JP3510559B2 - 折り畳み式水汲み容器 - Google Patents

折り畳み式水汲み容器

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JP3510559B2
JP3510559B2 JP2000122347A JP2000122347A JP3510559B2 JP 3510559 B2 JP3510559 B2 JP 3510559B2 JP 2000122347 A JP2000122347 A JP 2000122347A JP 2000122347 A JP2000122347 A JP 2000122347A JP 3510559 B2 JP3510559 B2 JP 3510559B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、水汲み容器に関す
る。
【0002】釣りなどレジャーとしての野外活動におい
ては、折り畳み式の水汲み容器は、飲料水の確保、生き
餌や釣果としての活魚を生かしたまま貯置ないし運搬す
るための容器として、必携品とされる場合が多い。本発
明は、このような折り畳み式水汲み容器、特に水汲み場
所と水面との間に相当差がある場合に用いられる折り畳
み式水汲み容器に関するものである。
【0003】
【従来の技術】水汲み場所と水面との間に相当差がある
場合に用いられる折り畳み式水汲み容器については、透
水性に乏しい布製の折り畳み式バケツ、或いは、合成樹
脂製シート材を用いた折り畳み式バケツに、水汲み用の
ロープ部材を付設したものが普及しているが、折り畳み
時の利便性、使用時ないし貯水時の固定形状復元の迅速
性、製造の便及び低コストの観点から、素材は高弾性の
合成樹脂製シート材が用いられることが多い。
【0004】上記の折り畳み式水汲み容器については、
開口部の開口形態を固定維持するために、フレーム材を
シート材で覆蔽内装するかシート材と一体成形して開口
部に配設し、容器本体の側面部を折曲して扁平収納する
ものが殆どである。
【0005】その中に、従来例の容器本体の使用時形態
全体斜視図である図8(a)、同扁平収納形態全体平面
図である図8(b)に示されるように、容器本体100
の底面101を正方形に近い矩形とし、開口部102を
捻りつつ底面に近接させ側面シート材積層部位の弾発の
釣り合いを利用して扁平収納形態を維持させる技術があ
る。この技術に係る折り畳み式水汲み容器には、矩形状
開口部フレーム材103の1辺の中央に遊動式の水汲み
用負荷104が固設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、開口部、底面を折曲して扁平収納形態化するものは
殆ど見られず、フレーム材103が配設されたことによ
り常時固定形状を維持される開口部102を底面に近接
させて折曲収納するものであり、水汲み場所と水面との
間に相当差がある場合には、波止場や磯の岩場などの高
所よりロープ材をたぐり寄せ水を汲み上げる際に、フレ
ーム材配設の開口部102、或いは底縁105が波止場
のコンクリート壁面や礒岩の突出部に当接ないし衝突し
て容器本体に水漏れの原因となる擦過損傷が生じやす
い、という課題があった。
【0007】釣りなどレジャー時に容器本体を使用し置
いておく場所の多くが、コンクリート面ないし岩場、石
場などの上であるため、反復使用を重ねた場合、このよ
うな水漏れの原因となる擦過損傷は、軟質合成樹脂シー
ト材の1層を底面の構成素材としている限り、容器本体
底面101の接地面において必然的に生じやすい、とい
う課題があった。
【0008】また側面を捻りつつ折曲して扁平収納形態
化する上記従来技術は、優れた技術ではあるが、収納時
には捻りつつ折曲する手順、使用時にはその逆手順を要
し、側面の折局部106においては反復使用による損傷
が生じやすく、また負荷を開口部矩形辺部中央に配設す
る構造上、水汲み時における水の流入が直線形状の辺部
全域となるため、辺部全域の同時浸水に時間を要し、迅
速な汲水に難がある、という課題があった。
【0009】さらに開口部にフレーム材が配設される従
来技術においては、開口部の固定形状が維持される反
面、貯水しつつ運搬する場合、容器本体内に貯置される
水や内容物が開口部より跳脱しやすく、これを防止する
ためには、別途蓋を設けなければならない、という課題
があった。
【0010】また波止場釣りなどは、夜間に行われるこ
とが多いため、水汲み容器の夜間操作には、水汲み時の
水面を照らすか、或いは引き上げ用ロープ部材の触感を
頼りに行わざるをえない場面も多い。このような場合、
例えば水汲み時の水面に照明を当てた場合、無用な光線
照射により魚群の分散を招くこともあり、また水汲み場
所によっては、開口部の存在が確認できないことによ
り、波止場、礒岩の突出部に開口部が鈎留したりするこ
ともある、という課題があった。
【0011】本発明は、このような課題にかんがみ、水
汲み時ないし使用時の形状復元と扁平収納形状化が相互
に迅速且つ簡便であって、水汲み効率も良好であり、容
器本体内の密閉、暗所における随意使用が共に可能であ
って、長期間反復使用しても容器本体に水漏れの原因と
なる擦過損傷が生じにくい折り畳み式水汲み容器を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、主要課題解決
手段は4つあり、その一は、上面に開口部を有し有底の
高弾性軟質合成樹脂素材製の容器本体と、該容器本体に
連結されたロープ部材とにより構成され、容器内貯水時
ないし使用時には、容器の底部が平面形状となり、容器
内非貯水時ないし不使用時には、容器を折り畳み扁平収
納形態化可能な水汲み容器であって、開口域における両
端溶着域もしくは両折曲線近域にロープ部材が連結さ
れ、該ロープ部材の容器本体への両連結域に、水汲み引
き上げ時にほぼ均等に張力を持たせる構成とした折り畳
み式水汲み容器であって、上記軟質合成樹脂素材が、厚
手のシート材であって、容器本体の開口域が、両側縁溶
着の袋状、即ち2枚のシート材を相対峙させ相互に両端
溶着してなる袋状か、両側縁を折曲線とする連続成形袋
状、即ち環状シート材を伸直して平面化させた場合の両
端が側縁折曲線となる袋状に形成されるとともに、上記
2枚のシート材のうち一方、或いは両折曲線の間で相対
峙する環状シート材の一方の半域であって、開口域上縁
部における両端溶着部もしくは両折曲線の中点付近に、
水面投下時に、容器本体開口部一部を水没させ水が流れ
込むための谷部を形成させるに足るおもり形状の負荷手
段が設けられた折り畳み式水汲み容器において、上記2
枚のシート材のうち一方、或いは両折曲線の間で相対峙
する環状シート材の一方の半域であって、上記おもり形
状の負荷手段が設けられていない方の開口域上縁部に、
浮き手段が備設されたこと、とする構成である。
【0013】本発明に係る主要課題解決手段の第二は、
上面に開口部を有し有底の高弾性軟質合成樹脂素材製の
容器本体と、該容器本体に連結されたロープ部材とによ
り構成され、容器内貯水時ないし使用時には、容器の底
部が平面形状となり、容器内非貯水時ないし不使用時に
は、容器を折り畳み扁平収納形態化可能な水汲み容器で
あって、開口域における両端溶着域もしくは両折曲線近
域にロープ部材が連結され、該ロープ部材の容器本体へ
の両連結域に、水汲み引き上げ時にほぼ均等に張力を持
たせる構成とした折り畳み式水汲み容器であって、上記
軟質合成樹脂素材が、厚手のシート材であって、容器本
体の開口域が、両側縁溶着の袋状、即ち2枚のシート材
を相対峙させ相互に両端溶着してなる袋状か、両側縁を
折曲線とする連続成形袋状、即ち環状シート材を伸直し
