JP3480467B2 - ディジタル加入者線伝送方法及びxDSL装置 - Google Patents

ディジタル加入者線伝送方法及びxDSL装置

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JP3480467B2
JP3480467B2 JP2002269683A JP2002269683A JP3480467B2 JP 3480467 B2 JP3480467 B2 JP 3480467B2 JP 2002269683 A JP2002269683 A JP 2002269683A JP 2002269683 A JP2002269683 A JP 2002269683A JP 3480467 B2 JP3480467 B2 JP 3480467B2
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博康 村田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の電話回線を
高速データ通信回線として利用するディジタル加入者線
伝送システムに関し、特に上記伝送システムに供される
伝送装置の変復調方式の改良に関する。
【0002】近年、インターネット等のマルチメディア
型サービスが一般家庭を含めて社会全体へと広く普及し
てきており、このようなサービスを利用するための経済
的で信頼性の高いディジタル加入者線伝送システムの早
期提供が強く求められている。
【0003】
【従来の技術】[1]ADSL技術の説明既設の電話回
線を高速データ通信回線として利用する加入者線伝送シ
ステムを提供する技術としては、xDSL(Digital Su
bscriber Line)が知られている。xDSLは電話回線を
利用した伝送方式で、かつ、変復調技術の一つである。
このxDSLは、大きく分けて加入者宅(以下、加入者
側と呼ぶ。)から収容局(以下、局側と呼ぶ)への上り
伝送速度と、局側から加入者側への下り伝送速度が対称
のものと、非対称のものに分けられる。
【0004】非対称型のxDSLにはADSL(Asymme
tric DSL) があり、下り伝送速度が6Mビット/秒程度
のG.DMTと1.5Mビット/秒程度のG.lite
があるが、どちらも変調方式としてDMT(Discrete M
ultiple Tone) 変調方式を採用している。[2]DMT
変調方式の説明DMT変調方式をG.liteを例にと
り、図12を用いて説明する。また、本説明および説明
図は局から加入者への下り方向の変復調についてのみ記
す。
【0005】まず、装置に送信データが入力されSerial
to Parallel Buffer 10に1シンボル時間(1/4k
Hz)分ストアされる。ストアされたデータは送信ビッ
トマップ60(後述)で前もって決められたキャリア当
たりの伝送ビット数毎に分割して、Encoder 20に出力
する。Encoder 20では入力されたビット列をそれぞれ
直交振幅変調するための信号点に変換してIFFT30に出
力する。IFFT30は逆高速フーリエ変換を行うことでそ
れぞれの信号点について直交振幅変調を行い、Parallel
to Serial Buffer 40に出力する。ここで、IFFT出力
の240〜255ポイントの16ポイントをCyclic Pre
fix としてDMTシンボルの先頭に加える。Parallel t
o Serial Buffer 40からD/A Converter 50へ1.1
04MHzのサンプリング周波数でアナログ信号に変換
され、メタリック回線100を経由して加入者側に伝送
される。
【0006】加入者側では、A/D Converter 110によ
り、1.104MHzのディジタル信号に変換され、Se
rial to Parallel Buffer 120に1DMTシンボル分
ストアされる。同BufferでCyclic Prefix が除去され、
FFT 130に出力される。FFT 130では高速フーリエ
変換を行い、信号点を発生(復調)する。復調した信号
点はDecoder 140により送信ビットマップ60と同じ
値を保持している受信ビットマップ160に従ってデコ
ードする。デコードしたデータはParallel toSerial Bu
ffer 150にストアされ、ビット列として受信データ
となる。[3]ビットマップの詳細説明DMT変調方式
で記したビットマップについて、図13を用いて、より
詳細に説明する。
【0007】局側の装置と加入者側の装置は、通信を行
