JP3479017B2 - 固体粉末原料容器 - Google Patents
固体粉末原料容器Info
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- JP3479017B2 JP3479017B2 JP2000007539A JP2000007539A JP3479017B2 JP 3479017 B2 JP3479017 B2 JP 3479017B2 JP 2000007539 A JP2000007539 A JP 2000007539A JP 2000007539 A JP2000007539 A JP 2000007539A JP 3479017 B2 JP3479017 B2 JP 3479017B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜など基板に形
成するCVD装置にキャリアガスとともに固体昇華ガス
である原料ガスを供給する固体粉末原料容器に関する。
成するCVD装置にキャリアガスとともに固体昇華ガス
である原料ガスを供給する固体粉末原料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の固体粉末原料容器は、顆
粒状の固体粉末原料を貯える容器と、キャリアガスであ
る窒素ガスを容器の底部から噴き出すキャリアガス配管
と、キャリアガスによって昇華された原料ガスを装置に
供給する供給管とを備える構造が単純な装置であった。
粒状の固体粉末原料を貯える容器と、キャリアガスであ
る窒素ガスを容器の底部から噴き出すキャリアガス配管
と、キャリアガスによって昇華された原料ガスを装置に
供給する供給管とを備える構造が単純な装置であった。
【0003】通常、CVD成膜法では、ある程度の蒸気
圧をもつ温度に容器を維持し固体粉末原料にキャリアガ
スを供給し、キャリアガス中に固体粉末原料を飽和させ
る。そして、原料が飽和したキャリアガスをCVD装置
に供給管を介して供給していた。
圧をもつ温度に容器を維持し固体粉末原料にキャリアガ
スを供給し、キャリアガス中に固体粉末原料を飽和させ
る。そして、原料が飽和したキャリアガスをCVD装置
に供給管を介して供給していた。
【0004】また、長時間安定に原料ガスを供給するに
は、キャリアガスに原料が充分飽和させることが必要で
ある。しかしながら、固体粉末原料は高温中で長期間保
管されることにより、原料中の水分や、キャリアガス中
の水分、または、原料同士の反応によって原料が固まる
現象(固化)が起きる。すなわち、図5に示すように、
固体粉末原料の容器15内に固化した塊16ができる。
は、キャリアガスに原料が充分飽和させることが必要で
ある。しかしながら、固体粉末原料は高温中で長期間保
管されることにより、原料中の水分や、キャリアガス中
の水分、または、原料同士の反応によって原料が固まる
現象(固化)が起きる。すなわち、図5に示すように、
固体粉末原料の容器15内に固化した塊16ができる。
【0005】その結果、図6に示すように、固化した塊
の中心部16aは、原料の組成を保っているものの、表
面部16bは変質し、キャリアガスに飽和しない。この
ため、キャリアガスを固体粉末原料の容器15内に供給
しても、表面が変質し固化した塊15内の原料に接触す
ることができず飽和しなくなり、装置に原料ガスが送れ
なくなるという問題がある。その結果、図7に示すよう
に、2000時間以上は原料を容器に貯蔵できず、原料
利用率が低く、それだけ生産コストが高くなるという問
題も生じた。
の中心部16aは、原料の組成を保っているものの、表
面部16bは変質し、キャリアガスに飽和しない。この
ため、キャリアガスを固体粉末原料の容器15内に供給
しても、表面が変質し固化した塊15内の原料に接触す
ることができず飽和しなくなり、装置に原料ガスが送れ
なくなるという問題がある。その結果、図7に示すよう
に、2000時間以上は原料を容器に貯蔵できず、原料
利用率が低く、それだけ生産コストが高くなるという問
題も生じた。
【0006】かかる問題を解消する固体粉末原料容器
が、例えば、特開平8−279497号公報に半導体製
造装置として開示されている。このCVD装置の原料供
