JP3469883B2 - 観察者頭部位置検出装置及びそれを用いた立体映像表示装置 - Google Patents

観察者頭部位置検出装置及びそれを用いた立体映像表示装置

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JP3469883B2
JP3469883B2 JP2001090194A JP2001090194A JP3469883B2 JP 3469883 B2 JP3469883 B2 JP 3469883B2 JP 2001090194 A JP2001090194 A JP 2001090194A JP 2001090194 A JP2001090194 A JP 2001090194A JP 3469883 B2 JP3469883 B2 JP 3469883B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、観察者の頭部位
置に追従して両眼視差を有する映像を観察者の左右の眼
にそれぞれ導く眼鏡なし立体映像表示装置に用いて好適
な観察者頭部位置検出装置に関し、特に、立体視可能範
囲を広げるための観察者位置を検知するための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】図1は、パララックスバリアやレンチキ
ュラーレンズ等を用いた眼鏡なし立体映像表示装置の観
察領域を示す説明図である。
【0003】図1に示すように、特殊な眼鏡なし立体映
像表示装置は、パララックスバリアやレンチキュラーレ
ンズ等の左右映像分離手段を用いて右眼用映像と左眼用
映像を分離させて表示する立体映像表示装置1、観察者
2の頭部位置を検出するための頭部位置検出装置3とを
備える。
【0004】このような眼鏡なし立体映像表示装置にお
いては、図1の菱形の領域で示すように、立体視可能な
範囲は非常に限られている。図1において、ハッチング
を施した菱形部分が、分離された左右の映像のうち、右
眼映像が右眼に入り、左眼映像が左眼に入り、観察者2
が立体映像を観察することができる正視領域を示す。ま
た、空白の菱形部分が、分離された左右の映像のうち、
右眼映像が左眼に入り、左眼映像が右眼に入る逆視領域
を示している。上記した正視領域を示す菱形の領域内に
観察者の左右の眼が存在する場合にのみ立体視が可能で
ある。
【0005】上記したように、立体視可能な範囲は非常
に限られるのは、通常、パララックバリアやレンチキュ
ラーレンズが固定されている為、正視領域と逆視領域が
適視距離付近で交互に出現するためである。
【0006】一方、逆視領域に観察者2が存在する場
合、右眼用映像と左眼用映像とを入れ替えることで正視
領域とする方法が考えられている。このため、頭部位置
検出装置3を備え、観察者2の頭位置を検出し、観察者
2が、正視領域にいるか逆視領域に存在するかにより、
右眼用映像と左眼用映像とを入れ替えるか否か制御する
装置がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】観察者の頭部を検出す
る方法は、観察者の頭に反射用ベルトなどを装着する方
法など数多くなされているが、リアルタイム性、低コス
ト、高精度など全てを満足するものは開発されていない
のが現状である。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑み、リアルタ
イム性が良く、低コストで十分に精度の高い観察者頭部
位置検出装置、並びにこの装置を備えた立体映像表示装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の観察者頭部位
置検出装置は、観察者を発光手段で照射し、その光を観
察者後方に設けた反射部材で反射させ、観察者のシルエ
ット画像を入手し、このシルエット画像を用いて観察者
の眼の近傍の画像データを抽出し、この抽出した画像を
用いて観察者の眼間中心を検出するものであって、観察
者のシルエットより観察者の頭頂部を検出し、そこから
数ライン下は観察者の目の近傍であるとして、眼の近傍
付近だけのシルエットを抽出すると共に、前記観察者の
頭頂部から眼の近傍とする位置までのライン数は、観察
者の観察距離に基づいて決定されることを特徴とする。
【0010】また、第2の発明の観察者頭部位置検出装
