JP3472388B2 - 防燃シート - Google Patents

防燃シート

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JP3472388B2
JP3472388B2 JP16329095A JP16329095A JP3472388B2 JP 3472388 B2 JP3472388 B2 JP 3472388B2 JP 16329095 A JP16329095 A JP 16329095A JP 16329095 A JP16329095 A JP 16329095A JP 3472388 B2 JP3472388 B2 JP 3472388B2
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吉通 明沼
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防燃シートに係り、例え
ば金属間溶接や切断における火の粉遮蔽に適したシート
に関する。
【0002】
【従来の技術】建築工事の鉄筋や鉄骨の溶接など金属間
の溶接の際に飛散しあるいは落下する火の粉(ノロまた
はスパッタ)から防護するのに従来は防燃または防炎シ
ートとして溶接部より1〜2m位離れた箇所に設置して
燃焼を防止したり、火傷等を防止するために、ガラスフ
ァイバ、カーボンファイバ、セラミックファイバ等の繊
維にシリコンゴム等をコーティングしたシートを覆って
安全のための養生とすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の防燃シート
には以下に述べる問題点がある。
【0004】まず、前記ガラスファイバ、カーボンファ
イバ、セラミックファイバ等の繊維にシリコンゴム等を
コーティングしたものは、比較的近距離で使用した場
合、高温(1300℃前後)の火の粉がシートを焼いて
抜け落ちてしまい、防燃または防炎効果が低減する。
【0005】また、ノロで少し大きいものになると従来
の防燃または防炎シートに孔をあけてしまうことがあ
る。その結果、什器、備品または床を損傷させる。 さ
らに高層ビルの建築現場等では、上部の溶接作業で発生
するノロが下方に敷きつめられている従来の防燃または
防炎シートを通過して落下する恐れがあって、下部では
作業を行うことができない。
【0006】また、従来の防燃または防炎シートを火元
から1〜2m位離して使用することから火の粉の飛散を
抑制できない上にシートも多く必要とし、経済的でな
い。
【0007】また、シートが変形し易く自重で垂れるた
め、設置の作業性が良くない。
【0008】本発明は、前記従来の問題点に鑑みて改良
された防燃シートを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、可撓性
を有し自己保持可能な金属シートと、前記金属シートの
一方の主面に添いかつ他方の主面の少なくとも周縁に延
在固着されている防燃布体とを具備したことを特徴とす
る防燃シートである。また、本発明の第2は、可撓性を
有し自己保持可能な金属シートと、前記金属シートの全
面に添って設けられている防燃布体とを具備したことを
特徴とする防燃シートである。さらに本発明の第3は、
可撓性を有し自己保持可能な金属シートと、前記金属シ
ートの少なくとも一方の主面に添いかつこの金属シート
の周端から他方の主面の周縁に延在固着されている防燃
布体と、金属シートと防燃布体の周縁に複数設けられた
止め具とを具備することを特徴とする防燃シートであ
る。また、本発明の第4は、可撓性を有し自己保持可能
な金属シートと、前記金属シートの少なくとも一方の主
面に添いかつこの金属シートの周端から他方の主面の周
縁に延在固着されている防燃布体と、金属シートと防燃
布体の周縁に止め具および鳩目リングとを夫々複数個具
備することを特徴とする防燃シートである。また、本発
明の第5は、金属シートが金属メッシュであることを特
徴とする防燃シートである。また、本発明の第6は、防
燃布体が織布または不織布である構成を特徴とする防燃
シートである。 ここに金属シートの可撓性かつ自己保
持可能性は、折り曲げるとある程度その形状を保持し,
かつ自重による変形の少ないものをいう。
【0010】
【作用】本発明の防燃シートによれば、金属シートが用
いられているので可撓性を有し自己保持可能なため、金
属間溶接作業に近接して設ける事ができて小型で済み、
狭隘な場所でも折り畳んで使用することができる。また
金属シートにより、火の粉および大きいノロに対しても
抜け落ちがなく、防燃または防炎効果が高い。さらに、
継ぎ合せて大型に構成することも可能である。また二つ
折りして袋型の受け器に構成することで火の粉を溶接施
行部に至近の距離で受け止めることができるので、火の