て平面化させた場合の両端が側縁折曲線となる袋状に形
成されるとともに、上記2枚のシート材のうち一方、或
いは両折曲線の間で相対峙する環状シート材の一方の半
域であって、開口域上縁部における両端溶着部もしくは
両折曲線の中点付近に、水面投下時に、容器本体開口部
一部を水没させ水が流れ込むための谷部を形成させるに
足るおもり形状の負荷手段が設けられた折り畳み式水汲
み容器において、容器本体に、擦過損傷防止用プロテク
タ部材を添設した構成である。
【0014】本発明に係る主要課題解決手段の第三は、
上面に開口部を有し有底の高弾性軟質合成樹脂素材製の
容器本体と、該容器本体に連結されたロープ部材とによ
り構成され、容器内貯水時ないし使用時には、容器の底
部が平面形状となり、容器内非貯水時ないし不使用時に
は、容器を折り畳み扁平収納形態化可能な水汲み容器で
あって、開口域における両端溶着域もしくは両折曲線近
域にロープ部材が連結され、該ロープ部材の容器本体へ
の両連結域に、水汲み引き上げ時にほぼ均等に張力を持
たせる構成とした折り畳み式水汲み容器であって、容器
の底部が、底部中線で合同な形状に2分され、両半部底
面には、合同な形状の板状部材が添設され、該板状部材
の中間の底部中線に、折り畳み時における折曲線となる
折曲間隙が設けられたことを特徴とする折り畳み式水汲
み容器において、容器本体に、擦過損傷防止用プロテク
タ部材を添設した構成である。
【0015】本発明に係る主要課題解決手段の第四は、
上面に開口部を有し有底の高弾性軟質合成樹脂素材製の
容器本体と、該容器本体に連結されたロープ部材とによ
り構成され、容器内貯水時ないし使用時には、容器の底
部が平面形状となり、容器内非貯水時ないし不使用時に
は、容器を折り畳み扁平収納形態化可能な水汲み容器で
あって、開口域における両端溶着域もしくは両折曲線近
域にロープ部材が連結され、該ロープ部材の容器本体へ
の両連結域に、水汲み引き上げ時にほぼ均等に張力を持
たせる構成とした折り畳み式水汲み容器であって、容器
の底部が、底部中線で合同な形状に2分され、両半部底
面には、合同な形状の板状部材が添設され、該板状部材
の中間の底部中線に、折り畳み時における折曲線となる
折曲間隙が設けられたことを特徴とする折り畳み式水汲
み容器において、容器の底部の折曲間隙で二分される底
面両半部に設けられる板状部材が、シート材により上下
面とも覆蔽されて内装され、板状部材内装空間の周縁
は、上記板状部材周縁に沿って形成される溶着線により
構成されるとともに、該溶着線の一部を構成する上記底
部中線が、折曲間隙を構成することである。
【0015】以上のような4つの主要課題解決手段のも
とに、本発明は、課題解決手段として、例えば第一の主
要課題解決手段のもとに、おもり状負荷手段、或いは浮
き手段を着脱自在とする構成をとりうるものであり、ま
た例えば第四の主要課題解決手段のもとでは、容器本体
の底部に、内部への折り込み部分を設けて折り畳み時に
4層構造とし、該折り込み部分の両端は、容器本体の両
側縁に溶着され、上記折り込み部分である内側2層の中
央部に、板状部材である2片の合同な長方形片を配設
し、該長方形片の配設位置両側と容器本体両側縁との間
の長さは、上記長方形片の短辺長とほぼ一致するものと
し、上記長方形片の一長辺が折り畳み時の折曲線を構成
するとともに、底部中線溶着線と容器本体側縁との溶着
点と、底部中線溶着線上にない長方形片の各頂点との間
に、計4本の斜行溶着線を設け、等辺長が長方形短辺の
長さとほぼ同じであり且つ3本の等辺が底部中線溶着
線、長方形片短辺、容器本体側縁にあり、且つ上記斜行
溶着線を斜辺とする直角2等辺三角形状部が、容器本体
底部両隅に4面ずつ計8面形成された構成をとりうるも
のである。
【0015】また本発明に係る課題解決手段は、上記第
二、三の主要課題解決手段並びに前項記載の後者の課題
解決手段のもとに、容器本体底部の折曲間隙で二分され
る底面両半部に設けられる板状部材が、擦過損傷防止用
プロテクタ部材の一部を構成しうるものであり、このよ
うな構成並びに上記第二、三の主要課題解決手段並びに
前項記載の後者の課題解決手段のいずれかの課題解決手
段のもとに、容器本体底部周縁に脚縁部を延設し、底面
両半部に設けられる板状部材の容器外側面、即ち貯水時
ないし使用時に接地面に当接する容器本体底面の、少な
くとも中央域に擦過損傷防止用プロテクタ部材が添設さ
れた構成をとりうるものである。
【0016】さらに本発明に係る課題解決手段は、前々
項後者の課題解決手段のもとに、貯水時ないし使用時に
容器本体底部両隅で、当接ないし対峙近接する直角2等
辺三角形状部に、固定形状維持補助手段が装設された構
成をとりうるものであり、このような構成のもとにおい
て、例えば嵌結ボタン機構、「マジックテープ(登録商
標)」を典型とする面域繋着機構などの容器本体の固定
形状維持補助手段が、その部材間で貼離自在ないし嵌脱
自在であって、擦過損傷防止用プロテクタ部材を着脱自
在としうるものである。
【0017】なお本発明においては、上記各課題解決手
段を前提として、容器本体開口域に、チャック密閉機構
が設けられた構成、暗所における利便のため、容器本体
の開口部において、畜光塗料を容器本体の開口部周囲に
塗布した構成を付加してもよい。
【0018】容器本体の固定形状維持補助手段は、前々
項記載のごとく、嵌結ボタン機構であれば、その部材間
で嵌脱自在、「マジックテープ(登録商標)」を典型と
する面域繋着機構であれば、その部材間で貼離自在であ
り、これに擦過損傷防止用プロテクタ部材を着脱自在と
しうる構成であってもよい。
【0019】上述の構成により、水汲み場所よりロープ
部材を手に把持し、容器本体を相当段差のある水面へと
落下させると、容器本体は水面に到達の後、容器本体開
口部より水の流入が開始する。このとき容器本体の開口
部上縁部において、両端溶着部もしくは両折曲線の中点
付近に負荷手段が設けられていない構成のものでは、勢
いよく着水するか、底面部が相当重量を有する構成とな
っていれば、より多くの水が容器本体内に流入する。
【0020】開口部上縁部において、両端溶着部もしく
は両折曲線の中点付近に負荷手段が設けられている構成
のものでは、水面に着水した時点より容器本体開口部が
負荷手段の付されている側より負荷手段が水没するにつ
れて浸水を始め、同時に負荷手段の重みにより、平常時
に閉塞状態にある容器本体開口部が負荷手段を設けられ
た部分を谷部として、大きく開口する。
【0021】このように負荷手段の設けられた部分より
水没し、且つ容器本体開口部が大きく開口することによ
り、水が頗る効率的に容器本体内に流入する。この場
合、2枚のシート材のうち一方、或いは環状シート材の
一方の半域であって負荷手段の設けられていない方の開
口域上縁部に浮き手段が備設されていれば、浮き手段は
水面に浮いた状態で留まり、負荷手段並びに谷部はより
深く水没するため、容器本体の開口部の開口度はより増
大し、同時に効率的な水の流入に適合する傾斜も生じる
ため、迅速且つ効率の良い水汲みが可能である。
【0022】容器本体内に水が流入を開始した段階で、
ロープ部材を水汲み地点において勢いを付けて引っ張る
と、容器本体内に流入した水の慣性により容器本体底面
に押力が加わり、この押力をうけ、平常時に扁平収納形
態であった容器本体底部は、底部中線の折曲間隙を中心
線として、2枚の合同形状の板状部材を同一平面上に連
設された形態にまで一挙に拡大平面化する。
【0023】また扁平収納形態のまま水汲みに使用する
場合に限らず、水汲み前に合同形状の板状部材を同一平
面上に連設された形態にまで拡大平面化しておいてから
水汲みに使用してもよい。このような場合、容器本体素
材の有する弾性により、底部の拡大平面化した形状の固
