JP3507583B2 - 直線駆動装置 - Google Patents

直線駆動装置

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JP3507583B2
JP3507583B2 JP12902595A JP12902595A JP3507583B2 JP 3507583 B2 JP3507583 B2 JP 3507583B2 JP 12902595 A JP12902595 A JP 12902595A JP 12902595 A JP12902595 A JP 12902595A JP 3507583 B2 JP3507583 B2 JP 3507583B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線駆動力を得るため
の直線駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の直線駆動装置の典型例として、
エアやオイル等の流体圧力を駆動源とする流体圧シリン
ダ(流体アクチュエータ)が従来より広く用いられてい
る。図5は従来より一般的に使用されている流体圧シリ
ンダ30を示すものであって、この流体圧シリンダ30
は、両端箇所に給排管31,32を備えたシリンダハウ
ジング33と、このシリンダハウジング33内に摺動可
能に収納配置されたピストンヘッド34と、このピスト
ンヘッド34に同軸状に固着されたピストンロッド(出
力軸)35とから構成されている。かくして、上述の給
排管31,32を介してエア又はオイル等を交互に流入
・流出させることにより、ピストンヘッド34が作動さ
れてピストンロッド35が直線方向に沿って往復駆動さ
れるように構成されている。
【0003】なお、このような流体圧シリンダ30の場
合にあっては、出力軸としてのピストンロッド35の停
止位置は、前記ピストンヘッド34がシリンダハウジン
グ33の内壁面33a,33bに当接することにより所
定位置に定められるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き流体圧シリンダ30を直線駆動源として用いるよう
にした場合には、流体圧シリンダ30の他にも、流体圧
シリンダ30に圧縮エアを供給するためのコンプレッサ
或いはオイルを流体圧シリンダ30に圧送するためのマ
スタシリンダ等の付属機器を必要とするため、装置全体
の寸法が大型化する上にコスト高になるという問題点が
ある。しかも、流体圧シリンダ30では、通常、ピスト
ンロッド35の停止位置の制御(位置決め)をあまり高
い精度では行うことができないのが実状であるため、極
めて高精度の位置制御が要求される場合にはこの種の流
体圧シリンダ30を直線駆動源として用いるのは不向き
である。
【0005】そこで、このような問題点を解消するため
の対策として、リニアパルスモータを直線駆動源(電動
シリンダ)として用いることが考えられる。それは、リ
ニアパルスモータは、その制御性が極めて良く、従って
出力軸の速度及び位置決めの制御を高精度に行うことが
充分に可能だからである。
【0006】しかし、直線駆動源としてリニアパルスモ
ータを用いる場合、図6に概略的に示すようにリニアパ
ルスモータ40を駆動させるためにパルス発振器41及
びドライバ42が必要となる。すなわち、リニアパルス
モータ40は、パルス発振器41からのパルス数に応じ
てドライバ42から供給される駆動電流により駆動され
る。この際、リニアパルスモータ40のステップ数と駆
動速度は、パルス発振器41から出力されるパルス数と
パルス速度に正確に対応するため、高精度の駆動制御が
可能である。
【0007】なお、リニアパルスモータ40についてよ
り複雑な駆動をさせるためには、上述のパルス発振器4
1及びドライバ42に加えて、さらにプログラマブルコ
ントローラも必要となり、従ってこの場合には非常に高
価なシステムになるという問題点がある。
【0008】 本発明は、このような種々の実状に鑑み
てなされたものであって、その目的は、直線駆動軸(出
力軸)の速度及び位置決めの制御を高精度で行うことが
可能なリニアパルスモータを直線駆動源として用いる場
合に、コンプレッサ等の付属装置を必要とすることなく
簡単な構成でありながら、電気的に直線往復運動を高精
度で実現することができ、しかも小型化並びに低コスト