粉の拡がりが少なく養生が小部分で済まされて狭い箇所
に使用することも可能となる。
【0011】
【実施例】
(実施例−1)実施例の防燃シート 1 は図1(a)に
平面図、および図1(b)に断面図によって例示したよ
うに、可撓性を有し自己保持可能な金属のメッシュ(ス
テンレスでノロやスパッタの大きさより小さいメッシュ
サイズ;一例としてワイヤ径 0.5mm、ワイヤ間隔 0.4
mm)の金属シート 10 と、この金属シート 10 の一方
の主面 10a に添いかつ他方の主面 10b の少なくとも
周縁に延在し固着(図1(b))されたグラスファイバ
とカーボンファイバを混織しシリコンゴムをコーティン
グした厚さ2mmの防燃布体 20 で構成されている。シ
ート面積は450mm×800mmである。金属シート
と防燃シートは接着しておくのが、折り曲げ等の作業性
から好ましいが、1〜2か所止めておくか、全く止めず
にただ添わせるだけでもよい。
【0012】かかる金属シート 10 により付与される可
撓性と自己保持可能に構成される防燃シート 1 は可撓
性を有しかつ自己保持が可能となるので、設置場所は任
意で被覆体の表面形態にこだわることなく安定に使用で
きる。また、金属シート 10は防燃布体 20 によりその
周端の電気的絶縁が達成されているので防燃布体 20を
上にして使用するときに電気溶接側が溶接電極に対面せ
ず、不所望の溶接に対処できる。
【0013】また、火の粉が防燃布体 20 上に落下して
も適度の衝撃吸収により火の粉が撥ねてシート外に飛び
出すことが少なく、シート上を転がってもシート周縁部
を内側に折り込んで受皿状にしておくことにより、火の
粉をシート上に留めることができる。この効果は高温の
液状のノロが落下しこれをシートで受け止めたときに大
きな威力となる。
【0014】防燃布体 20 は織布の他、セラミックファ
イバ等の不織布を用いることもできる。
【0015】(実施例−2)実施例の防燃シート 2 は
図2(a)に平面図、および図2(b)に断面図、さら
に図3に斜視図によって例示したように、前記実施例−
1と同じ可撓性を有し自己保持可能な金属のメッシュ
(ステンレスでノロやスパッタの大きさより小さいメッ
シュサイズ;一例としてワイヤ径 0.5mm、ワイヤ間隔
0.4mm)の金属シート 10 と、この金属シート 10 の
全主面 10a、 10b に添う防燃布体 20a、 20b で構成
されている。これらの防燃布体 20a、 20b は図2
(b)の断面図に例示されるように、一方の防燃布体 2
0a で金属シートの一主面 10a を覆い、他方の防燃布
体 20bで金属シートの 10 の他の主面 10b を覆い金
属シートが露出しないようにして溶接に対して電気的絶
縁が達成されている。
【0016】かかる金属シートにより付与される可撓性
と自己保持可能に構成される防燃シート 2 は可撓性を
有しかつ自己保持が可能となるので、設置場所は任意、
かつ被覆体の表面形態にこだわることなく,表裏の判別
を要せずに安定して使用できるという利点がある。
【0017】また、金属シート 10 は完全に電気的絶縁
が達成されているので電気溶接における不所望の放電な
どの事故に対処できる。
【0018】また、防燃布体 20a、20b は織布、不織布
のいずれも使用することができる。 (実施例−3)防燃シート 1、 2 は図1(a)、図2
(a)に示すように、金属シート 10とこれに添わせた
防燃布体 20a、20b との周縁に止め具 30 が複数個貫
設されている。まず、この止め具 30 は止め具・雄 30a
と、止め具・雌 30b からなり、防燃シート 1、 2
の左右の半分ずつで雄雌が対称に配置されている。
【0019】前記止め具 30 により複数枚の防燃シート
1 を平面上に経または経緯に連接することによって任
意の形状に敷き詰めることも、物体を被覆することも可
能であると共に、可撓性と自己保持可能な構成により安
定した配置、被覆が得られる。 また、防燃シート 1、
2 は図1(a)、図2(a)のそれを縦に二つ折り
し、左右の半分ずつで対称の止め具・雄 30a、止め具・
雌 30b を結合することにより図4に斜視図で示すよう
な袋型で火の粉を受け止める受け器 3 が構成される。
前記受け器 3 の構成装着には、まず止め具・雄 30a
−1 と止め具・雌30b−1 とを係合させて片側の窪み 30
c−1 を、ついで対抗辺に対しても同様に施して対側の
窪み 30c−2 を夫々形成し、これらの窪み 30c−1 、 3
0c−2 を溶接予定の鉄筋 40 に合わせたのち止め具・雄
30a−2 、止め具・雌 30b−2 を結合させて装着を完了
する。
【0020】前記受け器 3 によれば、生ずる火の粉を
溶接施行部に至近の距離で受け止めることができるの
