JP3480590B2 - Atmとstm交換機における交換プログラムのサービス制御部共通化方法 - Google Patents

Atmとstm交換機における交換プログラムのサービス制御部共通化方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、狭帯域ISDN(以
下、N−ISDN)サービス対応に開発・運用するST
M交換機のサービス制御プログラムを、広帯域ISDN
(以下、B−ISDN)における回線エミュレーション
サービスとして、ATM交換機上でも運用を可能にした
ATMとSTM交換機における交換プログラムのサービ
ス制御部共通化方法に関する。 【0002】 【従来の技術】B−ISDNで対象となるのは、電話や
パソコン通信は勿論のこと、高精細画像によるテレビ会
議や数10Mビット/秒程度のファイル転送を含むマル
チメディア情報である。B−ISDMでは、これらの各
情報も1つの回線インタフェースで実現でき、かつ通信
速度を任意に選択することができ、しかも伝送遅延が極
めて短いという特質を有している。ISDNの伝達方法
としては、STM(同期転送モード:Synchronous T
ransfer Mode)交換機と、ATM(非同期転送モー
ド:Asynchronous Transfer Mode)交換機の2つが
考えられる。STMは125マイクロ秒の時間間隔毎に
区切られた単位(フレーム)内のタイムスロットが情報
の送出の有無に関係なく周期的に現われるもので、タイ
ムスロットの時間位置によりチャネルを識別するのに対
して、ATMは、多種多様な情報を『セル』と呼ばれる
ヘッダ付きで短い固定長のブロックに分割し、これを単
位として効率よく多重化するものであって、セルは時間
周期的には現われず、情報送出の要求に基づいて非同期
的に現われる。そして、セル内のヘッダのラベルによ
り、チャネルを識別する。従って、STM交換機では、
通信網が扱うチャネルの速度が単一であるか、速度差の
小さい高速サービスに好適であり、その網構成はアナロ
グ電話、狭帯域ISDN、広帯域ISDNの各ユーザ・
網インタフェースと対応する各中継系との間でサービス
を振り分ける。一方のATM交換機では、音声・データ
から画像までのあらゆるディジタル情報を一元的に伝達
することが可能であり、その網構成はアナログ電話、デ
ィジタルデータ転送、テレビ電話・会議等の会話型通
信、メールサービス、検索サービス等の各ユーザ・網イ
ンタフェースと統一のATM中継系との間でサービスを
振り分ける(例えば、『日経コミュニケーション(別
冊)‘ISDN活用の手引き’』昭和63年12月1日発
行、p168〜p177参照)。 【0003】一般に、伝送帯域が広帯域のATM交換機
と伝送帯域が狭帯域のSTM交換機とでは、交換機のハ
ードウェアが異なるため、リソース制御インタフェース
が異なっており、また加入者インタフェースや対向交換
機との中継インタフェースとしてのプロトコルの信号手
順やフォーマットが異なっている。従って、交換機にお
けるサービス制御プログラムは、たとえ加入者と加入者
とを接続するという基本的にサービス仕様が同一の場合
であっても、ATMとSTMとではサービス制御プログ
ラムをそれぞれ別個に開発しなければならなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このように、従来にお
いては、ATM交換機とSTM交換機のサービス制御プ
ログラムが全く異なるため、それぞれ個別にサービス制
御プログラムを開発する必要があった。何故ならば、N
−ISDNサービス用に開発したサービス制御プログラ
ムがN−ISDNサービスからB−ISDNサービスに
移行した時点で、全て使用不可能となってしまうため、
B−ISDN用として新たにそれ専用のサービス制御プ
ログラムを開発しなければならないからである。このこ
とは、サービス仕様が同一であるN−ISDN(回線)
サービスとB−ISDNにおける回線エミュレーション
サービスについても同様であって、ソフトウェア資源の
有効利用および開発の効率化の観点から極めて問題であ
った。本発明の目的は、このような従来の課題を解決
し、STM交換機におけるN−ISDN用サービス制御
プログラムを、ATM交換機におけるB−ISDNの回
線エミュレーション用サービス制御プログラムにとして
流用できるように、ATM交換機とSTM交換機におけ
るサービス制御プログラムを共通化するATMとSTM
交換機における交換プログラムのサービス制御部共通化
