JP3512782B1 - アンテナ構造体及び電波利用時計 - Google Patents

アンテナ構造体及び電波利用時計

Info

Publication number
JP3512782B1
JP3512782B1 JP2002264985A JP2002264985A JP3512782B1 JP 3512782 B1 JP3512782 B1 JP 3512782B1 JP 2002264985 A JP2002264985 A JP 2002264985A JP 2002264985 A JP2002264985 A JP 2002264985A JP 3512782 B1 JP3512782 B1 JP 3512782B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic path
antenna structure
antenna
sub
radio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002264985A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004104551A (ja
Inventor
隆史 伊原
重之 高橋
Original Assignee
シチズン時計株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シチズン時計株式会社 filed Critical シチズン時計株式会社
Priority to JP2002264985A priority Critical patent/JP3512782B1/ja
Priority to US10/511,912 priority patent/US7170462B2/en
Priority to CN038127601A priority patent/CN1659742B/zh
Priority to PCT/JP2003/011650 priority patent/WO2004025782A1/ja
Priority to EP03795403A priority patent/EP1548875B1/en
Priority to DE60330977T priority patent/DE60330977D1/de
Application granted granted Critical
Publication of JP3512782B1 publication Critical patent/JP3512782B1/ja
Publication of JP2004104551A publication Critical patent/JP2004104551A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

【要約】 【課題】 電波の受信性能が良好で、材質上の制約及び
デザイン上の制約を受けないアンテナ構造体及び当該ア
ンテナ構造体を使用した電波利用腕時計を提供すること
を目的とするものである。 【解決手段】 電波を受信するアンテナ構造体2であっ
て、アンテナの本体部2近傍に金属物体が存在する場合
の以下で定義されるQ値保持率Rqが、10%以上であ
るアンテナ構造体2。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は、アンテナ構造体及び当
該アンテナ構造体を使用した電波利用時計に関するもの
であり、特に詳しくは、金属物体の近傍にアンテナ構造
体が配置された場合でも、当該アンテナ構造体の電波の
受信性能を低下させない様に構成されたアンテナ構造体
及び当該アンテナ構造体を使用した電波利用時計に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】 実開平2−126408号公報
【特許文献2】 実開平5−81787号公報
【特許文献3】 国際公開WO95/27928号公報
【特許文献4】 ヨーロッパ特許公開第0382130
号公報
【特許文献5】 特開平11−64547号公報
【特許文献6】 特開2001−33571号公報
【特許文献7】 特開2001−30524号公報近
年、電波を利用した腕時計が多数商品化されてきてい
る。
【0003】即ち、腕時計の内部にラジオ機能を付加し
て、放送用の電波を受信して所定の情報を得る様にした
ラジオ付き腕時計、或いは、タイムコードをのせた標準
電波を受信して、使用中の腕時計の時刻を当該標準時の
時刻に自動的に合わせる電波修正時計或いは遠隔制御型
腕時計等が知られている。
【0004】然しながら、腕時計に於いて、電波を利用
するためには、従来の時計部品構成、デザインとは全く
異なる部品構成或いはデザインが必要となると共に、受
信性能を阻害しないための配慮も必要となる。
【0005】即ち、当該腕時計に於いては、いかにアン
テナの受信性能を向上させるかという問題と、当該腕時
計の中或いはその外装の一部に当該アンテナを配置する
ために大きさやデザインに関して設計上の制約が存在す
る。
【0006】特に、電波の受信性能に大きな影響を与え
るアンテナは、サイズ的にも従来の腕時計の他の部品と
比較するとかなりの大きさを有しており、又、受信性能
の関係から配置上の制約を受けることから、従来では、
内蔵式、外装式、伸縮式、或いはコード式等種々の方式
が採用されている。
【0007】内蔵型としては、芯と巻き線からなるバー
アンテナが主にもちいられているが、腕時計に内蔵する
際、ケース材料及び構造或いはデザイン等を工夫してア
ンテナの受信性能の低下を招かないようにする必要があ
る。
【0008】又、外装式、ラジオカセット等に見られる
伸縮式や、イヤホーン等と兼用されるコード方式におい
ては、時計全体としてのデザイン及びその収納性、耐久
性等を配慮する必要がある。
【0009】このような状況下に於いて、腕時計のさら
なる小型化、携帯化に加えてファッション性の向上を図
るためには、アンテナ装置の受信性能の低下を招かない
ようにすることは勿論のこと、携帯容易性及びデザイン
性についても十分な配慮をしなければならない。
【0010】その為、従来では、例えば、実開平2−1
26408号公報(
【特許文献1】)に見られる様に、金属のアンテナを時
計の革製のバンド内に配置したものがある。
【0011】又、本願出願人が実開平5−81787号
公報(
【特許文献2】)で開示している様に、芯にコイルを巻
いたアンテナを文字板と風防の間に配置し、電波を妨げ
る金属製のケース本体から離すと同時に、ユニークなデ
ザインとしたもの、或いは、国際公開WO95/279
28号公報(
【特許文献3】)には、腕時計の時計ケースの側部にア
ンテナを取り付けた構成の腕時計が開示されている。
【0012】更に、ヨーロッパ特許公開第038213
0号公報(
【特許文献4】)で開示されている様に、ケース上面に
アンテナを例えばリング状に配置したものもある。
【0013】然しながら、バンドにアンテナを配置した
従来の構成では、バンドにアンテナが内蔵されているた
め電子機器本体との導通をとらなければならず、両者の
接合部に十分な柔軟性を持たせることが出来ない。
【0014】更に、電波を妨げる金属製バンドは採用で
きず、ゴムバンド等接続引用の時計バンドを使用しなけ
ればならず、材質及びデザインの点で制約がある。
【0015】又、腕時計の上面あるいはその側面にアン
テナを配置した構成のものは、アンテナを時計本体の金
属部から離すために、時計全体の厚さ或いは大きさが増
してしまったり、デザイン上の制約を受けるといった問
題がある。
【0016】更に、ケース上面にアンテナをリング状に
配置したヨーロッパ特許公開第0382130号公報(
