JP3506058B2 - 意味解析方法及び装置及び意味解析プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

意味解析方法及び装置及び意味解析プログラムを記録した記録媒体

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JP3506058B2
JP3506058B2 JP23889399A JP23889399A JP3506058B2 JP 3506058 B2 JP3506058 B2 JP 3506058B2 JP 23889399 A JP23889399 A JP 23889399A JP 23889399 A JP23889399 A JP 23889399A JP 3506058 B2 JP3506058 B2 JP 3506058B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、意味解析方法及び
装置及び意味解析プログラムを記録した記録媒体に係
り、特に、情報案内サービスにおいて、利用者からの問
い合わせが自然言語文であるときに、形態素解析、構文
解析、意味解析を行い、その結果、得られた意味構造か
ら、検索キーとして使用するキーワードを抽出し、抽出
したキーワードを用いて、問い合わせの自然言語文に対
応する検索対象のカテゴリー名を推論し、該カテゴリー
名に属する検索対象の集合を出力することを可能とする
情報検索システムにおける意味解析方法及び装置及び意
味解析プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の意味解析の手法としては、入力と
なる構文木の品詞ノードから、トップノードである文
(S)のノードまでボトムアップに構文木を遡って、意
味構造を生成する拡張LINGOLのような手法があ
る。拡張LINGOLでは、構文解析に用いる各文法規
則中に意味処理関数を記述し、構文解析終了後、これら
の意味処理関数が起動され、意味解析を行う。この方法
は、石崎俊による「自然言語処理」(昭晃堂)にて参照
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、情報案
内サービスにおいて、利用者からの問い合わせが自然言
語文であるとき、形態素解析、構文解析、意味解析を行
い、その結果得られた意味構造から、検索キーとして使
用するキーワードを抽出することを可能とする情報検索
システムにおいては、抽出すべきキーワードは動詞の特
定の深層格になっている場合が多い。例えば、“I want
to buy flowers in Tokyo. ”という問い合わせ文に対
しては、抽出すべきキーワードは、動詞「buy 」、商品
「flowers」、住所「Tokyo 」であるが、これらは、そ
れぞれ、文の主辞となる動詞「want」の対象格にくる不
定詞句「to buy flowers in Tokyo 」の主辞と、その対
象格、場所格となっている。
【0004】このように、情報案内サービス毎に、キー
ワード抽出に必要な深層格が定まってくるため、それ以
外の深層格内部の意味構造は、キーワード抽出には不要
となる。従来のボトムアップ探索では、意味解析後のキ
ーワード抽出が必要としない深層格内部の意味解析まで
行うため、効率が悪くなるという問題がある。
【0005】また、構文解析に用いる各文法規則中に意
味処理関数を記述する方法では、各文法規則毎に個別に
意味処理関数を作成するため、意味解析全体の流れを把
握しながら作成するのが困難という問題がある。本発明
は、上記の点に鑑みなされたもので、後のキーワード抽
出に必要な深層格を指定し、それ以外の不必要な深層格
内部の意味解析を実行することなく、必要最小の範囲の
意味構造を生成することによって解析の実行時間の短縮
を実現し、また解析全体の流れを明示的にすることによ
って、処理方式の保守の負担の軽減を実現する意味解析
方法及び装置及び意味解析プログラムを記録した記録媒
体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次のように構成される。本発明は、自然言
語文の意味構造を解析するための意味解析方法におい
て、自然言語文の構文木を入力する過程と、該構文木の
解析対象となるノードに付随する、句の細分類である種
別の情報から、解析対象区分分類知識を参照して、該解
析対象が、動詞を主辞とする動詞句類であるか、主に名
詞を主辞とする非動詞句類であるかを判定する解析対象
区分判定過程と、前記解析対象が前記動詞句類であれ
ば、動詞と、該動詞の深層格との関係を解析する動詞句
類解析過程と、前記解析対象が前記非動詞句類であれ
ば、名詞句と形容詞句間を含む修飾関係を解析する非動
詞句類解析過程と、前記構文木のあるノードに対応する
意味フレームと、該意味フレーム間を結合する主辞関
係、深層格関係、修飾関係のリンクの集合からなる、前
記自然言語文の意味構造を出力する過程とからなる。
【0007】上記の構成において、前記動詞句類解析過
程は、構文木上位置知識を参照して、前記解析対象の主
辞となる動詞ノードを求め、該主辞動詞ノードに対応す
る主辞動詞フレームを設定し、該解析対象に対応する解
析対象フレームから該主辞動詞フレームへ主辞関係のリ
ンクを張る主辞動詞フレーム抽出過程と、前記解析対象
を含むノードに付随する態の情報を参照することによ
り、該解析対象の態を決定する態決定過程と、前記主辞
動詞ノードに付随する動詞意味情報に記載されている深
層格から、抽出対象とする深層格を決定する抽出対象深
層格決定過程と、前記抽出対象深層格決定過程において
決定された深層格に該当する構文木ノードを求め、該構
文木ノードに対応する深層格フレームを設定し、該主辞
動詞フレームから該深層格フレームへ深層格関係のリン
クを張る深層格フレーム抽出過程と、前記深層格フレー
ム抽出過程の結果、前記深層格フレームが設定されてい
れば、該深層格フレームを入力として前記意味解析を再
帰呼出しする深層格フレーム解析過程とからなり、前記
深層格フレーム解析過程が終了すれば、再び前記抽出対
象深層格決定過程を行い、該抽出対象深層格決定過程に
おける処理の結果、抽出対象とする深層格がなければ、
前記動詞句類解析過程を含む意味解析を終了する。
【0008】また、前記深層格フレーム抽出過程は、前
記態決定過程において決定された態と、前記主辞動詞ノ
ードに付随する動詞意味情報とを参照することにより、
前記抽出対象深層格決定過程において決定された深層格
に対応する表層格を取得する表層格情報取得過程と、前
記表層格と前記構文木上位置知識により該表層格に該当
する構文木ノードを求める構文木ノード取得過程と、前
記構文木ノードに付随する句、種別、意味情報を含む情
報と、前記動詞意味情報に記載されている前記深層格の
制約条件知識とを照合する制約条件照合過程と、前記制
約条件照合過程の結果が真であれば、前記構文木ノード
に対応する深層格フレームを設定し、前記主辞動詞フレ
ームから該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る
深層格フレーム生成過程とからなる。
【0009】また、前記非動詞句類解析過程は、構文木
上位置知識を参照して、前記解析対象の主辞となる句や
品詞ノードを求め、該主辞ノードに対応する主辞フレー
ムを設定し、該解析対象に対応する解析対象フレームか
ら該主辞フレームへ主辞関係のリンクを張る主辞フレー
ム抽出過程と、前記主辞フレームを入力として、前記意
味解析を再帰呼出しする主辞フレーム解析過程と、前記
構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾する
修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修飾句
フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フレー
ムへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出過程
と、前記修飾句フレーム抽出過程の結果、修飾句フレー
ムが設定されているか判定する修飾句フレーム抽出判定
過程と、前記修飾句フレーム抽出判定過程の処理の結
果、前記修飾句フレームが設定されていれば、該修飾句
フレームを入力として前記意味解析を再帰呼出しする修
飾句フレーム解析過程とからなり、前記修飾句フレーム
解析過程が終了すれば、再び前記修飾句フレーム抽出過
程の処理を行い、前記修飾句フレーム抽出判定過程の結
果、修飾句フレームが設定されていなければ、前記非動
詞句類解析過程を含む意味解析を終了する。
【0010】また、本発明は、上記の意味解析方法を用
いる情報検索方法であり、該情報検索方法は記憶装置及
びインタフェース部を有するコンピュータ上で実行さ
れ、前記インタフェース部を介して自然言語文を入力す
る過程と、該自然言語文に対して形態素解析及び構文解
析を行い、該自然言語文の構文木を生成する過程と、該
構文木を入力として前記意味解析を行い、前記自然言語
文の意味構造を生成する過程と、該意味構造からユーザ
の意図を表すキーワードを抽出する過程と、該キーワー
ドを用い、前記記憶装置に格納された少なくとも1つの
知識データベースを参照して、前記自然言語文に対応す
るカテゴリー名と住所情報を取得する過程と、該カテゴ
リー名と該住所情報を用い、該カテゴリー名と該住所情
報により分類された検索対象情報を含む情報データベー
スを参照して検索対象情報を取得する過程と、取得され
た情報を前記インタフェース部を介して他のコンピュー
タに送信するか、又は、前記コンピュータに接続可能な
ディスプレイに表示する過程とからなる。
【0011】上記の目的を達成するために、本発明は次
のように構成することもできる。本発明は、自然言語文
の意味構造を解析するための意味解析装置であり、自然
言語文の構文木を入力する手段と、動詞句類か非動詞句
類かを判定するための解析対象区分分類知識が格納され
ている解析対象区分分類知識記憶装置と、前記構文木の
解析対象となるノードに付随する、句の細分類である種
別の情報から、解析対象区分分類知識を参照して、該解
析対象が、動詞を主辞とする動詞句類であるか、主に名
詞を主辞とする非動詞句類であるかを判定する解析対象
区分判定手段と、構文木のノードを求めるための構文木
上位置知識が格納されている構文木上位置知識記憶装置
と、前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該
動詞の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段と、
前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段
と、前記構文木のあるノードに対応する意味フレーム
と、該意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関
係、修飾関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文
の意味構造を出力する手段とからなる。
【0012】また、前記動詞句類解析手段は、前記構文
木上位置知識を参照して、前記解析対象の主辞となる動
詞ノードを求め、該主辞動詞ノードに対応する主辞動詞
フレームを設定し、該解析対象に対応する解析対象フレ
ームから該主辞動詞フレームへ主辞関係のリンクを張る
主辞動詞フレーム抽出手段と、前記解析対象を含むノー
ドに付随する態の情報を参照することにより、該解析対
象の態を決定する態決定手段と、前記主辞動詞ノードに
付随する動詞意味情報に記載されている深層格から、抽
出対象とする深層格を決定する抽出対象深層格決定手段
と、前記抽出対象深層格決定手段において決定された深
層格に該当する構文木ノードを求め、該構文木ノードに
対応する深層格フレームを設定し、該主辞動詞フレーム
から該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る深層
格フレーム抽出手段と、前記深層格フレーム抽出手段の
処理の結果、前記深層格フレームが設定されていれば、
該深層格フレームを入力として前記意味解析を再帰呼出
しする深層格フレーム解析手段とを有し、前記深層格フ
レーム解析手段の処理が終了すれば、再び前記抽出対象
深層格決定手段の処理を行い、該抽出対象深層格決定手
段における処理の結果、抽出対象とする深層格がなけれ
ば、前記動詞句類解析手段の処理を含む意味解析を終了
する。
【0013】また、前記深層格フレーム抽出手段は、前
記態決定手段の処理において決定された態と、前記主辞
動詞ノードに付随する動詞意味情報とを参照することに
より、前記抽出対象深層格決定手段の処理において決定
された深層格に対応する表層格を取得する表層格情報取
得手段と、前記表層格と前記構文木上位置知識により該
表層格に該当する構文木ノードを求める構文木ノード取
得手段と、前記構文木ノードに付随する句、種別、意味
情報を含む情報と、前記動詞意味情報に記載されている
前記深層格の制約条件知識とを照合する制約条件照合手
段と、前記制約条件照合手段の処理の結果が真であれ
ば、前記構文木ノードに対応する深層格フレームを設定
し、前記主辞動詞フレームから該深層格フレームへ深層
格関係のリンクを張る深層格フレーム生成手段とからな
る。
【0014】また、前記非動詞句類解析手段は、前記構
文木上位置知識を参照して、前記解析対象の主辞となる
句や品詞ノードを求め、該主辞ノードに対応する主辞フ
レームを設定し、該解析対象に対応する解析対象フレー
ムから該主辞フレームへ主辞関係のリンクを張る主辞フ
レーム抽出手段と、前記主辞フレームを入力として、前
記意味解析を再帰呼出しする主辞フレーム解析手段と、
前記構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾
する修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修
飾句フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フ
レームへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出手
段と、前記修飾句フレーム抽出手段の処理の結果、修飾
句フレームが設定されているか判定する修飾句フレーム
抽出判定手段と、前記修飾句フレーム抽出判定手段の処
理の結果、前記修飾句フレームが設定されていれば、該
修飾句フレームを入力として前記意味解析を再帰呼出し
する修飾句フレーム解析手段とを有し、前記修飾句フレ
ーム解析手段の処理が終了すれば、再び前記修飾句フレ
ーム抽出手段の処理を行い、前記修飾句フレーム抽出判
定手段の処理の結果、修飾句フレームが設定されていな
ければ、前記非動詞句類解析手段の処理を含む意味解析
を終了する。
【0015】また、本発明は上記の意味解析装置を用い
る情報検索装置であり、記憶装置及びインタフェース部
と、前記インタフェース部を介して自然言語文を入力す
る手段と、該自然言語文に対して形態素解析及び構文解
析を行い、該自然言語文の構文木を生成する手段と、該
構文木を入力として前記意味解析を行い、前記自然言語
文の意味構造を生成する手段と、該意味構造からユーザ
の意図を表すキーワードを抽出する手段と、該キーワー
ドを用い、前記記憶装置に格納された少なくとも1つの
知識データベースを参照して、前記自然言語文に対応す
るカテゴリー名と住所情報を取得する手段と、該カテゴ
リー名と該住所情報を用い、該カテゴリー名と該住所情
報により分類された検索対象情報を含む情報データベー
スを参照して検索対象情報を取得する手段と、取得され
た情報を前記インタフェース部を介して他のコンピュー
タに送信するか、又は、前記コンピュータに接続可能な
ディスプレイに表示する手段とからなる。
【0016】上記の目的を達成するために、本発明は更
に次のように構成することもできる。本発明は、自然言
語文の意味構造を解析するための意味解析プログラムを
記録した記録媒体において、自然言語文の構文木を入力
する手順と、該構文木の解析対象となるノードに付随す
る、句の細分類である種別の情報から、解析対象区分分
類知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動
詞句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句類であ
るかを判定する解析対象区分判定手順と、前記解析対象
が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞の深層格との
関係を解析する動詞句類解析手順と、前記解析対象が前
記非動詞句類であれば、名詞句と形容詞句間を含む修飾
関係を解析する非動詞句類解析手順と、前記構文木のあ
るノードに対応する意味フレームと、該意味フレーム間
を結合する主辞関係、深層格関係、修飾関係のリンクの
集合からなる、前記自然言語文の意味構造を出力する手
順とからなる。
【0017】また、前記動詞句類解析手順は、構文木上
位置知識を参照して、前記解析対象の主辞となる動詞ノ
ードを求め、該主辞動詞ノードに対応する主辞動詞フレ
ームを設定し、該解析対象に対応する解析対象フレーム
から該主辞動詞フレームへ主辞関係のリンクを張る主辞
動詞フレーム抽出手順と、前記解析対象を含むノードに
付随する態の情報を参照することにより、該解析対象の
態を決定する態決定手順と、前記主辞動詞ノードに付随
する動詞意味情報に記載されている深層格から、抽出対
象とする深層格を決定する抽出対象深層格決定手順と、
前記抽出対象深層格決定手順において決定された深層格
に該当する構文木ノードを求め、該構文木ノードに対応
する深層格フレームを設定し、該主辞動詞フレームから
該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る深層格フ
レーム抽出手順と、前記深層格フレーム抽出手順の結
果、前記深層格フレームが設定されていれば、該深層格
フレームを入力として前記意味解析を再帰呼出しする深
層格フレーム解析手順とを有し、前記深層格フレーム解
析手順が終了すれば、再び前記抽出対象深層格決定手順
の処理を行い、該抽出対象深層格決定手順における処理
の結果、抽出対象とする深層格がなければ、前記動詞句
類解析手順を含む意味解析を終了する。
【0018】また、前記深層格フレーム抽出手順は、前
記態決定手順において決定された態と、前記主辞動詞ノ
ードに付随する動詞意味情報とを参照することにより、
前記抽出対象深層格決定手順において決定された深層格
に対応する表層格を取得する表層格情報取得手順と、前
記表層格と前記構文木上位置知識により該表層格に該当
する構文木ノードを求める構文木ノード取得手順と、前
記構文木ノードに付随する句、種別、意味情報を含む情
報と、前記動詞意味情報に記載されている前記深層格の
制約条件知識とを照合する制約条件照合手順と、前記制
約条件照合手順の結果が真であれば、前記構文木ノード
に対応する深層格フレームを設定し、前記主辞動詞フレ
ームから該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る
深層格フレーム生成手順とからなる。
【0019】また、前記非動詞句類解析手順は、構文木
上位置知識を参照して、前記解析対象の主辞となる句や
品詞ノードを求め、該主辞ノードに対応する主辞フレー
ムを設定し、該解析対象に対応する解析対象フレームか
ら該主辞フレームへ主辞関係のリンクを張る主辞フレー
ム抽出手順と、前記主辞フレームを入力として、前記意
味解析を再帰呼出しする主辞フレーム解析手順と、前記
構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾する
修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修飾句
フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フレー
ムへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出手順
と、前記修飾句フレーム抽出手順の処理の結果、修飾句
フレームが設定されているか判定する修飾句フレーム抽
出判定手順と、前記修飾句フレーム抽出判定手順の処理
の結果、前記修飾句フレームが設定されていれば、該修
