JP3466234B2 - 吸引式回収方法および装置 - Google Patents

吸引式回収方法および装置

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JP3466234B2
JP3466234B2 JP18920293A JP18920293A JP3466234B2 JP 3466234 B2 JP3466234 B2 JP 3466234B2 JP 18920293 A JP18920293 A JP 18920293A JP 18920293 A JP18920293 A JP 18920293A JP 3466234 B2 JP3466234 B2 JP 3466234B2
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武幸 西村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空ポンプ、排気ブロ
ワー等の減圧装置を用いた吸引式の回収方法および装置
に関し、例えば、土砂、ペレット等の固形粉粒体、水、
有機溶剤等の液体、或いは汚物、汚泥等の固液混合体を
回収対象とするものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来から、固形粉粒体、液
体、或いは固液混合体の回収を行わせるについて、真空
ポンプ、排気ブロワー等の減圧装置を用いるという技術
的思想は公知である。そしてバキューム車に代表される
よう、回収タンク内が満杯となったときに減圧装置の駆
動を停止し、タンクハッチを開けて回収物を取り出すと
いう方式のものが主流となっている。
【0003】しかしながら、この方式では回収物の連続
吸引ができず、回収物排出の際にも人為的操作が必要と
なり、また、吸引作業の中断中に回収物が管路に滞溜
し、吸引作業再開時に屡々管路閉塞を来すことがある。
【0004】このような欠点を解消する手段として図1
1ないし図14に示されるよう、回収タンク2′を上下
二室に区画して上室を第1貯溜室2′aとし、下室を第
2貯溜室2′bとし、両室の下底部には常閉型のハッチ
12′a,12′bをそれぞれ装着し、両室2′a,
2′b間を連通管14′で連通させ、該連通管14′に
両室間の連通を開閉させる第1のバルブ17′aを附設
すると共に、第2貯溜室2′b内とを外気との導通路1
5′を開閉する第2のバルブ17′bを附設した吸引式
回収装置により、吸引作業を継続させながら回収物を断
続的に排出するという方法が提案されている。
【0005】この装置における上室ハッチ12′aおよ
び下室ハッチ12′bは、減圧装置が駆動していない間
は、いずれも軽く閉合した状態に保たれている。つまり
常閉型のものであり、上室ハッチ12′aは第1貯溜室
2′a内が負圧で第2貯溜室2′b内が正圧のときに密
閉し、第2貯溜室2′b内が第1貯溜室2′a内と同様
負圧状態となったときは貯溜物の重量により開放され
る。貯溜物の重量を受けて初めて開放されるのであっ
て、両室2′a,2′b内の圧力が均衡しただけでは開
放せられない構造である。また、下室ハッチ12′bは
第2貯溜室2′b内が第1貯溜室2′a内と同様負圧と
なったときに密閉し、第2貯溜室2′b内が正圧となっ
たときは貯溜物の重量により開放される。このハッチ1
2′bも貯溜物の重量を受けて初めて開放されるのであ
って、第2貯溜室2′b内が大気圧と均衡しただけでは
開放せられない構造である。
【0006】そして第1のバルブ17′aを閉操作して
第2のバルブ17′bを開操作した状態で減圧装置を駆
動させると、第1貯溜室2′a内は負圧となって第2貯
溜室2′b内と圧力差が生じるため、上室ハッチ12′
aは上方に吸引されて密閉状態となり、貯溜物の荷重に
耐え得る体制となる。そして図12に見られるよう負圧
