JP3495287B2 - 電力供給装置 - Google Patents

電力供給装置

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JP3495287B2
JP3495287B2 JP12160199A JP12160199A JP3495287B2 JP 3495287 B2 JP3495287 B2 JP 3495287B2 JP 12160199 A JP12160199 A JP 12160199A JP 12160199 A JP12160199 A JP 12160199A JP 3495287 B2 JP3495287 B2 JP 3495287B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてレーザ用
閃光管やレーザダイオード等の負荷に電力を高速に供給
する電力供給装置に係り、特に負荷の非直線性や放電管
が一般的に有する負性抵抗の有無に関係なく、安定にし
かも高精度に電力制御できるようにした電力供給装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、主としてレーザ用閃光管やレ
ーザダイオード等の負荷に電力を高速に供給する電力供
給装置が多く用いられている。
【0003】以下に、この種の電力供給装置を代表する
ものとして、例えば“特許第2658900号[パルス
電源装置]”に示されている技術について説明する。
【0004】図11は、従来のパルス電源装置の回路構
成例を示すブロック図である。
【0005】図11において、充電電源1からコンデン
サ2を充電し、スイッチング素子(以下、IGBTとし
て述べる)3をオンオフさせることにより、リアクトル
4、ダイオード5、フィルタ用のコンデンサ7から成る
電力変換部である降圧チョッパ回路の出力電力を制御
し、逆阻止用のダイオード8を介して閃光管9に電力を
供給する。
【0006】リアクトル4の電流は電流検出器6により
検出してIとし、また閃光管9の電圧は電圧検出器10
により検出してVとし、掛算器11によりIとVとの積
を求めて負荷電力V11を得る。
【0007】電力指令P* 12と上記負荷電力V11
を、ヒステリシスコンパレータ13により比較してPW
M信号を出力し、駆動回路14を介してIGBT3をオ
ンオフすることにより、閃光管9へ供給する電力を制御
するようになっている。
【0008】なお、直流電源15と抵抗16とから、シ
ンマー電流を流すシンマー回路が構成されている。
【0009】図12は、図11のパルス電源装置の動作
波形を示す図である。
【0010】図12に示すように、電力指令P* 12に
対して、ヒステリシスコンパレータ13のヒステリシス
によって、+ΔPと−ΔPの幅の間をIGBT3がオン
オフすることにより電力を制御する、いわゆるデルタモ
ジュレーションと呼ばれる方式で負荷電力を制御する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような制御方式を用いたパルス電源装置は、回路構成が
簡単でまた制御が容易である反面、次のような問題点が
ある。
【0012】(a)IGBT3のスイッチング周波数が
変化する。すなわち、コンデンサ2の電圧の1/2の負
荷電圧の時が、IGBT3のスイッチング周波数が最も
高く、コンデンサ2が放電して低下するに従って、IG
BT3のスイッチング周波数が低下する。このため、I
GBT3の信頼性を確保するために最高周波数を制限す
ることから、リアクトル4のインダクタンスが比較的大
きく、電力制御の応答が遅くなる。
【0013】(b)IGBT3のスイッチング周波数が
低下した範囲では、電力応答も遅くなる。
【0014】(c)IGBT3のスイッチング周波数が
低下すると、リアクトル4の騒音が大きくなる。
【0015】(d)リプル電力一定制御であることか
ら、IGBT3のスイッチング周波数が低下すると、コ
ンデンサ7の容量を大きく設計してリプル電力を低下さ
せる設計とする必要が生じ、その結果として応答性が低
下する。
【0016】(e)コンデンサ7を接続することによ
り、シンマー電力が抵抗16からコンデンサ7に流入し
ないようにダイオード8を接続しないと、コンデンサ7
と閃光管9の負性抵抗特性によってシンマー電流が流れ
ない現象が発生する。
【0017】本発明の目的は、IGBTのスイッチング
周波数を一定に制御しながら電力制御を行ない、さらに
フィルタ用のコンデンサを省略して逆阻止用のダイオー
ドも省略し、負荷の非直線性や放電管が一般的に有する
負性抵抗の有無に関係なく、安定にしかも高精度に電力
制御を行なうことが可能電力供給装置を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、スイッチング素子及びリアク