方法を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のATM交換機とSTM交換機におけるサー
ビス制御部共通化方法では、交換機のソフトウェア構成
に、階層化構成と、オブジェクト指向デザインと、
異種プロトコル間の相違の隠蔽処理とを、新たに適用
することを特徴としている。これらを以下に詳述する。 ソフトウェア構成に対して階層化構成を適用すること
により、リソース階層は上位のサービス階層に対して交
換機のハードウェア構成の抽象化を行い、サービス階層
では交換機のハードウェア構成に依存した処理を意識せ
ずに、サービス制御を行うことを可能にする。また、 ソフトウェア構成に対してオブジェクト指向デザイン
を適用することにより、ハードウェア構成の相違をリソ
ース制御オブジェクトの内部に隠蔽することが可能とな
るので、サービス制御プログラムをサービス毎に独立性
を高めることができる。また、その結果、信号分析、ル
ート翻訳および課金に関するATMとSTMにおける処
理の相違もサービス制御プログラムに対して隠蔽するこ
とが可能となる。さらに、サービス制御プログラムとリ
ソース制御オブジェクト間インタフェースおよびサービ
ス制御プログラムと信号分析、ルート翻訳および課金を
行うプログラム間のインタフェースに、オブジェクト指
向プログラムの特性であるポリモフィズムを適用するこ
とができるので、サービス制御プログラムに対して交換
機種別を意識させないインタフェースを実現できる。 【0006】ソフトウェア構成に対して、異種プロト
コル間の相違の隠蔽処理を適用することにより、ATM
とSTMで加入者系や中継系プロトコルにおける信号フ
ォーマットや信号手順の相違をサービス制御プログラム
に対し隠蔽する処理を行う。すなわち、前述のオブジェ
クト指向デザインを適用するとともに、信号の情報要素
を格納するバッフアのオブジェクト化を行い、かつ情報
要素へのアクセスをメソッド経由にすることにより、加
入者系および中継系におけるATMとSTMでの信号フ
ォーマットの相違を信号バッファオブジェクトの内部に
隠蔽することが可能である。一方、信号手順の相違に対
しては、サービスの実現性を考慮して、加入者系はST
Mの信号手順を基本にすること、また中継系はATMの
信号手順を基本にすることとし、加入者系におけるAT
Mの信号手順、中継系におけるSTMの信号手順をそれ
ぞれ変更するための処理を、リソース階層とサービス制
御プログラムに対して施す。これによって、加入者系お
よび中継系の両方において、サービス制御プログラムと
プロトコル処理を行うリソース制御オブジェクト間のイ
ンタフェースを、ATMとSTMで共通化することがで
きる。 【0007】このように、本発明においては、ソフトウ
ェアに階層化構成を適用すること、オブジェクト指向デ
ザインを適用すること、および加入者系や中継系とのプ
ロトコルにおける信号フォーマットと信号手順の相違を
サービス制御プログラムに対して隠蔽すること、の3つ
の作用を適用している。このような作用は、従来の交換
機では着目できなかった。すなわち、従来の交換機ソフ
トウェア技術では、階層化構成を適用していないので、
サービス制御プログラムは交換機のハードウェア構成を
意識して処理を行う必要があった。ハードウェア構成を
変更すると、サービス制御プログラムまで損なわれ、か
つプログラムの記述性が損なわれてしまう。また、従来
の交換機ソフトウェア技術では、オブジェクト指向デザ
インを適用していないので、ATMとSTM等の交換機
種別の相違によるハードウェア構成や信号分析、ルート
翻訳、および課金に関する処理の相違をサービス制御プ
ログラムに対して隠蔽することはできない。さらに、従
来では、ATMとSTMのプロトコルの信号フォーマッ
トや信号手順が異なっているので、サービス制御プログ
ラムがこの相違を意識する必要があった。これらの理由
により、従来の技術では、サービス制御プログラムとリ
ソース制御オブジェクト群、および信号分析、ルート翻
訳、課金オブジェクトとのインタフェースは、ATM交
換機とSTM交換機とでは異なっているので、サービス
仕様が同一のサービスであっても、サービス制御プログ
ラムを共通化することは困難であった。 【0008】 【作用】本発明においては、交換機ソフトウェア技術
に対して階層化構成を適用することにより、リソース階
層では交換機ハードウェア構成が隠蔽されているため、
サービス階層のサービス制御プログラムでは、ハードウ
