JP3494992B2 - ガスの音速の測定 - Google Patents

ガスの音速の測定

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JP3494992B2 JP2000556237A JP2000556237A JP3494992B2 JP 3494992 B2 JP3494992 B2 JP 3494992B2 JP 2000556237 A JP2000556237 A JP 2000556237A JP 2000556237 A JP2000556237 A JP 2000556237A JP 3494992 B2 JP3494992 B2 JP 3494992B2
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/02Analysing fluids
    • G01N29/036Analysing fluids by measuring frequency or resonance of acoustic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01HMEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H5/00Measuring propagation velocity of ultrasonic, sonic or infrasonic waves, e.g. of pressure waves

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ガスの音速を測定するための方
法及び装置に関連する。ガスの音速は、ガスのその他の
特性を決定するのに非常に有用である。
【0002】M. Bretz、M. L Shapiro及び M. R. Moldo
verが、「球形音響共振器(Spherical Acoustic Resona
tors)」というタイトルでアメリカン・ジャーナル・オ
ブ・フィジクス第57巻に開示しているように、ガスの
音速の正確な測定は、共振器を使って行うことができ
る。この共振器には試験ガスのサンプルが入れられ、そ
の壁には音響送信機及び音響受信機が設けられている。
この音響送信機は、ある周波数範囲にわたって駆動さ
れ、音響送信機を駆動する各周波数について、音響受信
機から信号の振幅が得られる。そして、音響受信機がピ
ックアップする最も強く鋭い信号、すなわち第一共振半
径方向モード(the first resonant radialmode)が検
出される。共振周波数は共振器内の試験ガスの音速の線
形関数なので、試験ガスの音速を決定することが可能と
なる。
【0003】一定半径の球形共振器に対して、中に入れ
られたガスは一連の音響共振を示す。これらの共振は、
三次元定在波によるものである。理想的な装置では、共
振周波数(f)は、球面ベッセル関数(z)、音速
(c)、そして球の半径(r)の関数であり、次のよう
に与えられる: f=cz/(2πr) 半径方向モードが使われるのは、このモードでは音が球
の壁に直角に当たり、このため粘性抵抗に起因するエネ
ルギーのロスが起こらず、正確に検出するのがそれほど
難しくない鋭い共振ピークを生ずるからである。
【0004】音響球形共振器の基礎的な数学モデルを用
いた以前の研究では、0.02%の精度の音速測定が報
告されている。
【0005】しかしながら、球形共振器の共振周波数は
球の半径に反比例するので、音響送信機の周波数範囲内
で第一共振半径方向モードを生成するために、共振器
は、通常少なくとも12cmの半径を有している。しか
しながら、ガスパイプなどのガス源の中に挿入して簡便
に検査するのに使用したり、あるいは便利で小型のハウ
ジング内で使用するには、このような寸法の共振器では
大きすぎる。もしも共振器が、例えば直径3cmの球ま
で小さくなると、第一共振半径方向モードは約18kH
zで生じ、これは音響送信機(20Hz〜13kHz)
の範囲を超えてしまう。
【0006】本発明の第一の形態では、ガスの音速を決
定するための装置は、テストしようとするガスを中に入
れる実質的に球形の共振器と、共振器内へ音響信号を供
給する音響送信機と、共振器内の音響信号の振幅を検出
する音響受信機と、検出された共振モードの周波数から
試験ガスの音速を決定する制御手段とを含んで構成さ
れ、検出された共振モードは非半径方向共振モード(no
n-radial resonant mode)であり、共振器の内側の半径
は実質的に5cm又はこれより小さいことを特徴とす
る。
【0007】本発明のさらに別の形態では、ガスの音速
を決定する方法は、音速を決定しようとするガスが入れ
られた実質的に球形の共振器の内部に音響信号を供給す
る工程と、共振器内の音響信号の振幅を検出する工程
と、検出された共振モードの周波数から、共振器内のガ
スの音速を決定する工程とを含んで構成され、検出され
た共振モードは非半径方向モードであり、共振器の内側
