JP3496546B2 - Manufacturing method of hot rolled steel sheet with excellent scale adhesion - Google Patents
Manufacturing method of hot rolled steel sheet with excellent scale adhesionInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スケール密着性
に優れた熱延鋼板の製造方法、特に、スケール(黒皮)
付きの熱延鋼板ままで使用される自動車部品、建材ある
いはスケール付き熱延鋼板のコイルを搬送し、酸洗工程
を経て冷延素材等に用いられる、低コストで生産性が高
く、しかも、スケール密着性に優れた熱延鋼板の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からスケール付きの熱延鋼板は、自
動車部品や建材等に使用されている。従って、スケール
付きの熱延鋼板は、曲げ加工時のスケールの剥離し難
さ、押込み時の疵の発生し難さ、コイル搬送時のスケー
ルの剥離し難さ、そして、見栄えの良さ等の観点から、
スケールが均一で薄く密着性に優れていることが求めら
れる。
【0003】このようなスケール密着性に優れた熱延鋼
板の製造技術として、スケールを薄肉化する技術が下記
公報に開示されている。
(1)特開平4−228204号公報および特開平4−
266401号公報
上記公報に開示された技術は、仕上圧延機出側から巻取
機に至る間で、ローラーにより熱延鋼板をシールする
か、あるいは、不活性ガスや還元性ガス雰囲気下で冷却
することによって、スケールの生成を抑制し、これによ
りスケールを薄肉化する。以下、この方法を従来技術1
という。
(2)特開昭61−111701号公報
仕上圧延機入側の鋼板温度をAr3点以下に維持し、仕
上圧延機のスタンド間の冷却設備により冷却し、そし
て、仕上圧延機出側の鋼板温度を500℃以下に維持す
ることによって、スケールの生成を抑制し、これにより
スケールを薄肉化する。以下、この方法を従来技術2と
いう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術1および2は、以下のような問題点を有して
いた。
【0005】従来技術1は、莫大な設備投資が必要なこ
とやガスの使用に伴い、安全性の問題がより厳しく求め
られる。従来技術2は、鋼板の変形抵抗が高くなるため
に、通板性の阻害による生産性の低下を招き、しかも、
対象材の規格、品種および寸法が限定されてしまう。更
に、熱間圧延された鋼板自体も硬質化するため、後工程
の操業の効率が著しく低下する。
【0006】従って、この発明の目的は、上述の問題点
を解決し、低コストで生産性が高く、しかも、スケール
密着性に優れた熱延鋼板の製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
鋳片を粗圧延し、次いで、下記(1)式、
400−300×logt≦V≦1140−890×logt--- (1)
但し、上記(1)式において、
t:鋼板の仕上板厚(mm)、
V:仕上圧延ベース速度(mpm)(仕上圧延機の最終
スタンドに鋼板の先端部が噛み込むときの鋼板速度)で
表される条件下で仕上圧延し、そして、巻き取ることに
特徴を有するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明のスケール密着性に優れ
た熱延鋼板の製造方法を更に詳細に説明する。
【0009】本願発明者等は、板厚の異なる鋼板面に生
成されたスケールの密着性に及ぼす圧延条件の影響につ
いて、詳細に検討した。この結果、図1に示すような2
本の曲線ととの間の領域で、スケール密着性に優れ
た熱延鋼板が得られることを見出した。スケール密着性
試験は、以下のようにして行った。
【0010】C:0.0020から0.80%、Si:
0.01から0.5%、P:0.01から0.10%、
S:0.001から0.015%、Al:0.01から
0.08%、N:0.0015から0.0035%、N
b:0から0.04、Ti:0から0.08%(何れ
も、質量%)、残部:鉄および不可避的不純物からなる
鋳片を用意し、この鋳片を粗圧延し、種々の仕上圧延板
厚:2から10mm、仕上圧延ベース速度(仕上圧延機
の最終スタンドに鋼板の先端部が噛み込むときの鋼板速
