JP3509009B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3509009B2
JP3509009B2 JP2000358893A JP2000358893A JP3509009B2 JP 3509009 B2 JP3509009 B2 JP 3509009B2 JP 2000358893 A JP2000358893 A JP 2000358893A JP 2000358893 A JP2000358893 A JP 2000358893A JP 3509009 B2 JP3509009 B2 JP 3509009B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,電源装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年,銀行キャッシュカード(バンクカ
ード),クレジットカード,IDカード(身分証明用カ
ード),テレフォンカード等の各種カードにICカード
を採用するケースが多くなってきている。カードに埋め
込まれるICのバリエーションも,テレフォンカード用
の小規模なものから,マルチアプリケーションへの対応
を想定した大規模なものまで多岐にわたっている。
【0003】また,外部装置(カードリーダ/ライタ)
と非接触の状態でデータの送受信が可能な非接触型カー
ドの需要も急増している。非接触型カードによれば,従
来から問題視されていた外部装置との接触不良が解消さ
れ,外部装置およびICカードのメンテナンスフリー化
が実現する。現在のところ,比較的回路規模が小さいI
Cが埋め込まれる定期券やテレフォンカード等において
コンタクトレス化が一般的となりつつあるが,非接触型
カードが有する特長からみて,今後,大規模ICが埋め
込まれたICカードにまでコンタクトレス化が進むこと
は確実と言える。
【0004】ところで,ICカードには,埋め込まれた
ICを動作させるための電源装置が備えられている。I
Cカードが非接触型の場合,ICカードに備えられた電
源装置は,外部装置から出力される電波を受信し,IC
を駆動するための電流電圧を発生させる。ここで従来の
非接触型ICカードに備えられた電源装置を図5を用い
て説明する。
【0005】従来の非接触型ICカードに備えられた電
源装置を含むインタフェース回路I/F1は,コイル
1,キャパシタ2,整流ダイオードブリッジ3,キャパ
シタ4,レギュレータ5,およびクロック再生器6から
構成されている。
【0006】コイル1とキャパシタ2から構成される共
振回路は,カードリーダ/ライタ(図示せず)から出力
された電波信号EWを受信し,ノードN1とノードN2
との間に交流電圧を発生させる。
【0007】ノードN1とノードN2との間には,整流
ダイオードブリッジ3が備えられている。この整流ダイ
オードブリッジ3は,ノードN1とノードN2との間の
交流電圧信号を全波整流してノードN3に出力する。
【0008】ノードN3には,キャパシタ4が接続され
ている。キャパシタ4によって,ノードN3における電
圧信号からリプル成分が除去され,未調整電圧Vunr
egが生成される。そして,この未調整電圧Vunre
gは,レギュレータ5に入力される。
【0009】レギュレータ5は,未調整電圧Vunre
gから電源電圧VDDおよび基準電圧VBGを生成し,
これらをCPU等の後段回路(図示せず)に対して出力
する。また,レギュレータ5は,入力されている未調整
電圧Vunregが電圧低下検出基準値(以下,「基準
値」という)以上であるか否かを判断し,その判断結果
を電源イネーブル信号VDDENとして出力する。
【0010】クロック再生器6は,コイル1およびキャ
パシタ2から成る共振回路に接続されており,共振回路
から出力される電圧信号に従ってクロック信号fclk
を再生する。
【0011】レギュレータ5から出力された電源電圧V
DDおよび電源電流IDDは,ICカードに埋め込まれ
たCPUを含む各種回路に対して供給される。このた
め,電源電圧VDDは常に一定のレベルに保たれなけれ
ばならない。ところが,レギュレータ5に入力される未
調整電圧Vunregの値が十分ではない場合,CPU
に対して所定の電力(電源電圧VDD,電源電流ID
D)を供給することはできない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように,従来の
インタフェース回路I/F1において,何らかの原因で
未調整電圧Vunregのレベルが基準値を下回った場
合,レギュレータ5は電源イネーブル信号VDDENの
論理レベルを変化させ,所定の電力の出力が保証できな
