JP3476050B2 - デジタルカメラおよびデジタルカメラを備えた映像表示装置 - Google Patents

デジタルカメラおよびデジタルカメラを備えた映像表示装置

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JP3476050B2
JP3476050B2 JP14735197A JP14735197A JP3476050B2 JP 3476050 B2 JP3476050 B2 JP 3476050B2 JP 14735197 A JP14735197 A JP 14735197A JP 14735197 A JP14735197 A JP 14735197A JP 3476050 B2 JP3476050 B2 JP 3476050B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換素子によ
って撮像を行いデジタルの映像信号を出力するデジタル
カメラ、およびデジタルカメラで撮像した映像を情報処
理装置で表示するデジタルカメラを備えた映像表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】光電変換素子によって撮像を行うビデオ
カメラを、パーソナルコンピュータをはじめとする情報
処理装置の映像入力に用いることが行われている。この
ような情報処理装置では、カメラから供給される映像の
表示のほか、映像信号の加工、保存等の様々な処理が行
われる。
【0003】ビデオカメラを情報処理装置の映像入力専
用とするシステムでは、カメラの構成を簡略にするため
に、映像の明るさを調節する機構や、明るさの調節に必
要な情報の取得のための装置を、カメラから省略したも
のがある。このようなシステムでは、情報処理装置が、
映像の明るさの調節に必要な情報をカメラから供給され
る映像信号より取得し、取得した情報に基づいて、自身
で映像信号の強度を変化させて表示する映像の明るさを
調整し、または、カメラの光電変換素子の出力ゲインを
制御して、撮像される映像の明るさを調整するようにし
ている。
【0004】近年では、ビデオカメラの信号処理回路の
デジタル化が進み、光電変換素子のアナログの出力信号
からデジタルの映像信号を生成するデジタルカメラが実
用化されている。映像信号を情報処理装置での直接の利
用が容易なデジタル信号の形態で供給するめに、デジタ
ルインターフェイスを備えたカメラも提供されるように
なってきた。
【0005】従来より、ビデオカメラではテレビジョン
方式の基準である毎秒30フレーム(60フィールド)
の周期で撮像を行っており、デジタルカメラでもこれを
踏襲している。ところが、ビデオカメラに用いられる光
電変換素子は画素数の少ないものでも十万画素以上であ
って、映像信号はきわめて多量であるため、撮像した全
てのフレームまたはフィールドの映像信号を伝送するに
は、デジタルインターフェイスの処理能力が及ばない現
状にある。このため、映像信号をデジタル信号として出
力するデジタルカメラでは、間引きを行って、一部のフ
レームまたはフィールドの映像信号のみを出力するよう
にしている。
【0006】間引きされた映像信号を供給される情報処
理装置では、同一のフレームまたはフィールドの映像を
繰り返して表示することにより、同一映像の表示時間を
長くする。これにより、表示速度を撮像速度に一致させ
て、両者を並行して行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、映像の明る
さの調節に必要な情報を、情報処理装置がカメラから供
給される映像信号より取得するようにした構成では、映
像信号の間引きにより情報量が減少することになる。情
報が減少すると、情報処理装置自身の映像信号の強度の
調節や、情報処理装置によるカメラの光電変換素子の出
力ゲインの調節が困難となり、表示される映像が見苦し
いものとなる。
【0008】映像の明るさの調節はフィードバック制御
によって行われる。すなわち、映像信号の強度の適正範
囲をあらかじめ定めておき、映像信号の強度が適正範囲
からどれだけずれているかを検出し、そのずれ量に応じ
て次の映像信号の強度を補正するという処理を繰り返す
ことにより、映像信号の強度を適正範囲内に収束させる
ようにしている。このため、映像信号を間引きすると、
このフィードバック制御の周期が長くなって、映像を適
正な明るさにするのが遅れてしまうことになる。
【0009】蛍光灯光による照明の下での撮像では、映
像の明るさの適正化の遅延は特に大きくなる。蛍光灯の
光量は電源電力の交流周期で変動しており、その周期が
撮像の周期と一致していないときは、映像信号の強度も
フレームごとに変動する。このような条件のときに映像
信号の間引きをすると、映像信号の強度の適正範囲から
のずれ量は不規則に大きく変動することになり、フィー
ドバック制御が発散する可能性が生じる。したがって、
映像信号の強度の補正量を、映像信号の間引きをしない
場合よりも少なくする必要が生じて、映像を適正な明る
さにするのにその分長い時間を要する。
【0010】蛍光灯の交流周期と撮像周期が一致しない
とき、映像の明るさはフレームごとに変動するが、表示
する全てのフレームの映像信号の強度が適正範囲に入っ
ていなければフリッカが発生する。映像信号の強度を適
正範囲内に収束させることが遅れるとフリッカの除去も
遅れ、映像信号の間引きをするときは、明るさが不適正
なだけでなくフリッカが生じた低品位の映像が長い時間
表示されることになる。
【0011】映像の色合いは、被写体自体の本質的な色
のみならず、被写体を照明する光の色温度に依存する。
たとえば、真白の被写体であっても、タングステン光下
での撮像では赤味を帯びた画像となり、曇天の屋外での
撮像では青味を帯びた画像となる。そこで、被写体の色
を忠実に再現するために、光電変換素子の出力信号を処
理する際に、ホワイトバランスすなわち光電変換素子か
らの赤、緑、青(R、G、B)の出力の混合の比率を調
節することが行われている。
【0012】通常、光源が変化しなければ光の色温度は
ほぼ一定になり、直前の映像信号に基づいてホワイトバ
ランスを調節することで適正な色合いの映像が得られ
る。しかしながら、例えば、蛍光灯光とタングステン光
の混合光源によって被写体が照明されているときは、蛍
光灯の光量の周期的な変動によって色温度も周期的に変
動するから、光の平均の色温度に基づいてホワイトバラ
ンスの調節を行うことが好ましい。その場合、映像信号
が間引きされていると、色温度の平均を求めるのに時間
がかかり、表示映像の色合いを速やかに調節することが
できなくなる。
【0013】明るさやホワイトバランスを適正に設定す
る必要があるのは、表示される映像だけではなく、情報
処理装置での複数映像の合成等の加工処理でも同じであ
る。個々の映像に関して正しい情報を保持しておかなけ
れば、加工後の映像を適正な明るさや色温度にすること
はできない。
【0014】本発明は、出力する映像信号の量に関わら
ず、撮像される映像や表示される映像の調節を常に適正
に行うことが可能なデジタルカメラおよび映像表示装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光電変換素子によって繰り返し撮像
し、撮像と並行して、撮像した全てのフレームまたはフ
ィールドのうち所定間隔の一部のフレームまたはフィー
ルドの映像信号のみを外部装置に供給するデジタルカメ
ラにおいて、外部装置に映像信号を供給しないフレーム
またはフィールドの映像から所定の情報を取得して、そ
の情報を外部装置に供給するようにする。
【0016】このデジタルカメラは、撮像を行いつつ、
撮像した映像を表す映像信号を外部装置に供給する。外
部装置に供給される映像信号は所定間隔のフレームまた
はフィールドのものであるから、撮像した全ての映像の