化を図ることができるような構成の直線駆動装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、直線駆動源としてリニアパルスモー
タを備え、前記リニアパルスモータの直線駆動軸に突起
部材から成る被検出部材を一体的に取付けると共に、
記リニアパルスモータの直線駆動軸を作動させるべきス
トローク範囲の両端箇所に第1及び第2の位置検出手段
をそれぞれ配置し、前記直線駆動軸の正方向駆動時に
、前記第1の位置検出手段による前記被検出部材の検
出に伴って前記第1の位置検出手段から第1の検出信号
が出力されるまで正方向駆動が継続されて前記第1の検
知出力が出力されるのに応じて前記直線駆動軸の正方向
駆動が停止され、かつ、前記直線駆動軸の逆方向駆動時
には、前記第1の位置検出手段による前記被検出部材の
検出に伴って前記第2の位置検出手段から第2の検出信
号が出力されるまで逆方向駆動が継続されて前記第2の
検知出力が出力されるのに応じて前記直線駆動軸の逆方
向駆動が停止されるように構成している。
【0010】また、本発明では、前記直線駆動源が2相
リニアパルスモータであり、一方の相の巻線に進相コン
デンサを直列接続して成る直列回路或いは前記一方の相
の巻線に進相コンデンサ及び抵抗を直列接続して成る直
列回路に、他方の相の巻線を並列接続し、その並列回路
の両端間に正逆切換用のリレー接点を介して商用の単相
交流電源を供給することにより前記2相リニアパルスモ
ータを駆動するように構成している。
【0011】また、本発明では、前記直線駆動源が3相
リニアパルスモータであり、3相の各巻線に正逆切換用
のリレー接点を介して商用の3相交流電源を直接供給す
ることにより前記3相リニアパルスモータを駆動するよ
うに構成している。
【0012】また、本発明では、前記第1又は第2の位
置検出手段から前記第1又は第2の検出信号が出力され
るのに基づいて、前記リニアパルスモータの1相又は複
数相の励磁巻線に直流電流を制動電流として流すことに
より、前記直線駆動軸を作動停止させるように構成して
いる。
【0013】また、本発明では、電磁ブレーキ機構をさ
らに備え、前記直線駆動軸の停止時に前記電磁ブレーキ
機構にて前記直線駆動軸を所定の停止位置に保持するよ
うに構成している。
【0014】
【作用】前記一対の位置検出手段からの検出信号に基づ
いて、リニアパルスモータの直線駆動軸(出力軸)の正
・逆方向駆動時の各停止位置の制御(位置決め)が高精
度で行われる。しかも、リニアパルスモータの駆動装置
としてパルス発振器やドライバ等を必要とすることな
く、2相又は3相リニアパルスモータが単相交流電源又
は三相交流電源(商用交流電源)にて簡便に駆動され
る。さらに、リニアパルスモータの直線駆動軸の正方向
ストローク端及び逆方向ストローク端における停止及び
保持は、巻線への直流の制動電流の供給により、又は電
磁ブレーキの作動により確実に行われる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1〜図4を
参照して説明する。
【0016】図1は、本発明に係る直線駆動装置1の構
成を示すものであって、この直線駆動装置1においては
直線駆動源としてリニアパルスモータ2が使用されてい
る。このリニアパルスモータ2は、モータ本体3とこの
モータ本体3から両端部分が突出する直線駆動軸4とを
それぞれ具備しており、駆動制御回路5によって駆動制
御されるように構成されている。なお、本例において
は、リニアパルスモータ2の駆動電源として商用交流電
源(単相交流電源又は3相交流電源)が利用されるよう
になっている。
【0017】また、図1に示すように、直線駆動軸4の
一端側部分4aの先端部には突起部材から成るドグ(被
検出部材)6が一体的に取付けられており、このドグ6
の直線移動経路において互いに間隔を隔てた位置、すな
わち、直線駆動軸4を作動させるべきストローク範囲Y
(全ストローク範囲)の両端箇所P1 ,P2 に一対の常
閉型の位置検出スイッチ(第1及び第2の位置検出手
段)ALMT ,BLMT が配設されている。さらに具体的に
述べると、一方の位置検出スイッチALMT の検出子7
は、前記ストローク範囲Yの正方向ストローク端P1
なわち直線駆動軸4の一端側部分4aの最大突出位置に
対応する位置に配置されると共に、他方の位置検出スイ
ッチBLMT の検出子8は、前記ストローク範囲Yの逆方
