JP3478216B2 - Foreign matter removal method of reversible rolling mill auxiliary roll - Google Patents
Foreign matter removal method of reversible rolling mill auxiliary rollInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可逆圧延機の補助
ロールから異物を除去するのに用いて好適な可逆圧延機
補助ロールの異物除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼、珪素鋼などの難加工性材
料の冷間圧延は、12段圧延機や20段圧延機といった多段
圧延機を用いて行われる。図3は、12段圧延機の一例を
示す側面模式図である。同図に示すように圧延スタンド
1の左右にテンションリール2,2Aが設けられ、圧延
材3は、左右のテンションリール2,2A間を複数回往
復しながら圧延される。なお、4,4Aは補助ロール
(デフレクタロール)、5,5Aは形状検出ロール、
6,6Aはワイパロールである。補助ロールは圧延材搬
送方向を変更する役目をし、ワイパロールは、圧延機が
ロールで圧延材を圧延する際に使用した潤滑油が圧延後
も圧延材上に乗ったまま、繰り出されてくるのでこれを
切る役目をしている。ちなみにそれは、潤滑油を切らな
いとテンションリールで巻き取り時に圧延材が蛇行し、
幅端面のそろわないコイル状に巻かれ、外観上の品質の
不良になるのでこれを防止するためである。
【0003】このようないわゆる可逆圧延機によれば、
難加工性材料を1つの圧延ロールスタンドで所望の板厚
まで圧延できる。しかしながら一方において、ワイパロ
ールで潤滑油を切ることにより、結果的に十分洗浄され
ない補助ロール4、4Aが正転、逆転を繰り返すこと
で、摩耗粉、塵、鉄粉、酸化スケールなどの異物が補助
ロール4、4Aまたは圧延材3に付着し、そのまま圧延
が繰り返されるとこれらの異物が圧延材3の表面に噛み
込み、圧延ロールにも疵が発生して圧延材に転写する。
また、圧延材に付着しワイパロール6または6Aで除去
しきれなかった潤滑油が補助ロール4、4Aに付着し除
去されない結果、異物の付着を助長すると共に補助ロー
ルと圧延材がスリップしてできるスリップ疵の原因にも
なる。
【0004】この問題に対し、補助ロールのロール表面
にショットブラストを施したのちクロムメッキを施して
耐摩耗性、耐ピックアップ性を改善することにより、圧
延ロール疵の圧延材への転写およびスリップ疵を防止す
る方法が知られている。しかしながら、この方法では、
新品の補助ロールを投入したのち、累積の圧延量が増え
るにつれ、短期間のうちにロール粗度が低下し、その効
果が失われる。
【0005】一方、可逆圧延機の補助ロールから異物を
除去する手段として、特開平9−1212号公報、特開平10
−58016 号公報に記載されているように、回転中の補助
ロール表面に2つのワイピング部材を交互に押し当てて
ロール表面に付着した異物を掻き取る方法が知られてい
る。いずれも、補助ロールの正転、逆転に応じて、2つ
のワイピング部材のうちロール回転方向に対応する方を
ロールに接触させ、そうでない方をロールから離反させ
るように構成されており、正転時、逆転時ともロール表
面に付着する異物を有効に除去することができる。ま
た、ワイピング部材を交互に接触させることによる効果
として、特開平9−1212号公報にはワイピング部材の寿
命を延長できることが、また、特開平10−58016 号公報
には回転方向の変更時にワイピング部材で掻き取った異
物がロールに再付着するのを防止できることが、それぞ
れ記載されている。
【0006】なお、特開平9−1212号公報では、ワイピ
ング部材はブレード状であり、これは金属製の矩形状薄
板であり、例えばアルミニウム合金、ステンレス鋼など
である。また、特開平10−58016 号公報では、特に限定
されてないが、好ましいワイピング部材は、ゴム、樹
脂、スポンジ、フェルト等であり、その形状は角状でも
ブレード状でもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
技術によれば、圧延の向きの変更毎に、2つのワイピン
グ部材の一方をロール面に接触させ、同時に他方をロー
ル面から離反させる動作を交互に繰り返す必要がある。
そのため、この接触・離反を行わせるための制御が複雑
となり、制御用ソフトウエアの製作などにかかる設置コ
ストが嵩むうえ、メンテナンス負荷も大きいという問題
があった。また、前記特開平9−1212号公報の装置はロ
ール面との接触片が金属製のブレード状であるため異物
の掻き取りには好適であるが潤滑油の拭き取りには不適
であり、前記特開平10−58016 号公報の装置は同接触片
