JP3484573B2 - バケツ等の洗浄機 - Google Patents

バケツ等の洗浄機

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JP3484573B2
JP3484573B2 JP2000319515A JP2000319515A JP3484573B2 JP 3484573 B2 JP3484573 B2 JP 3484573B2 JP 2000319515 A JP2000319515 A JP 2000319515A JP 2000319515 A JP2000319515 A JP 2000319515A JP 3484573 B2 JP3484573 B2 JP 3484573B2
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roller
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忠志 青木
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佐藤農機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バケツ等の洗浄機
に関する。
【0002】
【従来の技術】農作物の収穫、運搬や集荷等に際して多
数のバケツを繰り返し使用することがあるが、このよう
な場合、作業終了毎にバケツに付着している土砂等を洗
い落とすことが必要となる。この土砂等の洗い落とし処
理は現在のところ、専ら、手作業によっているのが実状
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は斯かる実状に
鑑みて、バケツやこれに近似した容器に付着している土
砂等の汚れを機械的且つ能率的に洗い落とすものとした
バケツ等の洗浄機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め、本発明に係る請求項1に記載の洗浄機は、被処理物
の外周面を支持して擦りつつ特定位置で回転するものと
した外周用ローラ形ブラシと、この外周用ローラ形ブラ
シに平行配置され且つ被処理物の内周面及び、内底面の
半径全長範囲を擦りつつ特定位置で回転するものとした
内周用ローラ形ブラシとを備えており、上記外周用ロー
ラ形ブラシと内周用ローラ形ブラシとは近接離反操作可
能になさしめると共に、外周用ローラ形ブラシ及び内周
用ローラ形ブラシで位置保持された被処理物の外底面を
摺動可能に圧接して被処理物の中心線方向移動を規制す
るものとした被処理物位置保持部材を設け、該被処理物
位置保持部材は位置変更調整自在で、且つ正規位置から
特定方向へ向けての退避移動操作可能の構成になしたも
のである。
【0005】 これに対し、請求項2に記載のものは、
被処理物の外周面を支持して擦りつつ特定位置で回転す
るべく並設された複数の外周用ローラ形ブラシと、これ
ら外周用ローラ形ブラシ間の一側に位置されてこれら外
周用ローラ形ブラシと同一向きとなされ且つ被処理物の
内周面及び、内底面の半径全長範囲を擦りつつ特定位置
で回転するものとした内周用ローラ形ブラシとを備えて
おり、上記外周用ローラ形ブラシと内周用ローラ形ブラ
シとは近接離反操作可能になさしめると共に、外周用ロ
ーラ形ブラシ及び内周用ローラ形ブラシで位置保持され
た被処理物の外底面を摺動可能に圧接して被処理物の中
心線方向移動を規制するものとした被処理物位置保持部
材を設け、該被処理物位置保持部材は位置変更調整自在
で、且つ正規位置から特定方向へ向けての退避移動操作
可能の構成となしたものである。
【0006】 このさい、外周用ローラ形ブラシ及び内
周用ローラ形ブラシの何れも同一方向へ回転駆動された
り、外周用ローラ形ブラシ及び内周用ローラ形ブラシを
前後向きとなすと共に、内周用ローラ形ブラシを奥側か
ら片持ち状に張り出させたりする構成にある。
【0007】 また、外周用ローラ形ブラシ及び内周用
ローラ形ブラシを前後向きとなすと共に、内周用ローラ
形ブラシを奥側から片持ち状に張り出させ、さらに被処
理物位置保持部材を内周用ローラ形ブラシの先端部近傍