給機構は、原料容器内に多数の孔の開いたプレ−トを数
枚設置し、その上に固体粉末を載せ、底から供給される
キャリアガスと固体粉末との接触面積を広くとることが
可能となり、固体粉末を十分原料ガスに飽和させるでき
ることを特徴としている。
が、例えば、特開平8−279497号公報に半導体製
造装置として開示されている。このCVD装置の原料供
給機構は、原料容器内に多数の孔の開いたプレ−トを数
枚設置し、その上に固体粉末を載せ、底から供給される
キャリアガスと固体粉末との接触面積を広くとることが
可能となり、固体粉末を十分原料ガスに飽和させるでき
ることを特徴としている。
【0007】また、この原料供給機構は、固体粉末同士
の接触面積を小さくすることで、前述した固化による固
まり形成を抑制することが可能よなり、キャリアガスと
接触できなくなる固体粉末を少なくすることができ、長
時間安定した原料ガスをCVD装置に供給できる。
の接触面積を小さくすることで、前述した固化による固
まり形成を抑制することが可能よなり、キャリアガスと
接触できなくなる固体粉末を少なくすることができ、長
時間安定した原料ガスをCVD装置に供給できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た原料供給機構では、プレ−ト間に隙間を設ける必要が
あるため固体粉末を多く充填することができないという
問題点がある。また、プレ−ト上の孔は固体粉末の粒径
より小さく、孔以外の面に固体粉末が重なって積み重ね
られるので、固化しやがては孔を塞ぐことになる。そし
て、この部分が固まりとなるキャリアガスが通過しなく
なるという問題がある。その結果、未反応の固体粉末が
残ってしまい使用効率が悪くなるという問題もある。
た原料供給機構では、プレ−ト間に隙間を設ける必要が
あるため固体粉末を多く充填することができないという
問題点がある。また、プレ−ト上の孔は固体粉末の粒径
より小さく、孔以外の面に固体粉末が重なって積み重ね
られるので、固化しやがては孔を塞ぐことになる。そし
て、この部分が固まりとなるキャリアガスが通過しなく
なるという問題がある。その結果、未反応の固体粉末が
残ってしまい使用効率が悪くなるという問題もある。
【0009】さらに、各プレ−ト上に固体粉末を充填す
るのに、上段のプレ−トに充填するのには、フランジを
取り外せば、できるものの中段のプレ−トや下段プレ−
トに固体粉末を充填することが困難である。
るのに、上段のプレ−トに充填するのには、フランジを
取り外せば、できるものの中段のプレ−トや下段プレ−
トに固体粉末を充填することが困難である。
【0010】従って、本発明の目的は、固体粉末の固化
を抑制し長時間安定して原料ガスを供給できるとともに
固体粉末原料の詰め替えを容易にできる固体粉末原料容
器を提供することにある。
を抑制し長時間安定して原料ガスを供給できるとともに
固体粉末原料の詰め替えを容易にできる固体粉末原料容
器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、固体粉
末原料を収納する断面が方形状の容器と、この容器にキ
ャリアガスを導入するキャリアガス導入管と、前記固体
粉末原料が昇華した気体を前記キャリアガスとともに処
理装置に供給する供給管と、前記容器の両側面に対向し
て配置される一対の電磁石と、前記容器の上部と底部と
に配設されるとともに前記容器の内部に電気を導入する
一対の導入端子と、上部の前記導入端子と一端部を第1
のばねを介して接続するとともに前記容器の内周壁に沿
って前記一端部から導電性部材が這って伸びかつ前記内
周壁を少なくとも3回転して下方に前記導電性部材が延
在し底部の前記導入端子と第2のばねを介して前記導電
性部材の他端部と接続するコイル状部材と、前記容器の
前後に差し渡して配設されるとともに前記導電性部材の
1回転で形成される枠状部材のそれぞれが回転し得る回
転軸とを備える固体粉末原料容器である。
末原料を収納する断面が方形状の容器と、この容器にキ
ャリアガスを導入するキャリアガス導入管と、前記固体
粉末原料が昇華した気体を前記キャリアガスとともに処
理装置に供給する供給管と、前記容器の両側面に対向し
て配置される一対の電磁石と、前記容器の上部と底部と
