JP3454267B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3454267B2 JP2002193308A JP2002193308A JP3454267B2 JP 3454267 B2 JP3454267 B2 JP 3454267B2 JP 2002193308 A JP2002193308 A JP 2002193308A JP 2002193308 A JP2002193308 A JP 2002193308A JP 3454267 B2 JP3454267 B2 JP 3454267B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真プロセスを用
いて画像を形成する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、トナー担持体を潜像担持体に圧
接して現像を行う現像装置としては、米国特許第373
1146号に開示されているように、発泡部材を裏打ち
材(基材)として使用し、この発泡部材の表面に軟質な
導電層を別途設けてトナー担持体とし、このトナー担持
体を構成するローラにトナーを搬送するとともに潜像担
持体に圧接して現像を行うようにした現像装置が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のトナー担持体においては、基材となる発泡部材の
表面に均一な導電層を形成するためには、発泡部材のセ
ルの大きさ以上の膜厚となるように導電層を形成するこ
とが最低限必要となるが、発泡部材の有する柔軟性をト
ナー担持体表面にまで維持し発現させることは必ずしも
容易ではない。そのため、環境変動等により現像圧力や
現像ニップ幅(接触幅)が変化して濃度変動や解像度の
低下を発生するという問題が生じ得る。また、上述した
ような基材と表面層との2層に分離した構造を有するト
ナー担持体においては、その製造工程においても、発泡
部材の形成、発泡部材の機械加工、導電層の形成、とい
った一連の工程が最小限必要であり、また発泡部材は柔
軟であるため特に機械加工が繁雑化して、加工時間も長
くならざるを得ないため、トナー担持体の製造コスト、
ひいては現像装置のコストの増大化をもたらす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
技術の問題点を解決するものであって、その目的とする
ところは、柔軟な発泡部材を用いてソフトな圧接現像を
安定して行うことができる現像装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、潜像担持体に
圧接して一成分トナーを供給する現像装置であって、シ
ャフトと、前記シャフトの外周に形成された、フォーム
部とソリッド表層部とを有する発泡部材とからなり、前
記フォーム部とソリッド表層部とは同一物質の連続相か
らなりこれらの間には実質的に界面が存在しないことを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の上記の構成によれば、ローラを同一物
質よりなるフォーム部とソリッド表層部とからなる発泡
部材で形成し、これらフォーム部とソリッド表層部とは
同一物質の連続相からなりこれらの間には実質的に界面
が存在せず、特に高密度のソリッド表層部とするローラ
として構成することができる。これにより、繁雑な後加
工が不要で安価な圧接用ローラを製作できるだけでな
く、フォーム部の柔軟性とソリッド表層部の可撓性を利
用したソフトな圧接現像が可能になり、トナーへのダメ
ージが少なく耐久性の高い現像装置を提供することがで
きる。
【0007】このような現像装置とすれば、特に一成分
非磁性のトナーを用いた構造の簡単な現像装置を提供す
ることができる。
【0008】また、ソリッド表層部上に導電層を形成す
ることにより、現像電極を潜像担持体に最近接させてエ
ッジ効果が少なく高解像の画像を形成することができ
る。トナー担持体上に導電層を有するため、トナーの搬
送時に静電的鏡像力によりトナーを保持搬送することが
でき、特に一成分非磁性トナーを用いた、簡単な構造の
現像装置を提供することができる。
【0009】さらに、ソリッド表層部上に磁界発生層を
形成することにより、トナーを磁気力によりトナー担持
体上に拘束して、トナーの搬送を安定化し、地カブリ
(潜像担持体の非画像部へのトナー付着)を磁気力によ
り阻止することができる。従って、特に一成分磁性のト
ナーを用いた、簡単な構造の現像装置を提供することが
できる。
【0010】さらに、トナー担持体がローラー状であ
り、ソリッド表層部を少なくとも発泡部材の外周部に形
成することにより、外径の研磨加工が不要で、ソリッド
表層部上に導電層や磁界発生層などの機能層を容易に形
成することができる外径面が得られる。
【0011】さらに、ソリッド表層部をシャフトとの固
着部に形成することにより、シャフトと発泡部材との固
着強度を向上することができる。
【0012】さらに、ソリッド表層部の肉厚を2mm以下
とすることにより、圧接現像するのに十分な可撓性を得
ることができる。
【0013】さらに、発泡部材を軟質フォームで形成す
ることにより、低圧の現像圧力で十分な圧接幅が得ら
れ、圧接部の圧接状態の変動を低減して現像濃度を安定
化することができる。特に、ポリウレタンフォーム、ポ
リスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、エラスト
マーフォーム、ゴムフォームのようなフォーム材料を用
いると、十分な柔軟性を持ち、安価で量産性に優れた現
像装置を得ることができる。
【0014】
【本発明の好ましい態様】図1は本発明が適用される具
体的態様における現像装置を用いた画像形成装置の断面
概観図である。潜像担持体1は、導電性の支持部2の上
に有機または無機の光導電性材料からなる感光層3を形
成したものである。この感光層3に対してコロナ帯電器
や帯電ローラ等の帯電器4を用いて帯電を行った後に、
レーザーやLED等の光源5から出た光を結像光学系6
を通して感光層3に画像に応じて選択的に光照射して電
位コントラストを得て所望の静電潜像パターンを形成す
る。一方、現像装置7は像形成体であるトナー8を搬送
し現像するものであって、トナー8を搬送するトナー担
持体9は、シャフト10の外周に同一物質で連続したフ
ォーム部11とソリッド表層部12を有する発泡部材1
3を形成し、非磁性または磁性の金属や樹脂で構成され
るブレード14をトナー担持体9に押圧してトナー8を
所定の極性に帯電させると共にトナー層を適量に薄層化
し、トナー担持体9上にトナー8を直接保持し、トナー
担持体9を回転させて薄層のトナー8を搬送するもので
ある。トナー担持体9は潜像担持体1に所定の圧力で圧
接されており、この圧接部もしくは圧接部近傍におい
て、潜像担持体1の電位コントラスト及び潜像担持体1
とトナー担持体9との間または潜像担持体1とブレード
14との間に印加される現像バイアス電圧により現像電
界が形成され、現像電界に応じて帯電したトナー8が現
像される。このようにして、潜像担持体1の静電潜像パ
ターンを帯電したトナー8により顕像化する。さらに、