うち一部のフレームまたはフィールドは間引かれて、そ
の映像信号は外部装置に供給されないことになる。一部
の映像信号を外部装置に供給しないことで、外部装置へ
の信号の供給速度に制限がある場合でも、撮像と外部装
置への映像信号の供給を並行して行うことができる。デ
ジタルカメラは、映像信号を供給しないフレームまたは
フィールドについては、それらの映像から所定の情報を
取得して、取得した情報を外部装置に供給する。
【0017】外部装置は、供給された映像信号を任意に
処理することが可能であり、例えばパーソナルコンピュ
ータのように表示機能を有する装置であれば、供給され
たフレームまたはフィールドの映像を順次表示すること
ができる。また、供給された映像信号から、それらの映
像に関する情報、例えば明るさやホワイトバランス、を
得ることも可能である。
【0018】映像信号を供給されなかったフレームやフ
ィールドについては、映像を表示することは当然できな
いが、それらの映像に関する情報が供給されるから、外
部装置はその情報で供給された映像信号から得た情報を
補って、映像信号の処理をはじめとする様々な処理に利
用することができる。デジタルカメラが映像信号を供給
しない全てのフレームまたはフィールドの情報を外部装
置に供給するようにすれば、外部装置は、撮像された全
ての映像について情報を取得することができる。
【0019】映像信号を供給しないフレームまたはフィ
ールドの映像から取得した情報を、所定間隔のフレーム
またはフィールドの映像信号の供給の合間に、外部装置
に供給するとよい。映像信号の供給の空き時間を有効に
利用することができる。
【0020】映像信号を供給しないフレームまたはフィ
ールドの映像から取得する情報として、映像全体の明る
さ、複数の領域に分割した映像の領域ごとの明るさ、ま
たは映像のホワイトバランスを外部装置に供給するよう
にする。
【0021】デジタルカメラを制御する機能を有する外
部装置を使用し、外部装置によってデジタルカメラを制
御するようにしてもよい。具体的には、撮像する映像の
明るさや撮影した映像のホワイトバランスの調節を外部
装置によって制御する。この制御において外部装置は、
供給された映像信号から得た明るさやホワイトバランス
のみならず、映像信号を供給されないフレームまたはフ
ィールドの映像の明るさやホワイトバランスを利用する
ことができて、より確実で速やかな調節が可能となる。
【0022】前記目的を達成するために、本発明ではま
た、デジタルインターフェイスを備えたデジタルカメラ
とコンピュータとから成り、デジタルカメラで撮像した
映像をフレームまたはフィールドごとのデジタルの映像
信号としてコンピュータに順次伝送して、コンピュータ
で映像を表示する映像表示装置において、デジタルカメ
ラは、撮像した全てのフレームまたはフィールドのうち
所定間隔の一部のフレームまたはフィールドの映像信号
のみを伝送することにより、伝送する映像信号の量をデ
ジタルインターフェイスが処理し得る最大量よりも少な
くするとともに、伝送しないフレームまたはフィールド
の映像から所定の情報を取得して、取得した情報を映像
信号の伝送の空き時間伝送するものとする。
【0023】デジタルカメラで撮像した全てのフレーム
またはフィールドの映像信号をコンピュータに伝送しよ
うとすれば、信号量がデジタルインターフェイスの伝送
処理能力を超えてしまい、映像信号が無秩序に欠落する
ことになる。しかしながら、所定間隔の一部のフレーム
またはフィールドの映像信号のみを伝送することによ
り、伝送する映像信号の量をデジタルインターフェイス
が処理し得る最大量よりも少なくすることで、映像信号
の無秩序の欠落が防止され、コンピュータで規則正しく
映像信号を処理することが可能になる。
【0024】コンピュータは、伝送された映像信号から
それらのフレームまたはフィールドの映像に関する情報
を得ることが可能であり、これに加えて伝送されないフ
レームまたはフィールドの映像に関する情報も得ること
ができる。したがって、コンピュータは、表示する映像
の調節を、デジタルカメラが全てのフレームまたはフィ
ールドの映像信号を伝送する場合と同様に行うことが可
能である。
【0025】映像信号を伝送しないフレームまたはフィ
ールドの映像から取得する情報映像の明るさとし、コ
ンピュータが、伝送された映像信号とこの情報に基づい
てデジタルカメラを制御して、撮像される映像の明るさ
を調節するようにするとよい。例えば、被写体が明るす
ぎる場合や暗すぎる場合でも、撮像される映像を速やか
に適正な明るさにすることができる。表示される映像も
速やかに適正な明るさとなる。
【0026】コンピュータが、伝送された映像信号と明
るさの情報に基づいて、表示する映像の明るさを調節す
るようにしてもよい。撮像される映像への影響はない
が、表示映像を速やかに適正な明るさにすることができ
る。
【0027】映像信号を伝送しないフレームまたはフィ
ールドの映像から取得する情報映像のホワイトバラン
とし、コンピュータが、伝送された映像信号とこの情
報に基づいてデジタルカメラを制御して、撮像された
像のホワイトバランスを調節するようにしてもよい。ま
た、表示する映像のホワイトバランスを調節してもよ
い。表示映像の色合いを速やかに適正にすることができ
る。
【0028】前記目的を達成するために、本発明ではさ
らに、デジタルカメラに、受光量に応じたアナログの信
号を出力する撮像手段と、撮像手段の出力信号を増幅し
て出力する増幅手段と、増幅手段の出力信号をデジタル
の信号に変換して出力する変換手段と、変換手段の出力
信号からデジタルの映像信号を生成して出力する映像生
成手段と、変換手段の出力信号の強度を検出し、検出し
た強度を表すデジタルの信号を出力する検出手段と、映
像生成手段が出力する映像信号と前記検出手段の出力信
号を入力されて、入力された信号を外部装置に送出する
送出手段と、変換手段の出力信号を所定の周期で前記映
像生成手段と前記検出手段に交互に与える切換手段を備
える。
【0029】この構成のデジタルカメラでは、撮像手段
の出力は増幅してデジタル信号に変換された後、映像生
成手段と検出手段とに交互に切り換えて与えられる。し
たがって、撮像された一部の映像から映像信号が生成さ
れ、映像信号が生成されない映像については信号の強度
が検出されることになる。映像信号と検出された強度は
送出手段から交互に送出され、デジタル信号として外部
装置に与えられる。
【0030】本発明ではまた、上記デジタルカメラとコ
ンピュータとを組み合わせて、映像表示装置とする。こ
こで、コンピュータは、デジタルカメラの送出手段から
送出される信号を受けて、映像生成手段が出力した映像
信号が表す映像を表示するとともに、映像生成手段が出
力した映像信号と検出手段の出力信号に基づいてデジタ
ルカメラを制御するものとする。制御には、表示される
映像の信号のみならず、表示されない映像の信号強度が
利用される。
【0031】コンピュータは、撮像手段の受光量または
増幅手段の増幅率を制御して、映像生成手段によって生
成される映像信号の強度を調節してもよく、映像生成手
段の映像信号の生成を制御して、生成される映像信号の
ホワイトバランスを調節してもよい。生成される映像信
号の強度を調節することで、表示される映像の明るさが
調節され、生成される映像信号のホワイトバランスを調
節することで、表示される映像の色合いが調節される。
【0032】前記目的を達成するために、本発明ではさ
らにまた、デジタルカメラに、受光量に応じたアナログ
の信号を出力する撮像手段と、撮像手段の出力信号を増
幅して出力する増幅手段と、増幅手段の出力信号をデジ
タルの信号に変換して出力する変換手段と、変換手段の
出力信号からデジタルの映像信号を生成して出力する映
像生成手段と、映像生成手段が出力する映像信号を外部
装置に送出する送出手段と、変換手段の出力信号の映像
