JP3456953B2 - 超音波探傷装置 - Google Patents

超音波探傷装置

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JP3456953B2
JP3456953B2 JP2000200111A JP2000200111A JP3456953B2 JP 3456953 B2 JP3456953 B2 JP 3456953B2 JP 2000200111 A JP2000200111 A JP 2000200111A JP 2000200111 A JP2000200111 A JP 2000200111A JP 3456953 B2 JP3456953 B2 JP 3456953B2
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千壽 三木
弘実 白旗
保茂 城島
賢治 岡
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財団法人理工学振興会
株式会社検査技術研究所
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波探傷装置に係
わり、特に厚板部材の溶接部に存在する欠陥の位置及び
種類を特定することの可能な超音波探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から鋼溶接部内に欠陥が存在するか
の非破壊検査には、放射線透過試験が適用されてきた。
しかし、放射線透過試験では板厚方向の情報は得られな
いために溶接部の強度を評価することは困難であるばか
りでなく、板厚が50mmを越えると透過能力の制約か
ら検査が困難となっていた。
【0003】溶接部の非破壊検査を超音波で行うことも
検討されており、1つの超音波探触子で鋼板表面を走査
し、探触子の位置情報と探触子から送信され欠陥で反射
されたエコー情報をその探触子で受信して、欠陥情報を
得ることも既に提案されている。また、本州四国連絡橋
の弦材角継手部の溶接部検査、あるいはガスパイプの溶
接部検査のために超音波探傷が適用された。さらに、超
音波の送信及び受信を別個の探触子で行うタンデム探傷
装置も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超音波
が指向性を有するため超音波の入射方向と反射方向とは
必ずしも一致しないこと、欠陥エコーを雑音となる散乱
波から分離することが困難であることから欠陥の種類を
判別することは極めて困難であるだけでなく、本州四国
連絡橋あるいはガスパイプの溶接部の検査のために提案
された超音波探傷装置で検査可能な板厚は高々20mm
にすぎず、欠陥検出は板厚の3乗に比例して困難となる
ので上記超音波探傷装置を50mmを越える鋼板の検査
に適用することは困難である。
【0005】また、タンデム探傷装置にあっては走査や
その後の処理が煩雑であり、やはり50mmを越える鋼
板の検査に適用することは困難である。本発明は上記課
題に鑑みなされたものであって、厚板部材の溶接部に存
在する欠陥の位置及び種類を特定することの可能な超音
波探傷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る超音波
探傷装置は、鋼板上面に配置され複数の超音波探触子を
この鋼板の溶接部に対して直角方向に配列した超音波探
触子アレイと、超音波探触子アレイのなかの1つの超音
波探触子から超音波を溶接部に向けて送信し溶接部内の
欠陥で反射された超音波である反射信号を超音波探触子
アレイを構成する全超音波探触子で送信時から予め定め
られた時間受信して記憶する処理を送信超音波探触子を
順次切り替えて超音波探触子アレイを構成する超音波探
触子の個数に対応する回数繰り返す撮像手段と、撮像手
段による撮像が完了したときに超音波探触子アレイを溶
接部に沿って走査する走査手段と、走査手段による走査
が完了したときに撮像手段に記憶された反射信号の溶接
線方向の平均値を演算し反射信号と平均値との偏差信号
を演算する雑音除去手段と、雑音除去手段で演算された
偏差信号に基づいて画像を生成する画像生成手段を具備
する。
【0007】本発明にあっては、超音波探触子アレイを
溶接部に沿って走査するとともに、1つの超音波探触子
から溶接部に向けて超音波を送信し、溶接部内の欠陥で
反射された超音波を複数の超音波探触子で受信し、反射
信号から雑音を除去して欠陥信号だけを抽出し、溶接部
