JP3492170B2 - グリコシド誘導体、グリコシド抽出物、その単離法及び用途 - Google Patents

グリコシド誘導体、グリコシド抽出物、その単離法及び用途

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JP3492170B2
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雅之 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリコシド誘導
体、グリコシド抽出物、その単離法及び用途に関し、よ
り詳細には、コーコルソシドI〜Vと命名された新規な
グリコシド誘導体、グリコシド抽出物、その単離法及び
該新規グリコシド誘導体を有効成分として含有する医薬
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】エジプト原産のモロヘイヤは、主に、ア
フリカ東北部や中東など、地中海東部地域で栽培され、
シナノキ科のわずか半年で2mに生長する一年草であ
る。近年、その他に例を見ない豊富な栄養素及び大量に
含まれる粘性食物繊維のため、注目されている食品の1
つである。
【0003】つまり、モロヘイヤの生葉や茎は、他の野
菜と比較して、特にカリウムカルシウム等のミネラル、
βカロチン、ビラムンB1、B2等のビタミン類を多量
に含有するとともに、粘性多糖類の1種であるマンナン
やムチンと呼ばれる水溶性食物繊維を多量に含有されて
いる。この粘性多糖類は、主としてラムノース、グルク
ロン酸、ガラクツロン酸等の糖類が結合した酸性多糖類
であり、これら酸性多糖類は、特に、血液中の過剰のコ
レステロールや中性脂肪を低下させる作用や血糖を低下
させる作用があるとされている。
【0004】このように、モロヘイヤの葉や茎に含有さ
れる種々の成分は、徐々に明らかにされつつあるが、モ
ロヘイヤの種子については、未だ研究されていないのが
現状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、モロヘイヤ
に含まれる種々の有効成分について研究を行った結果、
モロヘイヤの種子中にグリコシド類が含有されているこ
とを見い出し、さらに、これらグリコシド類を抽出し、
精製、分離することにより、新規なグリコシドが含有さ
れていることを見い出した。また、これらグリコシド抽
出物及び新規グリコシドについて種々の研究を行うこと
により、意外にも、これらグリコシド抽出物及び新規グ
リコシドが、市販の強心利尿薬と同等の強心活性、すな
わちNa + 、K+ ATPase阻害作用を有するという
知見を得、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明によれば、式(I):
【0007】
【化2】
【0008】で表されるグリコシド誘導体又は溶媒化物
が提供される。また、上記化合物を少なくとも1種含有
することからなるモロヘイヤ種子からのグリコシド抽出
物が提供される。さらに、モロヘイヤの種子又はその粉
砕物を低級脂肪族アルコールで抽出処理し、抽出液を濃
縮するかせずしてn−ブタノール−水で分配処理し、得
られるブタノール層から上記化合物の少なくとも1種を
含有するグリコシド抽出物を単離することからなるグリ
コシド抽出物の単離法が提供される。
【0009】また、有効成分として上記化合物の少なく
とも1種と、医薬的に受容な賦形剤とからなる医薬組成
物が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においては、モロヘイヤ種
子から抽出される新規なグリコシドは、上記式(I)に
示された通りの5種である。具体的には、以下の構造式
を有する。
【0011】
【化3】
【0012】また、本発明においては、上記式(I)で
表されるグリコシド誘導体において、グリコシドを精
製、分離する際に使用される溶媒との間で形成し得る高
次化合物、すなわち水和物や低級脂肪族アルコール和物
をも含む。本発明のグリコシド誘導体の単離法において
は、モロヘイヤの種子又は粉砕したものを低級脂肪族ア
ルコールで抽出処理し、抽出液を濃縮するかせずしてn