生成手段への供給を所定の周期で遮断する遮断手段と、
変換手段の出力信号の強度を検出する検出手段と、検出
手段によって検出された強度に基づいて映像信号の調節
に関する制御をする制御手段とを備える。
【0033】この構成のデジタルカメラでは、撮像手段
の出力は増幅してデジタル信号に変換された後、映像生
成手段と制御手段に与えられるが、映像生成手段への供
給は所定の周期で遮断されるため、撮像された一部の映
像から映像信号が生成されることになる。生成された映
像信号はデジタル信号として送出手段から外部装置に与
えられる。制御手段は検出手段が検出した映像の信号強
度に基づいて映像信号の調節に関する制御を行うが、検
出手段は映像信号が生成されるか否かに関わらず映像の
信号強度を検出するから、制御には映像信号が生成され
ない映像の信号強度も反映される。
【0034】制御手段は、撮像手段の受光量または前記
増幅手段の増幅率を制御して、映像生成手段によって生
成される映像信号の強度を調節してもよく、映像生成手
段の映像信号の生成を制御して、生成される映像信号の
ホワイトバランスを調節してもよい。外部装置に与えら
れる映像の明るさまたは色合いが調節されることにな
る。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明について図面を参照して説
明する。以下に示す実施の形態では、デジタルカメラ
は、撮像した全フレームから映像信号を生成するのでは
なく、一部のフレームのみについて映像信号を生成す
る。映像信号を生成するフレームのことを有効フレーム
という。また、デジタルカメラによって撮像される映像
の明るさをアイリスという。図1に、本発明の第1の実
施形態のデジタルカメラ1の概略構成を示す。
【0036】デジタルカメラ1は、撮像レンズを透過し
た被写体からの光を受けて受光量に応じたアナログの電
気信号を出力する撮像手段としての光電変換素子(CC
D)11、光電変換素子11の出力信号を二重相関サン
プリング処理して自動利得制御により増幅する増幅手段
としてのCDS/AGC回路12、およびCDS/AG
C回路12のアナログの出力信号をデジタル信号に変換
する変換手段としてのA/Dコンバータ13を備えてい
る。これらの回路は1/30秒の周期で動作し、毎秒3
0フレームの映像が撮像される。
【0037】デジタルカメラ1はさらに、A/Dコンバ
ータ13の出力信号の伝達先を切り換える切換手段とし
ての選択回路14、選択回路14の一方の出力信号を与
えられて一時記憶するメモリ15、メモリ15から信号
を読み出して処理し、デジタルの映像信号を生成する映
像生成手段としての信号処理回路16、メモリ15の書
き込みと読み出しを制御するメモリ制御回路17、選択
回路14の他方の出力信号を与えられて、その信号の強
度に基づき、それぞれアイリス調節およびホワイトバラ
ンス調節に必要な演算を行い、演算結果をデジタル信号
として出力する検出手段としてのアイリス算出回路18
とホワイトバランス算出回路19、外部装置とデジタル
信号を授受するための外部インターフェイス20、およ
び映像調節回路21を備えている。
【0038】外部インターフェイス20は、信号処理回
路16によって生成された映像信号とアイリス算出回路
18およびホワイトバランス算出回路19の出力信号を
与えられて、与えられた信号を所定の速度で外部装置に
送出し、送出手段として機能する。外部インターフェイ
ス20は、また、外部装置から与えられる制御信号C4
を映像調節回路21に出力する。外部インターフェイス
20の信号処理能力は12Mbpsであり、これは映像
信号にして毎秒10フレーム強に相当する。したがっ
て、外部インターフェイス20は撮像された全フレーム
の1/3の映像信号を、撮像と並行して送出することが
できる。
【0039】映像調節回路21は制御信号C4に基づい
て、光電変換素子11の光電変換時間およびCDS/A
GC回路12の増幅率を変化させ、これによりCDS/
AGC回路12の出力信号の強度を調節してアイリス調
節を行うとともに、信号処理回路16における3色の信
号の混合比を調節してホワイトバランス調節を行う。こ
れらの調節のために、映像調節回路21は、制御信号C
1を後述のタイミング発生回路22に、制御信号C2を
CDS/AGC回路12に、制御信号C3を信号処理回
路16に出力する。
【0040】上記諸回路のほか、デジタルカメラ1は、
信号の伝達制御のために、タイミング発生回路22およ
び有効フレーム判定回路23を備えている。タイミング
発生回路22は発振器22aを有しており、発振器22
aの発振出力に基づいて種々のクロック信号を生成し
て、諸回路に与える。
【0041】具体的には、光電変換の開始や蓄積電荷の
出力のタイミングを指示する駆動パルスS1を光電変換
素子11に、サンプリングのタイミングを指示するサン
プリングパルスS2をCDS/AGC回路12に、変換
のタイミングを指示する変換パルスS3をA/Dコンバ
ータ13にそれぞれ与える。タイミング発生回路22は
制御信号C1に応じて駆動パルスS1を変化させ、光電
変換時間を調節する。これにより、光電変換素子11の
受光量が変わり、出力信号の強度が調節される。
【0042】タイミング発生回路22は、また、光電変
換素子11が有効画素の出力をしている期間に高レベ
ル、他の期間に低レベルとなり、光電変換素子11の出
力が有効画素の出力期間に相当するかブランキング期間
に相当するかを表す有効画素識別信号S4をメモリ制御
回路17に、演算の開始と結果出力の時期を指示する演
算制御信号S5およびS6をそれぞれアイリス算出回路
18およびホワイトバランス算出回路19に、フレーム
の先頭に同期するフレーム識別信号S7を有効フレーム
判定回路23に与える。
【0043】有効フレーム判定回路23は、光電変換素
子11の出力信号から映像信号を生成するか否かを示す
有効フレーム識別信号S8を生成して、選択回路14お
よびメモリ制御回路17に与える。有効フレーム識別信
号S8は高低2レベルの信号であり、フレーム識別信号
S7を分周して生成する。ここでは、外部インターフェ
イス20の信号送出能力の範囲内で最多数のフレームの
映像信号を生成するために、フレーム識別信号S7を3
分周して、有効フレームを表す高レベルの期間を全期間
の1/3にする。
【0044】選択回路14は、有効フレーム判定回路2
3から与えられる有効フレーム識別信号S8が高レベル
のときに、A/Dコンバータ13の出力信号をメモリ1
5に出力し、有効フレーム識別信号S8が低レベルのと
きに、A/Dコンバータ13の出力信号をアイリス算出
回路18およびホワイトバランス算出回路19に出力す
る。したがって、デジタル信号とされた光電変換素子1
1の出力信号の伝達先は、フレーム単位で所定の周期で
切り換えられることになる。
【0045】メモリ制御回路17は、有効フレーム判定
回路23から与えられる有効フレーム識別信号S8とタ
イミング発生回路22から与えられる有効画素識別信号
S4の論理積をとって、その論理演算結果をメモリ15
への書き込みを許可する書き込み制御信号S9として出
力する。したがって、メモリ15には、有効フレームの
有効画素の信号のみが記憶される。
【0046】メモリ制御回路17には、外部インターフ
ェイス20が送出動作を行っているか否かを表す状況通
知信号S11も与えられる。メモリ制御回路17は、書
き込み制御信号S9を出力しておらずかつ外部インター
フェイス20が送出動作を行っていない期間に、メモリ
15に記憶している信号を信号処理回路16に出力する
指示を与える読み出し制御信号S10を出力する。これ
により、メモリ15への書き込みとメモリ15からの読
み出しは交互に行われることになる。
【0047】メモリ15の信号記憶に関する制御のタイ
ミングを図2に示す。図2において、(a)はA/Dコ
ンバータ13の出力を表しており、各フレームの信号