の像として合成する。
【0008】
【0009】第2の発明に係る超音波探傷装置は、画像
生成手段が、溶接部から反射された反射信号又は反射信
号に基づいて演算された偏差信号に基づいて画像を生成
するものである。
【0010】第3の発明に係る超音波探傷装置は、画像
生成手段が、送信超音波探触子から直接溶接部内の欠陥
に至りこの欠陥から直接受信超音波探触子に戻る経路を
伝搬した第1の反射信号、送信超音波探触子から一度鋼
板の底面で反射されて溶接部内の欠陥に至りこの欠陥か
ら直接受信超音波探触子に戻る経路を伝搬した第2の反
射信号、送信超音波探触子から直接溶接部内の欠陥に至
りこの欠陥から一度鋼板の底面で反射されて受信超音波
探触子に戻る経路を伝搬した第3の反射信号、送信超音
波探触子から一度鋼板の底面で反射されて溶接部内の欠
陥に至りこの欠陥から一度鋼板の底面で反射されて受信
超音波探触子に戻る経路を伝搬した第4の反射信号の少
なくとも1つの反射信号又は該少なくとも1つの反射信
号に基づき演算された偏差信号に基づき画像を生成する
ものである。
【0011】第2及び第3の発明にあっては、溶接部か
ら反射された反射信号だけに基づいて画像が生成され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る超音波探傷装
置の構成図であって、2枚の鋼板101及び102を接
続する溶接部103の欠陥を検査することを目的とす
る。なお、本明細書においては溶接線方向をX軸、溶接
線と直角方向をY軸、鉛直方向をZ軸と呼ぶ。
【0013】複数の超音波探触子をY軸方向に並べたマ
ルチアレイ探触子10は分配器11を介して超音波探傷
器12と接続され、超音波探傷器12はコンピュータ1
3によって制御される。そして、マルチアレイ探触子1
0は鋼板上にカップリング剤(例えば水)を介してY軸
方向に配置され、図示しない走査装置によって溶接部に
沿ってX軸方向に走査される。
【0014】マルチアレイ探触子10は、超音波の送信
特性及び受信特性が同一である複数の探触子をY軸方向
に複数個密接に配列した構成を有する。探触子の個数は
特に規定されないが、少なくとも5個以上、例えば10
個配列することが望ましい。さらに、板厚が厚くなるほ
ど個数を増加することが必要となる。実施例において
は、マルチアレイ探触子10は10個の探触子S(i)
(1≦i≦I)を配列して構成されており、各探触子S
(i)はZ軸に対して70°の角度でY軸に沿って超音
波を送信するとともに、Y軸に沿って反射されてくる超
音波を受信する。なお、鋼板の音響異方性が問題となる
場合には70°より小さい角度、例えば65°〜60°
としてもよい。
【0015】図2はコンピュータ13に組み込まれる超
音波探傷ルーチンのフローチャートであって、ステップ
21でマルチアレイ探触子10の1つの探触子S(i)
から超音波を送信し、全ての探触子S(i)で欠陥で反
射された超音波である反射エコーを受信して欠陥を撮像
する撮像ルーチンを実行する。ステップ22で受信波の
中から散乱波である雑音成分を除去する雑音除去ルーチ
ンを実行し、ステップ23で欠陥像を可視画像として合
成する画像合成ルーチンを実行する。
【0016】図3は撮像ルーチンの詳細フローチャート
であって、ステップ21aでX軸方向の位置を示すイン
デックスkを初期値 "1" に設定する。次にステップ2
1bで超音波パルスを送信するセンサを示すインデック
スiを初期値 "1" に設定する。ステップ21cで探触
子S(i)から超音波インパルスを送信する。図4は超
音波パルスの波形図及びスペクトル図であって、波形図
(イ)の横軸は時間(μ秒)、縦軸は振幅を表し、スペ
クトル図の横軸は周波数(MHz)、縦軸はパワー(d
B)を表す。
【0017】ステップ21dで受信ゲートを開として、
ステップ21eで探触子S(i)から送信された超音波
パルスを予め定められた期間(例えば100μ秒)探触
子S(j)(1≦j≦I)で反射エコーを受信し、受信
信号をEijk (t)として記憶する。そしてステップ2
1fで受信ゲートを閉とする。即ち、Iチャンネル分の
波形はいったん超音波探傷器12に並列的に記憶された
後、コンピュータ13の記憶装置に記憶される。
【0018】ステップ21gで超音波パルス送信探触子
を示すインデックスiが探触子の数I以上であるかを判
定し、否定判定された場合、即ちインデックスiがI未
満である場合はステップ21hでインデックスiをイン
クリメントしてステップ21cに戻り、次の探触子S
