JP3470935B2 - 踏切制御装置 - Google Patents

踏切制御装置

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JP3470935B2
JP3470935B2 JP08012196A JP8012196A JP3470935B2 JP 3470935 B2 JP3470935 B2 JP 3470935B2 JP 08012196 A JP08012196 A JP 08012196A JP 8012196 A JP8012196 A JP 8012196A JP 3470935 B2 JP3470935 B2 JP 3470935B2
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敏男 加藤
哲夫 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は踏切制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の踏切制御装置は、踏切警報区間内
に分岐路を有する場合、転てつ器の転換が完了してい
て、車両の進路に対して進路鎖錠が構成されたことを条
件に、転てつ器の転換方向に対応する進路の警報トリガ
信号を出力するように構成される。例えば、本線と1番
線とに分岐する場合を想定すると、進路鎖錠が構成され
た旨の進路鎖錠情報が与えられたとき、転てつ器が本線
側に転換されていることを条件に、本線側に対する警報
トリガ信号を出力する。転てつ器が1番線側に転換され
ている場合は、1番線側に対する警報トリガ信号を出力
する。
【0003】進路情報は、転てつ器が本線側に転換され
ている場合には、本線側を示すリレーの接点が閉成し、
1番線側を示すリレーの接点が開成する。転てつ器が1
番線側に転換されている場合には、1番線側を示すリレ
ー接点が閉成し、本線側を示すリレー接点が開成する。
転てつ器が転換中は、本線側及び1番線側のリレーの接
点が共に開成する。本線側の進路情報は、1番線側を示
すリレーの接点が開成することにより与えられ、1番線
側の進路情報は、本線側を示すリレーの接点が開成する
ことにより与えられる。
【0004】進路鎖錠は、転てつ器が進路方向に転換さ
れた後に構成される。従って、通常の場合には、転てつ
器の転換方向に応じた進路情報が先に入力され、進路鎖
錠情報が後に入力されるというシーケンス論理に従っ
て、踏切制御が実行されることになる。
【0005】しかし、信号伝送系の状況によって、踏切
制御装置に対する進路情報と進路鎖錠情報との信号伝送
順序が反対になることがある。このような事態が発生す
ると、本来の踏切制御シーケンス論理が成立しなくな
り、例えば転てつ器の転換中に進路鎖錠が構成されると
いう状態が発生する。かかる場合は、本線側の警報トリ
ガ及び1番線側の警報トリガが同時に出力される。この
ため、本線側の警報トリガが解除されても1番線側の警
報トリガが解除されずに踏切警報信号が継続される場合
や、1番線側の警報トリガが解除されても本線側の警報
トリガが解除されずに踏切警報信号が継続される場合を
生ずる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、信号
伝送の順序によって不要に警報トリガを出力することの
ない踏切制御装置を提供することである。
【0007】本発明のもう一つの課題は、不必要な踏切
警報信号を出力することのない踏切制御装置を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る踏切制御装置は、第1の論理回路と、
遅延回路と、警報トリガ回路とを含む。前記第1の論理
回路は、進路情報と、進路鎖錠情報とが入力され、前記
進路情報が転てつ器の転換状態に対応して構成され、前
記進路情報に基づき複数の進路の内から特定された一つ
の進路及びその進路に対応する進路鎖錠が構成されたと
きに、前記進路に対応するトリガ信号を出力する。前記
遅延回路は、前記トリガ信号が入力され、前記トリガ信
号に遅延動作時素を付与し、遅延時素出力を生ずる。前
