JP3478928B2 - 黒板の貼り替え装置 - Google Patents
黒板の貼り替え装置Info
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- JP3478928B2 JP3478928B2 JP16823296A JP16823296A JP3478928B2 JP 3478928 B2 JP3478928 B2 JP 3478928B2 JP 16823296 A JP16823296 A JP 16823296A JP 16823296 A JP16823296 A JP 16823296A JP 3478928 B2 JP3478928 B2 JP 3478928B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョーク乗りが悪
くなった黒板の補修を行う黒板の貼り替え装置に関する
ものである。
くなった黒板の補修を行う黒板の貼り替え装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】学校や会議室等の壁に据え付けられてい
る黒板は、黒板塗料を表側の筆記面に塗布した黒板を、
壁面固定基板に接着剤により貼着して造られている。使
用により黒板が古くなると、筆記面の一部の黒板塗料が
はがれたりかすれたりして、チョーク乗りが悪くなるた
め、定期的に黒板の補修が行われている。黒板を補修す
る方法の一つとして、例えば実登第3010741号公
報の「黒板用シートの貼り替え具」に示すような巻芯に
可撓性の黒板用シートを巻回したロール状の黒板用シー
トの貼り替え具が知られている。古い黒板鋼板の筆記面
に沿って、磁性シートの表面に黒板塗料が塗布されたロ
ール状の黒板用シートを黒板用シートの貼り替え具で転
動させることで、磁性体の磁力により黒板用シートを黒
板鋼板に磁着させていくものである。
る黒板は、黒板塗料を表側の筆記面に塗布した黒板を、
壁面固定基板に接着剤により貼着して造られている。使
用により黒板が古くなると、筆記面の一部の黒板塗料が
はがれたりかすれたりして、チョーク乗りが悪くなるた
め、定期的に黒板の補修が行われている。黒板を補修す
る方法の一つとして、例えば実登第3010741号公
報の「黒板用シートの貼り替え具」に示すような巻芯に
可撓性の黒板用シートを巻回したロール状の黒板用シー
トの貼り替え具が知られている。古い黒板鋼板の筆記面
に沿って、磁性シートの表面に黒板塗料が塗布されたロ
ール状の黒板用シートを黒板用シートの貼り替え具で転
動させることで、磁性体の磁力により黒板用シートを黒
板鋼板に磁着させていくものである。
【0003】しかしながら、黒板用シートを使用して黒
板の補修をした場合、黒板使用時にチョークの筆圧によ
り、黒板用シートの面に凹みができ書き難いので、この
黒板用シートは利用率が低く、黒板用シートの貼り替え
具を用いた補修はあまり採用されていない。従って、従
来、一般的な黒板の補修として、一面に黒板塗料が塗布
された黒板鋼板又はこの黒板鋼板にベニヤ板が裏打ちさ
れた2層板を黒板の大きさに切断し、その後、これを壁
面に据え付けられたままの状態又は壁面から剥がして床
に載置された状態である壁面固定基板の古い黒板の筆記
面に人力で重ね貼りして行われている。
板の補修をした場合、黒板使用時にチョークの筆圧によ
り、黒板用シートの面に凹みができ書き難いので、この
黒板用シートは利用率が低く、黒板用シートの貼り替え
具を用いた補修はあまり採用されていない。従って、従
来、一般的な黒板の補修として、一面に黒板塗料が塗布
された黒板鋼板又はこの黒板鋼板にベニヤ板が裏打ちさ
れた2層板を黒板の大きさに切断し、その後、これを壁
面に据え付けられたままの状態又は壁面から剥がして床
に載置された状態である壁面固定基板の古い黒板の筆記
面に人力で重ね貼りして行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の黒板の貼り替えは、以下の課題を有していた。黒
板が広面積で重量があるので、新しい黒板を古い黒板の
筆記面に貼着する際に、多数の作業者が必要である。
貼り替え作業は、作業者の経験的な勘に頼った作業とな
るので、新しい黒板は若干の位置ずれ状態で貼着される
場合が多く、その際、接着剤が乾かないうちに一旦貼着
された黒板の位置補正をしなければならず、その作業に
多大の労力を要するとともに、作業が煩雑で作業性に欠
けるという問題点を有していた。
来の黒板の貼り替えは、以下の課題を有していた。黒
板が広面積で重量があるので、新しい黒板を古い黒板の
筆記面に貼着する際に、多数の作業者が必要である。
貼り替え作業は、作業者の経験的な勘に頼った作業とな
るので、新しい黒板は若干の位置ずれ状態で貼着される
場合が多く、その際、接着剤が乾かないうちに一旦貼着
された黒板の位置補正をしなければならず、その作業に
多大の労力を要するとともに、作業が煩雑で作業性に欠
けるという問題点を有していた。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、黒板の貼り替え作業の省力化を著しく向上させると
ともに、簡単な作業で黒板を正確な位置に貼着できる低
原価で量産性に優れた黒板の貼り替え装置を提供するこ
とを目的とする。
で、黒板の貼り替え作業の省力化を著しく向上させると
ともに、簡単な作業で黒板を正確な位置に貼着できる低
原価で量産性に優れた黒板の貼り替え装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における黒板の貼り替え装置は、黒板を固定
する壁面固定基板の表面に黒板を貼り替える黒板の貼り
替え装置であって、a.前記壁面固定基板の前面下部側
に配設され新しい黒板の筆記面を下に向けて載置し、前
記黒板の長さ方向へ向かって複数の部分載置部材に分割
され、かつ隣接する前記部分載置部材どうしが折り畳み
可能なヒンジ若しくは、分解及び組み立て可能な結合部
材により結合されている黒板載置部材と、b.イ.基部
側が前記黒板載置部材の下面の前記壁面固定基板側の縁
部側に配設され先端部が前記壁面固定基板に固定された
古い黒板の下部に当接するように載置される長さ方向に
長孔を有する摺動金具と、前記摺動金具の前記長孔に挿
通して前記黒板載置部材に固定された摺動ピンと、を備
えた係止手段、ロ.長孔を有しチョーク受上に配設され
る摺動ガイドと、前記黒板載置部材の前記壁面固定基板
側の端面に配設された一方の羽根板と、前記摺動ガイド
の前記長孔に摺動自在に挿通された摺動子が取り付けら
れた他方の羽根板と、を有する摺動ヒンジと、を備えた
係止手段、の内のいずれか1以上を、前記折り畳み可能
なヒンジ若しくは、分解及び組み立て可能な結合部材に
より結合されている部分付近の黒板載置部材に設けた係
止手段と、c.前記黒板載置部材の上面の所定位置に配
設され前記新しい黒板の筆記面を磁着して位置決めを行
う磁石と、d.前記係止手段の取り付け側と反対側の前
記黒板載置部材の端部を前記壁面固定基板の前面下部と
略同じ高さになるように支持する支持手段と、を備えた
構成を有している。この構成により、例えば、磁石によ
り黒板が位置決め載置された黒板載置部材の一端を壁面
固定基板の前面のチョーク受又は壁面固定基板の下面と
係止手段により係止するとともに、黒板載置部材の他端
側を支持手段の脚部により支持し、黒板載置部材の壁面
固定基板側を中心に黒板載置部材を回動させて直立させ
た後、黒板を壁面固定基板側に押圧するだけで、予め新
しい黒板の裏面や壁面固定基板側の古い黒板の筆記面に
塗布された接着剤を介して、黒板載置部材側の新しい黒
板が、壁面固定基板側の古い黒板の筆記面に正しく重ね
貼りされるので、広面積で重量がある黒板でも、一人又
はほんの数人で、新しい黒板を古い黒板の筆記面上に正
確に貼着できるとともに、多大な労力を要する貼着時の
位置補正をしなくても、正確な位置に黒板が貼着でき
る、という作用を有する。
に、本発明における黒板の貼り替え装置は、黒板を固定
する壁面固定基板の表面に黒板を貼り替える黒板の貼り
替え装置であって、a.前記壁面固定基板の前面下部側
に配設され新しい黒板の筆記面を下に向けて載置し、前
記黒板の長さ方向へ向かって複数の部分載置部材に分割
