JP3480760B2 - 移動通信システム - Google Patents
移動通信システムInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばオフィス内や駅
構内において、その中央基地局と複数の移動端末機との
間で双方向の無線通信を行なう際に適用される移動通信
システムに関する。
構内において、その中央基地局と複数の移動端末機との
間で双方向の無線通信を行なう際に適用される移動通信
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】FDD(Frequency Division Duplex) を
用いた双方向の移動通信システムでは、基地局から端末
機への下り用通信チャネルの通信帯域と端末機から基地
局への上り用通信チャネルの通信帯域とを分け、基地局
や端末機の送受信部では、デュープレクサを設けること
で上り信号と下り信号の分離を図っている。
用いた双方向の移動通信システムでは、基地局から端末
機への下り用通信チャネルの通信帯域と端末機から基地
局への上り用通信チャネルの通信帯域とを分け、基地局
や端末機の送受信部では、デュープレクサを設けること
で上り信号と下り信号の分離を図っている。
【0003】図10は移動通信システムにおける従来の
周波数配置の構成を示す図である。すなわち、移動通信
システムにおいて5チャネルの通信チャネルを選択でき
る場合には、上りチャネルCH1〜CH5と下りチャネ
ルCH1〜CH5とを、それぞれ一定の周波数間隔で配
列し、上りチャンネルCH1〜CH5を下側の帯域に、
下りチャネルCH1〜CH5を上側の帯域に分けること
で、上りと下りの各対応するチャネル間の周波数差Δf
が何れも一定になるように設定している。
周波数配置の構成を示す図である。すなわち、移動通信
システムにおいて5チャネルの通信チャネルを選択でき
る場合には、上りチャネルCH1〜CH5と下りチャネ
ルCH1〜CH5とを、それぞれ一定の周波数間隔で配
列し、上りチャンネルCH1〜CH5を下側の帯域に、
下りチャネルCH1〜CH5を上側の帯域に分けること
で、上りと下りの各対応するチャネル間の周波数差Δf
が何れも一定になるように設定している。
【0004】図11は移動通信システムにおける移動端
末機の送受信回路の構成を示すブロック図である。図1
2は前記移動端末機のデュープレクサにおける周波数減
衰特性を示す図である。
末機の送受信回路の構成を示すブロック図である。図1
2は前記移動端末機のデュープレクサにおける周波数減
衰特性を示す図である。
【0005】例えば基地局(図示せず)から送信された
下り信号(CH1)がこの移動端末機のアンテナATを
介して受信されると、この下りチャネルCH1はデュー
プレクサ1001の下り通過域で帯域制限されて受信端
子1002に取出され、低雑音増幅器1004により増
幅される。
下り信号(CH1)がこの移動端末機のアンテナATを
介して受信されると、この下りチャネルCH1はデュー
プレクサ1001の下り通過域で帯域制限されて受信端
子1002に取出され、低雑音増幅器1004により増
幅される。
【0006】この低雑音増幅器1004を介して信号増
幅された下りチャネルCH1の信号は、ミキサ1006
に供給され、シンセサイザ1008により発生される所
定周波数f0 の発振信号により中間周波数にダウンコン
バートされる。
幅された下りチャネルCH1の信号は、ミキサ1006
に供給され、シンセサイザ1008により発生される所
定周波数f0 の発振信号により中間周波数にダウンコン
バートされる。
【0007】前記所定周波数f0 によって中間周波数に
ダウンコンバートされた下り信号は、帯域フィルタFを
介してフィルタリングされてミキサに供給され、発振器
1009により発生される上下チャネル周波数差Δf
(=f1 −f2 )に応じた発振信号f1 によりベースバ
ンドにダウンコンバートされる。
ダウンコンバートされた下り信号は、帯域フィルタFを
介してフィルタリングされてミキサに供給され、発振器
1009により発生される上下チャネル周波数差Δf
(=f1 −f2 )に応じた発振信号f1 によりベースバ
ンドにダウンコンバートされる。
【0008】そして、さらに、帯域フィルタ1011に
よって帯域制限された後、検波器1013を介して検波
受信される。一方、変調器1012から出力された上り
のベースバンド信号はミキサに供給され、発振器101
0により発生される上下チャネル周波数差Δf(=f1
−f2 )に応じた発振信号f2 により中間周波数にアッ
プコンバートされる。
よって帯域制限された後、検波器1013を介して検波
受信される。一方、変調器1012から出力された上り
のベースバンド信号はミキサに供給され、発振器101
0により発生される上下チャネル周波数差Δf(=f1
−f2 )に応じた発振信号f2 により中間周波数にアッ
プコンバートされる。
【0009】この中間周波数にアップコンバートされた
上り信号は、さらにミキサ1007に供給され、前記シ
ンセサイザ1008により発生される所定周波数f0 の
発振信号により上りチャネルCH1の信号にアップコン
バートされる。
上り信号は、さらにミキサ1007に供給され、前記シ
ンセサイザ1008により発生される所定周波数f0 の
発振信号により上りチャネルCH1の信号にアップコン
バートされる。
【0010】すると、この上りチャネルCH1は、電力
増幅器1005によって増幅された後、送信端子100
3からデュープレクサ1001に供給され、その上り通
過域で帯域制限されて前記下りチャネルCH1との分離
が図られ、アンテナATから基地局へ送信される。
増幅器1005によって増幅された後、送信端子100
3からデュープレクサ1001に供給され、その上り通
過域で帯域制限されて前記下りチャネルCH1との分離
が図られ、アンテナATから基地局へ送信される。
【0011】つまり、上りチャネルの周波数と下りチャ
ネルの周波数とを上下に分割配置し、その信号をデュー
プレクサ1001によって帯域制限して送受信すること
で、双方向の通信が実現できると共に、各上下チャネル
間の周波数差Δfを一定に配置することで、中間周波数
から上りチャネルへのアップコンバート及び下りチャネ
ルから中間周波数へのダウンコンバートを行なうための
シンセサイザ1008がその発振周波数をf0 一定とし
て1台で済み、しかも、ベースバンドとのコンバートを
行なうための発振器1009,1010の発振周波数f
1 ,f2 も、それぞれ固定の値に設定することができ
る。
ネルの周波数とを上下に分割配置し、その信号をデュー
プレクサ1001によって帯域制限して送受信すること
で、双方向の通信が実現できると共に、各上下チャネル
間の周波数差Δfを一定に配置することで、中間周波数
から上りチャネルへのアップコンバート及び下りチャネ
ルから中間周波数へのダウンコンバートを行なうための
シンセサイザ1008がその発振周波数をf0 一定とし
て1台で済み、しかも、ベースバンドとのコンバートを
行なうための発振器1009,1010の発振周波数f
1 ,f2 も、それぞれ固定の値に設定することができ
る。
【0012】ここで、前記従来の移動通信システムで
は、移動電話通信等、上り信号及び下り信号の何れの信
号も、主に音声情報のみを伝送する信号であったため、
上りチャネルの占有周波数帯域幅及び下りチャネルの占
有周波数帯域幅が、何れも同じ帯域幅となっている。
は、移動電話通信等、上り信号及び下り信号の何れの信
号も、主に音声情報のみを伝送する信号であったため、
上りチャネルの占有周波数帯域幅及び下りチャネルの占
有周波数帯域幅が、何れも同じ帯域幅となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今後の
移動通信システムでは、端末から上り信号として与えら
れる要求に応じて基地局側でデータベース検索や種々の
データ編集等が行なわれ、下り信号として応答伝送され
るシステム等、端末が発し基地局が受ける上り信号の情
報量よりも基地局が発し端末が受ける下り信号の情報量
の方が各段に多くなる通信システムが主流になると考え
られるため、前記従来の移動通信システムにおける周波
数配置構成(図10参照)のように、上りチャネルの占
有周波数帯域幅と下りチャネルの占有周波数帯域幅とを
同じ帯域幅にすることは、周波数利用効率上非常に無駄
