JP3485913B2 - 画像表示方法及び装置 - Google Patents

画像表示方法及び装置

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JP3485913B2
JP3485913B2 JP2002262698A JP2002262698A JP3485913B2 JP 3485913 B2 JP3485913 B2 JP 3485913B2 JP 2002262698 A JP2002262698 A JP 2002262698A JP 2002262698 A JP2002262698 A JP 2002262698A JP 3485913 B2 JP3485913 B2 JP 3485913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三次元原画像の内視鏡
的映像化を行う疑似三次元画像の表示方法及び装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】医用画像は、X線CT画像やMRI画
像、超音波断層像等の種々の画像より成る。疑似三次元
画像を得るには、X線CT画像では断層面の画像を積み
上げるやり方をとる。MRI画像では三次元的な画像計
測を行うことができるため、それらを配列処理すること
で三次元原画像を得る。
【0003】一方、視点と投影面とを与えて、視点と投
影面との間に存在する三次元原画像を、その投影面に、
視点からみたように投影する投影法が存在する。投影法
には、平行投影法と中心投影法とが知られている。平行
投影法は、視点が面又は線で構成されており、この視点
から平行に投影面に投影を行うものであり、三次元画像
化した臓器などの対象物をその外側からみた画像として
構成する映像化には適している。中心投影法は、数学上
では知られているが、疑似三次元画像化した医用画像の
投影法としては、未だ採用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】医用疑似三次元画像の
映像化にあっては、外形的な形状も大切であるが内視鏡
的な観察を行ったような映像化も必要である。平行投影
法ではその実現は困難であった。そこで、本件出願人
は、先に、中心投影法を採用した三次元画像構成法につ
いて出願を行った(特願平6−3492号)。この先願
は、三次元画像に対して視点を面や線ではなく点とし、
且つこの点としての視点を中心として位置づけ、視点と
投影面との間に存在する三次元原画像を、視点を中心位
置として中心投影して投影面に投影しようとしたもので
ある。投影面が二次元表示面とすれば、二次元表示面に
は、視点から中心投影法で得た三次元画像が二次元化さ
れて表示される。
【0005】ここで、内視鏡的に観察できる理由は以下
の通りである。三次元原画像が腸内部を含む画像である
とすると、視点をこの腸内部に持ってくる。そして視点
からその腸内部に向けて視線を移せば、視点から奥側に
ある腸内部は拡がりを持って観察できるはずである。こ
うした様相を実現するために、視点を中心位置として、
視点よりも奥側を、中心投影法により、投影面である表
示面に投影すれば、この表示面の投影画像は丁度内視鏡
で腸内部を観察したかの如き映像となる。これが先願の
主たる特徴である。
【0006】更に上記先願では、中心投影法による投影
結果をそのまま表示したのでは、画素の遠近が考慮され
ず、且つ三次元原画像上での視点からみての手前側と奥
側との区別もつかないものとなり、画像のリアルティが
なくなる。そこで、先願では、画素の遠近を考慮すべく
陰影づけアルゴリズム法を開示した。例えば、デプス法
の例では、視点と各画素との距離Rを考慮し、投影後の
画素濃度(階調度)Iを下記の如くとる。Cは定数、I
maxは最大階調度(設定した定数)である。
【数1】 これによって、距離Rが大きい程暗くなり、小さい程明
るくなる。
【0007】一方、手前側と奥側との区別は、例えばZ
バッファ法を採用する。Zバッファ法とは、隠れた面を
消去する方法であり、過去には平行投影法で採用されて
いた。平行投影法において、各画素から投影面に垂線を
下し、その交点と画素までの距離Z(これは、垂線方向
がZ軸と定義していたためであり、このZ軸成分が距離
Zとなる。距離Zは奥行き距離とも呼ばれている)を求
める。そして、投影面上の同一位置に2つ以上の画素が
重なって存在する場合には、各画素のZをみて、最小の
Zの値をZバッファメモリに記憶し、その他の画素は陰
れ画素として消去する。かくして、最小のZ、即ち一番
手前側の画素のみが選択され、これを表示することで、
手前側の画素のみが観察できる。この平行投影法のZバ
ッファ法を、中心投影法としても採用できる。即ち、Z
バッファの中味のデータをZとするのではなく、点とし
ての視点と投影面の各画素位置との距離Rとする。これ
により、投影面の画素位置に、2つ以上の画素が重なっ
て投影されている場合には、距離Rの最小の画素を選
び、残りの画素は消去する。この結果を表示すれば、隠
面処理された二次元画像が表示面上に得られる。勿論、
デプス法やZバッファは一例にすぎない。
【0008】ここで、中心投影法を図2を用いて説明す
る。簡単のため、2つの平行な面PL、PLを考え
る。手前の面PLが三次元原画像を構成する1つの面
であり、いわゆる被投影面である。奥側の面PLが投
影面である。手前の面PLの更に手前に点としての視
点Eを与える。視点Eから投影面PLにむけて中心投
影を行うと、視点Eから投影面PLにむけて放射状に
のびる数多くの中心投影線P(P、P、……)が得
られる。中心投影線Pと被投影面との交点Q(Q、Q
、……)が被投影画素位置となる。そして交点Qをつ
きぬけて投影面PLと交わる。その交点N(N、N
、……)が、被投影画素位置Qの投影画素位置とな
る。被投影画素位置Qと投影画素位Nとは、視点Eと被
投影面PL と投影面PLとが幾何学的に定まれば座
標変換を示す関数で規定できる。
【0009】図2は理解しやすくするための図であり、
一般的には、図3の如く面PLとPLとは平行とは
限らず、視点Eの位置も種々である。しかし、いずれの
態様であれ、EとPLとPLとは幾何学的に規定で
きるものであり、座標変換関数も、一義的に数式で規定
できる故、何ら問題はない。そして、投影後の画素位置
に関してはコンピュータを利用して座標変換の処理を行
い、画素濃度については、デプス法やZバッファ法を利
用することでリアルティを持たせることで、二次元表示
画面上には、疑似三次元画像を内視鏡的にみた映像がリ
アルティを持って表示できることになった。
【0010】尚、三次元原画像は、2値化した画像の例
もあれば、多階調の画像の例もある。2値化画像とは、
関心領域のみを“1”とし、他は“0”とする如き例で
ある。そして“1”となっている部位のみを(数1)使
って陰影処理を行い、Zバッファ処理を行う。多階調の
画像とは、2値化する前の画像である。
【0011】更に出願人は、腸などの内視鏡的な画像表
示のための第2の先願である特許出願を行っている(特
願平5−259581号)。この先願は、腸などの折れ
曲がった画像を動画として表示しようとするものであ
り、視点を前進させてその腸に沿って内視鏡であたかも
観察するかの如き表示を行わせる。前進ではなく、後退
して表示させる例も開示する。更に、腸の折れ曲がりに
沿って追跡してゆく例も開示する。これらの動画を得る
ために、三次元原画像を平行投影法で投影して投影画像
を得、動画表示に際してはそれらの投影画像を動画とし
て選択するやり方も開示する。
【0012】第1の先願である特願平6−3492号
は、視点位置をマウスやトラックボールを使って人間の