コロナ転写器や転写ローラ等の転写器15を用いて記録
紙16上にトナーによる像を転写し、熱や圧力を用いて
トナー8を記録紙16に定着し、これにより所望の画像
を記録紙16上に得ることができる。
【0015】図2は本発明の他の具体的態様における現
像装置を用いた画像形成装置の断面概観図であって、図
1と略同一機能同一名称の部材には同一番号を付して説
明を省略する。現像装置20は非磁性のトナー8を搬送
し現像するものであって、シャフト10の外周に同一物
質で連続したフォーム部21とソリッド表層部22を有
する発泡部材23を形成し、発泡部材23のソリッド表
層部22上に導電層24を形成し、シャフト10及び発
泡部材23及び導電層24によりトナー担持体35が構
成される。トナー担持体25は潜像担持体1に所定の圧
力で圧接されており、この圧接部もしくは圧接部近傍に
おいて、潜像担持体1の電位コントラスト及び潜像担持
体1とトナー担持体25の導電層24との間または潜像
担持体1とブレード14との間に印加される現像バイア
ス電圧により現像電界が形成され、現像電界に応じて帯
電した非磁性のトナー8が現像される。このようにし
て、潜像担持体1の静電潜像パターンを、帯電した非磁
性のトナー8により顕像化することができる。
【0016】図3は本発明の更に他の具体的態様におけ
る現像装置を用いた画像形成装置の断面概観図であっ
て、図1及び図2と略同一機能同一名称の部材には同一
番号を付して説明を省略する。現像装置30は磁性のト
ナー8を搬送し現像するものであって、シャフト10の
外周に同一物質で連続したフォーム部31とソリッド表
層部32を有する発泡部材33を形成し、発泡部材33
のソリッド表層部32上に磁界発生層34を形成し、シ
ャフト10及び発泡部材33及び磁界発生層34により
トナー担持体35が構成される。トナー担持体35が磁
界発生層34を有する構成とすることにより、磁界発生
層34表面の漏洩磁界により磁性のトナー8をトナー担
持体35上に磁気力で直接保持し搬送することができ
る。トナー担持体35は潜像担持体1に所定の圧力で圧
接されており、この圧接部もしくは圧接部近傍におい
て、潜像担持体1の電位コントラスト及び潜像担持体1
とトナー担持体35との間または潜像担持体1とブレー
ド14との間に印加される現像バイアス電圧により現像
電界が形成され、現像電界に応じて、帯電した磁性のト
ナー8が現像される。このようにして、潜像担持体1の
静電潜像パターンを、帯電した磁性のトナー8により顕
像化する。
【0017】尚、図1〜図3において、潜像担持体1の
感光層3は、有機または無機の感光性材料が使用可能で
ある。また、シャフト10は、鉄鋼やアルミニウム等の
金属材料や樹脂材料等が使用可能である。さらに、ブレ
ード14は、先端にドクターナイフ形状を有する金属板
や金属薄板、樹脂や樹脂フィルム等が使用可能であり、
トナー担持体上のトナー層を薄層化するためにはブレー
ド14をトナー担持体に押圧する構成が好ましい。さら
にまた、トナー8は、磁性の有無を問わず広く公知のト
ナーを使用可能であって、レジン系、ワックス系の何れ
のトナーも使用可能であり、現像剤の構成は一成分に限
定されない。
【0018】次に、トナー担持体を構成する発泡部材に
ついて説明する。
【0019】図4は本発明の現像装置の発泡部材の密度
分布の例を示す図である。図4(a)は本発明の具体例
における発泡部材の密度分布を示す図であって、シャフ
トに加硫接着等の手段によってフォーム部が固着され、
フォーム部は連続した発泡セルを有しかつ十分な柔軟性
を有しており、外周部近傍では半径方向に向かって密度
分布が放物線を描くように増大し、外周部にフォーム部
と同一物質で発泡セル(空孔)のほとんどない高密度の
ソリッド表層部が形成される。このようなソリッド表層
部は、型中に発泡材料原液を射出注入して反応させる反
応射出成形法等により形成することができ、ソリッド表
層部の肉厚を2mm以下、好ましくは数百μm程度にし
て、フォーム部の柔軟性を損なうことなく十分な可撓性
を有ししかも表面が平滑なトナー担持体を形成すること
ができる。また、フォーム部とソリッド表層部の厚さの
比率に関していえば、フォーム部の厚さに対するソリッ
ド表層部の厚さの比が、0.02〜0.5の範囲、さら
に好ましくは0.03〜0.2の範囲に設定することに
よって圧接現像をさらに安定なものとすることができ
る。上記比が0.5を超えると表層部の硬度が増大して
可撓性が不十分となり、一方、上記比が0.02未満で
は表面にピンホールが発生しやすくなりやはり好ましく
ない。
【0020】図4(b)は本発明の他の具体例における
発泡部材の密度分布を示す図であって、シャフトに加硫
接着等の手段またはシャフトとの一体成形によって発泡
部材が形成され、フォーム部は連続した発泡セルを有し
十分な柔軟性を有しており、シャフト部近傍及び外周部
近傍において密度がほぼ放物線状に増大し、少なくとも
シャフト外周部及び外周部にフォーム部と同一物質で発
泡セル(空孔)のほとんどないソリッド表層部が形成さ
れる。このようなソリッド表層部は、図4(a)の例と
同様に反応射出成形法等により形成することができ、ソ
リッド表層部をシャフト部にも形成して固着強度を向上
できるだけでなく、シャフトを型中にインサートして一
体成形することによって、加工工数が少なく機械精度の
高いトナー担持体を形成することが可能となる。
【0021】尚、フォーム部は単泡、連泡何れの形態で
も使用することができるが、単泡では温度による寸法変
化が大きいため連泡の方が好ましい。また、フォーム部
の肉厚は2〜10mm程度、ソリッド表層部の肉厚を数百
μmとすることにより、線圧1〜5g/mmと従来ゴムで
は困難であった非常に低い圧力でトナー担持体を潜像担
持体に押圧することができ、安定な圧接状態を保ちトナ
ーにダメージを与えずに圧接現像を行うことができる。
さらに、発泡部材としては、軟質フォーム材料が好適で
あり、ポリウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、
ポリエチレンフォーム、エラストマーフォーム、ゴムフ
ォーム等を用いることができる。特に、ポリウレタンフ
ォームは、成形性に優れ、親水性も高いことからソリッ
ド表層部上に導電層や磁界発生層を形成するのに適して
いる。さらにまた、発泡部材の製法としては、反応射出
成形法以外にも、気体混入法、発泡剤分解法、溶剤気散
法、化学反応法、焼結法、溶出法等を用いることができ
る。何れの製法でも、ソリッド表層部を形成することに
より、後加工をしなくとも高精度の寸法が得られ、軽量
で低価格のトナー担持体を製作することができる。
【0022】図2及び図3の例のようにソリッド表層部
上に導電性、磁性等の機能層を形成すると柔軟性に富ん
だ機能性ローラが得られるので、以下にトナー担持体の
層構成について具体例を示す。
【0023】図5(a)はトナー担持体表面に導電層を
形成した具体例を示す断面概観図であって、シャフト等
の基体50上にフォーム部51及びソリッド表層部52
を順に形成し、ソリッド表層部52上に導電層53を形
成したものである。このようにトナー担持体の外周部に
導電層53を形成することにより、圧接現像時に薄層の