がゴム、樹脂、スポンジ、フェルト等であるため潤滑油
の拭き取りには好適であるが異物の掻き取りには不適で
あるという問題もあった。
【0008】そこで、本発明は、可逆圧延機の補助ロー
ルに対して異物掻き取り、潤滑油拭き取りの両方を行う
ことができ、しかもコストやメンテナンス負荷の増大を
伴わずに、異物の再巻き込みを防止できる可逆圧延機補
助ロールの異物除去方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、可逆圧延機の
補助ロール面に付着した異物を除去する方法であって、
圧延材が圧延機に向かうのにならう方向を順方向にとっ
て、圧延材と補助ロールの接触部を挟んで順方向側に第
1のワイパを有し、反対側に第2のワイパを有してなる
構造としたうえ、ワイパと補助ロール面との接触時機を
第1のワイパでは常時、第2のワイパでは順方向圧延開
始時のみとすることを特徴とする可逆圧延機補助ロール
の異物除去方法である。
【0010】本発明では、第1のワイパのワイパ先端部
がフェルト板からなり、第2のワイパのワイパ先端部が
樹脂ブレードからなることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明実施形態の一例を
示す説明図である。図1において、補助ロール4の左方
にはテンションリール2(図3参照)が、形状検出ロー
ル5の右方には圧延スタンド1(図3参照)が配置され
ている。10は第1のワイパで、ワイパ先端部をなす拭取
用部材11をホルダ12に着脱可能に取り付けて構成されて
いる。ホルダ12はフレーム13に取り付けられており、拭
取用部材11の端面を補助ロール4のロール面に常時(メ
ンテナンス時は除く)押しつけている。
【0012】また、20は第2のワイパで、ワイパ先端部
をなす掻取用部材21を、エアチューブ24、25で挟み、ホ
ルダ22に着脱可能に取り付けて構成されている。ホルダ
22はフレーム23に取り付けられている。第2のワイパ20
では、ワイパ先端部と補助ロール面との接触・離反を容
易に行えるように、掻取用部材21をエアチューブ24、25
で挟む形で固定している。図1において、エアチューブ
24を膨脹させかつエアチューブ25を収縮させると掻取用
部材21はロール面から離反し、逆に、エアチューブ24を
収縮させかつエアチューブ25を膨脹させると掻取用部材
21はロール面に押し当てられる。
【0013】ワイパ先端部を補助ロール面と接触・離反
させるアクチュエータは、エアチューブのほか、ラック
ピニオン、シリンダ等であってもよい。第1のワイパ10
は、摩耗粉、塵、鉄粉、酸化スケール等の異物および余
剰の潤滑油をロール面から拭き取るものであり、ワイパ
先端部の材質は、ロール面に擦疵を発生させず、かつ潤
滑油の含浸が十分行えるという観点から、フェルトが好
ましい。形状はこの例の角板状でもよいが、先の尖った
ブレード状でもよい。
【0014】第2のワイパ20は、前記異物をロール面か
ら掻き取るものであり、その目的に照らして、ワイパの
掻取用部材は先の尖ったブレード状であることが好まし
い。材質は、ロール面に擦疵を発生させず、異物をロー
ル面から引き剥がすに十分な弾性率を有するという観点
から、樹脂が好ましい。なお、樹脂のなかでは、ロール
面との擦れによりカスを発生せず、かつ150 ℃程度まで
の耐熱性を備えたものがさらに好ましく、かかる観点か
ら、エポキシ樹脂、ベークライト、ナイロン、ポリカー
ボネートなど、および、これらの樹脂を繊維または充填
材で強化したものが好適である。また、樹脂以外では銅
が好ましい。
【0015】第1、第2のワイパの配置は、図1に示す
ように、ロール面内で圧延材3と補助ロール4の接点O
から順方向(図1では右回り)に順次第1、第2のワイ
パ10、20の接点A、Bが位置するような配置とするのが
よい。また、第2のワイパ20は、接点Bからブレード付
け根に向かうようにベクトルを描き、順方向圧延時の接
点Bでのロール周速度ベクトルを描いた場合、両者が鋭
角をなすように配置するのが好ましい。両ベクトルのな
す角度が鈍角であると順方向圧延での異物掻き取りが困
難になる。
【0016】第1のワイパ10は、補助ロール4のロール
面の潤滑油を除去することを目的として使用される。な
お、ロール面に比較的弱く付着している異物も同時に除
去される。圧延中に第1のワイパ10を断続的にロール面
に接触させる方法では、潤滑油の除去が不十分となり、
圧延材と補助ロール間でスリップが発生し、圧延材にス
リップ疵が入ってしまう。よって、圧延中は第1のワイ
パは常時ロール面に押し付けた状態で使用することが重
要である。
【0017】ところで、第1のワイパ10を常時押し付け
ていると、逆方向圧延時に異物30が拭取用部材11と補助
ロール4との接触部に堆積する。逆方向圧延が完了し、
次に順方向に圧延開始する際に異物30が第1のワイパ10
から離れ、補助ロール4の順方向の回転に伴って移動す