−ブタノール−水で分配処理し、ブタノール層を得るこ
とからなる。
【0013】原料となるモロヘイヤの種子は、そのまま
用いてもよいし、種皮を除去したものを用いてもよい
し、モロヘイヤの種子を粉砕したものを用いてもよい
し、種皮を除去した後粉砕したものを用いてもよい。な
かでも種皮を除去して粉砕することが好ましい。種子又
は粉砕物を、低級脂肪族アルコールで抽出処理する。低
級脂肪族アルコールとしては、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール等を使用することが
できる。好ましくはメタノールである。この抽出処理
は、常温で行ってもよいが、使用する低級脂肪族アルコ
ールが煮沸する程度に加熱して行うことが好ましい。こ
の抽出処理は、数回繰り返すことが好ましく、1回の低
級脂肪族アルコールの使用量は、モロヘイヤ種子粉砕物
の2〜6倍(重量/重量)程度が好ましい。
【0014】次いで、この抽出液を任意に濃縮する。こ
の際の濃縮は低温低圧で行うことが好ましい。なお、得
られた濃縮物を、先に使用した同様の低級脂肪族アルコ
ールを用いてろ別し、ろ液をさらに濃縮してもよい。得
られた抽出液(濃縮物)を、n−ブタノール−水で分配
処理する。この分配処理は、抽出液(濃縮物)を水と
n−ブタノールの混液と振盪するか、抽出液(濃縮
物)を水に懸濁し、n−ブタノールとともに振盪する
か、抽出液(濃縮物)を水飽和n−ブタノールに溶解
後、水を添加して振盪するかのいずれの方法で行っても
よい。目的とする成分は、主としてn−ブタノール層に
移行される。なお、この分配処理は、常温で行うことが
好ましい。において、混液中の水とn−ブタノールと
の割合は、10:1〜1:10(重量比)程度が好まし
く、1:5〜1:10程度がより好ましい。において
は、抽出液(濃縮物)をほぼ同量の水に懸濁し、これ
に、1〜5倍(重量)程度のn−ブタノールを加えて振
盪し、この処理を2〜3回程度繰り返すことにより、目
的とする成分がn−ブタノール層に移行する。
【0015】このようにして得られるn−ブタノール層
を、好ましくは低温低圧で濃縮する。この濃縮は乾固す
るまで行ってもよい。得られた濃縮物は、精製処理に付
すことが好ましい。精製処理方法としては、例えば、順
相シリカゲルカラムクロマトグラフィー、逆相シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフ
ィー、遠心液体クロマトグラフィー、カラムクロマトグ
ラフィー、薄層クロマトグラフィー等の等のいずれか、
又はそれらを組み合わせて使用する方法がある。この際
の担体、溶出溶媒等の精製条件は、用いる溶媒等により
適宜調節することができる。また、以下の別の精製処理
と組み合わせて使用してもよい。
【0016】また、別の精製処理方法としては、得られ
た濃縮物を、約30%以下の低級脂肪族アルコール含有
水に溶解させ、この溶液を吸着性樹脂に接触させて吸着
させた後、低級脂肪族アルコール又は約30%以上の低
級脂肪族アルコール含有水で溶離する方法が挙げられ
る。この際に使用される低級脂肪族アルコールは、上述
した通りであり、なかでもメタノールが好ましい。吸着
性樹脂としては、通常当該分野の精製処理に使用される
ものであれば特に限定されるものではなく、例えば、巨
大網状構造で多孔性の架橋されたポリスチレン系樹脂が
挙げられる。上記で使用される得られた濃縮物を溶解す
るために用いられるものとしては、約30%以下、好ま
しくは約10%以下の低級脂肪族アルコールが挙げられ
る。低級脂肪族アルコールは、上記と同様のものを用い
ることができ、なかでもメタノールが好ましい。溶離す
る際に用いられるものとしては、約30%以上、好まし
くは35〜99%の低級脂肪族アルコールが挙げられ
る。低級脂肪族アルコールは、上記と同様のものを用い
ることができ、なかでもメタノールが好ましい。
【0017】なお、このグリコシド誘導体は、原料とす
るモロヘイヤの種類又は産地等により、構成される成分
の種類及び量等に若干の差があると考えられる。よっ
て、例えばアフリカ東北部や中東など、地中海東部地域
で栽培されたものを原料とすることが好ましい。このよ
うにして得られたグリコシド誘導体、グリコシド抽出物