トナー層を介して導電層53に現像バイアス電圧を印加
して現像電極を潜像担持体に最近接させて十分な現像電
極効果が得られ、エッジ効果(画像のエッジ部に強電界
が生じ過剰なトナーが現像される状態)が少ない高解像
で面積階調性に優れた画像を形成することができる。
尚、導電層53の抵抗については、導電層53表面と現
像バイアス電圧印加部との間の抵抗が100MΩ以下と
なるようにすると安定な現像電流が得られ、導電層53
の肉厚については、十分な可撓性を確保するために、1
00μm以下とするのが好ましく、導電層53の材質に
ついては、フォーム部51と略同一の樹脂にカーボンブ
ラックや金属等の導電性微粉末を分散させるとソリッド
表層部53と導電層53との密着強度を向上させること
ができる。導電層53の形成方法としては、スプレーコ
ーティング、トランスファーコーティング、インモール
ドコーティング、ローラーコーティング、無電解メッキ
等を用いて均一な層を形成することができる。
【0024】図5(b)はトナー担持体表面に導電層を
形成した他の具体例を示す断面概観図であって、シャフ
ト等の基体50上にソリッド表層部52及びフォーム部
51及びソリッド表層部52を順に形成し、ソリッド表
層部52上に導電層53を形成したものである。このよ
うにトナー担持体の外周部に導電層53を形成すること
により、十分な現像電極効果が得られる。また、シャフ
ト50とフォーム部51との接合部にソリッド表層部5
2を形成して、シャフト50と発泡部材部との接合強度
を向上させると共に、シャフト50を発泡部材と一体成
形して加工工数を低減することができる。尚、ソリッド
表層部52は、フォーム部51の上下だけでなくフォー
ム部51の端部等に形成することができ、このような構
成にすることによりフォーム部51へのトナーの混入を
防止することができる。
【0025】図5(c)はトナー担持体表面に導電層を
形成した更に他の具体例を示す断面概観図であって、シ
ャフト等の基体50上にソリッド表層部52及びフォー
ム部51及びソリッド表層部52を順に形成し、ソリッ
ド表層部52上に導電層53を形成し、導電層53上に
保護層54を形成したものである。このように導電層5
3上に保護層54を形成することにより、導電層53の
耐久性を向上できるだけでなく、保護層54に荷電制御
剤等を混入してトナーの帯電極性の制御や帯電量の制御
が可能である。尚、保護層54の肉厚については十分な
可撓性を確保するために、100μm以下望ましくは数
μm程度とするのが好ましく、保護層54の材質につい
ては、耐久性を向上する場合にはフッソ樹脂等の耐摩耗
性に優れた樹脂を用い、トナーの帯電を制御する場合に
は染料や顔料等を用いることができる。
【0026】図6(a)はトナー担持体表面に磁界発生
層を形成した具体例を示す断面概観図であって、シャフ
ト等の基体60上にフォーム部61及びソリッド表層部
62を順に形成し、ソリッド表層部62上に磁界発生層
63を形成したものである。このようにトナー担持体の
外周部に磁界発生層63を形成することにより、磁性ト
ナーを磁気力によりトナー担持体上に保持して安定なト
ナー搬送を行い、トナーの飛散を防止でき、現像時に
は、現像電界による現像力に対抗して磁気力による現像
阻止力を発生して地カブリを低減することができる。ま
た、磁界発生層63を導電性にして現像電極効果を得る
こともできる。尚、磁界発生層63の肉厚については、
十分な可撓性を確保するために、100μm以下とする
のが好ましく、磁界発生層63の材質については、フォ
ーム部61と略同一の樹脂に強磁性微粉末を分散させる
とソリッド表層部62と磁界発生層63との密着強度を
向上させることができ、磁界発生層63の形成方法とし
ては、スプレーコーティング、トランスファーコーティ
ング、インモールドコーティング、ロールコーティン
グ、無電解メッキ等を用いて均一な層を形成することが
できる。ここで、磁界発生層63に使用する強磁性の材
料としては、磁気記録材料や磁石材料として公知のもの
を用いることができ、より詳しくは、Fe、Ni、C
o、Mn、Cr、のうち少なくとも一種類の元素を含有
する磁性材料、例えば、γ‐Fe、Ba‐Fe、
Ni‐Co、Co‐Cr、Mn‐Al等が使用可能であ
り、保磁力を200Oe以上として磁性トナーや現像装置
周辺の軟磁性の部品による磁界発生層63の減磁を防止
することができる。
【0027】図6(b)はトナー担持体表面に磁界発生
層を形成した他の具体例を示す断面概観図であって、シ
ャフト等の基体60上にソリッド表層部62及びフォー
ム部61及びソリッド表層部62を順に形成し、ソリッ
ド表層部62上に磁界発生層63を形成したものであ
る。このようにトナー担持体の外周部に磁界発生層63
を形成することにより、磁性トナーを磁気力によりトナ
ー担持体上に安定なトナー搬送を行い、トナーの飛散を
防止でき、地カブリを低減することができる。また、シ
ャフト60とフォーム部61との接合部にソリッド表層
部62を形成して、シャフト60と発泡部材部との接合
強度を向上すると共に、シャフト60を発泡部材と一体
成形して加工工数を低減することができる。尚、ソリッ
ド表層部62は、フォーム部61の上下だけでなくフォ
ーム部61の端部等に形成することができる。このよう
な構成にすることによりフォーム部61へのトナーの混
入を防止することができる。
【0028】図6(c)はトナー担持体表面に磁界発生
層を形成した更に他の具体例を示す断面概観図であっ
て、シャフト等の基体60上にソリッド表層部62及び
フォーム部61及びソリッド表層部62を順に形成し、
ソリッド表層部62上に導電層64を形成し、導電層6
4上に磁界発生層63を形成したものである。このよう
にソリッド表示部62上に導電層64及び磁界発生層6
3を形成することにより、十分な現像電極効果が得ら
れ、高解像で面積階調性に優れた画像が形成できるだけ
でなく、十分なトナー保持力が得られ、地カブリが少な
くコントラストの高い画像を形成することができる。
尚、導電層64の肉厚については、十分な可撓性を確保
するために、100μm以下とするのが好ましい。
【0029】図6(d)はトナー担持体表面に磁界発生
層を形成した更に他の具体例を示す断面概観図であっ
て、シャフト等の基体60上にソリッド表層部62及び
フォーム部61及びソリッド表層部62を順に形成し、
ソリッド表層部62上に導電層64上に磁界発生層63
を形成し、磁界発生層63上に保護層65を形成したも
のである。このように磁界発生層63上に保護層65を
形成することにより、磁界発生層63の耐久性を向上で
きるだけでなく、保護層65に荷電制御剤等を混入して
トナーの帯電極性の制御や帯電量の制御ができる。尚、
保護層54の肉厚については十分な可撓性を確保するた
めに、100μm以下望ましくは数μm程度とするのが
好ましい。保護層54の材質については、耐久性を向上
する場合にはフッソ樹脂等の耐摩耗性に優れた樹脂を用
い、トナーの帯電を制御する場合には染料や顔料等を用
いることができる。
【0030】次に、上述した例において、ソリッド表層
部上に導電層を有するトナー担持体の形成方法の好まし
い例についてさらに説明する。
【0031】まず、導電性の中空円筒部材を予め作製
し、この中に、フォーム部とソリッド表層部を有する発