飾句フレームを入力として前記意味解析を再帰呼出しす
る修飾句フレーム解析手順とからなり、前記修飾句フレ
ーム解析手順の処理が終了すれば、再び前記修飾句フレ
ーム抽出手順の処理を行い、前記修飾句フレーム抽出判
定手順の処理の結果、修飾句フレームが設定されていな
ければ、前記非動詞句類解析手順を含む意味解析を終了
する。
【0020】また、本発明は、上記の意味解析プログラ
ムを有する情報検索プログラムを記録した記録媒体であ
り、該情報検索プログラムは記憶装置及びインタフェー
ス部を有するコンピュータ上で実行され、前記インタフ
ェース部を介して自然言語文を入力する手順と、該自然
言語文に対して形態素解析及び構文解析を行い、該自然
言語文の構文木を生成する手順と、該構文木を入力とし
て前記意味解析を行い、前記自然言語文の意味構造を生
成する手順と、該意味構造からユーザの意図を表すキー
ワードを抽出する手順と、該キーワードを用い、前記記
憶装置に格納された少なくとも1つの知識データベース
を参照して、前記自然言語文に対応するカテゴリー名と
住所情報を取得する手順と、該カテゴリー名と該住所情
報を用い、該カテゴリー名と該住所情報により分類され
た検索対象情報を含む情報データベースを参照して検索
対象情報を取得する手順と、取得された情報を前記イン
タフェース部を介して他のコンピュータに送信するか、
又は、前記コンピュータに接続可能なディスプレイに表
示する手順とからなる。
【0021】上記のように、本発明における意味解析で
は、入力となる構文木のトップノードである文(S)の
ノードから、品詞ノードまでトップダウンに構文木を遡
って、意味構造を生成する。構文木をトップダウンに遡
っていくにあたっては、句の種類毎に、その主辞や、主
辞に対する表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の
位置を規定した知識を保持し、これを参照する方式をと
っているため、従来のように、各文法規則毎に意味処理
関数を記述することをしない。
【0022】このように、トップダウンに解析を進める
ため、文の主辞から始まって、後のキーワード抽出に必
要な特定の指定された深層格の句のみを解析対象にし、
不必要な深層格内部の解析を実行することがなくなる。
また、予め句の種類毎に、その主辞や、主辞に対する表
層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規定し
た知識を保持しているため、意味解析全体の流れが視覚
的に理解し易く、処理方式の修正等の保守が容易にな
る。
【0023】また、本発明の情報検索方法によれば、上
記の意味解析方法を用いるため、意味解析全体の流れが
視覚的に理解し易く、処理方式の修正等の保守が容易な
情報検索を実現することが可能となる。本発明の他の特
徴及び利点は、図面を用いて発明の実施の形態において
説明する。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の意味解析方法の
原理を説明するための図である。同図に示すように、ま
ず、構文木の解析対象となるノードを入力とし、該解析
対象に付随する、句や品詞の種類及び句の細分類である
種別の情報から、解析対象区分分類知識を参照して、該
解析対象が、動詞を主辞とする動詞句類であるか、主に
名詞を主辞とする非動詞句類であるか、品詞であるかを
判定し、当該判定結果を出力する解析対象区分判定過程
(ステップ1)を実行する。
【0025】続いて、解析対象が動詞句類であれば、該
解析対象に対応する解析対象フレームを入力とし、該解
析対象フレーム内の、動詞と、該動詞の深層格との関係
を解析し、該解析対象フレーム内の意味構造を出力する
動詞句類解析過程(ステップ2)を実行する。解析対象
が非動詞句類であれば、該解析対象に対応する解析対象
フレームを入力とし、該解析対象フレーム内の、名詞句
と形容詞句間を含む修飾関係を解析し、該解析対象フレ
ーム内の意味構造を出力する非動詞句類解析過程(ステ
ップ3)を実行する。解析対象が品詞であれば、意味解
析を終了する。
【0026】図2は、上記の意味解析方法を利用した情
報検索方法の例を示すフローチャートである。同図に示
すように、自然言語入力型の情報検索方法において、ま
ず、自然言語文を入力とし、該自然言語文の構成単語と
該構成単語の品詞等の属性情報の組の集合を出力する形
態素解析過程(ステップ11)を実行する。次に、形態
素解析過程(ステップ11)の出力結果を入力とし、各
ノードに句や品詞の種類、句の細分類である種別、意味
情報等の情報が付随した、該自然言語文の構文木を出力
する構文解析過程(ステップ12)を実行する。
【0027】そして、自然言語文の構文木を入力とし、
該構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該意
味フレーム間を結合する主辞関係(句と、該句内の構文
的性質の多くを決定する句・品詞との関係)、深層格関
係(動詞と、該動詞の対象格、場所格等に該当する名詞
句等との関係)、修飾関係(名詞句と、該名詞句を修飾
する形容詞句間等の関係)のリンクの集合からなる、該
自然言語文の意味構造を出力する意味解析過程(ステッ
プ13)を実行し、自然言語文の意味構造を入力とし、
該自然言語文中の検索者の意図を表すキーワードを抽出
し、当該キーワードを出力するキーワード抽出過程(ス
テップ14)を実行する。
【0028】続いて、キーワード抽出過程(ステップ1
4)が出力したキーワードを入力とし、自然言語文に対
応する検索対象のカテゴリー名を出力するカテゴリー名
推論過程(ステップ15)を実行し、形態素解析過程
(ステップ11)の出力結果を入力とし、指定した品詞
等の属性情報をもつ単語を抽出し、当該単語を出力する
単語抽出過程(ステップ16)を実行し、キーワード抽
出過程(ステップ14)が出力した住所相当のキーワー
ドを入力とし、当該キーワードに対応する住所情報を出
力する住所解析過程(ステップ17)を実行する。
【0029】最後に、カテゴリー名推論過程(ステップ
15)が出力したカテゴリー名と、住所解析過程(ステ
ップ17)が出力した住所情報を入力とし、当該カテゴ
リー名に属する検索対象で、当該住所情報をもつものの
集合を検索し、さらに単語抽出過程(ステップ16)が
出力した単語をキーワードとしてもつものを上位として
優先順位付けし、当該検索対象の集合を出力する検索過
程(ステップ18)を実行する。
【0030】図3は、本発明の情報検索装置の構成を示
す図である。同図に示す情報検索装置2は、全体制御装
置3、自然言語処理装置4、検索装置26から構成され
る。全体制御装置3は、入力装置1から入力された自然
言語文を受理し、自然言語処理装置4に送る。次に、自
然言語処理装置4が出力する、その自然言語文に対応す
る検索対象のカテゴリー名と、住所情報と、抽出単語を
受理する。このカテゴリー名、住所情報、抽出単語を、
検索装置26に送る。次に、検索装置26が出力する、
カテゴリー名と住所情報に対応する優先順序づけられた
検索対象の集合を受理し、表示装置29に送る。なお、
各検索対象には、詳細な属性情報が付随しており、入力
装置1から特定の検索対象が指定されると、全体制御装
置3は、その検索対象の詳細な属性情報を、表示装置2
9に送ることも可能である。
【0031】自然言語処理装置4は、形態素解析装置
5、構文解析装置8、意味解析装置11、キーワード抽
出装置14、カテゴリー名推論装置17、単語抽出装置
20、住所解析装置23から構成され、全体制御装置3
から送られてきた自然言語文から、対応する検索対象の
カテゴリー名と、住所情報と、抽出単語を出力する。形
態素解析装置5においては、自然言語文を入力とし、形
態素解析部6が、単語辞書7を参照して、その自然言語
文の構成単語とその構成単語の品詞等の属性情報の組の
集合を出力する。
【0032】構文解析装置8においては、形態素解析装
置5の出力結果を入力とし、構文解析部9が、句構造規
則テーブル10を参照して、各ノードに句や品詞の種
類、句の細分類である種別、意味情報等の情報が付随し
た、自然言語文の構文木を出力する。意味解析装置11
においては、自然言語文の構文木を入力とし、意味解析
部12が、各種知識記憶装置13を参照して、その構文
木のあるノードに対応する意味フレームと、その意味フ
レーム間を結合する主辞関係(句と、該句内の構文的性
質の多くを決定する句・品詞との関係)、深層格関係
(動詞と、動詞の対象格、場所格等に該当する名詞句等
との関係)、修飾関係(名詞句と、名詞句を修飾する形
容詞句間等の関係)のリンクの集合からなる、自然言語
文の意味構造を出力する。
【0033】キーワード抽出装置14においては、自然
言語文の意味構造を入力とし、キーワード抽出部15
が、抽出規則テーブル16を参照して、自然言語文中の
検索者の意図を表すキーワードを抽出し、当該キーワー
ドを出力する。カテゴリー名推論装置17においては、
キーワード抽出装置14が出力したキーワードを入力と
し、カテゴリー名推論部18が、シソーラス等各種知識
データベース19を参照して、自然言語文に対応する検
索対象のカテゴリー名を出力する。
【0034】単語抽出装置20においては、形態素解析
装置5の出力結果を入力とし、単語抽出部21が、抽出
対象単語テーブル22を参照して、指定した品詞等の属
性情報をもつ単語を抽出し、当該単語を出力する。住所
解析装置23においては、キーワード抽出装置14が出
力した住所相当のキーワードを入力とし、住所解析部2
4が、住所テーブル25を参照して、当該キーワードに
対応する住所情報を出力する。
【0035】検索装置26は、検索部27と案内情報デ
ータベース28から構成される。案内情報データベース
28は、検索対象の集合を、カテゴリー名と住所情報に
より分類している。また、各検索対象には、詳細な属性
情報が付随しており、その中にはその検索対象のキーワ
ードも含まれている。検索装置26においては、全体制
御装置3から送られてきたカテゴリー名、住所情報、抽
出単語を入力とし、検索部27が、案内情報データベー
ス28を参照して、当該カテゴリー名に属する検索対象
で、当該住所情報をもつものの集合を検索し、さらに抽
出単語をキーワードとしてもつものを上位として優先順
序付けし、当該検索対象の集合を出力する。
【0036】なお、検索対象情報を表示装置29に表示
する他、他の装置と通信するためのインタフェース部を
設けることにより検索対象情報を他の装置に送信する構
成とすることも可能である。図4は、本発明の意味解析
装置の構成を示す。この意味解析装置は上記の情報検索
装置2における意味解析装置11に相当する。
【0037】同図に示す意味解析装置1000は、解析
対象区分判定部100、動詞句類解析部200、非動詞
句類解析部300、解析対象の種類(対応する句とその
細分類である種別の組合せ)毎に、解析対象を動詞句類
か非動詞句類か品詞かのいずれかに分類している知識を
格納する解析対象区分分類知識記憶装置400、及び、
解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞や、主辞に対
する表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を
規定している知識と、主辞に対する表層格に該当するノ
ードが入力となる構文木上にない場合の、表層格の移動
先の位置を規定している知識を格納する構文木上位置知
識記憶装置500から構成される。
【0038】動詞句類解析部200は、主辞動詞フレー
ム抽出部210、処理対象主辞動詞フレーム決定部22
0、態決定部230、抽出対象深層格決定部240、深
層格フレーム抽出部250、処理対象深層格フレーム決
定部260、深層格フレーム解析部270から構成され
る。主辞動詞フレーム抽出部210は、解析対象を入力
とし、構文木上位置知識記憶装置500に格納された構
文木上位置知識を参照して、その解析対象の主辞となる
動詞ノードを求め、その主辞動詞ノードに対応する主辞
動詞フレームを設定し、解析対象に対応する解析対象フ
レームからその主辞動詞フレームへ主辞関係のリンクを
張ることによって、その解析対象フレーム内の意味構造
の一部を出力する。
【0039】処理対象主辞動詞フレーム決定部220
は、主辞動詞フレームを入力とし、そ主辞動詞フレーム
の内、どの主辞動詞フレームの深層格の解析を以降の処
理で行うか決定し、当該主辞動詞フレームを出力する。
態決定部230は、解析対象と、主辞動詞ノードを入力
とし、その解析対象を含むノードに付随する態の情報を
参照することにより、解析対象の態を決定し、当該態を
出力する。
【0040】抽出対象深層格決定部240は、主辞動詞
ノードを入力とし、その主辞動詞ノードに付随する動詞
意味情報に記載されている深層格から、抽出対象とする
深層格を決定し、当該深層格を出力する。深層格フレー
ム抽出部250は、解析対象と、主辞動詞ノードと、深
層格と、態を入力とし、深層格に該当する構文木ノード
を求め、その構文木ノードに対応する深層格フレームが
未設定なら設定し、主辞動詞フレームからその深層格フ
レームへ深層格関係のリンクを張ることによって、解析
対象フレーム内の意味構造の一部を出力する。詳細は後
述する。
【0041】処理対象深層格フレーム決定部260は、
深層格フレーム抽出部250で新規に設定された深層格
フレームを入力とし、その深層格フレームの内、どの深
層格フレームの解析を行うか決定し、当該深層格フレー
ムを出力する。深層格フレーム解析部270は、深層格
フレームを入力とし、意味解析を再帰呼び出しすること
によって、その深層格フレーム内の意味構造を出力す
る。
【0042】非動詞句類解析部300は、主辞フレーム
抽出部310、処理対象主辞フレーム決定部320、主
辞フレーム解析部330、修飾句フレーム抽出部34
0、処理対象修飾句フレーム決定部350、修飾句フレ
ーム解析部360から構成される。主辞フレーム抽出部
310は、解析対象を入力とし、構文木上位置知識を参
照して、解析対象の主辞となる句や品詞ノードを求め、
その主辞ノードに対応する主辞フレームを設定し、その
解析対象に対応する解析対象フレームからその主辞フレ
ームへ主辞関係のリンクを張ることによって、解析対象
フレーム内の意味構造の一部を出力する。
【0043】処理対象主辞フレーム決定部320は、主
辞フレームを入力とし、その主辞フレームの内、どの主
辞フレームの解析を以降の処理で行うか決定し、当該主
辞フレームを出力する。主辞フレーム解析部330は、
主辞フレームを入力とし、意味解析を再帰呼び出しする
ことによって、当該主辞フレーム内の意味構造を出力す
る。
【0044】修飾句フレーム抽出部340は、解析対象
と、主辞ノードを入力とし、構文木上位置知識を参照し
て、その主辞ノードを修飾する修飾句ノードを求め、修
飾句ノードに対応する修飾句フレームが未設定なら設定
し、主辞フレームからその修飾句フレームへ修飾関係の
リンクを張ることによって、解析対象フレーム内の意味
構造の一部を出力する。
【0045】処理対象修飾句フレーム決定部350は、
修飾句フレーム抽出部340で新規に設定された修飾句
フレームを入力とし、その修飾句フレームの内、どの修
飾句フレームの解析を行うか決定し、当該修飾句フレー
ムを出力する。なお、処理対象修飾句フレーム決定部3
50は、処理対象とする修飾句フレームがあるかどうか
の判定をすることもできるので、修飾句フレーム抽出判
定部と称してもよい。また、過程の場合にも、処理対象
修飾句フレーム決定過程を修飾句フレーム抽出判定過程
と称してもよい。
【0046】修飾句フレーム解析部360は、修飾句フ
レームを入力とし、意味解析を再帰呼び出しすることに
よって、当該修飾句フレーム内の意味構造を出力する。
図4に示す意味解析装置の構成において、入力部、表示
部を設けて構文木を入力部から入力し、表示部へ意味構
造を出力する構成とすることも可能である。また、その
表示部に意味解析の流れが視覚的にわかるように処理過
程を表示する構成とすることも可能である。また、記憶
装置に意味構造を格納する構成とすることもできる。
【0047】図5は、本発明の深層格フレーム抽出部の
構成を示す。深層格フレーム抽出部250は、表層格情
報取得部251、構文木ノード取得部1(252)、制
約条件照合部1(253)、深層格フレーム生成部1
(254)、表層格移動先情報取得部255、構文木ノ
ード取得部2(256)、制約条件照合部2(25
7)、深層格フレーム生成部2(258)から構成され
る。
【0048】表層格情報取得部251は、抽出対象深層
格決定部240において決定された深層格と、態決定部
230において決定された態と、構文木ノードの有無等
についてのその他前提条件を入力の検索キーとして、主
辞動詞ノードに付随する動詞意味情報内に記載されてい
る、その検索キーに対応する表層格及び制約条件の組か
らなる表層格情報を出力する。
【0049】構文木ノード取得部1(252)は、表層
格情報中の表層格を入力とし、構文木上位置知識を参照
してその表層格に該当する構文木ノードを出力する。制
約条件照合部1(253)は、構文木ノードと、表層格
情報中の制約条件を入力とし、構文木ノードに付随する
句や品詞の種類、種別、意味情報を含む情報と、制約条
件とを照合し、当該照合結果を出力する。
【0050】深層格フレーム生成部1(254)は、制
約条件照合部1(253)の処理の結果が真である構文
木ノードを入力とし、その構文木ノードに対応する深層
格フレームが未設定なら設定し、主辞動詞フレームから
その深層格フレームへ深層格関係のリンクを張ることに
よって、解析対象フレーム内の意味構造の一部を出力す
る。
【0051】表層格移動先情報取得部255は、表層格
情報取得部251の処理の結果、表層格情報が取得でき
なかった場合や、構文木ノード取得部1(252)の処
理の結果、構文木ノードが取得できなかった場合や、制
約条件照合部1(253)の処理の結果が真である構文
木ノードが得られなかった場合に、深層格と態と構文木
ノードの有無等についてのその他前提条件を入力の検索
キーとして、主辞動詞ノードに付随する動詞意味情報内
に記載されている、検索キーに対応する表層格の移動先
及び制約条件の組からなる表層格移動先情報を出力す
る。
【0052】構文木ノード取得部2(256)は、表層
格移動先情報中の表層格移動先を入力とし、構文木上位
置知識を参照してその表層格移動先に該当する構文木ノ
ードを出力する。制約条件照合部2(257)は、構文
木ノードと、表層格移動先情報中の制約条件を入力と
し、その構文木ノードに付随する句や品詞の種類、種
別、意味情報を含む情報と、その制約条件とを照合し、
当該照合結果を出力する。
【0053】深層格フレーム生成部2(258)は、制
約条件照合部2(257)の処理の結果が真である構文
木ノードを入力とし、その構文木ノードに対応する深層
格フレームが未設定なら設定し、主辞動詞フレームから
その深層格フレームへ深層格関係のリンクを張ることに
よって、解析対象フレーム内の意味構造の一部を出力す
る。
【0054】以下に上記の構成における動作を説明す
る。図6は、本発明の意味解析方法の動作を示すフロー
チャートである。以下に示す意味解析フローにおいて、
入力された構文木のトップノードである文(S)のノー
ドに対応する意味フレームを設定して、当該意味フレー
ムを意味解析の入力とするものとする。
【0055】ステップ100)解析対象区分判定部10
0において、入力フレームに対応するノードを解析対象
とし、当該解析対象に付随する、句や品詞の種類及び句
の細分類である種別の情報から、解析対象区分分類知識
記憶装置400に格納された解析対象区分分類知識を参
照して、その解析対象が、動詞を主辞とする動詞句類で
あるか、主に名詞を主辞とする非動詞句類であるか、品
詞であるかを判定する。解析対象区分判定の結果、解析
対象が動詞句類であれば、動詞句類解析を行うステップ
200に移行し、非動詞句類であれば、非動詞句類解析
を行うステップ300に移行し、品詞であれば、意味解
析を終了する。
【0056】ステップ200)動詞句類解析を行う。ス
テップ210)主辞動詞フレーム抽出部210におい
て、解析対象を入力とし、構文木上位置知識記憶装置5
00に格納された構文木上位置知識を参照して、解析対
象の主辞となる動詞ノードを求め、その主辞動詞ノード
に対応する主辞動詞フレームを設定し、解析対象に対応
する解析対象フレームから主辞動詞フレームへ主辞関係
のリンクを張ることによって、解析対象フレーム内の意