は、有効画素の出力信号とそれに続くブランキング信号
より成る。(b)は有効フレーム識別信号S8であり、
1フレームの期間高レベルになった後、2フレームの期
間低レベルとなっている。
【0048】(c)は、選択回路14のメモリ15への
出力を表しており、有効フレーム識別信号S8が高レベ
ルの期間のみ、信号はメモリ15に出力されている。
(d)は有効画素識別信号S4であり、(a)の有効画
素に対応する期間のみ高レベルとなる。(e)および
(f)はそれぞれ、書き込み制御信号S9および読み出
し制御信号S10である。(g)はメモリ15の動作状
態を表しており、メモリ15は書き込み制御信号S9お
よび読み出し制御信号S10に対応して動作する。
【0049】信号処理回路16の概略構成を図3に示
す。信号処理回路16は、色分離回路31、ローパスフ
ィルタ32R、32B、32Y、利得制御回路33R、33
B、γ補正回路34、色差信号生成回路35より成る。
メモリ15より入力される信号は色分離回路31によっ
てR信号、B信号およびY信号に分離され、各信号はロ
ーパスフィルタ32R、32B、32Yによって高周波成
分を除去される。
【0050】ローパスフィルタ32R、32B透過後のR
信号およびB信号は、利得制御回路33R、33Bに入力
され、ホワイトバランス調節のために、制御信号C3に
応じて個別に強度を調節される。利得制御回路33R、
33Bの出力は、ローパスフィルタ32Yを透過したY信
号と共に、γ補正回路34に入力される。γ補正された
各信号は色差信号生成回路35に与えられ、ここでR−
Y信号およびB−Y信号の2つの色差信号が生成され
る。これらの色差信号は映像信号として外部インターフ
ェイス20に出力される。
【0051】アイリス算出回路18は、アイリス制御の
ために、選択回路14から与えられるA/Dコンバータ
13の出力信号の強度を求める。本実施形態では多分割
測光に基づいてアイリス制御を行うようにしており、ア
イリス算出回路18は、撮像された映像を複数のブロッ
クに分割してブロックごとの信号強度を算出する。映像
の分割パターンを図4に示し、アイリス算出回路18の
構成の概略を図5に示す。ここでは、有効画素エリアを
水平方向に8分割、垂直方向に6分割する。
【0052】アイリス算出回路18は、ブロック内の平
均的な信号強度を求めるために部分的に強度の高い信号
成分を除去するローパスフィルタ41、信号を水平方向
に1ブロック分加算するための加算器42および水平デ
ータ保持レジスタ43、水平方向に加算された信号を垂
直方向に1ブロック分加算するための加算器44および
データ保持レジスタ45a〜45h、ならびに加算後の
全ブロックの信号を蓄積するシフトレジスタ46より成
る。
【0053】前述のように、アイリス算出回路18には
タイミング発生回路22から演算制御信号S5が与えら
れており、これによって動作を制御される。演算制御信
号S5には、水平データ保持レジスタ43を制御する水
平画素加算クロックおよびレジスタリセット信号、デー
タ保持レジスタ45a〜45hを制御するブロックシフ
トクロックおよびブロックリセット信号、ならびにシフ
トレジスタ46を制御するデータ読み出しクロックが含
まれている。これらの制御信号に基づくアイリス算出回
路18の信号処理のタイミングを図6、7に示す。
【0054】光電変換素子11は水平362画素×垂直
291ラインで構成され、有効画素数は約21万であ
る。これを8×6のブロックに分割することにより、各
ブロックは水平方向44画素×48ラインで構成され
る。これらの信号を全て加算するとデータ量が多くなる
ため、水平方向に1画素おきに加算して、処理する信号
量を半分にする。
【0055】まず、最初のラインの加算を先頭ブロック
(図4の最上段左端)について行う。すなわち、水平画
素加算クロックに従って、水平方向に1画素おきに44
画素までの加算をする。この加算が終了した時点で、ブ
ロックシフトクロックにより加算結果を水平データ保持
レジスタ43から、加算器44を経て、最初のデータ保
持レジスタ45aにシフトする。加算器44では水平デ
ータ保持レジスタ43の出力に最後のデータ保持レジス
タ45hの出力が加算されるが、後者の出力値は最初の
ラインの加算が終了するまでは初期値0であり、このシ
フトでは水平保持レジスタの内容がそのまま最初のデー
タ保持レジスタ45aにシフトされる。
【0056】シフト後、レジスタリセット信号によって
水平データ保持レジスタ43をクリアして、次のブロッ
クの水平方向の加算を行う。これを繰り返すことで、8
ブロックに分割した水平1ライン分の加算結果を得る。
【0057】1ブロックの水平方向の加算が終了するご
とに、データ保持レジスタ45a〜45gの内容はブロ
ックシフトクロックによってそれぞれ次のデータ保持レ
ジスタ45b〜45hにシフトさせられ、8番目のブロ
ック(図4の最上段右端)の加算が終了した時には、先
頭ブロックの加算結果は最後のデータ保持レジスタ45
hに格納されている。最後のデータ保持レジスタ45h
の出力は、次のラインの1ブロック分の加算結果を水平
データ保持レジスタ43からデータ保持レジスタ45a
にシフトする際に、加算器44によって加算される。
【0058】したがって、データ保持レジスタ45a〜
45hの内容は、ブロックごとの水平方向の加算結果を
垂直方向に順次加算したものとなる。48ライン分の加
算を終了した時点では、先頭ブロックの全ラインの加算
結果が最後のデータ保持レジスタ45hに格納され、8
番目のブロックの全ラインの加算結果が最初のデータ保
持レジスタ45aに格納されている。データ保持レジス
タ45a〜45hの内容はシフトレジスタ46にシフト
され、その後、データ保持レジスタ45a〜45hはブ
ロックリセット信号によってクリアされる。
【0059】続いて、2段目のブロックの最初のライン
に相当する49番目のラインから上記の処理を繰り返し
て、2段目の8ブロックについての加算を行う。この処
理を反復することにより、全てのブロックについての加
算を行い、8×6の全ブロックの加算結果をシフトレジ
スタ46に蓄積する。シフトレジスタ46に蓄積された
ブロックごとの加算結果は、データ読み出しクロックに
よって外部インターフェース20に出力される。
【0060】なお、アイリス制御のための情報量は少な
くなるが、多分割測光に代えて全面平均測光を行うよう
にしてもよい。その場合、有効画素エリア全体を1ブロ
ックとして扱うことで、必要なデータ保持レジスタをた
だ1つにすることが可能であり、アイリス算出回路の構
成がきわめて簡単になる。また、上記のように分割して
加算した結果を、全てのブロックについて加算すること
で、平均測光を行うようにしてもよい。その際、全ブロ
ックに均等に重み付けをして加算すれば全面平均測光と
なり、有効画素エリアの中央部のブロックに周辺部より
も大きな重み付けをして加算すれば中央重点平均測光と
なる。
【0061】ホワイトバランス算出回路19の概略構成
を図8に示す。ホワイトバランス算出回路19は、色分
離回路51、ローパスフィルタ52R、52B、52Y、
γ補正回路54、色差信号生成回路55、I/Q変換回
路56、リミッタ回路57、I成分積分回路58、およ
びQ成分積分回路59より成る。
【0062】選択回路14から与えられるA/Dコンバ
ータ13の出力信号は、色分離回路51によってR信
号、B信号およびY信号に分離される。これらの信号は
ローパスフィルタ52R、52B、52Yによって高周波
成分を除去され、γ補正された後、色差信号生成回路5
5に入力されて、R−Y信号およびB−Y信号の2つの
色差信号とされる。これらの色差信号は、I/Q変換回
路56によってI信号およびQ信号に変換された後、リ
ミッタ回路57に入力される。
【0063】リミッタ回路57は平均が白に近くなる信
号のみを抽出する。これにより、例えば映像全体が同じ