泡部材を形成しトナー担持体を構成する。この場合の中
空円筒部材としては、金属製の薄肉円柱管、例えば電鋳
法により作製したNi管、押し出し法等により作製した
Al管やCu管等の金属製薄肉円柱管を使用することが
できる。次に、導電性の樹脂チューブを予め作製し、上
記と同様にしてトナー担持体を構成する。この場合の樹
脂チューブとしては、可撓性を有し、チューブに成形で
きる物なら何でもよい。たとえば、ウレタン、ポリエス
テル、ナイロン、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル、シリコン、アクリルゴム、クロロ
プレンゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、
ポリブタジエン、ポリイソプレン等の材料にカーボンブ
ラック等の導電性粉末を分散させた物を用いることがで
きる。また、チューブ表面に導電性物質を蒸着または塗
布したものも使用することができる。更にまた、導電剤
を分散させる方法の他に、導電性樹脂組成物を用いた材
料でチューブを構成することもできる。このチューブの
作製方法としては押し出し法、型抜き法等の公知の方法
が使用可能である。また、これらの材料からなる熱収縮
チューブも用いることができる。
【0032】さらに、他の導電層の形成方法として、直
接、ソリッド表層部上にAl、Cr,Anの金属を蒸着
してもよい。
【0033】導電層をソリッド表層部上に形成する場
合、発泡剤の材料によっては下層からの添加剤の滲み出
しにより感光体の汚染、破損が生じたり、トナーのフィ
ルミングが生じ易くなる。この場合、ソリッド表層部と
導電層の間に中間層、つまり滲み出し防止層(ブリード
アウト防止層)を設けることもできる。
【0034】次に、本発明によるローラが具備する好ま
しい特性について説明する。
【0035】トナー担持体(ローラ)表面(導電層、保
護層が存在する場合はそれらの表面)の粗さは20μm
Rz以下がよく、更に好ましくは10μmRz以下がよ
い。
【0036】また、ソフトな圧接現像を安定に行うため
に、ローラの硬度は、アスカC硬度基準で、10〜70
度が好ましく、更に好ましくは20〜35度である。
【0037】さらに、発泡部材で構成されているローラ
は弾性体であるため、ローラに永久歪が生じると感光体
とトナー担持体とのニップ幅の変動、感光体への押し圧
力の変動等が生じ、これに起因して著しい画像劣化が生
じるおそれがある。このような欠点を低減するために
は、ローラの永久圧縮歪(JIS−K−6301の基準
による)を20%以下にするのが好ましく、更には、5
%以下にすると部品同志の圧接による変形を実質的に解
消することができる。
【0038】次に、磁界発生層について、さらに詳細に
説明する。
【0039】本発明の好ましい態様においては、磁界発
生層は、磁性粉をバインダー中に分散させた熱収縮スリ
ーブからなる。この場合のバインダーとしては、ポリウ
レタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、直鎖状ポリエステル、ポリアミド樹脂、結晶性ポリ
オレフィン、架橋ポリオレフィン、非架橋ポリオレフィ
ン、結晶性のあるポリオレフィン共重合体、フッ素樹
脂、シリコンゴム、EPDM等の熱収縮性を有する材料
が使用できる。また、バインダーとしてはポリウレタン
樹脂の外、塩化ビニル、フッ素樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、ポリアミド樹脂、ポリオ
レフィン、エポキシ樹脂、酢酸ビニル、ビニルアルコー
ル、ビニルブチラール、ビニルホルマール、ビニルエチ
ルエステル等のビニル共重合系樹脂、ニトロセルロー
ス、セルロースアセトブチレートやこれらに他の樹脂を
ブレンドしたもの等が使用できる。その外、EPDM、
フッ素ゴム、シリコンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴ
ム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ネオプレンゴ
ム、NBR等のゴム材料等、弾性あるいは可撓性を有す
る材料であればすべてバインダーとして使用することが
できる。
【0040】バインダー中に分散させる磁性粉として
は、磁気記録材料や磁石材料として公知の磁性粉末を適
宜用いることができる。具体的には、Fe、Ni、C
o、Mn、Crのうち少なくとも一種類の元素を含有す
る磁性材料、例えば、γ‐Fe、BaO‐6Fe
、Co‐γ‐Fe、Ba‐Fe、Ni‐C
o、Co‐Cr、Mn‐Al等が使用可能である。
【0041】また、磁性粉の他に、磁性粉、金属ウィス
カー、カーボンブラック等の導電粉末を含有させること
ができる。この場合のカーボンブラックとしては、強固
なストラクチャーを形成する能力を有し、カーボンブラ
ックの添加量が増加するにつれて電気抵抗を著しく低下
するように働くものが望ましい。具体的には、ケッチェ
ンブラック、アセチランブラック、ランプブラック、ハ
イストラクチャーファーネスブラック等が使用可能であ
り、特に導電率のよいアセチレンブラック等が好適であ
る。また粒径は小さい方が単位添加量あたりの表面積が
大きくとれるため導電率を下げるためには望ましい。
【0042】次に、上述したスリーブ型の磁界発生層の
製造方法について説明する。
【0043】スリーブ型磁界発生層は、押出し成形、射
出成形、ブロー成形、真空成形、圧縮成形、トランスフ
ァ成形、遠心成形等により成形が可能である。この中で
も、特に、スリーブの表面を鏡面状態に仕上げる場合
は、高速回転する円筒状の型の内面に溶融した樹脂を注
入して成形する遠心成形法が適している。また、押し出
し成形法によれば、一定膜厚で継ぎ目の無いスリーブを
連続して製造することができるので製造コストを低減で
きる。また、押し出し型の表面粗さRzを0.05〜5
μmの範囲とすることにより、スリーブの表面に所望の
表面粗さを付与できるので、サンドブラスト処理等の表
面処理を省略することができ、安価な現像剤担持体を製
造するには特に望ましい。
【0044】スリーブ型磁界発生層を形成する場合にお
いては、熱収縮スリーブ被覆ローラーを使用することが
有利である。たとえば、熱収縮前のスリーブ内部に発泡
部材を挿入した後、環境を減圧し、さらに(120℃
に)加熱してスリーブを収縮させて発泡部材の外周に被
覆してトナー担持体とすることができる。このように、
環境を減圧後に熱収縮スリーブを収縮させることによっ
て、発泡部材とスリーブの間に空気が留りスリーブ表面
に凸部が生じるという問題は解消する。
【0045】また、この方法によれば、熱収縮スリーブ
の把持力で発泡部材に被着されているので、熱収縮スリ
ーブと発泡部材とを別途に接着剤で固着する必要がなく
なる。また、発泡部材と熱収縮スリーブとを接着処理す
る場合であっても、発泡部材の表面が比較的高密度のソ
リッド表層部で覆われているので、接着剤がフォーム部
のセル中に含浸して発泡部材の硬度を過度に上昇させる
こともない。
【0046】これに対して、熱収縮スリーブをセルの粗
いフォームの外周に直接被覆した場合には、フォーム部
のセルの起伏をトレースして熱収縮スリーブが収縮する
ので、非常に表面の粗い現像剤担持体しか得られない。
これに対して、上述した方法では、フォームの外周にソ
リッド表層部を有する発泡部材に熱収縮スリーブを被着
すれば、ソリッド表層部を非常に平滑にできるので、熱
収縮スリーブを被覆後の現像剤担持体も極めて平滑な表
面状態を有するものが得られるという効果もある。尚、
ソリッド表層部に微小な貫通穴が散在する場合は、環境
を減圧する工程を省略しても、熱収縮スリーブとソリッ
ド表層部の間に空気溜りを発生することが無い。
【0047】この方法においては、熱収縮スリーブの内
部に発泡部材を挿入した後、熱収縮スリーブの一端よ
り、電気炉あるいはドライヤー等の加熱手段により順次
加熱して、スリーブを発泡部材の外周に被覆するもので
ある。この方法に於いても、スリーブを端部より順次発
泡部材に被覆するので、空気溜りを生じることなく平滑
な表面状態を有する現像剤担持体を得ることができる。
さらに、環境を減圧することなくスリーブの被覆が可能
であるので、被覆装置を小型にすることができ、また、
被覆加工の時間を短くできるので、量産に特に適してい
る。
【0048】また、上記の熱収縮法においては、たとえ
ば、熱収縮スリーブの内部に発泡部材を挿入した後、た
とえば90℃程度の温水浴中に熱収縮スリーブの端部よ
り順次浸漬して収縮被覆させる方法をとることもでき
る。
【0049】なお、ローラの製造方法としては、発泡部
材の外周に熱収縮スリーブを収縮させて被着させる方法
のほか、磁性粉あるいは導電粉等を分散したスリーブと
シャフトを型中にインサートして反応射出成形法等によ
り一体成形すれば、加工工数が少なく機械精度の高いロ
ーラが得られる。
【0050】次に、ローラへの着磁方法について説明す
る。
【0051】着磁方法は特に限定されるものではなく、
面内磁化や垂直磁化によって着磁することができる。
【0052】面内磁化法は、磁界発生層に対して磁気ヘ
ッドを当接させた状態で、ローラを回転させ、これと同
時に磁気ヘッドをローラの軸方向に走査させながら着磁
を行うもので、ローラの周方向に微小ピッチでかつスパ
イラル状の着磁を施す方法である。本発明によるローラ
においては、磁界発生層が弾性を有する発泡部材上に形
成されているので、磁気ヘッドを磁界発生層に強く当接
した場合であっても、磁界発生層の可撓性と発泡部材の
弾性によってヘッドの当接圧力が分散され緩和されるの
で、磁界発生層の損傷を極力防止でき、また、ヘッドギ
ャップ部と磁界発生層が密着するので、着磁の際の隙間
損失を防止できる。
【0053】一方、垂直磁化法としては、たとえば、表
面での漏洩磁束密度が2000ガウスのマスター磁石に
よる磁気複写がある。この場合のマスター磁石として
は、厚さ1mmで円筒形状を有するNd‐Fe‐B系の希
土類磁石を用いることができ、この磁石においては、表
面での漏洩磁石が2000ガウスとなるように1mmピッ
チで着磁が施されている。
【0054】上述した例においては、磁界発生層は、た
とえば、γ‐Fe系の磁性粉とカーボンブラック
をウレタン系のバインダー中に分散した材料を200μ
mの厚さで発泡部材上に設けることによって得られる。
この磁界発生層への着磁は、たとえば、磁界発生層とマ
スター磁石が3mm程度の接触幅を有するように当接させ
ながら、双方を同一周速度で回転させ、磁気複写を行っ
た。磁界発生層が発泡部材上に形成されているので、非
常に硬いマスター磁石に対してもローラが弾性的に変形
しながら隙間なく接触し、トナー担持体の何れの位置に
おいても一様な着磁が行えた。
【0055】尚、磁性粉を分散したスリーブを磁界発生
層とする場合では、予めスリーブに垂直方向の着磁を施
した後、発泡部材に被覆したりあるいは一体成形するこ
とが可能である。
【0056】磁界発生層の膜厚については、本発明者の
研究結果によれば、磁性塗膜の膜厚が厚い程磁気拘束力
が得られることが明らかであり、特に膜厚が20μm以
上、さらに望ましくは40μm以上で良好な磁気拘束力
が得られる。
【0057】また、磁界発生層の保磁力については、保
磁力の大きい磁性塗膜程、強い磁気拘束力が得られ、保
磁力が200(Oe)以上では磁気拘束力が減衰すること
無く安定して維持することができ、さらに、保磁力を2
000(Oe)以上とすることによって、約100Vの現
像バイアスに相当する磁気拘束力が得られ、逆極性トナ
ーによる地カブリを防止することができた。
【0058】さらに、磁気力によってトナーを保持搬送
するので、30PPM 以上の高速印字を行ってもトナー供
給不足による濃度低下は見られず、さらに、トナー供給
ローラーを排除しても、磁気力だけで十分なトナー供給
が可能なので、この点でも装置を安価に製造することが
でき、さらに、ホッパ内のトナー残量によらずトナーの
供給性能を安定化することが可能となる。
【0059】上記のような磁気拘束力を発現させるため
には、トナー中に0〜60重量%、好ましくは30重量
%以上の磁性粉を含有させることが望ましい。
【0060】磁界発生層を構成する磁性粉分散スリーブ
の厚みは、薄い程可撓性が良好である。本発明者の知見
によれば、膜厚700μm以下で現像に使用可能な可撓
性が得られ、特に、300μm以下の厚さで良好な可撓
性が得られることが判明している。
【0061】磁界発生層の表面粗さ(Rz)は0.1〜
5μmが好ましく、動摩擦係数は、0.2〜0.7が好
ましい。
【0062】次に、磁界発生層の耐摩耗特性について説
明する。
【0063】図7(a)は、バインダーとしてアクリル
樹脂を使用したスリーブ型磁界発生層の摩耗量の経時変
化を示しており、また図7(b)は、スリーブ表面の摩
耗量と表面粗さRzの関係を示している。スリーブ表面
は、弾性ブレード及び静電潜像担持体との対向位置にお
いて、トナー粒子を介して常に擦過され続けるため、図
7(a)に示されるように時間の経過と共にその表面が
摩耗してしまい、その結果図7(b)に示されるように
その摩耗量の増加に従って表面粗さRzが急激に低下
し、特にトナー担持体の使用開始直後に於けるスリーブ
の摩耗量が大きいので初期的なトナー搬送量の変化も大
きくなることが観察された。
【0064】従って、トナー担持体の表面に耐摩耗性の
低いスリーブを使用すれば、初期的には現像に好適なト
ナー搬送量及び帯電量が得られていても、スリーブの表
面がトナーで摺擦されるうちに摩滅してしまい、スリー
ブの表面粗さ及び摩擦係数がトナーの搬送や帯電付与に
好適でなくなった場合には濃度不足の画像が形成されて
しまう。また、スリーブに傷等が発生した場合では、ト
ナーの搬送量が不均一となり、地カブリの多い画像や細
線再現性の低下した画像となる。
【0065】上記知見に基づいてさらに研究した結果、
弾性層を被覆するスリーブの材質を、JIS−K731
1摩耗試験(摩耗輪H22、1000回転摩耗)に於い
て摩耗量が700mg以下とすることにより、激しい現像
剤の摺擦に対してもスリーブ表面が容易に摩滅すること
がなく、長期間に渡って表面粗さが一定のトナー担持体
が得られ、従って画像濃度が十分でかつ解像度の良好な
画像を安定して得ることが分かった。また、スリーブの
材質を、前記摩耗試験において摩耗量が200mg以下と
することによって、初期的に生じるスリーブの大幅な摩