な問題がある。
移動通信システムでは、端末から上り信号として与えら
れる要求に応じて基地局側でデータベース検索や種々の
データ編集等が行なわれ、下り信号として応答伝送され
るシステム等、端末が発し基地局が受ける上り信号の情
報量よりも基地局が発し端末が受ける下り信号の情報量
の方が各段に多くなる通信システムが主流になると考え
られるため、前記従来の移動通信システムにおける周波
数配置構成(図10参照)のように、上りチャネルの占
有周波数帯域幅と下りチャネルの占有周波数帯域幅とを
同じ帯域幅にすることは、周波数利用効率上非常に無駄
な問題がある。
【0014】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、端末から基地局への上りの情報量よりも基地
局から端末への下りの情報量が格段に多い場合に、送受
信回路の構成を複雑にする必要なく、良好な双方向通信
処理を行なうことが可能になる周波数利用効率の高い移
動通信システムを提供することを目的とする。
たもので、端末から基地局への上りの情報量よりも基地
局から端末への下りの情報量が格段に多い場合に、送受
信回路の構成を複雑にする必要なく、良好な双方向通信
処理を行なうことが可能になる周波数利用効率の高い移
動通信システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に係わる移動通信システムは、基地局と複数の端末
間を周波数分割した無線回線を介して双方向に通信し、
前記基地局から端末への下りの無線回線の通信帯域を前
記端末かに基地局への上りの無線回線の通信帯域より広
く設定した移動通信システムにおいて、前記上り無線回
線及び下り無線回線で使用する複数の無線チャネルのそ
れぞれにおける上りチャネルと下りチャネルとをその周
波数差を何れも一定に設定して配置すると共に、隣接す
る無線チャネル間でその上りチャネルと下りチャネルと
を交互に入れ替えて配置したことを特徴とする。
項1に係わる移動通信システムは、基地局と複数の端末
間を周波数分割した無線回線を介して双方向に通信し、
前記基地局から端末への下りの無線回線の通信帯域を前
記端末かに基地局への上りの無線回線の通信帯域より広
く設定した移動通信システムにおいて、前記上り無線回
線及び下り無線回線で使用する複数の無線チャネルのそ
れぞれにおける上りチャネルと下りチャネルとをその周
波数差を何れも一定に設定して配置すると共に、隣接す
る無線チャネル間でその上りチャネルと下りチャネルと
を交互に入れ替えて配置したことを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項2に係わる移動通信
システムは、基地局と複数の端末間を周波数分割した無
線回線を介して双方向に通信し、前記基地局から端末へ
の下りの無線回線の通信帯域を前記端末かに基地局への
上りの無線回線の通信帯域より広く設定した移動通信シ
ステムにおいて、前記上り無線回線及び下り無線回線で
使用する複数の無線チャネルのそれぞれにおける上りチ
ャネルと下りチャネルとをその周波数差を何れも一定に
設定して配置すると共に、隣接する無線チャネル間でそ
の上りチャネルと下りチャネルとを交互に入れ替えて配
置し、下りチャネルの周波数が上りチャネルの周波数よ
り高い無線チャネル群と、上りチャネルの周波数が下り
チャネルの周波数より高い無線チャネル群とに群分け
し、前記各無線チャネル群を別々の端末に割当てたこと
を特徴とする。
システムは、基地局と複数の端末間を周波数分割した無
線回線を介して双方向に通信し、前記基地局から端末へ
の下りの無線回線の通信帯域を前記端末かに基地局への
上りの無線回線の通信帯域より広く設定した移動通信シ
ステムにおいて、前記上り無線回線及び下り無線回線で
使用する複数の無線チャネルのそれぞれにおける上りチ
ャネルと下りチャネルとをその周波数差を何れも一定に
設定して配置すると共に、隣接する無線チャネル間でそ
の上りチャネルと下りチャネルとを交互に入れ替えて配
置し、下りチャネルの周波数が上りチャネルの周波数よ
り高い無線チャネル群と、上りチャネルの周波数が下り
チャネルの周波数より高い無線チャネル群とに群分け
し、前記各無線チャネル群を別々の端末に割当てたこと
を特徴とする。
【0017】
【作用】つまり、前記請求項1に係わる移動通信システ
ムでは、端末機デュープレクサの下側通過帯域には、隣
接する複数の無線チャネルのうちの奇数番又は偶数番チ
ャネルの狭帯域上りチャネルと偶数番又は奇数番チャネ
ルの広帯域下りチャネルとが交互に隣接して配置される
と共に、同デュープレクサの上側通過帯域には、前記奇
数番又は偶数番チャネルの広帯域下りチャネルと前記偶
数番又は奇数番チャネルの狭帯域上りチャネルとが交互
に隣接して配置され、しかも、その上下チャネル間の中
心周波数差は何れも一定に設定されるので、デュープレ
クサを用いた双方向の通信が高い周波数利用効率で実現
できると共に、中間周波数から上りチャネルへのアップ
コンバート及び下りチャネルから中間周波数へのダウン
コンバートを行なうためのシンセサイザがその発振周波
数を一定として1台で共用でき、しかも、上下ベースバ
ンドとのコンバートを行なうための2台の発振器の各発
振周波数もそれぞれ固定の値に設定できることになる。
ムでは、端末機デュープレクサの下側通過帯域には、隣
接する複数の無線チャネルのうちの奇数番又は偶数番チ
ャネルの狭帯域上りチャネルと偶数番又は奇数番チャネ
ルの広帯域下りチャネルとが交互に隣接して配置される
と共に、同デュープレクサの上側通過帯域には、前記奇
数番又は偶数番チャネルの広帯域下りチャネルと前記偶
数番又は奇数番チャネルの狭帯域上りチャネルとが交互
に隣接して配置され、しかも、その上下チャネル間の中
心周波数差は何れも一定に設定されるので、デュープレ
クサを用いた双方向の通信が高い周波数利用効率で実現
できると共に、中間周波数から上りチャネルへのアップ
コンバート及び下りチャネルから中間周波数へのダウン
コンバートを行なうためのシンセサイザがその発振周波
数を一定として1台で共用でき、しかも、上下ベースバ
ンドとのコンバートを行なうための2台の発振器の各発
振周波数もそれぞれ固定の値に設定できることになる。
【0018】また、前記請求項2に係わる移動通信シス
テムでは、前記請求項1に係わる移動通信システムにあ
って、上りチャネルが下側帯域に配置され且つ下りチャ
ネルが上側帯域に配置される奇数番又は偶数番の一方の
チャネル群と、上りチャネルが上側帯域に配置され且つ
下りチャネルが下側帯域に配置される偶数番又は奇数番
の他方のチャネル群とに群分され、複数の端末機の中
で、前記一方のチャネル群を割当てる端末機と、前記他
方のチャネル群を割当てる端末機とが分けられるので、
従来構成の端末機をそのまま利用できることになる。
テムでは、前記請求項1に係わる移動通信システムにあ
って、上りチャネルが下側帯域に配置され且つ下りチャ
ネルが上側帯域に配置される奇数番又は偶数番の一方の
チャネル群と、上りチャネルが上側帯域に配置され且つ
下りチャネルが下側帯域に配置される偶数番又は奇数番
の他方のチャネル群とに群分され、複数の端末機の中
で、前記一方のチャネル群を割当てる端末機と、前記他
方のチャネル群を割当てる端末機とが分けられるので、
従来構成の端末機をそのまま利用できることになる。
【0019】
【実施例】以下図面により本発明の実施例について説明
する。図1は複数の通信エリアA1,A2を有する移動
通信システムの全体構成を示す概念図である。
する。図1は複数の通信エリアA1,A2を有する移動
通信システムの全体構成を示す概念図である。
【0020】基地局(BS)121 に対応する通信エリ
アA1内には、複数の移動端末機(terminal)
11a1 ,11b1 ,…が備えられる。同様に、基地局
(BS)122 に対応する通信エリアA2内には、複数
の移動端末機(terminal)11a2 ,11b2
,…が備えられる。
アA1内には、複数の移動端末機(terminal)
11a1 ,11b1 ,…が備えられる。同様に、基地局
(BS)122 に対応する通信エリアA2内には、複数
の移動端末機(terminal)11a2 ,11b2
,…が備えられる。
【0021】例えば通信エリアA1において、移動端末
機11a1 ,11b1 ,…から、データ検索要求等の上
