JP3478245B2 - 音声パケット通信システム、音声パケット通信方法及びルータ - Google Patents
音声パケット通信システム、音声パケット通信方法及びルータInfo
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- JP3478245B2 JP3478245B2 JP2000173821A JP2000173821A JP3478245B2 JP 3478245 B2 JP3478245 B2 JP 3478245B2 JP 2000173821 A JP2000173821 A JP 2000173821A JP 2000173821 A JP2000173821 A JP 2000173821A JP 3478245 B2 JP3478245 B2 JP 3478245B2
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- Signal Processing (AREA)
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- Computer Hardware Design (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声パケットの遅
延ゆらぎを吸収し、リアルタイムでの会話を確保するた
めの音声パケット通信方法、音声パケット通信システ
ム、及び、そのシステムを構成するルータに関する。
延ゆらぎを吸収し、リアルタイムでの会話を確保するた
めの音声パケット通信方法、音声パケット通信システ
ム、及び、そのシステムを構成するルータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声データをパケット化し、音声
パケットをデータ網を介して通信するIP電話機サービ
スが広まっている。電話機サービスの提供にあたって
は、リアルタイム性が要求される。このため、音声パケ
ット通信には、音声データの遅延時間が小さく、かつ、
遅延時間のゆらぎが少ないことが求められる。
パケットをデータ網を介して通信するIP電話機サービ
スが広まっている。電話機サービスの提供にあたって
は、リアルタイム性が要求される。このため、音声パケ
ット通信には、音声データの遅延時間が小さく、かつ、
遅延時間のゆらぎが少ないことが求められる。
【0003】ところが、音声データをパケット化して通
信すると、一般に、データ網の状態の変化や中継装置内
の遅延時間にばらつきが生じる。その結果、最終ポイン
トに各セルが到着するまでに要する時間にゆらぎが生じ
てしまう。このため、特にリアルタイム性が要求される
IP電話機サービスにおいては、音声データを単にパケ
ット化しただけでは、その音声データを最終ポイントで
良好に再生することが困難となる。
信すると、一般に、データ網の状態の変化や中継装置内
の遅延時間にばらつきが生じる。その結果、最終ポイン
トに各セルが到着するまでに要する時間にゆらぎが生じ
てしまう。このため、特にリアルタイム性が要求される
IP電話機サービスにおいては、音声データを単にパケ
ット化しただけでは、その音声データを最終ポイントで
良好に再生することが困難となる。
【0004】そこで、リアルタイム性の要求を満足させ
るため、従来は、最終ポイントである送受信装置にジッ
タバッファを設けていた。そして、このジッタバッファ
に、受信した音声パケットをいったん蓄積し、周期的に
読み出すことにより、遅延ゆらぎを吸収していた。
るため、従来は、最終ポイントである送受信装置にジッ
タバッファを設けていた。そして、このジッタバッファ
に、受信した音声パケットをいったん蓄積し、周期的に
読み出すことにより、遅延ゆらぎを吸収していた。
【0005】そのような従来技術の一例が、特開平11
−215182号公報に開示されている。この公報に開
示されている技術は、音声パケット送受信装置のジッタ
バッファの初期蓄積量として、これまでの通信結果に基
づいて最適な値を求めてシステムを運用することを特徴
としている。
−215182号公報に開示されている。この公報に開
示されている技術は、音声パケット送受信装置のジッタ
バッファの初期蓄積量として、これまでの通信結果に基
づいて最適な値を求めてシステムを運用することを特徴
としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の公報に開示され
ている技術は、音声パケットの送受信装置(通信端末)
において、遅延ゆらぎを吸収して音声を再生することが
でき、音声パケットの廃棄率を低減することができる点
で優れていた。
ている技術は、音声パケットの送受信装置(通信端末)
において、遅延ゆらぎを吸収して音声を再生することが
でき、音声パケットの廃棄率を低減することができる点
で優れていた。
【0007】しかしながら、この技術では、音声パケッ
トの転送経路上のデータ網の状態変化や中継装置内の遅
延時間のばらつきにより発生したゆらぎを、全て、最終
ポイントの送受信装置で吸収するように構成している。
このため、大容量のゆらぎ吸収用のバッファ(ジッタバ
ッファ)が必要となることがあり、技術的に改良する余
地があった。
トの転送経路上のデータ網の状態変化や中継装置内の遅
延時間のばらつきにより発生したゆらぎを、全て、最終
ポイントの送受信装置で吸収するように構成している。
このため、大容量のゆらぎ吸収用のバッファ(ジッタバ
ッファ)が必要となることがあり、技術的に改良する余
地があった。
【0008】すなわち、送受信装置には、例えば200
msec程度の大容量のジッタバッファを設けることが
必要となるため、送受信装置のコストが上昇してしま
う。さらに、従来技術では、ルータの数が増加すると受
信側でジッタを吸収しきれなくおそれがある。その場
合、音声パケットの遅延や損失が発生し、リアルタイム
での会話が阻害される可能性がある。
msec程度の大容量のジッタバッファを設けることが
必要となるため、送受信装置のコストが上昇してしま
う。さらに、従来技術では、ルータの数が増加すると受
信側でジッタを吸収しきれなくおそれがある。その場
合、音声パケットの遅延や損失が発生し、リアルタイム
での会話が阻害される可能性がある。
【0009】本発明の目的は、上記の事情にかんがみて
なされたものであり、音声パケットの送受信装置に大容
量のゆらぎ吸収用のバッファ(ジッタバッファ)を必要
とせずに、リアルタイム性を確保することができる技術
の提供することにある。
なされたものであり、音声パケットの送受信装置に大容
量のゆらぎ吸収用のバッファ(ジッタバッファ)を必要
とせずに、リアルタイム性を確保することができる技術
の提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、通信システムを構成
するルータにおけるゆらぎの吸収を可能とする音声パケ
ット通信システム、音声パケット通信方法及びルータを
提供することにある。
するルータにおけるゆらぎの吸収を可能とする音声パケ
ット通信システム、音声パケット通信方法及びルータを
提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、通信システムを構成
するルータにおけるジッタバッファにおけるデータのあ
ふれの防止を可能とする音声パケット通信システム、音
声パケット通信方法及びルータを提供することにある。
するルータにおけるジッタバッファにおけるデータのあ
ふれの防止を可能とする音声パケット通信システム、音
声パケット通信方法及びルータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る音声パケット通信システム
によれば、音声パケットを転送する通信ネットワークを
構成するルータ群と、ルータ群のうちのいずれかのルー
タに接続された送受信装置と、音声パケットのフレーム
周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波数の基準クロ
ック信号を発信する基準クロック源とを備え、ルータ群
を構成するルータに、通信ネットワーク上を伝送されて
きた音声パケットをいったん蓄積するためのジッタバッ
ファを設け、ルータは、当該ルータのジッタバッファに
蓄積された音声パケットを、フレーム周期又はその整数
倍の周期で、基準クロック信号に同期させて出力するよ
うに構成している。
め、本発明の請求項1に係る音声パケット通信システム
によれば、音声パケットを転送する通信ネットワークを
構成するルータ群と、ルータ群のうちのいずれかのルー
タに接続された送受信装置と、音声パケットのフレーム
周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波数の基準クロ
ック信号を発信する基準クロック源とを備え、ルータ群
を構成するルータに、通信ネットワーク上を伝送されて
きた音声パケットをいったん蓄積するためのジッタバッ
ファを設け、ルータは、当該ルータのジッタバッファに
蓄積された音声パケットを、フレーム周期又はその整数
倍の周期で、基準クロック信号に同期させて出力するよ
うに構成している。
【0013】 更に、前記ルータは、ジッタバッファに
蓄積されている音声パケット数に基づいてジッタバッフ
ァからの音声パケットの送信を制御するバッファ管理部
を備え、前記バッファ管理部は、前記フレーム周期又は
その整数倍の周期毎に第1の閾値及び該第1の閾値より
大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下の音
声パケットは前記基準クロック信号に同期させて出力
し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下の音声パケッ
トは前記フレーム周期遅延して前記基準クロック信号に
同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた音声パケッ
トは廃棄する制御を行うように構成している。
蓄積されている音声パケット数に基づいてジッタバッフ
ァからの音声パケットの送信を制御するバッファ管理部
を備え、前記バッファ管理部は、前記フレーム周期又は
その整数倍の周期毎に第1の閾値及び該第1の閾値より
大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下の音
声パケットは前記基準クロック信号に同期させて出力
し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下の音声パケッ
トは前記フレーム周期遅延して前記基準クロック信号に
同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた音声パケッ
トは廃棄する制御を行うように構成している。
【0014】 また、請求項2に係る音声パケット通信
システムによれば、前記バッファ管理部に代えて前記ジ
ッタバッファへ書き込む音声パケット毎に送信順番を示
す送信情報を付与する送信情報付与部と、ジッタバッフ
ァに蓄積された音声パケットを読み出す読み出し制御部
とを備え、前記読み出し制御部は、読み出した音声パケ
ットの送信情報と、第1の閾値及び該第1の閾値より大
きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下の送信
情報を有する音声パケットは前記基準クロック信号に同
期させて出力し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下
の送信情報を有する音声パケットは前記フレーム周期遅
延して前記基準クロック信号に同期させて出力し、前記
第2の閾値を越えた送信情報を有する音声パケットは廃
棄する制御を行うように構成している。
システムによれば、前記バッファ管理部に代えて前記ジ
ッタバッファへ書き込む音声パケット毎に送信順番を示
す送信情報を付与する送信情報付与部と、ジッタバッフ
ァに蓄積された音声パケットを読み出す読み出し制御部
とを備え、前記読み出し制御部は、読み出した音声パケ
ットの送信情報と、第1の閾値及び該第1の閾値より大
きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下の送信
情報を有する音声パケットは前記基準クロック信号に同
期させて出力し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下
の送信情報を有する音声パケットは前記フレーム周期遅
延して前記基準クロック信号に同期させて出力し、前記
第2の閾値を越えた送信情報を有する音声パケットは廃
棄する制御を行うように構成している。
【0015】 また、請求項3に係る音声パケット通信
システムによれば、読み出し制御部における遅延及び廃
棄の制御情報に基づいて、音声パケットが集中する場合
に一時的に前記第1及び第2の閾値を大きくするように
前記読み出し制御部を制御する遅延及び廃棄監視部を備
えるように構成している。
システムによれば、読み出し制御部における遅延及び廃
棄の制御情報に基づいて、音声パケットが集中する場合
に一時的に前記第1及び第2の閾値を大きくするように
前記読み出し制御部を制御する遅延及び廃棄監視部を備
えるように構成している。
【0016】このように、本発明によれば、ルータにジ
ッタバッファを設けたので、通信経路上のルータでジッ
タを吸収することができる。このため、最終ポイントの
送受信装置に大容量のジッタバッファを設ける必要がな
い。
ッタバッファを設けたので、通信経路上のルータでジッ
タを吸収することができる。このため、最終ポイントの
送受信装置に大容量のジッタバッファを設ける必要がな
い。
【0017】すなわち、ルータのジッタバッファで音声
パケットのジッタを吸収するので、ルータに転送されて
くる音声パケットが有しているジッタは、原則、そのル
ータの直前の伝送路で発生したばらつきだけとなってい
る。特に、伝送路上で発生するジッタの大きさは、従来
のルータにおいてバッファ待ち合わせにより発生してい
たジッタの大きさよりも極めて小さい。したがって、ル
ータのジッタバッファの容量を、最終ポイントにだけ設
けた従来のジッタバッファの容量よりも小さくすること
ができる。
パケットのジッタを吸収するので、ルータに転送されて
くる音声パケットが有しているジッタは、原則、そのル
ータの直前の伝送路で発生したばらつきだけとなってい
る。特に、伝送路上で発生するジッタの大きさは、従来
のルータにおいてバッファ待ち合わせにより発生してい
たジッタの大きさよりも極めて小さい。したがって、ル
ータのジッタバッファの容量を、最終ポイントにだけ設
けた従来のジッタバッファの容量よりも小さくすること
ができる。
【0018】さらに、本発明では、ルータのジッタバッ
ファにいったん蓄積した音声パケットを出力する際に、
フレーム周期又はその整数倍の周期で出力させ。このた
め、本発明では、フレーム単位でジッタを吸収すること
ができる。
ファにいったん蓄積した音声パケットを出力する際に、
フレーム周期又はその整数倍の周期で出力させ。このた
め、本発明では、フレーム単位でジッタを吸収すること
ができる。
【0019】その上、本発明では、そのフレーム周期の
逆数又はその整数倍の周波数の基準クロック信号に同期
させて出力する。これにより、従来の同期網における音
声通信と同様のリアルタイム性を確保した音声パケット
通信を実現することができる。
逆数又はその整数倍の周波数の基準クロック信号に同期
させて出力する。これにより、従来の同期網における音
声通信と同様のリアルタイム性を確保した音声パケット
通信を実現することができる。
【0020】そして、音声パケットの集中時にジッタバ
ッファからの音声パケットの読み出しタイミングを制御
して音声パケットを分散させたり、ジッタバッファへの
音声パケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃棄する
ように構成することによりジッタバッファのあふれを防
止することができる。
ッファからの音声パケットの読み出しタイミングを制御
して音声パケットを分散させたり、ジッタバッファへの
音声パケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃棄する
ように構成することによりジッタバッファのあふれを防
止することができる。
【0021】 また、請求項4に係る発明によれば、ル
ータは、音声パケット信号を、125μsec又はその
整数倍の周期で出力するように構成している。
ータは、音声パケット信号を、125μsec又はその
整数倍の周期で出力するように構成している。
【0022】例えば、音声PCM(pulse code modulat
ion)方式では、1フレームの周期は125μsecで
ある。したがって、音声パケット信号を125μsec
又はその整数倍の周期で出力すれば、例えば音声PCM
方式において、容易にフレーム単位でジッタを吸収する
ことができる。
ion)方式では、1フレームの周期は125μsecで
ある。したがって、音声パケット信号を125μsec
又はその整数倍の周期で出力すれば、例えば音声PCM
方式において、容易にフレーム単位でジッタを吸収する
ことができる。
【0023】 また、請求項5に係る発明によれば、基
準クロック源は、8kHz又はその整数倍の周波数の基
準クロック信号を発信するように構成している。
準クロック源は、8kHz又はその整数倍の周波数の基
準クロック信号を発信するように構成している。
【0024】フレーム周期が125μsecの場合、そ
の逆数は8kHzとなる。したがって、8kHz又はそ
の整数倍の周波数の基準クロック信号に同期させれば、
フレーム単位でジッタを吸収しつつ、容易に同期通信と
同様のリアルタイム性を確保することができる。
の逆数は8kHzとなる。したがって、8kHz又はそ
の整数倍の周波数の基準クロック信号に同期させれば、
フレーム単位でジッタを吸収しつつ、容易に同期通信と
同様のリアルタイム性を確保することができる。
【0025】 また、請求項6に係る発明によれば、基
準クロック源は、ルータの各々へ直接基準クロック信号
を出力するように構成している。
準クロック源は、ルータの各々へ直接基準クロック信号
を出力するように構成している。
【0026】このようにすれば、ルータの各々を容易に
基準クロック信号に同期させることができる。
基準クロック信号に同期させることができる。
【0027】 また、請求項7に係る発明によれば、基
準クロック源は、ルータ群のうち、一部分のルータへの
み基準クロック信号を直接出力し、他のルータは、当該
一部分のルータから当該他のルータへ転送された音声パ
ケットとともに基準クロック信号を取得する。
準クロック源は、ルータ群のうち、一部分のルータへの
み基準クロック信号を直接出力し、他のルータは、当該
一部分のルータから当該他のルータへ転送された音声パ
ケットとともに基準クロック信号を取得する。
【0028】このようにすれば、基準クロック源からル
ータへ基準クロック信号を送る通信網を簡略することが
できる。また、各ルータへ直接基準クロックを入力する
場合よりも、収容できる回線種類を増やすことができ
る。
ータへ基準クロック信号を送る通信網を簡略することが
できる。また、各ルータへ直接基準クロックを入力する
場合よりも、収容できる回線種類を増やすことができ
る。
【0029】 また、本発明の請求項8に係る音声パケ
ット通信方法によれば、通信網を構成するルータ群を介
して音声パケットを転送するにあたり、ルータ群を構成
するルータに、基準クロック源から、音声パケットのフ
レーム周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波数の基
準クロック信号を入力し、音声パケットの通信経路上の
ルータにおいて、転送されてきた音声パケットを当該ル
ータのジッタバッファにいったん蓄積し、ルータは、当
該ルータのジッタバッファに蓄積された音声パケット
を、フレーム周期又はその整数倍の周期で基準クロック
信号に同期させて出力する。
ット通信方法によれば、通信網を構成するルータ群を介
して音声パケットを転送するにあたり、ルータ群を構成
するルータに、基準クロック源から、音声パケットのフ
レーム周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波数の基
準クロック信号を入力し、音声パケットの通信経路上の
ルータにおいて、転送されてきた音声パケットを当該ル
ータのジッタバッファにいったん蓄積し、ルータは、当
該ルータのジッタバッファに蓄積された音声パケット
を、フレーム周期又はその整数倍の周期で基準クロック
信号に同期させて出力する。
【0030】 また、前記ルータは、ジッタバッファに
蓄積されている音声パケット数に基づいて、前記フレー
ム周期又はその整数倍の周期毎に第1の閾値及び該第1
の閾値より大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾
値以下の音声パケットは前記基準クロック信号に同期さ
せて出力し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下の音
声パケットは前記フレーム周期遅延して前記基準クロッ
ク信号に同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた音
声パケットは廃棄する制御を行う。
蓄積されている音声パケット数に基づいて、前記フレー
ム周期又はその整数倍の周期毎に第1の閾値及び該第1
の閾値より大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾
値以下の音声パケットは前記基準クロック信号に同期さ
せて出力し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下の音
声パケットは前記フレーム周期遅延して前記基準クロッ
ク信号に同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた音
声パケットは廃棄する制御を行う。
【0031】 また、請求項9に係る音声パケット通信
方法によれば、前記ルータは、前記ジッタバッファへ蓄
積する音声パケット毎に送信順番を示す送信情報を付与
し、ジッタバッファに蓄積された音声パケットを読み出
し時に、読み出した音声パケットの送信情報と、第1の
閾値及び該第1の閾値より大きい第2の閾値とを比較