うためのトレーニング時に回線の変調信号とノイズの比
(以下、S/Nと呼ぶ。)を測定し、各変調キャリアで
伝送するビット数を決定する。図12に示すように、S
/Nが大きいキャリアでは伝送ビット数を多く割り当
て、S/Nが小さいところでは伝送ビット数を少なく割
り当てる。
【0008】これにより、受信側では測定したS/Nか
ら、キャリア番号に対応した伝送ビット数を示すビット
マップが作成される。
【0009】受信側ではこのビットマップをトレーニン
グ中に送信側に通知することで、定常のデータ通信時に
送受信側とも同じビットマップを用いて変復調を行うこ
とが可能となる。[4]ISDNピンポン伝送からの漏
話対策ISDNピンポン伝送からの漏話(以下、TCM Cr
oss-talkと呼ぶ。)がある場合に、ADSLでは前述の
ビットマップを2個使用することで伝送特性を向上しよ
うとしていた。このビットマップを2個使用する方法を
図13を用いて説明する。 ISDNピンポン伝送で
は、図14に示す400Hzに同期して、局側が400
Hzの前半のサイクルで下りデータを送信し、加入者側
は下りデータ受信後、上りデータを送信する。このた
め、局側のADSLでは400Hzの前半のサイクルで
ISDNからの近端漏話(以下、NEXTと呼ぶ。)の
影響を受け、後半のサイクルで加入者側ISDNの上り
データからの遠端漏話(以下、FEXTと呼ぶ。)の影
響を受ける。
【0010】加入者側ADSLでは、局側とは逆に40
0Hzの前半でFEXTの影響を受け、後半のサイクル
でNEXTの影響を受ける。
【0011】局と加入者の間のメタリックケーブルが長
くなると、受信信号とNEXTとのS/Nが小さくな
り、場合によっては受信信号よりもNEXTのほうが大
きくなる。
【0012】この場合でもFEXTの影響はあまりない
ことから、従来はNEXT区間受信用のビットマップ
(DMTシンボルA)と、FEXT区間受信用のビット
マップ(DMTシンボルB)を2個用意して、NEXT
区間では伝送ビット数を小さくして、S/N耐力を向上
し、FEXT区間で伝送ビット数を大きくして、伝送容
量を大きくする手法を採っていた。
【0013】また、このとき、400HzのTCM Cross-
talkの周期に合わせるため、本来なら16ポイントのCy
clic Prefix で1DMTシンボル当たり246μSであ
るのに対し、Cyclic Prefix を20ポイントとして、1
DMTシンボル当たり250μSとし、TCM Cross-talk
の1周期とDMTシンボル10個分の時間を合わせてTC
M Cross-talkに同期していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ビットマップを使う方法では標準方式である1個のビッ
トマップを使う方法と大きく異なる。ビットマップを2
個使うことにより、トレーニングで受信側がS/Nから
求めたビットマップを送信側に通知するシーケンスを変
更しなければならず、加えて、通知時間も2倍となりト
レーニング時間の増大を招く。
【0015】装置を作る上でもビットマップを記憶する
ためのメモリ容量が大きくなり、コスト上問題である。
【0016】また、Cyclic Prefix 長を変更することも
標準方式と大きく異なり、標準方式を採用する装置のハ
ードウェアで上述のTCM Cross-talk対策を行うことは不
可能である。
【0017】したがって、本発明は標準方式と大きく異
なることなく、標準方式を採用するハードウェアに対し
て、ソフトウェアを一部変更することでTCM Cross-talk
対策を行うことが可能となる加入者線伝送システムを提
供することを目的とする。
【0018】また、本発明の別の目的は、TCM Cross-ta
lkがあるなしに依らず最適な伝送速度で通信可能な加入
者線伝送システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面によ
れば、電話回線を高速データ通信回線として利用してデ
ータ通信するディジタル加入者線伝送方法において、
信を行うためのトレーニング中に、受信したDMTシン
ボルが、NEXT(近端漏話)区間もしくはFEXT区
間(遠端漏話)に完全に入らないDMTシンボルをS/
N測定対象外とし、NEXT区間に入っているDMTシ
ンボル を用いて、NEXT区間でのS/N測定し、F
EXT区間に入っているDMTシンボル を用いて、F
EXT区間でのS/N測定するステップを有することを
特徴とする。本発明の第2の側面によれば、電話回線を