り信号が送信され基地局121 に受信されると、該基地
局121 はその端末要求に応じて、ネットワーク13を
介しコントロールシステム(CS)14を起動させ、デ
ータベース(database)15a,15b,…か
ら必要な情報を取込む。
機11a1 ,11b1 ,…から、データ検索要求等の上
り信号が送信され基地局121 に受信されると、該基地
局121 はその端末要求に応じて、ネットワーク13を
介しコントロールシステム(CS)14を起動させ、デ
ータベース(database)15a,15b,…か
ら必要な情報を取込む。
【0022】この基地局121 に取込まれた情報は下り
信号として、前記要求のあった移動端末機11a1 ,1
1b1 ,…に対し送信される。ここで、各移動端末機1
1a1 ,11b1 ,…から基地局121 に対して送信さ
れる上り信号は、チャネル選択やメディア選択等の制御
情報、あるいは音声情報等であり、反対に基地局121
から各移動端末機11a1 ,11b1 ,…に対して送信
される下り信号は、選択チャネルの画像,音声情報や選
択メディアのファイル編集情報等である。
信号として、前記要求のあった移動端末機11a1 ,1
1b1 ,…に対し送信される。ここで、各移動端末機1
1a1 ,11b1 ,…から基地局121 に対して送信さ
れる上り信号は、チャネル選択やメディア選択等の制御
情報、あるいは音声情報等であり、反対に基地局121
から各移動端末機11a1 ,11b1 ,…に対して送信
される下り信号は、選択チャネルの画像,音声情報や選
択メディアのファイル編集情報等である。
【0023】つまり、移動端末機11a1 ,11b1 ,
…からの上り信号の情報量は少なく、基地局121 から
の下り信号の情報量は非常に多くなるもので、このた
め、各端末機11a1 ,11b1 ,…からの上りチャネ
ルの信号は狭帯域を使用して低速に伝送し、また、基地
局121 からの下りチャネルの信号は広帯域を使用して
高速に伝送する。
…からの上り信号の情報量は少なく、基地局121 から
の下り信号の情報量は非常に多くなるもので、このた
め、各端末機11a1 ,11b1 ,…からの上りチャネ
ルの信号は狭帯域を使用して低速に伝送し、また、基地
局121 からの下りチャネルの信号は広帯域を使用して
高速に伝送する。
【0024】図2は前記移動通信システムにおける第1
の周波数配置の構成を示す図である。すなわち、上りチ
ャネルCH1〜CH5の各中心周波数と下りチャネルC
H1〜CH5の各中心周波数とを、それぞれ何れも一定
の周波数間隔で配列し、上りチャンネルCH1〜CH5
を下側の帯域に、下りチャネルCH1〜CH5を上側の
帯域に分けると共に、上りと下りの各対応するチャネル
間の周波数差Δfが何れも一定になるように設定する。
の周波数配置の構成を示す図である。すなわち、上りチ
ャネルCH1〜CH5の各中心周波数と下りチャネルC
H1〜CH5の各中心周波数とを、それぞれ何れも一定
の周波数間隔で配列し、上りチャンネルCH1〜CH5
を下側の帯域に、下りチャネルCH1〜CH5を上側の
帯域に分けると共に、上りと下りの各対応するチャネル
間の周波数差Δfが何れも一定になるように設定する。
【0025】また、前記上りチャネルCH1〜CH5を
使用して伝送する情報量は少ないので、そのそれぞれの
占有帯域幅を狭帯域に設定し、前記下りチャネルCH1
〜CH5を使用して伝送する情報量は多いので、そのそ
れぞれの占有帯域幅を広帯域に設定する。
使用して伝送する情報量は少ないので、そのそれぞれの
占有帯域幅を狭帯域に設定し、前記下りチャネルCH1
〜CH5を使用して伝送する情報量は多いので、そのそ
れぞれの占有帯域幅を広帯域に設定する。
【0026】前記図2で示す第1の周波数配置の構成と
すると、上りチャネルの周波数と下りチャネルの周波数
とが上下に分割配置されると共に、各上下チャネル間の
周波数差Δfが一定に配置されるので、従来の移動端末
機(図11参照)をそのままの構成で利用することがで
き、しかも、上り信号と下り信号の伝送情報量の差に対
応させて上りチャネルの帯域幅が狭帯域に設定され、下
りチャネルの帯域幅が広帯域に設定されるので、周波数
利用効率を改善することができる。
すると、上りチャネルの周波数と下りチャネルの周波数
とが上下に分割配置されると共に、各上下チャネル間の
周波数差Δfが一定に配置されるので、従来の移動端末
機(図11参照)をそのままの構成で利用することがで
き、しかも、上り信号と下り信号の伝送情報量の差に対
応させて上りチャネルの帯域幅が狭帯域に設定され、下
りチャネルの帯域幅が広帯域に設定されるので、周波数
利用効率を改善することができる。
【0027】しかし、前記第1の周波数配置の構成で
は、上りチャネルと下りチャネルの各帯域幅をその伝送
情報量の差に応じて大小異ならせることで、周波数利用
効率の多少の改善が図れるものの、一方でその帯域幅を
狭帯域とした各上りチャネルCH1〜CH5の相互間で
未利用の帯域が広がってしまうため、以前として周波数
利用効率が良好とはいえない問題がある。
は、上りチャネルと下りチャネルの各帯域幅をその伝送
情報量の差に応じて大小異ならせることで、周波数利用
効率の多少の改善が図れるものの、一方でその帯域幅を
狭帯域とした各上りチャネルCH1〜CH5の相互間で
未利用の帯域が広がってしまうため、以前として周波数
利用効率が良好とはいえない問題がある。
【0028】図3は前記移動通信システムにおける第2
の周波数配置の構成を示す図である。すなわち、前記上
りチャネルCH1〜CH5の各帯域幅を狭帯域とし、下
りチャネルCH1〜CH5の各帯域幅を広帯域とした前
記第1の周波数配置の構成において、その狭帯域とした
上りチャネルCH1〜CH5をそれぞれ隣接して配置す
る。
の周波数配置の構成を示す図である。すなわち、前記上
りチャネルCH1〜CH5の各帯域幅を狭帯域とし、下
りチャネルCH1〜CH5の各帯域幅を広帯域とした前
記第1の周波数配置の構成において、その狭帯域とした
上りチャネルCH1〜CH5をそれぞれ隣接して配置す
る。
【0029】前記図3で示す第2の周波数配置の構成と
すると、前記第1の周波数配置の構成に比較して、各上
りチャネルCH1〜CH5の相互間で未利用の帯域が殆
ど存在しなくなるため、周波数利用効率が非常に良好で
あるものの、各上下チャネル間の周波数差Δfが、チャ
ネルCH1〜CH5のそれぞれにおいて、Δf1 <…<
Δf5 と一定にならないため、移動端末機において、中
間周波数から上りチャネルへのアップコンバート及び下
りチャネルから中間周波数へのダウンコンバートを行な
うためのシンセサイザを1台で共用することができなく
なり、上りコンバート専用に周波数fu を発生するシン
セサイザと、下りコンバート専用に周波数fd を発生す
るシンセサイザとの2台のシンセサイザが必要になる問
題がある。
すると、前記第1の周波数配置の構成に比較して、各上
りチャネルCH1〜CH5の相互間で未利用の帯域が殆
ど存在しなくなるため、周波数利用効率が非常に良好で
あるものの、各上下チャネル間の周波数差Δfが、チャ
ネルCH1〜CH5のそれぞれにおいて、Δf1 <…<
Δf5 と一定にならないため、移動端末機において、中
間周波数から上りチャネルへのアップコンバート及び下
りチャネルから中間周波数へのダウンコンバートを行な
うためのシンセサイザを1台で共用することができなく
なり、上りコンバート専用に周波数fu を発生するシン
セサイザと、下りコンバート専用に周波数fd を発生す
るシンセサイザとの2台のシンセサイザが必要になる問
題がある。
【0030】図4は前記移動通信システムにおける第3
の周波数配置の構成を示す図である。すなわち、狭帯域
に設定した上りチャネルと、広帯域に設定した下りチャ
ネルとを、各チャネルCH1〜CH5毎に交互に隣接し
て配置する。
の周波数配置の構成を示す図である。すなわち、狭帯域
に設定した上りチャネルと、広帯域に設定した下りチャ
ネルとを、各チャネルCH1〜CH5毎に交互に隣接し
て配置する。
【0031】前記図4で示す第3の周波数配置の構成と
すると、周波数利用効率が良好で、且つ、上りチャネル
と下りチャネルの周波数差Δfが何れのチャネルも一定
になり、移動端末機において、中間周波数から上りチャ
ネルへのアップコンバート及び下りチャネルから中間周
波数へのダウンコンバートを行なうためのシンセサイザ
