JP3473672B2 - 劣化uf6の処理方法 - Google Patents

劣化uf6の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式気相反応法に
より劣化UF6をU38に転換して処理する劣化UF6
処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウラン濃縮工場において残留する劣化U
6の量はUF6原料の90%近くに達する。この劣化U
6は、これまであらゆる用途の可能性が検討されたに
もかかわらず、その発生量の多くを振り向けられるよう
な用途はなく、大部分が単に貯蔵されているのが現状で
ある。商業用ウラン濃縮工場の長い運転経験を持つ米国
でも排出される大量の劣化UF6は円筒状の密閉型貯蔵
容器であるUF6シリンダに充填して貯蔵しており、そ
の処理に苦慮している。わが国においてもウラン濃縮工
場の運転が進むにつれて劣化UF6の貯蔵量は増大しつ
つあり、その量が膨大なものになることは明らかであ
る。しかし、劣化UF6は現在鋼製のシリンダに充填さ
れて貯蔵されており、用途のないこの物質はほとんど永
久的に貯蔵されねばならない。これらの大量貯蔵は容器
の長期間にわたる耐腐食性等の管理面の問題の他に、U
6の形態で貯蔵すると膨大な量のフッ素資源が死蔵す
るという資源的経済的な欠点もある。
【0003】これらの点を解消するために、本出願人は
ウランの濃縮工場で天然ウランあるいは回収ウランから
製造されたUF6を原料としてU235を濃縮する際に多量
に残留するU235濃度の低い劣化UF6を乾式気相反応法
によりU38に転換し、同時に副生する無水フッ化水素
を回収再利用する劣化UF6から無水フッ化水素を回収
再利用する方法を提案した(特公平4−70243)。
この方法は、第1流動層反応装置により劣化UF6に水
蒸気を作用させてUO22と希フッ酸とを生成させ、第
2流動層反応装置によりUO22に更に水蒸気を作用さ
せてU38と希フッ酸と酸素とを生成させるものであ
り、このようにUF6をU38に転換することによりU
6の状態で貯蔵する方法に比較して貯蔵の安全性が高
められ、かつ従来死蔵されている劣化UF6のフッ素資
源を経済的に有効活用を図ることができる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した劣化
UF6から無水フッ化水素を回収再利用する方法では流
動層反応装置に在来型の円筒形のものを使用しており、
特に第2流動層反応装置では反応時間が長いため、目的
の反応を達成するためには装置の数を多くするか径方向
に大型化する必要があり、これらの装置を収容する建て
屋の面積が大きくなる不具合がある。また、劣化UF6
をU38に転換する際に副生する希フッ酸は通常一般産
業で利用される化学薬品であるが、わが国の現状では原
子力施設で発生する希フッ酸は国民感情として一般産業
には受入れられず、フッ素分の有効利用を図るためには
原子力施設内での再循環させる必要がある。この点を考
慮して上述した劣化UF6から無水フッ化水素を回収再
利用する方法では、乾式気相反応により生成される希フ
ッ酸を濃硫酸による抽出蒸留により無水フッ酸と希硫酸
とに分離し、更に希硫酸を蒸留塔に濃縮硫酸と廃水とに
分離して処理しているが、廃水に移行するフッ素分を十
分に低減するためには蒸留塔の高さを十分に高いものと
する必要があり、これらの蒸留塔を収容する建て屋の高
さが大きくなる不具合がある。このため、原子力施設特
有の換気風量が増大して劣化UF6の処理費用を押上げ
る問題点もある。
【0005】一方、乾式気相反応法により再転換したU
38は、その後の貯蔵効率を向上させるため、或は再利
用する際に取扱いが容易になるような性状で得られるこ
とが好ましい。本発明の目的は、装置の高さを低くかつ
簡素化して安価に劣化UF6を処理し得る劣化UF6の処
理方法を提供することにある。本発明の別の目的は、U
6から貯蔵効率を向上させかつ取扱いが容易になるよ
うな性状のU38粉末を得ることができる劣化UF6
処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、第1流動層反応装置11により劣化
UF6に水蒸気を作用させてUO22と希フッ酸とを生
成させ、第2流動層反応装置12によりUO22に更に
水蒸気を作用させてU38と希フッ酸と酸素とを生成さ
せる乾式気相反応工程と、乾式気相反応工程により生成
される希フッ酸を第1蒸留塔13を用いて濃硫酸による
抽出蒸留により無水フッ酸と希硫酸とに分離する抽出蒸
留工程と、抽出蒸留工程により生じた希硫酸を蒸留濃縮
して低フッ酸水と濃縮硫酸とに分離しその濃縮硫酸を抽
出蒸留の濃硫酸として使用する希硫酸濃縮工程と、希硫