(i+1)から超音波インパルスを送信して同一の処理
を繰り返す。なお、探触子S(i)が超音波インパルス
を送信してから次の探触子S(i+1)が超音波インパ
ルスを送信するまでの間隔は、前述の反射エコーの受信
時間より十分長い時間(例えば1ミリ秒)に設定する。
【0019】ステップ21gで肯定判定された場合、即
ちインデックスiがIに到達してX軸方向の1つの位置
でI×I=I2 個の受信信号Ekij (t)を記憶し終え
た場合は、ステップ21iで図示しない走査装置によっ
てマルチアレイ探触子10をX軸方向に位置kからk+
1に移動させる。そしてステップ21jでX軸方向の位
置を示すインデックスkが最大値K以上であるかを判定
する。そして、否定判定された場合、即ちインデックス
kが最大値K未満である場合はステップ21kでインデ
ックスkをインクリメントしてステップ21bに戻る。
逆に、否定判定された場合、即ちインデックスkが最大
値K以上である場合はこのルーチンを終了する。
【0020】図5は本発明に係る撮像方法の説明図であ
って、位置kにおいて探触子S(1)から送信された超
音波パルスを探触子S(1)〜S(4)で受信した場合
を示し、左欄は超音波の伝搬経路を、右欄は受信信号E
k1j (t)(j=1〜4)を示す。即ち、(イ)は送信
探触子及び受信探触子がS(1)である場合を、(ロ)
は送信探触子がS(1)で受信探触子がS(2)である
場合を、(ハ)は送信探触子がS(1)で受信探触子が
S(3)である場合を、そして(ニ)は送信探触子がS
(1)で受信探触子がS(4)である場合を示す。
【0021】図6は超音波探傷ルーチンのステップ22
で実行される雑音除去ルーチンの詳細フローチャートで
ある。雑音除去は本発明に係る超音波探傷装置において
必須ではないが、溶接部分に欠陥が存在することはまれ
であるけれども欠陥を確実に発見するために、本ルーチ
ンを適用することが望ましい。まずステップ22aで撮
像ルーチンで収集された受信信号Ekij (t)の各探触
子S(i)ごとのX軸方向の平均値Eavij(t)を算出
する。
【0022】次にステップ22bで受信信号E
kij (t)と平均値Eavij(t)の差である偏差信号E
dkij(t)を次式により演算してこのルーチンを終了す
る。 Edkij(t)=Ekij (t)− Eavij(t) 図7は雑音除去効果の説明図であって、(イ)は受信信
号Ekij (t)を、(ロ)は平均値Eavij(t)を、
(ハ)は偏差信号Edkij(t)を示す。
【0023】即ち、雑音を除去することにより偏差信号
dkij(t)は、雑音である散乱波が除去されて欠陥情
報だけを含むものとなる。超音波探傷ルーチンのステッ
プ23で実行される画像合成処理としては、周知のBス
コープ法、Aスコープ法、あるいは開口合成法を適用す
ることが可能である。
【0024】図8はBスコープ像であって、左欄は従来
の超音波探傷装置で得られた受信信号に基づいて合成し
たBスコープ像を、右欄は本発明に係る超音波探傷装置
で得られた受信信号に基づいて合成したBスコープ画像
を示す。そして欠陥が(イ)スラグ巻込である場合、
(ロ)クラックである場合、さらに(ハ)融合不良であ
る場合について示す。
【0025】図8から判明するように、1つの探触子で
超音波の送信受信を行う従来の装置にあっては欠陥の有
無を知ることはできるものの、欠陥の大きさ、あるいは
形状を識別することは殆ど不可能である。これに対し
て、複数の探触子で反射エコーを受信することが可能な
本発明に係る超音波探傷装置にあっては欠陥の大きさ、
あるいは形状を識別することが可能となる。
【0026】図9はAスコープ像であって、本発明に係
る超音波探傷装置で融合不良欠陥を探傷した場合のAス
コープ像を示す。(イ)は雑音を除去しない場合を、
(ロ)は雑音を除去した場合である。なお、左欄はAス
コープ像、右欄は合成前の受信信号であって、送信探触
子はS(2)、受信探触子はS(1)〜S(4)であ
る。
【0027】即ち、Aスコープ像は探触子S(2)から
送信された超音波パルスを探触子S(1)〜S(10)
で受信した受信信号を超音波パルスの送信方向に展開し
たものであって雑音を除去すると欠陥エコーを明確に識
別することが可能となる。上述のBスコープ法あるいは
Aスコープ法のほかに、開口合成法によっても像を生成
することが可能である。
【0028】しかし、周知の開口合成法を使用するとゴ
ースト像も生成されるおそれがあり、欠陥の識別が困難
になるという課題が生じる。そこで本発明においては、