指示によって動かす例を開示する。これによって腸など
の内部を内視鏡を動かしながら見ているような投影画像
が得られる。しかし、第1の先願は、視点位置の移動に
あたって、忠実に腸などの内部を内視鏡で追従させるや
り方については開示していない。
【0013】第2の先願である特願平5−259581
号は、内視鏡で観察する如き投影画像の動画表示につい
て開示し、その投影画像の平行投影は述べているが、中
心投影法による記載はない。
【0014】本発明はこうした先願を発展させたもので
あって、その目的は、点としての視点位置を腸などの内
部に沿って忠実に移動可能にする三次元画像表示方法及
び装置を提供するものである。
【0015】更に本発明の目的は、中心投影法を採用し
て視点位置の腸などの内部に沿って忠実に移動可能にす
る三次元画像方法及び装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、対象物の三次
元原画像の内部から見た疑似三次元画像を表示する画像
表示方法において、前記三次元原画像を画像メモリに記
憶し、その記憶された三次元原画像に視点、視線方向、
投影面に基づき中心投影法により求められた疑似三次元
画像を表示器に表示するステップと、前記視点と前記疑
似三次元画像の各画素位置との中で距離の最も遠い画素
位置を算出し、その算出された最も遠い画素位置の有る
方向へ新視点を更新設定し、その更新設定された新視点
の更新設定に伴って新視線方向及び新投影面を更新設定
するステップと、それぞれ更新設定された新視点、新視
線方向及び新投影面に基づき中心投影法により求められ
る新疑似三次元画像を前記表示器に更新表示するステッ
プと、を備えたことを特徴とする画像表示方法を開示す
る。
【0017】本発明は、前記更新設定ステップは、前記
新視点を設定する際の操作モードが自動操作と手動操作
の何れかを選択するために自動/手動アイコンを前記表
示器に表示するステップと、前記表示された自動/手動
アイコンのうちの一方の操作モードを選択するステップ
と、前記選択された操作モードにより、自動アイコンが
選択されたときには自動的に新視点を設定するステップ
と、を備えたことを特徴とする画像表示方法を開示す
る。
【0018】更に本発明は、更に前記新疑似三次元画像
の回転方向の指示情報を前記表示器に表示するステップ
と、前記回転方向指示情報の表示領域に前記新疑似三次
元画像の回転方向を設定するステップと、このステップ
に設定された回転方向での新疑似三次元画像を求め、そ
の求められた新疑似三次元画像を前記表示器に表示する
ステップと、を備えたことを特徴とする画像表示方を開
示する。
【0019】更に本発明は、表示された第1の擬似三次
元画像上に視点を設定する手段と、前記視点と前記表示
画像の画素位置との奥行き方向の距離を算出する手段
と、該算出された奥行き方向の距離のうちの最も遠い画
素位置を決定する手段と、前記最も遠い画素位置の有る
方向に視点を移動する手段と、前記移動した視点からの
第2の擬似三次元画像を得る手段と、前記第2の擬似三
次元画像を表示する手段と、を備えたことを特徴する画
像表示装置を開示する。
【0020】更に本発明は、表示された第1の擬似三次
元画像上に視点を設定する手段と、前記視点と前記表示
画像の画素点との奥行き方向の距離を算出する手段と、
該算出された奥行き方向の距離のうちの最も遠い画素位
置を決定するとともに、自動操作と手動操作との何れか
によって最も遠い画素位置に向かって視点を移動する操
作モードを選択するための自動/手動アイコンを表示す
る手段と、前記自動/手動アイコンの一つを選択する手
段と、選択した操作モードによって前記最も遠い画素位
置の有る方向に視点を移動する手段と、前記移動した視
点からの第2の擬似三次元画像を得る手段と、前記第2
の擬似三次元画像を表示する手段と、を備えたことを特
徴する画像表示装置を開示する。
【0021】更に本発明は、対象物の三次元原画像の内
部から見た擬似三次元画像を表示する画像表示装置にお
いて、前記三次元原画像を画像メモリに記憶し、その記
憶された三次元原画像に視点、視線方向、投影面を設定
し、それらの設定された視点、視線方向、投影面に基づ
き中心投影法により求められた擬似三次元画像を表示器
に表示する手段と、前記視点と前記擬似三次元画像の各
画素位置との中で距離の最も遠い画素位置を算出し、そ
の算出された最も遠い画素位置の有る方向へ新視点を更
新設定し、その更新設定された新視点の更新設定に伴っ
て新視線方向及ぴ新投影面を更新設定する手段と、それ
ぞれ更新設定された新視点、新視線方向及ぴ新投影面に
基づき中心投影法により求められる新擬似三次元画像を
前記表示器に更新表示する手段と、を備えたことを特徴
する画像表示装置を開示する。
【0022】
【実施例】本実施例で使用する各用語を先ず説明する。
【0023】三次元原画像…立体的に形成された画像の
すべてを指し、具体的には、立体的な各位置と各位置毎
の画素濃度とでデータ化された画像を云う。医用画像に
あっては、複数のCT画像(スライス画像とも云う)を
積み上げて得た積み上げ三次元画像、MRIで得た三次
元画像、超音波で得た三次元画像等がある。これらの三
次元画像のデータには、計測して得られたものの他に、
計測内容から補間して得られた三次元画素データを含
む。
【0024】中心投影法…図2で述べたやり方をとる。
更に、三次元原画像に対して、点としての視点とこの視
点からの視線方向と投影面とを対にして更新する。
【0025】単位三次元画像…更新毎に定まる視点と投
影面との間に介在する三次元原画像を指す。単位三次元
画像は三次元原画像の一部であり、更新毎に単位三次元
画像も更新し、変更される。
【0026】視点とこの視点からの視線方向と投影面と
の対にしての更新…これは、三次元原画像に対してその
奥行き方向に点としての視点を移しながら更新する、と
の意味である。例えば、奥行き方向に管路(腸や気管)
が形成されている如き三次元原画像に対して、その管路
の奥側を内視鏡的にみたい場合、奥行き方向に画像を追
って観察できるようにすれば都合がよい。その奥行き方
向へ画像を追うために、視点と視線方向と投影面とを対
にして更新してゆくのである。投影面は視線方向に直角
になるように定めることが好ましい。視線方向に直角と
は、視線方向の中心線が投影面の垂線となる如く、投影
面を定めることである。更新ピッチ距離は大きくとると
粗く進み、小さくとると細かく進む。これらは観察目的
に応じて定める。更新ピッチ時間は短い程よいが、更新
毎に所定のデータ処理(視点と視線方向と投影面との更
新処理、陰影化処理、隠面化処理等)を行うだけの時間
は必要である。 擬似三次元画像…単位三次元画像の中心投影画像を陰影
化処理及び隠面化処理して得た二次元配列の画像であ
る。擬似とは、陰影化処理と隠面化処理により、あたか
も三次元の如き奥行き感のあるリアルティで得た画像が
得られるために使った用語である。
【0027】図1は、本発明の処理フローを示す。図1
(イ)が操作者とのインターフェースを受け持つプログ
ラムの手順、図1(ハ)が単位三次元画像、擬似三次元
画像を得るためのプログラムの手順を示す。図1(ロ)
は、図1(イ)と図1(ハ)のプログラムの処理の中継
を行う共有メモリ9である。先ず、図1(イ)の各ステ
ップを説明する。 ステップ1…擬似三次元画像の初期画像を表示するステ
ップである。この初期画像の表示にあっては、視点と視
線方向と投影面とは初期設定されたものである。この初
期画面には、「自動アイコン、手動アイコン、終了アイ
コン」のアイコンモードと、「複数ポイント選択アイコ
ン」(ポイントとは点の他に領域を含む)とが表示され