ェア構成に依存した処理を記述する必要がなく、抽象化
された交換機リソースに対するサービス固有の処理を記
述するのみでよい。従って、サービス毎にプログラムを
独立化することができる。また、 交換機ソフトウェア技術に対してオブジェクト指向デ
ザインを適用することにより、交換機の相違によるハー
ドウェア構成の違いをリソース階層内のリソース制御オ
ブジェクト内部に隠蔽することが可能となる。その結
果、交換機の相違による信号分析、ルート翻訳、課金処
理の相違を個々のオブジェクトの内部に隠蔽することが
できる。そして、サービス制御プログラムとリソース制
御オブジェクト群および信号分析、ルート翻訳、課金と
のインタフェースに、オブジェクト指向プログラム構成
の特性であるポリモフィズムを用いることにより、サー
ビス制御プログラムとのインタフェースを交換機種別に
関係なく、共通化することができる。 【0009】ATMとSTMにおける加入者系や中継
系とのプロトコルにおける信号フォーマットおよび信号
手順の相違をサービス制御プログラムに対して隠蔽する
ことができる。 上記3つの作用を交換機プログラムに適用することによ
り、ATM交換機とSTM交換機においては、サービス
制御プログラムとリソース制御オブジェクトおよび信号
分析、ルート翻訳、課金オブジェクト間のインタフェー
スを、交換機種別、プロトコルの信号フォーマットの相
違、プロトコルの信号手順の相違に依存することなく、
共通化することができる。その結果、ATM交換機とS
TM交換機で与えられる共通の仕様のサービスについ
て、サーヒス制御の過程でのリソース制御が共通となる
ので、ATM交換機とSTM交換機においてサービス制
御プログラムを共通にすることが可能である。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明における交換機ソフトウェア
の階層化構成の概念図である。本発明により交換機にお
けるソフトウェアを階層化した場合、最上層がサービス
毎に信号分析、ルート翻訳、課金等の呼処理を行うサー
ビス階層、次の層が論理加入者、論理通話路、論理中継
等にリソースを抽象化(論理化)したリソース階層、最
下層がカーネル、ドライバ等の実行制御階層となる。リ
ソース階層では、交換機のハードウェア構成の抽象化を
行うので、上位階層であるサービス階層に対してハード
ウェアに依存する物理情報を隠蔽する。その結果、サー
ビス階層では、サービス毎にサービス制御プログラムが
独立して実行し、リソース階層により提供され抽象化さ
れた交換機リソースを制御することによりサービスを実
現している。なお、サービス階層とリソース階層の間に
は、リソース制御インタフェースが定義されている。 【0011】図2は、図1のように交換機ソフトウェア
を階層化した場合におけるサービス制御プログラムの制
御対象リソースの概念図である。本発明においては、リ
ソース階層でハードウェア構成の抽象化を行っているの
で、ハードウェア構成の変更をリソース階層内に閉じる
ことができ、サービス制御プログラムにその影響を及ぼ
さない。すなわち、本発明のサービス制御プログラムで
は、加入者線および中継線のハードウェアに依存した捕
捉手順や、物理的な収容位置、加入者あるいは中継交換
機とのプロトコル処理の詳細、通話路スイッチの接続手
順、等を意識する必要がなく、個々のサービスが実現で
きる。図2に示すように、リソース階層では、論理加入
者、論理通話路、論理中継に論理化(抽象化)している
ので、論理加入者においては加入者線の捕捉手順、加入
者線の物理的な収容位置、加入者プロトコル処理の詳細
が隠蔽され、論理通話路においては通話路スイッチの接
続手順が隠蔽され、論理中継においては中継線の捕捉手
順、中継線の物理的な収容位置、中継プロトコル処理の
詳細が隠蔽される。これに対し、従来の方法では、階層
化構成をとらないので、サービス制御プログラムがハー
ドウェア構成に依存した処理や物理情報を意識する必要
があり、その結果、ハードウェア構成を変更すると全サ
ービス制御プログラムに及んでしまう。 【0012】図3は、本発明により交換機ソフトウェア
にオブジェクト指向デザインを適用した場合のリソース
種別の隠蔽についての説明図である。交換機ソフトウェ
アにオブジェクト指向デザインを適用し、サービス制御
プログラムに対して制御対象である論理リソースの交換
機種別を隠蔽するためには、図3に示すように、ATM
通話路とSTM通話路に共通する事項を定義し、プログ
ラム作成時に、クラス間にATM通話路およびSTM通