の半径は実質的に5cm又はこれより小さいことを特徴
する。
【0008】本発明者は、以前から用いられていた第一
共振半径方向モードの周波数よりも小さい周波数で起こ
る第一非半径方向共振を用いる。この第一非半径方向モ
ードでは、共振周波数をトランスデューサの範囲内に維
持しながら、以前の共振器よりも小さい寸法の共振器を
用いて音速を検出することが可能となる。このため、よ
り小型の共振器を例えばプローブとして使用することが
可能であり、高精度を維持しながら、既存のガスパイプ
内に挿入したり、より小型のハウジング内に設置するこ
とができ、非常に便利である。
【0009】共振器の内側の半径は、4cm又はこれ以
下、3cm又はこれ以下、2cm又はこれ以下、そして
望ましくは1.5cm又はこれ以下といった小型のもの
にすることが可能であり、非常に便利である。
【0010】半径が1.5cmの実質的に球形の共振器
の場合、第一非半径方向モードはガス内に9kHz前後
で起こることが見出された。これはうまく音響トランス
デューサの周波数範囲(20Hz〜13kHz)に含ま
れている。
【0011】球形共振器を用いると、最も精確な音速測
定が可能となる。球はその中心を通るすべての平面内で
対称であるため、熱膨張などによる補正を比較的簡単に
行うことができる。
【0012】加えて、音響送信機及び音響受信機を、共
振器の空洞の外側に配置することができ、このため共振
系に重大な乱れを与えない。シリンダを用いた場合は、
これとは対照的に音響送信機及び音響受信機は経路長に
影響を与えることになり、シリンダの膨張と同じよう
に、送信機及び受信機のどのような膨張についても考慮
しなければならない。
【0013】第一非半径方向共振モードの精確な共振周
波数、すなわち精確な音速測定値を与えるよう共振曲線
を急峻にするには、音響送信機と音響受信機の相対的な
直線的位置が非常に重要であることが見出された。ま
た、この相対的な位置は、構造的な誤差に起因して、各
共振器によってわずかに異なっていることが明らかとな
った。このことを考慮するため、音響送信機及び音響受
信機を、これらの相対距離が変えられるように共振器に
取り付けることが望ましい。このようにすると、較正の
際に最適なピークの急峻さが得られるようこれらの相対
位置を変えることができる。
【0014】第一非半径方向モードに対して最大の振幅
のピークを検出するためには、共振器が実質上球形の場
合、音響送信機と音響受信機を、実質上対向する位置、
すなわち実質上互いに180°の角度だけ離間するよう
配置するのが望ましい。
【0015】以前は、音響送信機は高い電圧で動作して
いた。例えば前掲のM. Bretzらの論文の送信機の場合は
150Vという高い動作電圧だった。しかしながら、共
振器を例えばメタンや天然ガスといった可燃性のガスと
共に使用する場合には、潜在的な危険を伴うことにな
る。本発明の小さい共振器では、例えば補聴器のスピー
カとして使われる5Vという低電圧の小型送信機を用い
ることができるので、安全性は非常に高い。
【0016】以下において、添付図面を参照しながら、
さらに本発明の実施の形態について説明する。
【0017】以下に、添付図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。
【0018】図1に示すように、マイクロプロセッサを
含むか或いはマイクロプロセッサそのもものである駆動
回路1は、ラウドスピーカ2を駆動するための適切な周
波数範囲のサイン波信号を生成するよう構成されてい
る。ラウドスピーカは、共振器3の内部に音響信号を投
入するよう構成されている。マイクロフォン4は、共振
器内の音響信号の大きさをピックアップするよう構成さ
れている。マイクロフォンからの信号は、適当な電子回
路5によってフィルタリングされ増幅され、そして処理
手段6は、共振器内のガスに関連する共振周波数を決定
し、その音速を決定する。
【0019】図2に示した共振器3は、この場合は剛体
の球である。例示した共振器は、CNC(コンピュータ
数値制御)によって機械加工された二つの金属(この場
合は銅である)の半球31、32から構成されており、
それらは内側の半径が1.5cm、壁の厚さが3mmで
あり、両者が互いに溶接されて球を形成している。
【0020】半球31、32の二つの頂部で、ラウドス
ピーカ2及びマイクロフォン4が支持されており、これ
らは、図2に示すように半球がつなぎ合わされたとき
に、マイクロフォンからの信号の振幅が最大となる18
0°の角度だけ互いに離れた状態になる。
【0021】共振器には、多数のガス放散通路33が設
けられている。図2にはこのうちの一つだけを示してあ
る。この通路によって、ガスは共振器3の内外で放散さ
れる。各半球31、32には、望ましくは、90°ずつ
離れた四つのガス放散通路33を設ける。ガス放散通路
33は、望ましくは、共振器のハウジングにドリルで穴
をあけ、削りくずを除去して、共振器の内部に対して反
復可能な面を与える。
【0022】別の方法として、共振球を、焼結した材料
