JP3487075B2 - ソレノイド機構 - Google Patents

ソレノイド機構

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JP3487075B2
JP3487075B2 JP12674796A JP12674796A JP3487075B2 JP 3487075 B2 JP3487075 B2 JP 3487075B2 JP 12674796 A JP12674796 A JP 12674796A JP 12674796 A JP12674796 A JP 12674796A JP 3487075 B2 JP3487075 B2 JP 3487075B2
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shaft
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元淳 新谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料を気化させて燃
焼させるために使用される流体制御用のソレノイド機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のソレノイド機構は、液体燃
料を気化させこの気化ガスをノズルから噴出させて燃焼
させるブンゼン式の燃焼装置にも多く使用されている。
以下図2、図9を参照して説明する。1は油受皿、2は
この油受皿1に取り付けた電磁ポンプ、3は電磁ポンプ
2に連なる送油パイプ、4は送油パイプ3に接続した気
化部で、入口4Aから送られてくる油を気化するもの
で、内部には必要に応じて気化促進用の気化素子(図示
せず)を充填するようになっており、一端開口にネジ止
めした気化蓋5を外すことによってこの気化素子を交換
したり気化部内の気化室6の掃除が出来るようにしてあ
る。7は連通路で、ノズル装着部8Aと気化室6とを連
通させるもので、気化室6の他端上部に形成してある。
8は上記ノズル装着部8Aにネジ結合したノズルで、気
化室6で気化した気化ガスをノズル出口9から噴出する
ものである。10は上記ノズル8の軸線上に配置したソ
レノイド機構で、ノズル装着部8Aと連通する戻り管1
1中に設けてあり、ノズル出口9を掃除するシャフト1
2を駆動するようになっている。
【0003】ソレノイド機構10は、戻り管11とハウ
ジング10Aをシールするシールパッキン10B、ハウ
ジング10Aに圧入されシャフト12をガイドする固定
鉄心10C、固定鉄心10Cに吸着される可動鉄心10
D、固定鉄心10Cに圧入され可動鉄心10Dをガイド
するスリーブ10E、また可動鉄心10Dを吸着するコ
イル10I、可動鉄心10Dにより引き上げられたシャ
フト12を元に戻し、パッキン12Aによりシャフト1
2とハウジング10Aをシールするためにバネ10G及
びバネ10H受けにより構成されている。また固定鉄心
10Cには戻りガス通路10Jを設けてある。また、可
動鉄心10Dにも戻りガス通路10Lを設けてある。ス
リーブ10Eの下端は油受け皿1内に連通している。
【0004】13はバーナ受け座で、図2に示すように
円形状で平板状に形成してあり、その外周上面に段差を
設けてバーナ載置部14が形成してあり、かつそのバー
ナ載置部下面に前記気化部4を所定温度に加熱するヒー
タ15が取り付けてある。このバーナ受け座13はその
中央部上面に前記ノズル装着部8Aを形成するととも
に、このノズル装着部8Aの片方側であってノズル装着
部8Aよりも下方に前記気化部4が形成してある。そし
て上記気化部4は図2から明らかなようにバーナ受け座
13の外周からノズル装着部8Aに向かってこれと交差
するように直線状に形成してあり、ノズル装着部8Aと
の交差部に前記連通路7を、そしてバーナ受け座13外
周側に気化蓋5が位置するように構成してある。また、
ノズル装着部8Aの外周は気化部4ならびにこの気化部
4と反対側のバーナ載置部14とノズル装着部8Aとの
間に放射状に形成したリブ部16を残して一次空気取り
入れ用の開口17がくり抜き形成してある。
【0005】18は前記バーナ受け座13のバーナ載置
部14上に上記ノズル8上方を覆うように載置したスロ
ートで、金属管を絞り加工して形成してあり、下部は円