は、そのまま本発明の医薬組成物の有効成分として使用
することができる。つまり、グリコシド誘導体である式
(I)の化合物と、それらを単離する工程において得ら
れる低級脂肪族アルコール(好ましくはメタノール)エ
キス及びブタノールエキスについて強心活性実験として
Na+ 、K+ ATPase阻害作用を検討したところ、
これらに強い阻害作用が認められ、市販強心利尿薬ジギ
トキシンやG−ストロファンチンと同等の活性が見られ
た。また、経口投与では非常に高いLD50が認められ、
強心剤としての使用が可能であると考えられる。
【0018】従って、この発明のグリコシド誘導体は、
医薬的に受容な塩と医薬的に受容な賦形剤とからなる医
薬組成物として使用することができる。この組成物は、
経口用又は非経口用のいずれであってもよい。経口用組
成物としては、通常散剤、錠剤、乳剤、カプセル剤、顆
粒剤、舌下錠、液剤(チンキ剤、流エキス剤、舌下エア
ゾール、酒精剤、懸濁剤、リモナーデ剤、シロップ剤
等)等が挙げられる。また、非経口用組成物としては、
軟膏剤、硬膏剤、液剤(チンキ剤、ローション剤、酒精
剤、噴霧剤、エアゾール等)、湿布剤(パップ剤、パス
タ剤、貼付剤、貼付錠等)、塗布剤、散布剤、リニメン
ト剤、クリーム剤、乳剤等が挙げられる。なお、これら
組成物は、徐放性処理が施されていてもよい。
【0019】投与量は、病状に応じて異なるが、経口用
の製剤の場合、式(I)の化合物を成人1日当たり0.
1〜1.5mg程度、好ましくは0.3〜0.8mg程
度を2〜5回に分けて投与することによって効力を発揮
することができる。非経口用の製剤の場合、適用する部
位、適用面積等により適宜調節することができるが、例
えば、式(I)の化合物を0.01〜10%濃度で配合
した製剤として使用することができる。
【0020】上記で使用される賦形剤としては、当該分
野で公知の固体又は液体の賦形剤を使用することができ
る。例えば、散剤、その他の経口粉末剤における賦形剤
としては、乳糖、澱粉、デキストリン、リン酸カルシウ
ム、炭酸カリシウム、合成及び天然の珪酸アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、乾燥水酸化アルミニウム、ステ
アリン酸マグネシウム、重炭酸ナトリウム、乾燥酵母等
が挙げられる。外用散剤の場合は、酸化亜鉛、タルク、
澱粉、カオリン、硼酸末、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシ
ウム、次没子酸ビスマス、硫酸アルミニウムカリウム末
等が挙げられる。液剤における賦形剤としては、水、グ
リセリン、プロピレングリコール、単シロップ、エタノ
ール、脂肪油、エチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ソルビトール等が挙げられる。軟膏剤における
賦形剤としては、脂肪、脂肪油、ラノリン、ワセリン、
グリセリン、ミツロウ、パラフィン、流動パラフィン、
樹脂、高級アルコール、グリコール類、界面活性剤等を
挙げることができる。実施例1:モロヘイヤ種子抽出および成分の単離 エジプト産モロヘイヤ種子(2.4kg)を粉砕し、メ
タノール(10リットル)で3時間熱時抽出を3回繰り
返した後、減圧下条件でメタノールを留去し、メタノー
ル抽出エキス(350g)を得た。
【0021】得られたメタノール抽出エキス(350
g)を1−ブタノール−水で分配し、1−ブタノール移
行部エキス(128g)および水移行部エキス(222
g)を得た。1−ブタノール移行部エキス128gを順
相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2.3kg)
により7つのフラクション〔フラクション1(22
g)、2(19g)、3(8g)、4(4g)、5(2
2g)、6(22g)、7(8g)〕に分画した。
【0022】さらに、フラクション5(19g)を逆相
シリカゲルカラムクロマトグラフィー〔担体:クロマト
レックスODS (500g)、溶出溶媒:40%MeOH
→50%MeOH→60%MeOH→MeOH〕および
高速液体クロマトグラフィー〔カラム:YMC-pack ODS-A