ている。アイコンモードにおける「手動アイコン」と
は、これをONすることで手動によって視点、視線方
向、投影面とを対にして更新可能な状態にする表示スイ
ッチである。「自動アイコン」とは、これをONするこ
とで自動によって視点、視線方向、投影面とを対にして
更新可能な状態にする表示スイッチである。「終了アイ
コン」とは、これをONすることで図1(イ)のプログ
ラムが終了することを指す表示スイッチである。「複数
ポイント選択アイコン」とは、奥行き方向に進むべきポ
イントが複数個(例えばP、P)存在するときに、
その番号を(例えば1、2)表示しておき、どれか1つ
を選択させるアイコンである。進むべきポイントが複数
個存在すると、内視鏡的な自動更新が不可となり、どれ
か1つを選択させることにしたのある。この選択は操作
者が行う。図4には、その一例を示す。
【0028】図4において、表示画面100には擬似三
次元画像101を表示してある。この画像101には、
2つの異なる奥行き方向のポイントPとPとが存在
する例を示してある。例えば、気管支が2つに分岐する
部位の画像や2つの血管が近接して走っている部位の画
像が相当する。こうした画像の表示に併せて、アイコン
102、103を表示しておく。アイコン102では3
つのアイコン「自動、手動、終了」の中のいずれかをO
Nすることで、それに該当するフラグが“1”となる。
アイコン103では、Pを選択しようとすれば「1」
をONにし、P を選択しようとすれば「2」をONに
する。これらのONにより計算機内では、対応するフラ
グが“1”となる。尚、104はマウスである。
【0029】ステップ2…視点、視線方向、投影面の対
による更新を、自動で行うか手動で行うかの指示を操作
者にさせるステップである。1ビットの自動フラグを与
えておき、これが“1”であれば自動、“0”であれば
手動とのやり方をとる。この手動か自動かの指示は、図
4の手動アイコンか自動アイコンかのいずれかをONす
ることで行う。 ステップ3…自動か手動かの判定を、自動フラグが
“1”か“0”かをみることで行う。手動であればステ
ップ4に移り、自動であればステップ5に移る。 ステップ4…手動による視点、視線方向、投影面の更新
を行って擬似三次元画像を得る処理を行う。この手動に
よる処理とはマウスを使っての対話形式による更新を云
う。
【0030】ステップ5…自動の指示であれば、終了ア
イコンがONしているか否かをチェックする。これは終
了フラグが“1”か“0”かでわかる。“1”であれ
ば、処理を終了する。ステップ4内でも終了アイコンが
ONか否かのチェックを行っていることはいうまでもな
い。 ステップ6…共有メモリ9からのステータスの読み込み
を行う。ステータスとは、図1(ハ)のプログラムによ
ってセットされるものであって、奥行き方向が複数個あ
るか否か、複数個ある場合の状態を示すデータである。
具体的には、選択フラグ(複数個あれば“1”、1個で
あれば“0”となるフラグのこと)、選択数、選択肢
1、2、…より成る。選択肢1、2、…とは、図4のP
、P、…に相当する。選択数は総数であり、図4で
は2となる。 ステップ7…ステータスを画面に表示させて、どの奥行
き方向を選ぶかの選択を操作者に行わせる。 ステップ8…その選択結果を図1(ロ)の共有メモリ9
に書き込む。
【0031】図1(ハ)のプログラムのステップを説明
する。 ステップ10…共有メモリ9上の自動フラグを読み込
む。 ステップ11…自動フラグが“1”か否かをチェックす
る。“1”であれば図1(ハ)のプログラムの全体が走
り出す。尚、図1(ハ)の開始条件に、自動フラグが
“1”であることを加味してもよい。 ステップ12…共有メモリ9上の終了フラグを読み込
む。 ステップ13、14…終了フラグが“1”であればステ
ップ14で図1(ハ)のプログラムの走りを停止する。
【0032】ステップ15…疑似三次元画像をサーチし
て、その時の視点から最も遠い距離にある画素位置を自
動的に見つける。この疑似三次元画像とは、初期時では
ステップ1で設定した画面上の画像、それ以降において
は更新毎に得られる疑似三次元画像である。ここで、視
点から最も遠い距離とは、視点から最も遠い画面上の位
置との意味ではなく、疑似三次元画像即ち隠面化処理で
得た画像の画素濃度が視点からの距離で示していること
から(正確な表現としては視点からの距離が大きい程画
素濃度を小さくしていること)、この距離が最も大き
い、隠面化処理画像上の画素位置を選び出すとの意であ
る。このステップ15の処理内容は後述の図5に示す通
りである。
【0033】ステップ16…ステップ15で得た視点か
ら最も遠い距離が予め規定した一定値以下か否かを自動
的にチェックする。これは更新の結果、三次元原画像の
最も奥まで更新してしまった場合にはそれ以上の奥行き
には画像は存在しないので、このことを距離が一定値以
内か否かで判定するのである。また、着目した管路があ
る画素位置で終了しそれ以上の先は存在しない時にも、
このステップ16の処理でわかる。一定値以下になれ
ば、処理は終了する。
【0034】ステップ18…管路が複数領域に分かれて
いるか否かを自動的に見つける。複数領域に分かれてい
るとは図4のP、Pの如き例である。このP、P
の如き例を自動的にみつけるには、ステップ15によ
って視点からの距離を、疑似三次元画像の全画素につい
て求めておき、その中の最大遠距離と思われるものが2
個以上存在するときに、複数領域が存在すると判定す
る。ここで、最大距離とはあるしきい値内の値とするこ
とが好ましい。しきい値を考慮すれば、最大距離とは極
大値でもよい。複数領域に分かれていればステップ19
へ移り、分かれていなければ(即ち1個の管路のみ)、
ステップ20へ移る。
【0035】ステップ19,19A…複数領域存在時に
は、それに関するステータスを共有メモリ9にセットす
る。ステータスとは、選択フラグを“1”とし、選択数
を領域数分セットし、選択肢をその番号でセットした内
容を指す。このステータスに対しては図1(イ)のステ
ップ7で操作者が選択する。ステップ19Aで選択結果
を読み込む。 ステップ20…図1(イ)ステップ7で選択したステー
タスの選択結果で選ばれた1つの領域又は、単一の領域
の時のその領域上の最大遠距離画素位置に近づくよう
に、視点、視線方向、投影面を自動的に更新する。この
詳細フローは後述の図5に詳述する。
【0036】ステップ21…ステップ20で更新された
視点、視線方向、投影面に従って、この視点と投影面と
の間に新しく介在することになった単位三次元画像に対
して中心投影処理を行い、中心投影画像を得る。更に、
中心投影画像に対して陰影化処理及び隠面化処理を行
い、擬似三次元画像を得る。この詳細フローは後述の図
6に示す。 ステップ22…ステップ21で算出した擬似三次元画像
を階調ウィンドレベルに従って表示画面に表示する。こ
こで、階調ウィンドレベルレベルとは表示装置の表示階
調と擬似三次元画像の画素階調との関係を規定したもの
である。表示階調数が64階調とした場合、この64階
調で表示できるように擬似三次元画像の画素階調を変換
する。この変換式は擬似三次元階調を横軸で表示し、縦
軸に表示階調を示した場合、一次関数であったり、折れ
線関数であったり、二次関数であったりの種々の関数と
なる。
【0037】以上の図1(ハ)の処理を繰り返すことで
更新が行われ、その更新の都度、擬似三次元画像が得ら
れ、表示画面に表示される。そして、更新ピッチ時間が
無視できる程小さい時には、更新した擬似三次元画像を
次々に表示すれば、動画的表示となる。この他の動画的
表示を実現するには、上記更新した擬似三次元画像を補
助メモリに格納しておき、先の第2の先願である特願平