弧状の末広がり形状として一次空気を取り込みやすく構
成してある。19はこのスロート18を覆うように前記
バーナ載置部14上に載置したバーナ部で、周壁に多数
の炎孔20を有し、ノズル8から噴出された気化ガスを
燃焼させるもので、スロート18を挟持するようにバー
ナ載置部14にビス21止めしてある。
【0006】上記構成において、電磁ポンプ2により送
り出された油は送油パイプ3を介して気化室6に入る。
ヒータ15は気化部を所定温度に達するまで加熱し、気
化室6の油を気化させる。気化された油は直線的にノズ
ル8方向に移動し、連通路7を介してノズル8に至る。
このとき上部の連通路7より高温の気化ガスが優先的に
ノズル8に送られる。この状態でソレノイド機構10に
よって駆動されたシャフト12が開くまでは、気化ガス
はシャフト12と戻り管11の間を通ってシャフト12
とハウジング10Aの間とシャフト12と固定鉄心10
Cとの間及び固定鉄心10Cの戻り通路10Jを通じて
流れ、可動鉄心の戻り通路10L及び可動鉄心10Dと
スリーブ10Eの間より油受け皿1に戻る。ソレノイド
機構10によって駆動されたシャフト12が開くと、ノ
ズル出口9より気化ガスが噴出される。これによりノズ
ル8周囲の空気取入口17から一次空気を取り込みスロ
ート18及びバーナ部19内で混合し、バーナ部19外
周にて着火し、燃焼炎22を生成する。以後同様の動作
によって燃焼を継続する。また、燃焼停止時にはソレノ
イド機構10によって駆動されたシャフト12がノズル
出口9を閉じ、気化室6及び連通路7にある気化ガスが
シャフト12と戻り管11の間を通ってシャフト12と
ハウジング10Aの間とシャフト12と固定鉄心10C
との間及び固定鉄心10Cの戻りガス通路10Jを通じ
て流れ、可動鉄心10Dの戻りガス通路10L及び可動
鉄心10Dとスリーブ10Eの間より油受け皿1内に戻
る。これは、着火時にシャフト12が開くまでの気化ガ
スの流れとも全く同じである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では次のような課題があった。すなわち、着火時
及び燃焼停止時に電磁ソレノイド10によって駆動され
たシャフト12がノズル出口9を閉じ、気化室6及び連
通路7にある気化ガスがシャフト12と戻り管11の間
を通ってシャフト12とハウジング10Aの間とシャフ
ト12と固定鉄心10Cとの間及び固定鉄心10Cの戻
りガス通路10Jを通じて流れ、可動鉄心の戻りガス通
路10L及び可動鉄心10Dとスリーブ10Eの間より
油受け皿1に戻る時に、気化室6や気化器4に付着して
いたごみが気化ガスと共に戻り経路を通過し可動鉄心1
0Dとスリーブ10Eの間に噛み込み、可動鉄心10D
が動作しなくなる場合がある。これは、可動鉄心10D
によって押し上げられノズル8を閉じるシャフト12が
作動しなくなることであり、すなわち消火が確実に行わ
れないという課題があった。また、ごみの流入を防ぐた
めに固定鉄心10Cの通路10Jを狭くすると、気化ガ
スが十分に戻らないという課題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、気化ガスの戻り経路において、電磁コイル
と、この電磁コイルに通電時に帯磁する固定鉄心と、こ
の固定鉄心に吸着する可動鉄心と、この可動鉄心を支え
るスリーブと、前記可動鉄心によって押し出されるシャ
フトと、このシャフトを支え前記固定鉄心に固定された
ハウジングとを備え、前記ハウジングには、シャフトと
ハウジング間の気化ガス戻り経路の途中に戻り通路を設
け、その下流側に固定鉄心とハウジングの隙間を規制し
た別の円周状の気化ガス戻り経路を構成し、流路面積を
確保しつつ、気化ガス戻り経路の隙間を小さく規制する
ようにしたものである。
【0009】上記発明によれば、固定鉄心とハウジング
の間の周長が長くとれ、流路面積を大きく確保できるた
め、固定鉄心とハウジングの隙間が小さくても気化ガス
が戻らないということがなくなり、可動鉄心とスリーブ
に噛み込むごみがすべて固定鉄心とハウジング、ハウ
ジングとシャフトでせき止められ、ごみ詰まりにより
可動鉄心が動作しなくなるということがなくなり、ノズ
ルが確実に動作し、消火が確実に行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は上記の如く気化ガスの戻