(YMC)、送液ポンプ:LC-10AS (島津)、検知器:
RID-10A (島津)、溶出溶媒:45%MeOH、60%
MeOH〕で分離精製した結果、コーコルソシドI(co
rchorusosideI;、70mg)、コーコルソシドII
、61mg)、コーコルソシド III(、37m
g)、オリトリシド(olitoriside ;、7g)、エリ
シモシド(erysimoside ;、3g)、コロロシド(co
roloside;10、185mg)、グルコエバトロモノシ
ド(glucoevatromonoside ;11、105mg)を単離
した。
【0023】また、フラクション6(19g)も同様に
逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー〔担体:クロ
マトレックスODS (500g)、溶出溶媒:40%Me
OH→50%MeOH→70%MeOH→MeOH〕お
よび高速液体クロマトグラフィー〔カラム:YMC-pack O
DS-A(YMC)、送液ポンプ:LC-10AS (島津)、検知
器:RID-10A (島津)、溶出溶媒:45%MeOH、5
0%MeOH〕で分離精製し、コーコルソシドI(
34mg)、コーコルソシドIV(、17mg)、コー
コルソシドV(、167mg)、オリトリシド(
150mg)、グルコ(1→6)オリトリシド(gluco(1
→6)olitoriside (、780mg)、エリシモシド
、18mg)、オリトリウシン(olitoriusin ;
、185mg)を単離した。
【0024】
【化4】
【0025】実施例2:モロヘイヤ種子抽出物コーコル
ソシドI〜IV(1〜4)の構造解明 (a)コーコルソシドI() 白色粉末、 〔α〕D 24+12.8°(c=1.1, MeOH) 、 高分解能陽イオンFAB-MS :計算値 C35H54O14Na (M+Na)+、721.3411 ;実測値 : 721.3400 、 UVλmax MeOH nm(log ε) : 218 (4.2) 、 IR(KBr)cm -1 : 3453, 2940, 1747, 1072 、1 H-NMR (270MHz, ピリジン-d5)δ : 1.10 (3H, s, 18-H
3), 1.32 (3H, s, 19-H3), 1.59 (3H, d, J=6.3Hz, 6'-
H3), 3.65 (1H, dd, J=2.6, 9.6Hz, 4'-H), 4.14(1H,
m, 11-H), 4.30 (1H, dd, J=5.3, 11.6Hz), 4.45 (1H,
dd, J=2.6, 11.6Hz)(6''-H2), 4.35 (1H, m, 3-H), 4.6
8 (1H, br d, J=2.6Hz, 3'-H), 4.95 (1H,d, J=7.9Hz,
1''-H), 5.01, 5.25 (1H each, both br d, J=18.1Hz,
21-H2), 5.39 (1H, br d, J=7.9Hz, 1'-H), 6.09 (1H,
br s, 22-H).13 C-NMR (ピリジン-d5)δc :表1 陽イオンFAB-MS(m/z) : 721 (M+Na)+. 陰イオンFAB-MS(m/z) : 697 (M-H) -, 535 (M-C6H11O5)
-, 405 (M-C11H21O8)-
【0026】
【表1】
【0027】の陽イオン(positive-ion)及び陰イオ
ン(negative-ion)FAB-MS (第一次原子衝撃質量スペク
トル:first atom bombardment mass spectrum)におい
て、疑似分子イオンピーク(pseudo-molecular ion pea
k )がm/z721 (M+Na)+とm/z697 (M-H)-に観測されると
ともに、陰イオンFAB-MSにおいては開裂イオンピーク
(fragment ion peak )がm/s535 (M-C6H11O5)- と405
(M-C6H21O8- に認められた。
【0028】のIR(紫外線吸収)スペクトルにおい
て、強い水酸基の吸収(3453, 1072cm-1)や脂肪酸メチ
ル、メチレン及びメチン基の吸収(2940cm-1)のほか
に、5員環不飽和ラクトンに由来する吸収(1747cm-1