置は、観察者を発光手段で照射し、その光を観察者後方
に設けた反射部材で反射させ、観察者のシルエット画像
を入手し、このシルエット画像を用いて観察者の眼の近
傍の画像データを抽出し、この抽出した画像を用いて観
察者の眼間中心を検出するものであって、抽出した眼の
近傍のシルエットを垂直方向にプロジェクションして1
水平信号とし、該1水平信号を水平に順に足し合わせる
ことで該抽出シルエットの面積を求める手段と、その面
積の半分の値ともう一度該1水平信号を水平に順に足し
合わせたものとを比較する手段と、を備え、その値が等
しいもしくは大きくなった所を観察者の眼間中心である
決定することを特徴とする。
【0011】前記反射部材として、再帰反射シート、発
光手段として赤外線LED装置を用い、この赤外線LE
D装置に近接して固体撮像素子を配置し、この固体撮像
素子からシルエット画像を入手するように構成すること
ができる。
【0012】
【0013】
【0014】上記のように構成することで、複雑な回路
構成は必要とせず単純なロジック回路とラインメモリに
より作製することができ、簡単な回路構成で観察者の頭
部を検出することができる。
【0015】また、この発明の立体映像表示装置は、右
眼用映像と左眼用映像を分離させるため左右映像分離手
段を備えた立体映像分離装置と、前記に記載の観察者頭
部位置検出装置とを備え、前記観察者頭部位置検出装置
により検知した観察者の位置に応じて右眼用映像と左眼
用映像を切り替え、あるいは左右映像分離手段の位置を
変えることで立体視可能範囲を変更させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につき
図面を参照して説明する。なお、図1に示した構成を同
じ部分には同一符号を付す。
【0017】立体映像表示装置の概略構成は、図1に示
すものと同じである。眼鏡なし立体映像表示装置は、パ
ララックスバリアやレンチキュラーレンズ等を用いて右
眼用映像と左眼用映像を分離させて表示する立体映像表
示装置1、観察者2の頭部位置を検出するための頭部位
置検出装置3a、観察者の背面に接地される反射部材4
とを備える。
【0018】この発明の特徴とする頭部位置検出装置3
aは、図示しないが、固体撮像素子(CCDカメラ)、
赤外線LED、制御回路などから構成されている。
【0019】観察者2の背面には再帰反射シートやカラ
ーパネル等、観察者2と背面との識別が容易なものが配
置されている。
【0020】この実施形態では、再帰反射シートを用い
ている。一般の反射シートの場合、方向性があり、入射
角と出射角を制御する必要がある。一方、再帰反射シー
トは、入射してきた方向に光を反射させる機能を持って
いる。
【0021】このとき頭部位置検出装置3aにCCDカ
メラと赤外線LEDを近接して配置しておけば、赤外L
EDから出射した光は、再帰反射シートにより反射さ
れ、効率よくCCDカメラによって検知することができ
る。このような状態で得られる観察者のシルエット像を
図3に示す。背面の再帰反射シート4を用い、この状態
で光を照射すれば、CCDカメラ映像5は、反射面は白
くなり、観察者の部分は黒いシルエット像6が得られ
る。
【0022】このとき、CCDカメラによって得られた
映像を後の処理で全て計算するのではなく、計算エリア
を設定して、限られた範囲のみ計算するようにしても良
い。これは外部ノイズの低減や処理速度の向上などに有
効である。
【0023】はじめに、後の計算をしやすくするため
に、映像を反転する。すなわち、図3中の白黒映像を反
転させると、カメラ映像5としては、観察者6の部分は
白くなり、背景が黒くなる。この結果を、図4に示す。
実際には、この時点で閾値を用いて2値化(黒色は0、
白色は1)しておけば、後の計算がしやすくなる。な
お、図4において、6aは頭頂部を示している。
【0024】次に、垂直方向のプロジェクションを行
う。垂直方向のプロジェクションとは、垂直方向のデー
タを足し合わせることであり、最終結果は1水平ライン
(1H)信号上に、垂直方向の輝度の積算結果がのって
いる状態となる。1番目の1H信号に2番目の1H信号
を足し合わせて、新規2番目の1H信号とし、その新規
2番目の1H信号に3番目の1H信号を足していく。こ
れを順次繰り返すことで、垂直方向のプロジェクション
が行われる。
【0025】観察者6の頭頂部を検出するために、上述