記警報トリガ回路は、前記遅延時素出力が入力され、前
記遅延時素出力に対応する進路の警報トリガ信号を出力
する。
【0009】上述したように、第1の論理回路は、転て
つ器の転換状態に対応して構成された進路情報に基づき
複数の進路の内から特定された一つの進路及びその進路
に対応する進路鎖錠が構成されたときに、当該進路に対
応するトリガ信号を出力する。このため、転てつ器の転
換状態によって特定された各進路に対して個別にトリガ
信号を出力することができる。
【0010】遅延回路は、トリガ信号に遅延動作時素を
付与し、遅延時素出力を生ずる。この構成によれば、ト
リガ信号が遅延動作時素よりも長い間継続して入力され
た場合に遅延時素出力を生じ、トリガ信号が遅延動作時
素よりも短い時間の間に消滅した場合には遅延時素出力
を生じない。このため、進路情報と進路鎖錠情報との信
号伝送順序が逆になり、転てつ器が転換中に進路鎖錠が
構成されたという状態が発生した場合には、転換前の進
路に対応するトリガ信号が出力されず、遅延動作時素の
経過後に転換後の進路に対応するトリガ信号のみが遅延
時素出力として得られる。
【0011】警報トリガ回路は、遅延時素出力が入力さ
れ、遅延時素出力に対応する進路の警報トリガ信号を出
力する。このため、信号伝送の順序によって不要に警報
トリガを出力することのない踏切制御装置が得られる。
【0012】遅延回路の遅延動作時素が転てつ器の転換
時間に対応して設定される好ましい例では、進路情報と
進路鎖錠情報とが如何なるタイミングで伝送された場合
であっても、不要に警報トリガを出力することがない。
【0013】本発明の他の特徴及びそれによる作用効果
は、添付図面を参照し、更に詳しく説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る踏切制御装置
の構成を示すブロック図である。本発明に係る踏切制御
装置は、第1の論理回路1と、遅延回路2と、警報トリ
ガ回路3とを含む。参照符号6は踏切、7は軌道、81
〜83は踏切制御子、91、92は信号機、1KRは転
てつ器、L1は踏切警報区間である。軌道7は、軌道回
路2T、1T、1RT、2RTを含んでいる。1RTは
本線側軌道回路であり、2RTは1番線側軌道回路であ
る。
【0015】踏切制御子81は警報開始点に設けられ、
踏切制御子82、83は警報終止点に設けられる。踏切
制御子81は、例えば、閉電路式の短小軌道回路で構成
され、踏切制御子82、83は開電路式の短小軌道回路
で構成される。
【0016】図1に示す踏切制御装置は、本線側進路に
係る本線警報トリガと1番線側進路に係る1番線警報ト
リガとを明確にするため、第1の論理回路1、遅延回路
2及び警報トリガ回路3を分離して示してある。第1の
論理回路11、遅延回路21及び本線警報トリガ回路3
1は、本線警報トリガ用として示してある。第1の論理
回路12、遅延回路22及び1番線警報トリガ回路32
は、1番線警報トリガ用として示してある。
【0017】第1の論理回路1は、進路情報S1と、進
路鎖錠情報S2とが入力され、進路情報S1に基づき複
数の進路の内から特定された一つの進路及びその進路に
対応する進路鎖錠が構成されたときに、その進路に対応
するトリガ信号S3を出力する。進路情報S1は、転て
つ器1KRの転換状態に対応して構成される。転てつ器
1KRが定位側(複数斜線表示)に転換されている場合
は、定位側リレー1KNPR(図示しない)が励磁さ
れ、扛上接点1KNPR1が閉成し、反位側リレー1K
RPR(図示しない)が無励磁となり、扛上接点1KR
PR1が開成する。転てつ器1KRが反位側に転換され
ている場合は、反位側リレー1KRPR(図示しない)
が励磁され、扛上接点1KRPR1が閉成し、定位側リ
レー1KNPR(図示しない)が無励磁となり、扛上接
点1KNPR1が開成する。転てつ器1KRの転換中
は、定位側リレー1KNPR及び反位側リレー1KRP
Rが無励磁となり、扛上接点1KNPR1及び扛上接点
1KRPR1が開成する。扛上接点1KRPR1の開成
は、本線側進路が設定されていることを意味する進路情
報S11を構成し、扛上接点1KNPR1の開成は、1