いことをCPUに対して通知する。
【0013】ただし,従来のインタフェース回路I/F
1では,未調整電圧Vunregが基準値を下回ってい
るか否かについてのみの監視が行われていた。このた
め,未調整電圧Vunregが基準値を下回ることを予
測することは不可能であった。
【0014】例えば,ICカードに搭載されているEE
PROMへのデータ書き込み動作が実行されている途中
に,未調整電圧Vunregのレベルが基準値を下回っ
た場合,正常なデータ書き込みが保証できなくなる。そ
こで,CPUは,電源イネーブル信号VDDENによっ
て,未調整電圧Vunregが基準値以下に低下したこ
とを知り,データ書き込み動作を中止する。この場合,
中止に至るまでのデータ処理時間およびデータ処理にか
かる電力等が無駄になってしまう。
【0015】本発明は,上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり,その目的は,出力する電源電力が変
動する場合であっても,その変動を早期に検出し,電源
電力が供給される後段回路の動作に対する影響を最小限
に抑えることが可能な電源装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明によれば,入力される未調整電圧に応じて,
電源電力を生成し出力するレギュレータと,タイミング
信号を発生させるタイミング信号発生器と,タイミング
信号に同期して未調整電圧に比例する比例電圧を順次生
成する比例電圧生成部と,タイミング信号に同期して比
例電圧を順次ディジタル変換しディジタルデータを生成
するアナログ/ディジタル変換器と,アナログ/ディジ
タル変換器から出力されるディジタルデータをタイミン
グ信号に同期して順次格納するデータラッチ部と,を備
えたことを特徴とする電源装置が提供される(請求項
1)。かかる構成によれば,データラッチ部に格納され
ているデータを読み出すことによって,出力する電源電
力の変動の要因となる未調整電圧の変動を検出すること
が可能となる。また,タイミング信号の生成周期を調整
することによって,未調整電圧の変動検出にかかる電力
消費量を抑えることも可能となる。
【0017】未調整電圧が基準値を下回った場合,未調
整電圧異常信号を出力するように,レギュレータが構成
されているならば,タイミング信号発生器およびデータ
ラッチ部は,未調整電圧異常信号に従ってディスエーブ
ル状態となることが好ましい(請求項2)。未調整電圧
が基準値を下回った場合,未調整電圧の変動を検出する
必要性は低く,検出に関連する回路をディスエーブル状
態とすることによって,無駄な電力消費を低減させるこ
とが可能となる。
【0018】データラッチ部は,複数のレジスタから構
成されるシフトレジスタを含み,シフトレジスタは,ア
ナログ/ディジタル変換器から順次出力される複数のデ
ィジタルデータを,初段のレジスタから後段のレジスタ
へシフトさせながら順次格納することが好ましい(請求
項3)。かかる構成によれば,データラッチ部に格納さ
れている複数のディジタルデータに基づいて未調整電圧
の変動履歴を把握することが可能となる。
【0019】本発明によれば,さらに,シフトレジスタ
を構成する複数のレジスタの中から選択された一のシフ
トレジスタに格納されているディジタルデータと,アナ
ログ/ディジタル変換器から出力されたディジタルデー
タとの差を演算し,差分データを算出する演算器と,差
分データと参照データとを比較し,比較結果に応じた比
較結果信号を出力する比較器と,を備えたことを特徴と
する電源装置が提供される(請求項3)。参照データ
は,未調整電圧の変動許容範囲を考慮して設定されるこ
とが好ましい。これによって,差分データが参照データ
よりも大きい場合には,未調整電圧の変動幅が大きいと
判断することができる。
【0020】本発明によれば,さらに,外部から与えら
れる電波信号を受信し,電波信号に応じた交流電圧を発
生させる共振器と,共振器から出力される交流電圧を整
流し,未調整電圧を生成する整流部と,を備えたことを
特徴とする電源装置が提供される(請求項5)。かかる
構成によれば,非接触型のICカードへの搭載が可能と
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明にかかる電源装置の好適な実施の形態について詳
細に説明する。なお,以下の説明および添付された図面
において,略同一の機能および構成を有する構成要素に
ついては,同一符号を付することによって重複説明を省
略する。
【0022】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