した垂直方向のプロジェクションの結果を常にモニター
しておき、事前に設定した閾値を越えた時点で頭頂部と
判定する。これは図4を見れば判るように、理想的なシ
ルエットが得られた場合、観察者6の頭頂部6aに達す
るまでは、信号はずっと0(黒色映像のため)であった
のが、頭頂部に達した時点で、積算結果が有限の値を持
ち始める。ここで、有限の値を持った瞬間に頭頂部とす
るのではなく、閾値を設けてある一定以上の数値になっ
た時に初めて頭頂部としている。
【0026】これは、外部ノイズなどで、実際の頭頂部
よりも以前(図中では、観察者のシルエット6よりも上
側)の段階で、積算結果が有限の値を示すことが予想さ
れるためであり、閾値を設けて頭頂部と判断するに至る
ぐらい、ある一定の数値を示す積算結果が得られるまで
頭頂部に達したと判断しないようにしている。
【0027】次に、図5に示すように、検出した頭頂部
6aより数ライン下が観察者の眼の近傍であるとして、
眼のライン6bとして眼の近傍付近のシルエットを抽出
する。これは、人間の頭頂部から眼までの距離は多少の
個人差があるとしても、ある程度近い値を示しているの
で、それを利用して頭頂部より数ライン下の部分が眼の
近傍として判断している。そして、以下の処理を容易に
するため、数ライン下近傍のシルエット映像のみ抽出す
る。このように、眼のラインの近傍のみシルエット映像
を抽出することで、演算処理する画像データを限定して
いる。図6に示すように抽出したシルエットの一番上の
ラインをライン1、下のラインをライン2、更にそれよ
り下のラインをライン3という。
【0028】この数ラインを算出するときには、人間の
頭頂部及び眼の平均的距離とCCDカメラの垂直方向の
画角、画素数、そして観察距離によって決める必要があ
る。例えば、眼の近傍として判断される頭頂部からのラ
イン数Nは、人間の頭頂部及び眼の平均距離をd、CC
Dカメラの垂直方向の画角を2θ、画素数を2y、そし
て観察距離をLとすると、下記数式1により求められ
る。
【0029】
【数1】N=(y・d)/(L・tanθ)
【0030】得られた眼の近傍のシルエットの面積を計
算する。これは、垂直方向のプロジェクションにより画
面の縦方向に積算し、同時に水平方向に1画素ずつ足し
合わせていくことで、リアルタイムに計算が可能とな
る。
【0031】図6(a)に示すライン1では、同図
(b)に示すように、まだ眼の近傍のシルエット部分に
達しておらず積算結果は“0”となっている。図6
(a)に示すライン2では、同図(b)に示すように積
算結果がシルエット幅に応じて出力されている。図6
(a)のライン3ではライン2との間に信号がないの
で、変化がない。この求めた面積の結果は、抽出したシ
ルエット以外では、値が代わらない(ライン3)。そこ
で、眼の近傍のシルエット部分が終了した段階で以下の
操作を行う。
【0032】求めた面積の半分の値を参照値として取り
上げ、それを比較器に入力する。仮にライン3のところ
で次のような計算をするとする。ライン3の段階で、比
較器には面積の半分の値が入力されており、一方の比較
する側には、ライン3での1H信号を水平方向に足し合
わせていった結果を入力する。
【0033】このような状態で、比較器の出力が、等し
いもしくは両者の大小関係が逆転したところが、抽出し
た眼の近傍のシルエットの真ん中であると考えられる。
これはシルエットの重心を求めたことになり、これによ
り観察者の眼間の中心位置が検出できたことになる。
【0034】このようにして、観察者2の眼間の中心位
置が検出でき、この検出した観察者の位置に応じて、眼
鏡なし立体映像表示装置1の左右の映像を切り替えた
り、パララックスバリアやレンチキュラーレンズを切り
替える。これにより観察者の位置に応じたヘッドトラッ
キングシステムが構築され、その結果、非常に広い範囲
で良好な立体映像を観察することができる。
【0035】次に、上記した検出手法を用い頭部位置検
出装置の一例を図7に示す。図7は、この発明の頭部位
置検出装置の構成を示すブロック回路図である。図8
は、この頭部位置検出装置の動作を説明するフロー図で
ある。この図7及び図8に従い、この発明における頭部
位置検出装置につきさらに説明する。
【0036】CCDカメラ(固体撮像素子)31から得
られた映像が映像反転器31aで反転され、固体撮像素