され、かつ隣接する前記部分載置部材どうしが折り畳み
可能なヒンジ若しくは、分解及び組み立て可能な結合部
材により結合されている黒板載置部材と、b.イ.基部
側が前記黒板載置部材の下面の前記壁面固定基板側の縁
部側に配設され先端部が前記壁面固定基板に固定された
古い黒板の下部に当接するように載置される長さ方向に
長孔を有する摺動金具と、前記摺動金具の前記長孔に挿
通して前記黒板載置部材に固定された摺動ピンと、を備
えた係止手段、ロ.長孔を有しチョーク受上に配設され
る摺動ガイドと、前記黒板載置部材の前記壁面固定基板
側の端面に配設された一方の羽根板と、前記摺動ガイド
の前記長孔に摺動自在に挿通された摺動子が取り付けら
れた他方の羽根板と、を有する摺動ヒンジと、を備えた
係止手段、の内のいずれか1以上を、前記折り畳み可能
なヒンジ若しくは、分解及び組み立て可能な結合部材に
より結合されている部分付近の黒板載置部材に設けた係
止手段と、c.前記黒板載置部材の上面の所定位置に配
設され前記新しい黒板の筆記面を磁着して位置決めを行
う磁石と、d.前記係止手段の取り付け側と反対側の前
記黒板載置部材の端部を前記壁面固定基板の前面下部と
略同じ高さになるように支持する支持手段と、を備えた
構成を有している。この構成により、例えば、磁石によ
り黒板が位置決め載置された黒板載置部材の一端を壁面
固定基板の前面のチョーク受又は壁面固定基板の下面と
係止手段により係止するとともに、黒板載置部材の他端
側を支持手段の脚部により支持し、黒板載置部材の壁面
固定基板側を中心に黒板載置部材を回動させて直立させ
た後、黒板を壁面固定基板側に押圧するだけで、予め新
しい黒板の裏面や壁面固定基板側の古い黒板の筆記面に
塗布された接着剤を介して、黒板載置部材側の新しい黒
板が、壁面固定基板側の古い黒板の筆記面に正しく重ね
貼りされるので、広面積で重量がある黒板でも、一人又
はほんの数人で、新しい黒板を古い黒板の筆記面上に正
確に貼着できるとともに、多大な労力を要する貼着時の
位置補正をしなくても、正確な位置に黒板が貼着でき
る、という作用を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の黒板の貼り替え
装置は、黒板を固定する壁面固定基板の表面に黒板を貼
り替える黒板の貼り替え装置であって、a.前記壁面固
定基板の前面下部側に配設され新しい黒板の筆記面を下
に向けて載置し、前記黒板の長さ方向へ向かって複数の
部分載置部材に分割され、かつ隣接する前記部分載置部
材どう しが折り畳み可能なヒンジ若しくは、分解及び組
み立て可能な結合部材により結合されている黒板載置部
材と、b.イ.基部側が前記黒板載置部材の下面の前記
壁面固定基板側の縁部側に配設され先端部が前記壁面固
定基板に固定された古い黒板の下部に当接するように載
置される長さ方向に長孔を有する摺動金具と、前記摺動
金具の前記長孔に挿通して前記黒板載置部材に固定され
た摺動ピンと、を備えた係止手段、ロ.長孔を有しチョ
ーク受上に配設される摺動ガイドと、前記黒板載置部材
の前記壁面固定基板側の端面に配設された一方の羽根板
と、前記摺動ガイドの前記長孔に摺動自在に挿通された
摺動子が取り付けられた他方の羽根板と、を有する摺動
ヒンジと、を備えた係止手段、の内のいずれか1以上
を、前記折り畳み可能なヒンジ若しくは、分解及び組み
立て可能な結合部材により結合されている部分付近の黒
板載置部材に設けた係止手段と、c.前記黒板載置部材
の上面の所定位置に配設され前記新しい黒板の筆記面を
磁着して位置決めを行う磁石と、d.前記係止手段の取
り付け側と反対側の前記黒板載置部材の端部を前記壁面
固定基板の前面下部と略同じ高さになるように支持する
支持手段と、を備えた構成を有している。この構成によ
り、磁石により黒板が位置決め載置された黒板載置部材
の一端を壁面固定基板の前面下部のチョーク受又は壁面
固定基板の下部と係止手段により係止するとともに、黒
板載置部材の他端側を支持手段により支持し、黒板載置
部材の壁面固定基板側を中心に黒板載置部材を回動させ
て直立させた後、黒板を壁面固定基板側に押圧するだけ
で、予め新しい黒板の裏面や壁面固定基板側の古い黒板
の筆記面に塗布された接着剤を介して、黒板載置部材側
の新しい黒板が、壁面固定基板側の古い黒板の筆記面に
正しく重ね貼りされるという作用を有する。また、広面
積で重量がある黒板でも、一人又はほんの数人で、新し
い黒板を古い黒板の筆記面に正確に貼着できるという作
用を有する。更に、多大な労力を要する貼着時の位置補
正をしなくても、正確な位置に黒板が貼着できるという
作用を有する。また、黒板載置部材の壁面固定基板側を
中心に直立状態まで回動させた黒板載置部材の中央部付
近を壁面固定基板側へ押し込むだけで、摺動金具に沿っ
て黒板載置部材の中央部付近を壁面固定基板側へ摺動さ
せることができるため、壁面固定基板が横断面円弧状に
湾曲した黒板の場合でも、新しい黒板を湾曲した古い黒
板に貼着できるという作用を有する。また、黒板載置部
材を壁面固定基板側に直立させる際に摺動ピンが摺動金
具の長孔を摺動するため、黒板載置部材が壁面固定基板
側へ摺動し、摺動金具に沿わせて黒板載置部材を直立さ
せるだけで新しい黒板を正確な位置に貼着できるという
作用を有する。さらに、黒板載置部材を壁面固定基板に
水平(壁面固定基板の面と直角)状態から直立(壁面固
定基板の面と平行)状態まで回動する際に黒板載置部材
の中央部付近を摺動ヒンジを中心にして回動させること
ができるとともに、新しい黒板を古い黒板に貼着する際
に摺動ヒンジによって黒板載置部材の中央部付近を壁面
固定基板側へ摺動させることができるため、新しい黒板
を正確な位置に貼着できるという作用を有する。また、
該黒板の貼り替え装置の収納時、黒板載置部材を黒板の
長さ方向に分割した各部分載置部材を、ヒンジ等の結合
部分を中心にして折り畳むことや結合部分で各部分載置
部材に分解することができるという作用を有する。ま
た、湾曲した黒板の貼り替えを行う際に、各ヒンジ等の
結合部分を折り曲げることにより、壁面固定基板の表面
に沿わせて新しい黒板を押しつけて貼着することができ
るという作用を有する。ここで、黒板載置部材はアルミ
ニウム製又は木製等の軽量で機械的強度を有する材質で
形成されるのが好ましい。搬送時の作業性を向上させる
ためである。また、黒板載置部材は板状物で形成しても
よいが、1乃至複数の横桟や縦桟を有する枠体とするこ
とにより軽量化を図ることができる。尚、黒板載置部材
を中央部に横桟を一本配設した枠体にすると、接着剤で
の黒板の固定作業の際に固定ローラ等を配置し易いので
好ましい。また、黒板載置部材の上面の黒板の磁石とし
ては、磁石、電気磁石等が採用できる。摺動ピンや摺動
金具は黒板載置部材から脱着自在な構成でもよく、これ
により、該黒板の貼り替え装置の搬送時や収納時に摺動
ピンや摺動金具を取り外すことができ、黒板載置部材に
突起部を有さないためコンパクトにできるとともに、突
起部によるケガ等を防ぐことができる。ここで、黒板載
置部材はより多数枚の部分載置部材に分割されている方
が、湾曲した黒板の壁面固定基板の表面の曲率に正確に
沿わせられるので好ましい。
装置は、黒板を固定する壁面固定基板の表面に黒板を貼
り替える黒板の貼り替え装置であって、a.前記壁面固
定基板の前面下部側に配設され新しい黒板の筆記面を下
に向けて載置し、前記黒板の長さ方向へ向かって複数の
部分載置部材に分割され、かつ隣接する前記部分載置部
材どう しが折り畳み可能なヒンジ若しくは、分解及び組
み立て可能な結合部材により結合されている黒板載置部
材と、b.イ.基部側が前記黒板載置部材の下面の前記
壁面固定基板側の縁部側に配設され先端部が前記壁面固
定基板に固定された古い黒板の下部に当接するように載
置される長さ方向に長孔を有する摺動金具と、前記摺動
金具の前記長孔に挿通して前記黒板載置部材に固定され
た摺動ピンと、を備えた係止手段、ロ.長孔を有しチョ
ーク受上に配設される摺動ガイドと、前記黒板載置部材
の前記壁面固定基板側の端面に配設された一方の羽根板
と、前記摺動ガイドの前記長孔に摺動自在に挿通された
摺動子が取り付けられた他方の羽根板と、を有する摺動
ヒンジと、を備えた係止手段、の内のいずれか1以上
