JP3456155B2 - デジタル信号伝送装置 - Google Patents

デジタル信号伝送装置

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JP3456155B2
JP3456155B2 JP31944398A JP31944398A JP3456155B2 JP 3456155 B2 JP3456155 B2 JP 3456155B2 JP 31944398 A JP31944398 A JP 31944398A JP 31944398 A JP31944398 A JP 31944398A JP 3456155 B2 JP3456155 B2 JP 3456155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータネッ
トワークにおいて10BASE−T、100BASE−
TX、IEEE1394シリアルバスの3種類の伝送形
式に適用可能なデジタル信号伝送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般にコンピュータネットワークシステ
ムを構築する際の伝送媒体として、比較的安価で施工が
容易であるところからツイストペアケーブルが広く用い
られている。ツイストペアケーブルを用いる伝送形式と
しては、IEEEE802.3規格である10BASE
−T、100BASE−TXが広く普及している。
【0003】また最近では、10BASE−T、100
BASE−TXのようなイーサネット(Etherne
t)のネットワークを構築するために、イーサネット用
のアダプタが提供されている。アダプタは一般にはOS
Iモデルにおける物理層を少なくとも含み、データリン
ク層を含む場合もある。この種のアダプタには、10B
ASE−Tと100BASE−TXとの両方に使用可能
なものがあり、相手側との間で可能な最大の伝送速度を
自動的に選択する自動ネゴシエーションという機能を備
えたものがある(たとえば、インテグレーテッド・サー
キット・システムズ社のICS1890)。
【0004】一方、近年ではIEEE1394シリアル
バス(以下、IEEE1394バスという)が、ビデオ
カメラのようなAV機器やパーソナルコンピュータの周
辺機器とパーソナルコンピュータとの間の通信に普及し
てきている。IEEE1394バスにおいてもツイスト
ペアケーブルを用いた規格が提唱されているが、現状の
IEEE1394バスではケーブルの長さが4.5メー
トルまでに制限されているから、コンピュータネットワ
ークやホームバスシステムにIEEE1394バスを適
用するには長距離化が要求される。IEEE1394バ
スを長距離化する規格としては、IEEE1394.a
拡張版、IEEE1394.b(研究段階であり標準化
はされていない)が知られている。IEEE1394バ
スの伝送速度(ビットレート)は、100Mbit/s
(S100と呼ぶ)、200Mbit/s、400Mb
it/sから選択される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、現状では10BASE−Tと100BASE−T
Xとの両方に使用可能なアダプタが提供されているもの
の、イーサネットとIEEE1394バスとに共用可能
なアダプタは提供されていない。とくに、100BAS
E−TXとIEEE1394バスとを比較すると、両者
ともに伝送速度が100Mbit/s付近であり、伝送
媒体にツイストペアケーブルを用いている点でも共通し
ているから、イーサネットとIEEE1394バスとに
共用可能なアダプタを構成し、伝送信号の検出に用いる
物理層の一部の構成(とくにハードウェア)を共用すれ
ば、IEEE1394バスの伝送信号を100BASE
−TXの伝送信号と同程度の精度で検出することが可能
になり、IEEE1394バスを100BASE−TX
と同程度に長距離化することが可能になると考えられ
る。
【0006】とくに、可搬型のコンピュータ装置では、
外部機器の接続用ポートを設けるスペースが小さいもの
であるから、通常は接続用ポートを1つだけ設けている
場合が多い。現状では接続用ポートをイーサネット用に
使用する機会が多くなってきているから、今後、IEE
E1394バスへの接続が必要になったときに接続用ポ
ートがイーサネット用のアダプタに占有されていると、
アダプタの交換が必要になり使い勝手が悪くなる。した
がって、イーサネットとIEEE1394バスとに両用
できるアダプタが必要になる。また、ハブの接続用ポー
トをイーサネットとIEEE1394とに両用できる構
成とすれば、ハブで複数の伝送形式を扱うことが可能に
なり、ハブへの接続の自由度が高くなって使い勝手が向
上すると考えられる。
【0007】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、10BASE−T、100BASE
−TX、IEEE1394バスで共用可能なハードウェ