し、前記第1の閾値以下の送信情報を有する音声パケッ
トは前記基準クロック信号に同期させて出力し、前記第
1の閾値を越え第2の閾値以下の送信情報を有する音声
パケットは前記フレーム周期遅延して前記基準クロック
信号に同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた送信
情報を有する音声パケットは廃棄する制御を行う。
方法によれば、前記ルータは、前記ジッタバッファへ蓄
積する音声パケット毎に送信順番を示す送信情報を付与
し、ジッタバッファに蓄積された音声パケットを読み出
し時に、読み出した音声パケットの送信情報と、第1の
閾値及び該第1の閾値より大きい第2の閾値とを比較
し、前記第1の閾値以下の送信情報を有する音声パケッ
トは前記基準クロック信号に同期させて出力し、前記第
1の閾値を越え第2の閾値以下の送信情報を有する音声
パケットは前記フレーム周期遅延して前記基準クロック
信号に同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた送信
情報を有する音声パケットは廃棄する制御を行う。
【0032】 また、請求項10に係る音声パケット通
信方法によれば、前記ルータは、音声パケットの遅延及
び廃棄の情報に基づいて、音声パケットが集中する場合
に一時的に前記第1及び第2の閾値を大きくすることを
特徴とする。
信方法によれば、前記ルータは、音声パケットの遅延及
び廃棄の情報に基づいて、音声パケットが集中する場合
に一時的に前記第1及び第2の閾値を大きくすることを
特徴とする。
【0033】このように、本発明によれば、ルータにジ
ッタバッファを設けたので、通信経路上のルータでジッ
タを吸収することができる。このため、最終ポイントの
送受信装置に大容量のジッタバッファを設ける必要がな
い。
ッタバッファを設けたので、通信経路上のルータでジッ
タを吸収することができる。このため、最終ポイントの
送受信装置に大容量のジッタバッファを設ける必要がな
い。
【0034】さらに、本発明では、ルータのジッタバッ
ファにいったん蓄積した音声パケットを出力する際に、
フレーム周期又はその整数倍の周期で出力させ。このた
め、本発明では、フレーム単位でジッタを吸収すること
ができる。
ファにいったん蓄積した音声パケットを出力する際に、
フレーム周期又はその整数倍の周期で出力させ。このた
め、本発明では、フレーム単位でジッタを吸収すること
ができる。
【0035】その上、本発明では、そのフレーム周期の
逆数又はその整数倍の周波数の基準クロック信号に同期
させて出力する。これにより、従来の同期網における音
声通信と同様のリアルタイム性を確保した音声パケット
通信を実現することができる。
逆数又はその整数倍の周波数の基準クロック信号に同期
させて出力する。これにより、従来の同期網における音
声通信と同様のリアルタイム性を確保した音声パケット
通信を実現することができる。
【0036】そして、音声パケットの集中時にジッタバ
ッファからの音声パケットの読み出しタイミングを制御
して音声パケットを分散させたり、ジッタバッファへの
音声パケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃棄する
ように構成することによりジッタバッファのあふれを防
止することができる。
ッファからの音声パケットの読み出しタイミングを制御
して音声パケットを分散させたり、ジッタバッファへの
音声パケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃棄する
ように構成することによりジッタバッファのあふれを防
止することができる。
【0037】 また、本発明の請求項11に係るルータ
によれば、通信ネットワークから入力された音声パケッ
トをいったん蓄積するためのジッタバッファを備え、ジ
ッタバッファに蓄積された音声パケットを、当該音声パ
ケットのフレーム周期又はその整数倍の周期で、音声パ
ケットのフレーム周期の逆数の周波数又はその整数倍の
周波数の基準クロック信号に同期させて出力するように
構成している。
によれば、通信ネットワークから入力された音声パケッ
トをいったん蓄積するためのジッタバッファを備え、ジ
ッタバッファに蓄積された音声パケットを、当該音声パ
ケットのフレーム周期又はその整数倍の周期で、音声パ
ケットのフレーム周期の逆数の周波数又はその整数倍の
周波数の基準クロック信号に同期させて出力するように
構成している。
【0038】 また、前記ルータは、ジッタバッファに
蓄積されている音声パケット数に基づいてジッタバッフ
ァからの音声パケットの送信を制御するバッファ管理部
を備え、前記バッファ管理部は、前記フレーム周期又は
その整数倍の周期毎に第1の閾値及び該第1の閾値より
大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下の音
声パケットは前記基準クロック信号に同期させて出力
し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下の音声パケッ
トは前記フレーム周期遅延して前記基準クロック信号に
同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた音声パケッ
トは廃棄する制御を行うように構成している。
蓄積されている音声パケット数に基づいてジッタバッフ
ァからの音声パケットの送信を制御するバッファ管理部
を備え、前記バッファ管理部は、前記フレーム周期又は
その整数倍の周期毎に第1の閾値及び該第1の閾値より
大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下の音
声パケットは前記基準クロック信号に同期させて出力
し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下の音声パケッ
トは前記フレーム周期遅延して前記基準クロック信号に
同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた音声パケッ
トは廃棄する制御を行うように構成している。
【0039】 また、請求項12に係るルータによれ
ば、前記ジッタバッファへ書き込む音声パケット毎に送
信順番を示す送信情報を付与する送信情報付与部と、ジ
ッタバッファに蓄積された音声パケットを読み出す読み
出し制御部とを備え、前記読み出し制御部は、読み出し
た音声パケットの送信情報と、第1の閾値及び該第1の
閾値より大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値
以下の送信情報を有する音声パケットは前記基準クロッ
ク信号に同期させて出力し、前記第1の閾値を越え第2
の閾値以下の送信情報を有する音声パケットは前記フレ
ーム周期遅延して前記基準クロック信号に同期させて出
力し、前記第2の閾値を越えた送信情報を有する音声パ
ケットは廃棄する制御を行うように構成している。
ば、前記ジッタバッファへ書き込む音声パケット毎に送
信順番を示す送信情報を付与する送信情報付与部と、ジ
ッタバッファに蓄積された音声パケットを読み出す読み
出し制御部とを備え、前記読み出し制御部は、読み出し
た音声パケットの送信情報と、第1の閾値及び該第1の
閾値より大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値
以下の送信情報を有する音声パケットは前記基準クロッ
ク信号に同期させて出力し、前記第1の閾値を越え第2
の閾値以下の送信情報を有する音声パケットは前記フレ
ーム周期遅延して前記基準クロック信号に同期させて出
力し、前記第2の閾値を越えた送信情報を有する音声パ
ケットは廃棄する制御を行うように構成している。
【0040】 また、請求項13に係るルータによれ
ば、読み出し制御部における遅延及び廃棄の制御情報に
基づいて、音声パケットが集中する場合に一時的に前記
第1及び第2の閾値を大きくするように前記読み出し制
御部を制御する遅延及び廃棄監視部を備えるように構成
している。
ば、読み出し制御部における遅延及び廃棄の制御情報に
基づいて、音声パケットが集中する場合に一時的に前記
第1及び第2の閾値を大きくするように前記読み出し制
御部を制御する遅延及び廃棄監視部を備えるように構成
している。
【0041】このように、本発明によれば、ルータにジ
ッタバッファを設けたので、通信経路上のルータでジッ
タを吸収することができる。このため、最終ポイントの
送受信装置に大容量のジッタバッファを設ける必要がな
い。
ッタバッファを設けたので、通信経路上のルータでジッ
タを吸収することができる。このため、最終ポイントの
送受信装置に大容量のジッタバッファを設ける必要がな
い。
【0042】さらに、本発明では、ルータのジッタバッ
ファにいったん蓄積した音声パケットを出力する際に、
フレーム周期又はその整数倍の周期で出力させ。このた
め、本発明では、フレーム単位でジッタを吸収すること
ができる。
ファにいったん蓄積した音声パケットを出力する際に、
フレーム周期又はその整数倍の周期で出力させ。このた
め、本発明では、フレーム単位でジッタを吸収すること
ができる。
【0043】その上、本発明では、そのフレーム周期の
逆数又はその整数倍の周波数の基準クロック信号に同期
させて出力する。これにより、従来の同期網における音
声通信と同様のリアルタイム性を確保した音声パケット
通信を実現することができる。
逆数又はその整数倍の周波数の基準クロック信号に同期
させて出力する。これにより、従来の同期網における音
声通信と同様のリアルタイム性を確保した音声パケット
通信を実現することができる。
【0044】そして、音声パケットの集中時にジッタバ
ッファからの音声パケットの読み出しタイミングを制御
して音声パケットを分散させたり、ジッタバッファへの
音声パケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃棄する
ように構成することによりジッタバッファのあふれを防
止することができる。
ッファからの音声パケットの読み出しタイミングを制御
して音声パケットを分散させたり、ジッタバッファへの
音声パケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃棄する
ように構成することによりジッタバッファのあふれを防
止することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の音声パケット通信
システム、音声パケット通信方法及びルータの実施の形
態について、図面を参照して説明する。 [第一の実施の形態]まず、図1を参照して、第一の実
施の形態の音声パケット通信システムについて説明す
る。
システム、音声パケット通信方法及びルータの実施の形
態について、図面を参照して説明する。 [第一の実施の形態]まず、図1を参照して、第一の実
施の形態の音声パケット通信システムについて説明す
る。
【0046】図1に示すように、第一の実施の形態の音
声パケット通信システムは、ルータ群2と、送受信装置
3と、基準クロック源1とを備えている。
声パケット通信システムは、ルータ群2と、送受信装置
3と、基準クロック源1とを備えている。
【0047】このルータ群は、音声パケットを転送する
