ファイバ、従来のSI型プラスチッ
ク光ファイバ、及び従来のGI型プラスチック光ファイ
バを種々組み合わせた光伝送路で信号伝送を行った結果
について説明する。従来のSI型プラスチック光ファイ
バには、コア直径980μm、開口数0.3、波長65
0nmにおける伝送損失が7.5dB/50mのものを
用いた。また、従来のGI型プラスチック光ファイバに
は、コア直径径700μm、開口数0.2、波長650
nmにおける伝送損失が8dB/50mのものを用い
た。また、従来の光伝送装置には、500Mbps用と
250Mbps用のものを用いた。500Mbps用光
伝送装置は、GI型プラスチック光ファイバ用のもので
あり、光源に半導体レーザを用い、波長650nmで出
射光線の開口数は0.15であった。また、250Mb
ps用光伝送装置は、SI型プラスチック光ファイバ用
のものであり、光源にLEDを用い、中心波長650n
mで出射光線の開口数は0.3であった。以上の組み合
わせにおいて、距離50mの伝送が可能かどうかを調べ
た。表2に比較結果を示す。
【0091】
【表2】
【0092】本発明の各実施形態の光ファイバ及び、本
発明の各実施形態の光伝送装置の構成ですべて同じ結果
が得られた。尚、表2中、“実施形態"は、本発明の各
実施形態の光ファイバ又は光伝送装置を表し、“50
0"、“250"はそれぞれ、従来の500Mbps用2
50Mbps用の光伝送装置を表す。
発明の各実施形態の光伝送装置の構成ですべて同じ結果
が得られた。尚、表2中、“実施形態"は、本発明の各
実施形態の光ファイバ又は光伝送装置を表し、“50
0"、“250"はそれぞれ、従来の500Mbps用2
50Mbps用の光伝送装置を表す。
【0093】従来の500Mbps用光伝送装置を送信
側及び受信側に用いた場合には、光ファイバに従来のS
I型ファイバを用いても250Mbpsでの低速通信は
行えない。また、従来のGI型ファイバを用いた場合に
は、送信側及び受信側の少なくとも一方に従来の250
Mbps用光伝送モジュールを用いると通信は行えな
い。
側及び受信側に用いた場合には、光ファイバに従来のS
I型ファイバを用いても250Mbpsでの低速通信は
行えない。また、従来のGI型ファイバを用いた場合に
は、送信側及び受信側の少なくとも一方に従来の250
Mbps用光伝送モジュールを用いると通信は行えな
い。
【0094】これに対し、本発明の光伝送装置を送信側
及び受信側の両方または一方に用いれば、SI型ファイ
バを用いて250Mbpsでの通信が行える。また、本
発明の実施形態の光ファイバを用いる場合には、両側に
本発明の実施形態の光伝送装置を用いた場合には500
Mbps及び250Mbpsの両方の通信が可能であ
り、片側に本発明の実施形態の光伝送装置を用い、片側
に従来の250Mbps用の光伝送装置を用いた場合に
は250Mbpsで通信することができる。
及び受信側の両方または一方に用いれば、SI型ファイ
バを用いて250Mbpsでの通信が行える。また、本
発明の実施形態の光ファイバを用いる場合には、両側に
本発明の実施形態の光伝送装置を用いた場合には500
Mbps及び250Mbpsの両方の通信が可能であ
り、片側に本発明の実施形態の光伝送装置を用い、片側
に従来の250Mbps用の光伝送装置を用いた場合に
は250Mbpsで通信することができる。
【0095】以上のことから、本発明の実施形態の光伝
送装置を従来のSI型プラスチック光ファイバに接続す
ることが可能であり、従来のSI型プラスチック光ファ
イバ用の光伝送モジュールと組み合わせることも可能で
ある。このように、本発明の光伝送装置は、従来のSI
型プラスチック光ファイバ用光伝送装置と互換性があ
る。更に、送信側及び受信側の両方に本発明の光伝送装
置を用いれば、従来のGI型プラスチック光ファイバを
用いても、また、本発明の光ファイバを用いても高速通
信を行うことができる。
送装置を従来のSI型プラスチック光ファイバに接続す
ることが可能であり、従来のSI型プラスチック光ファ
イバ用の光伝送モジュールと組み合わせることも可能で
ある。このように、本発明の光伝送装置は、従来のSI
型プラスチック光ファイバ用光伝送装置と互換性があ
る。更に、送信側及び受信側の両方に本発明の光伝送装
置を用いれば、従来のGI型プラスチック光ファイバを
用いても、また、本発明の光ファイバを用いても高速通
信を行うことができる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、低速光信号及び高速光
信号の両方を、一つの同じ光伝送装置を用いて伝送する
ことができる低速・高速互換光ファイバが得られる。ま
た、該低速・高速互換光ファイバから低速信号及び高速
信号の両方を分離受信することのできる光受信装置が得
られる。
信号の両方を、一つの同じ光伝送装置を用いて伝送する
ことができる低速・高速互換光ファイバが得られる。ま
た、該低速・高速互換光ファイバから低速信号及び高速
信号の両方を分離受信することのできる光受信装置が得
られる。
【図1】本発明の光ファイバの第1の実施形態の横断面
