JP3493067B2 - 高調波電流解析装置 - Google Patents

高調波電流解析装置

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JP3493067B2
JP3493067B2 JP29206994A JP29206994A JP3493067B2 JP 3493067 B2 JP3493067 B2 JP 3493067B2 JP 29206994 A JP29206994 A JP 29206994A JP 29206994 A JP29206994 A JP 29206994A JP 3493067 B2 JP3493067 B2 JP 3493067B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高調波電流解析装置に関
し、さらに詳しく言えば、例えばIEC規格に適合した
高調波解析を行なうことができる高調波電流解析装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高調波による障害が増加の傾向に
あり、その対策として、電子機器の高調波電流の発生抑
制が電気・電子機器の分野において大きな課題となって
いる。すなわち、発電所から送られてくる商用電源の電
流波形は本来きれいな正弦波であるが、テレビジョンや
パーソナルコンピュータなどに使用されているスイッチ
ング電源やインバータを採用した空気調和機、蛍光灯な
どに流れる電流は正弦波ではなく、例えばパルス状にひ
ずんだ電流波形となっている。
【0003】この種の電子機器の普及にともない、高調
波電流の総量が多くなると、電力供給の送電線のインピ
ーダンスがゼロでないため、高調波電流による電圧降下
により、商用電源の電圧波形のひずみが大きくなり、例
えば高調波に起因する過電流による電力用コンデンサや
変圧器の異常加熱、焼損、異音の発生、高調波に起因す
る電圧波形ひずみによるブレーカ、漏電遮断器もしくは
制御機器などの誤動作、高調波に起因する誘導障害によ
る電子回路の誤動作やノイズの発生、などの障害が発生
する。
【0004】そこで、IEC(国際電気標準会議)よ
り、一般低電圧電源に接続される入力電流16A以下の
電子機器を対象とした電源高調波規格案(IEC555
−2)が出されているので、それについて説明する。現
在のものはIEC555−2改訂案であり、これによる
と、すべての電子機器に対して同一のレベルの規格では
なく、電子機器の性格により4つのクラスに分けて高調
波電流の規格レベルが定められている。
【0005】すなわち、図9のフローチャートに示され
ているように、平衡3相機器の場合にはクラスAを採
用、平衡3相機器以外の場合で、携帯用工具であればク
ラスB、照明器具であればクラスC、そして特殊な電流
波形を持ち有効電力Pが600W以下であればクラス
A、有効電力Pが600W以上で、かつ、電動機駆動の
場合はクラスA、電動機駆動でない場合にはクラスDを
採用と規定されており、各クラスA〜Dの限度値がそれ
ぞれ決められている。
【0006】また、IEC規格によれば測定ウィンドウ
幅は4〜30サイクル分を含まなければならないと規定
されており、しかもクラスA,Dのいずれかに入るか
は、その1ウィンドウ中の所定半周期波形について測定
用エンベローブ波形を作成して、波形判定しなければな
らないとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】測定用エンベローブ波
形による波形判定結果は、ディスプレイなどに表示され
るが、従来装置では最終的にクラスAかクラスDかが表
示されるだけであるため、特にクラスAと判定された場
合、基準値の95%に対してどの程度離れているのか知
ることができない。
【0008】また、従来装置の多くは1ウィンドウ中の
最初の半周期波形を対象として波形判別するようにして
いるため、必ずしも正確な判定が行なわれるとはかぎら
ない。なお、1ウィンドウ中の最初の半周期波形で波形
判別するにしても、トリガモードで入力波形を取り込む
場合には、そのトリガポイントを含む1周期が1ウィン
ドウ中に完全に含まれないことがあるため、入力波形の
1波目では波形判別できない場合がある。
【0009】さらに、トリガモードにしても、従来装置
ではそのほとんどがレベルトリガ、マニュアルトリガ、
外部トリガにほぼ限定されているため、演算後に求めら
れる高調波データや有効電力値などについては、それら