に配設されるとともに前記容器の内部に電気を導入する
一対の導入端子と、上部の前記導入端子と一端部を第1
のばねを介して接続するとともに前記容器の内周壁に沿
って前記一端部から導電性部材が這って伸びかつ前記内
周壁を少なくとも3回転して下方に前記導電性部材が延
在し底部の前記導入端子と第2のばねを介して前記導電
性部材の他端部と接続するコイル状部材と、前記容器の
前後に差し渡して配設されるとともに前記導電性部材の
1回転で形成される枠状部材のそれぞれが回転し得る回
転軸とを備える固体粉末原料容器である。
【0012】なお、前記導電性部材は水平方向に幅をも
たせた板部材であることが望ましい。また、前記枠状部
材のそれぞれに張り付けられる絶縁材のメッシュを備え
ることが望ましい。そして、より好ましくは、前記枠状
部材のメッシュの穴は下方に行くほど小さくなることで
ある。
たせた板部材であることが望ましい。また、前記枠状部
材のそれぞれに張り付けられる絶縁材のメッシュを備え
ることが望ましい。そして、より好ましくは、前記枠状
部材のメッシュの穴は下方に行くほど小さくなることで
ある。
【0013】一方、前記容器においては、収納された前
記固体粉末原料を観察する窓を備えることが望ましい。
そして、より前記容器に前記固体粉末原料を充填するた
めに、前記固体粉末原料を恒温状態に保ち貯蔵するとと
もに前記容器に前記固体粉末原料を供給するホッパ−と
該ホッパ−の供給口を開閉するゲ−トバルブとを備える
ことが望ましい。
記固体粉末原料を観察する窓を備えることが望ましい。
そして、より前記容器に前記固体粉末原料を充填するた
めに、前記固体粉末原料を恒温状態に保ち貯蔵するとと
もに前記容器に前記固体粉末原料を供給するホッパ−と
該ホッパ−の供給口を開閉するゲ−トバルブとを備える
ことが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0015】図1(a)および(b)は本発明の一実施
の形態における固体粉末原料容器を示す上面図および側
面図である。この固体紛末原料容器は、図1に示すよう
に、固体粉末13を収納する断面が方形状の原料容器1
と、この原料容器1にキャリアガスを導入する導入管5
と、固体粉末原料14が昇華しキャリアガスに飽和した
原料ガスを処理装置に供給する供給管6と、原料容器1
の両側に配置されるとともに交流磁場を印加する一対の
電磁石2と、交流磁場の作用とコイル3に流される電流
とによってコイル3が矢印に示すように振動し収納され
た固体紛末14を攪拌する攪拌機構とを備えている。
の形態における固体粉末原料容器を示す上面図および側
面図である。この固体紛末原料容器は、図1に示すよう
に、固体粉末13を収納する断面が方形状の原料容器1
と、この原料容器1にキャリアガスを導入する導入管5
と、固体粉末原料14が昇華しキャリアガスに飽和した
原料ガスを処理装置に供給する供給管6と、原料容器1
の両側に配置されるとともに交流磁場を印加する一対の
電磁石2と、交流磁場の作用とコイル3に流される電流
とによってコイル3が矢印に示すように振動し収納され
た固体紛末14を攪拌する攪拌機構とを備えている。
【0016】図2は図1のコイルを抽出して示す斜視図
である。この攪拌機構を構成するコイル3は、図2に示
すように、上部の導入端子4aと導電性の帯板13の一
端部をばね7を介して接続するとともに原料容器1の内
周壁に沿って帯板13が這って伸びかつ原料容器1の内
周壁を帯板13が3回転して下方に延在し底部の導入端
子4bとばね7を介して枠板13の他端と接続され構成
されている。
である。この攪拌機構を構成するコイル3は、図2に示
すように、上部の導入端子4aと導電性の帯板13の一
端部をばね7を介して接続するとともに原料容器1の内
周壁に沿って帯板13が這って伸びかつ原料容器1の内
周壁を帯板13が3回転して下方に延在し底部の導入端
子4bとばね7を介して枠板13の他端と接続され構成
されている。
【0017】また、帯板の1回転で構成される枠部材3
a、3bおよび3cが図1の矢印に示す方向に振動し得
るように、原料容器1の内部の前後に差し渡しそれぞれ
の枠部材3a,3b,3cの中心にある軸受けを貫通す
る回転軸8を備えている。
a、3bおよび3cが図1の矢印に示す方向に振動し得