の形態にかかる電源装置を含むインタフェース回路I/
F101を図1に示す。このインタフェース回路I/F
101は,例えば非接触型ICカードに搭載されるもの
であって,コイル1,キャパシタ2,整流ダイオードブ
リッジ3,キャパシタ4,レギュレータ5,クロック再
生器6,Nチャネル型トランジスタ(以下,「Nトラン
ジスタ」という)31,抵抗32,33,アナログ/デ
ィジタル変換器(以下,「A/D変換器」という)3
4,タイミング信号発生器35,およびデータラッチ部
36を備えている。
【0023】コイル1とキャパシタ2から構成される共
振回路は,カードリーダ/ライタ(図示せず)から出力
された電波信号EWを受信し,ノードN1とノードN2
との間に交流電圧を発生させる。
【0024】ノードN1とノードN2との間には,整流
ダイオードブリッジ3が備えられている。この整流ダイ
オードブリッジ3は,ノードN1とノードN2との間の
交流電圧信号を全波整流してノードN3に出力する。
【0025】ノードN3には,キャパシタ4が接続され
ている。キャパシタ4によって,ノードN3における電
圧信号からリプル成分が除去され,未調整電圧Vunr
egが生成される。そして,この未調整電圧Vunre
gは,レギュレータ5に入力される。
【0026】レギュレータ5は,未調整電圧Vunre
gから電源電圧VDDおよび基準電圧VBGを生成し,
これらをCPUを含む後段回路(図示せず)に対して出
力する。また,レギュレータ5は,入力されている未調
整電圧Vunregが基準値以上であるか否かを判断
し,その判断結果を電源イネーブル信号(未調整電圧異
常信号)VDDENとして出力する。
【0027】ここで,レギュレータ5の構成を図2を用
いて説明する。レギュレータ5は,基準電圧発生部2
3,抵抗20,21,25,26,27,比較器22,
24,およびNトランジスタ28から構成されている。
【0028】基準電圧発生部23は,バンドギャップリ
ファレンス回路から構成されており,基準電圧VBGを
生成する。この基準電圧VBGは,周囲温度が変動した
場合であっても一定のレベルを維持する。
【0029】未調整電圧Vunregが入力される端子
Vinとグランドラインには,抵抗20と抵抗21が直
列に接続されている。抵抗20と抵抗21の接続ノード
には,未調整電圧Vunregの値と,抵抗20と抵抗
21との分圧比に応じた電圧が現れる。比較器22は,
この抵抗20と抵抗21の接続ノードにおける電圧値
と,基準電圧発生部23から出力された基準電圧VBG
の値を比較し,この比較結果を電源イネーブル信号VD
DENによって後段回路に通知する。
【0030】電源電圧VDDおよび電源電流IDDは,
未調整電圧Vunregに基づき,比較器24,抵抗2
5,26,27,およびNトランジスタ28によって生
成され,後段回路に供給される。例えば,後段回路が電
源電圧VDD=5V,電源電流IDD=10mAを要求
している場合であって,抵抗27の抵抗値Rが500Ω
のとき,未調整電圧Vunregは,次式より10V以
上を維持する必要がある。
【0031】Vunreg≧VDD+IDD*R=5+0.01*500=10
【0032】この条件の下では,未調整電圧Vunre
gの値が10Vを下回ったときに比較器22がLレベル
の電源イネーブル信号VDDENを出力するように,抵
抗20と抵抗21の抵抗値が調整される。
【0033】インタフェース回路I/F101に属する
クロック再生器6は,コイル1およびキャパシタ2から
成る共振回路に接続されており,共振回路から出力され
る電圧信号に従ってクロック信号fclkを再生する。
【0034】クロック信号fclkは,後段回路へ供給
されるとともに,タイミング信号発生器35に入力され
る。このタイミング信号発生器35は,クロック信号f
clkを分周してタイミング信号TSを生成する。タイ
ミング信号TSは,Nトランジスタ31のゲート,A/
D変換器34のイネーブル端子E,およびデータラッチ
部36のクロック信号入力端子CLKに入力される。
【0035】抵抗32の一端はノードN3に接続されて
おり,抵抗32の他端はノードN4を介して抵抗33の
一端に接続されている。Nトランジスタ31のドレイン
は抵抗33の他端に接続されており,Nトランジスタ3
1のソースはグランドラインに接続されている。
【0036】A/D変換器34は,ノードN4の電圧値
(アナログ値)を例えば8ビットのディジタルデータに
変換し,データラッチ部36に対して出力する。データ
ラッチ部36は,A/D変換器34から出力されたディ
ジタルデータをタイミング信号TSに同期して格納し,
データバスDBに出力する。
【0037】タイミング信号発生器35のリセット端子