の値(例えば最大値)をトリガ条件として、そのときの
測定データを引き出すことはできなかった。
【0010】一方、IEC規格による2.5分間変動測
定モードにしても、従来装置ではその結果としてクラス
AかクラスDかが表示されるだけであるため、各ウィン
ドウ中にクラスAとクラスDとが混在しているのか、実
際に混在しているのならば、どの程度の割合なのかにつ
いてまでは知ることができなかった。
【0011】本発明は、このような従来の実情にかんが
みなされたもので、その目的は、例えばIEC規格によ
るクラスA、Dの波形判別時において、その波形包含率
がディスプレイなどに表示されるようにした高調波電流
解析装置を提供することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、1ウィンドウ
中の任意の半周期波形について、波形判別が行なえるよ
うにした高調波電流解析装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、トリガモード
で入力波形を取り込む場合、そのトリガ時点から約1周
期前までのデータがメモリに保存されるようにして、ト
リガがかけられた最初の1周期波形が1ウィンドウ中に
確実に含まれるようにした高調波電流解析装置を提供す
ることにある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は、演算後に求
められる高調波データや有効電力値などについても、そ
の特定の値をトリガ条件として設定し得るようにした高
調波電流解析装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、所定時間にわ
たっての変動測定モード時、例えばIEC規格による
2.5分間変動測定モード時におけるクラスA、Dの混
在度などを2.5分間評価とともに表示することができ
るようにした高調波電流解析装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、負荷に供給される交流電
源の電流波形をディジタル信号に変換するA/D変換器
を含む電流入力部と、同入力部から出力される波形デー
タを記憶する第1のメモリと、上記波形データを高速フ
ーリエ変換(FFT)し、所定次数までの高調波成分を
求める信号処理部と、その高調波成分などのデータを記
憶する第2のメモリと、判定対象となる入力波形(上記
電流波形)について所定の判別用エンベローブ波形を作
成し、その入力波形が予め設定されている波形判定基準
に適合するか否かにより波形判別を行なう制御手段(C
PU)と、同CPUからの指示により上記判別用エンベ
ローブ波形や入力波形およびその他の情報を表示する表
示手段とを備えている高調波電流解析装置において、上
記CPUは上記入力波形のn周期(nは任意の正の整
数)分の波形を1ウィンドウとして処理し、その1ウィ
ンドウ中の所定の半周期波形について上記判別用エンベ
ローブ波形を作成するとともに、その波形包含率を演算
して上記の波形判別を行ない、その波形判別結果および
上記波形包含率を上記表示手段に表示するようにしたこ
とを特徴としている。
【0017】請求項2の発明においては、判定対象の波
形を上記1ウィンドウ中の任意の正の半周期波形、負の
半周期波形もしくは最大ピーク電流値を含む半周期波形
のいずれか一つに設定し得るようにしたことを特徴とし
ている。
【0018】請求項3の発明は、上記入力波形に対して
所定のトリガモードでトリガがかけられた際、上記CP
Uは、そのトリガ時点からほぼ1波形前までの波形デー
タが上記第1のメモリに記憶されるように同メモリの書
き込みを制御することを特徴としている。
【0019】そして、この場合請求項4の発明は、上記
信号処理部は上記トリガかけられた波形のトリガ前の最
初のゼロクロス点からn周期分の波形(1ウィンドウ)
についてFFT演算を行なうことを特徴としている。
【0020】請求項5の発明は、上記CPUは1ウィン
ドウについての演算結果から、所定の測定項目について
の所定値をトリガ条件としてそのトリガ時の測定データ
を上記各メモリから読み出して、上記表示手段に表示す
ることを特徴としている。
【0021】請求項6の発明においては、予め設定され
ている所定時間にわたっての変動測定モード時、上記C
PUはその所定時間内に得られるNウィンドウすべてに
ついて、上記判別用エンベローブ波形による上記波形判