味構造の一部を出力する。
【0057】ステップ220)処理対象主辞動詞フレー
ム決定部220において、主辞動詞フレームを入力と
し、その主辞動詞フレームの内、どの主辞動詞フレーム
の深層格の解析を以降の処理で行うか決定し、当該主辞
動詞フレームを出力する。ステップ230)態決定部2
30において、解析対象と、主辞動詞ノードを入力と
し、解析対象を含むノードに付随する態の情報を参照す
ることにより、解析対象の態を決定し、当該態を出力す
る。
【0058】ステップ240)抽出対象深層格決定部2
40において、主辞動詞ノードを入力とし、主辞動詞ノ
ードに付随する動詞意味情報に記載されている深層格か
ら、抽出対象とする深層格を決定し、当該深層格を出力
する。ステップ250)深層格フレーム抽出部250に
おいて、解析対象と、主辞動詞ノードと、深層格と、態
を入力とし、該深層格に該当する構文木ノードを求め、
該構文木ノードに対応する深層格フレームが未設定なら
設定し、主辞動詞フレームから深層格フレームへ深層格
関係のリンクを張ることによって、解析対象フレーム内
の意味構造の一部を出力する。詳細は、後述する。
【0059】ステップ260)処理対象深層格フレーム
決定部260において、深層格フレーム抽出過程(ステ
ップ250)で新規に設定された深層格フレームを入力
とし、深層格フレームの内、どの深層格フレームの解析
を行うか決定し、当該深層格フレームを出力する。ステ
ップ270)深層格フレーム解析部270において、深
層格フレームを入力とし、意味解析を再帰呼び出しする
ことによって、深層格フレーム内の意味構造を出力す
る。
【0060】深層格フレーム解析過程(ステップ27
0)が終了すれば、再び処理対象深層格フレーム決定過
程(ステップ260)の処理を行い、処理対象深層格フ
レーム決定過程(ステップ260)の処理の結果、処理
対象とする深層格フレームがなければ、再び抽出対象深
層格決定過程(ステップ240)の処理を行い、抽出対
象深層格決定過程(ステップ240)の処理の結果、抽
出対象とする深層格がなければ、再び処理対象主辞動詞
フレーム決定過程(ステップ220)の処理を行い、処
理対象主辞動詞フレーム決定過程(ステップ220)の
処理の結果、処理対象とする主辞動詞フレームがなけれ
ば、動詞句類解析過程(ステップ200)を含む意味解
析を終了する。
【0061】次に、非動詞句類解析過程(ステップ30
0)について説明する。ステップ310)主辞フレーム
抽出部310において、解析対象を入力とし、構文木上
位置知識を参照して、解析対象の主辞となる句や品詞ノ
ードを求め、主辞ノードに対応する主辞フレームを設定
し、解析対象に対応する解析対象フレームから主辞フレ
ームへ主辞関係のリンクを張ることによって、解析対象
フレーム内の意味構造の一部を出力する。
【0062】ステップ320)処理対象主辞フレーム決
定部320において、主辞フレームを入力とし、その主
辞フレームの内、どの主辞フレームの解析を以降の処理
で行うか決定し、当該主辞フレームを出力する。ステッ
プ330)主辞フレーム解析部330において、主辞フ
レームを入力とし、意味解析を再帰呼び出しすることに
よって、当該主辞フレーム内の意味構造を出力する。
【0063】ステップ340)修飾句フレーム抽出部3
40において、解析対象と、主辞ノードを入力とし、構
文木上位置知識を参照して、主辞ノードを修飾する修飾
句ノードを求め、その修飾句ノードに対応する修飾句フ
レームが未設定なら設定し、主辞フレームからその修飾
句フレームへ修飾関係のリンクを張ることによって、解
析対象フレーム内の意味構造の一部を出力する。
【0064】ステップ350)処理対象修飾句フレーム
決定部350において、修飾句フレーム抽出過程(ステ
ップ340)で新規に設定された修飾句フレームを入力
とし、その修飾句フレームの内、どの修飾句フレームの
解析を行うか決定し、当該修飾句フレームを出力する。
ステップ360)修飾句フレーム解析部360におい
て、修飾句フレームを入力とし、意味解析を再帰呼び出
しすることによって、当該修飾句フレーム内の意味構造
を出力する。
【0065】修飾句フレーム解析過程(ステップ36
0)が終了すれば、再び処理対象修飾句フレーム決定過
程(ステップ350)の処理を行い、処理対象修飾句フ
レーム決定過程(ステップ350)の処理の結果、処理
対象とする修飾句フレームがなければ、再び処理対象主
辞フレーム決定過程(ステップ320)の処理を行い、
処理対象主辞フレーム決定過程(ステップ320)の処
理の結果、処理対象とする主辞フレームがなければ、非
動詞句類解析過程(ステップ300)を含む意味解析を
終了する。
【0066】次に、深層格フレーム抽出部250におけ
る深層格フレーム抽出過程(ステップ250)の動作を
説明する。図7は、本発明の深層格フレーム抽出過程の
フローチャートである。ステップ251)表層格情報取
得部251において、抽出対象深層格決定過程(ステッ
プ240)において決定された深層格と、態決定過程
(ステップ230)において決定された態と、構文木ノ
ードの有無等についてのその他前提条件を入力の検索キ
ーとして、主辞動詞ノードに付随する動詞意味情報内に
記載されている、検索キーに対応する表層格及び制約条
件の組からなる表層格情報を出力する。取得に成功すれ
ば、構文木ノード取得過程1(ステップ252)に移行
し、失敗すれば、表層格移動先情報取得過程(ステップ
255)に移行する。
【0067】ステップ252)構文木ノード取得部1
(252)において、表層格情報中の表層格を入力と
し、構文木上位置知識を参照して表層格に該当する構文
木ノードを出力する。取得に成功すれば、制約条件照合
過程1(ステップ253)に移行し、失敗すれば、表層
格移動先情報取得過程(ステップ255)に移行する。
ステップ253)制約条件照合部1(253)におい
て、構文木ノードと、表層格情報中の制約条件を入力と
し、構文木ノードに付随する句や品詞の種類、種別、意
味情報を含む情報と、制約条件とを照合し、当該照合結
果を出力する。処理結果が真である構文木ノードがあれ
ば、深層格フレーム生成過程1(ステップ254)に移
行し、なければ、表層格移動先情報取得過程(ステップ
255)に移行する。
【0068】ステップ254)深層格フレーム生成部1
(254)において、制約条件照合過程1(ステップ2
53)の処理の結果が真である構文木ノードを入力と
し、その構文木ノードに対応する深層格フレームが未設
定なら設定し、主辞動詞フレームから深層格フレームへ
深層格関係のリンクを張ることによって、解析対象フレ
ーム内の意味構造の一部を出力する。ステップ254が
終了すれば、当該深層格フレーム抽出過程(ステップ2
50)を終了する。
【0069】ステップ255)表層格移動先情報取得部
255において、深層格と態と構文木ノードの有無等に
ついてのその他前提条件を入力の検索キーとして、主辞
動詞ノードに付随する動詞意味情報内に記載されてい
る、検索キーに対応する表層格の移動先及び制約条件の
組からなる表層格移動先情報を出力する。取得に成功す
れば、構文木ノード取得過程2(ステップ256)に移
行し、失敗すれば、当該深層格フレーム抽出過程(ステ
ップ250)を終了する。
【0070】ステップ256)構文木ノード取得部2
(256)において、表層格移動先情報中の表層格移動
先を入力とし、構文木上位置知識を参照してその表層格
移動先に該当する構文木ノードを出力する。取得に成功
すれば、制約条件照合過程2(ステップ257)に移行
し、失敗すれば、当該深層格フレーム抽出過程(ステッ
プ250)を終了する。
【0071】ステップ257)制約条件照合部2(25
7)において、構文木ノードと、表層格移動先情報中の
制約条件を入力とし、構文木ノードに付随する句や品詞
の種類、種別、意味情報を含む情報と、制約条件とを照
合し、当該照合結果を出力する。処理結果が真である構
文木ノードがあれば、深層格フレーム生成過程2(ステ
ップ258)に移行し、なければ、当該深層格フレーム
抽出過程(ステップ250)を終了する。
【0072】ステップ258)深層格フレーム生成部2
(258)において、制約条件照合過程2(ステップ2
57)の処理の結果が真である構文木ノードを入力と
し、該構文木ノードに対応する深層格フレームが未設定
なら設定し、主辞動詞フレームから深層格フレームへ深
層格関係のリンクを張ることによって、解析対象フレー
ム内の意味構造の一部を出力する。ステップ258が終
了すれば、当該深層格フレーム抽出過程(ステップ25
0)を終了する。
【0073】(実施例)以下、図面と共に本発明の第1
の実施例を説明する。以下に、自然言語文の例を用い
て、意味解析の方法の動作を説明する。図8は、本発明
の第1の実施例の句や品詞の種類及び記号を説明するた
めの図である。
【0074】ここで、自然言語文の例として、“I want
to stay at a hotel with steeples in Tokyo. ”を考
える。図9は、本発明の第1の実施例の自然言語文の構
文木を示す。構文木上、同じ句や品詞の記号になる異な
るノードを区別するため、添数を記号に付与してある。
【0075】各構文木ノードには、句や品詞、句の細分
類である種別、意味情報、態等の属性とその値との組み
合わせの集合の情報が付随している。図10は、本発明
の第1の実施例の意味解析処理により出力される意味構
造を示す。意味構造は、当該構文木のあるノードに対応
する意味フレームと、意味フレーム間を結合する主辞関
係、深層格関係、修飾関係のリンクの集合からなる。図
10中の四角で囲んだ各枠線が意味フレームを表し、意
味フレーム間を結合する矢印がリンクである。図9の構
文木のあるノードXに対応する意味フレームは、
『X* 』で表している。
【0076】添字が主辞となっているリンクは、主辞関
係のリンクであり、主格、対象格、場所格等の深層格名
となっているリンクは、深層格関係のリンクであり、修
飾となっているリンクは、修飾関係のリンクである。図
11は、本発明の第1の実施例の構文木を入力したとき
の意味解析処理により出力される意味構造を視覚的に示
した図である。ある意味フレームX* の主辞となる意味
フレームを、濃い枠線で表し、X* の内側におき、主辞
関係のリンクを省略している。
【0077】図12は、本発明の第1の実施例の解析対
象区分分類知識記憶装置に格納されている解析対象区分
分類知識の例である。解析対象の種類(対応する句とそ
の細分類である種別の組み合わせ)毎に、解析対象が動
詞句類か非動詞句類のいずれに分類されるかを示してい
る。図13は、本発明の第1の実施例の構文木上位置知
識記憶装置に格納されている構文木上位置知識の例を示
す。解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞や、主辞
に対する表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位
置を規定している。
【0078】同図(A)は、解析対象がS で、種別が直
下にVPありの場合の各位置を示す。同図(B)は、解析
対象がNPで、種別が不定詞句の場合の各位置を示す。同
図(C)は、解析対象がNPで、種別が一般または、代名
詞の場合の各位置を示す。図14は、本発明の第1の実
施例の構文木の動詞ノードの意味情報の値の例を示す。
一つの動詞意味情報は、深層格と、当該深層格に該当す
る句の属性を規定した制約条件と、当該深層格に対応す
る各態毎の表層格の組み合わせの集合である。解析対象
としたい深層格の種類が、この動詞意味情報に記載され
ている。
【0079】同図(A)は、図9の構文木の動詞ノード
V5(want)の意味情報である。深層格が主格の句は、名
詞句でかつ意味情報が人であり、表層格は、その動詞を
主辞とする解析対象の態が能動態のときは、主格であ
り、受動態のときは、前置詞「by」の目的語であるこ
とを示している。同図(B)は、図9の構文木の動詞ノ
ードV10 (stay)の意味情報である。
【0080】以下、図9の構文木を入力としたときの意
味解析の動作を説明する。なお、図6に示すフローチャ
ートに従って説明するが、説明を分かりやすくするた
め、第1の実施例においてはフローチャートにおける主
要部のみの動作を説明する。従って、場合分けを要する
過程を一部省略しており、図7においてはS251〜S
254のみがあるものとする。次の第2の実施例ではよ
り詳細な説明を行う。
【0081】構文木のトップノードであるS1のノードに
対応する意味フレームS1* を設定し、S1* を意味解析の
入力とする。まず、解析対象S1に付随する情報より、解
析対象S1の種別が直下にVPありなので、図12の解析対
象区分分類知識より、S1は動詞句類であると判定する
(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0082】図13(A)により、解析対象S1 の主辞
動詞ノードは、図9のV5(want)となる。V5に対応する
意味フレームV5* を設定し、「S1* 」から「V5* 」へ主
辞関係のリンクを張る(ステップ200−動詞句類解析
過程、ステップ210−主辞動詞フレーム抽出過程)。
解析対象S1に付随する情報より、S1の態は能動態である
と決定する(ステップ230−態決定過程)。
【0083】主辞動詞ノードV5に付随する情報より、V5
の意味情報は、図14(A)に示した内容である。図1
4(A)に記載された深層格から、抽出対象の深層格を
主格と決定する(ステップ240−抽出対象深層格決定
過程)。解析対象S1の態が能動態なので、図14(A)
より、表層格は主格となる(ステップ250−深層格フ
レーム抽出過程、ステップ251−表層格情報取得過
程)。
【0084】図13(A)より、解析対象S1中の表層格
としての主格は、図9の『NP2 』となる(ステップ25
2−構文木ノード取得過程)。図14(A)より、深層
格としての主格の制約条件は、「名詞句」で、意味情報
が「人」であることを得る。『NP2 』に付随する情報よ
り、『NP2 』も名詞句で意味情報が『人』であるので、
照合結果は「真」となる(ステップ253−制約条件照
合過程)。
【0085】『NP2 』に対応する意味フレーム『NP2*』
を設定し、「V5* 」から「NP2*」へ主格関係のリンクを
張る(ステップ254−深層格フレーム生成過程)。
『NP2*』を入力として意味解析を再帰呼出しする(ステ
ップ270−深層格フレーム解析過程)。解析対象『NP
2 』に付随する情報より、解析対象『NP2 』の種別が代
名詞なので、図12の解析対象区分分類知識より、『NP
2 』は非動詞句類であると判定する(ステップ100−
解析対象区分判定過程)。
【0086】図13(C)より、解析対象『NP2 』の主
辞ノードは、図9の『PN3 (I)』となる。『PN3 』に
対応する意味フレーム『PN3*』を設定し、『NP2*』から
『PN3*』へ主辞関係のリンクを張る(ステップ300−
非動詞句類解析過程、ステップ310−主辞フレーム抽
出過程)。『PN3 』は品詞なので、何も行わない(ステ
ップ330−主辞フレーム解析過程)。
【0087】図13(C)より、解析対象「NP2 」の主
辞ノード「PN3 」を修飾する修飾句は、図9にはないこ
とがわかる(ステップ340−修飾句フレーム抽出過
程)。修飾句フレーム抽出過程(ステップ340)の結
果、修飾句フレームは設定されなかったと判定し、解析
対象フレーム「NP2*」に対する意味解析を終了する(ス
テップ350−処理対象修飾句フレーム決定過程)。
【0088】主辞動詞ノード「V5」の意味情報である図
14(A)に記載された深層格で抽出対象となったこと
がないものから抽出対象を選択し、抽出対象の深層格を
対象格と決定する(ステップ240−抽出対象深層格決
定過程)。解析対象「S1」の態が能動態なので、図14
(A)より、表層格は目的格となる(ステップ250−
深層格フレーム抽出過程、ステップ251−表層格情報
取得過程)。
【0089】図13(A)より、解析対象「S1」中の目
的格は、図9の『NP6 』となる(ステップ252−構文
木ノード取得過程)。図14(A)より、対象格の制約
条件は、名詞句で意味情報が“事”であることを得る。
『NP6 』に付随する情報より、『NP6 』も名詞句で意味
情報が“事”であるので、照合結果は「真」となる(ス
テップ253−制約条件照合過程)。
【0090】『NP6 』に対応する意味フレーム『NP6*』
を設定し、『V5* 』から『NP6*』へ対象格関係のリンク
を張る(ステップ254−深層格フレーム生成過程)。
『NP6*』を入力として意味解析を再帰呼出しする(ステ
ップ270−深層格フレーム解析過程)。解析対象『NP
6 』に付随する情報より、解析対象『NP6 』の種別が不
定詞句なので、図12の解析対象区分分類知識より、
『NP6 』は動詞句類であると判定する(ステップ100
−解析対象区分判定過程)。
【0091】図13(B)より、解析対象『NP6 』の主
辞動詞ノードは、図9の『V10 (stay) 』となる。『V1
0 』に対応する意味フレーム『V10*』を設定し、『NP6
*』から『V10*』への主辞関係のリンクを張る(ステッ
プ200−動詞句類解析過程、ステップ210−主辞動
詞フレーム抽出過程)。解析対象『NP6 』に付随する情
報より、『NP6 』の態は能動態であると決定する(ステ
ップ230−態決定過程)。
【0092】主辞動詞ノードV10 に付随する情報より、
V10 の意味情報は、図14(B)に示した内容である。
図14(B)に記載された深層格から、抽出対象の深層
格を主格と決定する(ステップ240−抽出対象深層格
決定過程)。解析対象『NP6 』の態が能動態なので、図
14(B)より、表層格は主格となる(ステップ250
−深層格フレーム抽出過程、ステップ251−表層格情
報取得過程)。
【0093】図13(B)より、解析対象『NP6 』中の
表層格としての主格がないことが分かる(ステップ25
2−構文木ノード取得過程)。構文木ノード取得過程
(ステップ252)の結果、主辞動詞ノードV10 の深層
格としての主格はないことが分かったので、何もしない
(ステップ253−制約条件照合過程)。
【0094】構文木ノード取得過程(ステップ252)
の結果、主辞動詞ノードV10 の深層格として主格はない
ことが分かったので何もしない(ステップ254−深層
格フレーム生成過程)。深層格フレーム抽出過程(ステ
ップ250)の結果、主辞動詞ノードV10 の深層格とし
ての主格はないので、何も行わない(ステップ270−
深層格フレーム解析過程)。
【0095】主辞動詞ノードV10 の意味情報である図1
4(B)に記載された深層格で抽出対象となったことが
ないものから抽出対象を選択し、抽出対象の深層格を場
所格と決定する(ステップ240−抽出対象深層格決定
過程)。解析対象『NP6 』の態が能動態なので、図14
(B)より、表層格は前置詞“at”の目的語となる
(ステップ250−深層格フレーム抽出過程、ステップ
251−表層格情報取得過程)。
【0096】図13(B)で指定された前置詞の目的語
の位置で、かつ前置詞が“at”であるものを、図9の
『NP6 』中で探索し、『NP13』を得る(ステップ252
−構文木ノード取得過程)。図14(B)より、場所格
の制約条件は、名詞句で意味情報が職業であることを得
る。『NP13』に付随する情報より、『NP13』も名詞句で
意味情報が職業であるので、照合結果は「真」となる
(ステップ253−制約条件照合過程)。 『NP13』
に対応する意味フレーム『NP13* 』を設定し、『V10*』
から『NP13* 』へ場所格関係のリンクを張る(ステップ
254−深層格フレーム生成過程)。
【0097】『NP13* 』を入力として意味解析を再帰呼
出しする(ステップ270−深層格フレーム解析過
程)。解析対象『NP13』に付随する情報より、解析対象
『NP13』の種別が一般なので、図12の解析対象区分分
類知識より、『NP13』は非動詞句類であると判定する
(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0098】図13(C)より、解析対象『NP13』の主
辞ノードは、図9の『NP14』となる。『NP14』に対応す
る意味フレーム『NP14* 』を設定し、『NP13* 』から
『NP14* 』へ主辞関係のリンクを張る(ステップ300
−非動詞句類解析過程、ステップ310−主辞フレーム
抽出過程)。『NP14* 』を入力として意味解析を再帰呼