向ストローク端P2 すなわち直線駆動軸4の一端側部分
4aの最小突出位置に対応する位置に配置されている。
そして、これらの位置検出スイッチALMT ,BLMT から
出力される検知信号が駆動制御回路5に制御信号として
供給され、これに応じてリニアパルスモータ2の正・逆
方向駆動が自動的に停止されるように構成されている。
【0018】図2は駆動制御回路5及び一対の位置検出
スイッチALMT ,BLMT を含む駆動制御系9(図1参
照)の回路構成を示すものであって、同図において、
A,Bはリレーコイル、A0 ,B0 はリレー接点、A
LMT ,BLMT は常閉型のリミットスイッチから成る既述
の位置検出スイッチ、S1 及びS2 は正方向運転スイッ
チ及び逆方向運転スイッチである。図2に示すように、
リレーコイルA,リレー接点B0 ,位置検出スイッチA
LMT 及び正方向運転スイッチS1 が直列接続されると共
に、リレーコイルB,リレー接点A0 ,位置検出スイッ
チBLMT 及び正方向運転スイッチS2 が直列接続されて
おり、これらの直列回路Q1 , 2 が互いに並列接続さ
れてリレーコイル駆動用の電源が供給されるように構成
されている。なお、上述のリレー接点A0 ,B0 は、何
れか一方が接続状態にあるときはその他方が非接続状態
に設定され、これにより正逆用のリレーコイルA,Bの
双方が同時に作動されるのを防止する構成となってい
る。
【0019】かくして、正方向運転スイッチS1 がオン
状態に切換えられると、リレー接点B0 が接続状態にな
ると共にリレーコイルAが作動状態となり、これに伴っ
て駆動制御回路5から供給される駆動電源にてリニアパ
ルスモータ2が正方向運転状態に設定され、その直線駆
動軸4が正方向(図1において左側)に直線駆動され
る。そして、この直線駆動軸4が正方向ストローク端P
1 に達すると、ドグ6が位置検出スイッチALMT の作動
子7に当接してこれを押圧するため、位置検出スイッチ
LMT がオフ状態に切換えられ、これに応じてリレーコ
イルAの作動が解除されてリニアパルスモータ2が駆動
停止される。
【0020】なお、逆方向駆動の場合も上述と同様な動
作により、直線駆動軸4が逆方向ストローク端P2 に達
した時点でリニアパルスモータ2が駆動停止され、リニ
アパルスモータ2が駆動停止される。
【0021】従って、本例によれば、リニアパルスモー
タ2の直線駆動軸4が所定のストローク範囲Y内で作動
されている場合には通常の駆動状態を維持する一方、こ
のストローク範囲Yの両終端箇所P1 ,P2 に達したと
きには、その駆動状態を自動的に駆動停止させることが
できる。従って、高精度の位置制御を行うために制御性
の極めて良いリニアパルスモータ2を直線駆動源として
実用的に用いることが可能となる上に、従来の流体圧シ
リンダの場合のようにコンプレッサ等の付属機器を使用
する必要がなくなるため、直線駆動装置1の小型化並び
に低コスト化を図ることが可能となる。
【0022】また、図3は、直線駆動源として2相リニ
アパルスモータ10を用いると共にこの2相リニアパル
スモータ10を商用の単相交流電源にて駆動するように
構成した本発明の実施例を示すものである。
【0023】図3において、L1 ,L2 は2相リニアパ
ルスモータ10の各相の励磁巻線であり、これらの励磁
巻線L1 ,L2 の一端は接続点T1 において互いに接続
されると共に、励磁巻線L1 ,L2 の他端T2 ,T3
には進相コンデンサC及び抵抗Rの直列回路11が接続
されている。さらに、この直列回路11の一端T2 はリ
レー接点A1 を介して接続点T4 に接続されると共に、
直列回路11の他端T3 はリレー接点B1 を介して前記
接続点T4 に接続されている。そして、前記接続点
1 ,T4 間に商用の単相交流電源が供給されるように
構成されている。
【0024】なお、本例において抵抗Rを配設するの
は、次のような理由からである。すなわち、理論的には
進相コンデンサCのみにて励磁巻線L1 ,L2 への印加
電圧の位相を90度ずらすことができるのであるが、実
際には正確に90度ずらすことができない場合がある。
そのため、進相コンデンサCに適当な抵抗Rを接続する
ことにより、印加電圧の位相を正確に90度ずらすよう
にしている。しかし、進相コンデンサCのみにて励磁巻
線L1 ,L2 への印加電圧の位相を90度ずらすことが