を、前記折り畳み可能なヒンジ若しくは、分解及び組み
立て可能な結合部材により結合されている部分付近の黒
板載置部材に設けた係止手段と、c.前記黒板載置部材
の上面の所定位置に配設され前記新しい黒板の筆記面を
磁着して位置決めを行う磁石と、d.前記係止手段の取
り付け側と反対側の前記黒板載置部材の端部を前記壁面
固定基板の前面下部と略同じ高さになるように支持する
支持手段と、を備えた構成を有している。この構成によ
り、磁石により黒板が位置決め載置された黒板載置部材
の一端を壁面固定基板の前面下部のチョーク受又は壁面
固定基板の下部と係止手段により係止するとともに、黒
板載置部材の他端側を支持手段により支持し、黒板載置
部材の壁面固定基板側を中心に黒板載置部材を回動させ
て直立させた後、黒板を壁面固定基板側に押圧するだけ
で、予め新しい黒板の裏面や壁面固定基板側の古い黒板
の筆記面に塗布された接着剤を介して、黒板載置部材側
の新しい黒板が、壁面固定基板側の古い黒板の筆記面に
正しく重ね貼りされるという作用を有する。また、広面
積で重量がある黒板でも、一人又はほんの数人で、新し
い黒板を古い黒板の筆記面に正確に貼着できるという作
用を有する。更に、多大な労力を要する貼着時の位置補
正をしなくても、正確な位置に黒板が貼着できるという
作用を有する。また、黒板載置部材の壁面固定基板側を
中心に直立状態まで回動させた黒板載置部材の中央部付
近を壁面固定基板側へ押し込むだけで、摺動金具に沿っ
て黒板載置部材の中央部付近を壁面固定基板側へ摺動さ
せることができるため、壁面固定基板が横断面円弧状に
湾曲した黒板の場合でも、新しい黒板を湾曲した古い黒
板に貼着できるという作用を有する。また、黒板載置部
材を壁面固定基板側に直立させる際に摺動ピンが摺動金
具の長孔を摺動するため、黒板載置部材が壁面固定基板
側へ摺動し、摺動金具に沿わせて黒板載置部材を直立さ
せるだけで新しい黒板を正確な位置に貼着できるという
作用を有する。さらに、黒板載置部材を壁面固定基板に
水平(壁面固定基板の面と直角)状態から直立(壁面固
定基板の面と平行)状態まで回動する際に黒板載置部材
の中央部付近を摺動ヒンジを中心にして回動させること
ができるとともに、新しい黒板を古い黒板に貼着する際
に摺動ヒンジによって黒板載置部材の中央部付近を壁面
固定基板側へ摺動させることができるため、新しい黒板
を正確な位置に貼着できるという作用を有する。また、
該黒板の貼り替え装置の収納時、黒板載置部材を黒板の
長さ方向に分割した各部分載置部材を、ヒンジ等の結合
部分を中心にして折り畳むことや結合部分で各部分載置
部材に分解することができるという作用を有する。ま
た、湾曲した黒板の貼り替えを行う際に、各ヒンジ等の
結合部分を折り曲げることにより、壁面固定基板の表面
に沿わせて新しい黒板を押しつけて貼着することができ
るという作用を有する。ここで、黒板載置部材はアルミ
ニウム製又は木製等の軽量で機械的強度を有する材質で
形成されるのが好ましい。搬送時の作業性を向上させる
ためである。また、黒板載置部材は板状物で形成しても
よいが、1乃至複数の横桟や縦桟を有する枠体とするこ
とにより軽量化を図ることができる。尚、黒板載置部材
を中央部に横桟を一本配設した枠体にすると、接着剤で
の黒板の固定作業の際に固定ローラ等を配置し易いので
好ましい。また、黒板載置部材の上面の黒板の磁石とし
ては、磁石、電気磁石等が採用できる。摺動ピンや摺動
金具は黒板載置部材から脱着自在な構成でもよく、これ
により、該黒板の貼り替え装置の搬送時や収納時に摺動
ピンや摺動金具を取り外すことができ、黒板載置部材に
突起部を有さないためコンパクトにできるとともに、突
起部によるケガ等を防ぐことができる。ここで、黒板載
置部材はより多数枚の部分載置部材に分割されている方
が、湾曲した黒板の壁面固定基板の表面の曲率に正確に
沿わせられるので好ましい。
【0008】請求項2に記載の黒板の貼り替え装置は、
請求項1に記載の黒板の貼り替え装置において、さら
に、前記黒板載置部材の両側部付近の前記壁面固定基板
側の端面に配設された一方の羽根板と、黒板の長さ方向
に向かう長孔を有し前記長孔を摺動自在に挿通するビス
でチョーク受上に配設される他方の羽根板と、を備えた
回動ヒンジからなる係止手段を設けた構成を有してい
る。この構成により、回動ヒンジにより黒板載置部材の
両側部を中心に黒板載置部材を壁面固定基板側へ回動さ
せることができるため、壁面固定基板が横断面円弧状に
湾曲した黒板の場合でも、新しい黒板を湾曲した古い黒
板に貼着できるという作用を有する。
請求項1に記載の黒板の貼り替え装置において、さら
に、前記黒板載置部材の両側部付近の前記壁面固定基板
側の端面に配設された一方の羽根板と、黒板の長さ方向
に向かう長孔を有し前記長孔を摺動自在に挿通するビス
でチョーク受上に配設される他方の羽根板と、を備えた
回動ヒンジからなる係止手段を設けた構成を有してい
る。この構成により、回動ヒンジにより黒板載置部材の
両側部を中心に黒板載置部材を壁面固定基板側へ回動さ
せることができるため、壁面固定基板が横断面円弧状に
湾曲した黒板の場合でも、新しい黒板を湾曲した古い黒
板に貼着できるという作用を有する。
【0009】請求項3に記載の黒板の貼り替え装置は、
請求項1又は2に記載の黒板の貼り替え装置において、
前記黒板載置部材が、前記黒板載置部材の上面の前記壁
面固定基板側の縁部に形成され前記新しい黒板の下端部
が当接される前記黒板の滑防止部と、及び/又は、前記
壁面固定基板の下面に脱着自在に固定される滑動板と前
記滑動板の上面に形成され前記摺動金具と同一の高さを
有する凸条に形成された高さ調整部と、を備えた構成を
有している。この構成により、黒板の貼り替え時に黒板
載置部材を回動して直立させる際に、滑防止部により黒
板が自重によりずれるのを防ぐという作用を有する。ま
た、高さ調整部により黒板載置部材を載置した際のガタ
ツキを防ぎ、チョーク受や壁面固定基板と平行に黒板載
置部材を載置できるという作用を有する。ここで、滑防
止部は黒板の厚みと略同じか、黒板の厚み以下にするの
が好ましく、これにより、滑防止部が黒板を壁面固定基
板に押しつける際の抵抗となるのを防ぐことができる。
また、高さ調整部は、鉄製やアルミ製等の金属製や木製
又はゴム等の弾性部材を用いてもよい。
請求項1又は2に記載の黒板の貼り替え装置において、
前記黒板載置部材が、前記黒板載置部材の上面の前記壁
面固定基板側の縁部に形成され前記新しい黒板の下端部
が当接される前記黒板の滑防止部と、及び/又は、前記
壁面固定基板の下面に脱着自在に固定される滑動板と前
記滑動板の上面に形成され前記摺動金具と同一の高さを
有する凸条に形成された高さ調整部と、を備えた構成を
有している。この構成により、黒板の貼り替え時に黒板
載置部材を回動して直立させる際に、滑防止部により黒
板が自重によりずれるのを防ぐという作用を有する。ま
た、高さ調整部により黒板載置部材を載置した際のガタ
ツキを防ぎ、チョーク受や壁面固定基板と平行に黒板載
置部材を載置できるという作用を有する。ここで、滑防
止部は黒板の厚みと略同じか、黒板の厚み以下にするの
が好ましく、これにより、滑防止部が黒板を壁面固定基
板に押しつける際の抵抗となるのを防ぐことができる。
また、高さ調整部は、鉄製やアルミ製等の金属製や木製
又はゴム等の弾性部材を用いてもよい。
【0010】請求項4に記載の黒板の貼り替え装置は、
請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の黒板の貼り替
え装置において、前記支持手段が伸縮手段を有し、前記
黒板載置部材の下面で支持可能な脚材で形成された構成
を有している。この構成により、脚材である支持手段が
黒板載置部材の下面を支持するので、黒板の貼り替え作
業の前後に、広面積で嵩張る黒板載置部材を安定して保
持できるという作用を有する。また伸縮手段により支持
手段を伸縮させることにより、チョーク受又は壁面固定
基板の高さに合わせて黒板載置部材を支持できるという
作用を有する。ここで、支持手段は黒板載置部材と脱着
自在に固定するようにしてもよく、これにより、該黒板
の貼り替え装置をコンパクトにでき、搬送時に嵩張らな
いという作用を有する。また、黒板載置部材の支持手段