定維持に難が生じても、ロープ部材を水汲み地点におい
て勢いを付けて引っ張ると、容器本体内に流入した水の
慣性により容器本体底面に押力が加わり、この押力をう
け、平常時に扁平収納形態であった容器本体底部は、底
部中線の折曲間隙を中心線として、2枚の合同形状の板
状部材を同一平面上に連設された形態にまで一気に拡大
平面化し、その形状が固定維持される。
【0024】容器本体の開口域にチャック密閉機構が設
けられた構成では、容器本体に貯水しつつ、運搬の必要
が生じたときなど、チャック密閉機構を嵌着させて容器
本体内を密封すれば、容器本体内に貯置される水や内容
物が開口部より跳脱することは阻止される。また内容物
が活魚である場合でも、運搬中の静置時などに適宜開口
部を開いておけば、空気の流通は相当程度保全される。
【0025】水汲み場から貯水された容器本体を引き上
げる際、或いは釣りなどレジャー時に容器本体に貯水し
て静置しておく場合など、コンクリート面ないし岩場、
石場などに当接し擦過損傷が生じる部位は概して一定で
あるため、このよう場擦過損傷の生じやすい部位に、容
器本体に擦過損傷防止用プロテクタ部材を添設しておけ
ば、反復使用を重ねても、水漏れの原因となる擦過損傷
は生じにくい。また容器本体開口部には、硬質のフレー
ム材が内装されていないため、特に水汲みの際の引き上
げ時に、岸壁や岩礁に擦過当接した場合ででも、穿圧や
衝撃を受けても適宜撓曲するため、擦過損傷が生じたと
しても軽微である。
【0026】容器の底部の折曲間隙で二分される底面両
半部に設けられる板状部材が、シート材により上下面と
も覆蔽されて内装され、板状部材内装空間の周縁は、上
記板状部材周縁に沿って形成される溶着線により構成さ
れるとともに、該溶着線の一部を構成する上記底部中線
が折曲間隙を構成するものにおいては、成形上も簡便で
あるとともに、折曲間隙は溶着線であるため反復使用し
ても損傷が生じにくく、また底部がいわゆる覆蔽シート
材2層と板状部材3部材による3層構造になっているた
め、コンクリート面の上に貯水して載置することを反復
しても、最下層当接面のみの損傷に留まり、水漏れなど
を起こす擦過損傷は、容器本体の貯水部底面には生じに
くい。
【0027】着脱自在とされる負荷手段及び浮き手段
は、容器本体内に貯水して活魚などを放生しておく場合
には、不必要とされる部材である。美観上、或いは紛
失、諸雑具の無用な鈎繋を予め防止するために、脱装し
ておけばよい。また浮き手段は、実施の際の構成上、開
口部に填脱自在の空気袋としておいてもよい。水汲み使
用時以外は充填した空気を脱気して開口部を扁平化して
おけば、貯水使用時或いは扁平収納時の形状維持に難も
生じない。
【0028】水汲み使用時は、特に釣りの場合など、日
照時のみとは限られないが、開口部に畜光塗料を容器本
体の開口部周囲に塗布しておけば、夜間など暗所でも水
汲み状態における開口部の視認が容易である。また負荷
手段と浮き手段を装設しておけば、水汲み時において、
開口部はほぼ常に上方を向いているため、暗所での水汲
みの視認は明確なものとなる。
【0029】容器本体の底部に内部への折り込み部分を
設けて折り畳み時に4層構造とし、該折り込み部分の両
端は容器本体の両側縁に溶着され、上記折り込み部分で
ある内側2層の中央部に板状部材である2片の合同な長
方形片を配設し、該長方形片の配設位置両側と容器本体
両側縁との間の長さは、上記長方形片の短辺長とほぼ一
致するものとし、上記長方形片の一長辺が折り畳み時の
折曲線を構成するとともに、底部中線溶着線と容器本体
側縁との溶着点と、底部中線溶着線上にない長方形片の
各頂点との間に、計4本の斜行溶着線を設け、等辺長が
長方形短辺の長さとほぼ同じであり且つ3本の等辺が底
部中線溶着線、長方形片短辺、容器本体側縁にあり、且
つ上記斜行溶着線を斜辺とする直角2等辺三角形状部
が、容器本体底部両隅に4面ずつ計8面形成された構成
のものでは、水汲み時ないし貯水使用時の形状を現出さ
せるのが瞬時に可能であるだけでなく、水汲み時ないし
貯水使用時の形状において、斜行溶着線を折曲線とし
て、容器本体側縁の溶着点を直角の頂点とし、容器本体
底部両隅の隣接する2つの直角2等辺三角形状部より構
成される直角2等辺三角形状部と、同じく容器本体側縁
の溶着点を直角の頂点とし、長方形板状部材の短辺に隣
接する2つの直角2等辺三角形状部より構成される直角
2等辺三角形状部とが、当接ないし対峙近接し、その際
合成樹脂素材の有する弾性により、当該部位に均等且つ
適度な張力が維持されるため、水汲み時ないし貯水使用
時の形状の固定維持は、これだけでもかなり良好であ
り、貯水使用時には、容器本体内の水の重量によりさら
に安定したものとなる。また容器本体内を空とし、扁平
収納形態とする手順も、上記張力を解除することによる
ものであるため、瞬時にして可能である。
【0030】前項記載の効果、特に水汲み時ないし貯水
使用時の形状の固定維持は、貯水時ないし使用時に容器
本体底部両隅で、当接ないし対峙近接する直角2等辺三
角形状部に固定形状維持補助手段が装設されれば、より
良好となり、強固と云ってもよい程度となる。予め水汲
み時ないし貯水使用時の際の形状を作っておき、この固
定形状維持補助手段を用いて形状を強固なものとしてお
けば、水汲み時にロープ部材を引っ張り底面を2枚の合
同形状の板状部材を同一平面上に連設された形態にする
手順を要せず、効率よく水汲みを行うことができる。
【0031】さらに、この固定形状維持補助手段を用い
て形状を強固なものとしておけば、貯水使用時に外部よ
り不測の衝撃が加わった場合、その衝撃が、容器本体の
転倒により容器内の水が殆ど流出してしまったり、或い
は空の状態で形態固定を維持しているシート材の張力が
解除されてしまったりするような程度のものであって
も、合成樹脂製シート材の弾性により瞬時に形状復元効
果を奏し、水汲み時ないし貯水使用時の際の形状が良好
に維持される。
【0032】上記固定形状維持補助手段については、そ
の部材間で貼離自在ないし嵌脱自在であって、擦過損傷
防止用プロテクタ部材を着脱自在としうる構成としてお
けば、取扱の便、重量、製造、コスト、美観の各観点で
優れたものとなり、これに擦過損傷防止用プロテクタ部
材を着脱自在とする構成にしておけば、特に擦過損傷が
生じることの多い容器本体底部ないし容器本体底縁の擦
過損傷防止に、頗る有効である。
【0033】容器本体底部の接地面における擦過損傷に
ついては、容器本体底部の折曲間隙で二分される底面両
半部に設けられる板状部材が、擦過損傷防止用プロテク
タ部材の一部を構成するもの、或いは容器本体底部周縁
に脚縁部を延設し、底面両半部に設けられる板状部材の
容器外側面、即ち貯水時ないし使用時に接地面に当接す
る容器本体底面の少なくとも中央域に擦過損傷防止用プ
ロテクタ部材が添設された構成のものでは、貯水使用時
に容器本体底部と接地面との間に擦過損傷防止用プロテ
クタ部材が介在し、或いはこれに加え脚縁部が介在する
ため、容器本体底部に水漏れの原因となるような擦過損
傷は、反復使用した際にも、殆ど生じない。
【0034】
【発明の実施の形態】以下本発明折り畳み式水汲み容器
の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0035】(第1実施形態) 本発明に係る第1実施形態は、その容器本体全体図であ
る図1に示されるように、その容器本体1が、やや厚手
の高弾性軟質合成樹脂素材製のシート材からなる矩形の
第1シート部1a及び第1シート部と合同な形状の第2
シート部1bより構成され、第シート部1a及び第2シ
ート部1bの両側縁は、側縁溶着線2a、2bにより溶
着されている。側縁溶着線2a、2bの幅は、1〜1.
