JP3490417B2 - スライドレール装置 - Google Patents

スライドレール装置

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JP3490417B2
JP3490417B2 JP2001338795A JP2001338795A JP3490417B2 JP 3490417 B2 JP3490417 B2 JP 3490417B2 JP 2001338795 A JP2001338795 A JP 2001338795A JP 2001338795 A JP2001338795 A JP 2001338795A JP 3490417 B2 JP3490417 B2 JP 3490417B2
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slider
guide groove
rack
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slide rail
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志朗 瀬川
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Takigen Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、ラックをキャビ
ネットに対して引出し可能にセットするのに使用される
スライドレール装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 作業員の身長には個人差があるため、
比較的背の低い作業員にとってはキャビネットの上位部
にセットされているラックは、作業員の目線付近にあ
る。そのため、スライドレールによってラックをキャビ
ネットから引き出しても、視界が大幅に狭く限定されて
いることになり、ラックに搭載されている機器の点検修
理等の作業に支障を生じる。そのため、踏み台を使用す
れば、身長差の問題は解決するが、踏み台では足元が不
安定なため、作業に没頭した作業員が踏み台を踏み外し
て転倒する事故も懸念される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、作業員の選択によって引き出したラックを斜め
下向きに傾斜配置させることができるため、高い所にセ
ットされているラックであっても十分に広い視界をもっ
てアクセスすることができ、点検修理等の作業が簡単か
つ能率良く安全に行なえるスライドレール装置を提供す
ることである。 【0004】 【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明のスライドレール装
置は、キャビネット1の前後水平方向に固着されるレー
ル本体2に、前側スライダー3と後側スライダー4をレ
ール本体2の長さ方向にスライド可能に嵌め合せ、前側
スライダー3の後端部と後側スライダー4の前端部を挟
むようにして、ティルトガイドプレート5とストッパー
プレート6を前側スライダー3に固着し、後側スライダ
ー4の前端部に後側スライダー4の長さ方向に長く形成
した連結スロット7と、ティルトガイドプレート5の後
端部に形成した軸孔8と、ストッパープレート6の中間
部に形成した軸孔9に軸ピン10を挿通し、ストッパー
プレート6の後端部に前側スライダー3の長さ方向に長
く形成した直線状ガイド溝11と、後側スライダー4の
前端部に連結スロット7よりも後方の部位に形成した軸
孔12にストップピン13を挿通し、ストッパープレー
ト6の後端部には、直線状ガイド溝11の後部に連通さ
せて、前記軸孔9を曲率半径の中心とする円弧状ガイド
溝14を下向きに形成し、円弧状ガイド溝14よりも後
方の部位とレール本体1の前端部との間に装着したスプ
リング15によって、前側スライダー3を後側スライダ
ー4に向かって引付け、軸ピン10を連結スロット7の
後部に係合させる一方、ストップピン13を直線状ガイ
ド溝11の前部に係合させるものである。 【0005】 【発明の作用】 このように構成されるスライドレール
装置を適用したキャビネットでは、図1に示したよう
に、ラック16がキャビネット1内に収納された状態で
は、前側スライダー3と後側スライダー4はレール本体
2に全長が入り込んでいる。この状態では、前側スライ
ダー3を後側スライダー4に向かって引付けるスプリン
グ15の力によって、軸ピン10は連結スロット7の後
部に係合している一方、ストップピン13は直線状ガイ
ド溝11の前部に係合しており、前側スライダー3と後
側スライダー4は一直線上に整列している。 【0006】ラック16または前側スライダー3を手前
に引くと、図6に示したように前側スライダー3と後側
スライダー4は一直線上に整列した状態でレール本体1
から所要長さまで引き出される。この段階では、依然と
して軸ピン10は連結スロット7の後部に係合し、スト
ップピン13は直線状ガイド溝11の前部に係合してい
る。作業員の身長が、対象とするラック16の高さ位置
に対して充分高いものであるとき、あるいは作業員の身
長が低くても、対象とするラック16が充分に低い位置
にあるとき、もしくは、作業員の身長の高低やラック1
6の高さ位置に関係なく、ラック16を傾斜配置させる
必要がない場合には、前側スライダー3と後側スライダ
ー4は一直線上に整列した状態のままに置かれる。 【0007】他方、ラック16を傾斜配置して点検修理
等の作業を行ないたい場合には、図2に示すように前記
引き出し位置においてラック16または前側スライダー
3をスプリング15の力に抗して強く牽引すれば良い。
この牽引操作によって、図4に詳細に示したように前側
スライダー3が後側スライダー4に対して前方に引かれ
るため、見掛け上、軸ピン10が連結スロット7の後部
から前部へと移動いる一方、ストップピン13が直線状
ガイド溝11の前部から後部に移動し、円弧状ガイド溝
14との交差部に移動する。 【0008】このような位置まで牽引されると、前側ス
ライダー3はラック16の重量による回転モーメントに
よって、前記軸ピン10を中心として図2および図4に
おいて反時計周り方向に回転する。この回転は、ストッ
プピン13が円弧状ガイド溝14の下端部に係合するこ
とによって停止させられ、図3と図5に示したように前
側スライダー3は後側スライダー4に対して下向きに傾
斜配置される。 【0009】 【発明の実施の形態】 図示の実施例では、ティルトガ
イドプレート5は前側スライダー3の内側に収容され、
前後2個のリベットピン17によって前側スライダー3
の腹板部に固着されている。軸ピン10は、中間鍔部1
0aにて後側スライダー4の連結スロット7に係合して
おり、中間鍔部10aの存在によって、ティルトガイド
プレート5の軸孔8およびストッパープレート6の軸孔
9からの抜脱を阻止されている。後側スライダー4の前
端面は、後側スライダー4に対する前側スライダー3の
回転変位を可能にするため、半円弧形に形成されてい
る。 【0010】ストップピン13は、拡大頭部13aにて
ストッパープレート6の直線状ガイド溝11および円弧
状ガイド溝14に係合しており、拡大頭部13aの存在
によって、後側スライダー4の軸孔12からの抜脱を阻
止されている。円弧状ガイド溝14よりも後方の部位に
は、可動スプリングプレート18が軸ピン19によって
枢着されており、後側スライダー4の前端部側面には、
固定スプリングプレート20がスポット溶接によって固
着されている。 【0011】可動スプリングプレート18の後端部の受
孔21と、固定スプリングプレート20の折り曲げ前端
部の受孔22には、引張コイルスプリングよりなる3本
のスプリング15の両端部が引掛けられている。前側ス
ライダー3の前端部には、引き出し操作の便宜のために
取手板23をスポット溶接によって固着してある。 【0012】図示の実施例では、ストッパープレート6
には、直線状ガイド溝11の後部に連通させて、前記軸
孔9を曲率半径の中心とする第2の円弧状ガイド溝24
を上向きに形成してある。そのため、前記のように前側
スライダー3と後側スライダー4を一直線上に整列した
状態のままに所定位置まで引き出した後、ラック16ま
たは前側スライダー3をスプリング15の力に抗して強
く牽引してから引き上げれば、前側スライダー3とラッ
ク16は前記軸ピン10を中心として図2および図4に
おいて時計周り方向に回転することができる。 【0013】この引き上げ回転位置に前側スライダー3
を手で保持することによって、通常は見れないラック1
6の下面側にある機器の状況を簡単に目視点検すること
ができる。レール本体1と前側スライダー3および後側
スライダー4との間には、公知のベアリングボール25
が挿入されている。 【0014】 【発明の効果】 以上のように構成された本発明のスラ
イドレール装置では、スプリング15によって前側スラ
イダー3を後側スライダー4に向かって引付け、軸ピン
10を連結スロット7の後部に係合させる一方、ストッ
プピン13を直線状ガイド溝11の前部に係合させるこ
とによって、前側スライダー3と後側スライダー4を一
直線上に整列させ、ラック16を水平位置に保持する使
用態様と、前側スライダー3を後側スライダー4に対し
て前方に牽引して見掛け上、軸ピン10を連結スロット
7の前部に係合させる一方、ストップピン13を直線状
ガイド溝11と円弧状ガイド溝14との交差部に移動さ
せ、この段階で軸ピン10を中心として下向き回転さ
せ、ラックを傾斜位置に保持する使用態様とを、作業員
が状況に応じて適宜選択することができる。対象とする
ラック16に十分に広い視界をもってアクセスすること
ができるため、点検修理等の作業が簡単かつ能率良く安
全に行なえる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例に係るスライドレール装置
の収納状態の平面図である。 【図2】 図1のスライドレール装置において前側スラ
イダーと後側スライダーを水平に引き出した後、スプリ
ングに抗して前側スライダーを牽引した状態の右側面図
である。 【図3】 図2の状態から前側スライダーを軸ピンを中
心に下向き回転させた状態の右側面図である。 【図4】 図2の状態にあるスライドレール装置の要部
拡大右側面図である。 【図5】 図3の状態にあるスライドレール装置の要部
拡大右側面図である。 【図6】 図1のスライドレール装置において前側スラ
イダーと後側スライダーを水平に引き出した直後の状態
の平面図である。 【図7】 図1のスライドレール装置の正面図である。 【符号の説明】 1 キャビネット 2 レール本体 3 前側スライダー 4 後側スライダー 5 ティルトガイドプレート 6 ストッパープレート 7 連結スロット 8 軸孔 9 軸孔 10 軸ピン 11 直線状ガイド溝 12 軸孔 13 ストップピン 14 円弧状ガイド溝 15 スプリング 16 ラック