色の場合のように、ホワイトバランスの調節のための参
考にならない信号が除去される。リミッタ回路57から
出力されるI信号およびQ信号は、それぞれI成分積分
回路58およびQ成分積分回路59において積分され、
積分結果は外部インターフェイス20に出力される。
【0064】こうして、外部インターフェイス20には
信号処理回路16で生成された映像信号すなわちR−Y
信号およびB−Y信号、アイリス算出回路18の算出結
果すなわちブロックごとの信号強度、ならびにホワイト
バランス算出回路19の算出結果すなわちI成分積分値
およびQ成分積分値が入力される。これらの信号は全て
デジタル信号であり、外部インターフェイス20は入力
された信号を外部装置に、前述の速度で順次送出する。
【0065】A/Dコンバータ13から外部インターフ
ェイス20までの信号処理経路における信号のフレーム
間の関係と、タイミングを図9に示す。図9において、
(a)はA/Dコンバータ13の出力信号、(b)は信
号処理回路16で処理される信号、(c)はアイリス算
出回路18で処理される信号、(d)はアイリス算出回
路18の算出結果の信号、(e)はホワイトバランス算
出回路19で処理される信号、(f)はホワイトバラン
ス算出回路19の算出結果の信号、(g)は外部インタ
ーフェイス20に入力され、外部装置に出力される信号
を表す。
【0066】A/Dコンバータ13の出力信号(a)
は、3フレームごとに信号処理回路16に与えられて
(b)、生成された映像信号は外部インターフェイス2
0の送出能力に応じた速度で外部インターフェイス20
に与えられ、外部装置に送出される(g)。信号処理回
路16に与えられないフレーム、すなわち映像信号とさ
れないフレームの信号は、アイリス算出回路18とホワ
イトバランス算出回路19に与えられて(c、e)、各
回路の算出結果(d、f)は映像信号の後に外部インタ
ーフェイス20に与えられて、外部装置に送出される
(g)。したがって、映像信号を送出されないフレーム
の映像に関する情報が、映像信号の送出の合間に外部装
置に送出される。
【0067】本実施形態では、外部装置として、デジタ
ルカメラ1にパーソナルコンピュータが接続されてい
る。このパーソナルコンピュータの概略構成を図10に
示す。パーソナルコンピュータ7は、CRTまたはLC
Dから成る表示装置71、キーボードおよびマウスを含
む入力装置72、CPU73、ならびにROM、RA
M、磁気ディスクおよび光ディスクを含む記憶装置74
を備えている。これらによりコンピュータの通常の情報
処理機能が実現される。
【0068】このほか、パーソナルコンピュータ7に
は、デジタルカメラ1で撮像した映像を表示するため
に、信号処理回路76およびデジタルインターフェイス
77が設けられている。パーソナルコンピュータ7は、
また、デジタルカメラ1に制御信号を与えてデジタルカ
メラ1の撮像を制御する。
【0069】信号処理回路76は、信号分離回路81、
映像信号処理回路82、アイリス算出回路83およびホ
ワイトバランス算出回路84より成る。信号分離回路8
1はインターフェイス77で受信した信号を、映像信号
とアイリス算出結果およびホワイトバランス算出結果の
信号とに分離する。分離された映像信号は映像信号処理
回路82、アイリス算出回路83およびホワイトバラン
ス算出回路84にそれぞれ与えられ、分離されたアイリ
ス算出結果およびホワイトバランス算出結果はCPU7
3に与えられる。
【0070】映像信号処理回路82は、ブランキング信
号の付加およびアナログ信号への変換を含む処理を映像
信号に施して、表示装置71に映像信号を出力する。こ
れにより、デジタルカメラ1から与えられたフレームの
映像が順次表示される。映像信号処理回路82は、デジ
タルカメラ1の撮像周期と同じ1/30秒の周期で動作
し、映像の表示を撮像と並行して行うために、同一フレ
ームの映像信号を3回出力する。アイリス算出回路83
およびホワイトバランス算出回路84は、デジタルカメ
ラ1のアイリス算出回路18およびホワイトバランス算
出回路19と同様に構成されており、同様の処理を行っ
て、算出結果をCPU73に与える。
【0071】CPU73は、アイリス算出回路83の算
出結果および信号分離回路81によって分離されたデジ
タルカメラ1のアイリス算出回路18の算出結果に基づ
いて、デジタルカメラ1に与えるアイリス制御信号を生
成する。具体的には、全ブロックの信号強度を加算して
平均し、この平均値を主たる被写体を含むブロックの信
号強度の平均値を考慮して補正し、補正後の平均信号強
度が所定の強度範囲内にないときに、光電変換素子11
の光電変換時間もしくはCDS/AGC回路12のゲイ
ンまたは両者を、所定量だけ増加または減少させる指示
を制御信号に記す。
【0072】このように主たる被写体を含むブロックの
信号強度に基づいて映像全体の平均信号強度を補正する
ことで多分割測光の特長が発揮され、逆光条件下で撮像
する場合でも、主たる被写体を適正な明るさにした映像
を撮像することができる。映像のうちどの部分が主たる
被写体であるかは、映像観察者が入力装置72を介して
指定することができる。映像のうちどの部分が主たる被
写体であるかを判断するプログラムを記憶装置74に記
憶しておき、CPU73がそのプログラムに従って自動
的に判断するようにしてもよい。
【0073】映像全体の平均の信号強度の算出に際して
は、他のブロックに比べて異常に強度の高いブロックは
除外する。これにより、フレア等の迷走光の影響を受け
ることなく、撮像される映像の明るさを調節することが
できる。
【0074】平均の信号強度は、フィードバック制御を
確実ならしめるために少なくとも3フレーム以上の、所
定数の連続するフレームについて算出する。マイクロコ
ンピュータ7には全てのフレームの映像の信号強度が供
給されるから、常に、連続するフレームの信号強度の平
均値を求めることが可能である。
【0075】CPU73はデジタルカメラ1に与えるホ
ワイトバランス制御信号も生成する。この制御信号の生
成においても、アイリス制御信号の生成と同様に、ホワ
イトバランス算出回路83で映像信号から算出した結果
のみならず、信号分離回路81によって分離されたデジ
タルカメラ1のホワイトバランス算出回路19の算出結
果を考慮する。CPU73は、少なくとも3フレーム以
上の所定数の連続するフレームについて、I成分積分値
の平均とQ成分積分値の平均を求め、これらに基づい
て、信号処理回路16の利得制御回路32Rおよび32B
での利得調節を変化させる指示を制御信号に記す。
【0076】CPU73が生成したアイリス制御信号お
よびホワイトバランス制御信号は、インターフェイス7
7を介してデジタルカメラ1の外部インターフェイス2
0に伝送され、制御信号C4として映像調節回路21に
与えられる。映像調節回路21によるデジタルカメラ1
の撮像の調節は前述のとおりである。
【0077】なお、記憶装置74に所定の映像信号を記
憶しておき、これを映像信号処理回路82に与えて信号
分離回路81から与えられる映像信号と合成するように
してもよい。映像にタイトル等を重ねて表示することが
可能になる。また、信号分離回路81によって分離され
た映像信号を、記憶装置74に記憶させるようにしても
よい。記憶した映像信号を後にCPU73によって読み
出し、任意に加工することができる。
【0078】以上説明したように、本実施形態では、デ
ジタルカメラ1によって撮像し、撮像した映像の一部の
フレームについて映像信号を生成し、この映像信号をパ
ーソナルコンピュータ7に伝送してパーソナルコンピュ
ータ7上で映像を表示する。デジタルカメラ1で撮像さ
れる映像の明るさおよびホワイトバランスの調節はパー
ソナルコンピュータ7によって制御され、その制御は伝
送された映像信号と、映像信号を生成されたなかったフ
レームの映像の明るさおよびホワイトバランスとに基づ