5−259581号の発明を利用するやり方がある。
【0038】図5は図1(ハ)のステップ15とステッ
プ20との具体的処理フローを示す図である。簡単化の
ため省略しているが、図1(ハ)のステップ16〜19
Aは、実際上は図5のステップ31と32との間に挿入
するのが好ましい。図5の各ステップを説明する。 ステップ30…擬似三次元画像を形成し、表示画面に表
示するステップである。この画像は、図1(イ)のステ
ップ1の初期画面の画像又は、図1(ハ)のステップ2
1の処理で得た画像のいずれかである。 ステップ31…ステップ30で表示した画像の全画素を
チェックして、その時の視点から奥行き方向への距離R
の最大値又は極大値Rmaxを求める。これは、表示中
の画像は、陰影化処理し隠面化処理した画像であり、各
画素濃度Iには、I=Imax−C・Rの式に従う距離
Rが保存されていることから、この距離RをR=(I
max−I)/Cで求めることで、最大値又は極大値を
求める。最大値とは奥行き方向に一画素のみが続いてい
る場合に利用し、奥行き方向に複数画素が続いている場
合や複数領域(図1(ハ)のステップ18)に分かれて
いる場合には極大値を利用する。
【0039】ステップ32…複数領域があれば選択(図
1(イ)のステップ7)にしてこのステップに入る。ス
テップ32では、画面中心から最大値点又は極大値点ま
での距離dX、dYを算出する。距離dX、dYの基準
位置を画面中心としたのは、この擬似三次元画像を算出
したとき、その視点からの視線方向に対して、投影面を
直角になるように設定したことによる。視線方向に対し
て投影面が直角とは、視線が視点からの中心投影線に相
当していることからこの中心投影線の真中の位置にある
中心線に対して、直角になるように投影面を定めたこと
を意味する。更に、中心線は投影面の中心位置に交わる
ようにしてある。この時の投影面を、表示画面そのもの
に対応させておけば、表示画面の中心が視線からの中心
投影の中心線に一致する。従って、画面中心からの距離
dX、dYを算出することで、視線の中心からどれだけ
最大値点又は極大値点がずれているかをみつける。この
ずれ量は新しい視点と視線方向の算出に利用する。尚、
dX、dYのX、Yとは、投影面の座標系である。
【0040】図7は、視点eと投影面との座標関係を
示す図である。CT画像は、現視点eと投影面との間
に介在する単位三次元画像の一部を示すものである。絶
対座標系としてx、y、zを使用し、投影面がX、Y座
標系としている。現視点eからの放射状に広がる多数
の投影線の中で、その中央に位置する中心線が、投影面
の中心位置に交わり且つその交わり方が直角になるよう
に、投影面を選ぶ。中心線は視点eからの垂線であ
る。投影面は表示面に一致させたものとする。こうした
状態で、ステップ31、32で最大値点又は極大値点を
求めてdX、dYを算出したとすると、その様子を図7
に示す。最大値点又は極大値点C′が奥行きの座標位
置であり、これに向けて視点及び視線方向及び投影面を
更新する。この更新のフローを示したのが後述のステッ
プ33〜37である。図7では更新後の新視点をe
示している。尚、現視点eが投影面の中心位置でない
ように見えるが、実際上は投影面の中心位置に現視点e
が存在する。
【0041】図7を用いて更新の考え方を説明する。現
在の投影面は図7に示した通りである。これに対して現
視点eからの最大値点又は極大値点C′が投影面の
中心位置からずれた。そこで、視点を現視点eから最
大値点又は極大値点C′に近づくように、新視点e
を定める。更に、この視点eから新視線方向を決定す
る。新視線方向は、新視点eから最大値点又は極大値
点C′へ中心投影線の中心線が点C′を通るように
する。更に、この中心線と点C′で直交するように且
つこの新しい投影面の中心位置が点C′になるよう
に、新投影面を設定する。
【0042】尚、図7で図9と同様にa、b、cは投影
面とxyz座標系との位置関係を示す数値であり、aは
投影面とx軸との交わる点のx軸成分、bは投影面とy
軸との交わる点のy軸成分、cは投影面とz軸との交わ
り点のz軸成分である。更に、図7に関しては、xyz
座標系の原点から投影面に下した垂線を、z−x面に投
影した線がx軸となす角(これをαとする)、及びこの
垂線がx−z面となす角(これをβとする)を求めてお
くことが必要である。これによって、a、b、cと異な
る次元のα、βで投影面とxyz座標系との関係を律す
ることができる。
【0043】ステップ33…新交点C′のxyz座標
系での位置を求める。先ず図8において、旧交点C
ら新交点C′への変位分を求めると、以下となる。
【数2】 (数2)は、投影面(表示画面)上の座標系(XY)で
画面中央からdX、dYの変位があった場合のxyz座
標系での変位dx、dy、dzを示す。次に、旧交点C
の座標を(xc1、yc1、zc1)としたとき、近
似的新交点C′の座標(xc1′、yc1′、
c1′)を下式で求める。
【数3】
【0044】ステップ34…新たな視点位置eを決め
る。新視点位置eは、現視点eと新交点C′を結
ぶ直線L上であって新交点C′に近づくような位置に
設定する。新視点位置e(x′、y′、z′)
は下記で求める。
【数4】 ここで、x、y、zは現視点eの座標であり、
は直線Lの長さ(長さがhでないので新交点C
は一時的使用のための近似点である。後述するように正
確な新直交点は新a、b、cを使って求める値)、Qは
交点C′の最大値又は極大値Rmaxに対してある割
合率mを乗算して得た値である。
【数5】 mは予めキー入力した値である。1>m>0に選ぶ。こ
れによって、eよりも奥側のmで定まる位置に新視点
が定まる。
【0045】ステップ35…新視点からの視線方向を定
めるステップである。先ず図7の説明で示した角度α、
βの変化量を下記で求める。
【数6】 ここで、dx、dy、dzは(数2)で求めた値であ
る。dαを|β|が90゜に近づく時に小さくする理由
は、図8の(ロ)の視点1から視点2に近づくにつれ
て、dxが変化してもαに対する効果が少なくなるから
である(小さくしたいこと)。 ステップ36…角度α、βの前回の値をα、 β
すると、今回の変化分による角度α、βは
【数7】 となる。これによって新視点からの視線方向が定まる。
【0046】ステップ37…このステップでは、新視線
方向の中心線に直交する投影面を求める。投影面は図7
に示したようにa、b、cで表わされることから、この
a、b、cを求める処理がステップ37である。即ち、
新視点(x′、y′、z ′)から視線方向がα、
βの直線と距離hで直交する投影面のx、y、z軸と交
わる点a、b、cは下記となる。
【数8】 新a、b、cが決まることにより、正確な新直交点は
(数12)により求まる。前述したように以前に求めた
′は一時的使用のための新交点である。
【0047】図6は、図1(ハ)のステップ21の詳細
フローである。即ち、視点と視線方向と投影面とが定ま
ると、視点と投影面との間に介在する、新たな三次元原
画像の一部の画像が、新しい単位三次元画像となる。こ
の新しい単位三次元画像をその視点から視線方向に向け
て中心投影し、その中心投影画像を陰影化処理し、隠面
化処理し、新しい擬似三次元画像を得る。これを実現す
るのが図6の処理フローである。 ステップ40…投影面のメモリの全画素濃度をゼロクリ
アする(初期化する)。 ステップ41…投影面から表
示画面を切り出す。投影面のサイズと表示画面のサイズ
とが同一であれば、投影面は表示画面と一致する。しか
し、投影面のサイズは、表示画面のサイズより大きくし
ている例が多く、その場合には、投影面から表示画面相
当分の切り出しが必要となる。また、両サイズが一致し