トルを含み、直流電源から電力指令に基づいて前記スイ
ッチング素子をパルス幅変調(PWM)制御することで
出力電力を制御する電力変換部を複数個並列接続し且つ
これら複数個の電力変換部における前記スイッチング素
子をサンプリング周期により順次等間隔で制御して、前
記負荷に電流を供給する電力変換装置と、前記サンプリ
ング周期毎に、前記電力変換部の入力電圧と入力電流と
の積からスイッチング素子出力側の瞬時電力を求め、か
つ当該瞬時電力を積分して積分値を求める手段と、前記
サンプリング周期の初期に前記電力変換部の前記スイッ
チング素子をオンし、積分値が目標電力値に達すると当
該スイッチング素子をオフさせる手段とを備えて成るこ
とを特徴とする電力供給装置、である。
【0019】 従って、請求項1の発明においては、並
列接続記された複数個の電力変換部をサンプリング周期
により順次等間隔で制御することにより、電力のリプル
を打消すことが可能となり、またサンプリング周期の初
期に電力変換装置の電力変換部のスイッチング素子をオ
ンさせ、スイッチング素子出力側の瞬時電力の積分値が
目標電力値に達するとスイッチング素子をオフさせるこ
とにより、負荷に供給する電力の制御を安定にしかも高
精度に行なうことができる。
【0020】 また、請求項2の発明では、上記請求項
1に記載の電力供給装置において、前記電力変換装置を
2つの電力変換部で構成し、該2つの電力変換部を並列
接続し且つ180度の位相差を持たせて制御するように
したことを特徴する
【0021】 従って、請求項2の発明の電力供給装置
においては、並列接続した2つの電力変換部を180度
の位相差を持たせて制御することにより、電力のリプル
を打消すことが可能となる。
【0022】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
1の発明の電力供給装置において、積分値、または目標
電力値に、サンプリング周期に同期して漸増または漸減
するディザ信号を加えて補正する手段を付加している。
【0023】従って、請求項3の発明の電力供給装置に
おいては、積分値、または目標電力値に、サンプリング
周期に同期して漸増または漸減するディザ信号を加える
ことにより、電力積分量がわずかな場合でもスイッチン
グ素子のオフをサンプリング周期に同期させることがで
きる。
【0024】また、請求項4の発明では、上記請求項3
の発明の電力供給装置において、PWMの変調率に比例
したディザ補正信号を目標電力値に加えるようにしてい
る。
【0025】従って、請求項4の発明の電力供給装置に
おいては、PWMの変調率に比例したディザ補償信号を
目標電力値に加えることにより、ディザ信号による電力
誤差を減少させて、電力制御の精度を向上させることが
できる。
【0026】さらに、請求項5の発明では、上記請求項
1の発明の電力供給装置において、電力指令を入力とし
て目標電力値を出力する進み手段を付加している。
【0027】従って、請求項5の発明の電力供給装置に
おいては、電力指令の大きさ/位相を進めて目標電力値
を得ることにより、電力変換装置の電力変換部(チョッ
パ回路)の一部を構成するリアクトルによる遅れ分を補
償して高速に応答することができる。
【0028】 一方、請求項6の発明は、スイッチング
素子及びリアクトルを含み、直流電源から電力指令に基
づいて前記スイッチング素子をパルス幅変調(PWM)
制御することで出力電力を制御する電力変換部を複数個
並列接続し且つこれら複数個の電力変換部における前記
スイッチング素子をサンプリング周期により順次等間隔
で制御して、前記負荷に電流を供給する電力変換装置
と、前記サンプリング周期毎に、前記電力変換部の出力
電圧と出力電流との積、または前記前記電力変換部の入
力電圧と入力電流との積から瞬時電力値を求める手段
と、前記サンプリング周期の初期に前記電力変換部の前
記スイッチング素子をオンし、瞬時電力値が目標電力値
に達すると当該スイッチング素子をオフさせる手段とを
備えて成ることを特徴する電力供給装置。
【0029】 従って、請求項6の発明においては、並
列接続記された複数個の電力変換部をサンプリング周期
により順次等間隔で制御することにより、電力のリプル
を打消すことが可能となり、またサンプリング周期の初
期に電力変換装置の電力変換部のスイッチング素子をオ
ンさせ、電力変換装置の電力変換部の出力電力または入
力電力の瞬時値が目標電力値に達するとスイッチング素
子をオフさせることにより、負荷に供給する電力の制御
を安定にしかも高精度に行なうことができる。
【0030】 また、請求項7の発明では、上記請求項
6に記載の電力供給装置において、前記電力変換装置を