【特許文献4】)のものにあっては、リングの内部に金
属が存在すると受信を行えなくなるため、実用上はアン
テナを時計と別体にしなければならないと言う問題もあ
った。
【0017】更に、特開平11−64547号公報(
【特許文献5】)には、コイルを回路基板の周縁部に設
けた凹陥部に配置すると同時にコアを当該回路基板の円
周方向にそって湾曲状に配置した腕時計が開示されてい
るが、製造工程が複雑となる他、製造過程の組み立て操
作も煩雑となるという問題がある。
【0018】一方、特開2001−33571号公報(
【特許文献6】)或いは、特開2001−30524号
公報(
【特許文献7】)等には、当該腕時計の風防及び裏蓋部
に、ガラス或いはセラミック等の非金属材料で構成し、
その中間部には、従来どおりの金属材料を使用して、ア
ンテナに十分な電波が到達する様に構成した腕時計が示
されている。
【0019】即ち、上記した発明が生まれる背景には、
当該アンテナを時計の内部に内蔵させた場合には、特に
裏蓋部が金属材料で構成されているため、導電性があ
り、従って、当該腕時計に電波が到達したとしても、当
該外蓋部で磁束が吸収されてしまい、当該アンテナ部ま
で電波が到達されないと言う思想に基づいたものであ
る。
【0020】例えば、図12に示す様に、特定の非共振
アンテナについて40KHzの電波を受信する場合に於
いて、金属外装を取り付けた場合と当該金属外装を取り
付けない場合とで当該アンテナの利得(dB)に関して
金属外装の影響を見てみると、当該金属外装がない場合
には、利得は−71.5dBであるのに対し、金属外装
を組み込んだ場合には、当該利得は、−74.2を示
す。一方、特定の共振アンテナについて40KHzの電
波を受信する場合に於いて、金属外装を取り付けた場合
と当該金属外装を取り付けない場合とで当該アンテナの
利得(dB)に関して金属外装の影響を見てみると、当
該金属外装がない場合には、利得は−31dBで、金属
外装を組み込んだ場合には、当該利得は、−62dBを
示すが、一方Q値についてみると、当該金属外装がない
場合には、Q値は115を示すのに対して、金属外装を
組み込んだ場合には、当該Q値は、3を示すに過ぎな
い。
【0021】従って、従来に於いては、高感度のアンテ
ナ構造体2を使用するか、電波の電界強度が強い領域で
しか使用出来なかったりするため、電波時計の利便性を
損ねると共にデザインの設計を含めて当該アンテナ構造
体の製造コストは必然的に高くなっている。
【0022】然も、かかる構成の腕時計に於いては、確
かに、アンテナへの電波の到達確保できるとしても、当
該裏蓋には、金属調のメッキをしてあたかも金属材料を
使用しているかの様な印象をユーザーに与えるものであ
るが、外観上からは、重量感、或いは質感がなく、高級
品としてのイメージが損なわれると言う問題があった。
【0023】更には、金属外装にアンテナを内蔵させる
とQ値〈アンテナの持つ特性の指標〉が下がってしま
い、アンテナの主が低下して良好な情報の伝達が実行さ
れないと言う問題が有った。
【0024】その為、従来では、高級感をもつ完全金属
外装の電波利用時計は、実現されていないのが現状であ
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記した従来の問題を解決し、即ち、電波の受信性能が良
好で、材質上の制約及びデザイン上の制約を受けない
属外装内で使用可能なアンテナ構造体及び当該アンテナ
構造体を使用した完全金属外装の電波利用腕時計を提供
することを目的とするものである。
【0026】又、本発明を腕時計に応用した場合に、上
記目的に加えて腕時計の厚さが増してかさばるのを防ぐ
と共に、腕への装着感も良好となる腕時計のアンテナ装
置を提供する事を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成する為、以下に示す様な基本的な技術構成を採用す
るものである。即ち、本発明に於ける第1の態様として
は、金属外装内部で使用される電波を受信するアンテナ
構造体であって、当該アンテナ構造体は、磁芯にコイル
が巻き付けられている主磁路と磁芯にコイルが巻き付け
られていない副磁路とで構成され、且つ当該磁芯に沿っ
て形成される磁路が閉鎖状のループを形成しており、当
該閉鎖状ループを構成している当該アンテナ構造体の当
該磁路の一部にエアギャップを設け、そのエアギャップ
の部分は他の部分の磁気抵抗と異なる磁気抵抗となる様
に構成され、かつ、当該副磁路の磁気抵抗が当該主磁路
の磁気抵抗よりも大きくなる様に構成されており、外部
磁束を受信出来るが、共振時には、磁束が外部に漏れに
くい構造を有しているアンテナ構造体である。
【0028】
【0029】更に、本発明の第2の態様としては、基準
信号を出力する基準信号発生手段と、該基準信号に基づ
き計時情報を出力する計時手段と、該計時情報をもとに
時刻を表示する表示手段と、基準時刻情報を持つ標準電
波を受信する受信手段と、該受信手段からの受信信号に
基づき前記計時手段の出力時刻情報を修正する電波利用
時計に於いて、当該受信手段は、上記した各態様で規定
された構造を有するアンテナ構造体を含んでいる電波利
用時計である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明のアンテナ構造体及び当該
アンテナ構造体を有する腕時計は、上記した様な技術構
成を採用しているので、従来の電波利用時計の構造或い
はデザイン等を大幅に変更することなく、簡易な構成を
有するアンテナ構造体を採用して、受信効率が良好で、
腕時計そのものの大きさも厚みも従来のものとは相違せ
ず、デザイン面の自由度を高めた、製造コストを安価に
抑えることが可能な、アンテナ構造体及び当該アンテナ
構造体を使用した電波利用時計が容易に得られるのであ
る。
【0031】
【実施例】以下に、本発明に係る当該アンテナ構造体及
び当該アンテナ構造体を使用した電波利用時計の一具体
例の構成を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】即ち、図1は、本発明に係るアンテナ構造
体2の一具体例を示す模式図平面図であって、図中、電
波を受信するアンテナ構造体2であって、少なくとも磁
芯部と当該磁芯部の少なくとも一部に設けられているコ
イル部とで構成された当該アンテナ構造体2の近傍に金
属物体が存在する場合の以下で定義されるQ値保持率R
qが、10%以上であるアンテナ構造体2が示されてい
る。
【0033】処で、本発明に於いて使用されるQ値保持
率Rqは、当該アンテナ構造体2が金属物体に接触して
いないか、当該アンテナ構造体2の近傍に金属物体が存
在しない場合の当該アンテナ構造体2のQ値をQ
し、当該アンテナ構造体2が当該金属物体と接触してい
るか、或いは当該アンテナ構造体2の近傍に金属物体が
存在した場合の当該アンテナ構造体のQ値Qの最低値
をQNLとした場合に、 Rq= QNL/Q× 100 として表されるものである。
【0034】本発明に於ける当該アンテナ構造体2の構
造をより具体的に説明するならば、図1に於いて、当該
アンテナ構造体2は、外部磁束3を吸収するが、共振時
には、磁束が当該アンテナ構造体の外部に漏れにくい構
造を有しているアンテナ構造体2である。
【0035】処で、本発明に於ける様な、アンテナ構造
体2に於いては、従来では、図2に示す様に、電波を受
信するためのアンテナ構造体2の近傍或いは、当該アン
テナ構造体2に接触して導電性を持つ金属物体、例え
ば、ステンレス、チタン合金等で外装として使用される
側或いは蓋部或いは、時計の文字盤、モータ、ムーブメ
ント、電池、太陽電池、腕バンド、ヒートシンク、マイ
コン、歯車列等の少なくとも一つを含むものが配置され
ている場合には、当該電波が当該金属物体に吸収されて