となった第1貯溜室2′a内には吸込管5′を介して流
入する回収物が貯溜されることになり、その貯溜量が所
定値になった時点で第2バルブ17′bを閉操作し第1
バルブ17′aを開操作すると、連通管14′を通じて
第2貯溜室2′b内も負圧となり、外気との圧力差によ
り下室ハッチ12′bは密閉し、他方、第1貯溜室2′
a内と第2貯溜室2′b内の圧力差が減少して上室ハッ
チ12′aの密閉性が失われるため、第1貯溜室2′a
内の貯溜物はその重量により上室ハッチ12′aを下傾
状に開放させつつ図13に見られるよう第2貯溜室2′
b内へ落下する。次に第1バルブ17′aを閉操作し第
2バルブ17′bを開操作すれば、第2貯溜室2′b内
は導通路15′を介して外気と導通することで正圧とな
るが、第1貯溜室2′a内は引き続き負圧状態とされる
ため第2貯溜室2′b内の貯溜物はその重量により下室
ハッチ12′bを開放させつつ図14に見られるよう外
部へ排出せられることになる。
【0007】しかし上記図11ないし図14の回収装置
には、実用上において重大な欠陥が存在する。すなわ
ち、図13の状態において第1貯溜室2′a内の気体は
吸引管8′により直接吸引されるが、第2貯溜室2′b
内の気体は連通管14′および第1貯溜室2′aを経由
して吸引管8′により吸引されるため圧損が大きく、従
って第2貯溜室2′b内の圧力は第1貯溜室2′a内の
圧力よりも若干高い状態にあり、上室ハッチ12′aの
開作動に好適な条件が満たされているとはいえず、しか
もこの上室ハッチ12′aは貯溜物の重量により開放さ
れる常閉型のものであるから、回収物が比重の大きいも
の、流動性のよいものである場合は問題はないが、比重
の小さいもの、流動性の悪い不定形な固形物等は第2貯
溜室2′b内へ円滑に移動し得ないことになる。また、
第2貯溜室2′b内からの気体の吸引に圧損が大きいと
いうことは、下室ハッチ12′bの密閉力を弱化させる
要因にもなり、第2貯溜室2′b内の貯溜物が所定量に
達しないうちに外部へ漏出して、定量間欠排出作業の確
実性が損なわれることになる。
【0008】更にまた、ハッチ機構を採用した回収タン
クの問題点として、砂粒等の小固形物を閉合面に噛み込
んだ場合にハッチの密閉性が損なわれ、タンク内の気密
性が保持できなくなるという欠点がある。また、第2貯
溜室2′b内に落下された液状の貯溜物が、上室ハッチ
12′aの間近まで堆積すると該貯溜物によって上室ハ
ッチ12′aの閉作動が妨げられ、回収物の定量間欠排
出が不能となる。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、回収物の連続吸引と定
量間欠排出作業が確実に行われる吸引式回収方法および
その装置を提供することにある。
【0010】
【発明の構成】本発明に係る吸引式回収方法では、流通
室から導出される吸込管を回収物の供給源へ向けて開口
させ、流通室から減圧装置に至る第1の減圧管路を開通
させて流通室内を負圧となし、貯溜室から減圧装置に至
る第2の減圧管路を開通させて貯溜室内を負圧とするこ
とにより、流通室の下底部から貯溜室内へ通ずるよう装
着された第1の常開型リップ弁を自らの弾力により開放
状態に保持させると共に貯溜室の下底部から大気中へ通
ずるよう装着された第2の常開型リップ弁を大気圧との
差圧により閉合させ、上記大気圧との差圧により吸込管
から吸い込まれる回収物を第1常開型リップ弁の開口面
から貯溜室内へ流下させて該貯溜室内における回収物の
貯溜状況に対応し、減圧装置の駆動を中断することなく
流通室内の負圧状態を保持しつつ第2減圧管路を閉塞す
ると共に貯溜室から負圧解除手段に通ずる増圧路を開通
させて貯溜室内を正圧とすることにより、第1常開型リ
ップ弁を上記2室間の差圧により閉合させると共に第2
常開型リップ弁を自らの弾力により開放復帰させ、貯溜