2つの電力変換部で構成し、該2つの電力変換部を並列
接続し且つ180度の位相差を持たせて制御するように
したことを特徴する
【0031】 従って、請求項7の発明の電力供給装置
においては、並列接続した2つの電力変換部を180度
の位相差を持たせて制御することにより、電力のリプル
を打消すことが可能となる。
【0032】さらに、請求項8の発明では、上記請求項
6の発明の電力供給装置において、瞬時電力値、または
目標電力値に、サンプリング周期に同期して漸増または
漸減するディザ信号を加えて補正する手段を付加してい
る。
【0033】従って、請求項8の発明の電力供給装置に
おいては、瞬時電力値、または目標電力値に、サンプリ
ング周期に同期して漸増または漸減するディザ信号を加
えることにより、瞬時電力変化率が低い場合でもスイッ
チング素子のオフをサンプリング周期に同期させること
ができる。
【0034】また、請求項9の発明では、上記請求項8
の発明の電力供給装置において、PWMの変調率に比例
したディザ補正信号を目標電力値に加えるようにしてい
る。
【0035】従って、請求項9の発明の電力供給装置に
おいては、PWMの変調率に比例したディザ補償信号を
目標電力値に加えることにより、ディザ信号による電力
誤差を減少させて、電力制御の精度を向上させることが
できる。
【0036】さらに、請求項10の発明では、上記請求
項1または請求項6の発明の電力供給装置において、ス
イッチング素子に流れる電流値が設定値以上に達すると
当該スイッチング素子をオフさせる手段を付加してい
る。
【0037】従って、請求項10の発明の電力供給装置
においては、スイッチング素子に流れる電流値が設定値
以上に達するとスイッチング素子をオフさせることによ
り、スイッチング素子電流が設定値を超えないように制
御して、スイッチング素子の破壊を防止することができ
る。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0039】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態による電力供給装置の回路構成例を示すブロック図で
あり、図11と同一部分には同一符号を付してその説明
を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0040】図1において、コンデンサ2の電圧源か
ら、IGBT3A、リアクトル4A、ダイオード5A、
および電流検出器6Aからなる電力変換部であるAグル
ープの降圧チョッパ回路と、IGBT3B、リアクトル
4B、ダイオード5B、および電流検出器6Bからなる
電力変換部であるBグループの降圧チョッパ回路とを並
列接続して、負荷である閃光管9に電流を供給する。
【0041】コンデンサ2の電圧を電圧検出器10で検
出してV10とし、電流検出器6Aからの出力IA とV10
との積を掛算器11Aで求めて瞬時電力V11A を求め、
この掛算器11Aからの出力V11A を積分器19Aで積
分して積分値V19A を求める。
【0042】発振器17からサンプリング周期を決める
周波数を出力し、分配器18から交互に出力するリセッ
トAとリセットBの信号を出力し、リセット信号の立上
りで積分器19AをリセットAによりリセットする。
【0043】電力指令P* 12から進み回路30を介して
目標電力値V30を出力し、上記積分値V19A と目標電力
値V30とをコンパレータ20Aにより比較して、フリッ
プフロップ21Aに入力する。フリップフロップ21A
は、リセットA信号の立上りでリセットされ、コンパレ
ータ20Aからの出力でセットする。フリップフロップ
21Aからの出力で、駆動回路14Aを介してIGBT
3AをPWM制御する。
【0044】電流検出器6Bからの出力IB と電圧検出
器10からの出力V10との積を掛算器11Bで求め、そ
の出力をリセットBでリセットされる積分器19Bで積
分した出力を目標電力値V30とコンパレータ20Bで比
較し、リセットBでリセットされるフリップフロップ2
1Bをセットし、フリップフロップ21Bからの出力
で、駆動回路14Bを介してIGBT3BをPWM制御
する。
【0045】次に、以上のように構成した本実施の形態
の電力供給装置の動作について、図2を用いて説明す
る。
【0046】時刻t0 において、IGBT3がオンする
と電流Iは増加を開始し、ダイオード5の両端電圧VD
はコンデンサ2の電圧Vc となる。このため、瞬時電力
D・I(=Vc ・I)が、リアクトル4、負荷9に注
入される。
【0047】この瞬時電力Vc ・Iを積分した値∫Vc
・Iは、図2(d)に示すように、図2(c)のVD
Iを積分した値となり、これが降圧チョッパ回路に入力