しまい、当該アンテナ構造体2まで電波が到達しないの
で、当該アンテナ構造体の感度を向上させるとか、当該
アンテナ構造体そのものを大きく形成したり、当該アン
テナ構造体を金属物体の外側に設けるか或いは当該金属
物体の代わりに、当該外装部をプラスチック或いはセラ
ミックで構成すると同時に当該非金属物質面に金属メッ
キを施していた。
【0036】然しながら、本願発明者等は、鋭意検討し
た結果、上記した従来に於ける当該問題点の把握が実際
には、誤りであって、アンテナ構造体2の近傍或いは、
当該アンテナ構造体2に接触して導電性を持つ金属物体
3が存在している場合で有っても、当該アンテナ構造体
2は、当該電波が実質的に到達しており、問題は、図2
に示す様に、当該アンテナ構造体2が共振する際に、当
該アンテナ構造体2の磁心部6から出る磁力線(磁束)
7が、当該金属物体3に引き込まれ、そこで渦電流を発
生して磁気エネルギーを減衰させる結果、当該アンテナ
構造体2からの出力が低下して受信が正常に行われない
という点に問題が有る事を突き止めたものである。
【0037】上記問題点を更に詳細に説明するならば、
例えば、図2に於いて、時計の外装部3、つまり裏蓋部
が金属材料で形成されており、電波受信用のアンテナ構
造体2が当該外装部3内に配置されて、電波を受信しよ
うとする場合に、外部から当該時計1内部に入ろうとす
る外部電波による磁束4の流れは、多少は減衰されるが
(例えば3dB程度)実質的には、障害なく当該アンテ
ナ構造体2に到達するが、電波の磁束を受け、当該アン
テナ構造体2が共振する際、つまり電気エネルギーと磁
気エネルギーとの間で交互にエネルギーの状態変換が実
行される間では、当該アンテナ構造体2に於ける磁心6
の端部から出力される共振磁束の流れ7が、当該金属材
料である外装部3に引き込まれ、そこで、渦電流が発生
して当該共振磁束の流れ7のエネルギーを吸収させるこ
とになり、その結果、当該アンテナ構造体2からの共振
出力が低下すると言う事が判明したものである。
【0038】即ち、当該Q値の値が高い程、アンテナ構
造体として優れていると判断される。
【0039】つまり、当該Q値は、その値が高い程、ア
ンテナ構造体としての性能は良いと判断される事にな
り、換言すれば、エネルギー損失の程度の大小を示す指
標でもある。
【0040】然しながら、当該アンテナ構造体2を金属
材料からなる物体と接触させるかその近傍に配置する場
合、例えば、当該アンテナ構造体2をステンレス製の外
装部3内に配置した場合には、上記した磁束のエネルギ
ー損失が生じて当該アンテナ構造体2のQ値が著しく低
下し、その結果アンテナ出力が低下する事になる。
【0041】同様に、当該アンテナ構造体2を、当該金
属材料からなる外装部内に配置する場合の他、当該アン
テナ構造体2を、太陽電池を含む電池、モータ、ムーブ
メント、歯車列、マイコン、ヒートシンク、文字板等の
金属材料からなる物体の近傍に配置した場合でも同じ問
題が発生することが判明した。
【0042】本願発明者の実験では、当該アンテナ構造
体2を金属材料からなる物体と接触させるかその近傍に
置いた場合の当該Q値Qが、当該アンテナ構造体2
を金属材料からなる物体と接触させないかその近傍にも
置かない場合の当該Q値Q に対して70乃至95%も
減少する事を確認している。
【0043】その為、本発明に於いては、当該アンテナ
構造体2を金属材料と接触して配置するかその近傍に配
置した場合に、当該Q値の値の低下を如何に防止して、
実用上、問題の無い程度のQ値の低下で抑えられるかを
検討した結果、本発明に到達したものであり、基本的に
は、本発明に於いて使用される当該アンテナ構造体2
が、当該金属物体3と接触していない場合或いはその近
傍に金属物体3が存在しない場合の当該アンテナ構造体
2のQ値をQとし、当該アンテナ構造体2が当該金属
物体3と接触しているか、或いは当該アンテナ構造体2
の近傍に金属物体3が存在した場合の当該アンテナ構造
体のQ値をQとした場合に、当該Q値の最低値をQ
NL とすると、 Rq= QNL/Q× 100 として表されるQ値保持率Rqが、10%以上となる様
に設計する事によって、上記した従来の問題を解決し、
実用的に問題の無い小型で、薄型、且つ製造コストの低
い、電波利用の電子機器に適したアンテナ構造体を容易
に製造可能とすることが出来たものである。
【0044】処で、本発明に於ける当該アンテナ構造体
2の構造をより具体的に説明するならば、図1に於い
て、当該アンテナ構造体2は、外部より所定の電波が到
達した場合に、外部磁束4を吸収するが、共振時には、
共振磁束が、閉ループ状の磁路6を流れ、その結果、当
該共振磁束7が当該アンテナ構造体2の外部に漏れにく
い構造を有しているアンテナ構造体2としたものであ
る。
【0045】本発明者等の実験によれば、当該Q値保持
率Rqは、従来のアンテナ構造体であれば、5乃至30
%であったのに対し、本発明の構成を有するアンテナ構
造体を使用する事によって、当該アンテナ構造体の当該
Q値保持率Rqは、少なくとも10%以上を維持してお
り、良好な環境下に於いては、当該Q値保持率Rqは、
50%以上を維持することが可能となる事が判明したも
のであり、換言すれば、本発明に於ける当該アンテナ構
造体2が金属材料と接触しているかその近傍に金属材料
が存在している場合であっても、そのQ値の低下率が大
幅に抑制され、実用的には、当該金属材料の存在有無に
関係なく、良好な受信性能を発揮出来るアンテナ構造体
2を容易に且つ低コストで得られるのである。
【0046】処で、本発明に於いては、当該アンテナ構
造体2が受信出来る対象電波の周波数は2000kHz
以下の周波数帯の電波であって、好ましくは、数10k
Hzの周波数帯である。
【0047】一方、本発明に於いて使用される当該金属
物体3は、当該アンテナ構造体2が当該電波を受信して
共振する際、当該アンテナ構造体2より共振出力される
磁束7が到達しえる距離に配置されており、具体的に
は、ステンレススチール、金、銀、プラチナ、チタン、
ニッケル、銅、クロム、アルミ、真鋳(BS)、あるい
はそれらの合金等の導電性を有する金属材料が使用され
る。
【0048】更に、本発明に於いて当該アンテナ構造体
2の近傍に配置される当該金属物体3の具体例として
は、例えば、時計の文字盤、外装部、モータ、ムーブメ
ント、電池、太陽電池(SAS太陽電池)、腕バンド、
ヒートシンク等を含むものである。
【0049】此処で、本発明における当該Q値の測定方
法の一具体例を説明する。
【0050】即ち、ヒューレッドパッカード社(HP)
製のネットワークアナライザー(4195A)と同ヒュ
ーレッドパッカード社(HP)製の高周波プローブ(8
5024A)及びナショナル(松下電器)の送信アンテ
ナ(テストループ 75Q,VQ−085F)とを、図
14に示す様に接続してQ値測定回路を構成し、当該送
信アンテナ(テストループ 75Q,VQ−085F)
の近傍に被測定アンテナを接続する当該高周波プローブ
(85024A)と接続されたサンプル支持部を配置
し、当該サンプル支持部に所定の被測定アンテナをセッ
トした後、当該送信アンテナ(テストループ 75Q,
VQ−085F)より所定の測定電界を発信し、当該被
測定アンテナの出力を当該高周波プローブ(85024
A)で検出して当該ネットワークアナライザー(419
5A)で所定のQ値を測定する様に構成したものであ
る。
【0051】上記のQ値測定装置においては、当該被測
定アンテナ構造体2と当該送信アンテナ(テストループ
75Q,VQ−085F)との距離を図15に示す様
な範囲に設定すると同時に、図16に示す様に、当該被
測定アンテナ構造体2と金属物体3接触させて測定し
た。
【0052】尚、本具体例で使用した当該金属物体3