室内に貯溜されている回収物を第2常開型リップ弁の開
口面から外部へ排出させる。
【0011】また、本発明に係る吸引式回収装置では、
減圧装置の駆動により吸込管を介して回収物を回収タン
ク内へ吸引させる吸引式回収装置において、回収タンク
を上下2室構造としてその上方室を流通室に形成すると
共に下方室を貯溜室に形成し、回収物の供給源へ向けて
開口させる吸込管を流通室から導出し、流通室と減圧装
置の吸込側とを第1の吸引管により導通させて第1の減
圧管路を構成し、貯溜室と減圧装置の吸込側とを第2の
吸引管により導通させて第2の減圧管路を構成し、貯溜
室を負圧解除手段に導通させる増圧路を開設し、上記第
2減圧管路の開通時には増圧路を閉止させ該増圧路の開
通時には上記第2減圧管路を閉止させるためのバルブ機
構を装備し、流通室の下底部には流通室内および貯溜室
内が負圧状態にあるときに自らの弾力により開放状態を
保持し且つ貯溜室内の圧力が流通室内の圧力よりも高圧
となったときはその差圧によって閉合状態とされる第1
の常開型リップ弁を附設し、貯溜室の下底部には流通室
内および貯溜室内が負圧状態となったときに大気圧との
差圧により閉合状態とされ且つ貯溜室内が正圧となった
ときは自らの弾力により開放状態に復元される第2の常
開型リップ弁を附設した。
【0012】
【実施例】以下実施例の図面により説明をする。
【0013】図1ないし図4において、1は水封式の真
空ポンプ或いは排気ブロワー等を用いた減圧装置、2は
減圧装置1の作動によって負圧とされる回収タンクであ
って、上方に位置する流通室2aと、下方に位置する貯
溜室2bの2室で構成せられ、各室2a,2bはその下
方部がそれぞれ漏斗状の傾斜面3a,3bに形成されて
その底部には矩形孔4,4がそれぞれ開設されている。
5は流通室2aより導下された吸込管であって、その導
下先端部5eを回収物の供給源6へ向けて開口する。5
vは吸込管5に附設された開閉バルブ、7は流通室2a
の上方部と減圧装置1の吸引側1aとを第1の吸引管8
により導通させて構成される第1の減圧管路、10は第
1吸引管8に附設されたフローコントロールバルブ、1
1は貯溜室2bの壁面上方部において後記第1常開型リ
ップ弁12aの開放下縁部12eよりも上方に位置する
よう開設された気孔、11sは気孔11に附設された固
液分離スクリーン、13は該気孔11と減圧装置1の吸
引側1aとを第2の吸引管14により導通させて構成さ
れる第2の減圧管路である。15は上記第2吸引管14
から分岐状に導出されて何らかの負圧解除手段16に導
通される増圧路、17は第2減圧管路13を開閉すると
共にその閉止時には貯溜室2bを上記負圧解除手段16
に開通させたり閉止させたりするためのバルブ機構であ
って、例えば第2減圧管路13の閉止と同時に増圧路1
5を大気中へ開放させ、或いは送気管18を介して減圧
装置1の排気側1bへ開通させ、或いは別設の送気装置
(図示せず)へ開通させる等により貯溜室2b内へ正圧
を供給し、或いは第2減圧管路13の閉止と共に増圧路
15をも閉止するのである。従って上記バルブ機構17
は、貯溜室2bを第2の減圧管路13または増圧路15
のいずれかと開通させることになり、貯溜室2bが第2
減圧管路13と開通するときは貯溜室2bと増圧路15
との開通は断たれ、貯溜室2bが増圧路15と開通する
ときは貯溜室2bと第2減圧管路13との開通は断たれ
るように開閉作動する。しかし必要によっては貯溜室2
bを第2減圧管路13および増圧路15のいずれとも閉
止状態とすることもある。実施例の図面においては第2
減圧管路13と増圧路15との分岐点に1個の3方切換
バルブを介装して第2減圧管路13の開閉用と増圧路1
5の開閉用とに兼用させた態様となっているが、3個の
切換バルブを使用して第2減圧管路13の開閉と増圧路