などの多孔性材料から形成することもできる。この場合
は、図2に示した銅の共振球のようなガス放散穴33は
必要なく、したがって穴33に起因する共振周波数の乱
れを軽減することができる。使用する多孔性材料は、周
囲温度の変化に伴う共振器の寸法の変動に対して必要と
なる補正の総量が少なくなるよう、銅よりも熱膨張が小
さいことが望ましい。
【0023】ここで使用するラウドスピーカ2は、供給
電圧が5V、パワーレベルが33mWの補聴器に使用さ
れる小型のラウドスピーカで、マイクロフォン4はサブ
ミニチュア・マイクロフォンである。
【0024】図3は、マイクロフォン4をどのように共
振器3に取り付けるかを示している。共振器には通路4
1が設けられている。これは望ましくは、ドリルで穴を
あけ、削りくずを除去して形成する。共振器の外側に通
路41と中心が一致するよう設けられた円柱状のスピン
ドル42は、共振器に取り付けるか、あるいは共振器の
一部として形成される。スピンドル42は、望ましく
は、長さが10mmで、内径はマイクロフォン4を十分
に収容できる寸法とし、ここでは5mmとする。スピン
ドル内でのマイクロフォン4は、ラウドスピーカが共振
器に共振周波数を投入したときに最も鋭い出力信号ピー
クが得られる最適点に置くことができるよう、長さ方向
に沿ってその位置変えることができる。マイクロフォン
4は、接着剤43を使って、スピンドル42内の最適位
置に固定される。接着剤は、固まって不規則な形状にな
ると共振周波数に乱れを生じさせる原因となるので、共
振器の空洞内へは入らないようにすることが望ましい。
マイクロフォン4には、望ましくはリム45を設け、そ
の直径をスピンドル42の内径とほぼ等しくすることに
よって、接着剤が共振器へ入るのを防ぐ。あるいはま
た、マイクロフォン4がスピンドル42内にぴったりと
嵌り込むようにしてもよい。マイクロフォン4は、コネ
クタ46によって電気的にフィルタリング及び増幅回路
5に接続されている。
【0025】ラウドスピーカ2も、図3に示したマイク
ロフォン4と同じ方法で取り付けることができるが、こ
の例では図4に示すように、共振器の内側から特定の距
離だけ離して固定される。
【0026】図4では、長さが約2mmのスピンドル2
1は、共振器3に取り付けられるか、あるいは共振器の
外壁の一部として形成される。1.5mmの通路22
は、ドリルでスピンドル21及び共振器の壁を通してあ
けられ、削りくずが除去されて形成されている。ラウド
スピーカ2は、スピンドル21の外側から通路22を覆
うように取り付けられている。ラウドスピーカは、通路
22へ確実に入らないようにされた接着剤を用いてスピ
ンドル21に固定されている。ラウドスピーカはコネク
タ23によって電気的にフィルタリング及び増幅回路1
に接続されている。
【0027】最も鋭い出力ピークが得られるよう、マイ
クロフォンとラウドスピーカの両方の位置を可変とする
か、あるいはマイクロフォンとラウドスピーカのうちの
一方を固定し、他方を可動とする。
【0028】機械加工の許容誤差に起因して生じる、例
えば有効半径が異なるといった各共振球における僅かな
誤差があるため、各共振器は、 c=f×K という式を使って個別に較正する。
【0029】各共振器は、GASVLEなどのガスの特
性を予測するためのコンピュータモデルを用いて、ある
いは適当な方法で測定することによって、音速(c)が
既知となっているガスを用いて較正される。そして、較
正された共振器内の音速が既知のガスについて共振周波
数(f)を測定して、定数Kが得られる。較正された共
振器とこれに関連する定数Kとを用いることによって、
任意のガスに対して測定された共振周波数から音速を決
定することができる。この場合の誤差は約0.1%程度
と考えられる。共振器の体積に影響を与える周囲温度の
変化を補償することによって、ガスの音速は約0.05
%程度というさらに小さい誤差で決定される。
【0030】ラウドスピーカは、図1に示した電子回路
1によって駆動され、共振器3の第一の非半径方向共振
ピークの周波数を含む適切な周波数範囲にわたるサイン
波信号を与える。ラウドスピーカは、周波数掃引で駆動
される。マイクロフォンは出力電圧を与え、これは図5
に示すようにマイクロフォンが現在駆動されている周波
数に対応してフィルタリングされ増幅される。これには
電子回路に起因する小さな遅延が伴っている。マイクロ
フォンが最も大きい出力電圧を生成する周波数は、非半
径方向共振周波数として決定される。これは図5では、
20℃において8860Hzである。
【0031】連続的な周波数範囲のサイン波に対する近
似波形の生成について、以下に述べる。
【0032】図6及び図7に示すように、マイクロプロ
セッサ110には、電圧制御発振器から、ライン111
を通してクロック信号101が供給される。マイクロプ
ロセッサとしては、例えば Hitachi HD6473048F16など
の他、適切なものであれば任意のものを使用することが
できる。マイクロプロセッサ110は、ライン111か
らの入力クロック信号101を処理して、図6に示すよ