に位置させたりする。そのほか、外周用ローラ形ブラシ
のブラシ回転軸を水平向きとなすとか、このブラシの外
周面を前側から奥側へ向けて漸次縮径するテーパ面とな
したりする。
【0008】 なお、内周用ローラ形ブラシのブラシ毛
部分を、直径の異なる他のものと交換可能となしたりす
る。
【0009】 請求項1記載の発明によれば、外周用ロ
ーラ形ブラシと内周用ローラ形ブラシとにより位置保持
されたバケツ等の被処理物が前記ブラシから抜け出す側
へ変位するのを被処理物位置保持部材により規制される
のであり、これにより、被処理物は外周用ローラ形ブラ
シと内周用ローラ形ブラシとの相互作用により安定的に
回転変位され、外周面、内周面及び内底面の全体を確実
にブラシ毛で擦られ、これら面に付着した土砂は確実に
洗い落とされる。
【0010】 請求項2に記載した発明によれば、外周
用ローラ形ブラシと内周用ローラ形ブラシとがバケツ等
の被処理物の周壁を挟み付けて、この被処理物を位置保
持する。そして、外周用ローラ形ブラシ及び内周用ロー
ラ形ブラシの回転駆動状態では、外周用ローラ形ブラシ
から被処理物に伝達される回転力の大きさと、内周用ロ
ーラ形ブラシから被処理物に伝達される回転力の大きさ
とが異なったものとなり、これら回転力の差より被処理
物が特定方向へ回転される。
【0011】 一方、バケツ等の被処理物は外周面、内
周面及び内底面の全体をブラシ毛で擦られ、これと同時
に内外周面に適宜手段により水を供給されて、外周面、
内周面及び内底面に付着した土砂等が綺麗に洗い落とさ
れるものとなる。この際、内周用ローラ形ブラシが内底
面の半径全長範囲を擦ることは、内底面の全範囲の土砂
等を擦り落とす上で重要である。他方、被処理物位置保
持部材の位置調整は、内周用ローラ形ブラシの先端と被
処理物の内底面との接触圧力が適当に変化され、内底面
がブラシ毛により最適状態で擦られるものとなる。また
被処理物の周壁を外周用ローラ形ブラシと内周用ローラ
形ブラシとの間に位置させる際に被処理位置保持部材を
退避移動させることにより、被処理物と被処理物位置保
持部材との干渉が回避されるものとなる。
【0012】 請求項3に記載した発明によれば、外周
用ローラ形ブラシ及び内周用ローラ形ブラシの回転駆動
状態では、外周用ローラ形ブラシから被処理物に伝達さ
れる回転力の大きさと、内周用ローラ形ブラシから被処
理物に伝達される回転力の大きさとが異なったものとな
り、これら回転力の差より被処理物が特定方向へ回転さ
れる。従って、バケツ等の被処理物は外周面、内周面及
び内底面の全体をブラシ毛で擦られ、これと同時に内外
周面に適宜手段により水を供給されて、外周面、内周面
及び内底面に付着した土砂等が綺麗に洗い落とされるも
のとなる。この際、内周用ローラ形ブラシが内底面の半
径全長範囲を擦ることは、内底面の全範囲の土砂等を擦
り落とす上で重要である。
【0013】 請求項4に記載した発明によれば、外周
用ローラ形ブラシと内周用ローラ形ブラシとの間に被処
理物の周壁部分を位置させる処理がこれらブラシの前側
に位置した作業者により便利に行われるものとなり、ま
たこれらブラシによる被処理物の横向き姿勢の位置保持
が重力作用により安定化されるほか、被処理物を円滑に
回転させ得るものとなる。
【0014】 また請求項5に記載した発明によれば上
記発明と同様の作用が得られるほかに、次のような作用
が得られるのであって、即ち、被処理物位置保持部材が
外周用ローラ形ブラシ及び内周用ローラ形ブラシの前側
に位置した作業者により便利に操作されるものとなるほ
か、これらブラシの前後方向最適位置に被処理物の周壁
部分を位置させる処理が簡便に行えるものとなる。
【0015】 また請求項6に記載した発明によれば、
被処理物の周壁の全体形状がテーパ形であるとき、外周
用ローラ形ブラシに周壁部分を支持された被処理物の回
転中心が水平に保持されるのであり、従って被処理物が
前後方向一定位置で円滑に回転する傾向となる。
【0016】 また請求項7に記載した発明によれば、
内周用ロール形ブラシのサイズが被処理物に適合してい
ないとき、被処理物の内底面の全体をそのブラシのブラ
シ毛で擦ることができないという不都合が生じるのであ
り、この種の不都合が内周用ローラ形ブラシのブラシ毛
