JP3511955B2 - 複合モータ - Google Patents

複合モータ

Info

Publication number
JP3511955B2
JP3511955B2 JP27487499A JP27487499A JP3511955B2 JP 3511955 B2 JP3511955 B2 JP 3511955B2 JP 27487499 A JP27487499 A JP 27487499A JP 27487499 A JP27487499 A JP 27487499A JP 3511955 B2 JP3511955 B2 JP 3511955B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
rotor
core
axial direction
core portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27487499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001103718A (ja
Inventor
正樹 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP27487499A priority Critical patent/JP3511955B2/ja
Priority to US09/668,348 priority patent/US6639337B1/en
Priority to EP00120941A priority patent/EP1087501B1/en
Priority to DE60024383T priority patent/DE60024383T2/de
Publication of JP2001103718A publication Critical patent/JP2001103718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3511955B2 publication Critical patent/JP3511955B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機に関し、
特に、1つのステータで2つのロータを駆動する複合モ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複合モータとしては、例えば図7
に示すように、1つのステータで2つのロータを駆動す
るものが提案されている。
【0003】すなわち、図7に示すように、ステータ2
03をケース201に取り付けておき、このステータ2
03の外周に回転自在な外側ロータ205を備え、さら
に、このステータ203の内周に回転自在な内側ロータ
207を備えるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の複合モータにあっては、内側ロータ207と
外側ロータ205との間にステータ203が入るため、
ステータ203の片側しかケース201に取り付けられ
ないという片持ち構造になっていた。
【0005】このため、2つのロータ205,207か
らステータ203が受けるトルク反力をケース201に
連結するには、ステータ203をケース201に取り付
ける構造が難しく、ステータ203の剛性強度を大きく
とれないといった問題があった。
【0006】また、ステータ203を冷却するためのウ
ォータジャケットの取り回しが難しく、ステータ203
の冷却能力を大きくとれないといった問題があった。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、ステータの剛性強度を大きく取るこ
とができ、かつ、冷却を容易に行うことができる複合モ
ータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、軸方向に並べて配置された第
のロータ及び第2のロータと、前記第1のロータの外
部と対峙する複数のアマチュアコイルを有するステー
タと、前記ステータの複数のアマチュアコイルに電流を
流すことで発生されたそれぞれの磁場を、前記第2のロ
ータ伝達する磁性体と、を備え、前記各アマチュアコ
イルに電流を流すことで発生させた磁場により、前記第
1のロータ及び第2のロータを回転させることを要旨と
する。
【0009】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記磁性体は、前記アマチュアコイルが巻き付
けられ、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板からなる
第1のコア部と、前記第2のロータと対峙し、軸方向に
直交する平面方向の積層鋼板からなる第2のコア部と、