別を行ない、上記波形判定基準内、外についてその該当
回数をカウントし、かつ、上記信号処理部にてFFT演
算を行ない、その高調波データを上記第2のメモリに書
き込み、入力波形の変動評価を行なった後、所定番目の
ウィンドウについての波形判別結果と上記波形判定基準
内、外の該当カウント数を上記表示手段に表示すること
を特徴としている。
【0022】また、請求項7の発明によると、上記CP
Uは各ウィンドウについて上記判別用エンベローブ波形
による上記波形判別を行なうとともに、上記信号処理部
にてFFT演算を行ない、その高調波データを上記第2
のメモリに書き込み、同高調波データと予め設定されて
いる限度値との比較を行ない、上記限度値が変更された
場合には、上記第2のメモリから高調波データを読み出
し、その新たな限度値と再度比較判定を行なうようにし
たことを特徴としている。
【0023】この場合、請求項8の発明では、上記波形
判定基準が変更された場合には、上記判別用エンベロー
ブ波形による上記波形判別を再度行なった後、その波形
判定基準に対応する新たな限度値と再度比較判定を行な
うようにしたことを特徴としている。
【0024】
【作用】請求項1の発明によると、波形判別結果、IE
C規格について言えばクラスAもしくはクラスDの表示
に加えて、判別用エンベローブ波形に対する入力波形の
波形包含率が合わせて表示されるため、必要に応じて限
度値に対して適当なマージンなどを設定することができ
る。
【0025】請求項2の発明によると、判定対象の波形
を必ずしも1ウィンドウ中の最初の正の半周期波形だけ
でなく、任意の負の半周期波形もしくは最大ピーク電流
値を含む半周期波形に設定することが可能となる。
【0026】また、請求項3の発明によれば、入力波形
に対してどの時点でトリガがかけられたとしても、その
トリガ時点からほぼ1波形前までの波形データが第1の
メモリに記憶されるため、1ウィンドウ中にそのトリガ
がかけられた1波形を含ませることができ、これによ
り、請求項4の発明のように、トリガかけられた波形の
トリガ前の最初のゼロクロス点からn周期分の波形(1
ウィンドウ)についてFFT演算を行なうことができ
る。
【0027】請求項5の発明によれば、1ウィンドウに
ついての演算結果から、所定の測定項目についての所定
値をトリガ条件としてそのトリガ時の測定データを各メ
モリから読み出して、上記表示手段に表示することがで
きるため、波形レベルでは見逃されるような測定値をも
適確に把握することができる。
【0028】請求項6の発明によれば、所定時間にわた
っての変動測定モード時、例えばIEC規格による2.
5分間の変動評価時に、クラスAとクラスDとが混在し
ているのか、また、混在しているのであればその割合な
どが分かるため、クラスAまたはクラスDのどちらの判
別がより適切であるかを確認することができる。
【0029】請求項7の発明によれば、例えばIEC規
格によるクラスAを設定して入力波形を取り込み、クラ
スA,Dの自動設定の場合は波形判別後に、高調波電流
解析を実行し限度値と比較されることになるが、その後
においてもクラスおよび/または限度値を変更すること
ができる。
【0030】その場合、請求項8に記載の発明では、上
記クラスおよび/または限度値が変更された場合には、
上記判別用エンベローブ波形によるクラスAもしくはク
ラスDの判別を追加的に行なった後、その新たな限度値
との比較判定が行なわれるため、クラスA、Dの内、よ
り適確なクラスが選ばれる。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
について説明する。なお、この実施例はIEC規格に適
合した高調波解析が行なえるようにしたもので、図1に
は同実施例に係る高調波電流解析装置の概略的なブロッ
ク線図が示されている。
【0032】これによると、同装置は図示しない負荷に
供給される交流電源ラインからの電流が入力される入力
部10を備えている。同入力部10はA/D変換器を含
み、この場合、三相4線に対応し得るように4つの入力
部10が用意されている。
【0033】また、この高調波電流解析装置は入力部1
0にてディジタルに変換された波形データを例えば40
次までの高調波に解析する高速フーリエ変換(FFT)
する信号処理部11と、各種条件のトリガを制御するト
リガ制御部12と、各入力部10のサンプリングなどを
同期制御するPLL制御部13と、入力部10からの波
形データを記憶するストレージメモリ14と、中央制御