が観測された。また、そのUV(紫外線吸収)スペクト
ルにおいて、不飽和ラクトンに帰因する吸収が218nm (l
ogε4.2)に認められた。
【0029】次に、を10%硫酸とジオキサン(1:
1)混液で加水分解すると、アグリコンとしてビピンド
ゲニン(bipindogenin)が得られるとともに、構成単糖
としてD-ジギトキソース(D-digitoxose)とD-グルコー
ス(D-glucose )が検出された。 1H−NMR(プ
ロトン核磁気共鳴)スペクトルにおいて、アグリコンビ
ピンドゲニン由来のシグナルのほかに、D-ジギトキソー
スとD-グルコースのアノマー位プロトンのシグナル〔δ
5.39 (br. d, J=7.9Hz, 1'-H), 4.95 (d, J=7.9Hz, 1''
-H)〕が観測された。
【0030】また、その13C−NMR(炭素13核磁気共
鳴)スペクトル(表1)のアグリコン部のシグナルは、
3位に糖鎖の結合したビピンドゲニンをアグリコンとす
る既知配糖体と非常によく対応しており、また、オリゴ
糖部分のシグナルはβ−D-ジギトキソースの4位くD-グ
ルコースがβ配糖体結合した糖鎖構造を有する既知配糖
体エリシモシド()やD-グルコースのアノマー位プロ
トンとD-ジギトキソースの4位炭素及びD-ジギトキソー
スのアノマー位プロトンとビピンドゲニンの3位炭素と
の間に遠隔相関(long-range correlation)が認められ
たことなどからコーコルソシドI()の化学構造が判
明した。 (b) コーコルソシドII() 白色粉末、 〔α〕D 26+12.9°(c=0.9, MeOH). 高分解能陽イオンFAB-MS :計算値 C35H54O13Na (M+Na)+: 705.3462 ;実測値 : 705.3474. UVλmax MeOH nm(log ε) : 217 (4.2). IR(KBr)cm -1 : 3410, 2934, 1741, 1072.1 H-NMR (270MHz, ピリジン-d5)δ : 1.08 (3H, s, 18-H
3), 1.14 (3H, s, 19-H3), 1.62 (3H, d, J=5.9Hz, 6'-
H3), 3.86 (1H, dd, J=2.8, 9.6Hz, 4'-H), 4.06(1H,
m, 11-H), 4.28 (1H, m, 3-H), 4.30 (1H, dd, J=5.3,
11.6Hz), 4.44 (1H, dd, J=2.6, 11.6Hz)(6''-H2), 4.7
4 (1H, br d, J=2.8Hz, 3'-H), 4.96 (1H,d, J=7.6Hz,
1''-H), 4.99, (1H, dd, J=1.7, 18.0Hz), 5.25 (1H, d
d, J=1.3,18.0Hz)(21-H2), 5.41 (1H, dd, J=1.7, 7.9H
z, 1'-H), 6.08 (1H, br s, 22-H).13 C-NMR(ピリジン-d5)δc : 表1、 陽イオンFAB-MS(m/z) : 705 (M+Na)+ , 683 (M+H)+. 陰イオンFAB-MS(m/z) : 681 (M-H)-, 519 (M-C6H11O5)
- . の陰イオン-FAB及び陽イオン-FAB MS において疑似分
子イオンピークがm/s705 (M+Na)+、m/s683 (M+H)+及びm
/s681 (M-H)-に観測された。
【0031】のUV及びIRスペクトルはコーコルソ
シドI()と非常に類似しており、類縁の強心配糖体
であることが判明した。を加水分解するとアグリコン
としてサーメントゲニン(sarmentogenin )が得られ、
構成単糖としてD-ジギトキソースとD-グルコースが検出
された。 1H−NMRおよび13C−NMR(表1)
における糖鎖部分シグナルは1とよく一致し、またアグ
リコン部は3位に糖鎖の結合したサーメントゲニンを有
する既知強心配糖体アフィノシド S-IX (affinoside S
-IX )のシグナルと対応していた。
【0032】さらに、のHMBCスペクトルにおいて
D-グルコース部のアノマー位水素(1''-H)とサーメント
ゲニン部の3位炭素(3-C)との間に遠隔相関が認められ