り経路のソレノイド機構において、電磁コイルと、この
電磁コイルに通電時に帯磁する固定鉄心と、この固定鉄
心に吸着する可動鉄心と、この可動鉄心を支えるスリー
ブと、前記可動鉄心によって押し出されるシャフトと、
このシャフトを支え前記固定鉄心に固定されたハウジン
グとを備え、前記ハウジングには、シャフトとハウジン
グ間の気化ガス戻り経路の途中に戻り通路を設け、その
下流側に固定鉄心とハウジングの隙間を規制した別の円
周状の気化ガス戻り経路を構成し、前記気化ガス戻り経
路の隙間は、可動鉄心とスリーブの隙間よりシャフトと
ハウジングの隙間及びハウジングと固定鉄心の隙間が小
さくなる関係としたものであり、流路面積を確保しつ
つ、気化ガス戻り経路の隙間を小さく規制することで、
気化ガスが戻らないということがなくなるとともに、可
動鉄心とスリーブに噛み込むごみがすべて固定鉄心とハ
ウジング間、ハウジングとシャフト間でせき止められ、
ごみ詰まりにより可動鉄心が動作しなくなるということ
がなくなり、ノズルが確実に動作し、消火が確実に行わ
れ、安全性の向上を図ることができる。
【0011】また、可動鉄心とスリーブがフリーの物に
あっては、固定鉄心に対してハウジングをセンタを合わ
せて、片側隙間寸法又は最大隙間寸法を可動鉄心とスリ
ーブの両側隙間寸法以下に設定した構成のソレノイド機
構とすることで上記作用と同様の効果が得られる。
【0012】また、シャフトとハウジングがフリーな物
にあっては、シャフトとハウジングの両側隙間寸法を、
可動鉄心とスリーブの両側隙間寸法以下とした構成のソ
レノイド機構とすることで、上流側の経路隙間を均一に
することができ上記作用と同様の効果が得られる。
【0013】また、固定鉄心とハウジング間に形成した
円周状の気化ガス戻り経路を細分化する手段を設け、そ
の具体的構成として、固定鉄心とハウジング間の間に
リット状のリングを挿入することで、流体の流れの経路
を増やすことができ、それぞれの最大寸法を、可動鉄心
とスリーブの両側隙間寸法より小さくした構成のソレノ
イドとすることで、より広い流れの経路を確保しなが
ら、ごみに対しても受け量が多く、詰まりにくいソレノ
イド機構とすることができる。
【0014】また、リングの代わりに、固定鉄心とハウ
ジングの間に貫通孔を持った金属、セラミック、網等を
挿入し、その穴の最大隙間寸法が、可動鉄心とスリーブ
の両側隙間寸法よりも小さくした構成のソレノイド機構
としても、最大隙間の寸法管理が容易で、広い流れの経
路を確保しながらごみに対しても受け量が多く詰まりに
くいという上記作用と同様の効果が得られる。
【0015】また、シャフトとハウジングの間の特に上
流側に貫通孔を持った金属、セラミック、網等を挿入
し、その穴の最大隙間寸法が、可動鉄心とスリーブの両
側隙間寸法よりも小さくした構成のソレノイド機構とし
ても、最大隙間の寸法管理が容易で、広い流れの経路を
確保しながらごみに対しても受け量が多く詰まりにくい
という上記作用と同様の効果が得られる。
【0016】また、可動鉄心とスリーブに上流側の最大
隙間寸法よりも大きな隙間を持つ貫通溝を、可動鉄心の
外側又はスリーブの内側又はその両側に設けた構成のソ
レノイドとすることで、大きなごみが大きな隙間を持つ
貫通溝を通過させてやることができ、上流側の固定鉄
心、ハウジング、シャフト間の隙間を大きく設定でき、
大きなごみに対して強く、広い流れの経路を確保しなが
らごみに対しても受け量が多く詰まりにくいという上記
作用と同様の効果が得られる。
【0017】また、固定鉄心とハウジングの狭い隙間
を、流体が流出する下流側の可動鉄心に近い箇所に設定
し、反対側の流体が流入する上流側はそれよりも広い隙
間とし、狭い隙間が可動鉄心とスリーブの隙間よりも小
さくしたソレノイドを使用することで、上流側からのご
みの量が多くても広い隙間で十分に受け止めてシャフト
の動きに対する影響をなくすごみだまりの機能をもたせ
ることができ、ソレノイド機構の機能を長期間に渡って
安定的に保持させることができる。
【0018】以下、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。 (実施例1)図1、図2を参照して説明する。1は油受
皿、2はこの油受皿1に取り付けた電磁ポンプ、3は電