は、当該金属材料がBS或いはCuである場合には、そ
のディメンジョンは、60mm×12mm×5mmと
し、又、当該金属材料がSS、Ti或いはAlである場
合には、そのディメンジョンは、100mm×200m
m×5mmと設定したものを使用した。
【0053】更に、上記具体例に於いて、当該送信アン
テナ(テストループ 75Q,VQ−085F)から発
信される電界の周波数は、20〜60KHzの範囲で徐
々に周波数を変更させて使用した。又、上記の測定装置
により当該Q値を測定する方法を図17を参照しながら
説明する。
【0054】即ち、当該ネットワークアナライザー(4
195A)から当該送信アンテナ(テストループ 75
Q,VQ−085F)に一定の出力で周波数を20〜6
0KHzでスイープさせ、被測定アンテナ2出力を高周
波プローブ(85024A)を介してモニターし図17
に示す様な出力結果を得る。
【0055】図17中、最もアンテナ出力の高い周波数
が共振周波数となる。
【0056】又、図17中、Aで示されるレベルは、当
該最もアンテナ出力の高い点から3dB低い点に於ける
周波数差を示し、Q値は、以下の様に計算されるもので
ある。
【0057】Q値=共振周波数(40KHz)÷ A
又、利得は、送信アンテナ(テストループ 75Q,V
Q−085F)の出力と当該被測定アンテナの出力との
比で示されるものであり、一般的には最もアンテナ出力
が高い点の比の事を示している。
【0058】又、同様の装置を使用して、当該金属板が
無い場合に於ける当該アンテナ構造体2の出力値Q
を測定し、上記したQ値Q の中から、当該Q値の値が
最も低いQ値であるQNLを選択し、Q値保持率Rq=
NL/Q× 100を求めた。
【0059】同様の方法で、複数の互いに異なる他の金
属材料からなる金属板を複数種用意して上記したQ値保
持率Rqを測定した。
【0060】その結果を図3に示す。
【0061】図3に於いては、図1に示す様な、本発明
で使用されるループ状のコアを持つアンテナ構造体と図
2に示す様な、従来一般的に使用されている直線状のコ
アを持つアンテナ構造体とを使用し、且つ真鋳(B
S)、ステンレススチール(SS)、チタン、アルミ、
銅、の5種類の金属材料を使用して、それぞれ上記した
方法で測定したQ値の結果を示してある。
【0062】図3より明らかな様に、金属材料の影響が
ない状態での、本発明に係るアンテナ構造体2の当該Q
値、つまりQは、約140であり、又、同一状態で
の図2に示す様な、従来のアンテナ構造体の当該Q値つ
まりQは、約103であった。
【0063】これに対し、金属材料の影響がある環境下
においては、図3に示す様に、全ての金属材料でも双方
のアンテナ構造体2のQ値つまりQは何れもQ
り大幅に低下しており、当該金属材料が、ステンレスス
チールSS又は、チタンの場合にそれぞれ最低のQ値つ
まり最低のQNL を示している事が判る。
【0064】然しながら、本発明に於ける当該構成を持
つアンテナ構造体2に於いては、当該最低のQ値であっ
ても、QNLは約18を維持しており、同一金属材料に
於ける、当該従来のアンテナ構造体2が示している、当
該Q値の最低値QNL が5であるのに対しては約3倍
のQ値を保持していることが理解される。
【0065】この状態を上記したQ値保持率Rqで示す
と、当該従来のアンテナ構造体2に於いては、僅かに、
4%であるのに対し、本願発明に係るアンテナ構造体2
に於いては、10%以上であり、より詳細には、約1
2.5%のQ値保持率Rqを示している。
【0066】一般的に、当該Q値はその値が高い程、ア
ンテナとしての特性が良いとされるが、金属が当該アン
テナ構造体の近傍にあるか或いは当該アンテナ構造体と
接触している場合には、当該Q値が極端に低下してしま
い、アンテナとしての機能を果たせなくなる。そして、
当該Q値保持率Rqが10%以下となると、実質的なア
ンテナとして使用できなくなる。上記の実験結果から明
らかな通り、本発明にかかる当該アンテナ構造体2は従
来の問題点を明らかに改善する有用な発明であることが
理解される。
【0067】尚、本発明に於ける当該Q値保持率Rqの
測定に際しては、複数種の金属材料を使用する代わり
に、ステンレススチール(SS)若しくは、チタン或い
はチタン合金からなる金属物体を当該アンテナ構造体に
接続させるか当該アンテナ構造体の近傍に配置した環境
化で当該Q値を測定して、当該Q値を当該Q値の最低値
NLとして簡便的に測定することも可能である。
【0068】又、図4は、本発明に係るアンテナ構造体
と図2に示す従来のアンテナ構造体とを図3と同じ環境
下で測定した場合の利得をdBで示したものであるが、
いずれの金属材料を使用した場合でも利得に関しては従
来のアンテナに比べて良好な値を示している。
【0069】更に、図5に示す様に、Q値の改善度は、
エアギャップ依存性があり、当該エアギャップの狭いほ
うが当該Q値は良くなる。
【0070】然しながら、製造工程に於いては、ばらつ
きが発生するので、ギャップを一定の狭い間隔で管理す
ることが重要となる。
【0071】次に、上記した本発明に於けるアンテナ構
造体2を実現するための具体的な構成の例を以下に説明
する。
【0072】即ち、本発明に於ける当該アンテナ構造体
2に於ける、外部磁束4を吸収するが、共振時には、磁
束7が外部に漏れにくい構造の具体例しては、例えば、
図1に示す様に、当該アンテナ構造体2は、その一部に
コイルが巻かれている磁路12が閉鎖状のループを形成
している事が好ましい。
【0073】つまり、本発明の1具体例に於いては、図
1に示す様に、コイルである巻き線11が設けられた磁
路12を構成する磁心〈コア部〉6を双方の端部から延
長して屈曲させ、その端部13,13‘同士を近接対向
させて、ループ状の磁路を形成したものである。
【0074】そして、本具体例に於いては、当該磁心6
の当該端部同士の対向部14には微小な間隙、つまりエ
アギャップ10が設けられている事が望ましい。
【0075】当該エアギャップ10は、空気が介在する
事になるので、当該エアギャップ10部分は、磁気抵抗
が当該磁路における磁気抵抗よりも大きくなり、従っ
て、当該磁路(コア)6の閉ループの一部に磁気抵抗が
異なる部分が形成される事になる。
【0076】かかる本発明のアンテナ構造体2に於いて
は、上記した様なエアギャップが存在している略ループ
状のアンテナ構造であることから、外部から入ってきた
磁気は、アンテナの両端から入るが、エアギャップ10
(磁気抵抗は中)がある方向には磁気は流れず、磁気抵
抗の小さい巻き線部11に流れる。(当該エアギャップ
がない場合には、アンテナ全体に流れる。)磁気の影響
を受けた巻き線部11は、磁束変化を電流に変換し、ア
ンテナのL値と同調コンデンサ容量によって共振現象を
起こし、磁気を発生する様になるが、この時、アンテナ
の共振現象によって発生した磁束は磁気抵抗の小さいエ
アギャップの方向に流れる事になる。
【0077】この事によって、アンテナを金属外装内部
に入れた場合によって発生する損失を削減する事が可能
となる。
【0078】換言すれば、当該アンテナ構造体2の磁路
12が閉鎖状の磁路を形成しているので、当該アンテナ
構造体2が共振している際に当該アンテナ構造体2から
出力される共振磁気7の流れが、図1に示す様に、閉鎖
状のループ型磁路12に沿って主に流れるので、当該ア
ンテナ構造体2から当該金属材料で構成された例えば、
外装部3に当該磁束が漏れることが回避され、従って、
当該金属外装部3に漏れた磁束が渦電流を発生して当該
磁束のエネルギーを低下させる事がない。
【0079】本発明に於けるアンテナ構造体2の他の態
様としては、上記した様に、当該閉鎖状ループを構成し
ている当該アンテナ構造体2の当該磁路12の一部に、
その磁気抵抗が他の部分の磁気抵抗と異なる部分が含ま