前記第1のコア部及び第2のコア部の間に配置され、軸
方向に平行で軸中心から放射方向の積層鋼板からなる第
3のコア部と、を備えたことを要旨とする。
【0010】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記磁性体は、前記アマチュアコイルが巻き付
けられ、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板からなる
第1のコア部と、前記第2のロータと対峙し、且つ前記
第1のコア部との間で、軸方向に平行で軸中心から放射
方向の積層鋼板からなる第3のコア部とを備えたこと
を要旨とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、軸方向に並べて配置された第1のロータ及び第
2のロータと、第1のロータの外周に設けられ、該第1
のロータと対峙する複数のアマチュアコイルを有する
1のステータと、第2のロータの外周に設けられ、該第
2のロータと対峙する前記第1のステータと同数のアマ
チュアコイルを有する第2のステータと、前記第1のス
テータ及び第2のステータの複数のアマチュアコイルで
発生したそれぞれの逆方向の磁場を相互に伝達する磁性
体とを備え、前記第1のステータ及び第2のステータの
アマチュアコイルを直列に接続することを要旨とする。
【0012】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記磁性体は、前記第1のステータのアマチュ
アコイルと対峙し、軸方向に直交する平面方向の積層鋼
板からなる第1のコア部と、前記第2のステータのアマ
チュアコイルと対峙し、軸方向に直交する平面方向の積
層鋼板からなる第2のコア部と、第1のコア及び第2の
コア部の間で、軸方向に平行で軸中心から放射方向の積
層鋼板からなる第3のコア部とを備えたことを要旨とす
る。
【0013】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記磁性体は、前記第1又は第2のコア部の外
周に軸方向に平行な凹部と、前記第3のコア部にこの凹
部と接合する凸部とを設けてなる結合部を備えたことを
要旨とする。
【0014】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記ステータの各アマチュアコイルは、それぞ
れ独立してステータに巻かれ、相互に磁気抵抗が大きく
なることを要旨とする。
【0015】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記第3のコア部を保持するとともに、冷却水
を流すウォータージャケットを有するケース部材を備え
たことを要旨とする。
【0016】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記第3のコア部を保持するケース部材の外周
部に磁気シールドを備えたことを要旨とする。
【0017】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記第3のコア部を保持するケース部材と前
記ステータの間に、挿入可能な複数種類の形状からなる
くさびピンと、くさびピンを係止するストッパとを備え
たことを要旨とする。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、第1及
び第2のロータを軸方向に並べて配置し、第1のロータ
の外周に設けられたステータの複数のアマチュアコイル
を第1のロータに対峙させ、ステータの複数のアマチュ
アコイルで発生したそれぞれの磁場を磁性体を用いて第
2のロータまで伝達することで、従来のように片持ち構
造を取ることなく、ロータの回転により発生するトルク
反力をステータを介してモータケースで確実に受け止め
ることができ、ステータの剛性強度を大きく取ることが
できる。
【0019】また、請求項2記載の本発明によれば、磁
性体には、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板からな
る第1のコア部をステータのアマチュアコイルと対峙さ
せ、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板からなる第2
のコア部を第2のロータと対峙させ、第1及び第2のコ
ア部の間に、軸方向に平行で軸中心から放射方向の積層
鋼板からなる第3のコア部を備えたことで、ステータの
複数のアマチュアコイルで発生したそれぞれの磁場を第
2のロータまで伝達するようにしているので、第1及び
第2のロータを軸方向に並べて配置した複合モータを構
成することができ、ステータの剛性強度を大きく取るこ
とができる。
【0020】また、請求項3記載の本発明によれば、磁
