JP3516776B2 - 無線式液位測定送信装置 - Google Patents

無線式液位測定送信装置

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JP3516776B2
JP3516776B2 JP19919995A JP19919995A JP3516776B2 JP 3516776 B2 JP3516776 B2 JP 3516776B2 JP 19919995 A JP19919995 A JP 19919995A JP 19919995 A JP19919995 A JP 19919995A JP 3516776 B2 JP3516776 B2 JP 3516776B2
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勝人 藤本
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  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給油所等に埋設されて
いる地下タンクの燃料油の液位を測定し、測定した液位
を無線によって送信する無線式液位測定送信装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、給油所では、地下タンクから離
れた事務所内で、地下タンクの液位を監視できるように
している。ここで、地下タンクに設けた計測手段からの
信号を、ケーブルで伝送しようとすると、防爆対策上、
配線工事が大がかりなものになる。そのため、従来よ
り、計測手段にバッテリーを設け、測定値を無線で事務
所に送信している。
【0003】こうしたシステムでは、バッテリーが切れ
ると、バッテリー交換をするのであるが、防爆対策上、
給油所の作業者ではなく、別のサービスマンがバッテリ
ーの交換を行う。したがって、1回のバッテリー交換の
コストが高いので、極力、バッテリーの寿命を伸ばす工
夫が必要となる。そこで、従来は、計測手段の測定結果
に基づいて送信の間隔を調節することにより、省電力化
を図っている(たとえば、特公平6−63810号公
報、特開平4−58116号公報、同331326号公
報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの先行
技術では、送信時の省電力化を図ることはできるが、測
定時の省電力化については何ら考慮されていない。した
がって、今一つ十分にバッテリーの寿命を伸ばすことが
できない。
【0005】本発明は、前記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的は、送信時だけでなく、測定時につ
いても省電力化を図ってバッテリーの寿命を十分に伸ば
すことができる無線式液位測定送信装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、本発明は、燃料油の液位に関する値を計
測手段で測定し、この測定した測定値を無線で送信する
と共に、測定値の送信間隔を測定結果に基づいて変化さ
せる無線式液位測定送信装置において、第1基準変化量
ΔP1および該第1基準変化量ΔP1よりも大きな値に
設定された第2基準変化量ΔP2を記憶する記憶部と、
燃料油の短期的な変化量を検知するために、今回の測定
値H 0 から今回よりも前の測定値H m を減算した短期変
化量ΔH 0 を、前記第1基準変化量ΔP1と比較する第
1比較手段と、燃料油の長期的な変化量を検知するため
に、今回の測定値H 0 から、前記前の測定値H m よりも
更に以前に測定した古い測定値H n を減算した長期変化
量ΔH L を、前記第2基準変化量ΔP2と比較する第2
比較手段と、短い測定間隔T S および長い測定間隔T L
の2種類の測定間隔で前記計測手段に測定させる測定間
隔制御手段とを備え、前記第1比較手段による比較の結
果、前記短期変化量ΔH 0 が第1基準変化量ΔP1より
も大きい場合および/または前記第2比較手段による比
較の結果、前記長期変化量ΔH L が第2基準変化量ΔP