出しする(ステップ330−主辞フレーム解析過程)。
【0099】解析対象『NP14』に付随する情報より、解
析対象『NP14』の種別が一般なので、図12の解析対象
区分分類知識より、『NP14』は、非動詞句類であると判
定する(ステップ100−解析対象区分判定過程)。図
13(C)より、解析対象『NP14』の主辞ノードは、図
9の『NP16』となる。『NP16』に対応する意味フレーム
『NP16* 』を設定し、『NP14* 』から『NP16* 』へ主辞
関係のリンクを張る(ステップ300−非動詞句類解析
過程、ステップ310−主辞フレーム抽出過程)。
【0100】『NP16* 』を入力として意味解析を再帰呼
出しする(ステップ330−主辞フレーム解析過程)。
解析対象『NP16』に付随する情報より、解析対象『NP1
6』の種別が「一般」なので、図12の解析対象区分分
類知識より、『NP16』は、非動詞句類であると判定する
(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0101】図13(C)より、解析対象『NP16』の主
辞ノードは、図9の『N17』(hotel )となる。『N1
7』に対応する意味フレーム『N17*』を設定し、『NP1
6* 』から『N17*』へ主辞関係のリンクを張る(ステ
ップ300−非動詞句類解析過程、ステップ310−主
辞フレーム抽出過程)。『N17』は、品詞なので、何も
行わない(ステップ330−主辞フレーム解析過程)。
【0102】図13(C)より、解析対象『NP16』の主
辞ノード『N17 』を修飾する修飾句は、図9にないこと
がわかる(ステップ340−修飾句フレーム抽出過
程)。修飾句フレーム抽出過程(ステップ340)の結
果、修飾句フレームは設定されなかったと判定し、解析
対象フレーム『NP16* 』に対する意味解析を終了する
(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定過
程)。
【0103】図13(C)より、解析対象『NP14』の主
辞ノード『NP16』を修飾する修飾句は、図9にないこと
がわかる(ステップ340−修飾句フレーム抽出過
程)。修飾句フレーム抽出過程(ステップ340)の結
果、修飾句フレームは設定されなかったと判定し、解析
対象フレーム『NP14* 』に対する意味解析を終了する
(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定過
程)。
【0104】図13(C)より、解析対象『NP13』の主
辞ノード『NP14』を修飾する修飾句は、図9の『NP20』
となる。『NP20』に対応する意味フレーム『NP20* 』を
設定し、『NP14* 』から『NP20* 』へ修飾関係のリンク
(with)を張る(ステップ340−修飾句フレーム抽出
過程)。修飾句フレーム抽出過程(ステップ340)の
結果、修飾句フレーム『NP20 *』が設定されたと判定
する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定過
程)。
【0105】『NP20* 』を入力として意味解析を再帰呼
出しする(ステップ360−修飾句フレーム解析過
程)。解析対象『NP20』に付随する情報より、解析対象
『NP20』の種別が「一般」なので、図12の解析対象区
分分類知識より、『NP20』は非動詞句類であると判定す
る(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0106】図13(C)より、解析対象『NP20』の主
辞ノードは図9の『N21 』(steeple )となる。『N21
』に対応する意味フレーム『N21*』を設定し、『NP20*
』から『N21*』へ主辞関係のリンクを張る(ステップ
300−非動詞句類解析過程、ステップ310−主辞フ
レーム抽出過程)。『N21 』は、品詞なので、何も行わ
ない(ステップ330−主辞フレーム解析過程)。
【0107】図13(C)より、解析対象『NP20』の主
辞ノード『N21 』を修飾する修飾句は、図9にないこと
が分かる(ステップ340−修飾句フレーム抽出過
程)。修飾句フレーム抽出過程(ステップ340)の結
果、修飾句フレームは、設定されなかったと判定し、解
析対象フレーム『NP20* 』に対する意味解析を終了する
(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定過
程)。
【0108】図13(C)より、解析対象『NP13』の主
辞ノード『NP14』を修飾する修飾句は、図9の『NP24』
となる。『NP24』に対応する意味フレーム『NP24* 』を
設定し、『NP14* 』から『NP24* 』へ修飾関係のリンク
(in)を張る(ステップ340−修飾句フレーム抽出過
程)。修飾句フレーム抽出過程(ステップ340)の結
果、修飾句フレーム『NP24 *』が設定されたと判定す
る(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定過
程)。
【0109】『NP24* 』を入力として意味解析処理を再
帰呼出しする(ステップ360−修飾句フレーム解析過
程)。解析対象『NP24』に付随する情報より、解析対象
『NP24』の種別が「一般」なので、図12の解析対象区
分分類知識より『NP24』は非動詞句類であると判定する
(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0110】図13(C)より、解析対象『NP24』の主
辞ノードは、図9の『N25 』(Tokyo )となる。『N25
』に対応する意味フレーム『N25*』を設定し、『NP24*
』から『N25*』へ主辞関係のリンクを張る(ステップ
300−非動詞句類解析過程、ステップ310−主辞フ
レーム抽出過程)。『N25 』は品詞なので、何も行わな
い(ステップ330−主辞フレーム解析過程)。図13
(C)より、解析対象『NP24』の主辞ノード『N25 』を
修飾する修飾句は図9にないことが分かる(ステップ3
40−修飾句フレーム抽出過程)。
【0111】修飾句フレーム抽出過程(ステップ34
0)の結果、修飾句フレームは設定されなかったと判定
し、解析対象フレーム『NP24* 』に対する意味解析を終
了する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定
過程)。図13(C)より、解析対象『NP13』の主辞
ノード『NP14』を修飾する修飾句は、図9にこれ以上
ないことが分かる(ステップ340−修飾句フレーム抽
出過程)。
【0112】修飾句フレーム抽出過程(ステップ34
0)の結果、修飾句フレームは設定されなかったと判定
し、解析対象フレーム『NP13* 』に対する意味解析を終
了する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定
過程)。主辞動詞ノード『V10 』の意味情報である図1
4(B)に記載された全ての深層格が抽出対象となった
ので、抽出対象の深層格はないと判定し、解析対象フレ
ーム『NP6*』に対する意味解析を終了する(ステップ2
40−抽出対象深層格決定過程)。
【0113】主辞動詞ノード『V5 』の意味情報である
図14(A)に記載された全ての深層格が抽出対象とな
ったので、抽出対象の深層格はないと判定し、解析対象
フレーム『S1* 』に対する意味解析を終了する(ステッ
プ240−抽出対象深層格決定過程)。以上により、図
9の構文木を入力としたときの出力結果として、図10
または、図11の意味構造を得る。
【0114】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図15は、本発明の第2の実施例の句や品詞の種
類及び記号を説明するための図である。ここで、自然言
語文の例として、"what fish and what shellfish do t
hey buy and sell at the market with roofs in Tokyo
?" を考える。以下、各図における表記上の意味は第1
の実施例における対応する図におけるものと同様であ
る。
【0115】図16は、本発明の第2の実施例の自然言
語文の構文木を示す。図17は、本発明の第2の実施例
の意味解析処理により出力される意味構造を示す。図1
8は、本発明の第2の実施例の構文木を入力したときの
意味解析処理により出力される意味構造を視覚的に示し
た図である。
【0116】図19は、本発明の第2の実施例の解析対
象区分分類知識記憶装置に格納されている解析対象区分
分類知識の例である。図20は、本発明の第2の実施例
の構文木上位置知識記憶装置に格納されている構文木上
位置知識の内、表層格の通常の位置に関する知識の例を
示す。同図(A)(B)(C)(D)は、解析対象がS
で、種別が疑問詞疑問文の場合の、それぞれ主辞ノー
ド、目的格、主格、前置詞の目的語の位置を示す。主辞
である動詞が複数、並列に接続詞で連結されている。
【0117】同図(E)は、解析対象がNPで、種別が疑
問詞句の場合の主辞ノードの位置の一例を示す。同図
(F)(G)は、解析対象がNPで、種別が疑問詞句の場
合の、それぞれ主辞ノードの位置の別の一例と、修飾句
の位置を示す。同図(H)(I)は、解析対象がNPで、
種別が一般の場合の、それぞれ主辞ノード、修飾句の位
置を示す。
【0118】図21は、本発明の第2の実施例の構文木
上位置知識記憶装置に格納されている構文木上位置知識
の内、主辞に対する表層格に該当するノードが入力とな
る構文木上にない場合の、表層格の移動先の位置を規定
している知識の例を示す。同図(A)は、移動後の目的
格の位置の一例を示す。同図(B)は、移動後の目的格
の位置の別の一例を示す。この例に該当するNPの実例と
して、「beer to drink 」がある。NP「beer」は、ADJP
「to drink」内の動詞「drink 」の目的格が移動したも
のである。
【0119】図22は、本発明の第2の実施例の構文木
の動詞ノードの意味情報の値の例を示す。一つの動詞意
味情報は、検索キー(深層格、態、構文木ノードの有無
等についてのその他前提条件の組)と当該検索キーに対
応する表層格情報(表層格、句の属性を規定した制約条
件の組)の組、及び、検索キー(深層格、態、構文木ノ
ードの有無等についてのその他前提条件の組)と当該検
索キーに対応する表層格移動先情報(表層格移動先、句
の属性を規定した制約条件の組)の組の集合からなる。
図22では、図16の構文木ノードの動詞ノードV18
(buy )とV20 (sell)の意味情報が示されている。深
層格が主格の句は、名詞句でかつ意味情報が人であり、
表層格は、その動詞を主辞とする解析対象の態が能動態
のときは、主格であり、受動態のときは、前置詞「by」
の目的語であることを示している。また、能動態のとき
で、表層格の主格に該当するノードが入力となる構文木
上になかった場合は、表層格は、移動後の主格の位置と
なり、受動態のときで、深層格の主格が得られなかった
場合は、表層格は、前置詞「by」の目的語の移動後の位
置となることを示している。
【0120】以下、図16の構文木を入力としたときの
意味解析の動作を図6のフローチャートに従って、詳細
に説明する。構文木のトップノードであるS1のノードに
対応する意味フレームS1* を設定し、S1* を意味解析の
入力とする。まず、解析対象S1に付随する情報より、解
析対象S1の種別が疑問詞疑問文なので、図19の解析対
象区分分類知識より、S1は動詞句類であると判定する
(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0121】図20(A)により、解析対象S1の主辞動
詞ノードは、図16のV18 (buy )とV20 (sell)とな
る。V18 に対応する意味フレームV18*を設定し、S1* か
らV18*へ主辞関係のリンクを張る。また、V20 に対応す
る意味フレームV20*を設定し、S1* からV20*へ主辞関係
のリンクを張る(ステップ200−動詞句類解析過程、
ステップ210−主辞動詞フレーム抽出過程)。
【0122】ステップ210で設定された主辞動詞フレ
ームの内、以降の処理対象の主辞動詞フレームをV18*と
決定する(ステップ220−処理対象主辞動詞フレーム
決定過程)。主辞動詞ノードV18 の上位ノードであるVP
17に付随する情報より、解析対象S1の態は能動態である
と決定する(ステップ230−態決定過程)。主辞動詞
ノードV18 に付随する情報より、V18 の意味情報は、図
22に示した内容である。図22に記載された深層格か
ら、抽出対象の深層格を対象格と決定する(ステップ2
40−抽出対象深層格決定過程)。
【0123】図22より、深層格:対象格、態:能動
態、前提条件:なし、を検索キーとして、表層格情報
(表層格:目的格、制約条件:名詞句かつ意味情報:
物)を取得する(ステップ250−深層格フレーム抽出
過程、ステップ251−表層格情報取得過程)。図20
(B)より、解析対象S1中の表層格としての目的格は、
図16の構文木上にないことが分かる(ステップ252
−構文木ノード取得過程1)。続いて、図22より、深
層格:対象格、態:能動態、前提条件:目的格ノードが
ない、を検索キーとして、表層格移動先情報(表層格:
移動後の目的格、制約条件:名詞句かつ意味情報:物)
を取得する(ステップ255−表層格移動先情報取得過
程)。
【0124】図21(A)より、移動後の目的格は、図
16のNP2 となる(ステップ256−構文木ノード取得
過程2)。表層格移動先情報中の制約条件は、名詞句か
つ意味情報:物であり、NP2 に付随する情報よりNP2 も
名詞句で意味情報が物であるので、照合結果は真となる
(ステップ257−制約条件照合過程2)。NP2 に対応
する意味フレームは未設定なので、意味フレームNP2*を
設定し、V18*からNP2*へ対象格関係のリンクを張る(ス
テップ258−深層格フレーム生成過程2)。
【0125】ステップ250で新規に設定された対象格
フレームの内、処理対象の対象格フレームをNP2*と決定
する(ステップ260−処理対象深層格フレーム決定過
程)。そして、NP2*を入力として意味解析を再帰呼び出
しする(ステップ270−深層格フレーム解析過程)。
解析対象NP2 に付随する情報より、解析対象NP2 の種別
が疑問詞句なので、図19の解析対象区分分類知識よ
り、NP2 は非動詞句類であると判定する(ステップ10
0−解析対象区分判定過程)。
【0126】図20(E)により、解析対象NP2 の主辞
ノードは、図16のNP3 とNP8 となるので、NP3 に対応
する意味フレームNP3*を設定し、NP2*からNP3*へ主辞関
係のリンクを張る。また、NP8 に対応する意味フレーム
NP8*を設定し、NP2*からNP8*へ主辞関係のリンクを張る
(ステップ300−非動詞句類解析過程、ステップ31
0−主辞フレーム抽出過程)。
【0127】ステップ310で設定された主辞フレーム
の内、以降の処理対象の主辞フレームをNP3*と決定する
(ステップ320−処理対象主辞フレーム決定過程)。
そして、NP3*を入力として意味解析を再帰呼び出しする
(ステップ330−主辞フレーム解析過程)。解析対象
NP3 に付随する情報より、解析対象NP3 の種別が疑問詞
句なので、図19の解析対象区分分類知識より、NP3 は
非動詞句類であると判定する(ステップ100−解析対
象区分判定過程)。
【0128】図20(F)により、解析対象NP3 の主辞
ノードは、図16のNP5 となるので、NP5 に対応する意
味フレームNP5*を設定し、NP3*からNP5*へ主辞関係のリ
ンクを張る(ステップ300−非動詞句類解析過程、ス
テップ310−主辞フレーム抽出過程)。ステップ31
0で設定された主辞フレームの内、以降の処理対象の主
辞フレームをNP5*と決定し(ステップ320−処理対象
主辞フレーム決定過程)、NP5*を入力として意味解析を
再帰呼び出しする(ステップ330−主辞フレーム解析
過程)。解析対象NP5 に付随する情報より、解析対象NP
5 の種別が一般なので、図19の解析対象区分分類知識
より、NP5 は非動詞句類であると判定する(ステップ1
00−解析対象区分判定過程)。
【0129】構文木上位置知識により、解析対象NP5 の
主辞ノードは、図16のN6となるので、N6に対応する意
味フレームN6* を設定し、NP5*からN6* へ主辞関係のリ
ンクを張る(ステップ300−非動詞句類解析過程、ス
テップ310−主辞フレーム抽出過程)。ステップ31
0で設定された主辞フレームの内、以降の処理対象の主
辞フレームをN6* と決定し(ステップ320−処理対象
主辞フレーム決定過程)、N6* を入力として意味解析を
再帰呼び出しする(ステップ330−主辞フレーム解析
過程)。解析対象N6に付随する情報より、解析対象N6は
品詞なので、解析対象フレームN6* に対する意味解析を
終了する(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0130】構文木上位置知識により、解析対象NP5 の
主辞ノードN6を修飾する修飾句は、図16の構文木上に
ないことが分かり(ステップ340−修飾句フレーム抽
出過程)、ステップ340で新規に設定された修飾句フ
レームはないので、処理対象の修飾句フレームはないと
判定する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決
定過程)。ステップ310で設定された主辞フレームの
全てが処理されたので、処理対象の主辞フレームはない
と判定し、解析対象フレームNP5*に対する意味解析を終
了する(ステップ320−処理対象主辞フレーム決定過
程)。
【0131】図20(G)により、解析対象NP3 の主辞
ノードNP5 を修飾する修飾句は、図16のPN4 となる。
PN4 に対応する意味フレームは未設定なので、意味フレ
ームPN4*を設定し、NP5*からPN4*へ修飾関係のリンクを
張る(ステップ340−修飾句フレーム抽出過程)。ス
テップ340で新規に設定された修飾句フレームの内、
処理対象の修飾句フレームをPN4*と決定し(ステップ3
50−処理対象修飾句フレーム決定過程)、PN4*を入力
として意味解析を再帰呼び出しする(ステップ360−
修飾句フレーム解析過程)。解析対象PN4 に付随する情
報より、解析対象PN4 は品詞なので、解析対象フレーム
PN4*に対する意味解析を終了する(ステップ100−解
析対象区分判定過程)。そして、ステップ340で新規
に設定された修飾句フレームの全てが処理されたので、
処理対象の修飾句フレームはないと判定する(ステップ
350−処理対象修飾句フレーム決定過程)。
【0132】ステップ310で設定された主辞フレーム
の全てが処理されたので、処理対象の主辞フレームはな
いと判定し、解析対象フレームNP3*に対する意味解析を
終了する(ステップ320−処理対象主辞フレーム決定
過程)。図20により、解析対象NP2 の主辞ノードNP3
を修飾する修飾句は、図16の構文木上にないことが分
かり(ステップ340−修飾句フレーム抽出過程)、ス
テップ340で新規に設定された修飾句フレームはない
ので、処理対象の修飾句フレームはないと判定する(ス
テップ350−処理対象修飾句フレーム決定過程)。
【0133】続いて、ステップ310で設定された主辞
フレームの内、処理対象となったことのないものから処
理対象を選択し、以降の処理対象の主辞フレームをNP8*
と決定し(ステップ320−処理対象主辞フレーム決定
過程)、NP8*を入力として意味解析を再帰呼び出しする
(ステップ330−主辞フレーム解析過程)。解析対象
NP8 に付随する情報より、解析対象NP8 の種別が疑問詞
句なので、図19の解析対象区分分類知識より、NP8 は
非動詞句類であると判定する(ステップ100−解析対
象区分判定過程)。図20(F)により、解析対象NP8
の主辞ノードは、図16のNP10となるので、NP10に対応
する意味フレームNP10* を設定し、NP8*からNP10* へ主
辞関係のリンクを張る(ステップ300−非動詞句類解
析過程、ステップ310−主辞フレーム抽出過程)。ス
テップ310で設定された主辞フレームの内、以降の処
理対象の主辞フレームをNP10* と決定し(ステップ32
0−処理対象主辞フレーム決定過程)、NP10* を入力と
して意味解析を再帰呼び出しする(ステップ330−主