うにそれぞれが同じ周波数のパルス幅変調(PWM)信
号102、103、104をそれぞれライン112、1
13、114上に生成する。PWM信号102、10
3、104は、ここでは抵抗115、116、117か
らなる重み付け加算回路を用いることによって結合さ
れ、サイン波に対する近似波形をライン118上に生成
する。図6に示したサイン波に対する近似波形105
は、それぞれが固定されたデューティーサイクル(オフ
の時間に対するオンの時間のパーセンテージ)を有する
PWM信号102、103、104と同じ周波数を有し
ている。
【0033】この例では、合成されたサイン波に対する
近似波形105の各サイクルはクロック信号101の1
6サイクル分に相当するが、8サイクル分、32サイク
ル分、あるいはその他であってもよい。PWM信号10
2の立ち上がり121と立ち下がり122は、それぞれ
クロック信号101の6サイクル目と10サイクル目の
終了に同期してトリガーされる。PWM信号103の立
ち上がり131と立ち下がり132は、それぞれそクロ
ック信号の4サイクル目と12サイクル目の終了に同期
してトリガーされる。PWM信号104の立ち上がり1
41と立ち下がり142は、それぞれそクロック信号の
2サイクル目と14サイクル目の終了に同期してトリガ
ーされる。
【0034】各PWM信号102、103、104は、
その後重み付け抵抗115、116、117をそれぞれ
通過する。抵抗115、116、117の値の比はサイ
ン波のもっとも良い近似波形となるように選ばれるが、
この場合は、抵抗115は51kΩ、抵抗116は36
kΩ、抵抗117は51kΩである。
【0035】PWMの方形波からサイン波の近似波形を
生成するためには、第3高調波、第5高調波、第7高調
波、…などの高調波を抑え、第1高調波を維持するのが
望ましい。図6に示した上記の方法を用いると、抵抗の
許容差に起因するいくつかの残留効果を別にすると、第
3及び第4高調波は本質的に排除される。この例では、
サイン波生成装置は、ラウドスピーカ2を駆動するのに
7.5kHzから11.8kHzの範囲のサイン波と、
マイクロフォン4によって検出されたラウドスピーカか
らの送信信号を生成するのに用いることを意図してい
る。このような方法で使った場合、第7高調波あるいは
これ以上の高調波に起因する送信信号はマイクロフォン
の帯域限界の外側に位置することになるので、第7高調
波あるいはこれ以上の高調波は、これらの高調波を除去
するためのさらなるフィルタリングや調整を必要としな
いレベルまで低減される。この装置をより低い周波数の
サイン波の生成に用いる場合は、低域フィルターを使う
ことによって、或いはさらなるパルス幅変調信号を使っ
てサイン波に対するよりよい近似波形を生成することに
よって、第7高調波及びそれ以上の高調波の効果を排除
するか、あるいは非常に小さくすることができる。
【0036】各抵抗115、116、117からの出力
は、共通のライン118上で結合されて、図6に示すよ
うなサイン波に対する近似波形105を生成する。そし
て信号105は、共通のライン118とグランドとの間
に接続されたキャパシタ119によって低域フィルタリ
ングされて、接続ポイント120において検出される。
【0037】図8は、電圧制御発振器160を示してい
る。これは発振出力161を生成し、その周波数は、入
力162に供給される駆動信号の電圧に依存する。しか
しながち、出力周波数がアナログ入力の値に依存するデ
バイスであれば、どのようなものでも使用可能である。
【0038】本発明のこの例では、Analog Devices社の
AD654という電圧−周波数コンバータを使用している。
図8は、このAD654のブロックダイアグラムを示してい
る。汎用演算増幅器163は入力段の役割を果たすが、
その目的は、入力電圧信号162を駆動電流に変換し、
調整することである。駆動電流は、電流−周波数コンバ
ータ165(非安定マルチバイブレータ)に伝達され
る。コンバータ165の出力は、トランジスタ164を
コントロールする。
【0039】図8の回路接続では、入力増幅器163
は、162の入力電圧に対して非常に高いインピーダン
ス(250mΩ)を示し、これはピン3のスケーリング
抵抗167によって適当な駆動電流に変換される。この
例では、抵抗167と168は1.2kΩである。
【0040】図7に示した出力の接続ポイント120に
生成されるサイン波に対する近似波形の周波数は、例え
ば温度変動や電気部品の機能の違いなどのために、図8
に示した入力162に供給される駆動信号の電圧から常
に正確に決まるものではない。このため、後述のよう
に、サイン波に対する近似波形の出力と同じ周波数であ
るPWM信号102、103、104それぞれを伝達す
るライン112、113、114のいずれかに、マイク
ロプロセッサ110を接続する。このマイクロプロセッ
サは、選択したPWM信号のサイクルの数を、例えば1
秒といった決められた期間にわてってカウントする。こ
れにより、サイン波の実際の出力周波数を正確に決定す