2よりも大きい場合には、前記測定間隔制御手段が、次
回の測定までの測定間隔を前記短い測定間隔T S で前記
計測手段に測定させ、前記第1比較手段による比較の結
果、前記短期変化量ΔH 0 が第1基準変化量ΔP1より
も小さく、かつ、前記第2比較手段による比較の結果、
前記長期変化量ΔH L が第2基準変化量ΔP2よりも小
さい場合には、前記測定間隔制御手段が、次回の測定ま
での測定間隔を前記長い測定間隔T L で前記計測手段に
測定させることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、比較手段による比較の結
果、液位が上昇しているか、安定しているか、あるい
は、下降しているかを知ることができるので、たとえ
ば、液位が上昇している場合に短い測定間隔TS で測定
し、一方、安定・下降中には長い測定間隔TL で測定す
ることができる。ここで、液位が上昇するのは、タンク
への注油(俗称:ローリーからの荷降し)を行うよう
な、極く短い期間であるから、測定時の省電力化を図る
ことができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1において、給油所の地下には、複数の地
下タンク1が埋設されており、一方、地上の事務所には
監視装置2が設置されている。各地下タンク1には、地
上に開口するピット10が設けられていると共に、この
ピット10の開口は蓋11で閉塞されている。各ピット
10内には、無線式液位測定送信装置3が収納されてい
る。
【0009】図2において、無線式液位測定送信装置3
は、計測手段30、送信手段31および制御手段4を備
えている。制御手段4には、バッテリー32から電力が
供給されており、この制御手段4は計測スイッチ33お
よび送信スイッチ34をON・OFFさせることによ
り、後述するように、計測手段30および送信手段31
の動作を制御する。
【0010】図3は計測手段30の一例を示す。計測手
段30は、地下タンク1(図1)内の燃料油の液位が変
動するのに伴って上下動するフロート30aと、このフ
ロート30aにワイヤ30bを介して接続されたポテン
ショメータ30cを備えている。このポテンショメータ
30cは、液位に応じた電圧を電圧周波数変換手段30
dに出力する。この電圧周波数変換手段30dは、変換
した周波数信号を周波数認識手段30eに出力する。周
波数認識手段30eは、認識した周波数を測定値(液
位)Hとして、図2の制御手段4に出力する。無線式液
位測定送信装置3の送信手段31は、後述するように測
定値Hを監視装置2に無線で送信する。なお、送信する
電波の周波数は、地下タンク1ごとに異なっている。
【0011】図4は監視装置2の一例を示す。監視装置
2は、送信手段31(図2)からの無線信号を受信する
無線受信手段20と、受信した測定値(液位)Hを残油
量に換算する液位/量換算手段21と、残油量を表示す
る表示手段22とを備えている。なお、警報手段23
は、オーバーフローするおそれがある場合や残油量が所
定値よりも少ない場合に警報を発するものである。
【0012】つぎに、本発明の要部である図5の制御手
段4について説明する。この図において、制御手段4
は、たとえばマイクロコンピュータで構成されており、
記憶部40を備えている。この記憶部40には、以下の
値が予め設定記憶されている。 ΔP1:第1基準変化量 ΔP2:第2基準変化量 ΔP:正の送信基準変化量 ΔN:負の送信基準変化量 また、記憶部40には、以下の値が更新記憶される。 H0 :今回の測定値 H1 :前回の測定値 h:送信値
【0013】制御手段4は、第1ないし第3比較手段4
1〜43、継続上昇液位安定判別手段44、測定間隔制
御手段45および送信間隔制御手段46などを備えてい
る。測定間隔制御手段45は、後述するように、第1比
較手段41,第2比較手段42による比較結果および継
続上昇液位安定判別手段44の判別結果に基づいて、次
回および次回よりも後の測定間隔を制御するものであ
る。一方、送信間隔制御手段46は3つの比較手段41
〜43による比較結果および継続上昇液位安定判別手段