性体には、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板からな
る第1のコア部をステータのアマチュアコイルと対峙さ
せ、第2のロータと対峙して第1のコア部との間で、軸
方向に平行で軸中心から放射方向の積層鋼板からなる第
3のコア部を備えたことで、ステータの複数のアマチュ
アコイルで発生したそれぞれの磁場を第2のロータまで
伝達するようにしているので、第1及び第2のロータを
軸方向に並べて配置した複合モータを構成することがで
き、ステータの剛性強度を大きく取ることができる。
【0021】また、請求項4記載の本発明によれば、第
1及び第2のロータを軸方向に並べて配置し、第1のロ
ータの外周に設けられた第1のステータの複数のアマチ
ュアコイルを第1のロータに対峙させ、第2のロータの
外周に設けられた第1のステータと同数の第2のステー
タのアマチュアコイルを第2のロータに対峙させ、第1
及び第2のステータの複数のアマチュアコイルで発生し
たそれぞれの逆方向の磁場を磁性体を用いて相互に伝達
させ、第1及び第2のステータのアマチュアコイルを直
列に接続することで、従来のように片持ち構造を取るこ
となく、ロータの回転により発生するトルク反力をステ
ータを介してモータケースで確実に受け止めることがで
き、ステータの剛性強度を大きく取ることができる。
【0022】また、請求項5記載の本発明によれば、磁
性体には、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板からな
る第1のコア部を第1のステータのアマチュアコイルと
対峙させ、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板からな
る第2のコア部を第2のステータのアマチュアコイルと
対峙させ、第1及び第2のコア部の間で、軸方向に平行
で軸中心から放射方向の積層鋼板からなる第3のコア部
を備えたことで、第1及び第2のステータの複数のアマ
チュアコイルで発生したそれぞれの逆方向の磁場を相互
に伝達するようにしているので、第1及び第2のロータ
を軸方向に並べて配置した複合モータを構成することが
でき、ステータの剛性強度を大きく取ることができる。
【0023】また、請求項6記載の本発明によれば、磁
性体には、第1又は第2のコア部の外周に軸方向に平行
な凹部と、第3のコア部にこの凹部と接合する凸部とを
設けてなる結合部を備えたことで、複数のコアを溶接す
ることなく、磁性体を構成することができ、複合モータ
の組み立てを容易にすることができ、さらに、ステータ
の剛性強度を大きく取ることができる。
【0024】また、請求項7記載の本発明によれば、ス
テータの各アマチュアコイルは、それぞれ独立してステ
ータに巻かれ、相互に磁気抵抗が大きくなるようにして
いるので、ロータの回転により発生する各アマチュアコ
イルとの間のトルク反力をステータを介してモータケー
スで確実に受け止めることができる。
【0025】また、請求項8記載の本発明によれば、第
3のコア部を保持するとともに、冷却水を流すウォータ
ージャケットを有するケース部材を備えたことで、複合
モータの冷却を容易に行うことができる。
【0026】また、請求項9記載の本発明によれば、第
3のコア部を保持するケース部材の外周部に磁気シール
ドを備えたことで、磁束変化に起因した高周波成分が外
部に漏洩することを防止することができる。
【0027】また、請求項10記載の本発明によれば、
挿入可能な複数種類の形状からなるくさびピンと、くさ
びピンを係止するストッパとを備え、最適なくさびピン
を選択して第3のコア部を保持するケース部材とステー
タの間に挿入し、ストッパにより係止するようにしてい
るので、複合モータを組み立てを容易にすることがで
き、さらに、ステータの剛性強度を大きく取ることがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0029】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る複合モータ11の構成を示す側面
断面図である。また、図2は、本発明の第1の実施の形
態に係る複合モータ11の構成を示す上面断面図であ
り、詳しくは、図1に示すA−A線,B−B線による断
面図がA−A面,B−B面である。
【0030】まず、図1、2を参照して複合モータ11
の構成を説明する。
【0031】この複合モータ11は、図1に示すよう
に、複数のアマチュアコイルを有するステータ13と、
ステータ13の内周に設けられ永久磁石を有する小径の
第1ロータ15と大径の第2ロータ17がそれぞれ同一
軸上に並んでいる。なお、図2に示すように、第1ロー
タ15の磁極数は例えば6極であり、第2ロータ17の
磁極数は例えば8極であり、両者の磁極数が異なるよう
に設定されている。
【0032】ステータ13には、第1ロータ15の外周