る。第2のワイパ20がロール面から離反していると、こ
の異物30は接点Oに達し、圧延材に乗り移って圧延機ま
で運ばれ、ロールバイトに侵入して圧延ロール疵の原因
となるところ、第2のワイパ20を補助ロール4に押し付
けておくことにより、この異物30を効果的に除去するこ
とができる。なお、順方向圧延時に異物31が拭取用部材
11の補助ロール4との接触部に堆積するが、この異物31
は、次の逆方向圧延の際に圧延機とは反対のテンション
リール側に運び去られるのでこちらは圧延ロール疵の原
因とはならない。
【0018】ここで、本発明者らの調査によると、第2
のワイパ20を第1のワイパ10と同様に常時補助ロール4
に押し付けておくと、逆方向圧延時に掻取用部材21と補
助ロール4の接触部に異物32が溜まり、この異物32が順
方向圧延開始時にロール面⇒接点O⇒圧延材と次々に乗
り移って圧延機まで運ばれ、圧延ロール疵を発生させる
場合があることがわかった。また、第2のワイパ20を常
時補助ロール4に押し付けておくと、掻取用部材21の寿
命が短く交換頻度が高いことに加え、補助ロール4と掻
取用部材21の摩擦起因の粗度低下により補助ロール4の
寿命も短くなる傾向が認められた。
【0019】一方、第2のワイパ20を順方向圧延開始時
以外は補助ロール4から離反させることを試みたとこ
ろ、この離反の間に第1のワイパをすり抜けるであろう
異物により圧延ロール疵が発生するのではないかと心配
したのであるが、意外なことに圧延ロール疵が発生しな
くなった。このことから、ワイパ20先端部と補助ロール
4の接触部に溜まってある程度以上の大きさに堆積・凝
集した異物のみが圧延機まで運ばれた際に圧延ロール疵
を発生させるものと考えられる。
【0020】そこで、本発明では、例えば図2にタイム
チャートで示すような動作制御モードに従い、第2のワ
イパ20を順方向圧延開始時に補助ロール4のロール面に
押し付け(押付)、それ以外のときはロール面から離反
(開放)させるようにした。この押付、開放の繰り返し
は、エアチューブ24、25を交互に膨脹、収縮させること
で容易に実行できる。
【0021】これにより、逆方向圧延時に第1のワイパ
10と補助ロール4の接触部に堆積・凝集した異物30は、
次の順方向圧延開始時に押付状態とされた第2のワイパ
20によって効果的に除去され尽くし、この除去後は速や
かに第2のワイパ20を開放状態とすることで、次の逆方
向圧延中の第2のワイパ20と補助ロール4の接触部での
異物の堆積・凝集を回避できるため、ワイパ20先端部と
補助ロール4の接触部に堆積・凝集した異物が圧延機ま
で運ばれてしまうことがなくなり、圧延ロール疵の発生
を効果的に防止することができる。
【0022】そして、本発明によれば、第1のワイパは
常時押し付けとしており、また第2のワイパは押付・開
放の繰り返しを要するがこれはエアチューブのような簡
単な機構と所定のタイミングでその膨脹・収縮を司るだ
けの簡単な制御ソフトウエアを製作するだけで足りるの
で、従来技術のように2つのワイパを圧延方向に応じて
押し付ける側を交互に変更するのに比べて簡単に済み、
設置コストやメンテナンス負荷の増大はほとんど問題に
ならない。
【0023】
【実施例】図3に示した12段圧延機(可逆圧延機)を用
いて、フェライト系ステンレス鋼板SUS430に対し、鋼板
を左右のテンションリール2、2A間で往復させる可逆
圧延方式にて冷間圧延を行った。この冷間圧延では、図
3中左の補助ロール4に第1、第2のワイパを、図1に
示した形態でそれぞれ1台設置し、図3中の補助ロール
4Aに第1、第2のワイパを、図1とは左右勝手逆の形
態でそれぞれ1台設置し、第1のワイパは常時押付と
し、第2のワイパはその使用形態を、順方向圧延の圧延
開始時のみ押付(実施例)、ケース2:常時押付(比較
例1)、常時開放(不使用;比較例2)の3通りに変え
て圧延を行った。実施例、比較例1、2について圧延後
の鋼板の表面疵発生による不良率、補助ロール寿命(補
助ロールの交換周期)、および、実施例、比較例1につ
いて第2のワイパのワイパ寿命(ワイパ先端部の交換周
期)を調査した。なお、第1のワイパのワイパ先端部は
フェルト板、第2のワイパのワイパ先端部は樹脂ブレー
ドで構成し、樹脂はガラス繊維強化エポキシ樹脂を用い
た。
【0024】調査の結果を表1に示す。比較例2では不
良率5%、比較例1では不良率1%であったのに対し、
実施例では不良率が0%であり、鋼板の表面疵を完全に
防止することができた。また、比較例1ではワイパ寿命
が2ヶ月と短かく、かつ補助ロール寿命も4ヵ月と比較
例2の12ヶ月に比べ大幅に寿命低下したが、実施例では
ワイパ寿命が12ヶ月と比較例1よりも格段に延命し、補
助ロール寿命は比較例2と同じ12ヶ月に維持された。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】かくして本発明によれば、可逆圧延機の