ることができる。マイクロプロセッサ110が一定期間
にわたってサイクルの数をカウントするのは、サイン波
に対する近似波形105ではなく、PWM信号102、
103、104であるが、これはPWM信号がより正確
に定義された明確なオン/オフ状態を有しており、この
方がカウントが容易でより良い結果を与えるからであ
る。
【0041】別の方法として、マイクロプロセッサ11
0が一定期間にわたってクロック信号101のサイクル
の数をカウントし、これをPWM信号の各サイクルを生
成するのに必要なクロック信号のサイクルの数で割るこ
とによってサイン波の周波数を決定することもできる。
【0042】さらに別の方法として、あるいは追加とし
て、マイクロプロセッサが予め決められているクロック
サイクルの数またはPWMのサイクルを生成するのに要
した時間を測定し、これからサイン波に対する近似波形
の周波数を計算してもよい。
【0043】発振器160は連続的な周波数範囲の発振
信号を生成するので、サイン波は連続的な周波数範囲で
生成される。
【0044】サイン波に対する近似波形を生成するため
に、マイクロプロセッサと共にすぐに入手できる小型で
(AD654用には、9.91mm×7.87mm×4.5
7mm、8ピンのプラスチックDIP形態のもの、ある
いは4.90mm×3.91mm×2.39mm、8ピ
ンのSOIC形態のもの)安価なデバイスである周波数
可変の方形波を生成する発振器を用いると、連続的な周
波数範囲にわたるサイン波に対する近似波形を生成で
き、かつ、小型であるため小型のプローブや小型のハウ
ジングなどに取り付けることができるデバイスを製造す
ることが可能となる。マイクロプロセッサは一般に多く
のプローブや他の目的の電子装置に用いられているの
で、連続的な周波数範囲にわたるサイン波に対する近似
波形を生成するために追加しなければならないスペース
は、小型の可変周波数方形波生成発振器のためのスペー
スだけである。
【0045】発振器は必ずしも電圧制御発振器である必
要はなく、連続的な周波数範囲の信号を供給するよう構
成されたデバイスであれば、任意のものを使用できる。
【0046】サイン波に対する近似波形も、必ずしも三
つのPWM信号から生成しなければならないというもの
ではなく、サイン波に対して必要とされる近似のレベル
に応じて適切な数から生成することができる。さらに、
サイン波の各サイクルが16クロックサイクルに対応し
ていることも必須のことではなく、8サイクル、32サ
イクルなど任意の適切な数とすることができる。
【0047】共振周波数(マイクロフォンによって生成
される信号の振幅が最大となる周波数)を迅速かつ正確
に決定するために、はじめに、図9にS1で示した共振
が起こると思われる周波数範囲について迅速で粗い周波
数掃引が行われる(この場合は10〜15Hzのステッ
プで)。マイクロプロセッサなどの制御手段は、最初の
粗い周波数掃引の中で最大値が現れた狭い周波数範囲を
特定する。そして、最大値が生じる周波数を正確に決定
して共振周波数を特定するために、この特定された狭い
周波数範囲内で、さらなる周波数掃引(S2)が、より
小さい周波数ステップ(この場合は1Hz)で行われ
る。
【0048】上記のような粗い周波数掃引と狭い周波数
範囲での細かい周波数掃引とを組み合わせることによっ
て、共振周波数の正確な値を、たとえば数分の1秒とい
う短時間で迅速に決定することができる。マイクロプロ
セッサなどの制御手段は、連続して検出される複数の周
波数値を平均して(S3)ノイズに起因する誤差を小さ
くする。そして、共振時にラウドスピーカ2を駆動する
よう生成されたサイン波の周波数を示すPWM信号の周
波数が決定される(S4)。
【0049】ここで、共振周波数の決定について詳しく
説明する。
【0050】上で述べたPWM信号を生成するマイクロ
プロセッサ110と同じマイクロプロセッサが、ここで
は共振器内のガスの共振周波数を決定するアルゴリズム
の実行にも用いられる。マイクロプロセッサ110の代
わりに、PCを適当なプラグイン形態のデータ取得カー
ドと共に使用してもよい。
【0051】共振周波数を決定するために、マイクロプ
ロセッサ110は、図10に示すようにアナログ出力2
01、ディジタル入力202、そしてアナログ入力20
3を有している。
【0052】アナログ出力201は、ラウドスピーカ2
に投入される周波数をコントロールするために、図8に
示した電圧−周波数コンバータ160の入力162に接
続されている。この場合、アナログ出力201は二つの
出力(不図示)からなっており、この両方が電圧−周波
数コンバータ160の入力162に接続されている。こ
のうち一方の出力は粗い周波数掃引をコントロールし、
他方は細かい周波数掃引をコントロールする。二つの出
力はそれぞれD/Aコンバータを通る。ただし、ここで
はマイクロプロセッサ110そのものの中に設けられて
いる。そして必要なレベルの解像度を与える適当な抵抗
を通される。この場合、粗い周波数制御のための抵抗は
36kΩであり、細かい周波数制御のための抵抗は2.