磁ポンプ2に連なる送油パイプ、4は送油パイプ3に接
続した気化部で、入口4Aから送られてくる油を気化す
るもので、内部には必要に応じて気化促進用の気化素子
(図示せず)を充填するようになっており、一端開口に
ネジ止めした気化蓋5を外すことによってこの気化素子
を交換したり気化部内の気化室6の掃除が出来るように
してある。7は連通路で、ノズル装着部8Aと気化室6
とを連通させるもので、気化室6の他端上部に形成して
ある。8は上記ノズル装着部8Aにネジ結合したノズル
で、気化室6で気化した気化ガスをノズル出口9から噴
出するものである。10は上記ノズル8の軸線上に配置
した電磁ソレノイドで、ノズル装着部8Aと連通する戻
り管11中に設けてあり、ノズル出口9を掃除するシャ
フト12を駆動するようになっている。
【0019】電磁ソレノイド10は、シャフト12をガ
イドする10Aハウジングと戻り管11とハウジング1
0Aをシールする10Bシールパッキン、ハウジング1
0Aに圧入された固定鉄心10Cとそれに吸着される可
動鉄心10D、固定鉄心10Cに圧入され可動鉄心10
Dをガイドする10Eスリーブ、また可動鉄心10Dを
吸着するコイル10I、可動鉄心10Dにより引き上げ
られたシャフト12を元に戻し、12A戻りパッキンに
よりシャフト12とハウジング10Aをシールするため
に10Gバネ及び10Hバネ受けにより構成されてい
る。またハウジング10Aは戻りガス通路10Jがあ
る。また、固定鉄心10Cにはハウジング10Aの戻り
ガス通路10Jより下流側にハウジング10Aとの間に
狭い通路10Mを設けている。また、下流側の可動鉄心
10Dとスリーブ10Eの隙間よりも同流体が流入する
上流側のシャフト12とハウジング10A及びハウジン
グ10Aと固定鉄心の狭い隙間10Mを小さくしてあ
る。また、可動鉄心10Dにも戻りガス通路10Lがあ
る。スリーブ10Eの下端は油受け皿1に通じている。
13はバーナ受け座で、図2に示すように円形状の平板
状に形成してあり、その外周上面に段差を設けてバーナ
載置部14が形成してあり、かつそのバーナ載置部下面
に前記気化部4を所定温度に加熱するヒータ15が取り
付けてある。このバーナ受け座13はその中央部上面に
前記ノズル装着部8Aを形成するとともに、このノズル
装着部8Aの片方側であってノズル装着部8Aよりも下
方に前記気化部4が形成してある。そして上記気化部4
は図2から明らかなようにバーナ受け座13の外周から
ノズル装着部8Aに向かってこれと交差するように直線
状に形成してあり、ノズル装着部8Aとの交差部に前記
連通路7を、そしてバーナ受け座13外周側に気化蓋5
が位置するように構成してある。また、ノズル装着部8
Aの外周は気化部4ならびにこの気化部4と反対側のバ
ーナ載置部14とノズル装着部8Aとの間に放射状に形
成したリブ部16を残して一次空気取り入れ用の開口1
7がくり抜き形成してある。
【0020】18は前記バーナ受け座13のバーナ載置
部14上に上記ノズル8上方を覆うように載置したスロ
ートで、金属管を絞り加工して形成してあり、下部は円
弧状の末広がり形状として一次空気を取り込みやすく構
成してある。19はこのスロート18を覆うように前記
バーナ載置部14上に載置したバーナ部で、周壁に多数
の炎孔20を有し、ノズル8から噴出された気化ガスを
燃焼させるもので、スロート18を挟持するようにバー
ナ載置部14にビス21止めしてある。
【0021】上記構成において、電磁ポンプ2により送
り出された油は送油パイプ3を介して気化室6に入る。
ヒータ15は気化部を所定温度に達するまで加熱し、気
化室6の油を気化させる。気化された油は直線的にノズ
ル8方向に移動し、連通路7を介してノズル8に至る。
このとき上部の連通路7より高温の気化ガスが優先的に
ノズル8に送られる。この状態で電磁ソレノイド10に
よって駆動されたシャフト12が開くまでは、気化ガス
はシャフト12と戻り管11の間を通ってシャフト12
とハウジング10Aの間及びハウジングの戻り通路10
Jから固定鉄心10Cとハウジング10Aの間の狭い通
路10Mを通じて流れ、可動鉄心の戻り通路10L及び
可動鉄心10Dとスリーブ10Eの間より油受け皿1に
戻る。電磁ソレノイド10によって駆動されたシャフト
12が開くと、ノズル出口9より気化ガスが噴出され
る。これによりノズル8周囲の空気取入口17から一次