子信号として出力される。この反転された映像が垂直方
向加算器33及びラインメモリ34に与えられる。
【0037】CCDカメラ31の映像信号より、同期分
離回路32にて、垂直同期信号V、水平同期信号Hを算
出する。この垂直同期信号V、水平同期信号Hは、垂直
方向加算器33及びラインメモリ34に与えられ、垂直
同期信号Vでリセットされ、水平同期信号Hにより、C
CDカメラ31より与えられた映像信号を加算する。
【0038】上記の映像反転器31aは、後の計算をし
やすくするために、映像を反転するものであり、閾値を
用いて2値化(黒色は0、白色は1)しておく。
【0039】垂直方向加算器33は、内部に1水平ライ
ン分の映像データを格納できる1Hディレイラインとラ
インメモリ34からのデータを加算する加算器を備え
る。また、ラインメモリ34は、1水平ライン分の映像
データを格納できる1Hディレイラインを備える。
【0040】映像反転器31aにより反転されたシルエ
ット映像の画像データが上側から順次1水平ラインご
と、垂直方向加算器33に与えられる。垂直加算器33
は、映像反転器31aからの1水平ライン分の映像信号
(1H信号)とラインメモリ34に格納された映像信号
とを加算する。そして、加算したデータをラインメモリ
34に与え、ラインメモリ34に格納するとともに、加
算結果を比較回路35に与える。
【0041】映像反転器31aにより反転されたシルエ
ット映像の1番目の1H信号が垂直方向加算器33に与
えられる。垂直加算器33は、この映像信号(1H信
号)とラインメモリ34に格納された映像信号とを加算
する。シルエット映像の1番目の信号が与えられるとき
には、垂直同期信号Vでラインメモリ34はリセットさ
れているので、データは何も格納されておらず、1H信
号が新規1番目の信号としてラインメモリ34に格納さ
れる。そして、垂直方向加算器33に2番目の1H信号
が映像反転器31aにより与えられると、ラインメモリ
34に格納されている新規1番目の信号と足し合わせ
て、新規2番目の1H信号としラインメモリ34に格納
する。続いて、垂直方向加算器33に3番目の1H信号
が映像反転器31aにより与えられると、ラインメモリ
34に格納されたその新規2番目の1H信号に3番目の
1H信号を足していく。これを順次繰り返すことで、垂
直方向のプロジェクションが行われる。
【0042】この垂直方向加算器33からの加算結果が
比較回路35に与える。垂直方向加算器33の加算結果
は、図4を見れば判るように、観察者6の頭頂部6aに
達するまでは、信号はずっと”0”(黒色映像のため)
であったのが、頭頂部に達した時点で、積算結果が有限
の値を持ち始める。
【0043】比較回路35には、所定の閾値と垂直方向
加算器33からの加算結果を比較する。ここで、比較回
路35で有限の値を持った瞬間に頭頂部とするのではな
く、閾値を設けてある一定以上の数値になった時に初め
て頭頂部とするように判断している。
【0044】これは、外部ノイズなどで、実際の頭頂部
よりも以前(図中では、観察者のシルエット6よりも上
側)の段階で、積算結果が有限の値を示すことが予想さ
れるためであり、閾値を設けて頭頂部と判断するに至る
ぐらい、ある一定の数値を示す積算結果が得られるまで
頭頂部に達したと判断しないようにしている。
【0045】比較回路35が所定の閾値と垂直方向加算
器33からの加算結果を比較した結果、加算結果が閾値
を越えると頭頂部を検出したとして、タイミング制御回
路36へ検出信号を送る。
【0046】この垂直方向加算器33,ラインメモリ3
4,比較回路35からなる図中破線で囲んだで示す領
域で図4に示す動作を行う。
【0047】タイミング制御回路36は、比較回路35
からの検出信号を受けて、垂直方向加算器37,水平方
向加算器40,比較回路41に、タイミング制御信号を
与える。垂直方向加算器37には、映像反転器31aか
らの映像信号が与えられている。また、水平方向加算器
40は、ラインメモリ38からのデータが与えられる。
タイミング制御回路36は、垂直方向加算器37に映像
反転器31aからの映像信号を取り込むタイミング、水
平方向加算器40にラインメモリ38に格納されたデー
タを取り込むタイミングを制御する。また、比較回路4
1の動作を行うタイミングも制御する。
【0048】上記したタイミング制御回路36、垂直方