欠陥は溶接部内にだけ存在することを考慮して、溶接部
で生じた反射エコーだけに基づいて像を合成している。
図10は溶接部の拡大断面図であって、溶接部103を
Y軸方向及びZ軸方向に一定間隔(例えば0.5mm)
に格子状に分割する。
【0029】そして任意の格子点Pの座標を以下のよう
に示す。 P(ykm,zkn) また、位置kにある送信探触子S(i)の座標を、 (ytr,ztr) さらに、位置kにある受信探触子S(j)の座標を、 (yrv,zrv) とする。
【0030】図11は超音波の伝搬経路の説明図であっ
て、以下の4経路を想定する。 経路1(h=1):送信探触子から直接格子点Pに到達
し、格子点Pから直接受信探触子に戻る経路 経路2(h=2):送信探触子から底面で一度反射して
格子点Pに到達し、格子点Pから直接受信探触子に戻る
経路 経路3(h=3):送信探触子から直接格子点Pに到達
し、格子点Pから底面で一度反射して受信探触子に戻る
経路 経路4(h=4):送信探触子から底面で一度反射して
格子点Pに到達し、格子点Pから底面で一度反射して受
信探触子に戻る経路 ここで送信探触子S(i)から格子点P(ykm,zkn
に直接到達する経路の距離d1tr 及びd3tr は[数1]
で表される。
【0031】
【数1】
【0032】送信探触子S(i)から底面で一度反射し
て格子点P(ykm,zkn)に到達する経路の距離d2tr
及びd4tr は[数2]で表される。
【0033】
【数2】
【0034】格子点P(ykm,zkn)から受信探触子S
(j)に直接到達する経路の距離d 1rv 及びd2rv
[数3]で表される。
【0035】
【数3】
【0036】格子点P(ykm,zkn)から底面で一度反
射して受信探触子S(j)に到達する経路の距離d3rv
及びd4rv は[数4]で表される。
【0037】
【数4】
【0038】従って、格子点P(ykm,zkn)で反射さ
れる偏差信号Edkij(t)の強度f khij(ykm,zkn
は[数5]で表される。
【0039】
【数5】
【0040】即ち、受信信号から雑音除去された偏差信
号Edkij(t)において、 t=(dhtr + dhrv )/C Cは鋼板中の超音波の波速の振幅を抽出することによ
り、格子点P(ykm,zkn)で反射される強度f
khij(ykm,zkn)を演算することができる。
【0041】これを送信探触子を表すインデックスi、
受信探触子を表すインデックスj及び経路を示すインデ
ックスhについて[数6]に基づいて加算してことによ
り格子点P(ykm,zkn)で反射される強度F
k (ykm,zkn)が演算される。
【0042】
【数6】 図12は超音波探傷ルーチンのステップ23で実行され
る画像合成ルーチンの詳細フローチャートであって、ス
テップ23aにおいてインデックスh、i、jに対し
て、[数5]を使用して t=(dhtr + dhrv )/C における強度fkhij(ykm,zkn)を抽出する。
【0043】ステップ23bにおいて、 Fk (ykm,zkn) ← 0 として初期値を設定する。ステップ23cにおいて、 Fk (ykm,zkn) ← Fk (ykm,zkn)+fkhij
(ykm,zkn) を演算する。
【0044】ステップ23dでインデックスh、i、j
の全てについて加算が完了したかを判定し、否定判定さ
れたときはステップ23cの処理を繰り返す。逆に、肯
定判定されたときはステップ23eで全てのm、nにつ
いて演算が完了したかを判定する。ステップ23eで否
定判定されたときはステップ23bに戻って上記の処理
を繰り返す。ステップ23eで肯定判定されたときはス
テップ23fではプリンタあるいはディスプレイにX軸
方向位置kの画像を出力してこのルーチンを終了する。
【0045】図13は開口合成像図であって、上記の開
口合成法を適用している。即ち、(イ)は欠陥がスラグ
巻込である場合を、(ロ)は欠陥がクラックである場合
を、(ハ)は欠陥が融合不良である場合を示す。また、
(A)欄は伝搬経路1だけを使用した合成像を、(B)
欄は伝搬経路1及び2を使用した合成像を、(C)欄は
伝搬経路1、2及び3を使用した合成像を、(D)欄は
伝搬経路1、2、3及び4を使用した合成像を示す。
【0046】この図からスラグ巻込は溶接部中央に、ク
ラックはV型開先の根元に、融合不良は開先面に沿って
発生していることが判明する。そして、いずれの場合も
伝搬経路に対応する強度を順次重ね合わせることにより
合成像の鮮明度が増加していることが判る。