44の判別結果に基づいて、次の送信までの間隔を制御
するものである。
【0014】第1比較手段41は、今回の測定値H0
ら前回の測定値H1 を減算した短期変化量ΔH0 を算出
し、この短期変化量ΔH0第1基準変化量ΔP1とを
比較し、短期変化量ΔH0第1基準変化量ΔP1より
も大きいときに、短周期信号tsを測定間隔制御手段4
5に出力する。一方、この第1比較手段41は、短期
化量ΔH0第1基準変化量ΔP1以下のときには、長
周期信号t1を測定間隔制御手段45に出力する。
【0015】第2比較手段42は、今回の測定値H0
ら、前回送信した前回送信値h1 を減算した測定送信間
変化量Δh0 を算出し、この測定送信間変化量Δh0
第2基準変化量ΔP2とを比較し、測定送信間変化量Δ
0第2基準変化量ΔP2よりも大きいときに、短周
期信号tsを測定間隔制御手段45に出力する。一方、
この第2比較手段42は、測定送信間変化量Δh0
2基準変化量ΔP2以下のときには、長周期信号t1を
測定間隔制御手段45に出力する。なお、前記第2基準
変化量ΔP2は、第1基準変化量ΔP1よりも大きな値
に設定されている。
【0016】前記第1比較手段41は、短期変化量ΔH
0第1基準変化量ΔP1よりも大きいときに、短周期
信号tsを継続上昇液位安定判別手段44にも出力し、
一方、短期変化量ΔH0第1基準変化量ΔP1以下の
ときに、長周期信号t1を継続上昇液位安定判別手段4
4にも出力する。継続上昇液位安定判別手段44は、短
周期信号tsおよび長周期信号t1に基づいて、液位が
継続的に上昇しているか、あるいは、液位が安定してい
るかを判断するものである。たとえば、継続上昇液位安
定判別手段44は、カウンタを備えており、第1比較手
段41から連続して短周期信号tsが入力された場合
は、液位が継続的に上昇していると判断し、それ以後、
液位が安定するまで測定間隔制御手段45に短周期信号
tsを出力する。一方、継続上昇液位安定判別手段44
は、第1比較手段41から数回連続して長周期信号t1
が入力された場合は、液位が安定したと判断して、短周
期信号tsの出力を停止して測定間隔制御手段45に長
周期信号t1を出力する。
【0017】測定間隔制御手段45は、短い測定間隔T
S および長い測定間隔TL の2種類の測定間隔で計測手
段30に測定をさせるもので、第1比較手段41,第2
比較手段42および継続上昇液位安定判別手段44のい
ずれか1つから短周期信号tsが入力されたときにタイ
マ61の設定時間Tをたとえば2秒に設定し、一方、短
周期信号tsが入力されない場合にはタイマ61の設定
時間をたとえば5秒に設定する。タイマ61は、設定時
間Tに応じて、計測スイッチ33を2秒または5秒ごと
に閉成させて、バッテリー32の電力を計測手段30に
供給させる。これにより、計測手段30は、2秒または
5秒ごとに1回の計測を行って測定値Hを制御手段4に
出力する。
【0018】また、測定間隔制御手段45は、両比較手
段41,42および判別手段44のいずれか1つから短
周期信号tsが入力されたときは、送信間隔制御手段4
6に短周期信号tsを出力し、一方、前記各手段41,
42,44のすべてから長周期信号t1が入力されたと
きは、送信間隔制御手段46に長周期信号t1を出力す
る。送信間隔制御手段46は、測定間隔制御手段45か
ら短周期信号tsを受けると、カウンタ62の設定値を
たとえば「2」に設定し、長周期信号t1を受けると、
カウンタ62の設定値をたとえば「60」に設定する。
カウンタ62は、クロックパルスをカウントして、設定
値に達すると計数内容を帰零すると共に、送信スイッチ
34を閉成させて、バッテリー32の電力を送信手段3
1に供給させる。したがって、送信間隔制御手段46に
短周期信号tsが入力されたときには、TS (2秒)×
2回=4秒ごとに、送信手段31が今回の測定値H0
今回送信値h0 として送信する。一方、送信間隔制御手
段46に長周期信号t1が入力されているときには、T
L (5秒)×60回=5分ごとに、送信手段31が今回
の測定値H0 を今回送信値h0 として送信する。
【0019】なお、カウンタ62が一旦、設定値「6