度):100から600mpmで熱間圧延を終了し、巻
き取ったコイルについて冷却後、板幅方向中央部相当の
2巻目部についてテープ剥離試験によって、スケール密
着性の評価を行った。
【0011】ここで、テープ剥離試験とは、鋼板の全幅
に粘着性テープを一定圧力で押し当てて、テープを剥が
した後、テープ面に付着したスケール量によってスケー
ル密着性を評価する方法である。
【0012】図1から明らかなように、図中の曲線
(V=400−300×logt)を境界として、仕上
圧延ベース速度を低下させすぎると、板厚の薄い鋼板で
は、鋼板温度の低下が著しく、巻取り後、冷却中に密着
性の高いマグネタイト(Fe3 O4 )が十分に得られ
ず、一部ウスタイト(FeO)が残留してしまい密着性
が低下する。一方、板厚の厚い鋼板では、保有熱のため
に巻取り後、冷却中に十分にマグネタイトに変態する
が、一方で、スケール厚さが厚くなり、スケール密着性
が低下する。
【0013】また、図中の曲線(V=1140−89
0×logt)を境界として、仕上圧延ベース速度を増
大させすぎると、仕上圧延機出側温度および巻取り温度
が上昇し、特に、コイルエッジ近傍でスケールの厚さが
増加して、スケール密着性に劣る。
【0014】上記曲線およびにおいて、(t)は、
鋼板の仕上板厚(mm)を示し、(V)は、仕上圧延ベ
ース速度(mpm)を示す。上述した理由から、この発
明においては、スケール密着性に優れた熱延鋼板を製造
するために、鋼板の仕上板厚と仕上圧延ベース速度との
関係を、下記(1)式のように限定した。
【0015】
400−300×logt≦V≦1140−890×logt--- (1)
なお、仕上圧延ベース速度(V)は、スケールの生成量
に最も影響を及ぼすランアウトテーブル上での平均通板
速度と比例しており、生産における制御の容易さから用
いた。
【0016】この発明により製造した鋼板は、冷延素材
としても使用することができる。この場合、冷延前に酸
洗工程を経ることになるが、この発明によれば、鋼板の
スケールの薄肉化が可能になることから、酸洗性の観点
からも好ましい。
【0017】この発明により鋼板を製造する際には、ス
ラブ加熱後、圧延する方法、連続鋳造後、短時間の加熱
処理を施すか、あるいは、この加熱工程を省略して、直
ちに圧延する方法の何れの方法を採用しても良い。しか
し、優れたスケール密着性を付与するためには、粗圧延
後、仕上圧延機直前において高圧水ジェットを用いて、
デスケーリングを行い、一次スケール(加熱により生成
されるスケール)を完全に鋼板面から除去するのが好ま
しい。なお、熱間圧延中においては、バーヒーターによ
り加熱しても良い。また、二次スケール(圧延中に生成
されるスケール)の生成を抑制するためには、仕上スタ
ンド間でデスケーリングを行うのが好ましい。
【0018】鋼板の仕上圧延機出側温度は、通板可能な
範囲内でできるだけ低く、且つ、鋼板の材質の均一性を
確保するためには、Ar3点以上の温度に設定すること
が好ましい。そのため、適正な仕上圧延機出側温度を確
保するために、仕上スタンド間における冷却を兼ねたデ
スケーリングは、仕上板厚および仕上圧延速度に応じ
て、水圧、水量を調整して行うのが好ましい。更に、熱
間圧延中において、不活性ガスあるいは還元性ガスを使
用しても、上述した特性を低下させる恐れはない。
【0019】次に、この発明を実施例により更に説明す
る。表1に示す化学成分組成を有する鋼を、連続鋳造し
て鋳片を調製した鋳片を粗圧延し、次いで、高圧水を用
いたデスケーリングを行った後、引き続き仕上圧延機に
より種々のベース速度で、種々の板厚になるまで圧延
し、コイルに巻き取った。次いで、このようにして得ら
れたコイルから試料A1からA4、B1からB4、C1
からC4、D1からD4およびE1からE4をそれぞれ
採取した。試料の採取位置は、スリッターラインあるい
はスキンパスラインにおいて、板幅方向中央部相当の2
巻目部(コイルボトム部より10mの位置)であった。
このようにして採取した試料を光学顕微鏡により観察し
てスケールの厚みを測定し、X線回折によりスケール組
成を調べ、そして、テープ剥離試験によりスケール密着
性について評価した。この結果を表2および図2に示
す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】表2から明らかなように、比較試料A1
は、仕上板厚と仕上圧延ベース速度との関係が曲線を
下回って外れているので、密着性に優れたマグネタイト