辞フレーム解析過程)。解析対象NP10に付随する情報よ
り、解析対象NP10の種別が一般なので、図19の解析対
象区分分類知識より、NP10は非動詞句類であると判定す
る(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0134】構文木上位置知識により、解析対象NP10の
主辞ノードは、図16 のN11 となる。N11 に対応する意
味フレームN11*を設定し、NP10* からN11*へ主辞関係の
リンクを張る(ステップ300−非動詞句類解析過程、
ステップ310−主辞フレーム抽出過程)。ステップ3
10で設定された主辞フレームの内、以降の処理対象の
主辞フレームをN11*と決定し(ステップ320−処理対
象主辞フレーム決定過程)、N11*を入力として意味解析
を再帰呼び出しする(ステップ330−主辞フレーム解
析過程)。解析対象N11 に付随する情報より、解析対象
N11 は品詞なので、解析対象フレームN11*に対する意味
解析を終了する(ステップ100−解析対象区分判定過
程)。
【0135】構文木上位置知識により、解析対象NP10の
主辞ノードN11 を修飾する修飾句は、図16 の構文木上
にないことが分かる(ステップ340−修飾句フレーム
抽出過程)。ステップ340で新規に設定された修飾句
フレームはないので、処理対象の修飾句フレームはない
と判定する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム
決定過程)。そして、ステップ310で設定された主辞
フレームの全てが処理されたので、処理対象の主辞フレ
ームはないと判定し、解析対象フレームNP10*に対する
意味解析を終了する(ステップ320−処理対象主辞フ
レーム決定過程)。
【0136】図20(G)により、解析対象NP8 の主辞
ノードNP10を修飾する修飾句は、図16のPN9 となる。
PN9 に対応する意味フレームは未設定なので、意味フレ
ームPN9*を設定し、NP10* からPN9*へ修飾関係のリンク
を張る(ステップ340−修飾句フレーム抽出過程)。
ステップ340で新規に設定された修飾句フレームの
内、処理対象の修飾句フレームをPN9*と決定し(ステッ
プ350−処理対象修飾句フレーム決定過程)、PN9*を
入力として意味解析を再帰呼び出しする(ステップ36
0−修飾句フレーム解析過程)。解析対象PN9 に付随す
る情報より、解析対象PN9 は品詞なので、解析対象フレ
ームPN9*に対する意味解析を終了する(ステップ100
−解析対象区分判定過程)。ステップ340で新規に設
定された修飾句フレームの全てが処理されたので、処理
対象の修飾句フレームはないと判定する(ステップ35
0−処理対象修飾句フレーム決定過程)。ステップ31
0で設定された主辞フレームの全てが処理されたので、
処理対象の主辞フレームはないと判定し、解析対象フレ
ームNP8*に対する意味解析を終了する(ステップ320
−処理対象主辞フレーム決定過程)。
【0137】図20により、解析対象NP2 の主辞ノード
NP8 を修飾する修飾句は、図16の構文木上にないこと
が分かる(ステップ340−修飾句フレーム抽出過
程)。ステップ340で新規に設定された修飾句フレー
ムはないので、処理対象の修飾句フレームはないと判定
する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定過
程)。ステップ310で設定された主辞フレームの全て
が処理されたので、処理対象の主辞フレームはないと判
定し、解析対象フレームNP2*に対する意味解析を終了す
る(ステップ320−処理対象主辞フレーム決定過
程)。
【0138】ステップ250で新規に設定された対象格
フレームの全てが処理されたので、処理対象の深層格フ
レームはないと判定する(ステップ260−処理対象深
層格フレーム決定過程)。次に、主辞動詞ノードV18 の
意味情報である図22に記載された深層格で抽出対象と
なったことのないものから抽出対象を選択し、抽出対象
の深層格を場所格と決定する(ステップ240−抽出対
象深層格決定過程)。
【0139】図22より、深層格:場所格、態:能動
態、前提条件:なし、を検索キーとして、表層格情報
(表層格:atの目的語、制約条件:名詞句かつ意味情
報:職業)を取得する(ステップ250−深層格フレー
ム抽出過程、ステップ251−表層格情報取得過程)。
図20(D)より、解析対象S1中のatの目的語は、図1
6のNP23となる(ステップ252−構文木ノード取得過
程1)。そして、表層格情報中の制約条件は、名詞句か
つ意味情報:職業であり、NP23に付随する情報よりNP23
も名詞句で意味情報が職業であるので、照合結果は真と
なる(ステップ253−制約条件照合過程1)。
【0140】NP23に対応する意味フレームは未設定なの
で、意味フレームNP23* を設定し、V18*からNP23* へ場
所格関係のリンクを張り(ステップ254−深層格フレ
ーム生成過程1)、ステップ250で新規に設定された
場所格フレームの内、処理対象の場所格フレームをNP23
* と決定し(ステップ260−処理対象深層格フレーム
決定過程)、NP23* を入力として意味解析を再帰呼び出
しする(ステップ270−深層格フレーム解析過程)。
【0141】解析対象NP23に付随する情報より、解析対
象NP23の種別が一般なので、図19の解析対象区分分類
知識より、NP23は非動詞句類であると判定する(ステッ
プ100−解析対象区分判定過程)。図20(H)によ
り、解析対象NP23の主辞ノードは、図16のNP24とな
る。NP24に対応する意味フレームNP24* を設定し、NP23
* からNP24* へ主辞関係のリンクを張る(ステップ30
0−非動詞句類解析過程、ステップ310−主辞フレー
ム抽出過程)。
【0142】ステップ310で設定された主辞フレーム
の内、以降の処理対象の主辞フレームをNP24* と決定し
(ステップ320−処理対象主辞フレーム決定過程)、
NP24* を入力として意味解析を再帰呼び出しする(ステ
ップ330−主辞フレーム解析過程)。続いて、解析対
象NP24に付随する情報より、解析対象NP24の種別が一般
なので、図19の解析対象区分分類知識より、NP24は非
動詞句類であると判定する(ステップ100−解析対象
区分判定過程)。図20(H)により、解析対象NP24の
主辞ノードは、図16のNP26となる。NP26に対応する意
味フレームNP26* を設定し、NP24* からNP26* へ主辞関
係のリンクを張る(ステップ300−非動詞句類解析過
程、ステップ310−主辞フレーム抽出過程)。
【0143】ステップ310で設定された主辞フレーム
の内、以降の処理対象の主辞フレームをNP26* と決定し
(ステップ320−処理対象主辞フレーム決定過程)、
NP26* を入力として意味解析を再帰呼び出しする(ステ
ップ330−主辞フレーム解析過程)。解析対象NP26に
付随する情報より、解析対象NP26の種別が一般なので、
図19の解析対象区分分類知識より、NP26は非動詞句類
であると判定する(ステップ100−解析対象区分判定
過程)。
【0144】構文木上位置知識により、解析対象NP26の
主辞ノードは、図16のN27 となる。N27 に対応する意
味フレームN27*を設定し、NP26* からN27*へ主辞関係の
リンクを張る(ステップ300−非動詞句類解析過程、
ステップ310−主辞フレーム抽出過程)。ステップ3
10で設定された主辞フレームの内、以降の処理対象の
主辞フレームをN27*と決定し(ステップ320−処理対
象主辞フレーム決定過程)、N27*を入力として意味解析
を再帰呼び出しする(ステップ330−主辞フレーム解
析過程)。そして、解析対象N27 に付随する情報より、
解析対象N27 は品詞なので、解析対象フレームN27*に対
する意味解析を終了する(ステップ100−解析対象区
分判定過程)。
【0145】構文木上位置知識により、解析対象NP26の
主辞ノードN27 を修飾する修飾句は、図16の構文木上
にないことが分かる(ステップ340−修飾句フレーム
抽出過程)。ステップ340で新規に設定された修飾句
フレームはないので、処理対象の修飾句フレームはない
と判定する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム
決定過程)。
【0146】ステップ310で設定された主辞フレーム
の全てが処理されたので、処理対象の主辞フレームはな
いと判定し、解析対象フレームNP26* に対する意味解析
を終了する(ステップ320−処理対象主辞フレーム決
定過程)。次に、図20(I)により、解析対象NP24の
主辞ノードNP26を修飾する修飾句は、図16のDET25 と
なる。DET25 に対応する意味フレームは未設定なので、
意味フレームDET25*を設定し、NP26* からDET25*へ修飾
関係のリンクを張る(ステップ340−修飾句フレーム
抽出過程)。ステップ340で新規に設定された修飾句
フレームの内、処理対象の修飾句フレームをDET25*と決
定し(ステップ350−処理対象修飾句フレーム決定過
程)、DET25*を入力として意味解析を再帰呼び出しする
(ステップ360−修飾句フレーム解析過程)。解析対
象DET25 に付随する情報より、解析対象DET25 は品詞な
ので、解析対象フレームDET25*に対する意味解析を終了
する(ステップ100−解析対象区分判定過程)。
【0147】ステップ340で新規に設定された修飾句
フレームの全てが処理されたので、処理対象の修飾句フ
レームはないと判定する(ステップ350−処理対象修
飾句フレーム決定過程)。ステップ310で設定された
主辞フレームの全てが処理されたので、処理対象の主辞
フレームはないと判定し、解析対象フレームNP24* に対
する意味解析を終了する(ステップ320−処理対象主
辞フレーム決定過程)。
【0148】次に、図20(I)により、解析対象NP23
の主辞ノードNP24を修飾する修飾句は、図16のNP30と
NP34となる。NP30に対応する意味フレームは未設定なの
で、意味フレームNP30* を設定し、NP24* からNP30* へ
修飾関係のリンクを張る。また、NP34に対応する意味フ
レームは未設定なので、意味フレームNP34* を設定し、
NP24* からNP34* へ修飾関係のリンクを張る(ステップ
340−修飾句フレーム抽出過程)。ステップ340で
新規に設定された修飾句フレームの内、処理対象の修飾
句フレームをNP30* と決定し(ステップ350−処理対
象修飾句フレーム決定過程)、NP30* を入力として意味
解析を再帰呼び出しする(ステップ360−修飾句フレ
ーム解析過程)。解析対象NP30に付随する情報より、解
析対象NP30の種別が一般なので、図19の解析対象区分
分類知識より、NP30は非動詞句類であると判定する(ス
テップ100−解析対象区分判定過程)。構文木上位置
知識により、解析対象NP30の主辞ノードは、図16のN3
1 となる。N31 に対応する意味フレームN31*を設定し、
NP30* からN31*へ主辞関係のリンクを張る(ステップ3
00−非動詞句類解析過程、ステップ310−主辞フレ
ーム抽出過程)。
【0149】ステップ310で設定された主辞フレーム
の内、以降の処理対象の主辞フレームをN31*と決定し
(ステップ320−処理対象主辞フレーム決定過程)、
N31*を入力として意味解析を再帰呼び出しする(ステッ
プ330−主辞フレーム解析過程)。解析対象N31 に付
随する情報より、解析対象N31 は品詞なので、解析対象
フレームN31*に対する意味解析を終了する(ステップ1
00−解析対象区分判定過程)。構文木上位置知識によ
り、解析対象NP30の主辞ノードN31 を修飾する修飾句
は、図16の構文木上にないことが分かる(ステップ3
40−修飾句フレーム抽出過程)。ステップ340で新
規に設定された修飾句フレームはないので、処理対象の
修飾句フレームはないと判定する(ステップ350−処
理対象修飾句フレーム決定過程)。
【0150】ステップ310で設定された主辞フレーム
の全てが処理されたので、処理対象の主辞フレームはな
いと判定し、解析対象フレームNP30* に対する意味解析
を終了する(ステップ320−処理対象主辞フレーム決
定過程)。続いて、ステップ340で新規に設定された
修飾句フレームの内、処理対象となったことのないもの
から処理対象を選択し、処理対象の修飾句フレームをNP
34* と決定し(ステップ350−処理対象修飾句フレー
ム決定過程)、NP34* を入力として意味解析を再帰呼び
出しする(ステップ360−修飾句フレーム解析過
程)。解析対象NP34に付随する情報より、解析対象NP34
の種別が一般なので、図19の解析対象区分分類知識よ
り、NP34は非動詞句類であると判定する(ステップ10
0−解析対象区分判定過程)。
【0151】構文木上位置知識により、解析対象NP34の
主辞ノードは、図16のN35 となる。N35 に対応する意
味フレームN35*を設定し、NP34* からN35*へ主辞関係の
リンクを張る(ステップ300−非動詞句類解析過程、
ステップ310−主辞フレーム抽出過程)。ステップ3
10で設定された主辞フレームの内、以降の処理対象の
主辞フレームをN35*と決定し(ステップ320−処理対
象主辞フレーム決定過程)、N35*を入力として意味解析
を再帰呼び出しする(ステップ330−主辞フレーム解
析過程)。解析対象N35 に付随する情報より、解析対象
N35 は品詞なので、解析対象フレームN35*に対する意味
解析を終了する(ステップ100−解析対象区分判定過
程)。
【0152】構文木上位置知識により、解析対象NP34の
主辞ノードN35 を修飾する修飾句は、図16の構文木上
にないことが分かる(ステップ340−修飾句フレーム
抽出過程)。ステップ340で新規に設定された修飾句
フレームはないので、処理対象の修飾句フレームはない
と判定する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム
決定過程)。
【0153】ステップ310で設定された主辞フレーム
の全てが処理されたので、処理対象の主辞フレームはな
いと判定し、解析対象フレームNP34* に対する意味解析
を終了する(ステップ320−処理対象主辞フレーム決
定過程)。そして、ステップ340で新規に設定された
修飾句フレームの全てが処理されたので、処理対象の修
飾句フレームはないと判定する(ステップ350−処理
対象修飾句フレーム決定過程)。
【0154】ステップ310で設定された主辞フレーム
の全てが処理されたので、処理対象の主辞フレームはな
いと判定し、解析対象フレームNP23* に対する意味解析
を終了する(ステップ320−処理対象主辞フレーム決
定過程)。そして、ステップ250で新規に設定された
場所格フレームの全てが処理されたので、処理対象の深
層格フレームはないと判定する(ステップ260−処理
対象深層格フレーム決定過程)。
【0155】続いて、主辞動詞ノードV18 の意味情報で
ある図22に記載された深層格で抽出対象となったこと
のないものから抽出対象を選択し、抽出対象の深層格を
主格と決定する(ステップ240−抽出対象深層格決定
過程)。図22より、深層格:主格、態:能動態、前提
条件:なし、を検索キーとして、表層格情報(表層格:
主格、制約条件:名詞句かつ意味情報:人)を取得する
(ステップ250−深層格フレーム抽出過程、ステップ
251−表層格情報取得過程)。図20(C)より、解
析対象S1中の表層格としての主格は、図16のNP14とな
る(ステップ252−構文木ノード取得過程1)。表層
格情報中の制約条件は、名詞句かつ意味情報:人であ
り、NP14に付随する情報よりNP14も名詞句で意味情報が
人であるので、照合結果は真となる(ステップ253−
制約条件照合過程1)。そして、NP14に対応する意味フ
レームは未設定なので、意味フレームNP14* を設定し、
V18*からNP14* へ主格関係のリンクを張る(ステップ2
54−深層格フレーム生成過程1)。
【0156】ステップ250で新規に設定された主格フ
レームの内、処理対象の主格フレームをNP14* と決定し
(ステップ260−処理対象深層格フレーム決定過
程)、NP14* を入力として意味解析を再帰呼び出しする
(ステップ270−深層格フレーム解析過程)。解析対
象NP14に付随する情報より、解析対象NP14の種別が代名
詞なので、図19の解析対象区分分類知識より、NP14は
非動詞句類であると判定する(ステップ100−解析対
象区分判定過程)。構文木上位置知識により、解析対象
NP14の主辞ノードは、図16のPN15となる。PN15に対応
する意味フレームPN15* を設定し、NP14* からPN15* へ
主辞関係のリンクを張る(ステップ300−非動詞句類
解析過程、ステップ310−主辞フレーム抽出過程)。
ステップ310で設定された主辞フレームの内、以降の
処理対象の主辞フレームをPN15* と決定し(ステップ3
20−処理対象主辞フレーム決定過程)、PN15* を入力
として意味解析を再帰呼び出しする(ステップ330−
主辞フレーム解析過程)。解析対象PN15に付随する情報
より、解析対象PN15は品詞なので、解析対象フレームPN
15* に対する意味解析を終了する(ステップ100−解
析対象区分判定過程)。
【0157】構文木上位置知識により、解析対象NP14の
主辞ノードPN15を修飾する修飾句は、図16の構文木上
にないことが分かる(ステップ340−修飾句フレーム
抽出過程)。ステップ340で新規に設定された修飾句
フレームはないので、処理対象の修飾句フレームはない
と判定する(ステップ350−処理対象修飾句フレーム
決定過程)。
【0158】ステップ310で設定された主辞フレーム
の全てが処理されたので、処理対象の主辞フレームはな
いと判定し、解析対象フレームNP14* に対する意味解析
を終了する(ステップ320−処理対象主辞フレーム決
定過程)。ステップ250で新規に設定された主格フレ
ームの全てが処理されたので、処理対象の深層格フレー
ムはないと判定する(ステップ260−処理対象深層格
フレーム決定過程)。
【0159】そして、主辞動詞ノードV18 の意味情報で
ある図22に記載された深層格の全てが処理されたの
で、抽出対象の深層格はないと判定する(ステップ24
0−抽出対象深層格決定過程)。続いて、ステップ21
0で設定された主辞動詞フレームの内、処理対象となっ
たことのないものから処理対象を選択し、以降の処理対
象の主辞動詞フレームをV20*と決定する(ステップ22
0−処理対象主辞動詞フレーム決定過程)。そして、主
辞動詞ノードV20 の上位ノードであるVP17に付随する情
報より、解析対象S1の態は能動態であると決定し(ステ
ップ230−態決定過程)、主辞動詞ノードV20 に付随
する情報より、V20 の意味情報は、図22に示した内容
である。図22に記載された深層格から、抽出対象の深
層格を対象格と決定する(ステップ240−抽出対象深
層格決定過程)。図22より、深層格:対象格、態:能
動態、前提条件:なし、を検索キーとして、表層格情報
(表層格:目的格、制約条件:名詞句かつ意味情報:
物)を取得する(ステップ250−深層格フレーム抽出
過程、ステップ251−表層格情報取得過程)。
【0160】図20(B)より、解析対象S1中の表層格
としての目的格は、図16の構文木上にないことが分か
る(ステップ252−構文木ノード取得過程1)。図2
2より、深層格:対象格、態:能動態、前提条件:目的
格ノードがない、を検索キーとして、表層格移動先情報
(表層格:移動後の目的格、制約条件:名詞句かつ意味
情報:物)を取得する(ステップ255ー表層格移動先
情報取得過程)。図21(A)より、移動後の目的格
は、図16のNP2 となる(ステップ256ー構文木ノー
ド取得過程2)。表層格移動先情報中の制約条件は、名
詞句かつ意味情報:物であり、NP2 に付随する情報より
NP2 も名詞句で意味情報が物であるので、照合結果は真
となる(ステップ257−制約条件照合過程2)。NP2
に対応する意味フレームNP2*が設定済みなので、V20*か
らNP2*へ対象格関係のリンクを張る(ステップ258−
深層格フレーム生成過程2)。
【0161】ステップ250で新規に設定された対象格
フレームはないので、処理対象の深層格フレームはない
と判定する(ステップ260−処理対象深層格フレーム