部分を別サイズのものと交換することにより解消される
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図7は本発明に係る洗浄機
に関するもので、図1は全体斜視図、図2は要部を示す
平面図、図3は要部を示す側面図、図4は要部の背面を
示す図、図5は動力伝動構造を示す図、図6は処理物位
置保持部材の関連機構を示す図、図7は使用状態を示す
斜視図である。これらの図に於いて、1は水槽部で、2
はこの水槽部1を作業者の腰高さ程度に支持するための
脚部、そして3は水槽部1の上面に形成された覆い部3
である。
【0018】各部について説明すると、水槽部1は前面
1a、左右側面1b、1c、後面1d及び、前下がり状
の底面1eからなる方形容器1Aを主体となし、底面1
eには方形容器1A内の一定高さ位置に上端開口を有す
るものとした溢れ出し管4を起立状に設け、この溢れ出
し管4の下端開口に延長ホース5を接続したものとなさ
れている。
【0019】脚部2は、四本の起立脚部材6a、6bを
有し、これら起立脚部材6a、6bの上下箇所の相互間
を水平結合部材7で結合し、各起立脚部材6a、6bに
は延長脚部材8を上下方向の出入り調整可能に内挿する
と共に、各延長脚部材8の下端に転向自在輪9を装着し
たものとなされている。この際、後側の左右二本の起立
脚部材6b、6bは前側の起立脚部材6a、6aよりも
上方へ長くなされており、また各起立脚部材6a、6b
にはその対応する延長脚部材8の上下移動を規制するた
めの固定ネジ10が設けてある。
【0020】覆い部3は、左右の起立脚部材6b、6b
間に後面板11を固着すると共に、各起立脚部材6bの
上端に前方へ向かう片持ち部材12を固着し、これら片
持ち部材12、12間に水平板13を固着するほか、各
片持ち部材12には撓曲自在なビニール板等からなる透
明な側面板14を垂れ下がり状に固定したものとなされ
ている。
【0021】上記した水槽部1及び覆い部3の内方に
は、ブラシ洗浄手段15が形成してある。このブラシ洗
浄手段15は、次のようなものとなされている。即ち、
バケツ等の被処理物wの外周面を図7に示すように支持
して擦りつつ特定位置で回転するものとした前後向きの
二つの外周用ローラ形ブラシ16a、16bと、これら
外周用ローラ形ブラシ16a、16b間の上側に位置さ
れてこれら外周用ローラ形ブラシ16a、16bと同一
向きとなされ且つ被処理物wの内周面及び、被処理物w
の内底面の半径全長範囲を擦りつつ特定位置で回転する
ものとした単数の内周用ローラ形ブラシ17とを備えて
なる。
【0022】各外周用ローラ形ブラシ16a、16b
は、図2に示すようにブラシ回転軸18にブラシ胴部材
19を固定し、このブラシ胴部材19の周面に長さ凡そ
30〜50mm程度のブラシ毛20を植設し、ブラシ毛
20群の先端で形成されたブラシ外周面を前側から後側
へ向けて漸次縮経するテーパ面(例えば、テーパ角度は
凡そ4度となされる。)となし、外周面の直径を凡そ1
20〜140mm程度になしたものである。
【0023】この際、各ブラシ回転軸18は前端部を方
形容器1Aの前面1aの左右箇所に固定された軸受部材
21、21に支承され、後端寄り部位を方形容器1Aの
後面1dの左右箇所に固定された軸受部材22、22に
支承されている。
【0024】一方、内周用ローラ形ブラシ17はブラシ
回転軸23と、これに取り外し可能に固定されるブラシ
胴部材24を有し、この胴部材24の周面に長さ凡そ3
0〜60mm程度のブラシ毛25を植設し、このブラシ
毛25群の先端で形成されたブラシ外周面を直円筒面と
なし、且つ、ブラシ胴部材24の前側にこれと同心に配
置されるブラシ前側胴部材26を有し、この部材26の
外表面に先のブラシ毛25と同じ程度の長さのブラシ毛
27を放射状に植設し、ブラシ毛25、27群の先端で
形成された外周面の直径を被処理物wの内底面直径の半
分(例えば凡そ150mm程度)以上の大きさとなされ
ている。この際、ブラシ毛25、27の植立されたブラ
シ胴部材24及びブラシ前側胴部材26からなるブラシ
毛部分はネジナット機構を介してブラシ回転軸23から
抜き取り可能となされる。
【0025】内周用ローラ形ブラシ17はそれぞれ外周