ている場合でも、投影面の一部の領域のみを表示画面に
表示したいこともある。こうした場合も、投影面からの
切り出しが必要となる。そこで、ステップ41では、切
り出し中心位置(X、Y)を与えて、この中心から
表示画面の切り出しサイズ(例えば表示画面の大きさの
切り出しであれば画面サイズ)相当分を切り出すことに
した。ここで切り出し中心位置を交点C′とすれば、
奥行き方向が表示画面の中心となり、好ましい。このス
テップ41を設けたことで、表示メモリのアドレス
(X、Y)が指定可能となる。最初に指定するアドレス
(X、Y)は、この切り出しサイズ相当の投影面領域の
左上である。アドレス更新は左から右、上から下へのラ
スタスキャンに従って行う(ステップ48、50)。
【0048】ステップ42…単位三次元画像の投影のた
めのスキャン開始ステップである。以下、単位三次元画
像を、CT画像の積み上げ三次元原画像の一部とした例
で説明する。この例を図9に示す。新視点eに対して投
影面21が与えられ、その間に単位三次元画像が介在す
る。単位三次元画像は、CT画像を積み上げて得た三次
元原画像の一部であり、複数枚のCT画像を積み上げて
得たものである。そして、その中の視点に最も近い1枚
のCT画像23(#1)を先ず選ぶ。この際積み上げC
T画像は、絶対座標系x、y、zに対してy軸に平行に
積み上げたものとしている。この視点に最も近いCT断
層像は、CT断層像番号がわかることから、y成分もC
T断層番号から自動的にわかる。これをyとする。
【0049】ステップ43…視点に最も近いCT断層像
の画素の中から、表示メモリのアドレス(X、Y)に投
影される、断層像の対応する画素位置(x、y、z
)を算出する。但し、yはスライス像をy軸上に並
べたので、予めわかっている(計測時には「スライス間
隔」として相対的な値がわかる)。従って実際にはx
とzとを算する。この算出は、中心投影変換式(数
9)によって行う。表示メモリの全アドレス(X、Y)
について、対応する画素位置(x、y、z)を算
出する。ここで、図9において、投影面21上のP点が
表示メモリのアドレス(X、Y)に相当し、断層像23
上のS点が、対応する断層像の画素位置に相当する。但
し、図9では投影面上の任意点Pは、絶対座標系xyz
の座標(x、y、z)で示している。また、C点(x
c1、yc1、zc1)は投影面23への視点eからの
垂線交点である。その他、α、β、a、b、cは図7の
定義と同じである。中心投影変換式は、大きく2つに分
かれる。第1は、X、Y座標系からxyz系への変換式
であり、第2はS点の座標の決定式である。X、Y系か
らxyz系への変換が(数9)である。
【数9】 即ち、(数9)の(1)からyを取り出し、これを(数
9)の(2)にyとして代入し、x、zを求め、且つそ
れからyを求めると(数9)の(3)が得られる。更
に、投影面21は、
【数10】 で表現し、e点(x、y、z)とP点(x、y、
z)を通る直線22は、
【数11】 で表現する。尚、C点(xc1、yc1、zc1)に
は、例えば視点e(x、y、z )から投影面21
に下した垂線と投影面21との交わる点(この点と視点
e間の距離h)として、
【数12】 を使ってもよい。
【0050】投影された画像を投影面21に相当する表
示画面(図示せず)上に、縦512画素×横512画素
で表示するとき、X、Yは−256から+256までの
値を取る。それぞれのX、Yに対して上掲(数9)式に
よりx、y、zが決まる。e点のx、y、zは手
動モードの時、キー入力等により任意に与えるもので、
(数13)式により、y=dの断層像上で画素S点
の座標x、zが決まる。これがx、zの決定式
である。
【数13】 以上は1枚の断層像#1の例であったが、実際上は断層
像は複数(#1、#2、…)であって、dも複数個で
あるので、1組のX、Yに対して複数の投影すべき点x
、zが決まる。この中から1つの断層像の投影すべ
き点x、zを選ぶ。選び方は、Zバッファ法(但
し、Z成分の代わりに距離Rを使う)を使ってもよい
が、本実施例では別のやり方を使う。そこで、ステップ
44、45、46を設けておく。
【0051】ステップ44、45、46…ステップ44
では画素点(x、z)のしきい値処理をする。これ
は、関心部位を抽出するためであり、しきい値はその抽
出用のしきい値である。関心部位とは、例えば臓器の種
類(腸とか気管支とか)であり、臓器抽出用のしきい値
を与えておくことで、関心臓器の自動抽出がなされる。
その画素点(x、z)でしきい値を満足しなけれ
ば、ステップ45で次のCT画像(即ち、視点からみて
次に近いCT画像)#2を指定し、ステップ41で指定
したアドレス(X、Y)に対応するy=yでの画素点
(x、z)をステップ43で見つけ出し(yは指
定CT画像から自動算出)、ステップ44で再びしきい
値以上の画素濃度か否かを判定する。しきい値の範囲外
の画素濃度であれば再びステップ45で次に近いCT画
像を指定する。以下、ステップ41で指示した(X、
Y)に投影する、全CT画像にしきい値範囲内の画素濃
度がなければ、ステップ46を経てステップ47へ移
る。しきい値範囲内の画素濃度があるCT画像#iのy
=yでの画素点(x、z)が存在すれば、それ以
上の奥側のCT画像#(i+1)、#(i+2)、…は
サーチしない。そしてステップ47へと移る。
【0052】ステップ47…ステップ34で作った新視
点(x′、y′、z′)とy=yでの画素点
(x、z)との距離Rを下記で求める。
【数14】 算出したRから濃度Iを下記で求める。
【数15】 ここでImaxは規定の最大値である。この濃度Iはデ
プス法による濃度であるが同時に一種のZバッファで処
理された隠面処理後の濃度である。かくして、1点
(X、Y)についての陰影処理及び隠面処理がなされ、
これをメモリアドレス(X、Y)に擬似三次元画像の画
素濃度として格納する。 ステップ48…表示切り出しアドレスXを+1更新す
る。 ステップ49…Xが表示切り出しアドレスの最大値にな
ったかをチェックする。最大値に達していなければ、ス
テップ42へ戻る。最大値に達していれば、ステップ5
0へ移る。 ステップ50…表示切り出しアドレスのXが最大値に達
したことにより、アドレスを1行更新すべく、表示切り
出しアドレスのYを1だけ更新する。アドレスXも初期
値へと戻す。 ステップ51…表示切り出しアドレスのYが最大値に達
したか否かをチェックし、達していなければステップ4
2に戻り、達していれば全体の処理を終了する。
【0053】図10(イ)は、投影面21と平行に複数
の断層面23A〜23Eより成る三次元原画像(これは
積み上げ三次元原画像である)の、中心投影を説明する
図である。複数の断層面23A〜23Eの中で中心投影
に利用するのは、断層面23A〜23Dであり、これが
単位三次元画像となる。23Eは視点eよりも外側(手
前側)にあるため、中心投影の対象からはずす。今、断
層面23BにはB、B、Bの如き映像があり、断
層面23CにはC、Cの如き映像があるものとす
る。ここで、映像とは、着目臓器であり、その臓器抽出
用のしきい値を与えて、しきい値範囲内の濃度の画素を
着目臓器として抽出し、その抽出画素に“1”を与えた
画像である。抽出臓器以外の画素は“0”にする。視点
eからの視線方向を決定し、これに直交する投影面を決
定する。視線方向は、視点から投影面へ中心投影する方
向であり、具体的には、視線方向の中心線0が投影面の
垂線となるように、視線方向を定める。この視線方向と
投影面との関係は、視点と視線方向と投影面とが更新さ
れても、その更新毎に成り立つようにしている。即ち、
視点から視線方向を定め、この定まった視線方向の中心
線が投影面の垂線となるように投影面を定めることにし