話路に対して機能承継関係を構築する。すなわち、AT
M通話路を定義するクラスとSTM通話路を定義するク
ラスの間に、機能承継関係を構築することにより、プロ
グラム実行時に生成されるオブジェクトの間にポリモフ
ィズムが適用可能になる。ポリモフィズムを適用するこ
とにより、ATMとSTMの異なる交換機種別に対し
て、サービス制御プログラムと通話路オブジェクトのリ
ソース制御インタフェースを共通化することができるの
で、ATM通話路オブジェクトとSTM通話路オブジェ
クトは同一のメッセージを受けることができる。本発明
の特徴は、このようにサービス制御プログラムに対して
交換機種別の相違によるオブジェクトでの処理を隠蔽し
たい場合に、対象とするクラス間に機能承継関係を構築
することである。本発明のこの手法は、ATMとSTM
の通話路等のリソース制御オブジェクト間への適用は勿
論のこと、ATMとSTMのサービス階層における信号
分析、ルート翻訳、課金を行うオブジェクトに対しても
適用することができる。 【0013】図4は、本発明により交換機ソフトウェア
にオブジェクト指向デザインを適用した場合の信号バッ
ファのオブジェクト化(1)についての説明図である。
ATMで使用するB−ISDNのプロトコルと、STM
で使用するN−ISDNのプロトコルにおけるフォーマ
ットの相違を、サービス制御プログラムに対して隠蔽す
るためには、図4に示すように、共通情報要素メソッド
インタフェースとATM用信号バッファおよびSTM用
信号バッファとの間で機能承継を構築する。すなわち、
信号の情報要素を格納するバッファをオブジェクト化す
る際に、ATMの信号とSTMの信号に共通に含まれる
情報要素について、共通情報要素メソッドインタフェー
スを仮想定義し、ATM用信号バッファとSTM用信号
バッファの定義クラスは、それぞれ共通情報要素メソッ
ドインタフェースを承継し、メソッドインタフェースの
実体定義と固有の情報要素に対するメソッドインタフェ
ースを追加定義する。図4では、仮想定義するメソッド
として、Virtual method 1( )=0、Virtual method 2
( )=0、Virtual method 3( )=0、が定義され、これら
がSTM信号バッファとATM信号バッファとに承継さ
れている。このように構築することにより、オブジェク
ト指向におけるポリモフィズムが適用可能となる。 【0014】図5は、本発明により交換機ソフトウェア
にオブジェクト指向デザインを適用した場合の信号バッ
ファのオブジェクト化(2)についての説明図である。
図5では、信号バッファのオブジェクト化を行った場合
における情報要素へのアクセスイメージを示している。
ATMとSTMで共通に含まれる情報要素へのアクセス
は、同一名のメソッドインタフェースを介して行うこと
により、サービス制御プログラムに対して、ATMとS
TMでのプロトコルフォーマットの相違を信号バッファ
オブジェクトの内部に隠蔽する。図4では、同一のメソ
ッド名としてmethod 1をアクセスして、それぞれ共通
なデータを読み書きしている。また、ATMまたはST
Mで固有の情報要素へのアクセスは、それぞれ固有のメ
ソッドインタフェースにより行う。図4では、STMに
固有のデータとしてmethod nをアクセスして、斜線で
示すSTM固有のデータを読み書きしている。ただし、
通常、ATMとSTMでサービス仕様が共通である回線
系サービス(ATMでは、B−ISDNの回線エミュレ
ーションサービスに相当する)においては、ATMとS
TMに固有の情報要素へのアクセスを、サービス制御プ
ログラムから行わずに、リソース階層内の論理リソース
オブジェクトに隠蔽する。 【0015】図6は、本発明における加入者系プロトコ
ルのシーケンスの共通化の概念図である。図6では、交
換機と加入者間の間の加入者系インタフェースにおい
て、ATMで使用するB−ISDNの加入者系プロトコ
ルと、STMで使用するN−ISDNの加入者系プロト
コルとの信号手順の相違について、加入者系プロトコル
の処理を行う加入者制御オブジェクトとサービス制御プ
ログラム間のインタフェースを、ATMとSTMで共通
化する方法が示されている。交換機と加入者間の信号と
して、STMでは3つの信号(Disc,Rel,Relcom)を使用
するが、ATMでは2つの信号(Rel,Relcom)を使用し
ている。本発明においては、サービス制御プログラムと
加入者制御オブジェクト間のインタフェースを、STM
