JP3484362B2 - 上顎用義歯の装着装置 - Google Patents

上顎用義歯の装着装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、総義歯の上顎用義
歯において、それを口腔内に装着したときに、それの義
歯床の上面が口腔内面から剥離することで、会議中また
は不用意に口を開けたときに義歯が口から飛び出して外
に落ちるようになるのを防止するための上顎用義歯の装
着手段についての改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上顎用義歯の装着手段は、従前にあって
は、接着剤を用いる手段が知られている他には適切な手
段は用いられていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上顎用義歯を装着した
ときに、その義歯が脱落して口の外に飛び出すようにな
るのを防止するために、義歯床の上面と上顎の口腔内面
との間に接着剤を介装して、義歯床を上顎の口腔内面に
密着保持させるようにする手段は、義歯を口腔内の所定
位置に嵌め込むときに、義歯床をしっくりと口腔内に装
着させるためには、義歯床の上面に盛り付ける接着剤を
適量に選定しなければならず、過不足を補うために何度
か装着をやりなおすようにするので、装着に時間がかか
る問題があり、かつ、食事の度ごとに義歯を洗浄する
際、義床の上面に付着している使用した接着剤をきれい
に剥離しなければならず、この手間が面倒な問題があ
る。
【0004】また、接着剤の使用を避けるため、義歯床
の上面側に口腔内面に吸着していく吸盤を設けるように
すると、吸盤が義歯床の上面から上方に突出する状態と
なることで、それが吸着していく口腔内面を損なうよう
になることと、吸盤の吸着が不完全になったときにそれ
を修正するのに指を口腔内に差込んで装着をしなければ
ならない問題が生じてくる。
【0005】本発明は、従前の上顎用義歯の装着手段に
生じてくる上述の問題を解消せしめるためになされたも
のであって、吸盤を利用することで、装着の際に面倒な
操作を要する接着剤の使用が避けられるようにしなが
ら、取付けた吸盤が義歯床の上面側に突出して口腔内面
を傷めることがなく、かつ、その吸盤の吸着の緩みの修
正が、口腔内に指を差込むことなく装着状態のままで舌
先を使うことにより適確に行なえ、しかも、義歯を外し
て洗浄する操作が簡単に行なえるようになる新たな手段
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、上顎用義
歯Aの義歯床1に、上下に透通する嵌合穴3を形設し、
別に軟らかい樹脂材により前記義歯床1の上下厚さに略
対応する厚さで、前述の嵌合穴3に対応する大きさのレ
ンズ状に形成した吸盤4を、それの吸着面4aが義歯床
1の上面側に露出し、該吸盤4の底面側が義歯床1の下
面側に露出する状態として前記嵌合穴3に装着せしめて
なる上顎用義歯の装着装置を提起するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による上顎用義歯の装着手
段は、上顎用義歯を、採取した型に従い成形するとき
に、レジンにより加熱重合して成形するそれの義歯床
に、吸盤取付用の捨型を、それの上面側と下面側とが義
歯床の上下の両面に露出する状態として一体にインサー
ト成形しておき、上顎用義歯の成形が終えたときに、こ
の捨型を義歯床から取り外して、それにより義歯床に形
成される上下に透通する吸盤嵌込用の嵌込穴に、別に、
シリコン樹脂等の柔らかく、かつ、冷・熱の温度変化の
影響を受けない性状の材料で、この嵌込穴に対応する形
状に成形しておく吸盤をそれの吸着面が上方に向う姿勢
として嵌込んで、義歯床に吸盤を保持せしめておき、上
顎用義歯を口腔内に装着したときに、義歯床の下面に露
出している吸盤の外面側を、指先または舌先で押上げ
て、吸盤の盤面を口腔の内面に吸着させて、上顎用義歯