たものである。
【0054】図10(イ)において、視線方向からの中
心投影像は、投影面21上では図のように、視点から放
射状に投影して得られる。B→B′、B
′、B →B′、C→C′、C→C′と
なって、投影像B′、B′、B ′、C′、C
が得られる。尚、図でB′、C′とが若干の距離を
隔てて表記しているが、これは、投影像をわかりやすく
するためであって、実際上は重なったものとなる。尚、
図10で使用したC、C′は図8、9で使用したも
のとは意味が異なる。更に、図10(イ)で断層面23
A〜23Eは計測CT断層像の面の他に、補間等の計算
処理で求めた断層面を含む。
【0055】図10(ロ)は、複数の断層面23A〜2
3Eと投影面21とが図3のようにある傾きを持った関
係にある場合の図である。図2のような単純な関係にす
るには、断層面23A〜23Eを、視線方向の中心線0
に直交するような断層面23a〜23eとし、投影面2
1に投影させる。断層面23a〜23eは、断層面23
A〜23E(及び他の断層面も含まれる)からの計算処
理で求める。この計算処理には、断層面の画素位置計算
とその画素位置への画素濃度計算とがある。画素濃度計
算は、補間処理を利用する。
【0056】以上の図10(イ)は、図1のステップ1
での初期画面の時に用いられる。視点と投影面とが奥行
き方向に更新してゆく本実施例にあっては、この初期画
面以降の更新毎の、視点と投影面と単位三次元画像とは
ほとんどが図10(ロ)の如き関係となる。
【0057】図11は、管路を持つ三次元原画像に対し
奥行き方向に視点と投影面とを更新してゆくことの模式
図である。最初に視点1と視線方向1と投影面1とを与
えて、投影面1に視点1からの中心投影像を得る。この
中心投影像は投影面1に挟まれた単位三次元画像1を中
心投影したものである。次に、視点1よりも奥行き方向
に近づく位置に視点2を与え、視線方向2を求め、対向
する投影面2に中心投影像を得る。以下、同様にして視
点と視線方向と投影面とを、画像の奥行き方向に更新し
てゆく。視点iはその任意の更新位置を示している。更
に、視点jは、管路が2つに分岐した例を示す。これは
図4に示した例に該当する。どちらか一方を選択するこ
とになる。図1で説明した通りである。
【0058】図12は投影面と表示面との関係を示す図
である。投影面とは、数学的には投影されるべき面であ
るが、画像処理上では、二次元配列のバッファメモリを
該当させている。一方、表示面とはCRT等の表示画面
であるが、実際上は、二次元配列の表示メモリの内容を
そのままスキャンして表示することから、この二次元配
列の表示メモリが該当するとみてよい。投影面である二
次元配列のバッファメモリと二次元配列の表示メモリと
は、そのサイズ(縦×横の大きさ)によって、以下の如
き使い方がある。 (イ)、第1は、バッファメモリサイズと表示メモリサ
イズとが同一である場合。これは、図12(イ)に示す
例であり、実線の投影面と点線の表示面とが互いに全く
重なった関係にある。この場合には、投影面に得た中心
投影像をすべて表示面に表示させて使う。尚、同一サイ
ズでも表示切取りサイズがバッファメモリの一部であっ
て、これを表示メモリの対応した一部又は対応しない一
部に表示させる例もある。 (ロ)、第2は、バッファメモリサイズが表示メモリサ
イズよりも大きい場合。これは、図12(ロ)に示す例
である。この場合には、表示すべき対象を選択すること
になる。表示面1とは左上側を選択した例、表示面2と
は中央よりも右下側を選択した例である。中央付近を選
択する例もありうる。この選択は、自動も手動もありう
る。
【0059】図11、及び図12での投影面への中心投
影像は、単位三次元画像をそのまま投影したものではな
く、単位三次元画像に陰影処理を施して得た陰影処理画
像である。この陰影処理とは、視点から投影対象となる
画素位置までの距離Rを求め、この距離Rに逆比例する
ように、その画素位置の投影濃度Iを決定する処理であ
る。例えば(数1)で計算する。
【0060】更に、図11、図12の投影面に相当する
バッファには、その画素位置に、2つ以上の濃度が重な
って投影されることがある。図10(イ)のB′とC
′とが一部重複している画素位置の如き場合である。
こうした場合、距離Rの手前の画素位置の濃度を残し、
その他の遠い画素位置のものは消去する。これは一種の
Zバッファ法である。図10(イ)の例では、重複して
いる画素位置にあってはC′が手前の距離のため、C
′を残すことになる。こうしたZバッファ法で処理さ
れた二次元配列の画像が最終的に投影面に相当するバッ
ファメモリに得られる。こうした最終的に投影面に相当
するバッファメモリに得られた二次元配列画像が表示対
象となり、図12(イ)や(ロ)に従って表示される。
【0061】投影面は、位置と傾きで規定する。以下の
態様がある。 (1)、投影面の位置…投影面の中心位置を図7のxy
z座標系のどの位置におくかを決めるやり方がある。そ
の他に、投影面の右上端位置等の特徴的な位置をxyz
座標系のどの位置におくかを決めるやり方もある。いず
れでも、新視点とこの位置との距離が一定値になるよう
に決める。かくして更新毎に、その時の新視点が得られ
れば、自動的に投影面の位置が定まる。 (2)、投影面の傾き…どの位置を基準にして傾きを定
義するかが前提である。この基準位置は、(1)で述べ
た投影面の位置を使うことが好ましい。投影面の傾き
は、本来任意の値であってよいが、視線方向に直交する
ような値とすることが好ましい。
【0062】図1のステップ15で述べた最も遠い点
(又は極大値点)について追記する。最も遠い部分が点
ではなく一定の広がりを持った領域や面として得られて
いる例がある。こうした場合、最も遠い点がその領域や
面に沿って複数個存在することが考えられる。そこで、
統計的な処理を行って、その領域や面の中の中心位置や
重心位置を求め、これを最も遠い点として決めるやり方
もある。例えば、図4で領域P1とP2に大きな極大値
点があり、領域P1付近をさらに細かくみると極大値点
が複数個(P11、P12、P13、……)存在し、領
域P2付近にも極大値点が複数個(P21、P22、P
23、……)存在する場合(いずれも図示せず)であ
る。極大値点の数を減らす一方法は画像の平滑化であ
る。これを次に記す。
【0063】平滑化画像は例えば、横5画素、縦5画素
の合計15画素の画素値をくわえて25で割り、5x5
画素領域の中心画素の新たな画素値とする(もちろん、
平滑化まえのメモリと平滑化後のメモリは異なる)こと
で得られる。極大値点の数が減ったところで、極大値点
の間の距離を求める。この相互の距離のうち、予め設定
した値(例えば、気管支を見ている場合は、見たい気管
支の直径の1cm程度)より小さいものがあれば、さら
に平滑化をする。前記のすべての距離が、予め設定した
値より大きければ、そこで改めて極大値点が幾つかある
かを調べる。一つなら自動更新が可能であり、複数個な
ら操作者に問い合わせる。また最初に見つかった任意の
一点のみを選んで最も遠い点とするやり方もある。関心
領域について述べる。関心領域には以下の態様がある。 (1)、臓器そのものを関心領域とする例である。 (2)、病巣部を関心領域とする例である。 (3)、表示画面に切り取る対象を、関心領域とする例
である。
【0064】図1のステップ4での手動による画面更新
では、三次元原画像を表示させながらマウスやキーボー
ドを使って、操作員の指示に従って行う。例えば、図5
のステップ32のdX、dYを手動で入力する。または
もっと簡単にα、βとhをキー入力する。尚、陰影づけ
のアルゴリズムとしては、ボリュームレンダリング法
(例えば Maec Levoy著 「Display of Surfaces from