15の開閉とをそれぞれ別個の切換バルブにより行わせ
るという態様としてもよい。このようにして減圧装置1
の作動時に貯溜室2b内の圧力を、流通室2a内の圧力
と同圧に減圧する機能、および大気圧と同圧に昇圧する
機能を併有した圧力変換機構が構成されるのである。
【0014】流通室2aの下底部から貯溜室2b内へ通
ずるよう装着された第1の常開型リップ弁12aは、流
通室2a内および貯溜室2b内が負圧状態にあるときに
自らの弾力により開放状態を保持し、且つ貯溜室2b内
の圧力が流通室2a内の圧力よりも高圧となったときは
その差圧により閉合状態とされる。また、貯溜室2bの
下底部から大気中へ通ずるよう装着された第2の常開型
リップ弁12bは、流通室2a内および貯溜室2b内が
負圧状態となったときに大気圧との差圧により閉合状態
とされ、且つ貯溜室2b内が正圧となったときは自らの
弾力により開放状態に復元される。これら両リップ弁1
2a,12bの具体的構造例としては、図5および図6
に見られるような角筒状弁体の上縁周辺部に締着板19
を当接して取付部となし、図7および図8に示すような
弁座12fを介して前記矩形孔3の孔縁部に装着する。
そして上記取付部の下方で前後から相対する回動壁2
0,20に補強板21,21および巻込防止材21s,
21sを添設して剛性を保有させ、上記回動壁20,2
0の側端部と連接する屈伸壁22,22には可撓性を存
置させ、上記回動壁20,20の下縁を弾褥性の離接面
23,23に形成し、外部圧力の作用により屈伸壁2
2,22が撓屈し両回動壁20,20は互いに接近方向
に回動して離接面23,23が閉合することで、矩形孔
4は閉塞状態とされる。また、外部圧力の解除により屈
伸壁22,22は伸展し両回動壁20,20は離隔方向
へ回動して離接面23,23が分離することで、矩形孔
4は開放状態とされる。
【0015】再び図1ないし図4において、24は貯溜
室2b内における回収物の堆積状態を検出するためのレ
ベルセンサー、25は流通室2a内に装備される固液分
離スクリーンであって、流通室2aの周壁内面における
吸込管入口5hよりも上方に定着された支持材26によ
り、遊嵌状に横設されて上下方向に微震し得る態様とな
っている。なお、流通室2aの底部矩形孔4に装着され
て貯溜槽2b内へ導下された第1の常開型リップ弁12
aは、開放時に回収物の流下路となるばかりでなく、回
収物が固液の混合体である場合には、後述のように貯溜
室2b内からの液分上昇路にもなるものであり、その開
放下縁部12eは前記気孔11の開口位置よりも下方に
達していることを必要とする。
【0016】
【作用】減圧装置1が駆動していないときには、流通室
2a内の圧力と貯溜室2b内の圧力が均衡して大気圧と
同圧であるため、図1に示すよう第1の常開型リップ弁
12aおよび第2の常開型リップ弁12bは共に開放状
態を保っている。
【0017】図1の管路構成により吸込管5の導下先端
部5eを回収物供給源6へ向けて減圧装置1を駆動し、
バルブ機構17の作動で第1減圧管路7および第2減圧
管路13が開通状態となると共に増圧路15が閉止状態
となれば、大気圧下に接する貯溜室2bの底部矩形孔4
より外気を吸引してその吸引作用により図2に示すよう
第2の常開型リップ弁12bは閉合し、減圧装置1の駆
動を続けることにより流通室2a内は第1減圧管路7を
経由して抽気され、貯溜室2b内は第2減圧管路7を経
由して抽気され両室2a,2b共ども負圧となるため、
吸込管5から若干の空気と共に揚送された回収物は、流
通室2a内の漏斗状傾斜面3aに沿って流下し開放状態
の矩形孔4から貯溜室2b内へ貯溜されるが、このとき
貯溜室2b内の圧力は降下しているため第2常開型リッ
プ弁12bには大気圧との差圧分の圧力が作用し下底部
矩形孔4を強固に閉塞して貯溜室2b内からの貯溜回収