補助ロールに対して異物掻き取り、潤滑油拭き取りの両
方を行うことができ、しかも設置コストやメンテナンス
負荷の増大を伴わずして異物の再巻き込みを防止できる
という優れた効果を奏する。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a method for removing foreign matter from a reversible rolling mill auxiliary roll suitable for removing foreign matter from an auxiliary roll of a reversible rolling mill. [0002] Cold rolling of difficult-to-work materials such as stainless steel and silicon steel is performed using a multi-high rolling mill such as a 12-high rolling mill or a 20-high rolling mill. FIG. 3 is a schematic side view showing an example of a 12-high rolling mill. As shown in the drawing, tension reels 2 and 2A are provided on the left and right sides of a rolling stand 1, and a rolled material 3 is rolled while reciprocating between the left and right tension reels 2 and 2A a plurality of times. In addition, 4, 4A is an auxiliary roll (deflector roll), 5, 5A is a shape detection roll,
6, 6A is a wiper roll. The auxiliary roll serves to change the transport direction of the rolled material, and the wiper roll is fed out while the lubricating oil used when the rolling mill rolls the rolled material remains on the rolled material even after rolling. It serves to cut this. By the way, if you do not cut the lubricating oil, the rolled material will meander when winding on the tension reel,
This is for preventing the coil from being wound in a coil shape having uneven width end faces, resulting in poor appearance quality. According to such a so-called reversible rolling mill,
Difficult-to-work materials can be rolled to a desired thickness with one rolling roll stand. However, on the other hand, when the lubricating oil is cut off by the wiper roll, consequently, the auxiliary rolls 4 and 4A, which are not sufficiently washed, rotate forward and reverse, so that foreign substances such as abrasion powder, dust, iron powder, and oxidized scale are removed from the auxiliary roll. When adhered to 4, 4A or the rolled material 3 and the rolling is repeated as it is, these foreign substances bite into the surface of the rolled material 3 and the rolls are also flawed and transferred to the rolled material.