5ミリメートル内外である。
【0036】容器本体1の開口部3は、強化構造とし
て、2層のシート材より構成され、容器本体開口部3の
第1シート部開口域3a、同第2シート部開口域3bの
中央、即ち側縁溶着線2a、2bの中点には、負荷手段
ないし浮き手段を装着するための小ハトメ4a、4bが
設けられ、また第1シート部開口域3a、同第2シート
部開口域3bの端域には、ロープ部材繋着用ハトメ5
a、5bが設けられている。ロープ部材繋着用ハトメ5
a、5bは、典型的実施例としては1部材からなり、両
シート部材を密接固着する構成ものが使用されるが、各
シート部材に1部材ずつ独立して設けられる実施例であ
ってもよい。
【0037】開口域3a、3bの下部には、線状のチャ
ック密閉機構6a、6bが備設され、チャック密閉機構
凸部6aは、チャック密閉機構凹部6bに嵌脱自在に嵌
合する。
【0038】開口域3a、3bには、畜光塗料7が塗布
される。この畜光塗料7の塗布域は、開口域3a、3b
の存在が暗所でも視認できるような形状、幅のものであ
り、典型的実施例としては。開口部上縁より密閉チャッ
ク機構6a、6bに至るまで数センチメートルの幅或い
は小幅複数線の条体状とされる。
【0039】第1小ハトメ4aには、負荷手段である鉛
製おもり8が、また第2小ハトメ4bには。球状中空の
合成樹脂製浮き手段である浮き9が、着脱自在に装着さ
れる。装着されるのは、主に水汲み使用時であるが、貯
水使用時、扁平収納時に支障が生じなければ、装着され
たままであってもよい。
【0040】ロープ部材繋着用ハトメ5a、5bには、
容器繋着ロープ10a、容器繋着ロープ10aの中点あ
たりに繋着される操作ロープ10bより構成されるロー
プ部材が繋着される。容器本体1へのロープ部材10の
繋着は、容器繋着ロープ10aの両端をロープ部材繋着
用ハトメ5a、5bに挿通したのちその端部に繋留塊1
1を結成させて行う。貯水使用時など、ロープ部材10
が不要とされる場合には、ロープ部材10の脱繋は、繋
留塊11の結成を解除し、ロープ部材繋着用ハトメ5
a、5bより脱挿させればよい構成となっている。
【0041】容器本体の底部底面12aには、図1及び
本実施形態の使用時容器本体底面斜視図である図2に示
されるように、扁平収納時には折曲線となり、底面を合
同な形状に2分する中線であり溶着線である底部中線溶
着線13が設けられ、この底部中線溶着線13は扁平収
納時には折曲線となるものである。
【0042】容器本体底部12の構成は、さらに、図1
及び図2に示されるように、内部への折り込み部分14
a、14bを設けて折り畳み時に4層構造となり、その
ために折り込み部分14a、14bの両端は、容器本体
1の側縁溶着線2a、2bの対称同位置の底域側縁溶着
点15a、15bに溶着され、折り畳み時に内側2層と
なる折り込み部分14a、14bの中央部には、2片の
合同な長方形片の板状部材である底面矩形板16a、1
6bが配設される。側縁溶着線2a、2bの底域側縁溶
着点15a、15bより底域にある部分は、使用形態現
出の際に遊動する遊動側縁2c、2dを構成する。
【0043】底面矩形板16a、16bは、やや硬質の
耐水性部材であって、ともにその長辺が、袋底部である
固定底縁17及び底部中線溶着線13に内部当接し、且
つその短辺は、折り込み部分に設けられた矩形短辺部溶
着線18a〜dに内部当接する構成として、シート材に
より底面矩形板16a、16bの平面部は両面覆蔽さ
れ、周縁は固定底縁17及び底部中線溶着線13、矩形
短辺部溶着線18a〜dにより囲繞されている。従っ
て、底部中線溶着線13は、折り畳み時の折曲線として
の機能を良好とするため、底面矩形板16a、16bの
長辺対峙域において、折曲間隙溶着線19となってい
る。
【0044】底面矩形板16a、16bの配設位置両側
と容器本体両側縁溶着線2a、2bとの間、即ち使用形
態現出時に遊動する底部中線遊動域20a、20bの長
さは、底面矩形板16a、16bの短辺21の長さとほ
ぼ一致し、底面矩形板16a、16bの長辺22のう
ち、その1辺は、前項記載のとおり、折り畳み時の折曲
線となる折曲間隙溶着線19を挟んで相互に対峙してお
り、反対側の1辺は、それぞれ固定底縁17に内部当接
している。
【0045】またこの容器本体1の底部12において
は、底域側縁溶着点15a、15bを始点とし、底部中
線溶着線13上にない底面矩形板16a、16bの各頂
点を結ぶ計4本の斜行溶着線23a〜dが設けられ、等
辺長が底面矩形板短辺21の長さとほぼ同じであり且つ
3本の等辺が底部中線溶着線13、底面矩形板短辺2
1、容器本体側縁溶着線2a、2bにあり、且つ上記斜
行溶着線23a〜dを斜辺とする直角2等辺三角形状部
24a〜hが、容器本体底部両隅に4面ずつ計8面形成
されている。
【0046】これら直角2等辺三角形状部24a〜hに
おいて、表裏の固定底縁17の両側に延在する計4辺
は、矩形短辺部溶着線18a〜dとともに、使用時形態
の現出時に固定底縁17と共に容器本体底縁を構成する
遊動底縁25a〜dとなる。
【0047】固定底縁17及び遊動底縁25a〜d、即
ち折り畳み時に容器本体の底縁となる部分の周縁には、
1ミリメートル内外の幅の容器本体1を構成するシート
材と同一素材の脚縁部26が延設され、折り畳み時に折
り込み部分14a、14bとなる部分、即ち容器本体の
両底部底面12aの静置時に接地面となる側の中央部分
には、脚縁部26の幅とほぼ同一の厚みを有するプロテ
クタ板27が添設される。プロテクタ板27は、その実
施例として、底面矩形板16a、16bと一体成形さ
れ、覆蔽シート材より露出する構成としてもよい。この
プロテクタ板27の素材は、底面矩形板16a、16b
と併せ、衝撃ないし穿圧に耐久性を有し、軽量であれ
ば、さらに望ましい。
【0048】以上のような構成により、水汲み場所より
ロープ部材10の操作ロープ10bを手に把持し、容器
本体1を操作ロープ10bの長さの範囲内で相当段差の
ある水面Wへと落下させると、本実施形態の水汲み時斜
視図である図3、及び同水汲み時の作動態様側面模式図
である図4(a)〜(c)に示されるように、容器本体
1は水面Wに到達の後、まず図4(a)に示されるよう
に、容器本体開口部3より水の流入が開始する。
【0049】容器本体開口部3の上縁部において、水面
Wに着水した時点より容器本体開口部3が、第2シート
部1aより負荷手段である鉛製おもり8が水没するにつ
れて、浸水を始め、同時に鉛製おもり8の重みにより、
扁平なやや閉塞状態にある容器本体開口部3が鉛製おも
り8を設けられた部分を谷部として、図3に示されるよ
うに、大きく開口する。
【0050】このように鉛製おもり8の設けられた部