できる場合や、或いは所定の許容範囲内に設定できる場
合もあるので、そのような場合には前記抵抗Rを省略し
て進相コンデンサCのみを励磁巻線L1 ,L2 の他端T
2 ,T3 間に接続するようにしてもよい。
【0025】かくして、本例においては、2相リニアパ
ルスモータ10が直線駆動源として使用されかつこの2
相リニアパルスモータ10に商用電源から単相交流の駆
動電圧を直接供給することにより直線駆動されるように
なっており、さらにリレー接点A1 ,B1 のうちの何れ
か一方を接続状態にしてその他方を非接続状態に設定す
ることにより、2相リニアパルスモータ10の直線駆動
軸(出力軸)が正方向(往動方向)又は逆方向(復動方
向)に直線駆動されるように構成されている。そして、
既述の場合と同様に前記直線駆動軸が正方向及び逆方向
のストローク範囲の終端に達した時点で直線駆動が自動
的に停止されるようになっている。
【0026】また、図4は、直線駆動源として3相リニ
アパルスモータ20を用いると共にこの3相リニアパル
スモータ20を商用の3相交流電源にて駆動するように
構成した本発明の実施例を示すものである。
【0027】図4において、L3 ,L4 ,L5 は3相リ
ニアパルスモータ20の各相の励磁巻線であり、これら
の励磁巻線L3 ,L4 ,L5 の一端は接続点T5 におい
て互いに接続されている。そして、本例においては、こ
れらのうちの2相の励磁巻線L3 ,L4 の他端には、リ
レー接点A2 ,A3 及びB2 ,B3 から成る切換回路を
介して図外の3相交流電源から3相交流駆動電圧が印加
され、その他の相の励磁巻線L5 には3相交流駆動電圧
が直接印加されるように構成されている。ここで、上述
のリレー接点A2 ,A3 及びB2 ,B3 の接続関係を具
体的に詳述すると、励磁巻線L3 の他端Q1 と駆動電圧
入力端子Q2 との間にリレー接点A2 が接続され、励磁
巻線L4 の他端Q3 と駆動電圧入力端子Q4 との間にリ
レー接点A3 が接続されており、かつ、前記端子Q1
4 との間にリレー接点B2 が接続され、前記端子Q3
とQ2 との間にリレー接点B3 が接続されている。一
方、励磁巻線L5 の他端Q5 は駆動電圧入力端子Q6
直接接続されている。
【0028】この場合には、上述のリレー接点A2 ,A
3 及びB2 ,B3 が以下のように切換制御されることに
より、3相リニアパルスモータ20の直線駆動軸(出力
軸)が正方向(往動方向)又は逆方向(復動方向)に直
線駆動されるようになっている。。すなわち、前記リレ
ー接点A2 ,A3 が共に接続状態(ON)に切換えら
れ、かつ、前記リレー接点B2 ,B3 が共に非接続状態
(OFF)に切換えられた場合には、3相リニアパルス
モータ20の直線駆動軸は正方向に往動される。また、
これとは逆に、前記リレー接点A2 ,A3 が共に非接続
状態(OFF)に切換えられ、かつ、前記リレー接点B
2 ,B3 が共に接続状態(ON)に切換えられた場合に
は、3相リニアパルスモータ20の直線駆動軸は逆方向
に復動される。
【0029】以上の2つの実施例の場合の如く、2相リ
ニアパルスモータ10(図3参照)又は3相リニアパル
スモータ20(図4参照)に商用交流電源である単相交
流電源又は3相交流電源を直接的に供給して駆動させる
ようにしたので、従来のようにパルス発振器やドライバ
等の付属機器を用いる必要がなく、従って2相リニアパ
ルスモータ10を用いることに伴う直線駆動装置の大型
化並びにコストアップを回避することができる。
【0030】以上、本発明の実施例につき述べたが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発
明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例
えば、リニアパルスモータ2,10,20を正・逆方向
駆動の切換えを行うための回路構成は、図2,図3及び
図4に示す構成に限定されることなく必要に応じて各種
に変更可能である。さらに、既述の実施例では、直線駆
動軸の位置検出手段としてリミットスイッチから成る機
械的な位置検出スイッチALMT 及びBLMT を用いるよう
にしたが、これに限らず、磁気式或いは光学式の各種の
センサ等を用いるようにしてもよい。
【0031】また、直線駆動軸4の位置検出手段である