アを提供し、伝送形式別のハードウェアを用いる場合よ
りも装置内での省スペース化を図るとともに、伝送形式
別のハードウェアの製造や在庫のための設備コストの低
減を図り、しかも、コンピュータ装置での接続用ポート
の使用効率を高めたり、ハブへの接続の自由度を高めた
りすることが可能なデジタル信号伝送装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、10
BASE−Tと100BASE−TXとIEEE139
4シリアルバスとに対応する各別のデータリンク層と、
ツイストペアケーブルよりなる伝送媒体が接続され10
BASE−Tと100BASE−TXとIEEE139
4シリアルバスとに共用されるモジュラジャックを含む
接続部と、100BASE−TXとIEEE1394シ
リアルバスとにそれぞれ対応する各データリンク層と接
続部との間に設けられ100BASE−TXとIEEE
1394シリアルバスとに共用されるPMAおよびTP
−PMDとを備えるものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、10BASE−Tと100BASE−TXとIEE
E1394シリアルバスとの信号を判別し判別結果に対
応した信号伝送を行わせる自動判別手段を備えるもので
ある。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記自動判別手段がIEEE1394シリアルバス
に固有の周波数成分の落ち込みを検出するものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、前記自動判別手段による判別結果に応じて前記モジ
ュラジャックのピン配列をイーサネットとIEEE13
94シリアルバスとで異なるピン配列に切り換えるスイ
ッチと、前記モジュラジャックの信号対のうちIEEE
1394シリアルバスに固有な信号を伝送する信号対か
らIEEE1394シリアルバスで使用されている周波
数成分を検出するフィルタ回路とを備え、前記スイッチ
が接続部とTP−PMDとの間に挿入され常時はイーサ
ネットに対応する接続関係を選択するとともに前記フィ
ルタ回路によりIEEE1394シリアルバスで使用さ
れている周波数成分が検出されるとIEEE1394に
対応する接続関係に切り換わるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本実施形態では、図1に示すよう
に、物理層とデータリンク層に相当する部分を構成する
アダプタを示す。すなわち、このアダプタは、パーソナ
ルコンピュータ、各種周辺機器、ハブ、AV機器等にデ
ジタル信号伝送用のアダプタとして組み込むことがで
き、このアダプタを組み込んだ装置によるデジタル信号
の伝送を可能にする。
【0013】10BASE−Tにおいては、PMA(Ph
ysical Medium Attachment:物理媒体接続)11、PL
S(Physical Signaling Sublayer:物理信号サブレイ
ヤ)12、調停部13、MAC(Media Access Contro
l:媒体アクセス制御)14、LLC(Logical Link Co
ntrol:論理リンク制御)15を必要とする。PMA1
1、PLS12、調停部13はイーサネットにおける物
理層の一部として周知であり、MAC14、LLC15
はデータリンク層のサブレイヤとして周知であるから、
ここではとくに説明しない。
【0014】また、100BASE−TXにおいては、
TP−PMD(Twisted Pair CablePhysical Layer Med
ia Dependent:ツイストペアケーブル物理層媒体依存)
31、PMA32、PCS(Physical Coding Sublaye
r:物理コーディングサブレイヤ)16、調停部17、
MAC14、LLC15を必要とする。ここに、MAC
14およびLLC15は10BASE−Tと共用され
る。PCS16は、データフレームの生成、キャリアの
衝突検出、パラレル/シリアルの相互変換、4B5B符
号化方式の符号化/復号化の相互変換を行う。
【0015】PMA11、PLS12、調停部13、M
AC14、LLC15、PCS16、調停部17の動作
制御は管理部10が行っている。
【0016】TP−PMD31は、MLT−3符号化方
式のエンコーダとデコーダとを含み、エンコーダではN
RZIのビットストリームを3値のコードに変換し、デ
コーダでは3値のコードをNRZIのビットストリーム
に変換する。また、TP−PMD31は、伝送媒体側か
ら受信した信号を適応型のイコライザによって信号の振
幅や位相を補償し、さらに直流レベルの変動を補償し
て、デコーダに与えるようになっている。PMA32
は、ストリームのスクランブラとデスクランブラとを含
み、さらにクロックを復元する機能も備える。PMA3
2の基本的な構成はPMA11も同様である。
【0017】上述のPMA11およびTP−PMD31
は、統合スイッチ42を介して接続部41に接続され