された電力となる。
【0048】積分値∫Vc ・Iと電流指令P* とを比較
して、積分値∫Vc ・Iが電流指令P* に一致した時点
1 でスイッチング素子3をオフさせると、ダイオード
5の電圧はゼロとなり、時刻t1 〜t2 の間は、リアク
トル4に蓄積されているエネルギーが負荷である閃光管
9に流出して、電流がI1 からI2 まで減少する。
【0049】リアクトル4のインダクタンスをLとする
と、
【数1】
【0050】のエネルギーがこの間に放出されたことに
なる。
【0051】時刻t0 からt1 間の注入エネルギーは∫
D ・Iであり、
【数2】
【0052】と同じであるが、
【数3】
【0053】は、IGBT3がオフになっても増加す
る。
【0054】なお、図2(d)の積分は∫VD ・Iを使
ってもよいが、Vc はコンデンサ2の電圧制御のため検
出しているので、∫Vc ・Iを使う方が経済的である。
【0055】時刻t2 になると、リセット信号により積
分値∫Vc ・Iをリセットする。図1のフリップフロッ
プ(F/F)もリセット信号でリセットし、P* =∫V
c ・Iの時刻にフリップフロップF/Fをセットするの
で、フリップフロップ(F/F)出力は図2(f)に示
すようになり、この信号でIGBT3をスイッチングす
ることにより、降圧チョッパに入力するエネルギーを制
御できることになる。
【0056】定常状態では、t0 〜t1 間でリアクトル
4に蓄えられたエネルギーは、t1〜t2 間に負荷に放
出されるので、電力応答は1サイクル以内である。過渡
的には、負荷である閃光管9の電流変化分をリアクトル
4に余分に蓄える必要があり、この制御の遅れ分を補償
するために、図1の進み回路30により電力指令P*
2の変化分を進みで余分に与えることにより、高速な電
力制御の応答が達成できる。
【0057】なお、図1には、図2に示す回路を2組組
み込んで、図3に示すようなタイミングで、つまりサン
プリング周期により順次等間隔で動作させるように制御
している。
【0058】すなわち、リセットAとリセットBとが交
互に等間隔で入力され、電流IA とIB は180度位相
差を持つように、フリップフロップ21A、21BがI
GBT3A、3Bを交互にスイッチングすることによ
り、図3に示すように、デューティが50%のスイッチ
ングの場合には、負荷電流IA +IB はリプルの極めて
少ない波形となる。また、デューティが50%でない場
合には、ややリプルが増加する。
【0059】なお、図1では、電力変換部を2組のチョ
ッパ回路で構成した場合を示したが、これに限らず、3
組以上のチョッパ回路で電力変換部を構成しても、全く
同様な原理で特定デューティでリプルがゼロとなる。
【0060】さらに、1組のチョッパ回路でも使用可能
であり、リプルを減少させたい場合には、図4に示すよ
うに、コンデンサ7によりリプル分を吸収し、ダイオー
ド8を介して閃光管9に電力を供給する。なお、このダ
イオード8は、シンマー電力を安定に流す上で必要であ
るので、負荷がレーザダイオードの場合には不要とな
る。
【0061】上述したように、本実施の形態の電力供給
装置では、サンプリング周期の初期に電力変換部である
チョッパ回路のIGBT3A、3Bをオンさせ、IGB
T3A、3B出力側の瞬時電力の積分値が目標電力値に
達するとIGBT3A、3Bをオフさせるようにしてい
るので、負荷である閃光管9に供給する電力の制御を、
リプルの極めて少ない状態で安定にしかも高精度に行な
うことが可能となる。
【0062】さらに、従来必要であったコンデンサ7、
ダイオード8が必要ないので、効率の高い電力変換を行
なうことが可能となる。
【0063】(第2の実施の形態)前記第1の実施の形
態において、電力制御範囲が極めて広い場合には、図1
の積分器19Aからの出力(図2(d))がゆるやかに
上昇するので、ノイズ等によって(f)(F/F出力)
がバラツクことがある。
【0064】そこで、このように微少電力まで制御する
場合には、図5にブロック図を示すように、リセットA
信号に同期したディザ回路23Aの波形(g)を、積分
器19Aからの出力と加算回路22Aで加算して比較器
20Aで比較する。フリップフロップ21Aからの出力
がPWM信号であるので、フリップフロップ21Bから
の出力のPWM信号も含めて、変調率検出回路24で変
調率に比例した出力V24を得て電力指令P* 12にV24
加算することにより、ディザ信号による電力制御精度の
低下を補償するようにしている。
【0065】なお、図5では、図1における制御回路の
A側のチョッパ回路のブロック図を主として示してあ
り、B側についても全く同様である。
【0066】次に、以上のように構成した本実施の形態
の電力供給装置の動作について説明する。