空気を取り込みスロート18及びバーナ部19内で混合
し、バーナ部19外周にて着火し、燃焼炎22を生成す
る。以後同様の動作によって燃焼を継続する。また、燃
焼停止時には電磁ソレノイド10によって駆動されたシ
ャフト12がノズル出口9を閉じ、気化室6及び連通路
7にある気化ガスがシャフト12と戻り管11の間を通
ってシャフト12とハウジング10Aの間及びハウジン
グの戻り通路10Jから固定鉄心10Cとハウジング1
0Aの間の狭い通路10Mを通じて流れ、可動鉄心の戻
り通路10L及び可動鉄心10Dとスリーブ10Eの間
より油受け皿1に戻る。これは、着火時にシャフト17
が開くまでの気化ガスの流れとも全く同じである。
【0022】ここで、この気化ガスの戻り経路のソレノ
イド機構において、流体が流出する下流側の可動鉄心1
0Dとスリーブ10Eの隙間よりも同流体が流入する上
流側のシャフト12とハウジング10A及びハウジング
10Aと固定鉄心10Cの隙間を小さくしたソレノイド
機構とすることで、可動鉄心10Dとスリーブ10Eに
噛み込むごみが全て固定鉄心10Cとハウジング10
A、ハウジング10Aとシャフト12でせき止められ可
動鉄心10Dの作動が常に円滑に行われ、シャフト12
のロック等の発生しないソレノイド機構とすることがで
き、安全性の向上した燃焼器とすることができる(以下
の実施例における図3から図8はバネ10G、バネ受け
10H、コイル10Iの図示は省略する)。
【0023】(実施例2)また、図3に本発明の実施例
2のソレノイド機構の断面を示す。この図の気化ガスの
戻り経路のソレノイド機構において、可動鉄心23とス
リーブ24がフリーの物にあっては、固定鉄心25に対
してハウジング26をセンタ合わせし、片側隙間寸法を
可動鉄心23とスリーブ24の両側隙間寸法以下に設定
した構成のソレノイド機構、すなわちdmax≦l2−l1
とすることで上記作用と同様の効果が得られる。
【0024】また、この気化ガスの戻り経路の電磁ソレ
ノイドにおいて、シャフト27とハウジング26がフリ
ーな場合には、シャフト27とハウジング26の両側隙
間寸法を、可動鉄心23とスリーブ24の両側隙間寸法
以下とした構成のソレノイド機構、すなわちk2ーk1≦
l2ーl1とすることで、上流側の経路隙間を均一にする
ことができ、上記作用と同様の効果が得られる。
【0025】(実施例3)また、図4に示すように、固
定鉄心28と、ハウジング29の間に内外径にスリット
のついたリング30を挿入しリング30の内径とハウジ
ング29、リング30の外径と固定鉄心28の最大隙間
寸法を実施例2のように下流側の可動鉄心とスリーブの
最大隙間寸法よりも小さくすることで、より広い流れの
経路を確保しつつごみをせき止めるという効果が得られ
る。また、このリング30のスリットの代わりに、この
リング30と接する固定鉄心28及びハウジング29に
同様のスリットをつけて勘合させても同様の効果が得ら
れるのはいうまでもない。
【0026】(実施例4)また、図5に示すように、リ
ングの代わりに下流側の最大隙間寸法よりも小さい隙間
を持った網33を挿入することでも上記作用と同様の効
果が得られる。また、これは貫通孔を持った金属やセラ
ッミック等を挿入する事でも同様の効果が得られること
はいうまでもない。
【0027】(実施例5)図6に本発明の実施例5のソ
レノイド機構の断面を示す。
【0028】実施例3で示した網はさらに上流側のシャ
フト34とハウジング35または戻り管36の間に網3
7として挿入することで、シャフト34及びハウジング
35及び固定鉄心38の隙間に関わりなく他の実施例と
同様の効果が得られる。また、この網は、貫通孔を持っ
た金属やセラミック等を挿入する事で同様の効果が得ら
れることはいうまでもない。
【0029】(実施例6)図7に本発明の実施例6のソ
レノイド機構の断面を示す。
【0030】可動鉄心39とスリーブ40の間に上流側
の最大隙間寸法よりも大きな隙間を持つ貫通溝41を可
動鉄心39の外周に設けることで、上流側の隙間をより
広くとることができ、寸法管理が容易で、ガスの広い戻
り経路が確保できるソレノイド機構とすることができ
る。また、この貫通溝はスリーブ40の内周もしくはス
リーブ40の内周と可動鉄心39の内周の両側に設けて