としては、黒板載置部材の下面を支持する支柱式や、壁
面固定基板の上側面に所定台数のウインチを固定し、ウ
インチのドラムから導出されたワイヤを黒板載置部材に
連結した吊り下げ式、壁面固定基板の両側面又はチョー
ク受の下面から延びた支持板により支持するもの等が採
用できる。更に、支持手段の伸縮手段としては、2段式
又は3段式等の伸縮ロッド式やパンタグラフ式,油圧シ
リンダ,電動シリンダ,エアシリンダなどのシリンダ式
や手動又は電動ジャッキ式などが採用できる。
請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の黒板の貼り替
え装置において、前記支持手段が伸縮手段を有し、前記
黒板載置部材の下面で支持可能な脚材で形成された構成
を有している。この構成により、脚材である支持手段が
黒板載置部材の下面を支持するので、黒板の貼り替え作
業の前後に、広面積で嵩張る黒板載置部材を安定して保
持できるという作用を有する。また伸縮手段により支持
手段を伸縮させることにより、チョーク受又は壁面固定
基板の高さに合わせて黒板載置部材を支持できるという
作用を有する。ここで、支持手段は黒板載置部材と脱着
自在に固定するようにしてもよく、これにより、該黒板
の貼り替え装置をコンパクトにでき、搬送時に嵩張らな
いという作用を有する。また、黒板載置部材の支持手段
としては、黒板載置部材の下面を支持する支柱式や、壁
面固定基板の上側面に所定台数のウインチを固定し、ウ
インチのドラムから導出されたワイヤを黒板載置部材に
連結した吊り下げ式、壁面固定基板の両側面又はチョー
ク受の下面から延びた支持板により支持するもの等が採
用できる。更に、支持手段の伸縮手段としては、2段式
又は3段式等の伸縮ロッド式やパンタグラフ式,油圧シ
リンダ,電動シリンダ,エアシリンダなどのシリンダ式
や手動又は電動ジャッキ式などが採用できる。
【0011】(実施の形態1)
以下に本発明の実施の形態1について図面を参照しなが
ら説明する。図1は実施の形態1における黒板の貼り替
え装置の使用状態を示す斜視図であり、図2は実施の形
態1における黒板の貼り替え装置の中央部付近の係止手
段要部断面図である。図1又は図2において、1は教室
や講堂、会議室等の壁面Wに据え付けられた黒板保持枠
2の下端部に形成されたチョーク受4にセットされた実
施の形態1の黒板の貼り替え装置、3は黒板保持枠2と
黒板保持枠2の下端部に形成されたチョーク受4とで囲
まれた横断面円弧状に湾曲した壁面固定基板、5は壁面
固定基板3の表面に貼着され、表側の筆記面5aに黒板
塗料が塗布された古い黒板、6はアルミニウム製や木製
の枠体からなる黒板載置部材であり3枚のヒンジ7によ
り両側部が連結された一対の部分載置部材6A,6Bで
形成されている。8は各部分載置部材6A,6Bの上面
の所定位置に新しい黒板10の筆記面10aを磁着する
各6個の磁石の一例である磁石、9は各部分載置部材6
A、6Bの上面の壁面固定基板3側の縁部に突起状に形
成され黒板の貼り替え動作時に新しい黒板10がずれる
のを防ぐ滑防止部、11は部分載置部材6Aの下面の壁
面固定基板3側の縁部側に配設され長さ方向に長孔11
aを有した摺動金具、12は摺動金具11の長孔11a
に挿通して黒板載置部材6に配設され摺動金具11を摺
動自在に黒板載置部材6に取り付けられる摺動ピン、1
3は黒板の貼り替え装置1をチョーク受4にセットした
状態で黒板載置部材6を下方から支持する支柱式の支持
手段であり、支持手段13は、基板14上に伸縮手段の
一例である基筒15に小径筒16が出し入れ自在に挿入
され、小径筒16を所定の高さで固定するねじ式のスト
ッパノブ17が基筒15の先端部に設けられたものであ
る。小径筒16の一端部は、部分載置部材6Aや6Bに
配設された受け板18を介して回動自在に固着されてい
る。
ら説明する。図1は実施の形態1における黒板の貼り替
え装置の使用状態を示す斜視図であり、図2は実施の形
態1における黒板の貼り替え装置の中央部付近の係止手
段要部断面図である。図1又は図2において、1は教室
や講堂、会議室等の壁面Wに据え付けられた黒板保持枠
2の下端部に形成されたチョーク受4にセットされた実
施の形態1の黒板の貼り替え装置、3は黒板保持枠2と
黒板保持枠2の下端部に形成されたチョーク受4とで囲
まれた横断面円弧状に湾曲した壁面固定基板、5は壁面
固定基板3の表面に貼着され、表側の筆記面5aに黒板
塗料が塗布された古い黒板、6はアルミニウム製や木製
の枠体からなる黒板載置部材であり3枚のヒンジ7によ
り両側部が連結された一対の部分載置部材6A,6Bで
形成されている。8は各部分載置部材6A,6Bの上面
の所定位置に新しい黒板10の筆記面10aを磁着する
各6個の磁石の一例である磁石、9は各部分載置部材6
A、6Bの上面の壁面固定基板3側の縁部に突起状に形
成され黒板の貼り替え動作時に新しい黒板10がずれる
のを防ぐ滑防止部、11は部分載置部材6Aの下面の壁
面固定基板3側の縁部側に配設され長さ方向に長孔11
aを有した摺動金具、12は摺動金具11の長孔11a
に挿通して黒板載置部材6に配設され摺動金具11を摺
動自在に黒板載置部材6に取り付けられる摺動ピン、1
3は黒板の貼り替え装置1をチョーク受4にセットした
状態で黒板載置部材6を下方から支持する支柱式の支持
手段であり、支持手段13は、基板14上に伸縮手段の
一例である基筒15に小径筒16が出し入れ自在に挿入
され、小径筒16を所定の高さで固定するねじ式のスト
ッパノブ17が基筒15の先端部に設けられたものであ
る。小径筒16の一端部は、部分載置部材6Aや6Bに
配設された受け板18を介して回動自在に固着されてい
る。
【0012】以上のように構成された実施の形態1にお
ける黒板の貼り替え装置について、以下、その動作を図
面を参照しながら説明する。図1に示すように、黒板載
置部材6の部分載置部材6A,6Bをヒンジ7を中心に
して広げ、新しい黒板10を、筆記面10aを下に向け
て黒板載置部材6の上面に載置し、その下端部を滑防止
部9に当接させる。新しい黒板10は黒板載置部材6の
所定位置に配設された磁石8を介して磁着される。次
に、黒板載置部材6の摺動金具11の取り付け側の端部
を黒板載置部材6のチョーク受4の長さ方向の中央部付
近に載置する。次いで、部分載置部材6A,6Bの厚さ
分(部分載置部材6A,6Bの壁面固定基板3側の肉厚
分)だけ黒板載置部材6の中央部及び両側部を壁面固定
基板3の下端縁から離して黒板載置部材6の中央部付近
の摺動金具11と黒板載置部材6の両側部をチョーク受
4上に載置する。ここで、摺動金具11は、先端部が古
い黒板5の筆記面5aの下端縁に当接するように設置す
る。また、黒板載置部材6の摺動金具11の取り付け側
と反対の端部を支持手段13により黒板載置部材6がチ
ョーク受4と略同じ高さになるように支持する。尚、新
しい黒板10を黒板載置部材6に載置する際に位置ずれ
が生じた場合には、新しい黒板10を黒板載置部材6の
上面に沿って滑防止部9に当接させながら移動させるこ
とにより補正する。磁石はその磁着特性により磁力線を
横切る方向への磁着力が弱いので、大きな力を加えなく
ても新しい黒板10は任意方向へ移動する。
ける黒板の貼り替え装置について、以下、その動作を図
面を参照しながら説明する。図1に示すように、黒板載
置部材6の部分載置部材6A,6Bをヒンジ7を中心に
して広げ、新しい黒板10を、筆記面10aを下に向け
て黒板載置部材6の上面に載置し、その下端部を滑防止
部9に当接させる。新しい黒板10は黒板載置部材6の
所定位置に配設された磁石8を介して磁着される。次
に、黒板載置部材6の摺動金具11の取り付け側の端部
を黒板載置部材6のチョーク受4の長さ方向の中央部付
近に載置する。次いで、部分載置部材6A,6Bの厚さ
分(部分載置部材6A,6Bの壁面固定基板3側の肉厚
分)だけ黒板載置部材6の中央部及び両側部を壁面固定
基板3の下端縁から離して黒板載置部材6の中央部付近
の摺動金具11と黒板載置部材6の両側部をチョーク受
4上に載置する。ここで、摺動金具11は、先端部が古
い黒板5の筆記面5aの下端縁に当接するように設置す
る。また、黒板載置部材6の摺動金具11の取り付け側
と反対の端部を支持手段13により黒板載置部材6がチ