たことから、コーコルソシドII()の化学構造が判明
した。 (c)コーコルソシド III() 白色粉末、 〔α〕D 27+20.6°(c=0.5, MeOH). 高分解能陽イオンFAB-MS :計算値 C35H54O13Na (M+Na)+: 705.3462 ;実測値 : 705.3479. UVλmax MeOH nm(log ε) : 217 (4.1). IR(KBr)cm -1 : 3431, 2934, 1741, 1736, 1072.1 H-NMR (270MHz, ピリジン-d5)δ : 1.02 (3H, s, 18-H
3), 1.07 (3H, s, 19-H3), 1.63 (3H, d, J=6.3Hz, 6'-
H3), 3.66 (1H, dd, J=2.3, 9.2Hz, 4'-H), 4.28(1H,
m, 3-H), 4.30 (1H, dd-like), 4.46 (1H, br d, J-11.
9Hz)(6''-H2), 4.97 (1H, d, J=7.6Hz, 1''-H), 5.01,
5.23 (1H each, both br d, J=17.5Hz, 21-H2), 5.35
(1H, br d, J=7.6Hz, 1'-H), 6.12 (1H, br s, 22-H).13 C-NMR(ピリジン-d5)δc : 表1、 陽イオン FAB-MS (m/z) : 705 (M+Na)+, 683 (M+H)+. 陰イオン FAB-MS(m/z) : 681 (M-H)-, 519 (M-C6H11O5)
-, 389 (M-C12H21O8)-
【0033】UV及びIRスペクトルデータの比較検討
からと同様の強心配糖体であることが推察さ
れた。を酸加水分解するとアグリコンとともにペリプ
ロゲニン(periplogenin)が得られるとともに、構成単
糖としてからはD-ジギトキソースとD-グルコースが検
出同定された。
【0034】 1H−NMRおよび13C−NMRスペ
クトルデータを既知強心配糖体と比較検討した結果及び
HMBCスペクトルの考察からではと同様の遠
隔相関が観測されたことを総合することによってコーコ
ルソシド III()の構造が判明した。 (d)コーコルソシドIV() 白色粉末、 〔α〕D 27+ 1.7°(c=0.9, MeOH). 高分解能陽イオンFAB-MS :計算値 C35H54O14Na (M+Na)+: 721.3411 ;実測値 : 721.3409. UVλmax MeOH nm(log ε) : 217 (4.2). IR(KBr)cm -1 : 3439, 2938, 1701, 1035.1 H-NMR (500MHz, ピリジン-d5)δ : 1.10 (3H, s, 18-H
3), 1.63 (3H, d, J=6.1Hz, 6'-H3), 2.95 (1H, dd-lik
e 17-H), 3.68 (1H, d, J=2.6, 4.8Hz, 4'-H), 4.11,
4.20 (1H each, both d, J=11.0Hz, 19-H2), 4.30 (1H,
dd, J=5.2, 11.9Hz), 4.44 (1H, dd, J=2.1, 11.3Hz)
(6''-H2), 4.32 (1H, m, 3-H), 4.37 (1H, m, 11-H),
4.71 (1H, br d, J=2.6Hz, 3'-H), 4.95 (1H, d, J=7.6
Hz, 1''-H), 5.00, 5.21 (1H each, both br d, J=18.0
Hz, 21-H2), 5.44 (1H, d, J=9.2Hz, 1'-H), 6.09 (1H,
br s, 22-H).13 C-NMR ( ピリジン-d5)δc : 表1 陽イオン FAB-MS (m/z) : 721 (M+Na)+, 699 (M+H)+. 陰イオン FAB-MS(m/z) : 697 (M-H)-
【0035】UV及びIRスペクトルデータの比較検討
からと同様の強心配糖体であることが推察さ
れた。を酸加水分解するとアグリコンとともにから
19−ヒドロキシサーメントゲニン(19-hydoxysarmentog
enin)が得られるとともに、構成単糖としてからはD-
ジギトキソースとD-グルコースが検出同定された。