が十分に生成されず、一部ウスタイトが残留する結果、
スケール密着性が悪かった。また、比較試料A4は、仕
上板厚と仕上圧延ベース速度との関係が曲線を上回っ
て外れているので、保有熱のために、密着性に優れたマ
グネタイトが十分に生成されているが、スケール厚さが
厚くなって、スケール密着性が悪かった。
【0023】これに対して、本発明試料A2およびA3
は、何れも、仕上板厚と仕上圧延ベース速度との関係が
本発明の(1)式を満足しているので、即ち、曲線と
曲線との間に入っているので、密着性に優れたマグネ
タイトが十分に生成されており、スケール密着性に優れ
ていた。
【0024】比較試料B1およびB3は、何れも、仕上
板厚と仕上圧延ベース速度との関係が曲線を下回って
外れているので、密着性に優れたマグネタイトが十分に
生成されず、一部ウスタイトが残留する結果、スケール
密着性が悪かった。
【0025】これに対して、本発明試料B2およびB4
は、何れも、仕上板厚と仕上圧延ベース速度との関係が
本発明の(1)式を満足しているので、即ち、曲線と
曲線との間に入っているので、密着性に優れたマグネ
タイトが十分に生成されており、スケール密着性に優れ
ていた。
【0026】比較試料C4は、仕上板厚と仕上圧延ベー
ス速度との関係が曲線を上回って外れているので、保
有熱のために、密着性に優れたマグネタイトが十分に生
成されているが、スケール厚さが厚くなって、スケール
密着性が悪かった。
【0027】これに対して、本発明試料C1、C2およ
びC3は、何れも、仕上板厚と仕上圧延ベース速度との
関係が本発明の(1)式を満足しているので、即ち、曲
線と曲線との間に入っているので、密着性に優れた
マグネタイトが十分に生成されており、スケール密着性
に優れていた。
【0028】比較試料D1は、仕上板厚と仕上圧延ベー
ス速度との関係が曲線を下回って外れているので、密
着性に優れたマグネタイトが十分に生成されず、一部ウ
スタイトが残留する結果、スケール密着性が悪かった。
また、比較試料D4は、仕上板厚と仕上圧延ベース速度
との関係が曲線を上回って外れているので、保有熱の
ために、密着性に優れたマグネタイトが十分に生成され
ているが、スケール厚さが厚くなって、スケール密着性
が悪かった。
【0029】これに対して、本発明試料D2およびD3
は、何れも、仕上板厚と仕上圧延ベース速度との関係が
本発明の(1)式を満足しているので、即ち、曲線と
曲線との間に入っているので、密着性に優れたマグネ
タイトが十分に生成されており、スケール密着性に優れ
ていた。
【0030】比較試料E3は、仕上板厚と仕上圧延ベー
ス速度との関係が曲線を下回って外れているので、密
着性に優れたマグネタイトが十分に生成されず、一部ウ
スタイトが残留する結果、スケール密着性が悪かった。
【0031】これに対して、本発明試料E1、E2およ
びE4は、何れも、仕上板厚と仕上圧延ベース速度との
関係が本発明の(1)式を満足しているので、即ち、曲
線と曲線との間に入っているので、密着性に優れた
マグネタイトが十分に生成されており、スケール密着性
に優れていた。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、仕上圧延を、下式
400−300×logt≦V≦1140−890×l
ogt、但し、t:鋼板の仕上板厚(mm)、V:仕上
圧延ベース速度(mpm)(仕上圧延機の最終スタンド
に鋼板の先端部が噛み込むときの鋼板速度)
を満足するように行うことによって、生成するスケール
厚さを薄肉化でき、このこの結果、スクール密着性に優
れるので、曲げ加工時のスケールの剥離、押込みによる
疵発生を防止することができ、かくして、表面性状に優
れた熱延鋼板の製造が可能となる。また、冷延用素材と
する場合には、酸洗性も向上するので、各板厚毎に仕上
圧延速度を適正化することによって、スケールの剥離、
押込みによる疵発生を防止することができるので、歩留
まりも向上し、スケール密着性に優れた熱延鋼板を低コ
ストで製造することが可能となるといった、有用な効果
がもたらされる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a method for producing a hot-rolled steel sheet having excellent scale adhesion, and particularly to a scale (black scale).