番線側進路が設定されていることを意味する進路情報S
12を構成する。進路情報S11、S12に扛上接点の
開成情報を使用するのは、リレーの故障時に扛上接点が
開成し、踏切警報が可能になり、安全側動作を確保でき
るからである。
【0018】進路鎖錠情報S2は、連動装置(図示しな
い)から供給され、本線側または1番線側の進路鎖錠が
構成されたときに、進路鎖錠リレー1ASR(図示しな
い)の扛上接点1ASR1の開成情報として与えられ
る。本線側の進路鎖錠が構成された場合は信号機91に
進行現示が表示され、1番線側の進路鎖錠が構成された
場合は信号機92に進行現示が表示される。
【0019】第1の論理回路11は、転てつ器1KRの
転換状態が「反位」を否定した「定位」の進路情報S1
1、換言すれば扛上接点1KRPR1の開成に基づき本
線側進路を特定し、その進路に対する進路鎖錠が構成さ
れ、扛上接点1ASR1が開成したときに、当該進路に
対するトリガ信号S31を出力する。
【0020】同様に、第1の論理回路12は、転てつ器
1KRの転換状態が「定位」を否定した「反位」の進路
情報S12、換言すれば扛上接点1KNPR1の開成に
基づき1番線側進路を特定し、その進路に対する進路鎖
錠が構成され、扛上接点1ASR1が開成したときに、
当該進路に対するトリガ信号S32を出力する。
【0021】遅延回路2は、トリガ信号S3が入力され
る。そして、トリガ信号S3に遅延動作時素Tdを付与
した遅延時素出力S4を生ずる。遅延回路21は、トリ
ガ信号S31に遅延動作時素Td1を付与した遅延時素
出力S41を生ずる。同様に、遅延回路22は、トリガ
信号S32に遅延動作時素Td2を付与した遅延時素出
力S42を生ずる。
【0022】警報トリガ回路3は、遅延時素出力S4が
入力され、遅延時素出力S4に対応する進路の警報トリ
ガ信号S5を出力する。本線警報トリガ回路31は、遅
延時素出力S41に対応して本線警報トリガ信号S51
を出力する。同様に、1番線警報トリガ回路32は、遅
延時素出力S42に対応して1番線警報トリガ信号S5
2を出力する。
【0023】図2は本発明に係る踏切制御装置の動作を
説明するタイムチャートである。図は進路情報S1が進
路鎖錠情報S2よりも先に伝送されてくる正常な場合の
動作を示してある。進路情報S1の伝送遅れはないもの
として示してある。図において、接点の開成は論理値0
で表示し、閉成は論理値1で表示してある。また、信号
有りは論理値1で表示し、信号無しは論理値0で表示し
てある。
【0024】時刻t1において、転てつ器1KRが「反
位」から「定位」に転換を開始し、反位側リレー1KR
PRが無励磁となり、扛上接点1KRPR1が開成する
(図2(a)参照)。転てつ器1KRの「反位」は1番線
側進路が開通し、「定位」は本線側進路が開通している
ことを意味する。扛上接点1KRPR1の開成は、本線
側の進路情報S1を構成する。定位側リレー1KNPR
は無励磁のままであり、扛上接点1KNPR1は開成
(図2(b)参照)を維持する。
【0025】時刻t2において、転てつ器1KRが「反
位」から「定位」への転換を完了し、定位側リレー1K
NPRが励磁され、扛上接点1KNPR1が閉成する
(図2(b)参照)。
【0026】時刻t3において、本線側の進路鎖錠が構
成され、進路鎖錠リレー1ASRが無励磁となり、扛上
接点1ASR1が開成する(図2(c)参照)。扛上接点
1ASR1の開成は、進路鎖錠情報S2を構成する。第
1の論理回路11は、扛上接点1KRPR1が開成して
おり、かつ、扛上接点1ASR1が開成しているので、
トリガ信号S31を出力する(図2(d)参照)。遅延回
路21は、遅延動作時素Td1の計数を開始する。第1
の論理回路12は、扛上接点1KNPR1が閉成してい
るので、1番線側の進路情報S12が入力されず、トリ
ガ信号S32を出力しない(図2(g)参照)。
【0027】時刻t4において、遅延回路21は、遅延
動作時素Td1の計数を終了し、遅延時素出力S41を
生ずる(図2(e)参照)。本線警報トリガ回路31は、
遅延時素出力S41に対応して本線警報トリガ信号S5