RSTとデータラッチ部36のリセット端子RSTに
は,電源イネーブル信号VDDENが入力される。
【0038】Nトランジスタ31,抵抗32,33,A
/D変換器34,タイミング発生器35,およびデータ
ラッチ部36は,レギュレータ5に入力される未調整電
圧Vunregの値をモニタリングする機能部(以下,
「モニタリング機能部」)を構成する。
【0039】次に,インタフェース回路I/F101の
動作について説明する。
【0040】タイミング信号発生器35から出力される
タイミング信号TSは,未調整電圧Vunregのモニ
タリング周期を決定する。タイミング信号TSがHレベ
ルになったとき,Nトランジスタ31がオン状態とな
り,ノードN4に未調整電圧Vunregに比例する電
圧(以下,「比例電圧」という)が現れる。つまり,N
トランジスタ31,抵抗32,および抵抗33は,比例
電圧生成部を構成する。このノードN4における比例電
圧は,未調整電圧Vunregの値と,抵抗32および
抵抗33の各抵抗値とによって決定される。そして,抵
抗32および抵抗33による未調整電圧Vunregの
分圧比は,A/D変換器34の入力電圧範囲に応じて調
整される。なお,Nトランジスタ31のオン抵抗は極め
て小さく,Nトランジスタ31は比例電圧生成部のオン
/オフスイッチとして機能する。
【0041】A/D変換器34は,タイミング信号TS
がLレベルからHレベルに遷移するタイミング(アップ
エッジ)で,イネーブル状態となり,ノードN4におけ
る比例電圧をディジタル変換してデータラッチ部36に
対して出力する。
【0042】データラッチ部36は,タイミング信号T
SがHレベルからLレベルに遷移するタイミング(ダウ
ンエッジ)で,A/D変換器34から出力される未調整
電圧Vunregに応じたディジタルデータを取り込
む。データラッチ部36は,取り込んだディジタルデー
タを順次データバスDBに出力する。
【0043】上述のように,未調整電圧Vunregが
基準値を下回った場合,レギュレータ5は,Lレベルの
電源イネーブル信号VDDENを出力する。この電源イ
ネーブル信号VDDENがLレベルのとき,タイミング
信号発生器35とデータラッチ部36はリセット状態と
なる。つまり,未調整電圧Vunregが基準値を下回
った場合,タイミング信号発生器35はタイミング信号
TSの出力を停止し(タイミング信号TSをLレベル固
定とし),データラッチ部36はデータの取り込みおよ
び出力を停止する。これは,未調整電圧Vunregが
基準値を下回っている間は,未調整電圧Vunregの
値をモニタリングする必要がないためである。主に消費
電力の低減を目的とした仕組みである。
【0044】さらに,モニタリング機能部は,常時,未
調整電圧Vunregをモニタリングしているのではな
く,タイミング信号発生器35から出力されるタイミン
グ信号TSがHレベルのときのみモニタリングしてい
る。このように,周期的なモニタリングを実施すること
によって,消費電力の増加を抑えることが可能となる。
なお,未調整電圧Vunregのレベル変化をより詳細
に分析したい場合には,タイミング信号TSの周期を短
縮させることが好ましい。
【0045】図5に示した従来のインタフェース回路I
/F1によれば,未調整電圧Vunregが定常値から
低下した場合であっても,基準値を下回らない限り,後
段のCPUがその状況を判断することは不可能であっ
た。したがって,従来,一連のデータ処理が開始される
時点で既に未調整電圧Vunregが低下の傾向にある
にも関わらずそのデータ処理が開始され,データ処理の
途中で電源イネーブル信号VDDENがLレベルに遷移
してしまう可能性もあった。この場合,途中まで進んだ
データ処理がCPUによってキャンセルされるため,デ
ータ処理の効率の低下,消費電力の増大に繋がるおそれ
があった。
【0046】加えて,従来,インタフェース回路I/F
1の後段に位置する各種回路に対して,そこで消費され
る電力の最大値を連続的に保証するためには,レギュレ
ータ5における未調整電圧Vunregの電圧低下検出
基準値を高めに設定する必要があった。
【0047】この点,第1の実施の形態にかかる電源装
置を含むインタフェース回路I/F回路101によれ
ば,インタフェース回路I/F101の後段に位置する
CPUは,データラッチ部36が出力するディジタルデ
ータに基づいて未調整電圧Vunregの変動状況を確
認し,データ処理の開始を関連回路に対して指示するこ
とが可能となる。
【0048】さらに,後段回路の正常な動作が保証でき
る電源電圧VDDおよび電源電流IDDが出力できない
場合に限りLレベルの電源イネーブル信号VDDENが