る。接続部41は伝送媒体であるツイストペアケーブル
との接続のために、RJ−45型のモジュラジャックを
備える。また、接続部41には、伝送媒体との絶縁を行
うとともに信号を伝達させるためのユニバーサルマグネ
ティックモジュールを含んでいる。
【0018】一方、統合スイッチ42は、伝送形式を識
別する機能と伝送形式に応じた回路接続を行うものであ
って、デジタル信号を伝送する相手側との間でリンクを
確立可能な最大の伝送速度を選択する自動ネゴシエーシ
ョンの機能を有している。つまり、拡張自動ネゴシエー
ション部43を備え、相手側とのリンクを確立する際
に、伝送速度の高いほうから順次低くし、ネゴシエーシ
ョンが成功した最大の伝送速度でリンクを確立するよう
になっている。たとえば、相手側が10BASE−Tと
100BASE−TXとの両方に対応可能な場合には、
100BASE−TXでリンクを確立することになる。
また、10BASE−T、100BASE−TX、10
0BASE−T4にそれぞれ単独で対応するアダプタで
は自動ネゴシエーションの機能を有していないが、拡張
自動ネゴシエーション部43は上位互換性を保つように
構成され、10BASE−T、100BASE−TX、
100BASE−T4の各伝送形式に対応可能になって
いる。この種の自動ネゴシエーションの機能は周知のも
のである。
【0019】ところで、上述のような10BASE−T
と100BASE−TXとの両方に対応可能なアダプタ
は従来より提供されているが、本実施形態では、さらに
IEEE1394バスへの接続も可能としている点に特
徴がある。
【0020】IEEE1394バスに対応する構成は、
データリンク層21および物理層22(10BASE−
TのPLS12や100BASE−TXのPCS16に
相当する)を備え、さらに、IEEE1394の拡張版
である長距離用ポート23とを備える。また、場合によ
っては通常のIEEE1394バスである短距離用ポー
ト24をオプションとして設けてもよい。本発明の特徴
は、長距離型のIEEE1394バスに適用可能であっ
て、かつイーサネットと共用可能なアダプタを提供する
ことにあるから、短距離用ポート24をオプションとし
ており、短距離用ポート24を用いる際には、オプショ
ンとしてトランシーバ・接続部25(つまり、トランシ
ーバとコネクタとのセット)を接続する。データリンク
層21、物理層22、長距離用ポート23、短距離用ポ
ート24の制御は管理部20が行う。また、長距離用ポ
ート23には、100BASE−TXと共用するPMA
32およびTP−PMD31が接続される。
【0021】ところで、100BASE−TXでは、4
B5B符号化を行うとともにMLT−3符号化による3
値での伝送を行っている。エンコード前のビットストリ
ームのビットレートは100Mbit/sであるから、
符号化後に伝送媒体を伝送されるシンボルの伝送レート
は125Mbaudになる。一方、IEEE1394バ
スの伝送速度を100Mbit/s(つまり、S10
0)に設定するとビットレートは98.304Mbit
/sであり、4B5B符号化を施すと伝送媒体を伝送さ
れるシンボルの伝送レートは122.88Mbaudに
なる。このように100BASE−TXとIEEE13
94バスとにおけるシンボルの伝送レートは近接してい
るから、PMA32およびTP−PMD31を100B
ASE−TXとIEEE1394バスとで共用可能にな
る。
【0022】また、10BASE−Tおよび100BA
SE−TXにおいては、上述したように、伝送媒体であ
るツイストペアケーブルとの接続部に、RJ−45型の
モジュラジャックが用いられている。このモジュラジャ
ックは8極を有しており、そのうち1番と2番との対が
送信用、3番と6番との対が受信用にそれぞれ割り当て
られている(以下、この割り当てをピン配列aと呼
ぶ)。一方、IEEE1394バスにおいても同様の割
り当てを適用することができるが、さらにIEEE13
94.bのワーキンググループでは、IEEE1394
バスにおいては、1番と2番との対を送信用、7番と8
番との対を受信用とする割り当ても認めている(以下、
この割り当てをピン配列bと呼ぶ)。
【0023】一方、10BASE−Tおよび100BA
SE−TXのようなイーサネットとIEEE1394バ
スとにおいて接続部41に含まれるモジュラジャックを
共用する場合に、伝送形式がイーサネットかIEEE1
394バスかを区別することが必要である。本実施形態
では、伝送形式の種類を識別する機能と伝送形式に応じ
た回路接続を行うために統合スイッチ42における自動
判別手段としての拡張自動ネゴシエーション部43の機
能を通常のイーサネット用のアダプタに対して拡張して
いる。
【0024】拡張自動ネゴシエーション部43において
イーサネットかIEEE1394バスかの識別は、以下
の知見に基づいている。すなわち、10BASE−T、
100BASE−TX、IEEE1394バス(S10
0)の各伝送形式において伝送媒体を伝送されるシンボ