れている様な構成を有している事も望ましい。
【0080】更に、別の具体例としては、当該エアギャ
ップ10の代わりに、当該磁路12の一部を磁気抵抗の
異なる材料で構成することも可能である。
【0081】本発明に於ける別の態様としては、当該ア
ンテナ構造体2を構成する当該磁路12は、コイル11
が巻き付けられている主磁路9とコイル11が巻き付け
られていない副磁路8とから構成されている事も望まし
い。
【0082】当該アンテナ構造体2に於ける当該磁路
(コア)12が図1に示す様に、主磁路アンテナコア部
と副磁路アンテナコア部の双方を兼ねてしまう場合に
は、アンテナを生産する場合に、巻き線11を当該エア
ギャップ10の隙間を通して当該主磁路9を構成する磁
路部に巻きつけるか、当該主磁路9と副磁路8との間に
形成される閉鎖状の空間部を利用して当該主磁路9を構
成する磁路部に巻きつける必要があり、生産性が悪くな
る。
【0083】従って、本発明の様に、主磁路アンテナコ
ア9と副磁路アンテナコア8をそれぞれ別体に設け、生
産する場合には、当該主磁路アンテナコア9に巻き線を
行う段階では当該副磁路アンテナコア8を取り付けず、
巻き線操作が完了した後に当該副磁路アンテナコア8を
取り付けるようにする事によって、巻き線の生産効率を
飛躍的に向上させることが可能となる。
【0084】即ち、図6に示す様に、本発明に於いて
は、当該主磁路アンテナコア9と当該副磁路アンテナコ
ア8とを別体に構成し、巻き線操作が完了した後に両者
を接合する様に構成するものである。
【0085】その際、本発明に於ける当該副磁路8の磁
気抵抗が当該主磁路9の磁気抵抗よりも大きくなる様に
構成されている事の望ましい具体例の一つである。
【0086】一方、本発明に於いては、当該エアギャッ
プ10は、当該副磁路8内に形成されたものであっても
良く、或いは、図6に示す様に、当該副磁路8と当該主
磁路9との間、つまり双方の接合部15の少なくとも一
方にエアギャップ10が設けられているもので有っても
良い。
【0087】更に、本発明に於ける別の具体例に於いて
は、当該主磁路9と当該副磁路8の断面積が互いに異な
っている事も好ましい具体例である。
【0088】つまり、図6に示す様に、当該主磁路9の
断面積は、対応する当該副磁路8の断面積よりも小さく
なる様に構成されている。
【0089】これは、図示の通り、当該主磁路9では、
その周りに巻き線11を巻きつける必要があり、その
為、当該主磁路9の断面積が大きいと当該巻き線を巻き
つけた後の断面積も大きくなり、例えば、時計の厚みを
厚くしてしまい、薄型の時計を製造できなくなると言う
問題を発生させることになる。
【0090】図6に示す様に、本発明に於ける当該アン
テナ構造体2に於いては、当該主磁路9と当該副磁路8
とは、それぞれ互いに独立した構成体を形成しており、
当該主磁路9にコイル11が巻き付けられた後に当該主
磁路9と当該副磁路8とを接合されて一体化されている
構造を有するものである。
【0091】又、上記した様に、本発明に於ける当該ア
ンテナ構造体2の当該主磁路9と当該副磁路8との少な
くとも一方の接合部15にエアギャップ10が形成され
ているものであって、当該主磁路9と当該副磁路8との
間に形成される当該エアギャップ10は、当該主磁路9
と当該副磁路8と端面同士の接合面15に適宜のスペー
サー17を挿入する事によって所定の間隙を固定させる
ことが可能となる。
【0092】当該スぺーサー17は、ビーズ等の異物を
利用するものであってもよく、或いは、当該アンテナ構
造体2を支持するボビン16に形成されている突起部1
7を利用するもので有っても良い。
【0093】つまり、本具体例では、主磁路アンテナコ
ア9と副磁路アンテナコア8との接合面15に形成され
るエアギャップ10の間隙長さを当該ボビン16に予め
形成されている突起部17或いは別途形成されているビ
ーズ17を介在させて位置出しを行って当該間隙のギャ
ップ精度を向上させるものである。
【0094】前記した図5に示す通り、当該エアギャッ
プ10の間隙距離に対するアンテナのQ値及び利得の変
化から明らかな様に、当該エアギャップ間隙距離によっ
てQ値のばらつきが出ると言う問題が発生する。
【0095】その為、当該主磁路アンテナコア9と当該
副磁路アンテナコア8の間隙部内にボビンの突起部や、
ビーズ17等を介在させる事によって、当該エアギャッ
プ10間の距離精度の誤差は、当該ボビンの突起部或い
はビーズなどの異物の寸法精度誤差となり、Q値の値を
安定させることが可能となる。
【0096】又、本発明に於ける当該アンテナ構造体2
に関しては、当該主磁路9と当該副磁路8との間に形成
される端面19同士の接合面15は、テーパー状に形成
されている事が望ましい。
【0097】即ち、当該主磁路9と当該副磁路8との間
に形成される当該エアギャップ10を構成する端面19
同士の接合面15が、巻き線部11に対して斜めの状態
に形成する事によって、当該エアギャップ10の面積を
増加させる事になる。
【0098】かかる構成を採用する事によって、当該エ
アギャップ10の間隙距離の調整は、当該主磁路を構成
する主磁路アンテナコア9に対して、当該副磁路アンテ
ナコア8を押し込むか引き出す方向に移動させる事によ
り容易に調整が可能である。
【0099】更に、係る構成にあっては、上記した通
り、Q値のばらつきは、当該主磁路アンテナコア9と当
該副磁路アンテナコア8との間の磁気抵抗値の増減によ
る影響であり、ギャップ部分の接触面が大きくなれば、
ギャップ間距離に対するQ値の変化率が緩和されること
から、ギャップ部分の接触面積は大きくしたほうが有利
である。
【0100】つまり、本具体例の様に構成する事によっ
て、ギャップ部分の接触面積を巻き線部11と平行にす
るよりも√2倍大きくすることができるので、Q値のば
らつきを低減させることが可能となる。
【0101】尚、図6に於いて、18は巻き線11を当
該主磁路アンテナコア9に巻きつける際の巻き枠を示
し、20は、当該主磁路アンテナコア9と巻き線11と
の間に介挿される絶縁材料を示している。
【0102】一方、本発明に於ける当該エアギャップ1
0に関しては、当該主磁路9と当該副磁路8の端面若し
くは、当該副磁路8の端面同士以外の部分に於ける各磁
路の表面同士が対向して形成されているものであっても
良い。
【0103】即ち、図7(A)に示す様に、当該副磁路
アンテナコア8の一部に当該エアギャップ10が形成さ
れる場合に於いては、当該副磁路アンテナコア8の相互
に対向する端部13同士を対向させずに互いに少なくと
もその一部同士を重複させ、当該副磁路8の端面13同
士以外の部分に於ける各磁路の表面21同士が対向して
形成されているものであっても良く、又は、図7(B)
に示す様に、当該主磁路アンテナコア9の端面19と当
該副磁路アンテナコア8の端面19の間に当該エアギャ
ップ10が形成される場合に於いては、端部19同士を
対向させずに互いに少なくともその一部同士を重複さ
せ、当該副磁路8の端面19以外の部分22と当該主磁
路アンテナコアの端面19以外の部分22とが対向して
形成されているものであっても良い。
【0104】又、図7(C)に示す様に、空芯コイル若
しくはボビンに形成したコイル100とL字状に形成し
た2個のアンテナコア200、201を対向させて当該
空芯コイル若しくはボビンに形成したコイル100の両
端部から別々にその中心部に挿入して、双方の一部が対
向して配置される様に形成した構造のものであっても良
い。
【0105】一方、本発明に於ける当該アンテナ構造体
2の構造の内、当該主磁路アンテナコア9を構成する部
分の両側部23は、図6に示す様に、テーパー状或いは
適宜の曲線或いは折れ線により形成された曲面を形成す
るものであっても良い。