を装着状態に保持せしめるようにする。
【0008】義歯床を成形する際にそれに埋設しておく
捨型は、成形した義歯床からの取り外しを容易にするた
めに、レジンを加熱重合させて成形する義歯床よりも軟
らかく、かつ、吸盤を成形する素材よりも稍硬めのウレ
タン等の樹脂材により成形しておく。
【0009】そして、この捨型の周縁部には、眼鏡のレ
ンズの周縁に形成される嵌込用の凸条の様な凸条を形成
しておいて、この捨型を成形した義歯床から取外したと
きに、そのあとに形成される嵌込穴の周縁に、眼鏡のフ
レームの内縁に形成されているような嵌合溝が形成され
るようにする。
【0010】この捨型は、円盤状乃至楕円形状等の適宜
の形状に形成してよい。また、これを義歯床に対して埋
設する部位は、その義歯床の左右および前後の中心位置
とすることが有効である。
【0011】この捨型により義歯床に形成される嵌合穴
に嵌込む吸盤は、コンタクトレンズに使用されるシリコ
ン樹脂等の軟らかい樹脂材により、上面側が凹面で下面
側を平らにした形状で義歯床の厚さに対応する厚さのレ
ンズ状に成形し、それの周縁には、前述の嵌合溝に嵌合
する凸条を形成しておく。
【0012】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。図1は、
本発明を実施せる上顎用義歯Aの縦断面図で、同図にお
いて、1は成形した義歯床、2はその義歯床1に一体に
保持せしめた義歯、3は義歯床1に形成した嵌合穴、4
はその嵌合穴3に嵌め込んだ吸盤を示す。
【0013】義歯床1は、患者の口腔から採取した印象
型に従い成形した鋳型に、レジンの粉末を液体により糊
状にして充填し、加熱重合させて成形する通常のもので
ある。
【0014】この義歯床1に形成した嵌合穴3は、その
義歯床1を成形する際に、鋳型の中に図2に示している
如くウレタン樹脂等で予め円盤状に成形しておいた捨型
5を装入しておいて、一体にインサート成形し、義歯床
1が成形された後に、この捨型5を義歯床1から取り外
すことで形成してある。
【0015】前記捨型5は図3に示している如く、義歯
床1の厚さに略対応する厚さに形成してあり、かつ、周
縁には断面がコーン状の凸条50が設けてあって、これ
により、義歯床1を成形した後に取り外すことで、その
義歯床1に図4・図5に示している如く、その義歯床1
の左右の中心部で前後の略中央部位に、その義歯床1を
上下に透通する状態に嵌合穴3を形成し、かつ、その嵌
合穴3の内周縁に前記凸条50と対応する嵌合溝30が
形成されるようにしてある。
【0016】吸盤4は、シリコン等の軟らかい樹脂材に
より、前述の嵌合穴3に対応する大きさで、図6にある
ように上面側が凹面状の吸着面4aをなし下面側が平ら
な薄いレンズ状に成形してあり、外周縁には前述の嵌合
穴3の内周縁に形成した嵌合溝30に嵌着していく凸条
40が形設してある。
【0017】そして、この吸盤4は、前述の義歯床1の
嵌合穴3に嵌合することで、図1にあるように、義歯床
1に対し、吸着面4aがその義歯床1の上面側に露出
し、底面側がその義歯床1の下面側にそっくり露出する
状態として組付保持されるようになる。この吸盤4の義
歯床1に対する組付けの際、吸盤4の周縁部と嵌合穴3
の内周縁との間を、レジン等の適宜の接着剤で、一体的
に接着するようにしてもよい。
【0018】このように義歯床1に吸盤4を組付け保持
せしめた上顎用義歯Aは、口腔内に嵌め込んだ状態にお
いて、義歯床1の下面側に露出している吸盤4の下面側
を舌の先で押し上げるようにすれば、吸着面4aが上顎
の口腔内面に吸着して、上顎用義歯Aをしっかり装着し
た状態とする。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による上顎
用義歯の装着手段は、義歯床1の中央部位に、上下に透
通する嵌合穴3を設けて、ここに別にシリコン樹脂等の
軟らかい資材で成形した吸盤4を、それの吸着面4aが
義歯床1の上面側に露出し底面側が義歯床1の下面側に