高速データ通信回線として利用してデータ通信するディ
ジタル加入者線伝送方法において、通信を行うための
レーニング中に、受信したDMTシンボルが、NEXT
(近端漏話)区間もしくはFEXT区間(遠端漏話)に
完全に入らないDMTシンボルをS/N測定対象外と
し、NEXT区間に入っているDMTシンボル を用い
て、NEXT区間でのS/N測定し、FEXT区間に入
っているDMTシンボル を用いて、FEXT区間での
S/N測定するステップと、測定されたS/Nに応じて
伝送するビット数を決定するステップを有することを特
徴とする。本発明の第3の側面によれば、xDSL装置
において、通信を行うためのトレーニング中に、受信し
たDMTシンボルが、NEXT(近端漏話)区間もしく
はFEXT区間(遠端漏話)に完全に入らないDMTシ
ンボルをS/N測定対象外とし、NEXT区間に入って
いるDMTシンボル を用いて、NEXT区間でのS/
N測定し、FEXT区間に入っているDMTシンボル
を用いて、FEXT区間でのS/N測定する測定手段を
有することを特徴とする。本発明の第4の側面によれ
ば、xDSL装置において、通信を行うためのトレーニ
ング中に、受信したDMTシンボルが、NEXT(近端
漏話)区間もしくはFEXT区間(遠端漏話)に完全に
入らないDMTシンボルをS/N測定対象外とし、NE
XT区間に入っているDMTシンボル を用いて、NE
XT区間でのS/N測定し、FEXT区間に入っている
DMTシンボル を用いて、FEXT区間でのS/N測
定する測定手段と、前記測定手段で測定されたS/Nに
応じて伝 送するビット数を決定する決定手段とを有する
ことを特徴とする。
【0020】また、本発明では、TCM Cross-talkと受信
信号のS/Nにより最適な伝送容量を確保する伝送方法
を決定することを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を説明する。
【0022】図1は、初期トレーニング時に、TCM
400Hzに同期したNEXT区間とFEXT区間を通
知するシンボルを示している。この400Hzの通知
は、局側から加入者側に対して行い、TCM Cross-talkが
少ない周波数のキャリアを選択して、4値QAMの信号
点のうち、位相を90°ずらした2つの信号点を変調し
て伝送する。
【0023】加入者側は初期トレーニング時、DMTシ
ンボル境界が分からないため、復調するためのFFT区
間を正しくDMTシンボル区間に合わせることができな
い。このため、復調後の信号点が正しい位相(象限)に
現れないが、90°異なる信号を用いることにより、復
調した信号点の位相は誤りがあっても、復調した2種類
の信号点が90°の位相差を持つことによりNEXT区
間FEXT区間を識別することが可能となる。
【0024】図2は、前述の400Hz情報を伝送する
際の、NEXT区間とFEXT区間を定義している。
【0025】局側ADSLは1度400Hzの位相を検
出した後、サンプル単位でカウントするDMTシンボル
カウンターとNEXT/FEXT区間を識別するカウン
ターを動作させることにより、DMTシンボルを400
Hzに合わせることなくDMTシンボルがNEXT/F
EXTのどちらの区間に該当するかを識別できる。
【0026】図2では、NEXT区間、FEXT区間の
定義で、NEXT/FEXT区間を識別するカウンター
の値を定義しており、この値はISDN ピンポン伝送
の伝達遅延により発生するラウンドトリップディレイも
考慮する値とする。
【0027】1 シンボル目のDMT シンボルが400Hz の先
頭に同期している場合,n個目のシンボルが加入者側で何
れの区間となるかは次式で与えられる。
【0028】S = (256 * (n-1)) mod 2760 としたとき if { ( S < (a-256)) or (S > (a+b))} then FEXT区
間 if { (a-256)≦ S≦ (a+b)} then NEXT 区間 図3は、トレーニングシーケンスの切り換えを示す信号
を送信するタイミングを示している。
【0029】ADSLでは、トレーニングシーケンスを
切り換えるタイミングを相手側へ通知するためにシーケ
ンス切り換えシンボルを送信することにより行ってい
る。このとき、シーケンス切り換えシンボルの先頭を受
信側が認識できないと、トレーニングを正常に行うこと
が不可能となる。このため、シーケンスの切り換えを相
手側へ確実に通知するために、受信側がFEXT区間に
シーケンス切り換えシンボルの先頭を受信できるような