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
【図2】図1の光ファイバと光源の間の光入射角の関係
を説明する図である。
を説明する図である。
【図3】本発明の光ファイバの第2の実施形態の横断面
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
【図4】本発明の光ファイバの第3の実施形態の横断面
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
【図5】本発明の光ファイバの第4の実施形態の横断面
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
【図6】本発明の光ファイバの第5の実施形態の横断面
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
図及び屈折率の断面分布を示す図である。
【図7】本発明の光伝送装置の第1の実施形態の光検出
光学系の縦断面図である。
光学系の縦断面図である。
【図8】図7の光検出光学系の斜視図である。
【図9】図7の光伝送装置の検出回路の構成図である。
【図10】本発明の光伝送装置の第2の実施形態の光検
出光学系の縦断面図である。
出光学系の縦断面図である。
【図11】本発明の光伝送装置の第3の実施系他の光検
出光学系の縦断面図である。
出光学系の縦断面図である。
2 光ファイバ
4 第1コア
6 第2コア
8 第1クラッド
10 第2クラッド
12 第3クラッド
13 第4クラッド
14 低開口数ファイバコア
16 高開口数ファイバコア
18 光源
20 第1光検出器
22 第2光検出器
24 ホログラムレンズ
26 第1ホログラムレンズ
28 第2ホログラムレンズ
30 分離プリズム
32 レンズ
34 光導波路
36 第1光導波路コア
38 第2光導波路コア
40 光導波路クラッド
50、52 プリアンプ
54 遅延回路
56 アンプ
58 制御回路
60 切替回路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開2000−180680(JP,A)
特開 昭63−234208(JP,A)
特開 昭61−122612(JP,A)
特開 昭59−83108(JP,A)
特開 昭52−38238(JP,A)
特開 平9−5539(JP,A)
実開 昭61−16508(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G02B 6/22
G02B 6/04
G02B 6/42
Claims (7)
- 【請求項1】 第1のクラッドでそれぞれ被覆された複
数の第1のコアと、第2のクラッドでそれぞれ被覆され
た複数の第2のコアとを備え、前記複数の第1のコアを
中心領域に配置し、前記複数の第2のコアを周縁領域に
配置し、前記中心領域および前記周縁領域内のコアの間
の隙間を第3のクラッドで充填した光ファイバにおい
て、 前記第2のコアの開口数の方が前記第1のコアの開口数
よりも高い開口数であることを特徴とする光ファイバ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光ファイバにおいて、前記第3のクラッドの屈折率が前記第1および第2のク
ラッドの屈折率より小さく、 前記第1のコアの開口数が
0.1〜0 . 2であり、前記第2のコアの開口数が0.2
〜0 . 35であることを特徴とする光ファイバ。 - 【請求項3】 第1のクラッドでそれぞれ被覆された複
数の第1のコアと、第2のクラッドでそれぞれ被覆され
た複数の第2のコアとを備え、前記複数の第1のコアを
中心領域に配置し、前記複数の第2のコアを周縁領域に
配置し、前記中心領域内のコアの間の隙間を第3のクラ
ッドで充填し、前記周縁領域内のコアの間の隙間を第4
のクラッドで充填した光ファイバにおいて、 前記第2のコアの開口数の方が前記第1のコアの開口数
よりも高い開口数であることを特徴とする光ファイバ。 - 【請求項4】 請求項3に記載の光ファイバにおいて、前記第3のクラッドの屈折率が前記第4のクラッドの屈
折率よりも大きく、 前記第1のコアの開口数が0.1〜
0 . 2であり、前記第2のコアの開口数が0.2〜0 . 3
5であることを特徴とする光ファイバ。 - 【請求項5】 光ファイバ端の中心部から出射する第1
の光信号と、前記光ファイバ端の環状の周縁部から出射
する第2の光信号をそれぞれ第1及び第2の光検出器に
分離して導く光分離手段を備え、前記第2の光検出器の
受光部は環状であり前記第1の光検出器は前記第2の光
検出器の環状の受光部の内側に配置された光受信装置に
おいて、 前記第1の光検出器の出力に接続された増幅手段と、前
記第2の光検出器の出力に接続された切り替え手段とを
備え、前記切り替え手段は、前記第2の光検出器が有意
な光信号を検出したときに前記第2の光検出器の出力を
前記増幅手段に接続し、第1の光信号と第2の光信号の