酸濃縮工程により生じた低フッ酸水を第2蒸留塔16に
より更に蒸留して第2蒸留塔16の上部から回収される
水と第2蒸留塔16の下部から回収される共沸組成のフ
ッ酸とに分離してその共沸組成のフッ酸を抽出蒸留工程
における希フッ酸に混合する精留工程とを含む劣化UF
6 の処理方法である。
【0007】ここで、第1及び第2流動層反応装置1
1,12にそれぞれ複数の室を有する平板型流動層反応
装置を使用すれば、処理の能力を向上させる際のスケー
ルアップ性に優れ、反応の効率化がはかられるととも
に、特に反応時間が長い第2流動層反応装置12におけ
る装置の専有面積を低減させる。また、第1流動層反応
装置11の反応温度を230〜280℃に制御して、劣
化UF6に水蒸気を作用させれば、平均粒径が100〜
250μm、かさ密度が3.5g/cm3以上のUO2
2と希フッ酸が生成し、第2流動層反応装置12の反応
温度を600℃以上に制御して、こうした性状のUO2
2に更に水蒸気を作用させれば38と希フッ酸と酸
素が生成する。生成されたU38は平均粒径がほぼ同様
で、かさ密度が約一割増加し、流動性に富み取扱いが容
易でかつ貯蔵効率の向上が可能になる。
【0008】この請求項1に係る発明では、精留工程を
設けることにより抽出蒸留工程でのフッ酸の回収率をカ
バーできることになり、抽出蒸留塔の高さを低減化させ
ることができる。なお、乾式気相反応により生成される
希フッ酸を抽出蒸留し、抽出蒸留により生じた希硫酸を
蒸留濃縮し、濃縮により生じた低フッ酸水を更に蒸留し
て共沸組成のフッ酸を抽出蒸留工程における希フッ酸に
混合することにより、抽出蒸留工程でフッ素分を十分に
回収されなかったフッ素分は希硫酸濃縮工程において硫
酸から分離してフッ酸水に含有され、その後精留工程に
おけて共沸組成のフッ酸として回収される。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、精留工程において第2蒸留塔16の上部か
ら回収される水を乾式気相反応における水蒸気として使
用する劣化UF6の処理方法である。精留工程において
第2蒸留塔16の上部から回収される水はフッ素分を僅
かに含むものであり、この水を乾式気相反応における水
蒸気として使用することにより、二次廃水の発生量を低
減させる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。 <乾式気相反応>図1に示すように、本発明の劣化UF
6の処理方法は乾式気相反応法により劣化UF6を処理す
る方法であって、劣化UF6に水蒸気を作用させてUO2
2と希フッ酸とを生成させる第1流動層反応装置11
と、UO22に更に水蒸気を作用させてU38と希フッ
酸と酸素とを生成させる第2流動層反応装置12とを備
える。この第1及び第2流動層反応装置11,12はそ
れぞれ複数の室を有する平板型流動層反応装置であり、
平板型流動層反応装置を使用することにより装置の専有
面積が増大することを防止する。この例における平板型
流動層反応装置は、流動層内部を縦に配設された1又は
2以上の仕切板11a,12aにより複数の室に仕切っ
た流動層反応装置であって、仕切板11a,12aによ
り仕切られた複数の室の上部にはそれぞれ固気分離フィ
ルタ11b,12bが設けられ、従来技術に記載した円
筒状の反応装置を使用した場合に比較して専有面積が約
1/6になる。
【0011】第1及び第2流動層反応装置11,12に
は図示しないヒータが設けられ、それぞれの流動層1
1,12の内部の反応温度を調整可能に構成され、第1
及び第2流動層反応装置11,12の下部から導入され
る水蒸気は、図示しない蒸気発生装置により作られる。
劣化UF6に水蒸気を作用させる際の第1流動層反応装
置11の反応温度は図示しないヒータにより230〜2
80℃に制御され、UO22に更に水蒸気を作用させる
第2流動層反応装置12の反応温度は600〜700℃
に制御される。230〜280℃に制御して第1流動層
反応装置11により劣化UF6に水蒸気を作用させる
と、平均粒径が100〜250μm、かさ密度が3.5
g/cm3以上のUO22と希フッ酸が生成する。第1
流動層反装置11の反応温度が230℃未満であると粉
体物性が悪化する場合があり、280℃を越えるとかさ
密度が若干低下する不具合がある。第1流動層反応装置
11の特に好ましい反応温度は240〜260℃であ
る。
【0012】次に、600〜700℃に制御された第2
流動層反応装置12によりこの性状のUO22に更に水
蒸気を作用させることによりU38と希フッ酸と酸素が
生成し、回収されたU38粉末はその後の長期保存のた
めに貯蔵容器15に受容される。このようにUF6を処
理することにより平均粒径が流動性に富み取扱いが容易
な100〜250μm、かさ密度が貯蔵効率を向上可能