ョーク受4と略同じ高さになるように支持する。尚、新
しい黒板10を黒板載置部材6に載置する際に位置ずれ
が生じた場合には、新しい黒板10を黒板載置部材6の
上面に沿って滑防止部9に当接させながら移動させるこ
とにより補正する。磁石はその磁着特性により磁力線を
横切る方向への磁着力が弱いので、大きな力を加えなく
ても新しい黒板10は任意方向へ移動する。
【0013】次に、予め古い黒板5の筆記面5aに接着
剤を塗布した後、作業者が支持手段13に支持された側
の黒板載置部材6の側枠を上方に押し上げて黒板載置部
材6を直立させる。黒板載置部材6は、直立しながら中
央部付近に配設された摺動ピン12が摺動金具11の長
孔11aに沿って摺動し、壁面固定基板3側に摺動す
る。更に、黒板載置部材6を直立させた状態で、黒板載
置部材6の中央部付近(部分載置部材6A,6Bの連結
部分)を壁面固定基板3側へ押し込むと、黒板載置部材
6が、部分載置部材6A,6Bのヒンジ7を中心にして
折れ曲がり、新しい黒板10が、湾曲している古い黒板
5の筆記面5aの上に正確に重ね貼りされる。尚、新し
い黒板10は単体だけでなく、裏面にベニヤ板が裏打ち
された2層板でもよく、また、新しい黒板10を古い黒
板5の筆記面5aに貼着する接着剤は、新しい黒板10
の裏面に塗布しても、古い黒板5の筆記面5aに塗布し
ても、両面に塗布してもよい。また、黒板載置部材6の
壁面固定基板3側の両側部等の所定の位置に摺動金具1
1の厚みと同一の高さ調整部材又はゴム板等の弾性部材
を設けると、摺動金具11の厚みによる黒板載置部材6
の傾斜やガタツキを防止できチョーク受4と平行に黒板
載置部材6を設置できるので好ましい。
剤を塗布した後、作業者が支持手段13に支持された側
の黒板載置部材6の側枠を上方に押し上げて黒板載置部
材6を直立させる。黒板載置部材6は、直立しながら中
央部付近に配設された摺動ピン12が摺動金具11の長
孔11aに沿って摺動し、壁面固定基板3側に摺動す
る。更に、黒板載置部材6を直立させた状態で、黒板載
置部材6の中央部付近(部分載置部材6A,6Bの連結
部分)を壁面固定基板3側へ押し込むと、黒板載置部材
6が、部分載置部材6A,6Bのヒンジ7を中心にして
折れ曲がり、新しい黒板10が、湾曲している古い黒板
5の筆記面5aの上に正確に重ね貼りされる。尚、新し
い黒板10は単体だけでなく、裏面にベニヤ板が裏打ち
された2層板でもよく、また、新しい黒板10を古い黒
板5の筆記面5aに貼着する接着剤は、新しい黒板10
の裏面に塗布しても、古い黒板5の筆記面5aに塗布し
ても、両面に塗布してもよい。また、黒板載置部材6の
壁面固定基板3側の両側部等の所定の位置に摺動金具1
1の厚みと同一の高さ調整部材又はゴム板等の弾性部材
を設けると、摺動金具11の厚みによる黒板載置部材6
の傾斜やガタツキを防止できチョーク受4と平行に黒板
載置部材6を設置できるので好ましい。
【0014】以上のように、本実施の形態1によれば、
磁石の一例である磁石により新しい黒板を位置決めした
黒板載置部材の摺動金具取り付け側をチョーク受上にセ
ットした後、作業者が黒板載置部材の摺動金具取り付け
側と反対の端部を上方に押し上げて直立させるだけで、
古い黒板の筆記面に新しい黒板を正確に重ね貼りできる
ため、広面積で重量がある黒板でも、一人又はほんの数
人で、黒板の貼り替えができるという作用を有する。ま
た、黒板載置部材を直立させながら、黒板載置部材の中
央部付近に配設された摺動ピンを摺動金具に沿わせて黒
板載置部材を壁面固定基板側へ摺動するとともに、黒板
載置部材の中央部付近を壁面固定基板側に押しつけるこ
とにより、黒板載置部材が部分載置部材のヒンジを中心
にして折り曲げられるため、壁面固定基板が横断面円弧
状に湾曲した黒板の場合でも、新しい黒板を古い黒板の
正しい位置に貼着できる。支持手段により黒板載置部材
の下方を支持するようにしたので、黒板の貼り替えの前
後に、広面積で嵩張る黒板載置部材を安定して保持で
き、また伸縮手段により支持手段が伸縮できるため、ど
のような高さの黒板にも対応できる。支持手段は受け板
を介して回動自在に固定されているので収納時や運搬時
にコンパクトにできる。尚、支持手段は受け板や黒板載
置部材と脱着自在に固定するようにしてもよい。更に、
黒板の貼り替え装置の収納時、黒板載置部材を黒板長さ
方向に分割した各部分載置部材の結合部材であるヒンジ
を中心にして折り畳めるようにしたので、黒板載置部材
をコンパクトにでき、運搬し易くなるとともに保管スペ
ースを小さくできる。
磁石の一例である磁石により新しい黒板を位置決めした
黒板載置部材の摺動金具取り付け側をチョーク受上にセ
ットした後、作業者が黒板載置部材の摺動金具取り付け
側と反対の端部を上方に押し上げて直立させるだけで、
古い黒板の筆記面に新しい黒板を正確に重ね貼りできる
ため、広面積で重量がある黒板でも、一人又はほんの数
人で、黒板の貼り替えができるという作用を有する。ま
た、黒板載置部材を直立させながら、黒板載置部材の中
央部付近に配設された摺動ピンを摺動金具に沿わせて黒
板載置部材を壁面固定基板側へ摺動するとともに、黒板
載置部材の中央部付近を壁面固定基板側に押しつけるこ
とにより、黒板載置部材が部分載置部材のヒンジを中心
にして折り曲げられるため、壁面固定基板が横断面円弧
状に湾曲した黒板の場合でも、新しい黒板を古い黒板の
正しい位置に貼着できる。支持手段により黒板載置部材
の下方を支持するようにしたので、黒板の貼り替えの前
後に、広面積で嵩張る黒板載置部材を安定して保持で
き、また伸縮手段により支持手段が伸縮できるため、ど
のような高さの黒板にも対応できる。支持手段は受け板
を介して回動自在に固定されているので収納時や運搬時
にコンパクトにできる。尚、支持手段は受け板や黒板載
置部材と脱着自在に固定するようにしてもよい。更に、
黒板の貼り替え装置の収納時、黒板載置部材を黒板長さ
方向に分割した各部分載置部材の結合部材であるヒンジ
を中心にして折り畳めるようにしたので、黒板載置部材
をコンパクトにでき、運搬し易くなるとともに保管スペ
ースを小さくできる。
【0015】(実施の形態2)
次に、図3乃至図5を用いて、実施の形態2における黒
板の貼り替え装置を説明する。図3はアルミ枠を備えた
黒板の断面図であり、図4は実施の形態2における黒板
の貼り替え装置の使用状態を示す要部斜視図であり、図
5は使用状態における黒板載置部材の要部断面図であ
る。図3乃至図5において、31は壁面固定基板30の
上端面にビス32で螺着されたアルミ枠、33は壁面固
定基板30の下端面にビス32で螺着されたアルミのチ
ョーク受である。34、34’はビス35で壁面固定基
板30の下端面に螺着等で固定された鉄板やアルミ板又
は合成樹脂等からなる滑動板、36は滑動板34’の上
面に摺動金具11と同一の高さを有する凸条に形成され
た高さ調整部である。尚、実施の形態1と同一の構成部
品には同一の符号を付して、その説明を省略する。以上
のように構成された実施の形態2の黒板の貼り替え装置
について、以下、その動作を図面を参照しながら説明す
る。図3に示すような、アルミ枠の黒板の貼り替えの場
合、ビス32で壁面固定基板30に螺着されているアル
ミ枠31とアルミのチョーク受33を取り外した後、図
4に示すように、壁面固定基板30の下端面の所定位置
に、1乃至数個の滑動板34、34’をビス35で螺着
する。次に、黒板載置部材6の摺動金具11の取り付け
側の端部を黒板載置部材6の中央部付近及び両側部にお
いて、各対応する部分載置部材6A,6Bの厚さ分だけ
壁面固定基板30の下端縁から離して黒板載置部材6の
中央部付近の摺動金具11と黒板載置部材6の両側部を
滑動板34、34’上に載置する。ここで、摺動金具1
1は、先端部が古い黒板5の筆記面5aの下端縁に当接
するように載置する。次に、黒板載置部材6を上方に押
し上げて黒板5の筆記面5aに新しい黒板10を貼着す
る。黒板の貼り替え終了後、黒板載置部材6を取り外し
た後、滑動板34、34’を取り外し、黒板の貼り替え
前と同様に、アルミ枠31とアルミのチョーク受33を
壁面固定基板30の上下端面の所定位置に螺着する。
板の貼り替え装置を説明する。図3はアルミ枠を備えた
黒板の断面図であり、図4は実施の形態2における黒板
の貼り替え装置の使用状態を示す要部斜視図であり、図