面の直径の異なる複数のものが形成されており、被処理
物wの大きさに対応させて適当なものをブラシ回転軸2
3に固定させるように使用されるものである。
【0026】上記ブラシ回転軸23の支持構造は、次の
ようになされているのであって、即ち、左側の起立脚部
材6bの高さ途中に横向き支持部材28を固着し、この
支持部材28に後向き支持軸29を固着し、これを後面
板11に貫通させた状態として後面板11の後側へ張り
出させ、さらに後向き支持軸29に左右向きアーム部材
30を揺動自在に支持させ、このアーム部材30の先端
にブラシ回転軸23の後端寄り部位を回転自在に支承す
るものとした軸受部材31を固着したものとなされてい
る。
【0027】内周用ローラ形ブラシ17は外周用ローラ
形ブラシ16a、16bに対し近接離反操作自在となさ
れており、具体的には、図3及び図4に示すように脚部
2の後側の水平結合部材7に前後向き支持片32を固着
し、この支持片32の先端に揺動部材33を左右向き軸
34を介して装着し、この揺動部材33の前端から斜め
下方にペダル部材35を延出させ、一方では方形容器1
Aの後部の左右巾中央に案内管36を起立状に固着し、
この案内管36に押し棒37を上下摺動自在に挿通さ
せ、その上端を左右向きアーム部材30の直下近傍に位
置させ、その下端を前記揺動部材33の後端の凹み部3
3aに係合させ、ペダル部材35を踏み降ろすことによ
り、押し棒37が上昇変位され、この変位により左右向
きアーム部材30をこれに作用する重力に抗して押し上
げ、内周用ローラ形ブラシ17を外周用ローラ形ブラシ
16a、16bから上方へ離反させるように作動し、逆
にペダル部材35から足を離してこれを解放状態にする
ことにより、各部の重力作用で内周用ローラ形ブラシ1
7が降下し、ペダル部材35が上方へ変位されて初期状
態に復するように作動するものとなしてある。後面板1
1には長孔38が形成してあり、この長孔38はブラシ
回転軸23の上下変位を許容するものである。
【0028】左右向きアーム部材30の上面には起立板
39が固着してあり、この起立板39の特定箇所に前向
きの給水管40が内周用ローラ形ブラシ17の直上近傍
に張り出すように固定されている。また給水管40の位
置に対応した後面板11箇所には長孔41が形成してあ
って、内周用ローラ形ブラシ17の上下変位に伴う給水
管40の変位を許容するものとなしてある。
【0029】次にこのブラシ洗浄手段15の駆動系統に
ついて説明すると、次のとおりである。即ち、水槽部1
の下方の脚部2にモータ42を固定し、図2及び図5に
示すようにこのモータ42の出力軸42aにスプロケッ
ト43を固定し、一方、各外周用ローラ形ブラシ16
a、16bのブラシ回転軸18、18の後端部にもスプ
ロケット44a、44bを固定し、これらスプロケット
43、44a、44bに無端状の伝動チェーン45を巻
き掛けている。
【0030】また左側の外周用ローラ形ブラシ16aの
ブラシ回転軸18の後端部に別のスプロケット46が前
記スプロケット44aと同体状に形成されると共に、後
向き支持軸29の後端部に一体状のスプロケット47a
及びスプロケット47bが回転自在に装着され、且つ、
内周用ローラ形ブラシ17のブラシ回転軸23の後端部
にスプロケット48が固定してあり、またスプロケット
46とスプロケット47aとの間には無端状の伝動チェ
ーン49を、そしてスプロケット47bとスプロケット
48との間には無端状の伝動チェーン50を巻き掛けて
いる。
【0031】そして、モータ42が特定方向f1へ回転
することで、二つの外周用ローラ形ブラシ16a、16
b及び内周用ローラ形ブラシ17のそれぞれが同一方向
f1へ回転駆動される構成となしてある。
【0032】次に外周用ローラ形ブラシ16a、16b
及び内周用ローラ形ブラシ17で位置保持された被処理
物wの外底面に摺動可能に圧接して被処理物wの中心線
方向移動を規制するものとした位置規制手段51につい
て説明すると、次のとおりである。
【0033】即ち、図2に示すように方形容器1Aの前
面1aの左右巾中央に左右向き支持板52を固定してお
り、この支持板52の左右箇所に図6に示すように前後