を1台で共用することができるものの、上りチャネルと
下りチャネルの周波数帯域を、上下の周波数帯域に分け
て配置するのが、1チャネル単位でしか行なえないた
め、複数のチャネルCH1〜CH5における全ての上下
チャネルを、何れも同一の周波数減衰特性を有するデュ
ープレクサによって分離することはできない。
すると、周波数利用効率が良好で、且つ、上りチャネル
と下りチャネルの周波数差Δfが何れのチャネルも一定
になり、移動端末機において、中間周波数から上りチャ
ネルへのアップコンバート及び下りチャネルから中間周
波数へのダウンコンバートを行なうためのシンセサイザ
を1台で共用することができるものの、上りチャネルと
下りチャネルの周波数帯域を、上下の周波数帯域に分け
て配置するのが、1チャネル単位でしか行なえないた
め、複数のチャネルCH1〜CH5における全ての上下
チャネルを、何れも同一の周波数減衰特性を有するデュ
ープレクサによって分離することはできない。
【0032】このため、前記デュープレクサを用い、複
数のチャネルを選択的に使用した双方向通信を行なうこ
とはできない問題がある。図5は前記移動通信システム
における第4の周波数配置の構成と移動端末機における
デュープレクサの周波数減衰特性とを対比して示す図で
あり、同図(A)はその周波数配置図、同図(B)はそ
の周波数減衰特性図である。
数のチャネルを選択的に使用した双方向通信を行なうこ
とはできない問題がある。図5は前記移動通信システム
における第4の周波数配置の構成と移動端末機における
デュープレクサの周波数減衰特性とを対比して示す図で
あり、同図(A)はその周波数配置図、同図(B)はそ
の周波数減衰特性図である。
【0033】すなわち、複数のチャネルCH1,CH
2,…のそれぞれにおける狭帯域の上りチャネルと広帯
域の下りチャネルとを、その上下チャネル間の中心周波
数の差Δfを何れも一定に設定して、デュープレクサの
下側の通過帯域1と上側の通過帯域2とに分けて配置す
ると共に、隣接するチャネルCH1,CH2,…間でそ
の上りチャネルと下りチャネルとを交互に入れ替えて配
置する。
2,…のそれぞれにおける狭帯域の上りチャネルと広帯
域の下りチャネルとを、その上下チャネル間の中心周波
数の差Δfを何れも一定に設定して、デュープレクサの
下側の通過帯域1と上側の通過帯域2とに分けて配置す
ると共に、隣接するチャネルCH1,CH2,…間でそ
の上りチャネルと下りチャネルとを交互に入れ替えて配
置する。
【0034】つまり、デュープレクサの下側通過帯域1
に対応する周波数帯には、奇数チャネルの狭帯域上りチ
ャネルCH1,CH3,…と偶数チャネルの広帯域下り
チャネルCH2,CH4,…とが交互に隣接して配置さ
れると共に、デュープレクサの上側通過帯域2に対応す
る周波数帯には、奇数チャネルの広帯域下りチャネルC
H1,CH3,…と偶数チャネルの狭帯域上りチャネル
CH2,CH4,…とが交互に隣接して配置され、しか
も、その上下チャネル間の中心周波数差Δfは何れも一
定に設定される。
に対応する周波数帯には、奇数チャネルの狭帯域上りチ
ャネルCH1,CH3,…と偶数チャネルの広帯域下り
チャネルCH2,CH4,…とが交互に隣接して配置さ
れると共に、デュープレクサの上側通過帯域2に対応す
る周波数帯には、奇数チャネルの広帯域下りチャネルC
H1,CH3,…と偶数チャネルの狭帯域上りチャネル
CH2,CH4,…とが交互に隣接して配置され、しか
も、その上下チャネル間の中心周波数差Δfは何れも一
定に設定される。
【0035】ここで、前記狭帯域の各上りチャネルの伝
送速度は、数百kbps〜数Kbpsの低速であり、ま
た、前記広帯域の各下りチャネルの伝送速度は、百数十
Mbps〜数Mbpsの高速である。
送速度は、数百kbps〜数Kbpsの低速であり、ま
た、前記広帯域の各下りチャネルの伝送速度は、百数十
Mbps〜数Mbpsの高速である。
【0036】図6は前記移動通信システムにおいて第4
の周波数配置構成とした場合の移動端末機の送受信回路
の構成を示すブロック図である。ここで、上りチャネル
CH1,CH3,…が下側通過帯域に、下りチャネルC
H1,CH3,…が上側通過帯域に設定される奇数チャ
ネルが選択された場合には、スイッチSW1により、送
信用電力増幅器104の送信出力はデュープレクサ10
0の下側帯域通過端子102に接続されると共に、デュ
ープレクサ100の上側帯域通過端子101は低雑音増
幅器103の受信入力に接続される。
の周波数配置構成とした場合の移動端末機の送受信回路
の構成を示すブロック図である。ここで、上りチャネル
CH1,CH3,…が下側通過帯域に、下りチャネルC
H1,CH3,…が上側通過帯域に設定される奇数チャ
ネルが選択された場合には、スイッチSW1により、送
信用電力増幅器104の送信出力はデュープレクサ10
0の下側帯域通過端子102に接続されると共に、デュ
ープレクサ100の上側帯域通過端子101は低雑音増
幅器103の受信入力に接続される。
【0037】また、これと共に、スイッチSW2によ
り、ベースバンドと下側の中間周波帯域とをコンバート
するための発振信号f2 を出力する発振器(2)112
は送信用アップコンバートミキサ(2)110に接続さ
れると共に、ベースバンドと上側の中間周波帯域とをコ
ンバートするための発振信号f1 を出力する発振器
(1)111は受信用ダウンコンバートミキサ(1)1
09に接続される。
り、ベースバンドと下側の中間周波帯域とをコンバート
するための発振信号f2 を出力する発振器(2)112
は送信用アップコンバートミキサ(2)110に接続さ
れると共に、ベースバンドと上側の中間周波帯域とをコ
ンバートするための発振信号f1 を出力する発振器
(1)111は受信用ダウンコンバートミキサ(1)1
09に接続される。
【0038】一方、上りチャネルCH2,CH4,…が
上側通過帯域に、下りチャネルCH2,CH4,…が下
側通過帯域に設定される偶数チャネルが選択された場合
には、スイッチSW1により、送信用電力増幅器104
の送信出力はデュープレクサ100の上側帯域通過端子
101に接続されると共に、デュープレクサ100の下
側帯域通過端子102は低雑音増幅器103の受信入力
に接続される。
上側通過帯域に、下りチャネルCH2,CH4,…が下
側通過帯域に設定される偶数チャネルが選択された場合
には、スイッチSW1により、送信用電力増幅器104
の送信出力はデュープレクサ100の上側帯域通過端子
101に接続されると共に、デュープレクサ100の下
側帯域通過端子102は低雑音増幅器103の受信入力
に接続される。
【0039】また、これと共に、スイッチSW2によ
り、ベースバンドと下側の中間周波帯域とをコンバート
するための発振信号f2 を出力する発振器(2)112
は受信用ダウンコンバートミキサ(1)109に接続さ
れると共に、ベースバンドと上側の中間周波帯域とをコ
ンバートするための発振信号f1 を出力する発振器
(1)111は送信用アップコンバートミキサ(2)1
10に接続される。
り、ベースバンドと下側の中間周波帯域とをコンバート
するための発振信号f2 を出力する発振器(2)112
は受信用ダウンコンバートミキサ(1)109に接続さ
れると共に、ベースバンドと上側の中間周波帯域とをコ
ンバートするための発振信号f1 を出力する発振器
(1)111は送信用アップコンバートミキサ(2)1
10に接続される。
【0040】すなわち、前記第4の周波数配置の構成に
おいて、例えば基地局121 から送信された下りチャネ
ルCH1(奇数チャネル)が移動端末機11a1 のアン
テナATを介して受信されると、この下りチャネルCH
1はデュープレクサ100の上側通過帯域で帯域制限さ
れて上側帯域通過端子101に取出され、スイッチSW
1を介して低雑音増幅器103に供給されて増幅され
る。
おいて、例えば基地局121 から送信された下りチャネ
ルCH1(奇数チャネル)が移動端末機11a1 のアン
テナATを介して受信されると、この下りチャネルCH
1はデュープレクサ100の上側通過帯域で帯域制限さ
れて上側帯域通過端子101に取出され、スイッチSW
1を介して低雑音増幅器103に供給されて増幅され
る。
【0041】この低雑音増幅器103を介して信号増幅
された下りチャネルCH1の信号は、ミキサ(3)10
5に供給され、シンセサイザ107により発生される所