分、即ち第1シート部1aの中央域より水没し、且つ浮
き9が設けられた第2シート部1bは、図3並びに図4
(a)(b)に示されるように、その浮き9の備設域、
すなわち中央域が水面Wに浮いた状態で留まり、一方鉛
製おもり8の備設域は谷状となってより深く水没するた
め、容器本体開口部3の開口度はより増大し、同時に効
率的な水の流入に適合する傾斜も生じるため、水汲みは
迅速且つ効率が良い。
【0051】容器本体1の内部に水が流入を開始した段
階で、ロープ部材10の操作ロープ10bを水汲み地点
において勢いを付けて引っ張ると、容器繋着ロープ10
aが容器本体開口部3を引っ張ることとなり、容器本体
1の内部に流入した水の慣性により、図4(b)の矢印
で示される方向、即ち容器本体底部ないし底部底面1
2、12aに押力が加わり、この押力をうけ、平常時に
扁平収納形態であった容器本体底部12は、底部中線溶
着線13、ないしは折曲間隙溶着線19を中心線とし
て、2枚の底面矩形板16a、16bは押し開かれ、こ
れらを同一平面上に連設された形態にまで一挙に拡大平
面化する。
【0052】また水汲み前に底面矩形板16a、16b
を同一平面上に連設された形態にまで拡開し、拡大平面
化しておいてから水汲みに使用することもできる。
【0053】容器本体1を構成する弾性合成樹脂素材の
有する弾性により、底部が拡開した使用時形状の固定維
持に難が生じ、扁平収納形態に戻ろうとしても、操作ロ
ープ10bを水汲み地点において勢いを付けて引っ張る
と、前項記載の効果と同様、容器繋着ロープ10aが容
器本体開口部3を引っ張ることとなり、容器本体1の内
部に流入した水の慣性により容器本体底部ないし底部底
面12、12aに押力が加わり、この押力をうけ、平常
時に扁平収納形態であった容器本体底部12は、底部中
線溶着線13、ないしは折曲間隙溶着線19を中心線と
して、2枚の底面矩形板16a、16bは押し開かれ、
これらを同一平面上に連設された形態にまで一挙に拡大
平面化する。
【0054】容器本体1の内部に水が流入したのちは、
操作ロープ10bをたぐり上げれば、図4(c)の矢印
方向に示されるように、水の重量により容器本体底面1
2aに押力が加わり、この押力をうけ容器本体底部の拡
大平面形状は、良好に固定維持されるが、容器本体1の
内部の水は底面のみならず側面にも押圧を加えるため、
固定形状は、水汲み時だけでなく、貯水使用時を通じて
良好である。
【0055】容器本体1に貯水しつつ、運搬の必要が生
じたときなど、チャック密閉機構の凸部6a、凹部6b
を嵌着させて容器本体内を密封すれば、容器本体1の内
部に貯置される水や内容物が開口部より跳脱することは
阻止され、運搬の便は良い。内容物が活魚である場合で
も、運搬中の静置時などに適宜開口部を開いておけば、
通気の保全も維持される。
【0056】底面矩形板16a、16bは、シート材に
より上下面とも覆蔽されて内装されており、その周縁は
溶着線により囲繞されているものは、成形上も簡便であ
り、底部中線溶着線13ないし折曲間隙溶着線19は溶
着線であるため反復使用しても損傷が生じにい。
【0057】また容器本体底部12は、いわゆる覆蔽シ
ート材2層と底面矩形板16a、16b1層の3部材に
よる3層構造になっており、このような構成だけでもコ
ンクリート面の上に反復して貯水載置しても、最下層当
接面のみの損傷に留まり、水漏れなどを起こす擦過損傷
は、容器本体の貯水部底面には生じにくい、という効果
を奏する。
【0058】本実施形態では、このような容器本体底部
12の構成に加え、容器本体底部周縁に延設された脚縁
部26が、容器本体底部底面12aの接地面への直接当
接を抑止するばかりでなく、容器本体底部底面12a
が、貯水使用時に水の重みで撓曲した場合でも、プロテ
クタ板27がその撓曲を抑止し、同時に容器本体底部底
面12aの接地面への直接当接をも併せて抑止するた
め、水漏れの原因となるような擦過損傷は、反復使用し
た際にも、殆ど生じない。
【0059】着脱自在とされる鉛製おもり8及び浮き9
は、容器本体1の内に貯水して活魚などを放生しておく
場合、或いは扁平収納時など、不必要とされる場合に
は、美観上、或いは紛失、諸雑具の無用な鈎繋を予め防
止するために、脱装しておけばよい。また浮き9を典型
的実施例とする浮き手段は、実施例としては、開口部に
填脱自在の空気袋としておいてもよい。この浮き手段を
開口部に填脱自在の空気袋とする実施例では、水汲み使
用時以外は充填した空気を脱気して開口部を扁平化して
おけば、貯水使用時或いは扁平収納時の形状維持に難も
生じない。
【0060】夜釣りの場合など、暗所での水汲み使用時
においても、本実施形態は容器本体開口部3に畜光塗料
7が塗布してあるので、水汲み状態における容器本体開
口部3の視認が容易である。また鉛製おもり8の重みと
浮き9の浮力により、水汲み時において、容器本体開口
部3はほぼ常に上方を向いているため、水汲み状態は視
認しやすい。
【0061】容器本体開口部3は、硬質のフレーム材が
内装されていないため、特に水汲みの際の引き上げ時
に、岸壁や岩礁に擦過当接した場合ででも、穿圧や衝撃
を受けても適宜撓曲するため、擦過損傷が生じたとして
も軽微である。
【0062】容器本体1の内部に水が流入すると、容器
本体底部12は、まず流入した水の慣性ないし重みによ
り容器本体底部ないし底部底面12、12aに押力が加
わり、この押力をうけ、平常時に扁平収納形態であった
容器本体底部12は、底部中線溶着線13、ないしは折
曲間隙溶着線19を中心線として、2枚の底面矩形板1
6a、16bは押し開かれ、折り込み部分14a、14
bは、容器本体底部底面12aとなる。
【0063】前項記載の効果は、容器本体底部12の両
側縁端域で、底部中線遊動域20a、20b、及び構成
する矩形短辺部溶着線18a〜dが下方に張移し、同時
に遊動側縁2c、2dが底部側縁溶着点15a、15b
を中心として側縁より内側に張移する、という作動を呈
する。
【0064】このような作動は、一方の遊動側縁2c
が、これに扁平収納時において直角隣接する底部中線遊
動域20aと近接ないし当接し、同時に一方の矩形短辺
部溶着線18a、18bが、遊動底縁25a、25bと
近接ないし当接して静止するに至るまで続行する。他方
の遊動側縁2dが、これに扁平収納時において直角隣接
する底部中線遊動域20bと近接ないし当接し、同時に
一方の矩形短辺部溶着線18c、18dが、遊動底縁2
5c、25dと近接ないし当接して静止するに至るまで
続行する作動もほぼ同時に進行する。
【0065】このようにして、遊動側縁2c、2dが底
部中線遊動域20a、20bが近接ないし当接して静止
し、矩形短辺部溶着線18a〜dと遊動底縁25a〜d