向きの案内管53、53を固着している。各案内管53
には摺動支持軸54が前後摺動自在に挿通されており、
これら二本の摺動支持軸54、54の後端に摩擦係数の
小さい合成樹脂材からなる被処理物位置保持部材55が
固定してあり、また二本の摺動支持軸54、54の前端
にはこれら支持軸54、54を同体状に結合するための
結合部材56が固定してある。
【0034】そして、各摺動支持軸54の長さ途中部分
で、被処理物位置保持部材55と左右向き支持板52と
の間箇所には、圧縮スプリング57が外挿されており、
被処理物位置保持部材55を左右向き支持板52から離
れる方向へ押圧している。結合部材56の左右長さ中央
には摘み部付ボルト58が螺合してあり、このボルト5
8の螺合長さを変更調整することにより被処理物位置保
持部材55が前後へ移動する構成となしてある。
【0035】次に上記のように構成した本発明品の使用
例及び各部の作動について説明する。使用に先立って給
水管40の接続口に図7に示すように水道から導いたホ
ースhを接続し、給水管40に適当流量で水を供給す
る。このように供給された水は給水管40の下部に形成
された散水孔から流出し、内周用ローラ形ブラシ17に
降り注がれ、さらに流下して方形容器1A内に到達す
る。方形容器1A内に達した水は一定高さまで滞留した
後、溢れ出し管4から方形容器1A外へ連続的に流出す
る。
【0036】この一方では、モータ42を回転させるの
であり、これにより外周側ローラ形ブラシ16a、16
b及び内周側ローラ形ブラシ17が凡そ200〜250
r.p.m.程度で回転される。
【0037】この状態の下で、バケツ等の被処理物wを
ブラシ洗浄手段15箇所へ供給するのであり、この供給
に際しては、足でペダル部材35を踏み降ろして、内周
用ローラ形ブラシ17を数cm〜十数cm程度上昇変位
させ、この上昇変位状態を保持して被処理物wをこれの
底面が手前となるような横倒れ姿勢となした状態で持っ
て覆い部3内に前側から入れ、内周用ローラ形ブラシ1
7に被せる。
【0038】次に摘み部付ボルト58を手前に引いて被
処理物位置保持部材55を圧縮スプリング57の弾力に
抗して適当長さだけ引き変位させておき、ペダル部材3
5から足を離してこれを解放状態となす。これにより、
内周用ローラ形ブラシ17は重力作用や伝動反力により
被処理物wと共に降下し、下側に位置している被処理物
w周壁部分を二つの外周用ロール形ブラシ16a、16
bの上側面に押し付けるものとなる。このとき、被処理
物wの底面は被処理物位置保持部材55よりも作業者か
ら見て奥側に位置するため、被処理物位置保持部材55
に干渉することなく降下する。
【0039】被処理物wが二つの外周用ロール形ブラシ
16a、16bの上側面に当接したとき、摘み部付ボル
ト58を解放するのであり、これにより被処理物位置保
持部材55は圧縮スプリング57の弾力で被処理物wの
存在側へ変位して被処理物wの外底面を奥側へ適当に押
圧した状態となる。
【0040】この状態の下で、二つの外周用ロール形ブ
ラシ16a、16bは被処理物wを前後向き略水平に支
持すると共にその周壁に圧接したブラシ毛20でその周
壁の外面を擦るほかブラシ毛20を介して被処理物wに
自身の回転力を伝達する。そして一方では内周用ローラ
形ブラシ17がその周壁内面に圧接したブラシ毛25で
この周壁内面を擦ると共にその内底面に圧接したブラシ
毛27でこの内底面を擦るほかブラシ毛25、27を介
して被処理物wに自身の回転力を伝達するものとなる。
この際、二つの外周用ロール形ブラシ16a、16bか
ら被処理物wに伝達される回転力の方が内周用ローラ形
ブラシ17から被処理物wに伝達される回転力よりも大
きいため、被処理物wは外周用ロール形ブラシ16a、
16bの回転方向に対応した特定方向f2へ回転される
ものとなる。このときの被処理物の回転速度は例えば凡
そ20〜50r.p.m.程度となる。
【0041】このような作動状態に於いて、外周用ロー
ル形ブラシ16a、16bは方形容器1A内の水を掻き
上げ、当該ブラシ16a、16bに対し相対回転運動し
ている被処理物w周壁の外面に順次に当接してその周壁
外面に付着した土砂等を連続的に洗い落とすのであり、
また内周用ロール形ブラシ17は給水管40から水を供