物の流出を阻止されると共に気密性も保持されることに
なる。本発明の実施において、第1減圧管路7と第2減
圧管路13の管路抵抗を完全に均しくすることにより、
図2の状態における両室2a,2b内の圧力比は完全に
同一となり、完全な真空状態を形成するまでもなく或程
度まで負圧が進めば第1常開型リップ弁12aは100
%開作動する。また、例えば第1吸引管8の管径を小さ
くしたり、管長を長くしたり或いはフローコントロール
バルブ10を操作するなどにより、第1減圧管路7の管
路抵抗を第2減圧管路13の管路抵抗よりも若干大きく
しておけば、貯溜室2b内の負圧度が流通室2a内の負
圧度よりも若干大きくなり、第1常開型リップ弁12a
の開作動を更に確実に行わせると共に第2常開型リップ
弁12bの閉作動をも確実なものとすることができる。
【0018】減圧装置1の駆動中は吸込管5を通って継
続的に回収物が送り込まれ、貯溜室2bへ流下する回収
物の貯溜量は次第に増大するが、貯溜室2b内への回収
物の収容上限は、固形粉粒体の場合は第1常開型リップ
弁12aの開放下縁部12eまでである。固液混合体の
場合は第1常開型リップ弁12aの開放下縁部12eよ
りも上方まで上昇し、図3に示すよう第2貯溜室2bの
上方周辺に若干の空気溜り29を形成した状態で上昇は
規制される。
【0019】第2の常開型リップ弁12bが閉作動して
から所定の時間が経過すれば、バルブ機構17の切り換
わり作動で第2減圧管路13は閉止状態となり増圧路1
5は開通状態となって貯溜室2b内の負圧状態が解消さ
れるため、図4に示すよう第1の常開型リップ弁12a
が閉作動すると共に第2の常開型リップ弁12bは開状
態に復帰して貯溜室2b内における含水比の低い固分が
矩形孔4から外部へ排出される。回収物が固形粉粒体の
場合は除湿され落下し易い状態となって矩形孔4から外
部へ排出される。この間も流通室2a内は負圧状態に保
たれて吸込管5からは連続的に回収物が送り込まれる。
上記貯溜室2b内の負圧解除手段16としては、第2減
圧路13の閉止と同時に増圧路15を大気中へ開放して
貯溜室2b内を大気圧と均衡させるほか、増圧路15を
減圧装置1の排気側1bへ開通し或いは別設の送気装置
へ開通するなどにより貯溜室2b内を大気圧よりも高圧
とすることも可能であり、後者の方式を採り入れること
により第2常開型リップ弁12bの開作動を一層確実に
行わせ得ると共に第1常開型リップ弁12aの閉合状態
を強化させることができる。上述のようにして貯溜室2
b内に貯溜されていた回収物の排出が終わると、バルブ
機構17の切り換わり作動で第2減圧管路13は開通状
態となり増圧路15は閉止状態となって貯溜室2b内は
負圧状態となるため、第2の常開型リップ弁12bが閉
作動すると共に第1の常開型リップ弁12aは開放状態
に復帰し、図2に示すよう吸込管5から揚送される回収
物は流通室2a内の漏斗状傾斜面3aに沿って流下し開
放状態の矩形孔4から貯溜室2b内へ貯溜される。そし
て第1の常開型リップ弁12aおよび第2の常開型リッ
プ弁12bの閉作動は、弾褥性の離接面23,23同士
が互いに面接触して閉合するという態様で行われるた
め、砂粒等の異物が閉合面に噛み込んでも、その異物は
弾褥性の離接面23,23間に包み込まれた状態とな
り、閉合面の気密性は保持されることになる。
【0020】前述のバルブ機構17の切り換え作動は、
タイマーの時間設定により所定時間毎に自動的に行わせ
てもよく、或いはレベルセンサー24により土砂の堆積
状態を検出してその検出信号に基づき電気的に行わせて
もよい。このようなバルブ機構17の切り換え作動に伴
う第1常開型リップ弁12aおよび第2常開型リップ弁
12bの交互開閉作用の反復により、吸込管5を通って
連続的に吸い込まれる回収物を貯溜室2b内から間欠的
に排出させるという作業が行われるのである。