いて行われる。映像信号を生成されなかったフレームの
映像に関するこれらの情報は、映像信号の送信の合間に
行われるから、空き時間が有効に利用される。
【0079】本実施形態のデジタルカメラ1とパーソナ
ルコンピュータ7の組み合わせでは、撮像した全フレー
ムに基づいて撮像調節を制御するから、調節制御が確実
かつ速やかに収束する。表示される映像は一部のフレー
ムのみであるが、その明るさおよびホワイトバランスも
速やかに適正になり、フレームの間引き処理によって従
来生じていた表示映像の質の劣化の問題が解消される。
【0080】なお、光電変換素子11に入射する光束を
規制するための絞りをデジタルカメラ1に備え、この絞
りの開口径を調節することによって、撮像する映像の明
るさを調節するようにしてもよい。絞りの調節により被
写界深度が変わり、光電変換時間の調節やゲインの調節
では変えることができない映像のぼけ具合を調節するこ
とも可能になる。その場合、絞りを調節する制御信号を
パーソナルコンピュータ7で生成し、これに基づいて映
像調節回路21が絞りを調節すればよい。
【0081】本発明の第2の実施形態について説明す
る。本実施形態は、デジタルカメラで撮像した映像の一
部のフレームについて映像信号を生成し、これをパーソ
ナルコンピュータに伝送して表示する点で、上記第1の
実施形態と同様であるが、パーソナルコンピュータによ
ってデジタルカメラを制御することは行わず、デジタル
カメラによる撮像を常時一定とする。パーソナルコンピ
ュータで表示する映像は、パーソナルコンピュータで明
るさとホワイトバランスの調節を行う。
【0082】本実施形態のデジタルカメラ2の概略構成
を図11に示す。デジタルカメラ2は、図1に示した第
1の実施形態のデジタルカメラ1から映像調節回路21
を除いた構成であり、タイミング発生回路22、CDS
/AGC回路12および信号処理回路16には、前述の
制御信号C1、C2、C3は与えられない。また、外部
インターフェイス20は送信専用である。デジタルカメ
ラ2の他の構成および機能はデジタルカメラ1と同じで
あり、重複する説明は省略する。
【0083】本実施形態のパーソナルコンピュータ8の
概略構成を図12に示す。パーソナルコンピュータ8は
第1の実施形態のパーソナルコンピュータ7と類似の構
成であるが、映像信号処理回路82の構成および機能、
ならびにCPU73からの制御信号の出力先が相違す
る。他の構成はパーソナルコンピュータ7と同じであ
り、重複する説明は省略する。
【0084】図示しないが、映像信号処理回路82は、
映像信号の強度を一率に変化させる表示映像のアイリス
調節用の利得制御回路を備えており、また、デジタルカ
メラ1の信号処理回路16の利得制御回路32Rおよび
32Bに相当するホワイトバランス調節用の利得制御回
路を備えている。
【0085】CPU73は、アイリス算出回路83の算
出結果および信号分離回路81によって分離されたデジ
タルカメラ1のアイリス算出回路18の算出結果に基づ
いて算出した制御信号を、アイリス調節用の利得制御回
路に与え、ホワイトバランス算出回路84の算出結果お
よび信号分離回路81によって分離されたデジタルカメ
ラ1のホワイトバランス算出回路19の算出結果に基づ
いて算出した制御信号を、ホワイトバランス調節用の利
得制御回路に与える。
【0086】本実施形態では、表示映像の調節をパーソ
ナルコンピュータ8自体で行うことにより、デジタルカ
メラ2の構成が簡素になっている。また、パーソナルコ
ンピュータ8からデジタルカメラ2への制御信号の伝送
が必要ないため、デジタルカメラ2の外部インターフェ
イス20として送信専用のものを用いることができる。
本実施形態の構成では、撮像の調節は行わないが、表示
映像の調節を撮像した全フレームに基づいて制御するか
ら、表示映像の調節制御が速やかに収束し、フレーム間
引きに起因する表示映像の質の劣化の問題が解消され
る。
【0087】本発明の第3の実施形態について説明す
る。本実施形態は、デジタルカメラで撮像した映像の一
部のフレームについて映像信号を生成し、これをパーソ
ナルコンピュータに伝送して表示する点で、上記第1お
よび第2の実施形態と同様であるが、デジタルカメラ自
体でアイリス調節およびホワイトバランス調節を行う。
【0088】本実施形態のデジタルカメラ3の概略構成
を図13に示す。第1の実施形態のデジタルカメラ1と
同じ構成の回路についての説明は省略し、異なる構成お
よび機能の回路について説明する。デジタルカメラ3
は、第1の実施形態のデジタルカメラ1の選択回路14
に代えて、A/Dコンバータ13の出力信号のメモリ1
5への伝達、すなわち信号処理回路16への供給を、所
定の周期で遮断する遮断回路24を備えている。
【0089】遮断回路24には有効フレーム判定回路2
3から、第1の実施形態と同じ有効フレーム識別信号S
8が与えられ、遮断回路24は有効フレーム識別信号S
8が高レベルの期間にのみ、A/Dコンバータ13の出
力信号をメモリ15に出力する。メモリ15の書き込み
および読み出しを制御するメモリ制御回路17および信
号処理回路16の構成および機能は第1の実施形態と同
じであり、信号処理回路16は撮像された全フレームの
うち1/3のフレームについて映像信号を生成する。生
成された映像信号は送信専用の外部インターフェイス2
0から、パーソナルコンピュータに送出される。
【0090】アイリス算出回路18およびホワイトバラ
ンス算出回路19には、A/Dコンバータ13の出力信
号が直接供給される。これらの回路は、撮像された全て
のフレームについて、アイリス調節またはホワイトバラ
ンス調節のための演算を行い、演算結果を映像調節回路
21に与える。映像調節回路21は、与えられた演算結
果に基づいて、制御信号C1、C2、C3を出力する。
アイリス算出回路18およびホワイトバランス算出回路
19の演算の内容、ならびに映像調節回路21による制
御の内容は第1の実施形態と同じである。
【0091】本実施形態のパーソナルコンピュータは、
図10に示したパーソナルコンピュータ7から、信号分
離回路81、アイリス算出回路83およびホワイトバラ
ンス算出回路84を除いた構成である。また、CPU7
3はデジタルカメラ3を制御するための演算を行わな
い。
【0092】本実施形態のデジタルカメラ3とパーソナ
ルコンピュータの組み合わせは、第1の実施形態のデジ
タルカメラ1とパーソナルコンピュータ7の組み合わせ
と機能的に等価である。本実施形態でも、撮像の調節を
撮像した全フレームに基づいて制御するから、調節制御
が速やかに収束し、フレームの間引き処理によって表示
映像の明るさやホワイトバランスの調節が遅れることが
ない。
【0093】なお、ここでは、デジタルカメラの動作周
期、外部インターフェイスの送信速度、映像信号を送信
するフレームの全フレームに対する比率、光電変換素子
の画素数、信号強度検出のための有効画素エリアの分
割、パーソナルコンピュータの動作周期等を、具体的な
数値を掲げて説明したが、本発明はこれらの数値に限定
されるものではなく、任意に変更可能である。特に、映
像信号を送信するフレームの全フレームに対する比率
は、外部インターフェイスの送信速度、光電変換素子の
画素数、および撮像周期を考慮して設定すべきものであ
る。
【0094】また、上記いずれの実施形態においても、
撮像および信号処理をフレーム単位で行うようにした
が、1フレームを2フィールドで構成し、信号処理をフ
ィールド単位で行う構成としてもよい。撮像した全フィ
ールドのうち、所定間隔の一部のフィールドについての
み映像信号を生成して送出し、映像信号を生成しないフ
ィールドについては、明るさやホワイトバランスを算出
して、その算出結果を映像信号の合間に送信すること
で、容易に本発明を適用することができる。
【0095】
【発明の効果】請求項1のデジタルカメラによるとき