通信ネットワークを構成する。図1では、ルータA〜ル
ータFの五つのルータを示す。なお、これらルータは、
ATM交換機であっても良いし、フレームリレー交換機
であっても良い。
通信ネットワークを構成する。図1では、ルータA〜ル
ータFの五つのルータを示す。なお、これらルータは、
ATM交換機であっても良いし、フレームリレー交換機
であっても良い。
【0048】また、図1では、送受信装置3として、電
話機a〜電話機dの四つの電話機を示す。そして、電話
機a及び電話機bは、ルータBに接続されている。ま
た、電話機c及び電話機dは、ルータEに接続されてい
る。
話機a〜電話機dの四つの電話機を示す。そして、電話
機a及び電話機bは、ルータBに接続されている。ま
た、電話機c及び電話機dは、ルータEに接続されてい
る。
【0049】また、基準クロック源1は、音声パケット
のフレーム周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波数
の基準クロック信号を発信する。ここでは、音声パケッ
トのフレーム周期を125μsecとする。そして、基
準クロック信号の周波数を、そのフレーム周期の逆数で
ある8kHzとする。
のフレーム周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波数
の基準クロック信号を発信する。ここでは、音声パケッ
トのフレーム周期を125μsecとする。そして、基
準クロック信号の周波数を、そのフレーム周期の逆数で
ある8kHzとする。
【0050】なお、図1では、基準クロック源1から各
ルータへ基準クロック信号入力する配線を、模式的に破
線で示す。また、基準クロック源1から各ルータへ基準
クロック信号が転送されるのに要する時間どうしにはば
らつきが生じても構わない。すなわち、各ルータにおけ
る音声パケットの出力タイミングが、それぞれ基準クロ
ック信号に同期していれば良い。
ルータへ基準クロック信号入力する配線を、模式的に破
線で示す。また、基準クロック源1から各ルータへ基準
クロック信号が転送されるのに要する時間どうしにはば
らつきが生じても構わない。すなわち、各ルータにおけ
る音声パケットの出力タイミングが、それぞれ基準クロ
ック信号に同期していれば良い。
【0051】なお、基準クロック信号の周波数を8kH
zの整数倍の例えば16kHzや2.0488MHzと
しても良い。その場合においても、1フレーム周期は1
25μsecのままであり、フレーム単位でジッタを吸
収することができる。
zの整数倍の例えば16kHzや2.0488MHzと
しても良い。その場合においても、1フレーム周期は1
25μsecのままであり、フレーム単位でジッタを吸
収することができる。
【0052】また、例えば、1.544Mbps(T1
規格)場合、1フレーム(125μsec)あたり24
チャネルが収容され、また、例えば、2.048Mbp
s(E1規格)の場合、1フレームあたり32チャネル
が収容される。
規格)場合、1フレーム(125μsec)あたり24
チャネルが収容され、また、例えば、2.048Mbp
s(E1規格)の場合、1フレームあたり32チャネル
が収容される。
【0053】さらに、本実施の形態では、ルータ群2を
構成するルータA〜Fの各々に、通信ネットワーク上を
伝送されてきた音声パケットをいったん蓄積するための
ジッタバッファ(図示せず。)を設けている。そして、
ルータA〜Fは、当該ルータのジッタバッファに蓄積さ
れた音声パケットを、フレーム周期125μsec又
は、そのn倍、m倍又p倍(n、m及びpは、正の整
数)の周期で、8kHzの基準クロック信号に同期させ
て出力する。
構成するルータA〜Fの各々に、通信ネットワーク上を
伝送されてきた音声パケットをいったん蓄積するための
ジッタバッファ(図示せず。)を設けている。そして、
ルータA〜Fは、当該ルータのジッタバッファに蓄積さ
れた音声パケットを、フレーム周期125μsec又
は、そのn倍、m倍又p倍(n、m及びpは、正の整
数)の周期で、8kHzの基準クロック信号に同期させ
て出力する。
【0054】ここで、図2を参照して、送受信機3のう
ちの電話機aから電話機dへ、ルータ群2のうちのルー
タB、C、D及びEを順次に経由して、音声パケット信
号を送信する例について説明する。なお、図1では、音
声パケットの送信経路に沿って、二点鎖線を表示してい
る。
ちの電話機aから電話機dへ、ルータ群2のうちのルー
タB、C、D及びEを順次に経由して、音声パケット信
号を送信する例について説明する。なお、図1では、音
声パケットの送信経路に沿って、二点鎖線を表示してい
る。
【0055】まず、電話機aからルータBに音声データ
が送信される。ルータBは、受信した音声データを、音
声PCM(pulse code modulation)方式の音声パケッ
トa及びbに組み立てる。そして、ルータBは、音声パ
ケットa及びbを、ルータB内部のジッタバッファにい
ったん蓄積する。続いて、ルータBは、基準クロック源
1から入力された8kHzの基準クロック信号に同期し
て、125μsecごとに、音声パケットa及びbを順
次に続けて出力する。
が送信される。ルータBは、受信した音声データを、音
声PCM(pulse code modulation)方式の音声パケッ
トa及びbに組み立てる。そして、ルータBは、音声パ
ケットa及びbを、ルータB内部のジッタバッファにい
ったん蓄積する。続いて、ルータBは、基準クロック源
1から入力された8kHzの基準クロック信号に同期し
て、125μsecごとに、音声パケットa及びbを順
次に続けて出力する。
【0056】ところで、ルータBとルータCとを結ぶデ
ータ網の配線の状態の変化等によって、音声パケットa
及びbのルータCへの到着時刻にゆらぎが生じる。この
ゆらぎの様子を、図2では、音声パケットaと音声パケ
ットbとを離間させて示している。
ータ網の配線の状態の変化等によって、音声パケットa
及びbのルータCへの到着時刻にゆらぎが生じる。この
ゆらぎの様子を、図2では、音声パケットaと音声パケ
ットbとを離間させて示している。
【0057】そこで、ルータCでは、受信した音声パケ
ットa及びbを、ルータC内部のジッタバッファ(図示
せず)にいったん蓄積する。そして、ルータCでは、1
フレーム周期125μsecのn倍の周期で、蓄積して
いた音声パケットを出力する。
ットa及びbを、ルータC内部のジッタバッファ(図示
せず)にいったん蓄積する。そして、ルータCでは、1
フレーム周期125μsecのn倍の周期で、蓄積して
いた音声パケットを出力する。
【0058】これにより、ルータCにおいて、受信した
音声パケットa及びbのジッタを吸収することができ
る。そして、ルータCは、基準クロック源1から入力さ
れた8kHzの基準クロック信号に同期して、音声パケ
ットa及びbを音声パケットc及びdとして順次に続け
て出力する。
音声パケットa及びbのジッタを吸収することができ
る。そして、ルータCは、基準クロック源1から入力さ
れた8kHzの基準クロック信号に同期して、音声パケ
ットa及びbを音声パケットc及びdとして順次に続け
て出力する。
【0059】なお、ここでは、基準クロック源1から各
ルータに入力される基準クロック信号どうしの時差を無
視する。このため、1フレーム周期125μsecのn
倍の周期の時間長は、実質的に、ルータBが音声パケッ
トa及びbを出力してから、次にルータCが音声パケッ
トc及びdを出力するまでの時間に相当する。すなわ
ち、各ルータは、それぞれ基準クロック信号に同期する
ことにより、実質的に互いに同期して同期網のように動
作していることになる。
ルータに入力される基準クロック信号どうしの時差を無
視する。このため、1フレーム周期125μsecのn
倍の周期の時間長は、実質的に、ルータBが音声パケッ
トa及びbを出力してから、次にルータCが音声パケッ
トc及びdを出力するまでの時間に相当する。すなわ
ち、各ルータは、それぞれ基準クロック信号に同期する
ことにより、実質的に互いに同期して同期網のように動
作していることになる。
【0060】次に、ルータCとルータDとを結ぶデータ
網の配線の状態の変化等によっても、音声パケットc及
びdのルータDへの到着時刻にゆらぎが生じる。このゆ
らぎの様子を、図2では、音声パケットcと音声パケッ
トdとを離間させて示している。
網の配線の状態の変化等によっても、音声パケットc及
びdのルータDへの到着時刻にゆらぎが生じる。このゆ
らぎの様子を、図2では、音声パケットcと音声パケッ
トdとを離間させて示している。
【0061】そこで、ルータDでは、受信した音声パケ
ットc及びdを、ルータD内部のジッタバッファ(図示
せず)にいったん蓄積する。そして、ルータDでは、1
フレーム周期125μsecのm倍の周期で、蓄積して
いた音声パケットを出力する。これにより、ルータDに
おいて、受信した音声パケットc及びdのジッタを吸収
することができる。
ットc及びdを、ルータD内部のジッタバッファ(図示
せず)にいったん蓄積する。そして、ルータDでは、1
フレーム周期125μsecのm倍の周期で、蓄積して
いた音声パケットを出力する。これにより、ルータDに
おいて、受信した音声パケットc及びdのジッタを吸収
することができる。
【0062】なお、このジッタは、主に、ルータC及び
D間の伝送中において発生したものであり、ルータB及
びC間で発生したジッタ分は、既にルータCにおいて吸
収されている。
D間の伝送中において発生したものであり、ルータB及
びC間で発生したジッタ分は、既にルータCにおいて吸
収されている。
【0063】そして、ルータDは、基準クロック源1か
ら入力された8kHzの基準クロック信号に同期して、
蓄積されていた音声パケットc及びdを音声パケットe
及びfとして順次に続けて出力する。
ら入力された8kHzの基準クロック信号に同期して、
蓄積されていた音声パケットc及びdを音声パケットe
及びfとして順次に続けて出力する。
【0064】なお、1フレーム周期125μsecのm
倍の周期の時間長も、実質的に、ルータCが音声パケッ
トc及びdを出力してから、次にルータDが音声パケッ
トe及びfを出力するまでの時間に相当する。
倍の周期の時間長も、実質的に、ルータCが音声パケッ
トc及びdを出力してから、次にルータDが音声パケッ
トe及びfを出力するまでの時間に相当する。
【0065】次に、ルータDとルータEとを結ぶデータ
網の配線の状態の変化等によっても、音声パケットe及
びfのルータEへの到着時刻にゆらぎが生じる。このゆ
らぎの様子を、図2では、音声パケットeと音声パケッ
トfとを離間させて示している。
網の配線の状態の変化等によっても、音声パケットe及
びfのルータEへの到着時刻にゆらぎが生じる。このゆ
らぎの様子を、図2では、音声パケットeと音声パケッ
トfとを離間させて示している。
【0066】そこで、ルータEでは、受信した音声パケ
ットe及びfを、ルータE内部のジッタバッファ(図示
せず)にいったん蓄積する。そして、ルータEでは、1
フレーム周期125μsecのp倍の周期で、蓄積して
いた音声パケットを出力する。これにより、ルータEに
おいて、受信した音声パケットe及びfのジッタを吸収
することができる。
ットe及びfを、ルータE内部のジッタバッファ(図示