タイミングで送信する。
【0030】図3では局側から加入者側へ通知する場合
を示している。
【0031】ADSLでは、また、トレーニング中に受
信信号から各変調キャリア毎のS/Nを測定して各変調
キャリア毎に伝送するビット数を決定する。TCM Cross-
talk環境下では、このS/Nの測定もNEXT、FEX
Tの影響を考慮して、NEXT区間、FEXT区間毎に
S/Nを測定しなければならない。
【0032】図4では、このS/N測定用のNEXT区
間、FEXT区間を定義している。NEXT区間で測定
したS/Nから算出した伝送ビット数は、NEXT区間
で、前もって決められたビットエラーレート(以下、B
ERと呼ぶ。)を保証できる値でなくてはならない。こ
のため、図4に示すように、NEXT区間でS/Nを測
定するDMTシンボルは、そのシンボル全てがNEXT
区間に入っているもののみを用いる。FEXT区間での
S/Nの測定も同様にそのシンボル全てがFEXT区間
に入っているもののみを用いる。また、NEXT区間も
しくは、FEXT区間に完全に入らないDMTシンボル
は、伝送ビット数を決定するための情報としては意味を
持たないため、S/N計算の対象外とする。
【0033】1 シンボル目のDMT シンボルが受信400Hz
の先頭に同期している場合,n個目のシンボルを何れの区
間としてS/N 計算を行うかは次式で与えられる。
【0034】S = (272 * (n-1)) mod 2760としたとき if { ( S < (a-272)) or (S > (a+d+e+f))} then FE
XT 区間(B区間用S/N 測定) if { (a+d) < S < (a+d+e-272)} then NEXT区間 (A
区間用S/N 測定) 何れの条件も満たさない受信シンボル→ S/N測定対象外 なお, d+e+f は図2,図10のb に等しい。
【0035】図5に加入者側ADSLでS/Nを測定す
る形態を示す。
【0036】受信データが復調器210に入り復調デー
タとして各キャリア毎の信号点を出力する。また、リフ
ァレンス220からは本来受信すべきキャリア毎の信号
点が出力される。このリファレンスからの信号点と復調
した信号点の差をERRORとし各キャリア毎のERR
ORをセレクタ260に入力する。
【0037】また、装置内クロック230を分周器24
0で400Hzに分周して、位相判定器250に入力す
る。ここで、400Hzは復調器から局側で伝送された
400Hzの情報により、位相が前もって局側の400
Hzと合わされている。位相判定器250では入力され
た400Hzにより、受信したDMTシンボルがFEX
T区間かNEXT区間かそれ以外かを判定し、セレクタ
260に入力する。セレクタ260では、前述の入力さ
れたERRORを判定器から入力された情報によりNE
XT区間S/N測定器270もしくはFEXT区間S/
N測定器280へ出力する。各S/N測定器はERRO
Rを積分してS/Nを算出して、それぞれ、各キャリア
毎に伝送bit数換算器290に出力する。伝送bit
数換算器290では、入力された各キャリア毎のS/N
から各キャリア毎に伝送するビット数(ビットマップ)
を算出し、NEXT区間用のビットマップb−NEXT
とFEXT区間用のビットマップのb−FEXTを出力
する。
【0038】受信側ADSLは、伝送速度を、このb−
NEXTとb−FEXTから算出する。つまり、b−F
EXT区間の値はFEXT区間のみ受信可能な伝送ビッ
ト数であること、b−NEXTは全ての区間で受信可能
な伝送ビット数であることから、 伝送速度1 = (b−FEXTのトータルビット数)
×α×変調速度 伝送速度2 = (b−NEXTのトータルビット数)
×1.0×変調速度 の2つの値を求めて、大きいほうの伝送速度で通信する
ことを決める。
【0039】ここで、ビットマップb−NEXTを用い
て全区間でデータ伝送する方式を標準方式と呼び、ビッ
トマップb−FEXTを用いてFEXT区間のみ伝送す
る方法をスライディング・ウィンドウ・ビットマップ
(以下、SWBと呼ぶ。)方式と呼ぶ。
【0040】ここで、標準方式とSWB方式の伝送速度
を図6のグラフに示す。
【0041】図6ではTCM Cross-talkがある環境下で
は、標準方式は、回線が長くなるとNEXTの影響が大
きくなり、伝送容量が極端に減っていくが、SWB方式
では、回線の距離が短い場合は伝送速度が大きくないも
のの、距離が長くなっても伝送容量が落ちないことを示
している。
【0042】図7に標準方式とSWB方式の送信ビット