るように、原料容器1の内部の前後に差し渡しそれぞれ
の枠部材3a,3b,3cの中心にある軸受けを貫通す
る回転軸8を備えている。
【0018】また、このコイル3は、帯板13を四角形
状に回転させ形成しているが、四角断面の容器内の固体
粉末を効率良く攪拌させるためである。もし、図1の原
料容器1が円筒状であれば、帯板を円形コイルに形成す
れば良い。
状に回転させ形成しているが、四角断面の容器内の固体
粉末を効率良く攪拌させるためである。もし、図1の原
料容器1が円筒状であれば、帯板を円形コイルに形成す
れば良い。
【0019】さらに、攪拌効果を高める観点からそれぞ
れの枠部材3a,3b,3c構成する帯板13は、ある
程度の幅をもつ必要がある。しかしより多くの固体粉末
を収納するために、原料容器1の大きさを大きくするな
らば、後述の効果を得るたねに、絶縁材のメッシュ9
a,9b,9cを張ることが望ましい。
れの枠部材3a,3b,3c構成する帯板13は、ある
程度の幅をもつ必要がある。しかしより多くの固体粉末
を収納するために、原料容器1の大きさを大きくするな
らば、後述の効果を得るたねに、絶縁材のメッシュ9
a,9b,9cを張ることが望ましい。
【0020】そして、このメッシュ9a,9b、9cの
材料は、摩擦係数が小さく耐熱性があって耐薬品性の高
いポリテトラフルオロエチレンが望ましい。そして、上
段のメッシュ9aのメッシュ穴が最も大きくし下段に行
く程小さくする。例えば、固体粉末の粒径の3乃至5倍
とし、中段のメッシュ穴は、2乃至3倍に、下段のメッ
シュ穴は1乃至1.5倍にすることが望ましい。
材料は、摩擦係数が小さく耐熱性があって耐薬品性の高
いポリテトラフルオロエチレンが望ましい。そして、上
段のメッシュ9aのメッシュ穴が最も大きくし下段に行
く程小さくする。例えば、固体粉末の粒径の3乃至5倍
とし、中段のメッシュ穴は、2乃至3倍に、下段のメッ
シュ穴は1乃至1.5倍にすることが望ましい。
【0021】なお、この原料容器1は、立方体であっ
て、電磁石2に対向する側面は、石英板である。その他
はステンレス鋼で製作され気密に組立られている。そし
て、図面には示していないが、原料容器1内の固体粉末
を加熱するヒ−タを備えている。また、キャリアガスと
しては、例えば、窒素ガスを用いている。
て、電磁石2に対向する側面は、石英板である。その他
はステンレス鋼で製作され気密に組立られている。そし
て、図面には示していないが、原料容器1内の固体粉末
を加熱するヒ−タを備えている。また、キャリアガスと
しては、例えば、窒素ガスを用いている。
【0022】次に、図1および図2を参照して原料供給
動作を説明する。まず、原料容器1の蓋を開け、固体粉
末14であるSr(DPM)2(ディ−バロイメタネ−
ト−ストロンチュ−ム)、DPMの正式名称であるbi
S−dipivaloymetha−nateを原料容
器1に入れる。
動作を説明する。まず、原料容器1の蓋を開け、固体粉
末14であるSr(DPM)2(ディ−バロイメタネ−
ト−ストロンチュ−ム)、DPMの正式名称であるbi
S−dipivaloymetha−nateを原料容
器1に入れる。
【0023】このことにより、原料容器1内に落とし込
まれた固体粉末14は、上段のメッシュ穴と中段のメッ
シュ穴と下段のメッシュ穴を通過し、原料容器1の底部
から上方に積み重ね貯えられる。そして、固体粉末14
がコイル3の上に達したら、蓋を締める。
まれた固体粉末14は、上段のメッシュ穴と中段のメッ
シュ穴と下段のメッシュ穴を通過し、原料容器1の底部
から上方に積み重ね貯えられる。そして、固体粉末14
がコイル3の上に達したら、蓋を締める。
【0024】次に、ヒ−タで固体粉末13を加熱する。
このとき原料容器1はほぼ摂氏200度Cになる。そし
て、キャリアガスである窒素ガスを導入管5に導入し、
底部に這わされた導入管5の吹き出し口から固体粉末1
4に窒素ガスを噴き付ける。
このとき原料容器1はほぼ摂氏200度Cになる。そし
て、キャリアガスである窒素ガスを導入管5に導入し、
底部に這わされた導入管5の吹き出し口から固体粉末1
4に窒素ガスを噴き付ける。
【0025】この状態で、電磁石2により、例えば、3
00ガウスの交流磁場を発生させ、コイル3に導入端子