せず)にいったん蓄積する。そして、ルータEでは、1
フレーム周期125μsecのp倍の周期で、蓄積して
いた音声パケットを出力する。これにより、ルータEに
おいて、受信した音声パケットe及びfのジッタを吸収
することができる。
【0067】なお、このジッタは、主に、ルータD及び
E間の伝送中において発生したものであり、ルータB及
びC間で発生したジッタ分は、既にルータCにおいて吸
収されている。また、ルータC及びD間で発生したジッ
タ分も、既にルータDにおいて吸収されている。
E間の伝送中において発生したものであり、ルータB及
びC間で発生したジッタ分は、既にルータCにおいて吸
収されている。また、ルータC及びD間で発生したジッ
タ分も、既にルータDにおいて吸収されている。
【0068】そして、ルータEは、基準クロック源1か
ら入力された8kHzの基準クロック信号に同期して、
蓄積されていた音声パケットe及びfを音声データとし
て、電話機dへ出力する。
ら入力された8kHzの基準クロック信号に同期して、
蓄積されていた音声パケットe及びfを音声データとし
て、電話機dへ出力する。
【0069】なお、1フレーム周期125μsecのp
倍の周期の時間長も、実質的に、ルータDが音声パケッ
トe及びfを出力してから、次にルータEが音声データ
を出力するまでの時間に相当する。
倍の周期の時間長も、実質的に、ルータDが音声パケッ
トe及びfを出力してから、次にルータEが音声データ
を出力するまでの時間に相当する。
【0070】このように、音声パケットの送信経路上の
各ルータでそれぞれジッタを吸収するので、ルータの数
が増加した場合においても、ジッタを十分に吸収するこ
とができる。その結果、音声パケットの遅延や損失の発
生を抑制し、リアルタイムでの会話が阻害されることを
防ぐことができる。
各ルータでそれぞれジッタを吸収するので、ルータの数
が増加した場合においても、ジッタを十分に吸収するこ
とができる。その結果、音声パケットの遅延や損失の発
生を抑制し、リアルタイムでの会話が阻害されることを
防ぐことができる。
【0071】また、各ルータにおいてそれぞれジッタを
吸収するので、最終ポイントの送受信装置に大容量のジ
ッタバッファを設ける必要はない。
吸収するので、最終ポイントの送受信装置に大容量のジ
ッタバッファを設ける必要はない。
【0072】[第二の実施の形態]次に、図3を参照し
て、第二の実施の形態の音声パケット通信システムにつ
いて説明する。
て、第二の実施の形態の音声パケット通信システムにつ
いて説明する。
【0073】図3に示すように、第二の実施の形態の音
声パケット通信システムにおいては、基準クロック源1
は、ルータ群2のうち一部分のルータA、C及びFへの
み8kHzの基準クロック信号を直接出力する。そし
て、他のルータB、D及びEは、当該一部分のルータか
ら音声パケットのデータとともに基準クロック信号を取
得する。したがって、ルータB、D及びEは、それぞ
れ、ルータA、C及びFから転送されてくるデータから
基準クロック信号を抽出することになる。音声パケット
のデータとともに基準クロック信号を取得するために、
例えばSDH回線等が使用できる。
声パケット通信システムにおいては、基準クロック源1
は、ルータ群2のうち一部分のルータA、C及びFへの
み8kHzの基準クロック信号を直接出力する。そし
て、他のルータB、D及びEは、当該一部分のルータか
ら音声パケットのデータとともに基準クロック信号を取
得する。したがって、ルータB、D及びEは、それぞ
れ、ルータA、C及びFから転送されてくるデータから
基準クロック信号を抽出することになる。音声パケット
のデータとともに基準クロック信号を取得するために、
例えばSDH回線等が使用できる。
【0074】そのために、第二の実施の形態では、ルー
タB、D及びEと、ルータA、C及びFとをそれぞれ接
続する回線として、POS(Packet Over SONET)等
の、基準クロック信号と同一周波数の8kHzのクロック
をベースに運用される回線を使用する。
タB、D及びEと、ルータA、C及びFとをそれぞれ接
続する回線として、POS(Packet Over SONET)等
の、基準クロック信号と同一周波数の8kHzのクロック
をベースに運用される回線を使用する。
【0075】このようにすれば、基準クロック源1から
ルータB、D及びEへ基準クロック信号を送る通信網を簡
略することができる。また、全ルータA〜Fへ直接基準ク
ロックを入力する場合よりも、収容できる回線種類を増
やすことができる。
ルータB、D及びEへ基準クロック信号を送る通信網を簡
略することができる。また、全ルータA〜Fへ直接基準ク
ロックを入力する場合よりも、収容できる回線種類を増
やすことができる。
【0076】そして、第二の実施の形態においても、各
ルータの動作は、基本的に上述の第一の実施の形態にお
ける動作と同一であるので、その詳細な説明を省略す
る。
ルータの動作は、基本的に上述の第一の実施の形態にお
ける動作と同一であるので、その詳細な説明を省略す
る。
【0077】また、本発明では、ルータにだけジッタバ
ッファを設けても良いし、ルータに加えて受信端末にも
ジッタバッファを設けても良い。
ッファを設けても良いし、ルータに加えて受信端末にも
ジッタバッファを設けても良い。
【0078】以上説明した実施の形態においては、ジッ
タを吸収するためのバッファを内部に設けたルータによ
りパケット網を構成して、8kHzをベースとした基準
クロック(例えば、8kHz、16kHz、1.544
MHz、2.048MHzなど)に同期して音声パケッ
トを送信することにより、同期網のように動作させてジ
ッタを吸収させ、同期網の品質の通信を可能とし、さら
に送受信装置のジッタバッファのサイズを小さくするこ
とを可能とするものである。
タを吸収するためのバッファを内部に設けたルータによ
りパケット網を構成して、8kHzをベースとした基準
クロック(例えば、8kHz、16kHz、1.544
MHz、2.048MHzなど)に同期して音声パケッ
トを送信することにより、同期網のように動作させてジ
ッタを吸収させ、同期網の品質の通信を可能とし、さら
に送受信装置のジッタバッファのサイズを小さくするこ
とを可能とするものである。
【0079】しかし、このようなパケット網において
は、ルータにおけるルーチングの変更等により、特定の
ルータに複数のルータから音声パケットが集中して送信
されるような切り替えが生じ、当該ルータのジッタバッ
ファがあふれるようになると、8kHz単位ではジッタ
を吸収しきれなくなり、ルータのジッタバッファの容量
を増大させる必要が生じる。
は、ルータにおけるルーチングの変更等により、特定の
ルータに複数のルータから音声パケットが集中して送信
されるような切り替えが生じ、当該ルータのジッタバッ
ファがあふれるようになると、8kHz単位ではジッタ
を吸収しきれなくなり、ルータのジッタバッファの容量
を増大させる必要が生じる。
【0080】そこで、ルータにおける音声パケットの集
中時に当該ルータで音声パケットの送信制御を行うこと
によりこのような情況に対処することが考えられる。ル
ータにおける音声パケットの送信制御として、音声パケ
ットの集中時にジッタバッファからの音声パケットの読
み出しタイミングを制御することで、8kHz単位に音
声パケットを分散させたり、ジッタバッファへの音声パ
ケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃棄してジッタ
バッファのあふれを防止する。 [第三の実施の形態]図4を参照して第三の実施の形態
の音声パケット通信システムについて説明する。音声パ
ケット通信システムは図1に示すネットワーク構成と同
様である。本実施の形態において、例えば中間に位置す
るルータDにおいて、ルータB及びルータCの両方から
それぞれ音声パケットを受信し、ジッタバッファに格納
し、基準クロック源1より供給される基準クロックに同
期して125μsの整数倍の時間単位で後段のルータE
に音声パケットを送信する場合、ルータDでは音声パケ
ットが集中して受信されるためジッタバッファがあふれ
る状況に陥りやすい。以下、第三の実施の形態として前
記ルータDのような状況における送信制御について説明
する。
中時に当該ルータで音声パケットの送信制御を行うこと
によりこのような情況に対処することが考えられる。ル
ータにおける音声パケットの送信制御として、音声パケ
ットの集中時にジッタバッファからの音声パケットの読
み出しタイミングを制御することで、8kHz単位に音
声パケットを分散させたり、ジッタバッファへの音声パ
ケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃棄してジッタ
バッファのあふれを防止する。 [第三の実施の形態]図4を参照して第三の実施の形態
の音声パケット通信システムについて説明する。音声パ
ケット通信システムは図1に示すネットワーク構成と同
様である。本実施の形態において、例えば中間に位置す
るルータDにおいて、ルータB及びルータCの両方から
それぞれ音声パケットを受信し、ジッタバッファに格納
し、基準クロック源1より供給される基準クロックに同
期して125μsの整数倍の時間単位で後段のルータE
に音声パケットを送信する場合、ルータDでは音声パケ
ットが集中して受信されるためジッタバッファがあふれ
る状況に陥りやすい。以下、第三の実施の形態として前
記ルータDのような状況における送信制御について説明
する。
【0081】図5は、本実施の形態のルータ内部の音声
パケットの送信制御部のブロック構成を示す図である。
音声パケットの送信制御部の構成は、受信したパケット
の書き込み制御を行う書き込み制御部10と、ジッタバ
ッファ11と、バッファ管理部12と、読み出し制御部
13とから構成される。
パケットの送信制御部のブロック構成を示す図である。
音声パケットの送信制御部の構成は、受信したパケット
の書き込み制御を行う書き込み制御部10と、ジッタバ
ッファ11と、バッファ管理部12と、読み出し制御部
13とから構成される。
【0082】書き込み制御部10は、ルータB及びルー
タCより音声パケット20を受信し、書き込み信号22
を有効にして音声パケット21をジッタバッファ11に
書き込み、書き込みが終了するとバッファ管理部12に
対して書き込み完了信号23を送信する。
タCより音声パケット20を受信し、書き込み信号22
を有効にして音声パケット21をジッタバッファ11に
書き込み、書き込みが終了するとバッファ管理部12に
対して書き込み完了信号23を送信する。
【0083】バッファ管理部12は、カウンタ機能を有
しており、125μs単位にジッタバッファに格納され
る音声パケットの数をパケット数カウンタ値として保持
するとともに、パケット遅延閾値とパケット廃棄閾値を
保持している。
しており、125μs単位にジッタバッファに格納され
る音声パケットの数をパケット数カウンタ値として保持
するとともに、パケット遅延閾値とパケット廃棄閾値を
保持している。
【0084】ここで、パケット遅延閾値は、125μs
単位の読み出しタイミングにおいてジッタバッファに格
納されている音声パケット数が所定の閾値を越えた場
合、その越えた音声パケットの読み出しを、例えば次の
読み出しタイミング(125μs後)に読み出すように