【0067】電力値が少ない場合、図5(g)の∫Vc
・IA は、図に示すようにゆるやかな傾斜となるので、
コンパレータ20Aで比較する時に、ノイズ等でフリッ
プフロップ21Aの出力、すなわち図5(h)のPWM
波形のパルス幅が不安定となる。
【0068】そこで、図5(e)のリセットAに同期し
た(g)ディザ信号を、図5(d)の∫Vc ・IA に加
算することにより、PWMがディザによって強制的にほ
ぼ等しいパルスとなり安定する。
【0069】いま、PWM波形が図5(h)のようにな
った時、ディザの波形でHの大きさが電力制御の誤差と
なるので、PWMの変調率とHは比例するため、変調率
検出回路24で検出した変調率V24を電力指令P* に加
算回路25で加算した新しい基準で電力を制御すること
により、精度の良い電力制御を安定に行なうことができ
る。
【0070】上述したように、本実施の形態の電力供給
装置では、PWMの変調率に比例したディザ補償信号を
目標電力値に加えるようにしているので、ディザ信号に
よる電力誤差を減少させて、電力制御の精度を向上させ
ることが可能となる。
【0071】(第3の実施の形態)図6は、本実施の形
態による電力供給装置の回路構成例を示すブロック図で
あり、図1および図5と同一部分には同一符号を付して
示している。
【0072】図6において、閃光管9の電圧を電圧検出
器10で検出し、電流IA と掛算器11Aで掛算して瞬
時電力を求め、リセットA信号に同期したディザ回路2
3Aのディザ信号と、加算器22Aで瞬時電力とディザ
信号を加算した値とをコンパレータ20Aで比較し、リ
セットAでIGBT3AをオンするPWM信号をフリッ
プフロップ21Aで出力し、コンパレータ20Aからの
出力でIGBT3Aをオフすべく、フリップフロップ2
1AをセットしてPWM信号とし、駆動回路14Aによ
りIGBT3AをPWM制御する。
【0073】同様に、IGBT3Bの駆動は、電流IB
と電圧検出器10からの出力とを掛算器11Bで掛算し
て瞬時電力とし、リセットB信号に同期したディザ回路
23Bからの出力との和を加算器22Bで求めてコンパ
レータ20Bで比較し、フリップフロップ21Bはリセ
ットB信号によりリセットし、コンパレータ20Bから
の出力でセットするPWM信号を得て、駆動回路14B
によりIGBT3Bを駆動する。
【0074】ここで、リセットB信号とリセットA信号
とは、位相的に180度差をつけることにより、閃光管
9のリプルは打消される方向になる。
【0075】また、ディザ信号を加えたことによる誤差
の補正は、前述した図5の場合と同様に、PWM信号か
ら変調率検出回路24により変調率に比例した出力を、
加算器25で電力指令P* 12に加算することにより、
精度の良い電力制御を行なえることとなる。
【0076】さらに、掛算器11A、11Bからの出力
は、閃光管9へ注入される瞬時電力であるので、IGB
T3A、IGBT3Bを交互にオンすることによって瞬
時電力を増加させ、この瞬時電力が目標電力値に達する
と、IGBT3A、IGBT3Bを交互にオフさせるこ
とにより、瞬時電力を制御する。
【0077】(第4の実施の形態)図7は、本実施の形
態による電力供給装置の回路構成例を示すブロック図で
あり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を
省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0078】すなわち、本実施の形態の電力供給装置
は、図7に示すように、コンデンサ2の電圧をインバー
タブリッジ29により交流に変換し、変圧器32を介し
て出力を整流器33で整流し、リアクトル34で平滑化
した電力を閃光管9へ供給する。
【0079】変圧器32の一次電流を電流検出器6で検
出し、整流回路31で整流した電流分と、コンデンサ2
の電圧を電圧検出器10で検出した電圧分とを、掛算器
11で掛算して瞬時電力を求め、さらに積分回路19に
より積分して、変圧器32の一次側入力電力を求める。
【0080】上記以外の回路は図1と同様であり、上記
入力電力が目標電力値に一致すると、インバータブリッ
ジ29をオフする。
【0081】なお、図7のVは変圧器32の一次側電
圧、Iは一次電流となるので、∫VI=∫Vc ・Iは、
図2の∫Vc ・Iと同様になるので、図2の場合と同じ
原理で図7の変圧器32を使う場合でも適用することが
できる。
【0082】また、変圧器32からの出力を整流器34
で整流し、リアクトル34からの出力電流を電流検出器
35で検出し、閃光管9の両端電圧を電圧検出器36で
検出してV36とし、電流検出器35からの出力I35との
積を掛算回路37で求めた出力電力値V37を、図6の掛
算器11Aに置換えることにより、閃光管9の入力電力