2MΩである。
【0053】前に説明したように、ラウドスピーカを駆
動するサイン波信号に対する近似形の周波数は、温度の
変動や電子部品の性能のばらつきなどのために、アナロ
グ出力201からの駆動信号の電圧から常に正確に決め
ることはできない。ラウドスピーカ2を駆動するサイン
波に対する近似波形と同じ周波数であるPWM信号10
2、103、104のうちのどれか、あるいはクロック
信号101を、入力202からマイクロプロセッサ11
0へ供給して、前に述べたように、サイン波に対する近
似波形105の周波数を計算する。
【0054】アナログ入力203はマイクロフォンによ
って受信される信号の振幅を表しており、これは外部の
A/Dコンバータを介してマイクロプロセッサ110に
接続されている。共振周波数の位置を決めるプロセス
は、アナログ入力203が最大となる周波数を特定する
ことである。
【0055】共振周波数の位置を決めるプロセスは四つ
のステージに分けることができる。最初の三つのステー
ジS1、S2、S3は、それぞれ共振を探すためにラウ
ドスピーカの周波数を変えることを含んでいる。共振の
位置が決められると、最後のステージS4で共振周波数
が測定される。
【0056】第一のステージS1では、アナログ出力電
圧201の各ステップに対してアナログ入力203の読
みを約1回ずつとりながら、許容される周波数範囲にわ
たって素早い掃引を行う。許容される周波数範囲は、ガ
スの組成の期待される組み合わせ、温度、圧力に対して
非半径方向共振が起こると思われる周波数に掃引が制限
されるようなものとして選択される。許容される周波数
範囲の限界を課しているのは、共振周波数の位置を決め
るのに要する時間を短くするとともに、望まない共振ピ
ークの位置を決めてしまうというリスクを減らすためで
ある。アナログ出力201からの制御電圧とマイクロフ
ォンの周波数との間の正確な関係は分かってはいない
が、共振を探そうとする許容される周波数範囲の設定に
使うのには十分によく近似することができる。今回の例
では、周波数範囲は7.5kHzから11.8kHz
(4.3kHz)で、周波数のスキャン速度は毎秒86
kHzであり、マイクロフォンのサンプリングレートは
毎秒100,000サンプルで、マイクロフォンは各方
向に合計で5100サンプルを生成する。
【0057】共振周波数の位置を決めるために、マイク
ロプロセッサは、入力203におけるマイクロフォンか
らの信号の振幅のピークを探し、そのピークのときに用
いられる周波数制御電圧を確定するよう構成されてい
る。
【0058】出力201の周波数制御電圧における変化
の結果としての入力203のマイクロフォンからの信号
の振幅の変化を生成するのにハードウェアが有限の時間
を要することを考慮して、第一ステージS1では、アナ
ログ出力電圧201の範囲全体についての上向きの最初
のスキャンと、同じアナログ出力電圧の範囲についての
下向きの二番目のスキャンとを行う。逆に、このアナロ
グ出力電圧の範囲について最初のスキャンを下向きに行
い、二番のスキャンを上向きに行うことが可能であるこ
とは明らかである。上向きのスキャンを行うときは、ピ
ークが検出された時点で供給されている周波数制御電圧
201は、応答時間がかかるために、ピークを起こさせ
た電圧よりも僅かに高くなっている。下向きのスキャン
を行うときは、周波数制御電圧201は、ピーク電圧よ
りも僅かに低くなっている。両方のスキャン方向につい
て応答時間が同じだと仮定すれば、この二つの電圧の平
均が、共振時の正しい電圧を与えることになる。
【0059】ハードウェアによる有限の応答時間を考慮
する第二の方法を、最初と二番めのスキャンを反対方向
に行う方法と関連させて、図11に示す。この第二の方
法は、応答時間Tについての予測値を用いて、受信した
マイクロフォンのデータ値Mのピーク301を、予測し
た応答時間T及び周波数制御電圧の時間に対する特性3
02に基づいて、このマイクロフォンのデータ値を生成
した周波数制御電圧V(図11に破線303で示す)に
合わせる。このためマイクロフォンは、周波数制御電圧
Vが時刻t1でスキャン動作を終了したあとも、しばら
くはデータ収集を継続する。この第二の方法では、図1
1に示すように、マイクロフォンのデータMの収集が周
波数制御電圧302のスキャンと同期していたならば見
逃してしまうような、周波数制御電圧302の上向きス
キャンにおけるスキャン限界近傍に存在する例えばピー
ク301のようなピークでも、見出すことが可能とな
る。予測した応答時間が正確であるとすれば、上向及び
下向きのスキャンそれぞれにおける応答ピークを生じさ
せた電圧として見出されたXとYの値は、正確に等しく
なるはずである。しかしながら、図11に示すように、
この予測値は僅かながら不正確な場合があり、そのよう
な場合には、上向きのときの周波数制御電圧と下向きの
ときの周波数制御電圧は僅かながら異なるので、これら
は平均化される。
【0060】第2ステージS2は、第1ステージにおい
て共振ピークを含んでいると特定された小さい周波数範
囲について、第一ステージと同じスキャンを用いる。第
2ステージでは、第一ステージによって得られた共振で
の周波数制御電圧を、より小さなスキャン周波数範囲で
の中心点として用いる。この例では、第2ステージの周
波数スキャン範囲は150.5Hzである。
【0061】しかしながら、最初のスキャンの結果が、
第2ステージの周波数制御電圧の範囲の端部限界の一方
に近すぎるために中心点に使うことができない場合もあ
りうる。このような場合には、第2ステージでのスキャ
ンを、周波数制御電圧の範囲の適当な端部限界に固定す
る。
【0062】周波数制御電圧のステップサイズも、第2