方式に基づく3信号手順とする。これに基づいて、AT
MとSTMで信号手順の異なる箇所について、ATM側
の信号手順をSTM側の信号手順に合わせることができ
るように、ATMのサービス制御プログラムの状態をS
TMのサービス制御プログラムに合わせとともに、AT
M加入者制御オブジェクトにおいて、DiscからRelへ
の信号変換機能を持たせる。DiscからRelへの信号変
換機能としては、信号種別を表す情報の変更、信号バッ
ファオブジェクト間での情報要素の乗せ換えにより行
う。すなわち、図6に示すように、ATM加入者プロト
コルシーケンスで、ATM加入者制御リソースにおい
て、信号名をDiscからRelに変換することにより、A
TMとSTMにおいて、サービス制御プログラムと加入
者制御リソースとの間のインタフェースを共通化してい
る。 【0016】図7は、本発明における中継プロトコルに
関するATMおよびSTMでのリソース制御インタフェ
ースの共通化の概念図である。図7では、交換機間のイ
ンタフェースにおけるATMで使用されるB−ISDN
の中継系プロトコルと、STMで使用されるN−ISD
Nの中継系プロトコルとの信号手順の相違について、中
継系プロトコルの処理を行う中継制御オブジェクトとサ
ービス制御プログラム間のインタフェースを、ATMと
STMで共通化する方法を示している。ATM交換機間
の信号シーケンスには、STM交換機間の信号シーケン
スにはない信号、つまりIAA(IAM ACK信号の
略)信号が追加されているため、信号手順にも相違があ
る。本発明においては、図7に示すように、サービス制
御プログラムと中継制御オブジェクト間のインタフェー
スを、ATM方式に基づいてIAA信号ありの信号手順
にする。これに基づいて、ATMとSTMで信号手順の
異なる箇所については、STM側の信号シーケンスをA
TM側の信号シーケンスに合わせるために、STMのサ
ービス制御プログラムの状態にATMサービス制御プロ
グラムと同じような『IAA待ち』状態を設ける。これ
とともに、ATMの中継制御オブジェクトにおいて擬似
的にIAA信号を生成し、STMのサービス制御プログ
ラムに通知する。STM中継制御オブジェクトにおける
IAA信号の擬似生成タイミングは、STM中継制御オ
ブジェクトにおいてIAM信号の送出後に直ちにダミー
IAA信号を生成して、生成完成の後、直ちにサービス
制御プログラムに通知する。また、ダミーIAA信号の
内容については、信号種別の情報だけとして、信号バッ
ファオブジェクトは捕捉しないことにする。これによ
り、ATM交換機とSTM交換機の中継リソース制御に
関する部分の共通化が可能になる。 【0017】図8は、本発明におけるATMとSTMに
おけるリソース制御インタフェースの共通化の概念図で
ある。図8では、図1〜図7を適用して、サービス制御
プログラムとリソース制御オブジェクト群とのインタフ
ェース、およびサービス制御プログラムと信号分析、ル
ート翻訳、課金の処理を行うオブジェクトとのインタフ
ェースを、ATMかまたはSTMの交換機種別によらず
に共通に実現した場合を示している。図8においては、
交換機ソフトウェアをサービス階層、リソース階層、実
行制御階層に階層化するとともに、オブジェクト指向デ
ザインを適用することにより、プロトコルの相違を隠蔽
する。さらに、加入者系や中継系とのプロトコルにおけ
る信号フォーマットおよび信号手順の相違を、ATMと
STMで共通化することにより隠蔽する。ここでは、S
TMにおける加入者側制御プロトコルDSS1、および
ATMにおける加入者側制御プロトコルDSS2、ST
Mにおける中継側制御プロトコルISUP、ATMにお
ける中継側制御プロトコルB−ISUP、STM交換機
におけるハードスイッチSTM−SW、ATM交換機に
おけるハードスイッチATM−SWが、それぞれ信号バ
ッファのオブジェクト化、加入者側および中継側の信号
手順の共通化を行うとともに、交換機種別によらない共
通なインタフェースを介してATM/STM共通サービ
ス制御プログラムにより制御されることになる。交換機
種別によらない共通の制御インタフェースを実現するこ
とにより、ATMとSTMで供給する共通のサービス、
つまり回線系サービスについてサービス制御プログラム
を共通にすることができる。 【0018】図9は、本発明の応用例を示す帯域拡張交
換機の概念図である。本発明のATM交換機とSTM交
換機におけるサービス制御プログラムの共通化方法を交
換機ソフトウェアに適用することにより、STM交換機