In addition, the lubricating oil adhered to the rolled material and not removed by the wiper roll 6 or 6A adheres to the auxiliary rolls 4 and 4A and is not removed. As a result, the adhesion of foreign matters is promoted and the auxiliary roll and the rolled material are slipped. It may cause flaws. [0004] In order to solve this problem, the surface of the auxiliary roll is shot blasted and then chromium plated to improve the wear resistance and pick-up resistance. There are known ways to prevent this. However, in this method,
After the addition of a new auxiliary roll, as the cumulative rolling amount increases, the roll roughness decreases within a short period of time, and the effect is lost. On the other hand, as means for removing foreign matter from an auxiliary roll of a reversible rolling mill, Japanese Patent Application Laid-Open Nos.
As described in Japanese Patent Application No. 58016, there is known a method in which two wiping members are alternately pressed against the surface of a rotating auxiliary roll to scrape foreign substances adhered to the roll surface. In both cases, according to the normal rotation and reverse rotation of the auxiliary roll, one of the two wiping members corresponding to the roll rotation direction is brought into contact with the roll, and the other wiping member is separated from the roll. At this time, foreign matter adhering to the roll surface can be effectively removed even at the time of reverse rotation. Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 9-12212 discloses that the life of the wiping member can be extended, and Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 10-58016 discloses an effect obtained by alternately contacting the wiping members. It is described that the foreign matter scraped off by the step can be prevented from re-adhering to the roll. In Japanese Unexamined Patent Publication No. Hei 9-1212, the wiping member is in the form of a blade, which is a metal rectangular thin plate, for example, an aluminum alloy, stainless steel or the like. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-58016, although not particularly limited, preferable wiping members are rubber, resin, sponge, felt, and the like, and the shape may be square or blade. However, according to these prior arts, each time the direction of rolling is changed, one of the two wiping members is brought into contact with the roll surface, and at the same time, the other is separated from the roll surface. Must be repeated alternately.