定周波数f0 の発振信号により中間周波数にダウンコン
バートされる。
された下りチャネルCH1の信号は、ミキサ(3)10
5に供給され、シンセサイザ107により発生される所
定周波数f0 の発振信号により中間周波数にダウンコン
バートされる。
【0042】前記所定周波数f0 によって中間周波数に
ダウンコンバートされた下り信号は、帯域フィルタ10
8を介してフィルタリングされて前記受信用ダウンコン
バートミキサ(1)109に供給され、発振器(1)1
11により発生される上下チャネル周波数差Δf(=f
1 −f2 )に応じた発振信号f1 によりベースバンドに
ダウンコンバートされる。
ダウンコンバートされた下り信号は、帯域フィルタ10
8を介してフィルタリングされて前記受信用ダウンコン
バートミキサ(1)109に供給され、発振器(1)1
11により発生される上下チャネル周波数差Δf(=f
1 −f2 )に応じた発振信号f1 によりベースバンドに
ダウンコンバートされる。
【0043】そして、さらに、帯域フィルタ113によ
って帯域制限された後、検波器115を介して検波受信
される。一方、変調器114から出力された上りのベー
スバンド信号は前記送信用アップコンバートミキサ
(2)110に供給され、発振器(2)112により発
生される上下チャネル周波数差Δf(=f1 −f2 )に
応じた発振信号f2 により中間周波数にアップコンバー
トされる。
って帯域制限された後、検波器115を介して検波受信
される。一方、変調器114から出力された上りのベー
スバンド信号は前記送信用アップコンバートミキサ
(2)110に供給され、発振器(2)112により発
生される上下チャネル周波数差Δf(=f1 −f2 )に
応じた発振信号f2 により中間周波数にアップコンバー
トされる。
【0044】この中間周波数にアップコンバートされた
上り信号は、さらにミキサ(4)106に供給され、前
記シンセサイザ107により発生される所定周波数f0
の発振信号により上りチャネルCH1の信号にアップコ
ンバートされる。
上り信号は、さらにミキサ(4)106に供給され、前
記シンセサイザ107により発生される所定周波数f0
の発振信号により上りチャネルCH1の信号にアップコ
ンバートされる。
【0045】すると、この上りチャネルCH1は、電力
増幅器104によって増幅された後、スイッチSW1を
介してデュープレクサ100の下側帯域通過端子102
に供給され、その下側通過帯域で帯域制限されて前記下
りチャネルCH1との分離が図られ、アンテナATから
基地局121 へ送信される。
増幅器104によって増幅された後、スイッチSW1を
介してデュープレクサ100の下側帯域通過端子102
に供給され、その下側通過帯域で帯域制限されて前記下
りチャネルCH1との分離が図られ、アンテナATから
基地局121 へ送信される。
【0046】また、前記第4の周波数配置の構成におい
て、例えば基地局121 から送信された下りチャネルC
H2(偶数チャネル)が移動端末機11a1 のアンテナ
ATを介して受信されると、この下りチャネルCH2は
デュープレクサ100の下側通過帯域で帯域制限されて
下側帯域通過端子102に取出され、スイッチSW1を
介して低雑音増幅器103に供給されて増幅される。
て、例えば基地局121 から送信された下りチャネルC
H2(偶数チャネル)が移動端末機11a1 のアンテナ
ATを介して受信されると、この下りチャネルCH2は
デュープレクサ100の下側通過帯域で帯域制限されて
下側帯域通過端子102に取出され、スイッチSW1を
介して低雑音増幅器103に供給されて増幅される。
【0047】この低雑音増幅器103を介して信号増幅
された下りチャネルCH2の信号は、ミキサ(3)10
5に供給され、シンセサイザ107により発生される所
定周波数f0 の発振信号により中間周波数にダウンコン
バートされる。
された下りチャネルCH2の信号は、ミキサ(3)10
5に供給され、シンセサイザ107により発生される所
定周波数f0 の発振信号により中間周波数にダウンコン
バートされる。
【0048】前記所定周波数f0 によって中間周波数に
ダウンコンバートされた下り信号は、帯域フィルタ10
8を介してフィルタリングされて前記受信用ダウンコン
バートミキサ(1)109に供給され、発振器(2)1
12により発生される上下チャネル周波数差Δf(=f
1 −f2 )に応じた発振信号f2 によりベースバンドに
ダウンコンバートされる。
ダウンコンバートされた下り信号は、帯域フィルタ10
8を介してフィルタリングされて前記受信用ダウンコン
バートミキサ(1)109に供給され、発振器(2)1
12により発生される上下チャネル周波数差Δf(=f
1 −f2 )に応じた発振信号f2 によりベースバンドに
ダウンコンバートされる。
【0049】そして、さらに、帯域フィルタ113によ
って帯域制限された後、検波器115を介して検波受信
される。一方、変調器114から出力された上りのベー
スバンド信号は前記送信用アップコンバートミキサ
(2)110に供給され、発振器(1)111により発
生される上下チャネル周波数差Δf(=f1 −f2 )に
応じた発振信号f1 により中間周波数にアップコンバー
トされる。
って帯域制限された後、検波器115を介して検波受信
される。一方、変調器114から出力された上りのベー
スバンド信号は前記送信用アップコンバートミキサ
(2)110に供給され、発振器(1)111により発
生される上下チャネル周波数差Δf(=f1 −f2 )に
応じた発振信号f1 により中間周波数にアップコンバー
トされる。
【0050】この中間周波数にアップコンバートされた
上り信号は、さらにミキサ(4)106に供給され、前
記シンセサイザ107により発生される所定周波数f0
の発振信号により上りチャネルCH2の信号にアップコ
ンバートされる。
上り信号は、さらにミキサ(4)106に供給され、前
記シンセサイザ107により発生される所定周波数f0
の発振信号により上りチャネルCH2の信号にアップコ
ンバートされる。
【0051】すると、この上りチャネルCH2は、電力
増幅器104によって増幅された後、スイッチSW1を
介してデュープレクサ100の上側帯域通過端子101
に供給され、その上側通過帯域で帯域制限されて前記下
りチャネルCH2との分離が図られ、アンテナATから
基地局121 へ送信される。
増幅器104によって増幅された後、スイッチSW1を
介してデュープレクサ100の上側帯域通過端子101
に供給され、その上側通過帯域で帯域制限されて前記下
りチャネルCH2との分離が図られ、アンテナATから
基地局121 へ送信される。
【0052】したがって、前記移動通信システムにおけ
る第4の周波数配置方式によれば、複数のチャネルCH
1,CH2,…のそれぞれにおける狭帯域の上りチャネ
ルと広帯域の下りチャネルとを、その上下チャネル間の
中心周波数の差Δfを何れも一定に設定して、デュープ
レクサ100の下側の通過帯域1と上側の通過帯域2と
に分けて配置すると共に、隣接するチャネルCH1,C
H2,…間でその上りチャネルと下りチャネルとを交互
に入れ替えて配置したので、デュープレクサ100の下
側通過帯域1に対応する周波数帯には、奇数チャネルの
狭帯域上りチャネルCH1,CH3,…と偶数チャネル
の広帯域下りチャネルCH2,CH4,…とが交互に隣
接して配置されると共に、デュープレクサ100の上側
通過帯域2に対応する周波数帯には、奇数チャネルの広
帯域下りチャネルCH1,CH3,…と偶数チャネルの
狭帯域上りチャネルCH2,CH4,…とが交互に隣接
して配置され、しかも、その上下チャネル間の中心周波
数差Δfは何れも一定に設定される。
る第4の周波数配置方式によれば、複数のチャネルCH
1,CH2,…のそれぞれにおける狭帯域の上りチャネ
ルと広帯域の下りチャネルとを、その上下チャネル間の
中心周波数の差Δfを何れも一定に設定して、デュープ
レクサ100の下側の通過帯域1と上側の通過帯域2と
に分けて配置すると共に、隣接するチャネルCH1,C
H2,…間でその上りチャネルと下りチャネルとを交互
に入れ替えて配置したので、デュープレクサ100の下
側通過帯域1に対応する周波数帯には、奇数チャネルの
狭帯域上りチャネルCH1,CH3,…と偶数チャネル
の広帯域下りチャネルCH2,CH4,…とが交互に隣
接して配置されると共に、デュープレクサ100の上側