と対面する部位にアマチュアコイルが集中巻で巻いてあ
る第1コア19が12個設けられ、第2ロータ17の外
周と対面する部位に第2コア21が設けられている。さ
らに、第1コア19と第2コア21の外周には、これら
を連結する第3コア23が12個設けられている。
【0033】第1コア19と第2コア21には、第3コ
ア23との結合部24にプレス加工又は切削加工によっ
て作られた凹形状のへこみ部25が設けられており、第
3コア23には、中心部に積層板を突出した凸形状の突
起部27が設けられている。
【0034】第3コア23は、略長方体状をなし、ステ
ータ13内にこれらが円周方向に放射状に配置してあ
る。この放射状に配置されたそれぞれの第3コア23の
間をケース部材29が外周から内側にかけて設けられて
おり、ここに冷却水の流路となる第1ウォータジャケッ
ト(WJ)31,第2ウォータジャケット(WJ)33
及びボルト穴35が設けられている。
【0035】第1コア19,第2コア21は、くさび3
7を用いて内側に動かないように固定され、第3コア2
3は、ケース39で外側に動かないように固定されてい
る。くさび37は、両軸端でリング状の溝のあるストッ
パ41で固定されている。くさび37は、第1コア,第
2コアの間に入っている中間リング43によっても外側
に押し出される。この中間リング43は、軸方向の移動
を止めるスペーサの役割も持つている。
【0036】第3コアの外周には、薄い鋼板またはメッ
シュ板からなる磁気シールド45が設けられている。
【0037】第1ロータ15は、第1回転軸51が第1
ベアリング53を介してケース39に回転自在に固定さ
れており、第1回転軸51の両軸端から動力を取り出せ
るように構成されている。また、第2ロータ17は、第
2回転軸57が第2ベアリング55及び第3ベアリング
59を介して第1回転軸51に回転自在に固定され、さ
らに、第2回転軸57が第4ベアリング61を介してケ
ース39に回転自在に固定されており、第2回転軸57
の片軸端より動力を取り出せるように構成されている。
【0038】次に、図1及び図2を参照して、複合モー
タ11の特徴となる組み付け構造及び効果について説明
する。
【0039】第1ロータ15及び第2ロータ17を軸方
向に並べて配置し、第1ロータ15の外周に設けられた
ステータ13の複数のアマチュアコイルを第1ロータ1
5に対峙させ、ステータ13の複数のアマチュアコイル
で発生したそれぞれの磁場を第1コア19,第2コア2
1,第3コア23からなる磁性体を用いて第2ロータ1
7まで伝達することで、従来のように片持ち構造を取る
ことなく、第1ロータ15及び第2ロータ17の回転に
より発生するトルク反力をステータ13を介してケース
39で確実に受け止めることができ、ステータの剛性強
度を大きく取ることができる。
【0040】また、上述した磁性体として、軸方向に直
交する平面方向の積層鋼板からなる第1コア19をステ
ータ13のアマチュアコイルと対峙させ、軸方向に直交
する平面方向の積層鋼板からなる第2コア21を第2ロ
ータ17と対峙させ、第1コア19及び第2コア21の
間で、軸方向に平行で軸中心から放射方向の積層鋼板か
らなる第3コア23を備えたことで、ステータ13の複
数のアマチュアコイルで発生したそれぞれの磁場を第2
ロータ17まで伝達するようにしているので、第1ロー
タ15及び第2ロータ17を軸方向に並べて配置した複
合モータ11を構成することができ、ステータの剛性強
度を大きく取ることができる。
【0041】さらに、上述した磁性体には、第1コア1
9又は第2コア21の外周に軸方向に平行なへこみ部2
5(凹部)と、第3コア23にこのへこみ部25(凹
部)と接合する突起部27(凸部)とを設けてなる結合
部24を備えたことで、第1コア19,第2コア21,
第3コア23がそれぞれ分割可能となり、複数のコアを
溶接することなく、上述した磁性体を構成することがで
き、複合モータ11の組み立てを容易にすることがで
き、さらに、ステータの剛性強度を大きく取ることがで
きる。
【0042】また、ステータ13の各アマチュアコイル
は、それぞれ独立してステータ13に巻かれ、相互に磁
気抵抗が大きくなるようにしているので、第1ロータ1
5の回転により発生する各アマチュアコイルとの間のト
ルク反力をステータ13を介してモータケース39で確
実に受け止めることができる。
【0043】また、ステータ13は、磁束変化を伴うの
で発熱する。そこで、第3コア23を保持するととも
に、冷却水を流すウォータージャケットWJ31,33
を有するケース部材29を備えたことで、複合モータ1
1の冷却を容易に行うことができる。この結果、ステー
タの冷却性が大幅に向上し、さらに、第3コアは3方向
をケースと接するので冷却効率を向上することができ
る。
【0044】また、第3コア23を保持するケース部材
29の外周部に、薄い鋼板やメッシュ板からなる磁気シ