5は使用状態における黒板載置部材の要部断面図であ
る。図3乃至図5において、31は壁面固定基板30の
上端面にビス32で螺着されたアルミ枠、33は壁面固
定基板30の下端面にビス32で螺着されたアルミのチ
ョーク受である。34、34’はビス35で壁面固定基
板30の下端面に螺着等で固定された鉄板やアルミ板又
は合成樹脂等からなる滑動板、36は滑動板34’の上
面に摺動金具11と同一の高さを有する凸条に形成され
た高さ調整部である。尚、実施の形態1と同一の構成部
品には同一の符号を付して、その説明を省略する。以上
のように構成された実施の形態2の黒板の貼り替え装置
について、以下、その動作を図面を参照しながら説明す
る。図3に示すような、アルミ枠の黒板の貼り替えの場
合、ビス32で壁面固定基板30に螺着されているアル
ミ枠31とアルミのチョーク受33を取り外した後、図
4に示すように、壁面固定基板30の下端面の所定位置
に、1乃至数個の滑動板34、34’をビス35で螺着
する。次に、黒板載置部材6の摺動金具11の取り付け
側の端部を黒板載置部材6の中央部付近及び両側部にお
いて、各対応する部分載置部材6A,6Bの厚さ分だけ
壁面固定基板30の下端縁から離して黒板載置部材6の
中央部付近の摺動金具11と黒板載置部材6の両側部を
滑動板34、34’上に載置する。ここで、摺動金具1
1は、先端部が古い黒板5の筆記面5aの下端縁に当接
するように載置する。次に、黒板載置部材6を上方に押
し上げて黒板5の筆記面5aに新しい黒板10を貼着す
る。黒板の貼り替え終了後、黒板載置部材6を取り外し
た後、滑動板34、34’を取り外し、黒板の貼り替え
前と同様に、アルミ枠31とアルミのチョーク受33を
壁面固定基板30の上下端面の所定位置に螺着する。
【0016】以上のように、本実施の形態2によれば、
黒板載置部材に新しい黒板を載置して黒板載置部材を上
方に押し上げて黒板載置部材を直立させながら、摺動ピ
ンを摺動金具の長孔に摺動させることができ、黒板載置
部材を壁面固定基板側へ摺動できるため、黒板載置部材
を上方に押し上げただけで、徐々に新しい黒板を古い黒
板の筆記面に合わせることができ、正確に貼着すること
ができるという作用を有する。また、高さ調整部を有す
るので黒板載置部材が左右にガタツクことがなく、更
に、黒板を貼着する際に凸条の高さ調整部の上面を黒板
が摺動するので作業性を高めることができる。尚、摺動
金具と摺動ピンにより黒板載置部材を壁面固定基板側へ
摺動させる代わりに、壁面固定基板の下端面に螺着した
滑動板の長さを長くして滑動板上に黒板載置部材の端面
を摺動させても同様である。
黒板載置部材に新しい黒板を載置して黒板載置部材を上
方に押し上げて黒板載置部材を直立させながら、摺動ピ
ンを摺動金具の長孔に摺動させることができ、黒板載置
部材を壁面固定基板側へ摺動できるため、黒板載置部材
を上方に押し上げただけで、徐々に新しい黒板を古い黒
板の筆記面に合わせることができ、正確に貼着すること
ができるという作用を有する。また、高さ調整部を有す
るので黒板載置部材が左右にガタツクことがなく、更
に、黒板を貼着する際に凸条の高さ調整部の上面を黒板
が摺動するので作業性を高めることができる。尚、摺動
金具と摺動ピンにより黒板載置部材を壁面固定基板側へ
摺動させる代わりに、壁面固定基板の下端面に螺着した
滑動板の長さを長くして滑動板上に黒板載置部材の端面
を摺動させても同様である。
【0017】(実施の形態3)
次に、図6又は図7を用いて、実施の形態3における黒
板の貼り替え装置を説明する。図6は実施の形態3にお
ける黒板の貼り替え装置の使用状態を示す平面図であ
り、図7は実施の形態3における黒板の貼り替え装置の
中央部付近の係止手段要部断面図である。図6又は図7
において、40は長孔40aを有し、チョーク受4上に
配設された摺動ガイド、41は羽根板41aが黒板載置
部材6の壁面固定基板3側の端面にビス42で螺着され
た摺動ヒンジであり、摺動子43は長孔40aを介して
摺動ガイド40に摺動自在に羽根板41bに取り付けら
れている。45は黒板載置部材6の両側部付近に配設さ
れ壁面固定基板3側の端面を下にして黒板載置部材6を
直立させた際に黒板載置部材6を壁面固定基板3側へ回
動させることができる回動ヒンジであり、一方の羽根板
が部分載置部材6A,6Bの壁面固定基板3側の端面に
ビス止めされている。また、半円形をした他方の羽根板
は長孔45aを有し、長孔45aを介してビス46でチ
ョーク受4に緩く止められ一方の羽根板と回動自在にチ
ョーク受4上に配設される。尚、実施の形態1と同一の
構成部品には同一の符号を付して、その説明を省略す
る。
板の貼り替え装置を説明する。図6は実施の形態3にお
ける黒板の貼り替え装置の使用状態を示す平面図であ
り、図7は実施の形態3における黒板の貼り替え装置の
中央部付近の係止手段要部断面図である。図6又は図7
において、40は長孔40aを有し、チョーク受4上に
配設された摺動ガイド、41は羽根板41aが黒板載置
部材6の壁面固定基板3側の端面にビス42で螺着され
た摺動ヒンジであり、摺動子43は長孔40aを介して
摺動ガイド40に摺動自在に羽根板41bに取り付けら
れている。45は黒板載置部材6の両側部付近に配設さ
れ壁面固定基板3側の端面を下にして黒板載置部材6を
直立させた際に黒板載置部材6を壁面固定基板3側へ回
動させることができる回動ヒンジであり、一方の羽根板
が部分載置部材6A,6Bの壁面固定基板3側の端面に
ビス止めされている。また、半円形をした他方の羽根板
は長孔45aを有し、長孔45aを介してビス46でチ
ョーク受4に緩く止められ一方の羽根板と回動自在にチ
ョーク受4上に配設される。尚、実施の形態1と同一の
構成部品には同一の符号を付して、その説明を省略す
る。
【0018】以上のように構成された実施の形態3にお
ける黒板の貼り替え装置について、以下、その動作を図
面を参照しながら説明する。黒板載置部材6の摺動ヒン
ジ41の羽根板41bに摺動子43で取り付けられた摺
動ガイド40をチョーク受4上に配設するとともに、チ
ョーク受4の両側部において、各対応する部分載置部材
6A,6Bの厚さ分だけ壁面固定基板3の下端縁から離
した位置に黒板載置部材6の壁面固定基板3側の端部が
位置するように、回動ヒンジ45の半円形の羽根板を長
孔45aを介してチョーク受4にビス46で緩く止め
る。更に、実施の形態1と同様に該黒板の貼り替え装置
を設置した後、作業者が支持手段13に支持された側の
黒板載置部材6の側枠を押し上げて黒板載置部材6を直
立させる。次に、黒板載置部材6の中央部付近を壁面固
定基板3側へ押し込むと、中央部付近の摺動ガイド40
の長孔40aに沿って摺動子43が摺動し、黒板載置部
材6の中央部付近が壁面固定基板3側へ摺動するととも
に、黒板載置部材6の両側部において、回動ヒンジ45
が長孔45aでビス46にガイドされながら回動しつ
つ、部分載置部材6A,6Bの各々が壁面固定基板3側
へ摺動し、黒板載置部材6が壁面固定基板3側に移動す
る。よって、図6又は図7の二点鎖線に示すように、黒
板載置部材6が、部分載置部材6A,6Bのヒンジ7を
中心にして折れ曲がり、新しい黒板10が、湾曲してい
る古い黒板5の筆記面5aの上に正確に重ね貼りされ
る。貼り替え終了後は、摺動ガイド40と回動ヒンジ4
5をチョーク受4から外して黒板載置部材6を撤去す
る。撤去後、黒板載置部材6はヒンジ7を中心にして畳
まれる。
ける黒板の貼り替え装置について、以下、その動作を図
面を参照しながら説明する。黒板載置部材6の摺動ヒン
ジ41の羽根板41bに摺動子43で取り付けられた摺
動ガイド40をチョーク受4上に配設するとともに、チ
ョーク受4の両側部において、各対応する部分載置部材
6A,6Bの厚さ分だけ壁面固定基板3の下端縁から離
した位置に黒板載置部材6の壁面固定基板3側の端部が
位置するように、回動ヒンジ45の半円形の羽根板を長
孔45aを介してチョーク受4にビス46で緩く止め
る。更に、実施の形態1と同様に該黒板の貼り替え装置
を設置した後、作業者が支持手段13に支持された側の
黒板載置部材6の側枠を押し上げて黒板載置部材6を直
立させる。次に、黒板載置部材6の中央部付近を壁面固
定基板3側へ押し込むと、中央部付近の摺動ガイド40