【0106】この場合には、当該両側部23を出来るだ
け時計の外周形状に適合させ、当該アンテナ構造体2を
可能な範囲で当該時計の外周部に配置できる様に構成す
ることが出来る。
【0107】更に、本発明に於いては、当該アンテナ構
造体に於ける当該副磁路アンテナコア8の断面積若しく
は厚みが当該主磁路アンテナコア9の断面積若しくは厚
みよりも大きいか厚くなる様に構成することも好ましい
具体例である。
【0108】既に上記した通り、当該主磁路アンテナコ
ア9と当該副磁路アンテナコア8間の磁気抵抗を低減さ
せるためには、主磁路アンテナコア9と副磁路アンテナ
コア8の厚み或いは断面積が厚いか大きい方が望ましい
が、当該主磁路アンテナコア9には、巻き線部11が設
けられるので、当該主磁路アンテナコア9の断面積或い
はその厚さが大きいか厚いと、その分当該アンテナ構造
体2の厚みを増大してしまう。 然しながら、当該副磁
路アンテナコア8には、巻き線部11はなく、従って、
当該主磁路アンテナコア9よりは巻き線部の厚さ分厚く
或いはその断面積を大きくすることが可能となる。
【0109】かかる構成とする事によって、当該主磁路
アンテナコア9と当該副磁路アンテナコア8との間の磁
気抵抗値を低減させ共振により発生する磁束をより多く
当該副磁路アンテナコア8に導くことが出来、Q値のば
らつきを抑える事が可能となる。
【0110】一方、本発明に於ける当該アンテナ構造体
2に於ける当該アンテナ構造体2の構成を及び配置形態
の具体例について説明するならば、本発明の当該アンテ
ナ構造体2に於いては、当該アンテナ構造体2は、当該
主磁路9が主として電波の進行方向に対して対向する様
に構成されている事が望ましい。
【0111】即ち、本発明に於ける当該アンテナ構造体
2は、当該主磁路アンテナコア9の部分が外部から入っ
てくる電波に含まれる磁束の殆どを受け入れる構成とな
っているものである。
【0112】そして、好ましくは、当該副磁路アンテナ
コア8は、電波の進行方向に対して当該主磁路アンテナ
コア9の内側に配置されており、当該主磁路アンテナコ
ア9が当該副磁路アンテナコア8を被覆するような形態
で、電波が直接当該副磁路アンテナコア8に到達しない
様に構成したものである。
【0113】従って、当該アンテナ構造体2を構成する
当該主磁路アンテナコア9を腕時計等に搭載する場合に
は、平均的に当該時計が電波を直接受ける可能性の高い
部位に配置し、当該電波が当たる当該主磁路アンテナコ
ア9の面とは反対の面側に当該副磁路アンテナコア8を
配置するのが望ましい。
【0114】即ち、当該主磁路アンテナコア9に入った
磁束は、当該エアギャップ10がある副磁路アンテナコ
ア8方向には流れず、磁気抵抗の小さい巻き線部11に
ながれるが、逆に、副磁路アンテナコア8に入った磁束
も当該エアギャップ10がある副磁路アンテナコア8に
は流れない。
【0115】従って、アンテナの構造としては、当該主
磁路アンテナコア9に磁束が入るような構成にしたほう
が望ましい事になる。
【0116】かかる構成によって、外部からアンテナ内
に入った磁束の殆どは、当該主磁路アンテナコア9に入
るので利得が向上する。
【0117】上記した本発明にかかるアンテナ構造体2
に於けるアンテナ構造体2の具体的な構成は、図6に示
してある通りであり、当該主磁路アンテナコア9が全体
的に当該副磁路アンテナコア8を被覆する様に設計され
ているものである。
【0118】本発明に於ける別の態様としては、基準信
号を出力する基準信号発生手段31と、該基準信号に基
づき計時情報を出力する計時手段32と、該計時情報を
もとに時刻を表示する表示手段33と、基準時刻情報を
持つ標準電波を受信する受信手段34と、該受信手段3
4からの受信信号に基づき前記計時手段の出力時刻情報
を修正する出力時刻修正手段35とから構成される電波
利用時計1に於いて、当該受信手段34は、上記した構
成を有するいずれかのアンテナ構造体2で構成されてい
る電波利用時計1である。
【0119】本発明にかかる当該電波利用時計1は、腕
時計の内部にラジオ機能を付加して、放送用の電波を受
信して所定の情報を得る様にしたラジオ付き腕時計、或
いは、タイムコードをのせた標準電波を受信して、使用
中の腕時計の時刻を当該標準時の時刻に自動的に合わせ
る電波修正時計或いは遠隔制御型腕時計等が含まれるも
のである。
【0120】本発明にかかる当該電波利用時計1の詳細
な具体例を図9に示すならば、当該電波利用時計1は、
図6に示す様な構成を有するアンテナ構造体2を時計の
外縁部51に近接した部位で、然も、当該アンテナ構造
体2の主磁路アンテナコア9を当該外縁部51の近傍に
位置せしめ、当該副磁路アンテナコア8を当該主磁路ア
ンテナコア9に対して、当該時計の外縁部51とは反対
の側に配置させた構成が示されている。
【0121】尚、図9中、52は受信IC、53はフィ
ルター水晶振動子、54は、32KHzの水晶振動子、
55は歯車の列である輪列、56は竜頭、57は、裏周
り機構、58は、第1の変換機(モーター)、59は、
電池及び40は、計時手段あるいは時刻修正手段等を含
む演算処理部を構成するマイコンである。
【0122】又、図10は、図9の構成を一部変更した
本発明に於ける当該電波利用時計1の別の具体例を示す
ものであって、図9との相違点は、図9に於ける第1の
変換機(モーター)58に加えて、第2の変換機(モー
ター)41を別個に設けたものである。
【0123】次に、本発明に於ける当該電波利用時計1
に於いては、金属性の外装部42を有するものであっ
て、当該アンテナ構造体2も当該外装部42内に配置さ
れ場合によっては、当該アンテナ構造体2の少なくとも
一部が当該外装部42に接触しているものであっても良
い。
【0124】勿論、図9及び図10の当該電波利用時計
1の配置構成例は、一例を示すものであって、上記した
様に、本発明にかかる当該アンテナ構造体2のアンテナ
構造体2は、金属材料による導電性物体の存在の影響が
少ないので、その他の部品の配置構成との関係はフレキ
シブルであるので、多くの変形態様が考えられる。
【0125】又、本発明に於ける別の具体例に於いて
は、図11示す様に、当該アンテナ構造体2が、当該電
波利用時計1の文字板46に対して、風防43が設けら
れている面とは反対側の面に設けられている事も望まし
い態様である。
【0126】尚、図11中、44はい金属材料からなる
導電性の外装部であり、45は表示手段を構成する時分
針である。
【0127】
【発明の効果】本発明は、上述した様な構成を採用して
いるので、上記した従来技術の問題点を解決し従来の電
波利用時計の構造或いはデザイン等を大幅に変更するこ
となく、簡易な構成を有するアンテナ構造体を採用し
て、受信効率が良好で、腕時計そのものの大きさも厚み
も従来のものとは相違せず、デザイン面の自由度を高め
た、製造コストを安価に抑えることが可能な、アンテナ
構造体及び当該アンテナ構造体を使用した電波利用時計
が容易に得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るアンテナ構造体の一具体
例の構成を示す図である。
【図2】図2は、従来に於けるアンテナ構造体の具体例
に於ける構成を示す断面図である。
【図3】図3は、本発明と従来に於けるアンテナ構造体
の金属板の影響によるQ値の変化を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明と従来に於けるアンテナ構造体
の金属板の影響による利得の変化を示すグラフである。
【図5】図5は、本発明の一具体例に於けるアンテナ構
造体を使用した場合のエアギャップ距離と利得及びQ値
との変化の状態を示すグラフである。
【図6】図6は、本発明に係るアンテナ構造体の構成の
一具体例を示す平面図である。