ユニットとしてのCPU15と、同CPU15の制御プ
ログラムなどが書き込まれているROM16と、信号処
理部11にて演算された高調波データなどが格納される
RAMからなるメモリ17と、時間管理に用いられる時
計手段18と、外部記憶手段としてのフロッピィディス
ク装置19と、表示手段としてのディスプレイ20と、
CPU15に種々の指示を与えるマウスなどを含む操作
部21と、外部コンピュータと接続するためのGP−I
Bインターフェイス22と、印字手段としてのプリンタ
23と備えている。
【0034】IEC規格によると、測定ウィンドウ幅は
基本周波数の4〜30サイクル分を含まなければならな
いとされているため、この実施例では図2に示されてい
るように、1ウィンドウに16サイクルを含ませてい
る。
【0035】また、クラスAかクラスDかを判別するに
は、図3に示されているような判別用エンベローブ波形
RWが用いられるが、これについてもIEC規格に規定
されている。すなわち、波形判別対象の半周期電流波形
をWとすると、この判別用エンベローブ波形RWは、そ
の中心線M(π/2)がこの電流波形Wのピーク値の位
置に合わせられ、そのピーク値を1とした場合、0〜π
/3および2π/3〜πまでの範囲がそれぞれ0.3
5、π/3〜2π/3までの範囲が1となるような凸状
の波形とされ、この判別用エンベローブ波形RWによっ
て囲まれる範囲内に電流波形Wが95%以上含まれてい
ればクラスD、そうでなければクラスAと判定される。
【0036】次に、入力電流波形は入力部10を介して
取り込まれ、ストレージメモリ14に格納されるが、ト
リガモードの場合には、通常はそのトリガがかけられた
時点からストレージされることになる。その場合、トリ
ガポイントが波形のゼロクロス点と一致していれば、最
初の1周期の波形が測定ウィンドウ中に完全に含まれる
ことになるが、レベルトリガなどでは図4に示されてい
るように、ほとんどの場合ゼロクロス点から外れた点で
トリガがかけられるため、トリガポイントを含む最初の
1周期が測定ウィンドウ中に含まれず、最初の1波目で
は波形判別を行なえないことになる。
【0037】そこで、本発明では操作部21にてトリガ
モードに設定された場合、CPU15は常に少なくとも
1波形分の波形データをストレージメモリ14に保持
(プレストレージ)させるように同メモリ14を制御す
る。例えば、ストレージメモリ14の所定領域をリング
メモリ状とし、FI−FO(ファーストイン−ファース
トアウト)方式にて波形データを保持させて置くことに
より、トリガポイントより約1波形分前までの波形デー
タを取り出すことができる。
【0038】したがって、図4に例示されているよう
に、ゼロクロス点aから外れた点でトリガがかけられた
としても、プレストレージされている波形データを読み
出すことにより、1ウィンドウ中に最初の1波目のゼロ
クロス点aから、この実施例の場合16波形分を含ませ
ることができ、最初の1波目のトリガポイントを含む半
周期波形に判別用エンベローブ波形RWを適用して波形
判別が可能になるとともに、その16波形についてFF
T演算を行なうことができる。なお、三相の場合、例え
ばU相について上記のようにプレストレージを行なうと
すれば、V相、W相はU相に対してそれぞれ120°、
240°遅れるため、同様に1波形分前からプレストレ
ージを行なえばよい。
【0039】ところで、波形判別を行なう場合、IEC
規格には特に定めがないため、通常は図5(a)に示さ
れているように、正の半周期波形を対象としているが、
正の半周期波形と負の半周期波形とが非対象である場合
や、他にピーク電流を持った波形などがある場合のこと
を考慮して、本発明では同図(b)に示されているよう
に、負の半周期波形についても判別用エンベローブ波形
RWを適用して波形判別することができるようにしてい
る。
【0040】また、1ウィンドウ中の正、負の双方につ
いて最大ピーク電流値を有する半周期波形を検出し、そ
の半周期波形についても同図(c)に示されているよう
に、判別用エンベローブ波形RWを適用して波形判別す
ること可能としている。通常、ピーク電流が大きくなる
とひずみも大きく、クラス判別の結果、クラスDとされ
る可能性があり、限度値としてもクラスAよりもクラス
Dの方が厳しいため、誤判別のおそれをより少なくする
ことができる。
【0041】図6には、この高調波電流解析装置の基本
的動作のフローチャートが示されている。これによる