4a,4bを介して、例えば、コイル3に5Aの電流を
流す。このことによりフレミングの法則にしだがい、枠
部材3a,3b,3cは回転軸8を中心にし振動する。
この振動により固体粉末14が攪拌され窒素ガスと接触
する回数が飛躍的に増加する。
00ガウスの交流磁場を発生させ、コイル3に導入端子
4a,4bを介して、例えば、コイル3に5Aの電流を
流す。このことによりフレミングの法則にしだがい、枠
部材3a,3b,3cは回転軸8を中心にし振動する。
この振動により固体粉末14が攪拌され窒素ガスと接触
する回数が飛躍的に増加する。
【0026】このように効率良く昇華しキャリアガスに
飽和した原料ガスは供給管6から成膜室に送られる。ま
た、固体粉末14は常にコイル3の振動によって攪拌さ
れているので互いに接着し固化することもなく、接着し
難いメッシュにも付着することがない。最終には、下段
の枠部材3cのメッシュ9cから抜け落ち原料容器1の
底部に溜まる僅かな量の小さな粒径の固体粉末が残る。
飽和した原料ガスは供給管6から成膜室に送られる。ま
た、固体粉末14は常にコイル3の振動によって攪拌さ
れているので互いに接着し固化することもなく、接着し
難いメッシュにも付着することがない。最終には、下段
の枠部材3cのメッシュ9cから抜け落ち原料容器1の
底部に溜まる僅かな量の小さな粒径の固体粉末が残る。
【0027】図3は原料供給量の持続時間を示すグラフ
である。ちなみに、攪拌手段の無い従来技術の原料容器
と本発明の原料容器と比べてみると、図3に示すよう
に、従来技術では、2000時間しか持続できなかった
ものが、本発明の原料容器は、5000時間以上持続し
得た。また、固体粉末14の残量も10%以下であり、
使用効率が飛躍的に向上した。
である。ちなみに、攪拌手段の無い従来技術の原料容器
と本発明の原料容器と比べてみると、図3に示すよう
に、従来技術では、2000時間しか持続できなかった
ものが、本発明の原料容器は、5000時間以上持続し
得た。また、固体粉末14の残量も10%以下であり、
使用効率が飛躍的に向上した。
【0028】図4は図1の固体粉末原料容器の変形例を
示す斜視図である。この固体粉末原料容器は、図4に示
すように、原料容器1の内部を覗く観察窓12と、原料
容器1に固体粉末を投入するホッパ−10と、ホッパ−
10の投入口を開閉するゲ−トバルブ11を設けたこと
である。それ以外の導入端子4aや電磁石2などは、図
1の固体粉末原料容器と同じである。
示す斜視図である。この固体粉末原料容器は、図4に示
すように、原料容器1の内部を覗く観察窓12と、原料
容器1に固体粉末を投入するホッパ−10と、ホッパ−
10の投入口を開閉するゲ−トバルブ11を設けたこと
である。それ以外の導入端子4aや電磁石2などは、図
1の固体粉末原料容器と同じである。
【0029】このように、観察窓12を設ければ、固体
粉末の攪拌状態や固体粉末の残量などを観察できる。ま
た、ホッパ−11を設けることにより固体粉末の原料容
器1への充填が極めて短時間で簡単に行えるという利点
がある。
粉末の攪拌状態や固体粉末の残量などを観察できる。ま
た、ホッパ−11を設けることにより固体粉末の原料容
器1への充填が極めて短時間で簡単に行えるという利点
がある。
【0030】また、ホッパ−10の大きさは、原料容器
1への1回の固体粉末の充填で済むように固体粉末が収
納する大きさであることが望ましい。さらに、長時間貯
蔵できるように乾燥窒素を封入することが望ましい。そ
して、必要ならば、ホッパ−10の周囲に冷却管を巻き
付け低温保管することが望ましい。
1への1回の固体粉末の充填で済むように固体粉末が収
納する大きさであることが望ましい。さらに、長時間貯
蔵できるように乾燥窒素を封入することが望ましい。そ
して、必要ならば、ホッパ−10の周囲に冷却管を巻き
付け低温保管することが望ましい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、固体粉末
を攪拌しキャリアガスとの接触を頻繁にすることと容器
自体を大きくすることによって、大量の固体粉末を収納
できるとともに固体粉末どうしの付着による固化現象が
無くなり昇華率が向上し、原料ガスの供給を長時間維持