向加算器37、ラインメモリ38を含む破線で囲んだ
の領域が図5,図6に対応し、この領域でライン1から
ライン2までの値を加算する。
【0049】図5に示すように、検出した頭頂部6aよ
り数ライン下が観察者の眼の近傍であるとして、眼のラ
イン6bとして眼の近傍付近のシルエットを抽出するた
めに、頭頂部6aを検出した比較回路35からの検出信
号に基づき、タイミング制御回路36は、数ライン分に
相当する水平同期信号Hを得た後、垂直方向加算器37
に映像反転器31aからの映像信号を取り込み、水平方
向加算器40にラインメモリ38に格納されたデータを
取り込むように制御する。即ち、図6に示すライン1及
びライン2の間のシルエット画像のみ抽出する。
【0050】垂直方向加算器37は、内部に1水平ライ
ン分の映像データを格納できる1Hディレイラインとラ
インメモリ38からのデータを加算する加算器を備え
る。また、ラインメモリ38は、1水平ライン分の映像
データを格納できる1Hディレイラインを備える。この
垂直同期信号V、水平同期信号Hは、垂直方向加算器3
7及びラインメモリ38に与えられ、垂直同期信号Vで
リセットされ、水平同期信号Hにより、映像反転来31
aより与えられた映像信号を加算する。
【0051】頭頂部から眼までの距離は多少の個人差が
あるとしても、ある程度近い値を示しているので、それ
を利用して頭頂部より数ライン下の部分が眼の近傍とし
て判断している。そして、タイミング制御回路36は頭
頂部より数ライン下のライン1のときに映像反転器31
aにより反転されたシルエット映像の頭頂部より数ライ
ン下の目近傍の画像データが順次1水平ラインごと、垂
直方向加算器33に与えられる。垂直加算器37は、映
像反転器31aからの1水平ライン分の映像信号(1H
信号)とラインメモリ38に格納された映像信号とを加
算する。そして、加算したデータをラインメモリ38に
与え、ラインメモリ38に格納する。頭頂部から眼まで
の距離は多少の個人差があるとしても、ある程度近い値
を示しているので、それを利用して頭頂部より数ライン
下の部分が眼の近傍として判断している。
【0052】得られた眼近傍のシルエットの面積を計算
する。ラインメモリ38からのデータを水平方向加算器
40に与え、眼近傍のシルエットの面積を計算する。こ
れは、垂直方向のプロジェクションにより画面の縦方向
に積算し、同時に水平方向加算器40で水平方向に1画
素ずつ足し合わせていくことで、リアルタイムに計算が
可能となる。
【0053】図6(a)に示すライン1では、同図
(b)に示すように、まだ眼の近傍のシルエット部分に
達しておらず積算結果は“0”となっている。図6
(a)に示すライン2では、同図(b)に示すように積
算結果がシルエット幅に応じて出力されている。図6
(a)のライン3ではライン2との間に信号がないの
で、変化がない。この求めた面積の結果は、抽出したシ
ルエット以外では、値が代わらない。そこで、眼の近傍
のシルエット部分が終了した段階、即ち、ライン2のエ
ンドであると判断すると、以下の操作を行う。
【0054】水平方向加算器40からの出力が1/2回
路39で求めた面積の半分の値を参照値として取り上
げ、それを比較回路41に入力する。仮にライン3のと
ころで次のような計算をするとする。ライン3の段階
で、比較回路41には面積の半分の値が入力されてお
り、一方の比較する側には、ライン3での1H信号を水
平方向に足し合わせていった水平方向加算器40からの
加算結果を入力する。
【0055】このような状態で、比較回路41の出力
が、等しいもしくは両者の大小関係が逆転したところ
が、抽出した眼近傍のシルエットの真ん中であると考え
られる。これはシルエットの重心を求めたことになり、
これにより観察者の眼間の中心位置が検出できたことに
なる。
【0056】上記した水平方向加算器40,1/2回路
39、比較回路41を含む破線の領域が図6に示す動
作に対応する。ライン2のスタートとで水平方向加算器
40を動作させ、ライン2のエンドで加算器40の結果
を1/2回路で比較回路41に引き込む。そして、ライ
ン3で比較を開始する。比較回路41はライン2のスタ
ートでリセットされる。
【0057】この検出結果を映像切り替え回路やバリア
切り替え回路を制御する回路42に与え、検出した観察
者の位置に応じて、眼鏡なし立体ディスプレイの映像を
切り替えたり、パララックスバリアやレンチキュラーレ