For this reason, the control for performing the contact / separation is complicated, and the installation cost for manufacturing control software is increased, and the maintenance load is large. The apparatus disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-1212 is suitable for scraping foreign substances because the contact piece with the roll surface is a metal blade, but is not suitable for wiping lubricating oil. The device disclosed in Japanese Unexamined Patent Publication No. Hei 10-58016 is suitable for wiping lubricating oil because the contact piece is made of rubber, resin, sponge, felt or the like, but is not suitable for scraping foreign matter. Accordingly, the present invention enables both the scraping of foreign matter and the wiping of lubricating oil to the auxiliary roll of a reversible rolling mill, and furthermore, the rewinding of foreign matter without increasing cost and maintenance load. It is an object of the present invention to provide a method for removing foreign matters of a reversible rolling mill auxiliary roll, which can prevent the foreign matter. [0009] The present invention is a method for removing foreign matter adhered to the auxiliary roll surface of a reversible rolling mill,
A first wiper is provided on the forward side of the contact portion between the rolled material and the auxiliary roll, and a second wiper is provided on the opposite side, with a direction following the rolled material heading toward the rolling mill as a forward direction. The first wiper is always in contact with the wiper and the auxiliary roll surface, and the second wiper is only at the start of forward rolling. Is the way. In the present invention, it is preferable that the tip of the first wiper is made of a felt plate and the tip of the second wiper is made of a resin blade. FIG. 1 is an explanatory diagram showing an example of an embodiment of the present invention. In FIG. 1, a tension reel 2 (see FIG. 3) is disposed on the left side of the auxiliary roll 4, and a rolling stand 1 (see FIG. 3) is disposed on the right side of the shape detection roll 5. Reference numeral 10 denotes a first wiper, which is constituted by detachably attaching a wiping member 11 forming a tip of the wiper to a holder 12. The holder 12 is attached to the frame 13 and constantly presses the end surface of the wiping member 11 against the roll surface of the auxiliary roll 4 (except during maintenance). Reference numeral 20 denotes a second wiper, which is constituted by sandwiching a scraping member 21 forming the tip of the wiper between air tubes 24 and 25 and detachably attaching the same to a holder 22. holder
Reference numeral 22 is attached to a frame 23. Second wiper 20
In order to facilitate the contact / separation between the wiper tip and the auxiliary roll surface, the scraping member 21 is connected to the air tubes 24, 25.
It is fixed by sandwiching it. In FIG. 1, the air tube
When the air tube 24 is inflated and the air tube 25 is contracted, the scraping member 21 is separated from the roll surface. Conversely, when the air tube 24 is contracted and the air tube 25 is inflated, the scraping member is
21 is pressed against the roll surface. The actuator for bringing the tip of the wiper into contact with or separating from the auxiliary roll surface may be a rack and pinion, a cylinder, or the like, in addition to the air tube. First wiper 10
Is for wiping foreign substances such as abrasion powder, dust, iron powder and oxide scale and excess lubricating oil from the roll surface.The material of the tip of the wiper does not cause scratches on the roll surface, Felt is preferred from the viewpoint that impregnation can be sufficiently performed. The shape may be the square plate shape in this example, or may be the shape of a pointed blade. The second wiper 20 scrapes the foreign matter from the roll surface, and for the purpose, it is preferable that the wiper scraping member is shaped like a sharp blade. The material is preferably a resin from the viewpoint that the material does not cause scratches on the roll surface and has a sufficient elastic modulus to peel off foreign matter from the roll surface. In addition, among the resins, those that do not generate scum due to friction with the roll surface and have heat resistance up to about 150 ° C. are more preferable. From such a viewpoint, epoxy resins, bakelite, nylon, polycarbonate, and the like, and It is preferable that these resins are reinforced with fibers or fillers. Copper is preferred other than resin. As shown in FIG. 1, the arrangement of the first and second wipers is such that a contact point O between the rolled material 3 and the auxiliary roll 4 in the roll surface is provided.
It is preferable that the contact points A and B of the first and second wipers 10 and 20 are sequentially arranged in the forward direction (clockwise in FIG. 1). In addition, the second wiper 20 draws a vector from the contact point B toward the root of the blade, and when drawing a roll peripheral velocity vector at the contact point B during forward rolling, both are arranged so as to form an acute angle. Is preferred. If the angle between the two vectors is an obtuse angle, it becomes difficult to scrape foreign particles in forward rolling. The first wiper 10 is used for removing the lubricating oil on the roll surface of the auxiliary roll 4. In addition, the foreign matter relatively weakly adhering to the roll surface is also removed at the same time. In the method in which the first wiper 10 intermittently contacts the roll surface during rolling, the removal of the lubricating oil becomes insufficient,
Slip occurs between the rolled material and the auxiliary roll, and the rolled material has slip flaws. Therefore, it is important that the first wiper is always used while pressed against the roll surface during rolling. By the way, if the first wiper 10 is constantly pressed, foreign matter 30 accumulates on the contact portion between the wiping member 11 and the auxiliary roll 4 during reverse rolling. Reverse rolling is completed,
Next, when starting rolling in the forward direction, the foreign matter 30 is removed by the first wiper 10.