ルの伝送速度は、それぞれ10.00Mbaud、12
5.00(±100ppm)Mbaud、122.88
(±100ppm)Mbaudである。100BASE
−TX、IEEE1394バスでは4B5Bの符号化を
行っているから、ビットレートよりもシンボルの伝送レ
ートが大きくなるのである。このように、IEEE13
94バスに対応する伝送信号のビットレートは100M
bit/sであり、シンボルの伝送レートは122.8
8Mbaudであるから、伝送信号の周波数成分に、1
00MHz程度(30〜110MHzないしそれ以上)
の周波数成分が存在し、かつ122.88MHz(数十
kHzのバンド幅を持つ)の周波数成分が大きく減衰し
ていれば、IEEE1394バスの伝送信号とみなすこ
とができるのである。つまり、フィルタ回路43bの出
力によって10BASE−Tと100BASE−TXお
よびIEEE1394バスとを区別し、フィルタ回路4
3aの出力によってIEEE1394バスに固有の周波
数成分の落ち込みを検出するのである。
【0025】上述のように、接続部41のピン配列に
は、ピン配列aとピン配列bとがあり、拡張自動ネゴシ
エーション部43においてイーサネットとIEEE13
94バスとの識別に用いる構成はピン配列によって異な
らせてある。
【0026】まず、ピン配列aを採用する場合について
説明する。この場合、図2に示す回路を統合スイッチ4
2の拡張自動ネゴシエーション部43に設けることによ
ってIEEE1394バスの信号を識別することができ
る。この回路は、122.88MHzのバンドパスフィ
ルタおよび包絡線検波回路を含むフィルタ回路43a
と、100MHzのバンドパスフィルタおよび包絡線検
波回路を含むフィルタ回路43bと、フィルタ回路43
aの出力を反転する反転回路43cと、フィルタ回路4
3bの出力と反転回路43cの出力との論理積を検出信
号として出力するアンド回路43dとからなる。両フィ
ルタ回路43a,43bには伝送媒体を伝送される伝送
信号が接続部41を通して入力される。
【0027】各フィルタ回路43a,43bは、図4に
示すように、目的周波数を通過させるバンドパスフィル
タ51と、バンドパスフィルタ51を通過した信号の包
絡線を抽出する包絡線検波部52と、包絡線検波部52
を通過した信号のレベルを適宜に設定した閾値と比較す
るコンパレータ53とにより構成される。
【0028】したがって、上述した2個のフィルタ回路
43a,43bと反転回路43cとアンド回路43dと
からなる図2の回路を用いた場合には、アンド回路43
dからHレベルが出力されるとIEEE1394バスの
伝送信号とみなすことができる。ただし、図2の回路構
成を採用する場合には、バンドパスフィルタ51とし
て、中心周波数の精度がよく、かつ周波数選択性の高い
ものを用いる必要があるから、2個のフィルタ回路43
a,43bを用いる図2の構成例はコストが比較的高く
なる。
【0029】一方、ピン配列bを採用する場合には、図
3に示す回路を拡張ネゴシエーション部43に採用する
ことが可能である。この回路は、接続部41の7番と8
番との対から得られる信号をフィルタ回路43eに通す
ものであって、フィルタ回路43eは100MHzの周
波数成分が入力されると出力をHレベルにしてIEEE
1394バスの伝送信号と判断する。フィルタ回路43
eは図2に示した回路構成におけるフィルタ43a,4
3bと同様に図4に示した構成を有している。統合スイ
ッチ42にはスイッチ42aが設けられており、接続部
41はこのスイッチ42aを介してTP−PMD31の
トランシーバ31aに接続されている。スイッチ42a
は、常時は接続部41の3番と6番との対をトランシー
バ31aに接続しているが、フィルタ回路43eによっ
てIEEE1394バスに対応した伝送信号が検出され
ると接続部41の7番と8番との対をトランシーバ31
aに接続する状態に切り換わり、IEEE1394バス
に対応した伝送信号をトランシーバ31aに入力する。
【0030】図3の回路構成を採用した場合に、100
BASE−TXの伝送信号とIEEE1394バスの伝
送信号とは、接続部41のピン配列によって区別される
から、7番と8番との対に100MHz付近の周波数成
分が存在するか否かを検出するだけでIEEE1394
バスに対応した伝送信号の有無を判定できる。その結
果、フィルタ回路43eには高い周波数選択性が要求さ
れることはなく、また中心周波数の精度も比較的低くて
よいことになる。つまり、比較的安価なフィルタ回路4
3eを1個だけ用いることでIEEE1394バスの伝
送信号を検出することができるから、ピン配列aを採用
する場合よりも低コストで提供することが可能になる。
【0031】図2と図3との構成はどちらを採用しても
よいが、より低コストで実現する場合には図3に示す構
成を採用することになる。
【0032】なお、イーサネットにおいてリンクを確立
する際に、拡張自動ネゴシエーション部43を動作させ
ずに、統合スイッチ42に設定値を与えて伝送速度を設