位置検出スイッチALMT ,BLMT から検出信号が出力さ
れるのに基づいて、リニアパルスモータ2,10又は2
0の1相又は複数相の励磁巻線に直流電流を制動電流と
して流すことにより、直線駆動軸4を自動的に停止させ
るように構成することが可能である。この場合には、直
線駆動軸4のストローク範囲Yの両端箇所P1 ,P
2 (図1参照)で直線駆動軸4を正確に停止させること
ができ、被駆動物が所定のストローク範囲Yから外れた
位置に不測に移動されてしまうような支障を生じるのを
防止できる。
【0032】また、これとは別に、リニアパルスモータ
2,10又は20内に電磁ブレーキ機構を配設し、直線
駆動軸4の作動停止時に前記電磁ブレーキ機構にて直線
駆動軸4を所定の停止位置(全ストローク範囲の両端箇
所)において保持するように構成することも可能であ
る。この場合にも、上述の場合と同様に直線駆動軸4を
ストローク範囲Yの両端箇所P1 ,P2 に正確に停止さ
せることができ、しかもこの両端箇所P1 ,P2 に確実
に保持することができる。
【0033】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、直線駆動源とし
てリニアパルスモータを備え、前記リニアパルスモータ
の直線駆動軸に突起部材から成る被検出部材を一体的に
取付けると共に、前記リニアパルスモータの直線駆動軸
を作動させるべきストローク範囲の両端箇所に第1及び
第2の位置検出手段をそれぞれ配置し、前記直線駆動軸
の正方向駆動時には、前記第1の位置検出手段による前
記被検出部材の検出に伴って前記第1の位置検出手段か
ら第1の検出信号が出力されるまで正方向駆動が継続さ
れて前記第1の検知出力が出力されるのに応じて前記直
線駆動軸の正方向駆動が停止され、かつ、前記直線駆動
軸の逆方向駆動時には、前記第1の位置検出手段による
前記被検出部材の検出に伴って前記第2の位置検出手段
から第2の検出信号が出力されるまで逆方向駆動が継続
されて前記第2の検知出力が出力されるのに応じて前記
直線駆動軸の逆方向駆動が停止されるように構成したも
のであるから、直線駆動軸(出力軸)の速度及び位置決
めの制御を精度良く行うことができるリニアモータを直
線駆動源として用いた上で、リニアモータの直線駆動軸
に一体的に取付けられた突起部材から成る被検出部材
と、直線駆動軸のストローク範囲の両端箇所に配置され
た第1及び第2の位置検出手段とによる極めて簡素な構
成(流体圧シリンダ等を直線駆動源として用いる場合に
必要なコンプレッサやマスタシリンダ等の付属部品を必
要とせず、またパルス発振器,ドライバ,プログラマブ
ルブルコントローラなども必要としない極めて簡単な構
成)により、直線駆動軸の往復運動を電気的な支障なく
極めて精度良く行うことができる。また、上述の如くコ
ンプレッサ等の付属機器を用いずに済むため、直線駆動
装置の小型化並びに低コスト化を図ることができる。
【0034】また、本発明では、直線駆動源として2相
又は3相リニアパルスモータを用いて、これを商用交流
電源(単相交流電源又は3相交流電源)にて直接的に駆
動せしめるようにしたので、従来必要としていたリニア
パルスモータ用のパルス発振器及びドライバを使用せず
に済むこととなる。従って、リニアパルスモータを直線
駆動源として用ることに伴う直線駆動装置の大型化並び
にコストアップを回避することができる。
【0035】さらに、本発明によれば、所定の励磁巻線
に直流電流を制動電流として流すことにより、或いは、
別に設けた電磁ブレーキにより制動力を発生させること
により、直線駆動軸(出力軸)を全ストローク範囲の両
端箇所において自動的に停止し得てその両端箇所に確実
に保持することができ、ひいては被駆動物が所定のスト
ローク範囲から外れた位置に不測に移動されてしまうよ
うな不具合の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る直線駆動装置の構成を概略的に示
す構成図である。
【図2】上述の直線駆動装置における正逆駆動切換制御
部の回路構成図である。
【図3】直線駆動源として2相リニアパルスモータを用
いた場合の2相リニアパルスモータ駆動回路を示す回路
図である。
【図4】直線駆動源として3相リニアパルスモータを用
いた場合の3相リニアパルスモータ駆動回路を示す回路
図である。
【図5】直線駆動源として従来より用いられている流体