は、外部装置への信号の供給速度に制限がある場合で
も、供給する映像信号の量を制限内に抑えることが可能
であり、撮像と映像信号の供給を並行して行うことがで
きる。しかも、映像信号を供給しない映像から取得した
情報を外部装置に供給するから、外部装置は供給された
映像信号の処理をはじめとする任意の処理にその情報を
利用することができて、外部装置が行う処理の質が高い
ものとなる。
【0096】請求項2のデジタルカメラでは、映像信号
の供給の空き時間を有効に利用することができる。しか
も、外部装置への情報供給のために映像信号に何の処理
も施す必要がないから、デジタルカメラの構成が簡単に
なり、外部装置での映像信号の処理も容易である。
【0097】請求項3のデジタルカメラでは、外部装置
は、情報として供給された明るさを利用して、映像の明
るさに関する処理を的確にかつ速やかに行うことが可能
である。例えば、供給された映像信号の映像を表示する
場合、被写体の明るさが変化しても、表示映像を速やか
に適正な明るさにすることができる。
【0098】請求項4のデジタルカメラでは、外部装置
は映像の明るさに関する処理を、分割された領域ごとの
明るさに応じて、細かく行うことができる。例えば、逆
光条件下で撮像した映像であっても、主要な被写体が適
正な明るさになるように表示することができる。
【0099】請求項5のデジタルカメラでは、被写体の
明るさが変動した場合でも、これに速やかに応じて、適
正な明るさの映像を撮像することが可能である。
【0100】請求項6のデジタルカメラでは、外部装置
は、情報として供給されたホワイトバランスを利用し
て、映像の色合いに関する処理を的確にかつ速やかに行
うことが可能である。例えば、供給された映像信号の映
像を表示する場合、被写体を照明する光の色温度が変化
しても、表示映像を速やかに適正な色合いにすることが
できる。
【0101】請求項7のデジタルカメラでは、光の色温
度が変動した場合でも、これに速やかに応じて、撮影し
た映像の色合いを適正にすることが可能である。
【0102】請求項8の映像表示装置によるときは、伝
送する映像信号の量をデジタルインターフェイスが処理
し得る最大量よりも少なくすることで、映像信号の無秩
序の欠落が防止され、コンピュータは規則正しく映像信
号を処理することが可能である。しかも、コンピュータ
は、伝送された映像の情報のみならず伝送されない映像
の情報も利用することができるため、表示映像の調節
を、全ての映像信号を伝送する場合と同様に、的確にか
つ速やかに行うことが可能である。
【0103】請求項9の映像表示装置では、被写体を照
明する光量が変動しても、撮像される映像を速やかに適
正な明るさにすることができる。表示される映像も速や
かに適正な明るさとなる。細かい周期で光量が変動する
ときは、映像の明るさが適正でなければ表示映像にフリ
ッカが発生しがちであるが、撮像する映像を速やかに適
正な明るさとすることで、フリッカの発生期間も短く抑
えることができる。
【0104】請求項10の映像表示装置でも、表示映像
を速やかに適正な明るさにすることが可能であり、フリ
ッカが発生し易い条件で撮像する場合でも、表示映像か
らフリッカを速やかに除去することができる。
【0105】請求項11の映像表示装置では、被写体を
照明する光の色温度が変動しても、撮像された映像を速
やかに適正な色合いにすることができる。表示される映
像の色合いも速やかに適正になる。
【0106】請求項12の映像表示装置でも、表示映像
の色合いを速やかに適正にすることができる。
【0107】請求項13のデジタルカメラによるとき
は、撮像された全映像のうちの一部の映像から映像信号
を生成して外部装置に送出するため、外部装置への信号
伝送速度に制限がある場合でも、撮像と映像信号の伝送
を並行して行うことができる。しかも、送出しない映像
については映像信号を生成しないから、映像信号の生成
を無駄に行うことがない。また、映像信号を送出しない
映像については信号の強度を検出して外部装置に送出す
るから、外部装置が映像信号の処理に利用し得る情報量
は多くなる。さらに、検出した強度と映像信号を交互に
送出することで、検出強度の送出を映像信号送出の空き
時間に行うことができて、時間を有効に利用することが
できる。
【0108】請求項14の映像表示装置によるときは、
映像の表示をコンピュータで行うから、単に映像を表示
するだけでなく、映像信号に処理を施したり映像信号を
記憶したりすることが可能になる。また、撮像の制御も
コンピュータで行うから、撮像される映像を、映像観察
者の指示に応じてまたはプログラムに従って任意に調節
することができる。制御にはデジタルカメラから映像信
号を送出しない映像の信号の強度も利用可能であり、こ
れにより的確かつ速やかな調節がなされる。
【0109】請求項15または請求項16の映像表示装
置では、撮像される映像の明るさまたは撮影された映像
色合いが調節され、したがって、表示される映像も適
正な明るさまたは色合いとなる。
【0110】請求項17のデジタルカメラによるとき
は、撮像された全映像のうちの一部の映像から映像信号
を生成して外部装置に送出するため、外部装置への信号
伝送速度に制限がある場合でも、撮像と映像信号の伝送
を並行して行うことができる。しかも、送出しない映像
については映像信号を生成しないから、映像信号の生成
を無駄に行うことがない。映像信号の調節制御はデジタ
ルカメラ自体が行うが、撮像した全ての映像の信号強度
に基づいて行われるから、的確かつ速やかな調節が可能
である。
【0111】請求項18または請求項19のデジタルカ
メラでは、撮像される映像の明るさまたは撮影された映
像の色合いが調節され、したがって、外部装置に送出さ
れる映像信号が表す映像も適正な明るさまたは色合いと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態のデジタルカメラの概略構成
を示す図。
【図2】 デジタルカメラのメモリに関する制御のタイ
ミングを示す図。
【図3】 デジタルカメラの信号処理回路の概略構成を
示す図。
【図4】 信号強度算出のための映像の分割パターンを
示す図。
【図5】 デジタルカメラのアイリス算出回路の概略構
成を示す図。
【図6】 デジタルカメラのアイリス算出回路の信号処
理のタイミングを示す図。
【図7】 図6に続く信号処理のタイミングを示す図。
【図8】 デジタルカメラのホワイトバランス算出回路
の概略構成を示す図。
【図9】 デジタルカメラの信号処理経路における信号
のフレーム間の関係とタイミングを示す図。
【図10】 第1の実施形態のパーソナルコンピュータ
の概略構成を示す図。
【図11】 第2の実施形態のデジタルカメラの概略構
成を示す図。
【図12】 第2の実施形態のパーソナルコンピュータ
の概略構成を示す図。
【図13】 第3の実施形態のデジタルカメラの概略構
成を示す図。
【符号の説明】
1、2、3 デジタルカメラ 7、8 パーソナルコンピュータ 11 光電変換素子 12 CDS/AGC回路 13 A/Dコンバータ 14 選択回路 15 メモリ 16 信号処理装置 17 メモリ制御回路 18 アイリス算出回路 19 ホワイトバランス算出回路 20 外部インターフェイス 21 映像調節回路 22 タイミング発生回路 23 有効フレーム判定回路 24 遮断回路 31 色分離回路 32R、32B、32Y ローパスフィルタ 33R、33B 利得制御回路 34 γ補正回路 35 色差信号生成回路 41 ローパスフィルタ 42 加算器 43 レジスタ 44 加算器 45a〜45h レジスタ 46 シフトレジスタ 51 色分離回路 52R、52B、52Y ローパスフィルタ 54 γ補正回路 55 色差信号生成回路 56 I/Q変換回路 57 リミッタ回路 58 I成分積分回路 59 Q成分積分回路 71 表示装置 72 入力装置 73 CPU 74 記憶装置 76 信号処理回路 77 デジタルインターフェイス 81 信号分離回路 82 映像信号処理回路 83 アイリス算出回路 84 ホワイトバランス算出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/222 - 5/257