【0036】 1H−NMRおよび13C−NMRスペ
クトルデータを既知強心配糖体と比較検討した結果及び
HMBCスペクトルの考察からではと同様の遠
隔相関が観測されたことを総合することによってコーコ
ルソシドIV()の構造が判明した。 (e)コーコルソシドV() 白色粉末、 〔α〕D 27−12.1°(c=1.2, MeOH). 高分解能陽イオンFAB-MS :計算値 C41H64O19Na (M+Na)+: 883.3940 ;実測値 : 883.3931. UVλmax MeOH nm(log ε) : 218 (4.0). IR(KBr)cm -1 : 3453, 2936, 1736, 1032.1 H-NMR (500MHz, ピリジン-d5)δ : 1.04 (3H, s, 18-H
3), 1.64 (3H, d, J=6.41Hz, 6'-H3), 2.81 (1H, dd, J
=5.5, 8.5Hz, 17-H), 3.96, 4.36 (1H each, both d-li
ke, 19-H2), 4.12 (1H, br s, 4'-H), 4.28 (1H, dd, J
=5.8, 11.3Hz), 4.76 (1H, br d, J=11.3Hz)(6'-H2),
4.37(1H, m, 3-H), 4.38, 4.47 (1H each,both m, 6'''
-H2), 4.70 (1H, br d, J=2.8Hz, 3'-H), 4.80 (1H, d,
J=7.6Hz,1'''-H), 5.02, 5.28 (1H each, both br d,
J=18.0Hz, 21-H2), 5.12 (1H, d,J=7.6Hz, 1'''-H), 5.
37 (dd, J=0.9, 9.8Hz, 1'-H), 6.11 (1H, br s, 22-
H). 13 C-NMR (ピリジン-d5)δc : 表1 陽イオン FAB-MS (m/z) : 883 (M+Na)+, 861 (M+H)+. 陰イオン FAB-MS(m/z) : 859 (M-H)-, 697 (M-C6H11O5)
-, 535 (M-C12H21O8)-,405 (M-C18H31O13)-. UV及びIRスペクトルデータの比較検討から
と同様の強心配糖体であることが推察された。
【0037】を酸加水分解するとアグリコンとともに
からストロファンチドール(strophanthidol)が得ら
れるとともに、構成単糖としてからD-ボイビボース
(D-boivibose )とD-グルコースが検出同定された。
1H−NMRおよび13C−NMRスペクトルデータを
既知強心配糖体と比較検討した結果及びHMBCスペク
トルの考察からでは末端D-グルコース部分のアノマー
位水素(1'''-H)と中央のD-グルコース部分の6位
(6''-C)、中央のD-グルコース部分のアノマー位水素
(1''-H)とD-ボイビボース部分の4位炭素(4'-C)及び
D-ボイビボース部分のアノマー位水素(1'-H)とストロ
ファンチドール部分の3位炭素(3-C)間に遠隔相関が認
められたことを総合することによってコーコルソシドV
)の構造が判明した。実験例:モロヘイヤ種子配糖体のNa+,K+−ATPa
se阻害活性 強心配糖体の陽性変力作用は心細胞膜に存在するNa+, K
+−アデノシン トリホスファターゼ(Na+,K+,"ATPas
e)の阻害によるとされており、この酵素に対する阻害
活性は強心配糖体の強心活性の指標のひとつとして用い
られている。Na+,K+−ATPaseは、ATP を加水分解し、Na
+とK+の能動輸送のエネルギーを供給している。これが
阻害されると細胞内のNa+濃度が上昇し、その結果Na+-C
a2+交換機構を介して心筋収縮に必要な細胞内Ca2+濃度
の増大をきたすとされている。
【0038】モロヘイヤ種子メタノール抽出エキス、1
−ブタノール移行部(配糖体分画)、水移行部、配糖体
混合物(フラクション5、6)およびこれに含まれる新
規配糖体5種を含む11種類の配糖体のNa+,K+,"ATPase
阻害活性について検討した。また、比較対照薬として、
強心配糖体ジギトキシン、G-ストロファンチンを用い
た。
【0039】その結果、モロヘイヤ種子のメタノール抽