ールド45を備えたことで、磁束変化に起因した高周波
成分が外部に漏洩することを防止することができる。
【0045】また、複数種類の形状からなるくさびピン
37と、くさびピン37を係止するストッパ41とを備
えたことで、最適なくさびピン37を選択して第3コア
23を保持するケース部材29とステータ13の間に挿
入して固定し、ストッパ41によりくさびピン37を係
止するようにしているので、複合モータ11を溶接せず
に容易に組み立てることができる。また、第1ロータ1
5及び第2ロータ17の回転により発生するトルク反力
をステータ13を介してケース39で確実に受け止める
ことができ、ステータの剛性強度を大きく取ることがで
きる。
【0046】(第2の実施の形態)図3は、本発明の第
2の実施の形態に係る複合モータ71の構成を示す側面
断面図である。また、図4は、本発明の第2の実施の形
態に係る複合モータ71の構成を示す上面断面図であ
り、詳しくは、図3に示すA−A線,B−B線による断
面図がA−A面,B−B面である。
【0047】まず、図3、4を参照して複合モータ71
の特徴的な構成を説明する。なお、第2の実施の形態
は、図1及び図2に示す第1の実施の形態に対応する複
合モータと同様の基本的構成部分を有しており、同一の
構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するこ
ととする。
【0048】本実施の形態の特徴は、ステータ13のア
マチュアコイルと対峙し、軸方向に直交する平面方向の
積層鋼板からなる第1コア19と、第2ロータ17と対
峙して第1コア19との間で、軸方向に平行で軸中心か
ら放射方向の積層鋼板からなる第3コア73とを備えた
ことにある。
【0049】次に、図3及び図4を参照して、複合モー
タ71の組み付け構造及び効果について説明する。な
お、第1の実施の形態において説明した構造及び効果の
うち、同様のものは、その説明を省略する。
【0050】第1ロータ15及び第2ロータ17を軸方
向に並べて配置し、第1ロータ15の外周に設けられた
ステータ13の複数のアマチュアコイルを第1ロータ1
5に対峙させ、ステータ13の複数のアマチュアコイル
で発生したそれぞれの磁場を第1コア19,第3コア2
3からなる磁性体を用いて第2ロータ17まで伝達する
ことで、従来のように片持ち構造を取ることなく、第1
ロータ15及び第2ロータ17の回転により発生するト
ルク反力をステータ13を介してケース39で確実に受
け止めることができ、ステータの剛性強度を大きく取る
ことができる。
【0051】また、上述した磁性体には、軸方向に直交
する平面方向の積層鋼板からなる第1コア19をステー
タ13のアマチュアコイルと対峙させ、第2ロータ17
と対峙して第1コア19との間で、軸方向に平行で軸中
心から放射方向の積層鋼板からなる第3コア73とを備
えたことで、ステータ13の複数のアマチュアコイルで
発生したそれぞれの磁場を第2ロータ17まで伝達する
磁性体を構成するようにしているので、第1ロータ15
及び第2ロータ17を軸方向に並べて配置した複合モー
タ71を構成することができ、ステータの剛性強度を大
きく取ることができる。
【0052】さらに、上述した磁性体には、第1コア1
9の外周に軸方向に平行なへこみ部25(凹部)と、第
3コア23にこのへこみ部25(凹部)と接合する突起
部27(凸部)とを設けてなる結合部24を備えたこと
で、複数のコアを溶接することなく、磁性体を構成する
ことができ、複合モータ71の組み立てを容易にするこ
とができ、さらに、ステータの剛性強度を大きく取るこ
とができる。
【0053】また、ステータ13の各アマチュアコイル
は、それぞれ独立してステータ13に巻かれ、相互に磁
気抵抗が大きくなるようにしているので、第1ロータ1
5の回転により発生する各アマチュアコイルとの間のト
ルク反力をステータ13を介してモータケース39で確
実に受け止めることができる。
【0054】(第3の実施の形態)図5は、本発明の第
3の実施の形態に係る複合モータ81の構成を示す側面
断面図である。また、図6は、本発明の第3の実施の形
態に係る複合モータ81の構成を示す上面断面図であ
り、詳しくは、図5に示すA−A線,B−B線による断
面図がA−A面,B−B面である。
【0055】まず、図5、6を参照して複合モータ81
の特徴的な構成を説明する。なお、第の実施の形態
は、図1及び図2に示す第1の実施の形態に対応する複
合モータと同様の基本的構成部分を有しており、同一の
構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略するこ
ととする。
【0056】本実施の形態の特徴は、軸方向に並べて配
置された第1ロータ83及び第2ロータ85と、第1ロ
ータ83の外周に設けられ複数のアマチュアコイルを第
1ロータ83に対峙する第1ステータ87と、第2ロー