通過帯域2に対応する周波数帯には、奇数チャネルの広
帯域下りチャネルCH1,CH3,…と偶数チャネルの
狭帯域上りチャネルCH2,CH4,…とが交互に隣接
して配置され、しかも、その上下チャネル間の中心周波
数差Δfは何れも一定に設定される。
【0053】よって、狭帯域の上りチャネルと広帯域の
下りチャネルとをデュープレクサ100によって帯域制
限して送受信できるので、双方向の通信が高い周波数利
用効率で実現できると共に、各上下チャネル間の周波数
差Δfを一定に配置するので、中間周波数から上りチャ
ネルへのアップコンバート及び下りチャネルから中間周
波数へのダウンコンバートを行なうためのシンセサイザ
107がその発振周波数をf0 一定として1台で済み、
しかも、ベースバンドとのコンバートを行なうための発
振器(1)111,(2)112の発振周波数f1 ,f
2 も、それぞれ固定の値に設定することができる。
下りチャネルとをデュープレクサ100によって帯域制
限して送受信できるので、双方向の通信が高い周波数利
用効率で実現できると共に、各上下チャネル間の周波数
差Δfを一定に配置するので、中間周波数から上りチャ
ネルへのアップコンバート及び下りチャネルから中間周
波数へのダウンコンバートを行なうためのシンセサイザ
107がその発振周波数をf0 一定として1台で済み、
しかも、ベースバンドとのコンバートを行なうための発
振器(1)111,(2)112の発振周波数f1 ,f
2 も、それぞれ固定の値に設定することができる。
【0054】この場合、移動端末機11a1 ,11b1
,…や11a2 ,11b2 ,…としては、従来同様の
端末機に対し、奇数チャネルと偶数チャネルの選択に応
じてデュープレクサ100の上側帯域通過端子101と
下側帯域通過端子102とを切換えるスイッチSW1及
び発振器(1)111と発振器(2)112とを切換え
るスイッチSW2を設けるだけでよいので、その送受信
回路の実質的な構成を変える必要はない。
,…や11a2 ,11b2 ,…としては、従来同様の
端末機に対し、奇数チャネルと偶数チャネルの選択に応
じてデュープレクサ100の上側帯域通過端子101と
下側帯域通過端子102とを切換えるスイッチSW1及
び発振器(1)111と発振器(2)112とを切換え
るスイッチSW2を設けるだけでよいので、その送受信
回路の実質的な構成を変える必要はない。
【0055】これにより、端末から基地局への上りの情
報量よりも基地局から端末への下りの情報量が格段に多
い場合に、送受信回路の構成を複雑にする必要なく、良
好な双方向通信処理を行なうことが可能になる周波数利
用効率の高い移動通信システムを実現できる。
報量よりも基地局から端末への下りの情報量が格段に多
い場合に、送受信回路の構成を複雑にする必要なく、良
好な双方向通信処理を行なうことが可能になる周波数利
用効率の高い移動通信システムを実現できる。
【0056】なお、前記実施例では、前記図5における
第4の周波数配置の構成で示したように、複数のチャネ
ルCH1,CH2,…のそれぞれにおける狭帯域の上り
チャネルと広帯域の下りチャネルとを、その上下チャネ
ル間の中心周波数の差Δfを何れも一定に設定して、デ
ュープレクサ100の下側の通過帯域1と上側の通過帯
域2とに分けて配置すると共に、隣接するチャネルCH
1,CH2,…間でその上りチャネルと下りチャネルと
を交互に入れ替えて配置することで、移動端末機11a
1 ,11b1 ,…や11a2 ,11b2 ,…には、奇数
チャネルと偶数チャネルとの選択に応じて切換え動作す
るスイッチSW1,SW2を設けるだけで、送受信回路
の実質的な構成を変えることなく、良好な双方向通信処
理を高い周波数利用効率で行なえるようにしたが、図7
に示すように、前記第4の周波数配置の構成にあって、
奇数チャネル群1(CH1,CH3,…)と偶数チャネ
ル群2(CH2,CH4,…)とに群分けし、複数の移
動端末機の中で、前記奇数チャネル群1(CH1,CH
3,…)を割当てる端末機と、前記偶数チャネル群2
(CH2,CH4,…)を割当てる端末機とを分けるよ
うにすれば、各端末機には前記スイッチSW1,SW2
をも設ける必要はなく、従来構成の端末機をそのまま利
用することができる。
第4の周波数配置の構成で示したように、複数のチャネ
ルCH1,CH2,…のそれぞれにおける狭帯域の上り
チャネルと広帯域の下りチャネルとを、その上下チャネ
ル間の中心周波数の差Δfを何れも一定に設定して、デ
ュープレクサ100の下側の通過帯域1と上側の通過帯
域2とに分けて配置すると共に、隣接するチャネルCH
1,CH2,…間でその上りチャネルと下りチャネルと
を交互に入れ替えて配置することで、移動端末機11a
1 ,11b1 ,…や11a2 ,11b2 ,…には、奇数
チャネルと偶数チャネルとの選択に応じて切換え動作す
るスイッチSW1,SW2を設けるだけで、送受信回路
の実質的な構成を変えることなく、良好な双方向通信処
理を高い周波数利用効率で行なえるようにしたが、図7
に示すように、前記第4の周波数配置の構成にあって、
奇数チャネル群1(CH1,CH3,…)と偶数チャネ
ル群2(CH2,CH4,…)とに群分けし、複数の移
動端末機の中で、前記奇数チャネル群1(CH1,CH
3,…)を割当てる端末機と、前記偶数チャネル群2
(CH2,CH4,…)を割当てる端末機とを分けるよ
うにすれば、各端末機には前記スイッチSW1,SW2
をも設ける必要はなく、従来構成の端末機をそのまま利
用することができる。
【0057】図7は前記移動通信システムにおける第4
の周波数配置の構成の群分け状態を示す図である。図8
は前記移動通信システムにおける群分けされた第4の周
波数配置にあって、奇数チャネル群1(CH1,CH
3,…)が割当てられた移動端末機の構成を示す図であ
り、同図(A)はその送受信回路を示すブロック図、同
図(B)はそのデュープレクサ100の周波数減衰特性
を示す図である。
の周波数配置の構成の群分け状態を示す図である。図8
は前記移動通信システムにおける群分けされた第4の周
波数配置にあって、奇数チャネル群1(CH1,CH
3,…)が割当てられた移動端末機の構成を示す図であ
り、同図(A)はその送受信回路を示すブロック図、同
図(B)はそのデュープレクサ100の周波数減衰特性
を示す図である。
【0058】すなわち、前記奇数チャネル群1(CH
1,CH3,…)では、上りチャネル(CH1,CH
3,…)は全て下側の周波数帯域に配置され、下りチャ
ネル(CH1,CH3,…)は全て上側の周波数帯域に
配置されるので、電力増幅器104から出力される上り
チャネル(CH1,CH3,…)はその何れのチャネル
もデュープレクサ100の下側帯域通過端子502に与
えられて下側通過帯域1で帯域制限され、下りチャネル
(CH1,CH3,…)との分離が図られる。
1,CH3,…)では、上りチャネル(CH1,CH
3,…)は全て下側の周波数帯域に配置され、下りチャ
ネル(CH1,CH3,…)は全て上側の周波数帯域に
配置されるので、電力増幅器104から出力される上り
チャネル(CH1,CH3,…)はその何れのチャネル
もデュープレクサ100の下側帯域通過端子502に与
えられて下側通過帯域1で帯域制限され、下りチャネル
(CH1,CH3,…)との分離が図られる。
【0059】また、アンテナATから受信された下りチ
ャネル(CH1,CH3,…)は、その何れのチャネル
もデュープレクサ100の上側通過帯域2で帯域制限さ
れ、上側帯域通過端子501に取出される。
ャネル(CH1,CH3,…)は、その何れのチャネル
もデュープレクサ100の上側通過帯域2で帯域制限さ
れ、上側帯域通過端子501に取出される。
【0060】そして、下りチャネル(CH1,CH3,
…)の上側中間周波帯域をベースバンドにダウンコンバ
ートするための発振信号f1 を出力する発振器(1)5
03は受信用ダウンコンバートミキサ(1)109に接
続され、また、ベースバンドを上りチャネル(CH1,
CH3,…)の下側中間周波帯域にアップコンバートす
るための発振信号f2 を出力する発振器(2)504は
送信用アップコンバートミキサ(2)110に接続され
る。
…)の上側中間周波帯域をベースバンドにダウンコンバ
ートするための発振信号f1 を出力する発振器(1)5
03は受信用ダウンコンバートミキサ(1)109に接