な3.5g/cm3以上のU38を得ることが可能にな
る。第2流動層反応装置11の反応温度が600℃未満
であると反応率が低下する不具合があり、700℃を越
えると装置が腐食する不具合がある。特に好ましい反応
温度は600〜650℃である。
【0013】<抽出蒸留工程>第1流動層反応装置11
から副生する希フッ酸(HF)、及び第2流動層反応装
置12から副生する希フッ酸(HF)は別途設けられた
処理装置により処理される。この処理装置は2基の蒸留
塔13,16と1基の濃縮塔14により構成され、第1
の蒸留塔13では乾式気相反応により生成された希フッ
酸を濃硫酸による抽出蒸留を行う。この第1の蒸留塔1
3は高さが8mの蒸留塔であって、希フッ酸を濃硫酸に
より無水フッ酸と希硫酸とに分離する。回収された無水
フッ酸は第1凝縮器17で液化されその後の利用のため
に第1容器18に受容される。
【0014】<硫酸濃縮工程>抽出蒸留工程により生じ
た希硫酸は濃縮塔14に送られて濃縮される。この濃縮
塔14は高さが2mであって、希硫酸を低フッ酸水と濃
縮された硫酸とに分離し、濃縮された硫酸は前工程の抽
出蒸留工程における濃硫酸として使用される。また、濃
縮塔14の上部から回収された低フッ酸水は第2凝縮器
19で液化されその後の利用のために一時的に第2容器
21に受容される。
【0015】<精留工程>硫酸濃縮工程により生じ第2
容器21に一時的に受容された低フッ酸水は第2の蒸留
塔である精留塔16に送られて更に蒸留され、低フッ酸
水は共沸組成のフッ酸とフッ素分を僅かに含む水とに分
離される。抽出蒸留工程で未回収であったフッ素分であ
って希硫酸濃縮工程において硫酸から分離されたフッ酸
水に含有されるフッ素分を、この精留塔16では共沸組
成のフッ酸として回収する。精留塔16は高さが6mで
あって、この精留塔16により回収された共沸組成のフ
ッ酸は希フッ酸を蒸留する抽出蒸留工程における希フッ
酸に混合され、再び第1の蒸留塔13により濃硫酸によ
る抽出蒸留が行われる。一方、精留塔16の上部から回
収されるフッ素分を僅かに含む水は第3凝縮器22で液
化され、その後の利用のために一時的に第3容器23に
受容される。第3容器23に受容された水はフッ素分の
含有率が非常に少なく、図示しない蒸気発生器における
腐食を無視でき、第1及び第2の蒸留塔13,14にお
ける反応特性に影響を与えることがないために、その後
乾式気相反応における水蒸気として使用される。
【0016】
【実施例】
<実施例1>上述した平板型から成る第1及び第2多室
型流動層反応装置を使用して劣化UF6に水蒸気を作用
させてU38を生成した。第1流動層反応装置11の反
応温度は250℃に制御し、第2流動層反応装置12の
反応温度は650℃に制御した。劣化UF6を65Nリ
ットル/分で第1流動層反応装置11に供給し、H2
/Uが4.6の割合で水蒸気を下部から第1流動層反応
装置11内部に供給した。この時に第1流動層反応装置
11から生成されたUO22の量は900g/分であっ
た。第1流動層反応装置11から生成されたUO22
次に第2流動層反応装置12に供給し、水蒸気を下部か
ら第2流動層反応装置12内部に供給してUO22にこ
の水蒸気を作用させた。この結果、第2流動層反応装置
12から生成されたU38の量は820g/分であり、
第1及び第2流動層反応装置11,12から生成された
希フッ酸は約38リットル/時間であった。このU38
のかさ密度を測定したところ、かさ密度は4.0g/c
3であった。
【0017】<実施例2>第1及び第2流動層反応装置
11,12から生成された希フッ酸を図に示す抽出蒸留
塔13,濃縮塔14及び精留塔16により処理した。先
ず、希フッ酸を46リットル/時間の速度で、同時に硫
酸を81リットル/時間の供給速度で第1の蒸留塔13
にそれぞれ供給して抽出蒸留を行った。蒸留塔13の上
部から回収された無水フッ酸は21リットル/時間であ
り、無水フッ酸の純度を測定したところ50ppmであ
った。第1の蒸留塔13の下部から回収された希硫酸を
次に濃縮塔14に供給し、供給された希硫酸を低フッ酸
水と濃縮された硫酸とに分離した。濃縮塔14の下部か
ら回収された濃縮硫酸の濃度は80wt%であり、その
量は81リットル/時間であった。
【0018】濃縮塔14の上部から回収された低フッ酸
水を次に精留塔16に供給し、供給された低フッ酸水を
共沸組成のフッ酸とフッ素分を僅かに含む水とに分離し
た。精留塔16の下部から回収された共沸組成のフッ酸
の量は9リットル/時間であり、その濃度は37wt%
であった。一方、精留塔16の上部から回収されたフッ
素分を僅かに含む水は22リットル/時間であり、フッ
素濃度を測定したところ10ppmであった。
【0019】<評価>実施例1の結果により明らかなよ
うに、本発明の処理方法によりUF6を処理することに