1を出力する(図2(f)参照)。1番線警報トリガ回路
32は、遅延時素出力S42が入力されないので、1番
線警報トリガ信号S52を出力しない(図2(i)参
照)。
【0028】図3は本発明に係る踏切制御装置の動作を
説明する別のタイムチャートである。図は、進路情報S
1に伝送遅れが生じ、進路情報S1が進路鎖錠情報S2
よりも遅れて供給される場合を示してある。図において
も、接点の開成は論理値0で表示し、閉成は論理値1で
表示してある。また、信号有りは論理値1で表示し、信
号無しは論理値0で表示してある。
【0029】時刻t1において、転てつ器1KRが「反
位」から「定位」に転換を開始し、反位側リレー1KR
PRが無励磁となり、扛上接点1KRPR1が開成する
(図3(a)参照)。定位側リレー1KNPRは無励磁の
ままであり、扛上接点1KNPR1は開成を維持する
(図3(b)参照)。踏切制御装置においては、信号伝送
の遅れにより、扛上接点1KRPR1が閉成を維持して
いると判断している。
【0030】時刻t2において、転てつ器1KRが「反
位」から「定位」への転換を完了し、定位側リレー1K
NPRが励磁され、扛上接点1KNPR1が閉成する
が、信号伝送の遅れにより、踏切制御装置においては、
扛上接点1KNPR1が開成を維持し、1番線側進路が
開通している旨の進路情報S12が供給される(図3
(b)参照)。
【0031】時刻t21において、扛上接点1KRPR
1が開成する(図3(a)参照)。このことは、本線側
進路が開通する旨の進路情報S11が、伝送遅れ時間
(t21ーt1)だけ遅れて供給されることを意味す
る。扛上接点1KNPR1は開成を維持し、1番線側進
路が開通している旨の進路情報S12を維持している
(図3(b)参照)。
【0032】時刻t3において、本線側の進路鎖錠が構
成され、進路鎖錠リレー1ASRが無励磁となり、扛上
接点1ASR1が開成する(図3(c)参照)。第1の論
理回路11は、扛上接点1KRPR1が開成しており、
かつ、扛上接点1ASR1が開成しているので、トリガ
信号S31を出力する(図3(d)参照)。遅延回路21
は、遅延動作時素Td1の計数を開始する。第1の論理
回路12は、扛上接点1KNPR1が開成しており、か
つ、扛上接点1ASR1が開成しているので、トリガ信
号S32を出力する(図3(g)参照)。遅延回路22
は、遅延動作時素Td2の計数を開始する。
【0033】時刻t31において、扛上接点1KNPR
1が閉成し、1番線側進路が閉通した旨の進路情報S1
2が遅れて供給される(図3(b)参照)。扛上接点1K
RPR1は開成を維持し、本線側進路が開通している旨
の進路情報S11を維持する(図3(a)参照)。第1の
論理回路12は、扛上接点1KNPR1が閉成すること
により、トリガ信号S32を停止する(図3(g)参
照)。第1の論理回路11は、トリガ信号S31を継続
して出力する(図3(d)参照)。
【0034】時刻t4において、遅延回路21は、遅延
動作時素Td1の計数を終了し、遅延時素出力S41を
生ずる(図3(e)参照)。本線警報トリガ回路31は、
遅延時素出力S41に対応して本線警報トリガ信号S5
1を出力する(図3(f)参照)。1番線警報トリガ回路
32は、遅延時素出力S42が入力されないので、1番
線警報トリガ信号S52を出力しない(図3(i)参
照)。
【0035】上述したように、第1の論理回路11は、
転てつ器1KRの転換状態が「反位」を否定した「定
位」の進路情報S11に基づき本線側進路を特定し、そ
の進路に対する進路鎖錠が構成されたときに、当該進路
に対するトリガ信号S31を出力する。第1の論理回路
12は、転てつ器1KRの転換状態が「定位」を否定し
た「反位」に基づき1番線側進路を特定し、その進路に
対する進路鎖錠が構成されたときに、当該進路に対する
トリガ信号S32を出力する。このため、転てつ器1K
Rの転換状態によって特定された各進路に対して個別に
トリガ信号S31、S32を出力することができる。
【0036】遅延回路21は、トリガ信号S31に遅延
動作時素Td1を付与し、遅延時素出力S41を生ずる
(図3(e)参照)。遅延回路22は、トリガ信号S32