マップを示す。
【0043】図7では、前述のb−NEXTをビットマ
ップA、b−FEXTをビットマップBとして送信ビッ
トマップを示している。SWB方式では図に示すよう
に、送信側はNEXT区間のみ、つまり受信側がFEX
T区間であるときに、伝送ビットを各キャリアに割りつ
けるようにウィンドウをスライドさせ、受信側ではFE
XT区間に受信データを復調するようにウインドウをス
ライドする。
【0044】また、SWB方式でのスライディング・ウ
ィンドウの外側のDMTシンボルの送信波形はタイミン
グ同期用のパイロット・トーンを送信することとし、そ
れ以外のキャリアは任意とする。
【0045】図8にSWB方式の局側伝送パターンを示
す。
【0046】ADSLでは、DMTシンボル69個を1
つのSuper Frameとして、69番目にはSu
per Frame境界を示す、ユーザーデータを含ま
ないSync Symbolを伝送している。
【0047】SWB方式では、このSuper Fra
me5個を1つの単位とし、400Hz(2.5mS)
の整数倍に合わせて、局側と加入者側のスライディング
・ウィンドウを同期させる。また、このSuper F
rame5個の境界を加入者側に送信するために、5個
あるSync Symbolのうち、4番目のSync
SymbolをInverse Sync Symb
olとして、SyncSymbolの180°信号点を
回転したものを送信する。4番目に送信することで、加
入者側はFEXT区間にこのSymbolを受信でき、
確実に加入者側が局のSWBに同期することが可能とな
る。
【0048】同様に図9にSWB方式の加入者側伝送パ
ターンを示す。
【0049】加入者側の伝送パターンは前述の局側伝送
パターンと対をなしており、局側がFEXT区間に受信
できるようにスライデイング・ウィンドウを合わせる。
また、局側と同様にSuper Frame5個を1つ
の単位とするが、境界を局側へ通知するために、5個あ
るSync Symbolのうち、1番目のSyncS
ymbolをInverse Sync Symbol
として、SyncSymbolの180°信号点を回転
したものを送信する。1番目に送信することで、局側は
FEXT区間にこのSymbolを受信でき、局側は加
入者側が正しくSWBを同期していることを検出するこ
とが可能となる。
【0050】図10は、通信状態における送信シンボル
の雑音区間を定義している。
【0051】通信状態ではDMTシンボル内のCycl
ic Prefixを除いた部分が全てFEXT区間に
入る場合をFEXT区間のDMTシンボルと定義し、そ
れ以外をNEXT区間のDMTシンボルとして定義して
いる。
【0052】また、ここでの区間定義は前述のラウンド
トリップディレイを考慮し、かつシステムマージンを考
慮した値とする。
【0053】1 シンボル目のDMT シンボルが400Hz の先
頭に同期している場合,n個目のシンボルが加入者側で何
れの区間となるかはcyclic prefix を除いたDMT シンボ
ルがNEXT区間に入るかどうかで決定されるため, 次式で
表現される。
【0054】S = (272 * (n-1)) mod 2760としたとき if { ( S < (a-272)) or (S+16 > (a+b)) } then FE
XT 区間 (B 区間) if { ((a-272) ≦ S) and (S+16 ≦ (a+b)) } then
NEXT区間 (A 区間) 図11にスライディング・ウィンドウ外も伝送ビットを
マッピングする方法を示す。スライデイング・ウインド
ウの外側も伝送ビットを割りつける場合、図11に示す
ようにビットマップを2個使い、NEXT区間受信用ビ
ットマップとFEXT区間受信用ビットマップを使用し
て、データ伝送を行う。
【0055】
【発明の効果】本発明は標準方式と大きく異なることな
く、標準方式を採用するハードウェアに対して、ソフト
ウェアを一部変更することでTCM Cross-talk対策を行う
ことが可能となる効果がある。
【0056】また、本発明は、TCM Cross-talkがあるな
しに依らず最適な伝送速度で通信可能な加入者線伝送シ
ステムを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期信号の送信方法を示す図である。
【図2】初期トレーニング時の雑音区間通知のためのシ
ンボルパターン定義を示す図である。
【図3】シーケンス切り換えシンボルの送出タイミング
を示す図である。
【図4】S/N 測定時における受信シンボルの雑音区間定