できるという効果がある。
を攪拌しキャリアガスとの接触を頻繁にすることと容器
自体を大きくすることによって、大量の固体粉末を収納
できるとともに固体粉末どうしの付着による固化現象が
無くなり昇華率が向上し、原料ガスの供給を長時間維持
できるという効果がある。
【0032】また、最下段にメッシュ穴の小さいメッシ
ュを配置することによって、原料容器の底部に溜まる固
体粉末を少なくすることができ、固体粉末の使用効率を
高めコストの低減が図れるという効果がある。
ュを配置することによって、原料容器の底部に溜まる固
体粉末を少なくすることができ、固体粉末の使用効率を
高めコストの低減が図れるという効果がある。
【図1】本発明の一実施の形態における固体粉末原料容
器を示す上面図および側面図である。
器を示す上面図および側面図である。
【図2】図1のコイルを抽出して示す斜視図である。
【図3】原料供給量の持続時間を示すグラフである。
【図4】図1の固体粉末原料容器の変形例を示す斜視図
である。
である。
【図5】従来の固体粉末の容器の一例を説明するための
模式図である。
模式図である。
【図6】固体粉末の塊の断面を示す図である。
【図7】従来の原料供給量の持続時間を示すグラフであ
る。
る。
1 原料容器
2 電磁石
3 コイル
4a,4b 導入端子
5 導入管
6 供給管
7 ばね
8 回転軸
9a,9b,9c メッシュ
10 ホッパ−
11 ゲ−トバルブ
12 観察窓
13 帯板
14 固体粉末
15 容器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−293777(JP,A)
特開 平10−223540(JP,A)
特開 平5−214537(JP,A)
特開 平7−321040(JP,A)
特開 平7−278818(JP,A)
特開 平8−299778(JP,A)
特開 平8−279497(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C23C 16/00 - 16/56
H01L 21/205
H01L 21/31
H01L 21/316
B65D 88/66
B01F 11/00
B01F 13/08
Claims (6)
- 【請求項1】 固体粉末原料を収納する断面が方形状の
容器と、この容器にキャリアガスを導入するキャリアガ
ス導入管と、前記固体粉末原料が昇華した気体を前記キ
ャリアガスとともに処理装置に供給する供給管と、前記
容器の両側面に対向して配置される一対の電磁石と、前
記容器の上部と底部とに配設されるとともに前記容器の
内部に電気を導入する一対の導入端子と、上部の前記導
入端子と一端部を第1のばねを介して接続するとともに
前記容器の内周壁に沿って前記一端部から導電性部材が
這って伸びかつ前記内周壁を少なくとも3回転して下方
に前記導電性部材が延在し底部の前記導入端子と第2の
ばねを介して前記導電性部材の他端部と接続するコイル
状部材と、前記容器の前後に差し渡して配設されるとと
もに前記導電性部材の1回転で形成される枠状部材のそ
れぞれが回転し得る回転軸とを備えることを特徴とする
固体粉末原料容器。 - 【請求項2】 前記導電性部材は水平方向に幅をもたせ
た板部材であることを特徴とする請求項1記載の固体粉
末原料容器。 - 【請求項3】 前記枠状部材のそれぞれに張り付けられ
る絶縁材のメッシュを備えることを特徴とする請求項1
または請求項2記載の固体粉末原料容器。 - 【請求項4】 前記枠状部材のメッシュの穴は下方に行
くほど小さくなることを特徴とする請求項3記載の固体
粉末原料容器。 - 【請求項5】 前記容器に収納された前記固体粉末原料
を観察する窓を備えることを特徴とする請求項1、請求
項2、請求項3または請求項4記載の固体粉末原料容
器。 - 【請求項6】 前記固体粉末原料を恒温状態に保ち貯蔵
するとともに前記容器に前記固体粉末原料を供給するホ
ッパ−と該ホッパ−の供給口を開閉するゲ−トバルブと
を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4または請求項5記載の固体粉末原料容器。
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