【図7】図7は、本発明に係るアンテナ構造体における
エアギャップ部の構成例を説明する図である。
【図8】図8は、本発明に係る電波利用時計の構成の一
例を示すブロックダイアグラムである。
【図9】図9は、本発明に係る電波利用時計における各
部品の配置構成の一具体例を示す図である。
【図10】図10は、本発明に係る電波利用時計におけ
る各部品の配置構成の他の具体例を示す図である。
【図11】図11は、本発明に係る電波利用時計におけ
る各部品の配置構成の別の具体例を示す図である。
【図12】図12は、アンテナ構造体における金属外装
の影響を示すグラフである。
【図13】図13は、アンテナ構造体における金属外装
の影響を示すグラフである。
【図14】図14は、本発明に係るQ値の測定方法の具
体例を説明する図である。
【図15】図15は、本発明に係るQ値の測定方法の具
体例を説明する図である。
【図16】図16は、本発明に係るQ値の測定方法の具
体例を説明する図である。
【図17】図17は、本発明に係るQ値の測定方法の具
体例を説明する図である。
【符号の説明】
1 電波利用時計 2 アンテナ構造体 3 外装部、金属物体 4 外部磁束 6 磁心部 7 磁力線(磁束) 8 副磁路アンテナコア 9 主磁路アンテナコア 10 エアギャップ 11 巻き線部 12 磁路 13 磁路端部 14,端部同士の対向部 15 接合部 16 ボビン 17 スペーサー、突起部、ビーズ 18 巻き枠 19 端面 20 絶縁材料 31 基準信号発生手段 32 計時手段 33 表示手段 34 受信手段 35 出力時刻修正手段 40 演算処理部、マイコン 41 第2の変換機(モーター) 42、44 金属外装部 43 ガラス風防 46 文字板 45 時分針 51 時計の外縁部 52 受信IC 53 フィルター水晶振動子 54 32KHzの水晶振動子 55 輪列 56 竜頭 57 裏周り機構 58 第1の変換機(モーター) 59 電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2001−208875(JP,A) 特開 平6−215942(JP,A) 特開 平11−74138(JP,A) 特開2002−184637(JP,A) 実開 昭57−131042(JP,U) 実開 昭61−203516(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 7/06 G04G 1/00 307 H01Q 1/24

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属外装内部で使用される電波を受信す
    るアンテナ構造体であって、 当該アンテナ構造体は、磁芯にコイルが巻き付けられて
    いる主磁路と磁芯にコイルが巻き付けられていない副磁
    路とで構成され、且つ当該磁芯に沿って形成される磁路
    が閉鎖状のループを形成しており、当該閉鎖状ループを
    構成している当該アンテナ構造体の当該磁路の一部に
    アギャップを設け、そのエアギャップの部分は他の部分
    の磁気抵抗と異なる磁気抵抗となる様に構成され、か
    つ、当該副磁路の磁気抵抗が当該主磁路の磁気抵抗より
    も大きくなる様に構成されており、外部磁束を受信出来
    るが、共振時には、磁束が外部に漏れにくい構造を有し
    ている事を特徴とするアンテナ構造体。
  2. 【請求項2】 当該アンテナ構造体は、周波数が200
    0kHz以下の長波を含む電波を受信する事を特徴とす
    る請求項1に記載のアンテナ構造体。
  3. 【請求項3】 当該金属外装は、当該アンテナ構造体を
    その内部に収納しうる金属材料で構成されている側部と
    裏蓋部よりなる構造或いは、当該アンテナ構造体をその
    内部に収納しうる金属材料で構成されている側部と裏蓋
    部とが一体となって形成されている構造から選択された
    少なくとも一つの部材で構成されている事を特徴とする
    請求項1又は2に記載のアンテナ構造体。
  4. 【請求項4】 当該主磁路と当該副磁路の断面積が互い
    に異なっている事を特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載のアンテナ構造体。
  5. 【請求項5】 当該主磁路と当該副磁路とは、互いに異
    なる材質で構成されている事を特徴とする請求項1乃至
    4の何れかに記載のアンテナ構造体。
  6. 【請求項6】 当該主磁路と当該副磁路とは、それぞれ
    互いに独立した構成体を形成しており、当該主磁路にコ
    イルが巻き付けられた後に当該主磁路と当該副磁路とを
    接合されて一体化されている事を特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載のアンテナ構造体。
  7. 【請求項7】 当該主磁路と当該副磁路との少なくとも
    一方の接合部に当該エアギャップが形成されている事を
    特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のアンテナ構
    造体。
  8. 【請求項8】 当該主磁路と当該副磁路との間に形成さ
    れる当該エアギャップは、当該主磁路と当該副磁路と端
    面同士の接合面に適宜のスペーサーを挿入する事によっ
    て形成されている事を特徴とする請求項7に記載のアン
    テナ構造体。
  9. 【請求項9】 当該主磁路と当該副磁路との間に形成さ
    れる端面同士の接合面は、テーパー状に形成されている
    事を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のアンテ
    ナ構造体。
  10. 【請求項10】 当該エアギャップは、当該主磁路と当
    該副磁路の端面若しくは、当該副磁路の端面同士以外の
    部分に於ける各磁路の表面同士が対向して形成されてい
    るものである事を特徴とする請求項7又は8に記載のア
    ンテナ構造体。
  11. 【請求項11】 当該主磁路と当該副磁路の少なくとも
    一部が相互に近接して平行状態に配置されている事を特
    徴とする請求項1乃至10の何れかに記載のアンテナ構
    造体。
  12. 【請求項12】 当該主磁路が主に当該副磁路よりも電
    波を受信出来る様に、副磁路よりも電波が入力される方
    向に位置して配置されている事を特徴とする請求項1乃
    至11の何れかに記載のアンテナ構造体。
  13. 【請求項13】 当該主磁路の長さは、当該副磁路の長
    さより長くなる様に構成されており、それによって当該
    主磁路が、当該副磁路が電波が入力される方向に直接的
    に対向しない様に当該副磁路を覆うように配置されてい
    る事を特徴とする請求項12に記載のアンテナ構造体。
  14. 【請求項14】 基準信号を出力する基準信号発生手段
    と、該基準信号に基づき計時情報を出力する計時手段
    と、該計時情報をもとに時刻を表示する表示手段と、基
    準時刻情報を持つ標準電波を受信する受信手段と、該受
    信手段からの受信信号に基づき前記計時手段の出力時刻
    情報を修正する電波利用時計に於いて、当該受信手段
    は、請求項1乃至13の何れかに記載の構造を有するア
    ンテナ構造体を含んでいる事を特徴とする電波利用時
    計。
  15. 【請求項15】 当該電波利用時計は、金属性の外装部
    を有する事を特徴とする請求 項14に記載の電波利用時
    計。
  16. 【請求項16】 当該アンテナ構造体の当該主磁路が当