の長孔40aに沿って摺動子43が摺動し、黒板載置部
材6の中央部付近が壁面固定基板3側へ摺動するととも
に、黒板載置部材6の両側部において、回動ヒンジ45
が長孔45aでビス46にガイドされながら回動しつ
つ、部分載置部材6A,6Bの各々が壁面固定基板3側
へ摺動し、黒板載置部材6が壁面固定基板3側に移動す
る。よって、図6又は図7の二点鎖線に示すように、黒
板載置部材6が、部分載置部材6A,6Bのヒンジ7を
中心にして折れ曲がり、新しい黒板10が、湾曲してい
る古い黒板5の筆記面5aの上に正確に重ね貼りされ
る。貼り替え終了後は、摺動ガイド40と回動ヒンジ4
5をチョーク受4から外して黒板載置部材6を撤去す
る。撤去後、黒板載置部材6はヒンジ7を中心にして畳
まれる。
【0019】以上のように、本実施の形態3によれば、
黒板載置部材を直立させた後、黒板載置部材の端面の中
央部付近に配設された摺動ヒンジに取り付けられた摺動
子が摺動ガイドに沿って摺動し、黒板載置部材の中央部
付近を壁面固定基板側へ摺動でき、また、黒板載置部材
の両側部に配設された長孔を有した回動ヒンジにより黒
板載置部材の部分載置部材の各々を壁面固定基板側に回
動して立ち上げることができるとともに、回動ヒンジの
長孔とビスにより部分載置部材の各々を壁面固定基板側
へ摺動させることができるため、壁面固定基板が横断面
円弧状に湾曲した黒板の場合でも、黒板載置部材は部分
載置部材のヒンジ部分を中心にして折り曲げられ、新し
い黒板を古い黒板の正しい位置に貼着できる。
黒板載置部材を直立させた後、黒板載置部材の端面の中
央部付近に配設された摺動ヒンジに取り付けられた摺動
子が摺動ガイドに沿って摺動し、黒板載置部材の中央部
付近を壁面固定基板側へ摺動でき、また、黒板載置部材
の両側部に配設された長孔を有した回動ヒンジにより黒
板載置部材の部分載置部材の各々を壁面固定基板側に回
動して立ち上げることができるとともに、回動ヒンジの
長孔とビスにより部分載置部材の各々を壁面固定基板側
へ摺動させることができるため、壁面固定基板が横断面
円弧状に湾曲した黒板の場合でも、黒板載置部材は部分
載置部材のヒンジ部分を中心にして折り曲げられ、新し
い黒板を古い黒板の正しい位置に貼着できる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、以下の優
れた効果を有する黒板の貼り替え装置を実現できるもの
である。請求項1に記載の黒板の貼り替え装置において
は、 (1)新しい黒板が磁石により表面に位置決めされた黒
板載置部材を黒板の前にセットし、作業者が黒板載置部
材を上方に回動させて直立させることにより、接着剤を
介して、古い黒板の筆記面に新しい黒板を重ね貼りでき
るので、広面積で重量がある黒板でも、一人又はほんの
数人で、新しい黒板を古い黒板の筆記面の正しい位置に
貼着でき、作業の省力化を著しく向上させ、作業性に優
れるとともに黒板の貼り替え装置が低原価で量産性に優
れる。 (2)係止手段を摺動ピンと長孔を有した摺動金具とで
構成しているため、黒板載置部材を壁面固定基板側に直
立するだけで黒板載置部材を摺動金具に沿って徐々に壁
面固定基板側へ摺動でき、新しい黒板を正確な位置に容
易に貼着できるとともに、黒板の貼り替え作業を安全に
行うことができる。 (3)係止手段を黒板載置部材の係止手段取り付け側を
中心に黒板載置部材を壁面固定基板側に折り畳み可能な
摺動ヒンジとしたので、黒板載置部材を壁面固定基板に
直立状態まで回動する際に摺動ヒンジを中心に回動させ
ることができるとともに、新しい黒板を古い黒板に貼着
する際に摺動ヒンジによって黒板載置部材の中央部付近
を壁面固定基板側へ摺動させることができ、正確な位置
に容易に貼着できる。(4)黒板載置部材が黒板の長さ方向に複数枚に分割又
は折り畳み自在な部分載置部材を結合部材により結合し
て構成されているため、結合部材の部分を中心に分解又
は折り畳みできるので、黒板載置部材をコンパクトにで
き、運搬がし易いとともに保管スペースを小さくでき
る。 (5)壁面固定基板が円弧状に湾曲した黒板の場合に、
部分載置部材のヒンジ等の結合部材を中心にして部分載
置部材を折り曲げることにより、新しい黒板を湾曲した
古い黒板に重ねて容易に貼着することができる。
れた効果を有する黒板の貼り替え装置を実現できるもの
である。請求項1に記載の黒板の貼り替え装置において
は、 (1)新しい黒板が磁石により表面に位置決めされた黒
板載置部材を黒板の前にセットし、作業者が黒板載置部
材を上方に回動させて直立させることにより、接着剤を
介して、古い黒板の筆記面に新しい黒板を重ね貼りでき
るので、広面積で重量がある黒板でも、一人又はほんの
数人で、新しい黒板を古い黒板の筆記面の正しい位置に
貼着でき、作業の省力化を著しく向上させ、作業性に優
れるとともに黒板の貼り替え装置が低原価で量産性に優
れる。 (2)係止手段を摺動ピンと長孔を有した摺動金具とで
構成しているため、黒板載置部材を壁面固定基板側に直
立するだけで黒板載置部材を摺動金具に沿って徐々に壁
面固定基板側へ摺動でき、新しい黒板を正確な位置に容
易に貼着できるとともに、黒板の貼り替え作業を安全に
行うことができる。 (3)係止手段を黒板載置部材の係止手段取り付け側を
中心に黒板載置部材を壁面固定基板側に折り畳み可能な
摺動ヒンジとしたので、黒板載置部材を壁面固定基板に
直立状態まで回動する際に摺動ヒンジを中心に回動させ
ることができるとともに、新しい黒板を古い黒板に貼着
する際に摺動ヒンジによって黒板載置部材の中央部付近
を壁面固定基板側へ摺動させることができ、正確な位置
に容易に貼着できる。(4)黒板載置部材が黒板の長さ方向に複数枚に分割又
は折り畳み自在な部分載置部材を結合部材により結合し
て構成されているため、結合部材の部分を中心に分解又
は折り畳みできるので、黒板載置部材をコンパクトにで
き、運搬がし易いとともに保管スペースを小さくでき
る。 (5)壁面固定基板が円弧状に湾曲した黒板の場合に、
部分載置部材のヒンジ等の結合部材を中心にして部分載
置部材を折り曲げることにより、新しい黒板を湾曲した
古い黒板に重ねて容易に貼着することができる。
【0021】請求項2に記載の黒板の貼り替え装置にお
いては、更に、(6)黒板載置部材を壁面固定基板側へ回動して黒板載
置部材を直立させた際に 、黒板載置部材の中央部付近の
摺動金具に沿って黒板載置部材の中央部付近を壁面固定
基板側へ摺動でき、また、壁面固定基板の両側部の各回
動ヒンジにより、黒板載置部材を直立させた際に各回動
ヒンジを中心にして黒板載置部材を壁面固定基板側へ回
動させることができるため、黒板載置部材を壁面固定基
板に押しつけることができるとともに、壁面固定基板が
横断面円弧状に湾曲した黒板の場合でも、新しい黒板を
湾曲した古い黒板の正しい位置に容易に貼着できる。
いては、更に、(6)黒板載置部材を壁面固定基板側へ回動して黒板載
置部材を直立させた際に 、黒板載置部材の中央部付近の
摺動金具に沿って黒板載置部材の中央部付近を壁面固定
基板側へ摺動でき、また、壁面固定基板の両側部の各回
動ヒンジにより、黒板載置部材を直立させた際に各回動
ヒンジを中心にして黒板載置部材を壁面固定基板側へ回
動させることができるため、黒板載置部材を壁面固定基
板に押しつけることができるとともに、壁面固定基板が
横断面円弧状に湾曲した黒板の場合でも、新しい黒板を
湾曲した古い黒板の正しい位置に容易に貼着できる。
【0022】請求項3に記載の黒板の貼り替え装置にお
いては、更に、 (7)滑防止部により、黒板の貼り替え時に黒板が自重
等でずれるのを防ぐため、黒板載置部材上に新しい黒板
を載置して壁面固定基板側に直立させるだけで正確な位
置に貼着できる。 (8)高さ調整部により、黒板載置部材を載置した際の
ガタツキを防ぐため、黒板載置部材を安定して載置で
き、黒板の貼り替え作業の安全性を向上できる。
いては、更に、 (7)滑防止部により、黒板の貼り替え時に黒板が自重
等でずれるのを防ぐため、黒板載置部材上に新しい黒板
を載置して壁面固定基板側に直立させるだけで正確な位
置に貼着できる。 (8)高さ調整部により、黒板載置部材を載置した際の
ガタツキを防ぐため、黒板載置部材を安定して載置で
き、黒板の貼り替え作業の安全性を向上できる。