CPUに対して出力されるように,レギュレータ5にお
ける未調整電圧Vunregの電圧低下検出基準値を低
めに設定することも可能となる。
【0049】[第2の実施の形態]第2の実施の形態に
かかる電源装置を含むインタフェース回路は,図1に示
したインタフェース回路I/F101に対して,データ
ラッチ部36が図3に示すデータラッチ部40に置き換
えた構成を有する。
【0050】データラッチ部40は,複数のレジスタが
カスケードに接続されて成るシフトレジスタである。こ
こでは,例として3個のレジスタ,すなわち第1レジス
タ41,第2レジスタ42,第3レジスタ43を備える
場合に即してデータラッチ部40の構成を説明する。
【0051】第1レジスタ41,第2レジスタ42,お
よび第3レジスタ43の各クロック信号入力端子CLK
にはタイミング信号発生器35から出力されるタイミン
グ信号TSが入力され,各リセット端子RSTにはレギ
ュレータ5から出力される電源イネーブル信号VDDE
Nが入力される。また,各チップセレクト端子CSには
アドレスバスABを経由してCPUから与えられるアド
レス信号が入力される。さらに,各レジスタの出力端子
OUTは,次段のレジスタの入力端子INおよびデータ
バスDBに接続されている。
【0052】タイミング信号発生器35から出力される
タイミング信号TSがLレベルからHレベルに遷移する
と,ノードN4には,その時点での未調整電圧Vunr
egに比例する電圧が出力される。このノードN4にお
ける比例電圧は,A/D変換器34によってディジタル
データに変換される。そして,このディジタルデータ
は,タイミング信号TSがHレベルからLレベルに遷移
するタイミングに同期して第1レジスタ41に格納され
る。
【0053】タイミング信号発生器35から出力される
タイミング信号TSが再びLレベルからHレベルに遷移
すると,ノードN4には,その時点での未調整電圧Vu
nregに比例する電圧が出力される。このノードN4
における比例電圧は,A/D変換器34によってディジ
タルデータに変換される。
【0054】次に,タイミング信号TSがHレベルから
Lレベルに遷移するタイミングに同期して,第1レジス
タ41に格納されているデータ,すなわち1周期前にモ
ニタリングされた未調整電圧Vunregに対応するデ
ィジタルデータが,第2レジスタ42に転送される。そ
して,第1レジスタ41にはA/D変換器34から出力
されるディジタルデータが格納される。
【0055】以降,タイミング信号TSの論理レベルが
切り替わり未調整電圧Vunregのモニタリング周期
が進む毎に,データラッチ部40に属する各レジスタに
格納されているデータは,次段のレジスタに転送され
る。そして,現周期においてモニタリングされた未調整
電圧Vunregに対応するディジタルデータがA/D
変換器41から出力され,初段の第1レジスタ41に対
して格納される。
【0056】アドレス信号によって,第1レジスタ4
1,第2レジスタ42,および第3レジスタ43の中か
ら一のレジスタを選択することが可能である。選択され
た一のレジスタに格納されているデータは,データバス
DBに読み出され,後段のCPUに受け渡される。図3
に示したデータラッチ部40は,3つのレジスタから構
成されているため,2周期前,1周期前,または直前
(同一周期中)にモニタリングした未調整電圧Vunr
egに対応するディジタルデータをデータバスDBに選
択的に読み出すことが可能である。
【0057】以上のように,第2の実施の形態にかかる
電源装置によれば,第1の実施の形態にかかる電源装置
と同様の効果が得られる他,次の効果が得られる。
【0058】第1の実施の形態にかかる電源装置によれ
ば,未調整電圧Vunregの変動履歴を把握するため
には,例えばCPUによる時間管理の下,データラッチ
部36から出力されるディジタルデータを周期的にロギ
ング(logging)する必要がある。この点,第2の実施
の形態にかかる電源装置によれば,データラッチ部40
がA/D変換器34から出力されるディジタルデータを
複数ワード分格納することが可能である。したがって,
CPUの負荷を軽減しつつ,未調整電圧Vunregの
変動履歴を把握することが可能となる。
【0059】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態にかかる電源装置を含むインタフェース回路I/
F301を図4に示す。このインタフェース回路I/F
301は,図1に示したインタフェース回路I/F10
1に対して,データラッチ部36が図3に示すデータラ
ッチ部40に置き換えられ,さらに,減算器50,比較
器51,レジスタ52が追加された構成を有する。