Volume Date」、IEEE Computer Graphics & Applicatio
ns May 1988、29〜37P)を用いてもよい。これは、第1
の先願である特願平6−3492号の図6で述べたもの
である。
【0065】図13には、本発明の表示装置の実施例を
示す。図13において、CPU1は、全体の管理及び更
新処理(図1、図5、図6)を行うものであり、主メモ
リ2はそれに必要なプログラムのラッチ及び各種の作業
用データを記憶する。磁気ディスク3は、三次元原画像
を記憶しており、これをCPU1に送り更新処理の対象
とする。また更新の処理後の擬似三次元画像を含む各種
の処理経過画像が再利用すべき各種の画像を記憶する。
マウス8は、コントローラ7を介してCRT上にマウス
の表示を行わせ、自動更新や手動更新に利用される。表
示メモリ5は、CRT6に表示するための画像や各種マ
イコンをラッチする。共通バス4はそれらの共通インタ
ーフェース線である。
【0066】オペレーション上の特殊な場合について、
図8で説明する。図14(イ)でdYを変化させるとβ
が変化し、断層像(CT像)をG、G 方向に傾けた
と同じ効果が得られる(β変化する)。同じ効果をdX
にも持たせたい。本来、dXは画像をy軸の回りに回転
させる(αが変化する)効果を持つが、全く別の意味を
持たせたい場合がある。即ち、dXを変化させたときG
、Gとは直角方向のG、G方向に傾ける効果を
持たせたいときがある。しかも画像は、あまり回転させ
たくない。これに対する、近似的で便宜的な手段を以下
に説明する。例えば、dY=0、dXがゼロでないと
き、G、G方向に傾けるには、投影面をα方向に9
0度回転させて(βはそのまま)、dYの大きさをdX
と等しくし、強制的にdX=0と置き換えると、dXは
ゼロなのでy軸の回りに回せず(αはそのまま)、しか
もdYは大きさがゼロでなくなり方向がG、Gの方
向をむくのでG、Gの方向に傾いた(βが変化す
る)疑似三次元画像が得られることになる。但し、上記
のように投影面を回転させて、見る方向を90度回転さ
せたので、疑似三次元画像の構成後にx=y=z=0の
投影点のまわりに回転して元に戻さなければならない。
通常はdX、dYともにゼロでないので、以下のように
近似的な処理をする。図14(ロ)のように、dYをs
qrt(dX+dY)、dXをゼロと置き換えて、
同時にα方向に−ξだけ回転しておいて(ここで、ξ=
arctan(dX/dY)である)、疑似三次元画像
を構成する。これによりG、G方向の傾きが含まれ
ることになる。但し、−ξだけ角度を回転させているの
で、疑似三次元画像を構成したあとで、原点x=y=z
=0の投影点のまわりに+ξだけ回転して元に戻す必要
がある。図15にはこの手順を示す。
【0067】尚、各実施例では、奥行き方向への視点の
更新例としたが、これとは逆に奥から手前の視点の更新
をも、ほぼ同じ考え方で可能であることは云うまでもな
い。
【0068】図16は、視点及び投影面の更新例の説明
図である。人間の気管支の断層像(CT画像)#1〜#
kを用意しておき、これに気管支の手前から内視鏡的に
近づき、分岐した気管支A、Bの一方の気管支B内を更
に内視鏡的に進ときの様子を示している。視点1→2→
3が断層面に直角方向に視点を更新した例であり、視点
4→5が気管支B内を進むときの視点の更新例を示す。
これらの視点1〜5に合わせて投影面1〜5も更新され
る。
【0069】図17〜図21には、図16での視点1〜
5による具体的な表示画像例を示す。尚、図で補間とは
補間処理で得た画像とのことであり、図に示す個所以外
にも図の精度上から適当に作られて表示に使われる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、点としての視点位置
が、腸などの内部に沿って忠実に移動なように更新する
ことができるようになった。更に視点からの中心投影を
行わせたことで、腸などの内部であたかも移動するよう
な擬似三次元画像を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視点自動更新のフローチャートであ
る。
【図2】中心投影を説明する図である。
【図3】中心投影を説明する図である。
【図4】選択画像が2つの存在する例を示す図である。
【図5】本発明の視点、視線方向、投影面の更新のフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の陰影化、隠面化処理のフローチャート
である。
【図7】視点と投影面との関係を示す図である。
【図8】現視点と新視点との位置関係を示す図である。
【図9】視点と投影面との関係を示す図である。
【図10】視点と投影面と単位三次元画像とを示す図で
ある。
【図11】奥行き方向に視点を更新する説明図である。
【図12】投影面と表示面との各種対応例図である。
【図13】本発明の表示装置の実施例図である。
【図14】本発明の他の実施例図である。
【図15】この他の実施例の処理フローチャートであ
る。
【図16】視点と投影面との更新例を示す図である。
【図17】視点1による表示画像例図である。
【図18】視点2による表示画像例図である。
【図19】視点3による表示画像例図である。
【図20】視点4による表示画像例図である。
【図21】視点5による表示画像例図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 主メモリ 3 補助メモリ 4 共通バス 5 表示メモリ 6 CRT 7 コントローラ 8 マウス 100 表示画面 102、103 アイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−242220(JP,A) 特開 平4−96879(JP,A) 特開 平1−209583(JP,A) 特開 昭61−13374(JP,A) 特開 平6−28490(JP,A) 特開 平2−58183(JP,A) 特開 昭62−16741(JP,A) 特開 昭63−240851(JP,A) 特開 平3−118039(JP,A) 今里悠一他,「画像処理と応用シリー ズ4 医用画像処理」,昭晃堂,1993年 10月30日,初版,p.139−142 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 17/40 G06T 15/00 A61B 5/055 A61B 6/03 A61B 8/00 G01N 24/02 CSDB(日本国特許庁)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の三次元原画像の内部から見た疑
    似三次元画像を表示する画像表示方法において、前記三
    次元原画像を画像メモリに記憶し、その記憶された三次
    元原画像に視点、視線方向、投影面に基づき中心投影法
    により求められた疑似三次元画像を表示器に表示するス
    テップと、前記視点と前記疑似三次元画像の各画素位置
    との中で距離の最も遠い画素位置を算出し、その算出さ
    れた最も遠い画素位置の有る方向へ新視点を更新設定
    し、その更新設定された新視点の更新設定に伴って新視
    線方向及び新投影面を更新設定するステップと、それぞ
    れ更新設定された新視点、新視線方向及び新投影面に基
    づき中心投影法により求められる新疑似三次元画像を前
    記表示器に更新表示するステップと、を備えたことを特
    徴とする画像表示方法。
  2. 【請求項2】 前記更新設定ステップは、前記新視点を