決定過程)。主辞動詞ノードV20 の意味情報である図2
2に記載された深層格で抽出対象となったことのないも
のから抽出対象を選択し、抽出対象の深層格を場所格と
決定し(ステップ240−抽出対象深層格決定過程)、
図22より、深層格:場所格、態:能動態、前提条件:
なし、を検索キーとして、表層格情報(表層格:atの目
的語、制約条件:名詞句かつ意味情報:職業)を取得す
る(ステップ250−深層格フレーム抽出過程、ステッ
プ251−表層格情報取得過程)。図20(D)より、
解析対象S1中のatの目的語は、図16のNP23となる(ス
テップ252−構文木ノード取得過程1)。表層格情報
中の制約条件は、名詞句かつ意味情報:職業であり、NP
23に付随する情報よりNP23も名詞句で意味情報が職業で
あるので、照合結果は真となる(ステップ253−制約
条件照合過程1)。NP23に対応する意味フレームNP23*
が設定済みなので、V20*からNP23* へ場所格関係のリン
クを張る(ステップ254−深層格フレーム生成過程
1)。
【0162】ステップ250で新規に設定された場所格
フレームはないので、処理対象の深層格フレームはない
と判定する(ステップ260−処理対象深層格フレーム
決定過程)。主辞動詞ノードV18 の意味情報である図2
2に記載された深層格で抽出対象となったことのないも
のから抽出対象を選択し、抽出対象の深層格を主格と決
定する(ステップ240−抽出対象深層格決定過程)。
【0163】そして、図22より、深層格:主格、態:
能動態、前提条件:なし、を検索キーとして、表層格情
報(表層格:主格、制約条件:名詞句かつ意味情報:
人)を取得する(ステップ250−深層格フレーム抽出
過程、ステップ251−表層格情報取得過程)。図20
(C)より、解析対象S1中の表層格としての主格は、図
10のNP14となる(ステップ252−構文木ノード取得
過程1)。表層格情報中の制約条件は、名詞句かつ意味
情報:人であり、NP14に付随する情報よりNP14も名詞句
で意味情報が人であるので、照合結果は真となる(ステ
ップ253−制約条件照合過程1)。NP14に対応する意
味フレームNP14* が設定済みなので、V20*からNP14* へ
主格関係のリンクを張る(ステップ254−深層格フレ
ーム生成過程1)。
【0164】ステップ250で新規に設定された主格フ
レームはないので、処理対象の深層格フレームはないと
判定する(ステップ260−処理対象深層格フレーム決
定過程)。主辞動詞ノードV20 の意味情報である図22
に記載された深層格の全てが処理されたので、抽出対象
の深層格はないと判定する(ステップ240−抽出対象
深層格決定過程)。
【0165】ステップ210で設定された主辞動詞フレ
ームの全てが処理されたので、解析対象フレームS1* に
対する意味解析を終了する(ステップ220−処理対象
主辞動詞フレーム決定過程)。以上により、図16の構
文木を入力としたときの出力結果として、図17また
は、図18の意味構造を得る。
【0166】また、本発明は、図4、図5に示す各構成
要素をプログラムとして構築し、意味解析装置として利
用されるコンピュータに接続されるディスク装置や、フ
ロッピーディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格
納しておき、本発明を実施する際にコンピュータにイン
ストールすることにより、容易に本発明を実現すること
が可能である。また、図3に示した情報検索装置につい
ても各構成要素をプログラムとして構築し、コンピュー
タ上で本発明の情報検索を行うことが可能である。
【0167】図23は上記コンピュータのハードウェア
構成の例を示すブロック図である。本コンピュータシス
テムは、処理を実行するCPU401、プログラムやデ
ータを記憶するメモリ402、メモリ402またはCP
U401で使用するプログラムやデータを蓄積する外部
記憶装置403、データを表示するディスプレイ40
4、データまたは命令を入力するキーボード405、ネ
ットワークを介して他のコンピュータシステム等と通信
を行うためのインターフェース406から構成される。
上記プログラムはCPU401により実行される。
【0168】例えば、このコンピュータを本発明の情報
検索装置として使用する場合には、インターフェース4
06を介して他のコンピュータ等から自然言語文が入力
され、インターフェース406を介して他のコンピュー
タ等へ検索対象情報を出力することが可能である。ま
た、キーボード405から自然言語文を入力し、ディス
プレイ404に検索対象情報を出力してもよい。検索の
過程で参照される各種データベースは外部記憶装置40
3に格納される。また、インターフェース406を介し
て他のコンピュータのデータベースを参照することもで
きる。
【0169】以上、本発明を実施形態例に基づき具体的
に説明したが、本発明は上記の実施形態例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能である。
【0170】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、トップ
ダウンに解析を進めるため、文の主辞からはじまって、
後のキーワード抽出に必要な特定の指定された深層格の
句のみを解析対象にし、不必要な深層格内部の解析を実
行することがなくなり、解析の実行時間の短縮が図れ
る。
【0171】また、予め句の種類毎に、その主辞や、主
辞に対する表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の
位置を規定した知識を保持しているため、意味解析全体
の流れが視覚的に理解し易く、処理方式の修正等の保守
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の意味解析方法の原理を説明するための
図である。
【図2】本発明の情報検索方法の動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】本発明の情報検索装置の構成図である。
【図4】本発明の意味解析装置の構成図である。
【図5】本発明の深層格フレーム抽出部の構成図であ
る。
【図6】本発明の意味解析方法の動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の深層格フレーム抽出過程のフローチャ
ートである。
【図8】本発明の第1の実施例の句や品詞の種類及び記
号を説明するための図である。
【図9】本発明の第1の実施例の自然言語文の構文木を
示す図である。
【図10】本発明の第1の実施例の意味解析処理により
出力される意味構造を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施例の構文木を入力したと
きの意味解析処理により出力される意味構造を視覚的に
示した図である。
【図12】本発明の第1の実施例の解析対象区分分類知
識記憶装置に格納されている解析対象の区分分類知識の
例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施例の構文木上位置知識記
憶装置に格納されている構文木上位置知識の例である。
【図14】本発明の第1の実施例の構文木の動詞ノード
の意味情報の値の例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例の句や品詞の種類及び
記号を説明するための図である。
【図16】本発明の第2の実施例の自然言語文の構文木
を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施例の意味解析処理により
出力される意味構造を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施例の構文木を入力したと
きの意味解析処理により出力される意味構造を視覚的に
示した図である。
【図19】本発明の第2の実施例の解析対象区分分類知
識記憶装置に格納されている解析対象区分分類知識の例
を示す図である。
【図20】本発明の第2の実施例の構文木上位置知識記
憶装置に格納されている構文木上位置知識の内、表層格
の通常の位置に関する知識の例である。
【図21】本発明の第2の実施例の構文木上位置知識記
憶装置に格納されている構文木上位置知識の内、主辞に
対する表層格に該当するノードが入力となる構文木上に
ない場合の、表層格の移動先の位置を規定している知識
の例である。
【図22】本発明の第2の実施例の構文木の動詞ノード
の意味情報の値の例を示す図である。
【図23】コンピュータの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 入力装置 2 情報検索装置 3 全体制御装置 4 自然言語処理装置 5 形態素解析装置 6 形態素解析部 7 単語辞書 8 構文解析装置 9 構文解析部 10 句構造規則テーブル 11 意味解析装置 12 意味解析部 13 各種知識記憶装置 14 キーワード抽出装置 15 キーワード抽出部 16 抽出規則テーブル 17 カテゴリー名推論装置 18 カテゴリー名推論部 19 シソーラス等各種知識データベース 20 単語抽出装置 21 単語抽出部 22 抽出対象単語テーブル 23 住所解析装置 24 住所解析部 25 住所テーブル 26 検索装置 27 検索部 28 案内情報データベース 29 表示装置 100 解析対象区分判定部 200 動詞句類解析部 210 主辞動詞フレーム抽出部 220 処理対象主辞動詞フレーム決定部 230 態決定部 240 抽出対象深層格決定部 250 深層格フレーム抽出部 251 表層格情報取得部 252 構文木ノード取得部1 253 制約条件照合部1 254 深層格フレーム生成部1 255 表層格移動先情報取得部 256 構文木ノード取得部2 257 制約条件照合部2 258 深層格フレーム生成部2 260 処理対象深層格フレーム決定部 270 深層格フレーム解析部 300 非動詞句類解析部 310 主辞フレーム抽出部 320 処理対象主辞フレーム決定部 330 主辞フレーム解析部 340 修飾句フレーム抽出部 350 処理対象修飾句フレーム決定部 360 修飾句フレーム解析部 400 解析対象区分分類知識記憶装置 401 CPU 402 メモリ 403 外部記憶装置 404 ディスプレイ 405 キーボード 406 インターフェース 500 構文木上位置知識記憶装置 1000 意味解析装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−249334(JP,A) 岩瀬成人・大山実,自然言語処理技術 を用いた職業別電話帳検索の高度化,電 子情報通信学会論文誌,日本,1991年 9月25日,Vol.J74−D−II,N o.9,p.1255−p.1263 別所克人・岩瀬成人・戸部美春・福村 好美,自然言語検索システムにおける分 野推論方式,電子情報通信学会論文誌, 日本,1998年 6月25日,Vol.J81 −D−II,No.6,p.1317−p. 1327 インテリジェントページシステム,N TT R&D,日本,1996年 5月10 日,Vol.45,No.5,p.455− p.461 インテリジェントハローダイヤルシス テムの開発,NTT R&D,日本, 1997年11月10日,Vol.46,No. 11,p.1173−p.1180 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21 - 17/30

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然言語文の意味構造を解析するための
    意味解析装置が実行する意味解析方法において、 構文木入力手段が、自然言語文の構文木を入力する過程
    と、 解析対象区分判定手段が、該構文木の解析対象となるノ
    ードに付随する、句の細分類である種別の情報から、解
    析対象区分分類知識記憶装置における解析対象区分分類
    知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動詞
    句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句類である
    かを判定する解析対象区分判定過程と、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞句類解析手
    段が、動詞と、該動詞の深層格との関係を解析する動詞
    句類解析過程と、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、非動詞句類解
    析手段が、名詞句と形容詞句間を含む修飾関係を解析す
    る非動詞句類解析過程と、 出力手段が、前記構文木のあるノードに対応する意味フ
    レームと、該意味フレーム間を結合する主辞関係、深層
    格関係、修飾関係のリンクの集合からなる、前記自然言
    語文の意味構造を出力する過程とを有し、 前記動詞句類解析手段は、前記動詞句類解析過程とし
    て、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識を参照し
    て、前記解析対象の主辞となる動詞ノードを求め、該主
    辞動詞ノードに対応する主辞動詞フレームを設定し、該
    解析対象に対応する解析対象フレームから該主辞動詞フ
    レームへ主辞関係のリンクを張る主辞動詞フレーム抽出
    過程と、 前記解析対象を含むノードに付随する態の情報を参照す
    ることにより、該解析対象の態を決定する態決定過程
    と、 前記主辞動詞ノードに付随する動詞意味情報に記載され
    ている深層格から、抽出対象とする深層格を決定する抽
    出対象深層格決定過程と、 前記抽出対象深層格決定過程において決定された深層格
    に該当する構文木ノードを求め、該構文木ノードに対応
    する深層格フレームを設定し、該主辞動詞フレームから
    該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る深層格フ
    レーム抽出過程と、 前記深層格フレーム抽出過程の結果、前記深層格フレー
    ムが設定されていれば、該深層格フレームを入力として
    前記意味解析を再帰呼出しする深層格フレーム解析過程
    とを実行し、 前記深層格フレーム解析過程が終了すれば、再び前記抽
    出対象深層格決定過程を行い、該抽出対象深層格決定過
    程における処理の結果、抽出対象とする深層格がなけれ
    ば、前記動詞句類解析過程を含む意味解析を終了する処
    理を行い、 前記深層格フレーム抽出過程は、 前記態決定過程において決定された態と、前記主辞動詞
    ノードに付随する動詞意味情報とを参照することによ
    り、前記抽出対象深層格決定過程において決定された深
    層格に対応する表層格を取得する表層格情報取得過程
    と、 前記表層格と前記構文木上位置知識により該表層格に該
    当する構文木ノードを求める構文木ノード取得過程と、 前記構文木ノードに付随する句、種別、意味情報を含む
    情報と、前記動詞意味情報に記載されている前記深層格
    の制約条件知識とを照合する制約条件照合過程と、 前記制約条件照合過程の結果が真であれば、前記構文木
    ノードに対応する深層格フレームを設定し、前記主辞動
    詞フレームから該深層格フレームへ深層格関係のリンク
    を張る深層格フレーム生成過程とからなることを特徴と
    する意味解析方法。
  2. 【請求項2】 自然言語文の意味構造を解析するための
    意味解析装置が実行する意味解析方法において、 構文木入力手段が、自然言語文の構文木を入力する過程
    と、 解析対象区分判定手段が、該構文木の解析対象となるノ
    ードに付随する、句の細分類である種別の情報から、解
    析対象区分分類知識記憶装置における解析対象区分分類
    知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動詞
    句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句類である
    かを判定する解析対象区分判定過程と、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞句類解析手
    段が、動詞と、該動詞の深層格との関係を解析する動詞
    句類解析過程と、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、非動詞句類解
    析手段が、名詞句と形容詞句間を含む修飾関係を解析す
    る非動詞句類解析過程と、 出力手段が、前記構文木のあるノードに対応する意味フ
    レームと、該意味フレーム間を結合する主辞関係、深層
    格関係、修飾関係のリンクの集合からなる、前記自然言
    語文の意味構造を出力する過程とを有し、 前記動詞句類解析手段は、前記動詞句類解析過程とし
    て、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識を参照し
    て、前記解析対象の主辞となる動詞ノードを求め、該主
    辞動詞ノードに対応する主辞動詞フレームを設定し、該
    解析対象に対応する解析対象フレームから該主辞動詞フ
    レームへ主辞関係のリンクを張る主辞動詞フレーム抽出
    過程と、 前記主辞動詞フレームの内、どの主辞動詞フレームの深
    層格の解析を以降の処理で行うか決定する処理対象主辞
    動詞フレーム決定過程と、 前記解析対象を含むノードに付随する態の情報を参照す
    ることにより、該解析対象の態を決定する態決定過程
    と、 前記主辞動詞ノードに付随する動詞意味情報に記載され
    ている深層格から、抽出対象とする深層格を決定する抽
    出対象深層格決定過程と、 前記抽出対象深層格決定過程において決定された深層格
    に該当する構文木ノードを求め、該構文木ノードに対応
    する深層格フレームを設定し、該主辞動詞フレームから
    該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る深層格フ
    レーム抽出過程と、 前記深層格フレーム抽出過程で設定された前記深層格フ
    レームの内、どの深層格フレームの解析を行うか決定す
    る処理対象深層格フレーム決定過程と、 前記処理対象深層格フレーム決定過程において決定され
    た該深層格フレームを入力として前記意味解析を再帰呼
    出しする深層格フレーム解析過程とを実行し、 前記深層格フレーム解析過程が終了すれば、再び前記処
    理対象深層格フレーム決定過程を行い、前記処理対象深
    層格フレーム決定過程の処理の結果、処理対象とする深
    層格フレームがなければ、再び前記抽出対象深層格決定
    過程の処理を行い、前記抽出対象深層格決定過程の処理
    の結果、抽出対象とする深層格がなければ、再び前記処
    理対象主辞動詞フレーム決定過程の処理を行い、前記処
    理対象主辞動詞フレーム決定過程の処理の結果、処理対
    象とする主辞動詞フレームがなければ、前記動詞句類解
    析過程を含む意味解析を終了する処理を行い、 前記深層格フレーム抽出過程は、 前記態決定過程において決定された態と、前記主辞動詞
    ノードに付随する動詞意味情報とを参照することによ
    り、前記抽出対象深層格決定過程において決定された深
    層格に対応する表層格を取得する表層格情報取得過程
    と、 前記表層格と前記構文木上位置知識により該表層格に該
    当する構文木ノードを求める構文木ノード取得過程と、 前記構文木ノードに付随する句、種別、意味情報を含む
    情報と、前記動詞意味情報に記載されている前記深層格
    の制約条件知識とを照合する制約条件照合過程と、 前記制約条件照合過程の結果が真であれば、前記構文木
    ノードに対応する深層格フレームを設定し、前記主辞動
    詞フレームから該深層格フレームへ深層格関係のリンク
    を張る深層格フレーム生成過程とからなることを特徴と
    する意味解析方法。
  3. 【請求項3】 前記意味解析装置は、 前記表層格情報取得過程の処理の結果、前記表層格が取