も同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0031】(実施例7)図8に本発明の実施例7のソ
レノイド機構の断面を示す。
【0032】気化ガスの戻り経路のにおいて、固定鉄心
42とハウジング43の狭い隙間44を、流体が流出す
る下流側の可動鉄心45に近い箇所に設定し、反対側の
流体が流入する上流側はそれよりも広い隙間46とし、
狭い隙間44が可動鉄心45とスリーブ47の隙間より
も小さくしたソレノイド機構を使用することで、上流側
からのごみの量が多くても広い隙間で十分に受け止めて
シャフトの動きに対する影響をなくすごみだまりの機能
をもたせたソレノイド機構とすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明のソレノイド
機構は、気化ガスの戻り経路において、シャフトとハウ
ジング間の気化ガス戻り経路の途中に戻り通路を設け、
その下流側に固定鉄心とハウジングの隙間を規制した別
の円周状の気化ガス戻り経路を構成しているため、可動
鉄心とスリーブに噛み込むごみが全て固定鉄心とハウジ
ング、ハウジングとシャフトでせき止められ、可動
鉄心の作動が常に円滑に行われ、気化ガスの戻り経路の
面積を十分に確保しながら、シャフトのロック等の発生
しないソレノイド機構とすることができ、安全性の向上
した燃焼器とすることができる。
【0034】また、この気化ガスの戻り経路のソレノイ
ドにおいて、可動鉄心とスリーブがフリーの物にあって
は、固定鉄心に対してハウジングをセンタリングし、片
側隙間寸法を可動鉄心とスリーブの両側隙間寸法以下に
設定した構成のソレノイド機構とすることで上記作用と
同様の効果が得られる。
【0035】また、この気化ガスの戻り経路のソレノイ
ド機構において、シャフトとハウジングがフリーな物に
あっては、シャフトとハウジングの両側隙間寸法を、可
動鉄心とスリーブの両側隙間寸法よりも小さくした構成
のソレノイド機構とすることで上記作用と同様の効果が
得られる。
【0036】また、固定鉄心と、ハウジングの間に内外
径にスリットのついたリングを挿入しリングの内径とハ
ウジング、リングの外径と固定鉄心の最大隙間寸法を下
流側の可動鉄心とスリーブの最大隙間寸法よりも小さく
することで、より広い流れの経路を確保しつつごみをせ
き止めるという効果が得られる。
【0037】また、リングの代わりに下流側の最大隙間
寸法よりも小さい隙間を持った網を挿入することでも上
記作用と同様の効果が得られる。また、これは貫通穴を
持った金属やセラッミック等を挿入する事でも同様の効
果が得られることはいうまでもない。
【0038】さらに、上流側のシャフトとハウジングま
たは戻り管の間に網を挿入することで、可動鉄心とスリ
ーブに噛み込むごみが全て網でせき止められ可動鉄心の
作動が常に円滑に行われ、シャフトのロック等の発生し
ないソレノイド機構とすることができ、安全性の向上し
た燃焼器とすることができる。また、この網は、貫通孔
を持った金属やセラミック等を挿入する事で同様の効果
が得られることはいうまでもない。
【0039】また、可動鉄心とスリーブの間に上流側の
最大隙間寸法よりも大きな隙間を持つ貫通溝を可動鉄心
の外周に設けることで、上流側の隙間をより広くとるこ
とができ、寸法管理が容易で、ガスの広い戻り経路が確
保できるソレノイド機構とすることができる。
【0040】また、この気化ガスの戻り経路のソレノイ
ド機構において、固定鉄心とハウジングの狭い隙間を、
流体が流出する下流側の可動鉄心に近い箇所に設定し、
反対側の流体が流入する上流側はそれよりも広い隙間と
し、狭い隙間が可動鉄心とスリーブの隙間よりも小さく
したソレノイド機構を使用することで、上流側からのご
みの量が多くても広い隙間で十分に受け止めてシャフト
の動きに対する影響をなくすごみだまりの機能をもたせ
ることができ、ソレノイド機構の上流側からのごみによ
って影響を受けない、より安全性の高いソレノイド機構
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を使用した燃焼部の縦断面図
【図2】同装置および従来の燃焼部の一部欠裁斜視図
【図3】本発明の実施例2のソレノイド機構の断面図
【図4】本発明の実施例3のソレノイド機構の断面図
【図5】本発明の実施例4のソレノイド機構の断面図