タ85の外周に設けられた第1ステータ87と同数のア
マチュアコイルを第2ロータ85に対峙する第2ステー
タ89と、第1ステータ87及び第2ステータ89の複
数のアマチュアコイルで発生したそれぞれの逆方向の磁
場を相互に伝達する第1コア91,第2コア93,第3
コア95からなる磁性体とを備えたことにある。
【0057】また、第1ステータ87のアマチュアコイ
ルと対峙し、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板から
なる第1コア91と、第2ステータ89のアマチュアコ
イルと対峙し、軸方向に直交する平面方向の積層鋼板か
らなる第2コア93と、第1コア91及び第2コア93
の間で、軸方向に平行で軸中心から放射方向の積層鋼板
からなる第3コア95とを磁性体に備えたことにある。
【0058】なお、図5に示すように、第2ロータ85
は、第2回転軸97が第1ニードルベアリング99及び
第2ニードルベアリング101を介して第1回転軸51
に回転自在に固定され、さらに、第2回転軸97が第4
ベアリング61を介してケース39に回転自在に固定さ
れており、第2回転軸97の片軸端より動力を取り出せ
るように構成されている。
【0059】次に、図5及び図6を参照して、複合モー
タ81の組み付け構造及び効果について説明する。な
お、第1の実施の形態において説明した構造及び効果の
うち、同様のものは、その説明を省略する。
【0060】第1ロータ83及び第2ロータ85を軸方
向に並べて配置し、第1ロータ83の外周に設けられ第
1ステータ87の複数のアマチュアコイルを第1ロータ
83に対峙させ、第2ロータ85の外周に設けられた第
1ステータ87と同数の第2ステータ89のアマチュア
コイルを第2ロータ85に対峙させ、第1ステータ87
及び第2ステータ89の複数のアマチュアコイルで発生
したそれぞれの逆方向の磁場を第1コア91,第2コア
93,第3コア95からなる磁性体を用いて相互に伝達
させ、第1ステータ87及び第2ステータ89のアマチ
ュアコイルを直列に接続することで、従来のように片持
ち構造を取ることなく、第1ロータ83と第2ロータ8
5の回転により発生するトルク反力をステータを介して
モータケースで確実に受け止めることができ、ステータ
の剛性強度を大きく取ることができる。
【0061】また、上述した磁性体には、軸方向に直交
する平面方向の積層鋼板からなる第1コア91を第1ス
テータ87のアマチュアコイルと対峙させ、軸方向に直
交する平面方向の積層鋼板からなる第2コア93を第2
ステータ89のアマチュアコイルと対峙させ、第1コア
91及び第2コア93の間で、軸方向に平行で軸中心か
ら放射方向の積層鋼板からなる第3コア95を備えたこ
とで、第1ステータ87及び第2ステータ89の複数の
アマチュアコイルで発生したそれぞれの逆方向の磁場を
相互に伝達するようにしているので、第1ロータ83及
び第2ロータ85を軸方向に並べて配置した複合モータ
81を構成することができ、ステータの剛性強度を大き
く取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る複合モータ1
1の構成を示す側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る複合モータ1
1の構成を示す上面断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る複合モータ7
1の構成を示す側面断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る複合モータ7
1の構成を示す上面断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る複合モータ8
1の構成を示す側面断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る複合モータ8
1の構成を示す上面断面図である。
【図7】従来の複合モータの概略的な構成を示す側面断
面図である。
【符号の説明】
11 複合モータ 13 ステータ 15 第1ロータ 17 第2ロータ 19 第1コア 21 第2コア 23 第3コア 24 結合部 25 へこみ部 27 突起部 29 ケース部材 31 第1ウォータジャケット(WJ) 33 第2ウォータジャケット(WJ) 35 ボルト穴 37 くさび 39 ケース 41 ストッパ 43 中間リング 45 磁気シールド 51 第1回転軸 57 第2回転軸
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 16/02 H02K 9/19 H02K 16/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に並べて配置された第1のロータ