が近接ないし当接して静止すると、遊動側縁2cを1辺
として共有する直角2等辺三角形状部24a、24b
と、一方の底部中線遊動域20aを1辺として共有する
直角2等辺三角形状部24c、24dとが、相互に近接
ないし当接して静止する。この作動は、もう一方の遊動
側縁2dを1辺として共有する直角2等辺三角形状部2
4e、24fと、一方の底部中線遊動域20bを1辺と
して共有する直角2等辺三角形状部24g、24hと
が、相互に近接ないし当接して静止する作動と、ほぼ同
時に進行する。
【0066】このようにして2面ずつ対となった直角2
等辺三角形状部24a〜bと24c〜d及び24e〜f
と24g〜hが面近接ないし面当接して静止した状態
は、シート素材の弾性により、相当の張力を各面域が有
しているため、固定形状維持は良好である。
【0067】以上のような容器本体底部12において、
底面矩形板16a、16bを拡開した使用時形態は、水
の流入ないしこれを利用した押力によらず、底面矩形板
16a、16b及び底部中線溶着線13に、手動で押力
を加えれば、扁平収納形態化の状態から、手動により、
容易に作ることができる。
【0068】以上のようないわゆる使用時形態を、扁平
収納形態化するには、容器本体1の内部に貯水されてい
る場合は、水を全て排出し、固定底縁17に押力を加
え、底面矩形板16a、16bを折り畳むか、これにや
や難がある場合は、面近接ないし面当接して静止した状
態の直角2等辺三角形状部24a〜bと24c〜d及び
24e〜fと24g〜hとの間に指を入れ、遊動側縁2
c、2dを側縁方向に引っ張れば、固定形状を維持する
張力は解除され、きわめて容易に扁平収納形態化が実現
される。
【0069】(第2実施形態) 本実施形態は、その構成の大部分は、前記第1実施形態
と同じである。ただ、脚縁部26および底部底面12a
の接地面側に添設されるプロテクタ板27は備設され
ず、代わりに、本実施形態の底面透視斜視図である図5
に示されるように、容器本体1の底部底面12aの全面
を被覆し、擦過損傷の生じやすい底縁において、固定底
縁17より1〜2ミリメートル内外の擦過損傷防止縁2
8aを突出させる程度の着脱プロテクタ板28を底部底
面12aの接地面側に着脱自在に装着するものである。
【0070】着脱プロテクタ板28の材質は、前記第1
実施形態におけるプロテクタ板27の素材と同様、底面
矩形板16a、16bと併せ、衝撃ないし穿圧に耐久性
を有し、軽量であれば、さらに望ましい。
【0071】本実施形態においては、容器本体1の使用
時形態に現出する容器底部12の両隅の特徴的形状を呈
する部分、即ち2面ずつ対となった直角2等辺三角形状
部24a〜bと24c〜d及び24e〜fと24g〜h
が面近接ないし面当接している状態に現出するこれらの
底隅間隙29に、着脱プロテクタ板28の両端域に設け
られた直角2等辺三角形状の嵌着板部28bが嵌合し、
固定される。
【0072】嵌着板部28bの底隅間隙29への固定
は、その第1実施例として、本実施形態第2実施例の容
器本体全体図である図6(a)に示されるように、嵌着
板部28bと底隅間隙29との各相互当接ないし相互近
接面に装設される貼離自在の「マジックテープ(登録商
標)」30か、或いは第2実施例として、本実施形態第
2実施例の容器本体全体図である図7(a)に示される
ように、2カ所の底隅間隙29にそれぞれ2つずつ設け
られる着脱プロテクタ繋止ボタン31a〜dによる。
【0073】本実施形態第1実施例の着脱プロテクタ固
定手段である「マジックテープ(登録商標)」30は、
周知のごとく、硬質鈎毛帯30aと軟質輪毛帯30bに
より構成され、硬質鈎毛帯30aは、上方直角2等辺三
角形状部24a〜b、24e〜f、及び着脱プロテクタ
板28の嵌着板部28bの下方面に装設され、一方軟質
輪毛帯30bは、下方直角2等辺三角形状部24c〜
d、24g〜h、及び着脱プロテクタ板28の嵌着板部
28bの上方面に装設される。なお、直角2等辺三角形
状部24a〜hの硬質鈎毛帯30aと軟質輪毛帯30b
の装設についての実施例はこれに限られるものではな
く、相互対峙する面のみならず、隣接する面同士で分装
する実施例もありうる。
【0074】本実施形態第2実施例の着脱プロテクタ固
定手段である着脱プロテクタ繋止ボタン31a〜dは、
容器本体底隅の直角2等辺三角形状部24a〜hの中央
に装設される。着脱プロテクタ繋止ボタン31a〜d
は、直角2等辺三角形状部24a〜hと一体成形されて
も、ボタンを構成する別素材を溶着するものであっても
よいが、直角2等辺三角形状部24a〜hのうち溶着線
により2層構造になっているものについては、ボタン部
材がこれら2層を溶結するものであることが望ましい。
なお着脱プロテクタ28の嵌着板部28bには、着脱プ
ロテクタ繋止ボタン31a〜dを挿通させるボタン挿通
孔32a〜dが穿設されている。
【0075】以上のような構成により生じる作用ないし
効果については、前記第1実施形態とほぼ同様である
が、本実施形態においては、着脱プロテクタ板28を容
器本体底部12に装着するものである。
【0076】着脱プロテクタ板28は、本実施形態第1
実施例においては、本実施形態第1実施例の着脱プロテ
クタ装着時を示す一部拡大図付側面図である図6(b)
に示されるように、着脱プロテクタ板28の嵌着板部2
8b及び底隅間隙29に装設された「マジックテープ
(登録商標)」30を用い、固定装着する。また本実施
形態第2実施例においては、本実施形態第2実施形態第
2実施例の着脱プロテクタ装着時を示す分解側面図であ
る図7(b)に示されるように、着脱プロテクタ板28
に穿設されたボタン挿通孔32a〜dに着脱プロテクタ
繋止ボタン31a〜dを挿通させ、ボタンを嵌着し嵌着
板部28bを挟持して固定する。
【0077】これら「マジックテープ(登録商標)」3
0、着脱プロテクタ繋止ボタン31a〜dは、着脱プロ
テクタ板28の装着固定するための固定手段であると共
に、着脱プロテクタ板28が装着されないときは、容器
本体1の使用時形態の固定形状維持補助手段としての効
果も奏する。
【0078】即ち本実施形態第1実施例においては、硬
質鈎毛帯30aは、上方直角2等辺三角形状部24a〜
b、24e〜fに装設され、軟質輪毛帯30bは、下方
直角2等辺三角形状部24c〜d、24g〜hに装設さ
れるため、これら容器底隅の当接ないし近接する直角2
等辺三角形状部同士が貼着され、しかも貼離自在である
ため、容器本体1の固定形状維持の補助手段として頗る
有効な効果を奏し、底面矩形板16a、16bが拡開し
た固定形状の維持は、頗る良好である。また前記隣接す
る直角2等辺三角形状部相互につき硬質鈎毛帯30a、
軟質輪毛帯30bを分装する実施例では、使用時のみな