【0023】請求項4に記載の黒板の貼り替え装置にお
いては、更に、 (9)脚材である支持手段が黒板載置部材の下面を支持
できるので、黒板貼り替えの前後に、広面積で嵩張る黒
板載置部材を安定して保持できるとともに、伸縮手段に
より支持手段を伸縮させることにより、床面からチョー
ク受や壁面固定基板の高さに合わせて黒板載置部材を支
持できるため、黒板の貼り替え作業性に優れる。 (10)支持手段を縮めてコンパクトにできるため、運
搬がし易いとともに、保管スペースを小さくできる。
いては、更に、 (9)脚材である支持手段が黒板載置部材の下面を支持
できるので、黒板貼り替えの前後に、広面積で嵩張る黒
板載置部材を安定して保持できるとともに、伸縮手段に
より支持手段を伸縮させることにより、床面からチョー
ク受や壁面固定基板の高さに合わせて黒板載置部材を支
持できるため、黒板の貼り替え作業性に優れる。 (10)支持手段を縮めてコンパクトにできるため、運
搬がし易いとともに、保管スペースを小さくできる。
【図1】実施の形態1における黒板の貼り替え装置の使
用状態を示す斜視図
用状態を示す斜視図
【図2】実施の形態1における黒板の貼り替え装置の中
央部付近の係止手段要部断面図
央部付近の係止手段要部断面図
【図3】アルミ枠を備えた黒板の断面図
【図4】実施の形態2における黒板の貼り替え装置の使
用状態を示す要部斜視図
用状態を示す要部斜視図
【図5】使用状態における黒板載置部材の要部断面図
【図6】実施の形態3における黒板の貼り替え装置の使
用状態を示す平面図
用状態を示す平面図
【図7】実施の形態3における黒板の貼り替え装置の中
央部付近の係止手段要部断面図
央部付近の係止手段要部断面図
1 黒板の貼り替え装置
2 黒板保持部
3 壁面固定基板
4 チョーク受
5 古い黒板
5a 筆記面
6 黒板載置部材
6A 部分載置部材
6B 部分載置部材
7 ヒンジ
8 磁石
9 滑防止部
10 新しい黒板
10a 筆記面
11 摺動金具
11a 長孔
12 摺動ピン
13 支持手段
14 基板
15 基筒
16 小径筒
17 ストッパノブ
18 受け板
30 壁面固定基板
31 アルミ枠
32 ビス
33 アルミのチョーク受
34 滑動板
34’ 滑動板
35 ビス
36 高さ調整部
40 摺動ガイド
40a 長孔
41 摺動ヒンジ
41a 羽根板
41b 羽根板
42 ビス
43 摺動子
45 回動ヒンジ
45a 長孔
46 ビス
W 壁面
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B43L 1/04
B43L 1/10
Claims (4)
- 【請求項1】 黒板を固定する壁面固定基板の表面に黒
板を貼り替える黒板の貼り替え装置であって、 a.前記壁面固定基板の前面下部側に配設され新しい黒
板の筆記面を下に向けて載置し、前記黒板の長さ方向へ
向かって複数の部分載置部材に分割され、かつ隣接する
前記部分載置部材どうしが折り畳み可能なヒンジ若しく
は、分解及び組み立て可能な結合部材により結合されて
いる黒板載置部材と、 b.イ.基部側が前記黒板載置部材の下面の前記壁面固
定基板側の縁部側に配設され先端部が前記壁面固定基板
に固定された古い黒板の下部に当接するように載置され
る長さ方向に長孔を有する摺動金具と、前記摺動金具の
前記長孔に挿通して前記黒板載置部材に固定された摺動
ピンと、を備えた係止手段、 ロ.長孔を有しチョーク受上に配設される摺動ガイド
と、前記黒板載置部材の前記壁面固定基板側の端面に配
設された一方の羽根板と、前記摺動ガイドの前記長孔に
摺動自在に挿通された摺動子が取り付けられた他方の羽
根板と、を有する摺動ヒンジと、を備えた係止手段、の
内のいずれか1以上を、前記折り畳み可能なヒンジ若し
くは、分解及び組み立て可能な結合部材により結合され
ている部分付近の黒板載置部材に設けた係止手段と、 c.前記黒板載置部材の上面の所定位置に配設され前記
新しい黒板の筆記面を磁着して位置決めを行う磁石と、 d.前記係止手段の取り付け側と反対側の前記黒板載置
部材の端部を前記壁面固定基板の前面下部と略同じ高さ
になるように支持する支持手段と、を備えたことを特徴
とする黒板の貼り替え装置。 - 【請求項2】 さらに、前記黒板載置部材の両側部付近
の前記壁面固定基板側の端面に配設された一方の羽根板
と、黒板の長さ方向に向かう長孔を有し前記長孔を摺動
自在に挿通するビスでチョーク受上に配設される他方の
羽根板と、を備えた回動ヒンジからなる係止手段を設け
たことを特徴とする請求項1に記載の 黒板の貼り替え装
置。 - 【請求項3】 前記黒板載置部材が、前記黒板載置部材
の上面の前記壁面固定基板側の縁部に形成され前記新し
い黒板の下端部が当接される前記黒板の滑防止部と、及
び/又は、前記壁面固定基板の下面に脱着自在に固定さ
れる滑動板と前記滑動板の上面に形成され前記摺動金具
と同一の高さを有する凸条に形成された高さ調整部と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の黒板
の貼り替え装置。 - 【請求項4】 前記支持手段が伸縮手段を有し、前記黒
板載置部材の下面で支持可能な脚材で形成されているこ
とを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載
の黒板の貼り替え装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16823296A JP3478928B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 黒板の貼り替え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16823296A JP3478928B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 黒板の貼り替え装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09327997A JPH09327997A (ja) | 1997-12-22 |
JP3478928B2 true JP3478928B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=15864233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16823296A Expired - Fee Related JP3478928B2 (ja) | 1996-06-07 | 1996-06-07 | 黒板の貼り替え装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3478928B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3006383U (ja) | 1994-05-06 | 1995-01-24 | 有限会社アクティ | 折り畳み携帯可能なホワイトボード |
JP3010741U (ja) | 1994-10-31 | 1995-05-09 | 官司 稲垣 | 黒板用シートの張り替え具 |
-
1996
- 1996-06-07 JP JP16823296A patent/JP3478928B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3006383U (ja) | 1994-05-06 | 1995-01-24 | 有限会社アクティ | 折り畳み携帯可能なホワイトボード |
JP3010741U (ja) | 1994-10-31 | 1995-05-09 | 官司 稲垣 | 黒板用シートの張り替え具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09327997A (ja) | 1997-12-22 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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