0」に設定された後、帰零前に、送信間隔制御手段46
が短周期信号tsを受けると、カウンタ62を強制的に
帰零し送信スイッチ34を閉成させて送信させると共
に、設定値が「2」に設定される。一方、カウンタ62
が一旦、設定値「2」に設定された後、送信間隔制御手
段46が長周期信号t1を受けても、カウンタ62の設
定値は次回の送信までの間は「2」に保持されるように
なっている。
【0020】前記第3比較手段43は、今回の測定値H
0 から前回送信値h1 を減算した測定送信間変化量Δh
0 を算出し、この測定送信間変化量Δh0 と正の送信基
変化量ΔPとを比較し、測定送信間変化量Δh0 が正
の送信基準変化量ΔPよりも大きいときに、送信指令a
を出力してカウンタ62をリセットすると共に送信スイ
ッチ34を閉成させる。また、第3比較手段43は、算
出した測定送信間変化量Δh0 と負の送信基準変化量Δ
N(負の値)とを比較し、測定送信間変化量Δh0 の方
が負の送信基準変化量ΔNよりも小さいとき(絶対値が
大きいとき)も、送信指令aを出力して、カウンタ62
をリセットすると共に送信スイッチ34を閉成させる。
なお、正の送信基準変化量ΔPの絶対値は負の送信基準
変化量ΔNの絶対値よりも小さな値に設定されている。
また、正の送信基準変化量ΔPの値は、第1基準変化量
ΔP1および第2基準変化量ΔP2よりも大きな値に設
定されており、したがって、測定送信間変化量Δh0
絶対値が非常に大きい場合には、無条件に送信される。
【0021】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。まず、図6のように、液位が安定している場合は、
今回の測定値H0 と前回の測定値H1 との短期変化量Δ
0 が小さく、また、今回の測定値H0 と前回送信値h
1 との測定送信間変化量Δh0 も小さいので、図5の測
定間隔制御手段45には、長周期信号t1が入力され
る。したがって、計測手段30が長い測定間隔TL で測
定を繰り返す。したがって、無駄な測定がなされないか
ら、測定時の省電力化が図られる。
【0022】この場合、送信間隔制御手段46にも長周
期信号t1が入力されるので、カウンタ62の設定値が
「60」に設定され、60回の測定につき1回の送信が
なされる。したがって、送信時の省電力化も図られる。
【0023】一方、図7のように液位が上昇して、今回
の測定値H0 から前回の測定値H1 を減算した短期変化
ΔH0第1基準変化量ΔP1よりも大きくなると、
図5の第1比較手段41から測定間隔制御手段45に短
周期信号tsが出力されるので、タイマ61の設定時間
が2秒に設定される。これにより、図7のように、次回
までの測定間隔が短い測定間隔TS (2秒)に設定され
て、計測手段30が2秒間隔で計測を行う。この場合、
送信間隔制御手段46にも短周期信号tsが入力される
ので、2回の測定を行った後に1回の送信がなされる。
したがって、タンクへの注油を行っている場合などは、
短い測定間隔TS (2秒)で測定を行い、4秒ごとに送
信がなされるから、オーバーフローの防止や、注油する
タンクの間違いを早期に発見することが可能となる。つ
まり、レスポンスが損なわれるおそれもない。
【0024】ところで、第1基準変化量ΔP1を小さく
すると、液面の揺れなどによる測定誤差で、誤って液位
の上昇を検知するので、第1基準変化量ΔP1は、0よ
りも大きい正の値に設定するのが好ましい。一方、第1
基準変化量ΔP1を大きな値にすると、図8のように液
位が徐々に上昇している場合には連続する2回の測定値
1 ,H0 だけでは、液位の上昇を検知できなくなる。
特に、図1の地下タンク1は、断面形状が円形であるた
め、液位が中間にある場合には、液位の変動が極めて小
さくなる。そこで、本実施例では、短期変化量ΔH0
けでなく、以下のように、長期的な変化量に基づいて、
測定間隔を制御している。
【0025】図8のように、液位が緩やかに上昇する
と、今回の測定値H0 から前回送信値h1 を減算した測
定送信間変化量Δh0第2基準変化量ΔP2よりも大
きくなる。この場合、図5の第2比較手段42から測定