【0047】
【発明の効果】第1の発明に係る超音波探傷装置によれ
ば、欠陥で反射された超音波が複数の超音波探触子で受
信されるので超音波探触子を溶接部直角方向に走査する
必要がなくなるだけでなく、板厚が大である場合でも反
射信号を確実に受信すること、鋼板の溶接部に沿って探
傷すること、及び欠陥情報を抽出して像を合成すること
が可能となる。
【0048】第2及び第3の発明に係る超音波探傷装置
によれば、溶接部から反射される反射信号あるいは欠陥
信号により像を合成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波探傷装置の構成図である。
【図2】超音波探傷ルーチンのフローチャートである。
【図3】撮像ルーチンの詳細フローチャートである。
【図4】超音波パルスの波形図及びスペクトル図であ
る。
【図5】本発明に係る探傷方法の説明図である。
【図6】雑音除去ルーチンの詳細フローチャートであ
る。
【図7】雑音除去効果の説明図である。
【図8】Bスコープ像である。
【図9】Aスコープ像である。
【図10】溶接部の拡大図である。
【図11】超音波の伝搬経路の説明図である。
【図12】画像合成ルーチンの詳細フローチャートであ
る。
【図13】開口合成像図である。
【符号の説明】
10…超音波探触子アレイ 11…分配器 12…超音波探傷器 13…コンピュータ 101、102…鋼板 103…溶接部
フロントページの続き (72)発明者 城島 保茂 千葉県印旛郡白井町南山2−9−3 (72)発明者 岡 賢治 神奈川県川崎市川崎区塩浜2−17−19 株式会社検査技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭56−67750(JP,A) 特開 昭62−192654(JP,A) 特開 昭63−85443(JP,A) 特開2000−146927(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 29/00 - 29/28 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板上面に配置され、複数の超音波接触
    子をこの鋼板の溶接部に対して直角方向に配置した超音
    波アレイと、 前記超音波探触子アレイの中の1つの超音波探触子から
    超音波を溶接部に向けて送信し、溶接部内の欠陥で反射
    された超音波である反射信号を、前記超音波探触子アレ
    イを構成する全超音波探触子で送信時から予め定められ
    た時間受信して記憶する処理を、送信超音波探触子を順
    次切り替えて前記超音波探触子アレイを構成する超音波
    探触子の個数に対応する回数繰り返す撮像手段と、 前記撮像手段による撮像が完了したときに、前記超音波
    探触子アレイを溶接部に沿って走査する走査手段と、 前記走査手段による走査が完了したときに、前記撮像手
    段に記憶された反射信号の溶接線方向の平均値を演算
    し、反射信号と平均値との偏差信号を演算する雑音除去
    手段と、 前記雑音除去手段で演算された偏差信号に基づいて画像
    を生成する画像生成手段を具備する超音波探傷装置。
  2. 【請求項2】 前記画像生成手段が、 溶接部から反射された反射信号、又は該反射信号に基づ
    いて演算された偏差信号に基づいて画像を生成するもの
    である請求項1に記載の超音波探傷装置。
  3. 【請求項3】 前記画像生成手段が、 送信超音波探触子から直接溶接部内の欠陥に至り、この
    欠陥から直接受信超音波探触子に戻る経路を伝播した第
    1の反射信号、 送信超音波探触子から一度鋼板の底面で反射されて溶接
    部内の欠陥に至り、この欠陥から直接受信超音波探触子
    に戻る経路を伝播した第2の反射信号、 送信超音波探触子から直接溶接部内の欠陥に至り、この
    欠陥から一度鋼板の底面で反射されて受信超音波探触子
    に戻る経路を伝播した第3の反射信号、 送信超音波探触子から一度鋼板の底面で反射されて溶接
    部内の欠陥に至り、この欠陥から一度鋼板の底面で反射
    されて受信超音波探触子に戻る経路を伝播した第4の反
    射信号、の少なくとも1つの反射信号に基づき演算され
    た偏差信号に基づいて画像を生成 するものである請求項
    1に記載の超音波探傷装置
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