圧シリンダの顔面酢である。
【図6】樹来のリニアパルスモータの駆動系を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 直線駆動装置 2 リニアパルスモータ 4 直線駆動軸 5 駆動制御回路 6 ドグ 10 2相リニアパルスモータ 20 3相リニアパルスモータ ALMT ,BLMT 位置検出スイッチ A0 〜A3 リレー接点 B0 〜B3 リレー接点 L1 〜L5 励磁巻線 S1 正方向運転スイッチ S2 逆方向運転スイッチ C 進相コンデンサ R 抵抗 Y ストローク範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−189414(JP,A) 実開 平5−9200(JP,U) 実開 平4−54500(JP,U) 特公 昭56−13325(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 101 H02P 7/00 101 H02P 8/00 H02K 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線駆動源としてリニアパルスモータを
    え、前記リニアパルスモータの直線駆動軸に突起部材
    から成る被検出部材を一体的に取付けると共に、前記リ
    ニアパルスモータの直線駆動軸を作動させるべきストロ
    ーク範囲の両端箇所に第1及び第2の位置検出手段をそ
    れぞれ配置し、前記直線駆動軸の正方向駆動時には、前
    記第1の位置検出手段による前記被検出部材の検出に伴
    って前記第1の位置検出手段から第1の検出信号が出力
    されるまで正方向駆動が継続されて前記第1の検知出力
    が出力されるのに応じて前記直線駆動軸の正方向駆動が
    停止され、かつ、前記直線駆動軸の逆方向駆動時には
    前記第1の位置検出手段による前記被検出部材の検出に
    伴って前記第2の位置検出手段から第2の検出信号が出
    力されるまで逆方向駆動が継続されて前記第2の検知出
    力が出力されるのに応じて前記直線駆動軸の逆方向駆動
    が停止されるように構成したことを特徴とする直線駆動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記直線駆動源が2相リニアパルスモー
    タであり、一方の相の巻線に進相コンデンサを直列接続
    して成る直列回路或いは前記一方の相の巻線に進相コン
    デンサ及び抵抗を直列接続して成る直列回路に、他方の
    相の巻線を並列接続し、その並列回路の両端間に正逆切
    換用のリレー接点を介して商用の単相交流電源を供給す
    ることにより前記2相リニアパルスモータを駆動するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載の直線駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記直線駆動源が3相リニアパルスモー
    タであり、3相の各巻線に正逆切換用のリレー接点を介
    して商用の3相交流電源を直接供給することにより前記
    3相リニアパルスモータを駆動するように構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の直線駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記第1又は第2の位置検出手段から前
    記第1又は第2の検出信号が出力されるのに基づいて、
    前記リニアパルスモータの1相又は複数相の励磁巻線に
    直流電流を制動電流として流すことにより、前記直線駆
    動軸を作動停止させるように構成したことを特徴とする
    請求項1〜3の何れか1項に記載の直線駆動装置。
  5. 【請求項5】 電磁ブレーキ機構をさらに備え、前記直
    線駆動軸の停止時に前記電磁ブレーキ機構にて前記直線
    駆動軸を所定の停止位置に保持するように構成したこと
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の直線駆
    動装置。
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