, And moves with the rotation of the auxiliary roll 4 in the forward direction. When the second wiper 20 is separated from the roll surface, the foreign matter 30 reaches the contact point O, moves to the rolled material, is carried to the rolling mill, enters the roll bite, and causes a roll roll defect, By pressing the second wiper 20 against the auxiliary roll 4, the foreign matter 30 can be effectively removed. In addition, the foreign matter 31 is a member for wiping during the forward rolling.
11 accumulates at the contact portion with the auxiliary roll 4.
Is carried away to the tension reel side opposite to the rolling mill at the time of the next reverse rolling, so that this does not cause a roll roll flaw. Here, according to the investigation by the present inventors, the second
The same as the first wiper 10, the wiper 20 of the
In the reverse rolling, foreign matter 32 accumulates at the contact portion between the scraping member 21 and the auxiliary roll 4, and at the start of forward rolling, the foreign matter 32 successively moves from the roll surface to the contact O to the rolled material. It was conveyed to a rolling mill, and it was found that rolling roll flaws might be generated. When the second wiper 20 is constantly pressed against the auxiliary roll 4, the life of the scraping member 21 is short and the frequency of replacement is high, and the roughness caused by friction between the auxiliary roll 4 and the scraping member 21 is increased. Due to the decrease, the life of the auxiliary roll 4 tended to be shortened. On the other hand, when an attempt was made to separate the second wiper 20 from the auxiliary roll 4 except during the start of forward rolling, foreign matter that would slip through the first wiper during this separation would cause a roll roll flaw. I was worried that it would occur, but surprisingly, rolling roll flaws no longer occurred. From this, it is considered that only the foreign matter that has accumulated in the contact portion between the tip of the wiper 20 and the auxiliary roll 4 and accumulated and aggregated to a certain size or more has a roll roll flaw when it is transported to the rolling mill. Therefore, according to the present invention, the second wiper 20 is pressed (pressed) against the roll surface of the auxiliary roll 4 at the start of forward rolling according to the operation control mode shown in the time chart of FIG. At that time, the roll was separated (opened) from the roll surface. This repetition of pressing and opening can be easily performed by alternately expanding and contracting the air tubes 24 and 25. Thus, the first wiper can be used during reverse rolling.
Foreign matter 30 that has accumulated and agglomerated at the contact portion between 10 and the auxiliary roll 4
The second wiper in the pressed state at the start of the next forward rolling
After the removal, the second wiper 20 is immediately opened, so that foreign matter at the contact portion between the second wiper 20 and the auxiliary roll 4 during the next reverse rolling is removed. Therefore, it is possible to prevent foreign matters deposited and agglomerated at the contact portion between the tip of the wiper 20 and the auxiliary roll 4 from being carried to the rolling mill, and to effectively prevent the occurrence of roll roll flaws. Can be. According to the present invention, the first wiper is always pressed, and the second wiper needs to be repeatedly pressed and released. This is performed by a simple mechanism such as an air tube at a predetermined timing. Since it is sufficient to produce simple control software for controlling the expansion and contraction, it is simpler than changing the side where two wipers are pressed alternately according to the rolling direction as in the prior art.