定することも可能になっている。この設定値はディップ
スイッチのようなハードウェアで与えるようにしても、
またソフトウェアで与えるようにしてもよい。同様に、
10BASE−T、100BASE−TX、IEEE1
394バスの選択もハードウェアまたはソフトウェアに
より選択可能としてある。つまり、上述した自動ネゴシ
エーションの機能やIEEE1394バスの伝送信号の
自動判別の機能を用いない場合には、ハードウェアまた
はソフトウェアにより設定することになる。
【0033】しかして、図1に示したアダプタは、図5
に示すように動作する。アダプタを使用するに際して
は、まず、アダプタの動作をハードウェアもしくはソフ
トウェアにより指定する。ここでは、IEEE1394
バスによる伝送を行うかイーサネットによる伝送を行う
かの選択が可能であり、さらにイーサネットによる伝送
が選択されていると、拡張自動ネゴシエーション部43
を有効にするか無効にするかの選択が可能になってい
る。
【0034】図3に示した回路によってIEEE139
4バスの伝送が検出されたときには(S1)、IEEE
1394バスのリセット信号を送出し(S7)、図3に
示した回路によってIEEE1394バスの伝送が検出
されているか否かを再度確認する(S8)。確認時にI
EEE1394バスの伝送でないと判断されたときには
エラー処理を行い、確認時にIEEE1394バスの伝
送であると判断されたときにはIEEE1394バスの
リンクを継続する(S9)。
【0035】一方、ステップS1において拡張自動ネゴ
シエーション部43でIEEE1394バスの伝送信号
が検出されないときには、ハードウェアまたはソフトウ
ェアによってIEEE1394バスの伝送が指定されて
いるか否かが判断され、指定されていれば図3に示す回
路で検出された場合と同様にステップS7〜S9の処理
が行われる。
【0036】また、ハードウェアまたはソフトウェアに
よってIEEE1394バスの伝送以外が指定されてい
るときには、イーサネットによる伝送と判断して、拡張
自動ネゴシエーション部43が動作中か否かを判断し
(S2)、動作中であれば拡張自動ネゴシエーション部
43により伝送速度を決める(S3)。なお、自動ネゴ
シエーションの手順は、IEEE803.3:IEEE
Std802.3u−1995の補遺の記載に従ってい
る。ネゴシエーションに成功すれば(S4)、自動ネゴ
シエーションの結果によりイーサネットのリンクを確立
する(S6)。また、拡張自動ネゴシエーション部43
の動作が選択されていないか(S2)、あるいはネゴシ
エーションに成功しなければ(S4)、イーサネットの
リンクをハードウェアまたはソフトウェアで設定した設
定値により確立する。たとえば、10BASE−Tが設
定されていれば、10BASE−Tでリンクを確立す
る。
【0037】以上説明した構成によって、10BASE
−Tと100BASE−TXとIEEE1394バスと
の3つの伝送形式において、統合スイッチ42と接続部
41とを共用することが可能になり、さらに100BA
SE−TXとIEEE1394バスとでTP−PMD3
1とPMA32とが共用されることになる。このよう
に、3つの伝送形式において一部の構成を兼用したアダ
プタを提供することによって、3つの伝送形式に適用可
能なアダプタを比較的省スペースで提供することができ
るのである。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は、10BASE−Tと
100BASE−TXとIEEE1394シリアルバス
とに対応する各別のデータリンク層と、ツイストペアケ
ーブルよりなる伝送媒体が接続され10BASE−Tと
100BASE−TXとIEEE1394シリアルバス
とに共用されるモジュラジャックを含む接続部と、10
0BASE−TXとIEEE1394シリアルバスとに
それぞれ対応する各データリンク層と接続部との間に設
けられ100BASE−TXとIEEE1394シリア
ルバスとに共用されるPMAおよびTP−PMDとを備
えるものであり、10BASE−Tと100BASE−
TXとIEEE1394シリアルバスとで伝送媒体との
接続部を共用しデータリンク層を各別に設けているの
で、10BASE−T、100BASE−TX、IEE
E1394バスで共用可能なハードウェアを提供するこ
とができる。また、データリンク層と接続部との間に設
けられるPMAおよびTP−PMDを100BASE−
TXとIEEE1394シリアルバスとで共用している
から、伝送形式ごとに個別のハードウェアを用いる場合
に比較すると、一部の構成を共用したことによって装置
内での省スペース化が可能になるとともに、伝送形式ご
とにハードウェアを製造し在庫する場合に比較して設備
コストの低減が可能になる。しかも、コンピュータ装置
での接続用ポートの使用効率を高めたり、ハブへの接続
の自由度を高めたりすることが可能になるという利点も
ある。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、10BASE−Tと100BASE−TXとIEE