【0021】回収物が固液混合体である場合、流通室2
a内の液分は固液分離スクリーン25により更に固分を
取り除かれるのであるが、上記スクリーン25の通水断
面積は大きく流速が遅いこと、および支持部材26によ
り遊嵌されて上下に微振動を生じることにより、スクリ
ーンの目詰まりは殆ど生じることがない。
【0022】
【発明の効果】本発明においては上部の流通室と下部の
貯溜室とが、それぞれ各別の管路により減圧装置と導通
し、各管路の管路抵抗を均しくして流通室内と貯溜室内
の負圧条件を一致させれば、流通室から貯溜室内へ通ず
る第1の常開型リップ弁の開作動および貯溜室から大気
中へ通ずる第2の常開型リップ弁の閉作動が確実とな
り、且つ両リップ弁の開作動は回収物の重量とは無関係
に弁自体の弾力により行われるので、比重の小さいもの
や流動性の悪い不定形な固形物であっても、流通室内か
ら貯溜室内への流下および貯溜室内から大気中への排出
が容易となり、また、両リップ弁の閉作動は弾褥性の離
接面同士が互いに面接触して閉合するという態様で行わ
れるため、砂粒等の異物が閉合面に噛み込んでもその異
物は弾褥性の離接面間に包み込まれた状態となり、閉合
面の気密性は保持されることになる。このように両リッ
プ弁の確実な開閉作動に同調して、回収物供給源から連
続吸引しながらの定量間欠排出作業が適正に行われるの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置における作動態様の説明図であっ
て、減圧装置未駆動時の状態を示す。
【図2】本発明装置における作動態様の説明図であっ
て、吸込管により揚送されて来る回収物が流通室内の漏
斗状傾斜面に沿って貯溜室内へ流下する状態を示す。
【図3】本発明装置における作動態様の説明図であっ
て、回収物が固液混合体であり、貯溜室内に貯溜されて
その上方部に空気溜まりを形成した状態を示す。
【図4】本発明装置における作動態様の説明図であっ
て、貯溜室内に堆積した固分が下底部から排出される状
態を示す。
【図5】本発明装置に装着される常開型リップ弁の開状
態における斜視図である。
【図6】本発明装置に装着される常開型リップ弁の開状
態における縦断側面図である。
【図7】本発明装置における常開型リップ弁装着用弁座
の斜視図である。
【図8】本発明装置における常開型リップ弁装着用弁座
の縦断側面図である。
【図9】本発明装置に装着された常開型リップ弁の開状
態における側面図である。
【図10】本発明装置に装着された常開型リップ弁の閉
状態における側面図である。
【図11】従来の装置における作動態様の説明図であっ
て、減圧装置未駆動時の状態を示す。
【図12】従来の装置における作動態様の説明図であっ
て、吸込管により揚送されて来る回収物が第1貯溜室内
に貯溜された状態を示す。
【図13】従来の装置における作動態様の説明図であっ
て、第1貯溜室内の貯溜物がその重量により上室ハッチ
を下傾状に開放させつつ第2貯溜室内へ落下する状態を
示す。
【図14】従来の装置における作動態様の説明図であっ
て、第2貯溜室内の貯溜物がその重量により下室ハッチ
を下傾状に開放させつつ外部へ排出される状態を示す。
【符号の説明】
1 減圧装置 1a 吸込側 2 回収タンク 2a 流通室 2b 貯溜室 5 吸込管 6 回収物の供給源 7 第1の減圧管路 8 第1の吸引管 12a 第1の常開型リップ弁 12b 第2の常開型リップ弁 13 第2の減圧管路 14 第2の吸引管 15 増圧路 16 負圧解除手段 17 バルブ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−50296(JP,A) 特開 平6−17799(JP,A) 特開 平6−50292(JP,A) 特開 平3−230000(JP,A) 実開 平1−105799(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04F 1/00 - 1/02 F04F 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流通室(2a)から導出される吸込管