ンズを切り替える。これにより観察者の位置に応じたヘ
ッドトラッキングシステムが構築され、その結果、非常
に広い範囲で良好な立体映像を観察することができる。
【0058】尚、この方法の特徴は、複雑な回路構成は
必要とせず単純なロジック回路とラインメモリにより作
製することができる。計算に難解なアルゴリズムを採用
していないので、マイコンやPCなどが必要なく、ハー
ド側への要求も少ない。
【0059】次に、図8のフロー図に従い、図7の回路
の動作につき説明する。CCDカメラ(固体撮像素子)
31から得られた映像が映像反転器31aで反転され、
固体撮像素子信号として出力される(ステップS1参
照)。この反転された映像が垂直方向加算器33及びラ
インメモリ34に与えられる(ステップS2,S3参
照)。
【0060】映像反転器31aにより反転されたシルエ
ット映像の画像データが上側順次1水平ラインごと、垂
直方向加算器33に与えられる。垂直加算器33は、映
像反転器31aからの1水平ライン分の映像信号(1H
信号)とラインメモリ34に格納された映像信号とを加
算する(ステップS2参照)。そして、加算したデータ
をラインメモリ34に与え、ラインメモリ34に格納す
るとともに、加算結果を比較回路35に与える(ステッ
プS3参照)。
【0061】この垂直方向加算器33からの加算結果が
比較回路35に与える。そして、比較回路35には、所
定の閾値と垂直方向加算器33からの加算結果を比較す
る(ステップS4)。
【0062】比較回路35が所定の閾値と垂直方向加算
器33からの加算結果を比較した結果、加算結果が閾値
を越えると頭頂部を検出したとして、タイミング制御回
路36へ検出信号を送る。また、閾値より小さい場合に
は、1Hずつ足し合わせるためにステップS2に戻り、
前述の動作が繰り返される(ステップS5参照)。
【0063】図6に示す、ライン1とライン2の間にあ
るか否か判断され、ライン1とライン2の間でないと判
断されると、ステップS2に戻り、ライン1と2の間に
なるまで待機する(ステップS6)。また、ステップS
5にて、閾値より大きいと判断されると、ステップS8
において、ライン2のエンドに来ているか否か判断され
る。そして、ライン2のエンドに達していない場合に
は、ステップS2に戻る。
【0064】ライン1とラインの2の間にデータがある
と判断されると、映像反転器31aにより反転されたシ
ルエット映像の頭頂部より数ライン下の目の近傍の画像
データが順次1水平ラインごと、垂直方向加算器33に
与えられる(ステップS6,S10、S11参照)。垂直方
向加算器37は、映像反転器31aからの1水平ライン
分の映像信号(1H信号)とラインメモリ38に格納さ
れた映像信号とを加算する。そして、加算したデータを
ラインメモリ38に与え、ラインメモリ38に格納する
(ステップS12)。
【0065】ライン2のスタートであると判断された時
点より得られた眼近傍のシルエットの面積を計算する。
ラインメモリ38からのデータを水平方向加算器40に
与え、眼近傍のシルエットの面積を計算する(ステップ
S13)。これは、垂直方向のプロジェクションにより
画面の縦方向に積算し、同時に水平方向加算器40で水
平方向に1画素ずつ足し合わせていくことで、リアルタ
イムに計算が可能となる。
【0066】眼の近傍のシルエット部分が終了した段
階、即ち、ライン2のエンドであると判断すると、ステ
ップS14に進み、以下の操作を行う。
【0067】求めた面積の半分の値を参照値として取り
上げ、それを比較回路41に入力する。仮にライン3の
ところで次のような計算をするとする。ライン3の段階
で、比較回路41には面積の半分の値が入力されてお
り、一方の比較する側には、ライン3での1H信号を水
平方向に足し合わせていった結果を入力する。
【0068】このような状態で、比較回路41の出力
が、等しいもしくは両者の大小関係が逆転したところ
が、抽出した眼近傍のシルエットの真ん中であると考え
られる。ステップS15において、比較値より大きいか
否か判断され、等しいもしくは両者の大小関係が逆転す
るまで動作を繰り返す。これはシルエットの重心を求め
たことになり、これにより観察者の眼間の中心位置が検
出できたことになる(ステップS16)。
【0069】この検出結果を映像切り替え回路やバリア
切り替え回路を制御する回路42に与え、検出した観察