    及び第2のロータと、前記第1のロータの外周部と対峙
    する複数のアマチュアコイルを有するステータと、前記
    ステータの複数のアマチュアコイルに電流を流すことで
    発生されたそれぞれの磁場を、前記第2のロータ伝達
    する磁性体と、を備え、 前記各アマチュアコイルに電流を流すことで発生させた
    磁場により、前記第1のロータ及び第2のロータを回転
    させる ことを特徴とする複合モータ。
  2. 【請求項2】 前記磁性体は、 前記アマチュアコイルが巻き付けられ、軸方向に直交す
    る平面方向の積層鋼板からなる第1のコア部と、前記
    2のロータと対峙し、軸方向に直交する平面方向の積層
    鋼板からなる第2のコア部と、前記第1のコア部及び第
    2のコア部の間に配置され、軸方向に平行で軸中心から
    放射方向の積層鋼板からなる第3のコア部と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の複合モータ。
  3. 【請求項3】 前記磁性体は、 前記アマチュアコイルが巻き付けられ、軸方向に直交す
    る平面方向の積層鋼板からなる第1のコア部と、前記第
    2のロータと対峙し、且つ前記第1のコア部との間で、
    軸方向に平行で軸中心から放射方向の積層鋼板からなる
    第3のコア部とを備えたことを特徴とする請求項1記
    載の複合モータ。
  4. 【請求項4】 軸方向に並べて配置された第1のロータ
    及び第2のロータと、 第1のロータの外周に設けられ、該第1のロータと対峙
    する複数のアマチュアコイルを有する第1のステータ
    と、 第2のロータの外周に設けられ、該第2のロータと対峙
    する前記第1のステータと同数のアマチュアコイルを
    する第2のステータと、 前記第1のステータ及び第2のステータの複数のアマチ
    ュアコイルで発生したそれぞれの逆方向の磁場を相互に
    伝達する磁性体とを備え、 前記第1のステータ及び第2のステータのアマチュアコ
    イルを直列に接続することを特徴とする複合モータ。
  5. 【請求項5】 前記磁性体は、 前記第1のステータのアマチュアコイルと対峙し、軸方
    向に直交する平面方向の積層鋼板からなる第1のコア部
    と、 前記第2のステータのアマチュアコイルと対峙し、軸方
    向に直交する平面方向の積層鋼板からなる第2のコア部
    と、 第1のコア及び第2のコア部の間で、軸方向に平行で軸
    中心から放射方向の積層鋼板からなる第3のコア部とを
    備えたことを特徴とする請求項4記載の複合モータ。
  6. 【請求項6】 前記磁性体は、 前記第1又は第2のコア部の外周に軸方向に平行な凹部
    と、前記第3のコア部にこの凹部と接合する凸部とを設
    けてなる結合部を備えたことを特徴とする請求項2,
    3,5いずれか1項に記載の複合モータ。
  7. 【請求項7】 前記ステータの各アマチュアコイルは、
    それぞれ独立してステータに巻かれ、相互に磁気抵抗が
    大きくなることを特徴とする請求項1又は4に記載の複
    合モータ。
  8. 【請求項8】 前記第3のコア部を保持するとともに、
    冷却水を流すウォータージャケットを有するケース部材
    を備えたことを特徴とする請求項2,3,5いずれか1
    項に記載の複合モータ。
  9. 【請求項9】 前記第3のコア部を保持するケース部材
    の外周部に磁気シールドを備えたことを特徴とする請求
    項2,3,5いずれか1項に記載の複合モータ。
  10. 【請求項10】 前記第3のコア部を保持するケース部
    材と前記ステータの間に、挿入可能な複数種類の形状か
    らなるくさびピンと、くさびピンを係止するストッパと
    を備えたことを特徴とする請求項2,3,5いずれか1
    項に記載の複合モータ。
JP27487499A 1999-09-27 1999-09-28 複合モータ Expired - Fee Related JP3511955B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27487499A JP3511955B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 複合モータ
US09/668,348 US6639337B1 (en) 1999-09-27 2000-09-25 Motor/generator with multiple rotors
EP00120941A EP1087501B1 (en) 1999-09-27 2000-09-26 Motor/generator with multiple rotors