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 キャビネット1の前後水平方向に固着さ
    れるレール本体2に、前側スライダー3と後側スライダ
    ー4をレール本体2の長さ方向にスライド可能に嵌め合
    せ、 前側スライダー3の後端部と後側スライダー4の前端部
    を挟むようにして、ティルトガイドプレート5とストッ
    パープレート6を前側スライダー3に固着し、 後側スライダー4の前端部に後側スライダー4の長さ方
    向に長く形成した連結スロット7と、ティルトガイドプ
    レート5の後端部に形成した軸孔8と、ストッパープレ
    ート6の中間部に形成した軸孔9に軸ピン10を挿通
    し、 ストッパープレート6の後端部に前側スライダー3の長
    さ方向に長く形成した直線状ガイド溝11と、後側スラ
    イダー4の前端部に連結スロット7よりも後方の部位に
    形成した軸孔12にストップピン13を挿通し、 ストッパープレート6の後端部には、直線状ガイド溝1
    1の後部に連通させて、前記軸孔9を曲率半径の中心と
    する円弧状ガイド溝14を下向きに形成し、 円弧状ガイド溝14よりも後方の部位とレール本体1の
    前端部との間に装着したスプリング15によって、前側
    スライダー3を後側スライダー4に向かって引付け、軸
    ピン10を連結スロット7の後部に係合させる一方、ス
    トップピン13を直線状ガイド溝11の前部に係合させ
    るようにしたスライドレール装置。
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