    設定する際の操作モードが自動操作と手動操作の何れか
    を選択するために自動/手動アイコンを前記表示器に表
    示するステップと、前記表示された自動/手動アイコン
    のうちの一方の操作モードを選択するステップと、前記
    選択された操作モードにより、自動アイコンが選択され
    たときには自動的に新視点を設定するステップと、を備
    えたことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
  3. 【請求項3】 更に前記新疑似三次元画像の回転方向の
    指示情報を前記表示器に表示するステップと、前記回転
    方向指示情報の表示領域に前記新疑似三次元画像の回転
    方向を設定するステップと、このステップに設定された
    回転方向での新疑似三次元画像を求め、その求められた
    新疑似三次元画像を前記表示器に表示するステップと、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像
    表示方法。
  4. 【請求項4】 前記更新設定ステップは、前記投影面で
    の前記視点から新視点への移動位置と前記視線方向によ
    り新視線方向を更新設定するとともに、この更新設定さ
    れた新視線方向の中心線に直交するように新投影面を更
    新設定することを特徴する請求項1に記載の画像表示方
    法。
  5. 【請求項5】 表示された第1の擬似三次元画像上に視
    点を設定する手段と、前記視点と前記表示画像の画素位
    置との奥行き方向の距離を算出する手段と、該算出され
    た奥行き方向の距離のうちの最も遠い画素位置を決定す
    る手段と、前記最も遠い画素位置の有る方向に視点を移
    動する手段と、前記移動した視点からの第2の擬似三次
    元画像を得る手段と、前記第2の擬似三次元画像を表示
    する手段と、を備えたことを特徴する画像表示装置。
  6. 【請求項6】 表示された第1の擬似三次元画像上に視
    点を設定する手段と、前記視点と前記表示画像の画素点
    との奥行き方向の距離を算出する手段と、該算出された
    奥行き方向の距離のうちの最も遠い画素位置を決定する
    とともに、自動操作と手動操作との何れかによって最も
    遠い画素位置に向かって視点を移動する操作モードを選
    択するための自動/手動アイコンを表示する手段と、前
    記自動/手動アイコンの一つを選択する手段と、選択し
    た操作モードによって前記最も遠い画素位置の有る方向
    に視点を移動する手段と、前記移動した視点からの第2
    の擬似三次元画像を得る手段と、前記第2の擬似三次元
    画像を表示する手段と、を備えたことを特徴する画像表
    示装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記第1の三次元画像の回転方向
    指示情報を表示する手殺と、前記回転方向指示惰報の表
    示領域に回転方向を設定する手段と、前記回転方向での
    第2の三次元画像を再構成する手段と、前記第2の三次
    元画像を表示器上に表示する手段と、を備えたことを特
    徴とする請求項5又は6に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 対象物の三次元原画像の内部から見た擬
    似三次元画像を表示する画像表示装置において、前記三
    次元原画像を画像メモリに記憶し、その記憶された三次
    元原画像に視点、視線方向、投影面を設定し、それらの
    設定された視点、視線方向、投影面に基づき中心投影法
    により求められた擬似三次元画像を表示器に表示する手
    段と、前記視点と前記擬似三次元画像の各画素位置との
    中で距離の最も遠い画素位置を算出し、その算出された
    最も遠い画素位置の有る方向へ新視点を更新設定し、そ
    の更新設定された新視点の更新設定に伴って新視線方向
    及ぴ新投影面を更新設定する手段と、それぞれ更新設定
    された新視点、新視線方向及ぴ新投影面に基づき中心投
    影法により求められる新擬似三次元画像を前記表示器に
    更新表示する手段と、を備えたことを特徴する画像表示
    装置。
  9. 【請求項9】 前記更新設定手段は、前記新視点を設定
    する際の操作モードが自動操作と手動操作の何れかを選
    択するために自動/手動アイコンを前記表示器に表示す
    る手段と、前記表示された自動/手動アイコンのうちの
    一方の操作モードを選択する手段と、前記選択された操
    作モードにより、自動アイコンが選択されたときには自
    動的に新視点を設定し、手動アイコンが選択されたとき
    には手動的に新視点を設定する手段と、を備えたことを
    特徴する請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 前記新擬似三次元画像の回転方向の指
    示情報を前記表示器に表示する手段と、前記回転方向指
    示情報の表示領域に前記新擬似三次元画像の回転方向を
    設定する手段と、この手段で設定された回転方向での新
    擬似三次元画像を求め、その求められた新擬似三次元画
    像を前記表示器に表示する手段と、を備えたことを特徴
    とする請求壊8又は9に記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記更新設定手段は、前記投影面での
    前記視点から新視点への移動位置と前記視線方向により
    新視線方向を更新設定するとともに、この更新設定され
    た新視線方向の中心線に直交するように新投影面を更新
    設定することを特徴する請求項8に記載の画像表示装
    置。
  12. 【請求項12】 前記更新設定ステップは、前記三次元
    原画像が管路を持つ場合に対し、視点と投影面とを更新
    してゆくことの模式図を表示すること特徴とする請求項
    1の画像表示方法。
  13. 【請求項13】 前記更新設定手段は、前記三次元原画
    像が管路を持つ場合に対し、視点と投影面とを更新して
    ゆくことの模式図を表示すること特徴とする請求項8の
    画像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記更新表示ステップは、前記投影面
    のメモリサイズが前記表示器の画面のメモリサイズより
    も大きい場合、表示すべき対象を選択するステップを含
    むこと特徴とする請求項1の画像表示方法。
  15. 【請求項15】 前記更新表示手段は、前記投影面のメ
    モリサイズが前記表示器の画面のメモリサイズよりも大
    きい揚合、表示すべき対象を選択する手段を含むこと特
    徴とする請求項8の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記更新設定ステップは、前記三次元
    原画像が気管支を含む管路を持っ揚合に対し、その管路
    の形状に沿って視点と投影面とを更新していくこと特徴
    とする請求項1の画像表示方法。
  17. 【請求項17】 前記更新設定手段は、前記三次元原画
    像が気管支を含む管路を持つ場合に対し、その管路の形
    状に沿って視点と投影面とを更新していくこと特徴とす
    る請求項8の画像表示装置。
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