に遅延動作時素Td2を付与し、遅延時素出力S42を
生ずる(図3(h)参照)。この構成によれば、トリガ信
号S31、S32が遅延動作時素Td1、Td2よりも
長い間継続して入力された場合に遅延時素出力S41、
S42を生じ、トリガ信号S31、S32が遅延動作時
素Td1、Td2よりも短い時間内に消滅した場合には
遅延時素出力S41、S42を生じない(図3(e)、(h)
参照)。このため、進路情報S1と進路鎖錠情報S2と
の信号伝送順序が逆になり、転てつ器1KRが転換中に
進路鎖錠が構成されたという状態が発生した場合には、
転換前の進路に対応するトリガ信号S32が遅延動作時
素Td2により出力されず、遅延動作時素Td1の経過
後に転換後の進路に対応するトリガ信号S31のみが遅
延時素出力S41として得られる(図3(e)参照)。
【0037】警報トリガ回路3は、遅延時素出力S4
1、S42が入力され、遅延時素出力S41、S42に
対応する進路の警報トリガ信号S51、S52を出力す
る(図3(f)、(i)参照)。このため、信号伝送の順序に
よって不要に警報トリガ信号S51、S52を出力する
ことのない踏切制御装置が得られる。
【0038】遅延回路2の遅延動作時素Td1、Td2
が転てつ器1KRの転換時間Ttに対応して設定され
る。好ましくは、遅延動作時素Td1、Td2が転てつ
器1KRの転換時間Ttよりも長く設定される。この構
成によれば、進路情報S11と進路鎖錠情報S2とが同
時に伝送された場合でも、遅延動作時素Td2内に進路
情報S12が伝送されてくるので、遅延時素出力S42
を生ずることがなく、進路情報S1と進路鎖錠情報S2
とが如何なるタイミングで伝送された場合であっても、
不要に警報トリガ信号S52を出力することがない。
【0039】図1に示す例では、踏切制御装置は、更に
出力回路4を含む。出力回路4は、警報トリガ信号S5
1、S52と、警報開始信号S81とが入力され、警報
トリガ信号S51、S52と警報開始信号S81とのア
ンド条件が成立したときに、踏切警報信号S6またはS
7を出力する(図3(k)、(l)参照)。警報開始信号S8
1は、車両71が警報開始点P1に進入したことに対応
して与えられる。図1の例では、警報開始信号S81
は、踏切制御子81の出力レベルが低レベルになったと
きに、出力レベルが高レベルになるように設定される。
【0040】警報開始信号S81は、図2及び図3に示
すように、時刻t5において与えられる。出力回路4
は、警報トリガ信号S51と警報開始信号S81とのア
ンド条件が成立し、本線側を走行する車両71に対して
本線側踏切警報信号S6を出力する。
【0041】これにより、進路情報S1と進路鎖錠情報
S2の信号伝送順序によっては不要に1番線踏切警報信
号S7を出力することのない踏切制御装置が得られる。
【0042】図1を参照すると、踏切制御装置は、更に
第2の論理回路51、52を含む。第2の論理回路51
は、進路鎖錠情報S2と、進路情報S11とが入力さ
れ、進路鎖錠が解錠された旨の進路鎖錠情報S2が与え
られ、または進路が非構成となった旨の進路情報S11
が与えられたときに、当該進路に対するリセット信号S
91を出力する。警報トリガ回路31は、リセット信号
S91が入力されたときに警報トリガ信号S51を停止
する。警報終止信号S82は、車両71が警報終止点P
2を進出したことに対応して与えられる。第2の論理回
路52は、進路鎖錠情報S2と、進路情報S12とが入
力され、進路鎖錠が解錠された旨の進路鎖錠情報S2が
与えられ、又は進路が非構成となった旨の進路情報S1
2が与えられたときに、当該進路に対するリセット信号
S92を出力する。警報終止信号S83は、車両71が
踏切警報の終止点P3を進出したことに応じて与えられ
る。警報トリガ回路31は、リセット信号S91が入力
されたときに警報トリガ信号S51を停止する。警報ト
リガ回路32は、リセット信号S92が入力されたとき
に警報トリガ信号S52を停止する。
【0043】この構成によれば、車両71が特定された
進路を走行し、踏切警報区間L1を進出したときに、踏
切警報信号S6を停止することができる。このため、不