    (5)を回収物の供給源(6)へ向けて開口させ、流通
    室(2a)から減圧装置(1)に至る第1の減圧管路
    (7)を開通させて流通室(2a)内を負圧となし、貯
    溜室(2b)から減圧装置(1)に至る第2の減圧管路
    (13)を開通させて貯溜室(2b)内を負圧とするこ
    とにより、流通室(2a)の下底部から貯溜室(2b)
    内へ通ずるよう装着された第1の常開型リップ弁(12
    a)を自らの弾力により開放状態に保持させると共に貯
    溜室(2b)の下底部から大気中へ通ずるよう装着され
    た第2の常開型リップ弁(12b)を大気圧との差圧に
    より閉合させ、上記大気圧との差圧により吸込管(5)
    から吸い込まれる回収物を第1常開型リップ弁(12
    a)の開口面から貯溜室(2b)内へ流下させて該貯溜
    室(2b)内における回収物の貯溜状況に対応し、減圧
    装置(1)の駆動を中断することなく流通室(2a)内
    の負圧状態を保持しつつ第2減圧管路(13)を閉塞す
    ると共に貯溜室(2b)から負圧解除手段(16)に通
    ずる増圧路(15)を開通させて貯溜室(2b)内を正
    圧とすることにより、第1常開型リップ弁(12a)を
    上記2室(2a)(2b)間の差圧により閉合させると
    共に第2常開型リップ弁(12b)を自らの弾力により
    開放復帰させ、貯溜室(2b)内に貯溜されている回収
    物を第2常開型リップ弁(12b)の開口面から外部へ
    排出させることを特徴とする吸引式回収方法。
  2. 【請求項2】減圧装置(1)の駆動により吸込管(5)
    を介して回収物を回収タンク(2)内へ吸引させる吸引
    式回収装置において、回収タンク(2)を上下2室構造
    としてその上方室を流通室(2a)に形成すると共に下
    方室を貯溜室(2b)に形成し、回収物の供給源(6)
    へ向けて開口させる吸込管(5)を流通室(2a)から
    導出し、流通室(2a)と減圧装置(1)の吸込側(1
    a)とを第1の吸引管(8)により導通させて第1の減
    圧管路(7)を構成し、貯溜室(2b)と減圧装置
    (1)の吸込側(1a)とを第2の吸引管(14)によ
    り導通させて第2の減圧管路(13)を構成し、貯溜室
    (2b)を負圧解除手段(16)に導通させる増圧路
    (15)を開設し、上記第2減圧管路(13)の開通時
    には増圧路(15)を閉止させ該増圧路(15)の開通
    時には上記第2減圧管路(13)を閉止させるためのバ
    ルブ機構(17)を装備し、流通室(2a)の下底部に
    は流通室(2a)内および貯溜室(2b)内が負圧状態
    にあるときに自らの弾力により開放状態を保持し且つ貯
    溜室(2b)内の圧力が流通室(2a)内の圧力よりも
    高圧となったときはその差圧によって閉合状態とされる
    第1の常開型リップ弁(12a)を附設し、貯溜室(2
    b)の下底部には流通室(2a)内および貯溜室(2
    b)内が負圧状態となったときに大気圧との差圧により
    閉合状態とされ且つ貯溜室(2b)内が正圧となったと
    きは自らの弾力により開放状態に復元される第2の常開
    型リップ弁(12b)を附設したことを特徴とする吸引
    式回収装置。
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