DE60024383T DE60024383T2 (de) 1999-09-27 2000-09-26 Motor/Generator mit mehreren Läufern

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27487499A JP3511955B2 (ja) 1999-09-28 1999-09-28 複合モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001103718A JP2001103718A (ja) 2001-04-13
JP3511955B2 true JP3511955B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=17547767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27487499A Expired - Fee Related JP3511955B2 (ja) 1999-09-27 1999-09-28 複合モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3511955B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3690355B2 (ja) 2002-02-12 2005-08-31 日産自動車株式会社 回転電機のステータ支持構造
JP2009130959A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Aisan Ind Co Ltd 回転電機及び回転電機を用いた電気車両
EP2503683B1 (en) * 2011-03-23 2015-10-14 L-3 Communications Magnet-Motor GmbH Drive system for a land craft
JP2012219907A (ja) * 2011-04-08 2012-11-12 Toyota Central R&D Labs Inc 磁気波動歯車を用いた速度変換機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001103718A (ja) 2001-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3944140B2 (ja) クローポール型モータのステータ
US7256524B2 (en) Axial gap electric motor
JP4041443B2 (ja) クローポール型モータのステータ
US7768170B2 (en) Rotary electric machine
JP5423770B2 (ja) マルチギャップ型回転電機
JP3137510B2 (ja) 同期機の固定子,その製造方法並びにティース片及びヨーク片
US20110309726A1 (en) Electric machine- modular
JPH0739091A (ja) 同期機のロータ構造および同期型モータ
JP2001136690A (ja) 回転機のロータ
JP2008061312A (ja) 固定子とこれを備えたモータ
JPWO2003098781A6 (ja) 回転電機
JPH089599A (ja) 永久磁石形回転子
JP6350612B2 (ja) 回転電機
JP4687687B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及び界磁子
CN112350460B (zh) 轴向间隙电机
JP2010154610A (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP2006166679A (ja) アキシャルギャップ型回転電機のステータ構造
JP2014147159A (ja) 回転電機
JP6402739B2 (ja) 回転電機
CN113785474B (zh) 一种电机转子、驱动电机和电动汽车
JP2009106051A (ja) ロータ
JP3511955B2 (ja) 複合モータ
JP2008193842A (ja) アキシャルギャップ型回転電機
JP4644922B2 (ja) 同期電動機のロータ構造
JP7436785B2 (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031229

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100116

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100116

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees