JP3455487B2 - シリアル伝送路切替システム - Google Patents

シリアル伝送路切替システム

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JP3455487B2
JP3455487B2 JP32027199A JP32027199A JP3455487B2 JP 3455487 B2 JP3455487 B2 JP 3455487B2 JP 32027199 A JP32027199 A JP 32027199A JP 32027199 A JP32027199 A JP 32027199A JP 3455487 B2 JP3455487 B2 JP 3455487B2
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智昭 杉山
隆 長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の伝送レート
が混在する通信機器を選択的に交換接続するためのシリ
アル伝送路切替システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、デジタル技術の進歩に伴い、スタ
ンダードな現行テレビジョン信号だけでなく、ハイビジ
ョンテレビジョン信号のデジタル化が実現されている。
また、このような映像信号のデジタル化により、MPE
G、JPEG等の映像圧縮技術が盛んに開発されてい
る。このことから、例えば放送局にあっては、局内で多
種の伝送レートの映像信号を取り扱うようになってきて
いる。その伝送レートの異なる映像信号としては、例え
ばハイビジョンベースバンド信号(1.5Gbps)、スタン
ダードテレビジョン信号(143Mbps 、177Mbps、270Mbps
、360Mbps 、540Mbps 等)、圧縮映像信号(MPE
G、JPEG等)がある。なお、本明細書中では、「映
像信号」なる用語は画像情報のみを含む信号ではなく、
音声成分や同期信号等も含むものとする。
【0003】この場合、複数の伝送レートが混在する複
数のシリアル伝送路を1カ所に集中し、選択的に交換接
続するシリアル伝送路切替装置が使用される。この切替
装置は、入力部及び出力部に種々の伝送レートに対応す
るインターフェース部(バッファによる波形等化部)を
備え、入力部で入力信号の波形劣化を復調し、スイッチ
ング(信号切替)を行う。このスイッチ部で選択された
信号を出力部で波形劣化を復調して出力伝送路に出力す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のシリアル伝送路切替装置では、伝送レート
毎の最大回線数が予め決められているため、拡張性に乏
しい。例えばスタジオや機材の増加によるシリアル伝送
路の追加、新たな伝送レートのシリアル伝送路の追加に
柔軟に対応することができないという問題がある。
【0005】即ち、伝送レート毎の最大回線数が予め決
められているため、マトリクススイッチ部に空ラインが
あっても、それ以上に該当する伝送レートのシリアル伝
送路を接続することができない。これを解決するために
は、入力部、出力部のインターフェース構成の設計変更
が余儀なくされ、コストが大幅に増大してしまう。
【0006】また、従来のマトリクススイッチ部では、
伝送される符号列の不均一さにより出力信号にジッタが
生じる。このジッタを低減し、受信部での信号再生を容
易にするため、マトリクススイッチ部内には、各スイッ
チごとに、クロック信号抽出回路及びD−フリップフロ
ップ(D−FF)回路を含むリタイミング部が配設され
る。ところが、クロック抽出回路は、固定的な伝送レー
トの信号にしか対処できない。このため、伝送レートの
異なる(マルチレートの)信号を取り扱うためには、夫
々の信号専用のスイッチを設ける必要がある。
【0007】また、従来のマトリクススイッチ部では、
低速及び高速のデジタル信号を共用して取り扱うため
に、大型のマトリクススイッチ部を構成しようとする
と、スイッチ、分配器、セレクタの数や回路規模が増大
し、装置規模、消費電力が大きくなるという問題もあ
る。
【0008】本発明は、既存の伝送レートの通信機器の
追加、変更及び新たな伝送レートの通信機器の追加があ
っても柔軟に対応可能なシリアル伝送路切替システムを
提供することを目的とする。
【0009】本発明はまた、大型のマトリクススイッチ
部を構成する場合に、スイッチの個数を少なくでき、更
に分配器及びセレクタの回路規模を小さくできる、小
型、低消費電力で信頼性の高いシリアル伝送路切替シス
テムを提供することを目的とする。
【0010】本発明はまた、SDTVやHDTV等の非
圧縮信号をコンピュータネットワークやATM網を通じ
て簡単に、かつ低コストで伝送可能とし、またインター
ネット網、ATM網を介して遠隔地との信号の送受を可
能とするインターフェース装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点は、
シリアル伝送路切替システムであって、複数の入力ライ
ン及び複数の出力ラインを有し、前記入力ラインと前記
出力ラインとの間の回線切替を行うためのスイッチ部
と、前記入力ラインに接続された複数の第1シリアル伝
送路と、伝送信号を任意のレートで出力する入力側通信
機器に夫々接続され、少なくとも接続機器に対応するレ
ートを許容し、前記入力側通信機器からの伝送信号を波
形等化した後に前記第1シリアル伝送路に送出するた
め、前記第1シリアル伝送路の夫々の端末に配設された
入力バッファと、前記出力ラインに接続された複数の第
2シリアル伝送路と、任意のレートの伝送信号を処理す
出力側通信機器に夫々接続され、少なくとも接続機器
に対応するレートを許容し、前記第2シリアル伝送路か
らの伝送信号を波形等化した後に前記出力側通信機器に
送出するため、前記第2シリアル伝送路の夫々の端末に
配設された出力バッファとを具備し、前記スイッチ部
は、複数の入力部分及び複数の出力部分を有し、前記入
力部分と前記出力部分との間の回線切替を行うためのマ
トリクススイッチと、前記出力部分からの伝送信号の夫
々の高周波側の周波数特性の利得を上昇させるフィルタ
と、前記フィルタからの伝送信号に対してバッファ処理
を施した後、前記出力ラインの内の対応のラインに送出
するように、前記フィルタの夫々に対して配設されたバ
ッファ増幅器とを備える
【0012】前記第1シリアル伝送路からの伝送信号を
取り込むと共に、前記入力ラインに供給するため、前記
第1シリアル伝送路と前記入力ラインとの間に受信部を
配設することができる。また、前記出力ラインからの伝
送信号を取り込むと共に、前記第2シリアル伝送路に供
給するため、前記出力ラインと前記第2シリアル伝送路
との間に送信部を配設することができる。
【0013】
【0014】本発明の第の視点は、第1の視点のシス
テムにおいて、前記スイッチ部は、前記出力部分からの
伝送信号の夫々を正及び負の差動信号のペアに変換する
ため、前記出力部分の夫々に接続された変換手段を更に
備え、前記フィルタは、ペアであり、前記変換手段から
の前記正及び負の差動信号の夫々の高周波側の周波数特
性の利得を上昇させるため、前記変換手段の夫々に接続
され、前記バッファ増幅器は、前記フィルタのペアから
の伝送信号を組合わせてシングル信号に戻すと共に、前
記シングル信号に対してバッファ処理を施した後、前記
出力ラインの内の対応のラインに送出するように、前記
フィルタのペアの夫々に対して配設される。
【0015】本発明の第の視点は、第1の視点のシス
テムにおいて、(a)前記受信部は、Li(Liは自然
数)個の分配器を有し、Liチャンネルのデジタル信号
を各チャンネル毎に前記分配器にて第1系と第2系とに
分配することと、(b)前記スイッチ部は、最大入力数
N(Nは自然数)個及び最大出力数M(Mは自然数)個
の複数のスイッチを並列に配置して構成され全体で少な
くとも2Li個の入力数を有する入力段と、最大入力数
N個及び最大出力数M個の複数のスイッチを並列に配置
して構成され全体で少なくとも2Lo(Loは自然数)
個の出力数を有する出力段と、これら入力段と出力段と
の間に介在され、前記入力段のスイッチの出力の総数に
相当する入力数を有し且つ前記出力段のスイッチの入力
の総数に相当する出力数を有する(P+Q)個のスイッ
チを並列に配置して構成される中間段と、ここで、前記
入力段の1個のスイッチのどちらかの系についての入力
数をP(Pは自然数)とし、前記出力段の1個のスイッ
チのどちらかの系についての出力数をQ(Qは自然数)
とすることとを具備し、前記受信部により分配された前
記第1系のLiチャンネルのデジタル信号と前記第2系
のLiチャンネルのデジタル信号とを系毎に入力段の互
いに異なるスイッチに入力し、前記中間段の複数のスイ
ッチを経由して、しかる後に系毎に出力段の互いに異な
るスイッチから出力することと、(c)前記送信部は、
Lo個のセレクタを有し、前記スイッチ部の互いに異な
るスイッチから出力される前記第1系のデジタル信号と
前記第2系のデジタル信号とを対応するセレクタに入力
していずれか一方を選択的に導出することとを具備す
る。
【0016】本発明の第の視点は、第1の視点のシス
テムによる技術を応用し、ネットワークのフォーマット
とは異なる複数種の伝送レートのデータ信号を前記ネッ
トワークを通じて送受するインターフェース装置であっ
て、n系統とk系統の入力端子とj系統とm系統の出力
端子を備え、n系統の入力端子に入力される前記ネット
ワークのフォーマットとは異なるデータ信号をj系統の
出力端子に、k系統の入力端子に入力される信号をm系
統の出力端子に、それぞれ伝送レートに依存しないで選
択的に導出するマトリクススイッチ部と、前記マトリク
ススイッチ部のj系統の出力端子から出力されるデータ
信号をそれぞれ前記ネットワークのフォーマットに変換
して前記ネットワークに送出するフォーマット変換部
と、前記ネットワークを通じて伝送される最大k系統の
データ信号をそれぞれ前記ネットワークのフォーマット
から元のフォーマットのデータ信号に戻して前記マトリ
クススイッチ部のk系統の入力端子に送出するフォーマ
ット逆変換部とを具備し、前記マトリスクスイッチ部
は、それぞれ前記n系統とk系統の入力端子に接続され
る入力部分及び前記j系統とm系統に相当する出力部分
を有し、前記入力部分と前記出力部分との間の回線切替
を行うためのマトリクススイッチと、前記j系統とm系
統に相当する出力部分からの伝送信号の夫々の高周波側
の周波数特性の利得を上昇させるフィルタと、前記フィ
ルタからの伝送信号に対してバッファ処理を施した後、
前記j系統とm系統の内の対応の出力端子に送出するよ
うに、前記フィルタの夫々に対して配設されたバッファ
増幅器とを備える
【0017】上記構成によるインターフェース装置を用
いれば、例えば従来、放送局で使用されていた非圧縮映
像信号をコンピュータネットワークやATM網を介して
各映像機器との間で双方向に伝送が可能となり、また遠
隔地との間でもインターネット網、ATM網を介して双
方向に伝送することができるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態に係るシリアル
伝送路切替システムを示すブロック図である。このシス
テムは、予め決められた固定レートでN本の入力ライン
IL、M本の出力ラインOL間の回線切替を行うマトリ
クススイッチ部16を有する切替装置11を含む。マト
リクススイッチ部16は、マトリックス状に配列された
多数の16×16スイッチ、32×32スイッチ等のス
イッチ21を含むのが通常である。しかし、本発明にお
けるマトリクススイッチ部とは、マトリクススイッチ部
16がスイッチ21を1つしか具備しない場合も包含す
るものとする。
【0020】切替装置11内には、最大N本の光伝送路
からの光信号を取り込み、夫々電気信号に変換してマト
リクススイッチ部16の対応する入力ラインに供給する
ため、光受信部17が配設される。また、マトリクスス
イッチ部11の各出力ラインから出力される信号を光信
号に変換して最大M本のうちの対応する光伝送路に送出
するため、光送信部18が配設される。マトリクススイ
ッチ部16と光受信部17との間、マトリクススイッチ
部16と光送信部18との間の接続には、広帯域同軸ケ
ーブル(1〜2m程度)が使用される。
【0021】また、このシステムでは、シリアル伝送路
14、15として光ファイバによる光伝送路(最大2k
m程度)が用いられる。入力側の光伝送路14の端末に
は、入力側通信機器IA(IA1〜IAn)に夫々接続
され、入力側通信機器からの伝送信号を波形等化(復
調)すると共に電気信号から光信号へ変換した後に伝送
路14に送出するため、入力バッファ12が配設され
る。同様に、出力側の光伝送路15の端末には、出力側
通信機器OB(OB1〜OBm)に夫々接続され、伝送
路15からの伝送信号を光信号から電気信号すると共に
波形等化(復調)した後に出力側通信機器に送出するた
め、出力バッファ13が配設される。
【0022】入力バッファ12、出力バッファ13は、
夫々電気信号から光信号へ、光信号から電気信号に変換
するものであるが、いずれも波形等化する機能を有す
る。ここで、波形等化(Equalization)とは劣化した波
形の修復処理を意味する。即ち、図2(A)に図示のよ
うな理想的な形状を有するオリジナルの信号波形W0
は、伝送中に劣化し、図2(B)に図示のような、縮小
し且つジッタ成分Jを含む波形Wdとなる。波形等化
は、このように劣化した波形Wdをオリジナルの波形W
0に戻すために行われる。
【0023】具体的には、本実施の形態において、波形
等化は、リシェープ(Re-shaping)、リジェネレーショ
ン(Re-generation)及びリクロック(Re-clock)の3
つの処理を含む。先ず、リシェープ処理おいて、オリジ
ナルの波形W0と同様な強度まで波形Wdを増幅し、図
2(C)に図示のような波形W1を得る。次に、リジェ
ネレーション処理において、2値化により波形W1の上
下の膨らみをカットし、図2(D)に図示のような波形
W2を得る。次に、リクロック処理において、波形W2
からジッタ成分Jを除去し、図2(A)に図示のオリジ
ナルの波形W0を得る。リクロック処理は、対象の信号
からクロックを抽出し、このクロックで、処理済信号を
出力するD−フリップフロップ回路をラッチして、信号
のジッタ成分を除去することにより行う。なお、ジッタ
成分の除去は、対象の信号に対して周波数のフィルタリ
ングを施す方法により行うこともできる。
【0024】次に、図1に図示の構成を放送局における
局内伝送システムに適用した場合を例にして、その動作
を説明する。
【0025】まず、切替装置11は、適当な切替制御室
に配置され、そこからHDTV(High Definition TV)
スタジオ、SDTV(standard Definition TV)スタジ
オ、MPEG編集室、DVC(デジタルビデオカムコー
ダ)編集室等へ光ケーブルによるシリアル伝送路が敷設
される。また、光ケーブルの端末に夫々の部屋で必要な
接続機器の伝送レートに対応する入力バッファ12、出
力バッファ13が取り付けられる。
【0026】例えば、SDTVスタジオでは、SDTV
カメラ出力をSDTV対応の入力バッファ12に接続す
る。この入力バッファ12では、カメラ出力信号レート
に応じた波形等化を行い、更に光信号に変換して、光フ
ァイバによるシリアル伝送路を介して切替装置11に送
る。この切替装置11では、SDTVスタジオからの光
信号を光受信部17で受信して電気信号に変換し、マト
リクススイッチ部16に入力する。
【0027】ここで、従来技術では、SDTV信号をS
DTVシステムに供給するマトリクススイッチと、HD
TV信号をHDTVシステムに供給するマトリクススイ
ッチと、MPEG信号をMPEGシステムに供給するマ
トリクススイッチとを共用することができない。本発明
により、異なる伝送レート(フォーマット)の信号を同
じマトリクススイッチで共用できるようになる。
【0028】上記のような環境において、SDTVスタ
ジオをHDTVスタジオに変更(更新)する場合、従来
技術では、切替装置そのものの改修が必要となる。本実
施の形態の場合、シリアル伝送路の端末に配設された入
力バッファ12或いは出力バッファ13をHDTV用に
交換するだけでよく、切替装置本体に何ら手を加える必
要がない。
【0029】また、切替装置の入出力ラインは、全て同
一条件で並列的な存在であり、入出力信号は全て同一の
伝送レートとなっているので、空ラインがある限り、接
続機器の増加に容易に対応することができる。更に、将
来、新たな伝送レートを要求する通信機器が出現したと
しても、それに対応する入力バッファ或いは出力バッフ
ァを製作し、交換するだけでよい。
【0030】図3は、図1に図示のシリアル伝送路切替
システムを、放送局内等に設置される映像分配システム
に適用した場合の構成を示す図である。切替装置11
は、制作スタジオST、番組サーバSV、回線入出力部
IO、及びマスター室M1〜Mnの間での映像信号の伝
送ルートを切り替えることで、映像信号の自在な分配を
可能にする。図1に図示の入力バッファ12は、図3に
図示の制作スタジオST、番組サーバSV、回線入出力
部IO内に配設され、図1に図示の出力バッファ13は
図3に図示のマスター室M1〜Mn内に配設される。
【0031】なお、図1図示のシリアル伝送路切替シス
テムでは、全てのシリアル伝送路に光ケーブルを用いる
ものとして説明したが、距離が短い場合には、広帯域同
軸ケーブルを用いてもかまわない。この場合、マトリク
ススイッチ部16の対応する入出力ラインには、光受信
部、光送信部に代わって電気信号の受信装置、送信装置
を用いる。また、更にこの場合、マトリクススイッチ部
16内に受信及び送信機能を配備することにより、受信
部及び送信部を省略し、シリアル伝送路14、15をマ
トリクススイッチ部16の入力ラインIL及び出力ライ
ンOLに直接接続することも可能である。
【0032】また、入力バッファ12、出力バッファ1
3としては、予め複数の伝送レートに対応させておき、
接続される通信機器に応じて伝送レートを選択設定でき
るようにしておくと、汎用性があり、便利である。
【0033】上述のように、図1に図示のシリアル伝送
路切替システムによれば、既存の伝送レートの通信機器
の追加、変更及び新たな伝送レートの通信機器の追加が
あっても柔軟に対応可能なシリアル伝送路切替システム
を提供するができる。
【0034】図4は本発明の別の実施の形態に係るスイ
ッチ回路の構成を示す図である。図4に図示のスイッチ
回路は、図1に図示のマトリクススイッチ部16内の1
6×16スイッチ、32×32スイッチ等の各スイッチ
21に付随する回路に関する。
【0035】図4に図示のスイッチ回路は、スイッチ2
1からのY個の信号をジッタ低減部60に入力し、ジッ
タ低減部60から出力される信号を出力バッファ部70
を介して出力信号として取り出すものである。ジッタ低
減部60は、ジッタ低減回路61〜6Yを備え、Y個の
入力信号(シングル)が夫々ジッタ低減回路61〜6Y
に入力される。ジッタ低減回路61〜6Yからの信号
は、出力バッファ部70に備えられたバッファ増幅器7
1〜7Yに夫々入力され、出力信号として出力ラインO
L(図1も参照)を介して外部に取り出される。
【0036】図4に図示のスイッチ回路におけるジッタ
低減回路61〜6Yは、図5(A)に図示のように例え
ば抵抗器RとコンデンサCとを並列に接続したハイパス
フィルタとして構成される。このように構成すると、ス
イッチ21からの信号の夫々に対してジッタ低減回路6
1〜6Yにより、夫々周波数特性の高域側でピーキング
がかけられることになる。即ち、図8に図示のように、
ジッタ低減回路61〜6Yを配設することで高周波域の
利得を上げることができる。なお、図8において線L1
はジッタ低減回路61〜6Yを配設した場合の特性を示
し、線L2はジッタ低減回路がない場合の特性を示す。
【0037】これにより、高周波数特性が改善され、信
号に含まれるジッタ成分が抑圧される。しかもこの構成
によれば、クロック信号に依存しない形でのジッタ低減
を実現することができる。これにより、入力信号のビッ
トレートによらず、マルチレート信号に対するジッタ抑
圧が可能となる。
【0038】このように図4に図示のスイッチ回路によ
れば、スイッチ21からの信号の夫々を、ジッタ低減部
60におけるジッタ低減回路61〜6Yを介して出力バ
ッファ部70に入力し、出力信号として取り出す。ここ
で、ジッタ低減回路61〜6Yを、抵抗器R及びコンデ
ンサCの並列回路として構成している。これにより、ク
ロック信号を使用せずに信号の波形整形(ジッタ低減)
を行うことができ、その結果、単体でマルチレート信号
に対応可能なスイッチ回路を提供できる。
【0039】また、マルチレート信号に対応可能となっ
たことで、既存の設備を更新する際等に接続端子を自由
に選択できるようになるので、便利である。即ち、マル
チレート対応として知られているこの種の従来装置で
は、各種レートの信号を入力できたものの、それを出力
する端子が固定的に設定されている。即ち、複数ある入
出力端子のうち、端子AはNTSC用、端子BはHDT
V用、等となっている。ところが本発明ではこの点が改
善され、信号ビットレートにより使用できる入出力端子
(図示せず)が制限されないという利点がある。
【0040】ところで、各バッファ増幅器71〜7Yの
片方の入力端子には、ある閾値のバイアス電圧Vthが
供給されている。これは、シングルの信号を取り扱って
いることによるもので、受信側における動作点の変動を
引き起こしやすい。このため、例えば可変抵抗器(図示
せず)等により各チャネルにおける動作点の安定化を図
る必要がある。次の実施の形態では、その必要を無くす
ことのできる例を説明する。
【0041】図6は本発明の更に別の実施の形態に係る
スイッチ回路の構成を示す図である。図6に図示のスイ
ッチ回路は、スイッチ21からの出力信号をジッタ低減
部40に入力し、ジッタ低減部40から出力される差動
信号を出力バッファ部50を介して出力信号として取り
出すものである。ジッタ低減部40では、Y個の入力信
号(シングル)が夫々差動信号生成回路411〜41Y
に入力され、これにより入力信号が差動信号に変換され
る。この差動信号は、夫々ジッタ低減回路421〜42
Yに入力される。ジッタ低減回路421〜42Yからの
信号は、出力バッファ部50に備えられたバッファ増幅
器51〜5Yに夫々入力され、出力ラインOLを介して
出力信号として外部に取り出される。
【0042】図6に図示のスイッチ回路におけるジッタ
低減回路421〜42Yは、図5(B)に図示のよう
に、図5(A)図示のジッタ低減回路61〜6Yを、正
の差動信号及び負の差動信号の夫々に対して設けたもの
となっている。このように構成すると、スイッチ21か
らの正負の差動信号の夫々に対して、ジッタ低減回路4
21〜42Yにより夫々周波数特性の高域側でピーキン
グがかけられることになる。これにより高周波数特性が
改善され、信号に含まれるジッタ成分が抑圧される。こ
れにより、図4に図示のスイッチ回路と同様に、入力信
号のビットレートによらずマルチレート信号に対するジ
ッタ抑圧が可能となる。
【0043】更に図6に図示のスイッチ回路では、差動
信号の状態でジッタを低減したのち、出力バッファ部5
0にて再びシングル信号にした状態で出力するようにし
ている。このため、受信側における動作点を常に安定し
た状態に保つことが可能となる。
【0044】図4に図示のスイッチ回路においては、ジ
ッタ低減をシングル信号の状態のまま行っていたため、
動作点が変動しやすく、可変抵抗器等を用いて個々のチ
ャネルごとに調整を行う必要がある。このためチャネル
数が増えると、それに伴い煩雑な手間を要することにな
る。図6に図示のスイッチ回路においてはこの点が改善
され、動作点調整の必要がなくなるので、より利便性の
高いスイッチ回路を提供できる。このほか、同相ノイズ
の低減という効果も得ることができる。
【0045】図7は本発明の更に別の実施の形態に係る
スイッチ回路の構成を示す図である。図7に図示のスイ
ッチ回路は、スイッチ21からの出力信号をそのまま出
力バッファ部30を介して外部に出力するものである。
即ち、ジッタを低減する部分を省略している。
【0046】図7に図示のスイッチ回路においては、比
較的低いビットレートを持つ信号を取り扱う場合を想定
している。映像信号にはNTSC、HDTV、MPE
G、IEEE1394インタフェース等様々な信号があ
る。これらの信号は様々なビットレートを持っている。
ちなみに、NTSC信号は170〜270Mbps、H
DTV信号は1.485Gbps、MPEG信号は数
(2〜4)Mbps、IEEE1394インタフェース
信号は100M〜3.2Gbpsのビットレートを夫々
持っている。
【0047】例えばHDTV信号とMPEG信号とを比
較すると、MPEG信号に対してHDTV信号のほうが
約1000倍のオーダのビットレートを有する。そこ
で、HDTV信号専用として設計されたマトリクススイ
ッチをMPEG信号やその近辺のビットレートの信号に
対して使用することで、ジッタが問題にならなくなる。
【0048】即ち、スイッチ21を構成するスイッチン
グ素子の動作速度を、取り扱う信号のビットレートに対
して1000倍程度高速にすることで、データ識別を行
う際の余裕が大きくなり、ジッタの存在如何によらず確
実なデータ識別が可能となる。
【0049】図9を参照してこのことを説明する。図9
(A)は、スイッチ21の動作速度と信号ビットレート
とが比較的近い場合を示す。この場合、データ識別を行
う際の余裕が小さく、信号再生時におけるビット誤りを
避けるためにはジッタを低減する必要がある。一方、図
9(B)は、信号ビットレートに対してスイッチ21の
動作速度が高速の場合を示す。この場合、データ識別の
際の余裕が大きく、識別点がずれたとしてもビット誤り
を生むことがない。従って、ジッタを削減せずとも、確
実なデータ識別を行える。
【0050】このように図7に図示のスイッチ回路で
は、取り扱う信号のビットレートに対してスイッチ21
の動作速度が高速(1000倍程度あるいはそれ以上)
の場合に限り、ジッタを低減する部分を省略した構成を
示す。これにより、映像分配システムのシンプル化を図
れるようになり、低コスト化等の種々の利点を得ること
ができる。
【0051】なお、取り扱う信号のビットレートに対し
てスイッチ21の動作速度が100倍程度あれば、実用
上は十分であることが知られている。例えば2Mbps
のビットレートを持つ信号に対して、スイッチ21の動
作速度が1Gbpsもあれば、実用上問題ない(この場
合両者の速度比は500となる)。また、取り扱う信号
のビットレートに対してスイッチ21の動作速度が速け
れば速いほど良いことは言うまでもない。取り扱い可能
な信号の種類が更に増えるからである。従って、図7に
図示のスイッチ回路では、取り扱う信号のビットレート
に対してスイッチ21の動作速度を1000倍程度とし
たが、これに限らず、取り扱う信号のビットレートに対
してスイッチ21の動作速度が少なくとも100倍以上
であれば、上述の効果が得られる。
【0052】なお、図4乃至図9を参照して述べた実施
の形態において、例えばジッタ低減回路61〜6Y、4
21〜42Yに、アクティブの素子を使用する等の種々
変形した例が考えられる。
【0053】図10は本発明の更に別の実施の形態に係
る信号切替装置を示すブロック図である。この切替装置
は中核となるマトリクススイッチ部MSW、分配器Y
B、及びセレクタSRと、を具備し、これ等は夫々、図
1に図示のシステムのマトリックススイッチ部16、受
信部17の一部、及び送信部18の一部に相当する。但
し、前述の如く、受信部17及び送信部18は、光電変
を行うものに限定されず、単に電気信号の受信及び送信
を夫々行うものであってもよい。
【0054】分配器YBは256個の分配器(YB1〜
YB256)からなり、256個(Li個:Liは自然
数)のチャンネルのデジタル信号を各チャンネル毎に運
用系1A〜256Aと迂回系1B〜256Bとに分配す
る。これら分配された運用系のデジタル信号1A〜25
6A及び迂回系のデジタル信号1B〜256Bは、マト
リクススイッチ部MSWの系毎に互いに異なるスイッチ
に入力される。このマトリクススイッチ部MSWは、複
数のスイッチを複数段間接結合して構成される。そし
て、マトリクススイッチ部MSWの互いに異なるスイッ
チから出力される運用系のデジタル信号1A〜256A
及び迂回系のデジタル信号1B〜256Bは、チャンネ
ル毎に対応する256個(Lo個:Loは自然数)のセ
レクタ(SR1〜SR256)からなるセレクタSRに
入力されて運用系と迂回系とのいずれか一方が選択的に
導出される。なお、迂回系は、障害時の迂回用として使
用される。
【0055】図11はマトリクススイッチ部MSWを示
す回路ブロック図である。マトリクススイッチ部MSW
は、入力段SW1、中間段SW2、出力段SW3の3段
構成を有する。入力段SW1は16×16(最大入力数
16(N個:Nは自然数)、最大出力数16(M個:M
は自然数))型(16×16SW)のスイッチを32個
(1−1〜1−32)並列に配置して構成され、全体で
少なくとも512個の入力数、出力数を有する。出力段
SW3も、入力段SW1と同様に、16×16型のスイ
ッチを32個(3−1〜3−32)並列に配置して構成
され全体で少なくとも512個の入力数、出力数を有す
る。
【0056】入力段SW1と出力段SW3との間に介在
される中間段SW2は、入力段SW1のスイッチの総数
に相当する入力数32個と出力段SW3のスイッチの総
数に相当する出力数32個とを有する32×32型(3
2×32SW)のスイッチを16個(2−1〜2−1
6)並列に配置して構成される。なお、16×16型の
スイッチは、16系統のデジタル信号を16系統のデジ
タル信号に選択的に交換するものであり、32×32型
のスイッチは、32系統のデジタル信号を32系統のデ
ジタル信号に選択的に交換するものである。なお、中間
段SW2のスイッチの数はP+Q個(P、Qは自然数)
であり、ここで、入力段SW1の1個のスイッチのどち
らかの系についての入力数をP(Pは自然数)とし、出
力段SW3の1個のスイッチのどちらかの系についての
出力数をQ(Qは自然数)とする。
【0057】入力段SW1では、例えば1個のスイッチ
1−1に対し、8(N/2個)系統には8チャンネル分
の運用系のデジタル信号を入力し、残りの8(N/2
個)系統には運用系とは互いにチャンネルが異なる8チ
ャンネル分の迂回系のデジタル信号を入力する。また、
入力段SW1では、1個のスイッチ1−1の16個の出
力系統を系統毎に中間段SW2の互いに異なるスイッチ
2−1〜2−16の入力系統に接続する。入力段SW1
の他のスイッチ1−2〜1−32についても同様であ
る。
【0058】また、出力段SW3では、1個のスイッチ
3−1の16個の入力系統に対し、系統毎に中間段SW
2の互いに異なるスイッチ2−1〜2−16の出力系統
を接続する。出力段SW3の他のスイッチ3−2〜3−
32についても同様である。
【0059】なお、入力段SW1、SW3夫々のスイッ
チの個数は、分配器(YB1〜YB256)YBで分配
されたデジタル信号の数及びスイッチ1個当たりの最大
入力数及び最大出力数に依存し、(2×256/16)
=32となる。
【0060】次に、図11に図示のマトリクススイッチ
部MSWの正常時の動作について説明する。
【0061】入力段SW1のスイッチ1−1〜1−32
には、夫々8チャンネル分のデジタル信号を入力し、出
力段SW3のスイッチ3−1〜3−32からは夫々8チ
ャンネル分のデジタル信号を出力する。この場合、中間
段SW2は、入力段SW1の1個のスイッチ1−1の入
力数を8とし、出力段SW3の1個のスイッチ3−1の
出力数を8とした場合に、15個(8+8−1)の非閉
塞(non-blocking)となるスイッチ2−1〜2−15を
構成できる。そして、中間段SW2のスイッチ2−16
は、迂回路を提供する予備スイッチとして動作する。
【0062】全体として、マトリクススイッチ部MSW
は、図11に示すような間接接合型に構成されるが、分
配器(YB1〜YB256)YBの迂回系出力系統(1
B〜256B)と入力段SW1のスイッチ1−1〜1−
32との接続、及び出力段SW3のスイッチ3−1〜3
−32とセレクタ(SR1〜SR256)SRとの接続
パターンについては、あくまでも一例であり、その他の
パターンを用いるようにしてもよい。
【0063】次に、上記構成における障害時の動作を説
明する。ここで、障害としては単独障害のみを考える。
【0064】入力段SW1の例えばスイッチ1−3が障
害となった場合、残りの正常なスイッチ1−1、1−
2、1−4〜1−32夫々の8個の入力は、本来の運用
系の入力8本以外に、1本の信号に対する迂回路を提供
する必要がある。この場合、入力段SW1の1個当たり
のスイッチの入力数を9とし、出力段SW3の1個当た
りのスイッチの出力数を8とするので、中間段SW2の
スイッチの個数は、16個(9+8−1)あればよい。
従って、全体として非閉塞スイッチが構成される。
【0065】また、中間段SW2のスイッチのどれかが
障害となった場合、もともと中間段SW2のスイッチは
15個でよいので問題無い。更に、スイッチ部3のスイ
ッチの1つが障害となった場合、入力段SW1と同様
で、非閉塞スイッチを構成できる。
【0066】図11に図示のマトリクススイッチ部MS
Wによれば、256チャンネルのデジタル信号は2分配
用の分配器(YB1〜YB256)YBを用いて各チャ
ンネル毎に運用系と迂回系とに分配されて、夫々マトリ
クススイッチ部MSWに入力される。マトリクススイッ
チ部MSWでは、この分配されたデジタル信号の数と使
用するスイッチの最大入力数及び最大出力数とに基づい
て、入力段SW1、SW3夫々に、並列に配置するスイ
ッチの個数が決められる。また、中間段SW2について
は、入力段SW1、SW3夫々のスイッチの総数に基づ
いて、使用するスイッチの種類を選ぶことができる。ま
た、入力段SW1、SW3夫々の1個のスイッチの入力
数及び出力数に基づいて、非閉塞となるスイッチの個数
が決められ、その非閉塞となる複数のスイッチと1個の
迂回用のスイッチとが夫々並列に配置される。
【0067】分配器(YB1〜YB256)YBで分配
された運用系の256チャンネルのデジタル信号と迂回
系の256チャンネルのデジタル信号とは、系毎に入力
段SW1の互いに異なるスイッチ1−1〜1−32に入
力される。これらのデジタル信号は、中間段SW2を経
由し、しかる後に系毎に出力段SW3の互いに異なるス
イッチ3−1〜3−32から出力される。その後に、運
用系のデジタル信号と迂回系のデジタル信号とはチャン
ネル別に対応するセレクタ(SR1〜SR256)SR
に入力され、いずれか一方が選択的に導出される。
【0068】即ち、マトリクススイッチ部MSWは、分
配されるデジタル信号の数、入力段SW1、SW3夫々
に用いられるスイッチの種類に基づいて、最小の回路規
模に設計され、スイッチの個数を最少にすることが可能
となる。ここでは、16×16型のスイッチが用いられ
ている。
【0069】このため、回路規模的には16×16型の
スイッチは32×32型のスイッチの1/4程度となる
ので、マトリクススイッチ部MSWは32×32型のス
イッチが32個分に相当し、従来の72枚に比べ半分以
下となる。また、分配器、セレクタも2:1でよいた
め、大型の装置を構成する場合に、回路規模がはるかに
小型化され、更に低消費電力で信頼性の高い装置を実現
することが可能となる。また、運用系のデジタル信号及
び迂回系のデジタル信号は、系毎にマトリクススイッチ
部MSWの互いに異なるスイッチに入力され、系毎に互
いに異なるスイッチから出力されるので、あるチャンネ
ルのデジタル信号の異常時若しくはスイッチの障害時
に、即座に迂回経路を提供でき、信頼性を高めることが
可能となる。
【0070】また、図11に図示のマトリクススイッチ
部MSWでは、入力段SW1の1個のスイッチに対し、
最大入力数16のうちの8系統には運用系のデジタル信
号を入力し、残りの8系統には運用系とは互いにチャン
ネルが異なる迂回系のデジタル信号を入力するようにす
る。このため、入力段SW1の1個のスイッチを運用系
と迂回系とで共用でき、更にスイッチ障害時におけるチ
ャンネル欠落も解消できる。従って、運用系専用及び迂
回系専用のスイッチを別々に設けることがなくなるの
で、この点でも、スイッチの個数を少なくするのに有効
となる。
【0071】更に、このマトリクススイッチ部MSWで
は、入力段SW1の1個のスイッチの複数の出力系統
(16系統)を系統毎に中間段SW2の互いに異なるス
イッチの入力系統に接続する。また、出力段SW3の1
個のスイッチの入力系統(16系統)に対し系統毎に中
間段SW2の互いに異なるスイッチ2−1〜2−16の
出力系統を接続する。このため、入力段SW1の1個の
スイッチの8系統に運用系のデジタル信号を入力し、残
りの8系統に迂回系のデジタル信号を入力した場合に、
中間段SW2において、運用系の経路と迂回系の経路と
を別々に形成することができる。
【0072】図12は本発明の更に別の実施の形態に係
るマトリクススイッチ部を示す回路ブロック図である。
なお、同図において前記図11と同一部分には同一符号
を付して詳しい説明は省略する。また、信号は運用系の
みで、迂回系は省略する。迂回系は図11に図示の構成
と同様である。
【0073】図12のマトリクススイッチ部において、
入力段SW1は、16個の32×32型(32×32S
W)のスイッチモジュール4−1〜4−16を並列に配
置して構成される。また、出力段SW3は、16個の3
2×32型のスイッチモジュール5−1〜5−16を並
列に配置して構成される。
【0074】スイッチモジュール4−1〜4−16、5
−1〜5−16を形成する上での基本的なコンセプト
は、入力段SW1及び出力段SW3各々の1個当たりの
スイッチの最大入力数及び最大出力数が、中間段SW2
の1個当たりのスイッチの最大入力数及び最大出力数と
同数になるようにすることである。このコンセプトに基
づいて、入力段SW1の複数のスイッチを組み合わせて
1個のスイッチモジュールに形成し、且つ出力段SW3
の複数のスイッチを組み合わせて1個のスイッチモジュ
ールに形成する。
【0075】具体的には、スイッチモジュール4−1〜
4−16、5−1〜5−16は、図13に示すように、
図11に図示の実施の形態で説明した16×16型のス
イッチを2個組み合わせて形成される。この場合、マト
リクススイッチ部の全てのスイッチが32×32型で構
成できるため、マトリクススイッチ部MSWをワンチッ
プ化でき、装置の一層の小型化及び低コスト化に寄与で
きる。
【0076】なお、図10乃至図13を参照して説明し
た実施の形態において、入力段SW1、SW2、SW3
の3段構成であるが、3段以上の奇数段であってもよ
い。また、スイッチの種類や、分配器及びセレクタの種
類、マトリクススイッチ部の接続構成、取り扱うデジタ
ル信号の種類等についても、種々変形して実施できる。
【0077】図10乃至図13を参照して説明した実施
の形態によれば、大型のマトリクススイッチ部を構成す
る場合に、スイッチの個数を少なくでき、更に分配器及
びセレクタの回路規模を小さくでき、小型、低消費電力
で信頼性の高い信号切替装置を実現し得る。
【0078】ところで、放送局内では、コンピュータネ
ットワーク、インターネットを利用した映像データの伝
送が盛んになりつつある。カメラ、ビデオサーバ、パー
ソナルコンピュータから入出力される映像データを局内
のコンピュータネットワークを利用して伝送、遠隔地に
ある局にはインターネットを利用して伝送することによ
り、手軽に、低コストに映像データをやりとりすること
ができる。
【0079】例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ
などのデジタルストレージ装置、デジタルカメラ、MP
EG−TSで入出力されるデジタル信号は、IEEE1
394インターフェースに準拠していることから、これ
らの装置間で映像データのやりとりが可能である。パー
ソナルコンピュータをイーサネットを介してインターネ
ット網に接続することで、インターネットを通じてコン
ピュータと遠隔地との間で映像データのやりとりが可能
とする。また、ATM over MPEG技術により、M
PEG−TSはATM網に接続できることが可能となっ
ており、このATM網を通じても遠隔地との間で映像デ
ータをやりとりすることが可能である。
【0080】しかしながら、放送局では、従来から使用
されているSDTV、HDTVの非圧縮信号はコンピュ
ータネットワークのインターフェースとは異なる信号で
あるため、そのネットワークを通じて映像データのやり
とりを行うことはできない。
【0081】そこで、以下の実施の形態により、SDT
V、HDTVの非圧縮信号の信号をコンピュータネット
ワーク、ATM網に接続するためのインターフェース装
置を実現する。
【0082】図14は、本発明に係る実施の形態とし
て、SDTV、HDTVの非圧縮信号の信号をIEEE
1394に準拠したコンピュータネットワークに接続す
るためのインターフェース装置の構成を示す回路ブロッ
ク図である。図14において、100はそのインターフ
ェース装置であり、先の実施の形態に示したシリアル伝
送路切替システムと同様な構成の伝送レートに依存しな
いマトリクススイッチ部101を備える。このマトリク
ススイッチ部101は、非圧縮信号入力n系統、非圧縮
信号出力m系統と、選択出力j系統、選択入力k系統を
備え、それぞれの入出力レートはフリーとなっている。
【0083】このマトリクススイッチ部101の選択出
力ラインは、入力信号をIEEE1394に変換する1
394変換モジュール102に接続され、その出力端は
光ファイバを通じてIEEE1394信号線(コンピュ
ータネットワーク回線)に接続される。また、マトリク
ススイッチ部101の選択入力ラインは、IEEE13
94信号線を通じて送られてくる1394信号を非圧縮
信号に変換する1394逆変換モジュール103の出力
端に接続される。
【0084】なお、図14に図示していないが、IEE
E1394信号線には、パーソナルコンピュータ、サー
バなどのデジタルストレージ装置、デジタルカメラ、M
PEG−TS変換装置等が接続されている。
【0085】すなわち、上記構成によるインターフェー
ス装置100では、n系統の非圧縮信号(SDTV、H
DTV)を入力可能とし、これらの非圧縮信号をマトリ
クススイッチ部101でj系統選択可能とする。マトリ
クススイッチ部101で選択されたj系統の非圧縮信号
は1394変換モジュール102によりIEEE139
4に準拠した信号に変換され、光ファイバによりIEE
E1394信号線に送られる。これにより、IEEE1
394信号線に接続される他の映像機器へSDTV、H
DTVを送ることができる。
【0086】また、他の映像機器からIEEE1394
信号線を通じて送られてくる1394フォーマットのS
DTV、HDTVの信号(最大k系統)は、1394逆
変換モジュール103により非圧縮映像信号に変換さ
れ、マトリクススイッチ部101によりm系統に任意に
分配出力される。これにより、IEEE1394信号線
に接続される他の映像機器からのSDTV、HDTVを
受け取ることができる。
【0087】図15は、本発明に係る別の実施の形態と
して、SDTV、HDTVの非圧縮信号の信号をATM
網に接続するためのインターフェース装置の構成を示す
回路ブロック図である。なお、図15において、図14
と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは重複す
る説明を省略する。
【0088】図15において、100はそのインターフ
ェース装置であり、マトリクススイッチ部101の選択
出力ラインは、入力信号をMPEG−TSに変換するM
PEG−TS変換モジュール104に接続され、その出
力端は光ファイバを通じてATM信号線に接続される。
また、マトリクススイッチ部101の選択入力ライン
は、ATM信号線を通じて送られてくるMPEG−TS
を非圧縮信号に変換するMPEG−TS逆変換モジュー
ル105の出力端に接続される。
【0089】なお、図15に図示していないが、ATM
信号線は、例えば外部公衆網のデジタル回線に接続さ
れ、遠隔地との接続が可能となされている。
【0090】すなわち、上記構成によるインターフェー
ス装置100では、n系統の非圧縮信号(SDTV、H
DTV)を入力可能とし、これらの非圧縮信号をマトリ
クススイッチ部101でj系統選択可能とする。マトリ
クススイッチ部101で選択されたj系統の非圧縮信号
はMPEG−TS変換モジュール104によりMPEG
−TS信号に変換され、光ファイバによりATM信号線
に送られる。これにより、ATM信号線に接続される遠
隔地へSDTV、HDTVを送ることができる。
【0091】また、遠隔地からATM信号線を通じて送
られてくるMPEG−TSのSDTV、HDTVの信号
(最大k系統)は、MPEG−TS逆変換モジュール1
05により非圧縮映像信号に変換され、マトリクススイ
ッチ部101によりm系統に任意に分配出力される。こ
れにより、ATM信号線に接続される遠隔地からのSD
TV、HDTVを受け取ることができる。
【0092】以上のように、図14及び図15に示した
実施の形態の構成によれば、従来、放送局で使用されて
いた非圧縮映像信号をコンピュータネットワークやAT
M網を介して各映像機器に伝送が可能となり、また遠隔
地への伝送もインターネット網、ATM網を介して伝送
することができる。その逆の方向の伝送も可能である。
【0093】なお、図14及び図15に示す実施の形態
において、各モジュール102〜105とIEEE13
94信号線またはATM信号線との間は、比較的安価な
プラスチックファイバを用いて接続することができる。
このような伝送媒体を用いることにより、低コストで高
速なデータ伝送が可能となる。また、当然のことなが
ら、プラスチックファイバに代わり、高速転送に有利な
石英ファイバでも同様に構成することができる。
【0094】また、上記の実施の形態では、IEEE1
994またはATM網の利用を前提としているが、その
他のフォーマットによるネットワークあるいは網を利用
する場合でも、それぞれの変換、逆変換モジュールを用
いることで、同様に実施可能であることはいうまでもな
い。
【0095】さらに、上記の実施の形態では、特に明記
していないが、伝送信号を電気信号とするか光信号とす
るかは任意である。但し、映像信号の伝送レートは比較
的高いため、光信号による伝送とする方が有利である。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、既存の
伝送レートの通信機器の追加、変更及び新たな伝送レー
トの通信機器の追加があっても柔軟に対応可能なシリア
ル伝送路切替システムを提供することができる。
【0097】また、大型のマトリクススイッチ部を構成
する場合に、スイッチの個数を少なくでき、更に分配器
及びセレクタの回路規模を小さくできる、小型、低消費
電力で信頼性の高いシリアル伝送路切替システムを提供
することができる。
【0098】また、SDTVやHDTV等の非圧縮信号
をコンピュータネットワークやATM網を通じて簡単
に、かつ低コストで伝送可能とし、またインターネット
網、ATM網を介して遠隔地との信号の送受を可能とす
るインターフェース装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るシリアル伝送路切
替システムを示すブロック図。
【図2】 (A)〜(D)は伝送信号の波形等化を説明
するための図。
【図3】 図1に図示のシリアル伝送路切替システム
を、放送局内等に設置される映像分配システムに適用し
た場合の構成を示す図。
【図4】 本発明の別の実施の形態に係るスイッチ回路
の構成を示す図。
【図5】 (A)、(B)は夫々図4及び図6の構成に
おけるジッタ低減回路の構成を示す図。
【図6】 本発明の更に別の実施の形態に係るスイッチ
回路の構成を示す図。
【図7】 本発明の更に別の実施の形態に係るスイッチ
回路の構成を示す図。
【図8】 ジッタ低減回路を配設することにより周波数
特性が変化する様子を示すグラフ。
【図9】 (A)、(B)は信号ビットレートとスイッ
チの動作速度との関係において、データ識別の際の余裕
が変化する様子を示す図。
【図10】 本発明の更に別の実施の形態に係る信号切
替装置を示すブロック図。
【図11】 図10に図示の装置のマトリクススイッチ
部を示す回路ブロック図。
【図12】 本発明の更に別の実施の形態に係るマトリ
クススイッチ部を示す回路ブロック図。
【図13】 図12に図示のマトリクススイッチ部で使
用されるスイッチモジュールを示す図。
【図14】 本発明の更に別の実施の形態に係るインタ
ーフェース装置を示す回路ブロック図。
【図15】 本発明の更に別の実施の形態に係るインタ
ーフェース装置を示す回路ブロック図。
【符号の説明】
11…切替装置 12…入力バッファ 13…出力バッファ 14、15…シリアル伝送路 16…マトリクススイッチ部 17…光受信部 18…光送信部 21…スイッチ 40、60…ジッタ低減部 411〜41Y…差動信号生成回路 421〜42Y、61〜6Y…ジッタ低減回路 50、70…出力バッファ部 51〜5Y、71〜7Y…バッファ増幅器 100…インターフェース装置 101…マトリクススイッチ部 102…1394変換モジュール 103…1394逆変換モジュール 104…MPEG−TS変換モジュール 105…MPEG−TS逆変換モジュール
フロントページの続き (72)発明者 長 隆 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝小向工場内 (72)発明者 井出 和彦 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝日野工場内 (72)発明者 谷越 貞夫 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝日野工場内 (56)参考文献 特開 昭62−237893(JP,A) 特開 平5−308686(JP,A) 特開 平5−63734(JP,A) 特開 昭62−123889(JP,A) 特開 昭50−17163(JP,A) 特開 昭55−5599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 3/52

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力ライン及び複数の出力ライン
    を有し、前記入力ラインと前記出力ラインとの間の回線
    切替を行うためのスイッチ部と、 前記入力ラインに接続された複数の第1シリアル伝送路
    と、伝送信号を任意のレートで出力する 入力側通信機器に夫
    々接続され、少なくとも接続機器に対応するレートを許
    容し、前記入力側通信機器からの伝送信号を波形等化し
    た後に前記第1シリアル伝送路に送出するため、前記第
    1シリアル伝送路の夫々の端末に配設された入力バッフ
    ァと、 前記出力ラインに接続された複数の第2シリアル伝送路
    と、任意のレートの伝送信号を処理する 出力側通信機器に夫
    々接続され、少なくとも接続機器に対応するレートを許
    容し、前記第2シリアル伝送路からの伝送信号を波形等
    化した後に前記出力側通信機器に送出するため、前記第
    2シリアル伝送路の夫々の端末に配設された出力バッフ
    ァと、 を具備し、 前記スイッチ部は、複数の入力部分及び複数の出力部分
    を有し、前記入力部分と前記出力部分との間の回線切替
    を行うためのマトリクススイッチと、前記出力部分から
    の伝送信号の夫々の高周波側の周波数特性の利得を上昇
    させるフィルタと、前記フィルタからの伝送信号に対し
    てバッファ処理を施した後、前記出力ラインの内の対応
    のラインに送出するように、前記フィルタの夫々に対し
    て配設されたバッファ増幅器とを備える ことを特徴とす
    るシリアル伝送路切替システム。
  2. 【請求項2】 前記スイッチ部は、前記出力部分からの
    伝送信号の夫々を正及び負の差動信号のペアに変換する
    ため、前記出力部分の夫々に接続された変換手段を更に
    備え、 前記フィルタは、ペアであり、前記変換手段からの前記
    正及び負の差動信号の夫々の高周波側の周波数特性の利
    得を上昇させるため、前記変換手段の夫々に接続され、 前記バッファ増幅器は、前記フィルタのペアからの伝送
    信号を組合わせてシングル信号に戻すと共に、前記シン
    グル信号に対してバッファ処理を施した後、前記出力ラ
    インの内の対応のラインに送出するように、前記フィル
    タのペアの夫々 に対して配設されたことを特徴とする請
    求項1に記載のシリアル伝送路切替システム。
  3. 【請求項3】 前記第1シリアル伝送路からの伝送信号
    を取り込むと共に、前記入力ラインに供給するため、前
    記第1シリアル伝送路と前記入力ラインとの間に配設さ
    れた受信部を更に具備することを特徴とする請求項1に
    記載のシリアル伝送路切替システム。
  4. 【請求項4】 前記出力ラインからの伝送信号を取り込
    むと共に、前記第2シリアル伝送路に供給するため、前
    記出力ラインと前記第2シリアル伝送路との間に配設さ
    れた送信部を更に具備することを特徴とする請求項
    記載のシリアル伝送路切替システム。
  5. 【請求項5】 前記受信部及び前記送信部は夫々光受信
    部及び光送信部を具備し、前記第1及び第2シリアル伝
    送路の内、前記光受信部及び光送信部に接続される伝送
    路は光ファイバケーブルからなることを特徴とする請求
    に記載のシリアル伝送路切替システム。
  6. 【請求項6】 前記入力及び出力バッファの内、前記光
    ファイバケーブルに接続されるバッファは、光信号と電
    気信号との間で信号変換する機能を具備することを特徴
    とする請求項に記載のシリアル伝送路切替システム。
  7. 【請求項7】 前記入力バッファは互いに異なる伝送レ
    ートに対応するように設計されたバッファを具備し、前
    記出力バッファは互いに異なる伝送レートに対応するよ
    うに設計されたバッファを具備することを特徴とする請
    求項1に記載のシリアル伝送路切替システム。
  8. 【請求項8】 前記入力及び出力バッファは、予め複数
    の伝送レートに対応するように設計され、接続される通
    信機器に応じて伝送レートを選択設定する機能を有する
    バッファを具備することを特徴とする請求項1に記載の
    シリアル伝送路切替システム。
  9. 【請求項9】 前記スイッチ部はマトリックス状に配列
    された複数のスイッチを具備するマトリクススイッチ部
    からなることを特徴とする請求項1に記載のシリアル伝
    送路切替システム。
  10. 【請求項10】 前記フィルタは高域通過フィルタであ
    ことを特徴とする請求項に記載のシリアル伝送路切
    替システム。
  11. 【請求項11】 前記高域通過フィルタは、互いに並列
    に接続されたレジスタとコンデンサとを具備することを
    特徴とする請求項10に記載のシリアル伝送路切替シス
    テム。
  12. 【請求項12】 記受信部は、Li(Liは自然数)
    個の分配器を有し、Liチャンネルのデジタル信号を各
    チャンネル毎に前記分配器にて第1系と第2系とに分配
    することと、 記スイッチ部は、 最大入力数N(Nは自然数)個及び最大出力数M(Mは
    自然数)個の複数のスイッチを並列に配置して構成され
    全体で少なくとも2Li個の入力数を有する入力段と、 最大入力数N個及び最大出力数M個の複数のスイッチを
    並列に配置して構成され全体で少なくとも2Lo(Lo
    は自然数)個の出力数を有する出力段と、 これら入力段と出力段との間に介在され、前記入力段の
    スイッチの出力の総数に相当する入力数を有し且つ前記
    出力段のスイッチの入力の総数に相当する出力数を有す
    る(P+Q)個のスイッチを並列に配置して構成される
    中間段と、ここで、前記入力段の1個のスイッチのどち
    らかの系についての入力数をP(Pは自然数)とし、前
    記出力段の1個のスイッチのどちらかの系についての出
    力数をQ(Qは自然数)とすることと、 を具備し、前記受信部により分配された前記第1系のL
    iチャンネルのデジタル信号と前記第2系のLiチャン
    ネルのデジタル信号とを系毎に入力段の互いに異なるス
    イッチに入力し、前記中間段の複数のスイッチを経由し
    て、しかる後に系毎に出力段の互いに異なるスイッチか
    ら出力することと、 記送信部は、Lo個のセレクタを有し、前記スイッチ
    部の互いに異なるスイッチから出力される前記第1系の
    デジタル信号と前記第2系のデジタル信号とを対応する
    セレクタに入力していずれか一方を選択的に導出するこ
    とと、 を具備することを特徴とする請求項1に記載のシリアル
    伝送路切替システム。
  13. 【請求項13】 前記入力段のスイッチの個数が(2L
    i/N)個であり、前記出力段のスイッチの個数が(2
    Lo/M)個であることを特徴とする請求項12に記載
    のシリアル伝送路切替システム。
  14. 【請求項14】 前記入力段の1個のスイッチに対し、
    N/2系統には前記第1系のデジタル信号を入力し、残
    りのN/2系統には前記第1系とは互いにチャンネルが
    異なる前記第2系のデジタル信号を入力することを特徴
    とする請求項12に記載のシリアル伝送路切替システ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記入力段の1個のスイッチの複数の
    出力系統を系統毎に前記中間段の互いに異なるスイッチ
    の入力系統に接続し、前記出力段の1個のスイッチの複
    数の入力系統に対し系統毎に前記中間段の互いに異なる
    スイッチの出力系統を接続することを特徴とする請求項
    12に記載のシリアル伝送路切替システム。
  16. 【請求項16】 前記入力段及び前記出力段各々の1個
    当たりのスイッチの最大入力数及び最大出力数が、前記
    中間段の1個当たりのスイッチの最大入力数及び最大出
    力数と同数になるように、前記入力段の複数のスイッチ
    を組み合わせて1個のスイッチモジュールに形成し、且
    つ前記出力段の複数のスイッチを組み合わせて1個のス
    イッチモジュールに形成することを特徴とする請求項
    に記載のシリアル伝送路切替システム。
  17. 【請求項17】 ネットワークのフォーマットとは異な
    る複数種の伝送レートのデータ信号を前記ネットワーク
    を通じて送受するインターフェース装置であって、 n系統とk系統の入力端子とj系統とm系統の出力端子
    を備え、n系統の入力端子に入力される前記ネットワー
    クのフォーマットとは異なるデータ信号をj系統の出力
    端子に、k系統の入力端子に入力される信号をm系統の
    出力端子に、それぞれ伝送レートに依存しないで選択的
    に導出するマトリクススイッチ部と、 前記マトリクススイッチ部のj系統の出力端子から出力
    されるデータ信号をそれぞれ前記ネットワークのフォー
    マットに変換して前記ネットワークに送出するフォーマ
    ット変換部と、 前記ネットワークを通じて伝送される最大k系統のデー
    タ信号をそれぞれ前記ネットワークのフォーマットから
    元のフォーマットのデータ信号に戻して前記マトリクス
    スイッチ部のk系統の入力端子に送出するフォーマット
    逆変換部とを具備し、 前記マトリスクスイッチ部は、それぞれ前記n系統とk
    系統の入力端子に接続される入力部分及び前記j系統と
    m系統に相当する出力部分を有し、前記入力部分と前記
    出力部分との間の回線切替を行うためのマトリクススイ
    ッチと、前記j系統とm系統に相当する出力部分からの
    伝送信号の夫々の高周波側の周波数特性の利得を上昇さ
    せるフィルタと、前記フィルタからの伝送信号に対して
    バッファ処理を施した後、前記j系統とm系統の内の対
    応の出力端子に送出するように、前記フィルタの夫々に
    対して配設されたバッファ増幅器とを備える ことを特徴
    とするインターフェース装置。
  18. 【請求項18】 前記ネットワークがIEEE1394
    に準拠したコンピュータネットワークであるとき、 前記フォーマット変換部は、マトリクススイッチ部から
    のデータ信号をIEEE1394のフォーマットに変換
    して前記ネットワークに送出し、 前記フォーマット逆変換部は、ネットワークからのIE
    EE1394のフォーマットによるデータ信号を元のフ
    ォーマットのデータ信号に戻して前記マトリクススイッ
    チ部に送出することを特徴とする請求項17記載のイン
    ターフェース装置。
  19. 【請求項19】 前記ネットワークがATM(非同期転
    送モード)網であるとき、 前記フォーマット変換部は、マトリクススイッチ部から
    のデータ信号をATMのフォーマットに変換して前記ネ
    ットワークに送出し、 前記フォーマット逆変換部は、ネットワークからのAT
    Mのフォーマットによるデータ信号を元のフォーマット
    のデータ信号に戻して前記マトリクススイッチ部に送出
    することを特徴とする請求項17記載のインターフェー
    ス装置。
  20. 【請求項20】 前記フォーマット変換部及びフォーマ
    ット逆変換部で変換するATMのフォーマットはMPE
    Gシステムズで規定されるトランスポートストリームで
    あることを特徴とする請求項19記載のインターフェー
    ス装置。
  21. 【請求項21】 前記フォーマット変換部及びフォーマ
    ット逆変換部と前記ネットワークとの間の伝送媒体にプ
    ラスチックファイバを用いることを特徴とする請求項1
    7乃至21のいずれか記載のインターフェース装置。
  22. 【請求項22】 前記フォーマット変換部及びフォーマ
    ット逆変換部と前記ネットワークとの間の伝送媒体に石
    英ファイバを用いることを特徴とする請求項17乃至2
    1のいずれか記載のインターフェース装置。
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