【0060】A/D変換器34の出力端子OUTは,デ
ータラッチ部40の入力端子INおよび減算器50の入
力端子Aに接続されている。また,データラッチ部40
の出力端子OUTは,減算器50の入力端子Bに接続さ
れている。
【0061】減算器50は,入力端子Aから入力される
データと入力端子Bから入力されるデータとの差を算出
し,計算結果を出力端子OUTから出力する機能を有す
る。
【0062】レジスタ52は,格納しているデータを所
定のタイミングで出力端子OUTから出力する機能を有
する。なお,レジスタ52に格納されるデータの変更は
CPUの指示によって行われることが好ましい。
【0063】比較器51の入力端子Aは,減算器50の
出力端子OUTに接続されており,比較器51の入力端
子Bは,レジスタ52の出力端子OUTに接続されてい
る。そして,比較器51は,入力端子Aから入力される
データと入力端子Bから入力されるデータとを比較し,
入力端子Aから入力されるデータが大きい場合,出力端
子OUTから割り込み信号(比較結果信号)INTをC
PUに対して出力する。
【0064】以上のように構成された第3の実施の形態
にかかる電源装置の動作を説明する。
【0065】まず,A/D変換器34から出力された現
在の未調整電圧Vunregに対応するディジタルデー
タ(以下,「データD0」という)と,既にデータタッ
チ部40に格納されている数周期前の未調整電圧Vun
regに対応するディジタルデータとの差を減算器50
によって演算する。ここでの減算器50の動作を具体的
に説明する。減算器50の入力端子Aには,A/D変換
器34から出力されるディジタルデータが与えられる。
一方,減算器50の入力端子Bには,データラッチ部4
0に属する複数のレジスタのうちCPUのアドレス指示
によって選択された一のレジスタ,例えば第3レジスタ
43に格納されているディジタルデータが与えられる。
なお,第3レジスタ43には,2周期前にA/D変換器
34から出力されたディジタルデータ(以下,「データ
D2」という)が格納されており,ここでは,このデー
タD2が減算器50の入力端子Bに与えられることにな
る。
【0066】減算器50は,データD0とデータD2と
の差を算出し,その差分に応じた差分データDdを比較
器51の入力端子Aに対して出力する。データD0とデ
ータD2に差がない場合,差分データDdは”0”であ
る。差分データDdが”0”であることは,少なくとも
最近2回のモニタリング周期において未調整電圧Vun
regが変動していないことを示している。これに対し
てデータD0とデータD2との差がある場合,差分デー
タDdは”0”以外の値を持つことになる。
【0067】比較器51の入力端子Bには,レジスタ5
2に格納されている参照データDrが与えられる。そし
て,比較器51は,入力端子Aから入力される差分デー
タDdと参照データDrとを比較する。データDrの値
は,未調整電圧Vunregの変動許容範囲を考慮して
選択される。比較の結果,差分データDdの値が参照デ
ータDrの値よりも大きい場合,すなわち未調整電圧V
unregが許容範囲を超える変動を示している場合,
比較器51は,割り込み信号INTをアサートする。C
PUは,割り込み信号INTを受けて,電源異常時の割
り込み処理を実行する。
【0068】以上のように,第3の実施の形態にかかる
電源装置によれば,未調整電圧Vunregの値が基準
レベル以上であっても,急激に変動する場合(特に,低
下する場合),その情報を迅速かつ確実に得ることが可
能となる。したがって,インタフェース回路I/F30
1の後段に位置する各種回路の動作の安定性が向上する
ことになる。
【0069】添付図面を参照しながら本発明の好適な実
施の形態について説明したが,本発明はかかる実施の形
態に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に
記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例ま
たは修正例に想到し得ることは明らかであり,それらに
ついても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解
される。
【0070】例えば,レギュレータ5に入力される未調
整電圧Vunregのレベル検出を行う場合に即して本
発明の実施の形態を説明したが,レギュレータ5から出
力される電源電圧VDDをモニタリングするように電源
装置を構成することも可能である。具体的には,抵抗3
2の一端をノードN3からレギュレータ5の電源電圧V
DDの出力端子に接続変更する。この場合,各種パラメ