出エキス、1−ブタノール移行部、及び配糖体分画2種
に強いNa+,K+,"ATPase阻害活性が認められるとともに新
規モロヘイヤ配糖体であるコーコルソシドI(),II
), III(),IV(),V()を含む11種
のモロヘイヤ配糖体に市販強心薬ジギトキシン、G-スト
ロファンチンと同等のNa+,K+,"ATPase阻害活性を有する
ことが判明した。(試験方法) 試験管に125mM イミダゾール−塩酸緩衝液(pH7.2)80μ
l、1M塩化ナトリウム20μl、200mM 塩化カリウム20
μl、100mM 塩化マグネシウム10μl、10mMエチレンジ
アミン四酢酸二ナトリウム(EDTA・2Na)10μl、サン
プルのDMSO溶液20μl、酵素溶液20μl〔10mg/ml 、シ
グマ社製、犬の腎臓由来〕をとり、37℃で5分間予備加
温した。
【0040】次に、基質であるアデノシン三シン酸二ナ
トリウム(ATP ・2Na)20μl〔27.56mg/ml、ナカライ
タスク社製、酵母由来〕を加え、反応を開始した。37℃
で30分間インキュベートした後、20%トリクロロ酢酸
(TCA) 800μlを加え、反応を停止し、氷中で10分
間放置後、Fiske-Subbarow法により生成した無機リンを
定量した。得られた値よりサンプルの50%阻害濃度
(IC50)を算出した。
【0041】その結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】実験例:モロヘイヤ種子配糖体の急性毒性 16〜20時間絶食させたddY系雄性マウス(体重2
0〜25g)に表3に示す被験物質を各用量で経口及び
腹腔内投与し、3日間にわたり観察してLD50を求め
た。その結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】表3によれば、経口投与では、メタノール
抽出エキス、1−ブタノール移行部では、投与可能な最
大量2000mg/kgでも死亡例はなく、オリトリシ
ド(強心配糖体)についても500mg/kg投与で死
亡例のない毒性の極めて少ない物質であることが判明し
た。
フロントページの続き (56)参考文献 Chemical Abstract s,vol.87,abs.no.86621 Chemical Abstract s,vol.85,abs.no.174338 Chemical Abstract s,vol.83,abs.no.203758 Chemical Abstract s,vol.80,abs.no.80068 Chemical Abstract s,vol.77,abs.no.85668 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07J 19/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): で表されるグリコシド誘導体又は溶媒化物。
  2. 【請求項2】 モロヘイヤの種子又はその粉砕物を低級
    脂肪族アルコールで抽出処理し、抽出液を濃縮するかせ
    ずしてn-ブタノール−水で分配処理し、得られるブタノ
    ール層から請求項1記載の化合物の少なくとも1種を含
    有するグリコシド抽出物を単離することからなるグリコ
    シド抽出物の単離法。
  3. 【請求項3】 ブタノール層から濃縮され、精製、分離
    処理に付されることからなる請求項2記載の単離法。
  4. 【請求項4】 有効成分として請求項1記載の化合物の
    少なくとも1種と、医薬的に受容な賦形剤とからなる医
    薬組成物。
  5. 【請求項5】 強心剤として使用される請求項4に記載
    の医薬組成物。
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Chemical Abstracts,vol.77,abs.no.85668
Chemical Abstracts,vol.80,abs.no.80068
Chemical Abstracts,vol.83,abs.no.203758
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