らず扁平収納時にもより扁平収納形態が固定維持される
という効果を奏する。
【0079】本実施形態第2実施例においては、着脱プ
ロテクタ繋止ボタン31a〜dが、着脱プロテクタ板を
介持せずに、嵌結されれば、前項同様、これら容器底隅
の当接ないし近接する直角2等辺三角形同士が貼着さ
れ、しかも嵌脱自在であるため、容器本体1の固定形状
維持の補助手段として頗る有効な効果を奏し、底面矩形
板16a、16bが拡開した固定形状の維持は、頗る良
好である。
【0080】このようにして、使用形態時の容器本体底
部12に着脱プロテクタ板28が装着されると、容器本
体1の内部に貯水して静置しておく場合など、コンクリ
ート面ないし岩場、石場などに当接し擦過損傷が生じる
部位である容器本体底部底面12aの接地面側は、着脱
プロテクタ板28により全面被覆され、また水汲み場か
ら貯水された容器本体1をロープ部材10を引き上げる
際、硬質素材が内装されているが故に擦過損傷の生じや
すい部位である固定底縁17、遊動底縁25a〜dは、
擦過損傷防止用縁部28aにより保護されるため、反復
使用を重ねても、水漏れの原因となる擦過損傷は生じに
くい。
【0081】また着脱プロテクタ板28の容器本体1へ
の装着時においては、嵌着板部28bが、底隅間隙29
に挿嵌され、素材の弾性による扁平収納形態化を阻止す
るため、着脱プロテクタ板28自体も、容器本体1の使
用時形態の固定維持補助手段として有効である。また着
脱プロテクタ板28と容器底部底面12aとの乖離が過
度となる場合には、容器底部底面12aと着脱プロテク
タ板28との間に、「マジックテープ(登録商標)」な
どを介設してもよい。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明折り畳み式
水汲み容器によれば、水汲み時ないし使用時の形状復元
と扁平収納形状化が相互に迅速且つ簡便であって、水汲
み効率も良好であり、容器本体内の密閉、暗所における
随意使用が共に可能であって、長期間反復使用しても容
器本体に水漏れの原因となる擦過損傷が生じにくい折り
畳み式水汲み容器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明第1実施形態の容器本体全体図であ
る。
【図2】 本発明第1実施形態の使用時容器本体底面
斜視図である。
【図3】 本発明第1実施形態の水汲み時斜視図であ
る。
【図4】 (a)〜(c)は本発明第1実施形態の水
汲み時作動態様側面模式図である。
【図5】 本発明第2実施形態の底面透視斜視図であ
る。
【図6】 (a)は本発明第2実施形態第1実施例の
容器本体全体図であり、(b)は同着脱プロテクタ装着
時を示す一部拡大図付側面図である。
【図7】 (a)は本発明第2実施形態第2実施例の
容器本体全体図であり、(b)は同着脱プロテクタ装着
時を示す分解側面図である。
【図8】 (a)は従来例の使用時形態の容器本体全
体斜視図であり、(b)は同扁平収納形態の容器本体全
体平面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 1a 第1シート部 1b 第2シート部 2a、b 側縁溶着線 2c、d 遊動側縁 3 容器本体開口部 3a 第1シート部開口域 3b 第2シート部開口域 4a、b 小ハトメ 5a、b ロープ部材繋着用ハトメ 6a チャック密閉機構凸部 6b チャック密閉機構凹部 7 畜光塗料 8 鉛製おもり 9 浮き 10 ロープ部材 10a 容器繋着ロープ 10b 操作ロープ 11 繋留塊 12 容器本体底部 12a 容器本体底部底面 13 底部中線溶着線 14a、b 折り込み部分 15a、b 底域側縁溶着点 16a、b 底面矩形板 17 固定底縁 18a〜d 矩形短辺部溶着線 19 折曲間隙溶着線 20a、b 底部中線遊動域 21 底面矩形板短辺 22 底面矩形板長辺 23a〜d 斜行溶着線 24a〜h 直角2等辺三角形状部 25a〜d 遊動底縁 26 脚縁部 27 プロテクタ板 28 着脱プロテクタ板 28a 擦過損傷防止縁 28b 嵌着板部 29 底隅間隙 30 「マジックテープ(登録商標)」 30a 硬質鈎毛帯 30b 軟質輪毛帯 31a〜d 着脱プロテクタ繋止ボタン 32a〜d ボタン挿通孔 100 容器本体 101 容器本体底面 102 容器本体開口部 103 容器本体開口部フレーム材 104 遊動式水汲み用負荷 105 容器本体底縁 106 容器側面折曲部 W 水面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−155453(JP,A) 特開 平10−297648(JP,A) 特開 平7−257599(JP,A) 特開 平11−169045(JP,A) 特開 平11−176235(JP,A) 実開 平3−126850(JP,U) 実開 昭62−13832(JP,U) 実公 昭35−29187(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 97/20 B65D 30/00 - 30/20 B65D 33/14 A47J 47/18

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に開口部を有し有底の高弾性軟質合成
    樹脂素材製の容器本体と、該容器本体に連結されたロー
    プ部材とにより構成され、容器内貯水時ないし使用時に
    は、容器の底部が平面形状となり、容器内非貯水時ない
    し不使用時には、容器を折り畳み扁平収納形態化可能な
    水汲み容器であって、開口域における両端溶着域もしく
    は両折曲線近域にロープ部材が連結され、該ロープ部材
    の容器本体への両連結域に、水汲み引き上げ時にほぼ均
    等に張力を持たせる構成とした折り畳み式水汲み容器で
    あって、上記軟質合成樹脂素材が、厚手のシート材であ
    って、容器本体の開口域が、両側縁溶着の袋状、即ち2
    枚のシート材を相対峙させ相互に両端溶着してなる袋状
    か、両側縁を折曲線とする連続成形袋状、即ち環状シー
    ト材を伸直して平面化させた場合の両端が側縁折曲線と
    なる袋状に形成されるとともに、上記2枚のシート材の
    うち一方、或いは両折曲線の間で相対峙する環状シート
    材の一方の半域であって、開口域上縁部における両端溶
    着部もしくは両折曲線の中点付近に、水面投下時に、容
    器本体開口部一部を水没させ水が流れ込むための谷部を
    形成させるに足るおもり形状の負荷手段が設けられた折
    り畳み式水汲み容器において、上記2枚のシート材のう