Low cost, high productivity and scale, which are used to transport automotive parts, building materials or hot-rolled steel coils with scales that are used as-is with hot-rolled steel sheets and are used for cold-rolled materials after the pickling process. The present invention relates to a method for producing a hot-rolled steel sheet having excellent adhesion. [0002] Conventionally, hot-rolled steel sheets with scales have been used for automobile parts, building materials and the like. Therefore, hot-rolled steel sheets with scales are difficult to peel off the scale during bending, hard to generate flaws during indentation, difficult to peel off the scale during coil transfer, and good appearance. From
It is required that the scale is uniform, thin and excellent in adhesion. As a technique for producing such a hot-rolled steel sheet having excellent scale adhesion, a technique for reducing the thickness of a scale is disclosed in the following publication. (1) JP-A-4-228204 and JP-A-4-228204
In the technique disclosed in the above-mentioned publication, the hot-rolled steel sheet is sealed with a roller or cooled in an inert gas or reducing gas atmosphere from the finishing mill to the winding machine. This suppresses the generation of scale, thereby reducing the thickness of the scale. Hereinafter, this method will be referred to as Conventional Technique 1
That. (2) Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-111701 The temperature of the steel sheet on the entrance side of the finishing mill is maintained at the Ar3 point or less, cooling is performed by cooling equipment between stands of the finishing mill, and the temperature of the steel sheet on the exit side of the finishing mill Is maintained at 500 ° C. or lower, thereby suppressing the formation of scale, thereby reducing the thickness of the scale. Hereinafter, this method is referred to as Conventional Technique 2. [0004] However, the above-mentioned prior arts 1 and 2 have the following problems. [0005] In the prior art 1, safety issues are more severely required due to the necessity of enormous capital investment and the use of gas. In the prior art 2, since the deformation resistance of the steel sheet is increased, productivity is reduced due to impairment of the sheet passing property.
Standards, types and dimensions of the target materials are limited. Further, since the hot-rolled steel sheet itself is hardened, the efficiency of the operation in the post-process is significantly reduced. Accordingly, an object of the present invention is to solve the above-mentioned problems and to provide a method for producing a hot-rolled steel sheet which is low in cost, has high productivity, and has excellent scale adhesion. Means for Solving the Problems The invention according to claim 1 is:
The slab is roughly rolled, and then the following equation (1): 400-300 × logt ≦ V ≦ 1140-890 × logt (1) where, in the above equation (1), t: the thickness of the finished steel sheet (Mm), V: finish rolling under the condition expressed by the finish rolling base speed (mpm) (the speed of the steel plate when the tip of the steel sheet bites into the final stand of the finishing mill), and winding. It has features. DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION The method for producing a hot-rolled steel sheet having excellent scale adhesion according to the present invention will be described in more detail. The inventors of the present application have examined in detail the effect of rolling conditions on the adhesion of scales formed on steel sheet surfaces having different thicknesses. As a result, as shown in FIG.
It has been found that a hot-rolled steel sheet having excellent scale adhesion can be obtained in a region between the two curves. The scale adhesion test was performed as follows. C: 0.0020 to 0.80%, Si:
0.01 to 0.5%, P: 0.01 to 0.10%,
S: 0.001 to 0.015%, Al: 0.01 to 0.08%, N: 0.0015 to 0.0035%, N
b: 0 to 0.04, Ti: 0 to 0.08% (all in mass%), the balance: A slab composed of iron and unavoidable impurities was prepared, and the slab was roughly rolled to obtain various finishes. Rolled sheet thickness: 2 to 10 mm, finish rolling base speed (steel plate speed when the leading end of the steel sheet bites into the final stand of the finishing mill): hot rolling is completed at 100 to 600 mpm, and the wound coil is cooled. Thereafter, the scale adhesion was evaluated by a tape peeling test for the second winding portion corresponding to the central portion in the plate width direction. Here, the tape peeling test is a method in which an adhesive tape is pressed against the entire width of a steel sheet at a constant pressure, the tape is peeled off, and the scale adhesion is evaluated based on the amount of scale adhered to the tape surface. . As is apparent from FIG. 1, when the finish rolling base speed is excessively reduced with the curve (V = 400-300 × logt) as a boundary, the steel sheet temperature decreases in a thin steel sheet. Significantly, magnetite (Fe 3 O 4 ) having high adhesion is not sufficiently obtained during cooling after winding, and a part of wustite (FeO) remains to lower the adhesion. On the other hand, a thick steel plate is sufficiently transformed into magnetite during cooling after being wound up due to retained heat, but on the other hand, the scale thickness is increased and the scale adhesion is reduced. The curve (V = 1140-89) in FIG.