続され、また、ベースバンドを上りチャネル(CH1,
CH3,…)の下側中間周波帯域にアップコンバートす
るための発振信号f2 を出力する発振器(2)504は
送信用アップコンバートミキサ(2)110に接続され
る。
【0061】図9は前記移動通信システムにおける群分
けされた第4の周波数配置にあって、偶数チャネル群2
(CH2,CH4,…)が割当てられた移動端末機の構
成を示す図であり、同図(A)はその送受信回路を示す
ブロック図、同図(B)はそのデュープレクサ100の
周波数減衰特性を示す図である。
けされた第4の周波数配置にあって、偶数チャネル群2
(CH2,CH4,…)が割当てられた移動端末機の構
成を示す図であり、同図(A)はその送受信回路を示す
ブロック図、同図(B)はそのデュープレクサ100の
周波数減衰特性を示す図である。
【0062】すなわち、前記偶数チャネル群2(CH
2,CH4,…)では、上りチャネル(CH2,CH
4,…)は全て上側の周波数帯域に配置され、下りチャ
ネル(CH2,CH4,…)は全て下側の周波数帯域に
配置されるので、電力増幅器104から出力される上り
チャネル(CH2,CH4,…)はその何れのチャネル
もデュープレクサ100の上側帯域通過端子802に与
えられて上側通過帯域2で帯域制限され、下りチャネル
(CH2,CH4,…)との分離が図られる。
2,CH4,…)では、上りチャネル(CH2,CH
4,…)は全て上側の周波数帯域に配置され、下りチャ
ネル(CH2,CH4,…)は全て下側の周波数帯域に
配置されるので、電力増幅器104から出力される上り
チャネル(CH2,CH4,…)はその何れのチャネル
もデュープレクサ100の上側帯域通過端子802に与
えられて上側通過帯域2で帯域制限され、下りチャネル
(CH2,CH4,…)との分離が図られる。
【0063】また、アンテナATから受信された下りチ
ャネル(CH2,CH4,…)は、その何れのチャネル
もデュープレクサ100の下側通過帯域1で帯域制限さ
れ、下側帯域通過端子801に取出される。
ャネル(CH2,CH4,…)は、その何れのチャネル
もデュープレクサ100の下側通過帯域1で帯域制限さ
れ、下側帯域通過端子801に取出される。
【0064】そして、下りチャネル(CH2,CH4,
…)の下側中間周波帯域をベースバンドにダウンコンバ
ートするための発振信号f2 を出力する発振器(1)8
03は受信用ダウンコンバートミキサ(1)109に接
続され、また、ベースバンドを上りチャネル(CH2,
CH4,…)の上側中間周波帯域にアップコンバートす
るための発振信号f1 を出力する発振器(2)804は
送信用アップコンバートミキサ(2)110に接続され
る。
…)の下側中間周波帯域をベースバンドにダウンコンバ
ートするための発振信号f2 を出力する発振器(1)8
03は受信用ダウンコンバートミキサ(1)109に接
続され、また、ベースバンドを上りチャネル(CH2,
CH4,…)の上側中間周波帯域にアップコンバートす
るための発振信号f1 を出力する発振器(2)804は
送信用アップコンバートミキサ(2)110に接続され
る。
【0065】したがって、前記実施例における第4の周
波数配置の構成にあって、上りチャネルが下側帯域に配
置され且つ下りチャネルが上側帯域に配置される奇数チ
ャネル群1(CH1,CH3,…)と、上りチャネルが
上側帯域に配置され且つ下りチャネルが下側帯域に配置
される偶数チャネル群2(CH2,CH4,…)とに群
分けし、複数の移動端末機の中で、前記奇数チャネル群
1(CH1,CH3,…)を割当てる端末機と、前記偶
数チャネル群2(CH2,CH4,…)を割当てる端末
機とを分けるようにすれば、従来構成の端末機をそのま
ま利用することができる。
波数配置の構成にあって、上りチャネルが下側帯域に配
置され且つ下りチャネルが上側帯域に配置される奇数チ
ャネル群1(CH1,CH3,…)と、上りチャネルが
上側帯域に配置され且つ下りチャネルが下側帯域に配置
される偶数チャネル群2(CH2,CH4,…)とに群
分けし、複数の移動端末機の中で、前記奇数チャネル群
1(CH1,CH3,…)を割当てる端末機と、前記偶
数チャネル群2(CH2,CH4,…)を割当てる端末
機とを分けるようにすれば、従来構成の端末機をそのま
ま利用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係わ
る移動通信システムによれば、端末機デュープレクサの
下側通過帯域には、隣接する複数の無線チャネルのうち
の奇数番又は偶数番の一方のチャネルの狭帯域上りチャ
ネルと偶数番又は奇数番の他方のチャネルの広帯域下り
チャネルとが交互に隣接して配置されると共に、同デュ
ープレクサの上側通過帯域には、前記奇数番又は偶数番
の一方のチャネルの広帯域下りチャネルと前記偶数番又
は奇数番の他方のチャネルの狭帯域上りチャネルとが交
互に隣接して配置され、しかも、その上下チャネル間の
中心周波数差は何れも一定に設定されるので、デュープ
レクサを用いた双方向の通信が高い周波数利用効率で実
現できると共に、中間周波数から上りチャネルへのアッ
プコンバート及び下りチャネルから中間周波数へのダウ
ンコンバートを行なうためのシンセサイザがその発振周
波数を一定として1台で共用でき、しかも、上下ベース
バンドとのコンバートを行なうための2台の発振器の各
発振周波数もそれぞれ固定の値に設定できるようにな
る。
る移動通信システムによれば、端末機デュープレクサの
下側通過帯域には、隣接する複数の無線チャネルのうち
の奇数番又は偶数番の一方のチャネルの狭帯域上りチャ
ネルと偶数番又は奇数番の他方のチャネルの広帯域下り
チャネルとが交互に隣接して配置されると共に、同デュ
ープレクサの上側通過帯域には、前記奇数番又は偶数番
の一方のチャネルの広帯域下りチャネルと前記偶数番又
は奇数番の他方のチャネルの狭帯域上りチャネルとが交
互に隣接して配置され、しかも、その上下チャネル間の
中心周波数差は何れも一定に設定されるので、デュープ
レクサを用いた双方向の通信が高い周波数利用効率で実
現できると共に、中間周波数から上りチャネルへのアッ
プコンバート及び下りチャネルから中間周波数へのダウ
ンコンバートを行なうためのシンセサイザがその発振周
波数を一定として1台で共用でき、しかも、上下ベース
バンドとのコンバートを行なうための2台の発振器の各
発振周波数もそれぞれ固定の値に設定できるようにな
る。
【0067】また、本発明の請求項2に係わる移動通信
システムによれば、前記請求項1に係わる移動通信シス
テムにあって、上りチャネルが下側帯域に配置され且つ
下りチャネルが上側帯域に配置される奇数番又は偶数番
の一方のチャネル群と、上りチャネルが上側帯域に配置
され且つ下りチャネルが下側帯域に配置される偶数番又
は奇数番の他方のチャネル群とに群分され、複数の端末
機の中で、前記一方のチャネル群を割当てる端末機と、
前記他方のチャネル群を割当てる端末機とが分けられる
ので、従来構成の端末機をそのまま利用できるようにな
る。
システムによれば、前記請求項1に係わる移動通信シス
テムにあって、上りチャネルが下側帯域に配置され且つ
下りチャネルが上側帯域に配置される奇数番又は偶数番
の一方のチャネル群と、上りチャネルが上側帯域に配置
され且つ下りチャネルが下側帯域に配置される偶数番又
は奇数番の他方のチャネル群とに群分され、複数の端末
機の中で、前記一方のチャネル群を割当てる端末機と、
前記他方のチャネル群を割当てる端末機とが分けられる
ので、従来構成の端末機をそのまま利用できるようにな
る。
【0068】よって、本発明によれば、端末から基地局
への上りの情報量よりも基地局から端末への下りの情報
量が格段に多い場合に、送受信回路の構成を複雑にする
必要なく、良好な双方向通信処理を行なうことが可能に
なる周波数利用効率の高い移動通信システムを提供でき
る。
への上りの情報量よりも基地局から端末への下りの情報
量が格段に多い場合に、送受信回路の構成を複雑にする
必要なく、良好な双方向通信処理を行なうことが可能に
なる周波数利用効率の高い移動通信システムを提供でき
る。
【図1】本発明の移動通信システムにおける周波数配置
方式の実施例に係わる複数の通信エリアを有する移動通
信システムの全体構成を示す概念図。
方式の実施例に係わる複数の通信エリアを有する移動通
信システムの全体構成を示す概念図。
【図2】前記移動通信システムにおける第1の周波数配