と、まず、クラスの設定を行なう(ステップST6
1)。すなわち、クラスA〜Dの内でどのクラスの限度
値で判定するかを決める。この場合、クラスA、Dを自
動で判別する自動モードに設定してもよい。
【0042】クラスが設定されると、ステップST62
で入力部10から電流波形が取り込まれ、ストレージメ
モリ14に格納される。そして、自動モードでの判定の
場合には、ステップST63で上記判別用エンベローブ
波形による波形判別が行なわれ、クラスA、Dのいずれ
かのクラスが設定される。
【0043】自動モードでない場合には、ステップST
63をジャンプしてステップST64で入力電流波形の
40次までのFFT演算が実行される。この解析による
高調波データはメモリ17に格納される。そして、設定
されたクラスについて、各次数ごとにその限度値と比較
が行なわれる。
【0044】このようにして、設定されたクラスでの高
調波解析により、機器の評価が行なわれるのであるが、
本発明では、その評価後においてクラス設定を変更し得
るステップST66が用意されている。
【0045】すなわち、このステップST66では先の
ステップST61と同じく任意にクラスを設定すること
ができるが、例えばクラスA,Dの自動モードを選択す
ると、ステップST67で波形判別が実行され、しかる
後ステップST65に戻って新たに設定されたクラス
(AもしくはD)での限度値とメモリ17に格納されて
いる高調波データとがその各次数ごとに比較判定され
る。なお、ステップST66で自動モードではなく個別
的にクラスが設定された場合にはステップST67をジ
ャンプしてステップST65に直接的に戻される。
【0046】これによれば、通常クラスDでは有効電力
Pが75W以下は限度値の判定を行なわないが、ステッ
プST66で任意にこの限度値を変更して再度判定する
ことができる。また、ステップST66で限度値−○○
%というように、限度値に偏差を持たせることにより、
機器にどのくらいの余裕(マージン)があるかなどの確
認をすることができる。なお、メモリ17に格納された
高調波データを必要に応じて外部記憶手段としてのフロ
ッピィディスク装置19に保存することもできるように
なっている。
【0047】ここで、本発明のトリガ制御について説明
する。通常のトリガとしては、レベルトリガ、マニュア
ルトリガもしくは外部トリガが一般的であるが、本発明
においては、これらのトリガに加えて有効電力やFFT
演算による高調波データの値によってトリガがかけられ
るようにしている。
【0048】入力電流波形をストレージメモリ14に取
り込んだ後、信号処理部11にて各ウィンドウごとに電
流実効値、有効電力およびFFT演算が行なわれ、それ
らの各データがメモリ17に格納される。ここで、予め
トリガ項目が例えば第5次高調波に設定されているもの
とすると、CPU15は第5次高調波について各ウィン
ドウの演算後に前回の値と今回の値を比較して、常に大
きな方の値を保持し、このような動作を繰り返すことに
より、CPU15は結果的に全ウィンドウにわたっての
最大値を保持することになる。
【0049】そして、設定時間が終了した時点で、その
最大値を迎えたポイントの各測定データがディスプレイ
20などに表示される。このように、本発明によれば、
演算後に得られる項目、例えば上記の高調波次数のほか
に電流実効値や有効電力などをトリガ項目として設定す
ることができ、例えばその最大値や最小値を迎えたポイ
ントの測定データを容易に把握することができる。
【0050】なお、データを保持するモードとしては、
全測定期間をとおしての最大値もしくは最小値のほか
に、例えば測定開始時から最初に迎えた最大値、最小値
をとらえるようにしてもよく、また、任意の値(例え
ば、IEC規格に基づく限度値)をしきい値として、判
定がNGの場合にのみトリガをかけるようにすることも
できる。
【0051】図7には、クラスAかクラスDかを判定す
る際のフローチャートが示されている。これによると、
まず、ステップST71において、取り込まれた1ウィ
ンドウ中から好ましくは最大ピーク電流値を有する半周
期波形が選択され、そのピークポイントとピーク電流値
が検出される。次のステップST72で、それらの値に
基づいてCPU15により判別用エンベローブ波形(図
3の波形RW参照)が作成される。
【0052】そして、ステップST73で、入力電流波
形とその判別用エンベローブ波形との比較が行なわれ
る。この実施例において、波形の1周期についてのサン