者の位置に応じて、眼鏡なし立体ディスプレイの映像を
切り替えたり、パララックスバリアやレンチキュラーレ
ンズを切り替える。これにより観察者の位置に応じたヘ
ッドトラッキングシステムが構築され、その結果、非常
に広い範囲で良好な立体映像を観察することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複雑な回路構成は必要とせず単純なロジック回路と
ラインメモリにより作製することができ、簡単な回路構
成で観察者の頭部を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パララックスバリアやレンチキュラーレンズ等
を用いた眼鏡なし立体映像表示装置の観察領域を示す説
明図である。
【図2】この発明が適用される眼鏡なし立体映像表示装
置の観察領域を示す説明図である。
【図3】観察者のシルエット像を示す模式図である。
【図4】図3中の白黒映像を反転させた場合の観察者の
シルエット像を示す模式図である。
【図5】検出した頭頂部より数ライン下が観察者の眼の
近傍として抽出した状態を示す模式図である。
【図6】抽出した領域と積算結果を示し、(a)は抽出
した領域のシルエットを示す模式図、(b)は対応する
ラインの積算結果を示す図である。
【図7】この発明の頭部位置検出装置の構成を示すブロ
ック回路図である。
【図8】この発明の動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
1 立体映像表示装置 2 観察者 3a 頭部位置検出装置 4 再帰反射シート 6 シルエット像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者を発光手段で照射し、その光を観
    察者後方に設けた反射部材で反射させ、観察者のシルエ
    ット画像を入手し、このシルエット画像を用いて観察者
    の眼の近傍の画像データを抽出し、この抽出した画像を
    用いて観察者の眼間中心を検出する観察者頭部位置検出
    装置であって、 観察者のシルエットより観察者の頭頂部を検出し、そこ
    から数ライン下は観察者の目の近傍であるとして、眼の
    近傍付近だけのシルエットを抽出すると共に、前記観察
    者の頭頂部から眼の近傍とする位置までのライン数は、
    観察者の観察距離に基づいて決定される ことを特徴とす
    る観察者頭部位置検出装置。
  2. 【請求項2】 観察者を発光手段で照射し、その光を観
    察者後方に設けた反射部材で反射させ、観察者のシルエ
    ット画像を入手し、このシルエット画像を用いて観察者
    の眼の近傍の画像データを抽出し、この抽出した画像を
    用いて観察者の眼間中心を検出する観察者頭部位置検出
    装置であって、 抽出した眼の近傍のシルエットを垂直方向にプロジェク
    ションして1水平信号とし、該1水平信号を水平に順に
    足し合わせることで該抽出シルエットの面積を求める手
    段と、 その面積の半分の値ともう一度該1水平信号を水平に順
    に足し合わせたものとを比較する手段と、を備え、 その値が等しいもしくは大きくなった所を観察者の眼間
    中心である決定することを特徴とする 観察者頭部位置検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記反射部材として、再帰反射シート、
    発光手段として赤外線LED装置を用い、この赤外線L
    ED装置に近接して固体撮像素子を配置し、この固体撮
    像素子からシルエット画像を入手することを特徴とする
    請求項1または2に記載の観察者頭部位置検出装置。
  4. 【請求項4】 右眼用映像と左眼用映像を分離させるた
    め左右映像分離手段を備えた立体映像分離装置と、前記
    請求項1ないし3のいずれかに記載の観察者頭位置検出
    装置とを備え、前記観察者頭部位置検出装置により検知
    した観察者の位置に応じて右眼用映像と左眼用映像を切
    り替え、あるいは左右映像分離手段の位置を変えること
    で立体視可能範囲を変更させる立体映像表示表示装置。
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