給され、当該ブラシ17に対し相対回転運動しているそ
の周壁内面及び内底面に被処理物w回転方向f2の逆向
きへ回転しつつ順次に当接して周壁内面や内底面に付着
した土砂等を連続的且つ効果的に洗い落とすものとな
る。この際、内周用ロール形ブラシ17の外周面の直径
が内底面の半径と同一かそれよりも大きいため、内周用
ロール形ブラシ17のブラシ毛27は被処理物wの一回
転以上の変位により被処理物wの内底面の全体を擦るも
のとなって内底面の何処の位置に付着した土砂であって
もこれを確実に洗い落とすものとなる。
【0042】被処理物wが一回転乃至数回転して、これ
に付着した土砂等が綺麗に洗い落とされた後、作業者は
摘み部付ボルト58を手前に引き且つ再びペダル部材3
5を踏み降ろして内周用ローラ形ブラシ17を上昇変位
させる。この後、被処理物wを持って覆い部3内から手
前に引き出すようになすのであり、これにより1つの被
処理物wの洗浄処理が終了する。以後は未洗浄の各被処
理物wについて同じ処理を繰り返す。
【0043】本発明品で処理される被処理物wには種々
のサイズのものが存在するが、内周用ローラ形ブラシ1
7の外周面の直径が被処理物wの内底面の半径よりも小
さいときは、この半径よりも大きいものとなされた外周
面直径を有する別の内周用ローラ形ブラシ17と交換装
着する。この際、ブラシ回転軸23は取り外さないで、
ブラシ毛25、27の植え付けられたブラシ胴部材24
及びブラシ前側胴部材26のみが交換される。
【0044】上記実施例では、2つの外周用ローラ形ブ
ラシ16a、16bを設けたが、これに限定するもので
はなく1つ或いは3つ以上設けることも差し支えない。
なお、外周用ローラ形ブラシを1つとなす場合は、被処
理物wを安定的に支持するための適宜な支持手段が必要
となる。さらに内周用ローラ形ブラシブ17を1つ設け
ることに代えて、複数設けることも可能である。
【0045】
【発明の効果】 上記した本発明によれば、バケツ等の
被処理物に付着した土砂等を機械的且つ能率的に洗い落
とすことができる。
【0046】 即ち、請求項1記載の発明によれば、外
周用ローラ形ブラシと内周用ローラ形ブラシとにより位
置保持されたバケツ等の被処理物が前記ブラシから抜け
出す側へ変位するのを被処理物位置保持部材により規制
されるのであり、これにより、被処理物は外周用ローラ
形ブラシと内周用ローラ形ブラシとの相互作用により安
定的に回転変位され、外周面、内周面及び内底面の全体
を確実にブラシ毛で擦られ、これら面に付着した土砂は
確実に洗い落とされる。
【0047】 而して、請求項2及び3記載によれば上
記に加えて外周用ローラ形ブラシと内周用ローラ形ブラ
シとがバケツ等の被処理物の周壁を挟み付けて、この被
処理物を位置保持するほか、外周用ローラ形ブラシ及び
内周用ローラ形ブラシの回転駆動状態では、外周用ロー
ラ形ブラシから被処理物に伝達される回転力の大きさ
と、内周用ローラ形ブラシから被処理物に伝達される回
転力の大きさとが異なったものとなり、これら回転力の
差より被処理物が特定方向へ回転される。
【0048】 請求項4に記載のものによれば、外周用
ローラ形ブラシと内周用ローラ形ブラシとの間に被処理
物の周壁を便利に位置させることができることのほか、
これらブラシによる被処理物の位置保持を安定的に行わ
せることができ、しかも被処理物を円滑に回転させるこ
とができる。
【0049】 請求項5に記載したものによれば、外周
用ローラ形ブラシ及び内周用ローラ形ブラシの前側に位
置した作業者が被処理物位置保持部材を便利に操作で
き、またこれらブラシ間のブラシ回転中心方向の最適位
置に被処理物の周壁を位置させる処理を簡便に行うこと
ができる。
【0050】 請求項6に記載したものによれば、被処
理物の周壁の全体形状がテーパ形である場合に、外周用
ローラ形ブラシに周壁部分を支持された被処理物の回転
中心を水平に保持でき、被処理物を外周用ローラ形ブラ
シ上で円滑に回転させることができる。
【0051】 請求項7に記載のものによれば、サイズ
の異なる被処理物であっても簡便且つ的確に洗浄するこ
とができるのである。
【0052】
【0053】