耗を低減でき、従って、トナー担持体を構成するローラ
の使用開始から長期間に渡って濃度変動の少ない画像を
得ることが可能となった。
【0066】上記のように、磁界発生層を形成すること
により、ローラのアスカーC硬度が2度以上、好ましく
は5度以上上昇し、表面に硬度の高い層を形成すること
ができる。この硬度範囲の表面硬化を行うことによっ
て、ブレード部分、現像部分でのスティックスリップ防
止効果が得られる。
【0067】なお、本発明においては、発泡部材と磁界
発生層の間にブリードアウト防止層を設けることもでき
る。このブリードアウト防止層は、滲出性物質のブリー
ドアウトを防止するものであり、樹脂またはゴムによる
耐油層からなり、かつ、耐油層を構成する樹脂またはゴ
ムの溶解度係数(Solubility Parameter)SPと発泡部
材に含まれる可塑剤の溶解度係数SPsが下記式:2≦
|SP−SPs|を満足する材料が好ましく用いられ得
る。また、磁界発生層自体をブリードアウト防止層とす
ることもできる。
【0068】本発明によれば、上述した導電層や磁界発
生層をコーティング法によりソリッド表層部に塗布形成
する場合においては、発泡部材中への塗料の浸入は実質
的に生じないので、密着性の高いこれら導電層や磁界発
生層を形成することが可能である。また、上述したチュ
ーブ形態の導電層や磁界発生層を形成する場合において
も、上述した理由によりこれらチューブの接着はより容
易かつ強固なものとすることができ、しかも表面に凹凸
のないトナー担持体の形成が可能となる。
【0069】
【実施例】以下、更に詳細な実施例を示し、本発明を具
体的に説明する。実施例1 ポリウレタンを主原料として反応射出成形により、シャ
フトとポリウレタンフォームの発泡部材を一体成形し、
ソリッド表層部を外周面に有する外径20mmのトナー担
持体を形成した。成形後のトナー担持体表面は、成形型
の表面状態に応じて任意の表面粗さとすることができ、
成形型を研磨することにより表面粗さ5μm以下の十分
な平滑面が得られ、トナー担持体の外径研磨加工等の後
加工は不要であった。また、シャフトを除いたこのトナ
ー担持体の重量は長さ230mm、外径60mmのもので2
5gと軽量化することができた。このトナー担持体を外
径60mmの潜像担持体に2g/mmで押圧したところ、約
2mmの現像ニップ幅(接触幅)が得られ、ソフトで安定
な圧接状態を維持することのできる現像装置が得られ
た。このような現像装置を図1に示されるような画像形
成装置に用いて、300DPIのライン画像及び文字画
像及びソリッド画像を10000枚にわたり連続形成し
たところ、300DPIのライン画像が線太りすること
なく安定して形成され、面積階調性に優れ、OD値1.
4以上の高濃度なソリッド画像を安定して形成すること
ができた。また、潜像担持体またはトナー担持体上にト
ナーの固着や融着状態等は観測されず、トナーのダメー
ジも観測されなかった。但し、現像バイアス電圧はブレ
ードに印加し、現像後にトナー担持体の除電を行う構成
で画像形成を行った。実施例2 導電化剤を添加したシリコンゴムを主原料として反応射
出成形により、シャフトとシリコンゴムフォームの発泡
部材を一体成形し、ソリッド表層部を外周面に有する外
径20mmの導電性のトナー担持体を形成した。成形後の
トナー担持体表面は、十分な平滑面が得られ、トナー担
持体の外径研磨加工等の後加工は不要であった。また、
トナー担持体表面とシャフトとの間の抵抗は、数MΩ程
度と適度の導電性が得られ、シャフトに現像バイアス電
圧を印加して現像を行うことができるようになった。こ
のトナー担持体を外径60mmの潜像担持体に2g/mmで
押圧したところ、約2mmの現像ニップ幅(接触幅)が得
られ、ソフトで安定な圧接状態を維持することのできる
現像装置が得られた。このような現像装置を図1に示さ
れるような画像形成装置に用いて、600DPIのライ
ン画像及び文字画像及びソリッド画像を10000枚に
わたり連続形成したところ、エッジ効果が少なく600
DPIのライン画像が線太りすることなく安定して形成
され高解像の画像を形成することができ、ドットの記録
再現性が良く面積階調性に優れ、OD値1.4以上の高
濃度なソリッド画像を安定して形成することができた。
また、潜像担持体上またはトナー担持体上にトナーの固
着や融着状態等は観測されず、トナーのダメージも観測
されなかった。尚、導電化剤としては、カーボンブラッ
ク等の導電性微粒子を用い、カーボンブラックの含有率
を変化させることにより任意の抵抗を有するトナー担持
体を形成することができた。実施例3 ポリウレタンを主原料として反応射出成形により、シャ
フトとポリウレタンフォームの発泡部材を一体成形し、
表面のソリッド表層部にポリウレタンをバインダーとし
てカーボンブラックを分散させた導電性塗料を約50μ
mの膜厚でスプレーコーティングして外径20mmの導電
性のトナー担持体を形成した。導電層コーティング後の
トナー担持体表面は、十分な平滑面が得られ、トナー担
持体の外径研磨加工等の後加工は不要であった。また、
このトナー担持体を外径30mmの潜像担持体に押圧して
も十分な可撓性と圧縮永久歪特性が得られた。さらに、
トナー担持体の表面抵抗は、1MΩ以下と適度の導電性
が得られ、ブレードに現像バイアス電圧を印加して現像
を行うことができた。このトナー担持体を外径30mmの
潜像担持体に3g/mmで押圧したところ、約2mmの現像
ニップ幅(接触幅)が得られ、ソフトで安定な圧接状態
を維持することのできる現像装置が得られた。このよう
な現像装置を図2に示されるような画像形成装置に用い
て、600DPIのライン画像及び文字画像及びソリッ
ド画像を1000枚にわたり連続形成したところ、エッ
ジ効果が少なく600DPIのライン画像が線太りする
ことなく安定して形成され高解像の画像を形成すること
ができ、ドットの記録再現性が良く面積階調性に優れ、
OD値1.4以上の高濃度なソリッド画像を安定して形
成することができた。また、潜像担持体上またはトナー
担持体上にトナーの固着や融着状態等は観測されず、ト
ナーのダメージも観測されなかった。実施例4 ポリウレタンを主原料として反応射出成形により、シャ
フトとポリウレタンフォームの発泡部材を一体成形し、
表面のソリッド表層部にポリウレタンをバインダーとし
てカーボンブラックを分散させた導電性塗料を約50μ
mの膜厚でスプレーコーティングして保護層を形成し、
更に導電層上にフッ素樹脂を約1μmの膜厚でコーティ
ングして保護層を形成し、外径20mmの導電性のトナー
担持体を形成した。導電層コーティング後のトナー担持
体表面は、十分な平滑面が得られ、トナー担持体の外径
研磨加工等の後加工は不要であった。また、このトナー
担持体を外径30mmの潜像担持体に押圧しても十分な可
撓性と圧縮永久歪特性が得られた。このトナー担持体を
外径30mmの潜像担持体に3g/mmで押圧したところ、
約2mmの現像ニップ幅(接触幅)が得られ、ソフトで安
定な圧接状態を維持することのできる現像装置が得られ
た。このような現像装置を図2に示されるような画像形
成装置を用いて、600DPIのライン画像及び文字画
像及びソリッド画像を2000枚にわたり連続形成した
ところ、エッジ効果が少なく600DPIのライン画像