ータ(例えば,抵抗32,33の抵抗値)を調整する必
要がある。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
入力される未調整電圧が変動し,これに連動して出力す
る電源電力が変動する場合であっても,その変動を早期
に検出し,電源電力が供給される後段回路の動作に対す
る影響を最小限に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電源装置を
含むインタフェース回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1の電源装置に備えられたレギュレータの構
成を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる電源装置に
属するデータラッチ部の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態にかかる電源装置を
含むインタフェース回路の構成を示す回路図である。
【図5】従来の電源装置を含むインタフェース回路の構
成を示す回路図である。
【符号の説明】
1:コイル 2:キャパシタ 3:整流ダイオードブリッジ 4:キャパシタ 5:レギュレータ 6:クロック再生器 31:Nトランジスタ 32:抵抗 33:抵抗 34:A/D変換器 35:タイミング信号発生器 36:データラッチ部 40:データラッチ部 41:第1レジスタ 42:第2レジスタ 43:第3レジスタ 50:減算器 51:比較器 52:レジスタ INT:割り込み信号 VDDEN:電源イネーブル信号 VDD:電源電圧 IDD:電源電流 I/F101:インタフェース回路 I/F301:インタフェース回路 fclk:クロック信号 TS:タイミング信号 Vunreg:未調整電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/12 G06K 19/07 H02J 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される未調整電圧に応じて,電源電
    力を生成し出力するレギュレータと,共振器から出力される電圧信号に基づいて生成されたク
    ロック信号を分周して タイミング信号を発生させるタイ
    ミング信号発生器と, 前記タイミング信号に同期して前記未調整電圧に比例す
    る比例電圧を順次生成する比例電圧生成部と, 前記タイミング信号に同期して前記比例電圧を順次ディ
    ジタル変換しディジタルデータを生成するアナログ/デ
    ィジタル変換器と, 前記アナログ/ディジタル変換器から出力される前記デ
    ィジタルデータを前記タイミング信号に同期して順次格
    納するデータラッチ部と, を備えたことを特徴とする,電源装置。
  2. 【請求項2】 前記レギュレータは,前記未調整電圧が
    基準値を下回った場合,未調整電圧異常信号を出力し, 前記タイミング信号発生器および前記データラッチ部
    は,前記未調整電圧異常信号に従ってディスエーブル状
    態となることを特徴とする,請求項1に記載の電源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記データラッチ部は,複数のレジスタ
    から構成されるシフトレジスタを含み, 前記シフトレジスタは,前記アナログ/ディジタル変換
    器から順次出力される複数のディジタルデータを,初段
    のレジスタから後段のレジスタへシフトさせながら順次
    格納することを特徴とする,請求項1または2に記載の
    電源装置。
  4. 【請求項4】 さらに,前記シフトレジスタを構成する
    複数のレジスタの中から選択された一のシフトレジスタ
    に格納されているディジタルデータと,前記アナログ/
    ディジタル変換器から出力されたディジタルデータとの
    差を演算し,差分データを算出する演算器と, 前記差分データと参照データとを比較し,比較結果に応
    じた比較結果信号を出力する比較器と, を備えたことを特徴とする,請求項3に記載の電源装
    置。
  5. 【請求項5】 さらに,外部から与えられる電波信号を
    受信し,前記電波信号に応じた交流電圧を発生させる共
    振器と, 前記共振器から出力される前記交流電圧を整流し,前記
    未調整電圧を生成する整流部と, を備えたことを特徴とする,請求項1,2,3,または
    4に記載の電源装置。
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