E1394シリアルバスとの信号を判別し判別結果に対
応した信号伝送を行わせる自動判別手段を備えるから、
伝送形式を使用者が設定しなくても伝送形式に適合させ
ることができる。このことは、とくにハブなどに用いた
場合に有利であり、使用者は伝送形式を意識することな
く伝送媒体を接続することが可能になり、ネットワーク
の施工が容易になる。
【0040】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、自動判別手段がIEEE1394シリアルバスに固
有の周波数成分の落ち込みを検出するものであり、イー
サネットとIEEE1394シリアルバスとのピン配列
が同じでも両者の識別が可能になる。
【0041】請求項4の発明は、請求項2の発明におい
て、自動判別手段による判別結果に応じて前記モジュラ
ジャックのピン配列をイーサネットとIEEE1394
シリアルバスとで異なるピン配列に切り換えるスイッチ
と、モジュラジャックの信号対のうちIEEE1394
シリアルバスに固有な信号を伝送する信号対からIEE
E1394シリアルバスで使用されている周波数成分を
検出するフィルタ回路とを備え、スイッチが接続部とT
P−PMDとの間に挿入され常時はイーサネットに対応
する接続関係を選択するとともにフィルタ回路によりI
EEE1394シリアルバスで使用されている周波数成
分が検出されるとIEEE1394に対応する接続関係
に切り換わるものであり、フィルタ回路を1つ設けるだ
けでイーサネットとIEEE1394シリアルバスとの
どちらの伝送信号かを識別することができるから、自動
判別手段の構成が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同上に用いる自動判別回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図3】同上に用いる自動判別回路の他例を示すブロッ
ク図である。
【図4】同上に用いるフィルタ回路を示すブロック図で
ある。
【図5】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
11 PMA 12 PLS 14 MAC 15 LLC 16 PCS 21 データリンク層 22 物理層 23 長距離用ポート 31 TP−PMD 32 PMA 41 接続部 42 統合スイッチ 42a スイッチ 43 拡張自動ネゴシエーション部 43e フィルタ回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10BASE−Tと100BASE−T
    XとIEEE1394シリアルバスとに対応する各別の
    データリンク層と、ツイストペアケーブルよりなる伝送
    媒体が接続され10BASE−Tと100BASE−T
    XとIEEE1394シリアルバスとに共用されるモジ
    ュラジャックを含む接続部と、100BASE−TXと
    IEEE1394シリアルバスとにそれぞれ対応する各
    データリンク層と接続部との間に設けられ100BAS
    E−TXとIEEE1394シリアルバスとに共用され
    るPMAおよびTP−PMDとを備えることを特徴とす
    るデジタル信号伝送装置。
  2. 【請求項2】 10BASE−Tと100BASE−T
    XとIEEE1394シリアルバスとの信号を判別し判
    別結果に対応した信号伝送を行わせる自動判別手段を備
    えることを特徴とする請求項1記載のデジタル信号伝送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記自動判別手段はIEEE1394シ
    リアルバスに固有の周波数成分の落ち込みを検出するこ
    とを特徴とする請求項2記載のデジタル信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記自動判別手段による判別結果に応じ
    て前記モジュラジャックのピン配列をイーサネットとI
    EEE1394シリアルバスとで異なるピン配列に切り
    換えるスイッチと、前記モジュラジャックの信号対のう
    ちIEEE1394シリアルバスに固有な信号を伝送す
    る信号対からIEEE1394シリアルバスで使用され
    ている周波数成分を検出するフィルタ回路とを備え、前
    記スイッチは接続部とTP−PMDとの間に挿入され常
    時はイーサネットに対応する接続関係を選択するととも
    に前記フィルタ回路によりIEEE1394シリアルバ
    スで使用されている周波数成分が検出されるとIEEE
    1394に対応する接続関係に切り換わることを特徴と
    する請求項2記載のデジタル信号伝送装置。
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