を直接制御することもできる。かかる様子を、図7のV
36、I35、PWMにそれぞれ示す。
【0083】上述したように、本実施の形態の電力供給
装置では、サンプリング周期の初期に電力変換部である
チョッパ回路のIGBT3A、3Bをオンさせ、電力変
換部であるチョッパ回路の入力電力の瞬時値が目標電力
値に達するとIGBT3A、3Bをオフさせるようにし
ているので、負荷である閃光管9に供給する電力の制御
を、リプルの極めて少ない状態で安定にしかも高精度に
行なうことが可能となる。
【0084】(第5の実施の形態)前記各実施の形態に
おいては、電力変換部であるチョッパー回路が、降圧チ
ョッパータイプの場合について説明したが、これに限ら
ず、電力変換部であるチョッパー回路が、例えば図8に
ブロック図を示すような昇圧チョッパータイプの場合に
は、チョッパー回路の入力電圧を電圧検出器10で検出
してV10とし、リアクトル4の電流を電流検出器6で検
出したIとV10との積を掛算器11により求めてチョッ
パ回路の入力電力とし、図6の掛算器11Aに置換える
ことにより、入力側電力制御、間接的には負荷電力制御
を行なうことが可能となる。
【0085】(第6の実施の形態)図9にブロック図を
示すように、検出側は電流Iを積分器19Aで積分し、
電力指令P* 12をコンデンサ2の電圧Vc で割算器4
0により割算して電力指令に相当する電流指令に変換
し、これらをコンパレータ20で比較するようにして
も、前述の場合と当然同様の効果を得ることができる。
【0086】(第7の実施の形態)前述したような電流
制御を行なうと、IGBTの電流定格を超える条件も発
生し、IGBTの信頼性が低下する。
【0087】そこで、このような事態が発生する場合に
は、図10にブロック図を示すように、電流IA を入力
とするレベル検出器41で過電流を検出し、OR回路4
2によってコンパレータ20の出力またはレベル検出器
41のいずれによってもIGBTをオフするようなシー
ケンスを組み込むことにより、IGBT電流が設定値を
超えないように制御して、IGBTの破壊を防止して信
頼性を向上させることが可能となる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力供給
装置によれば、負荷の電力を各サンプリング周期毎に高
速にしかも瞬時値で制御するようにしているので、負荷
の非直線性や放電管が一般的に有する負性抵抗の有無に
関係なく、安定にしかも高精度に電力制御を行なうこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電力供給装置の第1の実施の形態
を示すブロック図。
【図2】同第1の実施の形態の電力供給装置における動
作を説明するためのブロック図および波形図。
【図3】同第1の実施の形態の電力供給装置における動
作を説明するための波形図。
【図4】本発明による電力供給装置の第1の実施の形態
の変形例を示すブロック図。
【図5】本発明による電力供給装置の第2の実施の形態
を示すブロック図および波形図。
【図6】本発明による電力供給装置の第3の実施の形態
を示すブロック図。
【図7】本発明による電力供給装置の第4の実施の形態
を示すブロック図および波形図。
【図8】本発明による電力供給装置の第5の実施の形態
を示すブロック図および波形図。
【図9】本発明による電力供給装置の第6の実施の形態
を示すブロック図。
【図10】本発明による電力供給装置の第7の実施の形
態を示すブロック図。
【図11】従来のパルス電源装置の回路構成例を示すブ
ロック図。
【図12】図11のパルス電源装置における動作を説明
するための波形図。
【符号の説明】
1…充電電源、 2…コンデンサ、 3…IGBT、 4…リアクトル、 5…ダイオード、 6…電流検出器、 7…コンデンサ、 8…ダイオード、 9…閃光管、 10…電圧検出器、 11…掛算器、 12…電力指令、 13…ヒステリシスコンパレータ、 14…駆動回路、 15…直流電源、 16…抵抗、 17…発振器、 18…分配器、 19…積分器、 20…コンパレータ、 21…フリップフロップ、 22…加算回路、 23…ディザ回路、 24…変調率検出回路、 25…加算回路、 29…インバータブリッジ、 30…進み回路、 31…整流回路、 32…変圧器、 33…ダイオード、 34…リアクトル、 35…電流検出器、 36…電圧検出器、 37…掛算回路、 40…割算器、 41…レベル検出器、 42…OR回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−102647(JP,A) 特開 平7−231678(JP,A) 特開 平10−257758(JP,A) 特開 平10−164831(JP,A) 特開 平6−245505(JP,A) 特開 平10−135037(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/155