プリング数は512で、しかもそのサンプリングはPL
L同期であるため、半周期内には256のデータが存在
する。したがって、このステップST73では、1〜2
56の各データがそれぞれ判別用エンベローブ波形内に
入っているかを検出し、入っている数の合計をXとす
る。
【0053】ステップST74では、この合計数Xをも
とに(X/256)×100=S(波形包含率:%)を
算出し、Sが95%以上かを判定する。例えば、Xが2
44であれば、S=95.3%であるため、ステップS
T77に移行する。これに対して、波形包含率Sが95
%未満の場合はステップST75でクラスAとされ、次
段のステップST76でディスプレイ20に「クラス
A」であることと、その際の「波形包含率」とが合わせ
て表示される。
【0054】ステップST77では、有効電力Pが60
0W以下かが判定され、YESの場合にステップST7
8でクラスDとされ、次のステップST79でディスプ
レイ20に「クラスD」であることと、その際の「波形
包含率」とが合わせて表示される。なお、ステップST
77で有効電力Pが600W以下でないと判定された場
合には、ステップST75でクラスAとされる。
【0055】このように、クラス名だけでなく、波形包
含率が合わせて表示されるため、どのような割合でクラ
スAもしくはDとされたのかを知ることができ、例えば
限度値に偏差を持たせるような場合に便利である。
【0056】次に、2.5分間変動測定モード時の動作
について、図8のフローチャートを参照しながら説明す
る。この実施例では1ウィンドウが16サイクルとされ
ているため、周波数が50Hzとして2.5分間となる
と470ウィンドウを測定処理することになる。
【0057】まず、ステップST81で上記の判別用エ
ンベローブ波形による波形判別を行ない、クラスをAか
Dかに設定した後、ステップST82で最初のウィンド
ウであるかが判定される。最初の1ウィンドウ目であれ
ば、ステップST83でそのクラス名とその測定データ
を例えばメモリ17の最終決定データ保存エリアに格納
する。ただし、後続のすべてのウィンドウの測定データ
も後で必要とされる際のことを考慮して別のエリアに格
納される。
【0058】ステップST82でNOと判定された場
合、およびステップST83の実行後、ステップST8
4で波形判別結果がクラスAであるかが判定される。Y
ESであればステップST85でクラスAの出現回数を
カウントするカウンタAに「1」が加算され、NOの場
合にはステップST86でクラスDの出現回数をカウン
トするカウンタBに「1」が加算され、そして、いずれ
の場合もステップST87でFFT演算による高調波解
析が実行され、ステップST88でその結果がディスプ
レイ20などに表示される。
【0059】これを470ウィンドウすべてについて繰
り返し実行し、ステップST89で470ウィンドウ目
を終了したと判断された場合には、ステップST90で
IEC規格に基づく2.5分間の評価が行なわれ、しか
る後ステップST91において、先のステップST83
で格納された1ウィンドウ目のクラス名(Aもしくは
D)と同ウィンドウについての測定データが代表的に表
示されるのであるが、本発明によれば、カウンタA,B
のカウント数も合わせて表示される。
【0060】これにより、470ウィンドウ中にクラス
A、Dと判別されたウィンドウがいくつあったかを容易
に知ることができ、最終的に表示されたクラスが適切か
どうかを確認することが可能となる。このように、クラ
スA,Dが混在する場合、ユーザーとしては、限度値が
より厳しいクラスDにて評価すべきであり、クラスを変
更の必要な場合には、図6で説明した再評価機能を実行
すればよい。
【0061】なお、本発明では、470ウィンドウすべ
ての波形データがストレージメモリ14に格納可能であ
り、また、波形判別結果および高調波データなどもメモ
リ17に保持されるため、個々のウィンドウの波形判別
結果なども、そのウィンドウを指定することにより見る
ことができるようになっている。
【0062】また、上記実施例はIEC規格に適合し得
るように構成されているが、これは一例であって、ユー
ザー独自に設定した基準(クラス)に基づいて高調波解
析を行なう場合でも、本発明を適用することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が奏される。すなわち、請求項1の発明
によれば、波形判別結果、IEC規格について言えばク