で、火の粉の拡がりが少なく養生が小部分で済まされる
とともに確実である。
【0021】(実施例−4)防燃シート 1、 2 は図1
(a)、図2(a)に示すように、金属シート 10 とこ
れに添わせた防燃布体 20a、20b との周縁に止め具 3
0 と鳩目リング 40 が夫々複数個貫設されている。この
鳩目リング 40 は止め具 30 同様に、防燃シート 1 の
左右の半分ずつに対称に貫設配置されている。使用にあ
たっては図5(a)、(b)に示す如く、予め縦に二つ
折りし必要に応じて前記止め具を用いて構成した袋型の
受け器 3 の左右の半分ずつで対向した鳩目リング 40
にサポート・バー 50 を挿通させ、このサポート・バー
50 にロープ 51 を締結し、さらに例えばフック 52 で
固定子 53 に引っ懸けて用いる。
【0022】前記受け器 3 によれば、生ずる火の粉を
溶接施行部に至近の距離で受け止めることができるの
で、火の粉の拡がりが少なく養生が小部分で済まされる
とともに確実である。
【0023】なお前記各実施例の説明にある防燃布体
は、本発明の構成方法によれば織布でも不織布でもよ
く、金属背板と一体に賦型できると共に金属シートの周
端の電気絶縁を図ることもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明の防燃シートによれば、金属シー
トが用いられているので可撓性を有し自己保持可能なた
め、金属間溶接作業に近接して設ける事ができて小型で
済み、狭隘な場所での使用に適し、作業性がよい。また
金属シートにより、火の粉および大きいノロに対しても
抜け落ちがなく、防燃または防炎効果が高い。さらに、
継ぎ合せて大型に構成することも可能である。また二つ
折りして袋型の受け器に構成することで火の粉を溶接施
行部に至近の距離で受け止めることができるので、火の
粉の拡がりが少なく養生が小部分で済まされて狭い箇所
に使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る一実施例の防燃シートの
平面図、(b)は(a)の防燃シートの一部の断面図。
【図2】(a)は本発明に係る別の一実施例の防燃シー
トの平面図、(b)は(a)の防燃シートの一部の断面
図。
【図3】本発明に係る一実施例の防燃シートの斜視図。
【図4】本発明に係る一実施例の防燃シートによる受け
器の斜視図。
【図5】(a)は本発明に係る一実施例の防燃シートに
よる別の受け器の斜視図、(b)は側面図。
【符号の説明】
1,2 …防燃シート 3 …受け器 10 …金属シート 10a、10b …金属シートの主面 20a、20b …防燃布体 30a、30b …止め具 30c …窪み 40 …鳩目リング 50 …サポート・バー 100 …鉄筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/32 A62C 2/00 B23K 37/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有し自己保持可能な金属シート
    と、前記金属シートの一方の主面に添いかつ他方の主面
    の少なくとも周縁に延在固着されている防燃布体とを具
    備したことを特徴とする防燃シート。
  2. 【請求項2】可撓性を有し自己保持可能な金属シート
    と、前記金属シートの全面に添って設けられている防燃
    布体とを具備したことを特徴とする防燃シート。
  3. 【請求項3】可撓性を有し自己保持可能な金属シート
    と、前記金属シートの少なくとも一方の主面に添いかつ
    この金属シートの周端から他方の主面の周縁に延在固着
    されている防燃布体と、金属シートと防燃布体の周縁に
    複数設けられた止め具とを具備することを特徴とする請
    求項1または2に記載の防燃シート。
  4. 【請求項4】可撓性を有し自己保持可能な金属シート
    と、前記金属シートの少なくとも一方の主面に添いかつ
    この金属シートの周端から他方の主面の周縁に延在固着
    されている防燃布体と、金属シートと防燃布体の周縁に
    止め具および鳩目リングとを夫々複数個具備することを
    特徴とする請求項1または2に記載の防燃シート。
  5. 【請求項5】金属シートが金属メッシュであることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の防燃シー
    ト。
  6. 【請求項6】防燃布体が織布または不織布である構成を
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の防燃シ
    ート。
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