間隔制御手段45に短周期信号tsが出力されるので、
計測手段30が短い測定間隔TS で測定を行う。したが
って、緩やかな液位の上昇も検出し得る。
【0026】また、図9のように、液位が著しく上昇し
た場合には、早く送信して監視装置2に知らせる必要が
ある。そこで、本実施例では、図9のように、今回の測
定値H0 から前回送信値h1 を減算した測定送信間変化
Δh0 が正の送信基準変化量ΔPよりも大きい場合
は、図5の第3比較手段43がこれを検出して、送信ス
イッチ34に送信指令aを出力する。したがって、測定
間隔が短い測定間隔TS になるだけでなく、直ちに今回
の測定値H0 が送信される。
【0027】一方、図10のように、液位が継続的に上
昇しているときは、タンクへの注油を行っているのであ
るから、液位が安定するまで、短い測定間隔TS で測定
を繰り返すのが好ましい。そこで、本実施例では、図1
0のように、液位が継続して上昇している場合には、図
5の第1比較手段41から継続上昇液位安定判別手段4
4に連続して入力された短周期信号tsにより、継続上
昇を検知し、その後、継続上昇液位安定判別手段44が
連続して数回長周期信号t1を受けるまで、図10のよ
うに、短い測定間隔TS で測定を繰り返す。
【0028】また、図11のように、液位が著しく下降
した場合にも、早く送信して、監視装置2に知らせる必
要がある。そこで、本実施例では、図11のように、今
回の測定値H0 から前回送信値h1 を減算した測定送信
変化量Δh0 (負の値)が、負の送信基準変化量ΔN
(負の値)よりも小さい(絶対値が大きい)場合には、
図5の第3比較手段43がこれを検出して、送信指令a
を送信スイッチ34に出力する。したがって、この場合
には、直ちに今回の測定値H0 が送信される。
【0029】ところで、本実施例では、発明の内容を分
かり易くするために、図3の計測手段30が液位を測定
することとしたが、計測手段30はたとえば天井から液
面までの距離を測定するものでもよく、本発明の範囲
は、かかる場合も含まれる。なお、液面までの距離を測
定した場合は、液位を測定する場合と変化量ΔH0 の符
号が逆になる。したがって、本明細書において、「変化
ΔH0 ,Δh0 が基準変化量ΔP1,ΔP2,ΔP,
ΔNよりも大きい」とは、「絶対値が大きい」ことを意
味するものと解釈しなければならない。
【0030】また、本実施例では、今回の測定値H0
前回の測定値H1 との変化量を短期変化量ΔH0 とした
が、本発明では、今回の測定値H0 と前々回の測定値H
2 (今回よりも前の測定値Hm )との変化量を短期変化
ΔH0 としてもよい。たとえば、測定を5秒ごとに行
っている場合に、今回の測定値H0 と10秒前の測定値
(2回前の測定値)H2 との変化量を算出した場合に
も、本発明に含まれる。
【0031】さらに、本実施例では、今回の測定値H0
と前回送信値h1 との変化量である測定送信間変化量Δ
0 を長期変化量ΔHL としたが、本発明では、今回の
測定値H0 と前の測定値Hm (たとえば前回の測定値H
1 )よりも更に以前に測定した古い測定値Hn との変化
を長期変化量ΔHL として測定し、長期変化量ΔHL
第2基準変化量ΔP2とを比較することで、長期的な
変動、つまり、液位の緩やかな上昇を検出してもよい。
【0032】また、本実施例では、短い測定間隔TS
長い測定間隔TL との2種類の測定間隔で測定を行うこ
ととしたが、測定間隔は3種類以上に設定してもよく、
あるいは、無段階的に測定間隔を設定してもよい。無段
階にする方法としては、たとえば、設定値を短期変化量
ΔH0 で除算して、短期変化量ΔH0 が小さい程、大き
な測定間隔で測定させ、一方、短期変化量ΔH0 が大き
い程、小さな測定間隔で測定させてもよい。なお、この
場合、上下限の測定間隔を予め設定しておくのが好まし
い。
【0033】また、本実施例では、測定間隔が長い場合
に、60回測定するごとに送信したが、送信の最大許容
間隔を時間で設定して、少なくとも最大許容時間になる
毎に送信を行うこととしてもよい。
【0034】また、本実施例では、液位が2回連続して
上昇した場合、液位が継続して上昇していると判断した