和を増幅することを特徴とする光受信装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の光受信装置において、 前記光分離手段は第1の光導波路と第2の光導波路とを
有し、前記第2の光導波路は筒状であり、前記第1の光
導波路は前記筒状の第2の光導波路内で同軸に伸びるこ
とを特徴とする光受信装置。 - 【請求項7】 請求項5または6に記載の光受信装置
と、光送信装置とを備え、前記光送信装置の光源と前記
光ファイバとの距離が1.56mmから2.0mmの範囲
にあることを特徴とする光伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34708899A JP3521326B2 (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 光ファイバ、光受信装置及び光伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34708899A JP3521326B2 (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 光ファイバ、光受信装置及び光伝送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001166172A JP2001166172A (ja) | 2001-06-22 |
JP3521326B2 true JP3521326B2 (ja) | 2004-04-19 |
Family
ID=18387836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34708899A Expired - Fee Related JP3521326B2 (ja) | 1999-12-07 | 1999-12-07 | 光ファイバ、光受信装置及び光伝送装置 |
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Country | Link |
---|---|
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WO2013031836A1 (ja) * | 2011-09-01 | 2013-03-07 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | 結合光学系及び結合方法 |
JP6067319B2 (ja) * | 2012-10-18 | 2017-01-25 | 株式会社クラレ | 中空型光ファイバ及び複合型光ファイバ、並びにそれらの製造方法 |
JP6592247B2 (ja) * | 2015-01-28 | 2019-10-16 | 日本電信電話株式会社 | 光伝送システム |
JP6691828B2 (ja) * | 2016-06-06 | 2020-05-13 | 株式会社フジクラ | コンバイナ及びレーザシステム |
US10423015B2 (en) * | 2016-09-29 | 2019-09-24 | Nlight, Inc. | Adjustable beam characteristics |
US10730785B2 (en) | 2016-09-29 | 2020-08-04 | Nlight, Inc. | Optical fiber bending mechanisms |
DE102016222357A1 (de) | 2016-11-15 | 2018-05-17 | Trumpf Laser- Und Systemtechnik Gmbh | Verfahren zum Tiefschweißen eines Werkstücks, mit Einstrahlen eines Laserstrahls in die von einem anderen Laserstrahl erzeugte Kapillaröffnung |
CN110678790B (zh) * | 2017-06-02 | 2021-01-26 | 康普技术有限责任公司 | 用于空分多路复用光通信的同心光纤及其使用方法 |
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EP3683608A1 (en) * | 2019-01-18 | 2020-07-22 | TE Connectivity Germany GmbH | Optical cable |
JP7332640B2 (ja) * | 2021-01-15 | 2023-08-23 | 矢崎総業株式会社 | 光ファイバ、及び、光伝送モジュール |
-
1999
- 1999-12-07 JP JP34708899A patent/JP3521326B2/ja not_active Expired - Fee Related
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