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄機の全体斜視図である。
【図2】前記洗浄機の要部を示す平面図である。
【図3】前記洗浄機の要部を示す側面図である。
【図4】前記洗浄機の要部の背面を示す図である。
【図5】前記洗浄機の動力伝動構造を示す図である。
【図6】前記洗浄機の処理物位置保持部材の関連機構を
示す図である。
【図7】前記洗浄機の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
w 被処理物 16a 外周用ローラ形ブラシ 16b 外周用ローラ形ブラシ 17 内周用ローラ形ブラシ 55 被処理物位置保持部材

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物の外周面を支持して擦りつつ特
    定位置で回転するものとした外周用ローラ形ブラシと、
    この外周用ローラ形ブラシに平行配置され且つ被処理物
    の内周面及び、内底面の半径全長範囲を擦りつつ特定位
    置で回転するものとした内周用ローラ形ブラシとを備え
    ており、上記外周用ローラ形ブラシと内周用ローラ形ブ
    ラシとは近接離反操作可能になさしめると共に、外周用
    ローラ形ブラシ及び内周用ローラ形ブラシで位置保持さ
    れた被処理物の外底面を摺動可能に圧接して被処理物の
    中心線方向移動を規制するものとした被処理物位置保持
    部材を設け、該被処理物位置保持部材は位置変更調整自
    在で、且つ正規位置から特定方向へ向けての退避移動操
    作可能の構成になしたことを特徴とするバケツ等の洗浄
    機。
  2. 【請求項2】 被処理物の外周面を支持して擦りつつ特
    定位置で回転するべく並設された複数の外周用ローラ形
    ブラシと、これら外周用ローラ形ブラシ間の一側に位置
    されてこれら外周用ローラ形ブラシと同一向きとなされ
    且つ被処理物の内周面及び、内底面の半径全長範囲を擦
    りつつ特定位置で回転するものとした内周用ローラ形ブ
    ラシとを備えており、上記外周用ローラ形ブラシと内周
    用ローラ形ブラシとは近接離反操作可能になさしめると
    共に、外周用ローラ形ブラシ及び内周用ローラ形ブラシ
    で位置保持された被処理物の外底面を摺動可能に圧接し
    て被処理物の中心線方向移動を規制するものとした被処
    理物位置保持部材を設け、該被処理物位置保持部材は位
    置変更調整自在で、且つ正規位置から特定方向へ向けて
    の退避移動操作可能の構成となしたことを特徴とする
    ケツ等の洗浄機。
  3. 【請求項3】 外周用ローラ形ブラシ及び内周用ローラ
    形ブラシの何れも同一方向へ回転駆動されることを特徴
    とする請求項1又は2記載のバケツ等の洗浄機。
  4. 【請求項4】 外周用ローラ形ブラシ及び内周用ローラ
    形ブラシを前後向きとなすと共に、内周用ローラ形ブラ
    シを奥側から片持ち状に張り出させたことを特徴とする
    請求項1、2又は3に記載のバケツ等の洗浄機。
  5. 【請求項5】 外周用ローラ形ブラシ及び内周用ローラ
    形ブラシを前後向きとなすと共に、内周用ローラ形ブラ
    シを奥側から片持ち状に張り出させ、さらに被処理物位
    置保持部材を内周用ローラ形ブラシの先端部近傍に位置
    させたことを特徴とする請求項1〜4何れか1つに記載
    バケツ等の洗浄機。
  6. 【請求項6】 外周用ローラ形ブラシのブラシ回転軸を
    水平向きとなすほか、このブラシの外周面を前側から奥
    側へ向けて漸次縮径するテーパ面となしたことを特徴と
    する請求項1〜5の何れか1つに記載のバケツ等の洗浄
    機。
  7. 【請求項7】 内周用ローラ形ブラシのブラシ毛部分
    を、直径の異なる他のものと交換可能となしたことを特
    徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載のバケツ等の
    洗浄機。
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