が、n回(nは2以上)測定して、m回(mはn以下の
2以上の自然数)以上液位が上昇していれば、液位が継
続的に上昇しているとみなしてもよい。
【0035】一方、本実施例では、液位が数回連続して
下降ないし同じであれば、液位が安定したと判断した
が、2回ないし10回程度連続して液位が下降ないし同
じであれば、液位が安定したと判断することとしてもよ
い。
【0036】なお、本無線式液位測定送信装置では、数
十回〜数百回の送信毎にA/D変換したバッテリーの電
圧値を、図1の無線式液位測定送信装置3から監視装置
2に送信してもよい。このようにすれば、監視装置2に
おいて、バッテリー32の交換時期を推定することがで
き、したがって、バッテリー切れによるシステムダウン
を未然に防止することができる。
【0037】ところで、前記実施例では、送信手段31
からの送信周波数を地下タンク1ごとに異ならせたが、
本発明では、必ずしもそうする必要はない。たとえば、
図2の各無線式液位測定送信装置3が、送信手段31お
よび受信手段を備え、送信前に、他の地下タンク1から
の送信が行なわれているか否かを判断し、送信が行なわ
れていないことを条件に、タンクNo.を含めて、送信
を開始することとしてもよい。この場合には、送信周波
数をタンクごとに異ならせる必要がない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
今回の測定値H0 と今回よりも前の測定値Hm とを比較
して、送信間隔の他に、測定間隔をも変化させるので、
タンクへの注油を行っているような特別な場合等を除
き、測定間隔を長くすることができる。したがって、レ
スポンスの良い測定を行いつつ、送信時だけでなく、測
定時についても省電力化が図られる。その結果、防爆仕
様における特別な技術が必要なバッテリーの交換回数を
極力減らすことができる。
【0039】また、今回の測定値H0 から今回よりも前
の測定値Hm を減算した短期変化量ΔH0第1基準変
化量ΔP1と比較するだけでなく、今回の測定値H0
ら、前記今回よりも前の測定値Hm よりも更に以前に測
定した古い測定値Hn を減算した長期変化量ΔHL を、
第2基準変化量ΔP2と比較している。したがって、緩
やかな液位の上昇を長期変化量ΔHL で検出し得ると共
に、短期変化量ΔH0 と比較する第1基準変化量ΔP1
を差程小さな値にする必要がないので、液面の波打ちな
どによる検出の誤りで、測定間隔が度々短くなるという
事態を防止できるから、より一層省電力化を図ることが
できる。
【0040】さらに、請求項の発明によれば、今回の
測定値H0 から前回送信値h1 を減算した測定送信間
化量Δh0 を前記長期変化量ΔHL としたから、前回送
信値h1 と今回の測定値H0 との差(測定送信間変化量
Δh0 )が大きくなったときは、短い測定間隔TS で測
定を行うので、レスポンスの良い測定を行うことができ
と共に、短い測定間隔T S で測定を行うに伴って送信
間隔も短くなるので、オーバフローの防止や、注油する
タンクの間違いを早期に発見することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる給油所のシステムを
説明する断面図である。
【図2】同システムの概略構成図である。
【図3】計測手段の一例を示す概略構成図である。
【図4】監視装置の一例を示す概略構成図である。
【図5】無線式液位測定送信装置の一実施例を示す概略
構成図である。
【図6】液位安定中の測定・送信間隔を示す概念図であ
る。
【図7】液位が上昇した場合の測定・送信間隔を示す概
念図である。
【図8】液位が緩やかに上昇した場合の測定・送信間隔
を示す概念図である。
【図9】液位が急激に上昇した場合の測定・送信間隔を
示す概念図である。
【図10】液位が継続的に上昇した場合の測定・送信間
隔を示す概念図である。
【図11】液位が急激に下降した場合の測定・送信間隔
を示す概念図である。
【符号の説明】