が線太りすることなく安定して形成され高解像の画像を
形成することができ、ドットの記録再現性が良く面積階
調性に優れ、OD値1.4以上の高濃度なソリッド画像
を安定して形成することができた。また、潜像担持体上
またはトナー担持体上にトナーの固着や融着状態等は観
測されず、トナーのダメージも観測されず、保護層によ
りトナー担持体の耐久性を向上することができた。実施例5 ポリウレタンを主原料として反応射出成形により、シャ
フトとポリウレタンフォームの発泡部材を一体成形し、
表面のソリッド表層部にポリウレタンをバインダーとし
てγ‐Fe2O3及びカーボンブラックを分散させた磁
性導電性塗料を約10μmの膜厚でローラーコーティン
グして外径20mmの導電性の磁界発生層を有するトナー
担持体を形成した。磁界発生層コーティング後のトナー
担持体表面は、十分な平滑面が得られ、トナー担持体の
外径研磨加工等の後加工は不要であった。この磁界発生
層を有するトナー担持体を50μmの磁化反転ピッチで
微小ピッチにライン着磁し、磁性トナーによるトナー薄
層(20μm程度のトナー膜厚)をトナー担持体表面に
磁気力により保持することができた。また、このトナー
担持体を外径30mmの潜像担持体に押圧しても十分な可
撓性と圧縮永久歪特性が得られた。さらに、トナー担持
体の表面抵抗は、1MΩ以下と適度の導電性が得られ、
シャフトまたはブレードに現像バイアス電圧を印加して
現像を行うことができた。この微小ピッチに着磁された
磁界発生層を有するトナー担持体を外径60mmの潜像担
持体に2g/mmで押圧したところ、約2mmの現像ニップ
幅(接触幅)が得られ、ソフトで安定な圧接状態を維持
することのできる現像装置が得られた。このような現像
装置を図3に示されるような画像形成装置を用いて、6
00DPIのライン画像及び文字画像及びソリッド画像
を10000枚にわたり連続形成したところ、エッジ効
果が少なく600DPIのライン画像が線太りすること
なく安定して形成され高解像の画像を形成することがで
き、画像端部の尾引きや地カブリがなく、ドットの記録
再現性が良く面積階調性に優れ、OD値1.4以上の高
濃度なソリッド画像を安定して形成することができた。
また、記録紙上に地カブリがないのはもちろん潜像担持
体上にも地カブリがなく廃トナー量を大幅に低減するこ
とができ、磁気拘束力による地カブリの低減を確認でき
た。さらに、潜像担持体上またはトナー担持体上にトナ
ーの固着や融着状態等は観測されず、トナーのダメージ
も観測されなかった。実施例6 ポリウレタンを主原料として反応射出成形により、シャ
フトとポリウレタンフォームの発泡部材を一体成形し、
表面のソリッド表層部にポリウレタンをバインダーとし
てγ‐Fe及びカーボンブラックを分散させた磁
性導電性塗料を約10μmの膜厚でローラーコーティン
グして磁界発生層を形成し、更に磁界発生層上にフッ素
樹脂を約1μmの膜厚でコーティングして保護層を形成
し、外径20mmの磁界発生層を有するトナー担持体を形
成した。保護層コーティング後のトナー担持体表面は、
十分な平滑面が得られ、トナー担持体の外径研磨加工等
の後加工は不要であった。この磁界発生層を有するトナ
ー担持体を微小ピッチ着磁し、磁性トナーによるトナー
薄層をトナー担持体表面に磁気力により保持することが
できた。また、この微小ピッチに着磁された磁界発生層
を有するトナー担持体を外径60mmの潜像担持体に2g
/mmで押圧したところ、約2mmの現像ニップ幅(接触
幅)が得られ、ソフトで安定な圧接状態を維持すること
のできる現像装置が得られた。このような現像装置を図
3に示されるような画像形成装置を用いて、600DP
Iのライン画像及び文字画像及びソリッド画像を200
00枚にわたり連続形成したところ、エッジ効果が少な
く600DPIのライン画像が線太りすることなく安定
して形成され高解像の画像を形成することができ、画像
端部の尾引きや地カブリがなく、ドットの記録再現性が
良く面積階調性に優れ、OD値1.4以上の高濃度なソ
リッド画像を安定して形成することができた。また、記
録紙上に地カブリがないのはもちろん潜像担持体上にも
地カブリがなく廃トナー量を大幅に低減することがで
き、磁気拘束力による地カブリの低減を確認できた。さ
らに、潜像担持体上またはトナー担持体上にトナーの固
着や融着状態等は観測されず、トナーのダメージも観測
されず、保護層によりトナー担持体の耐久性を向上する
ことができた。実施例7 導電化剤を添加したシリコンゴムを主原料として反応射
出成形により、シャフトとシリコンゴムフォームの発泡
部材を一体成形し、ソリッド表層部をシランカップリン
グ剤処理して接着層を形成した後、表面のソリッド表層
部にポリオレフィンをバインダーとしてγ‐Fe
を分散させた磁性塗料を約10μmの膜厚でローラーコ
ーティングして磁界発生層を形成し、更に磁界発生層上
にフッ素樹脂を約1μmの膜厚でコーティングして保護
層を形成し、外径20mmの磁界発生層を有するトナー担
持体を形成した。保護層コーティング後のトナー担持体
表面は、十分な平滑面が得られ、トナー担持体の外径研
磨加工等の後加工は不要であった。また、ソリッド表層
部と磁界発生層との間の界面に接着層を設けたため、磁
界発生層のソリッド表層部への密着強度を向上すること
ができた。この磁界発生層を有するトナー担持体を微小
ピッチ着磁し、磁性トナーによるトナー薄層をトナー担
持体表面に磁気力により保持することができた。また、
この微小ピッチに着磁された磁界発生層を有するトナー
担持体を外径60mmの潜像担持体に2g/mmで押圧した
ところ、約2mmの現像ニップ幅(接触幅)が得られ、ソ
フトで安定な圧接状態を維持することのできる現像装置
が得られた。このような現像装置を図3に示されるよう
な画像形成装置を用いて、600DPIのライン画像及
び文字画像及びソリッド画像を20000枚にわたり連
続形成したところ、エッジ効果が少なく600DPIの
ライン画像が線太りすることなく安定して形成され高解
像の画像を形成することができ、画像端部の尾引きや地
カブリがなく、ドットの記録再現性が良く面積階調性に
優れ、OD値1.4以上の高濃度なソリッド画像を安定
して形成することができた。また、記録紙上に地カブリ
がないのはもちろん潜像担持体上にも地カブリがなく廃
トナー量を大幅に低減することができ、磁気拘束力によ
る地カブリの低減を確認できた。さらに、潜像担持体上
またはトナー担持体上にトナーの固着や融着状態等は観
測されず、トナーのダメージも観測されず、保護層によ
りトナー担持体の耐久性を向上することができた。比較例1 導電化剤を添加したシリコンゴムを主原料として射出成
形により、シャフトとシリコンゴムを一体成形し、外径
20mmの導電性のトナー担持体を形成した。成形後のト
ナー担持体表面は、パーティングライン等の不要部を取
り除き外径精度を出すために、トナー担持体の外径研磨
加工の後加工が必要であった。また、シャフトを除いた
このトナー担持体の重量は長さ230mmのもので75g
と軽量化することはできなかった。このトナー担持体を
外径60mmの潜像担持体に2g/mmで押圧してもほとん
ど現像ニップ幅(接触幅)は得られず、約1mmの現像ニ
ップ幅(接触幅)を得るのにも、20g/mm以上の押圧