    得できなかった場合、又は、前記構文木ノードが取得で
    きなかった場合、又は、前記制約条件照合過程の結果が
    真である構文木ノードが得られなかった場合に、表層格
    移動先情報を取得して、深層格フレーム生成を行う請求
    項1又は2に記載の意味解析方法。
  4. 【請求項4】 自然言語文の意味構造を解析するための
    意味解析装置が実行する意味解析方法において、 構文木入力手段が、自然言語文の構文木を入力する過程
    と、 解析対象区分判定手段が、該構文木の解析対象となるノ
    ードに付随する、句の細分類である種別の情報から、解
    析対象区分分類知識記憶装置における解析対象区分分類
    知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動詞
    句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句類である
    かを判定する解析対象区分判定過程と、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞句類解析手
    段が、動詞と、該動詞の深層格との関係を解析する動詞
    句類解析過程と、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、非動詞句類解
    析手段が、名詞句と形容詞句間を含む修飾関係を解析す
    る非動詞句類解析過程と、 出力手段が、前記構文木のあるノードに対応する意味フ
    レームと、該意味フレーム間を結合する主辞関係、深層
    格関係、修飾関係のリンクの集合からなる、前記自然言
    語文の意味構造を出力する過程とを有し、 前記非動詞句類解析手段は、前記非動詞句類解析過程と
    して、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識を参照し
    て、前記解析対象の主辞となる句や品詞ノードを求め、
    該主辞ノードに対応する主辞フレームを設定し、該解析
    対象に対応する解析対象フレームから該主辞フレームへ
    主辞関係のリンクを張る主辞フレーム抽出過程と、 前記主辞フレームを入力として、前記意味解析を再帰呼
    出しする主辞フレーム解析過程と、 前記構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾
    する修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修
    飾句フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フ
    レームへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出過
    程と、 前記修飾句フレーム抽出過程の結果、修飾句フレームが
    設定されているか判定する修飾句フレーム抽出判定過程
    と、 前記修飾句フレーム抽出判定過程の処理の結果、前記修
    飾句フレームが設定されていれば、該修飾句フレームを
    入力として前記意味解析を再帰呼出しする修飾句フレー
    ム解析過程とを実行し、 前記修飾句フレーム解析過程が終了すれば、再び前記修
    飾句フレーム抽出判定過程の処理を行い、前記修飾句フ
    レーム抽出判定過程の結果、修飾句フレームが設定され
    ていなければ、前記非動詞句類解析過程を含む意味解析
    を終了する処理を行うことを特徴とする意味解析方法。
  5. 【請求項5】 自然言語文の意味構造を解析するための
    意味解析装置が実行する意味解析方法において、 構文木入力手段が、自然言語文の構文木を入力する過程
    と、 解析対象区分判定手段が、該構文木の解析対象となるノ
    ードに付随する、句の細分類である種別の情報から、解
    析対象区分分類知識記憶装置における解析対象区分分類
    知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動詞
    句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句類である
    かを判定する解析対象区分判定過程と、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞句類解析手
    段が、動詞と、該動詞の深層格との関係を解析する動詞
    句類解析過程と、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、非動詞句類解
    析手段が、名詞句と形容詞句間を含む修飾関係を解析す
    る非動詞句類解析過程と、 出力手段が、前記構文木のあるノードに対応する意味フ
    レームと、該意味フレーム間を結合する主辞関係、深層
    格関係、修飾関係のリンクの集合からなる、前記自然言
    語文の意味構造を出力する過程とを有し、 前記非動詞句類解析手段は、前記非動詞句類解析過程と
    して、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識を参照し
    て、前記解析対象の主辞となる句や品詞ノードを求め、
    該主辞ノードに対応する主辞フレームを設定し、該解析
    対象に対応する解析対象フレームから該主辞フレームへ
    主辞関係のリンクを張る主辞フレーム抽出過程と、 前記主辞フレームの内、どの主辞フレームの解析を以降
    の処理で行うか決定する処理対象主辞フレーム決定過程
    と、 前記主辞フレームを入力として、前記意味解析を再帰呼
    出しする主辞フレーム解析過程と、 前記構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾
    する修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修
    飾句フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フ
    レームへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出過
    程と、 前記修飾句フレーム抽出過程で設定された修飾句フレー
    ムの内、どの修飾句フレームの解析を行うかを決定する
    処理対象修飾句フレーム決定過程と、 前記処理対象修飾句フレーム決定過程において決定され
    た該修飾句フレームを入力として前記意味解析を再帰呼
    出しする修飾句フレーム解析過程とを実行し、 前記修飾句フレーム解析過程が終了すれば、再び前記処
    理対象修飾句フレーム決定過程の処理を行い、前記処理
    対象修飾句フレーム決定過程の結果、処理対象とする修
    飾句フレームがなければ、再び前記処理対象主辞フレー
    ム決定過程の処理を行い、前記処理対象主辞フレーム決
    定過程の処理の結果、処理対象とする主辞フレームがな
    ければ、前記非動詞句類解析過程を含む意味解析を終了
    する処理を行うことを特徴とする意味解析方法。
  6. 【請求項6】 自然言語文の意味構造を解析するための
    意味解析装置において、 自然言語文の構文木を入力する手段と、 動詞句類か非動詞句類かを判定するための解析対象区分
    分類知識が格納されている解析対象区分分類知識記憶装
    置と、 前記構文木の解析対象となるノードに付随する、句の細
    分類である種別の情報から、解析対象区分分類知識を参
    照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動詞句類であ
    るか、主に名詞を主辞とする非動詞句類であるかを判定
    する解析対象区分判定手段と、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識が格納さ
    れている構文木上位置知識記憶装置と、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞
    の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段と、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
    詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段
    と、 前記構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該
    意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関係、修飾
    関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文の意味構
    造を出力する手段とを有し、 前記動詞句類解析手段は、 前記構文木上位置知識を参照して、前記解析対象の主辞
    となる動詞ノードを求め、該主辞動詞ノードに対応する
    主辞動詞フレームを設定し、該解析対象に対応する解析
    対象フレームから該主辞動詞フレームへ主辞関係のリン
    クを張る主辞動詞フレーム抽出手段と、 前記解析対象を含むノードに付随する態の情報を参照す
    ることにより、該解析対象の態を決定する態決定手段
    と、 前記主辞動詞ノードに付随する動詞意味情報に記載され
    ている深層格から、抽出対象とする深層格を決定する抽
    出対象深層格決定手段と、 前記抽出対象深層格決定手段において決定された深層格
    に該当する構文木ノードを求め、該構文木ノードに対応
    する深層格フレームを設定し、該主辞動詞フレームから
    該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る深層格フ
    レーム抽出手段と、 前記深層格フレーム抽出手段の処理の結果、前記深層格
    フレームが設定されていれば、該深層格フレームを入力
    として前記意味解析を再帰呼出しする深層格フレーム解
    析手段とを有し、 前記深層格フレーム解析手段の処理が終了すれば、再び
    前記抽出対象深層格決定手段の処理を行い、該抽出対象
    深層格決定手段における処理の結果、抽出対象とする深
    層格がなければ、前記動詞句類解析手段の処理を含む意
    味解析を終了し、 前記深層格フレーム抽出手段は、 前記態決定手段の処理において決定された態と、前記主
    辞動詞ノードに付随する動詞意味情報とを参照すること
    により、前記抽出対象深層格決定手段の処理において決
    定された深層格に対応する表層格を取得する表層格情報
    取得手段と、 前記表層格と前記構文木上位置知識により該表層格に該
    当する構文木ノードを求める構文木ノード取得手段と、 前記構文木ノードに付随する句、種別、意味情報を含む
    情報と、前記動詞意味情報に記載されている前記深層格
    の制約条件知識とを照合する制約条件照合手段と、 前記制約条件照合手段の処理の結果が真であれば、前記
    構文木ノードに対応する深層格フレームを設定し、前記
    主辞動詞フレームから該深層格フレームへ深層格関係の
    リンクを張る深層格フレーム生成手段とからなることを
    特徴とする意味解析装置。
  7. 【請求項7】 自然言語文の意味構造を解析するための
    意味解析装置において、 自然言語文の構文木を入力する手段と、 動詞句類か非動詞句類かを判定するための解析対象区分
    分類知識が格納されている解析対象区分分類知識記憶装
    置と、 前記構文木の解析対象となるノードに付随する、句の細
    分類である種別の情報から、解析対象区分分類知識を参
    照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動詞句類であ
    るか、主に名詞を主辞とする非動詞句類であるかを判定
    する解析対象区分判定手段と、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識が格納さ
    れている構文木上位置知識記憶装置と、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞
    の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段と、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
    詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段
    と、 前記構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該
    意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関係、修飾
    関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文の意味構
    造を出力する手段とを有し、 前記動詞句類解析手段は、 前記構文木上位置知識を参照して、前記解析対象の主辞
    となる動詞ノードを求め、該主辞動詞ノードに対応する
    主辞動詞フレームを設定し、該解析対象に対応する解析
    対象フレームから該主辞動詞フレームへ主辞関係のリン
    クを張る主辞動詞フレーム抽出手段と、 前記主辞動詞フレームの内、どの主辞動詞フレームの深
    層格の解析を以降の処理で行うか決定する処理対象主辞
    動詞フレーム決定手段と、 前記解析対象を含むノードに付随する態の情報を参照す
    ることにより、該解析対象の態を決定する態決定手段
    と、 前記主辞動詞ノードに付随する動詞意味情報に記載され
    ている深層格から、抽出対象とする深層格を決定する抽
    出対象深層格決定手段と、 前記抽出対象深層格決定手段の処理において決定された
    深層格に該当する構文木ノードを求め、該構文木ノード
    に対応する深層格フレームを設定し、該主辞動詞フレー
    ムから該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る深
    層格フレーム抽出手段と、 前記深層格フレーム抽出手段の処理で設定された前記深
    層格フレームの内、どの深層格フレームの解析を行うか
    決定する処理対象深層格フレーム決定手段と、 前記処理対象深層格フレーム決定手段の処理において決
    定された該深層格フレームを入力として前記意味解析を
    再帰呼出しする深層格フレーム解析手段とを有し、 前記深層格フレーム解析手段の処理が終了すれば、再び
    前記処理対象深層格フレーム決定手段の処理を行い、前
    記処理対象深層格フレーム決定手段の処理の結果、処理
    対象とする深層格フレームがなければ、再び前記抽出対
    象深層格決定手段の処理を行い、前記抽出対象深層格決
    定手段の処理の結果、抽出対象とする深層格がなけれ
    ば、再び前記処理対象主辞動詞フレーム決定手段の処理
    を行い、前記処理対象主辞動詞フレーム決定手段の処理
    の結果、処理対象とする主辞動詞フレームがなければ、
    前記動詞句類解析手段の処理を含む意味解析を終了し、 前記深層格フレーム抽出手段は、 前記態決定手段の処理において決定された態と、前記主
    辞動詞ノードに付随する動詞意味情報とを参照すること
    により、前記抽出対象深層格決定手段の処理において決
    定された深層格に対応する表層格を取得する表層格情報
    取得手段と、 前記表層格と前記構文木上位置知識により該表層格に該
    当する構文木ノードを求める構文木ノード取得手段と、 前記構文木ノードに付随する句、種別、意味情報を含む
    情報と、前記動詞意味情報に記載されている前記深層格
    の制約条件知識とを照合する制約条件照合手段と、 前記制約条件照合手段の処理の結果が真であれば、前記
    構文木ノードに対応する深層格フレームを設定し、前記
    主辞動詞フレームから該深層格フレームへ深層格関係の
    リンクを張る深層格フレーム生成手段とからなることを
    特徴とする意味解析装置。
  8. 【請求項8】 前記動詞句類解析手段は、 前記表層格情報取得手段の処理の結果、前記表層格が取
    得できなかった場合、又は、前記構文木ノードが取得で
    きなかった場合、又は、前記制約条件照合手段の処理の
    結果が真である構文木ノードが得られなかった場合に、
    表層格移動先情報を取得して、深層格フレーム生成を行
    う手段を更に有する請求項6又は7に記載の意味解析装
    置。
  9. 【請求項9】 自然言語文の意味構造を解析するための
    意味解析装置において、 自然言語文の構文木を入力する手段と、 動詞句類か非動詞句類かを判定するための解析対象区分
    分類知識が格納されている解析対象区分分類知識記憶装
    置と、 前記構文木の解析対象となるノードに付随する、句の細
    分類である種別の情報から、解析対象区分分類知識を参
    照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動詞句類であ
    るか、主に名詞を主辞とする非動詞句類であるかを判定
    する解析対象区分判定手段と、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識が格納さ
    れている構文木上位置知識記憶装置と、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞
    の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段と、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
    詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段
    と、 前記構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該
    意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関係、修飾
    関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文の意味構
    造を出力する手段とを有し、 前記非動詞句類解析手段は、 前記構文木上位置知識を参照して、前記解析対象の主辞
    となる句や品詞ノードを求め、該主辞ノードに対応する
    主辞フレームを設定し、該解析対象に対応する解析対象
    フレームから該主辞フレームへ主辞関係のリンクを張る
    主辞フレーム抽出手段と、 前記主辞フレームを入力として、前記意味解析を再帰呼
    出しする主辞フレーム解析手段と、 前記構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾
    する修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修
    飾句フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フ
    レームへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出手
    段と、 前記修飾句フレーム抽出手段の処理の結果、修飾句フレ
    ームが設定されているか判定する修飾句フレーム抽出判
    定手段と、 前記修飾句フレーム抽出判定手段の処理の結果、前記修
    飾句フレームが設定されていれば、該修飾句フレームを
    入力として前記意味解析を再帰呼出しする修飾句フレー
    ム解析手段とを有し、 前記修飾句フレーム解析手段の処理が終了すれば、再び