ステージでは異なる。速度についても、第1ステージで
は周波数制御電圧の最大解像度は用いないが、第2ステ
ージではより正確な共振周波数値を求めるために、これ
を用いる。
【0063】第2ステージでは、ラウドスピーカの周波
数の時間に対する変化速度として、より遅い変化速度を
用いる。すなわち、第1ステージでの毎秒86.0kH
zではなく、毎秒2.15kHzとする。この例では、
第2ステージのマイクロフォンのサンプリングレート
も、より小さい毎秒25,000サンプルであり、トー
タルで生成するマイクロフォンサンプルは1800サン
プルである。
【0064】最終的な値は、マイクロフォンのデータを
平均化し、したがって信頼できる結果が生成されるスキ
ャンを行う第3ステージによって得られる。第2ステー
ジと同様に、このステージでも、その前のスキャンで得
られた結果を、その中心点として用いる。もし、第2の
スキャンの結果が、第3ステージS3の周波数制御電圧
の範囲の端部限界に近すぎるために中心点に使うことが
できない場合には、第3ステージでのスキャンを、周波
数制御電圧の範囲の適当な端部限界に固定することがで
きる。しかしながら、この第3ステージのスキャンは、
前の各ステージに比べてゆっくり、丁寧に行われる。こ
のため、このステージでカバーする周波数制御電圧の値
はより少なく、一般には24またはそれ以下で、ここで
は21とする。それぞれの値に対してアナログ出力20
1が設定され、そして数ミリ秒で、この例では5ミリ秒
で、回路は安定する。この安定化するまでの時間が経過
すると、マイクロフォン電圧の所定数(この場合は2
0)のサンプルが採られ、合計される。この処理は、各
周波数制御電圧値に対して繰り返され、そしてピーク値
が確定される。これが、共振周波数制御電圧値である。
【0065】最後の第4ステージS4では、共振値にお
ける周波数を保持し、PWM信号102、103、10
4あるいはディジタル入力202に供給されるクロック
信号101を用いて、ラウドスピーカ2を駆動する信号
の周波数を測定する。 [図面の簡単な説明]
【図1】共振器を用いてガスの音速を測定するシステム
の全体的な動作を示したブロックダイアグラムである。
【図2】本装置で使用される実質的に球形の共振器を示
している。
【図3】音響受信機がどのように共振器に取り付けられ
るかを示している。
【図4】音響送信機がどのように共振器に取り付けられ
るかを示している。
【図5】音響受信機によって受信されたある周波数範囲
の信号の振幅を示している。
【図6】クロック信号どのように用いてパルス幅変調さ
れた複数の信号を生成し、これらがどのようにサイン波
に対する近似波形を生成するかを示している。
【図7】図6に示した動作を実行するための電子回路シ
ステムを示している。
【図8】クロック信号を図6に示したシステムに供給す
るための電圧制御発振器を示している。
【図9】共振周波数を決定する動作のシーケンスを示し
ている。
【図10】共振周波数を決定するための処理手段への接
続を示している。
【図11】有限のハードウェア応答時間を考慮する方法
を示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バーン ディヴィッド イギリス レスターシャー エルイー11 2キューエイ ラフボロー ジュニパ ー ウェイ 45 (72)発明者 プライス バリー レナード イギリス レスターシャー エルイー12 8アールジェイ クウォーン スウィ ンフィールド ロード 4 (56)参考文献 HOZUMI T,INTERNAT IONAL JOURNAL OF T HEROPHYSICS,1993年,14 (4),pp.739−762 MOLDOVER M R,JOUR NAL OF THE ACOUSTI CAL SOCIETY OF AME RICA,1986年,79(2),pp. 253−272 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 29/02 G01F 1/66 G01H 13/00 G01P 5/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの音速を決定する装置であって、 試験ガスを中に入れる実質上球形の共振器と、 共振器内へ音響信号を供給する音響送信機と、 共振器内の音響信号の振幅を検出する音響受信機と、 検出された共振モードの周波数から、共振器内のガスの
    音速を決定する制御手段とを有し、 検出される共振モードは非半径方向共振モードであり、
    共振器の内側の半径は実質上5cm又はこれより小さい
    ことを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 共振器の内側の半径は実質上4cm又は
    これより小さいことを特徴する請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 共振器の内側の半径は実質上3cm又は
    これより小さいことを特徴する請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 共振器の内側の半径は実質上2cm又は
    これより小さいことを特徴する請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 共振器の内側の半径は実質上1.5cm
    又はこれより小さいことを特徴する請求項4記載の装
    置。
  6. 【請求項6】 音響送信機及び音響受信機は、共振器の
    キャビティの外側に位置するよう構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の装