必要な本線側踏切警報信号S6を出力することのない踏
切制御装置が得られる。
【0044】図4は本発明に係る踏切制御装置の具体的
な回路図である。図において、図1と同一参照符号は同
一性ある構成部分を示している。
【0045】第1の論理回路11は、負論理のオア回路
で構成されたナンド回路111と、インバータ回路11
2と、アンド回路113とを含む。ナンド回路111に
は、進路鎖錠情報S2と、代用てこ情報S21とが入力
される。進路鎖錠情報S2は、進路鎖錠が構成されたと
きに論理値0となり、進路鎖錠が解錠されているときに
論理値1となる。代用てこ情報S21は、代用てこが操
作されているときに論理値0となり、代用てこが戻され
ているときに論理値1となる。インバータ回路112に
は、本線側の進路情報S11が入力される。アンド回路
113には、ナンド回路111の出力信号と、インバー
タ回路112の出力信号とが入力される。これにより、
第1の論理回路11は、本線側の進路が構成されている
旨の進路情報S11が入力され、かつ、進路鎖錠が構成
されたときまたは代用てこが操作されているときに、ト
リガ信号S31を出力する。
【0046】第1の論理回路12も同様に構成される。
第1の論理回路12は、1番線側の進路情報S12が入
力され、かつ、進路鎖錠が構成されたときまたは代用て
こが操作されているときに、トリガ信号S32を出力す
る。
【0047】第2の論理回路51は、アンド回路511
と、時素回路512と、オア回路513と、アンド回路
514、515とを含んで構成される。アンド回路51
1には、進路鎖錠情報S2と、代用てこ情報S21とが
入力される。代用てこ情報S21は、時素回路512に
より遅延動作時素Td3が付与される。遅延動作時素T
d3は、誤ったてこ操作に応答しないようにするために
設けてある。オア回路513には、アンド回路511の
出力信号と、本線側の進路情報S11とが入力される。
アンド回路514には、オア回路513の出力信号と、
本線の警報区間に列車無し信号S81、S82とが入力
される。アンド回路515には、オア回路513の出力
信号と、本線警報信号S6とが入力される。これによ
り、第2の論理回路51は、進路鎖錠が解錠されまたは
転てつ器1KRが1番線側に転換され、かつ、本線区間
に列車無しS81、S82が入力された場合にリセット
信号S91を出力する。また、進路鎖錠が解錠されまた
は転てつ器1KRが1番線側に転換され、かつ、本線警
報信号S6が本線区間警報中の場合にもリセット信号S
91を出力する。
【0048】第2の論理回路52も同様に構成される。
第2の論理回路52は、進路鎖錠が解錠されまたは転て
つ器1KRが本線側に転換され、かつ、1番線区間に列
車無し信号S81、S83が入力された場合にリセット
信号S92を出力する。また、進路鎖錠が解錠されまた
は転てつ器1KRが本線側に転換され、かつ、1番線警
報信号S7が1番線区間警報中の場合にもリセット信号
S92を出力する。
【0049】図5は図4に示す踏切制御装置の動作を説
明するタイムチャートである。基本的なシーケンス動作
は図2及び図3のタイムチャートと同様である。
【0050】時刻t6において、本線側進路に対応する
進路鎖錠が解錠され、扛上接点1ASR1が閉成する
(図5(c)参照)。アンド回路511及びオア回路51
3は、論理値1を出力する。
【0051】時刻t7において、警報終止信号S82が
入力される(図5(m)参照)。アンド回路514は、リ
セット信号S91を出力する(図5(o)参照)。警報ト
リガ回路31は、警報トリガ信号S51の出力を停止す
る。
【0052】上述の例では、論理回路を用いて構成した
場合を示してあるが、ソフトウエアで構成することもで
きる。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)信号伝送の順序によって不要に警報トリガを出力
することのない踏切制御装置を提供できる。 (b)不必要な踏切警報信号を出力することのない踏切