The increase in installation cost and maintenance load is hardly a problem. EXAMPLE Using a 12-high rolling mill (reversing rolling mill) shown in FIG. 3, a reversible rolling method in which a steel sheet is reciprocated between left and right tension reels 2 and 2A on a ferritic stainless steel sheet SUS430. And cold-rolled. In this cold rolling, the first and second wipers are respectively installed on the left auxiliary roll 4 in FIG. 3 in the form shown in FIG. 1, and the first and second wipers are mounted on the auxiliary roll 4A in FIG. 1 is installed in the form of left and right hand reverse to that of FIG. 1, the first wiper is always pressed, and the second wiper is used only when the rolling of the forward rolling is started. Example 2) Case 2: Rolling was carried out in three different ways: pressing (Comparative Example 1) and always opening (not used; Comparative Example 2). Example, Comparative Examples 1 and 2, defect rate due to occurrence of surface flaws on the steel sheet after rolling, auxiliary roll life (replacement cycle of auxiliary roll), and Example and Comparative Example 1, wiper life of second wiper (wiper The tip replacement cycle was investigated. The wiper tip of the first wiper was formed of a felt plate, the wiper tip of the second wiper was formed of a resin blade, and glass fiber reinforced epoxy resin was used as the resin. Table 1 shows the results of the investigation. Comparative Example 2 had a defective rate of 5%, and Comparative Example 1 had a defective rate of 1%.
In the example, the defect rate was 0%, and the surface flaw of the steel sheet could be completely prevented. Also, in Comparative Example 1, the wiper life was as short as 2 months, and the auxiliary roll life was 4 months, which was significantly shorter than the 12 months in Comparative Example 2. The life of the auxiliary roll was maintained at 12 months, which is the same as that of Comparative Example 2. [Table 1] Thus, according to the present invention, it is possible to perform both scraping of foreign matter and wiping of lubricating oil on the auxiliary roll of the reversible rolling mill, and without increasing installation cost and maintenance load. Thus, there is an excellent effect that re-entanglement of foreign matter can be prevented.
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の一例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る第2のワイパの動作制御モードの
一例を示すタイムチャートである。
【図3】12段圧延機の一例を示す側面模式図である。
【符号の説明】
1 圧延スタンド
2,2A テンションリール
3 圧延材
4,4A 補助ロール(デフレクタロール)
5,5A 形状検出ロール
6,6A ワイパロール
10 第1のワイパ
11 拭取用部材
12,22 ホルダ
13,23 フレーム
20 第2のワイパ
21 掻取用部材
24,25 エアチューブ
30,31,32 異物BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is an explanatory diagram showing an example of an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a time chart illustrating an example of an operation control mode of a second wiper according to the present invention. FIG. 3 is a schematic side view showing an example of a 12-high rolling mill. [Description of Signs] 1 Rolling stand 2, 2A Tension reel 3 Rolled material 4, 4A Auxiliary roll (deflector roll) 5, 5A Shape detection roll 6, 6A Wiper roll 10 First wiper 11 Wiping member 12, 22 Holder 13 , 23 frame 20 second wiper 21 scraping member 24, 25 air tube 30, 31, 32 foreign matter
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−58016(JP,A) 特開 平9−1212(JP,A) 特開 平6−254602(JP,A) 特開2000−176518(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 28/04 ────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (56) References JP-A-10-58016 (JP, A) JP-A 9-1212 (JP, A) JP-A-6-254602 (JP, A) JP-A 2000-176518 (JP, A) (58) Field surveyed (Int. Cl. 7 , DB name) B21B 28/04
Claims (1)
物を除去する方法であって、圧延材が圧延機に向かうの
にならう方向を順方向にとって、圧延材と補助ロールの
接触部を挟んで順方向側に第1のワイパを有し、反対側
に第2のワイパを有してなる構造としたうえ、ワイパと
補助ロール面との接触時機を第1のワイパでは常時、第
2のワイパでは順方向圧延開始時のみとすることを特徴
とする可逆圧延機補助ロールの異物除去方法。(57) [Claim 1] A method for removing foreign matter adhering to an auxiliary roll surface of a reversible rolling mill, wherein a direction in which a rolled material is directed to a rolling mill is taken as a forward direction, In addition to having a first wiper on the forward side of the contact portion between the rolled material and the auxiliary roll and a second wiper on the opposite side, a contact timing between the wiper and the auxiliary roll surface is provided. A foreign matter removing method for an auxiliary roll of a reversible rolling mill, wherein the first wiper is always used, and the second wiper is used only at the start of forward rolling.
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