置の構成を示す図。
置の構成を示す図。
【図3】前記移動通信システムにおける第2の周波数配
置の構成を示す図。
置の構成を示す図。
【図4】前記移動通信システムにおける第3の周波数配
置の構成を示す図。
置の構成を示す図。
【図5】前記移動通信システムにおける第4の周波数配
置の構成と移動端末機におけるデュープレクサの周波数
減衰特性とを対比して示す図であり、同図(A)はその
周波数配置図、同図(B)はその周波数減衰特性図。
置の構成と移動端末機におけるデュープレクサの周波数
減衰特性とを対比して示す図であり、同図(A)はその
周波数配置図、同図(B)はその周波数減衰特性図。
【図6】前記移動通信システムにおいて第4の周波数配
置構成とした場合の移動端末機の送受信回路の構成を示
すブロック図。
置構成とした場合の移動端末機の送受信回路の構成を示
すブロック図。
【図7】前記移動通信システムにおける第4の周波数配
置の構成の群分け状態を示す図。
置の構成の群分け状態を示す図。
【図8】前記移動通信システムにおける群分けされた第
4の周波数配置にあって、奇数チャネル群1が割当てら
れた移動端末機の構成を示す図であり、同図(A)はそ
の送受信回路を示すブロック図、同図(B)はそのデュ
ープレクサの周波数減衰特性を示す図。
4の周波数配置にあって、奇数チャネル群1が割当てら
れた移動端末機の構成を示す図であり、同図(A)はそ
の送受信回路を示すブロック図、同図(B)はそのデュ
ープレクサの周波数減衰特性を示す図。
【図9】前記移動通信システムにおける群分けされた第
4の周波数配置にあって、偶数チャネル群2が割当てら
れた移動端末機の構成を示す図であり、同図(A)はそ
の送受信回路を示すブロック図、同図(B)はそのデュ
ープレクサの周波数減衰特性を示す図。
4の周波数配置にあって、偶数チャネル群2が割当てら
れた移動端末機の構成を示す図であり、同図(A)はそ
の送受信回路を示すブロック図、同図(B)はそのデュ
ープレクサの周波数減衰特性を示す図。
【図10】従来の移動通信システムにおける周波数配置
の構成を示す図。
の構成を示す図。
【図11】前記従来の移動通信システムにおける移動端
末機の送受信回路の構成を示すブロック図。
末機の送受信回路の構成を示すブロック図。
【図12】前記従来の移動端末機のデュープレクサにお
ける周波数減衰特性を示す図。
ける周波数減衰特性を示す図。
A1,A2…通信エリア、11a1 ,11b1 ,11c
1 、11a2 ,11b2 ,11c2 …移動端末機、12
1 、122 …基地局、13…ネットワーク、14…コン
トロールシステム、15a,15b…データベース、C
H1,CH2,CH3…無線チャネル、AT…アンテ
ナ、100…デュープレクサ、101…上側帯域通過端
子、102…下側帯域通過端子、103…低雑音増幅
器、104…電力増幅器、105…受信ミキサ(3)、
106…送信ミキサ(4)、107…シンセサイザ、1
08…帯域フィルタ、109…受信用ダウンコンバート
ミキサ(1)、110…送信用アップコンバートミキサ
(2)、111…発振器(1)、112…発振器
(2)、113…帯域フィルタ、114…変調器、11
5…検波器、SW1,SW2…スイッチ。
1 、11a2 ,11b2 ,11c2 …移動端末機、12
1 、122 …基地局、13…ネットワーク、14…コン
トロールシステム、15a,15b…データベース、C
H1,CH2,CH3…無線チャネル、AT…アンテ
ナ、100…デュープレクサ、101…上側帯域通過端
子、102…下側帯域通過端子、103…低雑音増幅
器、104…電力増幅器、105…受信ミキサ(3)、
106…送信ミキサ(4)、107…シンセサイザ、1
08…帯域フィルタ、109…受信用ダウンコンバート
ミキサ(1)、110…送信用アップコンバートミキサ
(2)、111…発振器(1)、112…発振器
(2)、113…帯域フィルタ、114…変調器、11
5…検波器、SW1,SW2…スイッチ。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04Q 7/00 - 7/38
H04J 1/00
Claims (2)
- 【請求項1】 基地局と複数の端末間を周波数分割した
無線回線を介して双方向に通信し、前記基地局から端末
への下りの無線回線の通信帯域を前記端末かに基地局へ
の上りの無線回線の通信帯域より広く設定した移動通信
システムにおいて、 前記上り無線回線及び下り無線回線で使用する複数の無
線チャネルのそれぞれにおける上りチャネルと下りチャ
ネルとをその周波数差を何れも一定に設定して配置する
と共に、隣接する無線チャネル間でその上りチャネルと
下りチャネルとを交互に入れ替えて配置したことを特徴
とする移動通信システム。 - 【請求項2】 基地局と複数の端末間を周波数分割した
無線回線を介して双方向に通信し、前記基地局から端末
への下りの無線回線の通信帯域を前記端末かに基地局へ
の上りの無線回線の通信帯域より広く設定した移動通信
システムにおいて、 前記上り無線回線及び下り無線回線で使用する複数の無
線チャネルのそれぞれにおける上りチャネルと下りチャ
ネルとをその周波数差を何れも一定に設定して配置する
と共に、隣接する無線チャネル間でその上りチャネルと
下りチャネルとを交互に入れ替えて配置し、下りチャネ
ルの周波数が上りチャネルの周波数より高い無線チャネ
ル群と、上りチャネルの周波数が下りチャネルの周波数
より高い無線チャネル群とに群分けし、前記各無線チャ
ネル群を別々の端末に割当てたことを特徴とする移動通
信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07330195A JP3480760B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 移動通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07330195A JP3480760B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 移動通信システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08275230A JPH08275230A (ja) | 1996-10-18 |
JP3480760B2 true JP3480760B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=13514210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07330195A Expired - Fee Related JP3480760B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | 移動通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3480760B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3116893B2 (ja) | 1998-03-26 | 2000-12-11 | 日本電気株式会社 | セルラシステム |
US6940827B2 (en) * | 2001-03-09 | 2005-09-06 | Adaptix, Inc. | Communication system using OFDM for one direction and DSSS for another direction |
EP2903318B1 (en) | 2006-11-10 | 2017-10-18 | Fujitsu Limited | Wireless communication system and wireless terminal device |
-
1995
- 1995-03-30 JP JP07330195A patent/JP3480760B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08275230A (ja) | 1996-10-18 |
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