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子及びリアクトルを含
    み、直流電源から電力指令に基づいて前記スイッチング
    素子をパルス幅変調(PWM)制御することで出力電力
    を制御する電力変換部を複数個並列接続し且つこれら複
    数個の電力変換部における前記スイッチング素子をサン
    プリング周期により順次等間隔で制御して、負荷に電流
    を供給する電力変換装置と、 前記サンプリング周期毎に、前記電力変換部の入力電圧
    と入力電流との積から前記スイッチング素子出力側の瞬
    時電力を求め、かつ当該瞬時電力を積分して積分値を求
    める手段と、 前記サンプリング周期の初期に前記電力変換部の前記ス
    イッチング素子をオンし、積分値が目標電力値に達する
    と当該スイッチング素子をオフさせる手段とを備えて成
    ることを特徴とする 電力供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電力供給装置におい
    て、前記電力変換装置を2つの電力変換部で構成し、該2つ
    の電力変換部を並列接続し且つ180度の位相差を持た
    せて制御するようにしたことを特徴する 電力供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電力供給装置におい
    て、 前記積分値、または目標電力値に、サンプリング周期に
    同期して漸増または漸減するディザ信号を加えて補正す
    る手段を付加して成ることを特徴する電力供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電力供給装置におい
    て、 前記PWMの変調率に比例したディザ補正信号を目標電
    力値に加えたことを特徴する電力供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電力供給装置におい
    て、 前記電力指令を入力として目標電力値を出力する進み手
    段を付加したことを特徴する電力供給装置。
  6. 【請求項6】 スイッチング素子及びリアクトルを含
    み、直流電源から電力指令に基づいて前記スイッチング
    素子をパルス幅変調(PWM)制御することで出力電力
    を制御する電力変換部を複数個並列接続し且つこれら複
    数個の電力変換部における前記スイッチング素子をサン
    プリング周期により順次等間隔で制御して、前記負荷に
    電流を供給する電力変換装置と、 前記サンプリング周期毎に、前記電力変換部の出力電圧
    と出力電流との積、または前記電力変換部の入力電圧と
    入力電流との積から瞬時電力値を求める手段と、 前記サンプリング周期の初期に前記電力変換部の前記ス
    イッチング素子をオンし、瞬時電力値が目標電力値に達
    すると当該スイッチング素子をオフさせる手段とを備え
    て成ることを特徴する 電力供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電力供給装置におい
    て、前記電力変換装置を2つの電力変換部で構成し、該2つ
    の電力変換部を並列接続し且つ180度の位相差を持た
    せて制御するようにしたことを特徴する 電力供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の電力供給装置におい
    て、 前記瞬時電力値、または目標電力値に、サンプリング周
    期に同期して漸増または漸減するディザ信号を加えて補
    正する手段を付加したことを特徴する電力供給装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の電力供給装置におい
    て、 前記PWMの変調率に比例したディザ補正信号を目標電
    力値に加えるようにしたことを特徴する電力供給装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項6に記載の電力
    供給装置において、 前記スイッチング素子に流れる電流値が設定値以上に達
    すると当該スイッチング素子をオフさせる手段を付加し
    たことを特徴する電力供給装置。
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