3:無線式液位測定送信装置 40:記憶部 41:第1比較手段 42:第2比較手段 45:測定間隔制御手段 46:送信間隔制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 23/00 G08C 17/00 G08C 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料油の液位に関する値を計測手段で測
    定し、この測定した測定値を無線で送信すると共に、測
    定値の送信間隔を測定結果に基づいて変化させる無線式
    液位測定送信装置において、第1基準変化量 ΔP1および該第1基準変化量ΔP1よ
    りも大きな値に設定された第2基準変化量ΔP2を記憶
    する記憶部と、燃料油の短期的な変化量を検出するために、 今回の測定
    値H0 から今回よりも前の測定値Hm を減算した短期
    化量ΔH0 を、前記第1基準変化量ΔP1と比較する第
    1比較手段と、燃料油の長期的な変化量を検出するために、 今回の測定
    値H0 から、前記前の測定値Hm よりも更に以前に測定
    した古い測定値Hn を減算した長期変化量ΔHL を、前
    第2基準変化量ΔP2と比較する第2比較手段と、 短い測定間隔TS および長い測定間隔TL の2種類の測
    定間隔で前記計測手段に測定させる測定間隔制御手段と
    を備え、 前記第1比較手段による比較の結果、前記短期変化量Δ
    0第1基準変化量ΔP1よりも大きい場合および/
    または前記第2比較手段による比較の結果、前記長期
    化量ΔHL 第2基準変化量ΔP2よりも大きい場合に
    は、前記測定間隔制御手段が、次回の測定までの測定間
    隔を前記短い測定間隔TS 前記計測手段に測定させ、前記第1比較手段による比較の結果、前記短期変化量Δ
    0 が第1基準変化量ΔP1以下で、かつ、前記第2比
    較手段による比較の結果、前記長期変化量ΔH L が第2
    基準変化量ΔP2以下の場合には、前記測定間隔制御手
    段が、次回の測定までの測定間隔を前記長い測定間隔T
    L で前記計測手段に測定させる ことを特徴とする無線式
    液位測定送信装置。
  2. 【請求項2】 燃料油の液位に関する値を計測手段で測
    定し、この測定した測定値を無線で送信すると共に、測
    定値の送信間隔を測定結果に基づいて変化させる無線式
    液位測定送信装置において、第1基準変化量 ΔP1および該第1基準変化量ΔP1よ
    りも大きな値に設定された第2基準変化量ΔP2を記憶
    する記憶部と、燃料油の短期的な変化量を検出するために、 今回の測定
    値H0 から今回よりも前の測定値Hm を減算した短期
    化量ΔH0 を、前記第1基準変化量ΔP1と比較する第
    1比較手段と、燃料油の長期的な変化量を検出するために、 今回の測定
    値H0 から前回送信した前回送信値h1 を減算した測定
    送信間変化量Δh0 を、前記第2基準変化量ΔP2と比
    較する第2比較手段と、 短い測定間隔TS および長い測定間隔TL の2種類の測
    定間隔で前記計測手段に測定させる測定間隔制御手段と
    を備え、 前記第1比較手段による比較の結果、前記短期変化量Δ
    0第1基準変化量ΔP1よりも大きい場合および/
    または前記第2比較手段による比較の結果、前記測定送
    信間変化量Δh 0 が第2基準変化量ΔP2よりも大きい
    場合には、前記測定間隔制御手段が、次回の測定までの
    測定間隔を前記短い測定間隔TS 前記計測手段に測定
    させ、前記第1比較手段による比較の結果、前記短期変化量Δ
    0 が第1基準変化量ΔP1以下で、かつ、前記第2比
    較手段による比較の結果、前記測定送信間変化量Δh 0
    が第2基準変化量ΔP2以下の場合には、前記測定間隔
    制御手段が、次回の測定までの測定間隔を前記長い測定
    間隔T L で前記計測手段に測定させる ことを特徴とする
    無線式液位測定送信装置。
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