【図6】本発明の実施例5のソレノイド機構の断面図
【図7】本発明の実施例6のソレノイド機構の断面及び
可動鉄心の底面図
【図8】本発明の実施例7のソレノイド機構の断面図
【図9】従来例を使用した燃焼部の縦断面図
【符号の説明】
10 ソレノイド機構 10A ハウジング 10C 固定鉄心 10D 可動鉄心 10E スリーブ 10J 戻りガス通路 10M 狭い隙間 12 シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−322121(JP,A) 特開 平7−293827(JP,A) 実開 昭61−43627(JP,U) 実開 平4−713(JP,U) 実公 昭31−18573(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 11/02 F23D 11/40 - 11/44 F23D 11/38

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁コイルと、この電磁コイルに通電時
    に帯磁する固定鉄心と、この固定鉄心に吸着する可動鉄
    心と、この可動鉄心を支えるスリーブと、前記可動鉄心
    によって押し出されるシャフトと、このシャフトを支え
    前記固定鉄心に固定されたハウジングとを備え、前記ハ
    ウジングには、シャフトとハウジング間の気化ガス戻り
    経路の途中に戻り通路を設け、その下流側に固定鉄心と
    ハウジングの隙間を規制した別の円周状の気化ガス戻り
    経路を構成し、流路面積を確保しつつ、気化ガス戻り経
    路の隙間を小さく規制するようにしたソレノイド機構。
  2. 【請求項2】 気化ガス戻り経路の隙間は、可動鉄心と
    スリーブの隙間よりシャフトとハウジングの隙間及びハ
    ウジングと固定鉄心の隙間が小さくなる関係とした請求
    項1記載のソレノイド機構。
  3. 【請求項3】 固定鉄心とハウジングの隙間は、片側隙
    間寸法又は最大隙間寸法が可動鉄心とスリーブの両側隙
    間寸法より小さくなるように設定した請求項1または2
    記載のソレノイド機構。
  4. 【請求項4】 シャフトとハウジングの両側隙間寸法を
    可動鉄心とスリーブの両側隙間寸法より小さくなるよう
    に設定した請求項1から3のいずれか1項記載のソレノ
    イド機構。
  5. 【請求項5】 固定鉄心とハウジング間に形成した円周
    状の気化ガス戻り経路を細分化する手段を設けた請求項
    1記載のソレノイド機構。
  6. 【請求項6】 固定鉄心とハウジングの間にスリット状
    のリングを挿入し、気化ガス戻り経路をスリット状に分
    割するとともに、それぞれの最大隙間寸法が可動鉄心と
    スリーブの両側隙間寸法より小さくなるように設定した
    請求項5記載のソレノイド機構。
  7. 【請求項7】 固定鉄心とハウジングの間に貫通孔を有
    した金属、セラミック、網等を挿入し、前記貫通孔の最
    大隙間寸法を可動鉄心とスリーブの両側隙間寸法より小
    さくなるように設定した請求項5記載のソレノイド機
    構。
  8. 【請求項8】 シャフトとハウジング間またはシャフト
    と戻り管の間に形成する気化ガス戻り経路に貫通孔を有
    した金属、セラミック、網等を挿入し、前記貫通孔の最
    大隙間寸法を可動鉄心とスリーブの両側隙間寸法より小
    さくなるように 設定した請求項1記載のソレノイド機
    構。
  9. 【請求項9】 少なくとも可動鉄心の外側またはスリー
    ブの内側にスリット状の貫通溝を設け、前記貫通溝の隙
    間は可動鉄心とスリーブの隙間より上流側の最大隙間寸
    法より大きくなるように設定した請求項1記載のソレノ
    イド機構。
  10. 【請求項10】 固定鉄心とハウジングで形成する気化
    ガス戻り経路の隙間規制部を前記気化ガス戻り経路の終
    端部に設け、その上流側に広い隙間を設けるとともに、
    隙間規制部の寸法を可動鉄心とスリーブの隙間より小さ
    くした請求項1記載のソレノイド機構。
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