することで音声パケットを分散させるために設定された
前記閾値である。また、パケット廃棄閾値は、前記パケ
ット遅延閾値より大きく設定された閾値(パケット遅延
閾値<パケット廃棄閾値)であり、ジッタバッファに格
納されているパケット数が当該閾値を越える場合には、
送信不可能な音声パケットとして廃棄を行うために設定
された前記閾値である。
単位の読み出しタイミングにおいてジッタバッファに格
納されている音声パケット数が所定の閾値を越えた場
合、その越えた音声パケットの読み出しを、例えば次の
読み出しタイミング(125μs後)に読み出すように
することで音声パケットを分散させるために設定された
前記閾値である。また、パケット廃棄閾値は、前記パケ
ット遅延閾値より大きく設定された閾値(パケット遅延
閾値<パケット廃棄閾値)であり、ジッタバッファに格
納されているパケット数が当該閾値を越える場合には、
送信不可能な音声パケットとして廃棄を行うために設定
された前記閾値である。
【0085】バッファ管理部12は、基準クロック24
より生成した8kHzクロックをもとに、125μs単
位に前記パケット数カウンタ値を監視し、パケット遅延
閾値及びパケット廃棄閾値に基づいて、125μs単位
にジッタバッファに格納されている音声パケットの読み
出し、遅延及び廃棄の何れかの制御が行われるように読
み出し制御部13に対する読み出し指示信号及び廃棄指
示信号の有効/無効の制御を行う。
より生成した8kHzクロックをもとに、125μs単
位に前記パケット数カウンタ値を監視し、パケット遅延
閾値及びパケット廃棄閾値に基づいて、125μs単位
にジッタバッファに格納されている音声パケットの読み
出し、遅延及び廃棄の何れかの制御が行われるように読
み出し制御部13に対する読み出し指示信号及び廃棄指
示信号の有効/無効の制御を行う。
【0086】つまり、パケット数カウンタ値がパケット
遅延閾値よりも小さい場合は、読み出し制御部13に対
して読み出し指示信号27を有効する。また、パケット
数カウンタ値がパケット遅延閾値よりも大きくパケット
廃棄閾値よりも小さい場合は、パケット遅延閾値まで読
み出し制御部13に対して読み出し指示信号27を有効
にし、パケット遅延閾値を超えるパケットについては読
み出し制御部13に対して読み出し指示信号27を無効
にして読み出しを停止する。
遅延閾値よりも小さい場合は、読み出し制御部13に対
して読み出し指示信号27を有効する。また、パケット
数カウンタ値がパケット遅延閾値よりも大きくパケット
廃棄閾値よりも小さい場合は、パケット遅延閾値まで読
み出し制御部13に対して読み出し指示信号27を有効
にし、パケット遅延閾値を超えるパケットについては読
み出し制御部13に対して読み出し指示信号27を無効
にして読み出しを停止する。
【0087】パケット数カウンタ値がパケット廃棄閾値
よりも大きい場合は、パケット遅延閾値まで読み出し制
御部13に対して読み出し指示信号27を有効にし、パ
ケット遅延閾値を超えパケット廃棄閾値以下のパケット
については読み出し制御部13に対して読み出し指示信
号27を無効にして読み出しを停止し、パケット廃棄閾
値を超えるパケットについては読み出し制御部13に対
して廃棄指示信号28を有効にする。
よりも大きい場合は、パケット遅延閾値まで読み出し制
御部13に対して読み出し指示信号27を有効にし、パ
ケット遅延閾値を超えパケット廃棄閾値以下のパケット
については読み出し制御部13に対して読み出し指示信
号27を無効にして読み出しを停止し、パケット廃棄閾
値を超えるパケットについては読み出し制御部13に対
して廃棄指示信号28を有効にする。
【0088】読み出し制御部13は、バッファ管理部1
2から受信する読み出し指示信号27よりジッタバッフ
ァ11に対して読み出し信号26を有効にして音声パケ
ット25を読み出し後段のルータEに対して音声パケッ
ト29を送信し、バッファ管理部12から受信する廃棄
指示信号28よりジッタバッファ11に対して読み出し
信号26を有効にして音声パケットを読み出して廃棄を
行い後段のルータEに音声パケット29を送信しないよ
うに制御する。
2から受信する読み出し指示信号27よりジッタバッフ
ァ11に対して読み出し信号26を有効にして音声パケ
ット25を読み出し後段のルータEに対して音声パケッ
ト29を送信し、バッファ管理部12から受信する廃棄
指示信号28よりジッタバッファ11に対して読み出し
信号26を有効にして音声パケットを読み出して廃棄を
行い後段のルータEに音声パケット29を送信しないよ
うに制御する。
【0089】図6に、音声パケットの送信制御の例を示
す。ルータDにおいて、125μs単位にルータB及び
ルータCより受信するパケットの数がパケット遅延閾値
を超えないパケットについては、ルータEに全パケット
を送信する(t1)。また、パケット遅延閾値を超えて
パケット廃棄閾値を超えないパケットについては、ルー
タEに送信せずにジッタバッファ内部で125μs遅延
させ、次のタイミングで送信する(t2)。また、パケ
ット廃棄閾値を超えるパケットについては、ルータEに
送信せずに廃棄を行い、パケット遅延閾値を超えてパケ
ット廃棄閾値を超えないパケットについては、ルータE
に送信せずにジッタバッファ内部で125μs遅延さ
せ、次のタイミングで送信する(t3)。
す。ルータDにおいて、125μs単位にルータB及び
ルータCより受信するパケットの数がパケット遅延閾値
を超えないパケットについては、ルータEに全パケット
を送信する(t1)。また、パケット遅延閾値を超えて
パケット廃棄閾値を超えないパケットについては、ルー
タEに送信せずにジッタバッファ内部で125μs遅延
させ、次のタイミングで送信する(t2)。また、パケ
ット廃棄閾値を超えるパケットについては、ルータEに
送信せずに廃棄を行い、パケット遅延閾値を超えてパケ
ット廃棄閾値を超えないパケットについては、ルータE
に送信せずにジッタバッファ内部で125μs遅延さ
せ、次のタイミングで送信する(t3)。
【0090】以上のようにルータに、内部に設定された
2つの閾値に基づき8kHz単位で音声パケットの遅延
又は廃棄を行いながら後段のルータに音声パケットを送
信する送信制御機能をもたせることにより、当該ルータ
に音声パケットが集中して受信された場合にも、送信す
る音声パケットを遅延させ時間的に分散し又は廃棄する
ことによりジッタバッファのあふれを防止することを可
能とする。なお、遅延した音声パケットはジッタバッフ
ァから時間的に優先して出力され、時間遅延の影響は最
小限に抑制される。 [第四の実施の形態]次に、図7を参照して第四の実施
の形態の音声パケット通信システムについて説明する。
本実施の形態では音声パケットの送信制御部の構成とし
て、図5に示す送信制御部におけるバッファ管理部に代
えて送信情報付与部32を設け、パケット遅延閾値及び
パケット廃棄閾値は読み出し制御部33に設定される構
成を採用している。
2つの閾値に基づき8kHz単位で音声パケットの遅延
又は廃棄を行いながら後段のルータに音声パケットを送
信する送信制御機能をもたせることにより、当該ルータ
に音声パケットが集中して受信された場合にも、送信す
る音声パケットを遅延させ時間的に分散し又は廃棄する
ことによりジッタバッファのあふれを防止することを可
能とする。なお、遅延した音声パケットはジッタバッフ
ァから時間的に優先して出力され、時間遅延の影響は最
小限に抑制される。 [第四の実施の形態]次に、図7を参照して第四の実施
の形態の音声パケット通信システムについて説明する。
本実施の形態では音声パケットの送信制御部の構成とし
て、図5に示す送信制御部におけるバッファ管理部に代
えて送信情報付与部32を設け、パケット遅延閾値及び
パケット廃棄閾値は読み出し制御部33に設定される構
成を採用している。
【0091】書き込み制御部30は、ルータB及びルー
タCより音声パケット40を受信し、書き込み信号43
を有効にして音声パケット42をジッタバッファ31に
書き込む。
タCより音声パケット40を受信し、書き込み信号43
を有効にして音声パケット42をジッタバッファ31に
書き込む。
【0092】送信情報付与部32は、基準クロック41
より生成した8kHzクロックをもとに125μs単位
に書き込み信号45を有効にして、読み出し制御部33
において後段のルータEに送信するタイミングを示す情
報である送信情報44をジッタバッファに格納されてい
る音声パケット単位に付与し、125μs経過する毎に
送信情報を1ずつインクリメントする。また、ジッタバ
ッファに格納する送信情報44のデフォルト値は音声パ
ケット40毎に変更することが可能であり、大きい値を
設定するほど優先度が低くなり、パケットが集中した場
合廃棄されやすくなる。
より生成した8kHzクロックをもとに125μs単位
に書き込み信号45を有効にして、読み出し制御部33
において後段のルータEに送信するタイミングを示す情
報である送信情報44をジッタバッファに格納されてい
る音声パケット単位に付与し、125μs経過する毎に
送信情報を1ずつインクリメントする。また、ジッタバ
ッファに格納する送信情報44のデフォルト値は音声パ
ケット40毎に変更することが可能であり、大きい値を
設定するほど優先度が低くなり、パケットが集中した場
合廃棄されやすくなる。
【0093】読み出し制御部33は、基準クロック41
より生成した8kHzクロックをもとに125μs単位
に、ジッタバッファ31に対して読み出し信号48を有
効にしてジッタバッファ31より音声パケット46及び
送信情報47を読み出し、前記送信情報47により前記
音声パケット46の出力側への送信、非送信を制御す
る。
より生成した8kHzクロックをもとに125μs単位
に、ジッタバッファ31に対して読み出し信号48を有
効にしてジッタバッファ31より音声パケット46及び
送信情報47を読み出し、前記送信情報47により前記
音声パケット46の出力側への送信、非送信を制御す
る。
【0094】読み出し制御部33は、後段のルータEへ
の送信を125μs遅延させるか否かの閾値であるパケ
ット遅延閾値と、音声パケットの廃棄を行うか否かの閾
値であるパケット廃棄閾値を内部に有しており、125
μs単位にジッタバッファ31の読み出しを行い、送信
情報47の値とパケット遅延閾値を比較して、送信情報
47がパケット遅延閾値以下の場合は後段のルータEに
音声パケット49を送信する。送信情報47がパケット
遅延閾値よりも大きくパケット廃棄閾値以下の場合はパ
ケット遅延閾値まで音声パケット49を送信し、パケッ
ト遅延閾値を超えるパケットについてはジッタバッファ
31からの読み出しを停止し、音声パケット49を送信
しない。パケット廃棄閾値よりも大きい場合はパケット
遅延閾値まで音声パケット49を送信し、パケット遅延
閾値を超えパケット廃棄閾値以下のパケットについては
ジッタバッファ31からの読み出しを停止し、音声パケ
ット49を送信しない。また、パケット廃棄閾値を超え
るパケットについては音声パケット49を送信せずに廃
棄する。
の送信を125μs遅延させるか否かの閾値であるパケ
ット遅延閾値と、音声パケットの廃棄を行うか否かの閾
値であるパケット廃棄閾値を内部に有しており、125
μs単位にジッタバッファ31の読み出しを行い、送信
情報47の値とパケット遅延閾値を比較して、送信情報