    置。
  7. 【請求項7】 音響送信機と音響受信機の相対距離は可
    変であることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれ
    か一項記載の装置。
  8. 【請求項8】 音響送信機及び音響受信機のうちの一方
    は共振器の中心から固定された距離の位置に取り付けら
    れ、他方は共振器の中心からの距離を可変として取り付
    けられていることを特徴する請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 音響送信機は5ボルト又はこれより小さ
    い供給電圧で動作するよう構成されていることを特徴と
    する請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の装置。
  10. 【請求項10】 音響送信機と音響受信機は、共振器に
    実質上180°の角度離間して取り付けられていること
    を特徴する請求項1乃至9記載のうちいずれか一項記載
    の装置。
  11. 【請求項11】 共振器には、使用中にガスが内外で放
    散されるようにする二つ又はこれより多い通路が壁を貫
    通するよう設けられていることを特徴する請求項1乃至
    10のうちいずれか一項記載の装置。
  12. 【請求項12】 共振器のうち少なくとも一部は多孔性
    材料から形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    11のうちいずれか一項記載の装置。
  13. 【請求項13】 制御手段は、検出された非半径方向モ
    ードの周波数から、 c=f×K という関係を用いて共振器内のガスの音速を決定するよ
    う構成されていることを特徴とし、ここで、cはガスの
    音速、fは測定された音響周波数、Kは較正によって決
    定された共振器の定数である、請求項1乃至12のうち
    いずれか一項記載の装置。
  14. 【請求項14】 ガスの音速を決定する方法であって、 音速を決定しようとするガスが入れられた実質上球形の
    共振器内へ音響信号を供給する工程と、 共振器内の音響信号の振幅を検出する工程と、 検出された共振モードの周波数から共振器内のガスの音
    速を決定する工程とを有し、 検出された共振モードは非半径方向共振モードであり、
    共振器の内側の半径は実質上5cm又はこれより小さい
    ことを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 共振器の内側の半径は実質上4cm又
    はこれより小さいことを特徴する請求項14記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 共振器の内側の半径は実質上3cm又
    はこれより小さいことを特徴する請求項15記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 共振器の内側の半径は実質上2cm又
    はこれより小さいことを特徴する請求項16記載の装
    置。
  18. 【請求項18】 共振器の内側の半径は実質上1.5c
    m又はこれより小さいことを特徴する請求項17記載の
    装置。
  19. 【請求項19】 音響送信機及び音響受信機は、共振器
    のキャビティの外側に位置するよう構成されていること
    を特徴とする請求項14乃至18のうちいずれか一項記
    載の装置。
  20. 【請求項20】 音響送信機と音響受信機の相対距離は
    可変であることを特徴とする請求項14乃至19のうち
    いずれか一項記載の方法。
  21. 【請求項21】 音響送信機及び音響受信機のうちの一
    方は共振器の中心から固定された距離の位置に取り付け
    られ、他方は共振器の中心からの距離を可変として取り
    付けられていることを特徴する請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 音響送信機は5ボルト又はこれより小
    さい供給電圧で動作するよう構成されていることを特徴
    とする請求項14乃至21のうちいずれか一項記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 音響送信機と音響受信機は、共振器に
    実質上180°の角度離間して取り付けられていること
    を特徴する請求項14乃至22のうちいずれか一項記載
    の方法。
  24. 【請求項24】 共振器には、使用中にガスが内外で放
    散されるようにする二つ又はこれより多い通路が壁を貫
    通するよう設けられていることを特徴する請求項14乃
    至23のうちいずれか一項記載の方法。
  25. 【請求項25】 共振器は多孔性材料から形成されてい
    ることを特徴とする請求項14乃至24のうちいずれか
    一項記載の方法。
  26. 【請求項26】 制御手段は、検出された非半径方向モ
    ードの周波数から、 c=f×K という関係を用いて共振器内のガスの音速を決定するよ
    う構成されていることを特徴とし、ここで、cはガスの
    音速、fは測定された音響周波数、Kは較正によって決
    定された共振器の定数である、請求項14乃至25のう
    ちいずれか一項記載の方法。
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