制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る踏切制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明に係る踏切制御装置の動作を説明するタ
イムチャートである。
【図3】本発明に係る踏切制御装置の動作を説明する別
のタイムチャートである。
【図4】本発明に係る踏切制御装置の具体的な回路図で
ある。
【図5】図4に示す踏切制御装置の動作を説明するタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 第1の論理回路 2 遅延回路 3 警報トリガ回路 4 出力回路 5 第2の論理回路 6 踏切 7 軌道 71 車両 1RT 本線側軌道回路 2RT 1番線側軌道回路 1KR 転てつ器 S1 進路情報 S2 進路鎖錠情報 S3 トリガ信号 S4 遅延時素出力 S5 警報トリガ信号 S6 本線警報信号 S7 1番線警報信号 S81 警報開始信号 S82、S83 警報終止信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−58301(JP,A) 特開 平5−58302(JP,A) 特開 平3−220061(JP,A) 特開 平3−220062(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61L 29/22 B61L 29/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の論理回路と、遅延回路と、警報ト
    リガ回路とを含む踏切制御装置であって、 前記第1の論理回路は、進路情報と、進路鎖錠情報とが
    入力され、前記進路情報が転てつ器の転換状態に対応し
    て構成され、前記進路情報に基づき複数の進路の内から
    特定された一つの進路及びその進路に対応する進路鎖錠
    が構成されたときに、前記進路に対応するトリガ信号を
    出力するものであり、 前記遅延回路は、前記トリガ信号が入力され、前記トリ
    ガ信号が遅延動作時素よりも長い間継続して入力された
    場合に遅延時素出力を生じ、トリガ信号が遅延動作時素
    よりも短い時間内に消滅した場合には遅延時素出力を生
    じないものであり、 前記警報トリガ回路は、前記遅延時素出力が入力され、
    前記遅延時素出力に対応する進路の警報トリガ信号を出
    力するものである踏切制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された踏切制御装置であ
    って、 前記遅延回路は、前記遅延動作時素が前記転てつ器の転
    換時間に対応して設定される踏切制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された踏切制御
    装置であって、 出力回路を含んでおり、 前記出力回路は、前記警報トリガ信号と、警報開始信号
    とが入力され、前記警報トリガ信号と前記警報開始信号
    とのアンド条件が成立したときに、踏切警報信号を出力
    する踏切制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された踏切制御装置であ
    って、 前記警報開始信号は、車両が踏切警報の開始点に進入し
    たことに応じて与えられる踏切制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載された踏
    切制御装置であって、 第2の論理回路を含んでおり、 前記第2の論理回路は、前記進路鎖錠情報と、前記進路
    情報と、警報中情報と、警報区間列車無し情報とが入力
    され、前記進路鎖錠が解錠されまたは進路が非構成とな
    り、かつ、警報中情報もしくは警報区間列車無し情報が
    与えられたときに、前記進路に対するリセット信号を出
    力するものであり、 前記警報トリガ回路は、前記リセット信号が入力された
    ときに前記警報トリガ信号を停止する踏切制御装置。
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