If the finish rolling base speed is excessively increased with the boundary of 0 × logt), the exit temperature and the winding temperature of the finishing mill increase, and especially, the thickness of the scale increases near the coil edge, and the scale adhesion increases. Inferior. In the above curves and (t),
The finish thickness (mm) of the steel sheet is shown, and (V) shows the finish rolling base speed (mpm). For the reasons described above, in the present invention, in order to produce a hot-rolled steel sheet having excellent scale adhesion, the relationship between the finished sheet thickness of the steel sheet and the finish rolling base speed is limited as in the following equation (1). . 400-300 × logt ≦ V ≦ 1140-890 × logt (1) The finish rolling base speed (V) is the average threading speed on the run-out table which has the largest influence on the scale generation amount. It is proportional to the speed and used because of the ease of control in production. The steel sheet manufactured according to the present invention can be used also as a cold rolled material. In this case, the pickling step is performed before the cold rolling. However, according to the present invention, the scale of the steel sheet can be reduced in thickness, which is preferable from the viewpoint of pickling properties. In manufacturing a steel sheet according to the present invention, a method of rolling after heating a slab, a method of performing a short-time heat treatment after continuous casting, or a method of immediately rolling without the heating step are used. Either method may be adopted. However, in order to impart excellent scale adhesion, after rough rolling, using a high-pressure water jet immediately before the finish rolling mill,
It is preferable to perform descaling and completely remove the primary scale (scale generated by heating) from the steel sheet surface. In addition, you may heat with a bar heater during hot rolling. In order to suppress the generation of secondary scale (scale generated during rolling), descaling is preferably performed between finishing stands. The exit temperature of the finish rolling mill of the steel sheet is preferably set as low as possible within the range in which the steel sheet can be passed, and at a temperature of three or more Ar points in order to ensure the uniformity of the material of the steel sheet. Therefore, in order to secure an appropriate finish rolling mill exit side temperature, descaling that also serves as cooling between finishing stands is preferably performed by adjusting water pressure and water amount according to a finished plate thickness and a finish rolling speed. . Furthermore, even if an inert gas or a reducing gas is used during hot rolling, there is no possibility that the above-described characteristics are deteriorated. Next, the present invention will be further described with reference to examples. Steel having the chemical composition shown in Table 1 was continuously cast to prepare a slab, and the slab was roughly rolled. After descaling using high-pressure water, various bases were continuously produced by a finishing mill. It was rolled at various speeds to various thicknesses and wound up into coils. Next, samples A1 to A4, B1 to B4, and C1 were obtained from the coils thus obtained.
From C1, D1 to D4 and E1 to E4, respectively. The sampling position of the sample was set at 2 in the slitter line or skin pass line, corresponding to the center in the plate width direction.
It was a wound part (at a position 10 m from the coil bottom part).
The sample thus collected was observed with an optical microscope to measure the thickness of the scale, the scale composition was examined by X-ray diffraction, and the scale adhesion was evaluated by a tape peel test. The results are shown in Table 2 and FIG. [Table 1] [Table 2] As is clear from Table 2, comparative sample A1
Because the relationship between the finish plate thickness and the finish rolling base speed is below the curve, magnetite with excellent adhesion is not sufficiently generated, and some wustite remains,
Scale adhesion was poor. In Comparative Sample A4, since the relationship between the finished plate thickness and the finished rolling base speed was out of the curve, the magnetite excellent in adhesion was sufficiently generated due to the retained heat. The thickness became thick and the scale adhesion was poor. In contrast, the samples A2 and A3 of the present invention
Are excellent in adhesion since the relationship between the finish plate thickness and the finish rolling base speed satisfies the formula (1) of the present invention, that is, is between the curves. Magnetite was sufficiently generated, and the scale adhesion was excellent. In each of Comparative Samples B1 and B3, the relationship between the finished plate thickness and the finished rolling base speed was below the curve, so that magnetite having excellent adhesion was not sufficiently produced, and some of the wustite was not produced. As a result, the scale adhesion was poor. On the other hand, Samples B2 and B4 of the present invention
Are excellent in adhesion since the relationship between the finish plate thickness and the finish rolling base speed satisfies the formula (1) of the present invention, that is, is between the curves. Magnetite was sufficiently generated, and the scale adhesion was excellent. In the comparative sample C4, the relationship between the finish plate thickness and the finish rolling base speed is out of the curve, so that magnetite excellent in adhesion is sufficiently generated due to retained heat. The scale thickness was increased and the scale adhesion was poor. On the other hand, in the samples C1, C2 and C3 of the present invention, the relationship between the finish plate thickness and the finish rolling base speed satisfies the formula (1) of the present invention, that is, the curve And the curve, the magnetite with excellent adhesion was sufficiently generated, and the scale adhesion was excellent. In the comparative sample D1, the relationship between the finished plate thickness and the finish rolling base speed was below the curve and deviated from the curve, so that magnetite having excellent adhesion was not sufficiently produced, and some wustite remained. Scale adhesion was poor.