ラスAもしくはクラスDの表示に加えて、判別用エンベ
ローブ波形に対する入力波形の波形包含率が合わせて表
示されるため、必要に応じて限度値に対して適当なマー
ジンなどを設定することができる。
【0064】請求項2の発明によれば、判定対象の波形
を必ずしも1ウィンドウ中の最初の正の半周期波形だけ
でなく、任意の負の半周期波形もしくは最大ピーク電流
値を含む半周期波形に設定することが可能となり、特に
最大ピーク電流値を含む半周期波形を判別対象とし得る
ようにしたことにより、クラスDによるより厳しい限度
値のもとでの評価を行なうことができる。
【0065】また、請求項3の発明によれば、入力波形
に対してどの時点でトリガがかけられたとしても、その
トリガ時点からほぼ1波形前までの波形データが第1の
メモリに記憶されるため、1ウィンドウ中にそのトリガ
がかけられた1波形を含ませることができる、請求項4
の発明のように、トリガかけられた波形のトリガ前の最
初のゼロクロス点からn周期分の波形(1ウィンドウ)
についてFFT演算を行なうことができる。
【0066】請求項5の発明によれば、1ウィンドウに
ついての演算結果から、所定の測定項目についての所定
値(例えば、最大値、最小値もしくはクラスごとに設定
されている限度値)をトリガ条件として、そのトリガ時
の測定データを各メモリから読み出して、上記表示手段
に表示することができるため、波形レベルでは見逃され
るような測定値をも適確に把握することができる。
【0067】請求項6の発明によれば、所定時間にわた
っての変動測定モード時、IEC規格について言えば
2.5分間の変動評価時に、クラスAとクラスDとが混
在しているのか、また、混在しているのであればその割
合などが分かるため、クラスAまたはクラスDのどちら
の判別がより適切であるかを確認することができる。
【0068】請求項7の発明によれば、IEC規格で例
えばクラスAを設定して入力波形を取り込み、クラス
A,Dの自動設定の場合は波形判別後に、高調波電流解
析を実行し限度値と比較されることになるが、その後に
おいてもクラスおよび/または限度値を変更することが
できる。
【0069】その場合、請求項8に記載の発明によれ
ば、上記クラスおよび/または限度値が変更された場合
には、上記判別用エンベローブ波形によるクラスAもし
くはクラスDの判別を追加的に行なった後、その新たな
限度値との比較判定が行なわれるため、クラスA、Dの
内より適確なクラスが選ばれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高調波電流解析装置の基本的な構成を
示したブロック線図。
【図2】1ウィンドウ中に含まれる波形を例示した波形
図。
【図3】波形判別に用いられるエンベローブ波形を示し
た波形図。
【図4】トリガポイント以前のデータをプレストレージ
する場合の説明図。
【図5】正の半周期波形、負の半周期波形およびピーク
値を有する半周期波形を波形判別する状態を示した説明
図。
【図6】本発明の基本的な動作を説明するためのフロー
チャート。
【図7】波形判別時のフローチャート。
【図8】2.5分間変動測定モード時のフローチャー
ト。
【図9】IEC規格によるクラス分けのフローチャー
ト。
【符号の説明】
10 入力部 11 信号処理部 12 トリガ制御部 13 PLL制御部 14 ストレージメモリ 15 CPU 17 メモリ 19 外部記憶手段 20 ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−66879(JP,A) 特開 平4−252971(JP,A) 特開 平5−5762(JP,A) 特開 昭61−49793(JP,A) 特開 平5−264296(JP,A) 特開 平6−205547(JP,A) 実開 昭50−75373(JP,U) 特表 平9−510783(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 23/20 G01R 13/20 G01D 9/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に供給される交流電源の電流波形を
    ディジタル信号に変換するA/D変換器を含む電流入力
    部と、同入力部から出力される波形データを記憶する第
    1のメモリと、上記波形データを高速フーリエ変換(F
    FT)し、所定次数までの高調波成分を求める信号処理