で運用していたサービス制御プログラムは、ATM交換
機のリソース制御オブジェクト群に対しても使用可能と
なる。同時に、ATM交換機におけるB−ISDN回線
エミュレーションサービスについては、ソフトウェア資
源を有効に利用することができるので、ATMとSTM
で仕様が共通のサービスを2重に開発する無駄を削減で
きる。また、図9に示すように、STM交換機とATM
交換機のソフトウェアを組み合わせることにより、狭帯
域から広帯域までのサービスが提供できる交換機のソフ
トウェアを実現することが可能である。図9の帯域拡張
交換機の太枠内の狭帯域回線交換サービスは、電話サー
ビス等の回線交換サービスを制御するサービス制御プロ
グラムであり、太枠内の広帯域サービスは、マルチコネ
クション等の広帯域固有サービスを制御するサービス制
御プログラムである。この場合、STM交換機における
狭帯域サービス制御プログラムをATM交換機リソース
に対しても使用可能となる。この結果、狭帯域、広帯域
サービス制御プログラムの並行開発が可能であり、また
ソフトウェアの有効利用が可能となる。帯域拡張が可能
な交換機ソフトウェア構成を採用することにより、N−
ISDNサービス対応にSTMとして運用していた交換
機を、B−ISDNサービスの拡張によりATM交換機
として運用を続行することができるので、公衆網におけ
るN−ISDNからB−ISDNへの移行に対して柔軟
な対処が可能となる。これにより、マルチメディア時代
の到来に対処することができ、顧客に対する迅速なサー
ビスの提供が可能となる。 【0019】このように、本発明においては、ATM交
換機とSTM交換機に対して、サービス制御プログラム
と交換機リソースを制御するリソース制御オブジェクト
群とのインタフェース、およびサービス制御プログラム
と信号分析、ルート翻訳、課金処理を行うオブジェクト
間のインタフェースを共通化することができるので、A
TM交換機とSTM交換機で提供される仕様が共通のサ
ービスに対して、交換機のサービス制御プログラムの共
通化が可能となる。また、N−ISDNサービス対応に
STMとして運用していた交換機に対して、ATM交換
機用のリソース制御オブジェクトおよびATMで提供さ
れるB−ISDN特有のサービス制御プログラムを後か
ら組み合わせることにより、サービス提供帯域を拡張す
ることができ、その結果、狭帯域から広帯域までのサー
ビスを提供することが可能なシステムを実現することが
できる。そして、この帯域拡張可能な交換機ソフトウェ
アを公衆網に適用することにより、N−ISDNからB
−ISDNへのサービスの移行を柔軟に対処できるの
で、将来のマルチメディア時代の到来に対処して、顧客
への迅速なサービスを提供することができる。 【0020】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ATM交換機とSTM交換機におけるサービス制御プロ
グラムを共通化することにより、STM交換機における
N−ISDN用サービス制御プログラムを、ATM交換
機におけるB−ISDNの回線エミュレーション用サー
ビス制御プログラムにとして流用することができる。ま
た、狭帯域から広帯域までのサービスを提供することが
可能な交換機システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明により交換機ソフトウェアに階層化構成
を適用した場合の説明図である。 【図2】図1における階層化が実現された場合のサービ
ス階層のサービス制御プログラムが制御する交換機リソ
ースを示す図である。 【図3】本発明におけるオブジェクト指向デザインの適
用例(1)リソース種別の隠蔽を示す説明図である。 【図4】本発明におけるオブジェクト指向デザインの適
用例(2)信号バッファのオブジェクト化を示す説明図
である。 【図5】本発明におけるオブジェクト指向デザインの適
用例(3)信号バッファのオブジェクト化を示す説明図
である。 【図6】本発明における加入者系プロトコルのシーケン
スの共通化を示す説明図である。 【図7】本発明における中継プロトコルに関してATM
とSTMでのリソース制御インタフェースの共通化の説
明図である。 【図8】本発明におけるATMとSTMでのリソース制
御インタフェースの共通化イメージを示す図である。 【図9】本発明の応用例を示す帯域拡張交換機の説明図
である。 【符号の説明】 Disc,Rel,Relcom・・・STM加入者系
プロトコルにおける交換機と加入者間の信号、Rel,