In Comparative Sample D4, since the relationship between the finish plate thickness and the finish rolling base speed was out of the curve, the magnetite with excellent adhesion was sufficiently generated due to the retained heat. The thickness became thick and the scale adhesion was poor. In contrast, the samples D2 and D3 of the present invention
Are excellent in adhesion since the relationship between the finish plate thickness and the finish rolling base speed satisfies the formula (1) of the present invention, that is, is between the curves. Magnetite was sufficiently generated, and the scale adhesion was excellent. In the comparative sample E3, the relationship between the finished plate thickness and the finished rolling base speed was below the curve and deviated from the curve, so that magnetite excellent in adhesion was not sufficiently generated, and some wustite remained. Scale adhesion was poor. On the other hand, in the samples E1, E2 and E4 of the present invention, the relationship between the finished plate thickness and the finish rolling base speed satisfies the formula (1) of the present invention. And the curve, the magnetite having excellent adhesion was sufficiently generated, and the scale adhesion was excellent. As described above, according to the present invention, the finish rolling is performed by the following equation: 400-300 × logt ≦ V ≦ 1140-890 × l
ogt, where t: Finished steel plate thickness (mm), V: Finished rolling base speed (mpm) (steel plate speed when the tip of the steel sheet bites into the final stand of the finishing mill) By this, the thickness of the generated scale can be reduced, and as a result, the school adhesion is excellent, so that the peeling of the scale at the time of bending, the generation of flaws due to indentation can be prevented, and thus the surface properties are excellent. Production of hot-rolled steel sheets becomes possible. In addition, in the case of a material for cold rolling, pickling properties are also improved, so by optimizing the finish rolling speed for each sheet thickness, scale peeling,
Since the occurrence of flaws due to the indentation can be prevented, useful effects such as improvement in yield and production of a hot-rolled steel sheet excellent in scale adhesion at low cost can be obtained.
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ剥離試験によるスケール密着性に及ぼす
仕上板厚と仕上圧延ベース速度の影響を示すグラフであ
る。
【図2】実施例の試験結果を示すグラフである。BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a graph showing the influence of a finished plate thickness and a finished rolling base speed on scale adhesion by a tape peeling test. FIG. 2 is a graph showing test results of an example.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 昇史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 中島 勝己 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−180338(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/00 - 1/46 B21B 45/00 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continuing on the front page (72) Inventor, Noboru Shioya 1-2-1, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo Nippon Kokan Co., Ltd. (72) Katsumi Nakajima 1-1-2, Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo Japan (56) References JP-A-10-180338 (JP, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. 7 , DB name) B21B 1/00-1/46 B21B 45/00
Claims (1)
式、 400−300×logt≦V≦1140−890×logt--- (1) 但し、上記(1)式において、 t:鋼板の仕上板厚(mm)、 V:仕上圧延ベース速度(mpm)(仕上圧延機の最終
スタンドに鋼板の先端部が噛み込むときの鋼板速度)で
表される条件下で仕上圧延し、そして、巻き取ることを
特徴とする、スケール密着性に優れた熱延鋼板の製造方
法。(57) [Claims] [Claim 1] A slab is roughly rolled, and then the following (1)
Formula, 400-300 × logt ≦ V ≦ 1140-890 × logt (1) In the above formula (1), t: Finished plate thickness of steel sheet (mm), V: Finished rolling base speed (mpm) Hot-rolled steel sheet with excellent scale adhesion, characterized in that it is finish-rolled and rolled up under the condition expressed by (the steel sheet speed when the tip of the steel sheet bites into the final stand of the finishing mill). Manufacturing method.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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