力でトナー担持体を潜像担持体に押圧しなければなら
ず、押圧機構部品等が大型化してしまい、潜像担持体や
トナー担持体やトナーに圧力によるダメージが発生し
た。このような現像装置を図1に示されるような画像形
成装置に用いて、600DPIのライン画像及び文字画
像及びソリッド画像を10000枚にわたり連続形成し
たところ、600DPIのライン画像が線太りし、地カ
ブリの多い画像しか形成できなかった。また、数十枚程
度の画像形成で潜像担持体に傷を発生すると共に、潜像
担持体上またはトナー担持体上にトナーの固着や融着が
発生して正常な画像形成を行うのが困難であった。
【0070】以上、実施例を述べたが、本発明は上述し
た実施例の記載に限定されることなく、広く電子写真等
の現像装置に応用することができ、特にプリンターや複
写機やファクシミリやディスプレーに適用することがで
きる。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、柔軟
な発泡部材を用いてソフトな圧接現像を安定して行うこ
とができ、高解像で濃度変動の少ない画像を形成でき
る。また、圧接現像に適した製造が容易で小型軽量低コ
ストのローラを提供することができる。
【0072】特に、ローラを同一物質で連続した相から
なるフォーム部とソリッド表層部を有する発泡部材で形
成し、ソリッド表層部をトナー担持面とすることによっ
て、後加工が不要で安価なローラを製作できる。また、
フォーム部の柔軟性とソリッド表層部の可撓性を利用し
たソフトな圧接現像が可能となり、トナーへのダメージ
が少なく耐久性の高い現像を実現することができる。
【0073】また、ソリッド表層部上に導電層を形成す
ることにより、現像電極を潜像担持体に最近接させてエ
ッジ効果が少なく高解像の画像を形成することができ
る。
【0074】さらに、ソリッド表層部上に磁界発生層を
形成することにより、トナーを磁気力によりトナー担持
体上に拘束して、トナーの搬送が安定で、地カブリを磁
気力により阻止することができ、廃トナー量も低減する
ことができる。
【0075】さらに、トナー担持体を構成するローラに
おいて、ソリッド表層部を少なくとも発泡部材の外周部
に形成することにより、外径の研磨加工が不要で、ソリ
ッド表層部上に導電層や磁界発生層などの機能層を容易
に形成することができる外径面が得られる。
【0076】さらに、ソリッド表層部をシャフトとの固
着部に形成することにより、シャフトと発泡部材との固
着強度を向上することができる。
【0077】さらに、ソリッド表層部の肉厚を2mm以下
とすることにより、圧接現像するのに十分な可撓性を得
ることができる。
【0078】さらに、発泡部材を軟質フォームで形成す
ることにより、低圧の現像圧力で十分な圧接幅が得ら
れ、圧接部の圧接状態の変動を低減して現像濃度を安定
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される具体的態様における現像装
置を用いた画像形成装置の断面概観図。
【図2】本発明が適用される他の具体的態様における現
像装置を用いた画像形成装置の断面概観図。
【図3】本発明が適用される更に他の具体的態様におけ
る現像装置を用いた画像形成装置の断面概観図。
【図4】本発明のローラの発泡部材の密度分布を示す
図。
【図5】本発明のローラ表面に導電層を形成した具体例
を示す断面概観図。
【図6】本発明のローラ表面に磁界発生層を形成した具
体例を示す断面概観図。
【図7】本発明のローラに形成した磁界発生暦の機械的
特性を示す図。
【符号の説明】
1 潜像担持体 7,20,30 現像装置 8 トナー 9,25,35 トナー担持体 10 シャフト 11,21,31,51,61 フォーム部 12,22,32,52,62 ソリッド表層部 13,23,33 発泡部材 50,60 基体 24,53,64 導電層 34,63 磁界発生層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−296267(JP,A) 特開2002−23486(JP,A) 実開 昭60−69255(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/08 G03G 15/08 F16C 13/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体に圧接して一成分トナーを供給
    する現像装置であって、 シャフトと、 前記シャフトの外周に形成された、発泡部材からなるト
    ナー担持体と、 前記トナー担持体に押圧してトナーを所定の極性に帯電
    させるブレードとを有し、 前記発泡部材は、実質的に界面が存在しない同一物質か
    らなる、フォーム部とその外周部に形成されたリソッド
    表層部とからなることを特徴とする、現像装置。
  2. 【請求項2】前記ソリッド表層部が少なくとも前記発泡
    部材の外周部に形成されてなる、請求項1に記載の現像
    装置。
  3. 【請求項3】前記発泡部材がシャフトの周囲に固着さ
    れ、かつ、前記ソリッド表層部が前記シャフトとの固着
    部にも形成されてなる、請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】前記ソリッド表層部の厚さが2mm以下であ
    る、請求項1に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】前記発泡部材が、ポリウレタンフォーム、
    ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォーム、エラス
    トマーフォームおよびゴムフォームの中からなる群から
    選択された軟質フォームによって形成されてなる、請求
    項1に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】前記トナー担持体の硬度が10〜70度
    (アスカC硬度基準)の範囲にある、請求項1に記載の
    現像装置。
  7. 【請求項7】前記発泡部材の圧縮永久歪が20%以下
    (JIS−K−6301基準)である、請求項1に記載
    の現像装置。
  8. 【請求項8】フォーム部の厚さに対するソリッド表層部
    の厚さの比が、0.02〜0.5の範囲にある、請求項
    1に記載の現像装置。
  9. 【請求項9】前記発泡部材の断面の密度勾配曲線がS字
    状である、請求項1に記載の現像装置。
  10. 【請求項10】前記発泡部材の断面の密度勾配曲線がU
    字状である、請求項1に記載の現像装置。
  11. 【請求項11】前記ソリッド表層部の表面にさらにブリ
    ードアウト防止層が形成され、前記ブリードアウト防止
    層が、耐油層からなり、かつ、この耐油層を構成する材
    料の溶解度係数SPと前記発泡部材に含まれる可塑剤の
    溶解度係数SPsが下記式: 2≦|SP−SPs| を満足する、請求項1に記載の現像装置。
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