    ち一方、或いは両折曲線の間で相対峙する環状シート材
    の一方の半域であって、上記おもり形状の負荷手段が設
    けられていない方の開口域上縁部に、浮き手段が備設さ
    れたことを特徴とする折り畳み式水汲み容器。
  2. 【請求項2】上面に開口部を有し有底の高弾性軟質合成
    樹脂素材製の容器本体と、該容器本体に連結されたロー
    プ部材とにより構成され、容器内貯水時ないし使用時に
    は、容器の底部が平面形状となり、容器内非貯水時ない
    し不使用時には、容器を折り畳み扁平収納形態化可能な
    水汲み容器であって、開口域における両端溶着域もしく
    は両折曲線近域にロープ部材が連結され、該ロープ部材
    の容器本体への両連結域に、水汲み引き上げ時にほぼ均
    等に張力を持たせる構成とした折り畳み式水汲み容器で
    あって、上記軟質合成樹脂素材が、厚手のシート材であ
    って、容器本体の開口域が、両側縁溶着の袋状、即ち2
    枚のシート材を相対峙させ相互に両端溶着してなる袋状
    か、両側縁を折曲線とする連続成形袋状、即ち環状シー
    ト材を伸直して平面化させた場合の両端が側縁折曲線と
    なる袋状に形成されるとともに、上記2枚のシート材の
    うち一方、或いは両折曲線の間で相対峙する環状シート
    材の一方の半域であって、開口域上縁部における両端溶
    着部もしくは両折曲線の中点付近に、水面投下時に、容
    器本体開口部一部を水没させ水が流れ込むための谷部を
    形成させるに足るおもり形状の負荷手段が設けられた折
    り畳み式水汲み容器において、容器本体に、擦過損傷防
    止用プロテクタ部材を添設したことを特徴とする折り畳
    み式水汲み容器。
  3. 【請求項3】上面に開口部を有し有底の高弾性軟質合成
    樹脂素材製の容器本体と、該容器本体に連結されたロー
    プ部材とにより構成され、容器内貯水時ないし使用時に
    は、容器の底部が平面形状となり、容器内非貯水時ない
    し不使用時には、容器を折り畳み扁平収納形態化可能な
    水汲み容器であって、開口域における両端溶着域もしく
    は両折曲線近域にロープ部材が連結され、該ロープ部材
    の容器本体への両連結域に、水汲み引き上げ時にほぼ均
    等に張力を持たせる構成とした折り畳み式水汲み容器で
    あって、容器の底部が、底部中線で合同な形状に2分さ
    れ、両半部底面には、合同な形状の板状部材が添設さ
    れ、該板状部材の中間の底部中線に、折り畳み時におけ
    る折曲線となる折曲間隙が設けられたことを特徴とする
    折り畳み式水汲み容器において、容器本体に、擦過損傷
    防止用プロテクタ部材を添設したことを特徴とする折り
    畳み式水汲み容器。
  4. 【請求項4】上面に開口部を有し有底の高弾性軟質合成
    樹脂素材製の容器本体と、該容器本体に連結されたロー
    プ部材とにより構成され、容器内貯水時ないし使用時に
    は、容器の底部が平面形状となり、容器内非貯水時ない
    し不使用時には、容器を折り畳み扁平収納形態化可能な
    水汲み容器であって、開口域における両端溶着域もしく
    は両折曲線近域にロープ部材が連結され、該ロープ部材
    の容器本体への両連結域に、水汲み引き上げ時にほぼ均
    等に張力を持たせる構成とした折り畳み式水汲み容器で
    あって、容器の底部が、底部中線で合同な形状に2分さ
    れ、両半部底面には、合同な形状の板状部材が添設さ
    れ、該板状部材の中間の底部中線に、折り畳み時におけ
    る折曲線となる折曲間隙が設けられたことを特徴とする
    折り畳み式水汲み容器において、容器の底部の折曲間隙
    で二分される底面両半部に設けられる板状部材が、シー
    ト材により上下面とも覆蔽されて内装され、板状部材内
    装空間の周縁は、上記板状部材周縁に沿って形成される
    溶着線により構成されるとともに、該溶着線の一部を構
    成する上記底部中線が、折曲間隙を構成することを特徴
    とする折り畳み式水汲み容器
  5. 【請求項5】おもり状負荷手段、或いは浮き手段を着脱
    自在としたことを特徴とする請求項1記載の折り畳み式
    水汲み容器。
  6. 【請求項6】容器本体の底部に、内部への折り込み部分
    を設けて折り畳み時に4層構造とし、該折り込み部分の
    両端は、容器本体の両側縁に溶着され、上記折り込み部
    分である内側2層の中央部に、板状部材である2片の合
    同な長方形片を配設し、該長方形片の配設位置両側と容
    器本体両側縁との間の長さは、上記長方形片の短辺長と
    ほぼ一致するものとし、上記長方形片の一長辺が折り畳
    み時の折曲線を構成するとともに、底部中線溶着線と容
    器本体側縁との溶着点と、底部中線溶着線上にない長方
    形片の各頂点との間に、計4本の斜行溶着線を設け、等
    辺長が長方形短辺の長さとほぼ同じであり且つ3本の等
    辺が底部中線溶着線、長方形片短辺、容器本体側縁にあ
    り、且つ上記斜行溶着線を斜辺とする直角2等辺三角形
    状部が、容器本体底部両隅に4面ずつ計8面形成された
    ことを特徴とする請求項4記載の折り畳み式水汲み容
    器。
  7. 【請求項7】容器本体底部の折曲間隙で二分される底面
    両半部に設けられる板状部材が、擦過損傷防止用プロテ
    クタ部材の一部を構成することを特徴とする請求項2、
    3、6のいずれか記載の折り畳み式水汲み容器。
  8. 【請求項8】容器本体底部周縁に脚縁部を延設し、底面
    両半部に設けられる板状部材の容器外側面、即ち貯水時
    ないし使用時に接地面に当接する容器本体底面の、少な
    くとも中央域に擦過損傷防止用プロテクタ部材が添設さ
    れたことを特徴とする請求項2、3、6、7のいずれか
    記載の折り畳み式水汲み容器。
  9. 【請求項9】貯水時ないし使用時に容器本体底部両隅
    で、当接ないし対峙近接する直角2等辺三角形状部に、
    固定形状維持補助手段が装設されたことを特徴とする請
    求項6記載の折り畳み式水汲み容器。
  10. 【請求項10】容器本体の固定形状維持補助手段が、そ
    の部材間で貼離自在ないし嵌脱自在であって、擦過損傷
    防止用プロテクタ部材を着脱自在としうる構成であるこ
    とを特徴とする請求項9記載の折り畳み式水汲み容器。
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