47がパケット遅延閾値以下の場合は後段のルータEに
音声パケット49を送信する。送信情報47がパケット
遅延閾値よりも大きくパケット廃棄閾値以下の場合はパ
ケット遅延閾値まで音声パケット49を送信し、パケッ
ト遅延閾値を超えるパケットについてはジッタバッファ
31からの読み出しを停止し、音声パケット49を送信
しない。パケット廃棄閾値よりも大きい場合はパケット
遅延閾値まで音声パケット49を送信し、パケット遅延
閾値を超えパケット廃棄閾値以下のパケットについては
ジッタバッファ31からの読み出しを停止し、音声パケ
ット49を送信しない。また、パケット廃棄閾値を超え
るパケットについては音声パケット49を送信せずに廃
棄する。
【0095】本実施の形態では、以上のようにして音声
パケット毎に優先度を付与して、音声パケットを8kH
z単位に分散又は廃棄することにより、ジッタバッファ
における音声パケットのあふれを防止する。
パケット毎に優先度を付与して、音声パケットを8kH
z単位に分散又は廃棄することにより、ジッタバッファ
における音声パケットのあふれを防止する。
【0096】[第五の実施の形態]次に、図8を参照し
て第五の実施の形態の音声パケット通信システムについ
て説明する。本実施の形態では音声パケットの送信制御
部の構成として、遅延及び廃棄パケット監視部54を設
けて、ネットワークの特性に応じて読み出し制御部53
のパケット遅延閾値及びパケット廃棄閾値の可変制御を
行い、ジッタバッファの深さを制御するように構成して
いる。書き込み制御部30、ジッタバッファ31及び送
信情報付与部32の構成及び機能は図7に示す実施の形
態と同様である。
て第五の実施の形態の音声パケット通信システムについ
て説明する。本実施の形態では音声パケットの送信制御
部の構成として、遅延及び廃棄パケット監視部54を設
けて、ネットワークの特性に応じて読み出し制御部53
のパケット遅延閾値及びパケット廃棄閾値の可変制御を
行い、ジッタバッファの深さを制御するように構成して
いる。書き込み制御部30、ジッタバッファ31及び送
信情報付与部32の構成及び機能は図7に示す実施の形
態と同様である。
【0097】読み出し制御部53は、音声パケットを遅
延させたことやパケットを廃棄したことを示す情報であ
る遅延及び廃棄情報71を遅延及び廃棄パケット監視部
54に送信する。遅延及び廃棄パケット監視部54は遅
延及び廃棄情報71、パケット遅延閾値及びパケット廃
棄閾値の変更を指示する閾値変更情報70を受信し、そ
の信号をもとに読み出し制御部53の内部にあるパケッ
ト遅延閾値及びパケット廃棄閾値を変更する。つまり、
遅延及び廃棄パケット監視部54は、遅延及び廃棄情報
71に基づいて音声パケットが集中した場合に、一時的
にパケット遅延閾値やパケット廃棄閾値を大きくし、音
声パケットを分散及び廃棄を増大させる。このような制
御は図5に示す実施の形態においても実施することが可
能である。
延させたことやパケットを廃棄したことを示す情報であ
る遅延及び廃棄情報71を遅延及び廃棄パケット監視部
54に送信する。遅延及び廃棄パケット監視部54は遅
延及び廃棄情報71、パケット遅延閾値及びパケット廃
棄閾値の変更を指示する閾値変更情報70を受信し、そ
の信号をもとに読み出し制御部53の内部にあるパケッ
ト遅延閾値及びパケット廃棄閾値を変更する。つまり、
遅延及び廃棄パケット監視部54は、遅延及び廃棄情報
71に基づいて音声パケットが集中した場合に、一時的
にパケット遅延閾値やパケット廃棄閾値を大きくし、音
声パケットを分散及び廃棄を増大させる。このような制
御は図5に示す実施の形態においても実施することが可
能である。
【0098】これにより、ネットワークの特性に依存し
てジッタバッファの深さを可変にし、音声パケットを8
kHz単位に分散及び廃棄しジッタバッファのあふれを
防止する。
てジッタバッファの深さを可変にし、音声パケットを8
kHz単位に分散及び廃棄しジッタバッファのあふれを
防止する。
【0099】上述した実施の形態においては、本発明を
特定の条件で構成した例について説明したが、本発明
は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述の実
施の形態では、ルータのジッタバッファは単一のものと
して全ての音声パケットを該ジッタバッファを経由する
ように構成したが、送信先毎の複数のジッタバッファを
備える構成として、入力する音声パケットのヘッダを監
視して送信先に応じてそれぞれのジッタバッファを経由
するように構成することができる。この場合、それぞれ
のジッタバッファにおける音声パケットの蓄積数はフレ
ーム単位でカウントし、パケット遅延閾値及びパケット
廃棄閾値と比較するような第三ないし第五の実施の形態
の分散及び廃棄の送信制御を行うように構成することが
できることはいうまでもない。
特定の条件で構成した例について説明したが、本発明
は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述の実
施の形態では、ルータのジッタバッファは単一のものと
して全ての音声パケットを該ジッタバッファを経由する
ように構成したが、送信先毎の複数のジッタバッファを
備える構成として、入力する音声パケットのヘッダを監
視して送信先に応じてそれぞれのジッタバッファを経由
するように構成することができる。この場合、それぞれ
のジッタバッファにおける音声パケットの蓄積数はフレ
ーム単位でカウントし、パケット遅延閾値及びパケット
廃棄閾値と比較するような第三ないし第五の実施の形態
の分散及び廃棄の送信制御を行うように構成することが
できることはいうまでもない。
【0100】例えば、上述した実施の形態においては、
フレーム周期を125μsecとした例について説明し
たが、本発明では、フレーム周期はこれに限定されな
い。また、上述の実施の形態においては、ルータがフレ
ーム周期で音声パケットを出力する例について説明した
が、この発明では、フレーム周期の整数倍の周期の音声
パケットを出力しても良い。例えば、フレーム周期が1
25μsecの場合、ルータは、その周期の2倍の25
0μsecの周期で音声フレームを出力しても良い。
フレーム周期を125μsecとした例について説明し
たが、本発明では、フレーム周期はこれに限定されな
い。また、上述の実施の形態においては、ルータがフレ
ーム周期で音声パケットを出力する例について説明した
が、この発明では、フレーム周期の整数倍の周期の音声
パケットを出力しても良い。例えば、フレーム周期が1
25μsecの場合、ルータは、その周期の2倍の25
0μsecの周期で音声フレームを出力しても良い。
【0101】なお、本発明では、全てのルータにジッタ
バッファを設けることが望ましいが、一部分のルータに
だけにジッタバッファを設けても良い。
バッファを設けることが望ましいが、一部分のルータに
だけにジッタバッファを設けても良い。
【0102】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、ルータにジッタバッファを設けたので、通信経
路上のルータでジッタを吸収することができる。このた
め、最終ポイントの送受信装置に大容量のジッタバッフ
ァを設ける必要がない。
よれば、ルータにジッタバッファを設けたので、通信経
路上のルータでジッタを吸収することができる。このた
め、最終ポイントの送受信装置に大容量のジッタバッフ
ァを設ける必要がない。
【0103】また、本発明では、ルータのジッタバッフ
ァにいったん蓄積した音声パケットを出力する際に、フ
レーム周期又はその整数倍の周期で出力させるように構
成しているから、ルータにおいてフレーム単位でジッタ
を吸収することができる。
ァにいったん蓄積した音声パケットを出力する際に、フ
レーム周期又はその整数倍の周期で出力させるように構
成しているから、ルータにおいてフレーム単位でジッタ
を吸収することができる。
【0104】特に、本発明では、ルータがフレーム周期
の逆数又はその整数倍の周波数の基準クロック信号に同
期して音声パケットを出力することから、従来の同期網
における音声通信と同様にリアルタイム性を確保した音
声パケット通信を実現することができる。
の逆数又はその整数倍の周波数の基準クロック信号に同
期して音声パケットを出力することから、従来の同期網
における音声通信と同様にリアルタイム性を確保した音
声パケット通信を実現することができる。
【0105】更に、音声パケットの集中時にジッタバッ
ファからの音声パケットの読み出しタイミングを制御し
て音声パケットを遅延して分散させたり、ジッタバッフ
ァへの音声パケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃
棄するように構成することによりジッタバッファのあふ
れを防止することができる。また、遅延した音声パケッ
トはジッタバッファから時間的に優先して出力され、時
間遅延の影響は最小限に抑制される。
ファからの音声パケットの読み出しタイミングを制御し
て音声パケットを遅延して分散させたり、ジッタバッフ
ァへの音声パケットの過剰な蓄積時に音声パケットを廃
棄するように構成することによりジッタバッファのあふ
れを防止することができる。また、遅延した音声パケッ
トはジッタバッファから時間的に優先して出力され、時
間遅延の影響は最小限に抑制される。
【図1】第一の実施の形態における音声パケット通信シ
ステムの説明図である。
ステムの説明図である。
【図2】第一の実施の形態の音声パケット通信方法を説
明するための模式図である。
明するための模式図である。
【図3】第二の実施の形態における音声パケット通信シ
ステムの説明図である。
ステムの説明図である。
【図4】第三の実施の形態における音声パケット通信シ
ステムの説明図である。
ステムの説明図である。
【図5】第三の実施の形態の音声パケット通信システム
を構成する送信制御部の説明図である。
を構成する送信制御部の説明図である。
【図6】音声パケットの送信制御の例を示す図である。
【図7】第四の実施の形態の音声パケット通信システム
を構成する送信制御部の説明図である。
を構成する送信制御部の説明図である。
【図8】第五の実施の形態の音声パケット通信システム
を構成する送信制御部の説明図である。
を構成する送信制御部の説明図である。
1 基準クロック源
2 ルータ群
3 送受信装置
10、30 書き込み制御部
11、31 ジッタバッファ
12 バッファ管理部
13、33、53 読み出し制御部
32 送信情報制御部
54 遅延及び廃棄監視部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭63−136859(JP,A)
特開 平4−309037(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04L 12/56
Claims (13)
- 【請求項1】 音声パケットを転送する通信ネットワー
クを構成するルータ群と、前記ルータ群のうちのいずれ
かのルータに接続された送受信装置と、前記音声パケッ
トのフレーム周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波
数の基準クロック信号を発信する基準クロック源とを備