義を示す図である。
【図5】NEXT/FEXT 区間毎にS/N を測定する形態を示す
図である。
【図6】伝送容量比較を示す図である。
【図7】標準方式/SWB方式の選択による送信ビットマッ
プを示す図である。
【図8】SWB 方式の局側伝送パターンを示す図である。
【図9】SWB 方式の加入者側伝送パターンを示す図であ
る。
【図10】通信状態時における送信シンボルの雑音区間
定義を示す図である。
【図11】ビットマップを2 個使用する場合のSWB 方式
を示す図である。
【図12】DMT 変調方式による加入者伝送システムの機
能ブロックを示す図である。
【図13】ビットマップの定義を示す図である。
【図14】従来例を示す図である。
【図15】DMT シンボル毎の送信パターンを示す図
【符号の説明】
210…復調器 220…リファレンス 260…セレクタ 230…装置内クロック 240…分周器 250…位相判定器 260…セレクタ 270…NEXT区間S/N測定器 280…FEXT区間S/N測定器 290…伝送bit数換算器
フロントページの続き (72)発明者 村田 博康 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小泉 伸和 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐々木 啓 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開2000−78105(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 11/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話回線を高速データ通信回線として利用
    してデータ通信するディジタル加入者線伝送方法におい
    て、通信を行うための トレーニング中に、受信したDMTシ
    ンボルが、NEXT(近端漏話)区間もしくはFEXT
    区間(遠端漏話)に完全に入らないDMTシンボルをS
    /N測定対象外とし、 NEXT区間に入っているDMTシンボルを用いて、N
    EXT区間でのS/N測定し、 FEXT区間に入っているDMTシンボルを用いて、F
    EXT区間でのS/N測定するステップを有す ることを
    特徴とするディジタル加入者線伝送方法。
  2. 【請求項2】電話回線を高速データ通信回線として利用
    してデータ通信するディジタル加入者線伝送方法におい
    て、通信を行うための トレーニング中に、受信したDMTシ
    ンボルが、NEXT(近端漏話)区間もしくはFEXT
    区間(遠端漏話)に完全に入らないDMTシンボルをS
    /N測定対象外とし、 NEXT区間に入っているDMTシンボル を用いて、
    NEXT区間でのS/N測定し、FEXT区間に入って
    いるDMTシンボル を用いて、FEXT区間でのS/
    N測定するステップと、 測定されたS/Nに応じて伝送するビット数を決定する
    ステップを有することを特徴とするディジタル加入者線
    伝送方法。
  3. 【請求項3】xDSL装置において、通信を行うための トレーニング中に、受信したDMTシ
    ンボルが、NEXT(近端漏話)区間もしくはFEXT
    区間(遠端漏話)に完全に入らないDMTシンボルをS
    /N測定対象外とし、NEXT区間に入っているDMT
    シンボル を用いて、NEXT区間でのS/N測定し、
    FEXT区間に入っているDMTシンボルを用いて、F
    EXT区間でのS/N測定する測定手段を有することを
    特徴とするxDSL装置。
  4. 【請求項4】xDSL装置において、通信を行うための トレーニング中に、受信したDMTシ
    ンボルが、 NEXT(近端漏話)区間もしくはFEXT区間(遠端
    漏話)に完全に入らないDMTシンボルをS/N測定対
    象外とし、NEXT区間に入っているDMTシンボル
    を用いて、NEXT区間でのS/N測定し、 FEXT区間に入っているDMTシンボル を用いて、
    FEXT区間でのS/N測定する測定手段と、 前記測定手段で 測定されたS/Nに応じて伝送するビッ
    ト数を決定する決定手段とを有することを特徴とするx
    DSL装置。
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