    前記修飾句フレーム抽出判定手段の処理を行い、前記修
    飾句フレーム抽出判定手段の処理の結果、修飾句フレー
    ムが設定されていなければ、前記非動詞句類解析手段の
    処理を含む意味解析を終了することを特徴とする意味解
    析装置。
  10. 【請求項10】 自然言語文の意味構造を解析するため
    の意味解析装置において、 自然言語文の構文木を入力する手段と、 動詞句類か非動詞句類かを判定するための解析対象区分
    分類知識が格納されている解析対象区分分類知識記憶装
    置と、 前記構文木の解析対象となるノードに付随する、句の細
    分類である種別の情報から、解析対象区分分類知識を参
    照して、該解析対象が、動詞を主辞とする動詞句類であ
    るか、主に名詞を主辞とする非動詞句類であるかを判定
    する解析対象区分判定手段と、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識が格納さ
    れている構文木上位置知識記憶装置と、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞
    の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段と、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
    詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段
    と、 前記構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該
    意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関係、修飾
    関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文の意味構
    造を出力する手段とを有し、 前記非動詞句類解析手段は、 前記構文木上位置知識を参照して、前記解析対象の主辞
    となる句や品詞ノードを求め、該主辞ノードに対応する
    主辞フレームを設定し、該解析対象に対応する解析対象
    フレームから該主辞フレームへ主辞関係のリンクを張る
    主辞フレーム抽出手段と、 前記主辞フレームの内、どの主辞フレームの解析を以降
    の処理で行うか決定する処理対象主辞フレーム決定手段
    と、 前記主辞フレームを入力として、前記意味解析を再帰呼
    出しする主辞フレーム解析手段と、 前記構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾
    する修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修
    飾句フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フ
    レームへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出手
    段と、 前記修飾句フレーム抽出手段の処理で設定された修飾句
    フレームの内、どの修飾句フレームの解析を行うかを決
    定する処理対象修飾句フレーム決定手段と、 前記処理対象修飾句フレーム決定手段の処理において決
    定された該修飾句フレームを入力として前記意味解析を
    再帰呼出しする修飾句フレーム解析手段とを有し、 前記修飾句フレーム解析手段の処理が終了すれば、再び
    前記処理対象修飾句フレーム決定手段の処理を行い、前
    記処理対象修飾句フレーム決定手段の処理の結果、処理
    対象とする修飾句フレームがなければ、再び前記処理対
    象主辞フレーム決定手段の処理を行い、前記処理対象主
    辞フレーム決定手段の処理の結果、処理対象とする主辞
    フレームがなければ、前記非動詞句類解析手段の処理を
    含む意味解析を終了することを特徴とする意味解析装
    置。
  11. 【請求項11】 コンピュータを、 自然言語文の構文木を入力する手段、 前記構文木の解析対象となるノードに付随する、句の細
    分類である種別の情報から、記憶装置における解析対象
    区分分類知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞と
    する動詞句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句
    類であるかを判定する解析対象区分判定手段、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞
    の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
    詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段、 前記構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該
    意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関係、修飾
    関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文の意味構
    造を出力する手段 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であり、 前記動詞句類解析手段は、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識を参照し
    て、前記解析対象の主辞となる動詞ノードを求め、該主
    辞動詞ノードに対応する主辞動詞フレームを設定し、該
    解析対象に対応する解析対象フレームから該主辞動詞フ
    レームへ主辞関係のリンクを張る主辞動詞フレーム抽出
    手段と、 前記解析対象を含むノードに付随する態の情報を参照す
    ることにより、該解析対象の態を決定する態決定手段
    と、 前記主辞動詞ノードに付随する動詞意味情報に記載され
    ている深層格から、抽出対象とする深層格を決定する抽
    出対象深層格決定手段と、 前記抽出対象深層格決定手段において決定された深層格
    に該当する構文木ノードを求め、該構文木ノードに対応
    する深層格フレームを設定し、該主辞動詞フレームから
    該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る深層格フ
    レーム抽出手段と、 前記深層格フレーム抽出手段の処理の結果、前記深層格
    フレームが設定されていれば、該深層格フレームを入力
    として前記意味解析を再帰呼出しする深層格フレーム解
    析手段とを有し、 前記深層格フレーム解析手段の処理が終了すれば、再び
    前記抽出対象深層格決定手段の処理を行い、該抽出対象
    深層格決定手段における処理の結果、抽出対象とする深
    層格がなければ、前記動詞句類解析手段の処理を含む意
    味解析処理を終了し、 前記深層格フレーム抽出手段は、 前記態決定手段の処理において決定された態と、前記主
    辞動詞ノードに付随する動詞意味情報とを参照すること
    により、前記抽出対象深層格決定手段の処理において決
    定された深層格に対応する表層格を取得する表層格情報
    取得手段と、 前記表層格と前記構文木上位置知識により該表層格に該
    当する構文木ノードを求める構文木ノード取得手段と、 前記構文木ノードに付随する句、種別、意味情報を含む
    情報と、前記動詞意味情報に記載されている前記深層格
    の制約条件知識とを照合する制約条件照合手段と、 前記制約条件照合手段の処理の結果が真であれば、前記
    構文木ノードに対応する深層格フレームを設定し、前記
    主辞動詞フレームから該深層格フレームへ深層格関係の
    リンクを張る深層格フレーム生成手段とからなることを
    特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  12. 【請求項12】 コンピュータを、 自然言語文の構文木を入力する手段、 前記構文木の解析対象となるノードに付随する、句の細
    分類である種別の情報から、記憶装置における解析対象
    区分分類知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞と
    する動詞句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句
    類であるかを判定する解析対象区分判定手段、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞
    の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
    詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段、 前記構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該
    意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関係、修飾
    関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文の意味構
    造を出力する手段 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であり、 前記動詞句類解析手段は、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識を参照し
    て、前記解析対象の主辞となる動詞ノードを求め、該主
    辞動詞ノードに対応する主辞動詞フレームを設定し、該
    解析対象に対応する解析対象フレームから該主辞動詞フ
    レームへ主辞関係のリンクを張る主辞動詞フレーム抽出
    手段と、 前記主辞動詞フレームの内、どの主辞動詞フレームの深
    層格の解析を以降の処理で行うか決定する処理対象主辞
    動詞フレーム決定手段と、 前記解析対象を含むノードに付随する態の情報を参照す
    ることにより、該解析対象の態を決定する態決定手段
    と、 前記主辞動詞ノードに付随する動詞意味情報に記載され
    ている深層格から、抽出対象とする深層格を決定する抽
    出対象深層格決定手段と、 前記抽出対象深層格決定手段の処理において決定された
    深層格に該当する構文木ノードを求め、該構文木ノード
    に対応する深層格フレームを設定し、該主辞動詞フレー
    ムから該深層格フレームへ深層格関係のリンクを張る深
    層格フレーム抽出手段と、 前記深層格フレーム抽出手段の処理で設定された前記深
    層格フレームの内、どの深層格フレームの解析を行うか
    決定する処理対象深層格フレーム決定手段と、前記処理
    対象深層格フレーム決定手段の処理において決定された
    該深層格フレームを入力として前記意味解析を再帰呼出
    しする深層格フレーム解析手段とを有し、 前記深層格フレーム解析手段の処理が終了すれば、再び
    前記処理対象深層格フレーム決定手段の処理を行い、前
    記処理対象深層格フレーム決定手段の処理の結果、処理
    対象とする深層格フレームがなければ、再び前記抽出対
    象深層格決定手段の処理を行い、前記抽出対象深層格決
    定手段の処理の結果、抽出対象とする深層格がなけれ
    ば、再び前記処理対象主辞動詞フレーム決定手段の処理
    を行い、前記処理対象主辞動詞フレーム決定手段の処理
    の結果、処理対象とする主辞動詞フレームがなければ、
    前記動詞句類解析手段の処理を含む意味解析を終了し、 前記深層格フレーム抽出手段は、 前記態決定手段の処理において決定された態と、前記主
    辞動詞ノードに付随する動詞意味情報とを参照すること
    により、前記抽出対象深層格決定手段の処理において決
    定された深層格に対応する表層格を取得する表層格情報
    取得手段と、 前記表層格と前記構文木上位置知識により該表層格に該
    当する構文木ノードを求める構文木ノード取得手段と、 前記構文木ノードに付随する句、種別、意味情報を含む
    情報と、前記動詞意味情報に記載されている前記深層格
    の制約条件知識とを照合する制約条件照合手段と、 前記制約条件照合手段の処理の結果が真であれば、前記
    構文木ノードに対応する深層格フレームを設定し、前記
    主辞動詞フレームから該深層格フレームへ深層格関係の
    リンクを張る深層格フレーム生成手段とからなることを
    特徴とするプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記動詞句類解析手段は、 前記表層格情報取得手段の処理の結果、前記表層格が取
    得できなかった場合、又は、前記構文木ノードが取得で
    きなかった場合、又は、前記制約条件照合手段の処理の
    結果が真である構文木ノードが得られなかった場合に、
    表層格移動先情報を取得して、深層格フレーム生成を行
    う手段を更に有する請求項11又は12に記載のプログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 コンピュータを、 自然言語文の構文木を入力する手段、 前記構文木の解析対象となるノードに付随する、句の細
    分類である種別の情報から、記憶装置における解析対象
    区分分類知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞と
    する動詞句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句
    類であるかを判定する解析対象区分判定手段、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞
    の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
    詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段、 前記構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該
    意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関係、修飾
    関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文の意味構
    造を出力する手段 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であり、 前記非動詞句類解析手段は、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識を参照し
    て、前記解析対象の主辞となる句や品詞ノードを求め、
    該主辞ノードに対応する主辞フレームを設定し、該解析
    対象に対応する解析対象フレームから該主辞フレームへ
    主辞関係のリンクを張る主辞フレーム抽出手段と、 前記主辞フレームを入力として、前記意味解析を再帰呼
    出しする主辞フレーム解析手段と、 前記構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾
    する修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修
    飾句フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フ
    レームへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出手
    段と、 前記修飾句フレーム抽出手段の処理の結果、修飾句フレ
    ームが設定されているか判定する修飾句フレーム抽出判
    定手段と、 前記修飾句フレーム抽出判定手段の処理の結果、前記修
    飾句フレームが設定されていれば、該修飾句フレームを
    入力として前記意味解析を再帰呼出しする修飾句フレー
    ム解析手段とを有し、 前記修飾句フレーム解析手段の処理が終了すれば、再び
    前記修飾句フレーム抽出判定手段の処理を行い、前記修
    飾句フレーム抽出判定手段の処理の結果、修飾句フレー
    ムが設定されていなければ、前記非動詞句類解析手段の
    処理を含む意味解析を終了する処理を行うプログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 コンピュータを、 自然言語文の構文木を入力する手段、 前記構文木の解析対象となるノードに付随する、句の細
    分類である種別の情報から、記憶装置における解析対象
    区分分類知識を参照して、該解析対象が、動詞を主辞と
    する動詞句類であるか、主に名詞を主辞とする非動詞句
    類であるかを判定する解析対象区分判定手段、 前記解析対象が前記動詞句類であれば、動詞と、該動詞
    の深層格との関係を解析する動詞句類解析手段、 前記解析対象が前記非動詞句類であれば、名詞句と形容
    詞句間を含む修飾関係を解析する非動詞句類解析手段、 前記構文木のあるノードに対応する意味フレームと、該
    意味フレーム間を結合する主辞関係、深層格関係、修飾
    関係のリンクの集合からなる、前記自然言語文の意味構
    造を出力する手段 として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体であり、 前記非動詞句類解析手段は、 解析対象の種類毎に、その解析対象の主辞、主辞に対す
    る表層格、主辞を修飾する修飾句の構文木上の位置を規
    定する知識と、主辞に対する表層格に該当するノードが
    入力となる構文木上にない場合の表層格の移動先の位置
    を規定している知識とを含む構文木上位置知識を参照し
    て、前記解析対象の主辞となる句や品詞ノードを求め、
    該主辞ノードに対応する主辞フレームを設定し、該解析
    対象に対応する解析対象フレームから該主辞フレームへ
    主辞関係のリンクを張る主辞フレーム抽出手段と、 前記主辞フレームの内、どの主辞フレームの解析を以降
    の処理で行うか決定する処理対象主辞フレーム決定手段
    と、 前記主辞フレームを入力として、前記意味解析を再帰呼
    出しする主辞フレーム解析手段と、 前記構文木上位置知識を参照して、該主辞ノードを修飾
    する修飾句ノードを求め、該修飾句ノードに対応する修
    飾句フレームを設定し、該主辞フレームから該修飾句フ
    レームへ修飾関係のリンクを張る修飾句フレーム抽出手
    段と、 前記修飾句フレーム抽出手段の処理で設定された修飾句
    フレームの内、どの修飾句フレームの解析を行うかを決
    定する処理対象修飾句フレーム決定手段と、 前記処理対象修飾句フレーム決定手段の処理において決
    定された該修飾句フレームを入力として前記意味解析を
    再帰呼出しする修飾句フレーム解析手段とを有し、 前記修飾句フレーム解析手段の処理が終了すれば、再び
    前記処理対象修飾句フレーム決定手段の処理を行い、前
    記処理対象修飾句フレーム決定手段の処理の結果、処理
    対象とする修飾句フレームがなければ、再び前記処理対
    象主辞フレーム決定手段の処理を行い、前記処理対象主
    辞フレーム決定手段の処理の結果、処理対象とする主辞
    フレームがなければ、前記非動詞句類解析手段の処理を
    含む意味解析を終了する処理を行うプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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