Relcom・・・ATM加入者系プロトコルにおける
交換機と加入者間の信号、IAA・・・IAM ACK
信号の略、IAM,IAA,ACM・・・ATM中継プ
ロトコルシーケンスの信号、DSS1・・・STMの加
入者側制御プロトコル、DSS2・・・ATMの加入者
側制御プロトコル、ISUP・・・STMの中継側制御
プロトコル、B−ISUP・・・ATMの中継側制御プ
ロトコル、STM SW・・・STM交換機のハードス
イッチ、ATM SW・・・ATM交換機のハードスイ
ッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小代 義晴 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 中村 秀文 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 甲斐 俊洋 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 金 克能 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 水野 三津之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 飯塚 正 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 中嶋 信一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 1993年電子情報通信学会秋季大会B− 492 1990年電子情報通信学会秋季全国大会 B−365 電子情報通信学会技術研究報告SSE 89−77 電子情報通信学会論文誌,Vol.J 74−B−I, No.10,pp.757− 768 電子情報通信学会技術研究報告SSE 93−51 1994年電子情報通信学会春季大会SB −5−5 電子情報通信学会技術研究報告SSE 93−158 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 交換呼処理プログラムを階層化すること
    により、信号方式やプロトコル制御、ハードウェア接続
    構成をサービス階層から隠蔽するサービス制御部共通化
    方法において、 ATM交換機とSTM交換機の交換呼処理プログラムを
    階層化することにより、リソース階層では、交換機ハー
    ドウェア構成の抽象化を行って論理加入者、論理通話路
    および論理中継の形とし、上位のサービス階層では、サ
    ービス仕様に基づいてリソース制御を行うサービス制御
    プログラムの形として、交換機ハードウェア構成の相違
    をなくすとともに、 信号内部の情報にオブジェクト指向デザインを適用し
    て、情報要素へのアクセスを共通に定義された情報要素
    についてのメソッドを介して行うことにより、該情報要
    素のフォーマットを上記サービス制御プログラムに対し
    て隠蔽し、 ATM交換機とSTM交換機の加入者側や中継側とのイ
    ンタフェースにおける信号手順の相違を、加入者制御リ
    ソースおよび中継制御リソースで吸収ないし生成するこ
    とにより、両交換機に共通な信号手順にして上記サービ
    ス制御プログラムに対して隠蔽し、 さらに上記サービス階層では、各サービス毎に上記サー
    ビス制御プログラムを分割し、信号分析、ルート翻訳、
    課金に関して広帯域ISDNサービスと狭帯域ISDN
    サービスとで異なる部分を独立させることにより、上記
    サービス制御プログラムに対して隠蔽することを特徴と
    するATMとSTM交換機における交換プログラムのサ
    ービス制御部共通化方法。
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1990年電子情報通信学会秋季全国大会B−365
1993年電子情報通信学会秋季大会B−492
1994年電子情報通信学会春季大会SB−5−5
電子情報通信学会技術研究報告SSE89−77
電子情報通信学会技術研究報告SSE93−158
電子情報通信学会技術研究報告SSE93−51
電子情報通信学会論文誌,Vol.J74−B−I, No.10,pp.757−768

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