    該電波利用時計の外周縁部に配置されており、当該副磁
    路は当該電波利用時計の外周縁部に対して当該主磁路の
    内側に配置されている事を特徴とする請求項14又は1
    5に記載の電波利用時計。
  17. 【請求項17】 当該アンテナ構造体は、当該電波利用
    時計の文字板に対して、風防が設けられている面とは反
    対側の面に設けられている事を特徴とする請求項14乃
    至16の何れかに記載の電波利用時計。
  18. 【請求項18】 当該電波修正時計に設けられているア
    ンテナ構造体であって、当該アンテナ構造体の当該副磁
    路が当該電波利用時計の当該外装部と対向する部分の少
    なくとも一部は、当該主磁路によって被覆されている事
    を特徴とする請求項14又は15に記載の電波利用時
    計。
JP2002264985A 2002-09-11 2002-09-11 アンテナ構造体及び電波利用時計 Expired - Lifetime JP3512782B1 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002264985A JP3512782B1 (ja) 2002-09-11 2002-09-11 アンテナ構造体及び電波利用時計
US10/511,912 US7170462B2 (en) 2002-09-11 2003-09-11 Antenna structure and radio controlled timepiece
CN038127601A CN1659742B (zh) 2002-09-11 2003-09-11 天线结构和无线电控制的时计
PCT/JP2003/011650 WO2004025782A1 (ja) 2002-09-11 2003-09-11 アンテナ構造体及び電波修正時計
EP03795403A EP1548875B1 (en) 2002-09-11 2003-09-11 Antenna structure and radio correction clock
DE60330977T DE60330977D1 (de) 2002-09-11 2003-09-11 Antennenstruktur und funkkorrekturtakt

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002264985A JP3512782B1 (ja) 2002-09-11 2002-09-11 アンテナ構造体及び電波利用時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3512782B1 true JP3512782B1 (ja) 2004-03-31
JP2004104551A JP2004104551A (ja) 2004-04-02

Family

ID=32063461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002264985A Expired - Lifetime JP3512782B1 (ja) 2002-09-11 2002-09-11 アンテナ構造体及び電波利用時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3512782B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005053096A1 (ja) * 2003-11-27 2005-06-09 Hitachi Metals, Ltd. アンテナ並びにこれを用いた電波時計、キーレスエントリーシステム及びrfidシステム

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE602004020361D1 (de) 2003-05-09 2009-05-14 Seiko Epson Corp Elektronische Uhr mit eine Funkkommunikationsfunktion
JP4297909B2 (ja) 2003-12-12 2009-07-15 シチズンホールディングス株式会社 アンテナ構造体及び電波修正時計
JP4695088B2 (ja) * 2004-08-25 2011-06-08 シチズンホールディングス株式会社 電子機器
JP4191669B2 (ja) 2004-11-26 2008-12-03 カシオ計算機株式会社 アンテナ、腕時計およびアンテナの製造方法
JP2007013862A (ja) 2005-07-04 2007-01-18 Hitachi Metals Ltd アンテナ及びこれを用いた電波時計、キーレスエントリーシステム、rfidシステム
US8552827B2 (en) 2006-07-21 2013-10-08 Sumida Corporation Coil component

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005053096A1 (ja) * 2003-11-27 2005-06-09 Hitachi Metals, Ltd. アンテナ並びにこれを用いた電波時計、キーレスエントリーシステム及びrfidシステム
US7511679B2 (en) 2003-11-27 2009-03-31 Hitachi Metals Ltd. Antenna, and radio timepiece using the same, keyless entry system, and RFID system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004104551A (ja) 2004-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4297909B2 (ja) アンテナ構造体及び電波修正時計
US7170462B2 (en) Antenna structure and radio controlled timepiece
KR101074443B1 (ko) 안테나부를 내장한 금속 외장부를 갖는 전자기기
JP4695088B2 (ja) 電子機器
CN100440078C (zh) 电波手表
JP2004340700A (ja) アンテナ付電子時計
JP3512782B1 (ja) アンテナ構造体及び電波利用時計
JP4202878B2 (ja) アンテナ構造体及び電波修正時計
JP2006340101A (ja) アンテナ構造体及び電波修正時計
JP3975250B2 (ja) 電波修正時計
JP4143693B2 (ja) 電子機器
JP4680226B2 (ja) 電波修正時計
JP2004191362A (ja) アンテナ構造体及び電波修正時計
WO2007111217A1 (ja) アンテナおよびアンテナを備えた電波受信機器
JP5874338B2 (ja) アンテナ構造体、電波受信機器及びアンテナ構造体の製造方法
JP5163941B2 (ja) 受信アンテナ及びこれを用いた受信装置
JP5211818B2 (ja) アンテナ内蔵式電子時計
JP2008070246A (ja) 電波修正時計用アンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3512782

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150116

Year of fee payment: 11

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term