より平均粒径が100〜250μm、かさ密度が3.5
g/cm3以上のU38を得ることが可能であることが
判る。実施例2の結果から、乾式気相反応により副生す
る希フッ酸を濃硫酸により抽出蒸留することにより高純
度の無水フッ酸が得られることがわかる。また、抽出蒸
留塔13の下部から回収された希硫酸を濃縮塔14によ
り濃縮することにより濃度が80wtの濃縮硫酸を81
リットル/時間で回収でき、この濃縮された硫酸は抽出
蒸留工程における濃硫酸として十分に使用できることが
判る。更に、精留塔16により分離されたフッ素分を僅
かに含む水はフッ素濃度が10ppmであることから、
このフッ素分を僅かに含む水を乾式気相反応における水
蒸気として使用しても、水蒸気発生器における腐食を無
視でき、第1及び第2の蒸留塔における反応特性に影響
を与えることがないことが判る。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、乾
式気相反応に使用する第1及び第2流動層反応装置にそ
れぞれ多段化された複数の室を有する平板型流動層反応
装置を使用したので、装置の専有面積を低減させること
ができ、装置の建て屋に対する専有面積及び建て屋自体
を縮小させる結果、安価に劣化UF6を処理することが
できる。また、第1流動層反応装置の反応温度を230
〜280℃、第2流動層反応装置12の反応温度を60
0〜700℃に設定し、劣化UF6に水蒸気を作用させ
ることにより平均粒径が100〜250μm、かさ密度
が3.5g/cm3以上のUO22を生成した後U38
を生成させる。この結果、生成されたU38は平均粒径
がほぼ同様で、かさ密度が約一割増加し、流動性に富み
取扱いが容易でかつ貯蔵効率の向上が可能になる。
【0021】また、乾式気相反応により生成される希フ
ッ酸を抽出蒸留し、抽出蒸留により生じた希硫酸を蒸留
濃縮し、濃縮により生じた低フッ酸水を更に蒸留して共
沸組成のフッ酸を抽出蒸留工程における希フッ酸に混合
すれば、抽出蒸留工程でフッ素分を十分に回収されなか
ったフッ素分は硫酸濃縮工程において硫酸から分離して
フッ酸水に含有され、その後精留工程におけて共沸組成
のフッ酸として回収される。この結果、劣化UF6中の
フッ素分を高い回収率で回収することができ、また、精
留工程を設けることから希硫酸を蒸留濃縮する蒸留塔の
高さを低くかつ簡素化することができる。更に、精留工
程において生成されるフッ素分を僅かに含む水を乾式気
相反応における水蒸気として使用すれば、二次廃水の発
生量を低減させることができ、処理装置が備えられる建
て屋を縮小させて安価に劣化UF6を処理することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法及びその装置の系統図。
【符号の説明】
11 第1流動層反応装置 12 第2流動層反応装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−86402(JP,A) 特開 昭61−286225(JP,A) 特開 昭59−4431(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 43/01 - 43/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1流動層反応装置(11)により劣化UF
    6 に水蒸気を作用させてUO 2 2 と希フッ酸とを生成さ
    せ、第2流動層反応装置(12)により前記UO 2 2 に更に
    水蒸気を作用させてU 3 8 と希フッ酸と酸素とを生成さ
    せる乾式気相反応工程と、 前記 乾式気相反応工程により生成される希フッ酸を第1
    蒸留塔(13)を用いて濃硫酸による抽出蒸留により無水フ
    ッ酸と希硫酸とに分離する抽出蒸留工程と、 前記抽出蒸留工程により生じた希硫酸を蒸留濃縮して低
    フッ酸水と濃縮硫酸とに分離し前記濃縮硫酸を前記抽出
    蒸留の濃硫酸として使用する希硫酸濃縮工程と、 前記希硫酸濃縮工程により生じた低フッ酸水を第2蒸留
    塔(16)により更に蒸留して前記第2蒸留塔(16)の上部か
    ら回収される水と前記第2蒸留塔(16)の下部から回収さ
    れる共沸組成のフッ酸とに分離して前記共沸組成のフッ
    酸を前記抽出蒸留工程における希フッ酸に混合する精留
    工程とを含む劣化UF6の処理方法。
  2. 【請求項2】 精留工程において第2蒸留塔(16)の上部
    から回収される水を乾式気相反応における水蒸気として
    使用する請求項1記載の劣化UF6の処理方法。
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