える音声パケット通信システムにおいて、 前記ルータ群を構成するルータに、前記通信ネットワー
ク上を伝送されてきた音声パケットをいったん蓄積する
ためのジッタバッファと、ジッタバッファに蓄積されて
いる音声パケット数に基づいてジッタバッファからの音
声パケットの送信を制御するバッファ管理部を備え、前
記バッファ管理部は、前記フレーム周期又はその整数倍
の周期毎に第1の閾値及び該第1の閾値より大きい第2
の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下の音声パケット
は前記基準クロック信号に同期させて出力し、前記第1
の閾値を越え第2の閾値以下の音声パケットは前記フレ
ーム周期遅延して前記基準クロック信号に同期させて出
力し、前記第2の閾値を越えた音声パケットは廃棄する
制御を行い、当該ルータのジッタバッファに蓄積された
音声パケットを、前記フレーム周期又はその整数倍の周
期で、前記基準クロック信号に同期させて出力すること
を特徴とする音声パケット通信システム。 - 【請求項2】 音声パケットを転送する通信ネットワー
クを構成するルータ群と、前記ルータ群のうちのいずれ
かのルータに接続された送受信装置と、前記音声パケッ
トのフレーム周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波
数の基準クロック信号を発信する基準クロック源とを備
える音声パケット通信システムにおいて、前記ルータ群を構成するルータに、前記通信ネットワー
ク上を伝送されてきた音声パケ ットをいったん蓄積する
ためのジッタバッファと、前記ジッタバッファへ書き込
む音声パケット毎に送信順番を示す送信情報を付与する
送信情報付与部と、ジッタバッファに蓄積された音声パ
ケットを読み出す読み出し制御部とを備え、前記読み出
し制御部は、読み出した音声パケットの送信情報と、第
1の閾値及び該第1の閾値より大きい第2の閾値とを比
較し、前記第1の閾値以下の送信情報を有する音声パケ
ットは前記基準クロック信号に同期させて出力し、前記
第1の閾値を越え第2の閾値以下の送信情報を有する音
声パケットは前記フレーム周期遅延して前記基準クロッ
ク信号に同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた送
信情報を有する音声パケットは廃棄する制御を行い、当
該ルータのジッタバッファに蓄積された音声パケット
を、前記フレーム周期又はその整数倍の周期で、前記基
準クロック信号に同期させて出力することを特徴とする
音声パケット通信システム。 - 【請求項3】 読み出し制御部における遅延及び廃棄の
制御情報に基づいて、音声パケットが集中する場合に一
時的に前記第1及び第2の閾値を大きくするように前記
読み出し制御部を制御する遅延及び廃棄監視部を備える
ことを特徴とする請求項2記載の音声パケット通信シス
テム。 - 【請求項4】 前記ルータは、前記音声パケット信号
を、125μsec又はその整数倍の周期で出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の音声
パケット通信システム。 - 【請求項5】 前記基準クロック源は、8kHz又はそ
の整数倍の周波数の基準クロック信号を発信することを特徴とする請求項4記載の音声パケット通信シス
テム。 - 【請求項6】 前記基準クロック源は、前記ルータの各
々へ直接前記基準クロック信号を出力することを特徴とする請求項1乃至5記載のいずれか記載の
音声パケット通信システム。 - 【請求項7】 前記基準クロック源は、前記ルータ群の
うち、一部分のルータへのみ前記基準クロック信号を直
接出力し、他のルータは、当該一部分のルータから当該他のルータ
へ転送された前記音声パケット とともに前記基準クロッ
ク信号を取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の音
声パケット通信システム。 - 【請求項8】 通信網を構成するルータ群を介して音声
パケットを転送する音声パケット通信方法において、前記ルータ群を構成するルータに、基準クロック源か
ら、前記音声パケットのフレーム 周期の逆数の周波数又
はその整数倍の周波数の基準クロック信号を入力し、音
声パケットの通信経路上のルータにおいて、転送されて
きた音声パケットを当該ルータのジッタバッファにいっ
たん蓄積し、前記ルータは、ジッタバッファに蓄積され
ている音声パケット数に基づいて、前記フレーム周期又
はその整数倍の周期毎に第1の閾値及び該第1の閾値よ
り大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下の
音声パケットは前記基準クロック信号に同期させて出力
し、前記第1の閾値を越え第2の閾値以下の音声パケッ
トは前記フレーム周期遅延して前記基準クロック信号に
同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた音声パケッ
トは廃棄する制御を行い、当該ルータのジッタバッファ
に蓄積された音声パケットを、前記フレーム周期又はそ
の整数倍の周期で、前記基準クロック信号に同期させて
出力することを特徴とする音声パケット通信方法。 - 【請求項9】 通信網を構成するルータ群を介して音声
パケットを転送する音声パケット通信方法において、前記ルータ群を構成するルータに、基準クロック源か
ら、前記音声パケットのフレーム 周期の逆数の周波数又
はその整数倍の周波数の基準クロック信号を入力し、音
声パケットの通信経路上のルータにおいて、転送されて
きた音声パケットを当該ルータのジッタバッファにいっ
たん蓄積し、前記ルータは、前記ジッタバッファへ蓄積
する音声パケット毎に送信順番を示す送信情報を付与
し、ジッタバッファに蓄積された音声パケットを読み出
し時に、読み出した音声パケットの送信情報と、第1の
閾値及び該第1の閾値より大きい第2の閾値とを比較
し、前記第1の閾値以下の送信情報を有する音声パケッ
トは前記基準クロック信号に同期させて出力し、前記第
1の閾値を越え第2の閾値以下の送信情報を有する音声
パケットは前記フレーム周期遅延して前記基準クロック
信号に同期させて出力し、前記第2の閾値を越えた送信
情報を有する音声パケットは廃棄する制御を行い、当該
ルータのジッタバッファに蓄積された音声パケットを、
前記フレーム周期又はその整数倍の周期で、前記基準ク
ロック信号に同期させて出力することを特徴とする音声
パケット通信方法。 - 【請求項10】 前記ルータは、音声パケットの遅延及
び廃棄の情報に基づいて、音声パケットが集中する場合
に一時的に前記第1及び第2の閾値を大きくすることを
特徴とする請求項9記載の音声パケット通信方法。 - 【請求項11】 通信ネットワークから入力された音声
パケットをいったん蓄積するためのジッタバッファと、
前記ジッタバッファに蓄積されている音声パケット数に
基づいてジッタバッファからの音声パケットの送信を制
御するバッファ管理部とを備え、前記バッファ管理部
は、前記フレーム周期又はその整数倍の周期毎に第1の
閾値及び該第1の閾値より大きい第2の閾値とを比較
し、前記第1の閾値以下の音声パケットは前記基準クロ
ック信号に同期させて出力し、前記第1の閾値を越え第
2の閾値以下の音声パケットは前記フレーム周期遅延し
て前記基準クロック信号に同期させて出力し、前記第2
の閾値を越えた音声パケットは廃棄する制御を行い、前
記ジッタバッファに蓄積された音声パケットを、当該音
声パケットのフレーム周期又はその整数倍の周期で、前
記音声パケットのフレーム周期の逆数の周波数又はその
整数倍の周波数の基準クロック信号に同期させて出力す
ることを特徴とするルータ。 - 【請求項12】 通信ネットワークから入力された音声
パケットをいったん蓄積するためのジッタバッファと、
前記ジッタバッファへ書き込む音声パケット毎に送信順
番を示す送信情報を付与する送信情報付与部と、ジッタ
バッファに蓄積された音声パケットを読み出す読み出し
制御部とを備え、前記読み出し制御部は、読み出した音
声パケットの送信情報と、第1の閾値及び該第1の閾値
より大きい第2の閾値とを比較し、前記第1の閾値以下
の送信情報を有する音声パケットは前記基準クロック信
号に同期させて出力し、前記第1の閾値を越え第2の閾
値以下の送信情報を有する音声パケットは前記フレーム
周期遅延して前記基準クロック信号に同期させて出力
し、前記第2の閾値を越えた送信情報を有する音声パケ
ットは廃棄する制御を行い、前記ジッタバッファに蓄積
された音声パケットを、当該音声パケットのフレーム周
期又はその整数倍の周期で、前記音声パケットのフレー
ム周期の逆数の周波数又はその整数倍の周波数の基準ク
ロック信号に同期させて出力することを特徴とするルー
タ。 - 【請求項13】 読み出し制御部における遅延及び廃棄
の制御情報に基づいて、音声パケットが集中する場合に
一時的に前記第1及び第2の閾値を大きくするように前
記読み出し制御部を制御する遅延及び廃棄監視部を備え
ることを特徴とする請求項12記載のルータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000173821A JP3478245B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-06-09 | 音声パケット通信システム、音声パケット通信方法及びルータ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000092346 | 2000-03-29 | ||
JP2000-92346 | 2000-03-29 | ||
JP2000173821A JP3478245B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-06-09 | 音声パケット通信システム、音声パケット通信方法及びルータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001345840A JP2001345840A (ja) | 2001-12-14 |
JP3478245B2 true JP3478245B2 (ja) | 2003-12-15 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000173821A Expired - Fee Related JP3478245B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-06-09 | 音声パケット通信システム、音声パケット通信方法及びルータ |
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JP (1) | JP3478245B2 (ja) |
-
2000
- 2000-06-09 JP JP2000173821A patent/JP3478245B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001345840A (ja) | 2001-12-14 |
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