    部と、その高調波成分などのデータを記憶する第2のメ
    モリと、判定対象となる入力波形(上記電流波形)につ
    いて所定の判別用エンベローブ波形を作成し、その入力
    波形が予め設定されている波形判定基準に適合するか否
    かにより波形判別を行なう制御手段と、同制御手段から
    の指示により上記判別用エンベローブ波形や入力波形お
    よびその他の情報を表示する表示手段とを備えている高
    調波電流解析装置において、上記制御手段は上記入力波
    形のn周期(nは任意の正の整数)分の波形を1ウィン
    ドウとして処理し、その1ウィンドウ中の所定の半周期
    波形について上記判別用エンベローブ波形を作成すると
    ともに、その波形包含率を演算して上記の波形判別を行
    ない、その波形判別結果および上記波形包含率を上記表
    示手段に表示するようにしたことを特徴とする高調波電
    流解析装置。
  2. 【請求項2】 上記判定対象の入力波形を上記1ウィン
    ドウ中の任意の正の半周期波形、負の半周期波形もしく
    は最大ピーク電流値を含む半周期波形のいずれか一つに
    設定し得るようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の高調波電流解析装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は上記入力波形に対して所
    定のトリガモードでトリガがかけられた際、そのトリガ
    時点からほぼ1波形前までの波形データが上記第1のメ
    モリに記憶されるように同メモリの書き込みを制御する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の高調波電流
    解析装置。
  4. 【請求項4】 上記信号処理部は上記トリガかけられた
    波形のトリガ前の最初のゼロクロス点からn周期分の波
    形(1ウィンドウ)についてFFT演算を行なうことを
    特徴とする請求項3に記載の高調波電流解析装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は1ウィンドウについての
    演算結果から、所定の測定項目についての所定値をトリ
    ガ条件としてそのトリガ時の測定データを上記各メモリ
    から読み出して、上記表示手段に表示することを特徴と
    する請求項1に記載の高調波電流解析装置。
  6. 【請求項6】 予め設定されている所定時間にわたって
    の変動測定モード時、上記制御手段はその所定時間内に
    得られるNウィンドウすべてについて、上記判別用エン
    ベローブ波形による上記波形判別を行ない、上記波形判
    定基準内、外についてその該当回数をカウントし、か
    つ、上記信号処理部にてFFT演算を行ない、その高調
    波データを上記第2のメモリに書き込み、入力波形の変
    動評価を行なった後、所定番目のウィンドウについての
    波形判別結果と上記波形判定基準内、外の該当カウント
    数を上記表示手段に表示することを特徴とする請求項1
    に記載の高調波電流解析装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は各ウィンドウについて上
    記判別用エンベローブ波形による上記波形判別を行なう
    とともに、上記信号処理部にてFFT演算を行ない、そ
    の高調波データを上記第2のメモリに書き込み、同高調
    波データと予め設定されている限度値との比較を行な
    い、上記限度値が変更された場合には、上記第2のメモ
    リから高調波データを読み出し、その新たな限度値と再
    度比較判定を行なうようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載の高調波電流解析装置。
  8. 【請求項8】 上記波形判定基準が変更された場合に
    は、上記判別用エンベローブ波形による上記波形判別を
    再度行なった後、その波形判定基準に対応する新たな限
    度値と再度比較判定を行なうようにしたことを特徴とす
    る請求項7に記載の高調波電流解析装置。
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