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換素子によって繰り返し撮像し、
    撮像と並行して、撮像した全てのフレームまたはフィー
    ルドのうち所定間隔の一部のフレームまたはフィールド
    の映像信号のみを外部装置に供給するデジタルカメラに
    おいて、 前記外部装置に映像信号を供給しないフレームまたはフ
    ィールドの映像から所定の情報を取得して、該情報を
    記外部装置に供給することを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記情報を、前記所定間隔のフレームま
    たはフィールドの映像信号の供給の合間に、前記外部装
    置に供給することを特徴とする請求項1に記載のデジタ
    ルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記情報は映像全体の明るさであること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のデジタル
    カメラ。
  4. 【請求項4】 前記情報は、複数の領域に分割した映像
    の、領域ごとの明るさであることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 撮像する映像の明るさの調節を、前記外
    部装置によって制御されることを特徴とする請求項3ま
    たは請求項4に記載のデジタルカメラ。
  6. 【請求項6】 前記情報は映像のホワイトバランスであ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデ
    ジタルカメラ。
  7. 【請求項7】 撮像した映像のホワイトバランスの調節
    を、前記外部装置によって制御されることを特徴とする
    請求項6に記載のデジタルカメラ。
  8. 【請求項8】 デジタルインターフェイスを備えたデジ
    タルカメラとコンピュータとから成り、前記デジタルカ
    メラで撮像した映像をフレームまたはフィールドごとの
    デジタルの映像信号として前記コンピュータに順次伝送
    して、前記コンピュータで映像を表示する映像表示装置
    において、前記デジタルカメラは、 撮像した全てのフレームまたは
    フィールドのうち所定間隔の一部のフレームまたはフィ
    ールドの映像信号のみを伝送することにより、伝送する
    映像信号の量を前記デジタルインターフェイスが処理し
    得る最大量よりも少なくするとともに、伝送しないフレームまたはフィールドの映像から所定の
    情報を取得して、取得 した情報を 映像信号の伝送の空き
    時間伝送することを特徴とする映像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記情報は映像の明るさであり、前記コ
    ンピュータは、伝送された映像信号と前記情報に基づい
    て前記デジタルカメラを制御して、撮像される映像の明
    るさを調節することを特徴とする請求項8に記載の映像
    表示装置。
  10. 【請求項10】 前記情報は映像の明るさであり、前記
    コンピュータは、伝送された映像信号と前記情報に基づ
    いて、表示する映像の明るさを調節することを特徴とす
    る請求項8に記載の映像表示装置。
  11. 【請求項11】 前記情報は映像のホワイトバランスで
    あり、前記コンピュータは、伝送された映像信号と前記
    情報に基づいて前記デジタルカメラを制御して、撮像
    れた映像のホワイトバランスを調節することを特徴とす
    る請求項8に記載の映像表示装置。
  12. 【請求項12】 前記情報は映像のホワイトバランスで
    あり、前記コンピュータは、伝送された映像信号と前記
    情報に基づいて、表示する映像のホワイトバランスを調
    節することを特徴とする請求項8に記載の映像表示装
    置。
  13. 【請求項13】 受光量に応じたアナログの信号を出力
    する撮像手段と、 前記撮像手段の出力信号を増幅して出力する増幅手段
    と、 前記増幅手段の出力信号をデジタルの信号に変換して出
    力する変換手段と、 前記変換手段の出力信号からデジタルの映像信号を生成
    して出力する映像生成手段と、 前記変換手段の出力信号の強度を検出し、検出した強度
    を表すデジタルの信号を出力する検出手段と、 前記映像生成手段が出力する映像信号と前記検出手段の
    出力信号を入力されて、入力された信号を外部装置に送
    出する送出手段と、 前記変換手段の出力信号を所定の周期で前記映像生成手
    段と前記検出手段に交互に与える切換手段とを備えるこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のデジタルカメラ
    と、 前記送出手段から送出される信号を受けて、前記映像生
    成手段が出力した映像信号が表す映像を表示するととも
    に、前記映像生成手段が出力した映像信号と前記検出手
    段の出力信号に基づいて前記デジタルカメラを制御する
    コンピュータとから成ることを特徴とする映像表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記コンピュータは、前記撮像手段の
    受光量または前記増幅手段の増幅率を制御して、前記映
    像生成手段によって生成される映像信号の強度を調節す
    ることを特徴とする請求項14に記載の映像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記コンピュータは、前記映像生成手
    段の映像信号の生成を制御して、生成される映像信号の
    ホワイトバランスを調節することを特徴とする請求項1
    4に記載の映像表示装置。
  17. 【請求項17】 受光量に応じたアナログの信号を出力
    する撮像手段と、 前記撮像手段の出力信号を増幅して出力する増幅手段
    と、 前記増幅手段の出力信号をデジタルの信号に変換して出
    力する変換手段と、 前記変換手段の出力信号からデジタルの映像信号を生成
    して出力する映像生成手段と、 前記映像生成手段が出力する映像信号を外部装置に送出
    する送出手段と、 前記変換手段の出力信号の前記映像生成手段への供給を
    所定の周期で遮断する遮断手段と、 前記変換手段の出力信号の強度を検出する検出手段と、 前記検出手段によって検出された強度に基づいて前記映
    像信号の調節に関する制御をする制御手段とを備えるこ
    とを特徴とするデジタルカメラ。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、前記撮像手段の受光
    量または前記増幅手段の増幅率を制御して、前記映像生
    成手段によって生成される映像信号の強度を調節するこ
    とを特徴とする請求項17に記載のデジタルカメラ。
  19. 【請求項19】 前記制御手段は、前記映像生成手段の
    映像信号の生成を制御して、生成される映像信号のホワ
    イトバランスを調節することを特徴とする請求項17に
    記載のデジタルカメラ。
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