露出する状態に嵌着しておいて、この吸盤により上顎用
義歯を口腔内に装着するようにしているのだから、義歯
床1に取付ける吸盤4の吸着面4aが義歯床1の上面と
同じ高さに揃うようになって、口腔内面を傷めることが
なく、かつ、上顎用義歯Aを装着した状態において、舌
先により吸盤4の底面側を押し上げることで、吸着状態
に修正できるようになって、使い勝手のよい、吸盤利用
の上顎用義歯が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施せる上顎用義歯の縦断側面図であ
る。
【図2】同上上顎用義歯を成形する際に用いる捨型の斜
視図である。
【図3】同上捨型をインサートして成形した上顎用義歯
の縦断側面図である。
【図4】同上の成形した上顎用義歯の捨型を取り外した
状態の縦断側面図である。
【図5】同上状態の上顎用義歯の平面図である。
【図6】同上状態の上顎用義歯の義歯床の嵌合穴に嵌着
する吸盤の斜視図である。
【符号の説明】
A…上顎用義歯、1…義歯床、2…義歯、3…嵌合穴、
30…嵌合溝、4…吸盤、4a…吸着面、40…凸条、
5…捨型、50…凸条。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上顎用義歯Aの義歯床1に、上下に透通
    する嵌合穴3を形設し、別に軟らかい樹脂材により前記
    義歯床1の上下厚さに略対応する厚さで、前述の嵌合穴
    3に対応する大きさのレンズ状に形成した吸盤4を、そ
    れの吸着面4aが義歯床1の上面側に露出し、該吸盤4
    の底面側が義歯床1の下面側に露出する状態として前記
    嵌合穴3に装着せしめてなる上顎用義歯の装着装置。
  2. 【請求項2】 上顎用義歯Aの義歯床1を、それに、樹
    脂により円盤状に成形しておく捨型5を一体にインサー
    トして成形し、成形後に捨型5を取り外すことで義歯床
    1に嵌合穴3を形成し、その嵌合穴3に、別に軟らかい
    樹脂材により形成した吸盤4を、それの吸着面4aが義
    歯床1の上面側に露出し、該吸盤4の底面側が義歯床1
    の下面側に露出する状態として装着せしめてなる請求項
    1記載の上顎用義歯の装着装置。
  3. 【請求項3】 上顎用義歯Aの義歯床1に、上下に透通
    する嵌合穴3を形設し、この嵌合穴3に、別に軟らかい
    樹脂材により形成した吸盤4を、それの吸着面4aが義
    歯床1の上面側の露出し、該吸盤4の底面側が義歯床1
    の下面側に露出する状態として接着剤により装着せしめ
    てなる請求項1記載の上顎用義歯の装着装置。
  4. 【請求項4】 上顎用義歯Aの義歯床1の左右の中心部
    位に、上下に透通する嵌合穴3を形設し、この嵌合穴3
    に、別に軟らかい樹脂材により、前記義歯床1の上下厚
    さに略対応する厚さで前述の嵌合穴3に対応する大きさ
    に形成した吸盤4を、該吸盤4の吸着面4aが義歯床1
    の上面側に露出し、該吸盤4の底面側が義歯床1の下面
    側に露出する状態に嵌合して装着せしめてなる請求項1
    記載の上顎用義歯の装着装置。
  5. 【請求項5】 上顎用義歯Aの義歯床1の左右の中心部
    位に、上下に透通する嵌合穴3を形設して、それの内周
    縁に嵌合溝30を形成し、別に軟らかい樹脂材により、
    前記義歯床1の上下厚さに略対応する厚さで前述の嵌合
    穴3に対応する大きさの吸盤4を形成して、それの外周
    縁に前記嵌合溝30と嵌合する凸条40を形設し、その
    凸条40と前記嵌合溝30との嵌合により、吸盤4をそ
    れの吸着面4aが義歯床1の上面側に露出し、その吸盤
    4の底面側が義歯床1の下面側に露出する状態として、
    嵌合穴3に嵌装せしめてなる請求項1記載の上顎用義歯
    の装着装置。
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